JP2000145235A - 自動車のドアロック装置 - Google Patents
自動車のドアロック装置Info
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- JP2000145235A JP2000145235A JP32181398A JP32181398A JP2000145235A JP 2000145235 A JP2000145235 A JP 2000145235A JP 32181398 A JP32181398 A JP 32181398A JP 32181398 A JP32181398 A JP 32181398A JP 2000145235 A JP2000145235 A JP 2000145235A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 グリップタイプのドアアウタハンドルと上下
方向で重なる位置にキーシリンダを設置したドアロック
装置において、キーステイを強固に固定すること、キー
ステイの取付作業生に優れること、低コストな構成とす
ることを達成可能とすること。 【解決手段】 ロック機構のロック解除を可能とする解
錠状態とロック機構のロック解除を不可能とする施錠状
態とに切り換えるキーシリンダが、グリップタイプのド
アハンドル2と上下方向で重なる位置に配置されている
ドアロック装置であって、ベース部材4に、キーシリン
ダ20がドアアウタパネルに対して解錠操作方向に変位
するのを規制するキーステイ22を取り付け、このキー
ステイ22を、その一箇所をベース部材4にボルト6に
より締結するとともに、他の一箇所を、キーステイ22
に形成された第2取付用穴22dをベース部材4に突設
されたボス4bに係合させることにより、ベース部材4
に固定した。
方向で重なる位置にキーシリンダを設置したドアロック
装置において、キーステイを強固に固定すること、キー
ステイの取付作業生に優れること、低コストな構成とす
ることを達成可能とすること。 【解決手段】 ロック機構のロック解除を可能とする解
錠状態とロック機構のロック解除を不可能とする施錠状
態とに切り換えるキーシリンダが、グリップタイプのド
アハンドル2と上下方向で重なる位置に配置されている
ドアロック装置であって、ベース部材4に、キーシリン
ダ20がドアアウタパネルに対して解錠操作方向に変位
するのを規制するキーステイ22を取り付け、このキー
ステイ22を、その一箇所をベース部材4にボルト6に
より締結するとともに、他の一箇所を、キーステイ22
に形成された第2取付用穴22dをベース部材4に突設
されたボス4bに係合させることにより、ベース部材4
に固定した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドアロッ
ク装置に関し、特に、ロックを解除するドアアウタハン
ドルとして開閉操作時に把持することができるグリップ
ハンドルが使用されている装置に関する。
ク装置に関し、特に、ロックを解除するドアアウタハン
ドルとして開閉操作時に把持することができるグリップ
ハンドルが使用されている装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のドアロック装置は、一般的に、
ロック機構のロックを解除する操作を行うドアアウタハ
ンドルおよびドアインナハンドルと、キー操作によりこ
れらハンドルによるロック解除を実行可能な解錠状態と
実行不可能な施錠状態とに切り換えるキーシリンダとを
備えている。そして、ドアアウタハンドルとキーシリン
ダとは、1つのベース部材に一体的に設けるのが一般的
であるが、デザイン上の理由や、あるいは開閉操作性の
理由などから、ドアアウタハンドルとキーシリンダを別
々に設置することがある。このように、ドアアウタハン
ドルとキーシリンダとを別々に設置したドアロック装置
として、例えば、実公平7−9979号公報に記載の技
術が公知である。
ロック機構のロックを解除する操作を行うドアアウタハ
ンドルおよびドアインナハンドルと、キー操作によりこ
れらハンドルによるロック解除を実行可能な解錠状態と
実行不可能な施錠状態とに切り換えるキーシリンダとを
備えている。そして、ドアアウタハンドルとキーシリン
ダとは、1つのベース部材に一体的に設けるのが一般的
であるが、デザイン上の理由や、あるいは開閉操作性の
理由などから、ドアアウタハンドルとキーシリンダを別
々に設置することがある。このように、ドアアウタハン
ドルとキーシリンダとを別々に設置したドアロック装置
として、例えば、実公平7−9979号公報に記載の技
術が公知である。
【0003】この従来公報に記載の技術は、上述のよう
にドアアウタハンドルとキーシリンダとが離れて設置さ
れているドアロック装置において、不正解錠を防止する
技術であって、キーシリンダがこじられた際に、キーシ
リンダが解錠方向に変位するのを防ぐキーステイを設け
たことを特徴とするものである。
にドアアウタハンドルとキーシリンダとが離れて設置さ
れているドアロック装置において、不正解錠を防止する
技術であって、キーシリンダがこじられた際に、キーシ
リンダが解錠方向に変位するのを防ぐキーステイを設け
たことを特徴とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車のド
アロック装置のドアアウタハンドルとして、前後方向に
延在された薄板状に形成されて下端に指を掛けて上方に
回動させるロック解除操作を行うプルアップタイプのも
のと、把持可能な棒状に形成されて、前後の一端が水平
方向に回動可能に支持されたグリップハンドルタイプの
ものが知られている。このグリップハンドルタイプのド
アアウタハンドルは、一端の支点側をドアの回動中心側
に配置し、他端の作用点側をドアの回動先端側に配置す
るのが一般的であり、また、このドアアウタハンドルの
回動をロック機構に伝達するための伝達機構は、ドアア
ウタハンドルの作用点側に設置されることになる。この
ため、キーシリンダも、この伝達機構が配置されるドア
アウタハンドルの作用点側、すなわち、ドアの回動先端
側に設置されることになる。
アロック装置のドアアウタハンドルとして、前後方向に
延在された薄板状に形成されて下端に指を掛けて上方に
回動させるロック解除操作を行うプルアップタイプのも
のと、把持可能な棒状に形成されて、前後の一端が水平
方向に回動可能に支持されたグリップハンドルタイプの
ものが知られている。このグリップハンドルタイプのド
アアウタハンドルは、一端の支点側をドアの回動中心側
に配置し、他端の作用点側をドアの回動先端側に配置す
るのが一般的であり、また、このドアアウタハンドルの
回動をロック機構に伝達するための伝達機構は、ドアア
ウタハンドルの作用点側に設置されることになる。この
ため、キーシリンダも、この伝達機構が配置されるドア
アウタハンドルの作用点側、すなわち、ドアの回動先端
側に設置されることになる。
【0005】ところが、グリップタイプのドアアウタハ
ンドルとキーシリンダとを1つのベース部材に設けた構
造では、上述のようにキーシリンダをドアアウタハンド
ルの作用点側に配置すると、このキーシリンダの分だけ
ドアアウタハンドル全体(言い換えるとドアアウタハン
ドルの前後方向中心)が、ドアの端部から離れて配置さ
れることになる。このような構造では、ドアアウタハン
ドルに対して操作力を入力する入力点よりも外側に位置
するドアの長さが長くなり、ドアの開閉時に入力点より
も外側で回動するドアの投影面積が大きくなって、この
部分がドアの開閉時に乗降する人と干渉し易くなり、開
閉操作性が悪化するという問題が生じる。
ンドルとキーシリンダとを1つのベース部材に設けた構
造では、上述のようにキーシリンダをドアアウタハンド
ルの作用点側に配置すると、このキーシリンダの分だけ
ドアアウタハンドル全体(言い換えるとドアアウタハン
ドルの前後方向中心)が、ドアの端部から離れて配置さ
れることになる。このような構造では、ドアアウタハン
ドルに対して操作力を入力する入力点よりも外側に位置
するドアの長さが長くなり、ドアの開閉時に入力点より
も外側で回動するドアの投影面積が大きくなって、この
部分がドアの開閉時に乗降する人と干渉し易くなり、開
閉操作性が悪化するという問題が生じる。
【0006】そこで、これを解決するために、キーシリ
ンダをドアアウタハンドルとは別体に設け、少なくとも
キーシリンダの分だけドアアウタハンドルをドアの回動
先端側の位置に設置して、上記問題を改善することが考
えられる。この場合、キーシリンダは、伝達機構が配置
されている位置である、ドアアウタハンドルと上下方向
で重なる位置に配置するのが一般的である。
ンダをドアアウタハンドルとは別体に設け、少なくとも
キーシリンダの分だけドアアウタハンドルをドアの回動
先端側の位置に設置して、上記問題を改善することが考
えられる。この場合、キーシリンダは、伝達機構が配置
されている位置である、ドアアウタハンドルと上下方向
で重なる位置に配置するのが一般的である。
【0007】しかしながら、従来、このような構成にお
いてキーステイを設けるにあたり、ドアアウタハンドル
を極力ドアの回動先端側に配置させること、キーステイ
を強固に固定すること、キーステイの取付作業生に優れ
ること、安価な構成とすること、を満足させる技術につ
いて提案されていなかった。すなわち、ドアアウタハン
ドルをドアに取り付ける場合、その作業はドアインナパ
ネル側に作業用の開口部を形成し、この開口部から作業
を行うが、ドアの端部においてはドアインナパネルは、
ドアアウタパネルとの接合部に向けて車幅方向に形状を
変化させており、この部位に開口部を設けるのが難しい
ものであり、したがって、ドアインナパネルに開口部を
設けることが可能な位置よりもドア端部側にベース部材
およびドアアウタハンドルを設けるのが難しい。また、
キーステイを強固に固定するには、キーステイをベース
部材に対して複数箇所で固定する必要があるが、これら
複数箇所のそれぞれに固定用の締結部材を設定するとコ
ストアップを招き、かつ作業手間が増え、かつ上記理由
と同様の理由でドアの端部に近い位置に配置するのが難
しい。
いてキーステイを設けるにあたり、ドアアウタハンドル
を極力ドアの回動先端側に配置させること、キーステイ
を強固に固定すること、キーステイの取付作業生に優れ
ること、安価な構成とすること、を満足させる技術につ
いて提案されていなかった。すなわち、ドアアウタハン
ドルをドアに取り付ける場合、その作業はドアインナパ
ネル側に作業用の開口部を形成し、この開口部から作業
を行うが、ドアの端部においてはドアインナパネルは、
ドアアウタパネルとの接合部に向けて車幅方向に形状を
変化させており、この部位に開口部を設けるのが難しい
ものであり、したがって、ドアインナパネルに開口部を
設けることが可能な位置よりもドア端部側にベース部材
およびドアアウタハンドルを設けるのが難しい。また、
キーステイを強固に固定するには、キーステイをベース
部材に対して複数箇所で固定する必要があるが、これら
複数箇所のそれぞれに固定用の締結部材を設定するとコ
ストアップを招き、かつ作業手間が増え、かつ上記理由
と同様の理由でドアの端部に近い位置に配置するのが難
しい。
【0008】本発明は、グリップタイプのドアアウタハ
ンドルと上下方向で重なる位置にキーシリンダを設置し
たドアロック装置において、キーステイを強固に固定す
ること、キーステイの取付作業生に優れること、低コス
トな構成とすることを達成可能とすることを第1の目的
とし、さらに、キーステイのガタツキを防止して騒音発
生を防止することを第2の目的とし、加えて、グリップ
ハンドルを極力ドアの回動先端側に配置させて操作性の
向上を図ることを第3の目的としている。
ンドルと上下方向で重なる位置にキーシリンダを設置し
たドアロック装置において、キーステイを強固に固定す
ること、キーステイの取付作業生に優れること、低コス
トな構成とすることを達成可能とすることを第1の目的
とし、さらに、キーステイのガタツキを防止して騒音発
生を防止することを第2の目的とし、加えて、グリップ
ハンドルを極力ドアの回動先端側に配置させて操作性の
向上を図ることを第3の目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の自動車のドアロック装置は、ドアの内部
に設けられて、車体側の係合部材と係合してドアをロッ
クするロック機構と、このロック機構と上下方向で重な
る位置のドアの外側に設けられて、ロックを解除するグ
リップ形式のドアアウトサイドハンドルと、このドアア
ウトサイドハンドルの一端の支点側が回動可能に取り付
けられてドアアウトサイドハンドルの他端の作用点側が
車外方向に回動可能に支持され、かつ、ドアアウタパネ
ルに対して固定されたベース部材と、前記ドアアウトサ
イドハンドルに対する開操作を伝達して前記ロック機構
のロックを解除させる伝達機構と、前記ドアアウタパネ
ルに取り付けられて、キー操作により前記伝達機構を、
前記ドアアウトサイドハンドルによるロック機構のロッ
ク解除を可能とする解錠状態と、ロック機構のロック解
除を不可能とする施錠状態とに切り換えるキーシリンダ
と、を備え、前記キーシリンダが、ドアアウトサイドハ
ンドルと上下方向で重なる位置に配置されているドアロ
ック装置であって、前記ベース部材に、前記キーシリン
ダがドアアウタパネルに対して解錠操作方向に変位する
のを規制するキーステイが取り付けられ、このキーステ
イは、その一箇所をベース部材に締結部材により締結す
るとともに、他の一箇所を、キーステイに形成された取
付用穴をベース部材に突設されたボスに係合させて、ベ
ース部材に固定されている構成とした。したがって、グ
リップタイプのドアアウタハンドルと上下方向で重なる
位置にキーシリンダを設置したドアロック装置におい
て、キーステイを2点で支持することにより強固に固定
することができる。そして、このように2点で支持する
にあたり、締結部材による固定は1箇所であり、もう1
箇所はボスと取付用穴との係合としておりこの部位の締
結作業が不要であり作業性に優れている。さらに、ボス
はベース部材と一体に成形することが可能であり締結部
材を省略できる分だけコストダウンを図ることができ
る。
めに、本発明の自動車のドアロック装置は、ドアの内部
に設けられて、車体側の係合部材と係合してドアをロッ
クするロック機構と、このロック機構と上下方向で重な
る位置のドアの外側に設けられて、ロックを解除するグ
リップ形式のドアアウトサイドハンドルと、このドアア
ウトサイドハンドルの一端の支点側が回動可能に取り付
けられてドアアウトサイドハンドルの他端の作用点側が
車外方向に回動可能に支持され、かつ、ドアアウタパネ
ルに対して固定されたベース部材と、前記ドアアウトサ
イドハンドルに対する開操作を伝達して前記ロック機構
のロックを解除させる伝達機構と、前記ドアアウタパネ
ルに取り付けられて、キー操作により前記伝達機構を、
前記ドアアウトサイドハンドルによるロック機構のロッ
ク解除を可能とする解錠状態と、ロック機構のロック解
除を不可能とする施錠状態とに切り換えるキーシリンダ
と、を備え、前記キーシリンダが、ドアアウトサイドハ
ンドルと上下方向で重なる位置に配置されているドアロ
ック装置であって、前記ベース部材に、前記キーシリン
ダがドアアウタパネルに対して解錠操作方向に変位する
のを規制するキーステイが取り付けられ、このキーステ
イは、その一箇所をベース部材に締結部材により締結す
るとともに、他の一箇所を、キーステイに形成された取
付用穴をベース部材に突設されたボスに係合させて、ベ
ース部材に固定されている構成とした。したがって、グ
リップタイプのドアアウタハンドルと上下方向で重なる
位置にキーシリンダを設置したドアロック装置におい
て、キーステイを2点で支持することにより強固に固定
することができる。そして、このように2点で支持する
にあたり、締結部材による固定は1箇所であり、もう1
箇所はボスと取付用穴との係合としておりこの部位の締
結作業が不要であり作業性に優れている。さらに、ボス
はベース部材と一体に成形することが可能であり締結部
材を省略できる分だけコストダウンを図ることができ
る。
【0010】なお、請求項2に記載のように、請求項1
記載の自動車のドアロック装置において、前記キーステ
イをベース部材に固定している締結部材を、ベース部材
をドアアウタパネルに固定する締結部材として、キース
テイをベース部材と共締めするのが好ましい。したがっ
て、キーステイ固定専用の締結部材を省略することがで
き、いっそうコスト低減を図ることができる。また、請
求項3に記載のように、請求項1または2記載の自動車
のドアロック装置において、前記ボスの中間部に、軸径
を小さくする向きに係止溝を形成し、前記取付用穴に、
前記ボスを挿通可能な大径穴と、この大径穴に一端を開
口して大径穴の軸心から遠ざかる方向に延在された長穴
とを形成し、この長穴をボスの係止溝に係止させるのが
好ましい。このように、キーステイの長穴とボスの係止
溝とが係合しているため、キーステイのボスからの脱落
を確実に防止して、安価な手段によりキーステイの固定
を確実なものとすることができる。また、請求項4に記
載のように、請求項3記載の自動車のドアロック装置に
おいて、前記キーステイの長穴の上下に、キーステイの
長穴の縁部と係止溝との隙間を埋めることができるだけ
突出している凸部を設けるのが好ましい。したがって、
キーステイが係止溝内でがたつくことがなく、走行時の
騒音発生を防止することができる。また、請求項5に記
載のように、請求項4記載の自動車のドアロック装置に
おいて、前記キーステイを金属板により形成し、前記凸
部は、キーステイの長穴の上下をエンボス加工して形成
するとともに、その突出代は長穴の縁部と係止溝との隙
間よりも大きな寸法に形成するのが好ましい。したがっ
て、キーステイの長穴の縁部とボスの係止溝とを係合さ
せる際には、凸部と係止溝とを弾性変形させて嵌め合わ
せることになり、上記ガタツキ防止をより確実に行うこ
とができる。また、請求項6に記載のように、請求項1
ないし5記載の自動車のドアロック装置において、前記
ドア内に、ボルトを締結してベース部材を固定させる第
1ブラケットおよび第2ブラケットの2つのブラケット
を、第1ブラケットをドアの端部に近い側に、第2ブラ
ケットをドアの端部から離れた側に配置させて設け、前
記第2ブラケットに、締結部材としてのボルトを挿通す
る穴をドアの内側を向けて形成し、一方、前記第1ブラ
ケットに、締結部材としてのボルトを挿通する穴をドア
の端面を向けて形成することが好ましい。したがって、
ベース部材の取付作業を行うにあたり、第1ブラケット
を締結する作業をドアの端面側からの作業とすることが
でき、よって、この第1ブラケットを、ドアの内側に作
業用の穴を確保することができない端部に配置させるこ
とができ、それだけ、ドアアウタハンドルをドアの端部
側に配置させて、操作性の向上を図ることができる。
記載の自動車のドアロック装置において、前記キーステ
イをベース部材に固定している締結部材を、ベース部材
をドアアウタパネルに固定する締結部材として、キース
テイをベース部材と共締めするのが好ましい。したがっ
て、キーステイ固定専用の締結部材を省略することがで
き、いっそうコスト低減を図ることができる。また、請
求項3に記載のように、請求項1または2記載の自動車
のドアロック装置において、前記ボスの中間部に、軸径
を小さくする向きに係止溝を形成し、前記取付用穴に、
前記ボスを挿通可能な大径穴と、この大径穴に一端を開
口して大径穴の軸心から遠ざかる方向に延在された長穴
とを形成し、この長穴をボスの係止溝に係止させるのが
好ましい。このように、キーステイの長穴とボスの係止
溝とが係合しているため、キーステイのボスからの脱落
を確実に防止して、安価な手段によりキーステイの固定
を確実なものとすることができる。また、請求項4に記
載のように、請求項3記載の自動車のドアロック装置に
おいて、前記キーステイの長穴の上下に、キーステイの
長穴の縁部と係止溝との隙間を埋めることができるだけ
突出している凸部を設けるのが好ましい。したがって、
キーステイが係止溝内でがたつくことがなく、走行時の
騒音発生を防止することができる。また、請求項5に記
載のように、請求項4記載の自動車のドアロック装置に
おいて、前記キーステイを金属板により形成し、前記凸
部は、キーステイの長穴の上下をエンボス加工して形成
するとともに、その突出代は長穴の縁部と係止溝との隙
間よりも大きな寸法に形成するのが好ましい。したがっ
て、キーステイの長穴の縁部とボスの係止溝とを係合さ
せる際には、凸部と係止溝とを弾性変形させて嵌め合わ
せることになり、上記ガタツキ防止をより確実に行うこ
とができる。また、請求項6に記載のように、請求項1
ないし5記載の自動車のドアロック装置において、前記
ドア内に、ボルトを締結してベース部材を固定させる第
1ブラケットおよび第2ブラケットの2つのブラケット
を、第1ブラケットをドアの端部に近い側に、第2ブラ
ケットをドアの端部から離れた側に配置させて設け、前
記第2ブラケットに、締結部材としてのボルトを挿通す
る穴をドアの内側を向けて形成し、一方、前記第1ブラ
ケットに、締結部材としてのボルトを挿通する穴をドア
の端面を向けて形成することが好ましい。したがって、
ベース部材の取付作業を行うにあたり、第1ブラケット
を締結する作業をドアの端面側からの作業とすることが
でき、よって、この第1ブラケットを、ドアの内側に作
業用の穴を確保することができない端部に配置させるこ
とができ、それだけ、ドアアウタハンドルをドアの端部
側に配置させて、操作性の向上を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図2は実施の形態をドアロック
装置を適用したドアDを示す側面図であって、このドア
Dの前端部(図中左端部)が車体に回動可能に支持さ
れ、後端部の内部に車体側に設けられたストライカなど
の係合部材と係合する例えば、ラッチなどを備えたロッ
ク機構1が設けられ、後端部の外側に、このロック機構
1のロックを解除するドアハンドル(ドアアウトサイド
ハンドル)2が設けられている。
面に基づいて説明する。図2は実施の形態をドアロック
装置を適用したドアDを示す側面図であって、このドア
Dの前端部(図中左端部)が車体に回動可能に支持さ
れ、後端部の内部に車体側に設けられたストライカなど
の係合部材と係合する例えば、ラッチなどを備えたロッ
ク機構1が設けられ、後端部の外側に、このロック機構
1のロックを解除するドアハンドル(ドアアウトサイド
ハンドル)2が設けられている。
【0012】このドアハンドル2は、図2のS3−S3
断面図である図3、あるいは図1の斜視図に示すよう
に、グリップタイプのものであり、図3に示すように、
前端部がドアアウタパネル3に取り付けられたベース部
材4に枢軸5を中心に水平方向に回動可能に支持されて
おり、これにより後端部が作用点として図において想像
線で示す位置まで車外方向に回動するよう構成されてい
る。
断面図である図3、あるいは図1の斜視図に示すよう
に、グリップタイプのものであり、図3に示すように、
前端部がドアアウタパネル3に取り付けられたベース部
材4に枢軸5を中心に水平方向に回動可能に支持されて
おり、これにより後端部が作用点として図において想像
線で示す位置まで車外方向に回動するよう構成されてい
る。
【0013】前記ベース部材4は、ドアアウタパネル3
に開口されている取付穴3aに一部を差し込んで、前端
部が、軸心を車幅方向に向けたボルト6によりドアアウ
タパネル3に設けられたブラケット3b(図4参照)に
固定されている一方、後端部が、ベース部材4からドア
D内に突設された略L字状のブラケット4aにより、軸
心を前後方向に向けたボルト7によりドアDの内部に設
けられたブラケット8(図4参照)に固定されている。
なお、このボルト7の締結は、ドアインナパネル9の後
端面に設けた作業穴9a(プラグ10で塞がれている)
から行う。これは、ドアハンドル2をできるだけドアD
の後端部(回動先端側)に配置するためであり、本実施
の形態では、このように、後端面側から作業を行う位置
に配置することにで、ベース部材4の後端部の位置を、
ドアDの内側から締結作業を行うためのスペースを確保
することのできない位置まで後方に下げて配置すること
により、ドアハンドル2のセンタ位置Cをできる限り後
方に配置しているものである。また、ボルト6の締結作
業は、ドアインナパネル9の車内側面に開口されている
作業穴9bから行うものであり、この作業穴9bは樹脂
製のフィニッシャ15により覆い隠される。また、図3
において、11はサッシであり、このサッシ11に沿っ
て窓ガラス12がドアD内を昇降するよう構成されてい
る。
に開口されている取付穴3aに一部を差し込んで、前端
部が、軸心を車幅方向に向けたボルト6によりドアアウ
タパネル3に設けられたブラケット3b(図4参照)に
固定されている一方、後端部が、ベース部材4からドア
D内に突設された略L字状のブラケット4aにより、軸
心を前後方向に向けたボルト7によりドアDの内部に設
けられたブラケット8(図4参照)に固定されている。
なお、このボルト7の締結は、ドアインナパネル9の後
端面に設けた作業穴9a(プラグ10で塞がれている)
から行う。これは、ドアハンドル2をできるだけドアD
の後端部(回動先端側)に配置するためであり、本実施
の形態では、このように、後端面側から作業を行う位置
に配置することにで、ベース部材4の後端部の位置を、
ドアDの内側から締結作業を行うためのスペースを確保
することのできない位置まで後方に下げて配置すること
により、ドアハンドル2のセンタ位置Cをできる限り後
方に配置しているものである。また、ボルト6の締結作
業は、ドアインナパネル9の車内側面に開口されている
作業穴9bから行うものであり、この作業穴9bは樹脂
製のフィニッシャ15により覆い隠される。また、図3
において、11はサッシであり、このサッシ11に沿っ
て窓ガラス12がドアD内を昇降するよう構成されてい
る。
【0014】前記ドアハンドル2の作用点である後端部
には、ドアDの内部に向けて伝達用ブラケット2aが突
設され、この伝達用ブラケット2aが、図4に示すよう
に、複数のロッドやリンクなどから構成された伝達機構
13を介して、前記ロック機構1と操作力を伝達可能に
連結されている。なお、この伝達機構13は周知の構成
であるので、詳細な説明は省略する。そして、伝達機構
13の途中であってドアハンドル2の下方位値には、図
2にも示しているように、キーシリンダ20が設けられ
ている。このキーシリンダ20は、キー操作により、ロ
ック機構1を、ドアハンドル2の操作によるロック解除
を実行可能な解錠状態と、ドアハンドル2によるロック
解除を実行不可能な施錠状態とに切り換える周知のもの
である。なお、前記キーシリンダ20は、図5に示す、
エスカッション21により、ドアアウタパネル3に弾性
をもって圧着されている。また、図5において、13a
は前記伝達機構13の一部を構成してキーシリンダ20
の操作力をロック機構1に伝達するロッドである。
には、ドアDの内部に向けて伝達用ブラケット2aが突
設され、この伝達用ブラケット2aが、図4に示すよう
に、複数のロッドやリンクなどから構成された伝達機構
13を介して、前記ロック機構1と操作力を伝達可能に
連結されている。なお、この伝達機構13は周知の構成
であるので、詳細な説明は省略する。そして、伝達機構
13の途中であってドアハンドル2の下方位値には、図
2にも示しているように、キーシリンダ20が設けられ
ている。このキーシリンダ20は、キー操作により、ロ
ック機構1を、ドアハンドル2の操作によるロック解除
を実行可能な解錠状態と、ドアハンドル2によるロック
解除を実行不可能な施錠状態とに切り換える周知のもの
である。なお、前記キーシリンダ20は、図5に示す、
エスカッション21により、ドアアウタパネル3に弾性
をもって圧着されている。また、図5において、13a
は前記伝達機構13の一部を構成してキーシリンダ20
の操作力をロック機構1に伝達するロッドである。
【0015】前記ドアアウタパネル3の内側に位置し
て、前記ベース部材4に、キーステイ22が固定されて
いる。このキーステイ22は、金属板により形成されて
おり、図1および図4に示すように、前後方向に延在さ
れている基部22aと、この基部22aの後端部から鈎
状に形成されて下方に延在されたアーム部22bとを有
し、アーム部22bの先端部が前記キーシリンダ20の
下面に回り込んで、キーシリンダ20がドアアウタパネ
ル3に対して下方に傾いて変位するのを防止し、これに
より、キーシリンダ20の不正解錠を防止するものであ
る。
て、前記ベース部材4に、キーステイ22が固定されて
いる。このキーステイ22は、金属板により形成されて
おり、図1および図4に示すように、前後方向に延在さ
れている基部22aと、この基部22aの後端部から鈎
状に形成されて下方に延在されたアーム部22bとを有
し、アーム部22bの先端部が前記キーシリンダ20の
下面に回り込んで、キーシリンダ20がドアアウタパネ
ル3に対して下方に傾いて変位するのを防止し、これに
より、キーシリンダ20の不正解錠を防止するものであ
る。
【0016】このキーステイ22は、図1に示すとお
り、第1取付用穴22cと第2取付用穴22dとが開口
されている。第1取付用穴22cは、図3に詳細に示し
ているとおり、ベース部材4の枢軸5の近傍位置におい
て前記ボルト6によりベース部材4とドアアウタパネル
3に共締めされて固定されている。また、第2取付用穴
22dは、図1に示すように、前端部の大径穴22eと
この大径穴22eから後方に延在された細長い長穴22
fとで構成されている。そして、大径穴22eは、ベー
ス部材4からドアD内に突設されているボス4bを挿通
可能な外径に形成されており、一方、長穴22fは、ボ
ス4bの基端部に形成された係止溝4c(図6の断面図
参照)と係合可能に形成されている。なお、前記長穴2
2fの上下には、エンボス22gが突設されている。こ
のエンボス22gは、キーステイ22の板厚とエンボス
22gの突出量を合わせた寸法が、前記係止溝4cの溝
幅よりもわずかに大きな寸法となるよう突出されてい
る。
り、第1取付用穴22cと第2取付用穴22dとが開口
されている。第1取付用穴22cは、図3に詳細に示し
ているとおり、ベース部材4の枢軸5の近傍位置におい
て前記ボルト6によりベース部材4とドアアウタパネル
3に共締めされて固定されている。また、第2取付用穴
22dは、図1に示すように、前端部の大径穴22eと
この大径穴22eから後方に延在された細長い長穴22
fとで構成されている。そして、大径穴22eは、ベー
ス部材4からドアD内に突設されているボス4bを挿通
可能な外径に形成されており、一方、長穴22fは、ボ
ス4bの基端部に形成された係止溝4c(図6の断面図
参照)と係合可能に形成されている。なお、前記長穴2
2fの上下には、エンボス22gが突設されている。こ
のエンボス22gは、キーステイ22の板厚とエンボス
22gの突出量を合わせた寸法が、前記係止溝4cの溝
幅よりもわずかに大きな寸法となるよう突出されてい
る。
【0017】次に、上述の実施の形態のドアロック装置
のドアハンドル2,ベース部材4,キーステイ22の取
付作業を説明する。まず、ベース部材4をドアアウタパ
ネル3の取付穴3aに対して外側から取り付け、ブラケ
ット4aおよびボス4bをドアDの内部に差し込む。そ
して、この状態でキーステイ22の第2取付用穴22d
の大径穴22eにボス4bを差し込むようにしてキース
テイ22をベース部材4に取り付け、さらに第2取付用
穴22dの長穴22fとボス4bの係止溝4cとが係合
するように、キーステイ22を前方にスライドさせる。
これによりキーステイ22とベース部材4とが係合さ
れ、ドアアラタパネル3をキ−ステイ22とベ−ス部材
4とで狭持するため、ベース部材4とキーステイ22と
がドアアウタパネル3から脱落することがない仮止め状
態となる。この状態において、第1取付用穴22cとベ
ース部材4のねじ穴4dとの位置が一致しているととも
に、キーステイ22のアーム部22bがキーシリンダ2
0の下面に当接することになる。
のドアハンドル2,ベース部材4,キーステイ22の取
付作業を説明する。まず、ベース部材4をドアアウタパ
ネル3の取付穴3aに対して外側から取り付け、ブラケ
ット4aおよびボス4bをドアDの内部に差し込む。そ
して、この状態でキーステイ22の第2取付用穴22d
の大径穴22eにボス4bを差し込むようにしてキース
テイ22をベース部材4に取り付け、さらに第2取付用
穴22dの長穴22fとボス4bの係止溝4cとが係合
するように、キーステイ22を前方にスライドさせる。
これによりキーステイ22とベース部材4とが係合さ
れ、ドアアラタパネル3をキ−ステイ22とベ−ス部材
4とで狭持するため、ベース部材4とキーステイ22と
がドアアウタパネル3から脱落することがない仮止め状
態となる。この状態において、第1取付用穴22cとベ
ース部材4のねじ穴4dとの位置が一致しているととも
に、キーステイ22のアーム部22bがキーシリンダ2
0の下面に当接することになる。
【0018】この後、第1取付用穴22cとねじ穴4d
に対してドアインナパネル9の車内側面に開口した作業
孔9bからボルト6を締結するとともに、ドアインナパ
ネル9の後端面に設けた作業穴9aからブラケット8の
に対してボルト7を締結し、これによって、ベース部材
4ならびにキーステイ22がドアDに固定され、以上で
取付作業を終える。ちなみに、キーステイ22は、ボル
ト6とボス4bとの2点支持となる。
に対してドアインナパネル9の車内側面に開口した作業
孔9bからボルト6を締結するとともに、ドアインナパ
ネル9の後端面に設けた作業穴9aからブラケット8の
に対してボルト7を締結し、これによって、ベース部材
4ならびにキーステイ22がドアDに固定され、以上で
取付作業を終える。ちなみに、キーステイ22は、ボル
ト6とボス4bとの2点支持となる。
【0019】上述の実施の形態にあっては、ベース部材
4の両端を固定するボルト6,7のうち、後側のボルト
7の締結を前後方向に向けて行うことにより、両方のボ
ルトをボルト6のように車幅方向に向けて固定する構造
に比べて、ドアDの内側からの作業スペースを確保する
ことができない位置(言い換えると、ドアインナパネル
9の作業穴9bから固定作業を行うことができない位
置)までドアハンドル2およびこれを支持するベース部
材4をドアDの後端側へ配置でき、これにより、ドアハ
ンドル2のセンタ位置Cよりも外側に位置するドアDの
面積を小さくして開閉操作性を向上させることができる
という効果が得られる。そして、このようにドアハンド
ル2をドアDの後端に配置するためにボルト6,7の向
きを異ならせた構造では、キーステイ22の固定にボル
ト7を利用することができず、かといって、ボルト6の
みの固定では、キーステイ22に入力があった場合にキ
ーステイ22が回転してキーシリンダ20の不正解錠防
止性能が劣るものとなる。しかしながら、本実施の形態
では、ベース部材4においてキーシリンダ20のほぼ真
上の位置にボス4bを設定し、これを用いてキーステイ
22の固定を行うようにしたため、新規にキーステイ2
2の固定用のボルトを設定するのに比べ、簡単な取付作
業でありながら強固に固定することができるという効果
が得られる。
4の両端を固定するボルト6,7のうち、後側のボルト
7の締結を前後方向に向けて行うことにより、両方のボ
ルトをボルト6のように車幅方向に向けて固定する構造
に比べて、ドアDの内側からの作業スペースを確保する
ことができない位置(言い換えると、ドアインナパネル
9の作業穴9bから固定作業を行うことができない位
置)までドアハンドル2およびこれを支持するベース部
材4をドアDの後端側へ配置でき、これにより、ドアハ
ンドル2のセンタ位置Cよりも外側に位置するドアDの
面積を小さくして開閉操作性を向上させることができる
という効果が得られる。そして、このようにドアハンド
ル2をドアDの後端に配置するためにボルト6,7の向
きを異ならせた構造では、キーステイ22の固定にボル
ト7を利用することができず、かといって、ボルト6の
みの固定では、キーステイ22に入力があった場合にキ
ーステイ22が回転してキーシリンダ20の不正解錠防
止性能が劣るものとなる。しかしながら、本実施の形態
では、ベース部材4においてキーシリンダ20のほぼ真
上の位置にボス4bを設定し、これを用いてキーステイ
22の固定を行うようにしたため、新規にキーステイ2
2の固定用のボルトを設定するのに比べ、簡単な取付作
業でありながら強固に固定することができるという効果
が得られる。
【0020】さらに、本実施の形態では、ボス4bを用
いてキーステイ22の固定を行うにあたり、ボス4bに
係止溝4cを形成するとともに、キーステイ22の第2
取付用穴22cに大径穴22eと長穴22fとを設けた
ため、長穴22fと係止溝4cとを係合させた段階でベ
ース部材4ならびにキーステイ22の仮止めを行うこと
ができ、ボルト6,7の締結時に、ベース部材4ならび
にキーステイ22をしっかりと保持する必要がなくな
り、作業生が向上するという効果が得られる。
いてキーステイ22の固定を行うにあたり、ボス4bに
係止溝4cを形成するとともに、キーステイ22の第2
取付用穴22cに大径穴22eと長穴22fとを設けた
ため、長穴22fと係止溝4cとを係合させた段階でベ
ース部材4ならびにキーステイ22の仮止めを行うこと
ができ、ボルト6,7の締結時に、ベース部材4ならび
にキーステイ22をしっかりと保持する必要がなくな
り、作業生が向上するという効果が得られる。
【0021】加えて、本実施の形態では、長穴22fの
上下にエンボス22gを設け、キーステイ22がボス4
bの係止溝4cに対してぐらつくことがないように構成
したため、非常に簡単な構成によって、走行時にこの部
分がガタ付いて騒音が発生するのを防止することができ
るという効果が得られる。
上下にエンボス22gを設け、キーステイ22がボス4
bの係止溝4cに対してぐらつくことがないように構成
したため、非常に簡単な構成によって、走行時にこの部
分がガタ付いて騒音が発生するのを防止することができ
るという効果が得られる。
【0022】以上、本発明の実施の形態を図面により説
明したが、本発明の構成はこの実施の形態の構成に限定
されるものではない。例えば、キーステイ22は、キー
シリンダ20の不正解錠を防止できる形状であって、ベ
ース部材4に少なくとも2点で固定されるものであれ
ば、実施の形態で示した形状に限定されるものではな
い。また、実施の形態では、ボルト7を前後方向に向け
て締結するようにしてドアハンドル2をできるだけドア
Dの後端に配置させたが、ボルト6と同じ向きに締結す
るようにしてもよい。
明したが、本発明の構成はこの実施の形態の構成に限定
されるものではない。例えば、キーステイ22は、キー
シリンダ20の不正解錠を防止できる形状であって、ベ
ース部材4に少なくとも2点で固定されるものであれ
ば、実施の形態で示した形状に限定されるものではな
い。また、実施の形態では、ボルト7を前後方向に向け
て締結するようにしてドアハンドル2をできるだけドア
Dの後端に配置させたが、ボルト6と同じ向きに締結す
るようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の自動車
のドアロック装置は、グリップタイプのドアハンドルを
支持するベース部材に、キーシリンダがドアアウタパネ
ルに対して解錠操作方向に変位するのを規制するキース
テイが取り付けられ、このキーステイは、その一箇所を
ベース部材に締結部材により締結するとともに、他の一
箇所を、キーステイに形成された取付用穴をベース部材
に突設されたボスに係合させて、ベース部材に固定され
ている構成としたため、キーステイを簡単な構成で強固
に固定することができるという効果を奏し、かつ、締結
部材による固定は1箇所であり、もう1箇所はボスと取
付用穴との係合としていて締結作業が不要であるから作
業性に優れているという効果を奏し、かつ、ボスはベー
ス部材と一体に成形することが可能であり締結部材を省
略できる分だけコストダウンを図ることができるという
効果を奏する。
のドアロック装置は、グリップタイプのドアハンドルを
支持するベース部材に、キーシリンダがドアアウタパネ
ルに対して解錠操作方向に変位するのを規制するキース
テイが取り付けられ、このキーステイは、その一箇所を
ベース部材に締結部材により締結するとともに、他の一
箇所を、キーステイに形成された取付用穴をベース部材
に突設されたボスに係合させて、ベース部材に固定され
ている構成としたため、キーステイを簡単な構成で強固
に固定することができるという効果を奏し、かつ、締結
部材による固定は1箇所であり、もう1箇所はボスと取
付用穴との係合としていて締結作業が不要であるから作
業性に優れているという効果を奏し、かつ、ボスはベー
ス部材と一体に成形することが可能であり締結部材を省
略できる分だけコストダウンを図ることができるという
効果を奏する。
【0024】また、請求項2に記載の自動車のドアロッ
ク装置にあっては、キーステイをベース部材に固定して
いる締結部材を、ベース部材をドアアウタパネルに固定
する締結部材として、キーステイをベース部材と共締め
したため、キーステイ固定専用の締結部材を省略するこ
とができ、いっそうコスト低減を図ることができるとい
う効果を奏する。また、請求項3に記載の自動車のドア
ロック装置にあっては、ボスの中間部に、軸径を小さく
する向きに係止溝を形成し、取付用穴に、ボスを挿通可
能な大径穴と、この大径穴に一端を開口して大径穴の軸
心から遠ざかる方向に延在された長穴とを形成し、この
長穴をボスの係止溝に係止させるよう構成したため、キ
ーステイのボスからの脱落を確実に防止して、安価な手
段によりキーステイの固定を確実なものとすることがで
きるという効果を奏する。また、請求項4に記載の自動
車のドアロック装置にあっては、キーステイの長穴の上
下に、キーステイの長穴の縁部と係止溝との隙間を埋め
ることができるだけ突出している凸部を設けたため、キ
ーステイが係止溝内でがたつくことがなく、走行時の騒
音発生を防止することができるという効果を奏する。ま
た、請求項5に記載の自動車のドアロック装置にあって
は、キーステイを金属板により形成し、凸部は、キース
テイの長穴の上下をエンボス加工して形成するととも
に、その突出代は長穴の縁部と係止溝との隙間よりも大
きな寸法に形成したため、キーステイの長穴の縁部とボ
スの係止溝とを係合させる際に、凸部と係止溝とを弾性
変形させて嵌め合わせることになり、上記ガタツキ防止
をより確実に行うことができるという効果を奏する。ま
た、請求項6に記載の自動車のドアロック装置にあって
は、ドア内に、ボルトを締結してベース部材を固定させ
る第1ブラケットおよび第2ブラケットの2つのブラケ
ットを、第1ブラケットをドアの端部に近い側に、第2
ブラケットをドアの端部から離れた側に配置させて設
け、第2ブラケットに、締結部材としてのボルトを挿通
する穴をドアの内側を向けて形成し、一方、第1ブラケ
ットに、締結部材としてのボルトを挿通する穴をドアの
端面を向けて形成したため、第1ブラケットを締結する
作業をドアの端面側からの作業とすることができ、よっ
て、この第1ブラケットを、ドアの内側に作業用の穴を
確保することができない端部に配置させることができ、
それだけ、ドアアウタハンドルをドアの端部側に配置さ
せて、操作性の向上を図ることができるという効果を奏
する。
ク装置にあっては、キーステイをベース部材に固定して
いる締結部材を、ベース部材をドアアウタパネルに固定
する締結部材として、キーステイをベース部材と共締め
したため、キーステイ固定専用の締結部材を省略するこ
とができ、いっそうコスト低減を図ることができるとい
う効果を奏する。また、請求項3に記載の自動車のドア
ロック装置にあっては、ボスの中間部に、軸径を小さく
する向きに係止溝を形成し、取付用穴に、ボスを挿通可
能な大径穴と、この大径穴に一端を開口して大径穴の軸
心から遠ざかる方向に延在された長穴とを形成し、この
長穴をボスの係止溝に係止させるよう構成したため、キ
ーステイのボスからの脱落を確実に防止して、安価な手
段によりキーステイの固定を確実なものとすることがで
きるという効果を奏する。また、請求項4に記載の自動
車のドアロック装置にあっては、キーステイの長穴の上
下に、キーステイの長穴の縁部と係止溝との隙間を埋め
ることができるだけ突出している凸部を設けたため、キ
ーステイが係止溝内でがたつくことがなく、走行時の騒
音発生を防止することができるという効果を奏する。ま
た、請求項5に記載の自動車のドアロック装置にあって
は、キーステイを金属板により形成し、凸部は、キース
テイの長穴の上下をエンボス加工して形成するととも
に、その突出代は長穴の縁部と係止溝との隙間よりも大
きな寸法に形成したため、キーステイの長穴の縁部とボ
スの係止溝とを係合させる際に、凸部と係止溝とを弾性
変形させて嵌め合わせることになり、上記ガタツキ防止
をより確実に行うことができるという効果を奏する。ま
た、請求項6に記載の自動車のドアロック装置にあって
は、ドア内に、ボルトを締結してベース部材を固定させ
る第1ブラケットおよび第2ブラケットの2つのブラケ
ットを、第1ブラケットをドアの端部に近い側に、第2
ブラケットをドアの端部から離れた側に配置させて設
け、第2ブラケットに、締結部材としてのボルトを挿通
する穴をドアの内側を向けて形成し、一方、第1ブラケ
ットに、締結部材としてのボルトを挿通する穴をドアの
端面を向けて形成したため、第1ブラケットを締結する
作業をドアの端面側からの作業とすることができ、よっ
て、この第1ブラケットを、ドアの内側に作業用の穴を
確保することができない端部に配置させることができ、
それだけ、ドアアウタハンドルをドアの端部側に配置さ
せて、操作性の向上を図ることができるという効果を奏
する。
【図1】本発明実施の形態の自動車のドアロック装置の
要部の斜視図である。
要部の斜視図である。
【図2】実施の形態の自動車のドアロック装置を適用し
たドアの側面図である。
たドアの側面図である。
【図3】図2のS3−S3線による断面図である。
【図4】実施の形態の要部の構造を示す側面図である。
【図5】実施の形態の要部の構造を示す縦断面図であ
る。
る。
【図6】実施の形態の要部の断面図である。
1 ロック機構 2 ドアハンドル(ドアアウトサイドハンドル) 2a 伝達用ブラケット 3 ドアアウタパネル 3a 取付穴 3b ブラケット(第2ブラケット) 4 ベース部材 4a ブラケット 4b ボス 4c 係止溝 4d ねじ穴 5 枢軸 6 ボルト 7 ボルト 8 ブラケット(第1ブラケット) 9 ドアインナパネル 9a 作業穴 9b 作業穴 10 プラグ 11 サッシ 12 窓ガラス 13 伝達機構 13a ロッド 15 フィニッシャ 20 キーシリンダ 21 エスカッション 22 キーステイ 22a 基部 22b アーム部 22c 第1取付用穴 22d 第2取付用穴 22e 大径穴 22f 長穴 22g エンボス(凸部) C センタ位置 D ドア
Claims (6)
- 【請求項1】 ドアの内部に設けられて、車体側の係合
部材と係合してドアをロックするロック機構と、 このロック機構と上下方向で重なる位置のドアの外側に
設けられて、ロックを解除するグリップ形式のドアアウ
トサイドハンドルと、 このドアアウトサイドハンドルの一端の支点側が回動可
能に取り付けられてドアアウトサイドハンドルの他端の
作用点側が車外方向に回動可能に支持され、かつ、ドア
アウタパネルに対して固定されたベース部材と、 前記ドアアウトサイドハンドルに対する開操作を伝達し
て前記ロック機構のロックを解除させる伝達機構と、 前記ドアアウタパネルに取り付けられて、キー操作によ
り前記伝達機構を、前記ドアアウトサイドハンドルによ
るロック機構のロック解除を可能とする解錠状態と、ロ
ック機構のロック解除を不可能とする施錠状態とに切り
換えるキーシリンダと、を備え、 前記キーシリンダが、ドアアウトサイドハンドルと上下
方向で重なる位置に配置されているドアロック装置であ
って、 前記ベース部材に、前記キーシリンダがドアアウタパネ
ルに対して解錠操作方向に変位するのを規制するキース
テイが取り付けられ、 このキーステイは、その一箇所をベース部材に締結部材
により締結するとともに、他の一箇所を、キーステイに
形成された取付用穴をベース部材に突設されたボスに係
合させて、ベース部材に固定されていることを特徴とす
る自動車のドアロック装置。 - 【請求項2】 前記キーステイをベース部材に固定して
いる締結部材が、ベース部材をドアアウタパネルに固定
する締結部材であって、キーステイはベース部材と共締
めされていることを特徴とする請求項1記載の自動車の
ドアロック装置。 - 【請求項3】 前記ボスの中間部には、軸径を小さくす
る向きに係止溝が形成され、 前記取付用穴には、前記ボスを挿通可能な大径穴と、こ
の大径穴に一端を開口して大径穴の軸心から遠ざかる方
向に延在された長穴とが形成され、 この長穴がボスの係止溝に係止されていることを特徴と
する請求項1または2記載の自動車のドアロック装置。 - 【請求項4】 前記キーステイの長穴の上下に、キース
テイの長穴の縁部と係止溝との隙間を埋めることができ
るだけ突出している凸部が設けられていることを特徴と
する請求項3記載の自動車のドアロック装置。 - 【請求項5】 前記キーステイが金属板により形成さ
れ、 前記凸部は、キーステイの長穴の上下をエンボス加工し
て形成されているとともに、その突出代は長穴の縁部と
係止溝との隙間よりも大きな寸法に形成されていること
を特徴とする請求項4記載の自動車のドアロック装置。 - 【請求項6】 前記ドア内には、ボルトを締結してベー
ス部材を固定させる第1ブラケットおよび第2ブラケッ
トの2つのブラケットが、第1ブラケットをドアの端部
に近い側に、第2ブラケットをドアの端部から離れた側
に配置させて設けられ、 前記第2ブラケットには、締結部材としてのボルトを挿
通する穴がドアの内側を向いて形成され、一方、前記第
1ブラケットには、締結部材としてのボルトを挿通する
穴がドアの端面を向いて形成されていることを特徴とす
る請求項1ないし5記載の自動車のドアロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32181398A JP3510126B2 (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 自動車のドアロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32181398A JP3510126B2 (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 自動車のドアロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000145235A true JP2000145235A (ja) | 2000-05-26 |
JP3510126B2 JP3510126B2 (ja) | 2004-03-22 |
Family
ID=18136711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32181398A Expired - Fee Related JP3510126B2 (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 自動車のドアロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3510126B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101169006B (zh) * | 2006-10-26 | 2011-11-16 | 日产自动车株式会社 | 车辆的车门外侧把手安装部构造 |
KR200481739Y1 (ko) * | 2016-03-03 | 2016-11-07 | 에이스이노텍 주식회사 | 창호잠금장치용 마운트 커버 |
EP3192954A1 (en) * | 2016-01-12 | 2017-07-19 | U-Shin Italia S.p.A. | Handle for a vehicle door |
CN109594869A (zh) * | 2019-01-04 | 2019-04-09 | 麦格纳汽车镜像(上海)有限公司 | 一种上掀式汽车外门把手 |
CN111550135A (zh) * | 2020-05-22 | 2020-08-18 | 东风汽车股份有限公司 | 一种汽车盖门门锁结构 |
-
1998
- 1998-11-12 JP JP32181398A patent/JP3510126B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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