JP4623060B2 - 波形生成装置、音響効果付与装置、および楽音発生装置 - Google Patents
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Description
このような技術については、例えば特許文献1に記載のものが挙げられる。
例えば、音源回路を搭載したプラグインボードを装着できるようにするためには、専用のソケットや通信回路、電源等を設ける必要があり、コストアップや、デザイン上の制約になった。
まず、図1に、この発明の波形生成装置の実施形態であり、また楽音発生装置の実施形態でもあるシンセサイザ及び、そのシンセサイザに音源機能を提供可能なPCのハードウェア構成を示す。
RAM13は、CPU11のワークメモリとして使用したり、一時的に使用するパラメータの値等を記憶したりする記憶手段である。
演奏操作子14は、鍵盤やペダル等、ユーザによる演奏操作を受け付けるための操作子である。
パネル表示器15bは、液晶ディスプレイ(LCD)や発光ダイオード(LED)ランプ等によって構成され、シンセサイザ10の動作状態や設定内容あるいはユーザへのメッセージ、ユーザからの指示を受け付けるためのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)等を表示するための表示手段である。
なお、LCDにタッチパネルを積層して、パネル表示器15bとパネル操作子15aとを一体に構成することもできる。
そして、この音源部16による波形データの生成動作は、音源制御手段として機能するCPU11が、発音を行わせる発音chと対応したchレジスタに、発音させる音の音色、音高、強度、エンベロープ等に応じた適当なパラメータの値を設定すると共に、発音開始や停止、急速減衰等の指示をすることにより、制御する。
このうちchミキサとしては、音源部16の各発音chで生成された波形データをステレオのLとRの各系統毎に重み付けして累算することにより、これらの波形データを合成(ミキシング)したサンプリング周期毎のステレオ波形データを生成する機能を有する。
また、エフェクタ18は、効果データに信号処理プログラムを含み、設定する効果データによって全く異なる音響効果付与処理を行うものであってもよい。
ADC22は、音声入力端子21から入力するアナログの楽音信号を、デジタルの波形データに変換し、ミキサ17に供給する機能を有する。
サウンドシステム24は、スピーカ等により構成され、DAC23から供給される楽音信号に従った音声を出力する音声出力手段である。
以上のようなシンセサイザ10は、ユーザの演奏操作に従い、ユーザが指定した音色の楽音を発生させ、これに対してユーザが指定した音響効果を付与して出力することができる。自動演奏の楽音についても、同様に出力することができる。
ただし、通信I/F39としては、シンセサイザ10において採用されている通信経路50を介して、シンセサイザ10との間の通信が可能な規格のものを用いる。
なお、このPC30は、常にシンセサイザ10と接続されている必要はなく、シンセサイザ10の音源機能を拡張したい場合に、任意のタイミングでシンセサイザ10に接続すればよい。
この図において、MIDIデータの伝達経路は太い実線の矢印で、波形データの伝送経路は太い破線の矢印で示している。
図2に示す通り、シンセサイザ10は、図1に示した演奏操作子14〜サウンドシステム24の各構成要素により実現される機能(この図では、パネル操作子15aとパネル表示器15bは、まとめて操作パネル15として示している)に加え、MIDIデータ生成部101,セレクタ102,音源制御部103,パネル制御部104の機能を有する。これらのMIDIデータ生成部101〜パネル制御部104の機能は、CPU11が所要のプログラムを実行し、シンセサイザ10が備える各種ハードウェアを制御することにより実現されるものである。
また、PC30は、TEサーバ310の機能を有する。
まず、シンセサイザ10のMIDIデータ生成部101は、演奏操作子14に対してなされた演奏操作の内容を検出し、その操作内容に従って、楽曲の演奏内容を規定する演奏データであるMIDIデータ(ノートオン、ノートオフ等)を生成する機能を有する。
また、このMIDIデータをPC30に送信する場合には、通信I/F19が備えるMIDI_I/O19aから送信し、PC30側の通信I/F39が備えるMIDI_I/O39aが受信する。
例えば、ノートオンイベントを示すMIDIデータを受け取った場合に、そのイベントに対応する発音に、音源部16の発音chを割り当て、割り当てたchのchレジスタに、ノートオンイベントの示す音高及び強度とカレント音色データメモリの音色データとに基づく、発音に必要なパラメータを設定すると共に、発音開始を指示する等である。また、プログラムチェンジイベントを示すMIDIデータを受け取った場合に、イベントに従った音色データを音色ライブラリから読み出し、音源部16が波形データの生成時に参照するカレント音色データメモリに設定する動作も行う。
なお、ミキサ17は、音源部16又は外部の音源部312のうち、波形データの生成に使用する音源部からの波形データを(必要に応じて他のミキサ313等を介して)入力し、エフェクタ18又は外部のエフェクタ314のうち、音響効果付与に使用するエフェクタに対して(必要に応じて他のミキサ313等を介して)出力する。ADC22から入力する波形データについても、同様に音響効果付与に使用するエフェクタに対して出力する。また、音響効果付与に使用する各エフェクタから入力する処理後の波形データをミキシングして、DAC23から出力する。
使用する音源部やエフェクタの決定方法については、後述する。
そして、このTEサーバ310は、音源制御部311,音源部312,ミキサ313,エフェクタ314,UI制御プログラム記憶部315とを有する。
これらのうち、音源部312は、各発音チャンネルになされているパラメータ設定に基づいて複数chの波形データを生成する第2の音源手段である。また、生成した複数chの波形データにつき、同じサンプリング周期の波形データを、ステレオのLとRの各系統毎に音量制御して累算し、これらの波形データを合成(ミキシング)したサンプリング周期毎のステレオ波形データを生成するchミキサの機能も有する。
音源制御部311は、供給されるMIDIデータに基づいて、音源部312における波形データの生成動作を制御する機能を有する。MIDIデータの供給元は、ここではシンセサイザ10のセレクタ102である。
これらのミキサ313及びUI制御プログラム記憶部315の機能は、TEサーバ310が起動された際に有効になり、TEサーバ310が停止するまで、有効な状態を維持する。
この図からわかるように、図2に示した機能を有するシンセサイザ10とPC30とを接続してシステムを構成することにより、内蔵の音源部16と外部装置が提供する音源部312とから任意に選択した音源部に、演奏操作子14における演奏操作等に従った波形データを生成させると共に、この波形データに対し、内蔵のエフェクタ18と外部装置が提供するエフェクタ314とから任意に選択したエフェクタにより音響効果を付して出力することができる。
このとき、使用する音源部やエフェクタの選択は、シンセサイザ10側でそれぞれ独立して行うことができる。エフェクタを通さずに波形データを出力することもできる。
図4に示すカレントメモリは、音源部に生成させる波形データの音色を規定するカレント音色データと、エフェクタに付与させる音響効果の内容を規定するカレント効果データとを記憶するメモリである。そして、音源部やエフェクタは、自モジュールのカレントメモリから音色データや効果データを読み出し、その内容に従って波形データの生成及び音響効果の付与を行う。
また、図4には、(a)に、音源,エフェクタともシンセサイザ10に内蔵のものを使うケース、(b)に、音源はTEサーバ310が提供するものを、エフェクタはシンセサイザ10に内蔵のものを使うケース、(c)に、音源,エフェクタともTEサーバ310が提供するものを使うケースについて、カレントメモリの構成を示している。
これらの図から分かるように、TEサーバ310側には、TEサーバ310が提供する音源やエフェクタを使う場合のみ、これらのモジュールが使用するカレントメモリ領域を設けるようにしている。
そして、ユーザが使用する音色を選択した際には、その音色と対応する音色データを音色ライブラリから読み出し、図4に示したカレントメモリに記憶させる。このことにより、音源部16にその音色データを使用した波形データの生成を行わせることができる。
また、エフェクタ18に使用させる効果データの候補は、図5(b)に示すような効果ライブラリとして記憶している。その構成や用途は、上記の音色ライブラリの場合と同様である。
シンセサイザ10においては、操作パネル15からの操作により、音源部やエフェクタが使用中のデータ、すなわちカレントメモリに記憶している音色データや効果データを編集することができる。
この編集につき、内蔵の音源部16やエフェクタ18が使用するデータを編集する場合には、予めデータの構成がわかっていることから、シンセサイザ10側に、編集に適したUI制御機能を用意しておくことができる。
このようにすれば、シンセサイザ10において、音源部312やエフェクタ314のベンダーが用意した、これらのモジュールが使用するデータの編集に適したUIを用いた編集を行うことができ、快適な編集操作を実現することができる。
まず、図7に、シンセサイザ10のCPU11が定期的に実行する接続確認処理のフローチャートを示す。また、図8に、PC30のCPU31が実行するTEデーモン処理のフローチャートを示す。
このリストは、図9に示すように、TEサーバ310が起動可能な音源部312毎に、その音源の情報として、音源名と、対応機種と、その音源が使用可能な音色の名前及びカテゴリの情報を記載したものである。ここで、音源、カテゴリ及び音色の名前には、番号等の識別情報を含むとする。そして、図9には、ySynth,TANKOKT,yPhraseの3つの音源部が起動可能である場合の例を示している。
これらのリストの準備処理については、後述する。
このような過程を経て、シンセサイザ10側のモジュールとPC30側のモジュールとがMIDI伝送路及び波形伝送路を介して接続され、PC30による音源及びエフェクタ機能の拡張が可能になる。このような状態を、「論理接続が確立された状態」と呼ぶことにする。
なお、ステップS15の後所定時間以内に構築成功が確認できない場合には、ステップS16で構築失敗と判断し、そのまま処理を終了する。
また、ユーザはこのような状態にするためにPC30に対して何ら設定操作を行う必要はなく、単にPC30をシンセサイザ10が属するネットワークに接続すればよい(TEデーモンが自動起動でない場合には、これを起動する必要がある)。
このリストのメンテナンスは、まず、TEサーバの起動時にステップS202の音源リスト準備処理において行う。
この処理において、PC30のCPU31はまず、所定のフォルダ中に格納されている音源プログラムと、音源リストに記載されている音源とを対比する(S221)。なお、音源プログラムは、TEデーモンに対するプラグインとしてPC30にインストールされており、ここでいう所定のフォルダとは、TEサーバ310が使用するプラグインフォルダである。
そして、上記の対比で不一致がなければ(S222)、ここでのメンテナンスは不要と判断して処理を終了する。
ステップS224又はS228の後は、ステップS221に戻って処理を繰り返す。
以上の処理により、TEデーモンが起動されていない間に音源プログラムの追加や削除が行われていた場合でも、TEデーモンを起動する際に、その内容を反映させることができる。
まず、図13に、シンセサイザ10が備える操作パネル15の一部及び、その操作パネルに表示させるTE設定画面の表示例を示す。
シンセサイザ10の操作パネル15には、音色及びエフェクトに関する設定操作を受け付けるための操作子として、タッチパネル151,カーソルキー152,ロータリーエンコーダ153,TE設定キー154,EXITキー155を設けている。
カーソルキー152は、タッチパネル151に表示させる画面中でカーソルの位置を操作するためのキーである。
TE設定キー154は、タッチパネル151の画面上に図13に示すTE設定画面400を呼び出すためのボタンである。
EXITキー155は、タッチパネル151の画面上に表示されている画面を、1つ上の階層の画面に切り替えるためのボタンであり、後述する図29や図30に示すようなパラメータ編集画面が表示されている場合に操作されると、画面がTE設定画面400に切り替わり、TE設定画面400が表示されている場合に操作されると、画面がシンセサイザ10のトップ画面に切り替わる。
そして、この画面では、音色名表示部402及びエフェクト名表示部412に、演奏操作子14を構成する鍵盤の演奏操作に応じて楽音を出力する際に使用する音色及びエフェクトの名前が表示される。また、エフェクト名表示部422には、音声入力部21から入力する音声の処理に用いるエフェクトの名前が表示される。
これらの表示部においては、波形データ生成やエフェクトの処理を担当する音源やエフェクタの名前がカッコ内に、音色やエフェクトの名前がカッコ外に表示される。
また、音色編集ボタン404及びエフェクト編集ボタン414,424は、現在選択され、対応する表示部402,412,422に表示されている音色やエフェクタの内容(パラメータ)を編集する画面を表示させるためのボタンである。
この音色選択画面430は、TE設定画面400において音色選択ボタン401を押下した場合に表示される画面である。
そして、音源選択部431には、シンセサイザ10から現在利用可能な音源のリストを表示し、使用する音源の選択を受け付ける部分である。「Internal」は内部の音源部16を示し、他の音源は、外部のTEサーバ310によって提供される音源機能を示す。従って、シンセサイザ10を単独で用いる場合には、音源選択部431には「Internal」しか表示されない。また、「Internal」を除く各音源を示す表示としては、コロンの前に、その音源の機能を提供するTEサーバの名前、コロンの後ろに音源の名前を表示している。
音色選択部433は、現在カテゴリ選択部432において選択されているカテゴリに属する音色の一覧を表示し、使用する音色の選択を受け付ける部分である。
スクロールバー434,435は、カテゴリ選択部432及び音色選択部433の表示をスクロールさせるための操作部である。音源選択部431に音源が表示しきれなくなった場合には、音源選択部431と対応するスクロールバーも表示される。
そして、所望の音色を選択した後、図13に示したTE設定キー154を押下することにより、その選択状態を維持したままTE設定画面400に戻ることができる。
まず、図15に、以降の説明で用いる変数の一覧を示す。
以降の説明においては、説明を簡単にするため、音色選択画面430や不図示のエフェクタ選択画面において選択されている音色/エフェクトや、カテゴリ等を、図15に示す変数で表すことにする。「音源」及び「エフェクト」の欄は、実際に選択され使用されているものを示す変数であり、「画面上カーソル位置」の欄は、音色選択画面430や不図示のエフェクタ選択画面において仮に選択され、ハイライトされているのみのものを示す変数である。例えば、現在使用されているエフェクタは、「EFe」で示す。
なお、TEサーバについても変数を用意したのは、複数のTEサーバからシンセサイザ10に音源やエフェクタの機能を提供する構成とする場合にも対応できるようにするためである。
そして、この処理において、CPU11はまず、現在の音色に関する選択状態を示す変数SVc,TGc,CAcの値を、表示用の変数SVd,TGd,CAdにコピーする(S21)。音色TCcについては、対応する表示用の変数は用意していない。
その後、ステップS22乃至S26で、画面の表示に必要なデータを取得する。
この処理は、図10に示した通り、TEデーモンの機能の一部として、コマンドの受信に応じた処理として、図8のステップS205で実行するものである。
また、音源が起動中であれば、その音源の音源制御プロセスに、問い合わせを受けたカテゴリ又は音色の情報を問い合わせ(S223)、音源制御プロセスからの返答に従って、自身が受けた問い合わせに返答する(S224)。すなわち、この場合、現在の内容を確実に把握して返答を行うことができる。
CPU11は、ステップS24又はS26までの処理で、表示に必要な情報を取得すると、タッチパネル151に音色選択画面430の枠を表示させる(S27)と共に、ここまでに取得した情報と、図7のステップS17でメンテナンスした利用可能な音源のリストとに基づき、音色選択画面430の各選択部431〜433に、音源,カテゴリ,音色を表示する(S28)。そして、現在選択されている音源TGd,カテゴリCAd及び音色TCcをハイライトして(S29)、処理を終了する。
この処理において、CPU11はまず、表示用の変数TGdに、選択された音源を、SVdに、その音源の機能を提供するTEサーバを、CAdに、1番目のカテゴリを設定する(S31)。CAdについては、1番目とする必然性はなく、前に同じ音源が選択された際に選択されていたカテゴリを記憶しておき、そのカテゴリを設定する等でもよい。
その後、CPU11は、ここまでに取得した情報に基づき、音色選択画面430のカテゴリ選択部432及び音色選択部433の、カテゴリ及び音色の情報を更新する(S37)。そして、現在選択されている音源TGd及びカテゴリCAdをハイライトする(S38)。音色については、新たに選択された音源TGdのカテゴリCAdの音色は選択されていないはずであるので、ハイライトは行わないが、たまたま現在選択されている音色を含むカテゴリがハイライトされた状態となった場合には(S39)、音色TCcのハイライトも行う(S40)。
この処理において、CPU11はまず、表示用の変数CAdに、選択されたカテゴリを設定する(S51)。そして、画面の表示に必要なデータを取得する。ここでは、カテゴリ選択部432の表示を更新する必要はないため、図16のステップS22,S24,S25と同じ処理により、音色名を取得するのみである(S52〜S54)。
以上の処理により、カテゴリの選択操作に応じて、音色選択画面430の表示を更新できる。
この処理において、CPU11はまず、選択されている音色を示すTCcに、画面上で選択された音色を登録する(S61)。また、現在の音色に関する選択状態を示す変数SVc,TGc,CAcの値に、表示用の変数SVd,TGd,CAdの値をコピーし、画面上での選択内容を、確定された選択内容として登録する(S62)。
そして、内部音源の音色が選択されていた場合、外部の音源は使用しないため、何れかのTEサーバで動作中の音源があれば、これを停止させる(S64)。この処理は、該当する音源の音源制御プロセスに対し、後述する停止指示を送信することによって行う。これを受けた音源制御プロセスは、全カテゴリのカテゴリ名及び音色名を、自身を起動したTEデーモンに通知して音源リストの内容を更新させ、MIDI_I/O39aとの論理接続を解除して、停止する(図22,図23参照)。
なお、前に選択されていた音色も内部音源の音色であれば、ここで改めて論理接続を行う必要はない。
以上の後、音色選択画面430において、新たに選択された音色TCcをハイライトして(S67)、処理を終了する。
また、ステップS81でNO、すなわち、外部音源の音色が選択されていれば、検出したMIDIイベントを示すMIDIデータを、そのまま使用中のTEサーバSVcに送信する(S83)。
そして、これがYESである場合、新たに音源TGcを起動すべく、ステップS69〜S72の処理を行う。
そしてその後、TEサーバSVcに、音源TGcを起動させる(S70)。この処理としては、TEサーバSVcに図10に示した音源起動指示を送信すればよい。そして、この指示を受けたTEサーバSVcは、指定された音源の機能を実現するプログラムを、HDD34からRAM33に読み込んで、そのプログラムの実行を開始し、その音源に関する音源制御プロセスと音源プロセスを起動する。音源制御プロセスは、図2に示した音源制御部311の機能と対応する処理、音源プロセスは、音源部312の機能と対応する処理である。
図22が、音源制御プロセスのフローチャートであり、この処理は、PC30のCPU31がバックグラウンドサービスあるいはシステムプロセスとして実行するものである。そしてこの処理は、外部装置あるいは他プロセスからデータを受信して、そのデータに応じた処理を行うためのものである。
CPU31は、TEデーモンが起動を指示すると、バックグラウンドサービスあるいはシステムプロセスとしてこの処理の実行を開始する。
そして、所要の初期処理を行った後(S241)、所定時間毎に、各発音chにつき、chレジスタに設定されているパラメータの値に従い、その所定時間に対応した複数サンプリング周期分の波形データを生成する(S242)。そして、各発音chで生成した各サンプリング周期の波形データを重み付け合成して、ステレオの波形データを生成する(S243)。
そして、この波形データは、ミキサ313により、論理接続されている出力先(ここではシンセサイザ10又はエフェクタ314)に、サンプリング周期毎に1サンプルずつ出力される。
なお、音源プロセスにおいては、波形データの出力タイミング管理を容易にするため、ステップS242において予め後のサンプリング周期の分まで波形データを生成しておくようにしている。
SVeが自機である場合には、TEサーバSVc側については、ミキサ313に音源TGcのプロセスが生成した波形データを波形伝送路を介してシンセサイザ10に出力させる設定を行うよう、TEサーバSVcに対して指示し、シンセサイザ10側については、TEサーバSVcから受信した波形データをエフェクタ18(エフェクタEFe)に供給するよう、自身でミキサ17に設定を行えばよい。
なお、前に選択されていた音色も外部音源の音色であれば、ここで改めて論理接続を行う必要はない。
以上で音源TGcの起動に関する処理を終了し、ステップS73以下に進む。ステップS68でYESの場合には、そのままステップS73以下に進む。
これに対し、音源制御プロセスは、自身が使用する音色ライブラリの音色TCcに係る音色データを読み出して、音源TGcの音源プロセスが使用するカレント音色データメモリに記憶させ、音源TGcが波形データの生成にこの音色データを使用する状態とする。
以上の後、音色選択画面430において、新たに選択された音色TCcをハイライトして(S67)、処理を終了する。
なお、この処理による音色選択画面430上の変化は、音色のハイライト位置が変わる点のみである。
この処理は、図20に示した処理と対応するものであり、基本的には、SVc,TGc,CAc,TCcをそれぞれSVe,EFe,CAe,FXeと読み替え、音源をエフェクタと、音色をエフェクトと、音色データを効果データとそれぞれ読み替えることにより、エフェクトの選択を受け付けるエフェクト選択画面の制御に適用したものである。
まず、使用するエフェクタEFeがシンセサイザ10内部のエフェクタ18であるステップS95の場合、CPU11は、TEサーバSVcの音源TGcが生成した波形データがエフェクタEFe(18)に入力され、エフェクタEFeの出力が出力ミキサ(ミキサ17)に入力されるよう、論理接続を行う。なお、このとき、シンセサイザ10とそのTEサーバSVcとの間の論理接続は、図7のステップS15において既に確立されている。
なお、前に選択されていたエフェクタも内部エフェクタであれば、ここで改めて論理接続を行う必要はない。
なお、前に選択されていたエフェクタも外部エフェクタであれば、ここで改めて論理接続を行う必要はない。
CPU31は、TEデーモンが起動を指示すると、バックグラウンドサービスあるいはシステムプロセスとしてこの処理の実行を開始する。
なお、エフェクタ314については、音源制御プロセスに相当するエフェクタ制御プロセスは示していないが、効果データの設定や編集等、エフェクタ314の制御に必要な機能は、TEデーモンが提供する。
シンセサイザ10のCPU11は、論理接続が確立されていたTEサーバから波形データの受信がなくなった場合に、TEサーバとの接続が切断されたと判断する。そして、図27に示す処理を実行し、接続が切断されたTEサーバが提供していた音源及びエフェクタの情報を、音色選択画面430に表示する音源のリスト及びエフェクト選択画面に表示するエフェクタのリストから削除する(S111)。
既に述べたように、シンセサイザ10においては、図13に示したTE設定画面400において、音色編集ボタン404を押下することにより、対応するパートで選択されている音色の、音源と対応するカレント音色データメモリに記憶されている音色データの内容を編集するための画面の表示させ、編集モードに移行することができる。
CPU11は、この処理においてまず、SVcが自機を示すか否か、すなわち、内部音源の音色が選択されたか否か判断する(S121)。そして、自機であれば、内蔵の音源部16のパラメータ編集操作を受け付けるためのデフォルトのUI制御プログラムを起動して操作パネル15の制御を開始する(S122)。その後、UIにカレント音色データメモリに記憶している音色データのパラメータの値を表示して処理を終了し(S123)、以下、デフォルトのUI制御プログラムによるパラメータ編集処理に移行する。
これらの画面は、音源TGcにおける音色データのパラメータ構成に合わせて、設定操作を行いやすいようにデザインすることができるため、パラメータの編集操作に高い操作性を得ることができる。
なお、このソフト音源プラグイン「yPhrase」は、Steinberg社のソフト音源プラグイン「Xphrase(商標)」に本発明を適用して改造したものであり、図29乃至図31のGUI画面におけるパラメータ編集機能は、基本的に、Xpharaseのそれに準じる。
図29及び図30に示したのは、このような切り替えを可能とした例であり、図29及び図30の表示は、図31に符号Aで示したfilterセクション及び、符号Bで示したlfoセクションにそれぞれ対応するものである。
タッチパネル151の画面へのタッチ操作がなされた場合、タッチ位置と対応する画面上の部品(つまみ、ボタン、タブ等)を検出し、その部品に応じた処理を行うことになる。
これらの処理は、内蔵の音源部16の音色データを編集する場合にはデフォルトのUI制御プログラムの実行により、外部音源の音色データを編集する場合にはTEサーバSVcからダウンロードしたUI制御プログラムの実行により行うものである。
図33に示すのは、シンセサイザ10のローカルのパラメータ変更処理である。
この場合には、パラメータの値を変更する必要が生じた場合に、カレント音色データメモリに記憶している音色データのうち、指定されたパラメータを、指定された値に単に変更すればよい(S131)。
この場合には、まずTEサーバSVcの音源TGcに、変更すべきパラメータの種類と変更後の値を指定して、パラメータ変更要求を送信する(S141)。
音源TGc側では、音源制御プロセスがこの要求を受け、図23に示したように、カレント音色データメモリにその変更を反映させ(S301)、結果を返してくる(S302)。
シンセサイザ10側では、この変更結果を確認した後(S142)、ローカルのカレント音色データメモリ(スレーブ)に記憶しているパラメータの値を変更して(S143)、処理を終了すればよい。
また、編集モードから抜けたい場合には、図13に示したTE設定キー154を押下することにより、図35に示す処理により、TE設定画面400に戻ることができる。
例えば、上述した実施形態では、PC30側で動作させるTEデーモンや、TEサーバ310の機能を実現するプロセスを、バックグラウンドサービスあるいはシステムプロセスとして実行させる例について説明したが、アプリケーションであるDAWアプリをこのような用途で利用できるようにしてもよい。
エフェクトについても、同様に、各種設定と、エフェクタの起動や停止(図25のステップS94,S99,S100等)をパート毎に独立して行うことにより、複数パートのエフェクト処理を可能とすることができる。
また、以上述べてきた変形例は、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて適用することができる。
従って、利便性の高い装置を提供することができる。
Claims (4)
- 発音チャンネルになされている設定に基づいて波形データを生成する第1の音源手段と、
該第1の音源手段に生成させる波形データの音色を規定するカレント音色データを記憶する第1のカレント音色記憶手段と、
前記第1の音源手段が使用する音色データの候補を記憶する第1の音色ライブラリと、
演奏内容を規定する演奏データを取得し、該演奏データに従って音源手段を制御して波形データの生成を行わせる制御手段と、
波形データの生成に使用する音色データの選択操作を受け付ける選択受付手段と、
前記第1のカレント音色記憶手段が記憶するカレント音色データの編集操作を受け付ける第1の編集受付手段と、
発音チャンネルになされている設定に基づいて波形データを生成し、外部に出力する第2の音源手段と、該第2の音源手段が使用する音色データの候補を記憶する第2の音色ライブラリと、前記第2の音源手段に生成させる波形データの音色を規定するカレント音色データを記憶する第2のカレント音色記憶手段とを有する情報処理装置と通信するための通信手段と、
前記第1の音源手段が生成した波形データと、前記通信手段が前記情報処理装置から受信した波形データとを合成して出力する波形出力手段とを有する波形生成装置であって、
前記選択受付手段は、
前記通信手段に前記情報処理装置が接続されていない場合、前記第1の音色ライブラリが記憶する音色データの中から波形データの生成に使用する音色データの選択を受け付け、前記通信手段に前記情報処理装置が接続されている場合、該情報処理装置から第2の音色ライブラリに記憶されている音色データの情報を取得して、前記第1及び第2の音色ライブラリのいずれかが記憶する音色データの中から波形データの生成に使用する音色データの選択を受け付ける手段であり、
前記制御手段が、
前記第1の音色ライブラリが記憶する音色データが選択された場合には、
(a)その選択された音色データを前記第1の音色ライブラリから読み出して前記第1のカレント音色記憶手段に記憶させると共に、前記取得した演奏データに従って前記第1の音源手段を制御して波形データの生成を行わせる手段と、
(b)前記第1の編集受付手段が受け付けた編集操作に従って前記第1のカレント音色データメモリに記憶されている音色データを編集する手段として機能し、
前記第2の音色ライブラリが記憶する音色データが選択された場合には、
(c)前記情報処理装置に前記第2の音源手段の機能を有効にさせると共に、該情報処理装置から、該第2の音源手段と対応する編集操作受付用プログラムをダウンロードする手段と、
(d)前記音色データの選択内容を前記情報処理装置に通知すると共に、前記取得した演奏データを前記情報処理装置に送信して、前記第2の音源手段に、該演奏データに従って前記選択された音色データを使用した波形データの生成を行わせる手段と、
(e)ダウンロードした前記編集操作受付用プログラムを実行することにより、前記第2のカレント音色記憶手段が記憶する音色データの編集操作を受け付けるための編集画面を表示させ、該画面を用いて前記第2のカレント音色記憶手段が記憶する音色データの編集操作を受け付ける第2の編集受付手段の機能を実現し、該手段が受け付けた編集操作に従った音色データの編集内容を前記情報処理装置に通知して、前記情報処理装置にその通知に従って前記第2のカレント音色データメモリに記憶されている音色データを編集させる手段として機能することを特徴とする波形生成装置。 - 入力する波形データに対して音響効果を付与して出力する第1の効果付与手段と、
該第1の効果付与手段に付与させる音響効果の内容を規定するカレント効果データを記憶する第1のカレント効果記憶手段と、
前記第1の効果付与手段が使用する効果データの候補を記憶する第1の効果ライブラリと、
波形データを取得し、該波形データを効果付与手段に供給して音響効果の付与を行わせる制御手段と、
波形データに付与する音響効果の選択操作を受け付ける選択受付手段と、
前記第1のカレント効果記憶手段が記憶するカレント効果データの編集操作を受け付ける第1の編集受付手段と、
入力する波形データに対して音響効果を付与して出力する第2の効果付与手段と、該第2の効果付与手段に付与させる音響効果の内容を規定するカレント効果データを記憶する第2のカレント効果記憶手段と、前記第2の効果付与手段が使用する効果データの候補を記憶する第2の効果ライブラリとを有する情報処理装置と通信するための通信手段と、
前記第2の効果付与手段が出力した波形データと、前記通信手段が前記情報処理装置から受信した波形データとを合成して出力する波形出力手段とを有する音響効果付与装置であって、
前記選択受付手段は、
前記通信手段に前記情報処理装置が接続されていない場合、前記第1の効果ライブラリが記憶する効果データにより規定される音響効果の中から波形データに付与する音響効果の選択を受け付け、前記通信手段に前記情報処理装置が接続されている場合、該情報処理装置から第2の効果ライブラリに記憶されている効果データにより規定される音響効果の情報を取得して、前記第1及び第2の効果ライブラリのいずれかが記憶する効果データにより規定される音響効果の中から波形データに付与する音響効果の選択を受け付ける手段であり、
前記制御手段が、
前記第1の効果ライブラリが記憶する効果データにより規定される音響効果が選択された場合には、
(a)その選択された音響効果を規定する効果データを前記第1の音色ライブラリから読み出して前記第1のカレント音色記憶手段に記憶させると共に、前記取得した波形データを前記第1の効果付与手段に供給して音響効果の付与を行わせる手段と、
(b)前記第1の編集受付手段が受け付けた編集操作に従って前記第1のカレント効果データメモリに記憶されている効果データを編集する手段として機能し、
前記第2の効果ライブラリが記憶する効果データにより規定される音響効果が選択された場合には、
(c)前記情報処理装置に前記第2の効果付与手段の機能を有効にさせると共に、該情報処理装置から、該第2の効果付与手段と対応する編集操作受付用プログラムをダウンロードする手段と、
(d)前記音響効果の選択内容を前記情報処理装置に通知すると共に、前記取得した波形データを前記情報処理装置に送信して、前記第2の効果付与手段に、該波形データに対して前記選択された音響効果の付与を行わせる手段と、
(e)ダウンロードした前記編集操作受付用プログラムを実行することにより、前記第2のカレント効果記憶手段が記憶する効果データの編集操作を受け付けるための編集画面を表示させ、該画面を用いて前記第2のカレント効果記憶手段が記憶する効果データの編集操作を受け付ける第2の編集受付手段の機能を実現し、該手段が受け付けた編集操作に従った効果データの編集内容を前記情報処理装置に通知して、前記情報処理装置にその通知に従って前記第2のカレント効果データメモリに記憶されている効果データを編集させる手段として機能することを特徴とする音響効果付与装置。 - 内蔵音源手段と、拡張音源機能を提供可能な外部装置と通信する通信手段とを有する楽音発生装置であって、
前記通信手段に前記外部装置が接続されている場合、前記内蔵音源手段が有する音色と、前記拡張音源機能が有する音色との中から、発音に使用する音色の選択を受け付ける手段と、
該手段により、前記拡張音源機能が有する音色が選択された場合に、前記外部装置に前記拡張音源機能を有効にさせると共に、該外部装置から、該拡張音源機能と対応する編集操作受付用プログラムをダウンロードする手段と、
前記ダウンロードした編集操作受付用プログラムを実行することにより、前記外部装置が記憶している、前記拡張音源機能が有する音色のデータを編集する操作を受け付けるための編集画面を表示させ、該画面で受け付けた編集操作に応じて前記音色のデータを編集する機能を実現する手段とを設けたことを特徴とする楽音発生装置。 - 内蔵エフェクタと、拡張エフェクト機能を提供可能な外部装置と通信する通信手段とを有する楽音発生装置であって、
前記通信手段に前記外部装置が接続されている場合、前記内蔵エフェクタが実行するエフェクトと、前記拡張エフェクト機能が実行するエフェクトとの中から、入力する波形データに付与するエフェクトの選択を受け付ける手段と、
該手段により、前記拡張エフェクト機能が実行するエフェクトが選択された場合に、前記外部装置に前記拡張エフェクト機能を有効にさせると共に、該外部装置から、該拡張エフェクト機能と対応する編集操作受付用プログラムをダウンロードする手段と、
前記ダウンロードした編集操作受付用プログラムを実行することにより、前記外部装置が記憶している、前記拡張エフェクト機能が実行するエフェクトの内容を示すデータを編集する操作を受け付けるための編集画面を表示させ、該画面で受け付けた編集操作に応じて前記エフェクトの内容を示すデータを編集する機能を実現する手段とを設けたことを特徴とする楽音発生装置。
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