JP3234675B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP3234675B2
JP3234675B2 JP12940593A JP12940593A JP3234675B2 JP 3234675 B2 JP3234675 B2 JP 3234675B2 JP 12940593 A JP12940593 A JP 12940593A JP 12940593 A JP12940593 A JP 12940593A JP 3234675 B2 JP3234675 B2 JP 3234675B2
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康治 森田
道子 新井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪化粧料に関し、更に
詳しくは特定のポリアルキレングリコールモノアルキル
エーテル及びカチオン界面活性剤を含有し、毛髪に対し
て良好な感触を付与し、毛髪の損傷抑制効果を有し、し
かもすすぎ後のきしみ感の少ない毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
毛髪化粧料には毛髪の感触を良好にするために、モノ又
はジ直鎖型長鎖アルキル第4級アンモニウム塩やモノ又
はジ分岐型長鎖アルキル第4級アンモニウム塩等のカチ
オン界面活性剤が配合されている。また、近年では更に
良好な感触を得るため、斯かるカチオン界面活性剤に高
級アルコール、グリセライド、流動パラフィン等の油脂
類などを併用することも行われている。
【0003】しかしながら、これら従来の毛髪化粧料は
毛髪の感触、すなわちコンディショニング効果である柔
軟性、しっとり感、平滑性及び帯電防止効果が不充分で
あるという欠点があった。そこで、感触のうちしっとり
感においては、油脂類を併用することで補う方法がとら
れているが、この方法はべたつき、油っぽさをともな
い、特に乾燥状態でのコンディショニング効果が不充分
であるという問題を未だに有していた。更に従来の毛髪
化粧料は損傷防止効果も充分なものではなかった。
【0004】このため、べたつき感及び油っぽさが無
く、コンディショニング効果に優れ、かつ充分な毛髪の
損傷防止効果を有するものとして、ジアルキレングリコ
ールモノアルキルエーテルとカチオン界面活性剤を組合
わせた毛髪化粧料(特開平3−41015号)が提案さ
れている。しかしながら、この毛髪化粧料においては、
特に毛髪をすすいだ後にきしみ感があるという欠点があ
った。
【0005】従って、毛髪損傷防止効果に優れ、しかも
きしみ感のない毛髪化粧料が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定のポリアルキレ
ングリコールモノアルキルエーテルとカチオン界面活性
剤を組合わせて用いれば、洗髪時の毛髪の膨潤による傷
みを防ぐばかりでなく、毛髪内部に取り込まれてからの
保湿効果により、乾燥状態においても髪にしっとり感、
柔軟性、平滑性等の優れたコンディショニング効果を与
え、しかもすすぎ後のきしみ感の少ない優れた毛髪化粧
料が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B): (A)一般式(1)
【0008】
【化2】
【0009】(式中、R1は水素原子又はメチル基を示
し、R2は炭素数1〜5のアルキル基を示し、mは3又
は4の数を示す)で表わされるポリアルキレングリコー
ルモノアルキルエーテル (B)カチオン界面活性剤 を含有することを特徴とするプレシャンプー剤、シャン
プー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー及びヘアトリ
ートメントから選ばれる毛髪化粧料を提供するものであ
る。
【0010】本発明で用いられる(A)成分のポリアル
キレングリコールモノアルキルエーテルは、前記一般式
(1)で表わされるものであり、特に、式中m=3のも
のが好ましく、例えばトリエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、ト
リエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレ
ングリコールモノペンチルエーテル、トリエチレングリ
コールモノイソプロピルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノt−ブチルエーテル、トリプロピレングリコー
ルモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノ
エチルエーテル、トリプロピレングリコールモノプロピ
ルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエー
テル、トリプロピレングリコールモノペンチルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノイソプロピルエーテ
ル、トリプロピレングリコールモノt−ブチルエーテル
等が挙げられる。これらのうち、特に、トリエチレング
リコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコール
モノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノブ
チルエーテルが好ましい。
【0011】これらの(A)成分は本発明毛髪化粧料中
に1.0〜50.0重量%(以下、単に%で示す)、特
に5.0〜30.0%配合するのが好ましい。
【0012】また、(B)成分のカチオン界面活性剤と
しては、例えば次の一般式(2)又は(3)で表わされ
る第4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0013】
【化3】
【0014】(式中、R3、R4、R5 及びR6 のうち、
少なくとも1個は総炭素数8〜28の、アルコキシ基、
アルケニルオキシ基、アルカノイルアミノ基又はアルケ
ノイルアミノ基で置換されていてもよいアルキル基又は
アルケニル基を示し、残余はベンジル基、炭素数1〜5
のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す。R7
炭素数2〜3のアルキレン基を示し、X-はハロゲンイ
オン又は有機アニオンを示し、nは1〜20の整数を示
す)
【0015】これらのカチオン界面活性剤のうち、特に
一般式(2)で表わされる第4級アンモニウム塩が好ま
しく、更に一般式(2)の好ましいものとして、例えば
次の一般式(4)〜(6)で表わされる分岐第4級アン
モニウム塩が挙げられる。
【0016】
【化4】
【0017】一般式(4)で表わされる分岐第4級アン
モニウム塩は、例えば通常炭素数8〜16のオキソアル
コールを原料として合成されるものであり、その例とし
ては、オキソアルコールから導かれるアルキル基を有す
るジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルキルメチ
ルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジアルキルメチル
ベンジルアンモニウム塩等が挙げられる。
【0018】本発明では、(4)式中のR8 の分岐率
が、通常10〜100%のものが用いられるが、特に1
0〜50%のものが好ましい。また、R8 の合計炭素数
が8〜16のものが用いられるが、一定の分布を持った
ものが好ましく、特に以下に示す分布を有するものが好
ましい。
【0019】 C8〜C11:5%以下 C12 :10〜35% C13 :15〜40% C14 :20〜45% C15 :5〜30% C16 :5%以下
【0020】斯かる分岐第4級アンモニウム塩の具体例
としては、炭素数8〜16で分岐率10〜50%のアル
キル基を有する、ジアルキルジメチルアンモニウムクロ
リドが挙げられる。
【0021】また、一般式(5)で表わされる分岐第4
級アンモニウム塩は通常、炭素数8〜28のゲルベアル
コール
【0022】
【化5】
【0023】を原料として合成されるものである。この
分岐第4級アンモニウム塩の好ましい例としては、ゲル
ベアルコールから導かれるアルキル基を有するアルキル
トリメチルアンモニウム塩、アルキルジメチルベンジル
アンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、
ジアルキルメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、ジ
アルキルメチルベンジルアンモニウム塩等が挙げられ
る。更にこれらのうちで特に好ましい具体例としては、
2−デシルテトラデシルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、2−ドデシルヘキサデシルトリメチルアンモニウム
クロリド、ジ−2−ヘキシルデシルジメチルアンモニウ
ムクロリド、ジ−2−オクチルドデシルジメチルアンモ
ニウムクロリド等を挙げることができる。
【0024】一般式(6)で表わされるメチル分岐第4
級アンモニウム塩はsとtの和が15となるものが挙げ
られる。
【0025】一般式(2)、(3)、(4)、(5)及
び(6)で表わされる第4級アンモニウム塩の対イオン
であるX-の具体例としては、塩素、ヨウ素、臭素等の
ハロゲンイオン;メトサルフェート、エトサルフェー
ト、メトフォスフェート、エトフォスフェート等の有機
アニオンが挙げられる。
【0026】また、(B)成分のカチオン界面活性剤と
しては、一般式(7)で表わされる4級アンモニウム型
化合物が挙げられる。
【0027】
【化6】
【0028】〔式中、R16は直鎖又は分岐鎖の炭素数7
〜21のアルキル基又はアルケニル基を示し、R17、R
18及びR19は同一又は異なって炭素数1〜4のアルキル
基又はヒドロキシアルキル基を示し、Mは−CONG−
(Gは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基若しくは
ヒドロキシアルキル基)、−O−又は−COO−を示
し、Yは水素原子、炭素数1〜3のアルキル基若しくは
ヒドロキシアルキル基又は式
【0029】
【化7】
【0030】で表わされる基を示す。但し、Gが炭素数
1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基の場合、
Yは炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアル
キル基ではない。Zは水素原子又はヒドロキシ基を示
し、Aはハロゲンイオン又は有機アニオンを示し、uは
2又は3の数を示し、vは0又は1〜5の整数を示す。
但し、v=1の場合、Zは水素原子又はヒドロキシ基を
示し、v=0,2,3,4,5の場合、Zは水素原子を
示す〕
【0031】これらの4級アンモニウム型化合物(7)
のうち、特に一般式(8)で表わされる化合物
【0032】
【化8】
【0033】(式中、R16、R17、R18、R19、G、
Y、Z、A、u及びvは前記と同じ意味を示す)が好ま
しく、更に、一般式(9)で表わされる化合物
【0034】
【化9】
【0035】(式中、R16、R17、R18、R19及びAは
前記と同じ意味を示す)が好ましい。
【0036】これら4級アンモニウム型化合物は、既知
の方法に従って製造することができ、これらのうち、例
えば一般式(9)で表わされる化合物は、次の反応式に
従って製造することができる。
【0037】
【化10】
【0038】すなわち、脂肪酸(R16CO2H)と一般
式(10)で示されるアミノエチルエタノールアミンと
を反応させて一般式(11)で示されるイミダゾリン誘
導体を生成せしめ、次いでこの誘導体をアルカリで処理
後、一般式(12)で示される化合物と反応させて4級
化することにより、一般式(9)で示される4級アンモ
ニウム塩型化合物が合成される。なお、次いで電気透析
などにより脱塩したものを使用するのがより好ましい。
【0039】さらに、(B)成分のカチオン界面活性剤
としては、一般式(13)で表わされる非対称型のジ・
長鎖アルキル基又はアルケニル基を有する第4級アンモ
ニウム塩又はアミン塩(以下、非対称型アンモニウム塩
類という)が挙げられる。
【0040】
【化11】
【0041】〔式中、R20は分岐鎖を有する総炭素数8
〜28のアルキル基を示し、R21は炭素数8〜22の直
鎖のアルキル基又はアルケニル基を示し、R22及びR23
は同一又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又は水
素原子を示し(但し、R22及びR23の双方が水素原子で
ある場合を除く)、X′はハロゲン原子又は炭素数1〜
4のアルキルサルフェートを示す〕
【0042】これらの非対称型アンモニウム塩類は、分
岐アルコールと直鎖アミンから出発する公知の方法(特
開昭62−149648号)に従って得られるものであ
り、その例としては該アルコール及び該アミンから導か
れるジアルキルジメチルアンモニウム塩、モノアルキル
モノアルケニルジメチルアンモニウム塩等を挙げること
ができる。これらアンモニウム塩の対イオンとしては塩
素、臭素、沃素等のハロゲンイオン及びメトサルフェー
ト、エトサルフェート等のアルキルサルフェートを挙げ
ることができる。
【0043】前記一般式(13)において、R20は分岐
鎖を有する総炭素数8〜28のアルキル基から選ばれる
基であり、R21は直鎖の炭素数8〜22のアルキル基又
はアルケニル基から選ばれる基であり、R22及びR23
同一又は異なって炭素数1〜4のアルキル基又は水素原
子(但し、R22及びR23の双方が水素原子である場合を
除く)である。ここでR20で示される、分岐アルコール
から導かれるアルキル基の例としては、2−(3−メチ
ルヘキシル)−7−メチル−1−デシル基、2−(1−
メチル−3,3−ジメチルブチル)−5−メチル−7,
7−ジメチルオクチル基、2−ヘキシル−1−デシル基
等のゲルベ型アルコール又はオキソ法型アルコール由来
のアルキル基を挙げることができる。ここで、ゲルベ型
アルコールとは、一般に次式(14)
【0044】
【化12】
【0045】(式中、wは4〜14の整数を示す)で表
わされるアルコールをいう。また、オキソ法型アルコー
ルとは、一般にα−オレフィンを原料としてオキソ法に
よって得られるアルコールもしくはそれを原料として得
られるアルコールの総称で、例えば次式(15)
【0046】
【化13】
【0047】(式中、R24は炭素数1〜5のアルキル基
を示し、R25は炭素数5〜10のアルキル基を示し、R
24とR25の炭素数の合計は10〜11である)で表わさ
れるもの、又は次式(16)で表わされるアルコールを
いう。
【0048】
【化14】
【0049】これらのアルキル基を導く原料となるアル
コールの具体的な例としては、日産化学(株)製ファイ
ンオキソコール140、1600、180、180N、
1800、2000、2600、デカノール、トリデカ
ノール、三菱化成工業(株)製ダイヤドール18G、三
菱油化(株)製ドバノール23−I、エクソン化学
(株)製EXXAL18、EXXAL20、エメリー
(株)製エマゾール871又は87を常法によりメチル
エステル化し、還元して得られるイソステアリルアルコ
ール等を挙げることができる。
【0050】また、R21で示される直鎖アルキル基又は
アルケニル基の例としては、ドデシル、オクタデシル、
オレイル、ドコシル等の基を挙げることができる。非対
称型アンモニウム塩類の好ましい例としては、N−2−
(3−メチルヘキシル)−7−メチル−1−デシル−N
−ドデシル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライ
ド、N−2−(3−メチルヘキシル)−7−メチル−1
−デシル−N−オクチル−N,N−ジメチルアンモニウ
ムクロライド、N−2−ヘキシル−1−デシル−N−ド
デシル−N,N−ジメチルアンモニウムクロライド、次
式(17)で表わされるもの等が挙げられる。
【0051】
【化15】
【0052】(式中、R24及びR25は前記と同じ意味を
示し、R24とR25の炭素数の合計は10〜11である)
【0053】これらの非対称型アンモニウム塩類はヘア
リンス剤として用いた場合、特に毛髪が乾燥した状態で
の柔軟性に優れる。
【0054】これらの(B)成分は1種又は2種以上を
組合わせて用いることができ、本発明毛髪化粧料中に
0.01〜20.0%、特に0.2〜10.0%配合す
るのが好ましい。
【0055】
【0056】また、剤型としてもその用途に応じて水溶
液、エタノール溶液、エマルジョン、サスペンジョン、
ゲル、液晶、固型、エアゾール等の各種形態とすること
ができる。
【0057】更に、本発明の毛髪化粧料には上記必須成
分の他に、その用途に応じて毛髪化粧料中に通常使用さ
れる成分を適宜配合することができる。例えば、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、オ
レフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル、ア
ミノ酸型界面活性剤、リン酸エステル系界面活性剤、ス
ルホコハク酸エステル系界面活性剤等のアニオン界面活
性剤;スルホン酸型界面活性剤、ベタイン型界面活性
剤、アルキルアミンオキサイド、イミダゾリン型界面活
性剤等の両性界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、アルカノールアミド及びそのアルキレンオキサイド
付加物、多価アルコールと脂肪酸とのエステル類、多価
アルコールのアルキルエーテル類、ソルビタン脂肪酸エ
ステル類、アルキルサッカライド系界面活性剤等の非イ
オン界面活性剤などの1種又は2種以上を組合わせ、各
種毛髪処理剤の性能に合わせて用いることができる。特
に、本発明毛髪化粧料がシャンプーである場合には、皮
膚や毛髪に対する刺激性を考慮して、上記の界面活性剤
の中でもアミノ酸系界面活性剤、リン酸エステル系界面
活性剤、α−スルホ脂肪酸エステル、イミダゾリン型界
面活性剤、アルキルサッカライド系界面活性剤等を主洗
浄界面活性剤として用いることが好ましい。
【0058】本発明の毛髪化粧料には、(B)成分以外
の界面活性剤を配合する場合、0.01〜40.0%、
特に0.05〜20.0%配合するのが好ましい。
【0059】また、本発明の毛髪化粧料には毛髪や皮膚
の感触を向上させるために、カチオン化セルロース誘導
体、カチオン性澱粉、カチオン化グアーガム誘導体、ジ
アリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合物、
4級化ポリビニルピロリドン誘導体、ポリグリコールポ
リアミン縮合物等のカチオン性ポリマーの1種又は2種
以上を配合することができる。
【0060】これらカチオン性ポリマーの好ましい具体
例としては、例えば分子量約100,000〜3,00
0,000のカチオン化セルロース、カチオン化度約
0.01〜1のカチオン化澱粉、カチオン化度約0.0
1〜1のカチオン化グアーガム(セラニーズ社製,ジャ
グァー等)、分子量約30,000〜2,000,00
0のジアリル4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重
合体、分子量約10,000〜2,000,000でビ
ニル重合体中のカチオン性窒素含有量が0.004〜
0.2%である4級化ポリビニルピロリドン誘導体、炭
素数6〜20のアルキル基を有するポリグリコールポリ
アミン縮合物、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシ
プロピルジエチレントリアミン共重合体(サンドス社
製,カルタレチン等)の他、特開昭53−139734
号公報、特開昭60−36407号公報に記載のカチオ
ン性ポリマーが挙げられる。本発明の毛髪化粧料には、
カチオン性ポリマーを配合する場合、0.05〜20.
0%、特に0.1〜10.0%配合するのが好ましい。
【0061】また、本発明の毛髪化粧料には、更に毛髪
や皮膚の感触を向上させるために、ジメチルポリシロキ
サン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリ
コーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シリコ
ーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、ポリエーテル
変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素変性
シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン
等のシリコーン誘導体の1種又は2種以上を配合するこ
とができる。斯かるシリコーン誘導体は、それぞれ単体
であっても、また特公昭56−38609号公報等に記
載の方法に従って乳化重合されたラテックス組成物であ
ってもよい。
【0062】これらシリコーン誘導体のうち、ジメチル
ポリシロキサン(重合度500以上)、ポリエーテル変
性シリコーン、アミノ変性シリコーン、環状シリコーン
等が毛髪に対してよい感触を付与するため、特に好まし
い。本発明の毛髪化粧料には、シリコーン誘導体を配合
する場合、0.01〜20.0%、特に0.05〜1
0.0%配合するのが好ましい。
【0063】更に、本発明化粧料には、毛髪化粧料に通
常使用される成分、例えば高級脂肪酸塩、アルキルアミ
ンオキサイド、脂肪酸アルカノールアミド、スクワレ
ン、ラノリン等の感触向上剤;プロピレングリコール、
グリセリン、ソルビトール、次の一般式(18)
【0064】
【化16】
【0065】で表わされるアミド誘導体等の保湿剤;メ
チルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキ
シエチルセルロース、ポリオキシエチレングリコールジ
ステアレート、エタノール等の粘度調整剤;パール化
剤;香料;色素;紫外線吸収剤;酸化防止剤;トリクロ
サン、トリクロロカルバン等の殺菌剤;グリチルリチン
酸カリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤;ジンク
ピリチオン、オクトピロックス等の抗フケ剤;メチルパ
ラベン、ブチルパラベン等の防腐剤などを、発明の効果
を損なわない範囲において任意に添加することも可能で
ある。
【0066】本発明の毛髪化粧料は通常の毛髪化粧料に
用いられる公知の酸性若しくはアルカリ性薬剤により、
pH3〜10、特にpH4〜8に調整するのが好ましい。
【0067】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、毛髪のべたつき
感や油っぽさがなく、良好な感触を付与し、かつ毛髪の
枝毛や切れ毛等の損傷防止効果に優れ、しかもすすぎ後
のきしみ感が少ないものである。
【0068】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれらの実施例により限定されるものではな
い。
【0069】実施例1 表1に示す組成のヘアトリートメント組成物を常法によ
り製造し、その性能を評価した。結果を表1に示す。 (評価法) (1)コールドパーマ、ブリーチ等の美容処理を行った
日本人女性の毛髪約20g(約15〜20cm)を束ね、
シャンプーで洗浄後、この毛髪にヘアトリートメント組
成物2gを均一に塗布し、次いで30秒間流水ですすぎ
流した後、タオルドライを行って湿潤時の評価を行っ
た。更に、ドライヤー乾燥を行い、乾燥時の評価も行っ
た。湿潤時と乾燥時の評価を併せた総合評価結果を表1
に示す。
【0070】柔軟性: ◎:非常に柔らかい。 ○:柔らかい。 △:硬いとも、柔らかいともいえない。 ×:硬い。 すべり(きしみのなさ): ◎:きしみがない。 ○:どちらともいえない。 △:きしみがある。 ×:非常にきしみがある。 しっとり感: ◎:非常にしっとりする。 ○:しっとりする。 △:どちらともいえない。 ×:しっとりしない。
【0071】(2)(1)と同様な処理を行った毛束
で、一定回数ブラッシングした後の枝毛発生度をブラッ
シング前と比較して下記の基準で評価した。 ◎:枝毛の増加が認められない。 ○:枝毛の増加がほとんど認められない。 △:枝毛の増加がやや認められる。 ×:枝毛の増加が多い。
【0072】
【表1】
【0073】実施例2 表2に示す組成のシャンプー組成物を常法により製造
し、その性能を評価した。結果を表2に示す。
【0074】(評価法) (1)今迄にコールドパーマ、ブリーチ等の美容処理を
行ったことのない日本人女性の毛髪約20g(約15〜
20cm)を束ね、この毛髪に約40℃の温水を含ませた
後、シャンプー組成物1gをまんべんなく塗布して1分
間泡立て、毛髪を流水ですすぎ、乾燥後の毛髪の柔軟
性、すべり(きしみのなさ)及びしっとり感について、
実施例1と同様の基準で評価を行った。 (2)(1)と同様な処理を行った毛束で、一定回数ブ
ラッシングした後の枝毛発生度をブラッシング前と比較
し、実施例1と同様の基準で評価した。
【0075】
【表2】
【0076】実施例3 表3に示す組成のヘアトリートメント組成物を常法によ
り製造し、実施例1と同様にして、その性能評価試験を
行った。結果を表3に示す。
【0077】
【表3】
【0078】実施例4 本発明品8と以下に示す組成の比較品8について、パネ
ラー10名により柔軟性、油性感、しっとり感、平滑性
及び枝毛発生度について一対比較を行った結果、全項目
平均8:2で本発明品8の方が有意に支持を受けた。
【0079】
【表4】
【0080】実施例5 ヘアリンス組成物:
【表5】 (成分) (%) (1)N−(2−デシル)テトラデシル−N,N,N− トリメチルアンモニウムクロリド 1.0 (2)ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 0.5 (3)トリエチレングリコールモノエチルエーテル 20.0 (4)セトステアリルアルコール 3.0 (5)ジンクピリチオン 0.3 (6)メチルパラベン 0.2 (7)香料 0.4(8)イオン交換水 バランス 計 100
【0081】実施例6 スタイリングローション剤組成物:
【表6】 (成分) (%) (1)N−(2−デシル)テトラデシル−N,N,N− トリメチルアンモニウムクロリド 0.5 (2)ポリエチレングリコール 0.5 (3)トリプロピレングリコールモノエチルエーテル 20.0 (4)アクリル樹脂液 5.0 (5)ポリエチレングリコール 1.0 (6)メタクリル酸エステル重合体 1.0 (7)エタノール 20.0 (8)香料 0.3(9)水 バランス 計 100
【0082】実施例7 コンディショニングムース組成物:
【表7】 (成分) (%) (1)N−(2−デシル)テトラデシル−N,N,N− トリメチルアンモニウムクロリド 0.5 (2)ミリスチン酸オクチルドデシル 1.0 (3)ジプロピレングリコール 1.0 (4)トリエチレングリコールモノペンチルエーテル 20.0 (5)グリセリン 2.5 (6)流動パラフィン 2.5 (7)モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.2 (8)エタノール 5 (9)メチルパラベン 0.1 (10)香料 0.1 (11)噴射剤(LPG) 10(12)水 バランス 計 100
【0083】実施例8 パーマネントウェーブ第1剤:
【表8】 (成分) (%) (1)チオグリコール酸アンモニウム 6.0 (2)アンモニア水 3.0 (3)フロストDS (エデト酸2ナトリウム) 0.5 (4)トリエチレングリコールモノメチルエーテル 20.0 (5)N−(2−デシル)テトラデシル−N,N,N− トリメチルアンモニウムクロリド 2.0(6)水 バランス 計 100
【0084】実施例9 パーマネントウェーブ第2剤:
【表9】 (成分) (%) (1)臭素酸ナトリウム 8.0 (2)N−(2−デシル)テトラデシル−N,N,N− トリメチルアンモニウムクロリド 2.0 (3)トリプロピレングリコールモノイソプロピルエー テル 20.0(4)水 バランス 計 100
【0085】実施例10 シャンプー組成物:
【表10】 (成分) (%) (1)N−ラウロイル−N′−カルボキシメチル−N′ −(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミンTEA 塩 10 (2)トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5 (3)ポリオキシエチレン(5)ラウリルスルホコハク 酸ジナトリウム 5 (4)ラウリン酸ジエタノールアミド 2 (5)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2 (6)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 0.1 (7)カチオン化セルロース (ポリマーJR400, UCC社製) 0.15 (8)香料 0.5 (9)色素 適量(10)水 バランス 計 100
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−41015(JP,A) 特開 平3−141215(JP,A) 特開 平3−275614(JP,A) 特開 平4−230614(JP,A) 特開 平5−97632(JP,A) 特開 平5−124938(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/06 - 7/135

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B): (A)一般式(1) 【化1】 (式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2は炭素
    数1〜5のアルキル基を示し、mは3又は4の数を示
    す)で表わされるポリアルキレングリコールモノアルキ
    ルエーテル (B)カチオン界面活性剤 を含有することを特徴とするプレシャンプー剤、シャン
    プー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー及びヘアトリ
    ートメントから選ばれる毛髪化粧料。
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