JP4613818B2 - 燃料遮断弁 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁に関する。
従来、この種の燃料遮断弁として、特許文献1などが知られている。すなわち、燃料遮断弁、燃料タンクの上部に装着され外部(キャニスタ)に接続される接続通路をその上部に設けたケーシングと、ケーシングの弁室内に燃料液位により浮力を増減して昇降するフロートと、フロートの上部に載置された上部弁体とを備えている。そして、燃料遮断弁は、燃料タンクの燃料液位の上昇によりフロートが浮力を増大して、フロートと一体に上部弁体が上昇することで接続通路を閉じて燃料の外部への流出を防止している。
上記上部弁体は、平板の弁体であり、フロートの上部に突設された円錐形状の突起上に、その中心部で載置されることでフロートの上部に支持されている。こうした構成により、車両の傾斜などによりフロートが傾いた場合に、上部弁体が円錐形状の突起上で傾いて接続通路のシール部に着座することから、つまり、上部弁体がフロートの姿勢に対応して水平姿勢を維持することでシール性を高める構成となっている。
しかし、上部弁体がフロートの突起に対して、該上部弁体の中心からずれた姿勢で支持され易い。このため、上部弁体の姿勢が安定せず、接続通路のシール部に片当たりをしてシール性の低下を招くという問題がある。こうした課題を解決するための構成として、フロートと、フロートの上部に配置した上部弁体とを備え、フロートの上部の突部に上部弁体の凹部を首振り可能に支持して、フロートの傾きに対しても上部弁体が水平姿勢を維持する燃料遮断弁が開示されている(特許文献2)。しかし、この燃料遮断弁では、1点支持で姿勢を安定化させるために凸部を円錐状としており、その先端部が長期間の使用によって摩耗したときに上部弁体を水平位置に復元する力が低下するという問題があった。
特開平7−279789号公報 米国特許第6758235号明細書
本発明は、フロートが傾いても、高いシール性を得ることができ、上部弁体を安定した姿勢で昇降させることができ、長期間にわたってシール性の優れた燃料遮断弁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
上記燃料タンク内と上記接続通路とを連通する弁室を形成するケーシングと、
上記弁室に収納され該弁室内の燃料液位により浮力を増減して昇降するフロートと、該フロートの上部に載置され該フロートが昇降することで上記接続通路を開閉する上部弁体と、
を備え、
上記フロートは、該フロートの上部に設けられ上記上部弁体を支持し、平面または湾曲した凹所に形成された支持面を有する支持部を有し、
上記上部弁体は、
支持孔を有する弁本体と、該弁本体に装着され上記接続通路を開閉するシート部と、該シート部に貫通形成されることで上記支持孔に接続されかつ上記接続通路より通路面積が小さい接続孔とを有する第1弁部と、
上記支持孔に昇降可能に収納された第2弁本体と、該第2弁本体の上部に設けられ上記接続孔を開閉する第2シール部と、上記支持面に支持される凸形状の被支持部とを有する第2弁部と、
を備え、上記被支持部が上記支持部に支持されたときに、該支持されている下端部を支点としてバランスをとるように該支点より下方に上記上部弁体の重心が設定されていることを、特徴とする。
本発明にかかる燃料遮断弁を用いた燃料タンクに燃料が供給されて燃料タンクの所定液位に達すると、弁室内に流入した燃料により、フロートが浮力により上昇すると、フロートと一体に上部弁体も上昇する。そして、上部弁体の上昇により、接続通路を閉じることで、燃料タンクを外部に対して遮断し、燃料タンクから外部へ燃料が流出するのを防止する。また、上部弁体は、フロートの上部に設けた支持部の支持面により、被支持部で1カ所の支点で支持され、しかも、上部弁体の重心は支点より低い位置にあるから、支点を中心にバランスをとり、上部弁体の姿勢が安定する。また、支持面は、平面または湾曲した凹所であり、被支持部が湾曲した凸部であるから、凸部が多少摩耗しても、水平姿勢を維持する機能を損なうことがない。よって、車両の傾斜によりフロートが傾いたりしても、上部弁体は、長期間にわたって安定した水平姿勢を維持するから、接続通路のシール部に対して確実に着離して、高いシール性を得ることができる。しかも、フロートの軸心と異なる位置に上部弁体の凸形状である被支持部が支持面で支持されても、被支持部を支点にしてバランスをとるから上部弁体の姿勢が安定する。
本発明にかかる上部弁体の好適な態様として、支持孔を有する弁本体と、該弁本体に装着され上記接続通路を開閉するシート部と、該シート部に貫通形成されることで上記支持孔に接続されかつ上記接続通路より通路面積が小さい接続孔とを有する第1弁部と、
上記支持孔に昇降可能に収納された第2弁本体と、該第2弁本体の上部に設けられ上記接続孔を開閉する第2シール部と、上記支持面に支持される凸形状の被支持部とを有する第2弁部と、
を備え、上記被支持部が上記支持部に支持されたときに、該支持されている下端部を支点としてバランスをとるように該支点より下方に上記上部弁体の重心が設定されている構成をとることができる。
この構成により、上部弁体が接続通路を開く際に、接続通路より通路面積の小さい接続孔が第2弁部により先に開かれ、第1弁部に加わっている閉弁方向の力が低減されて、接続通路を速やかに開くから、優れた再開弁特性を得ることができる。
また、他の態様として、上 上記第1弁本体は、円筒形状の側壁を備え、上記第2弁本体は、上記第1弁本体の上記支持孔に昇降可能に収納されるガイド筒体を備えている構成をとることができる。この構成において、上記第2弁本体の上記ガイド筒体と上記側壁との間には、上記第2弁本体を昇降可能にガイドするガイド部を設けた構成をとることができる。この構成により、第1弁本体と第2弁本体との傾きを低減して、シール性を向上させることができる。
さらに、本発明の好適な態様して、上記第1弁部の上部は、上記弁室と上記支持孔とを連通する通気孔を備えている構成をとることができる。この構成により、燃料液位の上昇により、円筒形状の弁本体の内側スペースの圧力が高くなっても、通気孔が内側スペースの圧力を逃がすために、第2シート部とフロートの上部のシール部とを引き離す力を低減し、シール性が低下するのを防止する。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
(1) 燃料遮断弁10の概略構成
図1は本発明の一実施例にかかる自動車の燃料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁10を示す断面図である。図1において、燃料タンクFTは、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形成されており、そのタンク上壁FTaに取付穴FTbが形成されている。このタンク上壁FTaには、燃料遮断弁10がその下部を取付穴FTbに突入した状態にて取り付けられている。燃料遮断弁10は、給油時に燃料タンク内の燃料が所定液位FL1まで上昇したときにキャニスタへの流出を規制するものである。
(2) 燃料遮断弁10の各部の構成
燃料遮断弁10は、ケーシング20と、フロート機構50と、スプリング70とを主要な構成として備えている。ケーシング20は、ケーシング本体30と、底部材37と、蓋体40とを備え、ケーシング本体30と底部材37とにより囲まれたスペースが弁室30Sになっており、この弁室30Sにスプリング70に支持されたフロート機構50が収納されている。
図2は燃料遮断弁10を分解した断面図である。ケーシング本体30は、天井壁部31と、側壁部32とにより囲まれたカップ形状であり、その下部を開口30aとしている。天井壁部31の中央部には、下方に向けて突設された通路形成突部31aが形成されており、この通路形成突部31aに接続通路31bが貫通形成されている。接続通路31bの弁室30S側は、シール部31cになっている。側壁部32には、燃料タンクFT内と弁室30Sとを接続する第1連通孔32aが形成されている。また、側壁部32の内壁には、フロート機構50をガイドするためのケース側ガイド部34が周方向に4カ所リブ形状で設けられている。ケース側ガイド部34は、ケーシング本体30の下部に形成された下ガイドリブ34aと、下ガイドリブ34aより軸心側へ形成された上ガイドリブ34bとを備えている。
底部材37は、ケーシング本体30の開口30aの一部を閉じるとともに、弁室30S内に燃料蒸気および液体燃料を導入するための部材である。底部材37は、底板38と、円筒部39とを一体に形成し、底板38の外周部でケーシング本体30の下端に溶着されている。底板38には、流通孔38a,38bが形成され、またスプリング70の下端を支持するためのスプリング支持部38cが形成されている。円筒部39は、導入通路39aを備えており、導入開口39bからの燃料蒸気および液体燃料を流通孔38aを通じて弁室30S内に導く。
蓋体40は、蓋本体41と、蓋本体41の中央から側方へ突出した管体部42と、蓋本体41の外周に形成されたフランジ43とを備え、これらを一体に形成している。管体部42には、蓋側通路42aが形成されており、この蓋側通路42aの一端は、接続通路31bを通じてケーシング本体30の弁室30Sに接続され、他端はキャニスタ(図示省略側)に接続される。蓋本体41の下部には、ケーシング本体30の外周部の上端を溶着する内部溶着端43aが形成されており、フランジ43の下端部には、燃料タンクFTのタンク上壁FTaに溶着される外側溶着部43bが形成されている。
フロート機構50は、再開弁特性を向上させた2段の弁構造であり、フロート52と、フロート52の上部に配置された上部弁体60とを備えている。フロート52は、第1フロート部53と、第2フロート部54とを備え、これらを一体に組み付けている。第1フロート部53は、第1フロート本体53aを備えている。第2フロート部54は、円筒形状であり、収納穴54aを有する第2フロート本体54bを備えている。この収納穴54aに第1フロート部53が嵌挿されることにより第1フロート部53と一体化している。上記第1フロート本体53aの外周部の段部は、スプリング支持部53bとなっており、スプリング70の上端を支持している。スプリング70は、第1フロート部53と第2フロート部54との間のスペースであるスプリング収納間隙52a(図1)の間に配置され、底部材37のスプリング支持部38cとの間にスプリング70を掛け渡している。
図3はフロート52、上部弁体60を構成する第1弁部61および第2弁部65を分解して示す斜視図、図4は上部弁体60の付近を示す断面図である。第1フロート本体53aの上部には、弁支持部55が突設されている。弁支持部55は、上部弁体60を首振り可能に支持する部位であり、円柱状の突起である支持突部56を備えている。支持突部56の上面は、平面である支持面56aになっている。また、弁支持部55の外周部には、上部弁体60を抜止するための環状突部57が形成されている。
上部弁体60は、第1弁部61と、第2弁部65とを備え、フロート52の弁支持部55に昇降可能かつ首振り可能に支持されている。
第1弁部61は、有底の円筒形状である弁本体62と、弁本体62に取り付けられるシート部材64とを備えている。弁本体62は、上面部62aと、上面部62aの外周部から突設された円筒形状の側壁62bとを備え、その内側スペースが支持孔62cになっている。上面部62aの中央部には、シート部材64を取り付けるための取付部62dが形成されている。また、弁本体62の上部の外周部には、支持孔62cを外部に接続するための通気孔62eが4箇所形成されている。図4に示す側壁62bの内周壁には、リブ状のガイド部62fが周方向に等間隔で4箇所上下方向に突設されており、第2弁部65を昇降可能にガイドする。また、側壁62bの内周壁には、第2弁部65と係合するための係合爪62gが弾性変形可能に形成されている。
シート部材64は、シール部31cに着離するシート部64aと、シート部64aの中央部を貫通して支持孔62cに接続される接続孔64bと、接続孔64bの下端部に形成されたシート部64cと、接続孔64bの外周部に形成された取付部64dとを備え、ゴム材料により一体成形されている。シート部材64は、取付部64dで弁本体62の取付部62dに圧入することで装着されており、シート部64aが弁本体62の上面部62aに対して間隙を有することで、シール部31cに着座するときに弾性変形してシール性を高めている。
第2弁部65は、円筒形状の第2弁本体66を備えている。第2弁本体66には、下方を開放した有底筒となったガイド部66aが形成されている。ガイド部66aは、支持突部56に所定間隙を隔てて挿入されることによりフロート52に対して第2弁部65の大きな傾きを防止している。ガイド部66aの上面中央部に、下方に向けてわずかに湾曲した凸形状の被支持部66bが形成されている。被支持部66bは、フロート52の支持面56a上に載置されることにより、第2弁部65が支持部55aを支点として首振り可能に支持されている。
また、第2弁本体66の上面には、第2シール部66cが形成されており、この第2シール部66cは、第1弁部61のシート部64cに着離することにより接続孔64bを開閉するように形成されている。第2弁本体66の下部には、抜止爪66dが4箇所形成されており、第1弁部61の係合爪62gに係合することにより、第1弁部61を第2弁部65に対して昇降可能に支持している。第2弁本体66の内壁には、係合爪66eが形成されており、フロート52の環状突部57に係合することにより、第2弁部65がフロート52に対して昇降可能に支持および抜止されている。
また、上部弁体60の重心は、被支持部66bより下方に設定されている。このための構成として、第1弁部61および第2弁本体66がそれぞれ円筒形状であり、支持面56aに支持される被支持部66bより下方に延設されている。さらに、フロート52の環状突部57と上部弁体60の底面には、スプリング68が介在し、フロート52がスプリング68を介して上部弁体60を支持している。
図5はフロート機構50の作用を説明する説明図である。図5に示すように車両の傾斜などにより矢印の方向へフロート52が傾いたとする。第2弁部65は、湾曲した凸形状である被支持部66bがフロート52の平面である支持部55aにより1点支持されているので、ヤジロベーのようにバランスをとり、第1弁部61のシート部材64は、水平姿勢を維持する。
(3) 燃料遮断弁10の動作
次に、燃料遮断弁10の動作について説明する。図1に示すように、給油により燃料タンクFT内に燃料が供給されると、燃料タンクFT内の燃料液位の上昇につれて燃料タンクFT内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、円筒部39の導入開口39bから導入通路39aを経て、流通孔38a,38bから弁室30S内に流入する。さらに、燃料蒸気は、弁室30Sから接続通路31b、蓋側通路42aを通じて、キャニスタ側へ逃がされる。そして、燃料タンクFT内の燃料液位が所定液位FL1に達すると、燃料は導入開口39bを塞ぐことにより、燃料タンクFT内のタンク内圧が上昇する。この状態では、タンク内圧と弁室30S内の圧力との差圧が大きくなり、液体燃料が導入通路39a、流通孔38a,38bを通じて、弁室30Sに流れ込み、燃料液位が弁室30S内を上昇する。そして、図6に示すように、弁室30S内の燃料液位が高さh0に達すると、フロート52の浮力およびスプリング70の荷重による上方への力と、フロート機構50の自重による下方への力との釣り合いによって、前者が後者を上回りフロート機構50が一体になって上昇して、上部弁体60のシート部材64がシール部31cに着座して接続通路31bを閉じる。このとき、インレットパイプ内に燃料が溜まり、給油ガンに燃料が触れると、オートストップを働かせる。これにより、燃料タンクFTへの給油の際等に、燃料タンクFTから燃料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンクFT外へ流出するのを防止することができる。
一方、燃料タンクFT内の燃料が消費されて、燃料液位が低下すると、フロート52は、その浮力を減少して下降する。フロート52の下降により、図7に示すように、フロート52の環状突部57と第2弁部65の係合爪66eとの係合を介して、フロート52は、第2弁部65を引き下げる。これにより、第2シール部66cは、シート部64cから離れて、接続孔64bを開く。接続孔64bの連通により第1弁部61の下方の圧力は、接続通路31bの付近と同じ圧力になる。そして、抜止爪66dと係合爪62gとの係合を介して、第2弁部65は第1弁部61も引き下げる。そして、第1弁部61が下降することで、シート部材64がシール部31cから離れて、接続通路31bが開かれる。このように、第2弁部65および第1弁部61による2段の弁構造により、再開弁特性の向上を促進するように機能する。このとき、シート部64cが第2シール部66cから離れて通路面積を小さくした接続孔64bが最初に連通するから、第1弁部61の下部の圧力が低減されて第1弁部61の閉弁方向の力が小さくなり、よって再開弁特性に優れている。
(4) 実施例の作用・効果
上記実施例の構成により、以下の作用・効果を奏する。
(4)−1 給油により燃料タンク内の燃料液位が導入開口39bを塞ぐ所定液位FL1を越えると、燃料タンクFTのタンク内圧が上昇するので、オートストップを働かせることができる。
(4)−2 上部弁体60は、フロート52の上部に設けた支持部55aの支持面56aにより、被支持部66bで1カ所の支点で支持され、しかも、上部弁体60の重心は支点より低い位置にあるから、支点を中心にバランスをとり、上部弁体60の姿勢が安定する。また、支持面56aは、平面であり、被支持部66bが凸部であるから、凸部が多少摩耗しても、水平姿勢を維持する機能を損なうことがない。よって、車両の傾斜によりフロート52が傾いたりしても、上部弁体60は、長期間にわたって安定した水平姿勢を維持し、接続通路31bのシール部31cに対して確実に着離して、高いシール性を得ることができる。
(4)−3 上部弁体60は、ヤジロベーの原理により姿勢を安定する動作を自らとるから、シール部31cに押しつける力も小さくてよく、閉弁に必要なフロート52の上昇力も小さく、車両の傾斜時になどに生じる微少な燃料液位の上昇にも対応することができる。しかも、フロート52の軸心と異なる位置に上部弁体60の凸形状である被支持部66bが支持面56aで支持されても、被支持部66bを支点にしてバランスをとるから上部弁体60の姿勢が安定する。
(4)−4 燃料タンクFTの上部スペース内に溜まっている燃料蒸気は、給油時における燃料液位の上昇に伴って、弁室30S内で上昇気流となり、第1弁部61の支持孔62c内に入り込むが、支持孔62cとガイド筒体66fとの間隙を通り、通気孔62eから逃がされる。したがって、支持孔62cを流れる上昇気流は、支持孔62cの上部で留まることがなく、通気孔62eを通じて逃がされる。このため、支持孔62c内の圧力が部分的に高くなって、第2弁部65を第1弁部61に対して引き離すような力が加わることがない。しかも、第1弁部61のガイド部62fは、支持孔62cの内壁に形成されており、第2弁部65を傾かせることなく、第1弁部61に対してガイドする。したがって、第2弁部65は、昇降する際に傾くことがなく、第2シール部66cがシート部64cに高いシール性で着座し、その間のシール性の低下に伴う不具合、つまり燃料がその間隙から接続孔64b、接続通路31bを通じて外部へ流出するような不具合を生じない。
(4)−5 上部弁体60とフロート52との間に介在するスプリング68は、上部弁体60が液没した状態でも上部弁体60の閉弁方向の力を加えており、車両の振動等に起因した微振動が燃料遮断弁10に及んでも、上部弁体60のシート部64aがシール部31cから離れにくく、上部弁体60の開弁動作に至らないように作用する。
(5) 他の実施例
この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(5)−1 図8は参考例にかかる燃料遮断弁10Bを示す断面図である。本参考例にかかる燃料遮断弁10Bは、シール部31Bcや上部弁体60Bの構成に特徴を有する。すなわち、ケーシング20Bの接続通路31Bbに臨んでゴム製のシール部材SPが装着され、そのシール部材の下部にシール部31Bcが設けられている。また、上部弁体60Bは、上記弁本体62Bに設けられ上記接続通路31Bbを開閉するシート部64Baと、湾曲した凸形状の被支持部66Bbを有する弁本体62Bと、を備え、単一の樹脂部材から形成されている。また、フロート52Bの支持面56Baは、上記被支持部64Bbより曲率の大きい凹面に形成されている。この構成において、上部弁体60Bの被支持部66Bbがフロート52Bの支持面56Baに支持されたときに、該支持されている上端部を支点としてバランスをとるよう作用する。しかも、支持面56Baが湾曲した凹所であるから、凸部である被支持部66Bbが支持面56Baの中心に向けて滑るから、調芯作用を備えている。
また、フロート52Bの環状突部57Bと上部弁体60Bの底面には、スプリング68Bが介在し、フロート52Bが上部弁体60Bを支持している。このスプリング68Bにより、上部弁体60Bが液没した状態でも上部弁体60Bの閉弁方向の力を加えており、車両の振動等に起因した微振動が燃料遮断弁10Bに及んでも、上部弁体60Bのシート部64Baがシール部31Bcから離れにくく、上部弁体60Bの開弁動作に至らないように作用する。
(5)−2 上記実施例では、燃料遮断弁をタンクの上壁の上面に装着した構成について説明したが、これに限らず、燃料遮断弁を燃料タンクの上壁の内面に装着する、いわゆるインタンク式であってもよい。
本発明の一実施例にかかる自動車の燃料タンクの上部に取り付けられる燃料遮断弁を示す断面図である。 燃料遮断弁を分解した断面図である。 フロート、上部弁体を構成する第1弁部および第2弁部を分解して示す斜視図である。 上部弁体を分解して示す断面図である。 フロート機構の作用を説明する説明図である。 燃料遮断弁の動作を説明する説明図である。 図6に続く動作を説明する説明図である。 参考例にかかる燃料遮断弁を示す断面図である。
符号の説明
10...燃料遮断弁
10B...燃料遮断弁
20...ケーシング
20B...ケーシング
30...ケーシング本体
30S...弁室
30a...開口
31...天井壁部
31a...通路形成突部
31b...接続通路
31c...シール部
31Bb...接続通路
31Bc...シール部
32...側壁部
32a...第1連通孔
34...ケース側ガイド部
34a...下ガイドリブ
34b...上ガイドリブ
37...底部材
38...底板
38a,38b...流通孔
38c...スプリング支持部
39...円筒部
39a...導入通路
39b...導入開口
40...蓋体
41...蓋本体
42...管体部
42a...蓋側通路
43...フランジ
43a...内部溶着端
43b...外側溶着部
50...フロート機構
52...フロート
52B...フロート
52a...スプリング収納間隙
53...第1フロート部
53a...第1フロート本体
53b...スプリング支持部
54...第2フロート部
54a...収納穴
54b...第2フロート本体
55...弁支持部
55a...支持部
56...支持突部
56a...支持面
56Ba...支持面
57...環状突部
57B...環状突部
60...上部弁体
60B...上部弁体
61...第1弁部
62...弁本体
62B...弁本体
62a...上面部
62b...側壁
62c...支持孔
62d...取付部
62e...通気孔
62f...ガイド部
62g...係合爪
64...シート部材
64a...シート部
64b...接続孔
64c...シート部
64d...取付部
64Ba...シート部
65...第2弁部
66...第2弁本体
66a...ガイド部
66b...被支持部
66Bb...被支持部
66c...第2シール部
66d...抜止爪
66e...係合爪
66f...ガイド筒体
68...スプリング
68B...スプリング
70...スプリング
SP...シール部材
FT...燃料タンク
FTa...タンク上壁
FTb...取付穴

Claims (4)

  1. 燃料タンク(FT)の上部に装着され、燃料タンク(FT)内と外部とを接続する接続通路(31b)を開閉することで燃料タンク(FT)と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    上記燃料タンク(FT)内と上記接続通路(31b)とを連通する弁室(30S)を形成するケーシング(20)と、
    上記弁室(30S)に収納され該弁室(30S)内の燃料液位により浮力を増減して昇降するフロート(52)と、該フロート(52)の上部に載置され該フロート(52)が昇降することで上記接続通路(31b)を開閉する上部弁体(60)と、
    を備え、
    上記フロート(52)は、該フロート(52)の上部に設けられ上記上部弁体(60)を支持し、平面または湾曲した凹所に形成された支持面(56a)を有する支持部(55a)を有し、
    上記上部弁体(60)は、
    支持孔(62c)を有する弁本体(62)と、該弁本体(62)に装着され上記接続通路(31b)を開閉するシート部(64a)と、該シート部(64a)に貫通形成されることで上記支持孔(62c)に接続されかつ上記接続通路(31b)より通路面積が小さい接続孔(64b)とを有する第1弁部(61)と、
    上記支持孔(62c)に昇降可能に収納された第2弁本体(66)と、該第2弁本体(66)の上部に設けられ上記接続孔(64b)を開閉する第2シール部(66c)と、上記支持面(56a)に支持される凸形状の被支持部(66b)とを有する第2弁部(65)と、
    を備え、上記被支持部(66b)が上記支持部(55a)に支持されたときに、該支持されている下端部を支点としてバランスをとるように該支点より下方に上記上部弁体(60)の重心が設定されている燃料遮断弁。
  2. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記第1弁本体(62)は、円筒形状の側壁(62b)を備え、上記第2弁本体(66)は、上記第1弁本体(62)の上記支持孔(62c)に昇降可能に収納されるガイド筒体(66f)を備えている燃料遮断弁。
  3. 請求項2に記載の燃料遮断弁において、
    上記第2弁本体(66)の上記ガイド筒体(66f)と上記側壁(62b)との間には、上記第2弁本体(66)を昇降可能にガイドするガイド部(62f)を設けた燃料遮断弁。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料遮断弁において、
    上記第1弁部(61)の上部は、上記弁室(30S)と上記支持孔(62c)とを連通する通気孔(62e)を備えている燃料遮断弁。
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