JP2001302449A - パール光沢状組成物 - Google Patents
パール光沢状組成物Info
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Abstract
トメント等の洗髪用製品のほか、ボディシャンプー、洗
顔剤、基礎化粧料、メイクアップ化粧料、整髪料の成分
として、優れた使用感、コンディショニング効果を有
し、優れたパール光沢を有し、かつ分散安定性、低温安
定性に優れたパール光沢状組成物の提供。 【解決手段】次の(A)〜(E)を必須成分として含有
するパール光沢状組成物。(A)平均炭素数が8〜22
の分岐鎖アシル基を持つ、分岐脂肪鎖アルカノールアミ
ド、(B)界面活性剤、(C)不揮発性シロキサン化合
物、(D)25℃で1%水溶液または1%水分散液の粘
度がB型粘度計により測定したとき、500〜100,
000mPa・sである高分子化合物、(E)パール光
沢剤
Description
ンディショニング効果を有し、優れたパール光沢を有
し、かつ分散安定性、低温安定性に優れたパール光沢状
組成物に関するものである。
い、ヘアケア製品に対する要望が多様化してきている。
このような製品においては、シャンプーの洗浄性や起泡
性、リンス・トリートメントの仕上がり感だけでなく、
塗布時の髪への延展性の良さやなじみやすさ、指通りの
良さ、すすぎ時に髪がきしまない等の使用性の良さが求
められている。また、使用性のみならず、外観上の美し
さや高級感を求める声も多く、このような要望に対し美
しいパール光沢を与えることが試みられている。
がり感を得るために、コンディショニング剤として、高
分子ジメチルポリシロキサン等の不揮発性シロキサン化
合物等が広く用いられている。しかし、これらの不揮発
性シロキサン化合物を水を分散媒とした系に配合した場
合、その分散安定性の点で問題があった。この対策とし
てキサンタンガムを用いる方法(特開昭61−第210
022号公報)、長鎖アシル誘導体等を用いる方法(特
開平1−第13013号公報)、脂肪酸アルカノールア
ミドを用いる方法(特開平3−第135909号公報)
等が提案されている。しかしながら、キサンタンガムを
用いる方法では塗布時の延展性や使用時の指通りが十分
でなく、脂肪酸アルカノールアミドを用いる方法では、
脂肪酸アルカノールアミドを5〜80重量%(以下、単
に%と略す)配合する必要があり、すすぎ時に特有のき
しみ感を有する等の欠点を生じていた。この方法による
と脂肪酸アルカノールアミドの量が5%より少ないと、
きしみ感は解消されるが、高分子ジメチルポリシロキサ
ンを安定に分散できず、所望の効果を得ることはできな
かった。また、これらの方法で得られる組成物は白濁状
となり、外観上の美しさに劣っていた。これらにパール
光沢剤を加えると外観上の美しさは満たされるが使用上
の欠点を解決することはできなかった。一方、上記の長
鎖アシル誘導体等を用いる方法ではパール光沢を得るこ
とはできるが、塗布時の延展性、髪へのなじみやすさの
点で好ましくなかった。
脂肪酸イソプロパノールアミドを用いる等の試みがなさ
れているが、低温で結晶が析出する場合がある等、十分
満足できるものではなかった。
ング効果を有し、分散安定性、低温安定性に優れ、かつ
優れたパール光沢を有するパール光沢状組成物は未だ開
発されていないのである。
して本発明の目的は、優れた使用感、コンディショニン
グ効果を有し、優れたパール光沢を有し、かつ分散安定
性、低温安定性に優れたパール光沢状組成物を提供する
にある。
術の欠点を改良せんとして鋭意研究した結果、特定の脂
肪酸アルカノールアミドと、界面活性剤と、不揮発性シ
ロキサン化合物と、特定の高分子化合物と、パール光沢
剤とを混合すると、上記欠点が改善されることを見出
し、本発明を完成した。すなわち、本発明の請求項1
は、次の(A)〜(E) (A)平均炭素数が8〜22の分岐鎖アシル基を持つ、
分岐鎖脂肪酸アルカノールアミド (B)界面活性剤(但し(A)成分を除く) (C)不揮発性シロキサン化合物 (D)25℃で1質量%水溶液または1質量%水分散液
の粘度がB型粘度計により測定したとき、500〜10
0,000mPa・sである高分子化合物(但し(C)
成分を除く) (E)パール光沢剤 を必須成分として含有するパール光沢状組成物である。
本発明の請求項2は、分岐鎖脂肪酸アルカノールアミド
が分岐鎖脂肪酸モノイソプロパノールアミドである請求
項1に記載のパール光沢状組成物である。本発明の請求
項3は、分岐鎖脂肪酸アルカノールアミドがイソステア
リン酸アルカノールアミドである請求項1に記載のパー
ル光沢状組成物である。本発明の請求項4は、分岐鎖脂
肪酸アルカノールアミドがイソステアリン酸モノイソプ
ロパノールアミドである請求項1に記載のパール光沢状
組成物である。本発明の請求項5は、(D)成分の高分
子化合物がカチオン化セルロース誘導体である請求項1
〜4いずれかに記載のパール光沢状組成物である。ま
た、本発明の請求項6は、(E)成分のパール光沢剤が
脂肪酸グリコールエステルである請求項1〜5いずれか
に記載のパール光沢状組成物である。
する。
アルカノールアミドは、平均炭素数が8〜22、望まし
くは16〜20の分岐鎖アシル基を持つものが用いら
れ、分岐鎖アシル基としてイソステアリン酸残基を有す
るものが特に望ましい。尚、アシル基の平均炭素数が8
より小さいと増粘性や起泡性が十分得られず、22より
大きいと洗浄力が十分得られない。
アミドのアルカノールアミド構造としては、モノエタノ
ールアミド、ジエタノールアミド、モノイソプロパノー
ルアミド等が挙げられ、イソプロパノールアミドの構造
を有するものが望ましい。
の具体例としては、イソステアリン酸モノイソプロパノ
ールアミド、イソステアリン酸モノエタノールアミド、
イソステアリン酸ジエタノールアミド、イソノナン酸モ
ノイソプロパノールアミド、イソパルミチン酸モノイソ
プロパノールアミド等が挙げられ、これらの中でも特に
望ましいものとしてイソステアリン酸モノイソプロパノ
ールアミドが挙げられる。
は、本発明の組成物中に0.001〜20.0質量%の
配合が望ましく、更に望ましくは0.01〜5.0質量
%配合される。0.001質量%より少ないと所望の効
果が得られない場合があり、また、20.0質量%を越
えて配合するとすすぎ時にきしみを感じたり、乾燥後べ
たつき感を感じる等感触上、弊害が生じる場合がある。
は一種または二種以上を混合して用いることができ、直
鎖脂肪酸アルカノールアミドと組合せて用いた場合にも
相乗作用により所望の効果が得られる。
ノニオン性、アニオン性、カチオン性、両性のいずれで
もよく、特にイオン性界面活性剤が望ましい。
肪酸石けん、アルキル硫酸塩型、アルキルエーテル硫酸
塩型、オレフィンスルホン酸塩型、リン酸エステル型、
アルキルエーテルカルボン酸塩型、アミノ酸塩型(サル
コシン系、β−アラニン系、グルタミン酸系、アスパラ
ギン酸系等)、スルホコハク酸塩型、タウリン型等のア
ニオン性界面活性剤、スルホベタイン型、アルキルベタ
イン型、アミドプロピルベタイン型、イミダゾリニウム
ベタイン型等の両性界面活性剤、ジステアリルジメチル
アンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニ
ウムクロリド、ジベヘニルジヒドロキシアンモニウムク
ロリド、ベンザルコニウムクロリド、エチル硫酸ラノリ
ン脂肪酸アミノプロピルジメチルアンモニウム等のカチ
オン界面活性剤等が挙げられる。
上を混合して用いることができ、通常、本発明組成物中
に0.5〜50質量%配合される。良好な使用性を与え
るためには、シャンプー、ボディシャンプー、洗顔料等
の洗浄料に使用する場合は3〜50質量%が望ましく、
ヘアリンス、ヘアトリートメント等の頭髪化粧料に使用
する場合には0.5〜20質量%が望ましい。
発性シロキサン化合物として、例えば、ジメチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性
シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、アルコール変性シ
リコーン、脂肪族アルコール変性シリコーン、ポリエー
テル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、フッ素
変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アクリル変
性シリコーン、ベタイン基含有シリコーン等が挙げられ
る。優れたコンディショニング効果を付与するために
は、これらシロキサン化合物のうちジメチルポリシロキ
サンが望ましく、その中でも25℃における粘度が50
00mm2/s〜1000000mm2/sであるジメチル
ポリシロキサンが特に望ましい。また、これらのシロキ
サン化合物は乳化重合されたものであっても良い。
または二種以上を混合して使用することができ、起泡
性、洗浄性を損なわない範囲で十分なコンディショニン
グ効果を与えるためには、本発明組成物中に0.01〜
25質量%配合されることが望ましい。
子化合物は、25℃で1質量%水溶液または1質量%水
分散液の粘度がB型粘度計により測定したとき500〜
100,000mPa・sを示すものであり、好ましく
は1,000〜50,000mPa・sのものが用いら
れる。500mPa・s未満のものを用いた場合には、
良好な分散安定性を得られなく、また、100,000
mPa・sを超えるものを用いた場合には、良好な使用
性を得ることができない。これらの高分子化合物として
は、アニオン性、カチオン性、両性、非イオン性のいず
れでも良いが、最も良好なコンディショニング効果を与
えるためには、カチオン性ポリマー、例えば、カチオン
化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム誘導体、4
級化ポリビニルピロリドン誘導体、ジメチルジアリルア
ンモニウムクロライド誘導体、ポリグリコールポリアミ
ン縮合物、カチオン化澱粉、カチオン化ポリペプタイド
等が挙げられ、特にカチオン化セルロース誘導体(商品
名:カチナールHC−200[東邦化学工業社製]等)
が望ましい。
上を混合して用いることができ、良好な分散安定性、使
用性を与えるためには、本発明組成物中に0.01〜5
質量%配合されることが望ましい。
光沢剤は常温にてパール光沢を付与するものであれば特
に限定されないが、脂肪酸グリコールエステルが望まし
く、例えば、ジステアリン酸エチレングリコール、ジミ
リスチン酸エチレングリコール、ジイソステアリン酸エ
チレングリコール、ジベヘニン酸エチレングリコール等
の直鎖または分岐脂肪酸グリコールジエステル、ステア
リン酸エチレングリコール、ミリスチン酸エチレングリ
コール、イソステアリン酸エチレングリコール、ベヘニ
ン酸エチレングリコール等の直鎖または分岐脂肪酸グリ
コールモノエステル等が挙げられ、特に好ましくは直鎖
脂肪酸グリコールジエステルが良好なパール光沢を与え
るために使用される。また、これらのパール光沢剤は一
種または二種以上を混合して用いることができる。
沢・塗布時の延展性・使用性等が得られる範囲である、
全組成物中に0.1〜10質量%配合されることが望ま
しい。
り、一般に配合される成分、例えば、高級アルコール、
ラノリン誘導体、蛋白質誘導体や、ポリエチレングリコ
ールの脂肪酸エステル類等の油性成分、プロピレングリ
コール、グリセリン、ポリエチレングリコール等の保湿
成分、脂肪酸アルカロールアミド、金属イオン封鎖剤、
防腐剤、pH調整剤、紫外線吸収剤、紫外線産卵剤、酸
化防止剤、色素および香料等を含むことができる。
アーシャンプー、ヘアーリンス、ヘアートリートメント
等の洗髪用製品のほか、ボディシャンプー、洗顔剤、基
礎化粧料、メイクアップ化粧料、整髪料として適用する
ことができる。
が、本発明はこれにより限定されるものではない。実施
例に先立ち、各実施例で採用した試験法、評価法を説明
する。
(ハーフヘッド法) パネル(20人)が頭髪を左右半々に分け、一方にコン
トロールとして、下記組成のシャンプーを、他方に試料
をそれぞれ塗布し、同時に洗髪し、ついですすぎ洗いを
行い、塗布時の延展性、なじみやすさ、およびすすぎ時
の指の通り具合、髪のきしみの有無を官能評価した。
上 ○・・・コントロールより良いと答えた人数が16〜1
8名 △・・・コントロールより良いと答えた人数が8〜15
名 ×・・・コントロールより良いと答えた人数が7名以下
髪を乾燥させ、左右の毛髪のまとまり易さ、しなやか
さ、櫛通りの良否等の仕上がり具合を官能評価した。
上 ○・・・コントロールより良いと答えた人数が16〜1
8名 △・・・コントロールより良いと答えた人数が8〜15
名 ×・・・コントロールより良いと答えた人数が7名以下
た。
の外観を目視により評価を行い、分散安定性を評価し
た。
無を目視にて確認した。
ー) 表1に記載の配合組成よりなるシャンプーを調製し、そ
の塗布時の延展性、髪へのなじみやすさ、すすぎ時の感
触、仕上がり感、分散安定性、低温安定性について調べ
た。その結果を表1に併せて示す。
用いた実施例1〜8の洗浄剤はいずれも優れた性能を示
していた。
本発明の数値範囲外である比較例1〜9では、使用性、
仕上がり感、分散安定性、低温安定性のいずれかの面で
劣っており、本発明の目的を達成できなかった。
調製し、塗布時の延展性、指通り、すすぎ時の使用感、
仕上がり感、分散安定性、低温安定性を評価したとこ
ろ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
を調製し、塗布時の延展性、指通り、すすぎ時の使用
感、仕上がり感、分散安定性、低温安定性を評価したと
ころ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
調製し、塗布時の延展性、指通り、すすぎ時の使用感、
仕上がり感、分散安定性、低温安定性を評価したとこ
ろ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
調製し、塗布時の延展性、指通り、すすぎ時の使用感、
仕上がり感、分散安定性、低温安定性を評価したとこ
ろ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
布時の延展性、すすぎ時の使用感、仕上がり感、分散安
定性、低温安定性を評価したところ、いずれの特性も優
れており良好な結果を得た。
し、塗布時の延展性、指通り、すすぎ時の使用感、仕上
がり感、分散安定性、低温安定性を評価したところ、い
ずれの特性も優れており良好な結果を得た。
用感、コンディショニング効果を有し、優れたパール光
沢を有し、かつ分散安定性、低温安定性に優れたパール
光沢状組成物を提供することができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 次の(A)〜(E) (A)平均炭素数が8〜22の分岐鎖アシル基を持つ、
分岐鎖脂肪酸アルカノールアミド (B)界面活性剤(但し(A)成分を除く) (C)不揮発性シロキサン化合物 (D)25℃で1質量%水溶液または1質量%水分散液
の粘度がB型粘度計により測定したとき、500〜10
0,000mPa・sである高分子化合物(但し(C)
成分を除く) (E)パール光沢剤 を必須成分として含有するパール光沢状組成物。 - 【請求項2】 分岐鎖脂肪酸アルカノールアミドが分岐
鎖脂肪酸モノイソプロパノールアミドである請求項1に
記載のパール光沢状組成物。 - 【請求項3】 分岐鎖脂肪酸アルカノールアミドがイソ
ステアリン酸アルカノールアミドである請求項1に記載
のパール光沢状組成物。 - 【請求項4】 分岐鎖脂肪酸アルカノールアミドがイソ
ステアリン酸モノイソプロパノールアミドである請求項
1に記載のパール光沢状組成物。 - 【請求項5】 (D)成分の高分子化合物がカチオン化
セルロース誘導体である請求項1〜4いずれかに記載の
パール光沢状組成物。 - 【請求項6】 (E)成分のパール光沢剤が脂肪酸グリ
コールエステルである請求項1〜5いずれかに記載のパ
ール光沢状組成物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000117534A JP2001302449A (ja) | 2000-04-19 | 2000-04-19 | パール光沢状組成物 |
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