JP3452024B2 - ドアロック操作装置 - Google Patents

ドアロック操作装置

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JP3452024B2
JP3452024B2 JP2000126877A JP2000126877A JP3452024B2 JP 3452024 B2 JP3452024 B2 JP 3452024B2 JP 2000126877 A JP2000126877 A JP 2000126877A JP 2000126877 A JP2000126877 A JP 2000126877A JP 3452024 B2 JP3452024 B2 JP 3452024B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアロックのラッ
チとストライカとの噛み合い状態を電気的に解除作動す
るアクチュエータと、ラッチとストライカとの噛み合い
状態を機械的に解除操作する手動解除ノブとを備えたド
アロック操作装置に関するものである。
【0002】
【先行の技術】例えば特願平11−367313号(平
成11年12月24日出願)には、図に示したよう
に、事故や故障等の発生によりアンラッチ用アクチュエ
ータのアンラッチ用モータが解除(アンラッチ)作動し
なくなった場合に、ワイヤーケーブル101からなる手
動解除レバー102を操作することにより、機械的にド
アロック103のラチェットとラッチとの噛み合い状態
を解除して、ラッチとストライカとの噛み合いを解放可
能にする構造を備えた車両用ドアロック操作装置が記載
されている。なお、手動解除レバー102は、ドアパネ
ル104の車室内側に張られたドアトリム105に設け
た窓(定常時は塞がれている)から手を入れて届く場所
に配されて、ワイヤーケーブル101、リンクレバーを
介してラチェットをアンラッチ方向に動かすように構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の車両
用ドアロック操作装置においては、手動解除レバー10
2、ワイヤーケーブル101が狭いスペースのドアパネ
ル104内に取り回されてリンクレバーを介してドアロ
ックのラチェットに連結されているため、組付け作業性
が悪いという問題が生じている。また、手動解除レバー
102、ワイヤーケーブル101をドアパネル104内
で保持するためのブラケット等の部品が必要になるの
で、部品点数が多く、製品価格を上昇させるという問題
が生じている。さらに、車両または車室内に置かれた物
品を盗もうとする者は、ドアパネル104とサイドウイ
ンドガラスとの隙間から細い鉤棒などを挿入し、ワイヤ
ーケーブル101を引っ張って、ドアロック103のラ
ッチとストライカとの噛み合い状態を解除する手段を講
じるのが一般的である。このため上述のような車両また
は車室内の物品の盗難を防止する盗難防止性を向上させ
る必要がある。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は、手動解除ノブとラチェ
ット駆動レバーとを直結することで、組付け作業性を向
上することのできるドアロック操作装置を提供すること
にある。また、バックアップ操作手段の部品点数を減少
することで、バックアップ操作手段の製品価格の上昇を
抑えることができ、且つ盗難防止性を向上することので
きるドアロック操作装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、事故や故障等の発生によりアクチュエータが解
除作動しなくなった場合にドアロックを解除操作させる
ためのバックアップ操作手段を、アクチュエータの出力
軸を介してラチェット駆動レバーの回転中心部に直結
手動解除ノブにより構成し、且つその手動解除ノブを
アクチュエータの出力軸と同軸上に設けることにより、
例えば狭いスペースのドアパネル内でワイヤーケーブル
等を取り回す必要がなく、手動解除ノブを回すことによ
ってラッチとストライカとの噛み合い状態を機械的に解
除操作することができる。これにより、バックアップ操
作手段の組付け作業性を向上することができ、且つ連結
部品や保持部品が不要となるので、バックアップ操作手
段の製品価格を低減することができる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、手動解除
ノブの筒状の軸状部をドアパネルの室内側に装着される
ドアトリムに回転自在に取り付け、ラチェット駆動レバ
ーおよびラチェットをドアロックハウジング内に回転自
在に収容することにより、外部から手動解除ノブおよび
ラチェット駆動レバーを動かすことはできず、ラッチと
ストライカとの噛み合い状態が解除操作されてしまうこ
とはない。これにより、盗難防止性を向上することがで
きる。
【0007】また、手動解除ノブの筒状の軸状部の端面
に、アクチュエータの出力軸の一端部が嵌合する二面幅
を持った凹状部を形成している。それによって、アクチ
ュエータの出力軸の一端部に凹状部を差し込むだけで、
手動解除ノブの軸状部がラチェット駆動レバーに対して
空回りすることなく、取り付けることができる。これに
より、アクチュエータの出力軸を介して手動解除ノブ
軸状部をラチェット駆動レバーの回転中心部に簡単に直
結できる。また、請求項3に記載の発明によれば、ラチ
ェット駆動レバーの回転中心部は、アクチュエータの出
力軸と同軸上に設けられて、少なくともラチェットを収
容するドアロックハウジングに回転自在に支持されてい
る。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、ラチェッ
ト駆動レバーの回転中心部に、アクチュエータの出力軸
の他端部が嵌合する二面幅を持った凹状部を有する軸状
部を形成している。それによって、アクチュエータの出
力軸の他端部に凹状部を差し込むだけで、手動解除ノ
ラチェット駆動レバーの回転中心部に対して空回りす
ることはなく、取り付けることができる。これにより、
アクチュエータの出力軸を介して手動解除ノブをラチェ
ット駆動レバーに簡単に直結できる。また、請求項5に
記載の発明によれば、手動解除ノブに、操作者が摘む摘
まみ部が形成されたロータ、およびドアパネルの室内側
に装着されるドアトリムの開口部を貫通する軸状部を設
けている。そして、手動解除ノブの軸状部の外周に、ロ
ータと共に、開口部の回りのドアトリムを挟み込むため
のフランジ部を一体成形している。
【0009】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。〔実 施例の構成〕 図1ないし図4は本発明の実施例を示したもので、図1
は車両用ドアロック操作装置を装備したドアを示した図
で、図2(a)はアンラッチ用アクチュエータの出力軸
を介して手動解除ノブの軸状部とラチェット駆動レバー
の軸状部を直結した状態を示した図である。
【0010】本実施例の車両用ドアロック操作装置は、
自動車等の車両に装備されたドア毎のドアパネル1に組
み付けられて、1台または各ドア毎に設けられたドアロ
ック制御装置(以下ドアECUと呼ぶ)10により制御
されている。そして、各ドア(例えばフロントドア、リ
ヤドア、バックドア)のドアパネル1には、車両のドア
受け部に固定されたストライカ2と係脱可能な噛合機構
を有するドアロックと、このドアロックの噛合機構をア
ンラッチ方向に駆動する1個のラチェット駆動レバー5
と、このラチェット駆動レバー5を介してドアロックの
噛合機構を電気的に解除作動するアンラッチ用アクチュ
エータと、ラチェット駆動レバー5を介してドアロック
の噛合機構を機械的に解除操作するバックアップ操作手
段とが装着されている。
【0011】ドアパネル1は、風圧で開き難い前ヒンジ
後開きのサッシドアで、鋼板を深絞り成形して作成され
たインナパネル11と、ウエストライン12を除いた三
辺をヘミングし、スポット溶接または接着を併用して組
み付けられたアウタパネル13とから構成されている。
このドアパネル1の車室内側には、インナパネル11の
車室内側を覆うドアトリム(内張り)14が張り付けら
れている。なお、インナパネル11には、後記するアン
ラッチ用アクチュエータの出力軸を挿通させるための開
口部(丸穴、長円形状穴または方形状穴)15が形成さ
れている。また、ドアトリム14には、バックアップ操
作手段を構成する手動解除ノブ9が回転自在に挿通する
開口部(略長円形状穴)16が形成されている。
【0012】ドアロックの噛合機構は、ドアパネル1の
ドアヒンジ部(図示せず)側とは逆側端部に配設された
略L字形状のラッチハウジング(本発明のドアロックハ
ウジングに相当する)17、このラッチハウジング17
内において回動自在に支持されたラチェット3、および
このラチェット3の回動に応じてストライカ2との係合
状態(噛み合い状態)を変更するラッチ4等から構成さ
れている。なお、ラッチハウジング17およびドアパネ
ル1には、図1に示したように、ストライカを受け入れ
ることが可能な略U字形状の切欠き部19が形成されて
いる。
【0013】ラチェット3は、図3および図4に示した
ように、ラッチハウジング17の内壁面上において支軸
部21を中心にして回動可能に設けられている。そし
て、ラチェット3は、回転角度に応じて、ラッチ4と噛
み合う係合位置(フルラッチ位置またはハーフラッチ位
置)とラッチ4との噛み合い状態を解放する解放位置
(アンラッチ位置)とに変更される。
【0014】そして、ラチェット3には、ラッチ4と噛
み合うことが可能な爪形状の係合部(以下爪部と呼ぶ)
22、およびラチェット駆動レバー5の出力部に係合す
ることが可能な係合片23等が設けられている。また、
ラチェット3の突出片24には、アンラッチ位置から噛
み合い位置に戻す方向に付勢するラチェットスプリング
25が装着されている。
【0015】なお、ラチェットスプリング25は、一端
がラチェット3の突出片24に係止され、他端がラッチ
ハウジング17の突起部26に係止されている。そし
て、ラチェット3は、ラチェット駆動レバー5の出力部
に押されると、ラチェットスプリング25の付勢力に抗
して、支軸部21を中心にして図示右回転方向に回転し
てラッチ4との噛み合いが解放される。
【0016】ラッチ4は、図3および図4に示したよう
に、ラッチハウジング17の内壁面上において支軸部3
1を中心にして回動可能に設けられている。そして、ラ
ッチ4は、回転角度に応じて、ストライカ2と完全に噛
み合うことでドアを施錠(保持)するフルラッチ状態
(ドア閉鎖状態)、ストライカ2と完全に噛み合ってい
ないハーフラッチ状態(半ドア状態)、および後記する
切欠き部32の開口部分が図示左方向に向く初期状態と
に変更される。なお、ラッチ4は、ラチェット3の回転
角度によって、ラチェット3と噛み合うフルラッチ状態
(図3参照)とラチェット3との噛み合いが解除される
アンラッチ状態(図4参照)とに変更される。
【0017】そして、ラッチ4には、ストライカ2と噛
み合うことが可能な略U字形状の切欠き部32、ドアを
完全に閉じるドア閉鎖状態(フルラッチ状態)の時にラ
チェット3の爪部22に係合される爪形状の第1被係合
部33、およびドアが完全に閉じていない半ドア状態
(ハーフラッチ状態)の時にラチェット3の爪部22に
係合される爪形状の第2被係合部34等が設けられてい
る。
【0018】そして、ラッチ4の支軸部31の回りに
は、ラッチ4を初期状態(切欠き部32の開口部分を図
示左方向に向ける位置)に戻すためのラッチスプリング
35を収容する凹状部(開口部)36が形成されてい
る。なお、ラッチスプリング35は、一端がラッチハウ
ジング17に設けられた円柱形状の突起部37に係止さ
れ、他端が凹状部36の溝壁面に係止されている。
【0019】アンラッチ用アクチュエータは、インナパ
ネル11とドアトリム14との間に組み付けられて、ラ
チェット駆動レバー5を介してラチェット3を回転させ
ることにより、ラッチ4とストライカ2との噛み合い状
態を電気的に解除するアンラッチ操作を行うドアロック
駆動手段である。
【0020】そして、アンラッチ用アクチュエータは、
ワイヤーハーネス等の電気配線61を介してドアECU
10からの制御信号により作動または作動停止するアン
ラッチ用モータとこのアンラッチ用モータの回転速度を
減速する歯車減速機構を内蔵するハウジング6を有して
いる。なお、ハウジング6は、容器形状のケースとこの
ケースの開口部分を塞ぐカバーとを張り合わせた分割ケ
ースで、締結具(図示せず)を用いてドアパネル1のイ
ンナパネル11に締め付け固定されている。このハウジ
ング6の側壁面には、ワイヤーハーネス等の電気配線6
1を接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられて
いる。
【0021】ここで、アンラッチ用モータおよび歯車減
速機構は、アクチュエータ本体を構成するもので、その
出力軸7の一端部は、ハウジング6の室内側端面より突
出し、また、その出力軸7の他端部は、ハウジング6の
室外側端面より突出してインナパネル11の開口部15
を余裕を持って貫通し、ドアパネル1内(インナパネル
11とアウタパネル13との間)に取り出され、ラチェ
ット駆動レバー5の入力部に連結されている。なお、出
力軸7の両端部は、断面形状が円形状の部分に二面幅を
有している。また、出力軸7の突出部分を回転自在に支
持するハウジング6の軸受部には、アンラッチ用アクチ
ュエータの防水性を高めるためにシール材(図示せず)
が施されている。
【0022】そして、アンラッチ用アクチュエータのハ
ウジング6の端面とインナパネル11の車室内側端面と
の間には、アンラッチ用アクチュエータの出力軸7と非
接触で環状のシール用弾性体39が介装されている。こ
のシール用弾性体39は、インナパネル11の開口部1
5を液密的に封止すると共に、アンラッチ用アクチュエ
ータの出力軸7を余裕を持って挿通させる。そして、シ
ール用弾性体39は、ハウジング6の端面に接着剤(図
示せず)を用いて貼り付けられている。なお、シール用
弾性体39をインナパネル11の車室内側端面に貼り付
けても良い。
【0023】ラチェット駆動レバー5は、金属材料また
は樹脂材料により所定の形状に形成されており、ラッチ
ハウジング17内にラチェット3、ラッチ4と共に一体
的に収容されている。このラチェット駆動レバー5は、
ラッチハウジング17に回転自在に支持される回転中心
部(入力部)41、およびドアロックのラチェット3を
直接的に駆動するドアロック駆動部(出力部)42等を
有している。
【0024】回転中心部41は、図2(a)に示したよ
うに、アンラッチ用アクチュエータの出力軸7と同軸上
に設けられて、一端部がラッチハウジング17の開口部
43に回転自在に支持され、他端部がラッチハウジング
17の軸受部44に回転自在に支持されている。そし
て、回転中心部41の一端部には、図2(a)、(b)
に示したように、出力軸7の他端部が嵌合する二面幅を
持った凹状部45を有する軸状部46が形成されてい
る。
【0025】ドアロック駆動部42は、回転中心部41
の径方向外方(ラチェット3側、図2において図示下
方)に延長されて、ラチェット3の係合片23に係合す
る。ここで、ラチェット駆動レバー5は、回転中心部4
1を中心にして回転することで、ラチェット3の係合片
23を支軸部21を中心にして図3において図示右回転
方向(アンラッチ方向)に動かすアンラッチ操作を行う
アンラッチ用出力レバーを構成する。
【0026】本実施例のバックアップ操作手段は、図2
(a)に示したように、ドアパネル1のインナパネル1
1の車室内側を覆うドアトリム14に回転自在に支持さ
れた手動解除ノブ9であり、事故や故障等の発生により
アンラッチ用モータが解除作動しなくなった場合に、ラ
チェット駆動レバー5をアンラッチ方向に回すことでラ
チェット3を動かし、ラチェット3とラッチ4との噛み
合いを解除してラッチ4とストライカ2との噛み合い状
態を解放可能にする。
【0027】手動解除ノブ9は、金属材料または樹脂材
料により所定の形状に成形されており、図2(a)、
(c)に示したように、操作者が摘む略一文字状の摘ま
み部55が形成された円板状のロータ56と、このロー
タ56からドアトリム14の開口部16を貫通する略円
筒状の軸状部57とから構成されている。なお、軸状部
57は、アンラッチ用アクチュエータの出力軸7と同軸
上に設けられている。その軸状部57の端面には、アン
ラッチ用アクチュエータの出力軸7の一端部が嵌合する
二面幅を持った凹状部58が形成されている。また、軸
状部57の外周には、ロータ56と共に、開口部16の
回りのドアトリム14を挟み込むためのフランジ部59
が一体成形されている。
【0028】ドアECU10は、CPU、ROM、RA
M、I/Oポート等の機能から構成されたマイクロコン
ピュータで、それ自体は周知の構造のものである。この
ドアECU10のI/Oポートには、各ドア毎にドア開
信号(アンラッチ信号)を出力するアウタハンドルスイ
ッチ51およびインナハンドルスイッチ52と、アンラ
ッチ用アクチュエータのアンラッチ用モータとがワイヤ
ーハーネス等の電気配線61〜63を介して接続されて
いる。
【0029】そして、ドアECU10は、図示しないキ
ースイッチやタッチスイッチ等によって解錠操作が行わ
れている時に、アウタハンドルスイッチ51またはイン
ナハンドルスイッチ52のいずれかのスイッチからドア
開信号を受けると、ドア開信号を出力したスイッチを備
えたドアに設置されたアンラッチ用モータにドア開信号
(ON信号)を出力する。
【0030】アウタハンドルスイッチ51は、アウトサ
イドハンドル53を操作者が引いたことを検出する車室
外操作検出手段である。そのアウトサイドハンドル53
は、車室外からの手動操作が可能な車室外解除操作手段
である。また、インナハンドルスイッチ52は、インサ
イドハンドル54を操作者が引いたことを検出する車室
内操作検出手段である。そのインサイドハンドル54
は、車室内からの手動操作が可能な車室内解除操作手段
である。
【0031】〔実施例の作用〕次に、本実施例の車両用
ドアロック操作装置の作用を図1ないし図4に基づいて
簡単に説明する。ここで、図3はドアロックの噛合機構
のフルラッチ(ドア開扉不能な)状態を示した図で、図
4はドアロックの噛合機構のアンラッチ(ドア開扉可能
な)状態を示した図である。
【0032】イ)アンラッチ作動時 図3に示したような、ラチェット3の爪部22がラッチ
4の第1被係合部33に係合して、ラッチ4の切欠き部
32とストライカ2とが正規の位置で噛み合うドア閉鎖
状態(フルラッチ状態)において、ドアECU10から
のドア開信号を受けてアンラッチ用モータが車載電源に
より給電されると、アンラッチ用モータのシャフトが回
転動作する。
【0033】そして、アンラッチ用モータのシャフトが
回転することで、歯車減速機構を介して出力軸7が回転
動作する。これにより、回転中心部41の軸状部46が
出力軸7の他端部に直結されたラチェット駆動レバー5
が出力軸7と共に回転中心部41を中心にして回転す
る。このラチェット駆動レバー5の回転に伴い、ラチェ
ット駆動レバー5のドアロック駆動部42に係合片23
が係合されているラチェット3が回転する。すなわち、
ラチェット3は、図4に示したように、ラチェットスプ
リング25を撓めながら支軸部21を中心にして図示右
回転方向(アンラッチ方向)に回転する。これにより、
ラチェット3の爪部22とラッチ4の第1被係合部33
との噛み合いが外れる。
【0034】そして、ラッチスプリング35の付勢力が
作用するラッチ4が、図4において図示右回転方向に回
転可能となる(アンラッチ状態)。この結果、車両乗員
等の操作者がドアのドアトリム14のアームレスト等を
押すことで、ラッチ4が支軸部31を中心にして回転し
ラッチ4の切欠き部32と開口部分が図示左方向を向
き、切欠き部32とストライカ2との噛み合いが外れる
ことで、ドアが開扉されるので、車両乗員が車両の車室
外に出ることができる。
【0035】ロ)アンラッチ操作時 ここで、事故や故障等の発生によりアンラッチ用モータ
が解除作動しなくなった場合には、ドアのドアパネル1
の車室内側に張られたドアトリム14の車室内側に突出
するように取り付けられた手動解除ノブ9の摘まみ部5
5をアンラッチ方向に回す。なお、ドアトリム14の開
口部16の内壁面によってアンラッチ方向に対して逆方
向の回転は規制されている。
【0036】そして、本実施例の手動解除ノブ9の軸状
部57は、アンラッチ用アクチュエータの出力軸7を介
してラチェット駆動レバー5の回転中心部41の軸状部
46に直結されている。これにより、手動解除ノブ9の
軸状部57がアンラッチ方向に回転することによって、
出力軸7が同方向に回転しラチェット駆動レバー5が回
転中心部41を中心にして回転する。このラチェット駆
動レバー5の回転に伴ってラチェット3が、ラチェット
スプリング25を撓めながら支軸部21を中心にしてア
ンラッチ方向に回転する。
【0037】これにより、ラチェット3の爪部22とラ
ッチ4の第1被係合部33との噛み合いが外れる。この
ため、ラッチ4の噛み合い状態が図4において図示右回
転方向に回転可能となる(アンラッチ状態)となる。こ
の結果、車両乗員等の操作者がドアのドアトリム14の
アームレスト等を押すことで、ラッチ4が支軸部21を
中心にして回転しラッチ4の切欠き部32と開口部分が
図示左方向を向き、切欠き部32とストライカ2との噛
み合いが外れることで、ドアが開扉されるので、車両乗
員が非常時でも車両の車室外に出ることができる。
【0038】〔実施例の効果〕 以上のように、本実施例の車両用ドアロック操作装置に
おいては、バックアップ操作手段を、アンラッチ用アク
チュエータの出力軸7と同軸上に設けられて、且つアン
ラッチ用アクチュエータの出力軸7を介してラチェット
駆動レバー5の回転中心部41に直結される一体部品よ
りなる手動解除ノブ9により構成することにより、例え
ば狭いスペースのドアパネル1内でワイヤーケーブル等
を取り回す必要がなく、非常時には、手動解除ノブ9の
摘まみ部55をアンラッチ方向に回すことで、アンラッ
チ用アクチュエータの出力軸7およびラチェット駆動レ
バー5を介して、ラッチ4とストライカ2との噛み合い
状態を機械的に解除操作することができる。これによ
り、バックアップ操作手段の組付け作業性を向上するこ
とができる。また、ワイヤーケーブルをドアパネル1内
に取り付けたり、保持したりするための連結部品や保持
部品が不要となるので、バックアップ操作手段の製品価
格を低減でき、車両用ドアロック操作装置全体の製品価
格を低減することができる。
【0039】そして、ラッチハウジング17内に、ラチ
ェット駆動レバー5とドアロックの噛合機構(ラチェッ
ト3、ラッチ4)とが一体的に収容されており、且つア
ンラッチ用アクチュエータの出力軸7とラチェット駆動
レバー5の回転中心部41を直結しているので、外部、
つまりドアパネル1とサイドウインドガラスとの隙間か
ら手動解除ノブ9の軸状部57、ラチェット駆動レバー
5およびラチェット3のいずれかを動かすことができ
ず、ラッチ4とストライカ2との噛み合い状態を解除操
作されてしまうことはないので、盗難防止性を向上する
ことができる。
【0040】そして、ラッチハウジング17の開口部4
3および軸受部44に回転自在に支持されたラチェット
駆動レバー5の回転中心部41の軸状部46の端面に、
アンラッチ用アクチュエータの出力軸7の他端部が嵌合
する二面幅を持った凹状部45を設けている。そして、
アンラッチ用アクチュエータの出力軸7の他端部を凹状
部45に差し込むだけで、出力軸7がラチェット駆動レ
バー5に対して空回りすることなく、アンラッチ用アク
チュエータの出力軸7をラチェット駆動レバー5の軸状
部46に直結することができる。これにより、アンラッ
チ用モータの回転出力を、ラチェット駆動レバー5を介
してドアロックのラチェット3に確実に伝達することが
できる。
【0041】また、ドアパネル1のドアトリム14に回
転自在に支持された手動解除ノブ9の軸状部57の端面
に、アンラッチ用アクチュエータの出力軸7の一端部が
嵌合する二面幅を持った凹状部58を設けている。そし
て、車室内側よりドアトリム14の開口部16を貫通し
て、アンラッチ用アクチュエータの出力軸7の一端部に
手動解除ノブ9の凹状部58を差し込むだけで、手動解
除ノブ9の軸状部57がアンラッチ用アクチュエータの
出力軸7およびラチェット駆動レバー5に対して空回り
することなく、手動解除ノブ9を出力軸7を介してラチ
ェット駆動レバー5の回転中心部41に簡単に取り付け
ることができる。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】〔変形例〕本実施例では、本発明を、自動
車等の車両に装備されたドアのドアロックの噛合機構を
作動させるための車両用ドアロック操作装置に適用した
が、本発明を、乗用車や商用車等の小型車両または鉄道
車両、バスやトラック等の大型車両に装備されたドアの
ドアロックの噛合機構を作動させるための車両用ドアロ
ック操作装置に適用しても良い。また、本発明を、車両
だけでなく、住宅や店舗等の建築物に配置したドアのド
アロックの噛合機構を作動させるための建築物用ドアロ
ック操作装置に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ドアロック操作装置を装備したドアを示
した斜視図である(実施例)。
【図2】(a)はアンラッチ用アクチュエータの出力軸
を介して手動解除ノブの軸状部とラチェット駆動レバー
の軸状部を直結した状態を示した断面図で、(b)はラ
チェット駆動レバーの軸状部の端面形状を示した平面図
で、(c)は手動解除ノブの端面形状を示した平面図で
ある(実施例)。
【図3】ドアロックの噛合機構のフルラッチ状態を示し
た説明図である(実施例)。
【図4】ドアロックの噛合機構のアンラッチ状態を示し
た説明図である(実施例)。
【図5】車両用ドアロック操作装置を装備したドアを示
した斜視図である(従来の技術)。
【符号の説明】
1 ドアパネル 2 ストライカ 3 ラチェット 4 ラッチ 5 ラチェット駆動レバー 6 ハウジング 7 出力軸 9 手動解除ノブ(バックアップ操作手段) 11 インナパネル 14 ドアトリム 15 開口部 16 開口部 17 ラッチハウジング(ドアロックハウジング) 41 回転中心部 45 凹状部 46 軸状部 56 ロータ 57 軸状部 58 凹状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 65/12 - 65/42 B60J 5/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラッチとストライカとの噛み合い状態を解
    除するラチェットを有するドアロックと、 このドアロックのラチェットを動かすラチェット駆動レ
    バーと、 このラチェット駆動レバーを介して、前記ラッチと前記
    ストライカとの噛み合い状態を電気的に解除作動するア
    クチュエータと、 前記ラチェット駆動レバーを介して、前記ラッチと前記
    ストライカとの噛み合い状態を機械的に解除操作するバ
    ックアップ操作手段とを備え、前記アクチュエータは、室内または室外からのスイッチ
    操作により回転するモータ、このモータを内蔵したハウ
    ジング、および一端部が前記ハウジングの室内側端面よ
    り突出し、他端部が前記ハウジングの室外側端面より突
    出した出力軸を有し、 前記バックアップ操作手段は、前記アクチュエータの出
    力軸を介して前記ラチェット駆動レバーの回転中心部に
    直結した手動解除ノブにより構成されており、 前記手動解除ノブは、前記アクチュエータの出力軸と同
    軸上に設けられて いることを特徴とするドアロック操作
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のドアロック操作装置にお
    いて、 前記手動解除ノブは、ドアパネルの室内側に装着される
    ドアトリムの開口部を貫通する筒状の軸状部を有し、前記手動解除ノブの軸状部の端面には、前記アクチュエ
    ータの出力軸の一端部が嵌合する二面幅を持った凹状部
    が形成されており、 前記ラチェット駆動レバーは、少なくとも前記ラチェッ
    トを収容するドアロックハウジング内に回転自在に収容
    されていることを特徴とするドアロック操作装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のドアロッ
    ク操作装置において、前記ラチェット駆動レバーの回転中心部は、前記アクチ
    ュエータの出力軸と同軸上に設けられて、少なくとも前
    記ラチェットを収容するドアロックハウジングに回転自
    在に支持されている ことを特徴とするドアロック操作装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のうちいずれか1
    に記載のドアロック操作装置において、 前記ラチェット駆動レバーの回転中心部には、前記アク
    チュエータの出力軸の他端部が嵌合する二面幅を持った
    凹状部を有する軸状部が形成されていることを特徴とす
    るドアロック操作装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のうちいずれか
    に記載のドアロック操作装置において、前記手動解除ノブは、操作者が摘む摘まみ部が形成され
    たロータ、およびドアパネルの室内側に装着されるドア
    トリムの開口部を貫通する軸状部を有し、 前記手動解除ノブの軸状部の外周には、前記ロータと共
    に、前記開口部の回りの前記ドアトリムを挟み込むため
    のフランジ部が一体成形されている ことを特徴とするド
    アロック操作装置。
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