JP5582291B2 - ダブルロック式車両用ドアロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のドアをボデー(車体)に対して閉じた状態で保持するとともにドアの施錠(ロック)状態を二つのロック機構にて成すことが可能なダブルロック式車両用ドアロック装置に関するものである。
ダブルロック式車両用ドアロック装置は、例えば、下記特許文献1に示されていて、車両のドアをボデーに対して閉じた状態で保持可能であり、ハウジングとともに前記ドアに組付けられるラッチ機構と、前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、前記ドアの内側に設けたインサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動されるインサイドオープンレバーと、前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、前記ドアの外側に設けたアウトサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動されるアウトサイドオープンレバーと、このアウトサイドオープンレバーの回転に伴って変位する連結部位に所定量傾動可能に組付けられていて、前記ラッチ機構が備えるリフトレバーの係合部に係合可能な押動部を有しており、前記インサイドオープンレバーの初期位置から作動位置への回転駆動時または前記アウトサイドオープンレバーの初期位置から作動位置への回転駆動時に初期位置から前記リフトレバーに向けて押動されるオープンリンクとを備えている。
また、下記特許文献1に示されているダブルロック式車両用ドアロック装置は、前記オープンリンクを前記リフトレバーと連係可能なアンロック状態または前記リフトレバーと連係不能なロック状態に切り替えることが可能なロック機構と、このロック機構によるドアロック状態を解除不能なダブルロック状態またはこのダブルロック状態を解除したアンダブルロック状態に切り替えることが可能なダブルロック機構を備えている。
特許第3767342号
(発明が解決しようとする課題)
ところで、上記した特許文献1に記載されているダブルロック式車両用ドアロック装置においては、ロック機構のアクティブレバーをロック位置とアンロック位置に切り替えることが可能なロックレバーが、ロック操作レバーと被掛止レバーを備えていて、被掛止レバーが、線状のバネ鋼材で形成され、掛止レバー(ダブルロックレバー)と係脱可能に構成されている。また、ロックレバーと連係可能なインサイドオープンレバーが第1インサイドレバーと第2インサイドレバーを備えている。
このため、上記した特許文献1に記載されているダブルロック式車両用ドアロック装置は、掛止レバー(ダブルロックレバー)を取り除くことで、ノーマルロック仕様のドアロック装置とすることが可能である。しかし、かかる構成のノーマルロック仕様のドアロック装置では、単一部品で構成しても機能上何も問題がないロックレバーが、ロック操作レバーと被掛止レバーを備える複雑な構成(ノーマルロック仕様のドアロック装置では無用な機能を備えた構成)である。したがって、上記した特許文献1に記載されているダブルロック式車両用ドアロック装置では、ダブルロック機構を備えているダブルロック仕様のドアロック装置にて使用される部品と、ダブルロック機構を備えていないノーマルロック仕様のドアロック装置にて使用される部品とをシンプルな構成で共用することが難しい。
また、上記した特許文献1に記載されているダブルロック式車両用ドアロック装置においては、ダブルロック状態であるとき、例えば、ロックレバーのロック操作レバーと連係するロックノブやインサイドオープンレバーが車外から不正に操作(外部からアタック)されても、アクティブレバーがロック位置に保持されて動かない。このため、不正なロック解除を防止できるとの利点が得られるものの、アクティブレバーが動かないため、アクティブレバーに付設されているポジションスイッチ(通常、ロック・アンロックの検知用に設けられている)を上記したアタックの検知に利用することができない。
(課題を解決するための手段)
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、
車両のドアをボデーに対して閉じた状態で保持可能であり、ハウジングとともに前記ドアに組付けられるラッチ機構と、
前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、前記ドアの内側に設けたインサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動されるインサイドオープンレバーと、
前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、前記ドアの外側に設けたアウトサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動されるアウトサイドオープンレバーと、
このアウトサイドオープンレバーの回転に伴って変位する連結部位に所定量傾動可能に組付けられていて、前記ラッチ機構が備えるリフトレバーの係合部に係合可能な押動部を有しており、前記インサイドオープンレバーの初期位置から作動位置への回転駆動時または前記アウトサイドオープンレバーの初期位置から作動位置への回転駆動時に初期位置から前記リフトレバーに向けて押動されるオープンリンクと、
前記オープンリンクを前記リフトレバーと連係可能なアンロック状態または前記リフトレバーと連係不能なロック状態に切り替えることが可能なロック機構と、
このロック機構によるドアロック状態を解除不能なダブルロック状態またはこのダブルロック状態を解除したアンダブルロック状態に切り替えることが可能なダブルロック機構
を備えているダブルロック式車両用ドアロック装置であって、
前記ロック機構が、前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、施解錠操作部材のロック操作によりアンロック位置からロック位置に切り替えられて前記オープンリンクを前記ロック状態とし、前記施解錠操作部材のアンロック操作によりロック位置からアンロック位置に切り替えられて前記オープンリンクを前記アンロック状態とするアクティブレバーを備え、
前記ダブルロック機構が、前記ハウジングに移動可能に組付けられていて、ダブルロック操作部材のセット操作によりアンセット位置からセット位置に切り替えられて前記オープンリンクと係合可能に対向し前記オープンリンクのロック状態からアンロック状態への移動を阻止し、前記ダブルロック操作部材のアンセット操作によりセット位置からアンセット位置に切り替えられて前記オープンリンクから離間し前記オープンリンクのロック状態からアンロック状態への移動を許容するダブルロックレバーを備え、
前記ハウジングが、前記ダブルロックレバーの動きを案内するガイドを備えていて、
前記ダブルロックレバーの移動面が、前記オープンリンクの移動面とは交差するように構成されており、
前記ダブルロック機構をアンダブルロック状態からダブルロック状態に切り替えることで、前記ガイドが前記ダブルロックレバーを前記各移動面が交差する位置に案内し、前記ダブルロックレバーが前記オープンリンクと係合可能に対向することに特徴がある。
この場合において、前記ガイドは、前記ダブルロックレバーを上下方向かつ前記上下方向に垂直な方向に案内することも可能であり、この場合に、直線状のガイド溝であることも可能である。
また、本発明は、
車両のドアをボデーに対して閉じた状態で保持可能であり、ハウジングとともに前記ドアに組付けられるラッチ機構と、
前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、前記ドアの内側に設けたインサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動されるインサイドオープンレバーと、
前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、前記ドアの外側に設けたアウトサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動されるアウトサイドオープンレバーと、
このアウトサイドオープンレバーの回転に伴って変位する連結部位に所定量傾動可能に組付けられていて、前記ラッチ機構が備えるリフトレバーの係合部に係合可能な押動部を有しており、前記インサイドオープンレバーの初期位置から作動位置への回転駆動時または前記アウトサイドオープンレバーの初期位置から作動位置への回転駆動時に初期位置から前記リフトレバーに向けて押動されるオープンリンクと、
前記オープンリンクを前記リフトレバーと連係可能なアンロック状態または前記リフトレバーと連係不能なロック状態に切り替えることが可能なロック機構と、
このロック機構によるドアロック状態を解除不能なダブルロック状態またはこのダブルロック状態を解除したアンダブルロック状態に切り替えることが可能なダブルロック機構を備えているダブルロック式車両用ドアロック装置であって、
前記ロック機構が、前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、施解錠操作部材のロック操作によりアンロック位置からロック位置に切り替えられて前記オープンリンクを前記ロック状態とし、前記施解錠操作部材のアンロック操作によりロック位置からアンロック位置に切り替えられて前記オープンリンクを前記アンロック状態とするアクティブレバーを備え、
前記ダブルロック機構が、前記ハウジングに移動可能に組付けられていて、ダブルロック操作部材のセット操作によりアンセット位置からセット位置に切り替えられて前記オープンリンクと係合可能に対向し前記オープンリンクのロック状態からアンロック状態への移動を阻止し、前記ダブルロック操作部材のアンセット操作によりセット位置からアンセット位置に切り替えられて前記オープンリンクから離間し前記オープンリンクのロック状態からアンロック状態への移動を許容するダブルロックレバーを備え、
前記アウトサイドオープンレバーと前記オープンリンク間に介装され、前記オープンリンクをアンロック状態に向けて付勢して前記オープンリンクの初期位置への復帰を許容すべく前記オープンリンクを前記リフトレバーに対して相対移動可能に保持させるスプリングと、
前記アクティブレバーがアンロック位置にあって、前記アウトサイドオープンレバーが初期位置と作動位置との間で回転するときに、前記オープンリンクをアンロック状態に保持するアンロック保持ガイドと、
前記アクティブレバーがロック位置にあって、前記アウトサイドオープンレバーが初期位置と作動位置との間で回転するときに、前記オープンリンクをロック状態に保持するロック保持ガイドと、
前記アクティブレバーに設けられ、前記アクティブレバーがアンロック位置にある際において、アンロック状態にある前記オープンリンクに対しては前記アクティブレバーのアンロック位置からロック位置の切り替えによって前記オープンリンクを傾動させるべく前記オープンリンクと係合するとともに、ロック状態にある前記オープンリンクに対しては前記オープンリンクのアンロック状態への移動を許容すべく前記オープンリンクから離脱可能な押動アーム部とを有していることも可能である。
(発明の作用効果)
本発明によるダブルロック式車両用ドアロック装置においては、オープンリンクと連係するダブルロックレバーと、このダブルロックレバーをアンセット位置とセット位置に切り替えるための構成部品以外の構成部品が、ダブルロック機構を備えていないノーマルロック仕様のドアロック装置にて使用される構成部品と同じである。このため、ダブルロック仕様のドアロック装置にて使用されるダブルロック機構以外の構成部品と、ダブルロック機構を備えていないノーマルロック仕様のドアロック装置にて使用される構成部品とを共用して、これら両ドアロック装置を安価に製作することが可能である。
また、本発明によるダブルロック式車両用ドアロック装置においては、ダブルロックレバーが、ハウジングに組付けられていて、ダブルロック操作部材のセット操作によりアンセット位置からセット位置に切り替えられて、オープンリンクと係合可能に対向するように構成されている。このため、ダブルロック状態であるとき、ロック位置にあるアクティブレバーと連係する例えば、ロックノブが車外から不正にアンロック操作(外部からアタック)されると、アクティブレバーがロック位置からアンロック位置に切り替わるものの、ダブルロックレバーがセット位置に維持されてオープンリンクと係合しオープンリンクのロック状態からアンロック状態への移動を阻止する。
したがって、オープンリンクがロック状態に保持されて、不正なロック解除を防止することが可能である。また、このときには、車外からの不正な操作(外部からアタック)によりアクティブレバーがロック位置からアンロック位置に切り替わるため、アクティブレバーに付設されているポジションスイッチ(通常、ロック・アンロックの検知用に設けられている)の作動により上記したアタックを検知すること(ポジションスイッチによるアタック検知)も可能である。
また、上記した本発明の実施に際して、ガイドが、ダブルロックレバーを上下方向かつ前記上下方向に垂直な方向に案内する場合には、ガイドによって、ダブルロックレバーを斜めに案内することが可能であり、また、この場合に、ガイドが、直線状のガイド溝である場合には、ガイドをシンプルな構成で実施できる。
また、本発明の当該ドアロック装置が、上記したラッチ機構と上記したインサイドオープンレバーと上記したアウトサイドオープンレバーと上記したオープンリンクと上記したロック機構と上記したダブルロック機構を備えるとともに、上記したアクティブレバーと上記したダブルロックレバーを備え、上記したスプリングと上記したアンロック保持ガイドと上記したロック保持ガイドと上記した押動アーム部とを有している場合には、前記アウトサイドオープンレバーと前記オープンリンク間に介装されているスプリングが、前記オープンリンクをアンロック状態に向けて付勢して、前記オープンリンクの初期位置への復帰を許容すべく前記オープンリンクを前記リフトレバーに対して相対移動可能に保持させる。また、アクティブレバーの押動アーム部がオープンリンクに対してはロック状態にあるオープンリンクのアンロック状態への移動を許容すべくオープンリンクから離脱可能である。このため、ドアロック状態(ドアの施錠状態)において、ドアハンドルと施解錠操作部材が同時に操作されてパニック状態となったときに、前記オープンリンクが前記リフトレバーに対して相対移動可能に保持され、初期位置への復帰が許容される。したがって、上記したパニック状態でも、前記アウトサイドオープンレバーを初期位置に戻すことで、オープンリンクがアンロック状態になりつつ初期位置に復帰し、ドアアンロック状態(ドアの解錠状態)への切り替えを円滑に行うことが可能である。
また、この場合には、上記したようにパニック状態となったときに、前記アウトサイドオープンレバーと前記オープンリンク間に介装した前記スプリングが上述したように機能するため、前記アクティブレバー自体にスプリングを介装する必要がなくて、前記アクティブレバーを単一部材で構成することが可能である。このため、アクティブレバーからオープンリンクに至る構成部品をアクティブレバー、スプリング、オープンリンク等の三部品とすることが可能であって、シンプルかつ安価に構成することが可能である。したがって、ダブルロック機構を備えていないノーマルロック仕様のドアロック装置にて使用されるシンプルな構成の構成部品(無用な機能を備えていない部品)をダブルロック仕様のドアロック装置にて使用されるダブルロック機構以外の構成部品と共用して、これら両ドアロック装置をシンプルかつ安価に製作することが可能である。
本発明によるダブルロック式車両用ドアロック装置の一実施形態(ドアアンロック状態)を車両内側からみた側面図である。 図1に示したダブルロック式車両用ドアロック装置において、リフトレバーを除くラッチ機構とハウジングのカバー等を取り外した側面図である。 図2に示したダブルロックレバーとこれに関連する構成を示した側面図である。 図2に示したアウトサイドオープンレバー、スプリング、オープンリンク、アクティブレバーおよびリフトレバーとハウジングのカバーに設けたアンロック保持ガイドの車幅方向での関係を示した図である。 図4に示した構成にてアウトサイドオープンレバーがドア開方向作動した状態の作動説明図である。 図2に示したダブルロック式車両用ドアロック装置のドアロック状態での側面図である。 図6に示したアウトサイドオープンレバー、スプリング、オープンリンク、アクティブレバーおよびリフトレバーとアクティブレバーに設けたロック保持ガイドの車幅方向での関係を示した図である。 図7に示した構成にてアウトサイドオープンレバーがドア開方向作動した状態の作動説明図である。 図1〜図8に示したダブルロック式車両用ドアロック装置のワンモーション機能を説明するための作動説明図である。 図1〜図8に示したダブルロック式車両用ドアロック装置のパニック状態(図7に示したアウトサイドオープンレバーがドア開方向に作動するとともに、図7に示したアクティブレバーがアンロック位置に向けて移動して、オープンリンクがリフトレバーに係合した状態)を説明するための作動説明図である。 図1〜図8に示したダブルロック式車両用ドアロック装置のキャンセリング機能を説明するための作動説明図である。 図1〜図8に示したダブルロック式車両用ドアロック装置のキーレスロック機能を説明するための作動説明図である。 図2に示したダブルロック式車両用ドアロック装置のダブルロック状態での側面図である。 図13に示したダブルロックレバーとこれに関連する構成を示した側面図である。 図14に示したダブルロックレバーおよびオープンリンクと、図13に示したアウトサイドオープンレバー、スプリングおよびアクティブレバーの車幅方向での関係を示した図である。
以下に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図15は本発明によるダブルロック式車両用ドアロック装置100を示していて、このダブルロック式車両用ドアロック装置100は、車両の前方右側に装備されるドア(図示省略)に装着されるものであり、ラッチ機構10と、インサイドオープンレバー21と、アウトサイドオープンレバー22を備えるとともに、オープンリンク23と、スプリング24と、アクティブレバー25を備えている。また、ダブルロック式車両用ドアロック装置100は、ハウジング90のカバー92に設けたアンロック保持ガイド92aと、アクティブレバー25に設けたロック保持ガイド25aおよび押動アーム部25cを備えるとともに、ダブルロックレバー27を備えている。
ラッチ機構10は、周知のように、ドアをボデー(図示省略の車体)に対して閉じた状態で保持するためのものであり、本体91とカバー92を備えたハウジング90に組付けられていて、ハウジング90とともにドアに組付けられる。このラッチ機構10は、ボデーに固定されたストライカ(図示省略)に対して係合・離脱可能なラッチ11(図1参照)と、このラッチ11に対して係合・非係合可能でラッチ11のストライカに対する係合を維持・解放可能なポール(図示省略)と、このポール(図示省略)と一体的なリフトレバー12(例えば、図2、図4参照)を備えている。
リフトレバー12は、図4に示したように、取付孔12aにてポール(図示省略)の回転軸13に一体的に組付けられていて、ポール(図示省略)と一体的に回転する。このリフトレバー12は、オープンリンク23の押動頭部23aと係合・離脱可能な係合アーム部12bを有するとともに、オープンリンク23の受動胴部23bと係合・離脱可能な押動脚部12cを有していて、その主体部(回転軸13に嵌合されている部分)が回転する平面は図4の紙面に対して略平行となっている。
上記したラッチ機構10において、ラッチ11がストライカに係合して維持されることで、ドアが閉じた状態(ラッチ状態)に保持される。また、ラッチ機構10において、ラッチ11がストライカから係合を解かれて離脱することで、ドアが閉じた状態から開いた状態(アンラッチ状態)に移行する。
インサイドオープンレバー21は、ドアの内側に設けたインサイドドアハンドル(図示省略)のドア開操作に伴って、初期位置(図2、図6、図13に示した復帰位置)から作動位置(図9に示した位置)に回転駆動されるものであり、図2に示したように、支持孔21aにてハウジング90に支持軸93を介して回転可能に組付けられている。このインサイドオープンレバー21は、インサイドドアハンドルに、図1に示した操作ケーブルW1(リンク等の操作力伝達部材でも実施可能)を介して、連係される操作アーム部21bと、アウトサイドオープンレバー22の係合アーム部22dに係合・離脱可能な第1の押動アーム部21cと、アクティブレバー25の受動部25bに係合・離脱可能な第2の押動アーム部21dを備えている。
アウトサイドオープンレバー22は、ドアの外側に設けたアウトサイドドアハンドル(図示省略)のドア開操作に伴って、初期位置(図4、図7、図11に示した復帰位置)から作動位置(図5、図8、図10、図12に示した位置)に回転駆動されるものであり、インサイドオープンレバー21の支持孔21aに対して略直交するように配置された支持孔22aにてハウジング90に支持軸94を介して回転可能に組付けられている。このアウトサイドオープンレバー22は、アウトサイドドアハンドルに、例えばリンク等の操作力伝達部材(図示省略)を介して、連係される操作部22bと、オープンリンク23と連結された連結孔部(連結部位)22cと、インサイドオープンレバー21の第1の押動アーム部21cに係合・離脱可能な係合アーム部22dを備えている。
オープンリンク23は、上記した押動頭部23aと受動胴部23bを有するとともに、連結脚部23cと支持部23d(図2参照)を有していて、連結脚部23cにてアウトサイドオープンレバー22の連結孔部(連結部位)22cに図4の左右方向にて所定量傾動可能に組付けられ、支持部23dにてスプリング24を支持しており、その主体部(押動頭部23a、受動胴部23b等)が傾動する平面は、図4の紙面に対して略平行であり、リフトレバー12の主体部が回転する平面に対して並列に配置されている。また、オープンリンク23は、アクティブレバー25の押動アーム部25cと係合・離脱可能な係合脚部23eと、アンロック保持ガイド92aおよびダブルロックレバー27と係合・離脱可能な係合アーム部23fと、ロック保持ガイド25a(図7、図8参照)と係合・離脱可能な係合胴部23gを有している。
このオープンリンク23は、インサイドオープンレバー21の初期位置から作動位置への回転駆動時またはアウトサイドオープンレバー22の初期位置から作動位置への回転駆動時に図4に示した初期位置からリフトレバー12に向けて押動されて図5に示した作動位置に移動されるとともに、アクティブレバー25のロック位置(図6に示した位置)からアンロック位置(図2に示した位置)への移動時にアンロック状態(図4に示した状態)に切り替えられかつアクティブレバー25のアンロック位置からロック位置への移動時にロック状態(図7に示した状態)に切り替えられるように構成されている。
なお、オープンリンク23がアンロック状態にあるとき、各ドアハンドルのドア開操作に伴う各オープンレバー21,22のドア開方向作動は、図4および図5に示したように、オープンリンク23を介してリフトレバー12に伝えられる。一方、オープンリンク23がロック状態にあるとき、各ドアハンドルのドア開操作に伴う各オープンレバー21,22のドア開方向作動は、図7および図8に示したように、オープンリンク23に伝えられるものの、オープンリンク23からリフトレバー12に伝えられない。
スプリング24は、アウトサイドオープンレバー22とオープンリンク23間に介装されていて、アウトサイドオープンレバー22に対してオープンリンク23をアンロック状態(図4に示した状態)に向けて付勢している。また、スプリング24は、オープンリンク23の支持部23dに組付けられるコイル部24aと、このコイル部24aの各端部から径外方に延びる一対のアーム部24b、24cを備えていて、一方のアーム部24bにてアウトサイドオープンレバー22に係合し、他方のアーム部24cにてオープンリンク23に係合している。
このため、スプリング24の機能により、ドアロック状態(ドアの施錠状態)において、図示省略のドアハンドルと施解錠操作部材(ドアの内側に設けたロックノブ(図示省略)、ドアの外側から操作可能なキーシリンダ(図示省略)、駆動機構30の電気モータ31を作動させるためのロック用リモコン等のロック操作部材)が同時に操作されてパニック状態となったとき(図10参照)に、オープンリンク23が、アンロック状態に向けて付勢されてリフトレバー12の係合アーム部12bに対して弾性的かつ相対移動可能に保持され、図4に示した初期位置への復帰が許容される。
アクティブレバー25は、オープンリンク23をリフトレバー12と連係可能なアンロック状態(図4および図5参照)またはリフトレバー12と連係不能なロック状態(図7および図8参照)に切り替えることが可能なロック機構の構成部材である。また、アクティブレバー25は、施解錠操作部材のロック操作により図2に示したアンロック位置から図6に示したロック位置に切り替えられてオープンリンク23をロック状態とするとともに、施解錠操作部材のアンロック操作によりロック位置からアンロック位置に切り替えられてオープンリンク23をアンロック状態とするものであり、ボス部に設けた支持孔25dにてハウジング90に支持軸95を介して回転可能に組付けられている。
このアクティブレバー25は、上記したロック保持ガイド25a、受動部25b、押動アーム部25c、支持孔25dを備えるとともに、ドアの内側に設けたロックノブ(図示省略)に図1に示した操作ケーブルW2を介して連結される操作部25eと、駆動機構30と連係する駆動部25fと、位置決め用のスプリング26と連係する係合ピン部25g(図2参照)と、ドアの外側に設けたキーシリンダ(図示省略)にロッキングコントロールレバー41、キースイッチレバー42、アウトサイドロッキングレバー43等を介して連係する係合ピン部25hを備えている。なお、アクティブレバー25は、ハウジング90内に組付けられてアクティブレバー25に設けた係合ピン部25g(図2参照)に係合する位置決め用のスプリング26によって、アンロック位置またはロック位置にて保持されるように構成されている。
押動アーム部25cは、アクティブレバー25が図2および図4のアンロック位置にある際において、アンロック状態にあるオープンリンク23に対してはアクティブレバー25のアンロック位置(図4の位置)からロック位置(図7の位置)の切り替えによってオープンリンク23を傾動させるべくオープンリンク23の係合脚部23eと係合するとともに、アクティブレバー25が図6および図7のロック位置にある際において、ロック状態にあるオープンリンク23に対してはオープンリンク23のアンロック状態への移動を許容すべくオープンリンク23の係合脚部23eから離脱可能である。
駆動機構30は、アクティブレバー25をロック位置またはアンロック位置に駆動するものであり、電気モータ31とウォーム32とウォームホイール33を備えている。電気モータ31は、ロック用リモコン等の施解錠操作部材によるロック操作とアンロック操作に応じて駆動される公知のものである。ウォーム32は、電気モータ31の出力軸31aに一体的に設けられていて、電気モータ31により回転駆動される。ウォームホイール33は、ウォーム32によって回転駆動されるものであり、ハウジング90に支持軸96を介して回転可能に組付けられていて、アクティブレバー25の駆動部25fに設けた一対のカムフォロア(詳細な説明は省略するが、図3に破線で示されている)と連係する一対のカム33a、33bを備えている。
この駆動機構30では、アクティブレバー25が図2に示したアンロック位置にあって、施解錠操作部材(例えば、電気モータ31を作動させるためのロック用リモコン)がロック操作されると、電気モータ31によってウォーム32を介してウォームホイール33が反時計回転方向に180度回転駆動されて、アクティブレバー25が図6に示したロック位置に移動する。また、アクティブレバー25が図6に示したロック位置にあって、施解錠操作部材がアンロック操作されると、電気モータ31によってウォーム32を介してウォームホイール33が時計回転方向に180度回転駆動されて、アクティブレバー25が図2に示したアンロック位置に移動する。
ところで、この実施形態において、ハウジング90のカバー92に設けたアンロック保持ガイド92aは、図2、図4と図5に示したように、アクティブレバー25がアンロック位置にあって、アウトサイドオープンレバー22が初期位置と作動位置との間で回転するときに、アクティブレバー25の押動アーム部25cから離れたオープンリンク23をアンロック状態に保持するものである。アンロック保持ガイド92aがオープンリンク23をアンロック状態に保持しているときには、図5に示したようにオープンリンク23の係合アーム部23fがアンロック保持ガイド92aに摺動可能に係合している。なお、アンロック保持ガイド92aのガイド面(係合アーム部23fが摺動可能に係合する面)は、リフトレバー12の係合アーム部12bとオープンリンク23の押動頭部23aとの係合部の移動軌跡を考慮して、その形状が設定されていて、上記した係合部に滑りが生じないように設定するのが望ましい。
一方、アクティブレバー25に設けたロック保持ガイド25aは、図6、図7と図8に示したように、アクティブレバー25がロック位置にあって、アウトサイドオープンレバー22が初期位置と作動位置との間で回転するときに、アクティブレバー25の押動アーム部25cから離れたオープンリンク23をロック状態に保持するものである。ロック保持ガイド25aがオープンリンク23をロック状態に保持しているときには、図8に示したようにオープンリンク23の係合胴部23gがロック保持ガイド25aに摺動可能に係合している。
ダブルロックレバー27は、上記したロック機構(アクティブレバー25を備えたもの)によるドアロック状態を解除不能なダブルロック状態またはこのダブルロック状態を解除したアンダブルロック状態に切り替えることが可能なダブルロック機構の構成部材である。また、ダブルロックレバー27は、ダブルロック操作部材(例えば、第2の駆動機構50の電気モータ51を作動させるためのダブルロック用リモコン)のセット操作により図6に示したアンセット位置から図13に示したセット位置に切り替えられてオープンリンク23と係合可能に対向しオープンリンク23のロック状態からアンロック状態への移動を阻止するとともに、ダブルロック操作部材のアンセット操作によりセット位置からアンセット位置に切り替えられてオープンリンク23から離間しオープンリンク23のロック状態からアンロック状態への移動を許容するものである。
このダブルロックレバー27は、中間部位に設けた支持ピン27aにてハウジング90の本体91に設けたガイド溝91aに摺動可能に連結されていて、ガイド溝91aに沿って移動可能に組付けられている。また、ダブルロックレバー27は、上端部27bにて第2の駆動機構50と連係していて、下端部27cがオープンリンク23の係合アーム部23fに対して近接・離間可能(係合・離脱可能)に配置されている。
第2の駆動機構50は、ダブルロックレバー27をセット位置またはアンセット位置に駆動するものであり、電気モータ51とウォーム52とウォームホイール53と連結ピン54を備えている。電気モータ51は、ダブルロック用リモコン等によるセット操作とアンセット操作に応じて駆動されるものである。ウォーム52は、電気モータ51の出力軸51aに一体的に設けられていて、電気モータ51により回転駆動される。ウォームホイール53は、一体的に回転するアーム53aを有し、ウォーム52によって回転駆動されるセクタギヤであり、ハウジング90に支持軸97を介して回転可能に組付けられている。連結ピン54は、アーム53aの先端部とダブルロックレバー27の上端部27bを傾動可能に連結している。
この第2の駆動機構50では、ダブルロックレバー27が図6に示したアンセット位置にあって、ダブルロック操作部材(例えば、電気モータ51を作動させるためのダブルロック用リモコン)がセット操作されると、電気モータ51によってウォーム52を介してウォームホイール53が図示時計回転方向に所定量回転駆動されて、ダブルロックレバー27が図13および図14に示したセット位置に移動する。また、ダブルロックレバー27が図13および図14に示したセット位置にあって、ダブルロック操作部材がアンセット操作されると、電気モータ51によってウォーム52を介してウォームホイール53が図示反時計回転方向に所定量回転駆動されて、ダブルロックレバー27が図6に示したアンセット位置に移動する。
また、この実施形態においては、図7に示したように、アクティブレバー25がロック位置にありアウトサイドオープンレバー22が初期位置にある状態で、開状態のドアが閉じられるとき(このときには、周知のように、ポールの回転軸13がリフトレバー12と一体で一時的に図7の時計回転方向に所定量回転される)に、リフトレバー12の押動脚部12cがオープンリンク23の受動胴部23bを押動可能に配置されている。また、図6に示したように、アクティブレバー25がロック位置にありインサイドオープンレバー21が初期位置にある状態で、インサイドドアハンドルがドア開操作されるときに、インサイドオープンレバー21の第2の押動アーム部21dがアクティブレバー25の受動部25bを押動可能に配置されている。
また、この実施形態においては、インサイドドアハンドル(図示省略)をドア開操作したとき、インサイドオープンレバー21の第2の押動アーム部21dがアクティブレバー25の受動部25bに係合するタイミングが、インサイドオープンレバー21の第1の押動アーム部21cがアウトサイドオープンレバー22の係合アーム部22dに係合するタイミングに比して、所定量早くなるように設定されていて、所謂、ワンモーション機能が得られるように設定されている。
上記のように構成したこの実施形態のダブルロック式車両用ドアロック装置100においては、例えば、(a)ドアアンロック状態(ドアの解錠状態)でインサイドドアハンドルをドア開操作したとき、(b)ドアアンロック状態でアウトサイドドアハンドルをドア開操作したとき、(c)ドアロック状態(ドアの施錠状態)でアウトサイドドアハンドルをドア開操作したとき、(d)ドアロック状態でインサイドドアハンドルをドア開操作したとき、(e)ドアを開いた状態でドアロック状態とし、ドアハンドルを操作することなくドアを閉じるとき、(f)ドアを開いた状態でドアロック状態とし、アウトサイドドアハンドルをドア開操作した状態でドアを閉じるとき、(g)ドアロック状態でダブルロック操作部材をセット操作したときに、各構成部材が以下のように作動する。
「(a)ドアアンロック状態でインサイドドアハンドルをドア開操作したときの作動」
ドアが閉じた状態で、ダブルロック式車両用ドアロック装置100が図1〜図4に示したようにドアアンロック状態であるとき、インサイドドアハンドル(図示省略)のドア開操作に伴ってインサイドオープンレバー21がドア開方向(図2の時計回転方向)に作動すると、図4と図5に示したように、アンロック状態にあるオープンリンク23がインサイドオープンレバー21によって押動されるアウトサイドオープンレバー22により初期位置(図4の位置)から図5の作動位置まで移動されてリフトレバー12がアンラッチ方向(図4の時計回転方向)に回転する。このため、インサイドオープンレバー21のドア開方向作動がアウトサイドオープンレバー22とオープンリンク23を介してリフトレバー12に伝えられて、リフトレバー12がアンラッチ方向に回転し、ラッチ機構10がラッチ状態からアンラッチ状態となり、ドアを開くことが可能である。
「(b)ドアアンロック状態でアウトサイドドアハンドルをドア開操作したときの作動」
また、ドアが閉じた状態で、ダブルロック式車両用ドアロック装置100が図1〜図4に示したようにアンロック状態であるとき、アウトサイドドアハンドル(図示省略)のドア開操作に伴ってアウトサイドオープンレバー22がドア開方向(図4の時計回転方向)に作動すると、図4と図5に示したように、アンロック状態にあるオープンリンク23がアウトサイドオープンレバー22によって初期位置(図4の位置)から図5の作動位置まで移動されてリフトレバー12がアンラッチ方向に回転する。このため、アウトサイドオープンレバー22のドア開方向作動がオープンリンク23を介してリフトレバー12に伝えられて、リフトレバー12がアンラッチ方向に回転し、ラッチ機構10がラッチ状態からアンラッチ状態となり、ドアを開くことが可能である。
「(c)ドアロック状態でアウトサイドドアハンドルをドア開操作したときの作動」
また、ドアが閉じた状態で、ダブルロック式車両用ドアロック装置100が図6と図7に示したようにドアロック状態であるとき、アウトサイドドアハンドル(図示省略)のドア開操作に伴ってアウトサイドオープンレバー22がドア開方向に作動すると、図7に示したロック状態にあるオープンリンク23が図8に示したロック状態でアクティブレバー25に設けたロック保持ガイド25aによってガイドされながら持ち上げられて、リフトレバー12に係合することはない。このため、アウトサイドオープンレバー22のドア開方向作動がリフトレバー12に伝わらなくて、リフトレバー12は回転せず、ラッチ機構10がラッチ状態に維持されて、ドアを開くことができない。
「(d)ドアロック状態でインサイドドアハンドルをドア開操作したときの作動」
一方、ドアが閉じた状態で、ダブルロック式車両用ドアロック装置100が図6と図7に示したようにドアロック状態であるとき、インサイドドアハンドル(図示省略)のドア開操作に伴ってインサイドオープンレバー21がドア開方向に作動すると、インサイドオープンレバー21の第2の押動アーム部21dがアクティブレバー25の受動部25bに係合するタイミングが、インサイドオープンレバー21の第1の押動アーム部21cがアウトサイドオープンレバー22の係合アーム部22dに係合するタイミングに比して、所定量早くて、インサイドオープンレバー21の第1の押動アーム部21cがアウトサイドオープンレバー22の係合アーム部22dに係合するときには、図7に示したロック状態のオープンリンク23が図4に示したアンロック状態に移動している。このため、その後は、上記した(a)の作動と同様の作動が得られて、ドアを開くことが可能であり、所謂、ワンモーション機能(一度ドア開操作することで、ドアロック状態のドアを開くことが可能な機能)が得られる。
「(e)ドアを開いた状態でドアロック状態とし、ドアハンドルを操作することなくドアを閉じるときの作動」
また、この実施形態においては、ダブルロック式車両用ドアロック装置100のリフトレバー12に押動脚部12cが設けられるとともに、オープンリンク23に受動胴部23bが設けられているため、ドアを開いた状態で、例えばロックノブ(図示省略)をロック操作して、図6と図7に示したようにドアロック状態とし、その状態でドアハンドルを操作することなくドアを閉じると、周知のようにラッチ機構10のラッチ11がストライカ(図示省略)と係合して、ポールの回転軸13がリフトレバー12と一体で一時的に図7の時計回転方向に所定量回転した後に元の状態に戻る。このため、ドアを閉じるときに、図7に示したリフトレバー12の押動脚部12cがオープンリンク23の受動胴部23bを押動する作動が得られる。
これにより、オープンリンク23とアクティブレバー25の押動アーム部25cが図7に示したロック状態から図11に示したアンロック状態に移動されて、ドアロック状態が自動的にキャンセルされる。したがって、このときには、ドアロック状態にある開状態のドアを閉じることでアンロック作動が得られて、図6と図7に示したドアロック状態が図1〜図4と図11に示したドアアンロック状態となり、所謂キーの閉じ込め操作を防止することが可能である。
「(f)ドアを開いた状態でドアロック状態とし、アウトサイドドアハンドルをドア開操作した状態でドアを閉じるときの作動」
上記した(e)のドア閉操作によるアンロック作動は、ドアを開いた状態で、ロックノブ(図示省略)をロック操作して図6と図7に示したようにドアロック状態とした後に、アウトサイドドアハンドル(図示省略)をドア開操作し、その状態でドアを閉じることによって、キャンセルすることが可能である。この場合には、図7に示した状態から図12に示した状態(ドアを閉じるときに、ポールの回転軸13がリフトレバー12と一体で一時的に所定量回転した後に元の状態に戻る際に、リフトレバー12の押動脚部12cがオープンリンク23に対して空振りする作動)が得られて、オープンリンク23がロック状態に維持され、アクティブレバー25がロック位置に維持される。このため、その後にアウトサイドドアハンドル(図示省略)を元に戻せば、図12に示した状態のアウトサイドオープンレバー22、オープンリンク23、スプリング24等が図7に示した状態に戻って、ドアロック状態が維持され、キーレスロックが可能である。
「(g)ドアロック状態でダブルロック操作部材をセット操作したときの作動」
また、この実施形態においては、ドアが閉じた状態で、ダブルロック式車両用ドアロック装置100が図6と図7に示したようにドアロック状態であるとき、ダブルロック操作部材をセット操作すると、図6に示したアンセット位置にあるダブルロックレバー27が図13および図14に示したセット位置に移動して、図15に示したようにダブルロックレバー27の下端部27cがオープンリンク23の係合アーム部23fに対して係合可能に近接対向する。
このため、かかる状態(ダブルロック状態)にて、ロック位置にあるアクティブレバー25と連係する例えば、ロックノブが車外から不正にアンロック操作(外部からアタック)されると、アクティブレバー25がロック位置からアンロック位置に切り替わるものの、ダブルロックレバー27がセット位置に維持されてオープンリンク23と係合しオープンリンク23のロック状態からアンロック状態への移動を阻止する。なお、ロック位置にあるアクティブレバー25と連係するインサイドオープンレバー21が車外から不正にドア開方向に操作(外部からアタック)される場合にも、上記した作動と同様の作動が得られる。
したがって、オープンリンク23がロック状態に保持されて、不正なロック解除を防止することが可能である。また、このときには、車外からの不正な操作(外部からアタック)によりアクティブレバー25がロック位置からアンロック位置に切り替わるため、アクティブレバー25に付設されている図示省略のポジションスイッチ(通常、ロック・アンロックの検知用に設けられている)の作動により上記したアタックを検知すること(ポジションスイッチによるアタック検知)も可能である。
また、上記した実施形態のダブルロック式車両用ドアロック装置100においては、アウトサイドオープンレバー22とオープンリンク23間に介装されているスプリング24が、オープンリンク23をアンロック状態に向けて付勢して、オープンリンク23の初期位置への復帰を許容すべくオープンリンク23をリフトレバー12に対して相対移動可能に保持させる。また、アクティブレバー25の押動アーム部25cがオープンリンク23に対してはロック状態にあるオープンリンク23のアンロック状態への移動を許容すべくオープンリンク23から離脱可能である。
このため、ドアロック状態(ドアの施錠状態)において、ドアハンドルと施解錠操作部材が同時に操作されてパニック状態となったときに、図10に示したように、オープンリンク23がリフトレバー12に対して相対移動可能に保持され、初期位置への復帰が許容される。したがって、上記したパニック状態でも、アウトサイドオープンレバー22を初期位置に戻すことで、オープンリンク23がアンロック状態になりつつ初期位置に復帰し、ドアアンロック状態(ドアの解錠状態)への切り替えを円滑に行うことが可能である。
ところで、上記した実施形態のダブルロック式車両用ドアロック装置100においては、上記したようにパニック状態となったときに、図10に示したように、アウトサイドオープンレバー22とオープンリンク23間に介装したスプリング24が上述したように機能するため、アクティブレバー25自体にスプリングを介装する必要がなくて、アクティブレバー25を単一部材で構成することが可能である。このため、アクティブレバー25からオープンリンク23に至る構成部品をアクティブレバー25、スプリング24、オープンリンク23等の三部品とすることが可能であって、シンプルかつ安価に構成することが可能である。
また、上記した実施形態のダブルロック式車両用ドアロック装置100においては、図4に示したように、リフトレバー12に押動脚部12cが設けられ、オープンリンク23に受動胴部23bが設けられているため、ドアを開いた状態で、施解錠操作部材のロック操作によりアクティブレバー25をアンロック位置からロック位置に切り替えてドアロック状態とし、その状態でドアハンドルを操作することなくドアを閉じるときに、リフトレバー12の押動脚部12cがオープンリンク23の受動胴部23bを押動する作動が得られる。
このため、かかる作動を利用して、オープンリンク23をロック状態からアンロック状態に移動させることができるとともに、アクティブレバー25をロック位置からアンロック位置に移動させることができる。したがって、この場合には、ドアロック状態にある開状態のドアを閉じることにより、ドアロック状態を自動的にキャンセルすることが可能である。
ところで、この場合には、リフトレバー12の主体部が回転する平面とオープンリンク23の主体部が傾動する平面を並列に配置すること、リフトレバー12に押動脚部12cを設けること、オープンリンク23に受動胴部23bを設けることによって実施できて、構成部品を増加することなく、上記したキャンセリング機能を付加することが可能である。このため、シンプルかつ安価に実施することが可能である。
また、上記した実施形態のダブルロック式車両用ドアロック装置100においては、図2に示したように、インサイドオープンレバー21に第2の押動アーム部21dが設けられ、アクティブレバー25に受動部25bが設けられているため、ドアが閉じた状態にあり、アクティブレバー25がロック位置あるときに、インサイドドアハンドルをドア開操作すると、インサイドオープンレバー21がドア開方向に作動して、インサイドオープンレバー21の第2の押動アーム部21dがアクティブレバー25の受動部25bを押動する作動が得られる。
このため、かかる作動を利用して、アクティブレバー25をロック位置からアンロック位置に移動させることができるとともに、オープンリンク23をロック状態からアンロック状態に移動させることができる。したがって、この場合には、ドアロック状態にある閉状態のドアにおいて、インサイドドアハンドルのドア開操作によってドアロック状態を自動的に解除することが可能であり、所謂、ワンモーション機能が得られる。
ところで、この場合には、インサイドオープンレバー21に第2の押動アーム部21dを設けること、アクティブレバー25に受動部25bを設けることによって実施できて、構成部品を増加することなく、上記したワンモーション機能を付加することが可能である。このため、シンプルかつ安価に実施することが可能である。
また、上記した実施形態のダブルロック式車両用ドアロック装置100は、オープンリンク23と連係するダブルロックレバー27と、このダブルロックレバー27をアンセット位置とセット位置に切り替えるための構成部品(第2の駆動機構50等)を取り除くことで、ノーマルロック仕様のドアロック装置とすることが可能である。しかも、オープンリンク23と連係するダブルロックレバー27と、このダブルロックレバー27をアンセット位置とセット位置に切り替えるための構成部品(第2の駆動機構50等)以外の構成部品が、ダブルロック機構(ダブルロックレバー27、第2の駆動機構50等)を備えていないノーマルロック仕様のドアロック装置にて使用されるシンプルな構成の構成部品(無用な機能を備えていない部品)と同じである。
このため、ダブルロック仕様のドアロック装置にて使用されるダブルロック機構以外の構成部品(ダブルロックレバー27、第2の駆動機構50等を除く構成部品)と、ダブルロック機構を備えていないノーマルロック仕様のドアロック装置にて使用される構成部品とをシンプルな構成で共用して、これら両ドアロック装置をシンプルかつ安価に製作することが可能である。
また、上記した実施形態のダブルロック式車両用ドアロック装置100においては、ダブルロックレバー27が、ハウジング90の本体91に設けたガイド溝91aに沿って移動可能に組付けられていて、セット位置にある際には、図14および図15に示したように、その下端部27cがオープンリンク23に形成された係合アーム部23fに対して近接対向するように構成されている。このため、ダブルロックレバー27が棒状のシンプルな構成で実施できて、ハウジング90内での占有スペースも少なくてよく、当該ドアロック装置の小型化に寄与する。
上記実施形態においては、ドアロック状態にある閉状態のドアにおいて、インサイドドアハンドルをドア開操作したとき、インサイドオープンレバー21の第2の押動アーム部21dがアクティブレバー25の受動部25bに係合するタイミング(アクティブレバー25のインサイドオープンレバー21によるアンロック位置に向けた駆動開始タイミング)が、インサイドオープンレバー21の第1の押動アーム部21cがアウトサイドオープンレバー22の係合アーム部22dに係合するタイミング(アウトサイドオープンレバー22のインサイドオープンレバー21による作動位置に向けた駆動開始タイミング)に比して、所定量早くなるように設定して、ワンモーション機能(インサイドドアハンドルのシングルプル操作によってロック解除する機能)を成立させるように構成して実施したが、アクティブレバー25のインサイドオープンレバー21によるアンロック位置に向けた駆動開始タイミングが、アウトサイドオープンレバー22のインサイドオープンレバー21による作動位置に向けた駆動開始タイミングに比して、所定量遅くなるように設定して、所謂、ダブルプル機能(インサイドドアハンドルのダブルプル操作によってロック解除する機能)を成立させるように構成して実施することも可能である。
また、上記実施形態においては、上記したキャンセリング機能と上記したワンモーション機能が得られるように構成して実施したが、これらの機能が得られないように構成して実施することも可能である。また、上記実施形態においては、車両の前方右側に装備されるドア(図示省略)に装着されるダブルロック式車両用ドアロック装置100に本発明を実施したが、本発明は、車両の前方左側に装備されるドアに装着されるダブルロック式車両用ドアロック装置は勿論のこと、車両の後方右側または後方左側に装備されるドアに装着されるダブルロック式車両用ドアロック装置にも同様に、または、適宜変更して実施することも可能である。
また、上記実施形態においては、アウトサイドオープンレバー22とオープンリンク23間にスプリング24を介装する等の構成(パニック対処機構)を採用して、上記したパニック状態においても、ドアアンロック状態(ドアの解錠状態)への切り替えを円滑に行うことができるようにしたが、本発明の実施に際しては、上記したパニック対処機構に代えて、例えば、特開2006−233507号公報に記載されているパニック対処機構(アクティブレバーが、施解錠操作部材によって駆動されるメインレバーと、このメインレバーに対して相対回転可能に設けられてオープンリンク(上記実施形態のオープンリンク23に相当するもの)と連係するサブレバーと、このサブレバーと前記メインレバー間に介装されてサブレバーをメインレバーに対して所定の方向に付勢するスプリングを備える構成としたもの)を採用して実施することも可能である。
100…ダブルロック式車両用ドアロック装置、10…ラッチ機構、11…ラッチ、12…リフトレバー、12b…係合アーム部、12c…押動脚部、21…インサイドオープンレバー、21c…第1の押動アーム部、21d…第2の押動アーム部、22…アウトサイドオープンレバー、22c…連結孔部(連結部位)、23…オープンリンク、23a…押動頭部、23b…受動胴部、23e…係合脚部、23f…係合アーム部、23g…係合胴部、24…スプリング、25…アクティブレバー、25a…ロック保持ガイド、25b…受動部、25c…押動アーム部、27…ダブルロックレバー、27a…支持ピン、27b…上端部、27c…下端部、30…アクティブレバーの駆動機構、50…ダブルロックレバーの駆動機構、90…ハウジング、91a…ガイド溝、92a…アンロック保持ガイド

Claims (4)

  1. 車両のドアをボデーに対して閉じた状態で保持可能であり、ハウジングとともに前記ドアに組付けられるラッチ機構と、
    前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、前記ドアの内側に設けたインサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動されるインサイドオープンレバーと、
    前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、前記ドアの外側に設けたアウトサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動されるアウトサイドオープンレバーと、
    このアウトサイドオープンレバーの回転に伴って変位する連結部位に所定量傾動可能に組付けられていて、前記ラッチ機構が備えるリフトレバーの係合部に係合可能な押動部を有しており、前記インサイドオープンレバーの初期位置から作動位置への回転駆動時または前記アウトサイドオープンレバーの初期位置から作動位置への回転駆動時に初期位置から前記リフトレバーに向けて押動されるオープンリンクと、
    前記オープンリンクを前記リフトレバーと連係可能なアンロック状態または前記リフトレバーと連係不能なロック状態に切り替えることが可能なロック機構と、
    このロック機構によるドアロック状態を解除不能なダブルロック状態またはこのダブルロック状態を解除したアンダブルロック状態に切り替えることが可能なダブルロック機構を備えているダブルロック式車両用ドアロック装置であって、
    前記ロック機構が、前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、施解錠操作部材のロック操作によりアンロック位置からロック位置に切り替えられて前記オープンリンクを前記ロック状態とし、前記施解錠操作部材のアンロック操作によりロック位置からアンロック位置に切り替えられて前記オープンリンクを前記アンロック状態とするアクティブレバーを備え、
    前記ダブルロック機構が、前記ハウジングに移動可能に組付けられていて、ダブルロック操作部材のセット操作によりアンセット位置からセット位置に切り替えられて前記オープンリンクと係合可能に対向し前記オープンリンクのロック状態からアンロック状態への移動を阻止し、前記ダブルロック操作部材のアンセット操作によりセット位置からアンセット位置に切り替えられて前記オープンリンクから離間し前記オープンリンクのロック状態からアンロック状態への移動を許容するダブルロックレバーを備え、
    前記ハウジングが、前記ダブルロックレバーの動きを案内するガイドを備えていて、
    前記ダブルロックレバーの移動面が、前記オープンリンクの移動面とは交差するように構成されており、
    前記ダブルロック機構をアンダブルロック状態からダブルロック状態に切り替えることで、前記ガイドが前記ダブルロックレバーを前記各移動面が交差する位置に案内し、前記ダブルロックレバーが前記オープンリンクと係合可能に対向する
    ことを特徴とするダブルロック式車両用ドアロック装置。
  2. 請求項1に記載のダブルロック式車両用ドアロック装置において、
    前記ガイドは、前記ダブルロックレバーを上下方向かつ前記上下方向に垂直な方向に案内する、ダブルロック式車両用ドアロック装置。
  3. 請求項2に記載のダブルロック式車両用ドアロック装置において、
    前記ガイドは、直線状のガイド溝である、ダブルロック式車両用ドアロック装置。
  4. 車両のドアをボデーに対して閉じた状態で保持可能であり、ハウジングとともに前記ドアに組付けられるラッチ機構と、
    前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、前記ドアの内側に設けたインサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動されるインサイドオープンレバーと、
    前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、前記ドアの外側に設けたアウトサイドドアハンドルのドア開操作に伴って、初期位置から作動位置に回転駆動されるアウトサイドオープンレバーと、
    このアウトサイドオープンレバーの回転に伴って変位する連結部位に所定量傾動可能に組付けられていて、前記ラッチ機構が備えるリフトレバーの係合部に係合可能な押動部を有しており、前記インサイドオープンレバーの初期位置から作動位置への回転駆動時または前記アウトサイドオープンレバーの初期位置から作動位置への回転駆動時に初期位置から前記リフトレバーに向けて押動されるオープンリンクと、
    前記オープンリンクを前記リフトレバーと連係可能なアンロック状態または前記リフトレバーと連係不能なロック状態に切り替えることが可能なロック機構と、
    このロック機構によるドアロック状態を解除不能なダブルロック状態またはこのダブルロック状態を解除したアンダブルロック状態に切り替えることが可能なダブルロック機構を備えているダブルロック式車両用ドアロック装置であって、
    前記ロック機構が、前記ハウジングに回転可能に組付けられていて、施解錠操作部材のロック操作によりアンロック位置からロック位置に切り替えられて前記オープンリンクを前記ロック状態とし、前記施解錠操作部材のアンロック操作によりロック位置からアンロック位置に切り替えられて前記オープンリンクを前記アンロック状態とするアクティブレバーを備え、
    前記ダブルロック機構が、前記ハウジングに移動可能に組付けられていて、ダブルロック操作部材のセット操作によりアンセット位置からセット位置に切り替えられて前記オープンリンクと係合可能に対向し前記オープンリンクのロック状態からアンロック状態への移動を阻止し、前記ダブルロック操作部材のアンセット操作によりセット位置からアンセット位置に切り替えられて前記オープンリンクから離間し前記オープンリンクのロック状態からアンロック状態への移動を許容するダブルロックレバーを備え、
    前記アウトサイドオープンレバーと前記オープンリンク間に介装され、前記オープンリンクをアンロック状態に向けて付勢して前記オープンリンクの初期位置への復帰を許容すべく前記オープンリンクを前記リフトレバーに対して相対移動可能に保持させるスプリングと、
    前記アクティブレバーがアンロック位置にあって、前記アウトサイドオープンレバーが初期位置と作動位置との間で回転するときに、前記オープンリンクをアンロック状態に保持するアンロック保持ガイドと、
    前記アクティブレバーがロック位置にあって、前記アウトサイドオープンレバーが初期位置と作動位置との間で回転するときに、前記オープンリンクをロック状態に保持するロック保持ガイドと、
    前記アクティブレバーに設けられ、前記アクティブレバーがアンロック位置にある際において、アンロック状態にある前記オープンリンクに対しては前記アクティブレバーのアンロック位置からロック位置の切り替えによって前記オープンリンクを傾動させるべく前記オープンリンクと係合するとともに、ロック状態にある前記オープンリンクに対しては前記オープンリンクのアンロック状態への移動を許容すべく前記オープンリンクから離脱可能な押動アーム部とを有している
    ことを特徴とするダブルロック式車両用ドアロック装置。
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