JP4621271B2 - タイヤのシミュレーション方法 - Google Patents

タイヤのシミュレーション方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4621271B2
JP4621271B2 JP2008195203A JP2008195203A JP4621271B2 JP 4621271 B2 JP4621271 B2 JP 4621271B2 JP 2008195203 A JP2008195203 A JP 2008195203A JP 2008195203 A JP2008195203 A JP 2008195203A JP 4621271 B2 JP4621271 B2 JP 4621271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire model
model
tire
acceleration
rigid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008195203A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010030459A (ja
Inventor
憲二 植田
正貴 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2008195203A priority Critical patent/JP4621271B2/ja
Priority to US12/483,924 priority patent/US8200463B2/en
Priority to KR1020090053936A priority patent/KR101581467B1/ko
Priority to CN2009101462562A priority patent/CN101639409B/zh
Priority to AT09008557T priority patent/ATE499654T1/de
Priority to DE602009000778T priority patent/DE602009000778D1/de
Priority to EP09008557A priority patent/EP2151775B1/en
Publication of JP2010030459A publication Critical patent/JP2010030459A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4621271B2 publication Critical patent/JP4621271B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M17/00Testing of vehicles
    • G01M17/007Wheeled or endless-tracked vehicles
    • G01M17/02Tyres
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C99/00Subject matter not provided for in other groups of this subclass
    • B60C99/006Computer aided tyre design or simulation
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/10Geometric CAD
    • G06F30/15Vehicle, aircraft or watercraft design
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/20Design optimisation, verification or simulation
    • G06F30/23Design optimisation, verification or simulation using finite element methods [FEM] or finite difference methods [FDM]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Computational Mathematics (AREA)
  • Mathematical Analysis (AREA)
  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • Tires In General (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)

Description

本発明は、タイヤを任意の速度で転動させた状態をコンピュータを用いて数値計算するタイヤのシミュレーション方法に関し、詳しくは精度を低下させることなく計算時間を短縮化しうる方法に関する。
近年、コンピュータを用いることにより、任意の速度で転動する空気入りタイヤの状態を数値計算するシミュレーション方法が種々提案されている(下記特許文献1ないし4参照)。このシミュレーション方法では、先ず、評価対象となるタイヤを有限個の要素を用いて分割することにより、タイヤモデルが設定される。該タイヤモデルの要素の大部分には、タイヤを構成するゴムやコード材に類似した弾性が定義された要素が用いられる。
次に、上記タイヤモデルに、例えばリム、空気圧及び荷重に相当する各種の条件を与えかつ路面モデルに接地させた後、加速度を与えて所定の評価速度まで加速走行させる加速ステップが行われる。加速ステップでは、例えば、1G(≒9.8m/s2)という実使用条件を考慮するとかなり大きな加速度を与えた場合でも、速度50km/hまで加速させるには約1.4秒必要になる。そして、評価速度に達した後、転動しているタイヤモデルから必要な物理量が計算される。
特開2003−127622号公報 特開2004−20229号公報 特開2004−322971号公報 特開2002−67636号公報
ところで、定常速度で回転しているタイヤ特性をシミュレーションにて予測したい場合、上述の加速に要する時間は無駄である。従って、シミュレーションの計算時間を短縮するためには、加速ステップにおいて、タイヤモデルに大きな加速度を与え、短時間で評価速度まで加速させることが有効である。
しかしながら、あまりに大きな加速度を与えると、タイヤモデルの弾性の要素の変形量が著しく大きくなり要素の破壊や計算エラーなどが生じるという不具合がある。
また、上記シミュレーションには、通常、有限要素法が用いられる。有限要素法では、時間を有限の長さに分割(ステップ)して計算が行われる。このとき、あるステップ終了後の各要素の状態は、次ステップの計算の初期値として採用され、順次計算が時系列に行われる。各ステップでは、計算結果が予め定められた桁数で丸められるため、誤差が生じる。通常のステップ数では、その誤差が計算結果に影響しないように十分な桁数が確保されている。しかし、上述の加速に多くの時間が必要になると、必然的にステップ数が多くなり、ひいては桁数に依存して誤差が累積し、いわゆる桁落ちという計算精度の悪化が生じるおそれがある。
本発明は、以上のような実情に鑑み案出なされたもので、加速ステップにおいて、タイヤモデルの弾性の要素を剛体化した剛体タイヤモデルを得、該剛体タイヤモデルに大きな加速度を与えることを可能として、計算精度を低下させることなく計算時間を短縮化しうるタイヤのシミュレーション方法を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、タイヤが任意の速度で路面上を転動する状態をコンピュータを用いて数値計算するタイヤのシミュレーション方法であって、少なくとも一部に弾性が定義された要素を用いて数値計算用のタイヤモデルを設定するステップと、前記タイヤモデルを路面モデルに静的に接触させかつ荷重を負荷して変形させるステップと、前記変形したタイヤモデルを前記速度に加速させる加速ステップと、前記速度で転動するタイヤモデルから必要な物理量を取得するステップとを含み、かつ前記加速ステップは、前記変形したタイヤモデルの前記弾性の要素の少なくとも一部を剛体化して剛体タイヤモデルを得るステップと、前記剛体タイヤモデルに加速度aを時間Tで与えるステップと、前記剛体タイヤモデルが予め定めた速度になったときに該剛体タイヤモデルの各要素を元の弾性率に戻すステップとを含み、前記加速度を与えるステップは、前記変形したタイヤモデルを加速させる前記時間Tを決定する工程と、この決定された加速させる時間Tが下式を満足するように前記加速度aを決定する工程とを含むことを特徴とする。
T≦√(L/a)
(ただし、Tは前記時間(秒)、Lはタイヤモデルの接地長さ(m)、aは加速度(m/s 2 )である。)
また請求項2記載の発明は、前記決定された加速させる時間Tは、下式を満足することを特徴とする請求項1記載のタイヤのシミュレーション方法である。
T≦√(2L/3a)
(ただし、Tは前記時間(秒)、Lはタイヤモデルの接地長さ(m)、aは加速度(m/s2)である。)
本発明の加速ステップにおいては、タイヤモデルを変形しない剛体タイヤモデルに変えて加速度が与えられる。従って、加速中のタイヤモデルの変形計算が一切不要となる。また、剛体タイヤモデルは、変形しないので、非常に大きな加速度を与えることができる。従って、短時間で必要な速度まで加速させることが可能になる。なお、剛体タイヤモデルが予め定めた速度になったときには、剛体タイヤモデルの各要素の弾性率を元の弾性率に戻すことにより、タイヤモデルの各部の変形量などを知ることができる。従って、本発明のシミュレーション方法では、計算精度を低下させることなく計算時間を短縮しうる。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態のシミュレーション方法を実施するためのコンピュータ装置1が示されている。このコンピュータ装置1は、本体1aと、入力手段としてのキーボード1b及びマウス1cと、出力手段としてのディスプレイ装置1dとから構成されている。本体1aは、例えば演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メモリー、大容量記憶装置及びディスクドライブ1a1、1a2などを適宜具える。そして、前記大容量記憶装置には後述する方法を実行するための処理手順(プログラム)が記憶されている。
図2には、本実施形態のシミュレーション方法の処理手順の一例が示される。
本実施形態では、先ずタイヤモデル2が設定される(ステップS1)。
図3には、タイヤモデル2の一例を3次元上に視覚化して示す。タイヤモデル2は、解析しようとするタイヤを有限個の小さな要素e…に置き換えたものである。前記評価対象のタイヤは、実在するか否かは問わないが、本実施形態では、乗用車用ラジアルタイヤを解析対象としている。
前記各要素eは、数値解析が可能に定義される。数値解析が可能とは、例えば有限要素法、有限体積法、差分法又は境界要素法といった数値解析法にて変形計算が可能なことを意味する。
また、各要素e…の節点番号、全体座標系X−Y−Zにおける各節点座標値、要素形状、材料特性(例えば密度、弾性率及び減衰係数等)などは、前記コンピュータ装置1に記憶される。つまり、タイヤモデル2の実体は、前記コンピュータ装置1にて取り扱い可能な数値データである。
図4には、タイヤモデル2の回転軸(図示せず)を含むタイヤ子午線断面図が示される。本実施形態のタイヤモデル2は、ゴムをモデル化した部分として、トレッドゴムに対応する弾性率が定義された第1の要素e1からなるトレッドゴムモデル部E1と、サイドウォールゴムに対応する弾性率が定義された第2の要素e2からなるサイドゴムモデル部E2と、ビードエーペックスゴムに対応する弾性率が定義された第3の要素e3からなるエーペックスモデル部E3と、インナーライナーに対応する弾性率が定義された第4の要素e4からなるインナーライナーモデル部E4とを含む。従って、第1ないし第4の要素e1ないしe4は、応力に比例した歪が生じる弾性体として取り扱われる。なお弾性体とは、力を加えると変形するが、除荷すれば元の寸法と戻る性質を有する物体であり、超弾性体を含む概念とする。
また、タイヤモデル2は、繊維コード材をモデル化した部分として、カーカスコードに対応する弾性率とカーカスコードの長手方向に沿った直交異方性とが定義された第5の要素e5で構成されるカーカスモデル部E5と、ベルトプライに対応する弾性率とベルトコードの長手方向に沿った直交異方性とが定義された第6の要素e6で構成されるベルトモデル部E6とを含む。第5ないし第6の要素e5ないしe6も、応力に比例した歪が生じる弾性体として取り扱われる。
さらに、タイヤモデル2は、ビードコアに対応する弾性率が定義された第7の要素e7で構成される環状のビードコアモデル部E7を含んでいる。この第7の要素e7は、外力が作用しても全く変形しない剛体として取り扱われる。
なお、前記第1ないし第4の要素e1〜e4及び第7の要素e7には、例えば、四面体又は六面体の三次元ソリッド要素が好適に用いられる。他方、繊維コード材に対応する第5ないし第6の要素e5〜e6には、上記三次元ソリッド要素の他、平面シェル要素なども好適に用いられる。また、本実施形態のタイヤモデル2は、トレッドゴムモデル部E1に溝が設けられていないが、このような態様に限定されるものではない。
次に、路面モデル3が定義される(ステップS2)。
本実施形態の路面モデル3は、図5に示されるように、単一の平面を構成する1以上の剛表面要素e8によって板状にモデル化されたものを示す。路面モデル3は、剛表面であるため、外力が作用しても変形しない。路面モデル3は、必要に応じて凹凸、例えば不規則な段差、窪み、うねり、轍などが設けられても良いし、ドラム試験器に見立てた円筒状表面に形成されても良い。
次に、シミュレーションを行うための各種の条件が設定される(ステップS3)。
設定される条件としては、例えばタイヤモデル2を装着するリム、空気圧、垂直荷重、評価する走行速度、走行時のスリップ角、キャンバー角及びタイヤモデル2と路面モデル3との間の摩擦係数などを含む。摩擦係数は、走行する路面に応じた値が定義される。
次に、本実施形態では、図6に示されるように、タイヤモデル2を路面モデル3に接触させかつ垂直荷重(Z軸方向の荷重)を負荷したときのタイヤ形状を計算する変形シミュレーションが行われる(ステップS4)。
変形シミュレーションでは、上記ステップS3で設定された条件に従い、リム組みされかつ所定の空気圧が充填されたタイヤが所定の垂直荷重で路面に押しつけられている状態が計算される。例えばタイヤモデル2のビードコアモデル部E7の間隔をリム幅に応じた幅寸法に変形させることにより、タイヤモデル2をリム組みした状態が計算できる。また、タイヤモデル2の内腔面に所定の等分布荷重を負荷して変形させることにより、タイヤモデル2に空気圧を充填した状態が計算できる。また、垂直荷重は、タイヤモデル2の回転軸に与えられることによって、荷重により変形したタイヤモデル2の形状が計算される。
上記の計算は、有限要素法により行われる。有限要素モデルに各種の境界条件を与え、その系全体の力、変位などの物理量を計算する手順ないし方法については、よく知られている公知の例に従い行うことができる。本例では、前記コンピュータ装置1により汎用の解析プログラム(例えば汎用陽解法ソフト「LS−Dyna」)等を実行して計算が行われる。
また、本実施形態では、タイヤモデル2を路面モデル3に静的に接触させる。このような変形シミュレーションによって得られたタイヤモデル2を視覚化した側面図を図7に示す。図7から明らかなように、タイヤモデル2のトレッドゴムモデル部E1は、剛体である路面モデル3と接触する接地面部Aが平らに変形する。
次に、タイヤモデル2の各要素の変形情報が前記コンピュータ装置1に記録される(ステップS5)。即ち、第1ないし第6の要素e1〜e6は弾性変形するので、各要素の応力、歪及びエネルギー等の変形情報がコンピュータ装置1の記憶装置に記憶される。なお、記録される情報は、必要に応じて種々のパラメータを含むことができる。
次に、タイヤモデル2の剛体化が行われる(ステップS6)。
本実施形態では、弾性の要素である第1ないし第6の要素e1ないしe6の全てを剛体化することにより、タイヤモデル2が剛体タイヤモデル5へと修正される。要素の剛体化は、例えば各要素に定義されている弾性率の値を無限大に変更することにより表現できる。このような剛体タイヤモデル5は、図7に示した形状、即ち、トレッドゴムモデル部E1に平坦に変形した接地面部Aを含む形状を維持し続ける。
次に、剛体タイヤモデル5に加速度を与えて任意の速度まで加速させることが行われる(ステップS7)。本実施形態では、図7、図8に示されるように、剛体タイヤモデル5の回転軸CLはその軸線回りで回転可能かつ上下方向(Z軸方向)にのみ移動可能な条件が定義されるとともに、路面モデル3が所定の速度で移動させられる。これにより、剛体タイヤモデル5は、路面モデル3との接触による摩擦力によって加速度を与えられる。ただし、加速度を与える方法は、このような態様に限定されるものではない。
ここで、剛体タイヤモデル5は、外力が作用しても一切変形せず、上記変形シミュレーションで得られた変形状態を維持したまま回転する。従って、剛体タイヤモデル5は、現実には作用し得ないような大きな加速度(例えば100G以上)が与えられても、要素e1ないしe6のつぶれや計算エラーなどを生じることなしに、短時間で所定の速度まで加速させることが可能になる。また、加速中の剛体タイヤモデル5の変形計算が一切不要となるので、計算負荷を減じるのにも役立つ。
剛体タイヤモデル5を加速させる時間は特に限定されるものではない。しかしながら、本実施形態の剛体タイヤモデル5は、平らに変形した接地面部Aを含んでいるため外径が一定ではない。従って、加速させる時間が長くなると、剛体タイヤモデル5に大きな上下の振動等が発生するおそれがある。このような振動を抑制するためには、加速中の剛体タイヤモデル5の移動量を少なくすることが望ましく、とりわけ剛体タイヤモデル5が加速する前の接地状態における路面モデルとの接地長さLの1/2(接地面部の位置P1〜P2)以下とするのが望ましい。そのためには、剛体タイヤモデル5に与える加速度をa(m/s2)とすると、加速度を与える時間T(秒)は、下式(1)で表すことができる。
Tat dt≦L/2 …(1)
そして、上記式(1)を解くことにより、下式(2)が得られる。従って、剛体タイヤモデル5を加速させる時間は、下式(2)を満足させることが望ましい。とりわけ、剛体タイヤモデル5の移動量を接地長さLの1/3以下に抑えるときには、下式(3)を満足させることが望ましい。
T≦√(L/a) …(2)
T≦√(2L/3a) …(3)
ここで、剛性タイヤモデル5は、加速度によって一切変形しない。従って、上記式(2)又は(3)では、加速させる時間Tを優先して決定し、その後、加速度aが決定される。
一例として、剛体タイヤモデル5の加速前の接地状態における接地長さL=150mm、評価走行速度=50km/h、剛体タイヤモデル5の移動量を接地長さLの1/3とした場合、剛体タイヤモデル5を加速させる時間Tを例えば7msecと非常に短い時間に設定する。この場合、式(3)より、a≦(2L/3T)となるので、加速度aは、約2040.8(m/s2)に定めるこができる。
なおステップS7により、剛体タイヤモデル5が所定の速度に到達した後は、加速度が零にセットされ、剛体タイヤモデル5は等速走行する。
次に、剛体タイヤモデル5の各要素の弾性率を元に戻し(ステップS8)、またステップS5で記録された変形情報を、タイヤモデル2の各要素e1ないしe6に戻す(ステップS9)。即ち、前記第1ないし第6の要素e1〜e6は、最初に定義された各ゴムや繊維コード材に対応する弾性率に戻される。また、弾性の要素e1ないしe6は、剛体化される前の応力、歪及びエネルギー等が再び与えられる。従って、このようなタイヤモデル2は、目的とする走行速度で転動し、かつ運動方程式と力の釣り合いによって決まる形状に変形できる。
しかる後、タイヤモデル2から必要な物理量が取得される(ステップS10)。取得される物理量としては、例えば、タイヤモデル2の前後力、横力、上下力及び/又はコーナリングパワーなどを含み、これらの値を時系列的に出力することができる。これにより、評価対象タイヤが任意の速度で路面上を転動するときの性能を予測することができる。
また、上記実施形態では、全ての弾性の要素e1ないしe6を剛体化したが、主要な要素のみ剛体化することでも良い。例えば、変形しやすいゴムに対応する要素のみを剛体化することでも十分な効果が得られる。
タイヤサイズ235/45R17の空気入りタイヤについて、本発明を用いたシミュレーション方法にて下記の走行時のコーナリングパワーが計算(予測)された。
走行速度:20km/h、50km/hの2種
空気圧200kPa
スリップ角:1゜
荷重:4.5kN
比較例1及び2の加速ステップは、弾性変形が表現できるタイヤモデルに1Gの加速度を与えることにより行われた。
一方、実施例1及び2のシミュレーション方法では、図2に示す手順で行われ、加速度は113G及び283Gとした。
テストの結果を表1及び図9に示す。
Figure 0004621271
テストの結果、実施例の方法では、計算時間を約62%短縮しうることが確認できる。また、計算結果についても、比較例1との差が約4%であり、精度の悪化が生じていないことも確認することができた。
本実施形態のシミュレーション方法を実施するためのコンピュータ装置の構成図である。 本実施形態のシミュレーション方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態で用いたタイヤモデルの斜視図である。 そのタイヤ子午線断面図である。 路面モデルの斜視図である。 タイヤモデルを路面モデルに接触させた状態を示す斜視図である。 その側面図である。 剛体タイヤモデルの転動状態を示す側面図である。 タイヤモデルの走行速度と時間との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 コンピュータ装置
2 タイヤモデル
3 路面モデル

Claims (2)

  1. タイヤが任意の速度で路面上を転動する状態をコンピュータを用いて数値計算するタイヤのシミュレーション方法であって、
    少なくとも一部に弾性が定義された要素を用いて数値計算用のタイヤモデルを設定するステップと、
    前記タイヤモデルを路面モデルに静的に接触させかつ荷重を負荷して変形させるステップと、
    前記変形したタイヤモデルを前記速度に加速させる加速ステップと、
    前記速度で転動するタイヤモデルから必要な物理量を取得するステップとを含み、かつ
    前記加速ステップは、前記変形したタイヤモデルの前記弾性の要素の少なくとも一部を剛体化して剛体タイヤモデルを得るステップと、
    前記剛体タイヤモデルに加速度aを時間Tで与えるステップと、
    前記剛体タイヤモデルが予め定めた速度になったときに該剛体タイヤモデルの各要素を元の弾性率に戻すステップとを含み、
    前記加速度を与えるステップは、前記変形したタイヤモデルを加速させる前記時間Tを決定する工程と、
    この決定された加速させる時間Tが下式を満足するように前記加速度aを決定する工程とを含むことを特徴とするタイヤのシミュレーション方法。
    T≦√(L/a)
    (ただし、Tは前記時間(秒)、Lはタイヤモデルの接地長さ(m)、aは加速度(m/s 2 )である。)
  2. 前記決定された加速させる時間Tは、下式を満足することを特徴とする請求項1記載のタイヤのシミュレーション方法。
    T≦√(2L/3a)
    (ただし、Tは前記時間(秒)、Lはタイヤモデルの接地長さ(m)、aは加速度(m/s2)である。)
JP2008195203A 2008-07-29 2008-07-29 タイヤのシミュレーション方法 Expired - Fee Related JP4621271B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008195203A JP4621271B2 (ja) 2008-07-29 2008-07-29 タイヤのシミュレーション方法
US12/483,924 US8200463B2 (en) 2008-07-29 2009-06-12 Method of simulating rolling tire
KR1020090053936A KR101581467B1 (ko) 2008-07-29 2009-06-17 타이어의 시뮬레이션 방법
CN2009101462562A CN101639409B (zh) 2008-07-29 2009-06-19 模拟滚动轮胎的方法
AT09008557T ATE499654T1 (de) 2008-07-29 2009-06-30 Verfahren zum simulieren eines rollenden reifens
DE602009000778T DE602009000778D1 (de) 2008-07-29 2009-06-30 Verfahren zum Simulieren eines rollenden Reifens
EP09008557A EP2151775B1 (en) 2008-07-29 2009-06-30 Method of simulating rolling tire

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008195203A JP4621271B2 (ja) 2008-07-29 2008-07-29 タイヤのシミュレーション方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010030459A JP2010030459A (ja) 2010-02-12
JP4621271B2 true JP4621271B2 (ja) 2011-01-26

Family

ID=41394059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008195203A Expired - Fee Related JP4621271B2 (ja) 2008-07-29 2008-07-29 タイヤのシミュレーション方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8200463B2 (ja)
EP (1) EP2151775B1 (ja)
JP (1) JP4621271B2 (ja)
KR (1) KR101581467B1 (ja)
CN (1) CN101639409B (ja)
AT (1) ATE499654T1 (ja)
DE (1) DE602009000778D1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2948764B1 (fr) * 2009-07-28 2011-08-26 Michelin Soc Tech Procede de prevision d'un bruit de roulement d'un pneumatique
FR2948765B1 (fr) 2009-07-28 2013-10-18 Michelin Soc Tech Procede de prevision d'un effet physique d'interaction entre un pneumatique et un revetement routier
JP5584004B2 (ja) * 2010-03-31 2014-09-03 株式会社ブリヂストン タイヤ性能予測方法及びタイヤ性能予測装置
US8793109B2 (en) * 2011-10-25 2014-07-29 Snap-On Equipment Srl A Unico Socio Determination of non-uniformities of loaded wheels by load simulation
EP2587214B1 (en) * 2011-10-25 2013-12-11 Snap-on Equipment Srl a unico socio Determination of non-uniformities of loaded wheels by load simulation
EP2836946A4 (en) * 2012-04-11 2015-12-09 Bridgestone Americas Tire SYSTEM AND METHOD FOR THE EQUALITY STATUS SIMULATION OF A ROLLING TIRE
JP6050704B2 (ja) 2013-03-12 2016-12-21 住友ゴム工業株式会社 シミュレーションモデルの作成方法
AT512717B1 (de) * 2013-07-26 2015-02-15 Avl List Gmbh Verfahren zur Durchführung eines Prüflaufs auf einem Prüfstand
US9840118B2 (en) * 2015-12-09 2017-12-12 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire sensor-based robust road surface roughness classification system and method
JP6682369B2 (ja) * 2016-06-09 2020-04-15 株式会社ブリヂストン タイヤ劣化状態予測方法
CN114537058B (zh) * 2022-01-26 2023-05-23 中策橡胶集团股份有限公司 一种轮胎钉扎后胎体帘线受力分析方法、设计方法、设备和程序产品
WO2024091773A1 (en) * 2022-10-27 2024-05-02 Bridgestone Americas Tire Operations, Llc System and method for indirect tire wear modeling and prediction from tire specification

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004161210A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Yokohama Rubber Co Ltd:The 構造体モデルの作成方法、タイヤ性能予測方法、タイヤ製造方法、タイヤおよびプログラム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5880362A (en) 1995-09-06 1999-03-09 Engineering Technology Associates, Inc. Method and system for simulating vehicle and roadway interaction
DE69831642T2 (de) * 1997-11-25 2006-06-29 Sumitomo Rubber Industries Ltd., Kobe Verfahren und Gerät zur Simulation eines rollenden Reifens
US6160478A (en) * 1998-10-27 2000-12-12 Sarcos Lc Wireless health monitoring system
EP1297975B1 (en) 2000-06-14 2010-04-07 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Vehicle/tire performances simulating method
JP3253952B1 (ja) 2000-06-14 2002-02-04 住友ゴム工業株式会社 車両・タイヤ性能のシミュレーション方法
EP1293917B1 (en) * 2001-09-18 2005-07-27 Sumitomo Rubber Industries Ltd. A method for tire rolling simulation
JP3305705B1 (ja) 2001-10-25 2002-07-24 住友ゴム工業株式会社 タイヤの走行シミュレーション方法
JP3927080B2 (ja) 2002-06-12 2007-06-06 住友ゴム工業株式会社 タイヤのシミュレーション方法
JP3940093B2 (ja) * 2003-04-28 2007-07-04 住友ゴム工業株式会社 タイヤのシミュレーション方法
JP4307225B2 (ja) * 2003-12-01 2009-08-05 横浜ゴム株式会社 タイヤのシミュレーション方法及びタイヤのシミュレーションプログラム、並びにホイールモデル
CN2757112Y (zh) * 2004-06-29 2006-02-08 财团法人车辆研究测试中心 机车路况模拟测试机构
DE102004046912A1 (de) * 2004-09-28 2006-03-30 Daimlerchrysler Ag Verfahren zur Simulation der Lebensdauer bei einem Verkehrsmittel

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004161210A (ja) * 2002-11-15 2004-06-10 Yokohama Rubber Co Ltd:The 構造体モデルの作成方法、タイヤ性能予測方法、タイヤ製造方法、タイヤおよびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
EP2151775B1 (en) 2011-02-23
US8200463B2 (en) 2012-06-12
DE602009000778D1 (de) 2011-04-07
US20100030533A1 (en) 2010-02-04
JP2010030459A (ja) 2010-02-12
KR101581467B1 (ko) 2015-12-30
CN101639409B (zh) 2013-11-27
CN101639409A (zh) 2010-02-03
ATE499654T1 (de) 2011-03-15
EP2151775A1 (en) 2010-02-10
KR20100012804A (ko) 2010-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4621271B2 (ja) タイヤのシミュレーション方法
JP4608306B2 (ja) タイヤのシミュレーション方法
JP5186856B2 (ja) タイヤモデルの作成方法およびタイヤのシミュレーション方法
JP2013014200A (ja) シミュレーション方法及びシミュレーション装置
JP2017125816A (ja) タイヤのシミュレーション方法
JPH11153520A (ja) タイヤ性能のシミュレーション方法及びその装置
JP4967466B2 (ja) タイヤの性能予測方法及びタイヤの性能予測用コンピュータプログラム、並びにタイヤの性能予測装置
JP3314082B2 (ja) タイヤ有限要素モデルの作成方法
JP2003294586A (ja) タイヤのシミュレーション方法
JP2006232138A (ja) タイヤ挙動シミュレーション方法
JP2005008051A (ja) タイヤ性能のシミュレーション方法及びタイヤ設計方法
JP6658108B2 (ja) タイヤの振動性能評価方法
JP6699396B2 (ja) タイヤ温度のシミュレーション方法
JP2022047824A (ja) タイヤのシミュレーション方法及び装置
JP2021195007A (ja) タイヤのシミュレーション方法
JP5785457B2 (ja) タイヤの耐久性の予測方法
JP7487567B2 (ja) タイヤのシミュレーション方法及びタイヤのシミュレーション装置
JP6312975B2 (ja) タイヤの耐久性評価方法及びこれを用いた設計方法
JP6336358B2 (ja) タイヤのシミュレーション方法及びタイヤの製造方法
JP5993185B2 (ja) タイヤの転動シミュレーション方法
JP4116337B2 (ja) タイヤ性能のシミュレーション方法及びその装置
JP2002022621A (ja) タイヤ性能のシミュレーション方法
JP6805533B2 (ja) タイヤのシミュレーション方法
JP5953926B2 (ja) タイヤのシミュレーション方法、タイヤのシミュレーション用コンピュータプログラム及びタイヤのシミュレーション装置
JP2002022620A (ja) タイヤ性能のシミュレーション方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101019

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101029

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4621271

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees