JP2000314258A - ドアロック操作装置 - Google Patents

ドアロック操作装置

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JP2000314258A
JP2000314258A JP36731399A JP36731399A JP2000314258A JP 2000314258 A JP2000314258 A JP 2000314258A JP 36731399 A JP36731399 A JP 36731399A JP 36731399 A JP36731399 A JP 36731399A JP 2000314258 A JP2000314258 A JP 2000314258A
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door
door lock
unlatch
actuator
switch
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JP36731399A
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Hitoshi Amano
均 天野
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を軽減することで製品コストを減少
させることのできる自動車等の車両用ドアロック操作装
置を提供する。 【解決手段】 自動車等の車両のドアロックに使用さ
れ、各ドアのアンラッチ操作をモータ9で制御する車両
用ドアロック操作装置に関し、インナアンラッチスイッ
チS3とアウタアンラッチスイッチS4を並列接続した
回路にアンラッチアクチュエータのモータ回路5を直列
接続したアンラッチ用制御回路6を各ドア毎に設けて、
1台の中央ECU10で複数のアンラッチアクチュエー
タのモータ9を集中制御することで、各ドアパネル内へ
の多くのスイッチ類と中央ECU10等の電気部品とを
結線する電気配線の簡素化を図るようにした。これによ
り、各ドアパネル内の構成部品および電気配線とサイド
ウインドウガラスとの干渉を少なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアのドアロック
の解除操作をアクチュエータの解除作動により行うドア
ロック操作装置に関するもので、特に自動車等の車両の
各ドアのドアロックを解除作動させる複数のモータを1
台の中央制御装置で集中制御することが可能な車両用ド
アロック操作装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、特許第2630896号公報
においては、図26に示したように、自動車の各ドアパ
ネル内に自動車用ドアロック操作装置を配置している。
すなわち、各ドアパネル内には、インサイドスイッチ1
01やアウトサイドスイッチ102等のドア開扉操作ス
イッチ、施解錠スイッチ103の施錠スイッチ131と
解錠スイッチ132、ドア開状態を検出するドアスイッ
チ104等のアンラッチ検出手段と共に、アクチュエー
タ内のモータ105の解除作動を制御するドアロック制
御装置(ECU)106がそれぞれ配置されている。
【0003】さらに、車両の各ドアパネル内のドアロッ
クECU106は、施解錠記憶回路107を有するメイ
ン制御部108と、このメイン制御部108からの指令
に基づきアクチュエータ内のモータ105を駆動させる
リレー等からなる負荷制御部109と、メイン制御部1
08に所定の作動電圧の電源を供給する電圧変換部11
0と、自動車の車速を検出する車速センサ111とから
それぞれ構成されている。
【0004】そして、メイン制御部108は、施解錠ス
イッチ103の解錠スイッチ132の解錠状態を施解錠
記憶回路107に記憶して、インサイドスイッチ101
またはアウトサイドスイッチ102の解除操作を無効に
するように構成されている。また、施解錠スイッチ10
3の施錠スイッチ131の解錠状態を施解錠記憶回路1
07に記憶して、インサイドスイッチ101またはアウ
トサイドスイッチ102の解除操作を有効にして、アク
チュエータのモータ105の解除作動を可能にするよう
にそれぞれ構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の自動
車用ドアロック操作装置においては、各ドアパネルに設
けられたインサイドスイッチ101、アウトサイドスイ
ッチ102、施解錠スイッチ103等のスイッチ類と施
解錠記憶回路107を有するメイン制御部108等の電
気部品とを結線する電気配線、および車速センサ111
と電気部品とを結線する電気配線とが配置されている。
【0006】それによって、各ドアパネル内のスイッチ
類や車速センサ111と電気部品とを結線する電気配線
と、サイドウインドウガラスとの干渉(例えば断線)が
発生し易いという問題が生じている。また、各ドアパネ
ル内に多くのスイッチ類や車速センサ111と電気部品
とを結線する電気配線をそれぞれ設置しているので、車
両全体での部品点数が多くなり、製品コストが上昇する
という問題が生じている。
【0007】また、上記の従来の自動車用ドアロック操
作装置では、ドア開状態を検出するドアスイッチ104
は、一般的にはアクチュエータ内部には設けられず、別
の部位に配設されるため、各スイッチ単体自体に防水構
造を施す必要がある。さらに、アクチュエータまたはメ
イン制御部108とドアスイッチ104とを結線するた
めに、電気配線(リード線)やコネクタが必要となるた
め、車両全体での部品点数が多くなり、製品コストが上
昇するという問題が生じている。
【0008】一方、上記の従来の自動車用ドアロック操
作装置においては、ドア開操作、すなわち、アンラッチ
操作をインサイドスイッチ101やアウトサイドスイッ
チ102等のドア開扉操作スイッチの解除操作およびア
クチュエータの解除作動による電気的手段のみで行う構
成であるため、事故や故障等の発生によりアクチュエー
タのモータ105が解除作動しなくなった場合、乗員
(ドア開閉操作者)が車室外に出られなくなるという問
題が発生する。
【0009】
【発明の目的】本発明の目的は、部品点数を少なくして
製品コストを減少させることのできるドアロック操作装
置を提供することにある。また、アクチュエータが解除
作動しなくなった場合でも、ドア開閉操作者が室外に出
ることのできるドアロック操作装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、複数のアクチュエータの各々に複数のドア解除
操作手段の各々を直列接続した複数の制御回路を並列接
続した回路に、複数のアクチュエータの解除作動を集中
制御する1台の中央制御装置を直列接続することによ
り、各ドア内への多くのスイッチ類やセンサと中央制御
装置等の電気部品とを結線する電気配線を必要最小限と
することができる。それによって、各ドアの構成部品を
軽減することができ、ドアロック操作装置の部品点数を
軽減することができるので、各ドアおよびドアロック操
作装置の製品コストを減少させることができる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、複数のア
クチュエータの解除作動を集中制御する1台の中央制御
装置を、車両の車室内、コンソールボックスまたは計器
装置近傍等の各ドア以外の場所に設置している。それに
よって、各ドア自体の軽量化を図ることができ、乗員等
のドア開閉操作者による各ドアの開閉操作フィーリング
を向上することができる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、中央制御
装置の記憶回路に施解錠操作手段の施錠状態が記憶され
ている場合には、複数のドア解除操作手段の操作を無効
にするよう制御されるので、仮に複数のドア解除操作手
段のうちいずれか1つ以上のドア解除操作手段が操作さ
れてもアクチュエータが解除作動することはなく、各ド
アの閉鎖状態が維持される。また、中央制御装置の記憶
回路に施解錠操作手段の解錠状態が記憶されている場合
には、複数のドア解除操作手段のうちいずれか1つ以上
のドア解除操作手段の操作を有効にするよう制御される
ので、複数のドア解除操作手段のうちいずれか1つ以上
のドア解除操作手段の操作が成されると、アクチュエー
タが解除作動して、そのドア解除操作手段に対応したド
アが解除される。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、室内側ド
ア開扉操作スイッチと室外側ドア開扉操作スイッチとを
並列接続した回路にアクチュエータのモータ回路を直列
接続した制御回路を複数設けることにより、1台の中央
制御装置で複数のアクチュエータの解除作動を集中的に
制御することができる。
【0014】請求項5に記載の発明によれば、ドアロッ
クの噛合機構、アクチュエータおよび制御回路を車両の
ドア側に配置し、ストライカを車両の車体側に配置する
ことにより、各ドア内に設けたアクチュエータに中央制
御装置からの信号を伝達する電気配線とウインドウガラ
スとの干渉を少なくすることができる。
【0015】請求項6に記載の発明によれば、ドアロッ
クの噛合機構、アクチュエータおよび制御回路を車両の
車体側に配置し、ストライカをドア側に配置することに
より、各ドア自体を軽くすることができるので、ドアの
開閉操作フィーリングを向上できる。さらに、例えばア
クチュエータのモータ回路や制御回路等の電気部品と中
央制御装置からの信号を伝達する電気配線とを接続する
ための防水コネクタが不要となる。また、各ドア内に
は、電気配線が設けられないので、電気配線とウインド
ウガラスとの干渉を排除できる。さらに、電気配線を簡
素化できるので、ドアロック操作装置の部品点数を少な
くすることができる。
【0016】請求項7および請求項8に記載の発明によ
れば、ドア開状態を検出するアンラッチ検出手段をアク
チュエータ内部に構成することにより、アンラッチ検出
手段単体自体、特にアンラッチスイッチ単体自体に防水
構造を施す必要はなく、リード線やコネクタも不必要と
なるので、ドアの構成部品を軽減することができ、ドア
ロック操作装置の部品点数を軽減することができる。こ
れにより、各ドアおよびドアロック操作装置の製品コス
トを減少させることができる。
【0017】請求項9に記載の発明によれば、アンラッ
チスイッチの接点を、アクチュエータの他のスイッチの
接点と共用することで、部品点数の削減および装置自体
の小型化を図ることができ、ひいては搭載性に優れるド
アロック操作装置を提供することができる。
【0018】請求項10および請求項11に記載の発明
によれば、遠隔操作装置または室内側スイッチ手段等の
施解錠操作手段により施錠操作されている場合には、ア
ンラッチ操作手段の操作を無効にすることで、アクチュ
エータの解除作動が不能となる。また、施解錠操作手段
により解錠操作されている場合には、アンラッチ操作手
段の操作を有効にすることで、アクチュエータの解除作
動が可能となる。
【0019】そして、アンラッチ操作をアクチュエータ
の解除作動による電気的手段で行うドアロック操作装置
に、室内側より操作可能なバックアップ操作手段を設け
ることで、事故や故障等の発生によりアクチュエータが
解除作動しなくなった場合でも、バックアップ操作手段
を操作することでドアロックの噛合機構を解除操作する
ことができるので、乗員等のドア開閉操作者が室外に出
ることができる。
【0020】請求項12に記載の発明によれば、バック
アップ操作手段をリンク式のバックアップ機構で構成す
ることで、室内側からドアロックの噛合機構の解除操作
を容易に行うことができる。また、請求項13に記載の
発明によれば、バックアップ操作手段をワイヤーケーブ
ルからなるバックアップ機構で構成することで、リンク
式のバックアップ機構よりも小型化でき、更にドアロッ
ク操作装置内における取り回しの自由度を向上すること
ができる。
【0021】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図14は本発明の第1
実施例を示したもので、図1はドアロック制御装置を示
した図で、図2は自動車等の車両のドアを示した図であ
る。
【0022】本実施例の車両用ドアロック操作装置1
は、4ドア+バックドア付きの自動車等の車両に装備さ
れた各ドアおよびバックドア(図示せず)にそれぞれ設
けられ、後記する1台の中央制御装置(以下中央EC
U)10によって作動状態(例えばドアの施錠状態から
解錠状態への切り替え)が制御される。
【0023】そして、車両の各ドアおよびバックドアの
ドアパネル2内には、車両の車体のドア受け部に固定さ
れたストライカ(図示せず)と係脱可能な噛合機構を有
するドアロック3と、このドアロック3の噛合機構を電
気的に解除作動させるアンラッチアクチュエータ4と、
ドアロック3の噛合機構を機械的に解除操作するための
バックアップ操作手段と、中央ECU10によって集中
制御されるモータ回路5を有するアンラッチ用制御回路
6、7とが設けられている。
【0024】次に、本実施例のドアロック3を図1ない
し図5に基づいて説明する。ここで、図3(a)はドア
ロックのロック状態を示した図で、図3(b)はアンラ
ッチアクチュエータのニュートラル状態を示した図であ
る。
【0025】ドアロック3の噛合機構は、図2および図
3(a)に示したように、ドアパネル2内に固定される
ドアロックプレート11とドアロックケース12との間
に収容されている。そして、噛合機構は、ドアロックプ
レート11上に回動自在に支持されたラチェット13、
およびこのラチェット13の回動に応じてストライカと
の係合状態(噛み合い状態)を変更するラッチ14等か
ら構成されている。なお、ドアロックケース12には、
図2に示したように、ストライカを受け入れることが可
能な略U字形状の切欠き部15が形成されている。
【0026】ラチェット13は、ドアロックプレート1
1の内壁面上において支軸を中心にして、中立位置(ニ
ュートラル位置)とアンラッチ位置との間で回動可能に
設けられている。そして、ラチェット13には、ラッチ
14と噛み合うことが可能な爪形状の係合部16、およ
び後記する出力レバーに係合することが可能な係合片1
7(図4および図5参照)が設けられている。
【0027】また、ラチェット13には、アンラッチ位
置からニュートラル位置に戻す方向に付勢するリターン
スプリング(図示せず)が装着されている。そして、ラ
チェット13は、後記する出力レバーにより押される
と、リターンスプリングの付勢力に抗して、支軸を中心
に図示左回転方向に回転してラッチ14との噛み合う状
態を開放する。
【0028】ラッチ14は、ドアロックプレート11の
内壁面上において支軸を中心にしてロック位置と中立位
置(ニュートラル位置)との間で回動可能に設けられて
いる。そして、ラッチ14には、ストライカと噛み合う
ことが可能な略U字形状の切欠き部18、ドアを完全に
閉じるドア閉鎖状態(フルラッチ状態)の時にラチェッ
ト13の係合部16に係合される爪形状の被係合部1
9、およびドアが完全に閉じていない半ドア状態の時に
ラチェット13の係合部16に係合される爪形状の被係
合部20等が設けられている。
【0029】また、ラッチ14には、ロック位置からニ
ュートラル位置に戻す方向に付勢するリターンスプリン
グ(図示せず)が装着されている。そして、ラッチ14
は、ラチェット13との噛み合い状態が開放されると、
リターンスプリングの付勢方向(図示左回転方向)への
回転が可能となる(ストライカを開放可能なアンラッチ
状態)。
【0030】次に、本実施例のアンラッチアクチュエー
タ4を図1ないし図6に基づいて説明する。ここで、図
4はアンラッチアクチュエータの主要構成を示した図
で、図5は出力レバーとラチェットを示した図で、図6
(a)はクラッチレバーの裏面を示した図で、図6
(b)はクラッチレバーの表面を示した図で、図6
(c)は出力レバーとダブルロックレバーを示した図で
ある。
【0031】アンラッチアクチュエータ4は、ドアロッ
ク3の噛合機構の解除作動を電気的に行うもので、つま
りドアロック3の噛合機構を噛み合い状態から解除状態
(アンラッチ)へ電気的に切り替えるドアロック駆動手
段である。このアンラッチアクチュエータ4は、ドアロ
ック制御装置に設けられる各アンラッチ用制御回路中に
組み込まれたモータ9、このモータ9の回転速度を減速
する減速歯車機構、この減速歯車機構の出力をラチェッ
ト13に伝達するリンク機構、およびアンラッチ状態を
検出するアンラッチ検出手段等から構成されている。
【0032】モータ9は、図1および図3(b)に示し
たように、アンラッチアクチュエータ4をニュートラル
状態からアンラッチ状態に切り替える場合には正転作動
し、アンラッチアクチュエータ4をニュートラル状態か
らダブルロック状態に切り替える場合には逆転作動す
る。
【0033】減速歯車機構は、図3(b)に示したよう
に、モータ9の出力軸9aの外周に固定されたピニオン
ギヤ21、このピニオンギヤ21と噛み合う円形状の中
間大径ギヤ22、この中間大径ギヤ22と一体成形され
た円形状の中間小径ギヤ23、およびこの中間小径ギヤ
23と噛み合うセクタギヤ24等を有している。
【0034】セクタギヤ24は、回転軸25を中心にし
て回動可能に設けられて、中立位置(ニュートラル位
置)から図示左回転するとアンラッチ位置に到達し、ニ
ュートラル位置から図示右回転するとダブルロック位置
に到達する。そして、セクタギヤ24には、アンラッチ
位置からニュートラル位置に戻す方向に付勢するリター
ンスプリング(図示せず)が装着されている。
【0035】リンク機構は、図4ないし図6に示したよ
うに、減速歯車機構のセクタギヤ24から回転出力を受
けてドアロック3のラチェット13を図示左回転方向に
押すことが可能な出力レバー26、この出力レバー26
の回転軸25を中心に回動することが可能なクラッチレ
バー27、および非常時に出力レバー26を解除作動方
向に回すことが可能なダブルロックレバー28等を有し
ている。
【0036】出力レバー26は、図3(a)、(b)に
示したように、セクタギヤ24の裏面に対向するように
配され、減速歯車機構(セクタギヤ24)の出力軸を兼
ねる上記の回転軸25を中心にして回動可能に設けられ
ている。そして、出力レバー26は、図3および図6
(c)に示したように、回転軸25を一体成形してい
る。その回転軸25の先端部は、プレート11aを介し
てセクタギヤ24の円形状の嵌合穴29内に嵌合してい
る。
【0037】そして、出力レバー26の表面には、凹状
の被嵌合部30が一体成形されている。また、出力レバ
ー26の裏面には、図4に示したように、ラチェット1
3の係合片17に係合すると共に、ダブルロック状態の
時にクラッチレバー27の回転半径を大とする側に押す
凸状のカム形状部31が一体成形されている。
【0038】クラッチレバー27は、図6(a)、
(b)に示したように、出力レバー26の回転軸25に
緩やかに嵌合する略長円形状の嵌合穴32を有してい
る。そして、クラッチレバー27の表面には、円柱形状
のピン部27aが一体成形され、裏面には、出力レバー
26の被嵌合部30に出没自在に嵌合する凸状の嵌合部
33が一体成形されている。なお、嵌合穴32は、クラ
ッチレバー27の回転半径を大、小に切り替えるための
ものである。
【0039】ダブルロックレバー28は、図4および図
6(c)に示したように、出力レバー26の表面とクラ
ッチレバー27の裏面との間に配されて、出力レバー2
6の回転軸25に嵌合する円形状の嵌合穴34を有して
いる。そして、ダブルロックレバー28には、非常時に
クラッチレバー27の嵌合部33に係合する爪形状の係
合部35、および非常時にドアロック3の噛合機構を解
除操作するための上記のバックアップ操作手段が装着さ
れている。
【0040】本実施例のバックアップ操作手段は、図2
に示したように、ドアパネル2の内張りに設けた窓(定
常時は塞がれている)から手を入れて届く場所に配され
たワイヤータイプのバックアップレバー(非常用インサ
イドレバー)8である。そして、バックアップレバー8
は、図4および図6(c)に示したように、ワイヤーケ
ーブル36を介してダブルロックレバー28を図示左回
転方向に引くことが可能なように取り付けられている。
【0041】なお、ワイヤーケーブル36の一端部は、
バックアップレバー8の取付穴(図示せず)に装着さ
れ、ワイヤーケーブル36の他端部は、ダブルロックレ
バー28の取付穴37に装着されている。また、ワイヤ
ーケーブル36の他端部の周囲には、ダブルロックレバ
ー28を初期位置に戻すためのコイルスプリング38が
装着されている。
【0042】アンラッチ検出手段は、図3に示したよう
に、支軸40に対して進退自在に配されたアンラッチボ
タン41、このアンラッチボタン41と連動するアンラ
ッチ状態検出スイッチレバー(以下アンラッチスイッチ
レバーと略す)42、およびこのアンラッチスイッチレ
バー42の回動位置に伴って、所定のパターンの電気プ
レート(固定接点、スイッチプレート)45に対する位
置を変更することが可能なアンラッチ状態検出スイッチ
(以下アンラッチスイッチ)S1を有している。
【0043】アンラッチボタン41は、ラッチ14がス
トライカを開放する際にラッチ14の被係合部19、2
0に押されて、リターンスプリング41aに抗して図示
右斜め方向に変位する。アンラッチスイッチレバー42
には、ピン部44が設けられている。
【0044】アンラッチスイッチS1は、図3(b)に
示したように、スイッチプレート45および略U字形状
の可動接点46等により構成されている。そして、スイ
ッチプレート45は、ダブルロック状態を検出するダブ
ルロックスイッチの接点とドア閉/アンラッチ状態を検
出するアンラッチスイッチの接点とドア開/アンラッチ
状態を検出するアンラッチスイッチの接点とを兼用して
いる。そして、アンラッチスイッチS1は、アンラッチ
スイッチレバー42のピン部44が係合する長円形状の
係合穴(図示せず)を有している。
【0045】ここで、図3(a)に示すドアロック3の
二点鎖線部分に図3(b)に示すアンラッチアクチュエ
ータ4のモータ9を搭載した状態であるが、理解の便宜
上分割して示した。すなわち、ドアロック3とアンラッ
チアクチュエータ4との回転軸25および支軸40同士
が上下で同軸となる。
【0046】次に、本実施例のドアロック制御装置を図
1ないし図6に基づいて説明する。本実施例のドアロッ
ク制御装置は、各ドアのアンラッチ用制御回路6と、バ
ックドアのアンラッチ用制御回路7と、車室外施解錠操
作手段であるキーレスエントリーK1および車室内施解
錠操作手段である集中ドアロックスイッチS6からの出
力信号に基づいて演算処理等を行う上記の中央ECU1
0とを備えている。
【0047】各ドアおよびバックドアのアンラッチ用制
御回路6、7は、アンラッチアクチュエータ4のモータ
9とアンラッチスイッチS1とを直列接続したモータ回
路5とインナアンラッチスイッチ(インサイドスイッチ
とも言う)S3とアウタアンラッチスイッチ(アウトサ
イドスイッチとも言う)S4、S5とを並列接続したス
イッチ回路とを直列接続した回路である。ここで、図1
の回路図においては、ドア1つあたりのアンラッチ用制
御回路6、7の構成を一点鎖線で示し、一点鎖線内は同
一回路構成である。なお、図1の回路図は4ドア+バッ
クドア付きの車両の例を示す。
【0048】複数のアンラッチ用制御回路6、7のモー
タ回路5の端子M1には、電気配線61、ダブルロック
リレーR1のリレースイッチを介してバッテリの+側端
子が直列接続されている。また、モータ回路5の端子M
2には、電気配線62、ダブルロック解除リレーR2の
リレースイッチを介してバッテリの+側端子が直列接続
されている。
【0049】さらに、モータ回路5の端子M3には、イ
ンナアンラッチスイッチS3、アウタアンラッチスイッ
チS4、S5とが直列接続され、更に、電気配線63、
ドアロック制御部(以下キーレス制御部)54またはド
アロックリレーR3のリレースイッチを介してバッテリ
の+側端子が直列接続されている。なお、バックドア
は、通常の場合、車室内からの開閉作動は無い。このた
め、バックドアのアンラッチ用制御回路7は、アンラッ
チスイッチS2とアウタアンラッチスイッチS5のみが
設けられ、インナアンラッチスイッチは無しの回路構成
となる。
【0050】キーレスエントリーK1は、全てのドアお
よびバックドアの施錠操作を行うように中央ECU10
のキーレス制御部54に信号を出力すると共に、全ての
ドアおよびバックドアの解錠操作を行うように中央EC
U10のキーレス制御部54に信号を出力したりするリ
モートコントロールエントリーシステム(リモコンキ
ー、施解錠操作手段、遠隔操作装置)である。なお、キ
ーレスエントリーK1の他には、微弱電波、赤外線を使
ったり、リモートコントロール方式や、カードキー、タ
ッチスイッチの組み合わせ等の施解錠操作手段がある。
【0051】アンラッチスイッチS1は、上述したよう
に、各ドアおよびバックドアのアンラッチアクチュエー
タ4の内部に配設されている。なお、アンラッチスイッ
チS1は、ドア閉/アンラッチ状態(ドア閉/ニュート
ラル状態)、ドア開/アンラッチ状態およびダブルロッ
ク状態を検出する作動状態検出手段(3モード検出スイ
ッチ)を構成する。また、アンラッチスイッチS2は、
ドア開/アンラッチ状態を検出する作動状態検出手段を
構成する。
【0052】ここで、ニュートラル状態とは、アンラッ
チアクチュエータ4から見た状態で、ドアロック3の噛
合機構から見ると、ラッチ14がストライカと噛み合う
ロック(ラッチ)状態でもあり、ラッチ14がストライ
カを開放(アンラッチ)可能なアンロック状態でもあ
る。アンロック状態とは、バックアップレバー8でアン
ラッチが可能な状態である。これに対して、ダブルロッ
ク状態とは、バックアップレバー8でアンラッチが不可
能な状態である。
【0053】インナアンラッチスイッチS3は、本発明
の室内側ドア開扉操作スイッチに相当するもので、各ド
ア(運転席側、助手席側フロントドアおよび運転席側、
助手席側リヤドア)パネル2のドアトリム55のアーム
レストの上端面に設けられている。このインナアンラッ
チスイッチS3は、室内側からそのスイッチが装備され
たドアパネル2内のアンラッチアクチュエータ4の解除
作動を指令するためのドア解除操作手段である。
【0054】アウタアンラッチスイッチS4、S5は、
本発明の室外側ドア開扉操作スイッチに相当するもの
で、各ドアパネル2およびバックドアパネルの室外側に
設けられたアウトサイドハンドル56を引くと作動する
ように設定されており、室外側からそのスイッチが装備
されたドアパネル2内およびバックドアパネル内のアン
ラッチアクチュエータ4の解除作動を指令するためのド
ア解除操作手段である。
【0055】集中ドアロックスイッチS6は、少なくと
も1つのドア(運転席側フロントドア)パネルのドアト
リム55のアームレストの上端面に設けられている。こ
の集中ドアロックスイッチS6は、このスイッチが装備
されたドア(運転席側フロントドア)以外のドアおよび
バックドアの解錠操作を行うように中央ECU10のキ
ーレス制御部54に信号を出力すると共に、装備された
ドア以外のドアおよびバックドアの施錠操作を行うよう
に中央ECU10のキーレス制御部54に信号を出力す
る施解錠操作手段である。
【0056】なお、集中ドアロックスイッチS6を施錠
操作することによって、このスイッチが装備されたドア
(運転席側フロントドア)の施錠操作を行うように中央
ECU10のキーレス制御部54に信号を出力するよう
にしても良い。
【0057】中央ECU10は、キーレスエントリーK
1によるキーレス制御部54を有し、複数のアンラッチ
用制御回路6、7を並列接続した回路と直列接続してい
る。また、中央ECU10からは、各ドアおよびバック
ドア毎に中央ECU10からの信号を伝達する電気配線
61〜63が接続されている。そして、キーレス制御部
54は、リレーコイルおよびリレースイッチよりなるダ
ブルロックリレーR1、リレーコイルおよびリレースイ
ッチよりなるダブルロック解除リレーR2、リレーコイ
ルおよびリレースイッチよりなるドアロックリレーR3
が接続されて、各リレーコイルを開閉制御する。
【0058】キーレス制御部54は、内部に演算処理回
路(CPU)、記憶回路(ROM)、記憶回路(RA
M)およびタイマ回路等からなる周知のマイクロコンピ
ュータが設けられ、センサ(例えば車両の車速を検出す
る車速センサ)からのセンサ信号が図示しない入力回路
によってA/D変換された後に、マイクロコンピュータ
に入力されるように構成されている。
【0059】キーレス制御部54のRAMは、キーレス
エントリーK1または集中ドアロックスイッチS6によ
る施錠操作を検出すると、インナアンラッチスイッチS
3またはアウタアンラッチスイッチS4、S5による解
除操作を無効にしてアンラッチアクチュエータ4による
ドアロック3の噛合機構の解除作動を不能にする施錠
(ロック)操作を記憶する。
【0060】また、RAMは、キーレスエントリーK1
または集中ドアロックスイッチS6による解錠操作を検
出すると、インナアンラッチスイッチS3またはアウタ
アンラッチスイッチS4、S5による解除操作を有効に
してアンラッチアクチュエータ4によるドアロック3の
噛合機構の解除作動を可能にする解錠(アンロック)状
態を記憶する。すなわち、RAMは、キーレスエントリ
ーK1または集中ドアロックスイッチS6等の施解錠操
作手段による施錠操作または解錠操作に応じて記憶デー
タの書き換えを行う。
【0061】〔第1実施例の制御方法〕次に、本実施例
のドアロック操作装置1の制御方法を図1ないし図9に
基づいて簡単に説明する。ここで、図7は車両用ドアロ
ック操作装置1の作動状態の一例を示したフローチャー
トである。
【0062】先ず、キーレスエントリーK1または集中
ドアロックスイッチS6にてドアおよびバックドアの解
錠(アンロック)操作が行われているか否かを判定す
る。すなわち、中央ECU10のキーレス制御部54の
記憶回路(RAM)がアンロック状態を記憶しているか
否かを判定する(STEP1)。
【0063】このSTEP1の判定結果がNOの場合、
すなわち、キーレスエントリーK1または集中ドアロッ
クスイッチS6にてドアおよびバックドアの施錠(ロッ
ク)操作が行われている場合には、中央ECU10のキ
ーレス制御部54の記憶回路(RAM)が、キーレスエ
ントリーK1または集中ドアロックスイッチS6の操作
状態が「ロック状態」であると記憶する(STEP
9)。
【0064】このとき、アンラッチスイッチS1、S2
とインナアンラッチスイッチS3がON状態であって
も、あるいはアンラッチスイッチS1、S2とアウタア
ンラッチスイッチS4、S5がON状態であっても、図
1に示したように、アンラッチアクチュエータ4のモー
タ9は通電されない。このため、ドアロック3のラチェ
ット13とラッチ14との噛み合い状態が開放されない
ので、ドアロック3がロック状態となり、各ドアおよび
バックドアは開かない(STEP10)。その後に、S
TEP3に進む。
【0065】また、STEP1の判定結果がYESの場
合、すなわち、キーレスエントリーK1または集中ドア
ロックスイッチS6にてドアおよびバックドアの解錠
(アンロック)操作が行われている場合には、中央EC
U10のキーレス制御部54の記憶回路(RAM)が、
キーレスエントリーK1または集中ドアロックスイッチ
S6の操作状態が「アンロック状態」であると記憶する
(STEP2)。
【0066】次に、キーレスエントリーK1または集中
ドアロックスイッチS6にてドアおよびバックドアの施
錠(ロック)操作をしたか否かを判定する(STEP
3)。このSTEP3の判定結果がYESの場合、すな
わち、ロック操作をした場合には、そのロック操作信号
が中央ECU10のキーレス制御部54に送られるの
で、STEP9へ進み、中央ECU10のキーレス制御
部54の記憶回路(RAM)が、キーレスエントリーK
1または集中ドアロックスイッチS6の操作状態が「ロ
ック状態」であると記憶する。
【0067】また、STEP3の判定結果がNOの場合
には、すなわち、ロック操作をしない場合には、車速セ
ンサがON状態であるか否かを判定する。すなわち、車
両が走行状態{例えば所定値(5km/h〜15km/
h)以上の速度}にあるか否かを判定する(STEP
4)。この判定結果がYESの場合、すなわち、車両が
走行状態にあると判定した場合には、そのままSTEP
10に進んで、アンラッチスイッチS1、S2とインナ
アンラッチスイッチS3がON状態であっても、あるい
はアンラッチスイッチS1、S2とアウタアンラッチス
イッチS4、S5がON状態であっても各ドアおよびバ
ックドアが開かないようにする。
【0068】また、STEP4の判定結果がNOの場
合、すなわち、車両が停止状態にある場合には、どこか
のドアまたはバックドアのアンラッチスイッチS1、S
2とインナアンラッチスイッチS3がON状態である
か、あるいはアンラッチスイッチS1、S2とアウタア
ンラッチスイッチS4、S5がON状態であるかを判定
する(STEP5)。この判定結果がNOの場合、すな
わち、全てのアンラッチスイッチS1、S2がOFF状
態であると共に、全てのアンラッチスイッチS1、S
2、インナアンラッチスイッチS3とアウタアンラッチ
スイッチS4、S5がOFF状態である場合には、ST
EP3に進む。
【0069】また、STEP5の判定結果がYESの場
合には、中央ECU10内に配設したドアロックリレー
R3をON(作動)させる(STEP6)。これによ
り、アンラッチアクチュエータ4のモータ9を解除作動
させる(STEP7)。このため、ドアロック3のラチ
ェット13とラッチ14との噛み合い状態が開放される
ので、ドアロック3がアンロック状態となり、各ドアま
たはバックドアを開けること(オープン)が可能となる
(STEP8)。
【0070】ここで、図8は車両用ドアロック操作装置
1の作動状態の他の例を示したフローチャートである。
キーレスエントリーK1にてドアおよびバックドアのダ
ブルロック操作が行われたか否かを判定する(STEP
11)。この判定結果がNOの場合には、図8のSTE
P11または図7のSTEP1に進む。
【0071】また、STEP11の判定結果がYESの
場合には、アンラッチスイッチS1の作動位置がの位
置またはの位置にあるか、あるいはの位置にあるか
を判定する(STEP12)。この判定結果がの位置
にある場合には、STEP11を繰り返す。
【0072】また、STEP12の判定結果がの位置
またはの位置にある場合には、中央ECU10内に配
設したダブルロックリレーR1をON(作動)させる
(STEP13)。これにより、アンラッチアクチュエ
ータ4のモータ9を逆転作動させる(STEP14)。
このため、ドアロック3のラチェット13とラッチ14
とが噛み合っているので、ドアロック3がロック状態と
なると共に、アンラッチアクチュエータ4の作動状態が
バックアップレバー8でアンラッチ操作が不可能なダブ
ルロック状態となる(STEP15)。その後に、ST
EP11または図9のSTEP16に進む。
【0073】ここで、図9は車両用ドアロック操作装置
1の作動状態の他の例を示したフローチャートである。
キーレスエントリーK1にてドアおよびバックドアのダ
ブルロック解除操作が行われたか否かを判定する(ST
EP16)。この判定結果がNOの場合には、図9のS
TEP16、図8のSTEP11または図7のSTEP
1に進む。
【0074】また、STEP16の判定結果がYESの
場合には、中央ECU10内に配設したダブルロック解
除リレーR2をON(作動)させる(STEP17)。
次に、アンラッチスイッチS1の作動位置がの位置に
あるかを判定する(STEP18)。この判定結果がN
Oの場合、すなわち、アンラッチスイッチS1の作動位
置がの位置またはの位置にある場合には、STEP
16を繰り返す。
【0075】また、STEP18の判定結果がYESの
場合、すなわち、アンラッチスイッチS1の作動位置が
の位置にある場合には、アンラッチアクチュエータ4
のモータ9を正転作動させる(STEP19)。次に、
アンラッチスイッチS1の作動位置がの位置にあるか
の位置(ニュートラル)にあるかを判定する(STE
P20)。この判定結果がの位置にある場合には、S
TEP19を繰り返す。
【0076】また、STEP20の判定結果がの位置
にある場合には、アンラッチアクチュエータ4のモータ
9を作動停止(モータショート)させる(STEP2
1)。その後に、STEP16を繰り返す。
【0077】〔第1実施例の作動〕次に、本実施例の車
両用ドアロック操作装置1の作動を図1ないし図14に
基づいて簡単に説明する。ここで、図10は車両用ドア
ロック操作装置1のドア閉/アンラッチ状態を示した図
で、図11はそのドア開/アンラッチ状態を示した図で
ある。
【0078】図2は、ドアロック3のラチェット13の
係合部16とラッチ14の被係合部19とが噛み合うド
ア閉鎖状態であり、アンラッチアクチュエータ4の出力
レバー26の作動位置が中立位置であり、バックアップ
レバー8によってアンラッチすることが可能なドア閉/
ニュートラル状態を示す。
【0079】ここで、事故や故障等の発生によりアンラ
ッチアクチュエータ4のモータ9が解除作動しなくなっ
た場合には、ドアパネル2の内張りに設けた窓を開けて
中にあるバックアップレバー8を引くと、ダブルロック
レバー28が図示左回転方向に引かれて、ダブルロック
レバー28の係合部35によってクラッチレバー27の
嵌合部33が押される。
【0080】そして、出力レバー26の被嵌合部30と
クラッチレバー27の嵌合部33とが嵌合しているの
で、クラッチレバー27の回転に伴って出力レバー26
も回転するため、出力レバー26のカム形状部31によ
ってラチェット13の係合片17が押される。これによ
り、ラチェット13が図示左回転方向に回転し、ラチェ
ット13の係合部16とラッチ14の被係合部19との
噛み合いが外れる。このため、車両乗員がドアのドアト
リム55のアームレスト等を押すことで、ドアが開くの
で、車両乗員が非常時でも車両の車室外に出ることがで
きる。
【0081】ここで、キーレスエントリーK1または集
中ドアロックスイッチS6にてドアおよびバックドアの
解錠(アンロック)操作を記憶している時に、どこかの
ドアまたはバックドアのアンラッチスイッチS1、S2
がON状態であるか、あるいはアンラッチスイッチS
1、S2とアウタアンラッチスイッチS4、S5がON
状態となると、アンラッチアクチュエータ4のモータ9
が解除作動する。
【0082】それによって、図10(a)、(b)に示
したように、回転軸25が図示左回転方向に回転するこ
とにより、回転軸25の外周に固定された出力レバー2
6も図示左回転方向に回転する。これにより、出力レバ
ー26のカム形状部31によってラチェット13の係合
片17が押されることにより、ラチェット13が図示左
回転方向に回転し、ラチェット13の係合部16とラッ
チ14の被係合部19との噛み合いが外れる。
【0083】このとき、回転軸25を出力レバー26と
共有しているセクタギヤ24も図示左回転方向に回転す
るが、スイッチプレート45とアンラッチスイッチレバ
ー42は図3(b)のままでアンラッチ状態を保持して
いる。したがって、アンラッチスイッチS1の可動接点
46の位置関係は、図3(b)と同じである。
【0084】このとき、車両に乗り込もうとする車両乗
員がドアのアウトサイドハンドルを引きながらドアを開
けると、あるいは車両から降りようとする車両乗員がド
アのドアトリム55のアームレスト等を押しながらドア
を開けると、図11(a)に示したように、図10のド
ア閉/アンラッチ状態からラッチ14が更に図示左回転
方向に回転してストライカが開放される。そして、ラッ
チ14が図示左回転方向に回転することにより、アンラ
ッチボタン41がラッチ14の被係合部19、20に押
される。
【0085】これにより、アンラッチボタン41がスラ
イドしてアンラッチスイッチレバー42を押すことで、
図11(b)に示したように、スイッチプレート45が
図示下方へ動作し、アンラッチスイッチレバー42を押
す。このため、アンラッチスイッチS1が切り替わる。
これが、ドア開/アンラッチ状態である。したがって、
アンラッチスイッチS1の可動接点46の位置関係は、
図3(b)および図10(b)の状態から図示右回転方
向へ回転する。その後に、車両乗員がドアを閉めると、
図11(a)、(b)の状態から図10(a)、(b)
のドア閉/アンラッチ状態に戻る。
【0086】ここで、図12(a)、(b)は車両用ド
アロック操作装置1のドア閉/ニュートラル状態を示し
た図で、図13(a)、(b)は車両用ドアロック操作
装置1のドア閉/ダブルロック状態を示した図である。
【0087】キーレスエントリーK1にてドアおよびバ
ックドアのダブルロック操作を行うと、アンラッチアク
チュエータ4のモータ9が逆転作動する。それによっ
て、図12のドア閉/ニュートラル状態からセクタギヤ
24が図示右回転方向に回転することにより、出力レバ
ー26が図示右回転方向に回転する。
【0088】したがって、アンラッチスイッチS1の可
動接点46の位置関係は、図12(b)に示したよう
に、図12のニュートラル状態から図示下方へスライド
する。このとき、出力レバー26のカム形状部31によ
ってクラッチレバー27が回転半径を増大する方向に押
されている。このため、バックアップレバー8を引いて
ダブルロックレバー28を図示左回転方向に回転させて
も、図14(a)、(b)に示したように、クラッチレ
バー27の嵌合部33が出力レバー26を空振りするた
め、ラチェット13が押されず、ドアロック3の噛合機
構をアンラッチすることはできない。
【0089】また、キーレスエントリーK1にてドアお
よびバックドアのダブルロック解除操作を行うと、アン
ラッチアクチュエータ4のモータ9が正転作動する。そ
れによって、アンラッチアクチュエータ4が図12のド
ア閉/ニュートラル状態に戻される。このとき、アンラ
ッチスイッチS1の作動位置が図13(b)のダブルロ
ック状態から図12(b)のニュートラル状態へ切り替
わると、アンラッチアクチュエータ4のモータ9の作動
を停止することで、一気にアンラッチしてしまうのを防
いでいる。
【0090】〔第1実施例の効果〕以上のように、ドア
ロック3の噛合機構の解除(アンラッチ)作動をアンラ
ッチアクチュエータ4のモータ9で行う車両用ドアロッ
ク操作装置1において、各ドアおよびバックドア毎に中
央ECU10からの信号を伝達する電気配線61〜63
を設けると共に、各ドアには、インナアンラッチスイッ
チS3とアウタアンラッチスイッチS4を並列接続した
回路にモータ回路5を直列接続したアンラッチ用制御回
路6を設けることで、1台の中央ECU10と3個の各
リレーR1〜R3で複数のアンラッチアクチュエータ4
のモータ9の解除作動を集中的に制御させることができ
る。
【0091】また、ドアロック3のラッチ14に噛み合
うストライカを車両の車体側に配置し、インナアンラッ
チスイッチS3とアウタアンラッチスイッチS4とを並
列接続した回路にアンラッチアクチュエータ4を直列接
続したアンラッチ用制御回路6を車両のドア側に配置す
ることにより、各ドアパネル2内およびバックドアパネ
ル内へのインナアンラッチスイッチS3、アウタアンラ
ッチスイッチS4、S5および集中ドアロックスイッチ
S6等のスイッチ類や車速センサと中央ECU10等の
電気部品とを結線する電気配線を簡素化することができ
る。また、各ドアパネル内の電気配線61〜63とサイ
ドウインドウガラスとの干渉を少なくすることができ
る。
【0092】また、本実施例の車両用ドアロック操作装
置1は、ドアロック3をアンラッチ作動させる電気的手
段の別手段として、ドアロック3の内部に配設したワイ
ヤーケーブル36からなるバックアップ機構(バックア
ップレバー8)で構成している。それによって、事故や
故障等の発生によりアンラッチアクチュエータ4のモー
タ9が解除(アンラッチ)作動しなくなった場合(非常
時)でも、確実にドアを開放することができ、ひいては
乗員保護を可能とすることができる。
【0093】また、上記の非常時に車両乗員が車室外に
出れるようにするバックアップ機構の構成を、ワイヤー
ケーブル36からなるバックアップレバー8で行う構成
とすることで、リンク式のバックアップ機構よりも装置
自体を小型化することができ、更に、車両用ドアロック
操作装置1内における取り回しの自由度を向上すること
ができる。さらに、中央ECU10が誤動作しても、イ
ンナアンラッチスイッチS3またはアウタアンラッチス
イッチS4、S5がONになっていないと、ドアまたは
バックドアが開くことはなく、安全性に優れる。
【0094】〔第2実施例〕図15は本発明の第2実施
例を示したもので、図15はドアロック制御装置を示し
た図である。
【0095】本実施例では、アンラッチスイッチS1
は、ドア開/アンラッチ状態のみ検出する。また、第1
実施例と比較して、ダブルロックリレーR1およびダブ
ルロック解除リレーR2を廃止することで、各ドアのア
ンラッチ用制御回路6の回路構成およびバックドアのア
ンラッチ用制御回路7の回路構成を簡素化することで、
第1実施例と比較して、部品点数の削減や装置自体の小
型化が図れ、ひいては搭載性に優れる効果があると共
に、低コスト化を図れる効果がある。
【0096】〔第3実施例〕図16は本発明の第3実施
例を示したもので、図16はドアロック制御装置を示し
た図である。
【0097】本実施例では、第1実施例と比較して、ア
ンラッチスイッチS1、S2、ダブルロックリレーR1
およびダブルロック解除リレーR2を廃止することで、
各ドアのアンラッチ用制御回路6の回路構成およびバッ
クドアのアンラッチ用制御回路7の回路構成を必要最小
限とすることで、第1実施例および第2実施例と比較し
て、部品点数の削減や装置自体の小型化が図れ、ひいて
は搭載性に優れる効果があると共に、低コスト化を図れ
る効果がある。
【0098】また、本実施例の車両用ドアロック操作装
置1においては、各ドアおよびバックドア毎のアンラッ
チアクチュエータ4のモータ9に中央ECU10からの
制御信号を伝達するための電気配線63のみを設けると
共に、各ドアパネル2内およびバックドアパネル内に、
インナアンラッチスイッチS3とアウタアンラッチスイ
ッチS4を並列接続した回路にモータ回路5を直列接続
したアンラッチ用制御回路6を設けることで、1台の中
央ECU10と1個のドアロックリレーR3で複数のア
ンラッチアクチュエータ4のモータ9の解除作動を集中
的に制御させることができる。
【0099】〔第4実施例の構成〕図17および図18
は本発明の第4実施例を示したもので、図17はドアロ
ック制御装置を示した図で、図18は自動車等の車両を
示した図である。
【0100】本実施例では、ドアロック3aの噛合機
構、アンラッチアクチュエータ4、およびアンラッチ用
制御回路6、7の配置位置を工夫している。すなわち、
車両の車体側に、ドアロック3aの噛合機構、アンラッ
チアクチュエータ4、およびアンラッチ用制御回路6、
7を配置している。また、車両のドア側にドアロック3
aのラッチ14と噛み合うストライカ3bを配置してい
る。
【0101】そして、本実施例では、複数のアンラッチ
アクチュエータ4の各モータ9の解除作動を集中制御す
る1台の中央ECU10を、各ドア以外の場所(例えば
車両の車室内、コンソールボックスまたは計器装置近傍
等)に設置している。これにより、各ドア自体を軽くす
ることができ、各ドアの開閉操作フィーリングを向上す
ることができる。
【0102】〔第4実施例の効果〕以上のように、本実
施例の車両用ドアロック操作装置1は、ドアロック3a
の噛合機構、アンラッチアクチュエータ4、およびイン
ナアンラッチスイッチS3とアウタアンラッチスイッチ
S4を並列接続した回路にモータ回路5を直列接続した
アンラッチ用制御回路6の配置位置を工夫している。す
なわち、ドアロック3aの噛合機構、アンラッチアクチ
ュエータ4およびアンラッチ用制御回路6、7を車両の
車体側に配置し、ドアロック3aのラッチ14と噛み合
うストライカ3bを車両のドア側に配置している。ま
た、中央ECU10を、車両の車室内、コンソールボッ
クスまたは計器装置近傍等の各ドア以外の場所に設置し
ている。
【0103】それによって、アンラッチ用制御回路6、
7およびモータ回路5等の電気部品の防水対策としての
防水コネクタが不要となり、中央ECU10のケースや
アンラッチ用制御回路6、7のケースのシール等を廃止
することができる。そして、車両用ドアロック操作装置
1の各構成品を各ドア内に組み付けるための挿入口を無
くせるため、各ドアパネル2の剛性や強度を向上するこ
とができる。
【0104】さらに、インナアンラッチスイッチS3と
アウタアンラッチスイッチS4とを並列接続した回路に
モータ回路5を直列接続したアンラッチ用制御回路6を
車両のドア側に配置することにより、各ドア内に設けた
アンラッチアクチュエータ4のモータ9に中央ECU1
0からの信号を伝達する電気配線63を1本化すること
ができる。これにより、車両用ドアロック操作装置1の
各構成品を少なくすることができるため、車両用ドアロ
ック操作装置1の組付作業性を向上できる。また、各ド
ア内のドアロック3の噛合機構および電気配線63と各
ドアのサイドウインドウガラスとの干渉を排除できる。
【0105】そして、ドアロック3の噛合機構およびア
ンラッチアクチュエータ4を車両の車体側に配置するこ
とにより、各ドア自体が軽量となり、各ドアパネル2の
開閉操作フィーリングを向上することができる。また、
ドアパネル2のサイドウインドウガラスの隙間からのド
アロック3の噛合機構の解除操作を不能にできるため、
車上狙いを防止できる。
【0106】また、ワンボックスカーのようなスライド
ドアを有する車両では、スライドドア駆動用アクチュエ
ータの通電接点(ジャンクション)が不要になる等の効
果があり、各ドアパネル2へのアンラッチ用制御回路6
自体の配置や電気配線63、ひいては制御方法そのもの
の簡素化を図る効果がある。
【0107】〔第5実施例の構成〕図19ないし図25
は本発明の第5実施例を示したもので、図19はドアロ
ック制御装置を示した図で、図20は車両用ドアロック
操作装置の全体構成を示した図で、図21は車両用ドア
ロック操作装置の主要構成を示した図である。
【0108】本実施例のドアロック3の噛合機構のうち
のラチェット13は、後記するダブルロックレバーによ
り押されると、リターンスプリングの付勢力に抗して、
支軸を中心にして図示左回転方向に回転してラッチ14
との噛み合い状態を開放する。そして、アンラッチアク
チュエータ4の減速歯車機構は、ピニオンギヤ21、中
間大径ギヤ22、中間小径ギヤ23およびセクタギヤ2
4等を有している。なお、セクタギヤ24は、一体的に
設けられた回転軸25を中心にして回動可能に設けられ
ている。そして、セクタギヤ24の表面上には、円柱形
状のピン部24aが一体的に設けられている。
【0109】また、本実施例のリンク機構は、図22な
いし図25に示したように、入力側のリンクレバーを構
成する出力レバー26、および出力側のリンクレバーを
構成するダブルロックレバー28等を有している。出力
レバー26は、セクタギヤ24の裏面よりプレート64
を介して対向するように配され、セクタギヤ24の回転
軸25を中心にして回動可能に設けられている。
【0110】この出力レバー26は、セクタギヤ24の
回転軸25の略長円形状の先端部が嵌合する嵌合穴7
1、およびプレート64の端面65よりも外側に位置す
るように設けられた略L字形状の突起部72等を有して
いる。なお、プレート64には、セクタギヤ24の回転
軸25を挿通可能な挿通孔66が形成されている。ま
た、端面65の形状は、ダブルロックレバー28の作動
パターンに対応した形状である。
【0111】ダブルロックレバー28は、セクタギヤ2
4の裏面とプレート64の表面との間で回動可能に設け
られている。このダブルロックレバー28は、セクタギ
ヤ24の回転軸25の略円柱形状の中間部が緩やかに嵌
合する略楕円形状の嵌合穴73、この嵌合穴73の隣に
設けられた円形状の取付穴74、出力レバー26の突起
部72に押される被係合部75、および図示左回転する
際にラチェット13の係合片17を押す係合片76等を
有している。嵌合穴73は、ダブルロックレバー28の
回転半径を大、小に切り替えるためのものである。
【0112】なお、その係合片76は、ダブルロックレ
バー28の基板部の端部から上方に向けて折り曲げられ
た立ち壁部分、この立ち壁部分の端部より直交方向に折
り曲げられた天壁部分、この天壁部分の端部から下方に
向けて折り曲げられた十文字形状の立ち壁部分等から構
成されている。そして、係合片76の十文字形状の立ち
壁部分の先端部は、プレート64の端面65よりも外側
を通過してラチェット13の係合片17に当接するよう
に延ばされている。
【0113】そして、ダブルロックレバー28には、非
常時にドアロック3の噛合機構を解除操作するためのバ
ックアップ操作手段が装着されている。本実施例のバッ
クアップ操作手段は、ドアの内張りに設けた窓(定常時
は塞がれている)から手を入れて届く場所に配されたワ
イヤータイプのバックアップレバー(非常用インサイド
レバー)8である。
【0114】そして、バックアップレバー8は、ワイヤ
ーケーブル36を介してダブルロックレバー28を図示
左回転方向に引くことが可能なように取り付けられてい
る。なお、ワイヤーケーブル36の一端部は、バックア
ップレバー8の取付穴78に装着され、ワイヤーケーブ
ル36の他端部は、ダブルロックレバー28の取付穴7
4に装着されている。
【0115】本実施例のアンラッチ検出手段は、図20
(a)、(b)に示したように、第1実施例と同様にし
て、支軸40を中心に回動可能に設けられたアンラッチ
ボタン41、このアンラッチボタン41と連動するアン
ラッチスイッチレバー42、43、およびこのアンラッ
チスイッチレバー42、43の回動変位に伴って、所定
のパターンの電気プレート(固定接点、スイッチプレー
ト)45に対する位置を変更することが可能なアンラッ
チスイッチS1を有している。
【0116】アンラッチボタン41は、三角形を2つ重
ね合わせた形状をしており、ラッチ14がストライカを
開放する際にラッチ14の被係合部19、20に押され
て図示左回転方向に回転する。アンラッチスイッチレバ
ー42、43は、支軸40に固定されて、アンラッチボ
タン41と連動して作動するもので、一体または別体で
形成されている。そして、アンラッチスイッチレバー4
3には、円柱形状のピン部44が設けられている。ま
た、アンラッチスイッチレバー43には、ドア開位置か
ら中立位置(ニュートラル位置)に戻す方向に付勢する
リターンスプリング(図示せず)が装着されている。
【0117】アンラッチスイッチS1は、図20
(b)、(c)に示したように、スイッチプレート45
およびU字形状の可動接点46等により構成されてい
る。そして、アンラッチスイッチS1は、アンラッチス
イッチレバー43のピン部44が係合する長円形状の係
合穴48、およびセクタギヤ24のピン部24aに係合
可能な鉤状のフック部49等を有している。
【0118】ここで、図20(a)に示すドアロック3
の二点鎖線部分に図20(b)に示すアンラッチアクチ
ュエータ4のモータ9を搭載した状態であるが、理解の
便宜上分割して示した。すなわち、ドアロック3とアン
ラッチアクチュエータ4との回転軸25および支軸40
同士がそれぞれ上下で同軸となる。また、図20(c)
はアンラッチスイッチS1を模式的に示したものであ
り、二点鎖線は可動接点46を示したものである。
【0119】次に、本実施例のドアロック制御装置を図
19に基づいて説明する。本実施例のドアロック制御装
置は、第1実施例と同様にして、各ドアのアンラッチ用
制御回路6、バックドアのアンラッチ用制御回路7、キ
ーレスエントリーK1および集中ドアロックスイッチS
6からの出力信号に基づいて演算処理等を行う中央EC
U10を備えている。ここで、図19ではドア1つあた
りのアンラッチ用制御回路6、7の構成を一点鎖線で示
し、一点鎖線内は同一回路構成である(図19は4ドア
+バックドア付きの車両の例を示す)。
【0120】キーレス制御部54は、第1実施例と同様
にして、CPU、ROM、RAMおよびタイマ回路等か
らなる周知のマイクロコンピュータが設けられ、センサ
(例えば車両の車速を検出する車速センサ)からのセン
サ信号が図示しない入力回路によってA/D変換された
後に、マイクロコンピュータに入力されるように構成さ
れた施解錠制御手段である。ここで、キーレス制御部5
4の制御内容を下記の表1に示す。
【0121】
【表1】 なお、表1中の(N)とは、アンラッチアクチュエータ
4から見た場合の状態でニュートラルの状態を示す。
【0122】〔第5実施例の作動〕次に、本実施例の車
両用ドアロック操作装置1の作動を図19ないし図25
に基づいて簡単に説明する。ここで、図22は車両用ド
アロック操作装置1のドア閉/アンラッチの状態を示し
た図で、図23はそのドア開/アンラッチの状態を示し
た図である。
【0123】図20は、ラチェット13の係合部16と
ラッチ14の被係合部19とが噛み合うロック状態であ
り、アンラッチアクチュエータ4の出力レバー26およ
びダブルロックレバー28の作動位置が中立位置であ
り、バックアップレバー8によってアンラッチすること
が可能なドア閉/ニュートラルの状態を示す。
【0124】ここで、事故や故障等の発生によりアンラ
ッチアクチュエータ4のモータ9が解除作動しなくなっ
た場合には、ドアの内張りに設けた窓を開けて中にある
バックアップレバー8を引くと、ダブルロックレバー2
8が図示左回転方向に引かれて、ダブルロックレバー2
8の係合片76によってラチェット13の係合片17が
押される。これにより、ラチェット13が図示左回転方
向に回転し、ラチェット13の係合部16とラッチ14
の被係合部19との噛み合いが外れる。このため、車両
乗員がドアのドアトリム55のアームレスト等を押すこ
とで、ドアが開くので、車両乗員が非常時でも車両の車
室外に出ることができる。
【0125】ここで、キーレスエントリーK1または集
中ドアロックスイッチS6等の施解錠操作手段にてドア
およびバックドアの解錠(アンロック)操作を記憶して
いる時に、どこかのドアまたはバックドアのアンラッチ
スイッチS1、S2がON状態であるか、あるいはアン
ラッチスイッチS1、S2とアウタアンラッチスイッチ
S4、S5がON状態となると、アンラッチアクチュエ
ータ4のモータ9が解除作動する。
【0126】それによって、図22(a)、(b)に示
したように、回転軸25が図示左回転方向に回転するこ
とにより、回転軸25の外周に固定された出力レバー2
6も図示左回転方向に回転する。これにより、出力レバ
ー26の突起部72にダブルロックレバー28の被係合
部75が押されることにより、ダブルロックレバー28
も図示左回転方向に回転する。
【0127】このため、ダブルロックレバー28の係合
片76によってラチェット13の係合片17が押される
ことにより、ラチェット13が図示左回転方向に回転
し、ラチェット13の係合部16とラッチ14の被係合
部19との噛み合いが外れる。このとき、回転軸25を
出力レバー26と共有しているセクタギヤ24も図示左
回転方向に回転するが、スイッチプレート45とアンラ
ッチスイッチレバー43は図20(b)のままでアンラ
ッチの状態を保持している。したがって、図22(c)
に示したように、アンラッチスイッチS1の可動接点4
6の位置関係は、図20(c)と同じである。
【0128】このとき、車両に乗り込もうとする車両乗
員がドアのアウトサイドハンドルを引きながらドアを開
けると、あるいは車両から降りようとする車両乗員がド
アのドアトリム55のアームレスト等を押しながらドア
を開けると、図23(a)に示したように、図22のド
ア閉/アンラッチの状態からラッチ14が更に図示左回
転方向に回転してストライカが開放される。そして、ラ
ッチ14が図示左回転方向に回転することにより、アン
ラッチボタン41がラッチ14の被係合部19、20に
押される。
【0129】これにより、アンラッチボタン41がスラ
イドしてアンラッチスイッチレバー43を押すことで、
図23(b)に示したように、スイッチプレート45が
図示下方へ動作し、アンラッチスイッチレバー43を押
す。このため、アンラッチスイッチS1が切り替わる。
これが、ドア開/アンラッチの状態である。したがっ
て、アンラッチスイッチS1の可動接点46の位置関係
は、図23(c)に示したように、図20および図22
の状態から図示右下方へ移動する。
【0130】ここで、図24は車両用ドアロック操作装
置1のドア開/ニュートラルの状態を示した図である。
図23のドア開/アンラッチの状態から、図24(a)
に示したように、図示しないリターンスプリングで、セ
クタギヤ24、出力レバー26、ダブルロックレバー2
8およびラチェット13が図示右回転方向に回転して、
アンラッチアクチュエータ4のニュートラルの状態に戻
る。したがって、図24(c)に示したように、アンラ
ッチスイッチS1の可動接点46の位置関係は、図23
(c)と同じである。
【0131】ここで、図25は車両用ドアロック操作装
置1のドア閉/ダブルロックの状態を示した図である。
キーレスエントリーK1にてドアおよびバックドアのダ
ブルロック操作を行うと、アンラッチアクチュエータ4
のモータ9が逆転作動する。それによって、図20のド
ア閉/ニュートラルの状態からセクタギヤ24が図示右
回転方向に回転することにより、出力レバー26を図示
右回転方向に回転させ、更に出力レバー26によってダ
ブルロックレバー28が回転半径を増大する方向に押さ
れる。このとき、セクタギヤ24のピン部24aにスイ
ッチプレート45のフック部49が引っ掛けられている
ため、スイッチプレート45が図示左下方向にスライド
するが、アンラッチスイッチレバー43により移動が規
制される。
【0132】したがって、アンラッチスイッチS1の可
動接点46の位置関係は、図25(c)に示したよう
に、図20のニュートラルの状態または図22のアンラ
ッチの状態から図示左へスライドする。このとき、出力
レバー26によってダブルロックレバー28が回転半径
を増大する方向に押されているので、バックアップレバ
ー8を引いてダブルロックレバー28を図示左回転方向
に回転させても、ダブルロックレバー28の係合片76
がラチェット13を空振りするため、ドアロック3の噛
合機構をアンラッチすることはできない。
【0133】また、キーレスエントリーK1にてドアお
よびバックドアのダブルロック解錠操作を行うと、アン
ラッチアクチュエータ4のモータ9が正転作動する。そ
れによって、アンラッチアクチュエータ4が図20のド
ア閉/ニュートラルの状態に戻される。このとき、アン
ラッチスイッチS1の作動位置が図25(c)のダブル
ロックの状態から図20(c)のニュートラルの状態へ
切り替わると、アンラッチアクチュエータ4のモータ9
の作動を停止することで、一気にアンラッチしてしまう
のを防いでいる。
【0134】〔第5実施例の効果〕以上のように、本実
施例の車両用ドアロック操作装置1は、第1実施例と同
様にして、1台の中央ECU10と3個の各リレーR1
〜R3で複数のアクチュエータ4のモータ9の解除作動
を集中的に制御させることができる。また、各ドアパネ
ル2内およびバックドアパネル内へのインナアンラッチ
スイッチS3、アウタアンラッチスイッチS4、S5お
よび集中ドアロックスイッチS6等のスイッチ類や車速
センサと中央ECU10等の電気部品とを結線する電気
配線を簡素化することができる。さらに、各ドアパネル
内の電気配線61〜63とサイドウインドウガラスとの
干渉を少なくすることができる。
【0135】そして、第1実施例と同様にして、事故や
故障等の発生によりアンラッチアクチュエータ4のモー
タ9が解除(アンラッチ)作動しなくなった場合(非常
時)でも、確実にドアを開放することができ、ひいては
乗員保護を可能とすることができる。また、ドア開/ア
ンラッチの状態を検出するアンラッチスイッチS1、S
2をアンラッチアクチュエータ4の内部に配設してい
る。さらに、アンラッチスイッチS1、S2の可動接点
46をドア閉/ニュートラル位置検出用スイッチの接点
とダブルロック位置検出用スイッチの接点と共用化(3
モード検出スイッチ化)している。それによって、各ス
イッチ類等単体での防水対策を不要とすることができ、
リード線やコネクタも不必要となるので、低コスト化を
実現することができる。
【0136】また、上記の非常時に車両乗員が車室外に
出れるようにするバックアップ機構の構成を、ワイヤー
ケーブル36からなるバックアップレバー8で行う構成
とすることで、リンク式のバックアップ機構よりも装置
自体を小型化することができ、更に、車両用ドアロック
操作装置1内における取り回しの自由度を向上すること
ができる。
【0137】ドア開/アンラッチの状態を検出するアン
ラッチ検出手段をアンラッチボタン41およびアンラッ
チスイッチレバー42、43で構成し、アンラッチアク
チュエータ4の内部に配設し、ニュートラルスイッチの
接点と共用化する構成(3モード検出スイッチで構成)
とすることで、ニュートラルの状態とドア開の状態とダ
ブルロックの状態の3モードが1組のスイッチで容易に
検出することができるので、部品点数の削減や装置自体
の小型化が図れ、ひいては搭載性に優れる効果がある。
【0138】〔変形例〕本実施例では、本発明を、自動
車等の車両に装備された各ドアおよびバックドアのドア
ロック3の解除作動を行うアンラッチアクチュエータ4
のモータ9を備えた車両用ドアロック操作装置1に適用
したが、本発明を、乗用車や商用車等の小型車両または
鉄道車両、バスやトラック等の大型車両に装備された各
ドアおよびバックドアのドアロックの解除作動を行うア
ンラッチアクチュエータ4のモータ9を備えた車両用ド
アロック操作装置1に適用しても良い。また、本発明
を、車両だけでなく、住宅や店舗等の建築物に配置され
たドアのドアロックの解除作動を行うアンラッチアクチ
ュエータを備えた建築物用ドアロック操作装置に適用し
ても良い。
【0139】本実施例では、アンラッチ検出手段とし
て、各ドアにドア閉/アンラッチの状態とドア開/アン
ラッチの状態とダブルロックの状態とを検出するアンラ
ッチスイッチ(3モード検出スイッチ)S1を設けた
が、各ドアもバックドアのアンラッチスイッチS2と同
様なドア開/アンラッチの状態のみを検出するアンラッ
チ検出手段を設けても良い。
【0140】本実施例では、バックアップ操作手段とし
て、ワイヤーケーブル36からなるバックアップ機構
(バックアップレバー8)を用いた例を示したが、バッ
クアップ操作手段として、アンラッチアクチュエータ4
とドアロック3の噛合機構(例えばラチェット)とを連
動させるためのリンクレバー(例えば出力レバー26ま
たはダブルロックレバー28)に連結されて、ドアロッ
ク3の噛合機構を解除操作する側にリンクレバーを動か
すことが可能なリンク式のバックアップ機構を適用して
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドアロック制御装置を示した回路図である(第
1実施例)。
【図2】自動車等の車両のドアを示した斜視図である
(第1実施例)。
【図3】(a)、(b)はドア閉/ニュートラル状態を
示した説明図である(第1実施例)。
【図4】アンラッチアクチュエータの主要構成を示した
斜視図である(第1実施例)。
【図5】出力レバーとラチェットを示した斜視図である
(第1実施例)。
【図6】(a)はクラッチレバーの裏面を示した斜視図
で、(b)はクラッチレバーの表面を示した斜視図で、
(c)は出力レバーとダブルロックレバーを示した斜視
図である(第1実施例)。
【図7】車両用ドアロック操作装置の作動状態の一例を
示したフローチャートである(第1実施例)。
【図8】車両用ドアロック操作装置の作動状態の他の例
を示したフローチャートである(第1実施例)。
【図9】車両用ドアロック操作装置の作動状態の他の例
を示したフローチャートである(第1実施例)。
【図10】(a)、(b)はドア閉/アンラッチ状態を
示した説明図である(第1実施例)。
【図11】(a)、(b)はドア開/アンラッチ状態を
示した説明図である(第1実施例)。
【図12】(a)、(b)はドア閉/ニュートラル状態
を示した説明図である(第1実施例)。
【図13】(a)、(b)はドア閉/ダブルロック状態
を示した説明図である(第1実施例)。
【図14】(a)、(b)はドア閉/ダブルロック状態
を示した説明図である(第1実施例)。
【図15】ドアロック制御装置を示した回路図である
(第2実施例)。
【図16】ドアロック制御装置を示した回路図である
(第3実施例)。
【図17】ドアロック制御装置を示した回路図である
(第4実施例)。
【図18】自動車等の車両を示した斜視図である(第4
実施例)。
【図19】ドアロック制御装置を示した回路図である
(第5実施例)。
【図20】(a)〜(c)はドア閉/ニュートラルの状
態を示した説明図である(第5実施例)。
【図21】車両用ドアロック操作装置の主要構成を示し
た分解図である(第5実施例)。
【図22】(a)〜(c)はドア閉/アンラッチの状態
を示した説明図である(第5実施例)。
【図23】(a)〜(c)はドア開/アンラッチの状態
を示した説明図である(第5実施例)。
【図24】(a)〜(c)はドア開/ニュートラルの状
態を示した説明図である(第5実施例)。
【図25】(a)〜(c)はドア閉/ダブルロックの状
態を示した説明図である(第5実施例)。
【図26】自動車用ドアロック操作装置を示した回路図
である(従来の技術)。
【符号の説明】
1 車両用ドアロック操作装置(ドアロック操作装置) 2 ドアパネル 3 ドアロック 4 アンラッチアクチュエータ 5 モータ回路 6 アンラッチ用制御回路 7 アンラッチ用制御回路 8 バックアップレバー(バックアップ操作手段、バッ
クアップ機構) 9 モータ 10 中央ECU(中央制御装置) 13 ラチェット 14 ラッチ 26 出力レバー(リンクレバー) 28 ダブルロックレバー(リンクレバー) 36 ワイヤーケーブル 41 アンラッチボタン 42 アンラッチスイッチレバー 43 アンラッチスイッチレバー 45 スイッチプレート(電気プレート) 54 キーレス制御部(施解錠制御手段、記憶回路) K1 キーレスエントリー(施解錠操作手段、遠隔操作
装置) S1 アンラッチスイッチ(アンラッチ検出手段) S2 アンラッチスイッチ(アンラッチ検出手段) S3 インナアンラッチスイッチ(ドア解除操作手段、
室内側ドア開扉操作スイッチ、アンラッチ操作手段) S4 アウタアンラッチスイッチ(ドア解除操作手段、
室外側ドア開扉操作スイッチ、アンラッチ操作手段) S5 アウタアンラッチスイッチ(ドア解除操作手段、
室外側ドア開扉操作スイッチ、アンラッチ操作手段) S6 集中ドアロックスイッチ(施解錠操作手段、室内
側スイッチ手段)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)各ドアのストライカと係脱可能な噛
    合機構を有する複数のドアロックと、 (b)これらのドアロックの各々を解除作動させる複数
    のアクチュエータ、およびこれらのアクチュエータの各
    々を駆動操作することが可能な複数のドア解除操作手段
    を有し、 前記複数のアクチュエータの各々に前記複数のドア解除
    操作手段の各々を直列接続した複数の制御回路と、 (c)これらの制御回路を並列接続した回路に直列接続
    されて、前記複数のアクチュエータの解除作動を集中制
    御する1台の中央制御装置とを備えたドアロック操作装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のドアロック操作装置にお
    いて、 前記中央制御装置は、車両の車室内、コンソールボック
    スまたは計器装置近傍等の前記各ドア以外の場所に設置
    されて、 前記複数の制御回路を並列接続した回路と車載電源との
    間に直列接続されたドアロックリレー、およびこのドア
    ロックリレーを開閉制御するドアロック制御部を有する
    ことを特徴とするドアロック操作装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のドアロッ
    ク操作装置において、 前記各ドアの施錠操作または解錠操作することが可能な
    施解錠操作手段を備え、 前記中央制御装置は、前記施解錠操作手段の施錠状態ま
    たは解錠状態を記憶する記憶回路を有し、 前記施解錠操作手段の施錠状態を記憶している時は、前
    記複数のドア解除操作手段の操作を無効にするよう制御
    し、前記施解錠操作手段の解錠状態を記憶している時
    は、前記複数のドア解除操作手段のうちいずれか1つ以
    上のドア解除操作手段の操作を有効にするよう制御する
    ことを特徴とするドアロック操作装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれか1つに
    記載のドアロック操作装置において、 前記ドア解除操作手段は、室内側から前記アクチュエー
    タを駆動操作することが可能な室内側ドア開扉操作スイ
    ッチ、および室外側から前記アクチュエータを駆動操作
    することが可能な室外側ドア開扉操作スイッチを有し、 前記制御回路は、前記室内側ドア開扉操作スイッチと前
    記室外側ドア開扉操作スイッチとを並列接続した回路に
    前記アクチュエータのモータ回路を直列接続したことを
    特徴とするドアロック操作装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれか1つに
    記載のドアロック操作装置において、 前記ドアロックの噛合機構、前記アクチュエータおよび
    前記制御回路は、車両のドア側に配置され、前記ドアロ
    ックの噛合機構に噛み合うことでドアを閉鎖状態に保つ
    ストライカは、車両の車体側に配設されたことを特徴と
    するドアロック操作装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項4のいずれか1つに
    記載のドアロック操作装置において、 前記ドアロックの噛合機構、前記アクチュエータおよび
    前記制御回路は、車両の車体側に配置され、前記ドアロ
    ックの噛合機構に噛み合うことでドアを閉鎖状態に保つ
    ストライカは、車両のドア側に配置されたことを特徴と
    するドアロック操作装置。
  7. 【請求項7】(a)ドアのストライカと係脱可能な噛合
    機構を有するドアロックと、 (b)このドアロックの噛合機構を解除作動させるアク
    チュエータと、 (c)このアクチュエータの解除作動を指令するための
    アンラッチ操作手段と、 (d)前記ドアの施錠操作または解錠操作を行うための
    施解錠操作手段と、 (e)この施解錠操作手段により施錠操作されている場
    合に、前記アンラッチ操作手段の操作を無効にすること
    で、前記アクチュエータの解除作動を不能にすると共
    に、前記施解錠操作手段により解錠操作されている場合
    に、前記アンラッチ操作手段の操作を有効にすること
    で、前記アクチュエータの解除作動を可能にする施解錠
    制御手段と、 (f)前記アクチュエータ内に配設されて、ドア開状態
    を検出するアンラッチ検出手段とを備えたドアロック操
    作装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のドアロック操作装置にお
    いて、 前記ドアロックの噛合機構は、前記アクチュエータの回
    転出力を受けるラチェット、およびこのラチェットの回
    転に応じて前記ストライカとの噛み合い状態を変更する
    ラッチを有し、 前記アンラッチ検出手段は、前記ラッチが前記ストライ
    カを開放する際に前記ラッチに押されて作動するアンラ
    ッチボタン、このアンラッチボタンと連動して変位する
    アンラッチスイッチレバー、およびこのアンラッチスイ
    ッチレバーの変位に伴って、所定のパターンの電気プレ
    ートに対する位置を変える接点を持つアンラッチスイッ
    チを有することを特徴とするドアロック操作装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のドアロック操作装置にお
    いて、 前記アンラッチスイッチの接点は、前記アクチュエータ
    の他のスイッチの接点と共用することを特徴とするドア
    ロック操作装置。
  10. 【請求項10】(a)ドアのストライカと係脱可能な噛
    合機構を有するドアロックと、 (b)このドアロックの噛合機構を解除作動させるアク
    チュエータと、 (c)このアクチュエータの解除作動を指令するための
    アンラッチ操作手段と、 (d)前記ドアの施錠操作または解錠操作を行うための
    施解錠操作手段と、 (e)この施解錠操作手段により施錠操作されている場
    合に、前記アンラッチ操作手段の操作を無効にすること
    で、前記アクチュエータの解除作動を不能にすると共
    に、前記施解錠操作手段により解錠操作されている場合
    に、前記アンラッチ操作手段の操作を有効にすること
    で、前記アクチュエータの解除作動を可能にする施解錠
    制御手段と、 (f)室内側より操作可能に設けられて、前記ドアロッ
    クの噛合機構を解除操作するためのバックアップ操作手
    段とを備えたドアロック操作装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のドアロック操作装置
    において、 前記施解錠操作手段は、室外側より前記ドアの施錠操作
    または前記ドアの解錠操作を行うための遠隔操作装置、
    および室内側より前記ドアの施錠操作または前記ドアの
    解錠操作を行うための室内側スイッチ手段であることを
    特徴とするドアロック操作装置。
  12. 【請求項12】請求項10または請求項11に記載のド
    アロック操作装置において、 前記バックアップ操作手段は、前記アクチュエータと前
    記ドアロックの噛合機構とを連動させるためのリンクレ
    バーに連結されて、前記ドアロックの噛合機構を解除操
    作する側に前記リンクレバーを動かすことが可能なリン
    ク式のバックアップ機構であることを特徴とするドアロ
    ック操作装置。
  13. 【請求項13】請求項10または請求項11に記載のド
    アロック操作装置において、 前記バックアップ操作手段は、前記アクチュエータと前
    記ドアロックの噛合機構とを連動させるためのリンクレ
    バーに連結されて、前記ドアロックの噛合機構を解除操
    作する側に前記リンクレバーを動かすことが可能なワイ
    ヤーケーブルからなるバックアップ機構であることを特
    徴とするドアロック操作装置。
JP36731399A 1999-02-25 1999-12-24 ドアロック操作装置 Pending JP2000314258A (ja)

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