JP4629522B2 - 券類排出装置 - Google Patents
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Description
この際、長さの異なる券類に合わせ、券類の長さに合わせたそれぞれ異なるストッパを可動させて、位置決めを行っている。
さらに、長い券類の後退搬送やストッパの可動などにより処理時間がかかる上に、機構も複雑化し、コストアップにも繋がるという問題があった。
好ましい例では、搬送される券片が1枚の場合には、上ベルト搬送機構と下ベルト搬送機構の上下可動及びシートローラの回転駆動を行わず、搬送されてきた券片をそのままベルト搬送機構の駆動により搬送して排出する。
また、好ましい例では、上ベルト搬送機構は、券片が搬送されてくる上流側に回転支点を持ち、券片の排出側が持ち上がり、下ベルト搬送機構は、排出側に回転支点を持ち、券片が搬送されて来る上流側が大きく下に開放され、スタック領域を形成し、同じ幅で長さの異なる複数の券片をスタック領域に保持する。
一例では、前記シートローラは、その周囲に長さの異なる複数の弾性部材製の羽根を備える。
図1は本発明に係る券類排出装置を発券プリンタに適用した実施例を説明するための概略構成図である。
図2は一実施例による券類排出装置の構成を示す平面図、図3は同じく正面図である。
この発券プリンタには、裏面に磁気コーティングされた2巻のロール紙81,82が供給部にセットされる。2巻のロール紙801,802をセットするのは、できるだけ長時間の運用に耐え、運用中の補充の手間をできるだけ減らすことを目的としている。ロール紙801又は802(連続紙80)の先端部は、モータ23により駆動されて矢印a方向に搬送され、搬送路1内に送り込まれる構造になっている。
搬送路1には、券片6に印刷のためのサーマルヘッド9が、搬送路1に対して退避可能に設けられる。搬送中の券片6は印刷位置制御によりサーマルヘッド9の位置に一旦停止し、その後一定速度で搬送されながらサーマルヘッド9により券片6に印刷が行われる。印刷が完了すると、サーマルヘッド9は搬送路1から背後へ退避させる。
尚、搬送路1には、ドット式の印字ユニット24が設けられる。例えば排出ユニット16から外入れされた回数券にて指定券を発行した際、その回数券に「指定券発行済み」である旨をこの印字ユニット24にて印字する。これは、外入れされる券片が間接サーマル用の券片である場合もあるため、一律、このドット印字方式の印字ユニットで印字する。
29a、29bは券類排出装置16のベースとなるフレーム、30は搬送ローラであり、発券された券片6を排出ユニット16へと搬送する。
排出ユニット16には、上ベルト搬送機構19aと下ベルト搬送機構19bを含むベルト搬送機構19が対向して配置される。上ベルト搬送機構19aと下ベルト搬送機構19bは、モータ23により正逆方向に回転駆動可能となり、またモータ18により回転軸を中心にして上方向j、下方向g(図6、図7)に変位される。特徴的なことは、上ベルト搬送機構19aは支点20(上流側)を軸に上方向jに少し回転移動され、下ベルト搬送機構19bは支点21(排出口側)を軸に大きく下方向gに回転移動される。この上ベルト搬送機構19aと下ベルト搬送機構19bの上下移動によりスタック領域A(図6〜9)が形成される。
シートローラ17は、排出ユニット16に搬送されて来て、ローラ31の位置に停止した券片6(図5に示す位置)を下から支えるために、券片6が押しのけて搬送できるようにするためある程度の弾性を有するシート状の羽根91〜92を持つローラである。また、シートローラ17は、券片6をスタックするとき(図6以降)に、上方向から券片6の後端を押しながら下に掻き落とす様に、スタック領域Aにスタックさせる作用も行う。券片6を掻き落とす場合、強さに変化を持たせるために、長い羽根91と短い羽根92のように長さの違う羽根を組み合わせることができる。
搬送された券片6は、搬送ローラ31の位置で一度停止し、次に、スタック領域Aに複数枚の券片が蓄積される場合、スタック領域Aにスタックするために、まず、モータ43を駆動してシートローラ17を矢印e方向(図6)に回転させる。この回転により、シートローラ17が券片6の後端に掛かり、券片6を掻き落とし始めたのと同時に、モータ18の駆動により上ベルト搬送機構19aと下ベルト搬送機構19bを可動させ、モータ43によりシートローラ17の回転と同期を取りながら、ベルト搬送機構19a、19bをモータ18の駆動により定位置まで可動させて、スタック領域Aを形成させる。これにより券片6は下ベルト搬送機構19bにならい、スタック領域Aに蓄積される。
指定枚数の券片を蓄積した後、モータ18の駆動により上下ベルト搬送機構19a、19bを元の定位置に可動させ戻し、ベルトをモータ23により券片6が排出口22方向へと向かう方向へ駆動させることで、図10の様にスタックした券片6を搬送し、排出口22に放出する。
放出が完了したら、図11の様にシャッタ32を閉じ、外部券片を逆に押し込まれないようにする。
図5、図6に示すように、搬送された券片6は、モータ43を駆動することでシートローラ17を回転させ、券片6の後端上部より下に掻き落とす。また、大容量の券片を保持できる空間A(スタック領域)を確保するために、モータ23により正逆回転に駆動可能で且つモータ18により上下に変位可能な上ベルト搬送機構19aと下ベルト搬送機構19bにおいて、上ベルト搬送機構19aは支点20を軸に上に少し回転移動させ、下ベルト搬送機構19bは支点21を軸に大きく下に回転移動させる(図7〜8参照)。
複数枚の券片6を取扱う場合には、シートローラ17の回転により2枚目以降の券片6も同様に送り込んで、スタック領域Aに積載させることができる(図9参照)。
券片6が一括放出された後、図11のようにシャッタ32を閉じることで、一括放出した券片6が逆に押し込まれないようにする。
このように、複数枚の券片が取込まれる場合は、一定間隔をあけて一時スタックユニット11に規定枚数以内で次々に取り込むことができる。
この情報が印字された券片6aは、エンコードユニット70へ搬送され、上位装置からの指示により磁気情報の書込みがあれば同様に書込み、その後読取確認を行って、排出ユニット11へと搬送される。排出ユニット11のスタック領域Aには、先に発券した券片6の上に、搬送されて来た券片6aが順次蓄積される(図5〜図9参照の動作)。
(1)モータにより正逆回転に駆動可能でかつ上下に変位可能なベルト搬送機構と、搬送されて来る券類を送り込むシートローラを備えた機構によって、このベルト搬送機構を上下に変位させて形成されたスタック領域に、券類を保持することができる。またシャッタによって、スタック領域にスタックされた券類が飛び出さないように防止することができる。
また、券類をかき落とす動作を続けていくことで、ベルト搬送機構に追従するように、券類は落下するため、正常にスタックすることが可能でジャムを防止できる様になる。
(2)外入れされた券類などで、取扱いが出来ないものなど、その券類1枚のみを返却排出しようとした場合においては、ベルト搬送機構やシートローラを可動させずに、そのままベルト搬送する制御により、処理時間の短縮を図ることが可能である。
(3)モータにより正逆回転に駆動可能で上下に変位可能なベルト搬送機構において、上ベルト搬送機構は券類が搬送されて来る上流側に回転支点を持ち、下ベルト搬送機構は券類の排出口側に回転支点を持ち、下ベルト搬送機構は、上ベルト搬送機構よりも大きく開閉できるように構成したので、大容量のスタック領域を確保することが可能になる。そのため、同じ幅の券類であれば、長さの違いや順序は問わず同じ制御により多数枚のスタックが可能となる。
(4)券類排出装置において、券類が排出口から外入れ挿入された場合に、券類が誤って複数枚重ねて誤挿入された場合に、券類の厚みを検知する複数枚検知機構を有し、外入れされた券類を基準面に幅寄せさせるための幅寄せガイド機構と、幅寄せガイド機構により幅寄せされた券類をスキュー補正しながら搬送する幅寄せローラ機構とを備えることにより、当該券類排出装置内で作成された券類を排出口から排出するだけでなく、外入れ挿入された券類を当該装置内で処理することが可能となる。
35:ソレノイド、 36、37、38:センサ、39:搬送ローラ、40:カム、41:センサ、42:ストッパ、 51:カッタ。
Claims (4)
- 長さの異なる券片を複数枚スタックし、一括して排出する券類排出装置において、
券片を搬送する搬送路に連結され、対向する位置に配置された正逆回転可能な上ベルト搬送機構と下ベルト搬送機構を有し、モータの駆動により上ベルト搬送機構と下ベルト搬送機構を上下に変位させてスタック領域を形成するベルト搬送機構と、搬送路を搬送された券片を回転させながら該スタック領域に送り込むシートローラとを有し、該ベルト搬送機構と該シートローラを同期させながら駆動制御し、搬送される券片が1枚の場合には、該上ベルト搬送機構と下ベルト搬送機構の上下可動及び該シートローラの回転駆動を行わず、搬送されてきた券片をそのまま該ベルト搬送機構の駆動により搬送して排出することを特徴とする券類排出装置。 - 該上ベルト搬送機構は、券片が搬送されてくる上流側に回転支点を持ち、券片の排出側が持ち上がり、該下ベルト搬送機構は、該排出側に回転支点を持ち、券片が搬送されて来る上流側が大きく下に開放され、該スタック領域を形成し、同じ幅で長さの異なる複数の券片を該スタック領域に保持することを特徴とする請求項1の券類排出装置。
- 排出口より外入れ挿入された券片が複数枚の挿入されたことを検知する複数枚検知機構と、該外入れされた券片を基準面に幅寄せさせるための幅寄せガイド機構と、該幅寄せガイド機構により幅寄せされた券片をスキュー補正しながら搬送する幅寄せローラ機構と、を備えることを特徴とする請求項1又は2のいずれかの券類排出装置。
- 前記シートローラは、その周囲に長さの異なる複数の弾性部材製の羽根を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの券類排出装置。
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