JP3270772B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

毛髪化粧料

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JP3270772B2 JP23956992A JP23956992A JP3270772B2 JP 3270772 B2 JP3270772 B2 JP 3270772B2 JP 23956992 A JP23956992 A JP 23956992A JP 23956992 A JP23956992 A JP 23956992A JP 3270772 B2 JP3270772 B2 JP 3270772B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンディショニング効
果及び整髪効果に優れた毛髪化粧料に関し、さらに詳し
くは、高起泡性で洗浄性に優れ、乾燥後の髪の軟らか
さ、くし通り易さ等のコンディショニング効果、髪のパ
サツキ、髪のまとまり易さ等の整髪効果に優れた毛髪化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
消費者の価値観が多様化し、数多くの機能を有する毛髪
化粧料が求められており、例えば乾燥後のくし通りやす
さや髪の感触の良さ等のコンディショニング効果、及び
髪のパサツキ、髪のまとまりやすさ等の整髪効果などを
有する毛髪化粧料が市販されている。しかしながら、こ
れらはコンディショニング効果及び整髪効果を同時に充
分満足できるものではなかった。
【0003】特に、シャンプーの場合、最近ではシャン
プー頻度の増加等により、頭髪及び頭皮を洗浄してこれ
らを清潔にするというシャンプー本来の目的に加え、1
度の洗髪で洗浄効果と柔らかさ、くし通りやすさ等の仕
上がり性能を同時に得ることができ、さらに、毛髪をド
ライヤー等の熱により乾燥して仕上げると毛髪がパサツ
クなどの損傷が生ずるため、自然乾燥においてもヘアス
タイルが保持できる、パサツキがなく、毛髪のまとまり
性に優れたシャンプーが望まれており、コンディショニ
ング剤としてカチオンポリマーやシリコーン油等を配合
せしめたものが市販されている。しかしながら、いずれ
のシャンプーも、コンディショニング効果と整髪効果に
充分満足できるものではなかった。
【0004】従って、コンディショニング効果及び整髪
効果を同時に充分満足できる毛髪化粧料が望まれてい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、界面活性剤、不溶性
不揮発性シリコーン類及び特定のポリマーを組合わせて
用いれば、コンディショニング効果及び整髪効果に優れ
た毛髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成し
た。
【0006】すなわち、本発明は、次の成分(A)〜
(C): (A)アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選
ばれる1種又は2種以上の界面活性剤
2〜40重量% (B)不溶性不揮発性シリコーン類 0.01〜10重
量% (C)一般式(1)で示される繰り返し単位を100〜
20000有する両性ポリマー
0.01〜5重量%
【化2】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 及び
3 は炭素数1〜4のアルキレン基を示し、A1 は酸素
原子又はNHを示す)を含有する毛髪化粧料を提供する
ものである。
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1 は水素原子又はメチル基を示
し、R2 及びR3 は炭素数1〜4のアルキレン基を示
し、A1 は酸素原子又はNHを示す) (b)一般式(2)で示される四級化された繰り返し単
位5〜40モル%、一般式(3)で示される両性化され
た繰り返し単位40〜90モル%、及び一般式(4)で
示される繰り返し単位5〜40モル%からなるカチオン
/両性ポリマー
【0009】
【化5】
【0010】〔式中、R4 及びR7 は水素原子又はメチ
ル基を示し、R5 、R8 及びR9 は炭素数1〜4のアル
キレン基を示し、R6 は炭素数1〜4のアルキル基、ベ
ンジル基、2−ヒドロキシエチル基、2,3−エポキシ
プロピル基、2−ヒドロキシプロピル基又は次式
【0011】
【化6】
【0012】(式中、nは1〜9の整数を示す)
【0013】で表わされる基を示し、A2 及びA3 は酸
素原子又はNHを示し、Xはハロゲン原子又はアルキル
硫酸残基を示す〕を含有する毛髪化粧料を提供するもの
である。
【0014】本発明において、(A)成分として用いら
れる界面活性剤はアニオン性界面活性剤及び両性界面活
性剤から選ばれるものであり、例えば以下のものが挙げ
られる。
【0015】アニオン性界面活性剤: (1)平均炭素数10〜16のアルキル基を有する直鎖
又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩。 (2)平均炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキ
ル基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均0.5〜
8モルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、
ブチレンオキサイド、エチレンオキサイドとプロピレン
オキサイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で、
あるいはエチレンオキサイドとブチレンオキサイドが
0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加したアルキ
ル又はアルケニルエーテル硫酸塩。 (3)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニ
ル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸塩。 (4)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するオ
レフィンスルホン酸塩。 (5)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するア
ルカンスルホン酸塩。 (6)平均10〜24の炭素原子を1分子中に有する飽
和又は不飽和脂肪酸塩。
【0016】(7)平均炭素数10〜20のアルキル基
又はアルケニル基を有し、1分子中に平均0.5〜8モ
ルのエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド、エチレンオキサイドとプロピレンオキ
サイドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で、ある
いはエチレンオキサイドとブチレンオキサイドが0.1
/9.9〜9.9/0.1の比で付加したアルキル又は
アルケニルエーテルカルボン酸塩。 (8)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニ
ル基を有するα−スルホ脂肪酸塩又はエステル。 (9)炭素数8〜24のアシル基、及び遊離カルボン酸
残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤。 (10)炭素数8〜24のアルキル基又はアルケニル基
を有するリン酸モノ又はジエステル型界面活性剤。 (11)炭素数8〜22の高級アルコール若しくはその
エトキシレートなどのスルホコハク酸エステル又は高級
脂肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル。
【0017】両性界面活性剤: (12)炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又
はアシル基を有するα位付加型、2級アミド、又は3級
アミド型のイミダゾリン系両性界面活性剤。 (13)炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又
はアシル基を有するカルボベタイン系、アミドベタイン
系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルボベタイン系、
又はアミドスルホベタイン系両性界面活性剤。
【0018】これらの界面活性剤のアニオン性残基の対
イオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属イオン、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類
金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2又は3のア
ルカノール基を1〜3個有するアルカノールアミン(例
えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなど)
を挙げることができる。またカチオン性残基の対イオン
としては、塩素、臭素、沃素等のハロゲンイオン及びメ
トサルフェート、サッカリネートイオンを挙げることが
できる。
【0019】これらの界面活性剤のうち、特に(2)ア
ルキルエーテル硫酸塩、(3)アルキル硫酸塩、(6)
飽和又は不飽和脂肪酸塩、(9)アシル化アミノ酸、
(10)リン酸モノエステル型界面活性剤、(11)ス
ルホコハク酸エステル、(12)2級アミド型イミダゾ
リン系両性界面活性剤、特に脱塩してポリマーの溶解性
を向上させたアミドアミノ酸型両性界面活性剤(特開昭
63−128100号)が主活性剤として好ましい。好
適な例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル
硫酸ナトリウム(エチレンオキサイド平均2〜3モル付
加)、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ヤシ油脂肪
酸のナトリウム塩、ヤシ油脂肪酸アマイドエーテルサル
フェート、ラウロイル−N−メチルタウリン、ラウロイ
ル−N−メチル−β−アラニン、ポリオキシエチレンス
ルホコハク酸ラウリルジナトリウム(3〜7E.
O.)、ラウリルリン酸、N−ラウロイル−N′−カル
ボキシメチル−N′−(2−ヒドロキシエチル)エチレ
ンジアミントリエタノールアミン塩、N−ラウロイル−
N−(2−ヒドロキシエチル)−N′,N′−ビス(カ
ルボキシメチル)エチレンジアミンナトリウム塩等が挙
げられる。
【0020】これらの界面活性剤は、1種又は2種以上
を組合わせて用いることができ、全組成中に2〜40重
量%(以下、単に%で示す)、好ましくは10〜30%
配合される。特に、シャンプーの場合には10〜30%
配合するのが好ましい。
【0021】本発明の(B)成分である不溶性不揮発性
シリコーン類としては、例えばジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン等が挙げられる。こ
れらシリコーン類は1種又は2種以上を組合わせて用い
ることができ、全組成中に0.01〜10%、好ましく
は0.5〜8%、特に好ましくは1〜5%配合される。
0.01%未満では優れたコンディショニング効果が得
られず、10%を超えると起泡性が低下し、また毛髪の
ゴワつきが生じる場合があるので好ましくない。
【0022】また、これらのシリコーン類は、コンディ
ショニング性付与の観点から、25℃における粘度が5
〜20000000センチストークス、特に5000〜
15000000センチストークス、さらに10000
〜15000000センチストークスであるのが好まし
く、混合後の粘度がこの範囲内であれば、種々の粘度の
シリコーン類を混合して用いることもできる。粘度が5
センチストークス未満の揮発性のものでは、好ましい感
触が得難く、20000000センチストークスを超え
る高粘度のものは、取り扱いが困難であり、また繰り返
し使用により毛髪に蓄積して髪のまとまりが悪化して好
ましくない。なお、これらシリコーン類の粘度は、化粧
品原料基準第2版一般試験法、粘度測定法第2法によっ
て25℃においてブルックフィールド回転粘度計を用い
て測定した値である。
【0023】本発明の(C)成分として両性ポリマーを
含むが、任意にカチオン/両性ポリマーを含んでもよ
い。両性ポリマーは、前記一般式(1)で示される繰り
返し単位を100〜20000有するものであり、式
中、R1 としてメチル基、R2 としてエチレン基、R3
としてメチレン基、A1 として酸素原子のものが好まし
い。該両性ポリマーは、全体として両性ポリマーとなる
ものであれば、他の繰り返し単位を含んでいてもよい。
また両性ポリマーの両末端は水素原子又は(メタ)アク
リレート残基であるのが好ましい。かかる両性ポリマー
としては、プラスサイズL−401(互応化学工業社
製)などの市販品を使用することができる。
【0024】また、成分(C)として任意に用いること
ができるカチオン/両性ポリマーは、例えば特開平4−
95017号公報に記載の方法に従って製造することが
でき、またプラスサイズL−450(互応化学工業社
製)などの市販品を使用することもできる。
【0025】(C)成分としては、両性ポリマーの1種
又は2種以上を用いることができ、全組成中に0.01
〜5%、好ましくは0.05〜3%、特に好ましくは
0.1〜1%配合される。0.01%未満では充分なコ
ンディショニング効果が得られず、5%を超えると毛髪
のゴワつきが生じ、優れた仕上がり性能が得られない場
合があるので好ましくない。
【0026】さらに、本発明の毛髪化粧料には、前記必
須成分以外に、通常の毛髪化粧料に用いられる成分、例
えば非イオン性界面活性剤、アルキルアミンオキサイ
ド、脂肪酸アルカノールアミド等の増泡剤;スクワレ
ン、ラノリン、カチオン性ポリマー、カチオン性界面活
性剤等の感触向上剤;プロピレングリコール、グリセリ
ン、グルコース、ソルビトール、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル等の保湿剤;メチルセルロース、カ
ルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ポリオキシエチレングリコールジステアレート、エ
タノール等の粘度調整剤;エチレングリコールモノステ
アレート、エチレングリコールジステアレート等のパー
ル化剤;香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤;トリ
クロサン、トリクロロカルバン等の殺菌剤;グリチルリ
チン酸カリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤;ジ
ンクピリチオン、ヒドロキシピロリドン誘導体等の抗フ
ケ剤;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤など
を本発明の効果を損なわない範囲で適宜添加することが
できる。
【0027】本発明の毛髪化粧料は、通常の方法に従っ
て製造することができ、例えばシャンプー、ヘアリン
ス、コンディショナー、トリートメントなどとして適用
することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の毛髪化粧料は、毛髪の柔らか
さ、くし通りやすさ等のコンディショニング効果及び髪
のパサツキがなくまとまりやすい等の整髪効果に優れた
ものである。特にシャンプー組成物とした場合には、毎
日洗髪する人のデイリーシャンプー、髪の傷んでいる人
やくせ毛等のまとまりが悪い人のためのシャンプーとし
て極めて有用である。
【0029】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0030】実施例1 表2及び表3に示す組成のシャンプー組成物を常法によ
り製造し、髪の柔らかさ、指通り及びまとまり性につい
て評価した。結果を表2及び表3に示す。 (評価方法)健常な日本人女性の毛髪20g(長さ15
cm)を束ね、この毛髪束にシャンプー1gを塗布して1
分間泡立てた後、30秒間流水ですすぎ、次いでタオル
ドライを行った。さらにドライヤーで乾燥させ、乾燥状
態での髪の柔らかさ、指通り及びまとまり性に関して以
下の基準により官能評価した。
【0031】
【表1】(評価基準) 髪の柔らかさ; ○:髪が柔らかくしなやか △:髪がやや柔らかい ×:髪が柔らかくない 指通り; ○:指通りが良く滑らか △:指通りがやや良い ×:指通りが悪い まとまり性; ○:髪のまとまりが良い △:髪のまとまりがやや良い ×:髪のまとまりが悪い
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】実施例2 表4及び表5に示す組成のシャンプー組成物を常法によ
り製造し、実施例1と同様にして、髪の柔らかさ、指通
り及びまとまり性について評価した。結果を表4及び表
5に示す。
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】実施例3 次に示す組成のシャンプー組成物を常法により製造し
た。得られたシャンプー組成物は、コンディショニング
効果及び整髪効果に優れたものであった。
【0038】
【表6】 (成分) (%) ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫 酸トリエタノールアミン 12 N−ラウロイル−N′−カルボキシメチル−N′− (2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミントリ エタノールアミン 8 ラウリルジメチルアミンオキサイド 1 ラウリン酸ジエタノールアミド 3 ジメチルポリシロキサン(1,000,000cs) 1 両性ポリマー(プラスサイズL−401) 0.3 カチオン/両性ポリマー(プラスサイズL−450) 0.2 エチレングリコールジステアレート 2 メチルセルロース 0.5 香料、色素 適量 精製水 バランス
【0039】実施例4 次に示す組成の抗フケシャンプー組成物を常法により製
造した。得られた抗フケシャンプー組成物は、抗フケ効
果、コンディショニング効果及び整髪効果に優れたもの
であった。
【0040】
【表7】 (成分) (%) ポリオキシエチレン(2.5)ラウリルエーテル硫 酸ナトリウム 20 N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)− N′,N′−ビス(カルボキシエチル)エチレン ジアミンナトリウム 5 ラウリン酸 1 ラウリン酸ジエタノールアミド 3 ジメチルポリシロキサン(10,000,000cs) 3 両性ポリマー(プラスサイズL−401) 0.1 カチオン/両性ポリマー(プラスサイズL−450) 0.5 エチレングリコールジステアレート 2 ピラクトンオーラミン(オクトピロックス) 0.5 香料、色素 適量 精製水 バランス
【0041】実施例5 次に示す組成のヘアリンスを常法により製造した。得ら
れたヘアリンスは、コンディショニング効果及び整髪効
果に優れたものであった。
【0042】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−36226(JP,A) 特開 平4−95017(JP,A) 特開 平2−172907(JP,A) 特開 平4−164016(JP,A) 国際公開92/10162(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/06 - 7/155

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)〜(C): (A)アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選
    ばれる1種又は2種以上の界面活性剤
    2〜40重量% (B)不溶性不揮発性シリコーン類 0.01〜10重
    量% (C)一般式(1)で示される繰り返し単位を100〜
    20000有する両性ポリマー
    0.01〜5重量% 【化1】 (式中、R1 は水素原子又はメチル基を示し、R2 及び
    3 は炭素数1〜4のアルキレン基を示し、A1 は酸素
    原子又はNHを示す)を含有する毛髪化粧料。
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