JP2004084495A - 燃料タンクの燃料流出規制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダブルフロート弁5の弁孔70から漏れた液体燃料がキャニスタに向かうのを確実に防止する。
【解決手段】カバー1のエバポ開口31に対向する内表面に、エバポ開口31に向かって突出し弁孔70の口径より直径の大きな筒状の液受け部11を形成した。
弁孔70からエバポ開口31を通って噴出した液体燃料は、筒状の液受け部11に衝突し、液受け部11の側壁に案内されて下方へ落下してエバポ開口31から燃料タンク 100内に戻る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の燃料タンクに設けられるカットオフバルブと満タン検知手段の構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の燃料タンク近傍には、エバポ回路と称される気化燃料循環システムが設けられている。このエバポ回路は、気化した燃料を燃料タンクから外部のキャニスタに導き、活性炭などに吸着させて一時蓄えることで、蒸気圧の上昇による燃料タンクの内圧の上昇を防止するものである。そしてキャニスタはエンジンに連結され、エンジンの吸気負圧により活性炭から気化燃料を放出させ混合気中に混合することで、吸着された気化燃料を再び燃料として使用している。
【0003】
このエバポ回路では、当然ながらエバポ開口と称される開口が燃料タンクに形成されている。このエバポ開口は、エバポ回路への液体燃料の流入を防止するために、一般に燃料タンクの最上部に形成されている。しかし燃料液面の上下動により、エバポ開口へ液体燃料が流入する恐れがある。もし液体燃料がキャニスタにまで流入すると、活性炭への吸着により通常の気化燃料の吸着作用が阻害されてしまう。
【0004】
そこで従来より、エバポ開口にはカットオフバルブが設けられている。このカットオフバルブとしては、後述するようにフロート弁が多く用いられている。そして燃料液面が異常に上昇した時に、フロート弁が浮力によって浮き上がってエバポ開口を閉じることで、液体燃料がエバポ回路に流入するのが阻止される。
【0005】
また燃料タンクには、給油時に満タンとなったことを検知するための満タン検知手段が設けられている。この満タン検知手段としては、後述するようにフロート弁からなるものが多く用いられ、フロート弁が燃料タンクの開口を閉じることで燃料タンクの内圧を高めて給油ガンをオートストップさせるものである。
【0006】
例えば特開平11−229984号公報には、給油時に多量に発生する燃料蒸気を含んだガスをキャニスタに流すためのシャットオフバルブと、非給油時に燃料蒸気を含んだガスをキャニスタに流すカットオフバルブとを備えた装置が記載されている。この燃料流出規制装置によれば、給油時のシャットオフバルブと給油時以外のカットオフバルブとを1個のハウジング内に収めるものであるので、部品数及びシール箇所を少なくすることができるという利点がある。
【0007】
ところが上記装置においては、フロート弁と連絡通路がそれぞれ並列に二つあり、それぞれが正確に作動するように設計するのが難しいという問題がある。またフロート弁も二つ必要となって部品点数が多いために、コストが高いという不具合もあった。そして径が大きくなるため、配置スペースの制約が大きいという問題もある。
【0008】
さらに形状や容量が異なる燃料タンクにこの装置を用いる場合には、ハウジング及びフロートの形状を変えて多種類製造する必要があり、その工数が多大となるという不具合がある。
【0009】
そこで特開平08−105571号公報には、図6に示すように、一つのケース 100内に一つのフロート弁 200を配置し、ケース 100の下部に開口面積の大きな孔 101を、上部に開口面積の小さい孔 102を形成した燃料流出規制装置が開示されている。
【0010】
この制御弁によれば、燃料注入時、燃料液面の上昇とともに、燃料タンク 300内の空気はケース 100の開口面積の大きい孔 101と小さい孔 102とを通り、間隙103を経て、開口部 104から液溜まり部 105、開放状態にある差圧弁 106、間隙107、キャニスタ等が連結されたパイプ部 108へと排出される。その後、開口面積の大きい孔 101が液面下になると、燃料タンク 300内の空気は開口面積の小さい孔 102を介して排出されるようになるが、開口面積の小さい孔 102のみでは空気の排出量が少なくなり、燃料タンク 300の内圧が上昇して給油ガン自動ストッパ機構が作動する。
【0011】
その後は、開口面積の小さい孔 102を介して排出される空気の量に応じて、注入速度を緩めて給油することで、燃料液面を満タン液面高さL2に合わせることが可能となる。また、燃料液面が満タン液面高さL2を越える場合には、燃料注入時に燃料タンク 300内の空気を排出する開口部 104は、フロート弁 200によって塞がれるため、開口部 104に連通されたパイプ部 108への燃料の侵入を防止できる。
【0012】
ところがこの燃料流出規制装置では、燃料液面が激しく上下動した場合などにフロート弁 200がうまく応答しないという不具合があった。つまりフロート弁 200の質量が比較的大きいために、燃料液面の上下動への追従性に劣り、開口部 104が開いている間に液体燃料が開口部 104からパイプ部 108へ侵入してキャニスタに流れるという不具合があった。またフロート弁 200が開口部 104に密着して、液面が下がってもフロート弁 200が下降しなくなる場合もある。
【0013】
そこで特開平2−112658号公報には、ロアフロートの上部に相対的に上下動可能に保持され、ロアフロートによって開閉される小径の弁孔をもつアッパフロートを形成し、アッパフロートによってエバポ開口を開閉するダブルフロート弁をもつ燃料流出規制装置が記載されている。このダブルフロート弁によれば、アッパフロートは質量が小さいため、ロアフロートが下降してもしばらくの間はアッパーフロートがエバポ開口を閉じた状態を維持し、そのときは弁孔が開口している。これにより燃料タンク内のガスは弁孔を介してエバポ開口からキャニスタに向かうことが可能となるが、弁孔は小径であるために液体燃料は通過が防止され、キャニスタに液体燃料が進入するのを防止することができる。したがって燃料液面の上下動への追従性が向上する。またロアフロートがさらに下降すれば、それに伴ってアッパフロートも下降してエバポ開口を開くので、燃料液面が下がってもエバポ開口が閉じられた状態となるような不具合も防止できる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したダブルフロート弁をもつ燃料流出規制装置であっても、燃料液面が激しく上下動した場合などに、アッパフロートがエバポ開口を閉じ、かつロアフロート弁が下降して弁孔が開いている僅かな時間の間に、液体燃料が弁孔からエバポ開口に進入する場合がある。このような場合には、弁孔が小径であるために液体燃料は大きな圧力の作用によって弁孔から勢い良く噴出することもある。
【0015】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ダブルフロート弁の弁孔から漏れた液体燃料がキャニスタに向かうのを確実に防止することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の燃料タンクの燃料流出規制装置の特徴は、燃料タンクの上部に固定されキャニスタへ連通するエバポ開口を上部にもつとともに下部に燃料タンク内の液体燃料が進入可能な燃料開口をもつハウジングと、ハウジング内に収納され液体燃料に浮いて燃料液面の上下動により上下動するロアフロートと,ロアフロートの上面にロアフロートに対して相対的に上下動可能に保持されロアフロートによって開閉される小径の弁孔をもつアッパフロートと,アッパフロートの上面に保持されロアフロートの上下動に伴うアッパフロートの上下動によりエバポ開口を開閉するリング状のバルブシ−トと,よりなるダブルフロート弁と、エバポ開口の上部でハウジングを覆いキャニスタに連通するカバーと、よりなり、
燃料タンク内の燃料液面が燃料開口を十分に塞いだ時に燃料タンク内のガス圧が上昇することで燃料が満タンであることを検知し、燃料液面が異常に上昇した時にダブルフロート弁の上昇によってバルブシ−トがエバポ開口を閉じる燃料タンクの燃料流出規制装置であって、カバーは、エバポ開口に対向する内表面にエバポ開口に向かって突出し弁孔の口径より直径の大きな筒状の液受け部を有することにある。
【0017】
エバポ開口と、弁孔と、筒状の液受け部とは同軸位置に配置されていることが望ましい。またハウジングの上部には、筒状の液受け部の下方に開口しエバポ開口に連通する筒状の液溜め部をもつことが望ましい。
【0018】
またもう一つの発明の燃料タンクの燃料流出規制装置の特徴は、燃料タンクの上部に固定されキャニスタへ連通するエバポ開口を上部にもつとともに下部に燃料タンク内の液体燃料が進入可能な燃料開口をもつハウジングと、ハウジング内に収納され液体燃料に浮いて燃料液面の上下動により上下動するロアフロートと,ロアフロートの上面にロアフロートに対して相対的に上下動可能に保持されロアフロートによって開閉される小径の弁孔をもつアッパフロートと,アッパフロートの上面に保持されロアフロートの上下動に伴うアッパフロートの上下動によりエバポ開口を開閉するリング状のバルブシ−トと,よりなるダブルフロート弁と、エバポ開口の上部でハウジングを覆いキャニスタに連通するカバーと、よりなり、
燃料タンク内の燃料液面が燃料開口を十分に塞いだ時に燃料タンク内のガス圧が上昇することで燃料が満タンであることを検知し、燃料液面が異常に上昇した時にダブルフロート弁の上昇によってバルブシ−トがエバポ開口を閉じる燃料タンクの燃料流出規制装置であって、ハウジングの上表面には、エバポ開口の周囲に上方へ向かって立設された略筒状の堰部をもつことにある。
【0019】
堰部の内側では、ハウジングの上表面がエバポ開口に向かって傾斜していることが望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の燃料流出規制装置では、平常時及び給油時に燃料液面が燃料開口の下方にある時には、従来と同様にダブルフロート弁は自重でハウジング内に支持され、エバポ開口が開いている。したがって燃料タンク内のガスは、ハウジングの燃料開口からハウジングを通過してエバポ開口からキャニスタに流入し、燃料タンク内のガス圧が調整される。
【0021】
給油時に燃料タンク内の燃料液面が上昇して燃料開口の位置となった後には、ハウジングを通過するガスの通気抵抗が大きいため、燃料タンクの気相部とハウジング内の気相部との間に大きな差圧が発生し、ハウジング内の燃料液面が燃料タンク内の燃料液面より高くなる。これによりダブルフロート弁が上昇してバルブシートがエバポ開口を閉じると通気が遮断され、燃料タンク内圧が一気に上昇して給油ガンのオートストップが促される。つまり燃料開口によって満タンを検知することができ、燃料開口の位置の調整あるいは開口形状の調整によって満タン位置の燃料液面を調整することが可能となる。
【0022】
そして走行時の加速度、ロールオーバーなどにより燃料液面が異常に上昇してダブルフロート弁が浮き上がると、その浮力でバルブシートがエバポ開口に圧接されキャニスタへのエバポ開口が閉じられる。またアッパフロートの弁孔はロアフロートによって閉じられる。これにより液体燃料がエバポ開口に進入してキャニスタに流入するのが防止され、ダブルフロート弁はカットオフバルブとして機能する。
【0023】
さらに走行時の加速度、ロールオーバーなどにより燃料液面が激しく上下動した場合には、アッパフロートは質量が小さいため、ロアフロートが下降してもしばらくの間はバルブシートがエバポ開口を閉じた状態を維持し、そのときは弁孔が開口している。これにより燃料タンク内のガスは弁孔を介してエバポ開口からキャニスタに向かうことが可能となるが、弁孔は小径であるために液体燃料は通過が防止され、キャニスタに液体燃料が流入するのを防止することができる。
【0024】
しかし燃料液面が激しく上下動した場合などには、バルブシートがエバポ開口を閉じ、かつロアフロートが下降して弁孔が開いている僅かな時間の間に、液体燃料が弁孔からエバポ開口に進入する場合がある。また弁孔が小径であるために、液体燃料は大きな圧力の作用によって弁孔から勢い良く噴出する場合もある。
【0025】
そこで本発明の装置では、カバーが、エバポ開口に対向する内表面にエバポ開口に向かって突出し弁孔の口径より直径の大きな筒状の液受け部を有しているので、弁孔からエバポ開口を通って噴出した液体燃料は筒状の液受け部に衝突し、液受け部の側壁に案内されて下方へ落下してエバポ開口から燃料タンク内に戻る。したがって、液体燃料がキャニスタに流入するのを防止することができる。
【0026】
またハウジングの上表面に、エバポ開口の周囲に上方へ向かって立設された略筒状の堰部をもつ場合には、弁孔からエバポ開口に進入した液体燃料は堰部によって堰き止められ、キャニスタに流入するのを防止することができる。堰部に貯留された液体燃料は、揮発し気体となってキャニスタに流入する。
【0027】
ハウジングは燃料タンクと一体としてもよいし別体としてもよい。また燃料タンク内の気相部分に配置してもよいし、燃料タンクの上壁を貫通するように設けることもできる。さらにハウジングと燃料タンクの固定方法は、溶着、ボルトによる締結、燃料タンクとの一体成形など、特に制限されない。キャニスタへ連通するエバポ開口の位置は、一般にはハウジングの最上部であるが、浮力によりダブルフロート弁がエバポ開口を閉じることが可能な位置であれば特に制限されない。
【0028】
ハウジングの燃料開口は、ハウジングから下方に延びる筒体の下端開口とすることができる。この場合、筒体の長さは、下端開口の位置がその燃料タンクの満タン時の燃料液面の位置となるようにされる。したがって燃料タンクの容量及び形状によってその長さが種々異なるが、筒体の長さを調整するだけで満タン検知が可能である。したがって筒体を最大長さに形成しておけば、車種などに応じて筒体を所望の長さに切断するだけで満タン液面位置を規定できるので、燃料タンクに応じて種々の燃料流出規制装置を製造する必要が無く、工数を大幅に低減することができる。また筒体をハウジングと別体に形成しておき、所望の長さの筒体のみを複数種類用意しておくこともできる。
【0029】
この筒体は、ハウジングの下部に固定してもよいし、筒体の上端部がハウジングの周壁を兼ねることもできる。この筒体は、少なくとも下端開口の径をハウジングより小径とすることが望ましい。これにより給油時に燃料液面が波立った場合でも、満タン検知を正確に行うことができる。
【0030】
またハウジングの燃料開口は、ハウジングの下方の側面に形成され、上端に向かって開口幅が急激に狭くなる大径の大貫通孔とすることもできる。この場合は、大貫通孔の上端近傍位置が満タン検知位置となる。したがって大貫通孔の上端位置の調整あるいは開口形状の調整によって満タン位置の燃料液面を調整することが可能となる。そして大貫通孔を後加工によってハウジングに穿設するようにしておけば、燃料流出規制装置を多種の燃料タンクで共用することができ、特に便利である。
【0031】
ダブルフロート弁はロアフロート,アッパフロート及びバルブシートから構成される。ロアフロートは従来のフロート弁と同様の材質、同様の形状のものを用いることができる。またダブルフロート弁の見かけ比重と液体燃料の比重との差のみで浮揚する構成としてもよいし、スプリングなどの付勢手段の付勢力を浮力の補助として用いることもできる。
【0032】
アッパフロートは、ロアフロートに対して相対的に上下動可能にロアフロートに保持されている。ロアフロートの下降時に、ロアフロートと係合して共に下降可能に係止される係止部をもつことが必要である。またアッパフロートの弁孔は、ロアフロートによって液密に閉じられることが可能に形成され、その径はφ3mm以下であることが望ましい。弁孔の径がφ3mmを超えると、弁孔からエバポ開口に液体燃料が流入しやすくなるので好ましくない。
【0033】
バルブシートはエバポ開口を液密にシール可能なものであり、アッパフロートの上面に保持されている。アッパフロートと別体でもよいし、アッパフロートの一部をバルブシートとすることもできる。
【0034】
カバーに形成された、エバポ開口に対向する内表面にエバポ開口に向かって突出し弁孔の口径より直径の大きな筒状の液受け部は、エバポ開口から噴出する液体燃料を受け止めるものである。その高さは、ハウジングとの間に気体が通過可能な隙間が形成される範囲内で、高ければ高いほど液体燃料がキャニスタに向かうのを防止することができる。またその径は弁孔より大きければよいが、エバポ開口の径より大きいことがより望ましい。
【0035】
エバポ開口と、弁孔と、筒状の液受け部とは、同軸位置に配置されていることが望ましい。このように構成することで、小径の弁孔から勢い良く噴出した液体燃料を筒状の液受け部で効率よく受け止めることができ、液体燃料がキャニスタに向かうのをさらに防止することができる。
【0036】
さらにハウジングの上部には、エバポ開口の周囲に筒状の液溜め部をもつことが望ましい。この液溜め部によってエバポ開口から流出した液体燃料がキャニスタに向かうのを防止することができる。
【0037】
ハウジングの上表面に形成された、エバポ開口の周囲に上方へ向かって立設された略筒状の堰部は、エバポ開口から噴出しハウジングに衝突して跳ね返った液体燃料を堰き止め、さらに貯留してキャニスタに向かうのを防止するものであり、これもハウジングとの間に気体が通過可能な隙間が形成される範囲内で、高さが高いほど好ましい。またその径は、上記した液溜め部より大きいことが好ましい。径が小さいと、ハウジングに衝突して跳ね返った液体燃料が堰部の外部に落下してキャニスタに流入する場合がある。したがって径は大きいほど好ましく、アッパケースの外径と同程度とするのがよい。また気化燃料の通過を円滑にするためには、堰部の一部の高さを低くする、あるいは実施例に示すようにニップルへ向かう側に凹部を形成するなどの形状とすることが望ましい。
【0038】
堰部に貯留された液体燃料は、揮発によって気体となりキャニスタに流入することで自然に消失するが、貯留量が多くなると堰部から溢れる恐れがある。そこで堰部の内側では、ハウジングの上表面がエバポ開口に向かって傾斜していることが望ましい。このようにすれば、堰部に貯留された液体燃料はエバポ開口に向かって流動し、エバポ開口から再び燃料タンク内に戻るため、堰部から溢れるような不具合がない。
【0039】
液受け部と堰部は、それぞれ単独でも効果が得られるが、両方を形成することが特に好ましい。
【0040】
ハウジング内で、ダブルフロート弁の外周には、上部に開口する筒部が形成されていることが望ましい。このような筒部を形成することにより、侵入した液体燃料が筒部に当接して流れが規制されることで、エバポ開口へ侵入するのを防止することができ、液体燃料の流入を一層規制することができる。この筒部の高さは、平常時に下降しているダブルフロート弁の上面の高さ以上とすることが好ましい。
【0041】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
【0042】
(実施例1)
図1に本発明の一実施例の燃料流出規制装置の断面図を示す。この燃料流出規制装置は、自動車の樹脂製のガソリンタンク 100の上面に形成された開口部 101の上部に溶着固定されたカバー1と、カバー1の下面に溶着固定された筒体2と、筒体2内に嵌合保持されたアッパケース3と、アッパケース3内に保持されたロアケース4と、アッパケース3及びロアケース4内に上下動自在に配置されたダブルフロート弁5と、から主として構成されている。
【0043】
筒体2はポリアミド樹脂から射出成形によって形成され、大径部20と小径部21とからなる二段構造となっている。大径部20の端面がカバー1の下面に溶着固定されてハウジングを構成している。また小径部21は、ガソリンタンク 100の内部に向かってほぼ鉛直に延びて、下端の開口端(燃料開口)がガソリンタンク 100の満タン時の燃料液面の位置となる長さに形成されている。さらに大径部20の側壁には、ガソリンタンク 100の最上部の位置に小径の貫通孔22が形成され、筒体2の内部は貫通孔22によってガソリンタンク 100の気相部分と連通している。
【0044】
大径部20に形成されている小径の貫通孔22は、燃料タンク内とハウジング内とを連通するものであるが、その径及び数が重要である。貫通孔22の径が大きすぎたり、数が多すぎたりすると、満タン時の燃料タンクの内圧の上昇が困難となって、給油ガンのオートストップが困難となる。また貫通孔22の径が小さすぎたり数が少なすぎたりすると、燃料タンク内のガスをキャニスタに流通させることが困難となり、カットオフバルブとしての内圧調整に不具合が生じる。したがって貫通孔22の径及び数は、燃料タンクの容量などに応じて試行錯誤的に精密に決定する必要がある。なお、液体燃料がハウジング内に入るのを抑制するために、貫通孔22は燃料タンクの上面にできるだけ近接して設けることが望ましい。
【0045】
筒体2の大径部20には、湯飲み茶碗を逆さにした形状のアッパケース3と、アッパケース3の下端開口に嵌合固定されたロアケース4とが保持されている。アッパケース3は下端が筒体2の段部に当接するとともに、外周面がOリング30を介して筒体2の大径部20に気密に当接することで、筒体2に保持固定されている。またアッパケース3の最上部にはカバー1へ連通するエバポ開口31が形成され、側周面のOリング30より下方で貫通孔22に対向する部分にはアッパケース3の内外を連通する連通孔32が形成されている。またアッパケース3の上表面には、エバポ開口31の周囲に上方へ向かって立設された筒状の液溜め部33が形成されている。
【0046】
ロアケース4はアッパケース3の下端開口内に嵌合固定された端板40と、端板40から上方へ向かって突出する筒部41とから構成されている。端板40には表裏を貫通する複数個の連通孔42が形成され、筒部41には筒部41の内外を連通する複数個の連通孔43が形成されている。
【0047】
ダブルフロート弁5は、ロアフロート6と、アッパフロート7と、バルブシート8とから構成されている。ロアフロート6は、スプリング60を介して筒部41内で端板40の上面に載置されている。その側周面には上下方向に延びるリブ61が複数個形成され、リブ61が筒部41の内周面に当接して案内されながら筒部41内を上下動可能に構成されている。またロアフロート6の上部にはシール突起62が形成されている。そしてロアフロート6の上部には、有底筒状のアッパフロート7が上下方向に相対移動可能に保持され、アッパフロート7の中央に設けられた貫通する弁孔70がシール突起62に対向している。
【0048】
アッパフロート7は、底部を上にした形状でロアフロート6に保持されている。ロアフロート6の外周面には複数の係合溝63が形成され、アッパフロート7の開口端部に形成された爪部71が係合溝63に係合している。係合溝63は爪部71より長く形成され、アッパフロート7はロアフロート6に対して上下方向に僅かに相対移動可能となっている。そしてロアフロート6とアッパフロート7とが互いに近接する方向に相対移動した時に、ロアフロート6のシール突起62が弁孔70を塞いでシールするように構成されている。
【0049】
このロアフロート6及びアッパフロート7はPOM樹脂から形成され、その形状及びスプリング60の付勢力により見かけ比重がガソリンより小さくなって液体ガソリンに浮くように構成されている。スプリング60は、ロアフロート6の下端部と端板40との間で挟持されることで付勢力が蓄えられた状態で保持されている。しかしその付勢力は、ロアフロート6,アッパフロート7及びバルブシート8の合計重さより小さいものであり、大気中及びガソリン蒸気中ではロアフロート6は重力によりスプリング60を押圧して、ロアフロート6の下端面がロアケース4の端板40に当接している。
【0050】
バルブシート8はリング状の弁座80と弁体81とからなり、弁座80がアッパフロート7の上面に溶着固定され、弁座80にゴム製の弁体81が嵌合固定されている。そしてロアフロート6の上昇に伴ってアッパフロート7が上昇した時に、弁体81がエバポ開口31の下端面に当接してシールするように構成されている。
【0051】
カバー1はポリエチレン樹脂とポリアミド樹脂から2色射出成形によって形成され、外側の樹脂層がガソリンタンク 100の表面に溶着されて固定されている。またカバー1には、キャニスタに連通するチューブが挿通されるニップル10がガソリンタンク 100の上面と平行に突出している。そしてカバー1のエバポ開口31に対向する内表面には、エバポ開口31に向かって突出し、直径がエバポ開口31の口径より大きく液溜め部33の直径より小さな筒状の液受け部11が形成され、弁孔70とエバポ開口31及び液受け部11は同軸位置に配置されている。
【0052】
上記のように構成された本実施例の燃料流出規制装置では、ガソリン液面がロアフロート6より下方にあって静かな平常状態においては、ダブルフロート弁5の合計重さがスプリング60の付勢力に打ち勝ち、それによって弁体81とエバポ開口31の下端面との間には間隙が形成される。したがってガソリンタンク 100内のガスは、貫通孔22あるいは筒体2の下端開口から連通孔32,42,43を通過してアッパケース3内に入り、エバポ開口31からニップル10を通過してキャニスタに流入する。これによりガソリンタンク 100内のガス圧が高まるのが防止されている。
【0053】
一方、凹凸の大きな道路を走行した場合、あるいはカーブを走行した場合などには、ガソリン液面が大きく波立つため、静置状態でダブルフロート弁5が浮き上がる位置より下方に液面が位置していたとしても、筒体2の下端開口あるいは小径の貫通孔22から液体ガソリンがハウジング内に進入する場合がある。しかし本実施例の装置では、そのような場合にはロアフロート6及びアッパフロート7が液体ガソリンによって浮き上がり、弁体81がエバポ開口31を塞ぐので、液体ガソリンがキャニスタに流入するのが規制される。さらに弁体81がエバポ開口31に密着した状態となっても、液面が下降すればロアフロート6が下降してアッパフロート7とロアフロート6とが離れ、シール突起62が弁孔70から離れることにより、ハウジング内側とキャニスタに連通するニップル10側との圧力が等しくなり、弁体70がエバポ開口31から容易に離れるため、ガソリン液面が大きく波立った場合の応答性が高く動的シール性に優れている。
【0054】
さらに給油時において、ガソリンタンク 100内の液面が筒体2の下端開口より下方の位置にある場合には、ガソリンタンク 100内の気相部のガスは液面の上昇に伴って筒体2の下端開口から流入してキャニスタへ流れるため、ガソリンタンク 100の内圧が上昇することなく給油が続行される。
【0055】
そして給油時において、ガソリン液面が筒体2の下端開口端面の位置に到達すると、ガソリンタンク 100内の気相部のガスは貫通孔22を介してのみハウジング内に入る。しかし貫通孔22は小径で形成されているため、通気抵抗がもともと大きい。したがってガソリンタンク 100内のガス圧が高まり、ガソリンタンク 100の気相部とハウジング内の気相部の間に差圧が発生し、ハウジング内の液面が上昇してダブルフロート5が浮き上がり、弁体81がエバポ開口31を塞ぐことで通気が遮断される。これによりガソリンタンク 100内のガス圧が一気に高まり、満タンであることが検知されて給油ガンのオートストップが促される。
【0056】
さらに、ガソリン液面が激しく上下動した場合などには、エバポ開口31から液体ガソリンが流出する場合がある。また本実施例のように筒体2を有する場合には、筒体2内を液体ガソリンが急激に上昇してロアフロート6が上昇すると、ロアフロート6とアッパフロート7の間に貯留されていた液体ガソリンが弁孔70から噴出する場合もある。このような場合には、エバポ開口31から噴出した液体ガソリンは筒状の液受け部11内でカバー1に衝突し、液受け部11に案内されて液溜め部33内に落下するため、液体ガソリンがニップル10側へ進入するのが防止されている。そして液溜め部33内に落下した液体ガソリンは、エバポ開口31が閉じられていない時にエバポ開口31から落下してガソリンタンク 100内に戻る。
【0057】
なお本実施例の燃料流出規制装置を製造するには、先ずダブルフロート弁5を組立て、それをロアケース4の筒部41内に収納してアッパケース3とロアケース4とを嵌合固定しておく。それをOリング30を介して筒体2の大径部20に嵌合固定し、大径部20の端部をカバー1に溶着固定する。こうして形成されたモジュールをガソリンタンク 100の開口 101に挿入し、カバー 100を開口 101の周縁部に溶着する。
【0058】
したがってガソリンタンク 100の形状あるいは容量が種々存在しても、筒体2の長さを調整するだけで各種満タン液面位置に適用することができ他の部品は共用できるため、大幅なコストダウンを図ることができる。またガソリンタンク 100の極く小さな面積の部分に溶着固定できるので、搭載スペースが小さく配置位置の自由度が高い。
【0059】
(実施例2)
図2に本発明の第2の実施例の燃料流出規制装置を示す。この装置は、カバー1に筒状の液受け部11が形成されていないこと、及びアッパケース3の形状が異なること以外は実施例1と同様である。
【0060】
アッパケース3の上表面には、実施例1と同様に、エバポ開口31の周囲に筒状の液溜め部33が上方へ向かって立設されている。そして液溜め部33の外周には、液溜め部33より高さが低い堰部34がエバポ開口31と同軸位置に形成されている。その他は実施例1と同様の形状となっている。
【0061】
堰部34は、図3に示すように、大部分は筒状であるが、ニップル10に向かう側の周壁が内周側に曲折して液溜め部33の外周表面に連続し、その部分に凹部35が形成されている。この凹部35によって、カバー1のニップル10に連通する開口が堰部33で塞がれるのが防止され、通気抵抗の増大が防止されている。
【0062】
本実施例の燃料流出規制装置では、エバポ開口31から噴出した液体ガソリンはカバー1に衝突して第2の堰部34あるいは液溜め部33内に落下するため、液体ガソリンがニップル10側へ進入するのが防止されている。そして堰部34内に落下した液体ガソリンは堰部34内に貯留され、揮発して気体となってニップル10に向かうため、液体ガソリンがキャニスタに流入するのが防止されている。
【0063】
(実施例3)
図4に本発明の第3の実施例の燃料流出規制装置を示す。この装置は、カバー1に筒状の液受け部11が形成されていないこと、及びアッパケース3の上表面の形状が異なること以外は実施例1と同様である。
【0064】
アッパケース3の上表面には、アッパケース3の径とほぼ等しい径をもつ筒状の堰部34がエバポ開口31の周囲に上方へ向かって立設されている。堰部34は、図5に示すように、大部分は筒状であるが、ニップル10に向かう側の周壁が内周側に曲折してエバポ開口31に近接し、エバポ開口31の周囲の一部を円弧状に巡った後再び外周側に曲折し、その部分に凹部35が形成されている。そしてアッパーケース3の上表面は、実施例1及び実施例2ではエバポ開口31をもつ中央部が最も高く外周ほど低くなっていたが、本実施例ではエバポ開口31をもつ中央部が最も低くなるように形成されている。その他は実施例1と同様の形状となっている。
【0065】
本実施例の燃料流出規制装置では、エバポ開口31から噴出した液体ガソリンはカバー1に衝突して堰部34内に落下するため、液体ガソリンがニップル10側へ進入するのが防止されている。そして堰部34内に落下した液体ガソリンは堰部34内に貯留されるが、アッパーケース3の上表面は中央部が最も高く外周ほど低くなっているため、液体ガソリンは中央部へ向かって流動し、エバポ開口31が閉じられていない時にエバポ開口31から落下してガソリンタンク 100内に戻る。
【0066】
したがって本実施例の装置によれば、堰部34の容積を超える量の液体ガソリンがエバポ開口31から噴出したとしても、堰部34から溢れてキャニスタに流入するような不具合が防止される。また堰部34にはニップル10に向かう凹部35が形成されているので、堰部34を形成したことによる通気抵抗の上昇も抑制されている。
【0067】
【発明の効果】
すなわち本発明の燃料流出規制装置によれば、弁孔及びエバポ開口から液体燃料が噴出しても、液体燃料がキャニスタに流入することを確実に防止することができる。また液受け部あるいは堰部は、カバーあるいはアッパケースに一体成形にて形成できるので、部品点数の増大もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の燃料流出規制装置の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の燃料流出規制装置の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の燃料流出規制装置の要部斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施例の燃料流出規制装置の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例の燃料流出規制装置の要部斜視図である。
【図6】従来の燃料流出規制装置の断面図である。
【符号の説明】
1:カバー     2:筒体        3:アッパケース
4:ロアケース   5:ダブルフロート弁  6:ロアフロート
7:アッパフロート 8:バルブシート    11:液受け部
22:貫通孔     70:弁孔

Claims (5)

  1. 燃料タンクの上部に固定されキャニスタへ連通するエバポ開口を上部にもつとともに下部に該燃料タンク内の液体燃料が進入可能な燃料開口をもつハウジングと、
    該ハウジング内に収納され液体燃料に浮いて燃料液面の上下動により上下動するロアフロートと,該ロアフロートの上面に該ロアフロートに対して相対的に上下動可能に保持され該ロアフロートによって開閉される小径の弁孔をもつアッパフロートと,該アッパフロートの上面に保持され該ロアフロートの上下動に伴う該アッパフロートの上下動により該エバポ開口を開閉するリング状のバルブシ−トと,よりなるダブルフロート弁と、
    該エバポ開口の上部で該ハウジングを覆いキャニスタに連通するカバーと、からなり、
    該燃料タンク内の燃料液面が該燃料開口を十分に塞いだ時に該燃料タンク内のガス圧が上昇することで燃料が満タンであることを検知し、燃料液面が異常に上昇した時に該ダブルフロート弁の上昇によって該バルブシ−トが該エバポ開口を閉じる燃料タンクの燃料流出規制装置であって、
    該カバーは、該エバポ開口に対向する内表面に該エバポ開口に向かって突出し該弁孔の口径より直径の大きな筒状の液受け部を有することを特徴とする燃料タンクの燃料流出規制装置。
  2. 前記エバポ開口と、前記弁孔と、筒状の前記液受け部とは同軸位置に配置されている請求項1に記載の燃料タンクの燃料流出規制装置。
  3. 前記ハウジングの上部には、前記筒状の液受け部の下方に開口し前記エバポ開口に連通する筒状の液溜め部をもつ請求項1に記載の燃料タンクの燃料流出規制装置。
  4. 燃料タンクの上部に固定されキャニスタへ連通するエバポ開口を上部にもつとともに下部に該燃料タンク内の液体燃料が進入可能な燃料開口をもつハウジングと、
    該ハウジング内に収納され液体燃料に浮いて燃料液面の上下動により上下動するロアフロートと,該ロアフロートの上面に該ロアフロートに対して相対的に上下動可能に保持され該ロアフロートによって開閉される弁孔をもつアッパフロートと,該アッパフロートの上面に保持され該ロアフロートの上下動に伴う該アッパフロートの上下動により該エバポ開口を開閉するリング状のバルブシ−トと,よりなるダブルフロート弁と、
    該エバポ開口の上部で該ハウジングを覆いキャニスタに連通するカバーと、からなり、
    該燃料タンク内の燃料液面が該燃料開口を十分に塞いだ時に該燃料タンク内のガス圧が上昇することで燃料が満タンであることを検知し、燃料液面が異常に上昇した時に該ダブルフロート弁の上昇によって該バルブシ−トが該エバポ開口を閉じる燃料タンクの燃料流出規制装置であって、
    該ハウジングの上表面には、該エバポ開口の周囲に上方へ向かって立設された略筒状の堰部をもつことを特徴とする燃料タンクの燃料流出規制装置。
  5. 前記堰部の内側では、前記ハウジングの上表面が前記エバポ開口に向かって傾斜している請求項4に記載の燃料タンクの燃料流出規制装置。
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