JP2000054708A - ドアロック操作装置 - Google Patents

ドアロック操作装置

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JP2000054708A
JP2000054708A JP22143698A JP22143698A JP2000054708A JP 2000054708 A JP2000054708 A JP 2000054708A JP 22143698 A JP22143698 A JP 22143698A JP 22143698 A JP22143698 A JP 22143698A JP 2000054708 A JP2000054708 A JP 2000054708A
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door
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Hitoshi Amano
均 天野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 故障等によりモータ32が動作しなくなった
場合でも、そのバックアップとして車室外側からのキー
操作で確実に車両ドアの解錠を行うことができ、且つ盗
難防止性能を向上することのできる車両用ドアロック操
作装置1を提供する。 【解決手段】 車両ドアのアンラッチ操作をモータ32
で行う車両用ドアロック操作装置1において、車両ドア
のキーシリンダ6、7を、駆動モータを介さずにキーシ
リンダ用リンク機構およびラチェットを介してラッチと
連携して動作する構造とすることにより、バッテリあが
り、断線等のモータ故障による不作動を確実に防止でき
るようにした。したがって、車両乗員がキーを持ってい
れば確実に車室外側から車両ドアを開けることができ
る。また、キーシリンダ用リンク機構とアクチュエータ
用リンク機構をアクチュエータケース31で覆うことに
より、車上狙いを防止できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両用
ドアロックに使用される車両用ドアロック操作装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平9−105262号公
報においては、ラッチとストライカとの噛み合いにより
ドアを閉鎖状態に保つ車両用ドアロックと、アンラッチ
用モータの回転出力をリンク機構および係止爪部材(ラ
チェット)を介してラッチに伝達することで、ラッチと
ストライカとの噛み合いを外すことが可能な位置にラッ
チを動かすアンラッチ機能を持つアンラッチ用アクチュ
エータと、アンラッチ用モータと別途設けられたダブル
ロック用モータの回転出力をリンク機構およびラチェッ
トを介してラッチに伝達することで、内部操作レバーを
手動操作してもラッチとストライカとの噛み合いを外す
ことが不可能な位置にラッチを動かすダブルロック機能
を持つダブルロック用アクチュエータとを備えた車両用
ドアロック操作装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車両
用ドアロック操作装置においては、内部操作レバーを手
動操作することにより、車室内側からドアを開けるため
のリンク機構を備えている旨が記載されているが、車室
外側からはモータ以外の手段でドアを開ける方法は開示
されていない。したがって、バッテリあがり、断線等の
故障によりモータへの電源が供給できなくなった場合
や、モータ自体の故障の場合に、モータで車両用ドアロ
ックを駆動することができずに車室外側からドアを開け
ることができなくなってしまうという問題が生じてい
る。
【0004】ここで、従来の車両に装備されたキーシリ
ンダは、円筒形状をしており、各ドア外板の丸孔に板ば
ね等で固定され、内部に6枚程度のタンブラが設置され
たロータが納められており、そのロータがリンクロッド
(連結ロッド)でラチェットと結合されている。そし
て、車両または車室内に置かれた物品を盗もうとする者
は、ドアガラスの隙間から細い鉤棒等を挿入し、リンク
ロッド等のリンク機構を動かすか、あるいはドライバー
等をキー孔に突っ込み、無理やりドライバー等を回すこ
とでキーシリンダごと回す等してドアを解錠する手段を
講じるのが一般的である。したがって、上述のような車
両または車室内の物品の盗難を防止する盗難防止性を向
上させる必要性がある。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、故障等によりモータが
動作しなくなった場合でも、そのバックアップとして車
室外側からのキー操作で確実にドアの解錠を行うことの
できるドアロック操作装置を提供することにある。さら
に、このためのキーシリンダがあることによって発生す
る車両および車室内の物品の盗難を防止する盗難防止性
を向上させることのできるドアロック操作装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、車室内外側からのスイッチ操作によりアクチュ
エータのモータを作動させることで、モータ駆動にてラ
チェットを介してラッチをフルラッチ位置からアンラッ
チ位置まで動かすアンラッチ操作を行うドアロック操作
装置であっても、車室外側からのキー操作によりキーシ
リンダのロータを回すことで、キー操作にてアンラッチ
操作を行うこともできる。したがって、バッテリあが
り、断線等の故障でモータが動作不能となっていても、
キーを持っていれば確実にドアを開けることができる。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、アクチュ
エータ用リンク機構およびキーシリンダ用リンク機構を
アクチュエータケースで覆うことで、ドアガラスの隙間
から細い鉤棒等を挿入しても、アクチュエータ用リンク
機構およびキーシリンダ用リンク機構を動かすことがで
きず、盗難防止性の向上を図ることができる。
【0008】請求項3に記載の発明によれば、キーシリ
ンダとドアロック本体とを一体化することで、キーシリ
ンダのロータとドアロック本体のラチェットとを連携す
る連結ロッドを廃止できるので、ドアガラスの隙間から
細い鉤棒等を挿入しても、ラチェットを動かすことがで
きず、盗難防止性の向上を図ることができる。
【0009】請求項4に記載の発明によれば、キーシリ
ンダを外観上見えないように設置することで、更なる盗
難防止性の向上を図ることができる。
【0010】請求項5に記載の発明によれば、複数個の
キーシリンダを順番にキー操作した時、あるいは複数個
のキーシリンダを同時にキー操作した時に、アンラッチ
操作を行うように複数個のキーシリンダとラチェットと
を連携することで、更なる盗難防止性の向上を図ること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】〔実施例の構成〕発明の実施の形
態を実施例に基づき図面を参照して説明する。ここで、
図1は車両用ドアロック操作装置の外部構造を示した図
で、図2は車両用ドアロック操作装置の内部構造を示し
た図で、図3は車両用ドアロック操作装置のフロントド
アへの装着位置を示した図である。
【0012】本実施例の車両用ドアロック操作装置1
は、自動車等の車両に装備されたフロントドア(以下車
両ドアと略す)2を閉鎖状態に保つ車両用ドアロック
(以下ドアロック本体と呼ぶ)3と、ドアロック本体3
をフルラッチ位置からアンラッチ位置まで動かすアンラ
ッチ操作を行うアンラッチ用アクチュエータ4と、この
アンラッチ用アクチュエータ4を制御するドアロック制
御装置(以下ECUと呼ぶ)5と、車室内側からドアロ
ック本体3を解放するための車室内側解放機構と、車室
外側からドアロック本体3を解放するための車室外側解
放機構とを備えている。
【0013】先ず、本実施例のドアロック本体3の構造
を図1ないし図3に基づいて説明する。ドアロック本体
3は、ドアロックプレート10とドアロックケース11
との間に収容され、ドアロックプレート10の内壁面上
に回動自在に支持されたラチェット12、およびこのラ
チェット12の回転に応じてストライカ13との係合状
態(噛み合い状態)を変更するラッチ14等から構成さ
れている。なお、ドアロックプレート10には、車両の
ドア受け部に固定された略コの字形状のストライカ13
を受け入れることが可能な略U字形状の切欠き部(溝状
部)15が形成されている。
【0014】ラチェット12は、ドアロックプレート1
0の内壁面上において支軸16を中心として回動可能に
設けられている。このラチェット12には、ラッチ14
と係合する爪形状の係合部17、後記するキーシリンダ
レバーに係合される指形状の被係合部18、後記するア
クチュエータ出力レバーに係合される指形状の被係合部
19、後記するインサイドハンドルレバーに係合される
指形状の被係合部20等が支軸16から略四方に延びて
いる。
【0015】ラチェット12には、ラチェット12を初
期位置に戻すためのラチェットリターンスプリング21
が設けられている。そのラチェットリターンスプリング
21の一端は、ドアロックプレート10またはドアロッ
クケース11に設けられた方形状の突起部22に係止さ
れ、他端は、ラチェット12の外周面に係止されてい
る。
【0016】ラッチ14は、ドアロックプレート10の
内壁面上において支軸23を中心として回動可能に設け
られている。そして、ラッチ14は、回転角度に応じ
て、ストライカ13と完全に噛み合うことで車両ドア2
を施錠するフルラッチ位置(ドア閉鎖状態)、ストライ
カ13と完全に噛み合っていないハーフラッチ位置(半
ドア状態)、ストライカ13との噛み合いを解放するこ
とで車両ドア2を解錠するアンラッチ位置(ドア開放状
態)等に変更される。
【0017】このラッチ14には、ストライカ13と噛
み合うことが可能な略U字形状の切欠き部(開口部)2
4が設けられている。そして、ラッチ14は、車両ドア
2を完全に閉じるドア閉鎖状態(フルラッチ状態)の時
にラチェット12の係合部17に係合される爪形状の被
係合部25、および車両ドア2が完全に閉じていない半
ドア状態の時にラチェット12の係合部17に係合され
る爪形状の被係合部26等が設けられている。
【0018】そして、ドアロックプレート10またはド
アロックケース11の支軸23の回りには、ラッチ14
を初期位置に戻すためのラッチリターンスプリング27
を収容する凹状部(開口部)28が形成されている。そ
のラッチリターンスプリング27の一端は、ラッチ14
に設けられた円柱形状の突起部29に係止され、他端
は、凹状部28の溝壁面に係止されている。
【0019】次に、本実施例のアンラッチ用アクチュエ
ータ4の構造を図1ないし図4に基づいて説明する。こ
こで、図4(a)、(b)はモータ駆動でアンラッチ操
作した場合のドアロック本体の作動パターンを示した図
である。
【0020】アンラッチ用アクチュエータ4は、ドアロ
ックケース11との間に車両ドア2への取付用ステー3
0を配した樹脂製のアクチュエータケース31に、EC
U5に通電制御される1個のモータ32、このモータ3
2の回転速度を減速する減速歯車機構(図示せず)、お
よびこの減速歯車機構の出力軸の外周に固定されたアク
チュエータ出力レバー33等を内蔵している。アクチュ
エータケース31には、モータ32とECU5とを電気
的に接続するためのコネクタ部34が一体成形されてい
る。アクチュエータ出力レバー33には、ラチェット1
2の被係合部19に係合する係合部35が設けられてい
る。
【0021】モータ32は、ECU5にアンラッチ信号
が入力されると、正転方向に回転してドアロック本体3
の噛み合い状態を、車両ドア2を解錠するアンラッチ状
態に変更するアンラッチ操作を行う駆動源である。
【0022】次に、本実施例の車室内側解放機構の構造
を図1ないし図5に基づいて説明する。ここで、図5
(a)、(b)はインサイドハンドルでアンラッチ操作
した場合のドアロック本体の作動パターンを示した図で
ある。
【0023】車室内側解放機構は、ドアトリムに埋め込
まれた引手式のインサイドハンドル36と、ワイヤーケ
ーブル37または連結ロッド(図示せず)等を介してイ
ンサイドハンドル36に連携されたインサイドハンドル
レバー(内部操作レバー)38とを有している。インサ
イドハンドルレバー38には、ラチェット12の被係合
部20に係合する係合部39が設けられている。なお、
本実施例では、インサイドハンドル36もモータ32が
動作しないときのバックアップとして車室内側からの操
作で確実に車両ドア2を開けることができる。
【0024】次に、本実施例の車室外側解放機構の構造
を図1ないし図9に基づいて説明する。ここで、図6
(a)、(b)はキー操作でアンラッチ操作した場合の
ドアロック本体の作動パターンを示した図で、図7
(a)〜(c)ないし図9(a)〜(c)はキー操作時
のキーシリンダ用リンク機構の作動パターンを示した図
である。
【0025】車室外側解放機構は、引手式のアウトサイ
ドハンドル40を引くとアンラッチ信号をアンラッチ用
アクチュエータ4に出力するアウタハンドルスイッチ4
1と、アウトサイドハンドル40を引きながらキー操作
できる位置に設置されたキーシリンダ6、7とを有して
いる。
【0026】ここで、キーシリンダ6、7は、内部に6
枚程度のタンブラが設置されたロータ8、9が収められ
ている。そして、ロータ8、9は、キーシリンダ6、7
に合致したキー(図示せず)が差込み口内に挿入された
時のみ回転が可能となっており、リンクレバー42、4
3を介してキーシリンダレバー44を動かす。
【0027】なお、キー操作は、あくまでもアンラッチ
用アクチュエータ4の不作動時のバックアップであるた
め、キーシリンダ6、7を外観上見えないようにアウト
サイドハンドル40を引かないと見えない部位(ドアア
ウタパネル面)に設置されている。
【0028】リンクレバー42、43は、一端部がロー
タ8、9の出力部に固定され、他端部に円柱形状のピン
部45、46を設けている。キーシリンダレバー44
は、一端部にピン部45、46が係合する係合穴47、
48を有し、他端部にラチェット12の被係合部18に
係合する係合部49を有している。
【0029】ここで、アクチュエータ用リンク機構を構
成するアクチュエータ出力レバー33、キーシリンダ用
リンク機構を構成するリンクレバー42、43およびキ
ーシリンダレバー44は、車上狙いを防止するために、
アクチュエータケース31内に一体的に収容されてい
る。
【0030】ECU5は、CPU、ROM、RAM、I
/Oポートなどの機能から構成されているマイクロコン
ピュータで、それ自体は周知のものである。このECU
5には、アンロック信号を出力するキーレスエントリ、
スマートカード等や車両の車速が所定値以上に達したら
ロック信号を出力するセンサ等に電気的に接続されてお
り、それらのアンロック信号またはロック信号に応じて
アンラッチ用アクチュエータ4のモータ32を作動停
止、アウタハンドルスイッチ41および室内スイッチ5
0により正転方向に駆動する。
【0031】〔実施例の作用〕次に、本実施例の車両用
ドアロック操作装置1の作用を図1ないし図9に基づい
て簡単に説明する。
【0032】イ)モータ駆動によるアンラッチ操作時 図4(a)に示したように、ドアロック本体3がアンラ
ッチ状態の時に、車両乗員がアウトサイドハンドル40
を引くと、アウタハンドルスイッチ41からアンラッチ
信号がECU5に出力されて、モータ32が通電され
る。すると、モータ32が正転方向に回転することで、
減速歯車機構の出力軸に固定されたアクチュエータ出力
レバー33が、図4(b)に示したように、図示二点鎖
線の位置から図示実線の位置まで駆動される。なお、車
室内の室内スイッチ50を操作しても同様にアクチュエ
ータ出力レバー33が駆動される。
【0033】このように、アクチュエータ出力レバー3
3が動作することで、ラチェット12の被係合部19が
アクチュエータ出力レバー33の係合部35に押され
て、ラチェット12がラチェットリターンスプリング2
1を撓ませながら支軸16を中心に図示右回転する。
【0034】そして、ラチェット12の回転位置が変わ
ることで、そのラチェット12の係合部17とラッチ1
4の被係合部25との噛み合いが外れて、ラッチリター
ンスプリング27の付勢力(弾性変形力)にてラッチ1
4が支軸23を中心に図示右回転してドアロック本体3
がアンラッチ状態となる。これにより、ラッチ14の切
欠き部24とストライカ13との噛み合いが解放される
ことで、車両ドア2が解放される。
【0035】ロ)インサイドハンドル36によるアンラ
ッチ操作時 図5(a)に示したように、車両乗員がインサイドハン
ドル36を引くと、ワイヤーケーブル37を介してイン
サイドハンドル36に連携されたインサイドハンドルレ
バー38が、図5(b)に示したように、図示二点鎖線
の位置から図示実線の位置まで動く。
【0036】このように、インサイドハンドルレバー3
8が動作することで、ラチェット12の被係合部20が
インサイドハンドルレバー38の係合部39に押され
て、ラチェット12がラチェットリターンスプリング2
1を撓ませながら支軸16を中心に図示右回転する。こ
れにより、上記のモータ駆動によるアンラッチ操作時と
同様にして、ラッチ14の切欠き部24とストライカ1
3との噛み合いが解放されることで、車両ドア2が解放
される。
【0037】ハ)キー操作によるアンラッチ操作時 先ず、図7(a)に示したように、キーシリンダ用リン
ク機構のキー操作する前の回転位置(フルラッチ位置)
の時に、キーシリンダ6のみでキー操作した後に、更に
キーシリンダ7のみでキー操作する場合を説明する。
【0038】この場合には、キーシリンダ6の差込み口
からキーを差し込み、キーを回(キー操作)してロータ
8を回転させることで、図7(b)に示したように、リ
ンクレバー42が図示左回転し、キーシリンダレバー4
4も図示左回転する。このように、キーシリンダレバー
44が動作することにより、ラチェット12の被係合部
18がキーシリンダレバー44の係合部49に押され
て、ラチェット12の被係合部18が、図7(b)に示
したように、図示二点鎖線の位置から図示実線の位置ま
で動く。
【0039】次に、キーをキーシリンダ6から抜いて、
そのキーをキーシリンダ7の差込み口に差し込み、キー
を回してロータ9を回転させることで、図7(c)に示
したように、リンクレバー43が図示左回転し、キーシ
リンダレバー44は更に図示左回転する。このように、
キーシリンダレバー44が動作することにより、ラチェ
ット12の被係合部18がキーシリンダレバー44の係
合部49に押されて、ラチェット12の被係合部18
が、図7(c)に示したように、図示実線の位置まで動
く。
【0040】次に、図8(a)に示したように、キーシ
リンダ用リンク機構のキー操作する前の回転位置(フル
ラッチ位置)の時に、キーシリンダ7のみでキー操作し
た後に、更にキーシリンダ6のみでキー操作する場合を
説明する。
【0041】この場合には、キーシリンダ7の差込み口
からキーを差し込み、キーを回してロータ9を回転させ
ることで、図8(b)に示したように、リンクレバー4
3が図示左回転し、キーシリンダレバー44も図示左回
転する。このように、キーシリンダレバー44が動作す
ることにより、ラチェット12の被係合部18がキーシ
リンダレバー44の係合部49に押されて、ラチェット
12の被係合部18が、図8(b)に示したように、図
示二点鎖線の位置から図示実線の位置まで動く。
【0042】次に、キーをキーシリンダ7から抜いて、
そのキーをキーシリンダ6の差込み口に差し込み、キー
を回してロータ8を回転させることで、図8(c)に示
したように、リンクレバー42が図示左回転し、キーシ
リンダレバー44は更に図示左回転する。このように、
キーシリンダレバー44が動作することにより、ラチェ
ット12の被係合部18がキーシリンダレバー44の係
合部49に押されて、ラチェット12の被係合部18
が、図8(c)に示したように、図示実線の位置まで動
く。
【0043】次に、キーシリンダ6、7の両方を同時に
キー操作した場合を説明する。この場合には、キーシリ
ンダ6、7の差込み口にそれぞれキーを差し込み、キー
を回してロータ8、9を同時に回転させることで、図9
(b)に示したように、リンクレバー42、43が図示
左回転し、キーシリンダレバー44も図示左回転する。
このように、キーシリンダレバー44が動作することに
より、ラチェット12の被係合部18がキーシリンダレ
バー44の係合部49に押されて、ラチェット12の被
係合部18が、図9(b)に示したように、図示二点鎖
線の位置から図示実線の位置まで動く。
【0044】さらに、キーを同時に回してロータ8、9
を回転させることで、図9(c)に示したように、リン
クレバー42、43が更に図示左回転し、キーシリンダ
レバー44も更に図示左回転する。このように、キーシ
リンダレバー44が動作することにより、ラチェット1
2の被係合部18がキーシリンダレバー44の係合部4
9に押されて、ラチェット12の被係合部18が、図9
(c)に示したように、図示実線の位置まで動く。
【0045】以上何れの場合でも、キーシリンダレバー
44が、図6(b)に示したように、図示二点鎖線の位
置から図示実線の位置まで動くことで、ラチェット12
がラチェットリターンスプリング21を撓ませながら支
軸16を中心に図示右回転する。これにより、上記のモ
ータ駆動またはインサイドハンドル36によるアンラッ
チ操作時と同様にして、ラッチ14の切欠き部24とス
トライカ13との噛み合いが解放されることで、車両ド
ア2が解錠される。
【0046】〔実施例の効果〕以上のように、車両ドア
2のアンラッチ操作をモータ駆動で行う車両用ドアロッ
ク操作装置1において、車両ドア2のキーシリンダ6、
7のロータ8、9を、駆動モータを介さずにリンクレバ
ー42、43、キーシリンダレバー44およびラチェッ
ト12を介してラッチ14と連携して動作する構造とす
ることにより、バッテリあがり、断線等の故障によりモ
ータ32への給電ができなくなった場合でも、そのバッ
クアップとして車室外側からのキー操作で確実に車両ド
ア2を開けることができる。したがって、モータ32へ
の電源が供給できなくなったり、モータ32自体の故障
でアンラッチ用アクチュエータ4が動作不能となって
も、車両乗員がキーを持っていれば確実に車室外側から
車両ドア2を開ける(解錠する)ことができる。
【0047】アクチュエータ出力レバー33等のアクチ
ュエータ用リンク機構や、リンクレバー42、43およ
びキーシリンダレバー44等のキーシリンダ用リンク機
構を1つのアクチュエータケース31で覆うことによ
り、ドアガラスの隙間から細い鉤棒等を挿入してもアク
チュエータ用リンク機構およびキーシリンダ用リンク機
構の両方とも動かすことができず、盗難防止性能を向上
することができる。
【0048】そして、キーシリンダ6、7とドアロック
本体3およびアンラッチ用アクチュエータ4とを一体化
することで、キーシリンダ6、7とドアロック本体3の
ラチェット12との距離を短くすることができるので、
キーシリンダ6、7とキーシリンダレバー44とを連携
する連結ロッドを廃止することができる。
【0049】さらに、1枚の車両ドア2に複数個(本実
施例では2個)のキーシリンダ6、7を配置し、例えば
図7および図8に示したように、2連として何れか一方
を順番にキー操作(2回操作)するか、あるいは図9に
示したように、2個のキーシリンダ6、7の両方を同時
にキー操作(2回操作)するようにすれば、更に盗難防
止性能の向上を図ることができる。
【0050】また、車両ドア2のキーシリンダ6、7の
少なくとも一方を外観上見えないように、アウトサイド
ハンドル40とアウタパネルとの間に設置することで、
更なる盗難防止性能の向上を図ることができる。以上の
ことから、車両ドア2のキーシリンダ6、7や連結ロッ
ドを操作する車上狙いを完全に防止することができる。
【0051】〔変形例〕本実施例では、本発明を、自動
車等の車両に装備されたフロントドアの施錠または解錠
を行うドアロック本体3をモータ駆動またはキー操作す
ることが可能な車両用ドアロック操作装置1に適用した
が、本発明を、乗用車や商用車等の小型車両または鉄道
車両、バスやトラック等の大型車両に装備されたフロン
トドア、リヤドア、バックドア等の各車両ドアの施錠ま
たは解錠を行うドアロック本体(車両用ドアロック)を
モータ駆動またはキー操作することが可能な車両用ドア
ロック操作装置に適用しても良い。
【0052】また、本発明を、車両だけでなく、住宅や
店舗等の建築物に設置されたドアの建築物用ドアロック
の施錠または解錠を行うドアロック本体(建築物用ドア
ロック)をモータ駆動またはキー操作することが可能な
建築物用ドアロック操作装置に適用しても良い。
【0053】本実施例では、本発明を、2個のキーシリ
ンダ6、7を備えた車両用ドアロック操作装置1に適用
したが、複数個(3個以上)のキーシリンダを備えたド
アロック操作装置に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ドアロック操作装置の外部構造を示した
斜視図である(実施例)。
【図2】車両用ドアロック操作装置の内部構造を示した
概略図である(実施例)。
【図3】車両用ドアロック操作装置のフロントドアへの
装着位置を示した説明図である(実施例)。
【図4】(a)、(b)はモータ駆動でアンラッチ操作
した場合のドアロック本体の作動パターンを示した説明
図である(実施例)。
【図5】(a)、(b)はインサイドハンドルでアンラ
ッチ操作した場合のドアロック本体の作動パターンを示
した説明図である(実施例)。
【図6】(a)、(b)はキー操作でアンラッチ操作し
た場合のドアロック本体の作動パターンを示した説明図
である(実施例)。
【図7】(a)〜(c)はキー操作時のキーシリンダ用
リンク機構の作動パターンを示した説明図である(実施
例)。
【図8】(a)〜(c)はキー操作時のキーシリンダ用
リンク機構の作動パターンを示した説明図である(実施
例)。
【図9】(a)〜(c)はキー操作時のキーシリンダ用
リンク機構の作動パターンを示した説明図である(実施
例)。
【符号の説明】
1 車両用ドアロック操作装置 2 車両ドア 3 ドアロック本体(車両用ドアロック) 4 アンラッチ用アクチュエータ 6 キーシリンダ 7 キーシリンダ 8 ロータ 9 ロータ 12 ラチェット 14 ラッチ 31 アクチュエータケース 32 モータ 33 アクチュエータ出力レバー(アクチュエータ用リ
ンク機構) 36 インサイドハンドル 40 アウトサイドハンドル 42 リンクレバー(キーシリンダ用リンク機構) 43 リンクレバー(キーシリンダ用リンク機構) 44 キーシリンダレバー(キーシリンダ用リンク機
構)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)少なくともドアを施錠するフルラッ
    チ位置と前記ドアを解錠するアンラッチ位置との間を変
    位するラッチ、およびこのラッチと噛み合わされて回転
    することで前記ラッチを動かすラチェットを有するドア
    ロック本体と、 (b)車室内外側からのスイッチ操作により回転するモ
    ータを有し、 前記モータにて前記ラチェットを回転させることによ
    り、前記ラッチを前記フルラッチ位置から前記アンラッ
    チ位置まで動かすアンラッチ操作を行うアクチュエータ
    と、 (c)車室外側からのキー操作により回転するロータを
    有し、 前記ロータにて前記ラチェットを回転させることによ
    り、前記ラッチを前記フルラッチ位置から前記アンラッ
    チ位置まで動かすアンラッチ操作を行うキーシリンダと
    を備えたドアロック操作装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のドアロック操作装置にお
    いて、 前記アクチュエータは、前記ラチェットとの間に設けら
    れて、前記モータと前記ラチェットとを連携するための
    アクチュエータ用リンク機構を有し、 前記キーシリンダは、前記ラチェットとの間に設けられ
    て、前記ロータと前記ラチェットとを連携するためのキ
    ーシリンダ用リンク機構を有し、 前記アクチュエータ用リンク機構および前記キーシリン
    ダ用リンク機構は、アクチュエータケースで覆われてい
    ることを特徴とするドアロック操作装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のドアロッ
    ク操作装置において、 前記キーシリンダは、前記ドアロック本体に一体的に設
    けられていることを特徴とするドアロック操作装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    のドアロック操作装置において、 前記キーシリンダは、外観上見えない部位に設置された
    ことを特徴とするドアロック操作装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    のドアロック操作装置において、 前記キーシリンダは、1つのドアに複数個設置され、 前記複数個のキーシリンダを順番にキー操作した時、あ
    るいは前記複数個のキーシリンダを同時にキー操作した
    時に、前記アンラッチ操作を行うように前記複数個のキ
    ーシリンダと前記ラチェットとを連携したことを特徴と
    するドアロック操作装置。
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