JP4895646B2 - 粉体供給装置、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、詳しくは、装置本体で使用される粉体を供給する粉体供給装置と、この粉体供給装置を備えた画像形成装置に関する。
画像形成システムの一つに、電子写真複写方式に係るシステムがあり、この方式を用いた装置として、複写機、インクジェットプリンタ、ファクシミリ等の多数の機器が存在する。電子写真複写方式は、一様帯電された像担持体をなす感光体上に、露光、光書き込み等の手段によって静電潜像を形成し、この静電潜像を、例えば磁性キャリアとトナーとを混合して得られる二成分系現像剤中のトナーあるいは両者を一体化した一成分系現像剤を用いて現像装置によって可視像化処理し、その可視像を転写材に転写して複写物を得るものである。
上記電子写真方式の画像形成装置において、高速の画像形成装置やカラー画像形成装置では、短時間に多量のトナーを消費するため、上記現像装置に補給するトナーを貯留するためのトナー貯留部の容積を大きくする必要がある。
このような要求に応えるために、例えば特許文献1では、大容量のトナーを収納する方法として、複数本のトナー容器を保持できるトナー補給装置が開示されている。
また、特許文献2では、トナー容器の容量よりも大きなホッパを備えた粉体供給装置(トナー補給装置)が開示されている。
上記特許文献1に開示されている粉体供給装置は、複数本のトナー容器が設置されるために、トナーの大容量化が可能になる。しかし、複数のトナー容器に収容されたトナーがすべて空になった後には、トナー容器の本数分だけトナー容器のセット作業が生じることになる。したがって、トナーの大容量化が達成される割には、トナーエンド時の作業性が向上しないという不具合があった。
また、特許文献2の粉体供給装置は、ホッパの容積を大きくしてトナーの大容量化を図っている。しかし、ホッパ内に収容されたトナーの架橋を防止するために、ホッパ内のトナーを撹拌部材によって機械的に撹拌しているために、トナーに機械的なストレスが生じる可能性があった。トナーに機械的なストレスが生じると、トナーに添加した添加剤がトナー表面に埋没したりトナー表面から剥離したりして、新品のトナーでありながら劣化した状態になり画質低下の原因になってしまう。
ところで、上記特許文献1、2等の粉体供給装置では、現像動作に伴ってトナーが消費されて、装置内部のトナー収容量が少なくなると、ユーザーによって、新たなトナーを補充したトナー収納容器が装着される。
しかしながら、新たなトナー収納容器をトナー収容器取付部の正常な位置にセットできていないにもかかわらず、操作者が正常にセットしたものと誤認して、そのまま運転を開始してしまうことがある。そうすると、例えば、十分量のトナーが可視像形成手段に供給されずに画像濃度が低下したり、トナーがトナー供給装置の周囲に漏れて機内が汚れたり、その汚れによって機器に異常をきたしたりといった種々の不具合が発生してしまう。
そこで、トナー収容器について収容器取付部に正しくセットされているか否かを検知するセット検知手段を設けた画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
また、上記トナー収納容器を画像形成装置本体に装着する際には、誤ったトナー収納容器を画像形成装置に装着してしまったり、収納容器内に誤ったトナーが充填されたものを、画像形成装置に装着してしまうおそれがある。
画像形成装置本体に対して誤ったトナーが使用されると、画像形成装置は、ユーザーに対して保証されている性能を十分に発揮することができず、更には、機器本体の故障が招かれる場合もある。
特に、上記特許文献1又は2に開示されているように、大容量の粉体を収容することができる粉体供給装置では、収納容器内のトナーを使用する期間が長期間にわたるため、この収納容器内に誤ったトナーが充填されていたり、収納容器自体が誤ったものであった場合には、画像形成装置本体に与える影響が大きくなる。
上記特許文献3に開示の発明では、収納容器のセット異常を検知することは可能であるものの、収納容器たる粉体貯留ユニットや、粉体貯留ユニット内のトナーが正しい種類のものであるか否かを検知することができるものではない。
特開平10−221939号公報 特開2005−024622号公報 特開平08−006349号公報
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、粉体にダメージを与えることなく、交換作業が少なく、粉体の大容量化が可能な粉体供給装置、画像形成装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明、以下のことを特徴とする。
本発明は、画像形成用の粉体を画像形成装置に供給する粉体供給装置において、前記粉体供給装置は、前記粉体を貯留する粉体貯留ユニットと、該粉体貯留ユニットを収納し、画像形成装置本体と一体又別体で設けられる収納ユニットとを有し、前記粉体貯留ユニットは、トナー搬送経路によって前記画像形成装置本体と連通し、且つ前記粉体貯留ユニットを識別するための識別情報及び/又は前記粉体貯留ユニット内に貯留されている粉体を識別するための識別情報である電子情報を記録する電子情報記録手段を有し、前記収納ユニットは、前記電子情報を受信した後、この電子情報の送信を行う電子情報送信手段を有し、前記粉体貯留ユニットは、前記粉体を充填する粉体充填工場で粉体が充填された後、前記粉体が使用される画像形成装置の使用場所に配送されると共に、前記画像形成装置の使用場所において前記粉体貯留ユニット内の粉体が使用済み状態となった後に、前記粉体充填工場に返送される循環システムに用いられ、前記粉体貯留ユニットが粉体充填工場で粉体が充填された際に、前記画像形成装置に接続されたホストコンピュータが、粉体充填時における、粉体貯留ユニットを識別するための識別情報及び/又は粉体貯留ユニット内に貯留されている粉体を識別するための識別情報である電子情報を受信して記録し、前記粉体の供給動作を制御する制御手段が、前記収納ユニットに設けられ、前記制御手段は、前記ホストコンピュータに記録された前記粉体充填時の電子情報を判定基準として、前記電子情報送信手段から送信された電子情報を判定し、前記粉体貯留ユニットが前粉体の供給動作をさせるに適した粉体貯留ユニットである又は前記粉体貯留ユニットに貯留されている粉体が供給対象として適した粉体であると判定した後に、前記粉体の供給動作を開始させることを特徴とする。
た、前記粉体貯留ユニット識別情報は、前記粉体貯留ユニットの型式、製造番号の少なくとも一つを用いたものであり、前記粉体貯留ユニット内の粉体の識別情報は、粉体の型式、製造番号、製造日時、充填日時、粉体製造工場識別のうちの少なくとも一つを用いたものとすることが好ましい。
本発明の画像形成装置は、潜像を担持する像担持体と、像担持体表面に形成された静電潜像をトナーで可視像化する現像装置とを有する画像形成装置において、前記画像形成装置は、画像形成用の粉体を貯留する粉体貯留ユニットと、該粉体貯留ユニットを収納し、画像形成装置本体と一体又別体に構成される収納ユニットを有し、前記粉体貯留ユニットは、トナー搬送経路によって前記画像形成装置本体と連通し、且つ前記粉体貯留ユニットを識別するための識別情報及び/又は前記粉体貯留ユニット内に貯留されている粉体を識別するための識別情報である電子情報を記録する電子情報記録手段を有し、前記画像形成装置は、前記電子情報を受信した後、この電子情報の送信を行う電子情報送信手段を有し、前記粉体貯留ユニットは、前記粉体を充填する粉体充填工場で粉体が充填された後、前記粉体が使用される画像形成装置の使用場所に配送されると共に、前記画像形成装置の使用場所において前記粉体貯留ユニット内の粉体が使用済み状態となった後に、前記粉体充填工場に返送される循環システムに用いられ、前記粉体貯留ユニットが粉体充填工場で粉体が充填された際に、前記画像形成装置に接続されたホストコンピュータが、粉体充填時における、粉体貯留ユニットを識別するための識別情報及び/又は粉体貯留ユニット内に貯留されている粉体を識別するための識別情報である電子情報を受信して記録し、前記粉体の供給動作を制御する制御手段が、前記収納ユニットに設けられ、前記制御手段は、前記ホストコンピュータに記録された前記粉体充填時の電子情報を判定基準として、前記電子情報送信手段から送信された電子情報を判定し、前記粉体貯留ユニットが前粉体の供給動作をさせるに適した粉体貯留ユニットである又は前記粉体貯留ユニットに貯留されている粉体が供給対象として適した粉体であると判定した後に、前記粉体の供給動作を開始させることを特徴とする。
た、前記粉体貯留ユニット識別情報は、前記粉体貯留ユニットの型式、製造番号の少なくとも一つを用いたものであり、前記粉体貯留ユニット内の粉体の識別情報は、粉体の型式、製造番号、製造日時、充填日時、粉体製造工場識別のうちの少なくとも一つを用いたものとすることができる。
本発明によれば、粉体に与えるダメージを最小限に抑えながら、貯留ユニットの交換頻度を少なくして、使用者の利便性を向上させることができる粉体供給装置、及び画像形成装置を提供することができる。
以下に、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。まず、本発明の画像形成装置の基本的な構成について説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成図である。図1において、この画像形成装置100の上部には、原稿読取部1と原稿自動供給部2が設けられており、原稿読取部1の下側には、プリンタ部3と、給紙部4が設けられている。また、画像形成装置100の近傍には、トナーを画像形成装置に供給する粉体供給装置220が備えられている。
なお、本実施形態では、粉体供給装置220は画像形成装置100本体と別体で設けられているが、この粉体供給装置220を、画像形成装置100内部に設置することも可能である。
原稿自動供給部2は、その上面に載置された図示しない原稿を後述のコンタクトガラス5上に自動で供給する。
原稿読取部1は、図示しない原稿の画像を読み取るためのものである。ユーザーの手作業により、原稿読取部1の上部に固設されたコンタクトガラス5上に原稿が置かれた状態で、図示しないスタートスイッチが操作されると、原稿読取部1による原稿読取が直ちに開始される。また、原稿自動供給部2上に原稿が置かれた状態でスタートスイッチが操作されると、その原稿がコンタクトガラス5上に自動給紙された後、原稿読取部1による原稿読取が開始される。読取開始により、コンタクトガラス5上に置かれた原稿は図中右方向へ移動する光源6によって光照明される。原稿からの反射光像は、第1ミラー7、第2ミラー8で順次反射する。そして、結像レンズ9を経た後、反射光像を読み取るためのCCD等からなるイメージセンサ10に検知されて画像情報が読み取られる。
プリンタ部3は、被画像形成体としての転写紙P上に画像としてのトナー像を形成するためのもので、露光手段たる光書込ユニット11、潜像担持体たるドラム状感光体(以下、単に感光体と示す。)12が備えられている。
また、感光体12の周囲には、帯電装置13、現像装置40、ドラムクリーニング装置15、除電器16などが設けられており、感光体12、現像装置40、ドラムクリーニング装置15、除電器16により、プロセスユニット60が形成されている。現像装置40の上部には、現像ホッパ45が現像装置40と一体として設けられている。
また、感光体12の下方には、転写搬送ユニット14が設けられている。
更に、転写搬送ユニット14の近傍にはベルトクリーニング装置10が備えられており、転写搬送ユニット14の図中左側には、定着装置17、反転排紙ユニット18、等が備えられている。
スタートスイッチが操作されると、図示しない駆動手段により感光体12の回転駆動が開始される。
露光手段たる光書込ユニット11は、原稿読取部1で読み取られた画像信号に基づいてレーザ光Lを光変調して、潜像担持体としての感光体12を露光する。
具体的には、レーザダイオード等からなる光源20からレーザ光Lが発せられ、このレーザ光Lは、ポリゴンモータ21によって回転駆動される回転多面鏡22上で主走査方向(感光体12の軸線方向)に偏向せしめられながら、fθレンズなどからなる走査結像用のレンズ系23を通る。そして、ミラー24、レンズ25を経て、回転駆動されている感光体12上に到達して、その表面に静電潜像を走査する。
転写搬送ユニット14は、転写搬送ベルト141が複数の張架ローラ142、143によりテンション張架されて構成されている。この転写搬送ベルト141は、張架ローラ142、143により無端移動されながら感光体12の周面に当接して転写ニップ部を形成している。また、転写ニップ部における転写搬送ベルト裏面(フープ内周面)には、図示しない転写バイアスローラが当接されている。この転写バイアスローラには、図示しない電源によって転写バイアスが印加されており、このバイアス印加によって転写ニップに転写電界が形成される。
光書込ユニット11の露光によって感光体12上に形成された静電潜像は、現像装置40により現像されてトナー像とされた後、上記転写ニップ部に進入する。一方、感光体12の図中右下の位置に設けられているレジストローラ対19は、上記スタートスイッチの操作に基づいて、給紙部4から送られてくる転写紙Pをローラ間に挟み込む。そして、転写紙Pを転写ニップ部にて感光体12上のトナー像に重ね合わせ得るタイミングで送り出す。この転写紙Pの送り出しにより、転写ニップ部では感光体12上に形成されたトナー像が転写紙P上に密着せしめられる。そして、上記転写バイアスローラによる転写電界や転写ニップ部におけるニップ圧により、感光体12表面のトナー像が転写紙P表面に転写される。転写ニップ部を通過した転写紙Pは、転写搬送ユニット14の転写搬送ベルト141によって定着装置17内に送られる。定着装置17は、転写搬送ベルト141によって送られてきた転写紙Pを、加熱ローラ17aと加圧ローラ17bとの間に挟み込む。そして、各ローラの熱又は圧力の影響によって、トナー像を転写紙P上に定着せしめながら、排紙ユニット18に向けて排紙する。
反転排紙ユニット18は、送られてきた転写紙Pを排出路18aに通して機外の図示しない排紙トレイに排紙する。但し、両面コピーモードがユーザーによって選択されている場合には、転写紙Pを反転部18bに通して裏表反転させた後、上記レジストローラ対19に向けて搬送する。これにより、その転写紙Pはレジストローラ対19から上記転写ニップに向けて再び送られ、先にトナー像が転写された面とは反対側の面に、新たなトナー像が転写される。
上記転写ニップ部を通過した後の感光体12表面に付着している転写残トナーは、ドラムクリーニング装置15によりクリーニングされた後、回収路153内を通って粉体回収容器たる回収タンク90に収容される。クリーニング後の感光体12表面は、除電器16によって除電された後、帯電装置13によって一様に帯電せしめられて次の画像形成に備える。
給紙部4には、多段配設された3つの給紙カセット26、27、28が設けられており、それぞれに複数枚の転写紙Pが収容されている。また、複数組の搬送ローラ対32を有する給紙路33も設けられている。給紙カセット26、27、28は、内部に収容されている転写紙Pの最上紙に給紙ローラ26a、27a、28aを押し当てており、その回転駆動によって最上紙を給紙路33に向けて送り出す。上記スタートスイッチが操作されると、何れか1つの給紙カセットから給紙路33に転写紙が送り出される。給紙路33に受け取られた転写紙Pは、複数組の搬送ローラ対32によってプリンタ部のレジストローラ19に向けて給紙される。
感光体12の側方に配設された現像装置40は、画像形成装置100外部に設けられている粉体供給装置210と、第2搬送チューブ160、搬送路150、搬送チューブ120からなるトナー搬送経路によって連通されている。
粉体貯留ユニット221内のトナーは、上記トナー搬送経路と、トナー搬送経路内に設けられているトナーバンク310、サブタンク110、粉体ポンプ130から構成される粉体搬送手段によって、現像装置40に備えられた現像ホッパ45内に供給される。
具体的には、粉体供給装置220内のトナーは、第2搬送チューブを介して、トナーバンク310に収容されたトナーバンクケース311内に溜められる。トナーバンクケース311内のトナーは、搬送路150を介してサブタンク110内に一端溜められた後、粉体ポンプ130で搬送チューブ120を介して現像装置40の現像ホッパ45に供給される。
粉体供給装置220から現像装置までの間の搬送経路内の詳細な構成、トナーの搬送動作については、後に詳述する。
また、現像装置40内には、トナーと磁性キャリアとを含有する図示しない二成分現像剤が収容されている。上記搬送通路を介して通って現像装置40内に補給されたトナーは、内部の二成分現像剤と混合攪拌されて現像に使用される。現像装置40の底面には、図示しないTセンサが配設されている。このTセンサは、現像装置40内の二成分現像剤の透磁率に応じた信号を図示しない制御部に出力する。二成分現像剤のトナー濃度は、透磁率と相関するため、Tセンサは二成分現像剤のトナー濃度を検知していることになる。上記制御部は、Tセンサからの出力信号を、所定の目標値に近づけるように粉体ポンプ130、搬送路150の駆動モータ等を適宜動作させることで、現像に伴ってトナー濃度を低下させた二成分現像剤のトナー濃度を回復させる。但し、二成分現像剤の透磁率が湿度等の環境変化や二成分現像剤の嵩変化などによって変動するため、制御部は上記目標値を適宜補正する。具体的には、所定のタイミングで感光体12上に形成せしめた基準トナー像の画像濃度に応じて、上記目標値を補正する。この画像濃度については、例えば基準トナー像の光反射率を検知する反射型フォトセンサ(以下、Pセンサという)からの出力などによって把握される。
上記転写ニップを通過したドラム状感光体12の表面には、転写紙に転写されなかった
転写残トナーが付着している。この転写残トナーは、ドラムクリーニング装置15によっ
て掻き取られて回収タンク90に回収される。
以下に、粉体供給装置20の構成について詳述する。
図2は、収納ユニットにトナー貯留ユニットが装着される状態を示す概略図である。
図2において、粉体供給装置220は、画像形成装置100に供給するトナーを収納するトナー貯留ユニット221と、トナー貯留ユニット221を収納する収納ユニット222から主として構成されており、トナー貯留ユニット221は、粉体供給装置本体220に対して着脱自在に構成されている。
次に、粉体供給装置の内部構造について詳細に説明する。
図3は、トナー貯留ユニットと収納ユニットの内部構成を説明するための図であり、図4は、トナー貯留ユニット221内部構造を示す概略図である。
図3において、粉体供給装置本体220の収納ユニット222には、トナー貯留ユニット221内部に収容されたトナーを吸引して、供給先であるトナーバンク310に向けて吐出(送出)する吸引ポンプ162(吸引手段)、気体噴出部32(図4参照)に向けて空気を供給する気体供給ポンプ224、回収タンク90内に回収されたトナーを廃トナーボトル102a内に吸引して搬送する吸引ポンプ240が設けられている。本実施形態では、吸引ポンプ162としてダイヤフラム式エアーポンプが用いられている。この吸引ポンプ162は、後述する一軸偏芯ネジポンプで代用することも可能である。
図4を参照して、トナー貯留ユニット221内には、吸引管37、中継部33、多孔質部材34、4つのチャンバ35a〜35dからなる気体噴出部32、フレキシブルなシリコンゴムで形成された4つのチューブ40、44a〜44c、第2気体噴出部62、第2気体噴出部62と吸引管37とを保持する保持部材65、トナー貯留ユニット221内のトナーの残量を検知する検知手段としてのトナー残量センサ339、トナー残量センサ339に電気的に接続されたケーブル47(ハーネス線)、トナー残量センサ339や保持部材65やケーブル47を支持する支柱61、等が設置されている。また、粉体収容部31内には、粉体としてのトナーが収容されている。
収納されているトナーは、体積平均粒径が3〜15μmの範囲のものである。粉体収容部31は水平面における断面形状が矩形になるように形成されていて、容積を最大限いかしてトナーを収容している。
トナー貯留ユニット221の底部は、中央部近傍が最下位置となるように傾斜する傾斜面で形成されている。換言すると、トナー貯留ユニット221の底部は、V字状に形成されている。そして、気体噴出部32がその傾斜面に沿うように、トナー貯留ユニット221の底部に配設されている。
なお、トナー貯留ユニット221の底部の傾斜面は、その傾斜角度が収容するトナーに対する安息角(トナーが滑落する傾斜角度である。)より小さい角度に設定されている。具体的には、トナーの安息角が40度程度であるのに対して、傾斜面の傾斜角度が20度程度に設定されている。このように傾斜面の傾斜角度を緩やかに設定することで、傾斜によるデッドスペースを小さくすることができて、傾斜面の最下位置にのみトナーが沈積してその位置の嵩密度が高くなり過ぎるのを防止することができる。
気体噴出部32は、中継部33、多孔質部材34、4つのチャンバ35a〜35d等で構成され、トナー貯留ユニット221内に向けて気体を噴出する。気体噴出部32の横断面形状(空気の噴出方向に直交する断面である。)はほぼ矩形に形成されている。
気体噴出部(流動床)32の多孔質部材34は、その孔径がトナーの粒径以下となるように形成されていて、トナー貯留ユニット221内のトナーと直接的に接する底面に配設されている。多孔質部材34には粉体供給装置220本体の気体供給ポンプ231から送出された空気がチューブ44a、44b、チャンバ35a〜35dを介して送られ、多孔質部材34がトナー貯留ユニット221内への空気の噴出口となる。
ここで、多孔質部材34は、空気を通す微細な多孔質材料からなり、その開口率が5〜40%、好ましくは10〜20%になるように形成されている。また、多孔質部材34は、その平均開口径が0.3〜20μmになるように形成されており、好ましくは、5〜15μmである。また、多孔質部材34は、その孔部の平均空孔径が前記トナーの体積平均粒径の0.1〜5倍、好ましくは、0.5〜3倍の大きさになるように形成されている。
多孔質材料としては、例えば、ガラス、樹脂粒子の焼結体、フォトエッチングされた樹脂、熱的に穿孔された樹脂等の多孔質樹脂材料;金属製の焼結体、穿孔処理された金属板状材料、網積層体、易熔融性金属糸束の周囲に電気化学的方法により金属銅を析出させて易熔融性金属糸束が貫通植設された形に作製した銅版を加熱することにより、該易熔融性金属糸部分が選択的に除去された跡の孔部分を有する選択的熔融跡孔を有する金属材料、等を用いることができる。
このように構成された多孔質部材34を介してトナー貯留ユニット221内のトナーに向けて空気を噴出することで、トナーの嵩密度を恒常的に低下させて、トナーを流動化して、トナーの架橋を防ぐことができる。なお、トナー粒子1個あたりの重量は微小であって、多孔質部材34にかかる空気圧はある程度強いために、トナーが多孔質部材34の孔部に入り込んでも、そのままトナーがチャンバ内に侵入したり、孔部を塞いだりすることはない。
ここで、多孔質部材34の下方に配設されたチャンバは、それぞれ独立した4つのチャンバ35a〜35dで構成されている。
第1チャンバ35a及び第2チャンバ35bは、底面(傾斜面)の最下位置に配設された中継部33に隣接している。第1チャンバ35aには、気体供給ポンプ224から接続端子53b、図示しない中継管54b、第2チューブ44bを介して中継部33で分岐した後の空気が吐出口(不図示)から送出される。第2チャンバ35bには、気体供給ポンプ224から接続端子53b、中継管54b(不図示)、第2チューブ44bを介して中継部33で分岐した後の空気が吐出口44b2から送出される。第1チャンバ35a及び第2チャンバ35bに吐出された空気は多孔質部材34を介して、底面(傾斜面)の最下位置近傍に噴出される。
第3チャンバ35c及び第4チャンバ35dは、それぞれ、第1チャンバ35a、第2チャンバ35bに隣接している。第3チャンバ35cには、気体供給ポンプ224から接続端子53a、図示しない中継管54a、第1チューブ44aを介して中継部33で分岐した後の空気が吐出口(不図示)から送出される。第4チャンバ35dには、気体供給ポンプ224から接続端子53a、54a、第1チューブ44aを介して中継部33で分岐した後の空気が吐出口(不図示)から送出される。第3チャンバ35c及び第4チャンバ35dに吐出された空気は多孔質部材34を介して、底面(傾斜面)の最下位置近傍以外の位置に噴出される。
ここで、第1チャンバ35a及び第2チャンバ35bの面積(多孔質部材34と接する接触面の面積である。)又は容積は、第3チャンバ35c及び第4チャンバ35dの面積又は容積よりも小さくなるように設定されている。
このように気体噴出部を構成することで、傾斜面の最下位置の近傍(第1チャンバ35a及び第2チャンバ35bが配設された位置である。)における単位面積当たりの単位時間の気体噴出量が、それ以外の位置(第3チャンバ35c及び第4チャンバ35dが配設された位置である。)における単位面積当たりの単位時間の気体噴出量よりも大きくなる。傾斜面の最下位置近傍はそれ以外の位置(最上位置を含む上方の位置である。)に比べてトナーの嵩密度が高くなりやすいために、傾斜面の位置によって気体噴出部における気体噴出量に差異を設けることで、傾斜面全体でトナーの流動性を効率的に均一化することができる。
このように、本実施形態では、気体噴出部に複数のチャンバ(第1チャンバ35a及び第2チャンバ35bと、第3チャンバ35c及び第4チャンバ35dと、である。)が設けられて、気体供給ポンプ224から複数のチャンバに別々に気体を送入して、傾斜面の位置によって気体噴出量の差異を形成している。この気体噴出量の差異は、気体が噴出される気体噴出32の面積(チャンバ35a〜35dの面積又は容積)に差異を設けて形成したものである。
なお、気体噴出量の差異を形成するには、上述の方法の他に、例えば、気体噴出量に差異を形成したい位置に異なる多孔質部材(孔径や孔数等が異なるものである。)を設置する方法を用いたり、気体供給ポンプ224から送出する空気圧に差異を設ける方法を用いたりすることもできる。
また、上述の効果を確実にするために、傾斜面の最下位置の近傍(第1チャンバ35a及び第2チャンバ35bが配設された位置である。)における単位面積当たりの単位時間の気体噴出量を、それ以外の位置(第3チャンバ35c及び第4チャンバ35dが配設された位置である。)における単位面積当たりの単位時間の気体噴出量の1.1〜2倍に設定することが好ましい。
ここで、吸引管37(吸引口)は、トナー貯留ユニット221内のトナーの残量が少なくなってもトナーを効率的に吸引できるように、中継部33(傾斜面の最下位置)の上方に配設されている。吸引管37は、吸引チューブ43、接続端子50、図示しない中継管51を介して吸引ポンプ162の一端(吸引口)に接続されている。さらに、吸引ポンプ162の他端(吐出口)は、吐出チューブ160を介して画像形成装置本体のトナーバンク310に接続されている。すなわち、吸引管37、吸引チューブ43、接続端子50、51によってトナー貯留ユニット221から吸引ポンプ162に至る粉体吐出経路が形成され、第2搬送チューブ160によって吸引ポンプ162からトナーバンク310に至る粉体吐出経路が形成されている。そして、吸引ポンプ162が稼動されると、トナー貯留ユニット221内のトナーが吸引管37の吸引口37aから吸引されて、吸引ポンプ162を経由して、トナーバンク310(供給先)に移送される。
なお、吸引チューブ43及び第2搬送チューブ160は、トナー親和性の低いシリコンゴムで形成されているために、チューブ内にトナーが固着してトナー搬送性が低下する不具合が抑止される。
さらに、粉体吸引経路及び粉体吐出経路の一部又は全部をフレキシブルなチューブ40、41で形成することで、トナー貯留ユニット221、吸引ポンプ162、トナーバンク310のレイアウトの自由度が高まることになる。
図5は、図4における吸引管37周辺の構造を、拡大して示す図である。
図5において、吸引管37は、支柱61に支持された保持部材65に固設されている。さらに、吸引管37の下方には、保持部材65に保持された第2気体噴出部62が配設されている。保持部材65及び支柱61は、トナー貯留ユニット221における吸引管37の位置を定めるとともに、吸引管37に対する第2気体噴出部62の位置を定める。
ここで、第2気体噴出部62は、気体供給ポンプ224から送出された空気を図示しない接続端子、第3チューブを介して、吸引管37の吸引口37a、さらには、トナー残量センサ339の近傍に向けて直接的に噴出するものであって、多孔質部材で形成されている。なお、第2気体噴出部62は、上記エアチャンバを介して設けることもできる。
第2気体噴出部62の多孔質部材は、上述した噴流発生部32の多孔質部材34と同様の材料で形成されている。これにより、吸引管37の吸引口37a近傍のトナーの嵩密度が低下するとともにトナーが流動化されて、吸引管37、吸引ポンプ162、吸引チューブ43、第2搬送チューブ160で詰まりが生じることなくトナー搬送性が向上する。さらには、トナー残量センサ339近傍のトナーが流動化されて、トナー残量センサ339による検知性能が安定化することになる。
なお、上述の実施形態では、第2気体噴出部62を用いて、吸引管37の吸引口37aの近傍と、トナー残量センサ339の近傍と、に向けて空気を噴出した。これに対して、吸引管37の吸引口37aの近傍に向けて空気を噴出する気体噴出部と、トナー残量センサ339の近傍に向けて空気を噴出する気体噴出部と、を別々に独立して設けることもできる。さらには、第2気体噴出部62を、トナー貯留ユニット221の底部に設けられた噴流発生部32と一体的に設けることもできる。
また、図5において、吸引管37の吸引口37aには、整流部材39が設けられている。この整流部材39は、吸引口の開口面積が大きくなるように形成された漏斗状部材であって、吸引口37aにおける吸引力を増加させる。
図4を参照して、トナー貯留ユニット221の上面には、開口と、その開口を覆うフィルタ350(エア抜き部材)と、が設置されている。フィルタ350は、トナー貯留ユニット221内のトナーが外部に漏出するのを防止しつつ、トナー貯留ユニット221内の内圧が上昇するのを防止するものである。フィルタ350の材料としては、上述した多孔質部材34と同様のものを用いることもできるし、フッ素樹脂製の連続多孔質構造体である「ゴアテックス」(登録商標、ジャパンゴアテックス社製)を用いることもできる。なお、フィルタ350は、トナーが満杯状態のトナー貯留ユニット221におけるトナーの喫水線より上方に配設されていれば、その位置はトナー貯留ユニット221の上面以外の位置(例えば、側面である。)でもよい。
また、図4において、トナー残量センサ339は、鉛直方向に離間して並設された3つの圧電センサ71〜73で構成されている。3つの圧電センサ71〜73は、支柱61に支持されたケース70に保持されている。3つの圧電センサ71〜73にそれぞれ電気的に接続された3本のケーブル47a〜47cは、ケース70内で結束されて、1束のケーブル47として支柱61に支持され、接続端子57、58(コネクタ)、ケーブル48を介して、画像形成装置本体1の制御部に電気的に接続されている。
トナー残量センサ339は、トナー貯留ユニット221内のトナー残量を3段階に分けてユーザーに知らせるためのものである。
具体的に、トナー残量センサ339の上段に設置された圧電センサ71によって、その位置(高さ)にトナーがないものと検知されたときに、画像形成装置本体100の表示部にトナー貯留ユニット221内のトナーの残量が少なくなっている旨のメッセージを表示する(「プレ・ニアエンド」の表示である。)。次に、トナー残量センサ339の中段に設置された圧電センサ72によって、その位置(高さ)にトナーがないものと検知されたときに、画像形成装置本体100の表示部にトナー貯留ユニット221内のトナーの残量がほとんどなくなっている旨のメッセージを表示する(「ニアエンド」の表示である。)。最後に、トナー残量センサ339の下段に設置された圧電センサ73によって、その位置(高さ)にトナーがないものと検知されたときに、画像形成装置本体100の表示部にトナー貯留ユニット221内のトナーの残量がなくなっている旨のメッセージを表示する(「トナーエンド」の表示である。)とともに、粉体収容部31の交換作業が完了するまでポンプ22によるトナー吸引を停止するように制御する。
次に、本実施形態における粉体供給装置220から現像装置40内へのトナーの搬送経路について詳細に説明する。図6は、本実施形態における粉体供給装置と画像形成装置内部のトナーの搬送経路を簡略に示す図である。
図6に示すように、粉体供給装置220から現像装置40内への搬送経路内には、粉体ポンプ130、第2トナー貯留部たるサブタンク110、第1トナー貯留部たるトナーバンクケース101を有している。粉体ポンプ130とサブタンク110とは、搬送チューブ120で接続されており、サブタンク110とトナーバンクケース101とは、搬送管150で接続されている。トナーバンクケース101と粉体供給装置220とは、第2搬送チューブで接続されている。
第2搬送チューブ160は、フレキシブルな材質で構成されており、第2搬送チューブ160の一端は、粉体供給装置220の上部側面に接続されており、他端は、トナーバンク110の底部側面に接続されている。
搬送管150の一端は、トナーバンクケースの底部側面に接続されており、他端は、サブタンク110の上部側面に接続されており、トナーバンクケースからサブタンクに向かってほぼ直線上に延びている。搬送管150内には、供給手段たる搬送コイル151が設けられており、この搬送コイル151を図示しない搬送コイル駆動モータによって回転せしめることで、トナーバンクケース内のトナーをサブタンク110へ搬送する。
搬送チューブ120は、フレキシブルな材質で構成されており、搬送チューブ120の一端は、サブタンクの底部側面に接続されており、他端は、粉体ポンプ130の吸引口に接続されている。搬送チューブ120は、サブタンクと装置側面との間の僅かな隙間に配置されており、サブタンクとの接続部分近傍および粉体ポンプ130との接続部分近傍が湾曲している。
図7に基づき、サブタンク110の構成について説明する。図7は、本実施形態の画像形成装置におけるトナーバンク310から現像ホッパ45間の構成を示す概略図である。
図7において、サブタンク110内には、サブタンク110内に溜まったトナーを攪拌するための攪拌手段たるサブタンク用攪拌アジテータ113が設けられている。サブタンク用攪拌アジテータ113は、図示省略するが、回転軸113aと、この回転軸113aから延びる突状部に固定される攪拌部材113bとで構成されている。攪拌部材113bは、樹脂性のフィルムなど変形可能な薄板状の部材で構成されており、開口部を有している。また、サブタンク内のトナー量を検知するトナー貯留部内トナー量検知手段たるサブタンク用トナー量検知センサ112を有している。サブタンク用トナー量検知センサ112は、搬送チューブ120との接続部110aよりも上方、かつ、搬送管150との接続部110bよりも下方に配置されている。搬送チューブ120との接続部110aよりも上方に配置することで、サブタンク用トナー量検知センサ112がトナーありを検知したとき、搬送チューブ120との接続部110aをトナーで覆うことができる。よって、粉体ポンプでサブタンク内のトナーを吸引するときに、空気をトナーとともに吸引してしまうことがなくなり、搬送効率の低下を抑制することができる。また、搬送管150との接続部110bよりも上方にトナーを溜めると、サブタンク110内に貯留させるトナー量が多くなりすぎて、サブタンク用攪拌アジテータ113を回転駆動させるのに大きな駆動トルクが必要となってくる。このため、サブタンク用攪拌アジテータ駆動モータが大型化してしまうなどの不具合が生じてしまう。また、このトナー量検知センサ112の表面を清掃するサブタンク用センサ面清掃部材111が設けられている。サブタンク用センサ面清掃部材111は、図示省略するが、回転軸111aと、この回転軸に取り付けられた線材で形成した掻き取り部材111bとからなっている。
次に、粉体ポンプ130について、図7および図8に基づき説明する。図8は、粉体ポンプ130の分解図である。本実施形態において、粉体ポンプ130は、サブタンク110内のトナーを吸引して、現像装置40の現像ホッパ45へトナーを供給するために設けられているが、粉体ポンプの設置態様としては、これに限られるものではなく、必要に応じて、他の箇所に適宜設置して使用することが可能である。
粉体ポンプ130としては、回転容積式の1軸偏心ネジポンプを用いている。回転容積式の1軸偏心ネジポンプは、エアーポンプ式のように空気と共に粉体を搬送するものではないので、サブタンク110や粉体ポンプに大掛かりな圧抜き手段を設ける必要がなく、装置をコンパクト化することができる。また、吸引/吐出力が強いため、トナーが詰まりにくく、経時にわたり安定したトナー搬送性を維持することができる。
粉体ポンプ130は、二条螺旋の雌ねじ状の形状の貫通孔を有するゴム等の弾性体からなるステータ132と、1軸偏心スクリュー部134aが設けられたロータ134とを有している。ロータ134のスクリュー部134aは、回転可能にステータ132の貫通孔に挿入されている。トナーや1軸偏心スクリュー部134aとの摩擦により摩耗しないようにステータ132の貫通孔の内周面には、ニッケルメッキが施されている。上記ステータ132は、キャップ131の内周面と嵌合している。キャップ131の図中左側には吸引口131aが設けられており、この吸引口131aに搬送チューブ120が接続されている。ロータ134は、スクリュー部134aの図中右側端部にジョイント部134bを有している。図8に示すように、このジョイント部134bの軸端部にスプリングピン134eによって回転軸134dが取り付けられている。ロータ134の回転軸134dの図中右側端部には、軸受133、クラッチ136が取り付けられる。クラッチ136には、図示しない粉体ポンプ駆動モータに接続されており、ロータ134を回転駆動させる。キャップ131のトナー排出側端部には、ケース135が取り付けられる。ケース135は、図8に示すように、上面と奥側側面とが形成された上ケース135aと手前側側面が形成された下ケース135bとからなっている。上ケース135aの左側端部と下ケース135bの左側端部とをそれぞれキャップ131のトナー排出側端部に当接させ、上ケース135aの右側端部と下ケース135bの右側端部とをそれぞれ軸受133に当接させて、上ケース135aと下ケース135bとを合わせる。上ケース135aと下ケース135bとが合った状態で、カバー部材136で上ケース135aと下ケース135bとを狭持して固定する。ケース135の下面には、開口部137が設けられており、この開口部137が現像ホッパ45の開口部147に取り付けられる。
次に、トナーバンク310の内部構造について説明する。図9は、トナーバンク311内部の構成を拡大して示す図である。トナーバンクケース311の側面には、図12で示すように、トナーが充填されたトナーボトル302a、302bが回転自在に装着されており、トナーボトル302a、302bは、同一の機構によりトナーバンクケース311に装着されている。図9では、トナーバンクケース311の下部側面に装着された、トナーボトル302aの部分を拡大して示している。
このトナーボトル302aの上部には、トナーボトル302を回転させるためのボトル駆動装置304が設けられている。ボトル駆動装置304は、ボトル駆動モータ304aと、モータギヤ304bと噛み合うアイドラギヤ304cと、トナーボトル302の開口部が装着されるための装着口304eが設けられ、アイドラギヤ304cと噛み合う駆動ギヤ304dとからなっている。また、トナーボトル開口部と対向する位置には、ボトル開口部開閉装置305が設けられている。ボトル開口部開閉装置305は、ボトル開閉駆動モータ305aと、モータギヤ305bと噛み合う開閉ギヤ305cと、開閉ギヤ305cと噛み合いその先端にボトル開口部に蓋をするキャップ部305eが取り付けられたピニオン305dとかなっている。トナーボトル内のトナーを供給しないときは、キャップ部305eによりボトル開口部に蓋がされている。
トナーバンクケース311の下方には、トナーが貯留されており、この貯留されたトナーの量を検知するトナーバンク用トナー量検知センサ303が設けられている。このトナーバンク用トナー量検知センサ303が所定の高さにトナーがないことを検知したら、ボトル開閉駆動モータ305aが駆動して、キャップ部305eをボトル開口部から離間する方向へ移動させる。これにより、ボトル開口部が開口する。ボトル開口部が開口したら、ボトル開閉駆動モータ305aを駆動させて、トナーボトル302を回転させる。トナーボトル302のトナー収容部には、螺旋状の突起306が設けられており、トナーボトル302の回転で、収容部内のトナーが螺旋状の突起306に案内されて、ボトル開口部へ移動していき、ボトル開口部からトナーバンクケース311へ落下する。トナーバンク用トナー量検知センサ303が、所定の高さにトナーがあることを検知したら、トナーボトル302の回転を停止し、キャップ部305eを移動させて、ボトル開口部に蓋をする。
また、図9に示すようにトナーバンク用トナー量検知センサ303の表面を清掃するトナーバンク用センサ面清掃部材307を設けても良い。このトナーバンク用センサ面清掃部材307は、先に図14で示したサブタンク用センサ面清掃部材111と同様の構成を有している。これにより、トナーバンク用トナー量検知センサ303の表面がトナーによって汚れて、所定の機能を果たさなくなるのを抑制することができる。
上述した機構により、第1実施形態で示したのと同様にしてトナー貯留ユニット221内から吸引管37によって吸引されたトナーは、第2搬送チューブ160を通ってトナーバンク310のトナーバンクケース311に収納される。トナーバンク310内のトナーは、搬送路150によってサブタンク110内に一旦溜められた後、搬送チューブ120を通り、粉体ポンプ130の吸引によって現像ホッパ45内に搬送される(図6参照。)。現像ホッパ45内に搬送されたトナーは、現像タンク46内に配設されたTセンサの出力信号に基づいて適宜現像タンク46内に供給されて、現像に供される。
また、図1、10を参照して、回収タンク内のトナーの搬送経路について説明する。
図10は、本実施形態に係る画像形成装置と粉体供給装置内部の構造を簡略に示す図である。図10において、ドラムクリーニング装置15で回収された未転写トナーは、回収路153を経由して回収タンク90に一旦集められる。同様に、ベルトクリーニング装置10で回収されたトナーも、回収路154を経由して回収タンク90に一旦集められる。
回収タンク90に回収されたトナーは、回収路91を介して、収納ユニット222内に設けられた吸引ポンプ240の吸引によりトナー貯留ユニット221に設けられている廃トナーボトル102a内に搬送される。
回収タンク90の底部には、図示しない多孔質部材を有する第3気体噴出部(流動床)が設けられている。そして、この第3気体噴出部には、収納ユニット222に設けられた不図示のエアーポンプから送出された空気がチューブを介して送入される。このような構成により、多孔質部材から空気が噴出されて、回収タンク90内に回収されたトナーが流動化されて、そのトナーがポンプ240の吸引によってチューブを介して吸引され廃トナー回収容器102aに向けて良好に搬送されることになる。
また、廃トナー回収容器102aとしては、樹脂材料からなるフレキシブルな袋状部材(例えば、ビニール袋やポリ袋等である。)を用いている。廃トナー回収容器102aは、ゴムバンド等でセット部99に取り付けられる。セット部99には、廃トナーが排出される排出口を備えた配管97と、内部に送入された空気を排出する脱気機構としてのフィルタ98と、が設けられている。このように、セット部99に配管97(排出口)とフィルタ98を設けることで、一度の操作で、配管97とフィルタ98とを回収容器90に取り付けることができる。
廃トナーボトル102a内のトナーは、トナー貯留ユニット221の交換と共に回収されて、新たにリサイクルトナーとして使用される。
また、図1で示すように、回収タンク90とトナーバンク310内のトナーボトル302とは、回収路92によって接続されている。回収タンク90内に回収されたトナーは、この回収路92を介してトナーボトル302内に搬送され、再び画像形成装置100において使用される。
このように、本実施形態では、中間貯留部としてサブタンク110の他にトナーバンク310を設けることによって、クリーニング装置15、ベルトクリーニング装置10から回収タンク90内に回収されたトナーを、回収路92によって画像形成装置内に還流させて、回収トナーを有効に利用することができる。
また更に、図1において、回収タンク90とサブタンク110とを接続する回収路95(不図示)を設けて、回収部90内に回収されたトナーをサブタンク110内に搬送する構成とすることも可能であり、回収タンク90と現像ホッパ45とを接続する回収路96(不図示)を設けて、回収タンク90内に回収されたトナーを現像ホッパ45内に搬送する構成とすることも可能である。
なお、前記各実施の形態では、トナーを供給先に供給する粉体供給装置20に対して本発明を適用したが、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤を供給先に供給する粉体供給装置に対しても当然に本発明を適用することができる。その場合、粉体収容部内の2成分現像剤の残量を検知する検知手段として透磁率センサを用いることもできる。 さらに、以下の粉体供給装置に対しても本発明を適用することができる。(1)樹脂成型機に成型材料(ペレット)を補充する粉体供給装置(補充機)(2)小麦粉、肥料、家畜用飼料等を移送する粉体供給装置(3)粉末又は液体から成る薬品や錠剤等を搬送する製造現場で用いられる粉体供給装置(4)セメントを移送する粉体供給装置(5)工業用塗料に空気を分散させることで粘度を下げて搬送する工業用塗料用の粉体供給装置(6)道路塗装成分や空気ベッドの内填材等に用いる工業用ガラスビーズを搬送する粉体供給装置 なお、2成分現像剤やガラスビーズ等の硬度が高い粉体を用いる場合には、気体噴出部33(流動床)をPE、PC等の樹脂材料で形成すると経時でダメージを受けて多孔質部材の孔部が塞がれる可能性がある。したがって、そのような場合には、気体噴出部を銅や鉄の焼結部材や細かい目の金属メッシュフィルタで形成することが好ましい。
(第1実施形態)
次に、図2を参照して、本発明の特徴部について説明する。
上述したように、粉体供給装置220は、トナー貯留ユニット221と、収納ユニット222から主として構成されており、トナー貯留ユニット221の背面221Bには、電子情報記録手段たるICチップ404が設けられている。また、収納ユニット222には、電子情報送信手段たる非接触ICリーダ/ライタ406が設けられている。
図11は、第1実施形態におけるトナー貯留ユニット221と、電子情報送信手段である非接触ICリーダ/ライタ及び制御装置427との関係を示すブロック図である。
図11に示すように、ホストコンピュータ401には、端末装置としての画像形成装置100が接続されている。また、ホストコンピュータ401には、非接触ICリーダ/ライタ406が接続されており、トナー貯留ユニット221に設けられたICチップ404は、非接触ICリーダ/ライタ406に非接触に電磁結合されて、通信可能となっている。
ホストコンピュータ401には、非接触ICリーダ/ライタ406を介して、ICチップ404に記録されたトナー貯留ユニット221のID情報が入力される。
ICチップ404には、粉体貯留ユニットを識別するための識別情報(ID情報)、又は粉体貯留ユニット内に貯留されている粉体を識別するための識別情報(ID情報)を記録することができる。更に、ICチップ404には、この両者を記録することも可能である。
粉体貯留ユニット221の識別情報としては、例えば粉体貯留ユニット221の型式、製造番号の少なくとも一つを記録することが可能であり、また、粉体貯留ユニット221内の粉体の識別情報としては、粉体の型式、製造番号、製造日時、充填日時、粉体製造工場識別のうちの少なくとも一つを記録することができる。
また、ICチップ404に記録される識別情報としては、上述したものに限られるものではなく、例えば、トナーの組成情報、使用有効期限、使用温度等に関する情報や、トナー貯留ユニット221におけるトナーの利用許可回数、利用許可時間等の情報を記録することも可能である。
次に、本実施形態における制御システムについて説明する。図12は、本実施形態に係る画像形成装置の電子回路の一部を示すブロック図である。図12において、制御装置427は図示しないCPU、RAM、ROMなどを有しており、画像形成装置100全体の制御を司っている。
制御装置427の入力側には、プリントモードやシート紙選択、枚数、等を入力可能な操作パネル(図示せず)上の操作キー428、各種スイッチ/センサ430等が接続されている。また、更に制御装置427の入力側には、ホストコンピュータ401が接続されている。ICチップ404に記録されたID情報は、非接触ICリーダ/ライタ406を介して、ホストコンピュータ401によって、画像形成装置100に備えられた制御装置427に送信される。
制御装置427の出力側には、感光体12、現像ローラ46b、搬送オーガ46c等を回転駆動するモータドライバ532、帯電装置13に電圧を印加する可変の帯電電源533、露光手段11に電圧を印加する可変のバイアス電源516eと共に、搬送管150の搬送コイル駆動モータ150a、粉体ポンプ130の図示しない駆動モータ130aが接続されている。
また、制御装置427の出力側には、収納ユニット222の吸引ポンプ162の駆動モータ、気体供給ポンプ224等の駆動モータも接続されている。
次に、トナー貯留ユニット221の循環システムを、トナー貯留ユニット221に接続させて設けられた粉体搬送手段の制御動作と併せて説明する。
まず、メーカーが、粉体を充填するための工場において、トナー貯留ユニット221にトナーを充填する。次いで、図示しない端末装置と非接触ICリーダ/ライタ406を使用して、トナー貯留ユニット221に設けられたICチップ404にトナー貯留ユニット221のID情報を書き込む。かかるID情報は、非接触ICリーダ/ライタ406を介して、ホストコンピュータ401にも送信されて記録される。
画像形成装置100の使用者から、トナー貯留ユニット221の交換が要求されると、メーカーのサービスマンは、この使用者の元に赴いて、上述のトナー貯留ユニット221を画像形成装置本体100に装着する。
図2に示すように、トナー貯留ユニット221の底面には、キャスタ221aが設けられており、上述したように、トナー貯留ユニット221は、粉体供給装置220に対して着脱可能に構成されている。トナー貯留ユニット221は、サービスマン等の作業者によって背面Bが押されると、キャスタ221aの移動により、図中矢印方向に移動されて、収納ユニット222内に収納される。図13は、トナー貯留ユニット221が、収納ユニット222内に収納された後の状態を示す図である。
新たなトナーが充填されたトナー貯留ユニット221が収納ユニット222に装着されると、画像形成装置本体100は、このトナー貯留ユニット221を図示しない検知手段によって検知して、非接触リーダ/ライタ406を駆動する。非接触リーダ/ライタ406は、ICチップ404と交信して、ICチップ404に記録されたID情報を画像形成装置100に接続されたホストコンピュータ401に送信し、ホストコンピュータ401は、このID情報を画像形成装置本体の制御装置427に送信する。
制御手段427は、非接触リーダ/ライタ406からホストコンピュータ401を介して送信された、電子情報たるID情報を参照して、新たに装着された粉体貯留ユニット221が、粉体搬送手段に供給動作をさせるに適した粉体貯留ユニットであるか否か又は粉体貯留ユニット221内に貯留されているトナーが、画像形成装置100本体への供給対象として適したものであるか否かを判定する。
この時に用いられる判定基準は、先に粉体を充填する工場において、このトナー貯留ユニット221にトナーを充填した時に、ホストコンピュータ401に送信して記録されたID情報である。
制御部427は、新たに収納ユニット222に装着された粉体貯留ユニット221が、粉体搬送手段に供給動作をさせるに適した粉体貯留ユニットでない、又はこの粉体貯留ユニット221に貯留されているトナーが、画像形成装置100本体への供給対象として適したものでないと判断した場合には、粉体搬送手段の画像形成装置100へのトナー供給の動作を停止する制御を行う。
この結果、正しい種類のトナー貯留ユニットが装着されなかったり、誤った種類のトナーが充填されたトナー貯留ユニットが装着されたりして、画像形成装置100本体が故障したり、誤動作を生じたりすることを防止することができる。
また、制御部427は、新たに収納ユニット222に装着された粉体貯留ユニット221が、粉体搬送手段に供給動作をさせるに適した粉体貯留ユニットである、又はこの粉体貯留ユニット221に貯留されているトナーが、画像形成装置100本体への供給対象として適したものであると判断した場合には、粉体搬送手段の画像形成装置100へのトナー供給の動作を許可する制御を行う。
トナー貯留ユニット221内のトナーが消費されて無くなると、ユーザーはメーカーにトナー貯留ユニット221を回収してもらうか、このトナー貯留ユニット221内に新たにトナーの再充填をすることを依頼する。
メーカーは、回収したトナー貯留ユニット221の劣化が著しい場合や充填するトナー種を変更する場合には、粉体充填工場において洗浄して、その後、そのICチップ404を、ホストコンピュータ401に接続された非接触リーダ/ライタ406を介して読み取る。読み取られたトナー貯留ユニット221のID情報に対応するトナーを補充装置により再充填する。メーカーは、トナー貯留ユニット221へのトナーの再充填を適正に行った後に、ICチップに記録された従来のID情報をクリアして、新たなID情報を書き込む。かかるID情報は、非接触リーダ/ライタ406を介して、ホストコンピュータ401にも記録される。その後、メーカーは、トナー貯留ユニット221を循環システムの物流工程に戻す。
ID情報の変更により、トナー貯留ユニット221の回収後、他の機構等を変更することなく、トナー貯留ユニット221の組合せ相手とする画像形成装置100を変更することもできるため、循環システム特有の効率的な使用が可能となる。
上述したように、大容量のトナーを収容できるトナー貯留ユニット221を備えた粉体供給装置220において、粉体を充填する粉体充填工場でトナーを充填されたトナー貯留ユニット221が、粉体充填工場から画像形成装置100の使用者の元に配送されると共に、このトナー貯留ユニット221内のトナーが消費されて交換が必要となると、この使用済みの貯留ユニット221が、使用者の元から粉体充填工場に返送される、貯留ユニット221の循環システムを採用することで、トナー貯留ユニット221の交換頻度を少なくすると共に、画像形成装置100の使用者が、自身でトナー貯留ユニット221の交換を行う手間が省かれるため、画像形成装置100の使用者の利便性をより向上させることができる。
また、上述した貯留ユニット221の循環システムにおいて、ID情報を記録した電子情報記録媒体たるICチップ404を使用して、画像形成装置100の粉体搬送手段の制御を行うことで、粉体充填工場から使用者の元に貯留ユニット221が配送される際に、誤ったトナー貯留ユニット221が配送されたり、貯留ユニット221内に誤ったトナーが充填されて配送されたりした時に、粉体搬送手段の動作を停止させて、画像形成装置100本体に誤ったトナーが使用されることを防止することができ、画像形成装置本体が故障したり、誤動作したりすることを防止することができる。
(第2実施形態)
また、上述の実施形態では、制御装置427を、画像形成装置本体100内に設ける構成としたが、この制御装置427を、収納ユニット222に設ける構成としてもよい。
図14は、第2の実施形態におけるトナー貯留ユニット221と電子情報送信手段である非接触ICリーダ/ライタ及び制御装置427との関係を示すブロック図である。
なお、第2実施形態の画像形成装置100及び粉体供給装置220は、制御装置427を収納ユニット222内に設けたこと以外は、第1実施形態と同様の構成をとるものである。
以下に、第2の実施形態における粉体搬送手段の制御動作について説明する。
図14及び図12において、トナー貯留ユニット221に固設されたICチップ427に記録されているID情報は、収納ユニット222に設けられた非接触ICリーダ/ライタ406によって読み取られる。このID情報は、非接触ICリーダ/ライタ406によって、ホストコンピュータ401を介して、収納ユニット222に設けられた制御装置427に送信される。制御装置427では、非接触ICリーダ/ライタ406から送信されたID情報を参照して、装着された粉体貯留ユニット221が、粉体搬送手段に供給動作をさせるに適した粉体貯留ユニットであるか否か、又はこの粉体貯留ユニット221内に貯留されているトナーが供給対象として適したトナーであるか否かを判断する。
制御装置427は、粉体貯留ユニット221が、粉体搬送手段に供給動作をさせるに適した粉体貯留ユニットである、又はこの粉体貯留ユニット221内に貯留されているトナーが、供給対象として適したトナーであると判定した後に、粉体搬送手段の供給動作を開始させる。
電子情報記録手段たるICチップ404、電子情報送信装置たる非接触ICリーダ/ライタ406、制御装置427を、共に粉体供給装置220内に設ける構成とすることで、粉体供給装置220から画像形成装置100へのトナーの搬送供給の制御を、粉体供給装置220単独で行うことが可能となる。
(第3実施形態)
また、上述した第1の実施形態においては、電子情報送信装置たる非接触ICリーダ/ライタ406を収納ユニット221に備える構成としたが(図2、図13参照。)、この非接触ICリーダ/ライタ406を、画像形成装置100本体に設ける構成とすることも可能である。
以下に、第3の実施形態における粉体搬送手段の制御動作について説明する。
なお、第3実施形態の画像形成装置100及び粉体供給装置220は、非接触ICリーダ/ライタ406を画像形成装置100本体に設けたこと以外は、第1実施形態と同様の構成をとるものである。
図11、図12において、トナー貯留ユニット221に固設されたICチップ427に記録されているID情報は、画像形成装置100本体に設けられた非接触ICリーダ/ライタ406によって読み取られた後、上述したのと同様の機構により、画像形成装置100本体に設けられた制御装置427に送信される。制御装置427は、非接触ICリーダ/ライタ406から送信されたID情報を参照して、粉体貯留ユニット221が、粉体搬送手段に供給動作をさせるに適した粉体貯留ユニットであるか否か、又は前記粉体貯留ユニット221内に貯留されているトナーが、供給対象として適したトナーであるか否かを判断する。
制御装置427は、粉体貯留ユニット221が、粉体搬送手段の供給動作を行わせるのに適した粉体貯留ユニットである、又はこの粉体貯留ユニット221内に貯留されているトナーが、供給対象として適したトナーであると判定した後に、粉体搬送手段の供給動作を開始させる。
電子情報送信装置たる非接触ICリーダ/ライタ406と制御装置427を、画像形成装置本体100内に備える構成とすることで、収納ユニット222を簡易な構成として、粉体供給装置220に備えることができる。
なお、上述した実施形態では、トナー貯留ユニット221に設けられたICチップ404が、外部装置と非接触で交信する無線通信方式を採用した例について説明したが、ICチップと、これに個別に対向する各検出端子とを短絡させて通信を可能にするいわゆる有線通信方式を採用することも可能である。
本発明に係る画像形成装置の概略構成図である。 収納ユニットにトナー貯留ユニットが装着される状態を示す概略図である。 トナー貯留ユニットと収納ユニットの内部構成を説明するための図であり、 トナー貯留ユニット221内部構造を示す概略図である。 図4における吸引管37周辺の構造を、拡大して示す図である。 本実施形態における粉体供給装置と画像形成装置内部のトナーの搬送経路を簡略に示す図である。 本実施形態の画像形成装置におけるトナーバンク310から現像ホッパ45間の構成を示す概略図である。 粉体ポンプ130の分解図である。 トナーバンク311内部の構成を拡大して示す図である。 本実施形態に係る画像形成装置と粉体供給装置内部の構造を簡略に示す図である。 第1実施形態におけるトナー貯留ユニット221と電子情報送信手段である非接触ICリーダ/ライタ及び制御装置427との関係を示すブロック図である。 本実施形態に係る画像形成装置の電子回路の一部を示すブロック図である。 トナー貯留ユニット221が収納ユニット222内に収納された後の状態を示す図である。 第2の実施形態におけるトナー貯留ユニット221と電子情報送信手段である非接触ICリーダ/ライタ及び制御装置427との関係を示すブロック図である。
符号の説明
100 画像形成装置
220 粉体供給装置
221 トナー貯留ユニット
222 収納ユニット
310 トナーバンク
401 ホストコンピュータ
404 ICチップ
406 非接触ICリーダ/ライタ
427 制御装置

Claims (4)

  1. 画像形成用の粉体を画像形成装置に供給する粉体供給装置において、
    前記粉体供給装置は、前記粉体を貯留する粉体貯留ユニットと、該粉体貯留ユニットを収納し、画像形成装置本体と一体又別体で設けられる収納ユニットとを有し、
    前記粉体貯留ユニットは、トナー搬送経路によって前記画像形成装置本体と連通し、且つ前記粉体貯留ユニットを識別するための識別情報及び/又は前記粉体貯留ユニット内に貯留されている粉体を識別するための識別情報である電子情報を記録する電子情報記録手段を有し、
    前記収納ユニットは、前記電子情報を受信した後、この電子情報の送信を行う電子情報送信手段を有し、
    前記粉体貯留ユニットは、前記粉体を充填する粉体充填工場で粉体が充填された後、前記粉体が使用される画像形成装置の使用場所に配送されると共に、
    前記画像形成装置の使用場所において前記粉体貯留ユニット内の粉体が使用済み状態となった後に、前記粉体充填工場に返送される循環システムに用いられ、
    前記粉体貯留ユニットが粉体充填工場で粉体が充填された際に、前記画像形成装置に接続されたホストコンピュータが、粉体充填時における、粉体貯留ユニットを識別するための識別情報及び/又は粉体貯留ユニット内に貯留されている粉体を識別するための識別情報である電子情報を受信して記録し、
    前記粉体の供給動作を制御する制御手段が、前記収納ユニットに設けられ、
    前記制御手段は、前記ホストコンピュータに記録された前記粉体充填時の電子情報を判定基準として、前記電子情報送信手段から送信された電子情報を判定し、前記粉体貯留ユニットが前粉体の供給動作をさせるに適した粉体貯留ユニットである又は前記粉体貯留ユニットに貯留されている粉体が供給対象として適した粉体であると判定した後に、前記粉体の供給動作を開始させる
    ことを特徴とする粉体供給装置。
  2. 請求項1に記載の粉体供給装置において、
    前記粉体貯留ユニット識別情報は、前記粉体貯留ユニットの型式、製造番号の少なくとも一つを用いたものであり、
    前記粉体貯留ユニット内の粉体の識別情報は、粉体の型式、製造番号、製造日時、充填日時、粉体製造工場識別のうちの少なくとも一つを用いたものである
    ことを特徴とする粉体供給装置。
  3. 潜像を担持する像担持体と、像担持体表面に形成された静電潜像をトナーで可視像化する現像装置とを有する画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、画像形成用の粉体を貯留する粉体貯留ユニットと、該粉体貯留ユニットを収納し、画像形成装置本体と一体又別体に構成される収納ユニットを有し、
    前記粉体貯留ユニットは、トナー搬送経路によって前記画像形成装置本体と連通し、且つ前記粉体貯留ユニットを識別するための識別情報及び/又は前記粉体貯留ユニット内に貯留されている粉体を識別するための識別情報である電子情報を記録する電子情報記録手段を有し、
    前記画像形成装置は、前記電子情報を受信した後、この電子情報の送信を行う電子情報送信手段を有し、
    前記粉体貯留ユニットは、前記粉体を充填する粉体充填工場で粉体が充填された後、前記粉体が使用される画像形成装置の使用場所に配送されると共に、
    前記画像形成装置の使用場所において前記粉体貯留ユニット内の粉体が使用済み状態となった後に、前記粉体充填工場に返送される循環システムに用いられ、
    前記粉体貯留ユニットが粉体充填工場で粉体が充填された際に、前記画像形成装置に接続されたホストコンピュータが、粉体充填時における、粉体貯留ユニットを識別するための識別情報及び/又は粉体貯留ユニット内に貯留されている粉体を識別するための識別情報である電子情報を受信して記録し、
    前記粉体の供給動作を制御する制御手段が、前記収納ユニットに設けられ、
    前記制御手段は、前記ホストコンピュータに記録された前記粉体充填時の電子情報を判定基準として、前記電子情報送信手段から送信された電子情報を判定し、前記粉体貯留ユニットが前記粉体の供給動作をさせるに適した粉体貯留ユニットである又は前記粉体貯留ユニットに貯留されている粉体が供給対象として適した粉体であると判定した後に、前記粉体の供給動作を開始させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記粉体貯留ユニット識別情報は、前記粉体貯留ユニットの型式、製造番号の少なくとも一つを用いたものであり、
    前記粉体貯留ユニット内の粉体の識別情報は、粉体の型式、製造番号、製造日時、充填日時、粉体製造工場識別のうちの少なくとも一つを用いたものである
    ことを特徴とする画像形成装置。
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