JPH0971515A - 毛髪化粧料 - Google Patents
毛髪化粧料Info
- Publication number
- JPH0971515A JPH0971515A JP31591395A JP31591395A JPH0971515A JP H0971515 A JPH0971515 A JP H0971515A JP 31591395 A JP31591395 A JP 31591395A JP 31591395 A JP31591395 A JP 31591395A JP H0971515 A JPH0971515 A JP H0971515A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hair
- fatty acid
- hair cosmetic
- component
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 経時安定性に優れ、毛髪に十分な滑らか感、
しっとり感、柔軟性、櫛通り性を付与するとともに、特
に毛髪にはり、こし並びにつやを付与することに優れた
毛髪化粧料を提供する。 【解決手段】 （Ａ）特定の脂肪酸アミドプロピルアミ
ン誘導体と、（Ｂ）酸性アミノ酸とを含有し、好ましく
は（Ｃ）高級アルコール、高級脂肪酸の中から選ばれる
１種または２種以上をさらに含有してなる、毛髪化粧
料。
しっとり感、柔軟性、櫛通り性を付与するとともに、特
に毛髪にはり、こし並びにつやを付与することに優れた
毛髪化粧料を提供する。 【解決手段】 （Ａ）特定の脂肪酸アミドプロピルアミ
ン誘導体と、（Ｂ）酸性アミノ酸とを含有し、好ましく
は（Ｃ）高級アルコール、高級脂肪酸の中から選ばれる
１種または２種以上をさらに含有してなる、毛髪化粧
料。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪化粧料に係り、
さらに詳しくは、経時安定性に優れ、毛髪に十分な滑ら
か感、しっとり感、柔軟性、櫛通り性を付与するととも
に、特に毛髪にはり、こし並びにつやを付与することに
優れた毛髪化粧料に関する。
さらに詳しくは、経時安定性に優れ、毛髪に十分な滑ら
か感、しっとり感、柔軟性、櫛通り性を付与するととも
に、特に毛髪にはり、こし並びにつやを付与することに
優れた毛髪化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、毛髪化粧料において、シャンプー
等の毛髪用洗浄剤はアニオン界面活性剤を主成分として
おり、そのため洗髪の際に毛髪の汚れだけでなく毛髪表
面を保護している油分も同時に除去されてしまい、毛髪
の柔軟性や光沢が失われ、櫛通りが悪くなることがあ
る。そこでこのような弊害を防止する目的で、カチオン
界面活性剤である第４級アンモニウム塩を主成分とする
ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナ
ー等の毛髪処理剤組成物が広く用いられていた。しかし
ながら、第４級アンモニウム塩のみでは、毛髪に十分な
滑らか感としっとり感を付与することができず、また刺
激の軽減も十分ではなかった。
等の毛髪用洗浄剤はアニオン界面活性剤を主成分として
おり、そのため洗髪の際に毛髪の汚れだけでなく毛髪表
面を保護している油分も同時に除去されてしまい、毛髪
の柔軟性や光沢が失われ、櫛通りが悪くなることがあ
る。そこでこのような弊害を防止する目的で、カチオン
界面活性剤である第４級アンモニウム塩を主成分とする
ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアコンディショナ
ー等の毛髪処理剤組成物が広く用いられていた。しかし
ながら、第４級アンモニウム塩のみでは、毛髪に十分な
滑らか感としっとり感を付与することができず、また刺
激の軽減も十分ではなかった。
【０００３】これら従来の問題点に対処すべく、アミド
アミン化合物を用いた毛髪処理剤組成物や、ステアリル
アミドアミンの乳酸塩やアルキルベンゼンスルホン酸塩
等を含有する組成物（特公昭４８−１８８０号公報）、
アミドアミン化合物とカルボン酸系化合物を含有する組
成物（特開昭６２−５１６１２号公報）、アミドアミン
化合物とリン酸エステル系化合物を含有する組成物（特
開昭６２−５１６１１号公報）、アミドアミン化合物と
ビス（２−アルキル−Ｎ−ヒドロキシエチルイミダゾリ
ン）クロル酢酸錯体型両性界面活性剤を含有する組成物
（特開昭６４−６２１０号公報）、アミドアミン化合物
とビス（２−アルキル−Ｎ−ヒドロキシエチルイミダゾ
リン）クロル酢酸錯体型両性界面活性剤と高分子シリコ
ーンを含有する組成物（特開平２−１６０７１４号公
報）等が提案されているが、このような組成物は、人体
に対する刺激性は低下するものの、経時安定性、毛髪へ
の滑らか感、しっとり感、柔軟性、櫛通り性の付与とい
う点において十分満足すべき効果が得られないことがあ
った。
アミン化合物を用いた毛髪処理剤組成物や、ステアリル
アミドアミンの乳酸塩やアルキルベンゼンスルホン酸塩
等を含有する組成物（特公昭４８−１８８０号公報）、
アミドアミン化合物とカルボン酸系化合物を含有する組
成物（特開昭６２−５１６１２号公報）、アミドアミン
化合物とリン酸エステル系化合物を含有する組成物（特
開昭６２−５１６１１号公報）、アミドアミン化合物と
ビス（２−アルキル−Ｎ−ヒドロキシエチルイミダゾリ
ン）クロル酢酸錯体型両性界面活性剤を含有する組成物
（特開昭６４−６２１０号公報）、アミドアミン化合物
とビス（２−アルキル−Ｎ−ヒドロキシエチルイミダゾ
リン）クロル酢酸錯体型両性界面活性剤と高分子シリコ
ーンを含有する組成物（特開平２−１６０７１４号公
報）等が提案されているが、このような組成物は、人体
に対する刺激性は低下するものの、経時安定性、毛髪へ
の滑らか感、しっとり感、柔軟性、櫛通り性の付与とい
う点において十分満足すべき効果が得られないことがあ
った。
【０００４】これに対し、特定のアミドアミン化合物
と、特定の界面活性剤と、高級アルコールと、有機酸と
水を配合してなる毛髪処理剤組成物が、本出願人により
提案された（特開平５−２７１０３５号、同５−２７１
０３６号公報）。これら毛髪処理剤組成物は、上記の問
題点を解決するもので、人体に対して刺激性が少なく、
経時安定性に優れ、毛髪に十分な滑らか感、しっとり
感、柔軟性、櫛通り性を付与する効果に非常に優れてい
る。
と、特定の界面活性剤と、高級アルコールと、有機酸と
水を配合してなる毛髪処理剤組成物が、本出願人により
提案された（特開平５−２７１０３５号、同５−２７１
０３６号公報）。これら毛髪処理剤組成物は、上記の問
題点を解決するもので、人体に対して刺激性が少なく、
経時安定性に優れ、毛髪に十分な滑らか感、しっとり
感、柔軟性、櫛通り性を付与する効果に非常に優れてい
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上述し
た効果に優れる上記組成の毛髪処理剤組成物についてさ
らに研究を行った結果、アミドアミン化合物の中でも特
に特定の化学構造からなる脂肪酸アミドプロピルアミン
誘導体を用いた場合に、上記の効果に加えて毛髪には
り、こし並びにつやの付与において特に優れた効果を有
する毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
た効果に優れる上記組成の毛髪処理剤組成物についてさ
らに研究を行った結果、アミドアミン化合物の中でも特
に特定の化学構造からなる脂肪酸アミドプロピルアミン
誘導体を用いた場合に、上記の効果に加えて毛髪には
り、こし並びにつやの付与において特に優れた効果を有
する毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【０００６】すなわち本発明は、経時安定性に優れ、毛
髪に十分な滑らか感、しっとり感、柔軟性、櫛通り性を
付与するとともに、特に毛髪にはり、こし並びにつやを
付与することに優れた毛髪化粧料を提供することを課題
とする。
髪に十分な滑らか感、しっとり感、柔軟性、櫛通り性を
付与するとともに、特に毛髪にはり、こし並びにつやを
付与することに優れた毛髪化粧料を提供することを課題
とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明によれ
ば、（Ａ）下記一般式（Ｉ）
ば、（Ａ）下記一般式（Ｉ）
【０００８】
【化２】 （式中、Ｒ1 は平均炭素原子数１２〜２２の飽和または
不飽和の脂肪酸残基を表し；Ｒ2 、Ｒ3 、Ｒ4 はそれぞ
れ独立に水素原子または平均炭素原子数１〜３のアルキ
ル基を表す）で表される脂肪酸アミドプロピルアミン誘
導体と、（Ｂ）酸性アミノ酸とを含有してなる毛髪化粧
料が提供される。
不飽和の脂肪酸残基を表し；Ｒ2 、Ｒ3 、Ｒ4 はそれぞ
れ独立に水素原子または平均炭素原子数１〜３のアルキ
ル基を表す）で表される脂肪酸アミドプロピルアミン誘
導体と、（Ｂ）酸性アミノ酸とを含有してなる毛髪化粧
料が提供される。
【０００９】さらに本発明によれば、上記（Ａ）、
（Ｂ）成分に、さらに（Ｃ）高級アルコール、高級脂肪
酸の中から選ばれる１種または２種以上を配合してなる
毛髪化粧料が提供される。
（Ｂ）成分に、さらに（Ｃ）高級アルコール、高級脂肪
酸の中から選ばれる１種または２種以上を配合してなる
毛髪化粧料が提供される。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の毛髪化粧料につ
いて詳述する。
いて詳述する。
【００１１】本発明に用いられる（Ａ）成分としての脂
肪酸アミドプロピルアミン誘導体は、上記一般式（Ｉ）
（式中、Ｒ1 、Ｒ2 、Ｒ3 、Ｒ4 は上記で定義したとお
り）で表される。上記式中、Ｒ1 としては、例えばラウ
ロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロ
イル基、ココイル基等が挙げられる。Ｒ2 、Ｒ3 はそれ
ぞれメチル基が最も好適である。またＲ4 は水素原子が
最も好適である。該脂肪酸アミドプロピルアミン誘導体
としては、具体的にステアリン酸ジエチルアミノプロピ
ルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミ
ド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パル
ミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸
ジエチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチル
アミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロ
ピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミ
ド、パーム油脂肪酸ジエチルアミノプロピルアミド、パ
ーム油脂肪酸ジメチルアミノプロピルアミド等が例示的
に挙げられる。これらのなかでも、ステアリン酸ジメチ
ルアミノプロピルアミド、パーム油脂肪酸ジメチルアミ
ノプロピルアミドが好適に用いられる。本発明では、こ
れらの脂肪酸アミドプロピルアミン誘導体の中から１種
または２種以上を任意に用いることができる。
肪酸アミドプロピルアミン誘導体は、上記一般式（Ｉ）
（式中、Ｒ1 、Ｒ2 、Ｒ3 、Ｒ4 は上記で定義したとお
り）で表される。上記式中、Ｒ1 としては、例えばラウ
ロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロ
イル基、ココイル基等が挙げられる。Ｒ2 、Ｒ3 はそれ
ぞれメチル基が最も好適である。またＲ4 は水素原子が
最も好適である。該脂肪酸アミドプロピルアミン誘導体
としては、具体的にステアリン酸ジエチルアミノプロピ
ルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミ
ド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パル
ミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸
ジエチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチル
アミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロ
ピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミ
ド、パーム油脂肪酸ジエチルアミノプロピルアミド、パ
ーム油脂肪酸ジメチルアミノプロピルアミド等が例示的
に挙げられる。これらのなかでも、ステアリン酸ジメチ
ルアミノプロピルアミド、パーム油脂肪酸ジメチルアミ
ノプロピルアミドが好適に用いられる。本発明では、こ
れらの脂肪酸アミドプロピルアミン誘導体の中から１種
または２種以上を任意に用いることができる。
【００１２】かかる（Ａ）成分の配合量は、本発明毛髪
化粧料中０．０１〜１０．０重量％であるのが好まし
く、より好ましくは０．１〜５．０重量％である。０．
０１重量％未満では毛髪への吸着量が小さく、毛髪保護
効果が不十分で滑らか感が得られ難く、一方、１０．０
重量％を超えると毛髪にごわつきを生じて感触が悪くな
るので好ましくない。
化粧料中０．０１〜１０．０重量％であるのが好まし
く、より好ましくは０．１〜５．０重量％である。０．
０１重量％未満では毛髪への吸着量が小さく、毛髪保護
効果が不十分で滑らか感が得られ難く、一方、１０．０
重量％を超えると毛髪にごわつきを生じて感触が悪くな
るので好ましくない。
【００１３】（Ｂ）成分としての酸性アミノ酸は、化粧
品分野に用いられ得るものであれば特に制限されるもの
でなく、具体的にはＬ−グルタミン酸、Ｌ−アスパラギ
ン酸、γ−カルボキシグルタミン酸、ｓ−カルボキシメ
チルシステイン、システイン酸等が例示され、なかでも
Ｌ−グルタミン酸、Ｌ−アスパラギン酸が特に好適に用
いられる。本発明では、これら酸性アミノ酸の中から１
種または２種以上を任意に用いることができる。
品分野に用いられ得るものであれば特に制限されるもの
でなく、具体的にはＬ−グルタミン酸、Ｌ−アスパラギ
ン酸、γ−カルボキシグルタミン酸、ｓ−カルボキシメ
チルシステイン、システイン酸等が例示され、なかでも
Ｌ−グルタミン酸、Ｌ−アスパラギン酸が特に好適に用
いられる。本発明では、これら酸性アミノ酸の中から１
種または２種以上を任意に用いることができる。
【００１４】かかる（Ｂ）成分の配合量は、本発明毛髪
化粧料中０．００１〜５．０重量％であるのが好まし
い。
化粧料中０．００１〜５．０重量％であるのが好まし
い。
【００１５】上記（Ａ）成分と（Ｂ）成分は、（Ａ）：
（Ｂ）＝１：１〜１：５（モル比）の割合で配合される
のが好ましく、より好ましくは１：１〜１：３である。
配合モル比（Ａ）：（Ｂ）が１：１未満（Ｂ／Ａ＜１）
の場合、（Ａ）成分の中和が不完全となって（Ａ）成分
が分離することがあり、一方、１：５を超える（Ｂ／
Ａ〉５）と、（Ｂ）成分の沈殿が析出することがあり、
製品の安定性の点から好ましくない。
（Ｂ）＝１：１〜１：５（モル比）の割合で配合される
のが好ましく、より好ましくは１：１〜１：３である。
配合モル比（Ａ）：（Ｂ）が１：１未満（Ｂ／Ａ＜１）
の場合、（Ａ）成分の中和が不完全となって（Ａ）成分
が分離することがあり、一方、１：５を超える（Ｂ／
Ａ〉５）と、（Ｂ）成分の沈殿が析出することがあり、
製品の安定性の点から好ましくない。
【００１６】本発明では、上記（Ａ）、（Ｂ）成分に加
えて、さらに（Ｃ）成分として高級アルコール、高級脂
肪酸の中から選ばれる１種または２種以上を添加するの
が好ましい。この（Ｃ）成分として、本発明では平均炭
素原子数１４〜２４のものが好適に用いられる。
えて、さらに（Ｃ）成分として高級アルコール、高級脂
肪酸の中から選ばれる１種または２種以上を添加するの
が好ましい。この（Ｃ）成分として、本発明では平均炭
素原子数１４〜２４のものが好適に用いられる。
【００１７】上記高級アルコールとしては、具体的には
ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリル
アルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、
イソステアリルアルコール等が例示的に挙げられ、なか
でもセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニ
ルアルコールが特に好適に用いられる。
ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリル
アルコール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、
イソステアリルアルコール等が例示的に挙げられ、なか
でもセチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニ
ルアルコールが特に好適に用いられる。
【００１８】上記高級脂肪酸としては、ミリスチン酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン
酸、イソステアリン酸、１２−ヒドロキシステアリン酸
等が例示的に挙げられ、なかでもパルミチン酸、ステア
リン酸、ベヘニン酸が特に好適に用いられる。
パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン
酸、イソステアリン酸、１２−ヒドロキシステアリン酸
等が例示的に挙げられ、なかでもパルミチン酸、ステア
リン酸、ベヘニン酸が特に好適に用いられる。
【００１９】かかる（Ｃ）成分の配合量は、本発明毛髪
化粧料中０．１〜１０．０重量％であるのが好ましく、
より好ましくは０．５〜８．０重量％である。０．１重
量％未満では毛髪に十分な滑らか感、柔軟性を付与する
ことができず、一方、１０．０重量％を超えると毛髪に
ごわつき生じることがある。
化粧料中０．１〜１０．０重量％であるのが好ましく、
より好ましくは０．５〜８．０重量％である。０．１重
量％未満では毛髪に十分な滑らか感、柔軟性を付与する
ことができず、一方、１０．０重量％を超えると毛髪に
ごわつき生じることがある。
【００２０】なお、本発明の毛髪化粧料は、必要に応じ
て、上記必須成分に加えて、毛髪処理剤で一般に使用さ
れる他の成分を本発明の効果を損なわない質的、量的範
囲内で使用することができる。例えば、流動パラフィ
ン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素；イソプロピル
ミリステート、イソプロピルパルミテート等のエステル
油；ツバキ油、オリーブ油、アボガド油等の植物油；ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート等の非イオン界面活性剤；メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体；カチオ
ン化セルロース等のカチオン化ポリマー、プロピレング
リコール、グリセリン等の保湿剤；ポリペプチド、その
他の殺菌剤、ふけとり剤、キレート剤、紫外線吸収剤、
着色剤、香料等が挙げられ、これらの中から１種または
２種以上を任意に配合することができる。
て、上記必須成分に加えて、毛髪処理剤で一般に使用さ
れる他の成分を本発明の効果を損なわない質的、量的範
囲内で使用することができる。例えば、流動パラフィ
ン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素；イソプロピル
ミリステート、イソプロピルパルミテート等のエステル
油；ツバキ油、オリーブ油、アボガド油等の植物油；ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ
ート等の非イオン界面活性剤；メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体；カチオ
ン化セルロース等のカチオン化ポリマー、プロピレング
リコール、グリセリン等の保湿剤；ポリペプチド、その
他の殺菌剤、ふけとり剤、キレート剤、紫外線吸収剤、
着色剤、香料等が挙げられ、これらの中から１種または
２種以上を任意に配合することができる。
【００２１】なお、本発明にいう毛髪化粧料とは、毛髪
に使用する任意の化粧料を意味し、シャンプー等のいわ
ゆる毛髪洗浄剤や、ヘアリンス、ヘアトリートメント、
ヘアパック等のいわゆる毛髪処理剤等を広く含むもので
ある。また、その使用タイプも、使用時、毛髪に塗布し
全体によくなじませた後に湯水等によって洗い流す（す
すぐ）タイプのものや、ヘアクリーム、ヘアスプレー等
のように洗い流さないタイプのものなど、いずれも含み
得る。
に使用する任意の化粧料を意味し、シャンプー等のいわ
ゆる毛髪洗浄剤や、ヘアリンス、ヘアトリートメント、
ヘアパック等のいわゆる毛髪処理剤等を広く含むもので
ある。また、その使用タイプも、使用時、毛髪に塗布し
全体によくなじませた後に湯水等によって洗い流す（す
すぐ）タイプのものや、ヘアクリーム、ヘアスプレー等
のように洗い流さないタイプのものなど、いずれも含み
得る。
【００２２】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれによってなんら限定される
ものではない。なお、配合量は重量％である。
に説明するが、本発明はこれによってなんら限定される
ものではない。なお、配合量は重量％である。
【００２３】下記実施例、比較例に示す組成の試料を常
法により調製した。これら各試料を用いて、下記評価基
準に従って経時安定性、滑らか感、しっとり感、柔軟
性、櫛通り性、毛髪のはり、こし、毛髪のつやの評価を
行った。結果を表１〜５に示す。
法により調製した。これら各試料を用いて、下記評価基
準に従って経時安定性、滑らか感、しっとり感、柔軟
性、櫛通り性、毛髪のはり、こし、毛髪のつやの評価を
行った。結果を表１〜５に示す。
【００２４】［経時安定性］各試料を−５℃〜５０℃恒
温槽に１か月間保存した後、下記の評価基準で外観評価
した。評価 〇： 外観およびゲル形成性が調製直後と変化なし △： 外観およびゲル形成性が調製直後と若干変化した ×： 外観およびゲル形成性が調製直後と全く変化し
た。
温槽に１か月間保存した後、下記の評価基準で外観評価
した。評価 〇： 外観およびゲル形成性が調製直後と変化なし △： 外観およびゲル形成性が調製直後と若干変化した ×： 外観およびゲル形成性が調製直後と全く変化し
た。
【００２５】［滑らか感］各試料を女性２０名の専門パ
ネラーにて１週間連用後、使用中および使用後（乾燥
後）の滑らか感を官能評価した。評価 ◎： １８名以上が、滑らか感があると回答 ○： １４〜１７名が、滑らか感があると回答 △： ８〜１３名が、滑らか感があると回答 ×： ７名以下が、滑らか感があると回答。
ネラーにて１週間連用後、使用中および使用後（乾燥
後）の滑らか感を官能評価した。評価 ◎： １８名以上が、滑らか感があると回答 ○： １４〜１７名が、滑らか感があると回答 △： ８〜１３名が、滑らか感があると回答 ×： ７名以下が、滑らか感があると回答。
【００２６】［しっとり感］各試料を女性２０名の専門
パネラーにて１週間連用後、使用中および使用後（乾燥
後）のしっとり感を官能評価した。評価 ◎： １８名以上が、しっとり感があると回答 ○： １４〜１７名が、しっとり感があると回答 △： ８〜１３名が、しっとり感があると回答 ×： ７名以下が、しっとり感があると回答。
パネラーにて１週間連用後、使用中および使用後（乾燥
後）のしっとり感を官能評価した。評価 ◎： １８名以上が、しっとり感があると回答 ○： １４〜１７名が、しっとり感があると回答 △： ８〜１３名が、しっとり感があると回答 ×： ７名以下が、しっとり感があると回答。
【００２７】［柔軟性］各試料を女性２０名の専門パネ
ラーにて１週間連用後、使用中および使用後（乾燥後）
の柔軟性を官能評価した。評価 ◎： １８名以上が、柔軟性があると回答 ○： １４〜１７名が、柔軟性があると回答 △： ８〜１３名が、柔軟性があると回答 ×： ７名以下が、柔軟性があると回答。
ラーにて１週間連用後、使用中および使用後（乾燥後）
の柔軟性を官能評価した。評価 ◎： １８名以上が、柔軟性があると回答 ○： １４〜１７名が、柔軟性があると回答 △： ８〜１３名が、柔軟性があると回答 ×： ７名以下が、柔軟性があると回答。
【００２８】［櫛通り性］各試料を女性２０名の専門パ
ネラーにて１週間連用後、使用中および使用後（乾燥
後）の櫛通り性を官能評価した。評価 ◎： １８名以上が、櫛通り性がいいと回答 ○： １４〜１７名が、櫛通り性がいいと回答 △： ８〜１３名が、櫛通り性がいいと回答 ×： ７名以下が、櫛通り性がいいと回答。
ネラーにて１週間連用後、使用中および使用後（乾燥
後）の櫛通り性を官能評価した。評価 ◎： １８名以上が、櫛通り性がいいと回答 ○： １４〜１７名が、櫛通り性がいいと回答 △： ８〜１３名が、櫛通り性がいいと回答 ×： ７名以下が、櫛通り性がいいと回答。
【００２９】［毛髪のはり、こし］福地らの毛髪束の柔
軟性（復元力）測定法（Y.FUKUCHI, M.OKOSHI, I.MUROT
ANI, "J. Soc. Cosmet. Chem., 40, pp.251-263(1989))
に従い、長さ方向に空気流が流れる閉じた横向きの円筒
中に上端を固定した毛髪束を垂直方向に曲げた状態で下
向きに挿入し、円筒中を流れる空気流によって生じる毛
髪束の上下２か所の圧力差（Δｐ）を検出することによ
り、毛髪の柔軟性（復元力）を測定した。毛髪の柔軟性
（ＥＲ％）は下記の数１に示す式により算出した。柔軟
性（ＥＲ％）の数値が大きいほど復元力が大きく、髪の
はり、こしがある。
軟性（復元力）測定法（Y.FUKUCHI, M.OKOSHI, I.MUROT
ANI, "J. Soc. Cosmet. Chem., 40, pp.251-263(1989))
に従い、長さ方向に空気流が流れる閉じた横向きの円筒
中に上端を固定した毛髪束を垂直方向に曲げた状態で下
向きに挿入し、円筒中を流れる空気流によって生じる毛
髪束の上下２か所の圧力差（Δｐ）を検出することによ
り、毛髪の柔軟性（復元力）を測定した。毛髪の柔軟性
（ＥＲ％）は下記の数１に示す式により算出した。柔軟
性（ＥＲ％）の数値が大きいほど復元力が大きく、髪の
はり、こしがある。
【００３０】
【数１】 評価 ○： ＥＲ（％）＞１００ △： １００≧ＥＲ（％）＞８０ ×： ８０≧ＥＲ（％）。
【００３１】［毛髪のつや］各試料１ｇを長さ１５ｃ
ｍ、５００〜６００本の毛髪束に塗布し、４０℃温水、
３００ｍｌ中で振盪すすぎ（１００サイクル／分）を２
回繰り返した後、この毛髪束を乾燥させた。この毛髪束
から任意に１０本の毛髪を選び、変角光度計ＧＰ−ＩＲ
（（株）村上色彩研究所製）で入射された光に対する毛
髪の反射光分布を測定し、毛髪の光沢度を下記の数２に
示す式により求めた。
ｍ、５００〜６００本の毛髪束に塗布し、４０℃温水、
３００ｍｌ中で振盪すすぎ（１００サイクル／分）を２
回繰り返した後、この毛髪束を乾燥させた。この毛髪束
から任意に１０本の毛髪を選び、変角光度計ＧＰ−ＩＲ
（（株）村上色彩研究所製）で入射された光に対する毛
髪の反射光分布を測定し、毛髪の光沢度を下記の数２に
示す式により求めた。
【００３２】
【数２】 上記の方法で求められた光沢度Ｇにより各試料の毛髪へ
のつや付与効果を以下のように評価した。評価 ◎： 毛髪へのつや付与効果大（Ｇ＞１５） ○： 毛髪へのつや付与効果中（１５≧Ｇ＞１０） △： 毛髪へのつや付与効果小（１０≧Ｇ＞５） ×： 毛髪へのつや付与効果なし（５≧Ｇ）。
のつや付与効果を以下のように評価した。評価 ◎： 毛髪へのつや付与効果大（Ｇ＞１５） ○： 毛髪へのつや付与効果中（１５≧Ｇ＞１０） △： 毛髪へのつや付与効果小（１０≧Ｇ＞５） ×： 毛髪へのつや付与効果なし（５≧Ｇ）。
【００３３】
【表１】
【００３４】
【表２】
【００３５】
【表３】
【００３６】
【表４】
【００３７】
【表５】 実施例２７（シャンプー） （配合成分） （重量％） ポリオキシエチレン（３）ラウリルエーテル硫酸ナトリウム １５．０ ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン ４．０ ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド ５．０ エチレングリコールジステアレート ０．５ カチオン化セルロース ０．５ （「ポリマーＪＲ４００」；ユニオンカーバイド社製） ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド １．０ ステアリン酸 ０．６ セチルアルコール ０．６ ジメチルポリシロキサン（２０ｃｓ） １．０ クエン酸 ０．２ Ｌ−グルタミン酸 ０．３ 防腐剤 適 量 色素 適 量 香料 適 量 精製水 残 余 このシャンプーは、経時安定性、滑らか感、しっとり
感、柔軟性、櫛通り性、髪のはり、こしおよび髪のつや
に優れるものであった。
感、柔軟性、櫛通り性、髪のはり、こしおよび髪のつや
に優れるものであった。
【００３８】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、経
時安定性に優れ、毛髪に十分な滑らか感、しっとり感、
柔軟性、櫛通り性を付与するとともに、特に毛髪には
り、こし並びにつやを付与することに優れた毛髪化粧料
を提供することができるという効果を奏する。
時安定性に優れ、毛髪に十分な滑らか感、しっとり感、
柔軟性、櫛通り性を付与するとともに、特に毛髪には
り、こし並びにつやを付与することに優れた毛髪化粧料
を提供することができるという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤沼 紀久子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内
Claims (4)
- 【請求項１】 （Ａ）下記一般式（Ｉ） 【化１】 （式中、Ｒ1 は平均炭素原子数１２〜２２の飽和または
不飽和の脂肪酸残基を表し；Ｒ2 、Ｒ3 、Ｒ4 はそれぞ
れ独立に水素原子または平均炭素原子数１〜３のアルキ
ル基を表す）で表される脂肪酸アミドプロピルアミン誘
導体と、（Ｂ）酸性アミノ酸とを含有してなる、毛髪化
粧料。 - 【請求項２】 一般式（Ｉ）中、Ｒ2 、Ｒ3 がそれぞれ
メチル基で、Ｒ4 が水素原子である、請求項１記載の毛
髪化粧料。 - 【請求項３】 （Ａ）脂肪酸アミドプロピルアミン誘導
体と（Ｂ）酸性アミノ酸との配合モル比（Ａ）：（Ｂ）
が１：１〜１：５である、請求項１または２に記載の毛
髪化粧料。 - 【請求項４】 （Ｃ）高級アルコール、高級脂肪酸の中
から選ばれる１種または２種以上をさらに配合してな
る、請求項１〜３のいずれかに記載の毛髪化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31591395A JPH0971515A (ja) | 1995-06-30 | 1995-11-09 | 毛髪化粧料 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7-188451 | 1995-06-30 | ||
| JP18845195 | 1995-06-30 | ||
| JP31591395A JPH0971515A (ja) | 1995-06-30 | 1995-11-09 | 毛髪化粧料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0971515A true JPH0971515A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=26504933
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31591395A Pending JPH0971515A (ja) | 1995-06-30 | 1995-11-09 | 毛髪化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0971515A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1095718A (ja) * | 1996-09-19 | 1998-04-14 | Shiseido Co Ltd | 毛髪洗浄剤組成物 |
| JP2001072554A (ja) * | 1999-07-07 | 2001-03-21 | Dowa Yakushou Kk | 毛髪化粧料 |
| JP2007204377A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Kanebo Home Products Kk | ヘアリンス組成物 |
| US7601339B2 (en) | 2004-04-15 | 2009-10-13 | Kao Corporation | Hair cosmetic composition |
| JP2013253055A (ja) * | 2012-06-08 | 2013-12-19 | Toho Chem Ind Co Ltd | 毛髪用組成物 |
| JP2014234371A (ja) * | 2013-06-03 | 2014-12-15 | 日油株式会社 | カラートリートメント |
-
1995
- 1995-11-09 JP JP31591395A patent/JPH0971515A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1095718A (ja) * | 1996-09-19 | 1998-04-14 | Shiseido Co Ltd | 毛髪洗浄剤組成物 |
| JP2001072554A (ja) * | 1999-07-07 | 2001-03-21 | Dowa Yakushou Kk | 毛髪化粧料 |
| US7601339B2 (en) | 2004-04-15 | 2009-10-13 | Kao Corporation | Hair cosmetic composition |
| JP2007204377A (ja) * | 2006-01-31 | 2007-08-16 | Kanebo Home Products Kk | ヘアリンス組成物 |
| JP2013253055A (ja) * | 2012-06-08 | 2013-12-19 | Toho Chem Ind Co Ltd | 毛髪用組成物 |
| JP2014234371A (ja) * | 2013-06-03 | 2014-12-15 | 日油株式会社 | カラートリートメント |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6110451A (en) | Synergistic combination of cationic and ampholytic polymers for cleansing and/or conditioning keratin based substrates | |
| EP3344344B1 (en) | Composition comprising an anionic-ampholytic polymer association | |
| JP3602862B2 (ja) | ケラチン物質用コンディショナー | |
| JPH0699285B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
| JP3522025B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
| CA1229048A (en) | Low ph hair conditioning and neutralizer conditioning compositions containing amine oxides | |
| KR100462249B1 (ko) | 세정용 미용 조성물 및 이의 용도 | |
| JPH04230614A (ja) | 毛髪化粧料 | |
| KR20060009895A (ko) | 세정제 조성물 | |
| JPH0971515A (ja) | 毛髪化粧料 | |
| JP3522024B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
| JP2000212046A (ja) | 毛髪化粧料 | |
| JP2002121131A (ja) | 安定なパール感を有する洗浄料 | |
| JP5545610B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
| JP3421433B2 (ja) | 毛髪化粧料 | |
| WO2020008812A1 (ja) | 毛髪化粧料 | |
| JP2005239625A (ja) | 毛髪化粧料 | |
| JP2002348217A (ja) | 化粧品用滑り剤とそれを用いた清浄用化粧品 | |
| JP3186284B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
| JP2001302449A (ja) | パール光沢状組成物 | |
| JP4291934B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
| JPH04230615A (ja) | 毛髪化粧料 | |
| JPH0665032A (ja) | シャンプー組成物 | |
| JP3235233B2 (ja) | 洗浄剤組成物 | |
| JP3234675B2 (ja) | 毛髪化粧料 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031222 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040203 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |