JP4415888B2 - 燃料遮断弁 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁に関する。
従来、この種の燃料遮断弁として、給油口からの吹き返しや過給油を防止する機能を有する2段式満タン規制弁が知られている(特許文献1,2)。これらの技術は、ケーシング内に、下方から上方に向けて下弁室、中間弁室および上弁室を配置し、下弁室内にロアフロートを、上弁室にアッパーフロートをそれぞれ収納して、ロアフロートおよびアッパーフロートを順次昇降させることにより、上述した給油口からの燃料の吹き返しや過給油を防止している。
近年、燃料タンクの扁平化に伴って燃料遮断弁の扁平化も求められているが、上記従来の技術によれば、上室と下室との間に中間室を必要とするために、燃料遮断弁の高さ方向の形状が大きくなり、燃料タンクの扁平化の要請に対応することができない。
また、他の従来の技術として、2つの下弁室を水平方向に配置するとともに各下弁室の上方に各下弁室にそれぞれ連通する上室を配置し、各下弁室にそれぞれフロートを収納し、各フロートを燃料液位に応じて昇降させることにより上述の動作を行なう構成も知られている(特許文献3)。しかし、他の従来の技術でも、各下室の上方に上室を配置しているので、特許文献1,2と同様な問題があった。
特開平7−293384号公報
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを踏まえ、燃料タンクの扁平化に寄与する小型の燃料遮断弁を提供することを目的とする。
課題を解決するためになされた本発明は、
燃料タンクの上部に装着され、該燃料タンク内の燃料液位に応じて上記燃料タンク内と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
上記燃料タンク内に連通する第1弁室を形成する第1ケーシング部と、該第1ケーシング部と仕切壁で仕切られた第2弁室を形成する第2ケーシング部と、上記仕切壁に形成されかつ上記第1弁室と上記第2弁室とを接続する第1接続通路と、上記第2弁室と上記外部とを接続する第2接続通路とを有するケーシングと、
上記第1弁室に収納され、上記燃料液位が第1液位に達したときに上昇して上記第1接続通路を閉じる第1弁機構と、
上記第2弁室に収納され、上記燃料液位が上記第1液位より高い第2液位に達したときに上昇して第2接続通路を閉じる第2弁機構と、
を備え、
上記第1弁機構は、上記第1接続通路を閉じたときに、上記燃料タンクのタンク内圧を上昇させるように上記第1弁室から上記第2弁室への流量を低減する絞り部を有し、
上記第1ケーシング部は、上記燃料液位が上記第2液位に達したときに燃料で塞がれる側部連通孔を備え、
上記ケーシングは、上記側部連通孔が燃料で塞がれたときに、上記タンク内圧と上記第2弁室との圧力差により、上記第1弁室から上記第2弁室に燃料を流入させて上記第2弁機構が上記第2接続通路を閉じる気密構造としたこと
を特徴とする。

本発明にかかる燃料遮断弁を用いた燃料タンクに燃料が供給され、第1液位に達すると、燃料は第1弁室内に流入して、第1弁機構が上昇して第1接続通路を閉じる。この状態では、絞り部の作用により第1弁室から第2弁室への流量が低減されて、燃料タンク内のタンク内圧が上昇する。このタンク内圧の上昇によりインレットパイプ内の液面が上昇して、給油ガンの給油を停止するオートストップを働かせる。このように絞り部は、燃料タンク内から外部への流量を低減するが、その通気自体を確保するので、タンク内圧が急激に上昇することを回避し、燃料の吹き返しを防止することができる。さらに、燃料液位が第2液位に達すると、第2弁機構が上昇して第2接続通路を閉じると、燃料タンク内がキャニスタ側に対して密閉されるから、給油ガンによる過給油を防止することができる。
また、燃料遮断弁は、第1弁室、第1接続通路、絞り部、第2弁室および第2接続通路だけで燃料タンクを外部に直列に接続しているから、従来の技術で説明したような中間室を設けなくてもよく、小型化を実現することができる。また、燃料タンクの上壁付近で燃料が貯まることのないタンク内空間いわゆるデッドスペースを狭くでき、燃料タンクの有効容量を増大させることができるとともに、第2弁室内の第2弁機構の昇降するタイミングを簡単かつ確実に設定することができる。
本発明の好適な態様として、上記ケーシングは、上記第1接続通路の開口周縁部に第1シール部を備え、上記絞り部は、上記第1弁機構と上記第1シール部との間に形成する構成をとることができる。上記絞り部は、上記第1接続通路に接続されかつ上記第1シール部の一部を切り欠いた弁間通路から構成したり、上記第1弁機構の上面の一部を切り欠いた弁間通路から構成したりすることができる。これらの構成により、弁間通路が第1シール部の全周で密着するのを避けて、第1弁機構が第1シール部に密着する力を低減するので第1シール部への貼り付きを防止することができる。
また、本発明の好適な態様として、上記ケーシングは、上記燃料液位が上記第2液位に達したときに燃料で塞がれる側部連通孔を備え、該側部連通孔は、上記タンク内圧と上記第2弁室との圧力差により、上記第1弁室から上記第2弁室に燃料を流入させて上記第2弁機構が上記第2接続通路を閉じるように構成することができる。この構成により、第1液位は第1弁機構の上昇位置で、第2液位は側部連通孔の液没する位置で、それぞれ独立して設定することができるから、この距離を小さく設定することにより、扁平な燃料タンクの形状において、追加給油量を少なくしたい場合にも適用することができる。
上記第1弁機構は、上記燃料液位が上記第1液位に達したときに上記第1弁室内に流入する燃料によって浮力を生じて上昇する第1フロートを備え、該第1フロートの上部に、上記側部連通孔から上記第1接続通路への気流を導くとともに該気流により第1フロートを下方へ押す分力を生じる傾斜面を備えた構成をとることができる。この構成により、第1フロートが気流で急激に吸い上げられることもなく、オートストップ液面がバラツキを生じることもない。
さらに、燃料遮断弁は、第2弁室のみを介して燃料タンク外と連通しており、シール箇所も第2接続通路の1箇所で済むから、簡単にシール性を高めかつ液漏れ性を防止する効果に優れている。
また、他の態様として、上記第1フロートの側壁は、ガイド突部を備え、上記第1ケーシング部は、上記ガイド突部をガイドするガイド穴を備え、上記ガイド突部および上記ガイド穴は、上記第1フロートを上下方向にガイドするとともに回り止めする構成をとることができる。この構成により、上記傾斜面を上記側部連通孔に対向させることができ、通気を確実に行なうことができる。
さらに、他の態様として、上記第2弁機構は、弁部を有する第2フロートと、該第2フロートの上部に装着され上記第2接続通路を開閉するシート部と、上記第2接続通路に接続され該第2接続通路より通路面積の小さい接続孔とを有する上部弁機構とを備え、上記第2フロートの昇降により上記弁部で上記接続孔を開閉するように構成することができる。この構成により、第2弁機構の再開弁特性を向上させることができる。
また、ケーシングは、第1弁室と並列に第2弁室を配置する構成をとった場合には、第2弁室は、第1弁室と同じ高さでありかつ直列になっているから、燃料液位が低下したときに、第2弁室内の燃料を排出する手段を設ける構成をとることが好ましい。こうした手段として、ケーシングの下部に、燃料液位が第2弁室の下端を下回ったときに、第2弁室内に溜まっている燃料を排出する排出機構を設けることができる。排出機構は、燃料液位が第2液位を下回ったときに、第2弁機構が閉じっぱなしになるのを防止することができる。
本発明の他の態様として、上記ケーシングは、上記第1弁室と上記第2弁室とを仕切る仕切壁を備え、上記絞り部は、上記仕切壁に形成されている弁間通路で構成することができる。
また、本発明の他の態様として、燃料タンクの上部に装着され、該燃料タンク内の燃料液位に応じて上記燃料タンク内と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
上記燃料タンク内に連通する第1弁室と、該第1弁室に接続された第2弁室と、上記第1弁室と上記第2弁室とを接続する第1接続通路と、該第1接続通路の開口周縁に形成された第1シール部と、上記第2弁室と上記外部とを接続する第2接続通路と、該第2接続通路の開口周縁部に形成された第2シール部とを有するケーシングと、
上記第1弁室に収納され、上記燃料液位が第1液位に達したときに上昇して上記第1シール部に着座して上記第1接続通路を閉じる第1弁機構と、
上記第2弁室に収納され、上記燃料液位が上記第1液位より高い第2液位に達したときに上昇して上記第2シール部に着座して第2接続通路を閉じる第2弁機構と、
を備え、
上記第1弁室と上記第2弁室の間に絞り部を設け、該絞り部は、上記第1弁機構が上記第1シール部に着座したときに、上記燃料タンクのタンク内圧を上昇させるように上記第1接続通路より通路面積を小さく形成したこと、を特徴とする。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
A.第1実施例
(1) 燃料遮断弁の概略構成
図1は本発明の第1実施例にかかる自動車の燃料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁10を示す側面図、図2は燃料遮断弁10の平面図、図3は図2の3−3線に沿った断面図である。図1において、燃料タンクFTは、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形成されており、そのタンク上壁FTaに取付穴FTbが形成されている。このタンク上壁FTaには、燃料遮断弁10がその下部を取付穴FTbに突入した状態にて取り付けられている。燃料遮断弁10は、給油時に燃料タンクFT内の燃料が第1液位FL1まで上昇したときにキャニスタへの流出を規制するとともにオートストップを機能させ、さらに第2液位FL2を越えたときに過給油を防止するものである。
(2) 燃料遮断弁10の各部の構成
図3において、燃料遮断弁10は、ケーシング20と、第1弁機構50と、第2弁機構60とを主要な構成として備えている。ケーシング20は、第1ケーシング部30と、第1ケーシング部30の上に固定された第2ケーシング部35とを備えており、第1ケーシング部30の第1弁室31S内に第1弁機構50が収納され、第2ケーシング部35の第2弁室35S内に第2弁機構60が収納されている。
図4は第1ケーシング部30および第1弁機構50を分解した断面図、図5は第1ケーシング部30および第1弁機構50を分解した斜視図である。第1ケーシング部30は、第2ケーシング部35(図3)との仕切壁を構成する上壁32と、上壁32の外周部から下方に円筒に形成された側壁33とにより囲まれたカップ形状であり、下方を下開口30aとしている。上壁32の中央部には、第1弁室31Sと第2弁室35S(図3)とを連通する第1接続通路32aが形成されている。第1接続通路32aの第1弁室31S側の開口周縁部は、第1シール部32bになっている。また、第1シール部32bには、該第1シール部32bの一部を切欠いた弁間通路32cが周方向に90゜の等間隔で4つ形成されている。また、側壁33には、周方向に90゜の等間隔で4つ側部連通孔33aが形成されている。側部連通孔33aは、燃料タンクFTと第1弁室31Sとを連通する。上壁32の上面には、上板34aが脚部34bで支持されており、第1接続通路32aに接続される連通路34cが形成されている。上板34aの中央上面には、スプリング支持部34dが突設されている。
第1弁機構50は、第1弁室31S内に収納されており、第1フロート51を備えている。第1フロート51は、下方に開放した浮力室51Sを有するカップ形状であり、上壁52と、上壁52の外周部から円筒形状に突設された側壁53とから形成されている。上壁52は、円形のシート面52aを備えており、シート面52aの外周側に平坦面52bと傾斜面52cとが交互に配置されている。傾斜面52cは、側部連通孔33aに対向するように配置されており、その上方のスペースに沿って第1接続通路32aに接続される通路が形成されている(図3参照)。側壁53には、ガイド突部53aが形成されている。ガイド突部53aは、ガイド穴33b内に突入して第1フロート51の上下方向への昇降をガイドするとともに、第1フロート51の回り止めにより傾斜面52cが側部連通孔33aに対向するように位置決めしている。
図6は第2ケーシング部35および第2弁機構60を分解して示す断面図、図7は第2ケーシング部35および第2弁機構60を分解して示す斜視図である。第2ケーシング部35は、上壁36と、円筒形状の側壁37とにより囲まれカップ形状であり、下方を下部開口35aとしている。上壁36には、第2接続通路36aが形成され、その開口周縁部が第2シール部36bになっている。側壁37の下端部には、外周方向に張り出したフランジ37aが形成されている。フランジ37aは、図4に示す第1ケーシング部30の上段部32dに溶着されることにより第1ケーシング部30と一体になる。また、側壁37の上部には、通気孔37bが形成されている。通気孔37bは、第2弁室35Sに溜まっている燃料を排出するための空気導入口である。上壁36の外周部には、タンク上壁FTa(図3参照)に取り付けるためのフランジ38が延設されている。また、上壁36の中央部には、管体部39が突設されている。管体部39内には、第2接続通路36aに接続される蓋側通路39aが形成されている。
第2弁機構60は、第2弁室35S内に収納されており、第2フロート62と、上部弁機構65と、スプリング70とを備えている。第2フロート62は、下方に開放した浮力室62Sを有するカップ形状であり、上壁63と、側壁64の外周部から円筒形状に突設された側壁64を備えている。上壁63の中央部には、円錐形状の弁部63aが形成されている。側壁64には、ガイド突条64aが上下方向に沿いかつ周方向に等間隔に4箇所形成されている。ガイド突条64aは、第2ケーシング部35の側壁37の内壁に摺動することで第2フロート62が昇降する際の傾きを防止するようにガイドする。第2フロート62は、上壁63の下面と第1ケーシング部30の上板34a(図4)との間に掛け渡されたスプリング70により支持されている。スプリング70は、上板34aの上のスプリング支持部34dにより位置決めされている。
上部弁機構65は、再開弁特性を改善するための弁であり、第2フロート62の上部に昇降可能に支持されており、弁支持部材66と、弁支持部材66に装着されたゴム弁体68とを備えている。弁支持部材66は、円板状の支持上板66aを備え、その中央から上方に弁通路突部66bが突設され、その弁通路突部66bに接続孔66cが貫通している。接続孔66cの下部開口周縁には、下部シール部66dが形成されており、第2フロート62の弁部63aが着離する。支持上板66aの外周部には、支持アーム66eが90゜の間隔で4本斜め下方に向けて突設されている。支持アーム66eには、ガイド穴66fが形成されており、第2フロート62の抜止突起63bを突入させることで上部弁機構65を第2フロート62に対して所定距離だけ昇降可能に支持している。
弁支持部材66の上部であって、弁通路突部66bの外周部には、弁保持凹所66gが形成されている。ゴム弁体68は、弁保持凹所66gにゴム弁体68の支持基部68aが圧入されることで弁支持部材66に支持されている。ゴム弁体68は、支持基部68aの外周部にシート部68bを備え、このシート部68bが第2シール部36bに着離することで第2接続通路36aを開閉する。
(3) 燃料遮断弁の動作
次に、燃料遮断弁10の動作について説明する。図3において、給油により燃料タンクFT内に燃料が供給されると、燃料タンクFT内の燃料液位の上昇につれて燃料タンクFT内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、燃料遮断弁10から管路を経てキャニスタに逃がされる。すなわち、燃料タンクFT内の燃料液位が第1液位FL1に達していない間は、第1フロート51および第2フロート62は、第1弁室31Sおよび第2弁室35Sのそれぞれの第1シール部32b,36bから離間しているから、燃料蒸気は、第1弁室31S、第1接続通路32aを経て第2弁室35S内に入り込み、第2弁室35Sから第2接続通路36a、蓋側通路39aを経てキャニスタに流れ込む。
図8に示すように、燃料タンクFT内の燃料液位FLがさらに上昇して第1液位FL1に達すると、燃料は、第1弁室31S内に流入する。第1フロート51は、その浮力が自重を上回ると速やかに上昇して第1シール部32bに着座して第1接続通路32aを閉じる。この状態では、第1シール部32bに形成した弁間通路32cが第1接続通路32aの通路面積を絞った状態で通気を確保しているから、燃料タンクFT内の燃料蒸気が側部連通孔33aから、第1フロート51の傾斜面52cの上方の通路を経て、さらに弁間通路32c、第2弁室35S、第2接続通路36a、蓋側通路39aを経てキャニスタへ逃がされる。このとき、絞り部を構成する弁間通路32cにより絞られるから、燃料タンクFT内のタンク内圧が上昇する。このタンク内圧の上昇によりインレットパイプ内の液面が上昇して、給油ガンの給油を停止するオートストップを働かせる。しかしながら、弁間通路32cなどの通路は、燃料タンクFTをキャニスタに接続してタンク内圧が急激に上昇することを回避するので、これに伴う燃料の吹き返しを防止することができる。
さらに、図9に示すように、燃料液位FLが第2液位FL2に達すると、側部連通孔33aを塞ぐ。この状態になると、弁間通路32cを通じた第2弁室35Sへの燃料蒸気の流入が絶たれる。第2弁室35Sは、第2接続通路36a、蓋側通路39aを介してキャニスタに接続されており、その内圧はほぼ大気圧に等しい。ところが、燃料タンクFTのタンク内圧は大気圧より高いから、その圧力差により第1弁室31S、弁間通路32cを通じて第2弁室35Sに速やかに燃料が流入する。そして、第2弁室35S内の燃料液位が高さh1に達すると、第2フロート62の浮力およびスプリング70の加重による上方への力と、第2フロート62および上部弁機構65からなる第2弁機構60の自重による下方への力との釣り合いによって、前者が後者を上回ったときに第2弁機構60が上昇して、ゴム弁体68のシート部68bが第2シール部36bに着座して第2接続通路36aを閉じる。これにより、キャニスタへ接続される通路が閉じられ、燃料タンクFT内がキャニスタ側に対して密閉されるから、給油ガンによる過給油を防止することができる。
さらに、図10に示すように、燃料タンクFT内の燃料が消費されて、燃料液位FLが低下すると、第2フロート62は、その浮力を減少してわずかに下降する。第2フロート62の下降により、第2フロート62の弁部63aは、下部シール部66dから離れて、接続孔66cを開く。接続孔66cが通じることにより、上部弁機構65の下方の圧力は、第2接続通路36aの付近と同じ圧力になる。そして、上部弁機構65が下降することで、ゴム弁体68のシート部68bが第2シール部36bから離れて、第2接続通路36aが開かれ、燃料タンクFT内がキャニスタ側に開放される。
ここで、燃料遮断弁10において再開弁特性を向上させることができた理由について説明する。図10において、上部弁機構65の接続孔66cの通路面積をS1、タンク側圧力をP1、キャニスタ側圧力をP0、スプリング荷重をK、第2フロート62と上部弁機構65とを合計した重量をWとすると、次式を満たす値のときに、上部弁機構65のゴム弁体68は閉弁状態から開弁する。
(P1−P0)S1≦W−K ...(1)
式(1)の右辺は、重量Wとスプリング荷重Kとの差で正の値であり、つまり、上部弁機構65に対して開弁方向へ加わる力であり、これを一定であるとすると、左辺は、上部弁機構65のシート部68bが第2シール部36bに吸着するように閉弁方向へ加わっている力である。ここで、通路面積S1が小さいと、大きな差圧(P1−P0)でも開弁する。つまり、キャニスタ側圧力P0が一定であるとすると、大きなタンク側圧力P1でも、開弁することになる。よって、接続孔66cの通路面積を第2接続通路36aの通路面積より小さく設定することで、上部弁機構65は、第2シール部36bから小さな力で開弁する。このように、上部弁機構65のゴム弁体68および第2フロート62の弁部63aによる2段の弁構造により、再開弁特性の向上を促進するように機能する。
(4) 実施例の作用・効果
上記実施例の構成により、以下の作用・効果を奏する。
(4)−1 給油により燃料タンクFT内の燃料液位が第1液位FL1を越えると、第1フロート51が第1接続通路32aの一部を閉じて、燃料タンクFTのタンク内圧が上昇するので、オートストップを働かせることができる。この状態では、弁間通路32cが第2弁室35Sなどを通じて、燃料タンクFTの内圧をキャニスタ側へ逃がすから、燃料の吹き返しを防止することができる。
(4)−2 燃料遮断弁10は、従来の技術で説明したような中間室が不要であるから、燃料タンクFTの上壁付近で燃料が貯まることのないタンク空間、いわゆるデッドスペースを狭くできるので、燃料タンクFTの有効容量を増大させることができる。
(4)−3 給油により燃料液位FLが第1液位FL1より高い第2液位FL2に達したときに、第2弁機構60が第2接続通路36aを閉じて燃料タンクFTをキャニスタ側に対して密閉するから、過給油を防止することができる。
(4)−4 第1液位FL1は第1フロート51の上昇位置で、第2液位FL2は側部連通孔33aの高さ方向の位置で、それぞれ独立して設定することができ、この距離を小さく設定することにより、高さ方向への形状を大きくすることがないので、扁平な燃料タンク形状であって、追加給油量を少なくしたい場合にも適用できる。
(4)−5 図10に示す通気孔37bは、第2弁室35S内に入り込んだ燃料を燃料タンクFT内の燃料液位FLの低下につれて、第2弁室35Sから燃料タンクFT内へ排出するための空気導入口として作用するから、第2弁室35S内の燃料が速やかに排出されて、第2弁機構60が第2接続通路36aを開き、燃料タンクFTからキャニスタ側への通気を確保することができる。
(4)−6 燃料遮断弁10からキャニスタ側への外部への通路は、第2接続通路36aだけであり、しかもシール箇所も第2シール部36bの1箇所で済むから、簡単な構成でシール性を高めかつ液漏れ性を防止する効果に優れている。
(4)−7 図3に示すように、燃料液位が第1液位FL1に近づいて、第1フロート51が上昇すると、側部連通孔33aから第1接続通路32aへ流れる気流が増大する。このとき、ベルヌーイ定理により第1フロート51を第1接続通路32a側へ吸い込むような上昇力が加わるが、側部連通孔33aから第1接続通路32aに流れる気流により傾斜面52cを押す力F0は、傾斜面52cを押す力として加わるが、これは、傾斜面52cに垂直に加わる分力F1と傾斜面52cに沿った分力F2に分けられ、さらに分力F1は、第1フロート51を下げる分力F1aとして作用する。このため、燃料液位が第1液位FL1に近づいたときに、第1フロート51が急激に上昇することがないので、オートストップ液面がバラツクことがない。
(4)−8 第1シール部32bの弁間通路32cは、第1シール部32bの一部を切り欠いて形成されているので、第1フロート51のシート面52aに着座したときに、第1フロート51のシート面52aが第1シール部32bに貼り付きを防止することができる。
B.第2実施例
図11は第2実施例にかかる燃料遮断弁10Bを示す断面図である。第2実施例は、弁間通路32Bcの配置に特徴を有している。すなわち、第1弁室31BSと第2弁室35BSとの間を区画する上壁32Bには、弁間通路32Bcが形成されている。また、第1ケーシング部30Bおよび第1弁機構50Bは、第1実施例と構成が一部異なっている。第1ケーシング部30Bの下開口31Baは、底蓋31Bで覆われており、底蓋31Bに連通孔31Bbが形成されている。
この構成において、燃料液位が第1液位FL1に達すると、燃料は、底蓋31Bの連通孔31Bbを塞ぐとともに第1弁室31BS内と燃料タンクFTとの圧力差により第1弁室31BSのタンクに流入して第1フロート51Bを上昇させ、第1接続通路32Baを閉じる。これにより、燃料タンクFTからキャニスタ側へ流れる通路面積は、弁間通路32Bcで絞られてオートストップを作動させる。さらに燃料液位が第2液位FL2まで達して側部連通孔33Baを塞ぐと、燃料は第2弁室35BSへ流入して第2弁機構60Bにより第2接続通路36Baを閉じて過給油を防止する。
C.第3実施例
図12は第3実施例にかかる燃料遮断弁10Cを示す断面図である。第3実施例は、第2実施例と異なる構成として、ケーシング20Cの第1ケーシング部30Cと第2ケーシング部35Cとを並列に配置して弁間通路32Ccにより接続するとともに、第1および第2ケーシング部30C,35C内に第1弁機構50Cおよび第2弁機構60Cを収納した構成である。第3実施例の構成および開閉動作は第2実施例とほぼ同一であるが、第2弁室35CSに溜まった燃料を排出するための排出機構80を備えている。排出機構80は、底蓋35CPを貫通した排出通路35CPaを貫通する弁体81を備えている。弁体81は、底蓋35CPと係合する係合部81aと、係合部81aの下部から突設されかつ排出通路35CPaを開閉する浮力部81bとを備えている。
上記燃料遮断弁10Cにおいて、燃料液位が第1液位FL1に達したときに、第1弁機構50Cは、第1接続通路32Caを閉じる。このとき、第1接続通路32Caの通路面積は、弁間通路32Ccまで絞られるから燃料タンクFTのタンク内圧が高くなり、オートストップが働く。この状態では、弁体81は上昇しており排出通路35CPaを閉じているので、タンク内圧の上昇を阻害しない。さらに、燃料液位が第2液位FL2に達したときに、燃料が側部連通孔33Caを閉じるから弁間通路32Ccおよび排出機構80を通じて第2弁室35CSに流入して、第2弁機構60Cが上昇して第2接続通路36Caを閉じる。これにより、過給油が防止される。そして、燃料液位が低下したとき、弁体81が下がり、排出通路35CPaを開くから、第2弁室35CSから燃料が排出される。このように、燃料液位FLが低下して第2弁室35CS内の燃料を速やかに排出して第2弁機構60Cが第2接続通路36Caを閉じたままになるのを回避している。
本実施例の燃料遮断弁10Cによれば、第1ケーシング部30Cと第2ケーシング部35Cを並列に配置したことで、燃料タンクFTの扁平化に寄与することができる。
この実施例では、燃料液位が第2液位FL2に到達したときに排出通路35CPaを閉じる構成としたが、第2液位FL2に到達する前に81が排出通路35CPaを閉じる構成をとってもよい。
なお、第3実施例では、第1ケーシング部30Cと第2ケーシング部35Cとを並列配置し、第1ケーシング部30Cの上部の仕切壁に弁間通路32Ccを設けたが、図13に示すように、第1実施例のように第1シール部32Cbに弁間通路32Cc−1を設けても、同様な効果を奏する。
D.第4実施例
図14は第4実施例にかかる燃料遮断弁10Dを示す断面図である。第4実施例は、第1ケーシング部30Dおよび第1弁機構50Dの構成に特徴を有している。すなわち、第1ケーシング部30Dは、第2ケーシング部35Dと並列に配置しかつ取り囲むドーナツ形状であり、その第1弁室31DS内に環状の第1フロート51Dが収納されている。第1フロート51Dは、ドーナツ形状とすることにより同じ浮力を得るために高さを低くでき、扁平化に寄与するとともに、燃料タンクFTのデッドスペースをより小さくできる。
ここで、弁間通路32Dcは、第1ケーシング部30Dの上壁に形成されているが、第1シール部32Dbに形成してもよい。また、底蓋31Dに連通孔31Dbを設け、連通孔31Dbを塞ぐ燃料液位を第1液位FL1に、側部連通孔33Daを塞ぐ燃料液位を第2液位FL2に設定する。また、排出機構として、第1ケーシング部30Dの下部に排出穴30Dbを形成する。排出穴30Dbは、第2弁室35DSの燃料を排出する作用があるが、燃料タンクのタンク内圧を低減することがない小径の通路として形成されている。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
図3に示す第1実施例では、弁間通路32cを第1シール部32bに形成することで絞り部を構成したが、これに限らず、図15に示すように第1弁機構50Eの上部に形成してもよい。すなわち、第1フロート51Eの上部のシート面52Eaに、傾斜面52Ecからシート面52Eaに接続される切欠きにより弁間通路32Ecを形成することで、第1シール部32Ebとの間で絞り部を形成してもよい。
上記実施例の燃料遮断弁は、タンク上壁に形成した取付穴を塞ぐように取り付ける構成について説明したが、これに限らず、いわゆるインタンク式で燃料タンク内の上部に取り付けられる構成であってもよい。
本発明の第1実施例にかかる自動車の燃料タンクの上部に取り付けられる燃料遮断弁を示す側面図である。 燃料遮断弁の平面図である。 図2の3−3線に沿った断面図である。 第1ケーシング部および第1弁機構を分解した断面図である。 第1ケーシング部および第1弁機構を分解した斜視図である。 第2ケーシング部および第2弁機構を分解した断面図である。 第2ケーシング部および第2弁機構を分解した斜視図である。 燃料遮断弁の動作を説明する説明図である。 図8に続く動作を説明する説明図である。 図9に続く動作を説明する説明図である。 第2実施例にかかる燃料遮断弁を示す断面図である。 第3実施例にかかる燃料遮断弁を示す断面図である。 第3実施例の変形例にかかる燃料遮断弁を示す断面図である。 第4実施例にかかる燃料遮断弁を示す断面図である。 第5実施例にかかる第1弁機構を説明する説明図である。
符号の説明
10...燃料遮断弁
20...ケーシング
30...第1ケーシング部
30a...下開口
31S...第1弁室
32b...第1シール部
32...上壁
32a...第1接続通路
32c...弁間通路
32d...上段部
33...側壁
33a...側部連通孔
33b...ガイド穴
34a...上板
34b...脚部
34c...連通路
34d...スプリング支持部
35...第2ケーシング部
35S...第2弁室
35a...下部開口
36...上壁
36a...第2接続通路
36b...第1シール部
37...側壁
37a...フランジ
37b...通気孔
38...フランジ
39...管体部
39a...蓋側通路
50...第1弁機構
51...第1フロート
51S...浮力室
52...上壁
52a...シート面
52b...平坦面
52c...傾斜面
53...側壁
53a...ガイド突部
60...第2弁機構
62S...浮力室
62...第2フロート
63...上壁
63a...弁部
63b...抜止突起
64...側壁
64a...ガイド突条
65...上部弁機構
66...弁支持部材
66a...支持上板
66b...弁通路突部
66c...接続孔
66d...下部シール部
66e...支持アーム
66f...ガイド穴
66g...弁保持凹所
68...ゴム弁体
68a...支持基部
68b...シート部
70...スプリング
FT...燃料タンク
FTa...タンク上壁
FTb...取付穴
FL1...第1液位
FL2...第2液位
10B...燃料遮断弁
30B...第1ケーシング部
31B...底蓋
31BS...第1弁室
31Ba...下開口
31Bb...連通孔
32B...上壁
32Ba...第1接続通路
32Bc...弁間通路
33Ba...側部連通孔
35BS...第2弁室
36Ba...第2接続通路
50B...第1弁機構
51B...第1フロート
60B...第2弁機構
10C...燃料遮断弁
20C...ケーシング
30C...第1ケーシング部
31Ca...排出通路
32Ca...第1接続通路
32Cb...第1シール部
32Cc...弁間通路
32Cc−1...弁間通路
33Ca...側部連通孔
35C...第2ケーシング部
35CPa...排出通路
35CP...底蓋
35CS...第2弁室
36Ca...第2接続通路
50C...第1弁機構
60C...第2弁機構
80...排出機構
81...弁体
81a...係合部
81b...浮力部
10D...燃料遮断弁
30D...第1ケーシング部
30Db...排出穴
31D...底蓋
31DS...第1弁室
31Db...連通孔
32Db...第1シール部
32Dc...弁間通路
33Da...側部連通孔
35D...第2ケーシング部
35DS...第2弁室
50D...第1弁機構
51D...第1フロート
32Eb...第1シール部
32Ec...弁間通路
50E...第1弁機構
51E...第1フロート
52Ea...シート面
52Ec...傾斜面

Claims (16)

  1. 燃料タンク(FT)の上部に装着され、該燃料タンク(FT)内の燃料液位に応じて上記燃料タンク(FT)内と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    上記燃料タンク(FT)内に連通する第1弁室(31S)を形成する第1ケーシング部(30)と、該第1ケーシング部(30)と仕切壁で仕切られた第2弁室(35S)を形成する第2ケーシング部(35)と、上記仕切壁に形成されかつ上記第1弁室(31S)と上記第2弁室(35S)とを接続する第1接続通路(32a)と、上記第2弁室(35S)と上記外部とを接続する第2接続通路(36a)とを有するケーシング(20)と、
    上記第1弁室(31)に収納され、上記燃料液位が第1液位(FL1)に達したときに上昇して上記第1接続通路(32a)を閉じる第1弁機構(50)と、
    上記第2弁室(35S)に収納され、上記燃料液位が上記第1液位(FL1)より高い第2液位(FL2)に達したときに上昇して第2接続通路(36a)を閉じる第2弁機構(60)と、
    を備え、
    上記第1弁機構(50)は、上記第1接続通路(32a)を閉じたときに、上記燃料タンク(FT)のタンク内圧を上昇させるように上記第1弁室(31S)から上記第2弁室(35S)への流量を低減する絞り部を有し、
    上記第1ケーシング部(30)は、上記燃料液位が上記第2液位(FL2)に達したときに燃料で塞がれる側部連通孔(33a)を備え、
    上記ケーシング(20)は、上記側部連通孔(33a)が燃料で塞がれたときに、上記タンク内圧と上記第2弁室(35S)との圧力差により、上記第1弁室(31S)から上記第2弁室(35S)に燃料を流入させて上記第2弁機構(60)が上記第2接続通路(36a)を閉じる気密構造としたこと
    を特徴とする燃料遮断弁。
  2. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記ケーシング(20)は、上記第1接続通路(32a)の開口周縁部に第1シール部(32b)を備え、上記絞り部は、上記第1弁機構(50)と上記第1シール部(32b)との間に形成されている燃料遮断弁。
  3. 請求項2に記載の燃料遮断弁において、
    上記絞り部は、上記第1接続通路(32a)に接続されかつ上記第1シール部(32b)の一部を切り欠いた弁間通路(32c)から形成されている燃料遮断弁。
  4. 請求項2に記載の燃料遮断弁において、
    上記絞り部は、上記第1弁機構(50)の上面の一部を切り欠いた弁間通路(32Ec)から形成されている燃料遮断弁。
  5. 請求項に記載の燃料遮断弁において、
    上記第1弁機構(50)は、上記燃料液位が上記第1液位(FL1)に達したときに上記第1弁室(31S)内に流入する燃料によって浮力を生じて上昇する第1フロート(51)を備え、該第1フロート(51)の上部に、上記側部連通孔(33a)から上記第1接続通路(32a)への気流を導くとともに該気流により第1フロート(51)を下方へ押す分力を生じる傾斜面(52c)を備えた燃料遮断弁。
  6. 請求項に記載の燃料遮断弁において、
    上記第1フロート(51)の側壁(53)は、ガイド突部(53a)を備え、上記第1ケーシング部(30)は、上記ガイド突部(53a)をガイドするガイド穴(33b)を備え、上記ガイド突部(53a)および上記ガイド穴(33b)は、上記第1フロート(51)を上下方向にガイドするとともに回り止めするように構成した燃料遮断弁。
  7. 請求項2に記載の燃料遮断弁において、
    上記第2弁機構(60)は、弁部(63a)を有する第2フロート(62)と、該第2フロート(62)の上部に装着され上記第2接続通路(36a)を開閉するシート部(68b)と、上記第2接続通路(36a)に接続され該第2接続通路(36a)より通路面積の小さい接続孔(66c)とを有する上部弁機構(65)とを備え、上記第2フロート(62)の昇降により上記弁部(63a)で上記接続孔(66c)を開閉するように構成した燃料遮断弁。
  8. 請求項2に記載の燃料遮断弁において、
    上記ケーシング(20)は、上記第1弁室(31S)と並列に上記第2弁室(35S)を配置した燃料遮断弁。
  9. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記ケーシング(20)は上記絞り部が上記仕切壁に形成されている弁間通路(32Bc)を備えている燃料遮断弁。
  10. 請求項に記載の燃料遮断弁において、
    上記第1弁機構(50)は、上記燃料液位が上記第1液位(FL1)に達したときに上記第1弁室(31S)内に流入する燃料によって浮力を生じて上昇する第1フロート(51)を備え、該第1フロート(51)の上部に、上記側部連通孔(33a)から上記第1接続通路(32a)への気流を導くとともに該気流により第1フロート(51)を下方へ押す分力を生じる傾斜面(52c)を備えた燃料遮断弁。
  11. 請求項10に記載の燃料遮断弁において、
    上記第1フロート(51)の側壁(53)は、ガイド突部(53a)を備え、上記第1ケーシング部(30)は、上記ガイド突部(53a)をガイドするガイド穴(33b)を備え、上記ガイド突部(53a)および上記ガイド穴(33b)は、上記第1フロート(51)を上下方向にガイドするとともに回り止めするように構成した燃料遮断弁。
  12. 請求項に記載の燃料遮断弁において、
    上記第2弁機構(60)は、弁部(63a)を有する第2フロート(62)と、該第2フロート(62)の上部に装着され上記第2接続通路(36a)を開閉するシート部(68b)と、上記第2接続通路(36a)に接続され該第2接続通路(36a)より通路面積の小さい接続孔(66c)とを有する上部弁機構(65)とを備え、上記第2フロート(62)の昇降により上記弁部(63a)で上記接続孔(66c)を開閉するように構成した燃料遮断弁。
  13. 請求項に記載の燃料遮断弁において、
    上記ケーシング(20)は、上記第1弁室(31S)と並列に上記第2弁室(35S)を配置した燃料遮断弁。
  14. 請求項13に記載の燃料遮断弁において、
    上記燃料液位が上記ケーシング(20)の上記第2弁室(35S)の下端を下回ったときに、上記第2弁室(35S)内の燃料を排出する排出機構を設けた燃料遮断弁。
  15. 請求項14に記載の燃料遮断弁において、
    上記排出機構は、上記燃料液位が上記第2液位(FL2)に達する以前に閉じるようにした弁である燃料遮断弁。
  16. 燃料タンク(FT)の上部に装着され、該燃料タンク(FT)内の燃料液位に応じて上記燃料タンク(FT)内と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    上記燃料タンク(FT)内に連通する第1弁室(31S)を形成する第1ケーシング部(30)と、該第1ケーシング部(30)と仕切壁で仕切られた第2弁室(35S)を形成する第2ケーシング部(35)と、上記仕切壁に形成されかつ上記第1弁室(31S)と上記第2弁室(35S)とを接続する第1接続通路(32a)と、該第1接続通路(32a)の開口周縁に形成された第1シール部(32b)と、上記第2弁室(35S)と上記外部とを接続する第2接続通路(36a)と、該第2接続通路(36a)の開口周縁部に形成された第2シール部(36b)とを有するケーシング(20)と、
    上記第1弁室(31)に収納され、上記燃料液位が第1液位(FL1)に達したときに上昇して上記第1シール部(32b)に着座して上記第1接続通路(32a)を閉じる第1弁機構(50)と、
    上記第2弁室(35S)に収納され、上記燃料液位が上記第1液位(FL1)より高い第2液位(FL2)に達したときに上昇して上記第2シール部(36b)に着座して第2接続通路(36a)を閉じる第2弁機構(60)と、
    を備え、
    上記ケーシング20は、上記第1弁室(31S)と上記第2弁室(35S)の間に絞り部を設け、該絞り部は、上記第1弁機構(50)が上記第1シール部(32b)に着座したときに、上記燃料タンク(FT)のタンク内圧を上昇させるように上記第1接続通路(32a)より通路面積を小さく形成し、
    上記第1ケーシング部(30)は、上記燃料液位が上記第2液位(FL2)に達したときに燃料で塞がれる側部連通孔(33a)を備え、
    上記ケーシング(20)は、上記側部連通孔(33a)が燃料で塞がれたときに、上記タンク内圧と上記第2弁室(35S)との圧力差により、上記第1弁室(31S)から上記第2弁室(35S)に燃料を流入させて上記第2弁機構(60)が上記第2接続通路(36a)を閉じる気密構造としたこと、
    を特徴とする燃料遮断弁。
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