JP3881323B2 - 外用剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、化粧料、治療用薬剤などの外用剤組成物、詳しくはレバン及びホスホリルコリン類似基含有重合体を含む外用剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
皮膚の外層部にある角質層は、皮膚の水分蒸発と吸収調節機能及び化学物質、毒性物質及び細菌などの外部物質の浸透に対するバリアー機能を持っている。角質層は扁平な角質細胞とその間にある細胞間脂質からなり、ラメラ構造をしている。皮膚の角質層は約20%の水分を含んでおり、水分含量が皮膚の柔軟性、滑らかさを決める重要な因子になることはよく知られている。
【0003】
角質層の保湿能力は、皮脂成分とアミノ酸、乳酸、尿素及び無機塩などからなる天然保湿因子(NMF) により調節され、皮膚外用剤で天然保湿因子のように安全で使用性が優れ、保湿効果の高い物質の開発が外用剤において重要な研究課題の一つである。最近は角質層の機能( 経皮吸収、保湿、角質脱落) に影響する要因が角質脂質であることが明らかになり、これについての研究も活発に行われている。
【0004】
年を取るにつれて皮膚は次第とその固有の機能が低下して老化現象が起り、その代表的な例がしわ形成とメラニン生成である。このような老化の主原因は太陽光による光老化である。太陽光の紫外線によって生成されたフリーラジカルは、皮膚の結合組織であるコラーゲンとエラスチンの酸化的切断を促進し、結果的には結合組織の非正常的な交差結合によりしわが形成される。また、皮膚の保湿能力において最も大きな役割を持つヒアルロン酸の切断及び低分子量化を促進し、角質層の保湿能力を低下させる一つの原因になっている。一般的に角質層の水分が10%以下になると、皮膚の生理作用が低下し、皮膚が本来の機能を失い、キメがあらくなって各種皮膚トラブルの原因になる。従って、皮膚の乾燥を防ぐための保湿剤の使用は外用剤において必須である。外用剤で要求される保湿剤の条件に、第一に適切な保湿力を持つこと、第二に保湿力が周囲環境条件の変化による影響を簡単に受けないこと、第三に皮膚への親和性が良いこと、第四に皮膚と生体に対する安全性が良いこと、そして第五に外用剤で使われる他の成分との相溶性に優れることである。
【0005】
現在広く使われている保湿剤には、グリセリン、プロピレングリコール、ブチレングリコールなどのポリオール類、アミノ酸、ピロリドン、カルボン酸塩、乳酸塩などの天然保湿因子、ヒアルロン酸塩、コンドロイチン硫酸、キトサンなどの生体高分子物質などがある。これらのうちいくつかは優秀な保湿力を示すが、合成した化合物か、動物由来の保湿剤であるため、適量以上使われた場合は、皮膚刺激や汚染による感染が避けられない保湿剤である。
【0006】
更には、これらの有効成分を配合した外用剤のほとんどは油性基剤を主剤として用いた軟膏やクリーム、乳液類であるため、保湿作用があっても塗布したときのさっぱり感がでず、べとつきを感じる傾向が強いという問題があり、特に夏場にはその不快感のため使用し難いという問題があった。
【0007】
このような問題を解決するために、従来、リン脂質の極性基と同一の構造を有するホスホリルコリン類似基含有重合体を化粧料などの外用剤の保湿成分として使用する例が開示されており、このような重合体が、吸湿、保湿、皮膚に対する接着性及び皮膜形成能に優れ、更にサラサラとした塗り感を与えることが知られている。
【0008】
上記ホスホリルコリン類似基含有重合体を使用した従来技術としては、例えば、木通またはレンゲ草の抽出エキスと組み合わせた例(特許文献1参照)、ゲル外用剤中に使用する例(特許文献2参照)、白色ワセリン、化粧料粉末、抗炎症剤または殺菌剤と組み合わせた例(特許文献3参照)などがある。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−64151号公報(特許請求の範囲)
【0010】
【特許文献2】
特開2002−80401号公報(特許請求の範囲)
【0011】
【特許文献3】
特開2003−26608号公報(特許請求の範囲)
従来技術に開示されたこれらの外用剤は既に優れた特性を発揮するものであるが、しかし、肌荒れ、乾燥肌の防止、治療、小じわの形成の防止などの問題はなお消費者の大きな関心をひいており、また近年益々問題視されているアトピーなどの皮膚疾患、その治療に当たっての脱ステロイド傾向などもあり、それゆえ保湿性、抗炎症性、低細胞毒性、荒れ抑制作用等の種々の点でより一層効果的でかつ安全な外用剤に対する要望がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
それゆえ、本発明の課題は、保湿性、肌荒れ防止作用、抗炎症性などのより一層優れた特性を兼ね備え、なおかつ皮膚、頭髪、粘膜に対して安全な外用剤組成物を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題に鑑み、鋭意研究を重ねたところ、上記のホスホリルコリン類似基含有重合体を、ポリサッカライドのレバンと組み合わせて使用したところ、保湿効果が相乗的により一層向上され、しかもレバンが、ホスホリルコリン類似基含有重合体の毒性緩和効果を増強することを見出し、本発明に至った。
【0014】
それゆえ、本発明は、ホスホリルコリン類似基含有重合体及びレバンを含む外用剤組成物を提供する。
【0015】
本発明において外用剤組成物という用語は、皮膚、毛髪または粘膜に適用される化粧料及び治療用薬剤を包含し、特に皮膚または毛髪化粧料及び治療用薬剤、とりわけスキンケア用品を包含する。具体的な物としては、例えば化粧水( スキンローション) 、乳液、栄養ローション、栄養クリーム、マッサージクリーム、栄養エッセンス、ファンデーション、保湿クリーム、コールドクリーム、ハンドクリーム、ヘアートニック、ヘアークリーム、ヘアローション、口紅、パック料、シャンプー、リンス、ボディーシャンプー、更には浴用剤などが挙げられる。
【0016】
それゆえ、本発明は、その態様の一つにおいて、ホスホリルコリン類似基含有重合体及びレバンを含む皮膚または毛髪化粧料及び治療用薬剤、特にスキンケア用品を提供する。
【0017】
更に、本発明の外用剤組成物には、ペット及び家畜用の外用剤組成物も包含され、例えば洗浄剤として使用することもでき、それによって、ヒトに対するものと同じ効果が期待できる。よって、本発明は、その態様の一つにおいて、ホスホリルコリン類似基含有重合体及びレバンを含むペット及び家畜用の外用剤組成物をも提供する。
【0018】
本発明の外用剤組成物の剤形は、特に制限はないが、例えば、液状、クリーム状、固体状、ジェル状などが挙げられる。
【0019】
更にまた、本発明の外用剤組成物は、紙おむつ、尿取りパッド、生理用ナプキン、ティッシュ、ウェットティッシュなどの衛生材料の処理組成物として適用することもでき、それによって適用部位の皮膚、粘膜の衛生状態の向上、かぶれの治療、皮膚感の向上などを期待できる。具体的には、例えば、生理用ナプキン、尿取りパッド、紙おむつなどの場合は、従来技術に従って、それらの通常の基本構造である皮膚接触材、一方向吸収性高分子吸収体及び吸収層の全体またはそれの一部(この場合、特に皮膚に近い側の材料、例えば皮膚接触材)に、例えば水及び/またはアルコール中の溶液の形の本発明の外用剤組成物を含浸させ、次いで熱風乾燥することによって適用することができる。ティッシュもしくはウェットティッシュまたはその他衛生材料の場合も、従来技術に従い、含浸、必要に応じて乾燥することによって適用することができる。それゆえ、本発明は、その態様の一つとして、本発明の外用剤組成物を含む衛生処理材料も提供する。
【0020】
上記ホスホリルコリン類似基含有重合体の配合量は、非常に微量でも保湿性や保護作用、肌荒れ抑制作用など各性能を発揮するので、全外用剤組成物の重量を基準として乾質重量として一般的には0.001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%で十分である。他方、レバンの配合量は、それの効能や、その他の成分の配合量との関係から、全外用剤組成物の重量を基準として乾質重量として、通常、0.01〜20重量%、好ましくは0.1〜15重量%である。しかしながら、どちらの成分に関しても、毒性がないので、それら成分の各々の効能、両成分配合による相乗作用的な効能、外用剤組成物の用途、剤形、所望とする性能に依存して、適宜配合量を決定すればよく、特に制限はない。
【0021】
本発明で用いるホスホリルコリン類似基含有重合体は、典型的には、側鎖に次の式[I]
【0022】
【化2】
Figure 0003881323
{ただし、R1 、R2 、R3 は炭素数1〜8のアルキル基、R4 は−(CH2 −CHR6 O)m−(CH2 −CHR6 )−基(ここでR6 は水素原子、メチル基またはエチル基を示し、mは0〜10の整数を示す)。R5 は−(CH2 )g−(ここでgは2〜10の整数である)}で表される基(PC基と略す)を有する重合体である(以下PC重合体と略す)。これらは、例えば、式[I]で表される基を有する単量体(PC単量体と略す)を単独重合または他の単量体と共重合して得ることができる。PC単量体としては分子中に重合性の二重結合と前記式[I]で表される基を有していればよい。前記のPC単量体としては、具体的には例えば、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2' −(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2' −(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−2' −(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2' −(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2' −(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2' −(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−2' −(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2' −(トリエチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2' −(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2' −(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−2' −(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2' −(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2' −(トリブチルアンモニオ)エチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−2' −(トリブチルアンモニオ)エチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−2' −(トリプロピルアンモニオ)エチルホスフェート、5−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−2' −(トリブチルアンモニオ)エチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−3' −(トリメチルアンモニオ)プロピルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−4' −(トリメチルアンモニオ)ブチルエチルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−3' −(トリエチルアンモニオ)プロピルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−4' −(トリエチルアンモニオ)ブチルルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−3' −(トリプロピルアンモニオ)プロピルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−4' −(トリプロピルアンモニオ)ブチルホスフェートが挙げられる。
【0023】
さらに、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−3' −(トリブチルアンモニオ)プロピルホスフェート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−4' −(トリブチルアンモニオ)ブチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3' −(トリメチルアンモニオ)プロピルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−4' −(トリメチルアンモニオ)ブチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3' −(トリエチルアンモニオ)プロピルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−4' −(トリエチルアンモニオ)ブチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3' −(トリプロピルアンモニオ)プロピルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−4' −(トリプロピルアンモニオ)ブチルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−3' −(トリブチルアンモニオ)プロピルホスフェート、3−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−4' −(トリブチルルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−3' −(トリメチルアンモニオ)プロピルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−4' −(トリメチルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−3' −(トリエチルアンモニオ)プロピルエチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−4' −(トリエチルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−3' −(トリプロピルアンモニオ)プロピルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−4' −(トリプロピルアンモニオ)ブチルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−3' −(トリブチルアンモニオ)プロピルホスフェート、4−(メタ)アクリロイルオキシブチル−4' −(トリブチルアンモニオ)ブチルホスフェートが挙げられる。
【0024】
またさらには、式[I]で示される基を1〜2個有するマレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の単量体の誘導体等を挙げることができる。これら前記の単量体は、これらの一種を単独で用いてもよいし、二種以上を混合して用いることもできる。さらに、入手等の点から下記の式[II]
【0025】
【化3】
Figure 0003881323
(式中、R1 、R2 及びR3 は同一または異なる基であって、炭素数1〜8のアルキル基、nは2〜4の整数を示す。また、R7 は水素原子またはメチル基を示す)で示される単量体が好ましい。中でも前記に示したようにすでに各種検討されていて入手性等から前記の式[II]のR1 =R2 =R3 がメチル基、R7 がメチル基、nが2である2−メタクリロイルオキシエチル−2' −(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェートが好ましい(以下MPCと略す)。MPCは以下の[III]式で示される。
【0026】
【化4】
Figure 0003881323
本発明に用いるPC重合体は、前記のPC単量体を単独またはPC単量体30〜100モル%未満と他の疎水性単量体70モル%以下を含む単量体混合物あるいはPC単量体と親水性単量体を含む単量体混合物を重合して得られる。他の単量体としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレート;3−{(メタ)アクリロイルオキシプロピル}トリメトキシシラン、3−{(メタ)アクリロイルオキシプロピル}トリエトキシシラン、3−{(メタ)アクリロイルオキシプロピル}トリプロピルオキシシラン等のシリル基含有(メタ)アクリレート;2−(ペルフルオロオクチル)エチル(メタ)アクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート1H,1H,7H−ドデカフルオロヘプチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチルエチル(メタ)アクリレート等のフッ素系(メタ)アクリレート;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有(メタ)アクリレート;(メタ)アクリル酸アミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリル酸アミド等のアミド系単量体;(メタ)アクリル酸を挙げることができる。さらに他の単量体として、例えば、スチレン、メチルスチレン、クロロメチルスチレン等の置換もしくは無置換のスチレン系単量体;エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のビニルエーテル系単量体;酢酸ビニル等のビニルエステル系単量体;トリメトキシビニルシラン、トリエトキシビニルシラン等のビニルシラン系単量体;エチレン、プロピレン、イソブチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の置換もしくは無置換の炭化水素系単量体;ジエチルフマレート、ジエチルマレート等の二塩基酸エステル系単量体;N−ビニルピロリドン等を挙げることができる。これらの単量体の内、より好ましくは水酸基含有(メタ)アクリレート、アルキル(メタ)アクリレート、スチレン系単量体、ビニルシラン系単量体が挙げられる。その中でも炭素数1〜8のアルキル基またはヒドロキシアルキル基を有するメタクリル酸エステルが特性上から好ましい。
【0027】
前記のPC重合体としては、前記のPC単量体の単独、必要に応じてPC単量体とその他の単量体との単量体組成物を、公知の溶液重合、塊状重合、乳化重合、懸濁重合等の方法を用いて、必要に応じて重合系を、例えば、窒素、二酸化炭素、ヘリウム等の不活性ガスで置換して、あるいは前記の不活性ガスの雰囲気下、重合温度0〜100℃、重合時間10分〜48時間の重合条件でラジカル重合させる方法等により調製することができる。重合に際しては、通常のラジカル重合開始剤を用いることができる。ラジカル重合開始剤としては、例えば、2,2−アゾビス(2−アミジノプロピル)二塩酸塩、4,4−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2−アゾビス(2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン)二塩酸塩、2,2−アゾビスイソブチルアミド二水和物、2,2−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化ベンゾイル、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペルオキシピバレート、t−ブチルペルオキシジイソブチレート、過酸化ラウロイル、2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、t−ブチルペルオキシネオデカノエート等が挙げられる。これらのラジカル重合開始剤は単独で用いても混合物で用いてもよい。また、前記重合開始剤には各種レドックス系の促進剤を用いてもよい。重合開始剤の使用量は、単量体組成物100重量部に対して0.01〜5.0重量部が好ましい。また、公知製造方法についての詳細は、例えば特開平4−304882号公報、特開平6−157270号公報、特開平5−220218号、特開平8−333421号公報、特開平3−39309号公報、特開平9−3132号公報、特開平9−183819号公報、特開2000−355609号などにも記載されている。
【0028】
本発明に用いられるPC重合体は、重量平均分子量で5,000〜5,000,000(GPC)が望ましい。使用目的に応じて重量平均分子量は種々調整することができるが、効果、使用感、扱い安さ等を勘案した場合、好ましくはポリエチレングリコール(PRG)換算で10,000〜1,000,000である。また、重合体中におけるPC単量体と他の疎水性単量体に基づく構成単位のモル比は30:70〜100:0が好ましいが、他の単量体が親水性単量体の場合はこの限りではない。しかしPC単量体のモル比が30:70の比より少なくなるとPC重合体のもつ保湿機能、保護作用、肌荒れ抑制作用あるいは刺激抑制作用、毛髪保護作用等の特徴的性能が低下するので好ましくない。
【0029】
上記ホスホリルコリン類似基含有重合体は、商業的に入手することもでき、このような物としては、例えば、日本油脂株式会社から販売されているLipidure(R) (リピジュア)シリーズのHM、HM-500、PMB 、PMB(Ph10) 、PMB-1K及びPMB(Ph10)-1Mが挙げられる。
【0030】
本発明において上記ホスホリルコリン類似基含有重合体と組み合わせて使用されるレバンは、色々な草木や木の幹及び麦や小麦のような植物や、微生物の産生物中に存在する、若干のβ2,1 分岐を含むβ(2→6)で結合したフルクトースポリマーであり、以下の化学構造式を持つ。
【0031】
【化5】
Figure 0003881323
レバンは、保湿作用、細胞増殖補助作用、コロイド安定化作用、抗炎症作用、低い細胞毒性などの特性を持つことが知られており、外用剤(化粧料、薬剤)、医療などの分野で使用される。工業的規模で使用できる微生物由来酵素の利用による製造方法が開発されており、このような方法により製造されたレバンは、数十万個までのフルクトース残基(分子量:約1×105 〜1010、特に約2×106 〜108)を持つ。
【0032】
本発明においては、特に、このような微生物由来酵素の作用によって産生されるレバンが使用される。
【0033】
上記微生物としては、例えば、ラーネラ・アクアティリス(Rahnella aquatilis)、ザイモモナス・モビリス(Zymomonas mobilis) 、シュードモナス・オーランチアカ(Pseudomonas aurantiaca)、シュードモナス・シリンゲ(Pseudomonas syringae)、グルコノバクター・オキシダンス(Gluconobacter oxydans) 、エロバクター・レバニカム(Aerobacter levanicum)、バシラス・アミロリクイファシエンス(Bacillus amyloliquifaciens)、バシラス・ポリミクサ(Bacillus polymyxa) 、バシラス・サチリス(Bacillus subtilis) 、コリネバクテリウム・レバニフォルマンス(Corynebacterium laevaniformans)、エルウィニナ・アミロボーラ(Erwinia amylovora) 、ストレプトコッカス・サリバリウス(Streptococcus salivarius)からなる群から選択される一種または二種以上の微生物を使用することができる。
【0034】
製造手順としては、例えば、以下の方法が挙げられる:
手順1
1) 蔗糖と酵母抽出物を主成分にする培地を使ってレバン産生微生物を培養し、
2) 遠心分離するかまたは膜を使ってその培養液から菌体を取り除き、そして
3)
3-1) そうして得られた含多糖類(レバン)溶液にアルコールを加えて多糖類(レバン)を沈殿させこれを乾燥するか、もしくは
3-2) 膜を使って前記含多糖類(レバン)溶液から分離精製したレバンを乾燥する、
段階を経て得る。
手順2
1) レバンシュクラーゼを含む培養液を酵素液として用いて蔗糖を反応させ、
2)
2-1) こうして得られた含多糖類( レバン) 溶液にアルコールを加えて多糖類 ( レバン) を沈殿させた後乾燥するか、もしくは
2-2) 膜を使って前記含多糖類(レバン)溶液から分離精製したレバンを乾燥する、
段階を経て得る。
手順3
1) 微生物から分離したレバンシュクラーゼ遺伝子をクローニングして大腸菌JM 109 に挿入して培養し、
2) 発現したレバンシュクラーゼを(NH4)2SO4 水溶液に沈殿させて、これを透析によって精製し、
3) 前記精製されたレバンシュクラーゼを蔗糖水溶液に混合し、酵素反応させて生成物を得、そして
4) 前記生成物にアルコールを加えて沈殿させた後、ろ過乾燥する、
段階を経て得る。
【0035】
これらの製造方法についての更に詳しい情報は、平成14年10月24日に出願された特願2002-309836 号(東亜化成株式会社、バイオランド・リミテッド)に開示されている。
【0036】
また上記レバンは、大韓民国在のバイオランド・リミテッド社からFructan TM( フルクタン) の名称で商業的に入手することもできる。
【0037】
本発明の外用剤組成物は、実際の剤形、用途に依存して、化粧料、治療用薬剤の分野において慣用の他の成分をそれぞれ慣用の量で含むことができる。このような他の成分としては、特に制限はないが、例えば、陽イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両親媒性界面活性剤もしくは双性イオン性界面活性剤などの界面活性剤、金属イオン封鎖剤、油性成分、各種活性物質(例えば美白活性物質、酸化防止剤、防腐剤、抗菌剤、殺菌剤、抗炎症剤、角質溶解もしくは軟化剤、抗ふけ剤、育毛剤、脱毛防止剤、血行促進剤、紫外線吸収剤、刺激緩和剤、細胞増殖剤、収斂剤など)、増粘剤もしくはゲル化剤、植物抽出物、アルカリ剤、溶剤、及び必要ならば更に別の保湿剤、並びに成膜剤、着色料及び香料、更には真珠光沢剤等のその他成分が挙げられる。
【0038】
界面活性剤は、洗浄作用、乳化、分散作用、可溶化作用、起泡作用、コンディショニング作用、帯電防止作用、保湿作用などを期待して加えられ、これの例には、次の物に制限されないが、陰イオン性界面活性剤、例えばC12-C18 アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、例えばドデシル硫酸ナトリウム、アルキルエーテル硫酸塩、オレフィンスルホン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、スルホコハク酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシルアルキルタウリン酸塩; ホスフェート類、例えばリン酸ジセチル、セテアレス-2、-5もしくは-10 リン酸; ソルビタン脂肪酸エステル、例えばポリソルベート-20 、-40 、-60 、-80 及び-85 、アルキルアルカノールアミド、トリエタノールアミン及びその誘導体、など; 陽イオン性界面活性剤、例えば四級アンモニウム塩、例えばラウリルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロライド、アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロライド、ポリクオタニウム-4、-6、-7、-10 、-11 、-22 、-24 及び-39 など; 非イオン性界面活性剤、例えばポリオキシアルキレンエーテル、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシアルキレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル; ポリアルキレン脂肪酸エステル、例えばポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノステアレートまたはジステアレート、ポリエチレングリコールモノオレエート、ポリオキシエチレン硬化ひまし油; グリセリン脂肪酸エステル、例えばミリスチン酸ポリグリセリル-10 、オレイン酸ポリグリセリル-2; ジメチコンコポリオールなど; 両性界面活性剤、例えばベタイン類、例えばコカミドプロピルベタイン、イミダゾリニウムベタイン、酢酸ベタインなどが挙げられる。
【0039】
金属イオン封鎖剤は、組成物中の金属イオンと結合することによって、金属イオンが他の成分と結合して濁り、沈降物、変色などの望ましくない変化を生じさせることを防ぐためのものであり、これの例としては、典型的にはエチレンジアミン四酢酸などが挙げられるが、これに制限されない。
【0040】
油性成分は、例えば、組成物のキャリアもしくは賦形剤として使用されるかまたは水分保持作用、クレンジング作用、整髪作用を供するなどの目的で使用されるものであり、例えば高級脂肪酸、ワックス、油脂類、炭化水素、高級アルコール類、エステル類などが使用される。具体的なものとしては、次の物に制限されないが、例えば、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、ミリスチン酸、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、セチルアルコール、ベヘニルアルコール、デシルテトラデカノール、コレステロール、シトステロール、オリーブ油、キューカンバー油、ミンク油、椰子油、パーム油、卵黄油、サンフラワーオイル、キャンデリラロウ、カルナウバワックス、蜜蝋、ワセリン、スクワラン類、パラフィン類、微結晶性ワックス、イソステアリルグリセリル、イソステアリルイソセチル、オレイン酸デシル、脂肪酸コレステリル、ヒドロキシ脂肪酸コレステリル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、カプリン酸/カプリル酸トリグリセリド、パルミチン酸オクチル、パルミチン酸セチルなどが挙げられる。
【0041】
活性物質としては、次の物に制限されないが、例えば、アルブチン、エラグ酸、コウジ酸、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、ビタミン類、例えばビタミンB複合体、ビタミンD2及びD3、ビタミンH、レチノール、リボフラビン、イノシトール、ジカプリル酸ピリドキシン、塩酸ピリドキシン、イノシトール、ニコチン酸、アスコルビン酸ナトリウム、エリソルビン酸、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、パントテン酸、ニコチン酸トコフェロール、安息香酸ナトリウム、パラベン類、安息香酸、ヨウ化ジメチルアミノスチリルヘプチルメチルチアゾリウム、イソプロピルメチルフェノール、メトキシ桂皮酸オクチル、アラントイン、アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、イソプロパノール、環状アルコール、ケトコナゾール、オキシコナゾール、テルコナゾール、ナフチフィン、テルビナフィン、Zn- ピレチオン、オクトピロックスエタノール、アルコール類などが挙げられる。
【0042】
増粘剤もしくはゲル化剤は、外用剤組成物の粘度を高め、時にはジェル状として、主に製品の見た目、使用感及び塗布性などの向上のために使用される。また、乳化、分散粒子を安定させ、外用剤組成物の貯蔵安定性等にも寄与する。このような剤の例としては、次の物に制限されないが、アラビアガム、ゼラチン、寒天、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコール、セルロース及びセルロース誘導体、例えばエチルセルロース及びカルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、粘土鉱物、例えばサポナイト、ベントナイト、ヘクトライト、カオリン、タルク、合成ケイ酸塩、例えばケイ酸ナトリウム/マグネシウム、クオタニウム-18 ヘクトライト、カルボキシビニルポリマー、シクロデキストリン、ポリアクリル酸ナトリウムなどが挙げられる。
【0043】
植物抽出物は、その起源に依存して様々な活性、例えば保湿作用、抗菌、殺菌作用、血行促進作用、美白作用、抗炎症作用、その他薬理作用等を示すものが知られている。その例としては、次の物に制限されないが、油溶性甘草エキス、キラヤ抽出物、アロエ抽出物、アルニカ抽出物、イラクサ抽出物、ウイキョウ抽出物、ライマメ種子抽出物、オトギリ草抽出物、カノコソウ抽出物、海藻エキス、キューカンバー抽出物、ゲンノショウコ抽出物、サボンソウ抽出物、サンサジ抽出物、シコン抽出物、シモツケ抽出物、シラカンバ抽出物、スギナ抽出物、スベリヒユ抽出物、セイヨウキズタ抽出物、セイヨウニワトコ抽出物、セイヨウネズ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、セイジ抽出物、トウキンセンカ抽出物、ドクダミ抽出物、ナットウ抽出物、ハマメリス抽出物、ビロードアオイ抽出物、ビンロウ種子抽出物、フキタンポポ抽出物、ペポカボチャ抽出物、ボダイジュ抽出物、マロニエ抽出物、メリッサ抽出物、ヤグルマギク抽出物、ユキノシタ抽出物、ローズマリー抽出物、ヨクイニン抽出物、センブリ抽出物、ユズ抽出物、クジン抽出物、カミツレ抽出物、朝鮮人参抽出物、バラ抽出物、アセロラ抽出物、クワエキス、オウバク抽出物、ホップ抽出物、シソ抽出物、シャクヤク抽出物、桃葉抽出物、トウキ抽出物、枇杷抽出物、クロレラ抽出物、カッコン抽出物などが挙げられる。
【0044】
pH調節剤などとして使用されるアルカリ剤には、次の物に制限されないが、例えば苛性ソーダ、苛性カリ、ジエタノールアミンなどが包含される。また、これに関連して、クエン酸、クエン酸塩、リン酸、リン酸塩などもpH調節剤として使用し得る。
【0045】
本発明の外用剤組成物に追加的に使用することができる更に別の保湿成分としては、例えばコラーゲンタンパク質加水分解物とイソステアリン酸との縮合物、グリセロール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、PGE-4 、-6、-8、-12 、-20 、-32 、-40 、-80 、-120、-220及び-400、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、アクアライザーEJ、異性化糖、アミノ酸及びアミノ酸誘導体、例えばアラニン、アルギニン、塩酸リシン、トレオニン、トリプトファン、バリン及びグリシン、グルタミン酸、グルタミン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コラーゲン及びコラーゲン誘導体、ゼラチン、セラミド、スクワランなどが挙げられる。
【0046】
成膜剤としては、例えば、ウシ結晶アルブミン、アビエチン酸グリセリル、アクリル酸エスエルなどを用いることができる。
【0047】
着色料としては、天然色素、有機合成色素、無機顔料のいずれのものでも使用することができ、これの例には、次の物に制限されないが、クチナシ色素、ベニバナ色素、ウコン色素、ベニコウジ色素、コチニール色素、ラック色素、アカネ色素、シソ色素、アカキャベツ色素、アカダイコン色素、ムラサキイモ色素、ムラサキトウモロコシ色素、ブドウ果皮色素、ブドウ果汁色素、ブルーベリー色素、エルダーベリー色素、トウガラシ色素、アナトー色素、クロロフィル、スピルリナ色素、カカオ色素、カキ色素、タマリンド色素、コウリャン色素、化粧料及び治療用薬剤の分野で慣用の各号赤色、黄色、緑色、青色、橙色、黒色、各種金属酸化物、例えば酸化亜鉛、アルミナ、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化鉄、酸化クロム、マンガンバイオレット、シリカ、カーボンブラック、水酸化クロムなどが挙げられる。
【0048】
溶剤としては、例えば、水、アルコール類、例えばメタノールなどが挙げられるが、これもまた本発明において特に制限はない。
【0049】
更にまた、使用感の向上などの目的で、シリコンオイル、例えばステアロキシメチコン、ステアロキシジメチコン、ジメチコンシロキサンまたはメチルポリシロキサンなどを加えてもよい。
【0050】
以上挙げた成分には、公知のように、各々のカテゴリーから示されるもの以外の作用を有するものもあり、それゆえ当然ながら、上に記載したカテゴリーから示される作用に縛られずに、着目、期待する作用に応じて適宜使用することができる。
【0051】
以下、本発明を実施例及び比較例によってより詳細に説明するが、本発明はこれらの例に限定されない。以下、実施例において百分率は重量に基づく値である。
【0052】
【実施例】
レバンの製造例
ザイモモナス・モビリスを、10% 蔗糖と1%酵母抽出物を主成分にする培地を使って、37°C 、pH5.5 で24時間培養した後、遠心分離して菌体を取り除いた後得られた含レバン溶液に、3 倍量のアルコールを加えてレバンを沈殿させた後乾燥させてレバン粉を得た。
【0053】
以下、評価試験及び処方例では、このようにして製造されたレバンを使用した。
生体角質層水負荷試験
本発明によるレバンとホスホリルコリン類似基含有重合体とのコンビネーションの相乗的保湿作用向上効果を評価するために、それぞれ単独の成分と比較して、生体角質層水負荷試験を行った。この試験は、塗布部位の角質層の伝導度を測定することによってそれの含湿度を評価するものであり、高い伝導度は、角質層の水分がより良好に保持されたことを意味し、低い伝導度は、水分の逸出が大きいことを意味する。
【0054】
前記試験は、以下のように行った。
【0055】
レバンの1%水溶液、Lipidure(R) -PMB(以下、リピジュア-PMB; 2- メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリンとブチルメタクリレートとの共重合体の5%濃度水溶液; 分子量約60万; 製造元:日本油脂株式会社) の1%水溶液、0.5 %レバン+0.5 %リピジュア-PMBの混合溶液をそれぞれ20μlづつ前腕内側約3cm2 に塗布し乾燥した。その後、各塗布部位にそれぞれ蒸留水20μl塗布後、キムワイプで水分を拭き取り、10秒後から30秒毎に各塗布部位の角質層の伝導度をSKICON-200(IBS 社製) にて測定した(n=2)。
結果
結果を以下の表1及び図1に示す。
【0056】
【表1】
Figure 0003881323
表1及び図1に示した結果から明らかなように、0.5 %レバン+0.5 %リピジュア-PMBの混合水溶液を塗布した部位は、それぞれ単独の水溶液を塗布した部位に比べ、伝導度が高くなった。よって、レバンとリピジュア-PMBとのコンビネーションによって、より効果的な被膜が形成され、角質層の水分保持機能が相乗的に高められたことが示される。
【0057】
次に、本発明によるレバンとホスホリルコリン類似基含有重合体とのコンビネーションの細胞毒性緩和効果を試験評価した。
【0058】
試験方法は、以下の通りである。
細胞毒性緩和評価試験
実験方法
予め10%FCS添加DMEM培地にて前培養したSIRC細胞をトリプシン処理により剥がし100000個/mlの細胞懸濁液を調製した。96wellプレートに0.1ml(10000 個/well)ずつ添加し、24時間培養を継続し細胞を接着させた後、各種濃度のリピジュア-PMB、レバン及び200 μg/mlのドデシル硫酸ナトリウム(SDS)(終濃度100 μg/ml)を含む溶液0.1ml を添加した。24時間培養後、培地を除去し、50μg /mlのニュートラルレッド溶液を添加することにより生細胞にニュートラルレッドを取り込ませた。3時間後、細胞をPBSで洗浄し1%酢酸/50%エタノール水溶液にてニュートラルレッドを抽出し、550nm の吸光度を測定した。試料溶液を無添加の場合の吸光度を細胞生存率100 %として細胞生存率を算出した。
実験結果
結果を以下の表2及び図2に示す。
【0059】
【表2】
Figure 0003881323
前記SDSを対象とした細胞毒性緩和試験において、レバンとの併用においてリピジュア-PMBの濃度依存的に細胞生存率の回復が認められた。特に、リピジュア-PMBの濃度が0.078 %、0.156 %の時においてレバン0.1 %前後の添加により無添加の場合と比較して1.5 倍程度の細胞生存率の回復が認められた。
【0060】
以下、本発明の外用剤組成物の処方例を示す。
処方例 1(スキンローション)
【0061】
【表3】
Figure 0003881323
< 調製方法>
処方例 1: 10番に、2 、3 、7 番を順に投入し、攪拌して溶解させる。他方、4 番を60℃程度に加熱して溶かした後、これに9 番を投入して攪拌し、上記の10番に投入する。
【0062】
最後に1 、5 、6 、8 番を投入して十分攪拌した後、マイクロフルイダイザー(Microfluidizer)を通過させてから熟成させる。
処方例 2(栄養ローション)
【0063】
【表4】
Figure 0003881323
< 調製方法>
処方例 2: 原料2 、3 、4 、5 及び6 を70℃〜80℃で均質化する。これを非イオン系両親媒性脂質と称する。前記の非イオン系両親媒性脂質と原料1 、7 及び13を混合し、70℃〜80℃で均質化して、マイクロフルイダイザーを通過させ、続いて原料8 を70℃〜80℃で徐々に加えて均質化した後、再びマイクロフルイダイザーを通過させる。それから9 、10、11、12を投入し、分散させて安定化し、熟成させる。
処方例 3(栄養クリーム)
【0064】
【表5】
Figure 0003881323
< 調製方法>
処方例 3: 原料2 、3 、4 、5 及び6 を70℃〜80℃で均質化する。これを非イオン系両親媒性脂質と称する。前記の非イオン系両親媒性脂質と原料1 、7 及び13を混合し、70℃〜80℃で均質化して、マイクロフルイダイザーを通過させ、続いて原料8 を70℃〜80℃で徐々に加えて均質化した後、再びマイクロフルイダイザーを通過させる。それから9 、10、11、12を投入し、分散させて安定化し、熟成させる。
処方例 4(マッサージクリーム)
【0065】
【表6】
Figure 0003881323
< 調製方法>
処方例 4: 8 、9 、10、12、15を混合攪拌しながら80〜85℃で加熱し製造部に投入した後、乳化機を作動させ、2 、3 、4 、5 、6 、7 、11を80〜85℃に加熱して投入した後、乳化する。乳化の終了後、攪拌機を利用して攪拌を行いながら50℃まで冷却した後、13番を投入し、45℃まで冷却した後、14番を投入し、次いで35℃まで冷却後に1 番を投入する。25℃まで冷却した後、熟成させる。
処方例 5(栄養エッセンス)
【0066】
【表7】
Figure 0003881323
< 調製方法>
処方例 5: 原料2 、3 、4 、5 及び6 を70℃〜80℃で均質化する。これを非イオン系両親媒性脂質と称する。前記の非イオン系両親媒性脂質と原料1 、7 及び13を混合し、70℃〜80℃で均質化して、マイクロフルイダイザーを通過させ、続いて原料8 を70℃〜80℃で徐々に加えて均質化した後、再びマイクロフルイダイザーを通過させる。それから9 、10、11、12を投入し、分散させて安定化し、熟成させる。
【0067】
【発明の効果】
以上、説明したように、本願発明においてレバンとホスホリルコリン類似基含有重合体とを組み合わせて使用することによって、各々単独で用いた場合と比較して保湿効果が相乗的に向上され、それゆえ、肌荒れ防止、小じわ形成防止、乾燥肌の防止などの点で非常に有利な外用剤組成物が得られる。更に、これらの成分の組み合わせは、各々の成分が毒性が全く、更には外用剤組成物に細胞毒性などの刺激性が強い他の成分が使用された場合にも、それの毒性を相乗的に緩和するため、それゆえ使用に当たって安全な外用剤組成物が提供される。また、本発明の外用剤組成物は、上記両成分の特性から、特に皮膚に塗布した際にべとつかず、さらっとした塗り感を供し、更に抗炎症作用も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、レバンとホスホリルコリン類似基含有重合体とを組み合わせて用いた場合と、これらの成分を各々単独で使用した場合の生体角質層水負荷試験の結果を表す図である。
【図2】図2は、SDSに対するレバンとホスホリルコリン類似基含有重合体との細胞毒性緩和効果を表す図である。

Claims (8)

  1. レバン及びホスホリルコリン類似基含有重合体を含む外用剤組成物であって、前記レバンが、β−2,1−分岐を伴うβ−(2,6)フルクトースポリマーであり、そして前記ホスホリルコリン類似基含有重合体が、側鎖に次の式[I]
    Figure 0003881323
    [ ただし、R 1 、R 2 、R 3 は炭素数1〜8のアルキル基、R 4 は−(CH 2 −CHR 6 O)m−(CH 2 −CHR 6 )−基(ここでR 6 は水素原子、メチル基またはエチル基を示し、mは0〜10の整数を示す)。R 5 は−(CH 2 )g−(ここでgは2〜10の整数である) ]
    で表される基を有する重合体であり、但しγ−グルタミン酸ポリマーは含まない、前記外用剤組成物。
  2. ホスホリルコリン類似基含有重合体の含有率が、外用剤組成物を基準にして乾質重量として0.001〜10重量%である請求項1の外用剤組成物。
  3. レバンの含有率が、外用剤組成物を基準にして乾質重量として0.01〜20重量%である、請求項1または2の外用剤組成物。
  4. レバンが微生物由来酵素の作用によって産生されたレバンである、請求項1〜3のいずれか一つの外用剤組成物。
  5. 微生物が、ラーネラ・アクアティリス、ザイモモナス・モビリス、シュードモナス・オーランチアカ、シュードモナス・シリンゲ、グルコノバクター・オキシダンス、エロバクター・レバニカム、バシラス・アミロリクイファシエンス、バシラス・ポリミクサ、バシラス・サチリス、コリネバクテリウム・レバニフォルマンス、エルウィニナ・アミロボーラ、ストレプトコッカス・サリバリウスからなる群から選択される一種または二種以上である、請求項4の外用剤組成物。
  6. スキンケア用の化粧料である、請求項1〜5のいずれか一つの外用剤組成物。
  7. ペットまたは家畜用に使用される、請求項1〜5のいずれか一つの外用剤組成物。
  8. 請求項1〜5のいずれか一つの外用剤組成物を含む衛生材料。
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