JP6050704B2 - シミュレーションモデルの作成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コンピュータを使用した数値シミュレーションにおいて、簡単な方法で効率的なシミュレーションモデルを作成することができる方法に関する。
近年、コンピュータを使用した数値シミュレーション方法が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。数値シミュレーションを実施するには、解析対象物をモデル化したシミュレーションモデル(メッシュモデルと呼ばれることもある。)が作成される必要がある。
従来、シミュレーションモデルを作成するためには、先ず、解析対象物の輪郭データが、コンピュータに入力される。輪郭データは、解析対象物の輪郭形状を特定しうる複数個の節点を含んでいる。この輪郭データには、例えば、CADデータ等が好適に利用される。
次に、コンピュータは、輪郭データに、新たに複数個の節点を追加する。これにより、解析対象物の輪郭で囲まれる空間が複数個の要素で分割される。要素分割は、コンピュータによって自動的に行われ、通常、節点の密度がX及びYの各方向で一定に設定される。換言すれば、前記空間が、ほぼ1のアスペクト比を有する要素で分割される。
特開2010−030459号公報
ところで、数値シミュレーションでは、各節点で物理量が計算される。計算効率を高めるには、解析対象物が受ける応力勾配の低い方向、即ち、解析精度を相対的に低下させ得る方向で、節点の密度を小さくするのが望ましい。また、解析精度を高めるには、解析対象物の応力勾配の大きい方向、即ち、解析精度を高めたい方向で、節点の密度を大きくするのが望ましい。つまり、アスペクト比が1ではない縦長形状又は横長形状の要素を用いることが望まれる。
しかしながら、従来のメッシャーソフトウエアは、二次元のシミュレーションモデルを自動で要素分割する場合、節点の密度がx及びy方向でほぼ均等となるように節点が与えられる。このため、要素の数が不必要に多くなるという問題があった。
また、シミュレーションモデルにおいて、節点の密度を任意に変化させるためには、コンピュータで均等に要素分割された後、オペレータが手作業で節点の位置を調整する必要があった。
従って、従来のシミュレーションモデルの作成方法では、効率的な解析対象物を作成するためには、多くの時間を要するという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、簡単な方法で効率的な解析対象物のメッシュモデルを作成することができる方法を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、コンピュータを用いて、解析対象物を、複数個の節点を含む有限個の要素でモデル化した二次元のシミュレーションモデルを作成するための方法であって、前記コンピュータに、前記解析対象物の全部又は少なくとも一部の輪郭形状を特定しうる複数個の節点からなる輪郭データを入力する工程と、前記コンピュータが、前記輪郭形状を、予め定められた第1軸の方向にのみ、予め定められた倍率で拡大又は縮小させた輪郭形状を有する変形輪郭データを計算する変形工程と、前記コンピュータが、前記変形輪郭データに、複数個の節点を新たに定義して要素分割し第1シミュレーションモデルを定義する工程と、前記コンピュータが、前記第1シミュレーションモデルの前記輪郭データ及び前記節点の各座標値を、前記第1軸の方向に、前記倍率の逆数に基づいて処理することにより、元の輪郭形状を有する第2シミュレーションモデルを定義する工程とを含むことを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記解析対象物は、解析精度を相対的に低下可能な低精度方向を持っており、前記変形工程は、前記低精度方向に前記輪郭形状を縮小する請求項1に記載のシミュレーションモデルの作成方法である。
また請求項3記載の発明は、前記解析対象物は、解析精度を相対的に高く得たい高精度方向を持っており、前記変形工程は、前記高精度方向に前記輪郭形状を拡大する請求項1に記載のシミュレーションモデルの作成方法である。
また請求項4記載の発明は、前記解析対象物は、タイヤであり、前記輪郭データは、前記タイヤの断面形状を含み、前記第1軸は、前記タイヤの軸方向である請求項1又は2に記載のシミュレーションモデルの作成方法である。
また請求項5記載の発明は、前記解析対象物は、タイヤであり、前記輪郭データは、前記タイヤの断面形状を含み、前記第1軸は、前記タイヤの半径方向である請求項1又は3に記載のシミュレーションモデルの作成方法である。
本発明のシミュレーションモデルの作成方法では、コンピュータに、解析対象物の輪郭形状を特定しうる複数個の節点からなる輪郭データが入力される。コンピュータは、この輪郭形状を、予め定められた第1軸の方向にのみ、予め定められた倍率で拡大又は縮小させた輪郭形状を有する変形輪郭データを計算する。また、コンピュータは、変形輪郭データの内部空間に、複数個の節点を定義して要素分割し第1シミュレーションモデルを定義する。さらに、コンピュータは、第1シミュレーションモデルの輪郭データ及び節点の各座標値を、第1軸の方向に、前記倍率の逆数に基づいて処理することにより、元の輪郭形状を有する第2シミュレーションモデルを定義する。従って、第2シミュレーションモデルでは、第1軸に沿った節点の密度を、第1軸と直交する第2軸に沿った節点の密度と異ならせることができる。
例えば、変形工程において、解析対象物の輪郭形状を第1軸の方向に拡大させた場合、第2シミュレーションモデルの第1軸に沿った節点の密度は、第1シミュレーションモデルのそれ比べて大きい。このため、第2シミュレーションモデルを使用したシミュレーションでは、第1軸に沿った方向において、各節点で計算される物理量を密に得ることができるため、シミュレーションでの解析精度を高めることができる。
一方、変形工程において、解析対象物の輪郭形状を第1軸の方向に縮小させた場合、第2シミュレーションモデルの第1軸に沿った節点の密度は、第1シミュレーションモデルのそれに比べて小さくなる。このため、第2シミュレーションモデルを使用したシミュレーションでは、例えば、全ての方向において、節点の密度を小さくしたシミュレーションモデルに比べて、要素数を減らしつつ、高い解析精度が得られる。
本発明を実施するためのコンピュータの斜視図である。 本実施形態の処理手順を示すフローチャートである。 (A)〜(D)は、解析対象物のシミュレーションモデルの作成過程を示す線図である。 (A)は、図3(A)の解析対象物のシミュレーションモデルの他の実施形態が視覚化された線図、(B)は従来のシミュレーションモデルが視覚化された線図である。 タイヤの子午線断面の輪郭データを視覚化した線図である。 図5のタイヤの輪郭データをタイヤ軸方向に2/3倍に縮小させた変形輪郭データを視覚化した線図である。 タイヤの第1シミュレーションモデルを視覚化した線図である。 タイヤの第2シミュレーションモデルを視覚化した線図である。 従来のタイヤのシミュレーションモデルを視覚化した線図である。 他の実施形態のタイヤの第2シミュレーションモデルを視覚化した線図である。 他の形態の従来のシミュレーションモデルを視覚化した線図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本実施形態のシミュレーションモデルの作成方法(以下、単に「作成方法」ということがある)は、コンピュータを用いて、解析対象物を、複数個の節点を含む有限個の要素でモデル化した二次元のシミュレーションモデル(メッシュモデル)を作成するための方法である。
図1には、本実施形態で用いられるコンピュータ1が示されている。コンピュータ1は、本体1a、キーボード1b、マウス1c及びディスプレイ装置1dを含んでいる。本体1aには、演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メモリー、磁気ディスクなどの記憶装置及びディスクドライブ装置1a1、1a2等が設けられている。記憶装置には、本実施形態の作成方法を実行するための処理手順(プログラム)が予め記憶されている。
図2には、本実施形態の作成方法の処理手順を示すフローチャートが示されている。図3には、本実施形態を分かりやすく説明するために、矩形の輪郭を持った解析対象物2を例にしたシミュレーションモデルの作成過程が示されている。
図2及び図3に示されるように、本実施形態では、先ず、コンピュータ1に、解析対象物2の輪郭形状を特定しうる複数個の節点3からなる輪郭データD1が入力される(ステップS1)。
図3(A)には、解析対象物2の二次元の輪郭データD1が視覚化されている。解析対象物2は、任意の面積を有するものであれば、特に制限はなく種々のものが採用される。解析対象物2は、典型的には、物理的形状を持っている構造物であるが、本質的には形態を有しないが予め定義された空間に満たされた流体や粒状物等を含むことができる。
本実施形態の輪郭データD1は、4つの節点3…を含んでいる。解析対象部2の輪郭データは、直交座標系(x−y)に従った節点3の座標値と、各節点3の相互の繋がりを特定する情報(これが、節点3、3間をつなぐ辺4に相当する)とを含んでいる。これにより、矩形状の解析対象物2がコンピュータ1に数値データとして入力される。
次に、コンピュータ1は、変形工程を行う。変形工程は、解析対象物2の輪郭形状を、予め定められた第1軸の方向にのみ、予め定められた倍率で拡大又は縮小させた輪郭形状を有する変形輪郭データD2を計算する(ステップS2)。
図3(B)には、図3(A)の輪郭データD1に変形工程を行った変形輪郭データD2が視覚化されている。図3(B)の変形輪郭データD2は、図3(A)の輪郭データD1の輪郭が、y軸の方向にのみ、1/2の倍率で縮小されるよう輪郭を描く座標値の集合体からなる。変形工程の後、コンピュータ1には、変形輪郭データD2を構成する各節点3の座標値が記憶される。これにより、変形輪郭データD2で表される輪郭を持った解析対象物2がコンピュータ1に入力される。
次に、コンピュータ1は、変形輪郭データD2に、複数個の節点5を新たに定義して要素分割し第1シミュレーションモデルM1を定義する(ステップS3)。
図3(C)には、第1シミュレーションモデルM1が視覚化されている。第1シミュレーションモデルM1は、x軸方向及びy軸方向それぞれにおいて、節点の密度が、ほぼ均等となるように、新たな節点5が定義されている。本実施形態の第1シミュレーションモデルM1は、アスペクト比(縦/横)がほぼ1(好ましくは1±0.2)の四辺形の要素6でメッシュ化されている。このような工程は、これまで同様、メッシュ化ソフトウエア(例えば、(株)エヌ・エス・ティの「Femap」等)の均等分割機能がコンピュータ1で実行されることで実施され得る。
第1シミュレーションモデルM1を構成している各節点3及び5の座標値が、コンピュータ1に入力される。また、節点3、5の繋がりを特定するための情報も記憶される。要素6は、四辺形要素が好ましいが、三角形要素が用いられても良い。
次に、コンピュータ1は、第1シミュレーションモデルM1の輪郭データ及び前記節点の各座標値を、第1軸の方向に、前記倍率の逆数に基づいて処理することにより、元の輪郭形状を有する第2シミュレーションモデルM2を定義する(ステップS4)。
図3(D)には、第2シミュレーションモデルM2が視覚化されている。第2シミュレーションモデルM2は、第1シミュレーションモデルM1を元の輪郭形状へと変形させたものである。この際、第2シミュレーションモデルM2は、第1軸であるy軸に沿った方向に関し、変形工程で用いられた倍率「1/2」の逆数「2」に基づいて、元の輪郭形状へと戻される。従って、第1シミュレーションモデルM1の節点の座標値のy座標に2が乗じられて新たな座標値が計算される。計算された第2シミュレーションモデルM2の各節点3及び5の座標値が、コンピュータ1に入力される。
上記実施形態では、解析対象物2の第2シミュレーションモデルM2の輪郭形状は、解析対象物2の当初の輪郭形状と同じである。しかし、第2シミュレーションモデルM2は、第1軸であるy軸方向の節点の密度(単位長さ中に含まれる節点の個数)が、第1軸と直角なx軸方向の節点の密度に比べて小さい。つまり、要素6は、第1軸(y軸)に沿って長い縦長である。本実施形態において、第2シミュレーションモデルM2の各要素6のアスペクト比は2である。
以上のような第2シミュレーションモデルM2を用いた数値シミュレーションでは、相対的なものとして、第1軸であるy軸に沿った方向において、より大きなピッチで物理量が計算される。このため、数値シミュレーションにおいて、y軸に沿った方向では計算コストが抑えられる。一方、第2シミュレーションモデルM2は、相対的なものとして、第1軸と直角な軸であるx軸に沿った方向において、より小さなピッチで物理量が計算される。このため、本実施形態の第2シミュレーションモデルM2は、x軸に沿った方向で解析精度を高めるのに役立つ。
上記実施形態では、解析対象物2において、応力勾配等が小さく解析精度を相対的に低下させても良い方向(以下、「低精度方向」という。)が、第1軸として設定されるのが望ましい。
第2シミュレーションモデルM2は、図3(C)で示したアスペクト比がほぼ1の要素でメッシュ化された場合に比べ、1/2の要素数しか持たない。このため、第2シミュレーションモデルM2を用いて数値シミュレーションを行うことにより、計算コストをさらに低減させることができる。さらに、本実施形態の作成方法によれば、オペレータの手を煩わせることなく、簡単な方法で解析精度を損ねることなく計算コストを低減しうる効率的なメッシュモデルが作成され得る。
上記実施形態では、変形工程において、解析対象物2の輪郭形状が縮小された例が示されている。即ち、変形工程において、1よりも小さい倍率が設定されている。しかしながら、変形工程は、1よりも大きい倍率により、解析対象物2の輪郭形状が拡大されても良い。
例えば、変形工程において、図3(A)の解析対象物2に対し、y軸にのみ2倍の倍率が与えられた場合の第2シミュレーションモデルM2は、図4(A)に示される。この第2シミュレーションモデルM2は、アスペクト比0.5の要素で構成されている。
この実施形態の第2シミュレーションモデルM2の第1軸であるy軸に沿った節点の密度は、x軸のそれに比して大きい。従って、本実施形態の第2シミュレーションモデルM2を使用したシミュレーションでは、y軸に沿った方向において、各節点で計算される物理量を密に得ることができるため、シミュレーションでの解析精度を高めることができる。このため、本実施形態では、解析対象物2において、応力勾配等が大きく解析精度を相対的に高めたい方向(以下、「高精度方向」という。)が、第1軸として設定されるのが望ましい。
図4(B)には、図4(A)と同じy軸方向の精度を有しかつアスペクト比1の要素を用いたモデルM3が示されている。図4(A)の実施形態の第2シミュレーションモデルM2は、図4(B)のモデルに比して、1/2の要素数しか持たないので、解析精度を損ねることなしに計算コストを向上することができる。
解析対象物2として、種々のものが採用され得る。図5には、解析対象物2としてのタイヤ10が示されている。図5には、タイヤ10の左半分の子午線断面が描かれている。タイヤ10の右半分は省略されているが、タイヤ赤道面Cに関して、対称な形状を持っている。
タイヤ10は、トレッド部11と、サイドウォール部12と、ビード部13と、トロイド状のカーカス14と、カーカス14の外側に配置されたベルト層15と、ベルト層15の外側に配されたバンド層16とを含んでおり、公知の断面形状を具えている。タイヤ10は、カーカス10やベルトの外側にゴムが配されている。ゴムは、トレッドパターンが形成されたトレッドキャップゴム17を含んでいる。本実施形態では、トレッドキャップゴム17が、薄く着色されている。
タイヤ10の輪郭データD1は、タイヤ10の全体の断面形状と、タイヤ10を構成している各内部構造材の輪郭形状とを含んでいる。これらを特定するための節点(図示せず)の座標及び相互の繋がりを特定するための情報は、コンピュータ1に入力される。
図6には、変形工程を経たタイヤ10の変形輪郭データD2が視覚化されている。この実施形態の変形輪郭データD2は、当初の輪郭データD1が、タイヤの回転軸に沿ったX軸の方向(以下、単に「タイヤ軸方向」という。)を第1軸として、2/3倍の倍率で縮小されたものが示されている。
図7には、図6の変形輪郭データD2に、複数個の節点を新たに定義して要素分割した第1シミュレーションモデルM1が示されている。第1シミュレーションモデルM1は、タイヤ10のゴム部分及び各内部構造材それぞれが、要素分割されている。本実施形態では、トレッドキャップゴム17が四辺形の要素6で分割されている。他の部分は、四辺形又は三角形の要素6で分割されている。内部構造材を除いて、ゴム部分は、アスペクト比がほぼ1(1±0.2)の要素で分割されている。
図8には、図7の第1シミュレーションモデルM1の節点3、5の各座標値を、x軸の方向に、前記倍率「2/3」の逆数である「3/2」に基づいて処理することにより、得られた第2シミュレーションモデルM2が視覚化されている。第2シミュレーションモデルM2は、解析対象物の輪郭データD1と同じ形状を持っている。
この第2シミュレーションモデルM2は、相対的なものとして、タイヤ半径方向の節点の密度を変えることなく、タイヤ軸方向に節点の密度を小さくすることができる。従って、この実施形態の第2シミュレーションモデルM2は、低精度方向がタイヤ軸方向(換言すれば、高精度方向がタイヤ半径方向)である場合の数値シミュレーションに効率が良い。このようなシミュレーションとしては、例えば、タイヤに垂直荷重を与えるシミュレーションが含まれる。
図9には、比較のために、トレッドキャップゴム17が、従来の均等分割で作られたタイヤのシミュレーションモデルM3が示されている。トレッドキャップゴム17について、図8のモデルとy軸方向の節点の密度が同じとされている。図8のモデルM2では、トレッドキャップゴムが少ない要素でモデル化されているのがわかる。なお、図9のモデルM3は、トレッドキャップゴム17以外は、図8と同じである。
図10には、本発明のさらに他の実施形態が示されている。図10には、図5の同一の輪郭データを有するタイヤの第2シミュレーションモデルM2が示されている。このモデルM2では、トレッドキャップゴム17が、三角形の要素6が用いられている。他の部分は、図8と同じである。
図11には、図5と同一の輪郭データを有するタイヤについて、トレッドキャップゴム17が、三角形の要素6を用いて従来の方法(均等分割)で作られたシミュレーションモデルM3が示されている。図10の実施形態のモデルM2では、トレッドキャップゴム17が少ない要素数で構成されていることが確認できる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図2に示した処理手順に従って、サイズ:235/50 R18のタイヤの第2シミュレーションモデルが作成され(実施例1及び2)、それらの性能がテストされた。実施例1は図8に、実施例2は図10に、それぞれ視覚化されたものである。比較のために、従来のタイヤのシミュレーションモデル(比較例1及び2)についても同様のテストが行われた。比較例1は図9に、比較例2は図11に、それぞれ視覚化されたものである。
テスト方法は、次のとおりである。
<シミュレーション精度>
シミュレーションソフト(商品名「ABAQUS」(ABAQUSINC.製)に基づいて、実施例及び比較例の各シミュレーションモデルについて、内圧230kPa及び荷重5kNの条件の縦バネが計算された。結果は、解析対象の実際のタイヤの縦バネを100とする指数で示されている。数値が100±5であれば、シミュレーション精度は良好である。
<モデル作成時間・シミュレーション時間>
各供試シミュレーションモデルにおいて、モデル作成に要した時間(モデル作成時間)、上記シミュレーションにおいて計算開始から終了までの時間(シミュレーション時間)、及び、モデル作成時間とシミュレーション時間との合計時間がそれぞれ測定された。時間が短いほど良好である。
テストの結果が表1に示される。
Figure 0006050704
テストの結果、実施例のシミュレーションモデルは、精度を低下させることなく、短時間で計算結果を取得しうることが確認できた。
1 コンピュータ
2 解析対象物
3、5 節点
6 要素
10 タイヤ
D1 輪郭データ
D2 変形輪郭データ
M1 第1シミュレーションモデル
M2 第2シミュレーションモデル

Claims (5)

  1. コンピュータを用いて、解析対象物を、複数個の節点を含む有限個の要素でモデル化した二次元のシミュレーションモデルを作成するための方法であって、
    前記コンピュータに、前記解析対象物の全部又は少なくとも一部の輪郭形状を特定しうる複数個の節点からなる輪郭データを入力する工程と、
    前記コンピュータが、前記輪郭形状を、予め定められた第1軸の方向にのみ、予め定められた倍率で拡大又は縮小させた輪郭形状を有する変形輪郭データを計算する変形工程と、
    前記コンピュータが、前記変形輪郭データに、複数個の節点を新たに定義して要素分割し第1シミュレーションモデルを定義する工程と、
    前記コンピュータが、前記第1シミュレーションモデルの前記輪郭データ及び前記節点の各座標値を、前記第1軸の方向に、前記倍率の逆数に基づいて処理することにより、元の輪郭形状を有する第2シミュレーションモデルを定義する工程とを含むことを特徴とするシミュレーションモデルの作成方法。
  2. 前記解析対象物は、解析精度を相対的に低下可能な低精度方向を持っており、
    前記変形工程は、前記低精度方向に前記輪郭形状を縮小する請求項1に記載のシミュレーションモデルの作成方法。
  3. 前記解析対象物は、解析精度を相対的に高く得たい高精度方向を持っており、
    前記変形工程は、前記高精度方向に前記輪郭形状を拡大する請求項1に記載のシミュレーションモデルの作成方法。
  4. 前記解析対象物は、タイヤであり、
    前記輪郭データは、前記タイヤの断面形状を含み、
    前記第1軸は、前記タイヤの軸方向である請求項1又は2に記載のシミュレーションモデルの作成方法。
  5. 前記解析対象物は、タイヤであり、
    前記輪郭データは、前記タイヤの断面形状を含み、
    前記第1軸は、前記タイヤの半径方向である請求項1又は3に記載のシミュレーションモデルの作成方法。
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