JP2002080401A - ゲル状外用剤組成物 - Google Patents

ゲル状外用剤組成物

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JP2002080401A
JP2002080401A JP2001181369A JP2001181369A JP2002080401A JP 2002080401 A JP2002080401 A JP 2002080401A JP 2001181369 A JP2001181369 A JP 2001181369A JP 2001181369 A JP2001181369 A JP 2001181369A JP 2002080401 A JP2002080401 A JP 2002080401A
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purified water
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JP2001181369A
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Takashi Yamamoto
尚 山本
Nobuo Fukuda
信雄 福田
Yasuhisa Noguchi
泰久 野口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布後のべたつきを改善し、さっぱり感と保
湿性を有するゲル状外用剤組成物、さらには肌荒れが生
じにくく殺菌消毒性を有するゲル状外用剤組成物、さら
には毛髪の保湿力と保護作用を有するゲル状外用剤組成
物を提供する。 【解決手段】 ホスホリルコリン類似基含有重合体を
0.001〜10重量%含むこと特徴とするゲル状外用
組成物。さらに、ホスホリルコリン類似基含有重合体
0.001〜10重量%と天然保湿因子0.1〜30重
量%、またはセラミド類0.01〜10重量%、または
水性保湿成分0.1〜30重量%と皮脂類似成分0.0
1〜10重量%、または殺菌消毒剤0.001〜80重
量%、またはアシル化アミノ酸塩系界面活性剤0.1〜
30重量%を含むゲル状外用剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲル状外用剤組成
物に関する。さらに詳細には、ホスホリルコリン類似基
含有重合体とその他の成分を含む各種用途のゲル状外用
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アレルゲンや病原微生物あるいは化学品
による刺激、物理的刺激などの外部刺激を防ぐためのみ
ならず、体内の水分を維持するバリヤとして角質層は重
要な働きをしており、さらに皮膚の柔軟性維持と角質層
を健全に保つために角質層の水分が重要な働きをしてい
る。角質層の水分保持に影響を与えるものとして天然保
湿因子、細胞間脂質、皮脂などが知られており、それぞ
れの働きにより皮膚からの水分蒸散が抑えられ、角質層
が健全に保たれている(美容皮膚科プラクティス監修:
日本美容皮膚科学会 発行:南山堂 1999)。その
中で、例えば、天然保湿因子としては、アミノ酸類、乳
酸塩、尿素等があり(フレグランスジャーナル 199
1年5月号 40P)、細胞間脂質としてはセラミド
類、遊離脂肪酸やコレステロール等がある。尿素は、天
然保湿因子として角質層に水分を付与し、角質層の保湿
機能を高めるため、医薬品としては、老人性乾皮症やア
トピー性皮膚炎などの乾燥性疾患用外用剤(日本医薬品
集 編集:日本医薬情報センター 発行:薬業時報社
1999)に、医薬部外品や化粧品としては、乾燥皮膚
改善外用剤に広く配合されている。アミノ酸も天然保湿
因子として化粧品等に用いられている(フレグランスジ
ャーナル vol.9,NO.5,65-70 1981)。セラミドは、
スフィンゴ脂質とも言われ、牛脳抽出物や植物抽出物あ
るいは合成品がある。 皮脂成分としてはトリグリセリ
ドやジグリセリドのグリセリド類、スクワレン、脂肪
酸、コレステロール類、リン脂質類、ワックス類等があ
る。
【0003】これらが失われると角質層の水分保持能が
低下し、皮膚の柔軟性の低下や肌荒れの原因となり、バ
リヤ機能も低下する。健常な角質層には約30%の水分
が存在しているが、種々の乾燥性皮膚疾患において角質
層の水分保持機能の低下が報告されている(臨床医のた
めのスキンケア入門 編著 宮地良樹 発行 先端医学
社 1997)。
【0004】その他よく用いられる水性保湿成分とし
て、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,3−ブタンジオール、グリセリン、ヒアルロン酸等
があり、水分保持機能を維持するためにこれらを配合し
た外用剤を塗布する方法が知られている(美容皮膚科プ
ラクティス 同上)。しかしながら、これらの有効成分
を配合した外用剤のほとんどは油性基剤を主剤として用
いた軟膏やクリーム、乳液類であるため、保湿作用があ
っても塗布したときさっぱり感がでず、べとつきを感じ
る傾向が強いという問題があり、特に夏場には使用しに
くいという問題があった。また、油性基材を用いずロー
ションや化粧水として用いる例もあるが、たれやすく、
使用しにくいという問題があった。さらに油性基剤を使
用しない外用剤の場合、皮膚表面からの水分の蒸散を抑
える作用が弱く、べとつきが避けられても保湿性は高ま
らないという問題もあった。
【0005】角質層の水分を保持する目的や毛髪を保護
する目的で、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルホ
スホリルコリンの重合体を用いる方法が開示されている
(特開平6−157269号公報、特開平6−1572
70号公報、特開平6−157271号公報)が、その
重合体を用いた好ましい剤型については述べられていな
い。また、特開2000−119130号公報には2−
(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリンの
重合体を用いてスクワランを乳化する技術が開示されて
いるが、これは系の粘度が低く、液だれする等の取り扱
い性の問題がある。
【0006】また、外用殺菌消毒剤は、エタノール、塩
化ベンザルコニウム、イソプロピルメチルフェノール、
アルキルポリアミノエチルグリシン、ポピドンヨードな
ど数多く知られているが、それらの薬剤を使用したと
き、その副次的作用として肌荒れなどを生じるという問
題があった。そのため、保湿成分や皮脂類似成分、抗炎
症剤をそれらに配合する方法も開示されている(特開2
000−319171号公報)が、開示されている保湿
剤や抗炎症剤だけでは肌荒れを十分抑えることができな
い等の問題がある。さらに、角質層への化学物質による
刺激を抑制する方法として、ホスホリルコリン類似基含
有重合体を用いる方法が開示されている(特開平9−3
15949号公報、特開2000−290155号公
報)。しかし、ホスホリルコリン類似基含有重合体を配
合した外用殺菌消毒剤に外用殺菌消毒剤の副次的作用に
よる肌荒れを生じさせないという優れた特徴があること
は開示されていない。また、洗浄剤や毛髪用洗浄剤とし
ては、数多くの界面活性剤が知られており、ホスホリル
コリン類似化合物と界面活性剤を使用した洗浄剤や毛髪
用洗浄剤も開示されている(特開平11−217588
号公報、特開2000−26249号公報)。しかし、
それらの技術にはホスホリルコリン類似基含有重合体の
優れた作用を保ち、さらにその効果をより相乗的に導き
出すための界面活性剤との組み合わせは開示されていな
い。さらに、ホスホリルコリン類似基含有重合体が、各
種外用剤においてその特徴を活かしてよりすぐれた作用
を示すためには、ゲルタイプの剤型にすることが好まし
いということは今まで知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の問題点、すなわち塗布後のべとつきを改善し、さっぱ
り感と保湿性を有する保湿性ゲル状外用剤組成物、含有
される殺菌消毒剤の副次的作用である肌荒れを生じさせ
ない殺菌消毒用ゲル状外用剤組成物及びホスホリルコリ
ン類似基含有重合体のもつ保湿性と刺激抑制作用を保
ち、さらにその効果を相乗的に導き出すことができる界
面活性剤を配合した毛髪の保湿力を維持しさらに保護作
用と帯電防止作用を有する洗浄用ゲル状外用剤組成物を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の問
題点に鑑み鋭意検討した結果、油性基剤を使わない外用
剤型として水系ゲルに着目し、ホスホリルコリン類似基
含有重合体を当該ゲルに配合することによりクリームな
どの油性基剤を主剤に用いた外用剤に勝る保湿性や刺激
抑制作用をもち、さらに当該ゲルに尿素あるいはアミノ
酸あるいはセラミド類あるいは水性保湿成分と皮脂類似
成分を配合することにより相乗作用が発揮され、厳しい
乾燥条件下においても高い保湿能と皮膚保護作用を有す
るゲル状外用剤組成物が得られるとの知見を得た。ま
た、前記ゲルに殺菌消毒剤を配合することにより、殺菌
消毒剤の副次的作用である肌荒れを生じさせないゲル状
外用剤組成物が得られること、さらに当該ゲルにアシル
化アミノ酸塩系界面活性剤を配合することにより、毛髪
の保湿性さらに保護作用と帯電防止作用を有する高洗浄
力を持ったゲル状外用剤組成物が得られるとの知見を得
た。これらの知見に基づいて本発明を完成した。すなわ
ち、本発明は次の(1)〜(10)のとおりである。 (1)ホスホリルコリン類似基含有重合体を0.001
〜10重量%含むゲル状外用剤組成物。 (2)ホスホリルコリン類似基含有重合体が、2−(メ
タ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン単量体
を含有する単量体組成物を重合してなる、重量平均分子
量5,000〜5,000,000の重合体であるゲル
状外用剤組成物。 (3)さらに、ゲル状外用剤組成物中に天然保湿因子を
0.1〜30重量%配合することを特徴とする保湿性を
有するゲル状外用剤組成物。 (4)天然保湿因子が尿素、アミノ酸であるゲル状外用
剤組成物。 (5)さらに、ゲル状外用剤組成物中にセラミド類を
0.01〜10重量%配合することを特徴とする保湿性
を有するゲル状外用剤組成物。 (6)さらに、ゲル状外用剤組成物中に水性保湿成分
0.1〜30重量%と皮脂類似成分を0.01〜10重
量%配合することを特徴とする保湿性を有するゲル状外
用剤組成物。 (7)水性保湿成分が、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−
ブタンジオール、グリセリンおよびジグリセリンからな
る群より選ばれる1種または2種以上であり、皮脂類似
成分がスクワラン、流動パラフィン、シリコーン油、ミ
ツロウ、トリグリセリド、ジグリセリドおよびリン脂質
からなる群より選ばれる1種または2種以上であるゲル
状外用剤組成物。 (8)さらに、ゲル状外用剤組成物中に殺菌消毒剤を
0.001〜80重量%配合することを特徴とする殺菌
消毒性を有するゲル状外用剤組成物。 (9)殺菌消毒剤が、塩化ベンザルコニウム、塩化ベン
ゼトニウム、塩化セチルビリジニウム、グルコン酸クロ
ルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、アルキルポリア
ミノエチルグリシン、イソプロピルメチルフェノール、
ポピドンヨード、アクリノール、過酸化水素、ヒノキチ
オール、メタノール、エタノール、プロパノールおよび
イソプロパノールからなる群より選ばれる1種または2
種以上であるゲル状外用剤組成物。 (10)さらに、ゲル状外用剤組成物中にアシル化アミ
ノ酸塩系界面活性剤を0.1〜30重量%配合すること
を特徴とするゲル状外用剤組成物。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のゲル状外用組成物は、ホ
スホリルコリン類似基含有重合体を0.001〜10重
量%配合することを特徴とする。本発明で用いるホスホ
リルコリン類似基含有重合体は、側鎖に次の式[I]
【0010】
【化1】
【0011】{ただし、R1、R2、R3は炭素数1〜8
のアルキル基、R4は−(CH2−CHR6O)m−(C
2−CHR6)−基(ここでR6は水素原子、メチル基
またはエチル基を示し、mは0〜10の整数を示す)。
5は−(CH2)g−(ここでgは2〜10の整数であ
る)}で表される基(PC基と略す)を有する重合体で
ある(以下PC重合体と略す)。これらは、例えば、式
[I]で表される基を有する単量体(PC単量体と略
す)を単独重合または他の単量体と共重合して得ること
ができる。PC単量体としては分子中に重合性の二重結
合と前記式[I]で表される基を有していればよい。前
記のPC単量体としては、具体的には例えば、2−(メ
タ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリメチルア
ンモニオ)エチルホスフェート、3−(メタ)アクリロ
イルオキシプロピル−2’−(トリメチルアンモニオ)
エチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシ
ブチル−2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフ
ェート、5−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−
2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、
2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−(トリ
エチルアンモニオ)エチルホスフェート、3−(メタ)
アクリロイルオキシプロピル−2’−(トリエチルアン
モニオ)エチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイ
ルオキシブチル−2’−(トリエチルアンモニオ)エチ
ルホスフェート、5−(メタ)アクリロイルオキシペン
チル−2’−(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェ
ート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2’−
(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、3−
(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2’−(トリプ
ロピルアンモニオ)エチルホスフェート、4−(メタ)
アクリロイルオキシブチル−2’−(トリプロピルアン
モニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリロイ
ルオキシペンチル−2’−(トリプロピルアンモニオ)
エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシ
エチル−2’−(トリブチルアンモニオ)エチルホスフ
ェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−
2’−(トリブチルアンモニオ)エチルホスフェート、
4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−2’−(トリ
プロピルアンモニオ)エチルホスフェート、5−(メ
タ)アクリロイルオキシペンチル−2’−(トリブチル
アンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリ
ロイルオキシエチル−3’−(トリメチルアンモニオ)
プロピルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキ
シエチル−4’−(トリメチルアンモニオ)ブチルエチ
ルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチ
ル−3’−(トリエチルアンモニオ)プロピルホスフェ
ート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−4’−
(トリエチルアンモニオ)ブチルルホスフェート、2−
(メタ)アクリロイルオキシエチル−3’−(トリプロ
ピルアンモニオ)プロピルホスフェート、2−(メタ)
アクリロイルオキシエチル−4’−(トリプロピルアン
モニオ)ブチルホスフェートが挙げられる。
【0012】さらに、2−(メタ)アクリロイルオキシ
エチル−3’−(トリブチルアンモニオ)プロピルホス
フェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−
4’−(トリブチルアンモニオ)ブチルホスフェート、
3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3’−(ト
リメチルアンモニオ)プロピルホスフェート、3−(メ
タ)アクリロイルオキシプロピル−4’−(トリメチル
アンモニオ)ブチルホスフェート、3−(メタ)アクリ
ロイルオキシプロピル−3’−(トリエチルアンモニ
オ)プロピルホスフェート、3−(メタ)アクリロイル
オキシプロピル−4’−(トリエチルアンモニオ)ブチ
ルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピル−3’−(トリプロピルアンモニオ)プロピルホス
フェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−
4’−(トリプロピルアンモニオ)ブチルホスフェー
ト、 3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−
3’−(トリブチルアンモニオ)プロピルホスフェー
ト、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−4’−
(トリブチルルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−
(メタ)アクリロイルオキシブチル−3’−(トリメチ
ルアンモニオ)プロピルホスフェート、4−(メタ)ア
クリロイルオキシブチル−4’−(トリメチルアンモニ
オ)ブチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオ
キシブチル−3’−(トリエチルアンモニオ)プロピル
エチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシ
ブチル−4’−(トリエチルアンモニオ)ブチルホスフ
ェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−3’
−(トリプロピルアンモニオ)プロピルホスフェート、
4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−4’−(トリ
プロピルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−(メ
タ)アクリロイルオキシブチル−3’−(トリブチルア
ンモニオ)プロピルホスフェート、4−(メタ)アクリ
ロイルオキシブチル−4’−(トリブチルアンモニオ)
ブチルホスフェートが挙げられる。
【0013】またさらには、式[I]で示される基を1
〜2個有するマレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の
単量体の誘導体等を挙げることができる。これら前記の
単量体は、これらの一種を単独で用いてもよいし、二種
以上を混合して用いることもできる。さらに、入手等の
点から下記の式[II]
【0014】
【化2】
【0015】(式中、R1、R2及びR3は同一または異
なる基であって、炭素数1〜8のアルキル基、nは2〜
4の整数を示す。また、R7は水素原子またはメチル基
を示す)で示される単量体が好ましい。中でも前記に示
したようにすでに各種検討されていて入手性等から前記
の式[II]のR1=R2=R3がメチル基、R7がメチル
基、nが2である2−メタクリロイルオキシエチル−
2’−(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェートが
好ましい(以下MPCと略す)。MPCは以下の[II
I]式で示される。
【0016】
【化3】
【0017】本発明に用いるPC重合体は、前記のPC
単量体を単独またはPC単量体30〜100モル%未満
と他の疎水性単量体70モル%以下を含む単量体混合物
あるいはPC単量体と親水性単量体を含む単量体混合物
を重合して得られる。他の単量体としては、例えば、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキ
シル(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アク
リレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のア
ルキル(メタ)アクリレート;3−{(メタ)アクリロ
イルオキシプロピル}トリメトキシシラン、3−{(メ
タ)アクリロイルオキシプロピル}トリエトキシシラ
ン、3−{(メタ)アクリロイルオキシプロピル}トリ
プロピルオキシシラン等のシリル基含有(メタ)アクリ
レート;2−(ペルフルオロオクチル)エチル(メタ)
アクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペン
チル(メタ)アクリレート1H,1H,7H−ドデカフ
ルオロヘプチル(メタ)アクリレート、2,2,2−ト
リフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル(メタ)ア
クリレート等のフッ素系(メタ)アクリレート;2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)ア
クリレート;(メタ)アクリル酸アミド、N,N−ジメ
チル(メタ)アクリル酸アミド等のアミド系単量体;
(メタ)アクリル酸を挙げることができる。さらに他の
単量体として、例えば、スチレン、メチルスチレン、ク
ロロメチルスチレン等の置換もしくは無置換のスチレン
系単量体;エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテ
ル等のビニルエーテル系単量体;酢酸ビニル等のビニル
エステル系単量体;トリメトキシビニルシラン、トリエ
トキシビニルシラン等のビニルシラン系単量体;エチレ
ン、プロピレン、イソブチレン、塩化ビニル、塩化ビニ
リデン等の置換もしくは無置換の炭化水素系単量体;ジ
エチルフマレート、ジエチルマレート等の二塩基酸エス
テル系単量体;N−ビニルピロリドン等を挙げることが
できる。これらの単量体の内、より好ましくは水酸基含
有(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)アクリレー
ト、スチレン系単量体、ビニルシラン系単量体が挙げら
れる。その中でも炭素数1〜8のアルキル基またはヒド
ロキシアルキル基を有するメタクリル酸エステルが特性
上から好ましい。
【0018】前記のPC重合体としては、前記のPC単
量体の単独、必要に応じてPC単量体とその他の単量体
との単量体組成物を、公知の溶液重合、塊状重合、乳化
重合、懸濁重合等の方法を用いて、必要に応じて重合系
を、例えば、窒素、二酸化炭素、ヘリウム等の不活性ガ
スで置換して、あるいは前記の不活性ガスの雰囲気下、
重合温度0〜100℃、重合時間10分〜48時間の重
合条件でラジカル重合させる方法等により調製すること
ができる。重合に際しては、通常のラジカル重合開始剤
を用いることができる。ラジカル重合開始剤としては、
例えば、2,2−アゾビス(2−アミジノプロピル)二
塩酸塩、4,4−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,
2−アゾビス(2−(5−メチル−2−イミダゾリン−
2−イル)プロパン)二塩酸塩、2,2−アゾビスイソ
ブチルアミド二水和物、2,2−アゾビスイソブチロニ
トリル(AIBN)、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリ
ウム、過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルペルオキシジ
カーボネート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキ
サノエート、t−ブチルペルオキシピバレート、t−ブ
チルペルオキシジイソブチレート、過酸化ラウロイル、
2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、t−ブチルペルオキシネオデカノエート等が挙げ
られる。これらのラジカル重合開始剤は単独で用いても
混合物で用いてもよい。また、前記重合開始剤には各種
レドックス系の促進剤を用いてもよい。重合開始剤の使
用量は、単量体組成物100重量部に対して0.01〜
5.0重量部が好ましい。
【0019】本発明に用いられるPC重合体は、重量平
均分子量で5,000〜5,000,000が望まし
い。使用目的に応じて重量平均分子量は種々調整するこ
とができるが、効果、使用感、扱い安さ等を勘案した場
合、好ましくはポリエチレングリコール(PRG)換算
で10,000〜1,000,000である。また、重
合体中におけるPC単量体と他の疎水性単量体に基づく
構成単位のモル比は30:70〜100:0が好ましい
が、他の単量体が親水性単量体の場合はこの限りではな
い。しかしPC単量体のモル比が30:70の比より少
なくなるとPC重合体のもつ保湿機能、保護作用、肌荒
れ抑制作用あるいは刺激抑制作用、毛髪保護作用等の特
徴的性能が低下するので好ましくない。
【0020】本発明のゲル状外用剤組成物に用いられる
PC重合体の配合量は、非常に微量のPC重合体でも保
湿性や保護作用、肌荒れ抑制作用など各性能を発揮する
のでゲル状外用剤組成物の伸びやべとつきなどの使い勝
手を考慮すると0.001〜10重量%である。
【0021】本発明に用いられる天然保湿因子として
は、アミノ酸またはその誘導体、乳酸塩、尿素等が挙げ
られる。アミノ酸としては、セリン、グリシン、ピロリ
ドンカルボン酸、アラニン、ロイシン、リジン、システ
ィン、グルタミン酸、アスパラギン酸等多く挙げられる
が、セリン、ピロリドンカルボン酸、アラニン、シトル
リン等が好ましい。またアミノ酸誘導体としては、ホス
ファチジルセリン等が使用感などから好ましい。本発明
に用いられる尿素やアミノ酸としては、市販品を使用す
ることができるが、好ましくは日本薬局方または化粧品
原料基準あるいは化粧品配合基準の規格に合致している
ものが挙げられる。当該ゲル状外用剤組成物に尿素やア
ミノ酸を0.1〜30重量%配合するのが好ましい。
0.1重量%より少ないと尿素やアミノ酸の天然保湿因
子としての効果が発揮できず、30重量%より多くなる
と皮膚に対する刺激性が強くなり、配合量に見合うだけ
の著しい効果の向上は期待できないので好ましくない。
【0022】本発明に用いられるセラミド類としては、
いわゆる細胞間脂質の代表的なものであり、合成品、天
然品が挙げられる。セラミド類には結合している脂肪酸
の種類等によりタイプ1からタイプ6まで幾つかのタイ
プがあり、牛や馬の脳から抽出したものや植物から抽出
したもの、あるいは合成品を使用することができる。本
発明に用いられるセラミド類としては、市販品を使用す
ることができるが好ましくは日本薬局方または化粧品原
料基準あるいは化粧品配合基準の規格に合致しているも
のが挙げられる。当該ゲル状外用剤組成物にセラミド類
を0.01〜10重量%配合するのが好ましい。0.0
1重量%より少ないと細胞間脂質としてのセラミド類の
効果が発揮できず、10重量%より多くなると均一に混
合することが困難になり、べたつきも強くなり、配合量
に見合うだけの著しい効果の向上は期待できないので好
ましくない。
【0023】本発明に用いられる水性保湿成分として
は、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、グ
リセリン、ジグリセリンなどが挙げられる。前記の成分
のうち、グリセリンや1,3−ブタンジオールは、水を
溶かし込みやすく抱水作用が強く、特に好ましい。本発
明に用いられる皮脂類似成分としては、スクワラン、流
動パラフィン、シリコーン油、ミツロウ、トリグリセリ
ド、ジグリセリド、リン脂質が挙げられるが、スクワラ
ンが使用感のよさから特に好ましい。皮脂類似成分は、
皮膚からの水分の蒸散を防いで皮膚の保湿性を保つとい
う重要な働きをする。本発明に用いられる水性保湿成分
や皮脂類似成分としては、市販品を使用することができ
るが、好ましくは日本薬局方または化粧品原料基準ある
いは化粧品配合基準の規格に合致しているものが挙げら
れる。当該ゲル状外用剤組成物に水性保湿成分を0.1
〜30重量%、皮脂類似成分を0.01〜10重量%配
合するのが好ましい。水性保湿成分が0.1重量%未
満、皮脂類似成分が0.01重量%未満の場合には両者
の相乗効果は認められず、水性保湿成分が30重量%よ
り多く、皮脂類似成分が10重量%より多い場合には均
一に混合することが困難になり、べたつきのある使用感
の悪いゲルになるので好ましくない。
【0024】本発明に用いられる殺菌消毒剤としては、
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチ
ルビリジニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸ク
ロルヘキシジン、アルキルポリアミノエチルグリシン、
イソプロピルメチルフェノール、ポピドンヨード、アク
リノール、過酸化水素、ヒノキチオール、メタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノールが挙げら
れる。これらの中で、塩化ベンザルコニウム、イソプロ
ピルメチルフェノール、エタノールの肌荒れ亢進作用に
対してホスホリルコリン類似基含有重合体が特に強い抑
制作用を有するので、これらの殺菌消毒剤とホスホリル
コリン類似基含有重合体との組み合わせは特に好ましい
配合である。
【0025】本発明に用いられる殺菌消毒剤は、日本薬
局方または化粧品原料基準あるいは化粧品配合規格等の
規格に合致しているものが好ましい。配合量は、殺菌消
毒剤の種類によりそれぞれ異なるが、効果、安全性、使
用感、ゲルの状態を考慮するとゲル状外用剤組成物中に
殺菌消毒剤を0.001〜80重量%配合することが好
ましい。
【0026】本発明に用いられるアシル化アミノ酸塩系
界面活性剤としては、例えば、アシル−L−グルタミン
酸モノトリエタノールアミン、アシル−L−グルタミン
酸モノナトリウム、アシル−DL−アラニントリエタノ
ールアミンなどが挙げられる。ホスホリルコリン類似基
含有重合体の好ましい保湿機能等を落とさずに向上さ
せ、自らの洗浄作用等を十分に発揮する。
【0027】本発明に用いられるアシル化アミノ酸塩系
界面活性剤としては、化粧品原料基準あるいは化粧品配
合規格等の規格に合致しているものが好ましい。その配
合量は、効果、使用感、泡切れ、ゲルの状態を考慮する
と、ゲル状外用剤組成物中にアシル化アミノ酸塩系界面
活性剤を0.1〜30重量%配合することが好ましい。
アシル化アミノ酸塩系界面活性剤が0.1重量%より少
ないと洗浄効果が不十分で、30重量%より多くなると
安定なゲルを保つことができず、PC重合体の持つ保湿
機能、保護作用、肌荒れ抑制作用あるいは刺激抑制作用
などの特徴的性能を発揮しにくくなるので好ましくな
い。
【0028】本発明のゲル状外用剤組成物には、PC重
合体と天然保湿因子である尿素やアミノ酸、細胞間脂質
であるセラミド類、水性保湿成分、皮脂類似成分、殺菌
消毒剤あるいはアシル化アミノ酸塩系界面活性剤とゲル
形成に用いられるゲル化剤を配合するが、本発明の性能
を損なわない範囲で、その他に防腐剤や薬効成分、香料
等を用いることができる。ゲル化剤としては、例えば、
カルボキシビニールポリマー、アルキル変性カルボキシ
ビニールポリマー、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナ
トリウム、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合
体、カルボキシメチルセルロース、カラギーナン等が挙
げられる。
【0029】その他の成分としては、パラオキシ安息香
酸メチル、パラオキシ安息香酸ブチル等の防腐剤;トリ
エタノールアミン、苛性ソーダなどのpH調整剤;ビタ
ミンCやビタミンEなどのビタミン剤やグリチルリチン
酸などの抗炎症剤、コウジ酸などの美白剤あるいは香
料、着色料、抗酸化剤等も適宜配合することができる。
【0030】本発明のゲル状外用剤組成物は、例えば、
ゲル化剤を水に溶解し、pH調整剤を加え、ゲルを形成
させ、次いでその後ホスホリルコリン類似基含有重合体
水溶液、天然保湿因子、あるいはセラミド類や皮脂類似
成分、殺菌消毒剤またはアミノ酸系界面活性剤等を均一
に溶解したりあるいは分散したものを徐々に添加するこ
とにより得られる。
【0031】本発明のゲル状外用剤組成物は、ポリエチ
レン、塩化ビニル、ポリプロピレンチューブあるいはア
ルミニウムチューブまたはガラスやプラスチック容器な
どに入れて使用することができる。
【0032】本発明のゲル状外用剤組成物は、皮膚に対
しては通常の外用剤や化粧品と同様に皮膚表面を覆うよ
うに塗布して用い、毛髪や犬猫等のペットの洗浄目的に
対しては通常のシャンプーと同様に用いることができ
る。また、その殺菌消毒作用により腋臭防止剤、足臭防
止剤あるいはペット臭防止剤として用いることができ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明のゲル状外用剤組成物は、水性ゲ
ルにホスホリルコリン類似基含有重合体と天然保湿因子
や細胞間脂質あるいは水性保湿成分や皮脂類似成分を配
合しているので、べとつきのないさっぱり感のある保湿
性や刺激抑制作用を有しており、乾燥肌、荒れ肌等の改
善に適する。さらに、本発明のゲル状外用剤組成物は、
水性ゲルにホスホリルコリン類似基含有重合体と殺菌消
毒剤を配合しているので、肌荒れを生じにくく、腋臭や
足臭の改善に適する。またさらに、本発明のゲル状外用
剤組成物は、水性ゲルにホスホリルコリン類似基含有重
合体とアシル化アミノ酸塩系界面活性剤を配合している
ので、洗浄性と保湿性さらに皮膚保護作用と帯電防止作
用を有していて、痛んでぱさついた髪に適する。
【0034】
【実施例】本発明を具体例に基づき更に詳しく説明す
る。 合成例1;MPC−Pの製造 MPC14.85g(50mmol)をガラス製重合管
に秤量し、重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリ
ル0.82gを加え、エタノール100mlに溶解し
た。溶液中にアルゴンガスを5分間吹き込んだ後、重合
管を溶封し、60℃で6時間重合反応を行った。反応終
了後、反応混合物をエーテル中に滴下し、沈殿した重合
体をろ別し、未反応のモノマーを除去した後、減圧乾燥
し、MPCホモポリマー(以下MPC−Pと略す)1
0.43gを得た。分子量既知のPEGを標準としてG
PC分析した結果、重量平均分子量は57,000であ
った。
【0035】合成例2;MPC・BMA−Pの製造 MPC23.80g(80mmol)とブチルメタアク
リレート(BMA)2.82g(20mmol)をガラ
ス製重合管に秤量し、試験例1と同様に重合反応と精製
を行い、MPC/BMAコポリマー(以下MPC・BM
A−Pと略す)18.10gを得た。その重合体の重量
平均分子量は58,300であった。
【0036】合成例3;MPC・EA−Pの製造 MPC14.85g(50mmol)とエチルアクリレ
ート(EAと略す)5.0g(50mmol)をガラス
製重合管に秤量し、試験例1と同様に重合反応と精製を
行い、MPC/EAコポリマー(以下MPC・EA−P
と略す)13.50gを得た。その重合体の重量平均分
子量は158,000であった。
【0037】比較例1;カルボキシビニールポリマー
(カーボポール#940 BF Goodrich社
製)4g、アルキル変性カルボキシビニールポリマー
(ペムレンTR-1BF Goodrich社製)2gを
精製水200gと混合し、それにトリエタノールアミン
6gを精製水50gに溶解したもの、ヒドロキシエチル
セルロース1gとポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル2gを精製水10
0gに混合したものを加え、均一な透明ゲル状物を製作
した。グリセリン100gを精製水535gで溶解し、
前記透明ゲル状物に加え、ゲル状外用剤組成物を得た。
【0038】比較例2;カルボキシビニールポリマー
(カーボポール#940 BF Goodrich社
製)4g、アルキル変性カルボキシビニールポリマー
(ペムレンTR-1BF Goodrich社製)2gを
精製水200gと混合し、それにトリエタノールアミン
6gを精製水50gに溶解したもの、ヒドロキシエチル
セルロース1gとポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル2gを精製水10
0gに混合したものを加え、均一な透明ゲル状物を製作
した。グリセリン100gと尿素30gを精製水505
gで溶解し、前記透明ゲル状物に加え、ゲル状外用剤組
成物を得た。
【0039】比較例3;アクリル酸・メタクリル酸アク
リル共重合体(カーボポール#1382 BFGood
rich社製)4gを精製水200gと混合し、それに
ヒドロキシエチルセルロース3gを精製水100gに溶
解したもの、ポリオキシエチレン(20E.O.)ソル
ビタンモノステアリン酸エステル2gを精製水100g
に混合したものを加え、均一な透明ゲル状物を製作し
た。グリセリン100gを精製水491gで溶解し、前
記透明ゲル状物に加え、ゲル状外用剤組成物を得た。
【0040】比較例4;トリ2−エチルヘキサン酸グリ
セリル100g、モノステアリン酸グリセリン15g、
流動パラフィン100g、セタノール15g、グリセリ
ン100g、尿素30g、精製水640gを真空乳化器
を用い乳化しクリームを得た。
【0041】 実施例1;MPC−P配合ゲル状外用剤組成物処方 カルボキシビニールポリマー(カーボポール#940
BF Goodrich社製)4g、アルキル変性カル
ボキシビニールポリマー(ペムレンTR-1BF Goo
drich社製)2gを精製水200gと混合し、それ
にトリエタノールアミン6gを精製水50gに溶解した
もの、ヒドロキシエチルセルロース1gとポリオキシエ
チレン(20E.O.)ソルビタンモノステアリン酸エ
ステル2gを精製水100gに混合したものを加えた。
さらに合成例1のMPC−P50%水溶液10gを加
え、均一な透明ゲル状物を製作した。グリセリン100
gを精製水525gで溶解し、前記透明ゲル状物に加
え、PC重合体を配合したゲル状外用剤組成物を得た。
【0042】実施例2;MPC−P+尿素配合ゲル状外
用剤組成物処方 カルボキシビニールポリマー(カーボポール#940
BF Goodrich社製)4g、アルキル変性カル
ボキシビニールポリマー(ペムレンTR-1BF Goo
drich社製)2gを精製水200gと混合し、それ
にトリエタノールアミン6gを精製水50gに溶解した
もの、ヒドロキシエチルセルロース1gとポリオキシエ
チレン(20E.O.)ソルビタンモノステアリン酸エ
ステル2gを精製水100gに混合したものを加えた。
さらに合成例1のMPC−P50%水溶液10gを加
え、均一な透明ゲル状物を製作した。グリセリン100
gと尿素30gを精製水495gで溶解し、前記透明ゲ
ル状物に加え、PC重合体及び尿素を配合したゲル状外
用剤組成物を得た。
【0043】実施例3;MPC・EA−P+尿素配合ゲ
ル状組成物処方 アクリル酸・メタクリル酸アクリル共重合体(カーボポ
ール#1382 BFGoodrich社製)4gを精
製水200gと混合し、それにヒドロキシエチルセルロ
ース3gを精製水100gに溶解したもの、ポリオキシ
エチレン(20E.O.)ソルビタンモノステアリン酸
エステル2gを精製水100gに混合したものを加え
た。さらに合成例3のMPC・EA−P10%水溶液1
00gを加え、均一な透明ゲル状物を製作した。グリセ
リン100gと尿素50gを精製水321gで溶解し、
前記透明ゲル状物に加え、さらに尿素含有MPG着色顆
粒(一丸ファルコス社製)20gを加え、PC重合体及
び尿素を配合した尿素顆粒浮遊ゲル状外用剤組成物を得
た。
【0044】 実施例4;MPC−P+セリン配合ゲル状組成物処方 カルボキシビニールポリマー(カーボポール#940
BF Goodrich社製)4g、アルキル変性カル
ボキシビニールポリマー(ペムレンTR-1BF Goo
drich社製)2gを精製水200gと混合し、それ
にトリエタノールアミン6gを精製水50gに溶解した
もの、ヒドロキシエチルセルロース1gとポリオキシエ
チレン(20E.O.)ソルビタンモノステアリン酸エ
ステル2gを精製水100gに混合したものを加えた。
さらに合成例1のMPC−P50%水溶液10gを加
え、均一な透明ゲル状物を製作した。グリセリン100
gとセリン10gを精製水515gで溶解し、前記透明
ゲル状物に加え、PC重合体及びセリンを配合したゲル
状外用剤組成物を得た。
【0045】実施例5;MPC−P+ビオセラミド配合
ゲル状組成物処方 カルボキシビニールポリマー(カーボポール#940
BF Goodrich社製)4g、アルキル変性カル
ボキシビニールポリマー(ペムレンTR-1BF Goo
drich社製)2gを精製水200gと混合し、それ
にトリエタノールアミン6gを精製水50gに溶解した
もの、ヒドロキシエチルセルロース1gとポリオキシエ
チレン(20E.O.)ソルビタンモノステアリン酸エ
ステル2gを精製水100gに混合したものを加えた。
さらに合成例1のMPC−P50%水溶液10gを加
え、均一な透明ゲル状物を製作した。グリセリン100
gとビオセラミドCH(山川貿易)3gを精製水522
gで溶解し、前記透明ゲル状物に加え、PC重合体及び
ビオセラミドを配合したゲル状外用剤組成物を得た。
【0046】比較例5;カルボキシビニールポリマー
(カーボポール#940 BF Goodrich社
製)5gを精製水200gと混合し、それにトリエタノ
ールアミン5gを精製水50gに溶解したもの、ヒドロ
キシプロピルセルロース2gとポリオキシエチレン(2
0E.O.)ソルビタンモノステアリン酸エステル2g
を精製水100gに混合したものを加え、均一な透明ゲ
ル状物を制作した。さらにグリセリン50g、1,3-
ブチレングリコール50gを精製水536gで溶解し、
前記透明ゲル状物に加え、均一な透明ゲル状外用剤組成
物を得た。
【0047】実施例6;MPC・BMA−P配合ゲル状
外用剤組成物処方 カルボキシビニールポリマー(カーボポール#940
BF Goodrich社製)5gを精製水200gと
混合し、それにトリエタノールアミン5gを精製水50
gに溶解したもの、ヒドロキシプロピルセルロース2g
とポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノ
ステアリン酸エステル2gを精製水100gに混合した
ものを加えた。さらに合成例2のMPC・BMA−P5
%水溶液100gを加え、均一な透明ゲル状物を製作し
た。グリセリン50g、1,3-ブチレングリコール5
0gを精製水436gで溶解し、前記透明ゲル状物に加
え、PC重合体を配合したゲル状外用剤組成物を得た。
【0048】実施例7;MPC・BMA−P+尿素配合
ゲル状外用剤組成物処方 カルボキシビニールポリマー(カーボポール#940
BF Goodrich社製)5gを精製水200gと
混合し、それにトリエタノールアミン5gを精製水50
gに溶解したもの、ヒドロキシプロピルセルロース2g
とポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノ
ステアリン酸エステル2gを精製水100gに混合した
ものを加えた。さらに合成例2のMPC・BMA−P5
%水溶液100gを加え、均一な透明ゲル状物を製作し
た。グリセリン50g、1,3-ブチレングリコール5
0g及び尿素100gを精製水336gで溶解し、前記
透明ゲル状物に加え、PC重合体及び尿素を配合したゲ
ル状外用剤組成物を得た。
【0049】実施例8;MPC・BMA−P+(グリセ
リン、1,3−ブチレングリコール、スクワラン)配合
ゲル状外用剤組成物処方 カルボキシビニールポリマー(カーボポール#940
BF Goodrich社製)5gを精製水200gと
混合し、それにトリエタノールアミン5gを精製水50
gに溶解したもの、ヒドロキシプロピルセルロース2g
とポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノ
ステアリン酸エステル1gを精製水100gに混合した
ものを加えた。さらに合成例2のMPC・BMA−P5
%水溶液100gを加え、均一な透明ゲル状物を製作し
た。グリセリン50g、1,3-ブチレングリコール5
0g、ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン
モノステアリン酸エステル1g及びスクワラン5gを精
製水431gで溶解し、前記透明ゲル状物に加え、PC
重合体及び水性保湿成分、スクワランを配合したゲル状
外用剤組成物を得た。
【0050】比較例6;カルボキシビニールポリマー
(カーボポール#940 BF Goodrich社
製)2g、アルキル変性カルボキシビニールポリマー
(ペムレンTR-1BF Goodrich社製)2gを
精製水200gと混合し、それにトリエタノールアミン
4gを精製水50gに溶解したもの、ヒドロキシエチル
セルロース1gとポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル2gを精製水10
0gに混合したものを加え、均一な透明ゲル状物を製作
した。さらにグリセリン100gと塩化ベンザルコニウ
ム0.5gを精製水539gで溶解し、前記透明ゲル状
物に加え、ゲル状外用剤組成物を得た。
【0051】比較例7;カルボキシビニールポリマー
(カーボポール#940 BF Goodrich社
製)2g、アルキル変性カルボキシビニールポリマー
(ペムレンTR-1BF Goodrich社製)2gを
精製水200gと混合し、それにトリエタノールアミン
4gを精製水50gに溶解したもの、ヒドロキシエチル
セルロース1gとポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル2gを精製水10
0gに混合したものを加え、均一な透明ゲル状物を製作
した。グリセリン100gとイソプロピルメチルフェノ
ール1gを精製水536gで溶解し、前記透明ゲル状物
に加え、ゲル状外用剤組成物を得た。
【0052】比較例8;カルボキシビニールポリマー
(カーボポール#940 BF Goodrich社
製)2g、アルキル変性カルボキシビニールポリマー
(ペムレンTR-1BF Goodrich社製)2gを
精製水200gと混合し、それにトリエタノールアミン
4gを精製水50gに溶解したもの、ヒドロキシエチル
セルロース1gとポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル2gを精製水10
0gに混合したものを加え、均一な透明ゲル状物を製作
した。グリセリン100gとエタノール440g及び精
製水100gを前記透明ゲル状物に加え、ゲル状外用剤
組成物を得た。
【0053】 実施例9;MPC−P+塩化ベンゼルコニウム カルボキシビニールポリマー(カーボポール#940
BF Goodrich社製)2g、アルキル変性カル
ボキシビニールポリマー(ペムレンTR-1BF Goo
drich社製)2gを精製水200gと混合し、それ
にトリエタノールアミン4gを精製水50gに溶解した
もの、ヒドロキシエチルセルロース1gとポリオキシエ
チレン(20E.O.)ソルビタンモノステアリン酸エ
ステル2gを精製水100gに混合したものを加えた。
さらに合成例1のMPC−P50%水溶液10gを加
え、均一な透明ゲル状物を製作した。グリセリン100
gと塩化ベンザルコニウム0.5gを精製水529gで
溶解し、前記透明ゲル状物に加え、ゲル状外用剤組成物
を得た。
【0054】実施例10;MPC・BMA−P+イソプ
ロピルメチルフェノール カルボキシビニールポリマー(カーボポール#940
BF Goodrich社製)2g、アルキル変性カル
ボキシビニールポリマー(ペムレンTR-1BF Goo
drich社製)2gを精製水200gと混合し、それ
にトリエタノールアミン4gを精製水50gに溶解した
もの、ヒドロキシエチルセルロース1gとポリオキシエ
チレン(20E.O.)ソルビタンモノステアリン酸エ
ステル2gを精製水100gに混合したものを加えた。
さらに合成例2のMPC・BMA−P5%水溶液100
gを加え、均一な透明ゲル状物を製作した。グリセリン
100gとイソプロピルメチルフェノール1gを精製水
438gで溶解し、前記透明ゲル状物に加え、ゲル状外
用剤組成物を得た。
【0055】実施例11;MPC・EA−P+エタノー
ル カルボキシビニールポリマー(カーボポール#940
BF Goodrich社製)2g、アルキル変性カル
ボキシビニールポリマー(ペムレンTR-1BF Goo
drich社製)2gを精製水200gと混合し、それ
にトリエタノールアミン4gを精製水50gに溶解した
もの、ヒドロキシエチルセルロース1gとポリオキシエ
チレン(20E.O.)ソルビタンモノステアリン酸エ
ステル2gを精製水100gに混合したものを加えた。
さらに合成例3のMPC・EA−P10%水溶液100
gを加え、均一な透明ゲル状物を製作した。グリセリン
100gとエタノール440gを前記透明ゲル状物に加
え、ゲル状外用剤組成物を得た。
【0056】比較例9;カルボキシビニールポリマー
(カーボポール#940 BF Goodrich社
製)2g、アルキル変性カルボキシビニールポリマー
(ペムレンTR-1BF Goodrich社製)2gを
精製水200gと混合し、それにトリエタノールアミン
4gを精製水50gに溶解したもの、ヒドロキシエチル
セルロース1gとポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル2gを精製水10
0gに混合したものを加え、均一な透明ゲル状物を製作
した。さらにN−ヤシ油脂肪酸アシル−DL−アラニン
トリエタノールアミン液(アミソフトACT−12 味
の素製)200gを精製水439gで溶解し、前記透明
ゲル状物に加え、ゲル状外用剤組成物を得た。
【0057】比較例10;カルボキシビニールポリマー
(カーボポール#940 BF Goodrich社
製)5gを精製水200gと混合し、それにトリエタノ
ールアミン5gを精製水50gに溶解したもの、ヒドロ
キシプロピルセルロース2gとポリオキシエチレン(2
0E.O.)ソルビタンモノステアリン酸エステル2g
を精製水100gに混合したものを加え、均一な透明ゲ
ル状物を制作した。さらにN−ヤシ油脂肪酸アシル−L
−グルタミン酸モノトリエタノールアミン30%液(ア
ミソフトCT−12 味の素製)200g、N−ヤシ油
脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノナトリウム(アミ
ソフトCS−11 味の素製)20gを精製水416g
で溶解し、前記透明ゲル状物に加え、ゲル状外用剤組成
物を得た。
【0058】比較例11;カルボキシビニールポリマー
(カーボポール#940 BF Goodrich社
製)2g、アルキル変性カルボキシビニールポリマー
(ペムレンTR-1BF Goodrich社製)2gを
精製水200gと混合し、それにトリエタノールアミン
4gを精製水50gに溶解したもの、ヒドロキシエチル
セルロース1gとポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル2gを精製水10
0gに混合したものを加えた。さらに合成例2のMPC
・BMA−P5%水溶液100gを加え、均一な透明ゲ
ル状物を製作した。さらにラウリルエーテル硫酸ナトリ
ウム(25%)200gを精製水339gで溶解し、前
記透明ゲル状物に加え、ゲル状外用剤組成物を得た。
【0059】実施例12;MPC・BMA−P+アミノ
酸系界面活性剤(N−ヤシ油脂肪酸アシル−DL−アラ
ニントリエタノールアミン) カルボキシビニールポリマー(カーボポール#940
BF Goodrich社製)2g、アルキル変性カル
ボキシビニールポリマー(ペムレンTR-1BF Goo
drich社製)2gを精製水200gと混合し、それ
にトリエタノールアミン4gを精製水50gに溶解した
もの、ヒドロキシエチルセルロース1gとポリオキシエ
チレン(20E.O.)ソルビタンモノステアリン酸エ
ステル2gを精製水100gに混合したものを加えた。
さらに合成例2のMPC・BMA−P5%水溶液100
gを加え、均一な透明ゲル状物を製作した。さらにN−
ヤシ油脂肪酸アシル−DL−アラニントリエタノールア
ミン30%液(アミソフトACT−12 味の素製)2
00gを精製水339gで溶解し、前記透明ゲル状物に
加え、ゲル状外用剤組成物を得た。
【0060】実施例13;MPC・BMA−P+アミノ
酸系界面活性剤(N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタ
ミン酸モノトリエタノールアミン) カルボキシビニールポリマー(カーボポール#940
BF Goodrich社製)5gを精製水200gと
混合し、それにトリエタノールアミン5gを精製水50
gに溶解したもの、ヒドロキシプロピルセルロース2g
とポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノ
ステアリン酸エステル2gを精製水100gに混合した
ものを加え、均一な透明ゲル状物を制作した。さらに合
成例2のMPC・BMA−P5%水溶液100gを加
え、均一な透明ゲル状物を製作した。さらにN−ヤシ油
脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノトリエタノールア
ミン30%液(アミソフトCT−12 味の素製)20
0g、N−ヤシ油脂肪酸アシル−L−グルタミン酸モノ
ナトリウム(アミソフトCS−11 味の素製)20g
を精製水316gで溶解し、前記透明ゲル状物に加え、
ゲル状外用剤組成物を得た。表1〜9に各実施例、比較
例のゲル状外用剤組成物の組成を示す。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】
【表7】
【0068】
【表8】
【0069】
【表9】
【0070】なお、表中で用いた略号は次のとおりであ
る。 HEC:ヒドロキシエチルセルロース、 HPC:ヒドロキシプロピルセルロース、 PEG−sob−st:ポリオキシエチレン(20E.
O)ソルビタンステアリン酸エステル、 TEA:トリエタノールアミン。
【0071】 試験例1;モニターによる角質水分量と感触試験 年齢26〜40才の女性65人をモニターとして5人ず
つ13群に分け使用前後の角質層水分量の変化を高周波
伝導度装置SKICON−200(IBS社製)を用
い、相対湿度約50%で測定した。さらにそのときの皮
膚の感じをしっとり感の有無で評価した。なお、評価は
次の評点により判定した。 しっとり感高い:4点、かなりしっとり感ある:3点、
少ししっとり感ある:2点、しっとり感は感じない:1
点。 結果を表10〜11に示す。すなわち、試験群1〜13
として上記実施例1〜8、比較例1〜5により得られた
各種ゲル状外用剤組成物を朝、昼、夜1日3回、3日間
右前腕に塗布し、塗布前と塗布4日目の朝の角質層水分
量を伝導度で測定し、さらにそのときの皮膚の感触を上
記評点により自己評価した。
【0072】
【表10】
【0073】
【表11】
【0074】以上の試験例1の結果より、ホスホリルコ
リン類似基含有重合体を含有する実施例1、6のゲル状
外用剤組成物は、ホスホリルコリン類似基含有重合体を
含まない比較例1、2、3、5と比べて、角質層水分量
の増加やしっとり感が認められる。さらにクリームタイ
プ尿素配合品の比較例4とホスホリルコリン類似基含有
重合体と尿素を配合した実施例2を比べても、ホスホリ
ルコリン類似基含有重合体を配合したゲル状外用剤組成
物の方が、角質層水分量の増加やしっとり感が認められ
る。また、ホスホリルコリン類似基含有重合体に各々尿
素、セリン、セラミド、スクワランを加えた実施例2、
3、4、5、7、8のゲル状外用剤組成物は、ホスホリ
ルコリン類似基含有重合体のみの実施例1、6よりもさ
らに角質層水分量が増加し、しっとり感も増すことがわ
かる。
【0075】 試験例2;ウサギによる殺菌剤肌荒れ抑制試験 雄の日本白色ウサギ3匹の背部被毛を電気バリカンで除
毛し、背部正中線に沿った左右6カ所に各々対応した殺
菌剤を含有した実施例9〜11と比較例6〜8で得たゲ
ル状外用剤組成物を2cm×2cmの面積に0.5gず
つ朝、昼、夜1日3回、5日間塗布・ガーゼ密閉し、6
日目の朝に塗布した部分の紅斑状態を観察・評価した。
評価は次の評点により行った。 紅斑無し:0、非常に軽度な紅斑:1、はっきりした紅
斑:2、中等度ないし高度紅斑:3。 結果を表12、13に示す。
【0076】
【表12】
【0077】
【表13】
【0078】以上の試験例2の結果より、ホスホリルコ
リン類似基含有重合体を加えた殺菌消毒剤含有ゲル状外
用剤組成物は、比較例6〜8と比べて殺菌剤による肌の
荒れを抑制することがわかる。
【0079】試験例3;殺菌消毒試験 実施例8〜10で得られた殺菌消毒剤含有ゲル状外用剤
組成物の殺菌消毒効果を男女各3人のモニターの手のひ
らを用いて試験した。すなわち、各モニターの左右の手
のひらを無処置、実施例8〜10の殺菌消毒剤含有ゲル
状外用剤組成物0.5gを塗布処置し、5分後に手のひ
らに栄研器材株式会社製殺菌消毒効果判定用ぺたんチェ
ック(PT3000)を押しつけた。処置後の各々のぺ
たんチェックを37℃のインキュベーターで培養し、3
6時間後のコロニー数を計測した。結果を表14に示
す。
【0080】
【表14】
【0081】試験例3の結果により、ホスホリルコリン
類似基含有重合体と殺菌消毒剤を配合した殺菌消毒剤含
有ゲル状外用剤組成物である実施例9〜11は殺菌消毒
作用があることがわかる。
【0082】試験例4;モニターによる毛髪洗浄試験 年齢20〜28才の女性20人をモニターとして4人ず
つ4群に分け、実施例12〜13と比較例9〜11で得
られたゲル状外用剤組成物を内容を知らせず、2日に1
回、15日間使用してもらい、シャンプー後の毛髪の感
触をしっとり感、サラサラ感で自己評価させた。 評価は5点評価で、非常にある:5、かなりある:4、
ある:3、ややある:2、ない:1で行った。 結果を表15および16に示す。
【0083】
【表15】
【0084】
【表16】
【0085】試験例4の結果より、実施例12および1
3のホスホリルコリン類似基含有重合体を加えたアシル
化アミノ酸塩系界面活性剤配合ゲル状外用剤組成物は、
比較例9及び10のアシル化アミノ酸塩系界面活性剤だ
けのものと比較して、良好なしっとり感とサラサラ感を
持つシャンプーであった。また比較例11のホスホリル
コリン類似基含有重合体とラウリルエーテル硫酸ナトリ
ウムが配合されたものは比較例9および10とほぼ同等
で実施例12及び13と比較して相乗効果が認められな
いことがわかる。
【0086】以上、実施例1〜8と比較例1〜5を比べ
ると、ホスホリルコリン類似基含有重合体を含有するゲ
ル状外用剤組成物に天然保湿因子である尿素やアミノ酸
あるいはセラミド類あるいは水性保湿成分と皮脂類似成
分を配合したゲル状外用剤組成物は、良好な保湿性ゲル
状外用剤組成物であり、これらは、ホスホリルコリン類
似基含有重合体のみを含有するゲル状外用剤組成物より
も効果が高いことがわかる。また、実施例9〜11と比
較例6〜8を比べると、ホスホリルコリン類似基含有重
合体を含有するゲル状外用剤組成物に殺菌消毒剤を配合
したゲル状外用剤組成物は、殺菌消毒効果があり、殺菌
消毒剤のみを配合したゲル状外用剤組成物と比べて肌の
荒れを抑制することがわかる。さらに、実施例12、1
3と比較例9〜11を比べると、ホスホリルコリン類似
基含有重合体を含有するゲル状外用剤組成物にアシル化
アミノ酸塩系界面活性剤を配合したゲル状外用剤組成物
は、良好なしっとり感とサラサラ感を持つシャンプーで
あり、アシル化アミノ酸塩系のみを配合したゲル状外用
剤組成物より優れた効果を示すことがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/00 A61K 7/00 K R 7/06 7/06 7/48 7/48 9/00 9/00 31/045 31/045 31/05 31/05 31/095 31/095 31/14 31/14 31/198 31/198 31/44 31/44 33/40 33/40 45/00 45/00 47/32 47/32 A61P 17/00 101 A61P 17/00 101 17/16 17/16 Fターム(参考) 4C076 AA36 BB31 CC31 DD38 DD51 DD54 EE01 EE13 EE23 EE27 EE51 FF01 FF35 FF57 4C083 AA081 AA121 AA122 AB052 AB411 AC021 AC022 AC101 AC121 AC122 AC391 AC442 AC471 AC472 AC521 AC542 AC661 AC662 AC681 AC682 AC691 AC692 AC771 AC851 AD041 AD042 AD051 AD092 AD111 AD131 AD151 AD282 AD571 BB48 CC02 CC31 DD41 EE01 EE05 EE12 EE21 4C084 AA17 MA27 MA63 NA03 NA11 ZB351 4C086 AA01 AA02 BC17 MA02 MA03 MA05 MA63 NA03 NA11 ZB35 4C206 AA01 AA02 CA03 CA05 FA41 JA52 MA02 MA03 MA05 MA47 MA83 NA03 NA11 ZB35

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホスホリルコリン類似基含有重合体を0.
    001〜10重量%含むゲル状外用剤組成物。
  2. 【請求項2】ホスホリルコリン類似基含有重合体が、2
    −(メタ)アクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
    単量体を含有する単量体組成物を重合してなる、重量平
    均分子量5,000〜5,000,000の重合体であ
    る請求項1記載のゲル状外用剤組成物。
  3. 【請求項3】さらに、ゲル状外用剤組成物中に天然保湿
    因子を0.1〜30重量%配合することを特徴とする保
    湿性を有する請求項1または2記載のゲル状外用剤組成
    物。
  4. 【請求項4】天然保湿因子が尿素、アミノ酸である請求
    項3記載のゲル状外用剤組成物。
  5. 【請求項5】さらに、ゲル状外用剤組成物中にセラミド
    類を0.01〜10重量%配合することを特徴とする保
    湿性を有する請求項1または2記載のゲル状外用剤組成
    物。
  6. 【請求項6】さらに、ゲル状外用剤組成物中に水性保湿
    成分0.1〜30重量%と皮脂類似成分0.01〜10
    重量%配合することを特徴とする保湿性を有する請求項
    1または2記載のゲル状外用剤組成物。
  7. 【請求項7】水性保湿成分が、ポリエチレングリコー
    ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
    1,3−ブタンジオール、グリセリンおよびジグリセリ
    ンからなる群より選ばれる1種または2種以上であり、
    皮脂類似成分がスクワラン、流動パラフィン、シリコー
    ン油、ミツロウ、トリグリセリド、ジグリセリドおよび
    リン脂質からなる群より選ばれる1種または2種以上で
    ある請求項6記載のゲル状外用剤組成物。
  8. 【請求項8】さらに、ゲル状外用剤組成物中に殺菌消毒
    剤を0.001〜80重量%配合することを特徴とする
    殺菌消毒性を有する請求項1または2記載のゲル状外用
    剤組成物。
  9. 【請求項9】殺菌消毒剤が、塩化ベンザルコニウム、塩
    化ベンゼトニウム、塩化セチルビリジニウム、グルコン
    酸クロルヘキシジン、塩酸クロルヘキシジン、アルキル
    ポリアミノエチルグリシン、イソプロピルメチルフェノ
    ール、ポピドンヨード、アクリノール、過酸化水素、ヒ
    ノキチオール、メタノール、エタノール、プロパノール
    およびイソプロパノールからなる群より選ばれる1種ま
    たは2種以上である請求項8記載のゲル状外用剤組成
    物。
  10. 【請求項10】さらに、ゲル状外用剤組成物中にアシル
    化アミノ酸塩系界面活性剤を0.1〜30重量%配合す
    ることを特徴とする請求項1または2記載のゲル状外用
    剤組成物。
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