JP3733361B2 - シート積載装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタなどの画像形成装置のシート排出部や、画像形成装置に接続されるシート後処理装置のシート排出部の構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】
画像形成装置やシート後処理装置の排紙部には、排紙されたシートを積載する積載トレイがあり、積載トレイはシート排出方向下流側が上になるように傾斜させているものが一般的である。
【０００３】
これは、排出されたシートが積載トレイに積載された後、シートが積載トレイ上を搬送方向と逆方向に滑り落ち、トレイの上流側に設けられた積載壁にシートの後端が突き当たるようすることによって、積載された状態でシートをきれいに整列させ、見栄えや取り扱い性を向上しようとするものである。
【０００４】
さらに、積載トレイ上に積載されたシートの高さを検知するために、シートの最上面に当接するように設けられた積載高さ検知レバーや、シート積載面から突出してシートの下面に当接し、シートの自重により動作するように構成されたシート有無検知レバーが設けられているものがある（例えば、特許文献１参照。）。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−７２３０２号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、積載高さを検知する検知レバーと、シートの有無を検知する検知レバーの２つのレバーを有するタイプでは、両方のレバーに対して位置を検出するための複数のセンサやそのためのケーブルなどが必要になり、コストアップの原因になる。
【０００７】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、１つの検知レバーの位置を検出することによって積載トレイ上のシートの有無と積載高さを検知できるシート積載装置を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１記載のシート積載装置は、シートを積載するシート積載手段と、前記シート積載手段に積載されたシートの上面に当接する第１のシート検出手段と、前記シート積載手段に積載されたシートの下面に当接する第２のシート検出手段と、前記第１のシート検出手段の回転角を検知する検知手段と、を有し、前記第１のシート検出手段は、前記第２のシート検出手段の動作に連動し、前記検知手段は、前記第２のシート検出手段の回動と連動した前記第１のシート検出手段の回動によって、前記シート積載手段上のシートの有無を検知することを特徴とする。
【０００９】
請求項２記載のシート積載装置は、請求項１記載のシート積載装置において、前記第１の検出手段及び前記第２のシート検出手段の形状は、前記シート積載手段にシート搬送方向と逆方向からシートを挿入されたときに、前記第１の検出手段及び前記第２のシート検出手段の間にシートが挿入されるようにガイド形状になっていることを特徴とする。
【００１０】
請求項３記載のシート積載装置は、請求項１記載のシート積載装置において、前記第２のシート検出手段が回動すると、前記第１のシート検出手段が前記シート積載手段のシート積載面から離れる方向に回動することを特徴とする。
【００１２】
請求項４記載のシート積載装置は、請求項１記載のシート積載装置において、前記第１のシート検出手段は、前記シート積載手段に積載されたシートの量が所定量に達したことを検知するための手段であることを特徴とする。
【００１３】
請求項５記載のシート積載装置は、請求項１記載のシート積載装置において、前記第２のシート検出手段は、シート搬送方向下流側を回動中心として、先端が前記シート積載手段上のシートの後端を支持する積載壁の内側に達することを特徴とする。
【００１４】
請求項６記載のシート積載装置は、請求項１記載のシート積載装置において、シートが前記シート積載手段上に積載されていないとき、前記第１のシート検出手段と前記第２のシート検出手段が互いに交差していることを特徴とする。
【００１５】
請求項７記載の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像が形成されたシートを、請求項１乃至６のいずれかに記載のシート積載装置に排出する排出手段と、を有することを特徴とする。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【００１７】
（第１の実施の形態）
図１〜図９を参照して、本発明の第１の実施の形態に係る排紙装置について説明する。
【００１８】
図１において、画像形成装置１００は、単独にコンピュータ、あるいはＬＡＮ等のネットワークに接続され、これらコンピュータやネットワークから送られた画像情報やプリント信号等に基づいて、所定の画像形成プロセスによってシートＳに画像形成（印字）し、シート積載部１０４に排出するようになっている。
【００１９】
なお、本実施の形態では、画像形成の際には、給送カセット１０１内に積載されたシートＳが各種ローラによって、所謂レーザビーム方式の画像形成プロセスによりトナー画像を形成する画像形成部１０２に給送され、この画像形成部１０２においてシートの上面にトナー画像が転写され、続いて下流側の定着器１０３で熱及び圧力を加えられることにより、このトナー画像が永久定着されるようになっている。
【００２０】
図２は画像形成装置１００のシート積載部１０４の構成を示す側断面図、図３はシート積載部１０４の構成を示す斜視図である。
【００２１】
図２および図３において、積載トレイ２０１は排出方向下流側が上になるように傾いており、排出ローラ対２０２によって排出されたシートＳは積載トレイ２０１上に、後端壁２０３突き当てられた状態で積載される。
【００２２】
積載高さ検知レバー２０４が排出ローラ対２０２の上方に設けられた回動軸２０５を中心にして、レバーの先端が積載トレイ２０１に積載されたシートに当接するように、回動可能に設けられている。
【００２３】
積載高さ検知レバー２０４の先端は、搬送方向下流側から積載トレイ２０１にシートが挿入された場合に、シートの先端を積載高さ検知レバー２０４の下側に案内するようなガイド形状になっている。
【００２４】
また、積載トレイ２０１の積載面の下方、後端壁より下流側の回動軸２０７を中心にして、シート有無検知レバー２０６が回動可能に設けられている。
【００２５】
シート有無検知レバー２０６の先端は、後端壁２０３に設けられたスリット２０８を通過して後端壁２０３の裏側まで達している。
【００２６】
後端壁２０３の内部にはリンク部材２０９が設けられており、回動軸２１０を中心に回動可能であり、リンク部材２０９の一端２０９ａはシート有無検知レバー２０６の先端に当接し、さらに別の一端２０９ｂが積載高さ検知レバー２０４に当接している。
【００２７】
リンク部材２０９は矢印Ａ方向に不図示のバネによって付勢されており、これによってシート有無検知レバー２０６は、積載トレイ２０１にシートが積載されていない状態では、積載面から突出した位置にあるように付勢されている。
【００２８】
積載高さ検知レバー２０４は被検出部２１１を有し、積載高さ検知レバー２０４の回転によって、被検出部２１１がセンサ２１２を通過することによって、積載高さ検知レバー２０４の動作が検出される。
【００２９】
次に、このように構成されたシート積載部１０４のシート積載時の動作について説明する。
【００３０】
排出ローラ対２０２によってシートが排出されてくると、シートの先端が積載高さ検知レバー２０４に当接し、積載高さ検知レバー２０４を回転させながら積載トレイ２０１上に排出される。
【００３１】
シートが積載されると、図４のようにシートの自重によってシート有無検知レバー２０６が矢印Ｂ方向に積載面の下側まで回動し、これによってリンク部材２０９が矢印Ｃ方向に回動し、さらに積載高さ検知レバー２０４が矢印Ｄ方向に回動すると、被検出部２１１がセンサ２１２によって検出され、シートが積載トレイ２０１上に存在することが検知される。
【００３２】
シートが順次排出され、図５のように積載トレイ２０１上に所定量のシートが積載されると、積載高さ検知レバー２０４がさらに矢印Ｅ方向に回動して被検出部２１１がセンサ２１２に検出されない位置になり、所定量に達したことが検知される。
【００３３】
図６のようにシートが積載トレイ２０１上に搬送方向下流側から、即ち矢印Ｆの方向に挿入された場合、まずシートがシート有無検知レバー２０６に沿うことでシート有無検知レバー２０６が回動し、これに連動して積載高さ検知レバー２０４が回動してシートの挿入に対して退避するとともに、積載高さ検知レバー２０４の先端２１３がシートの先端をレバーの下方にガイドするように上方にカーブしている形状になっていることにより、シートは積載高さ検知レバー２０４の下側に案内される。
【００３４】
シート有無検知レバー２０６が、回動中心を搬送方向下流側に有し、後端壁２０３の内側まで達していることによって、カールなどのシートの状態によって、図７のように搬送方向の後端と先端の２ヶ所しか積載トレイ２０１に着地していない状態や、逆に図８のようにシートの後端が後端壁２０３にもたれかかっている状態でも、シートが積載トレイ２０１に積載されていることを検知することが出来る。
【００３５】
なお、本実施の形態では画像形成装置のシート積載部における実施の形態を説明したが、画像形成装置に接続されるソータやシート後処理装置等のシート積載部においても同様である。
【００３６】
複数のシート積載部を狭い間隔で並べたソータにおいては、最上部のシート積載部以外は積載トレイに積載されたシートや、積載高さ検知レバー２０４やシート有無検知レバー２０６が見えにくい状態になるため、特に図６のようにシートが下流側から挿入された場合に本発明の構成が有用である。
【００３７】
図９は、画像形成装置１００の側面にソータ３００を、上部に画像読取装置４００を接続した図であり、ここでは例として積載トレイを３つ有するソータと、装置の側面に原稿排出トレイ４０２を持つ自動原稿搬送装置４０１を有する画像読取装置４００を示している。
【００３８】
画像形成装置１００内のフラッパ３０１によってシートの排出方向をソータ３００に指定されたシートは、画像形成装置１００の別の排出口３０２から排出された後、ソータ３００内に搬送される。
【００３９】
ソータ３００内でシートはさらにフラッパ３０３によって指定された積載トレイ３０４に排出される。
【００４０】
シートが積載トレイ３０４の最上部のトレイに排出された場合は原稿排出トレイ４０２が、シートが積載トレイ３０４の最上部以外のトレイに排出された場合は、より上部の積載トレイが邪魔になって、シートがトレイに積載されたままの状態ではシートの内容を外部から識別することが難しく、シートをトレイから取り出してから内容を確認することが多くなる。
【００４１】
シート積載部１０４の上部に画像読取装置４００が存在することによって、シート積載部１０４に積載されたシートも同様である。
【００４２】
そこで、取り出したシートが目当てのものでなかった場合など、再度トレイに戻すことになるが、積載高さ検知レバー２０４やシート有無検知レバー２０６も同様に外部から見えにくくなるため、シートが適切な位置に戻されたかどうかを確認できず、この結果、従来の方法ではシートがレバーの動作の障害となって、動作不良やジャムなどの原因となる可能性があった。しかし本発明の構成によって、このようにレバーの見えにくいソータにおいても、シートがトレイに逆方向から戻された場合でも容易にシートを所定の位置に戻すことが可能である。
【００４３】
なお、本実施の形態においては、シート有無検知レバー２０６と積載高さ検知レバー２０４の連動は、リンク部材２０９を介して行ったが、シート有無検知レバー２０６が直接積載高さ検知レバー２０４を動かしたり、別の形態のリンク部材で連動されたり、ギアなどの駆動部材を介して連動されたりしてもよい。
【００４４】
（第２の実施の形態）
図１０〜図１２は本発明の第２の実施の形態を説明する図である。
【００４５】
図１０のように積載高さ検知レバー２０４の回転を検知するために、２つのセンサ２１２ａと２１２ｂが並べて配置されている。
【００４６】
被検出部２１１は、図１０のように積載トレイ２０１にシートが積載されていない状態ではどちらのセンサにも検知されず、図１１のように積載トレイ上にシートが存在している場合はセンサ２１２ａのみが検知し、図１２のようにシートが所定量に達するとセンサ２１２ａと２１２ｂの両方が検知するように構成されている。
【００４７】
これによって、積載トレイ２０１上のシートの状態をより確実に検知することが出来る。
【００４８】
（第３の実施の形態）
図１３、図１４は本発明の第３の実施の形態を説明する図である。
【００４９】
積載トレイ２０１にシートが積載されていない状態において、図１３のように積載高さ検知レバー２０４の先端はシート有無検知レバー２０６の上面よりも下側に来るように構成されている。すなわち、積載高さ検知レバー及び有無検知レバー２０６は互いに交差した状態にある。
【００５０】
シート有無検知レバー２０６が動作しないような非常に軽いシートが積載された場合、積載高さ検知レバー２０４の先端がシート有無検知レバー２０６よりも下側にあるため、図１４のようにシート有無検知レバー２０６上に積載された状態にあるシートによって積載高さ検知レバー２０４のみが回転し、被検出部２１１がセンサ２１２によって検出されることによって、シートの存在が検知される。
【００５１】
これによって、より確実に積載トレイ２０１上にシートが存在することを検知することが出来る。
【００５２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シートを積載するシート積載手段と、シート積載手段に積載されたシートの上面に当接する第１のシート検出手段と、シート積載手段に積載されたシートの下面に当接する第２のシート検出手段と、第１のシート検出手段の回転角を検知する検知手段と、を有するシート積載装置において、第１のシート検出手段は、第２のシート検出手段の動作に連動し、検知手段は、第２のシート検出手段の回動と連動した第１のシート検出手段の回動によって、シート積載手段上のシートの有無を検知するので、１つの検出手段の位置を検出するだけで積載トレイ上のシートの有無と積載高さを検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態に係る画像形成装置の側断面図である。
【図２】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図３】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の斜視図である。
【図４】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図５】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図６】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図７】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図８】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図９】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図１０】本発明の第２の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図１１】本発明の第２の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図１２】本発明の第２の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図１３】本発明の第３の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図１４】本発明の第３の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【符号の説明】
１０４ シート積載部
２０１ 積載トレイ
２０２ 排出ローラ対
２０３ 後端壁
２０４ 積載高さ検知レバー
２０６ シート有無検知レバー
２０９ リンク部材
２１２ センサ
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタなどの画像形成装置のシート排出部や、画像形成装置に接続されるシート後処理装置のシート排出部の構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】
画像形成装置やシート後処理装置の排紙部には、排紙されたシートを積載する積載トレイがあり、積載トレイはシート排出方向下流側が上になるように傾斜させているものが一般的である。
【０００３】
これは、排出されたシートが積載トレイに積載された後、シートが積載トレイ上を搬送方向と逆方向に滑り落ち、トレイの上流側に設けられた積載壁にシートの後端が突き当たるようすることによって、積載された状態でシートをきれいに整列させ、見栄えや取り扱い性を向上しようとするものである。
【０００４】
さらに、積載トレイ上に積載されたシートの高さを検知するために、シートの最上面に当接するように設けられた積載高さ検知レバーや、シート積載面から突出してシートの下面に当接し、シートの自重により動作するように構成されたシート有無検知レバーが設けられているものがある（例えば、特許文献１参照。）。
【０００５】
【特許文献１】
特開２００１−７２３０２号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、積載高さを検知する検知レバーと、シートの有無を検知する検知レバーの２つのレバーを有するタイプでは、両方のレバーに対して位置を検出するための複数のセンサやそのためのケーブルなどが必要になり、コストアップの原因になる。
【０００７】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、１つの検知レバーの位置を検出することによって積載トレイ上のシートの有無と積載高さを検知できるシート積載装置を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項１記載のシート積載装置は、シートを積載するシート積載手段と、前記シート積載手段に積載されたシートの上面に当接する第１のシート検出手段と、前記シート積載手段に積載されたシートの下面に当接する第２のシート検出手段と、前記第１のシート検出手段の回転角を検知する検知手段と、を有し、前記第１のシート検出手段は、前記第２のシート検出手段の動作に連動し、前記検知手段は、前記第２のシート検出手段の回動と連動した前記第１のシート検出手段の回動によって、前記シート積載手段上のシートの有無を検知することを特徴とする。
【０００９】
請求項２記載のシート積載装置は、請求項１記載のシート積載装置において、前記第１の検出手段及び前記第２のシート検出手段の形状は、前記シート積載手段にシート搬送方向と逆方向からシートを挿入されたときに、前記第１の検出手段及び前記第２のシート検出手段の間にシートが挿入されるようにガイド形状になっていることを特徴とする。
【００１０】
請求項３記載のシート積載装置は、請求項１記載のシート積載装置において、前記第２のシート検出手段が回動すると、前記第１のシート検出手段が前記シート積載手段のシート積載面から離れる方向に回動することを特徴とする。
【００１２】
請求項４記載のシート積載装置は、請求項１記載のシート積載装置において、前記第１のシート検出手段は、前記シート積載手段に積載されたシートの量が所定量に達したことを検知するための手段であることを特徴とする。
【００１３】
請求項５記載のシート積載装置は、請求項１記載のシート積載装置において、前記第２のシート検出手段は、シート搬送方向下流側を回動中心として、先端が前記シート積載手段上のシートの後端を支持する積載壁の内側に達することを特徴とする。
【００１４】
請求項６記載のシート積載装置は、請求項１記載のシート積載装置において、シートが前記シート積載手段上に積載されていないとき、前記第１のシート検出手段と前記第２のシート検出手段が互いに交差していることを特徴とする。
【００１５】
請求項７記載の画像形成装置は、シートに画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像が形成されたシートを、請求項１乃至６のいずれかに記載のシート積載装置に排出する排出手段と、を有することを特徴とする。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【００１７】
（第１の実施の形態）
図１〜図９を参照して、本発明の第１の実施の形態に係る排紙装置について説明する。
【００１８】
図１において、画像形成装置１００は、単独にコンピュータ、あるいはＬＡＮ等のネットワークに接続され、これらコンピュータやネットワークから送られた画像情報やプリント信号等に基づいて、所定の画像形成プロセスによってシートＳに画像形成（印字）し、シート積載部１０４に排出するようになっている。
【００１９】
なお、本実施の形態では、画像形成の際には、給送カセット１０１内に積載されたシートＳが各種ローラによって、所謂レーザビーム方式の画像形成プロセスによりトナー画像を形成する画像形成部１０２に給送され、この画像形成部１０２においてシートの上面にトナー画像が転写され、続いて下流側の定着器１０３で熱及び圧力を加えられることにより、このトナー画像が永久定着されるようになっている。
【００２０】
図２は画像形成装置１００のシート積載部１０４の構成を示す側断面図、図３はシート積載部１０４の構成を示す斜視図である。
【００２１】
図２および図３において、積載トレイ２０１は排出方向下流側が上になるように傾いており、排出ローラ対２０２によって排出されたシートＳは積載トレイ２０１上に、後端壁２０３突き当てられた状態で積載される。
【００２２】
積載高さ検知レバー２０４が排出ローラ対２０２の上方に設けられた回動軸２０５を中心にして、レバーの先端が積載トレイ２０１に積載されたシートに当接するように、回動可能に設けられている。
【００２３】
積載高さ検知レバー２０４の先端は、搬送方向下流側から積載トレイ２０１にシートが挿入された場合に、シートの先端を積載高さ検知レバー２０４の下側に案内するようなガイド形状になっている。
【００２４】
また、積載トレイ２０１の積載面の下方、後端壁より下流側の回動軸２０７を中心にして、シート有無検知レバー２０６が回動可能に設けられている。
【００２５】
シート有無検知レバー２０６の先端は、後端壁２０３に設けられたスリット２０８を通過して後端壁２０３の裏側まで達している。
【００２６】
後端壁２０３の内部にはリンク部材２０９が設けられており、回動軸２１０を中心に回動可能であり、リンク部材２０９の一端２０９ａはシート有無検知レバー２０６の先端に当接し、さらに別の一端２０９ｂが積載高さ検知レバー２０４に当接している。
【００２７】
リンク部材２０９は矢印Ａ方向に不図示のバネによって付勢されており、これによってシート有無検知レバー２０６は、積載トレイ２０１にシートが積載されていない状態では、積載面から突出した位置にあるように付勢されている。
【００２８】
積載高さ検知レバー２０４は被検出部２１１を有し、積載高さ検知レバー２０４の回転によって、被検出部２１１がセンサ２１２を通過することによって、積載高さ検知レバー２０４の動作が検出される。
【００２９】
次に、このように構成されたシート積載部１０４のシート積載時の動作について説明する。
【００３０】
排出ローラ対２０２によってシートが排出されてくると、シートの先端が積載高さ検知レバー２０４に当接し、積載高さ検知レバー２０４を回転させながら積載トレイ２０１上に排出される。
【００３１】
シートが積載されると、図４のようにシートの自重によってシート有無検知レバー２０６が矢印Ｂ方向に積載面の下側まで回動し、これによってリンク部材２０９が矢印Ｃ方向に回動し、さらに積載高さ検知レバー２０４が矢印Ｄ方向に回動すると、被検出部２１１がセンサ２１２によって検出され、シートが積載トレイ２０１上に存在することが検知される。
【００３２】
シートが順次排出され、図５のように積載トレイ２０１上に所定量のシートが積載されると、積載高さ検知レバー２０４がさらに矢印Ｅ方向に回動して被検出部２１１がセンサ２１２に検出されない位置になり、所定量に達したことが検知される。
【００３３】
図６のようにシートが積載トレイ２０１上に搬送方向下流側から、即ち矢印Ｆの方向に挿入された場合、まずシートがシート有無検知レバー２０６に沿うことでシート有無検知レバー２０６が回動し、これに連動して積載高さ検知レバー２０４が回動してシートの挿入に対して退避するとともに、積載高さ検知レバー２０４の先端２１３がシートの先端をレバーの下方にガイドするように上方にカーブしている形状になっていることにより、シートは積載高さ検知レバー２０４の下側に案内される。
【００３４】
シート有無検知レバー２０６が、回動中心を搬送方向下流側に有し、後端壁２０３の内側まで達していることによって、カールなどのシートの状態によって、図７のように搬送方向の後端と先端の２ヶ所しか積載トレイ２０１に着地していない状態や、逆に図８のようにシートの後端が後端壁２０３にもたれかかっている状態でも、シートが積載トレイ２０１に積載されていることを検知することが出来る。
【００３５】
なお、本実施の形態では画像形成装置のシート積載部における実施の形態を説明したが、画像形成装置に接続されるソータやシート後処理装置等のシート積載部においても同様である。
【００３６】
複数のシート積載部を狭い間隔で並べたソータにおいては、最上部のシート積載部以外は積載トレイに積載されたシートや、積載高さ検知レバー２０４やシート有無検知レバー２０６が見えにくい状態になるため、特に図６のようにシートが下流側から挿入された場合に本発明の構成が有用である。
【００３７】
図９は、画像形成装置１００の側面にソータ３００を、上部に画像読取装置４００を接続した図であり、ここでは例として積載トレイを３つ有するソータと、装置の側面に原稿排出トレイ４０２を持つ自動原稿搬送装置４０１を有する画像読取装置４００を示している。
【００３８】
画像形成装置１００内のフラッパ３０１によってシートの排出方向をソータ３００に指定されたシートは、画像形成装置１００の別の排出口３０２から排出された後、ソータ３００内に搬送される。
【００３９】
ソータ３００内でシートはさらにフラッパ３０３によって指定された積載トレイ３０４に排出される。
【００４０】
シートが積載トレイ３０４の最上部のトレイに排出された場合は原稿排出トレイ４０２が、シートが積載トレイ３０４の最上部以外のトレイに排出された場合は、より上部の積載トレイが邪魔になって、シートがトレイに積載されたままの状態ではシートの内容を外部から識別することが難しく、シートをトレイから取り出してから内容を確認することが多くなる。
【００４１】
シート積載部１０４の上部に画像読取装置４００が存在することによって、シート積載部１０４に積載されたシートも同様である。
【００４２】
そこで、取り出したシートが目当てのものでなかった場合など、再度トレイに戻すことになるが、積載高さ検知レバー２０４やシート有無検知レバー２０６も同様に外部から見えにくくなるため、シートが適切な位置に戻されたかどうかを確認できず、この結果、従来の方法ではシートがレバーの動作の障害となって、動作不良やジャムなどの原因となる可能性があった。しかし本発明の構成によって、このようにレバーの見えにくいソータにおいても、シートがトレイに逆方向から戻された場合でも容易にシートを所定の位置に戻すことが可能である。
【００４３】
なお、本実施の形態においては、シート有無検知レバー２０６と積載高さ検知レバー２０４の連動は、リンク部材２０９を介して行ったが、シート有無検知レバー２０６が直接積載高さ検知レバー２０４を動かしたり、別の形態のリンク部材で連動されたり、ギアなどの駆動部材を介して連動されたりしてもよい。
【００４４】
（第２の実施の形態）
図１０〜図１２は本発明の第２の実施の形態を説明する図である。
【００４５】
図１０のように積載高さ検知レバー２０４の回転を検知するために、２つのセンサ２１２ａと２１２ｂが並べて配置されている。
【００４６】
被検出部２１１は、図１０のように積載トレイ２０１にシートが積載されていない状態ではどちらのセンサにも検知されず、図１１のように積載トレイ上にシートが存在している場合はセンサ２１２ａのみが検知し、図１２のようにシートが所定量に達するとセンサ２１２ａと２１２ｂの両方が検知するように構成されている。
【００４７】
これによって、積載トレイ２０１上のシートの状態をより確実に検知することが出来る。
【００４８】
（第３の実施の形態）
図１３、図１４は本発明の第３の実施の形態を説明する図である。
【００４９】
積載トレイ２０１にシートが積載されていない状態において、図１３のように積載高さ検知レバー２０４の先端はシート有無検知レバー２０６の上面よりも下側に来るように構成されている。すなわち、積載高さ検知レバー及び有無検知レバー２０６は互いに交差した状態にある。
【００５０】
シート有無検知レバー２０６が動作しないような非常に軽いシートが積載された場合、積載高さ検知レバー２０４の先端がシート有無検知レバー２０６よりも下側にあるため、図１４のようにシート有無検知レバー２０６上に積載された状態にあるシートによって積載高さ検知レバー２０４のみが回転し、被検出部２１１がセンサ２１２によって検出されることによって、シートの存在が検知される。
【００５１】
これによって、より確実に積載トレイ２０１上にシートが存在することを検知することが出来る。
【００５２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シートを積載するシート積載手段と、シート積載手段に積載されたシートの上面に当接する第１のシート検出手段と、シート積載手段に積載されたシートの下面に当接する第２のシート検出手段と、第１のシート検出手段の回転角を検知する検知手段と、を有するシート積載装置において、第１のシート検出手段は、第２のシート検出手段の動作に連動し、検知手段は、第２のシート検出手段の回動と連動した第１のシート検出手段の回動によって、シート積載手段上のシートの有無を検知するので、１つの検出手段の位置を検出するだけで積載トレイ上のシートの有無と積載高さを検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施の形態に係る画像形成装置の側断面図である。
【図２】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図３】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の斜視図である。
【図４】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図５】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図６】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図７】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図８】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図９】本発明の第１の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図１０】本発明の第２の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図１１】本発明の第２の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図１２】本発明の第２の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図１３】本発明の第３の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【図１４】本発明の第３の実施の形態に係るシート積載部の側断面図である。
【符号の説明】
１０４ シート積載部
２０１ 積載トレイ
２０２ 排出ローラ対
２０３ 後端壁
２０４ 積載高さ検知レバー
２０６ シート有無検知レバー
２０９ リンク部材
２１２ センサ
Claims (7)
- シートを積載するシート積載手段と、
前記シート積載手段に積載されたシートの上面に当接する第１のシート検出手段と、
前記シート積載手段に積載されたシートの下面に当接する第２のシート検出手段と、
前記第１のシート検出手段の回転角を検知する検知手段と、を有し、
前記第１のシート検出手段は、前記第２のシート検出手段の動作に連動し、
前記検知手段は、前記第２のシート検出手段の回動と連動した前記第１のシート検出手段の回動によって、前記シート積載手段上のシートの有無を検知することを特徴とするシート積載装置。 - 前記第１の検出手段及び前記第２のシート検出手段の形状は、前記シート積載手段にシート搬送方向と逆方向からシートを挿入されたときに、前記第１の検出手段及び前記第２のシート検出手段の間にシートが挿入されるようにガイド形状になっていることを特徴とする請求項１記載のシート積載装置。
- 前記第２のシート検出手段が回動すると、前記第１のシート検出手段が前記シート積載手段のシート積載面から離れる方向に回動することを特徴とする請求項１記載のシート積載装置。
- 前記第１のシート検出手段は、前記シート積載手段に積載されたシートの量が所定量に達したことを検知するための手段であることを特徴とする請求項１記載のシート積載装置。
- 前記第２のシート検出手段は、シート搬送方向下流側を回動中心として、先端が前記シート積載手段上のシートの後端を支持する積載壁の内側に達することを特徴とする請求項１記載のシート積載装置。
- シートが前記シート積載手段上に積載されていないとき、前記第１のシート検出手段と前記第２のシート検出手段が互いに交差していることを特徴とする請求項１記載のシート積載装置。
- シートに画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像が形成されたシートを、請求項１乃至６のいずれかに記載のシート積載装置に排出する排出手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。
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