JP4635359B2 - 清拭剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は水またはお湯で約200〜1000倍程度にうすめてから使用する皮膚用の清拭剤組成物に関し、さらに詳しくは十分な洗浄性を有し、使用後の肌がべたつかず十分なうるおいを保つとともに肌荒れを防ぎ、しかも再汚染し難い、経時安定性に優れた清拭剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
人が生活していく上においては、必然的に外界からの汚れや皮脂、汗等の分泌物等の汚れを定期的に拭い去る必要がある。そして通常であれば、固形や液体のせっけん等を使用して入浴時等に自分で洗浄することにより汚れを除去するが、赤ちゃんや身体の不自由な人の場合にはそれが困難である。よって、介護者等が濡れタオル等を使用して汚れを拭き取ることにより身体を清浄にする必要がある。ここで、このような時に身体をより清浄で清潔にするために使用される薬剤を「清拭剤」と称し、一般的には洗面器等を使用して、お湯でうすめてから使用したり直接うすめずに使用したりする。その中でもうすめて使用するタイプは、通常約200倍〜1000倍程度にお湯でうすめて使用されることから、洗浄性や使用後の保湿性の面ではうすめずに使用するタイプに比べて不利であるものの、お湯を使用することから入浴効果も期待されて被介護者からみても快適であり、また、一回の薬剤使用量が少なくなり消費者にとってもコストメリットが高い為、老人介護や赤ちゃんの清拭等においては一般的に使用されている。特に近年、高齢化社会になっていくにつれ、清拭剤の需要も急速に高まっており、より機能的で優れた清拭剤の開発が望まれていた。従来の清拭剤としては、油性成分20重量%以上を配合するとともに有機酸緩衝液で弱酸性とした特開昭64−38018号公報記載の「清浄・清拭剤組成物」、エーテル変性シリコーンを配合した特開昭64−79108号公報記載の「乳液状皮膚清拭剤」等があるが、いずれも洗浄性が十分でなく、また、使用後の肌に十分なうるおいを与えることができなかった。しかも、使用後の肌に十分なバリア性を付与して肌荒れを防ぐとともに、特に汚物等の汚れの再汚染を防止するという効果は有していなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記課題を解決し、うすめて使用するタイプの清拭剤において十分な洗浄性を有し、使用後の肌がべたつかず十分なうるおいを保つとともに肌荒れを防ぎ、しかも再汚染し難い、経時安定性に優れた清拭剤組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、
(1) a.アミノ変性シリコーン0.1〜20重量%、b.式(I)で示される脂肪酸せっけん1〜10重量%およびc.水溶性多価アルコール1〜50重量%含有することを特徴とする清拭剤組成物。
R1COOM (I)
(式中R1COは炭素数8〜24の直鎖または分岐の脂肪酸残基を示し、Mはアルカリ金属原子を示す。)
(2) b.式(I)で示される脂肪酸せっけんにおいてR1COがcis−Δ9−オクタデセン酸75重量%以上でありかつcis−Δ9−不飽和脂肪酸85重量%以上からなる脂肪酸残基である前記(1)記載の清拭剤組成物。
(3) さらに、d.式(II)で示される2−(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン類似化合物と(メタ)アクリル酸アルキルエステルを10/90〜100/0の構成比として60〜100重量%含有するポリマー0.01〜10重量%含有することを特徴とする前記(1)または(2)記載の清拭剤組成物である。
【0005】
【化2】
【0006】
(式中R2は水素原子またはメチル基、R3、R4およびR5は炭素数1〜8のアルキル基、pは2〜4の整数である。)
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられるa.成分のアミノ変性シリコーンは、分子中にアミノ基を有するシリコーン化合物であり、一般的にはジメチル(ポリ)シロキサンまたはメチルフェニル(ポリ)シロキサンとアミノ基含有(ポリ)シロキサンまたはアミノ基含有メチル(ポリ)シロキサンの共重合体である。ここで、ケイ素に結合しているアミノ基は一般的にR6Zで示され、R6は炭素数3〜6のアルキレン基であり、好ましくは−(CH2)3−である。Zは−N(R7)2、−NR7(CH2)aN(R7)2からなる群より選ばれるアミノ基を示す。R7は水素原子または炭素数1〜4のアルキル基、aは2〜6の整数である。Zとして好ましいものは、−NH2、−NHCH3、−N(CH3)2、−NH(CH2)2NH2、−NH(CH2)2NHCH3、−NH(CH2)2N(CH3)2である。また、共重合体の重合度は30〜20000であることが好ましく、100〜20000であることが更に好ましい。
そして、本発明においてはa.成分はそのまま配合するかもしくは乳化剤等を使用して5〜50重量%のエマルション溶液等を調製してから配合される。ここで、特に高分子量のものを使用する時にはハンドリング等の問題から後者の方が望ましい。
具体的な商品としては例えば、GE東芝シリコーン(株)製「UM−120」、「KF42−B1989」、「TSF−4703」、「TSF−4704」等の液状のアミノ変性シリコーン、アミノ変性シリコーンのエマルション溶液とした東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製「SM8702C」、GE東芝シリコーン(株)製「XS65−B6413」等が挙げられる。
【0008】
本発明に用いられるb.成分の脂肪酸せっけんは式(I)で示され、R1COは炭素数8〜24の直鎖または分岐の脂肪酸残基であり、脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の直鎖脂肪酸やイソステアリン酸等の分岐飽和脂肪酸が挙げられ、その他混合脂肪酸としてヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、パーム油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、ヒマワリ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、硬化牛脂脂肪酸等が挙げられる。好ましくはcis−Δ9−オクタデセン酸(オレイン酸)75重量%以上でありかつcis−Δ9−不飽和脂肪酸85重量%以上の脂肪酸であり、更に好ましくはcis−Δ9−オクタデセン酸80重量%以上でありかつcis−Δ9−不飽和脂肪酸85重量%以上の脂肪酸である。Mはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属原子を示し、安定性や溶解性の問題からカリウムが好ましい。
【0009】
本発明で用いられるc.成分の水溶性多価アルコールは1分子内に水酸基を2個以上有する水溶性の化合物であり、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、ソルビトール、マルチトール等が挙げられる。中でも好ましくはジプロピレングリコール、イソプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコールであり、さらに好ましくは分子量600〜4000のポリエチレングリコールである。
【0010】
本発明に用いられるd.成分のポリマーは式(II)で示される2−(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン類似化合物(以下PCと称する)と(メタ)アクリル酸アルキルエステル(メタクリルまたはアクリルを(メタ)アクリルと称する)を10/90〜100/0の構成比として含有し、好ましくは30/70〜100/0、更に好ましくは50/50〜95/5の構成比として含有するポリマーである。そして、該ポリマー中のPCと(メタ)アクリル酸アルキルエステルの量は合わせて60〜100重量%であり、好ましくは70〜100重量%、更に好ましくは80〜100重量%である。また、該ポリマーの分子量は10,000〜10,000,000が好ましく、更に好ましくは50,000〜5,000,000である。
本発明に用いられる式(II)で示される化合物において、R2は水素原子またはメチル基であり、R3、R4およびR5は炭素数1〜8のアルキル基であり、pは2〜4である。その中でも好ましくは式(III)で示される2−メタクリロイルオキシエチレンホスホリルコリン(MPC)である。
【0011】
【化3】
【0012】
d.成分のポリマー中のPCと(メタ)アクリル酸アルキルエステルの量が100%でない場合、式(II)で示される化合物および(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合性を有する他の単量体は付加重合可能な二重結合を有する化合物であり、本発明の効果を損なわないものであれば共重合することができる。例えばエチレン、プロピレン、ブテン、イソブテン、スチレン等のオレフィン性炭化水素およびそれらの異性化オレフィン、多量化オレフィン、またはこれらに各種誘導体を導入したオレフィン性化合物;アクリル酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸等のエチレン性不飽和カルボン酸およびそれらの多量体、無水物、炭素数1〜6の1価アルコール以外のアルコールとのエステル、またはこれらに各種誘導体を導入したエチレン性不飽和カルボン酸誘導体;ビニルアルコールおよびこれと各種カルボン酸とのエステル、各種アルコールとのエーテル、またはこれらに各種誘導基を導入したエチレン性不飽和カルボン酸誘導体、ビニルアルコールおよびこれらに各種カルボン酸とのエステル、各種アルコールとのエーテル、またはこれらに各種誘導基を導入したビニルアルコール誘導体等が挙げられる。
【0013】
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを構成するアルコールはメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコールなどの炭素数1〜6のアルコールであり、好ましくは炭素数2〜5のアルコール、更に好ましくは炭素数3〜4のアルコールである。
【0014】
本発明のa.成分であるアミノ変性シリコーンは組成物全量中に0.1〜20重量%であり、好ましくは0.3〜15重量%、更に好ましくは0.5〜10重量%である。0.1重量%未満では使用後にべたつきを有するだけでなく、再汚染防止効果が弱くなり、20重量%を超えると配合が困難になるだけでなくコスト的に不利である。
【0015】
本発明のb.成分である脂肪酸せっけんは組成物全量中に1〜10重量%であり、好ましくは1〜8重量%、更に好ましくは2〜7重量%である。1重量%未満では洗浄性が悪くなるだけでなく、肌荒れ防止効果が弱くなり、10重量%を超えると使用後にきしみ感が残りうるおい感も不足して感触が悪くなるとともに、安定性に問題を生じ易くなる。
【0016】
本発明のc.成分である水溶性多価アルコールは組成物全量中に1〜50重量%であり、好ましくは2〜40重量%、更に好ましくは3〜30重量%である。1重量%未満では洗浄後の肌のうるおいや安定性が悪くなり、50重量%を超えると希釈時の分散性が悪くなる。
【0017】
また、本発明において、より肌荒れの防止の効果を付与するためにはd.成分であるポリマーを組成物全量中に0.01〜10重量%配合することが好ましく、更に好ましくは0.05〜7重量%である。10重量%を超えると使用後の感触が悪くなるだけでなくコスト的に不利である。
さらに、本発明においては特に香料等を添加する場合に、より安定性を向上させることを目的としてメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜4のアルコールを1〜20重量%配合することが好ましい。
【0018】
なお、本発明の清拭剤組成物には、化粧料に常用されている添加剤を本発明の性能を損なわない範囲で配合することも可能である。例えば、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素油、牛脂、豚脂、魚油等の天然油脂、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等の合成トリグリセリド、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル油、ミツロウ、カルナウバロウ等のロウ、直鎖および環状のジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン誘導体、セラミド、コレステロール、蛋白誘導体、ラノリン、ラノリン誘導体、レシチン等の油性基剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリプロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、アルカノールアミド等の非イオン性界面活性剤、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アシルメチルタウリン塩、アシルグルタミン酸塩、アシルグリシン塩、アシルザルコシン塩、アシルイセチオン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アミドエーテル硫酸エステル塩、アルキル燐酸エステル塩等の陰イオン性界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アミドアミノ酸塩、アルキルイミノジ酢酸塩等の両性界面活性剤、アルキルアミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルアミンオキシド等の半極性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤、アルキルアミンやアミドアミンの塩酸塩や酢酸塩、タルク、カオリン、セリサイト、雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪ソウ土、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸アルミニウム、珪酸バリウム、珪酸ストロンチウム、硫酸バリウム、タングステン酸金属塩、シリカ、ゼオライト、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、セラミックスパウダー等の無機粉末、結晶セルロース、ポリエチレン粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末等の有機粉末、酸化チタン、酸化亜鉛、赤色酸化鉄(ベンガラ)、黄土、カーボンブラック、コバルトバイオレット、酸化クロム、群青等の無機顔料、酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、着色酸化チタン被覆雲母等のパール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤色201号、橙色204号、黄色205号、青色404号等の有機顔料、赤色3号、赤色106号、赤色227号、黄色4号、黄色5号、青色1号等のジルコニウム、クロロフィル、β−カロチン等の天然色素、アルギン酸、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、ヒアルロン酸等の水溶性高分子、硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等の無機または有機塩、pH調整剤である酸およびアルカリ、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、抗炎症剤、動植物由来の天然エキス、香料等を配合できる。
【0019】
本発明の清拭剤組成物は通常次のようにして使用される。すなわち、水またはお湯により清拭剤組成物を約200〜1000倍程度に希釈した液に綿タオルや不織布等を浸し、場合により軽く絞ってから身体を拭いて使用される。具体的には例えば、洗面器等にお湯(約40℃)約3Lを注いだところに清拭剤組成物約5mLを投入して(約600倍希釈)から手等で液を良くかき混ぜる。その液に乾いた綿タオルを浸してから軽く絞り、身体を拭いて使用する。
【0020】
【実施例】
次に実施例によって本発明を更に詳細に説明する。
実施例1〜7および比較例1〜5
表1および表2に示す清拭剤組成物を調整し、下記の方法により評価を行なった。結果を表1および表2に示す。
(1)洗浄性と再汚染防止力
清拭剤組成物を精製水で600倍に希釈し、(財)洗濯化学協会製「湿式人工汚染布」(JIS−C9606規格)を用いてTrg−O−tometerにより40℃で10分間洗浄してから同量の水で3回すすいだ。その後脱水、風乾してから日本電色工業(株)製「カラーテスター」により反射率の測定を行い、洗浄前と洗浄後の反射率の変化率から下記のように計算して洗浄率を調査した。また、同時に白布も汚染布と一緒に洗浄し、反射率の変化率から再汚染率を調査した。そして、洗浄率が25%以上のものを洗浄性の良好な清拭剤組成物であると評価し、再汚染率が5%以下のものを再汚染防止力の良好な清拭剤組成物であると評価した。
反射率測定条件
光源:ハロゲンランプ(12V、20W)
分光感度:XYZ方式
照明受光条件:JIS Z−8722に準拠
洗浄率(%)={(B−C)/(A−C)}×100
再汚染率(%)={(A−D)/A}×100
白布の反射率:A、洗浄後の汚染布の反射率:B、洗浄前の汚染布の反射率:C、汚染布と一緒に洗浄した白布の反射率:D
【0021】
(2)使用後の肌のべたつき
13名の女性(32才〜45才)および7名の男性(33才〜44才)をパネラーとし、洗面器を使用して清拭剤組成物5mLを40℃のお湯3Lで600倍に希釈した液に綿タオルを浸してから軽く絞り、身体を拭いた後の肌のべたつきについて下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を使用後のべたつきの無い清拭剤組成物であると評価した。
2点:使用後の肌がべたつかないと感じた場合。
1点:使用後の肌がややべたつくと感じた場合。
0点:使用後の肌がべたついて気持ち悪いと感じた場合。
(3)使用後の肌のうるおい
13名の女性(32才〜45才)および7名の男性(33才〜44才)をパネラーとし、洗面器を使用して清拭剤組成物5mLを40℃のお湯3Lで600倍に希釈した液に綿タオルを浸してから軽く絞り、身体を拭いてから15分後の肌のうるおいについて下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を使用後の肌にうるおいを与える清拭剤組成物であると評価した。
2点:肌にうるおいがあると感じた場合。
1点:肌がややかさかさしてややうるおいが無いと感じた場合。
0点:肌がかさかさしてうるおいが無いと感じた場合。
【0022】
(4)肌荒れ防止効果
敏感肌の女性7名(32才〜40才)および敏感肌の男性3名(33才〜37才)をパネラーとし、清拭剤組成物を前腕内側部に1日2回ずつ2週間連続で使用した時の肌の状態について下記のように判定し、10名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を肌荒れ防止効果のある清拭剤組成物であると評価した。尚、使用法は毎回ごと清拭剤組成物を40℃のお湯で600倍に希釈した液に綿タオル(濡れタオル)を浸し、軽く絞ってから汚れを拭き取るように3回軽く擦ることとした。
2点:全く肌が荒れないと感じた場合。
1点:わずかに肌荒れを生じたと感じた場合。
0点:明らかに肌が荒れたと感じた場合。
(5)経時安定性
清拭剤組成物を透明ガラス容器に密封して5℃、25℃および40℃で3ヶ月間保存し、その外観を観察して、下に示す3段階で評価した。
○:安定性良好(いずれの温度でも外観の変化がない。)
△:安定性やや不良(いずれかの温度において若干おり、沈殿を生じるまたは若干着色を生じる。)
×:安定性不良(いずれかの温度においており、沈殿を生じるまたは分離する。
もしくは着色が著しい。)
【0023】
【表1】
【0024】
(注1)GE東芝シリコーン(株)製「XS65−B6413」;アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体21重量%含有エマルション溶液
(注2)日本油脂(株)製「NAA−142」;ミリスチン酸99重量%、その他脂肪酸1重量%
(注3)日本油脂(株)製「EXTRA OS−85」;cis−Δ9−オクタデセン酸87重量%、cis−Δ9−不飽和脂肪酸90重量%、その他脂肪酸10重量%
(注4)MPC100重量%の重合体で重量平均分子量約10万のポリマー40重量%含有水溶液
(注5)MPC90重量%、メタクリル酸ブチル10重量%の構成比からなる共重合体で重量平均分子量約60万のポリマー5重量%含有水溶液
(注6)香栄興業(株)製「Fragrance F3−2373」
【0025】
【表2】
【0026】
(注1)GE東芝シリコーン(株)製「XS65−B6413」;アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体21重量%含有エマルション溶液
(注2)日本油脂(株)製「NAA−142」;ミリスチン酸99重量%、その他脂肪酸1重量%
(注3)日本油脂(株)製「EXTRA OS−85」;cis−Δ9−オクタデセン酸87重量%、cis−Δ9−不飽和脂肪酸90重量%、その他脂肪酸10重量%
(注4)MPC90重量%、メタクリル酸ブチル10重量%の構成比からなる共重合体で重量平均分子量約60万のポリマー5重量%含有水溶液
(注5)GE東芝シリコーン(株)製「XS65−B2907」;高重合ジメチルポリシロキサン34.8重量%含有エマルション溶液
(注6)香栄興業(株)製「Fragrance F3−2373」
【0027】
実施例1〜7より、本発明の成分を用いた清拭剤組成物はいずれも十分な洗浄性を有し、使用後の肌がべたつかず十分なうるおいを保つとともに肌荒れを防ぎ、しかも再汚染し難く経時安定性にも優れていた。
比較例1〜5では十分な性能が得られていない。つまり、比較例1ではa.成分が配合されていないことから使用後の肌のべたつき、再汚染防止効果が悪くなっており、比較例2ではb.成分が本発明の範囲より少なく配合されていることから洗浄性が悪くなるとともに、肌荒れ防止効果が弱くなっている。また、比較例3ではb.成分が本発明の範囲を超えて配合されていることから使用後の肌のうるおいが悪くなるとともに経時安定性が悪くなっており、比較例4ではc.成分が配合されていないことから使用後の肌のうるおい、経時安定性が悪くなっている。一方、比較例5ではa.成分に変えて高重合ジメチルポリシロキサンを配合していることから洗浄性が悪くなるとともに経時安定性に問題を生じている。
【0028】
【発明の効果】
本発明の清拭剤組成物は十分な洗浄性を有し、使用後の肌がべたつかず十分なうるおいを保つとともに肌荒れを防ぎ、しかも再汚染し難く経時安定性にも優れている。
Claims (3)
- a.アミノ変性シリコーン0.1〜20重量%、b.式(I)で示される脂肪酸せっけん1〜10重量%およびc.水溶性多価アルコール1〜50重量%含有することを特徴とする清拭剤組成物。
R1COOM (I)
(式中R1COは炭素数8〜24の直鎖または分岐の脂肪酸残基を示し、Mはアルカリ金属原子を示す。) - b.式(I)で示される脂肪酸せっけんにおいてR1COがcis−Δ9−オクタデセン酸75重量%以上でありかつcis−Δ9−不飽和脂肪酸85重量%以上からなる脂肪酸残基である請求項1記載の清拭剤組成物。
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