JP4622459B2 - 廃棄粉体回収装置 - Google Patents
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Description
ただし、クリーナから送られてくる廃トナーを単に回収容器に収容するだけでは、廃トナーのかさ密度が低くなるために収容効率(充填効率)が低下し、回収容器がすぐに満杯になってしまう。すると、回収容器の交換頻度を高くせざるを得なくなり、プリント動作における生産効率が低下する他、交換用の回収容器にかかるコストも嵩んでしまう。
そこで、回収容器の上部側に搬入口を設けると共に、回収容器に両端が回転可能に支持された移送部材を設け、搬入口から搬入されてくる廃トナーを搬入口から遠ざける方向へと移送する技術が提案されている(特許文献1参照。)。
このように、上記特許文献1記載の手法では、回収装置の取り付け位置の自由度が著しく低下してしまう。このため、画像形成装置のレイアウト上、例えば回収容器の下側に移送部材を設置せざるを得ないような場合には、その対応が困難であった。
さらに、回収容器に回収された廃棄粉体の量が予め定められた規定量に達したか否かを検知し且つならし部材の故障による廃棄粉体の堆積プロファイルの異常を検知する検知センサをさらに備えることを特徴とすることができる。この場合に、検知センサは、回収容器内で廃棄粉体が略満杯となったときに廃棄粉体が到達する高さであって、ならし部材の故障により廃棄粉体が搬入口に略到達するときに廃棄粉体が到達する高さに配設されることを特徴とすることができる。
図1は、本実施の形態が適用される画像形成装置の概要を示す図である。この画像形成装置は、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成される複数(本実施の形態では四つ)の画像形成ユニット10(具体的には10K,10Y,10M,10C)、各画像形成ユニット10で形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)保持させる中間転写ベルト20を備えている。また画像形成装置は、中間転写ベルト20に転写された重ね画像を記録材としての用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置30、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置50を備えている。そして、これら各構成要素は本体1内に収容される。また、本体1内には制御部100が設けられており、画像形成動作等を制御している。
現像装置14では、トナーおよびキャリアを有する所謂二成分現像剤(以下、現像剤という)を用いた二成分現像方式が採用されている。また、本実施の形態に係る各現像装置14では、所定のタイミングで新たな現像剤を現像装置14内に供給し、その結果余剰となった現像剤を廃現像剤として外部に排出する所謂トリクル方式を採用している。これにより、長期間の使用に伴って劣化したキャリアを除去することができ、現像性能を確保することが可能となっている。
定着装置50は、内部に加熱源を有し、回転可能に配設される加熱ロール51を備えている。また、定着装置50は、加熱ロール51に圧接配置され、加熱ロール51に従動回転する加圧ロール52を備えている。
そして、各感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接する一次転写位置で、一次転写ロール15によって感光体ドラム11から中間転写ベルト20の表面に順次転写される。一方、転写後に感光体ドラム11上に残存するトナーは、ドラムクリーナ16によってクリーニングされる。
次いで、二次転写位置において、二次転写ロール31とバックアップロール25との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト20上に担持されたトナー像が用紙Pに二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト43により定着装置50へと搬送され、定着装置50において用紙P上のトナー像が加熱・加圧定着された後、排出ロール44によって機外に設けられた排紙トレイ(図示せず)に排出される。一方、転写後に中間転写ベルト20に残存するトナーは、ベルトクリーナ27によってクリーニングされる。
回収装置60は、廃現像剤や廃トナー等の廃棄粉体を収容するためのスペースが内部に設けられた回収容器61を有している。この回収容器61のフロント側(FRONT)には、本体1(図1参照)に対して回収装置60を着脱する際に利用される把手62が突出形成されている。また、回収容器61の中央部上側には、回収装置60の持ち運びを容易とするために設けられた持ち手(凹み)63が形成されている。
なお、本実施の形態において、カップリング部材67は、例えばプラスチック材料にて構成さており、カップリング部材67を構成する基部81,噛み込み突起82,保持部84,突起85は、射出成型等によって一体的に形成されている。
図6(a)は、初期段階すなわち回収容器61内に廃棄粉体が回収されていない状態を示している。このとき、レベラー部材68は、その自重により先端部(自由端側)が下部に垂れ下がり、回収容器61の底についている。次に、本体1において画像形成動作が行われると、画像形成に伴って生じた廃現像剤や廃トナー等の廃棄粉体が搬送パイプ71内を搬送されてくる。このとき、伝動ベルト78によって搬送オーガ72が回転駆動されることにより、廃棄粉体は搬送パイプ71に設けられた排出口73から排出され、搬入口65から回収容器61内に搬入される。また、同じく伝動ベルト78によってカップリング部材67が回転駆動され、カップリング部材67の回転に伴って回収容器61内でレベラー部材68が回転する。
図6(d)は、さらに回収容器61内に廃棄粉体が搬入され、回収容器61が略満杯となった状態を示している。このとき、レベラー部材68は堆積した廃棄粉体の上面レベルまで動くため、自由端部側がカップリング部材67側よりも高くなっている。
ここで、本実施の形態では、図5を用いて説明したように、レベラー部材68が首振り自在となっている。このため、廃棄粉体の堆積高さに応じてレベラー部材68の傾きが変わることによってカップリング部材67やレベラー部材68に無理な力がかかるという事態は生じず、その結果カップリング部材67やレベラー部材68が破壊されるようなことはない。
これに対し、本実施の形態では、レベラー部材68の軸方向長さを回収容器61の半分程度とすることにより、廃棄粉体の堆積プロファイルのピークを回収容器61の長手方向に対して略中央にすることができる。これにより、回収容器61内の容量を有効に活用することができる。また、レベラー部材68を長くした場合に比較して、駆動に必要な駆動トルクを減らすこともできる。
また、レベラー部材68を首振りできる構成とすることにより、レベラー部材68が回収容器61内に堆積する廃棄粉体内に埋もれてしまう事態を回避できるようになった。このため、レベラー部材68を回転駆動するために必要なトルクが無用に増加することがなくなり、負荷増大に伴うトラブル(ギア等の伝達系の不具合やモータ等の駆動系の不具合)を抑止することが可能になる。
図7は、回収容器61内における廃棄粉体の堆積プロファイルを示した図である。通常動作すなわちレベラー部材68に特にトラブルが発生していない場合、廃棄粉体は、レベラー部材68によって均される。廃棄粉体が例えば半分程度充填された状態では、図7に一点鎖線で示すような堆積プロファイルをとる。ここで、満杯検知センサ70の取り付け位置は、この堆積プロファイルにおける廃棄粉体の高さよりも上側に設定されており、この状態で満杯が検知されることはない。また、廃棄粉体が例えば満杯に近く充填された状態では、図7に二点鎖線で示すような堆積プロファイルをとる。ここで、満杯検知センサの取り付け位置は、この堆積プロファイルにおける廃棄粉体の高さよりも下側に設定されており、この状態で満杯が検知される。なお、本実施の形態では、満杯検知センサ70の取り付け位置が、回収容器61が本当に満杯になるよりも少し低い位置に設定されており、実際には、満杯検知後に数千枚程度のプリントアウトが行える(数千枚程度の画像形成動作に伴って発生する廃棄粉体を回収できる)ようになっている。
Claims (12)
- 画像形成部から排出された廃棄粉体を受け入れる搬入口を備え、当該廃棄粉体を収容する回収容器と、
前記回収容器の内部に設けられ、前記搬入口の重力方向下方において重力方向と交差する方向に延びるとともに、当該搬入口に近い一端側から当該搬入口から遠い他端側に向かう方向に配された回転軸を中心に回転することで、前記廃棄粉体を当該回収容器内で当該他端側へ搬送する搬送部材と、
前記搬送部材の前記一端側を支点として当該搬送部材を片持ち支持する支持部材と
を備え、
前記搬送部材は、前記回収容器内における前記廃棄粉体の収容量が増加するのに伴い、水平方向に対する当該搬送部材の軸方向の傾きが重力方向上方を向くように変化することを特徴とする廃棄粉体回収装置。 - 前記搬送部材は、前記支持部材に首振り自在に支持されることを特徴とする請求項1記載の廃棄粉体回収装置。
- 前記搬送部材は、前記廃棄粉体の堆積に伴って、堆積した当該廃棄粉体の上面レベルと略同じ角度になるように当該搬送部材の軸方向の傾きが変わることを特徴とする請求項1または2記載の廃棄粉体回収装置。
- 前記支持部材は、回転自在に配設され且つ前記搬送部材を回転駆動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の廃棄粉体回収装置。
- 前記支持部材は、前記回収容器の高さ方向略中央部に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の廃棄粉体回収装置。
- 画像形成部から排出された廃棄粉体を受け入れる搬入口を備え、当該廃棄粉体を収容する回収容器と、
前記搬入口に近い側の前記回収容器の壁面に回転可能に取り付けられ、当該回収容器の外部からの回転力を当該回収容器の内部に伝達する回転部材と、
重力方向と交差するように一端から他端へと延び、前記回収容器内において当該一端側を支点として前記回転部材に首振り自在に支持され、当該回転部材の回転に伴って当該一端側から当該他端側に向かう方向に配された回転軸を中心に回転することで、前記搬入口から当該回収容器内に搬入されてくる前記廃棄粉体をならすならし部材と
を備え、
前記回収容器は、当該回収容器の内部において前記ならし部材が水平方向に対する当該ならし部材の軸方向の傾きを変えることができる高さを有することを特徴とする廃棄粉体回収装置。 - 前記ならし部材は、前記回転部材に遊嵌支持されることを特徴とする請求項6記載の廃棄粉体回収装置。
- 前記回転部材は、当該回転部材が回転する際に前記ならし部材の一部が当接する突き出し部を備えていることを特徴とする請求項7記載の廃棄粉体回収装置。
- 前記ならし部材は螺旋形状を有し、
前記回転部材は、前記ならし部材の螺旋形状部位を挟み込むための切り欠き部を有していることを特徴とする請求項7または8記載の廃棄粉体回収装置。 - 画像形成部から排出された廃棄粉体を受け入れる搬入口を備え、当該廃棄粉体を収容する回収容器と、
前記回収容器の内部に設けられ、前記搬入口の重力方向下方において重力方向と交差する方向に延びるとともに、当該搬入口に近い一端側から当該搬入口から遠い他端側に向かう方向に配された回転軸を中心に回転することで、前記廃棄粉体を当該回収容器内で当該他端側へ搬送する搬送部材と、
前記搬送部材の前記一端側を支点として当該搬送部材を首振り自在に片持ち支持する支持部材と
を備え、
前記回収容器は、当該回収容器の内部において前記搬送部材が水平方向に対する当該搬送部材の軸方向の傾きを変えることができる高さを有することを特徴とする廃棄粉体回収装置。 - 前記回収容器に回収された前記廃棄粉体の量が予め定められた規定量に達したか否かを検知し且つ前記搬送部材の故障による当該廃棄粉体の堆積プロファイルの異常を検知する検知センサをさらに備えることを特徴とする請求項10記載の廃棄粉体回収装置。
- 前記検知センサは、前記回収容器内で前記廃棄粉体が略満杯となったときに当該廃棄粉体が到達する高さであって、前記搬送部材の故障により当該廃棄粉体が前記搬入口に略到達するときに当該廃棄粉体が到達する高さに配設されることを特徴とする請求項11記載の廃棄粉体回収装置。
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