JP4617588B2 - 車両用ドアラッチ操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両ボデーに対して開閉自在な車両ドアを車両ボデーに対して閉状態で保持するラッチ状態及び車両ドアを前記車両ボデーに対して開可能状態とするアンラッチ状態となるラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと操作する車両用ドアラッチ操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用ドアラッチ操作装置としては、特開2000−54708号公報及び特開2000−345752号公報に示されるものが知られている。
【0003】
前者の従来装置は、車両ボデーに対して開閉自在な車両ドアに設けられ車両ドアを車両ボデーに対して閉状態で保持するラッチ状態及び車両ドアを前記車両ボデーに対して開可能状態とするアンラッチ状態となるラッチ機構と、ラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと作動させる電気的駆動機構と、車両室内に設けられラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと作動させる機械的操作部材と、車両室外に設けられラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと作動させる機械的照合操作部材とを有するものである。
【0004】
後者の従来装置は、車両ボデーに対して開閉自在な車両ドアに設けられ車両ドアを車両ボデーに対して閉状態で保持するラッチ状態及び車両ドアを前記車両ボデーに対して開可能状態とするアンラッチ状態となるラッチ機構と、ラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと作動させる電気的駆動機構と、車両室内に設けられラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと作動させる機械的操作部材とを有するものである。
【0005】
又、後者の従来装置では、機械的操作部材とラッチ機構との間に電気的駆動機構に連係された係脱機構を配設している。そして、電気的駆動機構の駆動による係脱機構の作動により、機械的操作部材とラッチ機構とが連係されたアンセット状態及び機械的操作部材とラッチ機構との連係が解除されたセット状態を成している。これにより、機械的操作部材が不当に操作されてラッチ機構がアンラッチ状態に作動することがないようにして、車両の盗難防止性を向上させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した前者の従来装置の機械的操作部材とラッチ機構との間に後者の従来装置の係脱機構を配設した場合であると、機械的操作部材とラッチ機構との連係が解除されセット状態で電気的駆動機構が故障した場合、機械的照合操作部材の操作でラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと作動させることができるが、切換機構をセット状態からアンセット状態へと作動させることはできない。このため、乗員が機械的照合操作部材を操作して車両ドアを開状態とし、車室内に乗車して車両ドアを閉状態とした際、係脱機構により機械的操作部材とラッチ機構との連係が解除されたままであることから、乗員が車室内から下車しようとしても、車室内から車両ドアを開状態とすることができなくなってしまう。
【0007】
故に、本発明は、機械的照合操作部材の操作で機械的操作部材とラッチ機構とを連係させることができるようにすることを、その技術的課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために本発明において講じた技術的手段は、ラッチ機構に連係されたリフトレバーと、機械的操作部材に連係されたインサイドレバーと、前記リフトレバーと前記インサイドレバーとの間に設けられ前記機械的操作部材及び前記機械的照合操作部材に連係されると共に前記リフトレバーと係合するよう移動自在且つ前記インサイドレバーと連係及び連係解除するよう回動自在なオープンリンクと、前記オープンリンクを移動自在且つ回動自在に案内する案内機構とを有したことである。
【0009】
この技術的手段によれば、機械的照合操作部材を操作すると案内機構によりオープンリンクが移動しながら回動する。これにより、オープンリンクの移動によりラッチ機構を作動させながら、オープンリンクの回動によりインサイドレバーとオープンリンクとを連係解除状態から連係状態へと復帰させる。よって、機械的照合操作部材の操作で機械的操作部材とラッチ機構とを連係させ得る。
【0010】
より好ましくは、前記オープンリンクを移動自在且つ回動自在に支持するベース部材を有し、前記案内機構は、前記ベース部材に形成され前記オープンリンクの移動及び回動を許容する異形案内部と、前記オープンリンクの一端に設けられ前記異形案内部に案内される案内ピンとを有して構成され、前記オープンリンクは、前記一端で前記機械的照合操作部材に連係され且つ他端で前記インサイドレバーと連係及び連係解除し、前記機械的照合操作部材の操作で前記案内ピンが前記異形案内部に案内されて前記オープンリンクが移動及び回動する、と良い。
【0011】
より好ましくは、前記ラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと作動させる電気的駆動機構と、前記リフトレバー及び前記電気的駆動機構に連係されたオープンレバーとを有する、と良い。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に示されるように、車両ボデー11に開閉自在に支持される車両ドア1には、車両ボデー11に保持されるストライカ2(図5示)と係脱して車両ドア11を閉状態で保持するラッチ機構3が設けられている。
【0013】
図5に示されるように、ラッチ機構3は、ストライカ2と係脱するラッチ31及びラッチ31と係脱するポール32とを有して構成されている。ラッチ31及びポール32は、これらを収容する樹脂製のボディ33に、支持ピン31a、32aにより回転自在に支持されている。ポール32は、ラッチ31と係合することでラッチ31の回動を規制し、ラッチ機構3は、ラッチ31とストライカ2とが係合した状態でラッチ31がポール32と係合することで、車両ドア1を車両ボデーに対して閉状態で保持するラッチ状態(図5示)となり、ポール32が図5示反時計方向に回転して、ポール32がラッチ31に対して係合解除されることで車両ドア1を車両ボデーに対して開可能とするアンラッチ状態となる。ラッチ機構3のアンラッチ状態では、ストライカ2は、ラッチ3から係合解除でき、これにより、乗員が車両ドア1の室内外面に設けられたアシストグリップ12、13(図1示)をもって車両ドア1を開操作することで、車両ドア1を開状態とすることができる。
【0014】
ポール32の支持ピン32aは、ポール32に一体回転するよう固着され、ボディ31を貫通してその先端が外方に延在している。支持ピン32の先端には、リフトレバー4がその一端で支持ピン32aを介してポール32と一体に回転するよう固着されている。このリフトレバー4の他端の回転方向とは略直交する面には、フランジ壁41が形成されており、このフランジ壁41には、第1係合片部41a及び第2係合片部41bが形成されている。第1係合片部41aは、第2係合片部41bとリフトレバー4の回転中心である支持ピン32aとの間に位置し、第2係合片部41bより支持ピン32aに近接している。
【0015】
図2ないし図4に示されるように、ラッチ機構3は、樹脂製のハウジング5に取り付けられている。ハウジング5は、皿状の支持部分51及び支持部分51と略直交しカバー53と共働して内部に収容空間を備える収容部分52からなるL字状を呈するものである。そして、支持部分51にラッチ機構3のボディ33が、ボディ33に固定されたベースプレート34を介してビス止めされ、これにより、リフトレバー4が支持部分51で覆われるようにラッチ機構3をハウジング5に支持している。又、収容部分52内には、リリースアクチュエータ6が収容されている。尚、ボディ33の支持部分51への支持は、ビス止め以外に、それぞれに形成された係止爪と係止孔との係止によって行なわれるようにしても良い。
【0016】
リリースアクチュエータ6は、電気的駆動機構7とレバー機構8を備えている。電気的駆動機構7は、駆動源となる電動モータ71、ホールギヤ72を主として構成されており、レバー機構8は、オープンリンク81、キーレバー82及びインサイドレバー83及びオープンレバー84を主として構成されている。
【0017】
ホイールギヤ72は、ピン72aによりハウジング5に回転自在に支持されている。電動モータ71の出力軸71aには、ホイールギヤ72と噛合するウォームギヤ73が一体回転するよう固着されており、これにより、ホイールギヤ72は、電動モータ71の駆動で減速されて回転する。又、ホイールギヤ72には、係合突部72b(図6示)が形成されている。尚、電動モータ71は、ハウジング5内に配設されたCPU(図示せず)を備えるコントローラ9を介してコントローラ9の給電コネクタ部91から給電され、アシストグリップ12、13に付設され且つコントローラ9のCPUにハーネス12b、13bによって電気的に接続された開スイッチ12a、13aを乗員が操作することで駆動する(図1示)。又、コントローラ9のCPUは、開スイッチ12a、13aの操作による電動モータ71の駆動を禁止する車両ドア1の施錠状態及び前述した開スイッチ12a、13aの操作による電動モータ71の駆動を許可する解錠状態を設定するようになっている。この車両ドア1の施錠状態及び解錠状態の設定操作は、乗員が車両ドア1の室内面に設けられたロックスイッチや乗員が携帯する車両のイグニッションキーに設けられた遠隔ロックスイッチを操作したり、乗員が携帯する車両のイグニッションキーとの間で暗号を照合したりする等、様々な方法で行われる。
【0018】
オープンレバー84は、ピン84aによりハウジング5に回動自在に支持されている。オープンレバー84の一端には、ホイールギヤ72の係合突部72bと対向配置された係合突起84bが形成されており、他端には、リフトレバー4の第1係合片部41aと対向配置された係合爪部84cが形成されている。
【0019】
このような構成において、係合突起84bは、ホイールギヤ72の係合突部72bと係合可能で、これにより、オープンレバー84は、ホイールギヤ72に連係されている。そして、オープンレバー84は、ホイールギヤ72が図2示反時計方向に回転してホイールギヤ72の係合突部72bが係合突起84bと係合することで、図2示反時計方向に回動する。又、係合爪部84cは、第1係合片部41aと係合可能で、これにより、オープンレバー84は、リフトレバー4に連係されている。そして、リフトレバー4は、オープンレバー84が図2示時計方向に回転して係合爪部84cが第1係合片部41aと係合することで、図5示反時計方向に回転して、ポール32をラッチ31に対して係合解除させる。
【0020】
又、ハウジング5とオープンレバー84との間には、ピン84a周りに支持されたスプリング85が配設されており、オープンレバー84は、図2示反時計方向に回動することでスプリング85を撓ませ、又、このスプリング85の付勢力により初期位置(図2示)に復帰するようになっている。
【0021】
キーレバー82は、その一端に形成されたボス部82aでハウジング5に回動自在に支持されている。ボス部82aは、その端面がカバー53を貫通してハウジング5外に露出しており、この端面に形成された十字連結溝82bで車両ドア1の室外面にアシストグリップ13と併設されたキーシリンダ14(図1示)に連結ロッド(図示せず)を介して連結されている。キーレバー82は、乗員が携帯する車両のイグニッションキー等の専用のキーでキーシリンダ14を操作することで、図2示時計方向に回動する。キーレバー82は、その他端に係合腕部分82cを形成している。
【0022】
インサイドレバー83は、ハウジング5外に配置されカバー53にピン83aにより回動自在に支持されており、車両ドア1の室内面にアシストグリップ12と併設されたインサイドハンドル15にケーブル15aを介して連結されている。インサイドレバー83は、乗員がインサイドハンドル15を操作することで、図3示反時計方向に回動する。又、インサイドレバー83には、フランジ壁83bが形成されている。
【0023】
オープンリンク81は、長尺状のもので、長手方向が車両上下方向(図2示上下方向)となるように、ハウジング5にピン81a及び長穴81bによって移動自在に支持されている。長穴81bは、オープンリンク81の長手方向に延びてオープンリンク81に形成されており、ピン81aは、ハウジング5に設けられ、長穴81bに挿通されている。オープンリンク81は、ピン81aを長穴81b内で長穴81aに沿って摺動させながら、その長手方向に移動し、ピン81aを中心として回動する。オープンリンク81の下端には、リフトレバー4の第2係合片部41bと対向配置された係合爪部81cが形成されており、上端には、キーレバー82の係合腕部82cと対向配置された係合ピン部81d(図6示)が形成されている。又、オープンリンク81の下端には、カバー53を貫通してハウジング5外に延在し、インサイドレバー83のフランジ壁83bと対向配置された係合ピン部81eが形成されている。カバー53には、インサイドレバー83の回動中心であるピン83aを中心とした円弧形状の長穴53a及びキーレバー82の回動中心であるボス部82aを中心とした円弧形状の長溝53bが形成されており、係合ピン部81eは、長穴53aに挿通されてハウジング5外に延在している。又、オープンリンク81の上端には、長溝53bに嵌入されて案内される案内ピン81fが形成されている。
【0024】
このような構成において、係合ピン部81dは、キーレバー82の係合腕部82cと、係合ピン部81eは、長穴53aに挿通されている状態でインサイドレバー83のフランジ壁83bとそれぞれ係合可能で、これにより、オープンリンク81は、キーレバー82及びインサイドレバー83に連係されている(レバー機構8のアンセット状態)。そして、オープンリンク81は、インサイドレバー83が図3示反時計方向に回転してインサイドレバー83のフランジ壁83bが係合ピン部81eと係合する、又は、キーレバー82が図2示時計方向に回転してキーレバー82の係合腕部82cが係合ピン部81dと係合することで、図2示上方に長穴53a、81b及び長溝53bに沿って移動する。又、係合爪部81cは、リフトレバー4の第2係合片部41bと係合可能で、これにより、オープンリンク81は、リフトレバー4に連係されている。そして、リフトレバー4は、オープンリンク81が図2示上方に移動して係合爪部81cが第2係合片部41bと係合することで、図5示反時計方向に回転して、ポール32をラッチ31に対して係合解除させる。
【0025】
又、ハウジング5とオープンリンク81との間には、スプリング86が配設されており、オープンレバー81は、図2示上方に移動することでスプリング86を撓ませ、又、このスプリング86の付勢力により初期位置(図2示)に復帰するようになっている。
【0026】
カバー53には、長穴53aの下から連続し長穴53aとは異なる形状の長穴53d及び長溝53bの下端から連続する長溝53bとは異なる形状の長溝53cが形成されている。オープンリンク81においては、係合ピン部81eは、長穴53dにも挿通可能で、案内ピン81fは、長溝53cにも嵌入可能となっている。これにより、オープンリンク81は、係合ピン部81eが長穴53dに挿通され且つ案内ピン81fが長溝53cに嵌入されることで、ピン81aを中心として回動するようになっている。
【0027】
このような構成において、オープンリンク81を長穴53d及び長溝53cに沿ってピン81aを中心に図2示時計方向に回動させることで、係合ピン部53dがインサイドレバー83のフランジ壁53bから外れ、インサイドレバー83とオープンリンク81とが連係解除される(レバー機構8のセット状態)。尚、このオープンリンク81の回動は、電動モータ71若しくは電動モータ71とは異なる電動モータ等の電気的駆動源の駆動によって行われる。
【0028】
次に作動について説明する。
【0029】
図6及び図7では、オープンレバー84及びオープンリンク81の初期位置にあって、レバー機構8は、アンセット状態にあって、インサイドレバー83のフランジ壁83aとオープンリンク81の係合ピン部81eとが係合可能に対向している。又、ラッチ機構3は、図5に示すように、車両ドア1を車両ボデー11に対して閉状態で保持したラッチ状態となっている。
【0030】
この状態において、車両ドア1がコントローラ9のCPUで解錠状態に設定されている時、開スイッチ13a、13bのいずれかを操作して電動モータ71を駆動すると、ホイールギヤ72が図6示時計方向に回転して係合突部72bと係合突起84bとの係合によりオープンレバー84が図6示時計方向に回動する。これにより、図8に示すように、係合爪部84cが係合片部41aに係合してリフトレバー4が図8示反時計方向に回転する。この結果、ポール32が図5示反時計方向に回転してラッチ31との係合が解除され、ラッチ機構3がアンラッチ状態となり、車両ドア1が開可能となる。尚、車両ドア1がコントローラ9のCPUで施錠状態に設定されている時には、開スイッチ13a、13bを操作しても電動モータ71は駆動されず、ラッチ機構3はアンラッチ状態とならない。
【0031】
インサイドハンドル15を操作してインサイドレバー83を図7示反時計方向に回転させると、係合ピン部81eとフランジ壁83bとの係合により、オープンリンク81が係合ピン部81eを長穴53a内を、案内ピン81fが長溝53b内をそれぞれ移動させながら図7示上方向に移動する。これにより、図9に示すように、係合爪部81cが係合片部41bと係合してリフトレバー4が図9示反時計方向に回転する。この結果、ポール32が図5示反時計方向に回転してラッチ31との係合が解除され、ラッチ機構3がアンラッチ状態となり、車両ドア1が開可能となる。これにより、車両ドア1がコントローラ9のCPUによって施錠状態及び解錠状態のいずれに設定されているかに係わらず、ラッチ機構3をアンラッチ状態とさせることができ、よって、コントローラ9の故障等で電動モータ71が作動しなくなったり車両ドア1を施錠状態から解錠状態に設定できなくなったとしても、車両ドア1を開可能として乗員が車室内に閉じ込められる等の不具合を防止し、乗員の安全性を確保している。
【0032】
キーシリンダ14を操作してキーレバー82を図7示反時計方向に回動させると、係合腕部82cと係合ピン部81dとの係合により、オープンリンク81が、係合ピン部81eを長穴53a内で、案内ピン81fが長溝53b内でそれぞれ移動させながら図7示上方向に移動する。これにより、図10に示すように、係合爪部81cが係合片部41bと係合してリフトレバー4が図10示反時計方向に回転する。この結果、ポール32が図5示反時計方向に回転してラッチ31との係合が解除され、ラッチ機構3がアンラッチ状態となり、車両ドア1が開可能となる。これにより、車両ドア1がコントローラ9のCPUによって施錠状態及び解錠状態のいずれに設定されているかに係わらず、ラッチ機構3をアンラッチ状態とせることができ、コントローラ9の故障等で電動モータ71が作動しなくなったり車両ドア1を施錠状態から解錠状態に設定できなくなったとしても、車両ドア1を開可能としている。
【0033】
電動モータ71等の駆動源の作動でオープンリンク81を図7示反時計方向に回動させると、図11に示すように、係合ピン部81eが長穴53d内を、案内ピン81fが長溝53c内を、それぞれ移動してフランジ壁83bから外れたセット状態となる。この状態において、インサイドハンドル15を操作してインサイドレバー83を前述と同様に回動させても、図12に示されるように、フランジ壁83bが係合ピン部81eに対して空振し、オープンリンク81は、前述したように上方向に移動しない。これにより、インサイドハンドル15の操作でラッチ機構3がアンラッチ状態となることはない。このように、レバー機構8のセット状態においては、インサイドハンドル15が操作されてもラッチ機構3がアンラッチ状態となることがない。よって、乗員が車両ドア1を施錠状態に設定しようとした際に、レバー機構8をセット状態とすることで、インサイドハンドル15の操作によりラッチ機構3がアンラッチ状態となるのを防止して、車両の盗難防止性を向上させている。
【0034】
図11に示すレバー機構8のセット状態において、キーシリンダ14を操作してキーレバー82を図11示反時計方向に回動させると、係合腕部82cが係合ピン部81dと係合してオープンリンク81を図11示上方に移動させる。これにより、前述と同様に、係合爪部81cが係合片部41bと係合してリフトレバー4が図11示反時計方向に回転する。この結果、ポール32が図5示反時計方向に回転してラッチ31との係合が解除され、ラッチ機構3がアンラッチ状態となり、車両ドア1が開可能となる。この時、オープンリンク81は、図13に示されるように、案内ピン81fが長溝53cの壁によって案内されて長穴53b内へと移動させられることで、図13示時計方向に回動させられ、図7に示されるアンセット状態に復帰させる。尚、このオープンレバー81の回動は、スプリング86の付勢力によっても成され、これにより、操作力の軽減が成される。このように、レバー機構8がセット状態にあっても、キーシリンダ14を操作することで、車両ドア1の施錠状態及び解錠状態のいずれに設定されているかに係わらず、ラッチ機構3をアンラッチ状態とさせ、しかも、レバー機構8をアンセット状態とする。これにより、レバー機構8をセット状態及びアンセット状態とさせる電動モータ71等の駆動源に故障等の異常が発生して駆動源が作動しなくなったとしても、キーシリンダ14の操作でレバー機構8を確実にセット状態からアンセット状態としつつラッチ機構3をアンラッチ状態させ、車両ドア1を開可能として乗員が車室内に閉じ込められる等の不具合を防止し、乗員の安全性を確保している。尚、キーシリンダ14は、乗員が携帯するイグニッションキー等の専用のキーによって操作されるので、乗員以外が操作することは困難であり、車両の盗難防止性は確保される。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、機械的操作部材にインサイドレバーを介して連係され且つ機械的照合部材に連係されたオープンリンクをリフトレバーと係合するよう移動自在に且つインサイドレバーと連係及び連係解除するよう回動自在とし、案内機構により機械的照合部材の操作でオープンリンクが回動されるようにしたので、機械的照合操作部材の操作で機械的操作部材とラッチ機構とを連係させることができ、これにより、車両ドアを確実に開状態とすることができ、乗員の安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用ドアラッチ操作装置を搭載した車両の斜視図である。
【図2】本発明に係る車両用ドアラッチ操作装置のリリースアクチュエータの正面図である。
【図3】本発明に係る車両用ドアラッチ操作装置のリリースアクチュエータの裏面図である。
【図4】本発明に係る車両用ドアラッチ操作装置のリリースアクチュエータの側面図である。
【図5】本発明に係る車両用ドアラッチ操作装置のラッチ機構の正面図である。
【図6】本発明に係る車両用ドアラッチ操作装置のレバー機構の初期状態を示す正面図である。
【図7】本発明に係る車両用ドアラッチ操作装置のレバー機構の初期状態を示す正面図である。
【図8】本発明に係る車両用ドアラッチ操作装置のレバー機構の作動状態を示す正面図である。
【図9】本発明に係る車両用ドアラッチ操作装置のレバー機構の作動状態を示す正面図である。
【図10】本発明に係る車両用ドアラッチ操作装置のレバー機構の作動状態を示す正面図である。
【図11】本発明に係る車両用ドアラッチ操作装置のレバー機構の作動状態を示す正面図である。
【図12】本発明に係る車両用ドアラッチ操作装置のレバー機構の作動状態を示す正面図である。
【図13】本発明に係る車両用ドアラッチ操作装置のレバー機構の作動状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 車両ドア
3 ラッチ機構
4 リフトレバー
7 電気的駆動機構
11 車両ボデー
14 キーシリンダ(機械的照合操作部材)
15 インサイドハンドル(機械的操作部材)
81 オープンリンク
83 インサイドレバー
53b 長溝(案内機構、異形案内部)
54c 長溝(案内機構、異形案内部)
81f 案内ピン(案内機構)
84 オープンレバー

Claims (3)

  1. 車両ボデーに対して開閉自在な車両ドアに設けられ該車両ドアを前記車両ボデーに対して閉状態で保持するラッチ状態及び前記車両ドアを前記車両ボデーに対して開可能状態とするアンラッチ状態となるラッチ機構と、車両室内に設けられ前記ラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと作動させる機械的操作部材と、車両室外に設けられ前記ラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと作動させる機械的照合操作部材とを有する車両用ドアラッチ操作装置において、前記ラッチ機構に連係されたリフトレバーと、前記機械的操作部材に連係されたインサイドレバーと、前記リフトレバーと前記インサイドレバーとの間に設けられ前記機械的操作部材及び前記機械的照合操作部材に連係されると共に前記リフトレバーと係合するよう移動自在且つ前記インサイドレバーと連係及び連係解除するよう回動自在なオープンリンクと、前記オープンリンクを移動自在且つ回動自在に案内する案内機構とを有する車両用ドアラッチ操作装置。
  2. 前記オープンリンクを移動自在且つ回動自在に支持するベース部材を有し、前記案内機構は、前記ベース部材に形成され前記オープンリンクの移動及び回動を許容する異形案内部と、前記オープンリンクの一端に設けられ前記異形案内部に案内される案内ピンとを有して構成され、前記オープンリンクは、前記一端で前記機械的照合操作部材に連係され且つ他端で前記インサイドレバーと連係及び連係解除し、前記機械的照合操作部材の操作で前記案内ピンが前記異形案内部に案内されて前記オープンリンクが移動及び回動する、請求項1記載の車両用ドアラッチ操作装置。
  3. 前記ラッチ機構をラッチ状態からアンラッチ状態へと作動させる電気的駆動機構と、前記リフトレバー及び前記電気的駆動機構に連係されたオープンレバーとを有する、請求項1又は2記載の車両用ドアラッチ操作装置。
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