JP2000345751A - ブロック式アンチセフト機構付車両ドアラッチ装置 - Google Patents

ブロック式アンチセフト機構付車両ドアラッチ装置

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JP2000345751A JP15713799A JP15713799A JP2000345751A JP 2000345751 A JP2000345751 A JP 2000345751A JP 15713799 A JP15713799 A JP 15713799A JP 15713799 A JP15713799 A JP 15713799A JP 2000345751 A JP2000345751 A JP 2000345751A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロック式アンチセフト機構付車両ドアラッ
チ装置を得る。 【構成】 ロックレバー23と内側ロックボタン36と
の間に内側ロックボタン36にロストモーションなく連
結されるサブロックレバー72を設け、サブロックレバ
ー72とロックレバー23との間には連結バネ73を設
けて前記連結バネ73の弾力により前記サブロックレバ
ー72と前記ロックレバー23とが一体的に変位するよ
うに前記サブロックレバー72と前記ロックレバー23
とを弾力的に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両ドアラッチ装置に
関するものであり、特に、ブロック式アンチセフト機構
を備えた車両ドアラッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、車両ドアラッチ装置には、車両ドア
のオープンハンドルによる開扉を不能にするロック位置
と可能にするアンロック位置とに切り替わるロックレバ
ーが設けられ、前記ロックレバーは前記ドアの内側ロッ
クボタンに接続されている。前記ロックレバーは、内側
ロックボタンが不法にアンロック操作されると比較的容
易にアンロックされてしまうため、車両ドアラッチ装置
に内側ロックボタンのアンロック操作を不能にするアン
チセフト機構が設けられることがある。前記アンチセフ
ト機構には、その構造から2種類のものがある。1つ
は、内側ロックボタンとロックレバーとの間に、内側ロ
ックボタンがアンロック操作させたとき、その操作力を
ロックレバーに全く伝えない空振機構を設けたものであ
る。この空振式アンチセフト機構は、窓ガラスを割って
内側ロックボタンを直接アンロックするような不法手段
に対しては有効であるが、ロックレバー自体の防犯性は
向上していないため、車体とドアとの間隙に特殊な道具
を挿入してロックレバーを直接アンロックするような不
法手段には対抗できない。2つ目のアンチセフト機構
は、ロックレバー自体のアンロック変位をブロック体と
の当接により機械的に不能にするブロック式である。ブ
ロック式では、ブロック体とロックレバーとの当接関係
を解除しない限りロックレバーをアンロックできないか
ら、防犯性は格段に向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記ブロック式アンチ
セフト機構では、ロックレバーが機械的にロック位置か
らアンロック位置への変位が規制されているから、内側
ロックボタンをアンロック操作しようとしても、内側ロ
ックボタンは動かない。しかし、不法行為で内側ロック
ボタンを操作する者は、動かないはずの内側ロックボタ
ンを無理やり動かそうとすることがある。このため、ブ
ロック式を採用するときは、過剰な操作力を受けてもラ
ッチ装置の各部がゆがんだり変形しないように充分な強
度を持たせる必要があり、ラッチ装置は、重たく大きく
高価なものとなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、車両ドアのオー
プンハンドル19、25による開扉を不能にするロック
位置と可能にするアンロック位置とに切り替わるロック
レバー23と、前記ドアに設けられ前記ロックレバー2
3を前記ロック位置と前記アンロック位置とに切り替え
る内側ロックボタン36と、前記内側ロックボタン36
のアンロック操作を不能にするアンチセフト状態と可能
にするアンチセフト解除状態とに切り替わるブロック体
66とを有し、前記ブロック体66は前記ロックレバー
23の前記ロック位置から前記アンロック位置への変位
を前記ロックレバー23との機械的な当接を持って規制
するものにおいて、前記ロックレバー23と前記内側ロ
ックボタン36との間には前記内側ロックボタン36に
ロッド71を介してロストモーションなく連結されるサ
ブロックレバー72を設け、前記サブロックレバー72
と前記ロックレバー23との間には連結バネ73を設け
て前記連結バネ73の弾力により前記サブロックレバー
72と前記ロックレバー23とが一体的に変位するよう
に前記サブロックレバー72と前記ロックレバー23と
を弾力的に連結して前記ロックレバー23が前記ブロッ
ク体66により前記ロック位置から前記アンロック位置
への変位を規制されているときに前記内側ロックボタン
36が前記アンロック操作されると前記サブロックレバ
ー72は前記連結バネ73の弾力に抗して前記ロックレ
バー23に対して単独で変位するように構成したブロッ
ク式アンチセフト機構付車両ドアラッチ装置としたもの
である。
【0005】
【実施例】本発明の実施例を図により説明する。本発明
による車両ドアラッチ装置は、ドア(図示なし)に取付
られるラッチアッシー1と、車体(図示なし)に固定さ
れるストライカ2とを有する。ラッチアッシー1は、ド
アが閉じられるとストライカ2と係合するラッチ3と、
ラッチ3とストライカ2との係合を保持するラチェット
4とを有する。ラッチ3は、合成樹脂製のラッチボディ
5の表面に形成された凹部6内にラッチ軸7により回転
自在に収納され、ラチェット4は凹部6内にラチェット
軸8により回転自在に収納される。
【0006】前記ラッチ3は、ラッチバネ9の弾力によ
り図1において時計回転方向に付勢され、前記ラチェッ
ト4は、ラチェットバネ10の弾力により反時計回転方
向に付勢される。図1のラッチ3はラッチバネ9の弾力
によりアンラッチ位置(開扉位置)にあり、ドアを閉扉
位置に向けて移動させると、前記ストライカ2はラッチ
ボディ5に形成された水平通路11に進入してラッチ3
のU型溝12に当接し、これによりラッチ3は反時計回
転し、ラッチ3がハーフラッチ位置まで回転すると、ラ
チェット4はラッチ3の第1ステップ13に係合してド
アはハーフ閉扉位置となり、また、ラッチ3がフルラッ
チ位置に至ると、ラチェット4はラッチ3の第2ステッ
プ14に係合して、ドアはフル閉扉位置に保持される。
【0007】前記ラチェット4は、前記ラッチボディ5
の開口15を介してラッチボディ5の背面側に突出する
ラチェットピン16を有する。前記ラッチボディ5の表
面には、前記凹部6を塞ぐ金属カバープレート17が固
定される。
【0008】前記ラッチボディ5の裏面には、図2のよ
うに、金属バックプレート18が固定される。バックプ
レート18は、その内端側(室内側)に、ラッチボディ
5から離れる方向に屈曲させた屈曲プレート18Aを一
体的に有する。前記屈曲プレート18Aには前記ドアの
内側オープンハンドル19にワイヤー20等を介して連
結されるインナーレバー21(図3、4参照)が回転自
在に取付けられる。
【0009】前記ラッチアッシー1の裏面側には、前記
ラチェット4を前記ラッチ3から離脱させることで前記
ドアを開扉させるオープンレバー22と、ラッチアッシ
ー1をロック状態とアンロック状態とに切り替えるロッ
クレバー23とが設けられる。オープンレバー22は前
記ラチェット軸8に回転自在に取付けられ、オープンレ
バー22の室外側の端部には前記ドアの外側オープンハ
ンドル25に連結されたロッド26の一端がロストモー
ションをもって連結される。ロックレバー23はロック
軸24により前記ラッチボディ5又は前記バックプレー
ト18に軸支され、ロックレバー23の室内側の端部に
は連結孔27を設ける。
【0010】前記屈曲プレート18Aにはモータ式アク
チュエータ28を固定し、図3のように、アクチュエー
タ28の出力軸29には出力レバー30(図14)を取
付け、出力レバー30の先端を前記ロックレバー23の
前記連結孔27に係合させ、これにより、アクチュエー
タ28の出力でロックレバー23がアンロック位置Xと
ロック位置Yとの間を変位できるように構成する。
【0011】前記ロックレバー23と前記オープンレバ
ー22との間には、ロックリンク31が設けられる。前
記ロックリンク31の上端側には、前記オープンレバー
22に形成した長孔32にスライド自在に係合するロッ
クピン33を設け、下端側は軸34で前記ロックレバー
23に連結する。
【0012】前記ラチェット軸8にはラチェットレバー
35が軸支される。ラチェットレバー35は、前記ラッ
チボディ5の裏面側に位置し、その室外側に伸びるアウ
ターアーム35Aには、前記ラチェット4から後方に伸
びる前記ラチェットピン16を係合させ、ラチェットレ
バー35がラチェット4と一体的に回転するようにす
る。ラチェットレバー35の室内側に伸びるインナーア
ーム35Bは、前記インナーレバー21の回転軌跡上に
臨ませ、前記内側オープンハンドル19の開扉操作でイ
ンナーレバー21が回転すると、ラチェットレバー35
はインナーレバー21との当接により図2に置いて反時
計回転するように構成する。ラチェットレバー35が反
時計回転すると、ラチェット4はラチェットピン16を
介して前記ラッチ3から離脱するように回転し、もって
前記ドアが開扉される。
【0013】前記ロックレバー23は、前記アクチュエ
ータ28の動力や前記ドアの後述する内側ロックボタン
36(図3)の操作で回転して、周知のアンロック位置
X(図5)とロック位置Y(図6)とに切り替わる。ロ
ックレバー23がアンロック位置Xにあると、前記ロッ
クピン33は前記ラチェットレバー35の当接片35C
と係合可能に対峙する。このアンロック状態で、前記オ
ープンレバー22が、前記外側オープンハンドル25の
開扉操作で反時計回転すると、前記ロックピン33は前
記当接片35Cに当接して前記ラチェットレバー35を
反時計回転させるから、前記ドアは開扉される。
【0014】図5において、前記ロックレバー23を時
計回転させてロック位置Yに変位させると、図6のよう
に、前記ロックリンク31は上方に移動して、前記ロッ
クピン33と前記当接片35Cとの対峙状態は解除され
る。このロック状態では、前記外側オープンハンドル2
5により前記オープンレバー22が反時計回転しても前
記ラチェットレバー35は回転しないから、前記ドアは
開かない。しかし、図6のロック状態でも、前記内側オ
ープンハンドル19を開扉操作すると、前記インナーレ
バー21は前記ラチェットレバー35の前記インナーア
ーム35Bに当接してラチェットレバー35を直接回転
させ、これにより、前記ドアは開扉される。このよう
に、前記内側オープンハンドル19の開扉操作は、前記
ロックレバー23がロック位置にあっても有効となる。
【0015】前記ロックリンク31は、前記ラチェット
レバー35の前記アウターアーム35Aに向けて伸びる
突部37を有する。突部37は、図6のロック状態にお
いては、前記アウターアーム35Aの下面近傍に位置す
る。このため、前記内側オープンハンドル19の開扉操
作により前記ラチェットレバー35が反時計回転する
と、前記アウターアーム35Aは前記突部37に当接し
て前記ロックリンク31を下動させて、前記ロックピン
33を前記当接片35Cに対峙させると共にロックレバ
ー23をアンロック位置Xに復帰させる。したがって、
ロック状態における前記内側オープンハンドル19の開
扉操作は、前記ドアの開扉と、前記ロックレバー23の
アンロック位置Xへの復帰を同時に達成する。この機構
は、内側オープンハンドル19のワンモーション開扉機
構と呼ばれる。
【0016】前記アクチュエータ28は、全体が合成樹
脂製のケース38で囲われたユニット状に形成される。
前記出力レバー30が固定された前記出力軸29はケー
ス38を貫通して室外側に突出している。ケース38の
室内側には、図4のように、ケース38を貫通する入力
軸39が設けられ、入力軸39の露出端には入力レバー
40が固定される。入力レバー40には、前記ロック軸
24に回転自在に支持させたキーレバー41の室内側に
設けた係合ピン42を係合連結させる。キーレバー41
は、前記ドアのキーシリンダ43にロッド44を介して
連結される。キーレバー41には、前記ロックレバー2
3に形成した係合凹部23Aにロストモーションを持っ
て係合する屈曲片41Aを形成し、キーレバー41の回
転でロックレバー23がアンロック位置Xとロック位置
Yとに切り替わるように構成する。前記キーシリンダ4
3は、キー操作を受けていないときは内部のバネ弾力で
中立位置に保持される。
【0017】前記アクチュータ28のケース38の内部
には、図7のように、2個のモータ45、46が設けら
れる。一方のロック用モータ45のモータ軸47には、
円筒ウォーム48を固定し、円筒ウォーム48にはカム
ホイール49のギア部を噛合させる。カムホイール49
にはカム溝50が形成させ、カム溝50内には前記出力
軸29に固定された出力連動レバー51(図8参照)の
ピン52を係合可能に臨ませ、これにより、ロック用モ
ータ45の動力で出力連動レバー51は両方向に回転す
る。出力連動レバー51の回転は、出力軸29を介して
出力レバー30に伝わるから、前記ロックレバー23は
ロック用モータ45の回転でアンロック位置Xとロック
位置Yとに切り替わる。
【0018】前記入力軸39は、図7のように、前記出
力軸29と軸心が一致するように配置されるが、互いは
独立して回転する。入力軸39のケース38内の端部に
は、キー連動レバー53(図9参照)が固定される。キ
ー連動レバー53と前記出力連動レバー51との間に
は、複数の接触固定端子54A〜54D(図8、9)を
備えた基板55を配置し、出力連動レバー51の裏面に
は可動ブラシ56を固定し、キー連動レバー53の裏面
には可動ブラシ57を固定する。出力連動バー51は、
前記ロックレバー23にロストモーションなく連結され
ており、したがって、可動ブラシ56と基板55との作
用で、ロックレバー23の位置が検出される。また、キ
ー連動レバー53は前記キーシリンダ43とロストモー
ションなく連結されており、したがって、可動ブラシ5
7と基板55との作用でキーシリンダ43のロック操作
およびアンロック操作が検出される。
【0019】図7において、前記出力連動レバー51の
右側方には、係合レバー58が設けられる。係合レバー
58は軸59で前記ケース38に軸支され、直線状に伸
びる第1アーム58Aには出力連動レバー51の突起6
0がスライド自在に係合する長孔61を形成する。係合
レバー58の第2アーム58Bはフック状に屈曲させ
る。
【0020】前記アクチュエータ28の他方のアンチセ
フト用モータ46の駆動軸には駆動ギア62を固定し、
駆動ギア62には軸63を中心に回転する大径歯車64
を噛合させる。大径歯車64には一体回転する小径歯車
65を設け、小径歯車65にブロック体66のセクター
ギア部67を噛合させる。
【0021】前記ブロック体66は、ブロック軸68で
前記ケース38に支持され、前記アンチセフトモータ4
6の動力でブロック位置と非ブロック位置とに変位す
る。ブロック体66は、左方に伸びるキャンセルアーム
69と、キャンセルアーム69に形成したブロックピン
70とを有している。なお、ブロック軸68はブロック
体66と一体的に回転する。
【0022】図7および図10は、アンロック状態を示
しており、この状態で、ロックレバー23と連動する出
力連動レバー51をロック用モータ45により時計回転
(ロック回転)させると、図11のロック状態となり、
ロックレバー23は出力レバー30を介してロック位置
Yに変位する。ロック状態になると、係合レバー58は
出力連動レバー51の回転により回転して、そのフック
状の第2アーム58Bはブロックピン70から外れ、ブ
ロック体66は反時計回転(ブロック回転)可能状態と
なる。このロック状態において、アンチセフト用モータ
46によりブロック体66を反時計回転させて非ブロッ
ク位置からブロック位置に変位させると、図12のアン
チセフト状態になる。アンチセフト状態では、ブロック
ピン70は、第2アーム58Bの先端と対峙して、係合
レバー58の時計回転を不能にする。このため、係合レ
バー58にロストローションなく連結された出力連動レ
バー51のアンロック回転(反時計回転)も不能となっ
て、ドアラッチ装置をアンロックすることができなくな
る。これが、本実施例におけるブロック式アンチセフト
機構である。図12のアンチセフト状態になると、出力
連動レバー51に出力レバー30を介してロストモーシ
ョンなく連結されたロックレバー23は、ロック位置Y
から移動できなくなる。
【0023】前記アンチセフト状態は、前記アンチセフ
ト用モータ46により前記ブロック体66を時計回転さ
せることで解除できるが、前記ドアキーシリンダ43に
よっても解除できる。図12において、ブロック位置に
あるブロック体66のキャンセルアーム69は、ドアキ
ーシリンダ43とロストモーションなく連結されたキー
連動レバー53の近傍に位置し、また、キーレバー41
の屈曲片41Aとロックレバー23の係合凹部23Aと
の間には、図6のようにキーレバー41のアンロック方
向の回転を許容するのロストモーションが形成されてい
る。このアンチセフト状態において、キーシリンダ43
を中立位置からアンロック方向に回転させると、キー連
動レバー53はキーレバー41および入力レバー40を
介して図12において反時計回転してキャンセルアーム
69に当接し、ブロック体66を時計回転させ、アンチ
セフト状態を解除する。このとき、本実施例において
は、アンチセフト状態を解除するキー連動レバー53
は、ドアキーシリンダ43にロストモーションなく連結
されているから、適切なドアキー無しでこれを動かすこ
とはできず、したがって、ドアラッチ装置の防犯効果は
格段に向上する。なお、キーレバー40の屈曲片41A
は、アンチセフト状態が解除された後にロックレバー2
3の係合凹部23Aに当接する。
【0024】図3において、前記アクチュエータ28の
前記出力軸29の露出端には、前記内側ロックボタン3
6にロッド71を介して連結されるサブロックレバー7
2(図15)が回転自在に軸支される。サブロックレバ
ー72と前記出力レバー30との間には、図13のよう
に、連結バネ73が設けられる。連結バネ73の一方の
脚部73Aは、サブロックレバー72の丸孔72Aと出
力レバー30の長孔30Aに挿通され、連結バネ73の
他方の脚部73Bは、サブロックレバー72の長孔72
Bと出力レバー30の丸孔30Bに挿通される。これに
より、サブロックレバー72のロック方向の回転力は、
実質的なロストモーション無しで機械的に出力レバー3
0に、また、出力レバー30のアンロック方向の回転力
は、実質的なロストモーション無しで機械的にサブロッ
クレバー72にそれぞれ伝達されるが、サブロックレバ
ー72のアンロック方向の回転力および出力レバー30
のロック方向の回転力は、連結バネ73の弾力を介して
弾力的に出力レバー30およびサブロックレバー72に
それぞれ伝達される。
【0025】このため、前記ロックレバー23がロック
位置Yで、前記ブロック体66がブロック位置にあると
きに、前記内側ロックボタン36をアンロック操作する
と、ブロックピン70と係合レバー58の第2アーム5
8Bとの係合により出力連動レバー51および出力レバ
ー30のアンロック回転が不能になっているにも拘ら
ず、サブロックレバー72は連結バネ73を弾力的に拡
張させることで、図13の仮想線で示したように単独で
アンロック方向に回転する。したがって、ブロック状態
において内側ロックボタン36によるアンロック操作が
行われても、ブロック効果により機械的に動くことがで
きない部材に無理な力が加わることは防止される。
【0026】前記アクチュエータ28の前記ブロック軸
68は、図3のように前記ケース38を貫通して外方に
突出させ、その突出部に回転レバー74を固定する。回
転レバー74の先端には長い連結リンク75の一端を連
結する。連結リンク75の他端側には屈曲プレート18
Aに設けた支持ピン76にスライド自在に係合する長孔
77を設け、連結リンク75の他端には連結ピン78で
湾曲リンク79の基部を連結する。
【0027】前記インナーレバー21は、図4のよう
に、前記屈曲プレート18Aに支持軸80で軸支され
る。インナーレバー21には、前記湾曲リンク79の先
端に形成した係合ピン81がスライド自在に係合する長
孔82が設けられ、前記支持軸80には、前記内側オー
プンハンドル19に至る前記ワイヤー20が連結される
中間レバー83が軸支される。
【0028】前記連結リンク75は、前記ブロック軸6
8が前記アンチセフト用モータ46の動力で前記ブロッ
ク体66と共に回転すると、図3において左右方向にス
ライドし、前記ブロック体66が非ブロック位置にある
ときは、図3および図6の位置にある。この状態では、
湾曲リンク79の先端の係合ピン81は、前記中間レバ
ー83と係合可能に対峙し、したがって、内側オープン
ハンドル19を開扉操作すると、中間レバー83は開扉
方向に回転して係合ピン81に当接し、インナーレバー
21を開扉回転させ、前記ラチェットレバー35を回転
させて、ドアが開扉される。
【0029】しかし、アンチセフト用モータ46の動力
でブロック体66がブロック位置に変位すると(このと
きロックレバー23は必ずロック位置Yにある)、ブロ
ック体66の変位によりブロック軸68が回転して回転
レバー74を図3において反時計回転させ、これにより
連結リンク75は図3に置いて左方にスライドする。す
ると、湾曲リンク79も作動にスライドして、係合ピン
81と中間レバー83との対峙関係は解除される。この
ため、ドアラッチ装置がアンチセフト状態にあると、内
側オープンハンドル19を開扉操作して中間レバー83
を開扉回転させても、インナーレバー21は開扉回転し
ない。したがって、ブロック状態において、内側オープ
ンハンドル19を開扉操作しても、機械的に動くことが
できないロックレバー23に、ワンモーション開扉機構
により無理やり動かそうとする力が加わることが回避さ
れる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明は、車両ドアのオー
プンハンドル19、25による開扉を不能にするロック
位置と可能にするアンロック位置とに切り替わるロック
レバー23と、前記ドアに設けられ前記ロックレバー2
3を前記ロック位置と前記アンロック位置とに切り替え
る内側ロックボタン36と、前記内側ロックボタン36
のアンロック操作を不能にするアンチセフト状態と可能
にするアンチセフト解除状態とに切り替わるブロック体
66とを有し、前記ブロック体66は前記ロックレバー
23の前記ロック位置から前記アンロック位置への変位
を前記ロックレバー23との機械的な当接を持って規制
するものにおいて、前記ロックレバー23と前記内側ロ
ックボタン36との間には前記内側ロックボタン36に
ロッド71を介してロストモーションなく連結されるサ
ブロックレバー72を設け、前記サブロックレバー72
と前記ロックレバー23との間には連結バネ73を設け
て前記連結バネ73の弾力により前記サブロックレバー
72と前記ロックレバー23とが一体的に変位するよう
に前記サブロックレバー72と前記ロックレバー23と
を弾力的に連結して前記ロックレバー23が前記ブロッ
ク体66により前記ロック位置から前記アンロック位置
への変位を規制されているときに前記内側ロックボタン
36が前記アンロック操作されると前記サブロックレバ
ー72は前記連結バネ73の弾力に抗して前記ロックレ
バー23に対して単独で変位するように構成したブロッ
ク式アンチセフト機構付車両ドアラッチ装置としたた
め、ロックレバー23がロック位置Yでブロック体66
がブロック位置(アンチセフト位置)にあるときに、内
側ロックボタン36がアンロック操作されても、サブロ
ックレバー72は連結バネ73を弾力的に拡張させるこ
とで、図13の仮想線で示したようにロックレバー23
(出力レバー30)に対して単独でアンロック方向に回
転するから、ブロック体66により機械的に動くことが
できない部材に無理な力が加わることは防止され、した
がって、不法行為を考慮した過剰な強度アップの必要が
なくなる。また、本発明は、前記装置において、前記ロ
ックレバー23は前記ドアラッチ装置のラッチボディ5
に回転自在に取付けられ、前記ラッチボディ5にはロッ
ク用モータ45を内蔵しケース38で囲われたアクチュ
エータ28を取付け、前記ケース38からは前記ロック
用モータ45の動力で回転する出力軸29を外方に突出
させ、前記出力軸29の突出部には前記ロックレバー2
3に連結される出力レバー30を固定し、前記サブロッ
クレバー72は前記出力軸29の前記突出部に回転自在
に支持させたブロック式アンチセフト機構付車両ドアラ
ッチ装置としたため、サブロックレバー72は予めアク
チュエータ28に取付けておくことができ、設計が合理
的で実施化も容易となる。また、本発明は、前記装置に
おいて、前記ブロック体66は前記ケース38内に設け
て前記出力軸29の回転を規制することにより前記ロッ
クレバー23の前記ロック位置から前記アンロック位置
への変位を規制するようにしたブロック式アンチセフト
機構付車両ドアラッチ装置としたため、ブロック体66
がケース38で外部から遮断されているので、防犯効果
が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ラッチアッシーの正面図。
【図2】 ロック状態のラッチアッシーの背面図。
【図3】 ラッチアッシーの室内側側面図。
【図4】 ラッチアッシーの要部の室外側側面図。
【図5】 アンロック状態におけるレバー類の関係
図。
【図6】 ロック状態におけるレバー類の関係図。
【図7】 アクチュエータの内部を示す図。
【図8】 出力連動レバーと基板を示す図。
【図9】 キー連動レバーと基板を示す図。
【図10】 アンロック状態におけるアクチュエータの
要部を示す図。
【図11】 ロック状態におけるアクチュエータの要部
を示す図。
【図12】 ブロック状態におけるアクチュエータの要
部を示す図。
【図13】 出力レバーとサブロックレバーの関係を示
す図。
【図14】 出力レバーの平面図。
【図15】 サブロックレバーの平面図。
【符号の説明】
1…ラッチアッシー、2…ストライカ、3…ラッチ、4
…ラチェット、5…ラッチボディ、6…凹部、7…ラッ
チ軸、8…ラチェット軸、9…ラッチバネ、10…ラチ
ェットバネ、11…水平通路、12…U型溝、13…第
1ステップ、14…第2ステップ、15…開口、16…
ラチェットピン、17…カバープレート、18…バック
プレート、18A…屈曲プレート、19…内側オープン
ハンドル、20…ワイヤー、21…インナーレバー、2
2…オープンレバー、23…ロックレバー、23A…係
合凹部A、24…ロック軸、25…外側オープンハンド
ル、26…ロッド、27…連結孔、28…アクチュエー
タ、29…出力軸、30…出力レバー、30A…長孔、
30B…丸孔、31…ロックリンク、32…長孔、33
…ロックピン、34…軸、35…ラチェットレバー、3
5A…アウターアーム、35B…インナーアーム、35
C…当接片、36…内側ロックボタン、37…突部、3
8…ケース、39…入力軸、40…入力レバー、41…
キーレバー、41A…屈曲片、42…係合ピン、43…
キーシリンダ、44…ロッド、45…ロック用モータ4
5、46…アンチセフト用モータ、47…モータ軸、4
8…円筒ウォーム、49…カムホイール、50…カム
溝、51…出力連動レバー、52…ピン、53…キー連
動レバー、54A〜54D…接触固定端子、55…基
板、56、57…可動ブラシ、58…係合レバー、58
A…第1アーム、58B…第2アーム、59…軸、60
…突起、61…長孔、62…駆動ギア、63…軸、64
…大径歯車、65…小径歯車、66…ブロック体、67
…セクターギア部、68…ブロック軸、69…キャンセ
ルアーム、70…ブロックピン、71…ロッド、72…
サブロックレバー、72A…丸孔、72B…長孔、73
…連結バネ、73A、73B…脚部、74…回転レバ
ー、75…連結リンク、76…支持ピン、77…長孔、
78…連結ピン、79…湾曲リンク、80…支持軸、8
1…係合ピン、82…長孔、83…中間レバー。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月9日(1999.11.
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ブロック式アンチセフト機構付車両
ドアラッチ装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両ドアラッチ装置に
関するものであり、特に、ブロック式アンチセフト機構
を備えた車両ドアラッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、車両ドアラッチ装置には、車両ドア
のオープンハンドルによる開扉を不能にするロック位置
と可能にするアンロック位置とに切り替わるロックレバ
ーが設けられ、前記ロックレバーは前記ドアの内側ロッ
クボタンに接続されている。前記ロックレバーは、内側
ロックボタンが不法にアンロック操作されると比較的容
易にアンロックされてしまうため、車両ドアラッチ装置
に内側ロックボタンのアンロック操作を不能にするアン
チセフト機構が設けられることがある。前記アンチセフ
ト機構には、その構造から2種類のものがある。1つ
は、内側ロックボタンとロックレバーとの間に、内側ロ
ックボタンがアンロック操作さたとき、その操作力を
ロックレバーに全く伝えない空振機構を設けたものであ
る。この空振式アンチセフト機構は、窓ガラスを割って
内側ロックボタンを直接アンロックするような不法手段
に対しては有効であるが、ロックレバー自体の防犯性は
向上していないため、車体とドアとの間隙に特殊な道具
を挿入してロックレバーを直接アンロックするような不
法手段には対抗できない。2つ目のアンチセフト機構
は、ロックレバー自体のロック位置からアンロック位置
への変位を、ロックレバーに対して機械的に当接するこ
とで防止するブロック体を使用するブロック式である。
ブロック式では、ブロック体とロックレバーとの当接関
係を解除しない限りロックレバーをアンロックできない
から、防犯性は格段に向上する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記ブロック式アンチ
セフト機構では、ロックレバーが機械的にロック位置か
らアンロック位置への変位が規制されているから、内側
ロックボタンをアンロック操作しようとしても、内側ロ
ックボタンは動かない。しかし、不法行為で内側ロック
ボタンを操作する者は、動かないはずの内側ロックボタ
ンを無理やり動かそうとすることがある。このため、ブ
ロック式を採用するときは、過剰な操作力を受けてもラ
ッチ装置の各部がゆがんだり変形しないように充分な強
度を持たせる必要があり、ラッチ装置は、重たく大きく
高価なものとなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、車両ドアのオー
プンハンドル25による開扉を不能にするロック位置と
前記開扉を可能にするアンロック位置とに切り替わるロ
ックレバー23と、前記ドアに設けられ前記ロックレバ
ー23を前記ロック位置と前記アンロック位置とに切り
替える内側ロックボタン36と、前記内側ロックボタン
36のアンロック操作を不能にするアンチセフト状態と
前記アンロック操作を可能にするアンチセフト解除状態
とに切り替わるブロック体66とを有し、前記ブロック
体66は前記ロックレバー23の前記ロック位置から前
記アンロック位置への変位を前記ロックレバー23との
機械的な当接を持って規制するものにおいて、前記ロッ
クレバー23と前記内側ロックボタン36との間には前
記内側ロックボタン36にロッド71を介してロストモ
ーションなく連結されるサブロックレバー72を設け、
前記サブロックレバー72と前記ロックレバー23との
間には連結バネ73を設けて前記連結バネ73の弾力に
より前記サブロックレバー72と前記ロックレバー23
とが一体的に変位するように前記サブロックレバー72
と前記ロックレバー23とを弾力的に連結して前記ロッ
クレバー23が前記ブロック体66により前記ロック位
置から前記アンロック位置への変位を規制されていると
きに前記内側ロックボタン36が前記アンロック操作さ
れると前記サブロックレバー72は前記連結バネ73の
弾力に抗して前記ロックレバー23に対して単独で変位
するように構成したブロック式アンチセフト機構付車両
ドアラッチ装置としたものである。
【0005】
【実施例】本発明の実施例を図により説明する。本発明
による車両ドアラッチ装置は、ドア(図示なし)に取付
られるラッチアッシー1と、車体(図示なし)に固定さ
れるストライカ2とを有する。ラッチアッシー1は、ド
アが閉じられるとストライカ2と係合するラッチ3と、
ラッチ3とストライカ2との係合を保持するラチェット
4とを有する。ラッチ3は、合成樹脂製のラッチボディ
5の表面に形成された凹部6内にラッチ軸7により回転
自在に収納され、ラチェット4は凹部6内にラチェット
軸8により回転自在に収納される。
【0006】前記ラッチ3は、ラッチバネ9の弾力によ
り図1において時計回転方向に付勢され、前記ラチェッ
ト4は、ラチェットバネ10の弾力により反時計回転方
向に付勢される。図1のラッチ3はラッチバネ9の弾力
によりアンラッチ位置(開扉位置)にあり、ドアを閉扉
位置に向けて移動させると、前記ストライカ2はラッチ
ボディ5に形成された水平通路11に進入してラッチ3
のU型溝12に当接し、これによりラッチ3は反時計回
転し、ラッチ3がハーフラッチ位置まで回転すると、ラ
チェット4はラッチ3の第1ステップ13に係合してド
アはハーフ閉扉位置となり、また、ラッチ3がフルラッ
チ位置に至ると、ラチェット4はラッチ3の第2ステッ
プ14に係合して、ドアはフル閉扉位置に保持される。
【0007】前記ラチェット4は、前記ラッチボディ5
の開口15を介してラッチボディ5の背面側に突出する
ラチェットピン16を有する。前記ラッチボディ5の表
面には、前記凹部6を塞ぐ金属カバープレート17が固
定される。
【0008】前記ラッチボディ5の裏面には、図2のよ
うに、金属バックプレート18が固定される。バックプ
レート18は、その内端側(室内側)に、ラッチボディ
5から離れる方向(裏面側)に屈曲させた屈曲プレート
18Aを一体的に有する。前記屈曲プレート18Aには
前記ドアの内側オープンハンドル19にワイヤー20等
を介して連結されるインナーレバー21(図3、4参
照)が回転自在に取付けられる。
【0009】前記ラッチアッシー1の裏面側には、前記
ラチェット4を前記ラッチ3から離脱させることで前記
ドアを開扉させるオープンレバー22と、ラッチアッシ
ー1をロック状態とアンロック状態とに切り替えるロッ
クレバー23とが設けられる。オープンレバー22は前
記ラチェット軸8に回転自在に取付けられ、オープンレ
バー22の室外側の端部には前記ドアの外側オープンハ
ンドル25に連結されたロッド26の一端がロストモー
ションをもって連結される。ロックレバー23はロック
軸24により前記ラッチボディ5又は前記バックプレー
ト18に軸支され、ロックレバー23の室内側の端部に
は連結孔27を設ける。
【0010】前記屈曲プレート18Aにはモータ式アク
チュエータ28を固定し、図3のように、アクチュエー
タ28の出力軸29には出力レバー30(図14)を取
付け、出力レバー30の先端を前記ロックレバー23の
前記連結孔27に係合させ、これにより、アクチュエー
タ28の出力でロックレバー23がアンロック位置Xと
ロック位置Yとの間を変位できるように構成する。
【0011】前記ロックレバー23と前記オープンレバ
ー22との間には、ロックリンク31が設けられる。前
記ロックリンク31の上端側には、前記オープンレバー
22に形成した長孔32にスライド自在に係合するロッ
クピン33を設け(図5、6参照)、下端側は軸34で
前記ロックレバー23に連結する。
【0012】前記ラチェット軸8にはラチェットレバー
35が軸支される。ラチェットレバー35は、前記ラッ
チボディ5の裏面側に位置し、その室外側に伸びるアウ
ターアーム35Aには、前記ラチェット4から後方に伸
びる前記ラチェットピン16を係合させ、ラチェットレ
バー35がラチェット4と一体的に回転するようにす
る。ラチェットレバー35の室内側に伸びるインナーア
ーム35Bは、前記インナーレバー21の回転軌跡上に
臨ませ、前記内側オープンハンドル19の開扉操作でイ
ンナーレバー21が回転すると、ラチェットレバー35
はインナーレバー21との当接により図2、4に置いて
反時計回転するように構成する。ラチェットレバー35
が反時計回転すると、ラチェット4はラチェットピン1
6を介して前記ラッチ3から離脱するように回転し、も
って前記ドアが開扉される。
【0013】前記ロックレバー23は、前記アクチュエ
ータ28の動力や前記ドアの後述する内側ロックボタン
36(図3)の操作で回転して、周知のようにアンロッ
ク位置X(図5)とロック位置Y(図6)とに切り替わ
る。ロックレバー23がアンロック位置Xにあると、前
記ロックピン33は前記ラチェットレバー35の当接片
35Cと係合可能に対峙する。このアンロック状態で、
前記オープンレバー22が、前記外側オープンハンドル
25の開扉操作で反時計回転すると、前記ロックピン3
3は前記当接片35Cに当接して前記ラチェットレバー
35を反時計回転させるから、前記ドアは開扉される。
【0014】図5において、前記ロックレバー23を
ック位置Yに向けて時計回転させると、図6のように、
前記ロックリンク31は上方に移動して、前記ロックピ
ン33と前記当接片35Cとの対峙状態は解除される。
このロック状態では、前記外側オープンハンドル25に
より前記オープンレバー22が反時計回転しても前記ラ
チェットレバー35は回転しないから、前記ドアは開か
ない。しかし、図6のロック状態でも、前記内側オープ
ンハンドル19を開扉操作すると、前記インナーレバー
21は前記ラチェットレバー35の前記インナーアーム
35Bに当接してラチェットレバー35を直接回転させ
るから、前記ドアは開扉される。このように、前記内側
オープンハンドル19の開扉操作は、前記ロックレバー
23がロック位置にあっても有効となる。
【0015】前記ロックリンク31は、前記ラチェット
レバー35の前記アウターアーム35Aに向けて伸びる
突部37を有する。突部37は、図6のロック状態にお
いては、前記アウターアーム35Aの下側縁近傍に位置
する。このため、ロック状態において、前記内側オープ
ンハンドル19の開扉操作により前記ラチェットレバー
35が反時計回転すると、前記アウターアーム35Aは
前記突部37に当接して前記ロックリンク31を下動さ
せて、前記ロックピン33を前記当接片35Cに対峙さ
せると共にロックレバー23をアンロック位置Xに復帰
させる。したがって、ロック状態における前記内側オー
プンハンドル19の開扉操作は、前記ドアの開扉と、前
記ロックレバー23のアンロック位置Xへの復帰を同時
に達成する。この機構は、内側オープンハンドル19の
ワンモーション開扉機構と呼ばれる。
【0016】前記アクチュエータ28は、全体が合成樹
脂製のケース38で囲われたユニット状に形成される。
前記出力軸29はケース38を貫通して室外側に突出
、そこに前記出力レバー30が固定される。ケース3
8の室内側には、図4のように、ケース38を貫通する
入力軸39が設けられ、入力軸39の露出端には入力レ
バー40が固定される。入力レバー40には、前記ロッ
ク軸24に回転自在に支持させたキーレバー41の室内
側に設けた係合ピン42を係合連結させる。キーレバー
41は、前記ドアのキーシリンダ43にロッド44を介
して連結される。キーレバー41には、前記ロックレバ
ー23に形成した係合凹部23Aにロストモーションを
持って係合する屈曲片41Aを形成し、キーレバー41
の回転でロックレバー23がアンロック位置Xとロック
位置Yとに切り替わるように構成する。前記キーシリン
ダ43は、キー操作を受けていないときは内部のバネ弾
力で中立位置に保持される。
【0017】前記アクチュータ28のケース38の内部
には、図7のように、2個のモータ45、46が設けら
れる。一方のロック用モータ45のモータ軸47には、
円筒ウォーム48を固定し、円筒ウォーム48にはカム
ホイール49のギア部を噛合させる。カムホイール49
にはカム溝50が形成さ、カム溝50内には前記出力
軸29に固定された出力連動レバー51(図8参照)の
ピン52を係合可能に臨ませ、これにより、ロック用モ
ータ45の動力で出力連動レバー51は両方向に回転す
る。出力連動レバー51の回転は、出力軸29を介して
出力レバー30に伝わるから、前記ロックレバー23は
ロック用モータ45の回転でアンロック位置Xとロック
位置Yとに切り替わる。
【0018】前記入力軸39は、図7のように、前記出
力軸29と軸心が一致するように配置されるが、互いは
独立して回転する。入力軸39のケース38内の端部に
は、キー連動レバー53(図9参照)が固定される。キ
ー連動レバー53と前記出力連動レバー51との間に
は、複数の接触固定端子54A〜54D(図8、9)を
備えた基板55を配置し、出力連動レバー51の裏面に
は可動ブラシ56を固定し、キー連動レバー53の裏面
には可動ブラシ57を固定する。出力連動バー51は、
前記ロックレバー23にロストモーションなく連結され
ており、したがって、可動ブラシ56と基板55との作
用で、ロックレバー23の位置が検出される。また、キ
ー連動レバー53は前記キーシリンダ43とロストモー
ションなく連結されており、したがって、可動ブラシ5
7と基板55との作用でキーシリンダ43のロック操作
およびアンロック操作が検出される。
【0019】図7において、前記出力連動レバー51の
側方には、係合レバー58が設けられる。係合レバー
58は軸59で前記ケース38に軸支され、直線状に伸
びる第1アーム58Aには出力連動レバー51の突起6
0がスライド自在に係合する長孔61を形成する。係合
レバー58の第2アーム58Bはフック状に屈曲させ
る。
【0020】前記アクチュエータ28の他方のアンチセ
フト用モータ46の駆動軸には駆動ギア62を固定し、
駆動ギア62には軸63を中心に回転する大径歯車64
を噛合させる。大径歯車64には一体回転する小径歯車
65を設け、小径歯車65にブロック体66のセクター
ギア部67を噛合させる。
【0021】前記ブロック体66は、ブロック軸68で
前記ケース38に支持され、前記アンチセフトモータ4
6の動力でブロック位置と非ブロック位置とに変位す
る。ブロック体66は、左方に伸びるキャンセルアーム
69と、キャンセルアーム69に形成したブロックピン
70とを有している。なお、ブロック軸68はブロック
体66と一体的に回転する。
【0022】図7および図10は、アンロック状態を示
しており、この状態で、ロックレバー23と連動する出
力連動レバー51をロック用モータ45により時計回転
(ロック回転)させると、図11のロック状態となり、
ロックレバー23は出力レバー30を介してロック位置
Yに変位する。ロック状態になると、係合レバー58は
出力連動レバー51の回転により回転して、そのフック
状の第2アーム58Bはブロックピン70から外れ、ブ
ロック体66は反時計回転(ブロック回転)可能状態と
なる。このロック状態において、アンチセフト用モータ
46によりブロック体66を反時計回転させて非ブロッ
ク位置からブロック位置に変位させると、図12のアン
チセフト状態になる。アンチセフト状態では、ブロック
ピン70は、第2アーム58Bの先端と対峙して、係合
レバー58の時計回転(アンロック回転)を不能にす
る。このため、係合レバー58にロストローションなく
連結された出力連動レバー51のアンロック回転(反時
計回転)も不能となって、ドアラッチ装置をアンロック
することができなくなる。これが、本実施例におけるブ
ロック式アンチセフト機構である。図12のアンチセフ
ト状態になると、出力連動レバー51に出力レバー30
を介してロストモーションなく連結されたロックレバー
23は、ロック位置Yから移動できなくなる。
【0023】前記アンチセフト状態は、前記アンチセフ
ト用モータ46により前記ブロック体66を時計回転さ
せることで解除できるが、前記ドアキーシリンダ43に
よっても解除できる。図12において、ブロック位置に
あるブロック体66のキャンセルアーム69の先端は、
ドアキーシリンダ43とロストモーションなく連結され
たキー連動レバー53の近傍に位置し、また、キーレバ
ー41の屈曲片41Aとロックレバー23の係合凹部2
3Aとの間には、図6のようにキーレバー41のアンロ
ック方向の回転を許容するのロストモーションが形成さ
れている。このため、アンチセフト状態において、キー
シリンダ43を中立位置からアンロック方向に回転させ
ると、キー連動レバー53はキーレバー41および入力
レバー40を介して図12において反時計回転してキャ
ンセルアーム69に当接し、ブロック体66を時計回転
させ、アンチセフト状態を解除する。このとき、本実施
例においては、アンチセフト状態を解除するキー連動レ
バー53は、ドアキーシリンダ43にロストモーション
なく連結されているから、適切なドアキー無しでこれを
動かすことはできず、したがって、ドアラッチ装置の防
犯効果は格段に向上する。なお、キーレバー4の屈曲
片41Aは、アンチセフト状態が解除された後にロック
レバー23の係合凹部23Aに当接する。
【0024】図3において、前記アクチュエータ28の
前記出力軸29の露出端には、前記内側ロックボタン3
6にロッド71を介して連結されるサブロックレバー7
2(図15)が回転自在に軸支される。サブロックレバ
ー72と前記出力レバー30との間には、図13のよう
に、連結バネ73が設けられる。連結バネ73の一方の
脚部73Aは、サブロックレバー72の丸孔72Aと出
力レバー30の長孔30Aに挿通され、連結バネ73の
他方の脚部73Bは、サブロックレバー72の長孔72
Bと出力レバー30の丸孔30Bに挿通される。これに
より、サブロックレバー72のロック方向の回転力は、
実質的なロストモーション無しで機械的に出力レバー3
0に、また、出力レバー30のアンロック方向の回転力
は、実質的なロストモーション無しで機械的にサブロッ
クレバー72にそれぞれ伝達されるが、サブロックレバ
ー72のアンロック方向の回転力および出力レバー30
のロック方向の回転力は、連結バネ73の弾力を介して
弾力的に出力レバー30およびサブロックレバー72に
それぞれ伝達される。
【0025】このため、前記ロックレバー23がロック
位置Yで、前記ブロック体66がブロック位置にあると
きに、前記内側ロックボタン36をアンロック操作する
と、ブロックピン70と係合レバー58の第2アーム5
8Bとの係合により出力連動レバー51および出力レバ
ー30のアンロック回転が不能になっているにも拘ら
ず、サブロックレバー72は連結バネ73を弾力的に拡
張させることで、図13の仮想線で示したように単独で
アンロック方向に回転する。したがって、ブロック状態
において内側ロックボタン36によるアンロック操作が
行われても、ブロック効果により機械的に動くことがで
きない部材に無理な力が加わることは防止される。
【0026】前記アクチュエータ28の前記ブロック軸
68は、図3のように前記ケース38を貫通して外方に
突出させ、その突出部に回転レバー74を固定する。回
転レバー74の先端には長い連結リンク75の一端を連
結する。連結リンク75の他端側には前記屈曲プレート
18Aに設けた支持ピン76にスライド自在に係合する
長孔77を設け、連結リンク75の他端には連結ピン7
8で湾曲リンク79の基部を連結する。
【0027】前記インナーレバー21は、図4のよう
に、前記屈曲プレート18Aに支持軸80で軸支され
る。インナーレバー21には、前記湾曲リンク79の先
端に形成した係合ピン81がスライド自在に係合する長
孔82が設けられ、前記支持軸80には、前記内側オー
プンハンドル19に至る前記ワイヤー20が連結される
中間レバー83が軸支される。
【0028】前記連結リンク75は、前記ブロック軸6
8が前記アンチセフト用モータ46の動力で前記ブロッ
ク体66と共に回転すると、図3において左右方向にス
ライドし、前記ブロック体66が非ブロック位置にある
ときは、図3および図6の位置にある。この状態では、
湾曲リンク79の先端の係合ピン81は、前記中間レバ
ー83と係合可能に対峙し、したがって、内側オープン
ハンドル19を開扉操作すると、中間レバー83は開扉
方向に回転して係合ピン81に当接し、インナーレバー
21を開扉回転させ、前記ラチェットレバー35を回転
させて、ドアが開扉される。
【0029】しかし、アンチセフト用モータ46の動力
でブロック体66がブロック位置に変位すると(このと
きロックレバー23は必ずロック位置Yにある)、ブロ
ック体66の変位によりブロック軸68が回転して回転
レバー74を図3において反時計回転させ、これにより
連結リンク75は図3に置いて左方にスライドする。す
ると、湾曲リンク79も左方にスライドして、係合ピン
81と中間レバー83との対峙関係は解除される。この
ため、ドアラッチ装置がアンチセフト状態にあると、内
側オープンハンドル19を開扉操作して中間レバー83
を開扉回転させても、インナーレバー21は開扉回転し
ない。したがって、ブロック状態において、内側オープ
ンハンドル19を開扉操作しても、機械的に動くことが
できないロックレバー23に、ワンモーション開扉機構
により無理やり動かそうとする力が加わることが回避さ
れる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明は、車両ドアのオー
プンハンドル25による開扉を不能にするロック位置と
前記開扉を可能にするアンロック位置とに切り替わるロ
ックレバー23と、前記ドアに設けられ前記ロックレバ
ー23を前記ロック位置と前記アンロック位置とに切り
替える内側ロックボタン36と、前記内側ロックボタン
36のアンロック操作を不能にするアンチセフト状態と
前記アンロック操作を可能にするアンチセフト解除状態
とに切り替わるブロック体66とを有し、前記ブロック
体66は前記ロックレバー23の前記ロック位置から前
記アンロック位置への変位を前記ロックレバー23との
機械的な当接を持って規制するものにおいて、前記ロッ
クレバー23と前記内側ロックボタン36との間には前
記内側ロックボタン36にロッド71を介してロストモ
ーションなく連結されるサブロックレバー72を設け、
前記サブロックレバー72と前記ロックレバー23との
間には連結バネ73を設けて前記連結バネ73の弾力に
より前記サブロックレバー72と前記ロックレバー23
とが一体的に変位するように前記サブロックレバー72
と前記ロックレバー23とを弾力的に連結して前記ロッ
クレバー23が前記ブロック体66により前記ロック位
置から前記アンロック位置への変位を規制されていると
きに前記内側ロックボタン36が前記アンロック操作さ
れると前記サブロックレバー72は前記連結バネ73の
弾力に抗して前記ロックレバー23に対して単独で変位
するように構成したブロック式アンチセフト機構付車両
ドアラッチ装置としたため、ロックレバー23がロック
位置Yでブロック体66がブロック位置(アンチセフト
位置)にあるときに、内側ロックボタン36がアンロッ
ク操作されても、サブロックレバー72は連結バネ73
を弾力的に拡張させることで、図13の仮想線で示した
ようにロックレバー23(出力レバー30)に対して単
独でアンロック方向に回転するから、ブロック体66に
より機械的に動くことができない部材に無理な力が加わ
ることは防止され、したがって、不法行為を考慮した過
剰な強度アップの必要がなくなる。また、本発明は、前
記装置において、前記ロックレバー23は前記ドアラッ
チ装置のラッチボディ5に回転自在に取付けられ、前記
ラッチボディ5にはロック用モータ45を内蔵しケース
38で囲われたアクチュエータ28を取付け、前記ケー
ス38からは前記ロック用モータ45の動力で回転する
出力軸29を外方に突出させ、前記出力軸29の突出部
には前記ロックレバー23に連結される出力レバー30
を固定し、前記サブロックレバー72は前記出力軸29
の前記突出部に回転自在に支持させたブロック式アンチ
セフト機構付車両ドアラッチ装置としたため、サブロッ
クレバー72は予めアクチュエータ28に取付けておく
ことができ、設計が合理的で実施化も容易となる。ま
た、本発明は、前記装置において、前記ブロック体66
は前記ケース38内に設けて前記出力軸29の回転を規
制することにより前記ロックレバー23の前記ロック位
置から前記アンロック位置への変位を規制するようにし
たブロック式アンチセフト機構付車両ドアラッチ装置と
したため、ブロック体66がケース38で外部から遮断
されているので、防犯効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ラッチアッシーの正面図。
【図2】 ロック状態のラッチアッシーの背面図。
【図3】 ラッチアッシーの室内側側面図。
【図4】 ラッチアッシーの要部の室外側側面図。
【図5】 アンロック状態におけるレバー類の関係
図。
【図6】 ロック状態におけるレバー類の関係図。
【図7】 アクチュエータの内部を示す図。
【図8】 出力連動レバーと基板を示す図。
【図9】 キー連動レバーと基板を示す図。
【図10】 アンロック状態におけるアクチュエータの
要部を示す図。
【図11】 ロック状態におけるアクチュエータの要部
を示す図。
【図12】 ブロック状態におけるアクチュエータの要
部を示す図。
【図13】 出力レバーとサブロックレバーの関係を示
す図。
【図14】 出力レバーの平面図。
【図15】 サブロックレバーの平面図。
【符号の説明】 1…ラッチアッシー、2…ストライカ、3…ラッチ、4
…ラチェット、5…ラッチボディ、6…凹部、7…ラッ
チ軸、8…ラチェット軸、9…ラッチバネ、10…ラチ
ェットバネ、11…水平通路、12…U型溝、13…第
1ステップ、14…第2ステップ、15…開口、16…
ラチェットピン、17…カバープレート、18…バック
プレート、18A…屈曲プレート、19…内側オープン
ハンドル、20…ワイヤー、21…インナーレバー、2
2…オープンレバー、23…ロックレバー、23A…係
合凹部A、24…ロック軸、25…外側オープンハンド
ル、26…ロッド、27…連結孔、28…アクチュエー
タ、29…出力軸、30…出力レバー、30A…長孔、
30B…丸孔、31…ロックリンク、32…長孔、33
…ロックピン、34…軸、35…ラチェットレバー、3
5A…アウターアーム、35B…インナーアーム、35
C…当接片、36…内側ロックボタン、37…突部、3
8…ケース、39…入力軸、40…入力レバー、41…
キーレバー、41A…屈曲片、42…係合ピン、43…
キーシリンダ、44…ロッド、45…ロック用モータ4
5、46…アンチセフト用モータ、47…モータ軸、4
8…円筒ウォーム、49…カムホイール、50…カム
溝、51…出力連動レバー、52…ピン、53…キー連
動レバー、54A〜54D…接触固定端子、55…基
板、56、57…可動ブラシ、58…係合レバー、58
A…第1アーム、58B…第2アーム、59…軸、60
…突起、61…長孔、62…駆動ギア、63…軸、64
…大径歯車、65…小径歯車、66…ブロック体、67
…セクターギア部、68…ブロック軸、69…キャンセ
ルアーム、70…ブロックピン、71…ロッド、72…
サブロックレバー、72A…丸孔、72B…長孔、73
…連結バネ、73A、73B…脚部、74…回転レバ
ー、75…連結リンク、76…支持ピン、77…長孔、
78…連結ピン、79…湾曲リンク、80…支持軸、8
1…係合ピン、82…長孔、83…中間レバー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図9】
【図10】
【図15】
【図3】
【図4】
【図5】
【図8】
【図11】
【図14】
【図6】
【図7】
【図12】
【図13】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ドアのオープンハンドル19、25
    による開扉を不能にするロック位置と可能にするアンロ
    ック位置とに切り替わるロックレバー23と、前記ドア
    に設けられ前記ロックレバー23を前記ロック位置と前
    記アンロック位置とに切り替える内側ロックボタン36
    と、前記内側ロックボタン36のアンロック操作を不能
    にするアンチセフト状態と可能にするアンチセフト解除
    状態とに切り替わるブロック体66とを有し、前記ブロ
    ック体66は前記ロックレバー23の前記ロック位置か
    ら前記アンロック位置への変位を前記ロックレバー23
    との機械的な当接を持って規制するものにおいて、前記
    ロックレバー23と前記内側ロックボタン36との間に
    は前記内側ロックボタン36にロッド71を介してロス
    トモーションなく連結されるサブロックレバー72を設
    け、前記サブロックレバー72と前記ロックレバー23
    との間には連結バネ73を設けて前記連結バネ73の弾
    力により前記サブロックレバー72と前記ロックレバー
    23とが一体的に変位するように前記サブロックレバー
    72と前記ロックレバー23とを弾力的に連結して前記
    ロックレバー23が前記ブロック体66により前記ロッ
    ク位置から前記アンロック位置への変位を規制されてい
    るときに前記内側ロックボタン36が前記アンロック操
    作されると前記サブロックレバー72は前記連結バネ7
    3の弾力に抗して前記ロックレバー23に対して単独で
    変位するように構成したブロック式アンチセフト機構付
    車両ドアラッチ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ロックレバー2
    3は前記ドアラッチ装置のラッチボディ5に回転自在に
    取付けられ、前記ラッチボディ5にはロック用モータ4
    5を内蔵しケース38で囲われたアクチュエータ28を
    取付け、前記ケース38からは前記ロック用モータ45
    の動力で回転する出力軸29を外方に突出させ、前記出
    力軸29の突出部には前記ロックレバー23に連結され
    る出力レバー30を固定し、前記サブロックレバー72
    は前記出力軸29の前記突出部に回転自在に支持させた
    ブロック式アンチセフト機構付車両ドアラッチ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記ブロック体66
    は前記ケース38内に設けて前記出力軸29の回転を規
    制することにより前記ロックレバー23の前記ロック位
    置から前記アンロック位置への変位を規制するようにし
    たブロック式アンチセフト機構付車両ドアラッチ装置。
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