JP2010173397A - 燃料遮断弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、満タン時に連通孔35cが塞がれている燃料液面である場合において、過剰な燃料蒸気が発生してタンク内圧が上昇しても、タンク内圧を所定以下に調圧する燃料遮断弁10を提供する。
【解決手段】燃料遮断弁10は、弁室30Sを有するケーシング20と、弁室30Sに収納され、燃料タンク内の燃料液位に応じて昇降するフロート機構50とを有する。ケーシング20の側壁部32には、燃料タンクFTと弁室30Sとを接続するオリフィス穴32aが形成され、底板35には連通孔35cが形成されている。連通孔35cが燃料で塞がれたときに、弁室30Sとタンク内圧との差圧により燃料を弁室30Sに導いて、フロート機構50が閉じ動作を行なう。一方向弁である調圧弁70が、タンク内圧が給油時のタンク内圧より高い値に設定された開弁圧P1を越えたときに開き、タンク内圧を所定圧以下に維持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁に関する。
従来、燃料タンクの上部には、燃料の蒸発ガスをキャニスタへ逃すための接続通路が設けられており、この接続通路に、燃料遮断弁が装着されている。燃料遮断弁は、弁室内に燃料液位により浮力を増減して昇降するフロートを収納しており、このフロートの上部に接続通路を開閉する弁体を備えた構成が一般的である。燃料タンクの燃料液位が上昇すると、フロートが浮力を増大してフロートと一体に弁体が上昇することで接続通路が閉じて、燃料の外部への流出が防止される。
こうした構成の一つとして特許文献1に記載されている燃料遮断弁は、給油時に満タンとなったことを検知するための満タン検知装置として機能する。すなわち、満タン検知装置は、弁室を形成するケーシングと、フロートとを備え、ケーシングの底面の導入開口を塞いだときに燃料タンクの内圧を高めて、燃料タンクの内圧と弁室との差圧により燃料を弁室内に導入して、フロートを上昇させて接続通路を閉じ、これにより、タンク内圧を高めて給油ガンをオートストップさせるものである。そして、フロートが上昇した状態から、ケーシングに形成したオリフィス穴から弁室に燃料タンク内の燃料蒸気を導入することで、弁室内とタンク内圧との差圧が減少し、フロートが下降する。
しかしながら、上記従来の燃料遮断弁では、満タン状態の燃料で導入開口が塞がれている状態にて、走行中などに燃料温度が上昇し、過剰な燃料蒸気が発生したときに、オリフィス穴だけが外部への通気路となる。しかし、オリフィス穴だけでは、上述した満タン状態で過剰な燃料蒸気が発生したときに、タンク内圧が十分に低下しないという課題があった。
特開2007−092834号公報
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを踏まえ、満タン時に連通孔が塞がれている燃料液面である場合において、過剰な燃料蒸気が発生してタンク内圧が上昇しても、所定以下に調圧する燃料遮断弁を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
適用例1は、燃料タンクの上部に装着され、該燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで上記燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
上記接続通路を形成した天井壁部と、該天井壁部の外周部から下方に向けて円筒状に突設されオリフィス穴を有する側壁部と、該側壁部の下部に設けられた底板を有し、これらに囲まれた弁室を形成するケーシングと、
上記弁室に収納され、上記燃料タンク内の燃料液位に応じて昇降するフロートと、該フロートの上部に設けられた弁部とを有するフロート機構と、
上記ケーシングの側壁部に装着され、上記燃料タンク内と弁室とを連通遮断する調圧弁と、
を備え、
上記ケーシングは、上記オリフィス穴より下方に形成され上記燃料タンク内と上記弁室とを連通する連通孔を備え、上記燃料液位が第1液位に達して上記連通孔が主に燃料で塞がれたときに、上記弁室とタンク内圧との差圧により燃料を上記弁室に導いて、上記フロート機構を閉じ動作をさせるように構成し、
上記調圧弁は、上記第1液位で液没しない位置に設けられ、上記タンク内圧が給油時のタンク内圧より高い値に設定された開弁圧を越えたときに開く一方向弁であること、を特徴とする。
適用例1に記載の燃料遮断弁を用いた燃料タンク内の燃料液位が所定液位に達すると、連通孔が燃料液位で塞がれることによって、燃料タンク内の圧力が上昇して、燃料タンク内の圧力と弁室内の圧力との差圧が増大する。この差圧により、燃料タンク内から弁室内に燃料が流れ込む。この流入した燃料により、フロートが浮力により上昇すると、フロートと一体に弁部も上昇する。そして、弁部が接続通路を閉じることで、燃料タンクを外部に対して遮断し、燃料タンクから外部へ燃料が流出するのを防止する。
また、ケーシングの側壁部に調圧弁が設けられている。調圧弁は、タンク内圧が給油時のタンク内圧より高い値に設定された開弁圧を越えたときに開く一方向弁である。したがって、調圧弁は、満タン時に、燃料で連通孔が塞がれている状態にて、走行中などに燃料温度が上昇し、過剰な燃料蒸気が発生したときに開くから、タンク内圧が外部に逃がされ、タンク内圧を所定以下に制御することができる。
ここで、調圧弁の開弁圧は、給油時におけるタンク内圧より大きな所定値に設定されているから、給油時のように、タンク内圧が開弁圧より小さい場合には、調圧弁は開かない。したがって、給油時における燃料遮断弁からタンク内圧を逃がす通路は、オリフィス穴だけしかなく、燃料遮断弁のサイフォン現象による閉弁動作に支障がなく、確実にオートストップを行なわせることができる。
[適用例2]
適用例2の調圧弁は、上記燃料タンク内と上記弁室とを連通する弁開口と、該弁開口を開閉するとともに上記タンク内圧が上記開弁圧を越えたときに弾性変形することで開弁動作を行なう調圧弁体を備えている構成をとることができる。調圧弁は、ボール弁や、ポペット弁などの種々の一方向弁を用いることができるが、弾性変形することで開弁動作を行なう弁体を用いることで、スプリングなどを用いないで、1部品で簡単に構成することができる。
本発明の一実施例にかかる自動車の燃料タンクの上部に取り付けられる燃料遮断弁を示す断面図である。 燃料遮断弁を分解した断面図である。 フロート機構を一部破断して分解した斜視図である。 上部弁体の付近を示す断面図である。 上部弁体を分解した斜視図である。 調圧弁を示す断面図である。 調圧弁を分解した断面図である。 燃料遮断弁の動作を説明する説明図である。 図8に続く動作を説明する説明図である。 他の実施例にかかる調圧弁を示す断面図である。 さらに他の実施例にかかる燃料遮断弁を示す断面図である。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
(1) 燃料遮断弁10の概略構成
図1は本発明の一実施例にかかる自動車の燃料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁10を示す断面図である。図1において、燃料タンクFTは、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形成されており、そのタンク上壁FTaに取付穴FTbが形成されている。タンク上壁FTaには、燃料遮断弁10がその下部を取付穴FTbに突入した状態にて取り付けられている。燃料遮断弁10は、給油時に燃料タンク内の燃料が所定液位まで上昇したときにキャニスタへの流出を規制するとともにオートストップを機能させ、さらに過給油を防止するものである。燃料遮断弁10は、ケーシング20と、フロート機構50と、スプリング68とを主要な構成として備えている。ケーシング20は、ケーシング本体30と、底板35と、蓋体40とを備え、ケーシング本体30と底板35とにより囲まれたスペースが弁室30Sになっており、この弁室30Sにスプリング68に支持されたフロート機構50が収納されている。
(2) 燃料遮断弁10の各部の構成
図2は燃料遮断弁10を分解した断面図である。ケーシング本体30は、天井壁部31と側壁部32とにより囲まれたカップ形状であり、下部を開口30aとしている。天井壁部31の中央部には、下方に向けて突設された通路形成突部31aが形成されており、この通路形成突部31aに弁室30Sに接続する接続通路31bが貫通形成されている。接続通路31bの弁室30S側は、第1シール部31cになっている。側壁部32の上部には、細径のオリフィス穴32aが形成されている。側壁部32の内壁には、フロート機構50を上下方向にガイドするための下ガイド32dおよび下ガイド32dと一体の下ガイド32eが突設されている。
また、側壁部32の下部には、底板35を取り付けるための係合爪32fが形成されている。底板35は、ケーシング本体30の開口30aを閉じる部材であり、円板状の底本体35aと、底本体35aの外周に形成された係合爪35bを備え、係合爪35bがケーシング本体30の係合爪32fに係合することにより、ケーシング本体30の開口30aを閉じるように装着されている。底板35には、連通孔35cおよびスプリング68の下端を支持するためのスプリング支持部35dが形成されている。連通孔35cは、第1液位FL1(図1)、つまり給油時における閉弁液位に配置された穴である。
蓋体40は、蓋本体41と、蓋本体41の中央から側方へ突出した管体部42と、蓋本体41の外周に形成されたフランジ43とを備え、これらを一体に形成している。管体部42には、管通路42aが形成されており、この管通路42aの一端は、接続通路31bを通じてケーシング本体30の弁室30Sに接続され、他端はキャニスタ(図示省略)側に接続される。蓋本体41の下部には、ケーシング本体30の上端を溶着する内側溶着部43aが形成されており、また、フランジ43の下端部には、燃料タンクFTのタンク上壁FTaに溶着される外側溶着部43bが形成されている。
フロート機構50は、フロート51と、フロート51の上部に配置された上部弁体60とを備えている。フロート51は、第1フロート部52と、第2フロート部55とを備え、これらを一体に組み付けている。第1フロート部52は、下方に開放した収納室53を有するカップ形状である。収納室53は、第2フロート部55を収納するための有底孔であり、大径孔53aと、大径孔53aの上部に形成された小径孔53bとを備え、その間が半径方向に拡径した段部からなるスプリング支持部53cになっている。スプリング支持部53cは、スプリング68の上端を支持している。スプリング68は、収納室53の外周部であって、第2フロート部55の外周部との間で形成されるスプリング収納間隙53eに収納されている(図1参照)。また、収納室53は、第1フロート部52の径方向に4箇所(図示の状態)または2箇所形成された係合穴53dにより第1フロート部52の外に接続されている。第1フロート部52の上部には、弁支持部52aが形成されている。弁支持部52aは、上部弁体60を首振り可能に支持する部位であり、ほぼ円錐形状の突起(凸形状)である支持部52bを備えている。弁支持部52aの外周部には、上部弁体60を抜止するための環状突部52cが形成されている。
図3はフロート機構50を分解した斜視図である。第2フロート部55は、収納室53に挿入されるほぼ円筒形状の大径部56と、小径部57とを備え、収納室53に摺動可能に形成されている。また、大径部56の上部には、係合爪56aが形成されている。係合爪56aは、第1フロート部52が上昇したときに、第2フロート部55を引き上げることが可能なように、第1フロート部52の係合穴53dに係合している。
図4は上部弁体60の付近を示す断面図である。上部弁体60は、再開弁特性を改善するための弁であり、フロート51の弁支持部52aに昇降可能かつ首振り可能に支持されており、第1弁部61と、第1弁部61に装着されたシート部材64と、第2弁部65とを備えている。第1弁部61は、ほぼ円筒の第1弁本体62を備え、この第1弁本体62内に支持孔62aが軸方向に形成されている。第1弁本体62の上部には、シート部材64を取り付けるための取付部62bが形成されている。また、第1弁本体62の外周部には、環状凹所62cが形成され、その環状凹所62cに支持孔62aを外部に接続するための通気孔62dが4箇所形成されている。図5は上部弁体60を分解した斜視図である。第1弁本体62の下部には、スリット62eが形成されており、スリット62eにより固定片62iから係合片62gが弾性変形可能に形成されている。係合片62gには、係合穴62hが形成されている。
シート部材64は、第1シール部31c(図4)に着離する第1シート部64aと、支持孔62aに接続される接続孔64bと、接続孔64bの下端部に形成されたシール部64cと、取付部64dとを備え、ゴム材料により一体成形されている。シート部材64は、取付部64dで第1弁本体62の取付部62bに装着されており、第1シート部64aが第1弁本体62の上面に対して間隙を有することで、第1シール部31cに着座するときに弾性変形してシール性を高めている。
第2弁部65は、円筒形状の第2弁本体66を備えている。第2弁本体66には、下方を開放した有底孔66a(図4)が形成されており、この有底孔66aの底中央部に、凹形状の被支持部66bが形成されている。被支持部66bは、フロート51の支持部52b上に載置されることにより、第2弁部65が支持部52bを支点として首振り可能に支持されている。また、第2弁本体66の上面には、第2シート部66cが形成されており、第2シート部66cは、第1弁部61のシール部64cに着離することにより接続孔64bを開閉するように形成されている。第2弁本体66の下部には、抜止爪66dが2箇所に形成されており、第1弁本体62の係合穴62hに係合することにより、第1弁部61を第2弁部65に対して昇降可能に支持している。各々の抜止爪66dの上部には、係合穴66eが形成されており、フロート51の環状突部52c(図4)に係合することにより、第2弁部65がフロート51に対して昇降可能に支持および抜止めされている。また、第2弁本体66の外周部には、第2弁部65を上下方向にガイドするためのガイド突条66fが形成されている。ガイド突条66fは、第2弁本体66の側壁に周方向に等間隔に4箇所、上下方向にリブ形状に突設されており、支持孔62aの内壁面に摺動可能になっている。
図1において、ケーシング本体30の側壁部32には、第1液位で液没しない位置に調圧弁70が装着されている。調圧弁70は、オリフィス穴32aの下方に配置され、弁室30Sと燃料タンクFTとを連通遮断する一方向弁である。図6は調圧弁70を示す断面図、図7は70を組み付ける前の状態を示す断面図である。図7において、調圧弁70は、ケーシング本体30の側壁部32の取付穴32gに溶着された弁ケーシング72と、弁ケーシング72に装着された調圧弁体76とを備えている。弁ケーシング72は、円筒状の側壁74と、側壁74の一端部に形成された通路形成突部75とを備えたカップ形状である。調圧弁体76が弁ケーシング72の通路形成突部75を貫通している弁内流路75aを開くことで、タンク内圧の正圧を解消する弁である。通路形成突部75は、弁内流路75aに臨んで設けられた弁開口75bと、弁開口75bに臨みかつその中央下面に設けたシール部75cとを備えている。調圧弁体76は、傘状のゴム製の弁体で形成されており、傘状の弁部77と、弁部77の中心部から突設された支持部78と、支持部78の外周部に突設された抜止部79とを備えている。弁部77には、シート部77aが形成されている。調圧弁体76は、支持部78が弁挿入孔75dに圧入されることにより弁ケーシング72に支持されるとともに、支持部78と通路形成突部75との隙間で弁内流路75aを形成している。
この調圧弁体76の構成において、図6に示すように、燃料タンクFT内が正圧になって開弁圧P1を越えると、弁部77の表面および裏面に加わる圧力のバランスによって弁部77を撓ませる弾性力を越えるから、シート部77aがシール部75cから離れる。これにより、燃料タンクFTから弁内流路75a、図1に示す弁室30S、接続通路31b、管通路42aを通じて外部に接続されて、燃料タンク内の給油時より大きな正圧が解消されるように作用する。
(3) 燃料遮断弁10の動作
図1に示すように、給油により燃料タンクFT内に燃料が供給されると、燃料タンクFT内の燃料液位の上昇につれて燃料タンクFT内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、底板35の連通孔35c、および側壁部32と底板35との間隙を通じて、弁室30S内に流入する。さらに、燃料蒸気は、弁室30Sから接続通路31b、管通路42aを通じて、キャニスタ側へ逃がされる。そして、図8に示すように、燃料タンクFT内の燃料液位が第1液位FL1に達すると、燃料は主に連通孔35cを塞ぐことにより、燃料タンクFT内のタンク内圧が上昇する。この状態では、タンク内圧と弁室30S内の圧力差が大きくなり、液体燃料が主に連通孔35cを通じて、サイフォン現象により弁室30Sに流れ込み、燃料液位が弁室30S内を上昇する。そして、弁室30S内の燃料液位が高さh0に達すると、フロート機構50の浮力およびスプリング68の荷重による上方への力と、フロート機構50の自重による下方への力との釣り合いによって、前者が後者を上回りフロート機構50が一体になって上昇して、シート部材64が第1シール部31cに着座して接続通路31bを閉じる。このとき、燃料タンクFTが外部に接続されている通路は、調圧弁70が閉弁状態であると、オリフィス穴32aだけであり、しかもオリフィス穴32aの通路面積が小さいから、タンク内圧が上昇して、インレットパイプ内に燃料が溜まり、給油ガンに燃料が触れると、オートストップを働かせ、追加給油を防止する。このように、燃料タンクへの給油の際等に、燃料タンクから燃料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンク外へ流出するのを防止することができる。
一方、給油が終了すると、弁室30Sとタンク内圧が同圧になり、オリフィス穴32aを通じて燃料タンクFT内から弁室30Sに気体が導入され、弁室30Sとタンク内圧が同圧になると、弁室30S内の燃料液位が低下して、フロート51は、その浮力を減少して下降する。そして、図9において、フロート51の下降により、フロート51の環状突部52cと第2弁部65の抜止爪66dとの係合を介して、フロート51は、第2弁部65を引き下げる。これにより、第2シート部66cは、シール部64cから離れて、接続孔64bを開く。接続孔64bの連通により第1弁部61の下方の圧力は、接続通路31bの付近と同じ圧力になる。また、抜止爪66dが係合穴62hに係合しているから、第2弁部65を介して第1弁部61も引き下げる。そして、第1弁部61が下降することで、シート部材64が第1シール部31cから離れて、接続通路31bが開かれる。このように、上部弁体60は、フロート機構50の開弁をスムーズに行なわせる再開弁特性の向上を促進するように機能する。
(4) 実施例の作用・効果
上記実施例の構成により、以下の作用・効果を奏する。
(4)−1 図8に示すように、給油時に、燃料液位が第1液位FL1に達して燃料が連通孔35cを塞いだ場合において、この時点におけるタンク内圧と弁室30Sとの圧力差は大きいから、サイフォン現象により弁室30S内に燃料が速やかに入り、フロート機構50が上昇位置まで上昇して上部弁体60で接続通路31bを閉じて、燃料タンクFTから外部へ燃料が流出するのを防止することができる。
(4)−2 調圧弁70の開弁圧P1は、給油時におけるタンク内圧より大きな値に設定されているから、給油時のように、タンク内圧が開弁圧P1より小さい場合には、調圧弁70は開かない。したがって、給油時における燃料遮断弁10からタンク内圧を逃がす通路は、通気面積の小さいオリフィス穴32aだけしかなく、燃料遮断弁10のサイフォン現象による閉弁動作に支障がなく、確実にオートストップを行なわせることができる。
(4)−3 満タン時に、燃料で連通孔35cが塞がれている状態にて、走行中などに燃料温度が上昇し、過剰な燃料蒸気が発生したときに、オリフィス穴32aだけが外部への通気路となるが、オリフィス穴32aだけの通気だけでは、タンク内圧が十分に低下しない場合がある。このような場合に、図6に示すように、タンク内圧が大きくなって、調圧弁体76の弁部の表面および裏面に加わる圧力のバランスによって弁部77を撓ませる弾性力を越えると、シート部77aがシール部75cから離れるように弾性変形する。このような弁部77の弾性変形により、調圧弁70が開くことにより、弁内流路75aを通じてタンク内圧が外部に逃がされ、タンク内圧を所定以下に制御することができる。
(5) 他の実施例
この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例における調圧弁70Bとしての一方向弁は、ゴム弁体の弾性力を利用した構成としたが、これに限らず、各種の構成を用いることができ、例えば、図10に示すように、調圧弁70Bは、ケーシング本体30Bに取り付けられる弁ケーシングを省略して側壁部32Bに取り付ける構成や、爪などのスナップフィットの構成や、汎用のボール弁を用いていてもよい。
図11は他の実施例にかかる燃料遮断弁10Cを示す断面図である。本実施例は、連通孔32Cbの配置に特徴を有する。ケーシング20Cを構成するケーシング本体30Cの側壁部32Cの中程に、連通孔32Cbが形成されている。すなわち、連通孔32Cbは、周方向に2箇所、180゜の間隔、または4箇所90゜の間隔で配置されており、燃料液位が連通孔32Cbを塞ぐ第1液位FL1に達すると、燃料が弁室30CSに吸い込まれ、フロート機構50Cの閉弁動作を開始する。このように、連通孔32Cbの位置は、調圧弁70Cの下方でフロート機構50Cの閉弁動作に支障のない位置であれば、他の要素を考慮して適宜設定することができる。
10…燃料遮断弁
10C…燃料遮断弁
20…ケーシング
20C…ケーシング
30…ケーシング本体
30B…ケーシング本体
30C…ケーシング本体
30S…弁室
30a…開口
30CS…弁室
31…天井壁部
31a…通路形成突部
31b…接続通路
31c…第1シール部
32…側壁部
32B…側壁部
32C…側壁部
32a…オリフィス穴
32d…下ガイド
32e…下ガイド
32f…係合爪
32g…取付穴
32Cb…連通孔
35…底板
35a…底本体
35b…係合爪
35c…連通孔
35d…スプリング支持部
40…蓋体
41…蓋本体
42…管体部
42a…管通路
43…フランジ
43a…内側溶着部
43b…外側溶着部
50…フロート機構
50C…フロート機構
51…フロート
52…第1フロート部
52a…弁支持部
52b…支持部
52c…環状突部
53…収納室
53a…大径孔
53b…小径孔
53c…スプリング支持部
53d…係合穴
53e…スプリング収納間隙
55…第2フロート部
56…大径部
56a…係合爪
57…小径部
60…上部弁体
61…第1弁部
62…第1弁本体
62a…支持孔
62b…取付部
62c…環状凹所
62d…通気孔
62e…スリット
62g…係合片
62h…係合穴
62i…固定片
64…シート部材
64a…第1シート部
64b…接続孔
64c…シール部
64d…取付部
65…第2弁部
66…第2弁本体
66a…有底孔
66b…被支持部
66c…第2シート部
66d…抜止爪
66e…係合穴
66f…ガイド突条
68…スプリング
70…調圧弁
70B…調圧弁
70C…調圧弁
72…弁ケーシング
74…側壁
75…通路形成突部
75a…弁内流路
75b…弁開口
75c…シール部
75d…弁挿入孔
76…調圧弁体
77…弁部
77a…シート部
78…支持部
79…抜止部
FT…燃料タンク
FTa…タンク上壁
FTb…取付穴

Claims (2)

  1. 燃料タンク(FT)の上部に装着され、該燃料タンク(FT)内と外部とを接続する接続通路(31b)を開閉することで上記燃料タンク(FT)と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    上記接続通路(31b)を形成した天井壁部(31)と、該天井壁部(31)の外周部から下方に向けて円筒状に突設されオリフィス穴(32a)を有する側壁部(32)と、該側壁部(32)の下部に設けられた底板(35)を有し、これらに囲まれた弁室(30S)を形成するケーシング(20)と、
    上記弁室(30S)に収納され、上記燃料タンク(FT)内の燃料液位に応じて昇降するフロート(51)と、該フロート(51)の上部に設けられた弁部とを有するフロート機構(50)と、
    上記ケーシング(20)の側壁部(32)に装着され、上記燃料タンク(FT)内と弁室(30S)とを連通遮断する調圧弁(70)と、
    を備え、
    上記ケーシング(20)は、上記オリフィス穴(32a)より下方に形成され上記燃料タンク(FT)内と上記弁室(30S)とを連通する連通孔(35c)を備え、上記燃料液位が第1液位(FL1)に達して上記連通孔(35c)が主に燃料で塞がれたときに、上記弁室(30S)とタンク内圧との差圧により燃料を上記弁室(30S)に導いて、上記フロート機構(50)を閉じ動作をさせるように構成し、
    上記調圧弁(70)は、上記第1液位(FL1)で液没しない位置に設けられ、上記タンク内圧が給油時のタンク内圧より高い値に設定された開弁圧(P1)を越えたときに開く一方向弁であること、
    を特徴とする燃料遮断弁。
  2. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記調圧弁(70)は、上記燃料タンク(FT)内と上記弁室(30S)とを連通する弁開口(75b)と、該弁開口(75b)を開閉するとともに上記タンク内圧が上記開弁圧(P1)を越えたときに弾性変形することで開弁動作を行なう調圧弁体(76)を備えている燃料遮断弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193778A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Toshiba Shomei Precision Kk 燃料電池用圧力開放弁及び燃料電池用燃料タンク
CN105034794A (zh) * 2015-08-14 2015-11-11 合肥邦立电子股份有限公司 液位传感器进出气呼吸阀压力平衡及流量检测装置
CN107300040A (zh) * 2017-07-14 2017-10-27 安徽红星阀门有限公司 一种直埋排气阀

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