JP4561687B2 - タンク用流路構造体および燃料遮断弁 - Google Patents
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Description
燃料タンクの内部と外部とを連通する接続孔と、該接続孔とほぼ同じ通路面積でありかつ該接続孔から流出する気体を屈曲した方向へ導く接続通路を形成する流体ガイド部と、上記接続通路に接続され断面形状が円形である管通路を形成する管体部と、を備えたタンク用流路構造体であって、
上記流体ガイド部は、上記接続通路を、上記接続孔の上方に位置し該接続孔からの気流を上記屈曲した方向に向かわせる曲通路部および該曲通路部を上記管通路に接続する連絡通路部により構成し、
さらに、上記流体ガイド部は、
上記曲通路部の下部に位置する末端部が上記接続孔の開口周縁部と一致するように形成され、
上記曲通路部の上記接続孔と対向する部分に、上記接続孔の末端部から上方へ傾斜するように傾斜面を形成し、該傾斜面は、上記接続孔を含む面と平行な面で切った断面が直線状をなすように構成され、
上記連絡通路部が上記傾斜面の断面形状の直線から上記管通路の断面形状の円形に近づくように徐々に変形していること、
を特徴とする。
燃料タンクの内部と外部とを連通する接続孔と、該接続孔とほぼ同じ通路面積でありかつ該接続孔から流出する気体を屈曲した方向へ導く接続通路を形成する流体ガイド部48と、上記接続通路に接続され断面形状が円形である管通路を形成する管体部45と、を備えたタンク用流路構造体であって、
上記流体ガイド部は、上記接続通路を、上記接続孔の上方に位置し該接続孔からの気流を水平方向に向かわせる曲通路部および該曲通路部を上記管通路に接続し水平方向に配置された連絡通路部により構成し、
さらに、上記流体ガイド部は、
上記曲通路部の下部に位置する末端部が上記接続孔の開口周縁部と一致するように形成され、
上記曲通路部の上記接続孔と対向する部分に、上記接続孔の末端部から上方へ傾斜するように傾斜面を形成し、該傾斜面は、上記接続孔を含む面と平行な面で切った断面が直線状をなすように構成され、
上記連絡通路部が上記傾斜面の断面形状の直線から上記管通路の断面形状の円形に近づくように徐々に変形していること、
を特徴とする。
すなわち、接続通路は、接続孔の上方に位置しているから、流れの妨げとなる壁面などがなく、圧力損失が小さい。
また、接続孔から流出する上昇気流は、曲通路部内を流れるときに水平方向へ曲げられ、連絡通路部を通じて外部に流される。接続孔から流出した上昇気流は、曲通路部の傾斜面に当たる。傾斜面は、接続孔を含む面と平行な面で切ったときの断面が直線状であるから、上昇気流を曲通路部の中央部に集中する流れとしないで連絡通路部へ向かわせる。すなわち、傾斜面に当たった気流は、曲通路部内で局部的に圧力が集中せず、連絡通路部へ導かれるから、圧力損失を低減する。
上記燃料タンクの上部に配置されかつ上記接続孔を有する通路形成部材と、該通路形成部材を囲みかつ該通路形成部材に密着するように固定され上記流体ガイド部を有する通気路本体と、該通気路本体から水平方向に突出し上記管通路を有する管体部とを備え、上記流体ガイド部により形成された通路溝と上記通気路本体に接合されかつ上記通路溝に沿って塞ぐ上記通路形成部材とにより形成されている構成をとることができる。
上記ガイド部の位置決め部は、連絡通路部に挿入されることで通気路本体を位置決めすることができ、また、ガイド部は、連絡通路部の通路形成面も構成し、気流を管通路にスムーズに流すことができる。このように、ガイド部は、位置決め作用の他に、連絡通路部の一部も形成しているので、その配置や構成を簡略化することができる。
この構成の一態様として、上記通気路本体は、上記通路形成部材の上部を覆うとともに上記通路形成部材との間に上記液トラップ室を形成する蓋本体を備え、該蓋本体の上部から上記管体部が突設されている構成をとることができる。
燃料タンク内を外部に接続しかつ屈曲した面を有する流体ガイド部により形成された接続通路を連通遮断する燃料遮断弁において、
上壁を構成する通路形成部材と側壁とにより囲まれ燃料タンク内に接続される弁室を有し、上記接続通路とほぼ同じ通路面積でありかつ上記弁室側への開口である接続孔を上記通路形成部材に設けたケーシング本体と、
上記通路形成部材と一体になって燃料タンクの上部に固定するための蓋本体と、上記接続通路に接続され断面形状が円形である管通路を形成する管体部とを有する蓋体と、
上記弁室内に収納され、上記燃料タンク内の燃料液面にしたがって昇降することで上記接続通路を開閉するフロートと
を備え、
上記流体ガイド部は、上記接続通路を、上記接続孔の上方に位置し、該接続孔からの気流を水平方向に向かわせる曲通路部および該曲通路部と上記管通路とを接続し水平方向に配置された連絡通路部により構成し、
さらに、上記流体ガイド部は、
上記曲通路部の下部に位置する末端部が上記接続孔の開口周縁部と一致するように形成され、
上記曲通路部の上記接続孔と対向する部分に、上記接続孔の末端部から上方へ傾斜するように傾斜面を形成し、該傾斜面は、上記接続孔を含む面と平行な面で切った断面が直線状をなすように構成され、
上記連絡通路部が上記傾斜面の断面形状の直線から上記管通路の断面形状の円形に近づくように徐々に変形していること、
を特徴とする。
(1) 燃料遮断弁10の概略構成
本実施例にかかるタンク用流路構造体は、自動車の燃料タンクの上部に取り付けられる燃料遮断弁に好適に適用することができる。図1は燃料遮断弁10の断面図である。図1において、燃料タンクFTは、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形成されており、そのタンク上壁FTaに取付穴FTbが形成されている。このタンク上壁FTaには、燃料遮断弁10がその下部を取付穴FTbに突入した状態にて取り付けられている。燃料遮断弁10は、ケーシング20と、フロート機構50と、スプリング70とを主要な構成として備えている。ケーシング20は、ケーシング本体30と、底部材37と、蓋体40とを備え、ケーシング本体30と底部材37とにより囲まれたスペースが弁室30Sになっており、この弁室30Sにスプリング70に支持されたフロート機構50が収納されている。
また、ケーシング本体30の上部と蓋体40との間には、弁室30Sを外部に対して接続する接続通路42が形成されている。接続通路42は、燃料タンクFT内の燃料蒸気を弁室30Sを通じて外部へ逃がすとともに、給油時に燃料タンクFT内の燃料が所定液位FL1まで上昇したときにキャニスタへの流出を規制してオートストップを機能させるものである。
図2は燃料遮断弁10を分解した断面図である。図3はケーシング本体30を示す斜視図である。ケーシング本体30は、上壁を形成する通路形成部材31と、側壁32とにより囲まれたカップ形状であり、その下部を開口30aとしている。通路形成部材31は、上方に張り出した湾曲面からなる壁本体31aと、壁本体31aの外周部に沿って形成された内側溶着用フランジ31bとを備えている。通路形成部材31の中央部には、接続通路42の一部を構成する接続孔31dが貫通形成されている。接続孔31dの弁室30S側は、シール部31c(図2)になっている。
また、図3に示すように、通路形成部材31の外周部には、蓋体40を位置決めするためのガイド部33が突設されている。ガイド部33は、位置決め部33aと、接続通路42の一部を構成する通路形成面33bとを備えている。位置決め部33aは、平行な立壁33c,33cから形成されている。通路形成面33bは、立壁33c,33cの間に曲面に形成されている。
蓋本体41は、湾曲した蓋内壁41aと、蓋内壁41aの外周部のフランジ46とを備えている。フランジ46は、ケーシング本体30の内側溶着用フランジ31bを溶着する内側溶着端46aと、内側溶着端46aの外周部に延設され燃料タンクFTのタンク上壁FTaに溶着される外側溶着部46bとを備えている。
流体ガイド部48は、接続孔31dに接続された傾斜面48aと、接続孔31dの上方に配置された平面から形成された通路上面48bとを備えている。傾斜面48aは、曲通路部43の接続孔31dと対向する面として形成され、つまり上記接続孔31dの周縁部から上方へ傾斜するように形成されている。傾斜面48aの円弧形状は、接続孔31dの中心Opから管通路45a側および下方に偏心した中心Owをその円弧の中心とした形状である。また、流体ガイド部48の下端である末端部48cは、接続孔31dの開口縁と連続した面上に形成されている。
図9および図10に示すように、連絡通路部44は、通路上面48bの断面形状を徐々に管通路45aの断面円形に向かうように形成されている。すなわち、通路溝44aは、平面である通路上面48bを、断面円形の管通路45aに接続するために徐々に断面変形を円形に近づくように滑らかな曲面としている。また、壁本体31aは、通路溝44aを塞ぐことで連絡通路部44を構成するとともに、ガイド部33の上面に形成された通路形成面33bにより断面円形の管通路45aと連続した曲面で接続されるように形成されている。なお、このような構成により接続通路42は、弁室30Sをキャニスタ側に接続しているが、その作用については後述する。
また、第2弁本体66の上面には、第2シート部66cが形成されており、この第2シート部66cは、第1弁部61のシール部64cに着離することにより連通孔64bを開閉するように形成されている。第2弁本体66の下部には、抜止爪66dが4箇所形成されており、第1弁本体62の係合穴62hに係合することにより、第1弁部61を第2弁部65に対して昇降可能に支持している。各々の抜止爪66dの上部には、係合穴66eが形成されており、フロート52の環状突部55bに係合することにより、第2弁部65がフロート52に対して昇降可能に支持および抜止されている。また、第2弁本体66の外周部には、第2弁部65を上下方向にガイドするためのガイド突条66fが形成されている。ガイド突条66fは、第2弁本体66の側壁に周方向に等間隔に4箇所、上下方向にリブ形状に突設されており、支持孔62aの内壁面に摺動可能になっている。
また、上部弁体60の重心は、被支持部66bより下方に設定されている。このための構成として、固定片62iが下方の重量を大きくするために形成されている。また、弁支持部55を凸形状に、被支持部66bを凹形状にすることで、上部弁体60とフロート52との中心合わせが容易にでき、しかも支点に対して重心を下方に設定し易くなるので、上部弁体60の姿勢も安定する。
図2において、燃料遮断弁10を組み付けるには、ケーシング本体30の弁室30S内にフロート機構50を組み付けた後に、底板38の外周部をケーシング本体30の下部に溶着する。さらに、ケーシング本体30の内側溶着用フランジ31bおよび蓋体40の内側溶着端46aを熱板などで加熱し、さらに、ケーシング本体30の位置決め部33aを、蓋体40の通路溝44aに合わせて挿入することでケーシング本体30と蓋体40とを位置決めして、溶着一体化する。
次に、燃料遮断弁10の動作について説明する。図1に示すように、給油により燃料タンクFT内に燃料が供給されると、燃料タンクFT内の燃料液位の上昇につれて燃料タンクFT内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、円筒部39の導入開口39bから導入通路39aを経て、流通孔38a,流通孔38bから弁室30S内に流入する。さらに、燃料蒸気は、弁室30Sから接続通路42、管通路45aを通じて、キャニスタ側へ逃がされる。そして、燃料タンクFT内の燃料液位が所定液位FL1に達すると、燃料は導入開口39bを塞ぐことにより、燃料タンクFT内のタンク内圧が上昇する。この状態では、タンク内圧と弁室30S内の圧力との差圧が大きくなり、液体燃料が導入通路39a、流通孔38a,38bを通じて、弁室30Sに流れ込み、燃料液位が弁室30S内を上昇する。弁室30S内の燃料液位が高さh0に達すると、フロート52の浮力およびスプリング70の荷重による上方への力と、フロート機構50の自重による下方への力との釣り合いによって、前者が後者を上回りフロート機構50が一体になって上昇して、第1弁部61のシート部材64がシール部31cに着座して接続孔31dを閉じる。このとき、インレットパイプ内に燃料が溜まり、給油ガンに燃料が触れると、オートストップを働かせる。これにより、燃料タンクへの給油の際等に、燃料タンクから燃料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンク外へ流出するのを防止することができる。
本実施例にかかる接続通路42の作用効果について、図13を用いて説明する。
(5)−1 図1に示すように給油により燃料タンクFTの燃料液位が上昇したときに、燃料タンク内の燃料蒸気は、弁室30Sから接続孔31d、接続通路42、管通路45aを通じて外部に流れる。図13において、接続通路42は、接続孔31dと流路面積がほぼ同じである曲通路部43および連絡通路部44から構成されているから、流れの妨げとなる壁面などがなく、圧力損失が小さい。
液トラップ室47Bは、接続孔31Bdから微小に洩れた燃料を一時的に溜め、接続孔31Bdを通じて弁室30BSに戻す室であり、流体ガイド部48Bの外壁、蓋内壁41Ba、ケーシング本体30Bの壁本体31Baおよび壁本体31Baの外周部から上方に突設された室形成突部34Bの内壁により囲まれることにより形成されている。流体ガイド部48Bの下端と壁本体31Baとの間には、間隙が形成されており、この間隙を接続通路42Bと液トラップ室47Bとを接続するトラップ開口47Baとしている。また、壁本体31Baの上方であって管通路45Ba側には、堰35Bが突設されている。堰35Bは、接続孔31Bdの一部を囲み、かつトラップ開口47Baの上部の高さまで突設されており、接続孔31Bdから微小に洩れた燃料を液トラップ室47Bに導き、管通路45Baに流出しないように形成されている。
上記実施例のタンク用流路構造体は、給油時の満タン液位であるときに接続通路を閉じる満タン規制バルブに用いたが、これに限らず、車両の傾斜時などに燃料タンクの流出を防止するロールオーバーバルブに用いてもよい。
さらに、タンク用流路構造体は、燃料遮断弁の他に、フィラーパイプの循環回路などの燃料蒸気を外部に通気するための各種のタンク用継手などに適用することもできる。
10B...燃料遮断弁
10C...燃料遮断弁
20...ケーシング
20B...ケーシング
20C...ケーシング
30...ケーシング本体
30a...開口
30B...ケーシング本体
30BS...弁室
30C...ケーシング本体
30S...弁室
31...通路形成部材
31a...壁本体
31b...内側溶着用フランジ
31B...通路形成部材
31Ba...壁本体
31Bd...接続孔
31c...シール部
31C...通路形成部材
31Ca...壁本体
31Cd...接続孔
31d...接続孔
32...側壁
32a...第1連通孔
32c...リブ
33...ガイド部
33a...位置決め部
33b...通路形成面
33c...立壁
34B...室形成突部
35B...堰
35C...堰
37...底部材
38...底板
38a,38b...流通孔
39...円筒部
39a...導入通路
39b...導入開口
40...蓋体
40B...蓋体
40C...蓋体
41...蓋本体
41a...蓋内壁
41Ba...蓋内壁
41C...蓋本体
42...接続通路
42B...接続通路
43...曲通路部
48b...曲通路部
44...連絡通路部
44a...通路溝
45...管体部
45a...管通路
45Ba...管通路
45Ca...管通路
46...フランジ
46a...内側溶着端
46b...外側溶着部
47B...液トラップ室
47Ba...トラップ開口
47C...液トラップ室
47Ca...トラップ開口
48...流体ガイド部
48a...傾斜面
48b...通路上面
48c...末端部
48B...流体ガイド部
48Ba...傾斜面
48Bc...末端部
48C...流体ガイド部
48Cc...末端部
50...フロート機構
52...フロート
53...第1フロート部
53a...スプリング収納間隙
55...弁支持部
55a...支持突部
55b...環状突部
57...第2フロート部
60...上部弁体
61...第1弁部
62...第1弁本体
62a...支持孔
62b...取付部
62c...環状凹所
62d...通気孔
62e...スリット
62g...係合片
62h...係合穴
62i...固定片
64...シート部材
64a...第1シート部
64b...連通孔
64c...シール部
64d...取付部
65...第2弁部
66...第2弁本体
66b...被支持部
66c...第2シート部
66d...抜止爪
66e...係合穴
66f...ガイド突条
70...スプリング
FT...燃料タンク
FTa...タンク上壁
FTb...取付穴
Claims (9)
- 燃料タンク(FT)の内部と外部とを連通する接続孔(31d)と、該接続孔(31d)とほぼ同じ通路面積でありかつ該接続孔(31d)から流出する気体を屈曲した方向へ導く接続通路(42)を形成する流体ガイド部(48)と、上記接続通路(42)に接続され断面形状が円形である管通路(45a)を形成する管体部(45)と、を備えたタンク用流路構造体であって、
上記流体ガイド部(48)は、上記接続通路(42)を、上記接続孔(31d)の上方に位置し該接続孔(31d)からの気流を上記屈曲した方向に向かわせる曲通路部(43)および該曲通路部(43)を上記管通路(45a)に接続する連絡通路部(44)により構成し、
さらに、上記流体ガイド部(48)は、
上記曲通路部(43)の下部に位置する末端部(48c)が上記接続孔(31d)の開口周縁部と一致するように形成され、
上記曲通路部(43)の上記接続孔(31d)と対向する部分に、上記接続孔(31d)の末端部(48c)から上方へ傾斜するように傾斜面(48a)を形成し、該傾斜面(48a)は、上記接続孔(31d)を含む面と平行な面で切った断面が直線状をなすように構成され、
上記連絡通路部(44)が上記傾斜面(48a)の断面形状の直線から上記管通路(45a)の断面形状の円形に近づくように徐々に変形していること、
を特徴とするタンク用流路構造体。 - 燃料タンク(FT)の内部と外部とを連通する接続孔(31d)と、該接続孔(31d)とほぼ同じ通路面積でありかつ該接続孔(31d)から流出する気体を屈曲した方向へ導く接続通路(42)を形成する流体ガイド部48と、上記接続通路(42)に接続され断面形状が円形である管通路(45a)を形成する管体部45と、を備えたタンク用流路構造体であって、
上記流体ガイド部(48)は、上記接続通路(42)を、上記接続孔(31d)の上方に位置し該接続孔(31d)からの気流を水平方向に向かわせる曲通路部(43)および該曲通路部(43)を上記管通路(45a)に接続し水平方向に配置された連絡通路部(44)により構成し、
さらに、上記流体ガイド部(48)は、
上記曲通路部(43)の下部に位置する末端部(48c)が上記接続孔(31d)の開口周縁部と一致するように形成され、
上記曲通路部(43)の上記接続孔(31d)と対向する部分に、上記接続孔(31d)の末端部(48c)から上方へ傾斜するように傾斜面(48a)を形成し、該傾斜面(48a)は、上記管通路(45a)の軸線に垂直な面で切った断面が直線状をなすように構成され、
上記連絡通路部(44)が上記傾斜面(48a)の断面形状の直線から上記管通路(45a)の断面形状の円形に近づくように徐々に変形していること、
を特徴とするタンク用流路構造体。 - 請求項1または請求項2に記載のタンク用流路構造体において、
上記傾斜面(48a)は、上記接続孔(31d)の中心から少なくとも上記連絡通路部(44)側へ偏心した位置を、その中心とした円弧の断面形状としたタンク用流路構造体。 - 燃料タンク(FT)の上部に配置されかつ該燃料タンクの内部と外部とを連通する接続孔(31d)を有する通路形成部材(31)と、該通路形成部材(31)を囲みかつ該通路形成部材(31)に密着するように固定され上記接続孔(31d)に接続される接続通路(42)を形成する流体ガイド部(48)を有する通気路本体と、該通気路本体から屈曲した方向に突出し上記接続通路(42)に接続される管通路(45a)を有する管体部(45)とを備え、
上記接続通路(42)は、上記流体ガイド部(48)により形成された通路溝(44a)と上記通気路本体に接合されかつ上記通路溝(44a)に沿って塞ぐ上記通路形成部材(31)とにより形成され、
さらに、上記接続通路(42)は、上記接続孔(31d)の上方に位置し、該接続孔(31d)からの気流を上記屈曲した方向に向かわせる曲通路部(43)と、該曲通路部(43)に接続された連絡通路部(44)とを備え、
上記通路溝(44a)は、上記曲通路部(43)の上記接続孔(31d)と対向する部分に、上記接続孔(31d)の周縁部から上方へ傾斜するように形成した傾斜面(48a)を有し、上記傾斜面(48a)は、上記接続孔(31d)を含む面と平行な面で切った断面が直線状をなすように構成されていること、
を特徴とするタンク用流路構造体。 - 燃料タンク(FT)の上部に配置されかつ該燃料タンクの内部と外部とを連通する接続孔(31d)を有する通路形成部材(31)と、該通路形成部材(31)を囲みかつ該通路形成部材(31)に密着するように固定され上記接続孔(31d)に接続される接続通路(42)を形成する流体ガイド部(48)を有する通気路本体と、該通気路本体から水平方向に突出し上記接続通路(42)に接続される管通路(45a)を有する管体部(45)とを備え、
上記接続通路(42)は、上記流体ガイド部(48)により形成された通路溝(44a)と上記通気路本体に接合されかつ上記通路溝(44a)に沿って塞ぐ上記通路形成部材(31)とにより形成され、
さらに、上記接続通路(42)は、上記接続孔(31d)の上方に位置し、該接続孔(31d)からの気流を上記水平方向に向かわせる曲通路部(43)と、該曲通路部(43)に接続された連絡通路部(44)とを備え、
上記通路溝(44a)は、上記曲通路部(43)の上記接続孔(31d)と対向する部分に、上記接続孔(31d)の周縁部から上方へ傾斜するように形成した傾斜面(48a)を有し、上記傾斜面(48a)は、上記管通路(45a)の軸線に垂直な面で切った断面が直線状をなすように構成されていること、
を特徴とするタンク用流路構造体。 - 請求項4または請求項5に記載のタンク用流路構造体において、
上記通路形成部材(31)は、上方に張り出した湾曲面からなる壁本体(31a)と、上記壁本体(31a)の上部から突出したガイド部(33)とを備え、
上記ガイド部(33)は、上記連絡通路部(44)に挿入されることで上記通気路本体を位置決めする位置決め部(33a)と、上記連絡通路部(44)と上記管通路(45a)とを滑らかな面で接続する通路形成面(33b)とを有する、タンク用流路構造体。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のタンク用流路構造体において、
上記燃料タンク(FT)の上部に配置されかつ上記接続孔(31Bd,31Cd)を有する通路形成部材(31B,31C)と、該通路形成部材(31B,31C)を囲みかつ該通路形成部材(31B,31C)の外周部に固定され流体ガイド部(48B,48C)を有する通気路本体と、該通気路本体から水平方向に突出し上記管通路(45Ba,45Ca)を有する管体部(45B,45C)とを備え、
上記流体ガイド部(48B,48C)は、上記通気路本体と上記通路形成部材(31B,31C)との間のスペースを上記接続通路(42B,42C)に対して区画しかつ上記接続孔(31Bd,31Cd)から洩れた燃料を一時的に溜める液トラップ室(47B,47C)を形成するタンク用流路構造体。 - 請求項7に記載のタンク用流路構造体において、
上記通気路本体は、上記通路形成部材(31C)の上部を覆うとともに上記通路形成部材(31C)との間に上記液トラップ室(47C)を形成する蓋本体(41C)を備え、該蓋本体(41C)の上部から上記管体部(45C)が突設されているタンク用流路構造体。 - 燃料タンク(FT)内を外部に接続しかつ屈曲した面を有する流体ガイド部(48)により形成された接続通路(42)を連通遮断する燃料遮断弁において、
上壁を構成する通路形成部材(31)と側壁(32)とにより囲まれ燃料タンク(FT)内に接続される弁室(30S)を有し、上記接続通路(42)とほぼ同じ通路面積でありかつ上記弁室(30S)側への開口である接続孔(31d)を上記通路形成部材(31)に設けたケーシング本体(30)と、
上記通路形成部材(31)と一体になって燃料タンク(FT)の上部に固定するための蓋本体(41)と、上記接続通路(42)に接続され断面形状が円形である管通路(45a)を形成する管体部(45)とを有する蓋体(40)と、
上記弁室(30S)内に収納され、上記燃料タンク内の燃料液面にしたがって昇降することで上記接続通路(42)を開閉するフロート(52)と
を備え、
上記流体ガイド部(48)は、上記接続通路(42)を、上記接続孔(31d)の上方に位置し、該接続孔(31d)からの気流を水平方向に向かわせる曲通路部(43)および該曲通路部(43)と上記管通路(45a)とを接続し水平方向に配置された連絡通路部(44)により構成し、
さらに、上記流体ガイド部(48)は、
上記曲通路部(43)の下部に位置する末端部(48c)が上記接続孔(31d)の開口周縁部と一致するように形成され、
上記曲通路部(43)の上記接続孔(31d)と対向する部分に、上記接続孔(31d)の末端部(48c)から上方へ傾斜するように傾斜面(48a)を形成し、該傾斜面(48a)は、上記接続孔(31d)を含む面と平行な面で切った断面が直線状をなすように構成され、
上記連絡通路部(44)が上記傾斜面(48a)の断面形状の直線から上記管通路(45a)の断面形状の円形に近づくように徐々に変形していること、
を特徴とする燃料遮断弁。
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