JPH11229984A - フロートバルブ - Google Patents

フロートバルブ

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JPH11229984A
JPH11229984A JP2897698A JP2897698A JPH11229984A JP H11229984 A JPH11229984 A JP H11229984A JP 2897698 A JP2897698 A JP 2897698A JP 2897698 A JP2897698 A JP 2897698A JP H11229984 A JPH11229984 A JP H11229984A
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JP
Japan
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space
passage
float
fuel tank
valve
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Application number
JP2897698A
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English (en)
Inventor
Jun Takahashi
潤 高橋
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Mikuni Adec Corp
Original Assignee
Mikuni Adec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 給油時の燃料ガス通路開閉弁と給油時以外の
燃料ガス通路開閉弁を1個のハウジング内に収めること
により部品やシール箇所を少なくすることができるフロ
ートバルブを提供する。のである。 【解決手段】 上部及び下部ハウジング14,16とに
よって第一空間22と第二空間24を形成する。第一空
間は第一連絡通路32を介してガス抜き通路20に連絡
し、ガス導入口34を介して燃料タンク12内と連絡し
ている。第二空間は第二連絡通路52を介してガス抜き
通路20に連絡すると共に、前記ガス導入口34より低
い位置に設けた満タン作動空間62を介して燃料タンク
12内と連絡している。第一弁体40を形成した第一フ
ロート36を第一空間22内に備え、その第一弁体で第
一弁座42を開閉する。第二フロート66に第二弁体7
4を固定し、第二弁体で第二弁座54を開閉する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の燃料タン
クの給油時のガス排出通路を開閉するバルブと、給油時
以外の際のガス排出通路を開閉するバルブとを1個のハ
ウジング内に納めたフロートバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、燃料タンク内の上部
に、燃料タンクの給油時のガス排出通路を開閉するバル
ブと、給油時以外の際のガス排出通路を開閉するバルブ
とが別々に備えられている。その従来の構成図を図11
に示す。燃料タンク80内には、給油中の燃料ガスを燃
料タンク80の外部またはキャニスタ82に導入するた
めの大径の第一通路84が設けられ、その第一通路84
にはシャットオフバルブ86が備えられている。このシ
ャットオフバルブ86は、燃料タンク80が満タンにな
った際に、第一通路84から燃料タンク80の外部また
はキャニスタ82への燃料の流出を防止するために、第
一通路84を閉鎖するものである。燃料タンク80内に
は、更に、給油以外の際に燃料タンク80内の燃料ガス
を燃料タンク80の外部またはキャニスタ82に導入す
るための小径の第二通路88が設けられ、その第二通路
88にはフュエルカットオフバルブ90が備えられてい
る。このフュエルカットオフバルブ90は、例えば自動
車等が転倒した際に、第二通路88から燃料タンク80
の外部またはキャニスタ82への燃料の流出を防止する
ために、第二通路88を閉鎖するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すように、
従来は、給油中の燃料ガスを排出するためのシャットオ
フバルブ86と、給油中以外の燃料ガスを排出するため
のフュエルカットオフバルブ90は、燃料タンク80内
の上位の異なる位置に取り付けられ、シャットオフバル
ブ86と連絡する第一通路84とフュエルカットオフバ
ルブ90と連絡する第二通路88は、途中で燃料タンク
80の外部またはキャニスタ82に連絡するガス抜き通
路92に連絡される場合が多かった。このため、連結部
品とシール箇所とが多くなり、製造コストがかかるとい
う不具合があった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、給油時の燃料ガス通路開閉弁と給油時以外の燃料ガ
ス通路開閉弁を1個のハウジング内に収めることによっ
て、部品やシール箇所を少なくして、大幅にコストを削
減することができるフロートバルブを提供することを目
的とするものである。
【O005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、燃料タンク内に備えられるハウジングと、
前記ハウジングに形成されるものであって前記燃料タン
クの外部またはキャニスタと連絡するガス抜き通路と、
前記ハウジング内に形成される第一空間並びに第二空間
と、一方を前記第一空間と連絡し他方を前記ガス抜き通
路と連絡する第一連絡通路と、一方を前記第一空間と連
絡し他方を前記燃料タンク内と連絡するガス導入口と、
前記第一空間に面する位置の前記ハウジングに形成され
るものであって前記第一連絡通路の開口部の周囲に形成
される第一弁座と、前記第一空間内に移動自在に備えら
れる第一フロートと、その第一フロートの移動によって
変位して前記第一弁座に着脱して前記第一空間と前記ガ
ス抜き通路とを開閉する第一弁体と、前記ハウジングに
形成されるもので一方を前記第二空間と連絡し他方を前
記ガス抜き通路と連絡するものであって前記第一連絡通
路の通路断面より通路断面が大きい第二連絡通路と、一
方を前記第一空間と連絡し他方を前記ガス導入口よりも
低い位置で前記燃料タンク内と連絡する燃料通過空間
と、一方を前記第二空間と連絡し他方を前記ガス導入口
よりも低い位置で前記燃料タンク内と連絡する満タン作
動空間と、前記第二空間に面する位置の前記ハウジング
に形成されるものであって前記第二連絡通路の開口部の
周囲に形成される環状の第二弁座と、前記第二空間内に
移動自在に備えられる第二フロートと、その第二フロー
トの移動によって変位して前記第二弁座に着脱して前記
第二空間と前記ガス抜き通路とを開閉する弾性を有する
素材から成る第二弁体とを有するようにしたものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】次に本発明を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係わるフロートバルブを燃料タン
クに取り付けた状態を示す構成図、図2は本発明に係わ
るフロートバルブの一実施形態を示す断面図、図3は図
1のA−A線断面図、図4は図1のB−B線断面図であ
る。フロートバルブ10は、図1に示すように、燃料タ
ンク12内の上位に取り付けられる。このフロートバル
ブ10は、図2に示すように、上部ハウジング14と下
部ハウジング16とを有する。上部ハウジング14の上
位には、燃料タンク12から離れた位置に備えられるキ
ャニスター18に通じるガス抜き通路20が形成されて
いる。上部ハウジング14と下部ハウジング16とを組
み立てることによって、フロートバルブ10の内部に
は、筒状の第一空間22と、その筒状の第一空間22の
周囲に第二空間24とが形成される。
【0007】第一空間22は、上部ハウジング14に形
成された上壁中央部26と、その上壁中央部26の周囲
から下方に伸びる上部内側筒状壁28と、下部ハウジン
グ16に形成された内側床部30とによって形成される
筒状の空間である。上壁中央部26には第一空間22と
ガス抜き通路20とを連絡するための第一連絡通路32
が形成されている。また上部内側筒状壁28の側面上部
には、第一空間22と前記燃料タンク12の内部空間と
を連絡するためのガス導入口34が形成されている。
【0008】第一空間22の内部には、コップ形状のも
のを逆さまに配置した第一フロート36と、その第一フ
ロート36を上方に付勢するための第一スプリング38
が備えられている。第一フロート36の上面には第一弁
体40が形成されると共に、上壁中央部26には第一連
絡通路32の周囲に環状の第一弁座42が形成される。
第一フロート36が燃料によって所定の位置まで上昇さ
せられない限りにおいては、第一弁体40が第一弁座4
2に着座しないように設定されている。即ち、第一フロ
ート36が所定の位置まで上昇しない状態においては、
燃料タンク12内のガスは、ガス導入口34から第一空
間22と第一連絡通路32を経てガス抜き通路20に排
出されるよう設定されている。これらの第一弁体40と
第一弁座42は、給油時以外の際に作動するもので、フ
ュエルカットオフバルブに相当する。
【0009】第二空間24は、上部ハウジング14の外
側壁部44と、上部ハウジング14に形成された上壁外
側部46と、上部ハウジング14に形成された上部内側
筒状壁28と、下部ハウジング16の筒状の外側壁部4
8と、下部ハウジング16に形成された環状の外側床部
50とによって形成されるものである。この外側床部5
0は内側床部30より下位に位置するように設定されて
いる。図4に示すように、外側壁部44の断面形状は、
一部分の円弧を切り取った2つの円弧を接続した形状と
なっている。外側壁部44の内側に形成される第二空間
24は、図2及び図4に示すように、筒状の第一空間2
2の周囲に形成される環状で柱状の主空間部24aと、
その主空間部24aの隣に配置した筒状の張り出し空間
部24bとを一部オーバーラップした状態で連結させた
形状である。上壁外側部46における張り出し空間部2
4bに対応する位置に、第二空間24と抜き通路20と
を連絡するための第二連絡通路52が形成される。この
第二連絡通路52の位置は第一連絡通路32より偏位し
た位置に配置される。この第二連絡通路52の通路断面
は、第一連絡通路32の通路断面よりも相対的に大きく
設定されている。また、第二連絡通路52のガス抜き通
路20との連絡位置は、第一連絡通路32のガス抜き通
路20との連絡位置よりもキャニスタ18に近い位置に
なるように設定する。上壁外側部46において、第二連
絡通路52の第二空間24側の開口部の周囲には第二弁
座54が形成されている。この第二弁座54は、第一弁
座42より下位に設けられている。
【O010】下部ハウジング16には、外側壁部48の
内側に内側床部30を支持する下部内側筒状壁56を有
し、外側壁部48の軸方向の長さの途中と下部内側筒状
壁56の軸方向の長さの途中を環状の外側床部50によ
って連結している。下部内側筒状壁56の外側に、上部
内側筒状壁28が嵌合させられている。下部ハウジング
16において、下部内側筒状壁56と内側床部30とに
よって、燃料タンク12に開口する筒状の燃料通過空間
58が形成される。燃料通過空間58は燃料タンク12
内の油面76によって燃料タンク12側の開口部が閉塞
され得るように下向きに開口している。内側床部30に
は、この燃料通過空間58と第一空間22とを連絡する
ための連絡通路60が形成される。この燃料通過空間5
8の開口部の高さは、前記ガス導入口34の高さより下
位になるよう設定されている。下部ハウジング16にお
いて、外側壁部48と下部内側筒状壁56と外側床部5
0とによって、燃料タンク12に開口する環状で柱状の
満タン作動空間62が形成される。満タン作動空間62
は燃料タンク12内の油面76によって燃料タンク12
側の開口部が閉塞され得るように下向きに開口してい
る。外側床部50には、この満タン作動空間62と前記
第二空間24とを連絡するための連絡通路64が形成さ
れる。下部内側筒状壁56の下端と外側壁部48の下端
の高さは同一高さに設定するのが望ましく、それらの下
端が満タン作動空間62の開口部の高さとなる。この満
タン作動空間62の開口部の高さは、前記ガス導入口3
4の高さより下位になるよう設定されている。
【0011】第二空間24の主空間部24aには、図5
並びに図6に示す環状で柱状の第二フロート66がその
軸方向に移動可能に備えられると共に、その第二フロー
ト66を上方に付勢するための第二スプリング67が備
えられている。環状で柱状の第二フロート66の中心軸
は、筒状の第一フロート36の中心軸と同一となるよう
配置される。この第二フロート66は第一フロート36
とは独立に移動する。第二フロート66の側面には、張
り出し空間部24bに伸びる支持腕68が一体に形成さ
れ、その支持腕68には放射状に突出する複数個の回転
防止腕70が一体に形成されている。この回転防止腕7
0は、第二フロート66が回転するのを防止して、支持
腕68が張り出し空間部24bに常に位置させるための
ものである。支持腕68には上方に突出する突起72が
形成されており、この突起72の位置は第二連絡通路5
2の中心軸と一致するように設定されている。
【0012】第二フロート66の上面に、張り出し空間
部24bに張り出した弾性を有する素材から成る第二弁
体74が固定される。この第二弁体74のうち張り出し
空間部24bに張り出した箇所は、第二弁座54に対向
し、かつ第二弁座54よりも充分広くなるよう設定され
ている。この第二弁体74は、通常時には突起72の上
に接触するものとする。この第二弁体74と第二弁座5
4は、従来の給油時の満タンの際に作動するシャットオ
フバルブに相当するものである。第二フロート66の上
面には、第二弁座54に対向しない位置に係合部75が
設けられ、この係合部75に第二弁体74がスナップフ
ィットや熱カシメ等の既知の方法を用いて固定される。
第二フロート66が燃料によって所定の位置まで上昇さ
せられない限りにおいては、第二弁体74が第二弁座5
4に着座しないように設定されている。即ち、第二フロ
ート66が所定の位置まで上昇しない状態においては、
燃料タンク12内のガスは、満タン作動空間62から第
二空間24と第二連絡通路52を経てガス抜き通路20
に至るように設定されている。
【0013】以上のように構成されたフロートバルブ1
0によれば、図2に示すように、油面76が、外側壁部
48の下端より下位に位置する場合には、第一空間22
内の第一弁体40は第一弁座42より下位に位置して第
一連絡通路32を開くと共に、第二空間24内の第二弁
体74は第二弁座54より下位に位置して第二連絡通路
52を開く。従って、油面76が低い場合に燃料タンク
内で発生するガスは、ガス導入口34から第一空間22
に入り、第一連絡通路32を経てガス抜き通路20に至
る1つの流れと、外側壁部48の下端より満タン作動空
間62を経て第二空間24に入り、第二連絡通路52を
経てガス抜き通路20に至る流れとの2つの流れができ
る。このガス抜き通路20に至った燃料ガスは燃料タン
ク12の外部またはキャニスタ18に導かれる。
【0014】次に、図7に示すように、油面76が外側
壁部48の下端まで上昇すると、油面76により満タン
作動空間62の下端空間部が閉鎖され、燃料タンク12
の上部空間は開口面積の小さい第一連絡通路32のみで
ガス抜き通路20と通じる状態になる。ガス抜き通路2
0へは開口面積の小さい第一連絡通路32のみで通じる
ので、その後の給油によっても燃料の油面76の上昇は
遅くなる。この際、燃料タンク12内の圧力はガス抜き
通路20の圧力よりも高くなるので、ガス抜き通路20
の圧が第二連絡通路52と第二空間24とを経て至る満
タン作動空間62へは燃料が入り込み、油面が急上昇す
る。そして、満タン作動空間62内を上昇した燃料は連
絡通路64を経て第二空間24に至り、第二フロ−ト6
6を上昇させる。この結果、第二弁体74が第二弁座5
4に当接して第二連絡通路52が閉じられる。即ち、油
面76が外側壁部48の下端の達するとまもなく第二連
絡通路52が閉じられる。この瞬間より燃料タンク12
の上部空間はガス抜き通路20と開口面積の小さい第一
連絡通路32のみで通じるため、圧力が上昇して給油ガ
ンのオ−トストップ機能を作動させて給油は停止する。
この状態が正規の満タンの油面状態である。この時、燃
料通過空間58はガス導入口34、上部内側筒状壁28
と第一フロ−トとの隙間、連絡通路60を経由して燃料
タンク12の上部空間と通じているため、燃料通路空間
58内の油面は油面76と同一である。
【0015】油面76が外側壁部48の下端に至った時
を給油時の満タンとするため、図7に示すように、燃料
タンク12にフロートバルブ10を固定する取付金具7
8の長さを変えることによって、満タン油面の高さを調
節することができる。また、外部壁部48の高さLの異
なる下部ハウジング16を交換することによって、満タ
ン油面の高さを調節することができる。
【0016】図7の状態から一定時間経過すると、燃料
タンク12の上部空間圧力は低下するので少しづつの給
油なら可能になる。その状態から少しづつの給油を続け
ると、燃料通路空間58から連絡通路60を経て第一空
間22に燃料が導入される。油面76の上昇と共に第一
空間22内の油面が上昇し、第一フロ−ト36の浮力が
増大し、ついには、浮力と第一スプリング38の荷重の
和が第一フロ−ト36の重量を越えて第一フロ−ト36
が上昇させられ、第一弁体40が第一弁座42に当接し
て第一連絡通路32が閉鎖される。これによって、第一
連絡通路32と第二連絡通路52が閉じられ、燃料タン
ク12の上部空間は密閉状態となり、その後の少しの給
油によって燃料タンク12の上部空間圧力は上昇して、
それ以上の給油はできなくなる。これが給油時に、無理
をして給油した時の限界の油面である。これで、ガス抜
き通路20から燃料タンク12の外部又はキャニスタ1
8への燃料の流出が防止される。その状態を図8に示
す。この図8では、限界まで油面が上昇した場合を示し
たが、自動車が転倒して燃料通路空間58及び満タン作
動空間62より第一空間22及び第二空間24内に燃料
が導入された場合でも、第一フロ−ト36及び第二フロ
−ト66のそれぞれの浮力は、それぞれの重量とそれぞ
れのスプリング38,67の荷重の和より小さいので、
第一弁体40及び第二弁体74によって第一連絡通路3
2及び第二連絡通路52は閉鎖される。
【0017】第一連絡通路32と第二連絡通路52の両
方が閉じた図8の状態から、油面76が低下すると、開
口面積が大きい第二連絡通路52には第二弁体74に大
きな吸引力が作用して開きにくいので、開口面積の小さ
い第一連絡通路32が先ず開く。この際、燃料タンク1
2内の圧力がガス抜き通路20の圧力より高いので、第
一連絡通路32からガス抜き通路20への燃料が噴き出
す場合がある。この第一連絡通路32より下流側に第二
連絡通路52が形成されているので、第一連絡通路32
からガス抜き通路20へ噴き出した燃料は、第二弁体7
4で閉じられている第二連絡通路52に溜まる。その
後、第二弁体74が第二連絡通路52を開く際に、第二
連絡通路52に溜まった燃料は、第二空間24を経て燃
料タンク12内へ戻される。
【0018】なお、第二連絡通路52を開く際に、第二
空間24内とガス抜き通路20内の圧力差によって第二
弁体74が吸着する場合がある。しかし、第二弁体74
は第二弁座54から離れた係合部75に固定されている
ことと、第二弁体74は弾性材料で構成されていること
から、図9に示すように、第二弁体74の一部が先ず第
二弁座54から離れ、その後、引き剥がされた箇所から
第二弁体74全体が第二弁座54から容易に離れること
ができる。
【0019】次に、本発明の他の実施形態を図10及び
図1に基づいて説明する。満タン後のつぎ足し給油によ
って、第二連絡通路52が閉じて第一連絡通路32が開
いている場合に、燃料タンク12内の圧力が異常に上昇
するおそれがある。そこで、図10に示すように、ガス
抜き通路20において、第一連絡通路32が連絡する位
置の下流で、第二連絡通路52が連絡する位置の上流側
に、開閉通路77を有するチェックバルブ76を備え
る。即ち、ガス抜き通路20の途中は、チェックバルブ
76の開閉通路77で開閉されるようになっている。図
10に示すチェックバルブ76は、開閉通路77を開閉
するボール弁78と、そのボール弁78を開閉通路77
を閉鎖する方向に付勢するスプリング79とを有する
が、チェックバルブ76はこの構成に限るものではな
い。
【0020】チェックバルブ76の開弁圧は、走行中の
燃料タンク12の内圧レギュレーションにより最大25
4mmAq以下であることが好ましい。ここで、チェッ
クバルブ76の開弁圧をP2 とし、燃料タンク12内の
圧力をPT とし、PT の上限をPTmaxとすると、PTmax
=P2 ≦254mmAq、となる。また、給油ガンのオ
ートロック時には、図1に示すヘッド圧H(満タン時の
燃料タンク12内の油面と導入パイプ13内の油面の差
圧)が燃料タンク12内にかかっており、そのヘッド圧
Hは、254mmAq以上である場合が多い。図1に示
すように、給油パイプ13の下端には燃料導入弁15が
備えられる。この燃料導入弁15の開弁圧をP1 とし、
この開弁圧P1 を給油性に影響のないレベルまで可能な
限り上げると、P1 +P2 =H≧オートストップ可能な
ヘッド圧力、となる。このP1 +P2 の合計で、導入パ
イプ13に存在する燃料のヘッド差Hを確保することが
できる。即ち、燃料導入弁15(開弁圧をP1 )とチェ
ックバルブ76(開弁圧P2 )が同一流路上で直列に配
置されており、その間に燃料タンク12が存在するよう
なバルブ配置により、チェックバルブ76を働かせるこ
とができる。このチェックバルブ76は、燃料タンク1
2内の圧力が異常に上昇した際に開き、ガス抜き通路2
0へ圧力を逃がして、燃料タンク12内の異常な圧力の
上昇を防止する。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明に係わるフロート
バルブによれば、給油中の燃料ガスを排出するためのシ
ャットオフバルブと給油中以外の燃料ガスを排出するた
めのフュエルカットオフバルブとを1箇所のハウジング
内にまとめるようにしたものである。従って、従来のよ
うな燃料タンクに2箇所のバルブを備えるものと比べ
て、連結部品とシール箇所とを減少させることができ、
製造コストを大幅に低減させることができる。2種類の
フロートを同一の中心軸に配置したので、フロートバル
ブ自体も小型にすることができる。先に開弁する連絡通
路位置より後に開弁する連絡通路位置をキャニスタに近
くかつ低い位置に配置することで、先に開弁する連絡通
路より噴き出した燃料を後に開弁する連絡通路に溜めて
タンク内に戻すことができる。更に、弾性を有する第二
弁体は、第二弁座から外側に離れた位置で第二フロート
に固定されているので、小さな力で第二弁体の一部を第
二弁座から引き剥すことができ、これによって燃料タン
ク内の圧力が下がり、第二弁体を第二弁座から容易に引
き剥すことができる。また、ガス抜き通路における第一
連絡通路との連絡位置と第二連絡通路との連絡位置の間
にチェックバルブを備えることにより、燃料タンク内の
圧力が異常に上昇した際に、その圧力をガス抜き通路か
ら外部へ逃がし、燃料タンク内の圧力の上昇を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるフロートバルブを燃料タンクに
取り付けた状態を示す構成図である。
【図2】本発明に係わるフロートバルブの一実施形態を
示す断面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】本発明に用いる第二フロートの平面図である。
【図6】図5の第二フロートの正面図である。
【図7】油面が下部ハウジングの下端面に至った状態を
示す図2相当図である。
【図8】油面が図7の状態より更に充分上昇した状態を
示す図2相当図である。
【図9】油面が図8の状態より下降して第二弁体が第二
弁座を開いた状態を示す図2相当図である。
【図10】本発明に係わるフロートバルブの他の実施形
態を示す要部断面図である。
【図11】燃料タンクに2種類のバルブを備えた状態を
示す従来構成図である。
【符合の説明】
10 フロートバルブ 12 燃料タンク 14 上部ハウジング 16 下部ハウジング 18 キャニスタ 20 ガス抜き通路 22 第一空間 24 第二空間 32 第一連絡通路 34 ガス導入口 36 第一フロート 40 第一弁体 42 第一弁座 48 外側壁部 52 第二連絡通路 54 第二弁座 56 下部内側筒状壁 58 燃料通過空間 62 満タン作動空間 66 第二フロート 74 第二弁体 76 チェックバルブ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンク内に備えられるハウジング
    と、前記ハウジングに形成されるものであって前記燃料
    タンクの外部またはキャニスタと連絡するガス抜き通路
    と、前記ハウジング内に形成される第一空間並びに第二
    空間と、一方を前記第一空間と連絡し他方を前記ガス抜
    き通路と連絡する第一連絡通路と、一方を前記第一空間
    と連絡し他方を前記燃料タンク内と連絡するガス導入口
    と、前記第一空間に面する位置の前記ハウジングに形成
    されるものであって前記第一連絡通路の開口部の周囲に
    形成される第一弁座と、前記第一空間内に移動自在に備
    えられる第一フロートと、その第一フロートの移動によ
    って変位して前記第一弁座に着脱して前記第一空間と前
    記ガス抜き通路とを開閉する第一弁体と、前記ハウジン
    グに形成されるもので一方を前記第二空間と連絡し他方
    を前記ガス抜き通路と連絡するものであって前記第一連
    絡通路の通路断面より通路断面が大きい第二連絡通路
    と、一方を前記第一空間と連絡し他方を前記ガス導入口
    よりも低い位置で前記燃料タンク内と連絡する燃料通過
    空間と、一方を前記第二空間と連絡し他方を前記ガス導
    入口よりも低い位置で前記燃料タンク内と連絡する満タ
    ン作動空間と、前記第二空間に面する位置の前記ハウジ
    ングに形成されるものであって前記第二連絡通路の開口
    部の周囲に形成される環状の第二弁座と、前記第二空間
    内に移動自在に備えられる第二フロートと、その第二フ
    ロートの移動によって変位して前記第二弁座に着脱して
    前記第二空間と前記ガス抜き通路とを開閉する弾性を有
    する素材から成る第二弁体とを有することを特徴とする
    フロートバルブ。
  2. 【請求項2】 前記第二フロートを環状で柱状の形状と
    し、その第二フロートの移動中心軸を前記第一フロート
    の移動中心軸と合致するよう前記第二フロートを配置
    し、前記第二弁座の位置を前記第二フロートの移動中心
    軸とは偏位した位置に配置したことを特徴とする講求項
    1記載のフロートバルブ。
  3. 【請求項3】 前記第二連絡通路に対向する位置の前記
    第二弁体の下面を支持するための支持部材を前記第二フ
    ロートに形成したことを特徴とする請求項1記載のフロ
    ートバルブ。
  4. 【請求項4】 前記第二フロートに前記第二空間に張り
    出して第二フロートが回転することを防止するための回
    転防止腕を形成したことを特徴とする請求項3記載のフ
    ロートバルブ。
  5. 【請求項5】 前記第二連絡通路の前記ガス抜き通路へ
    の連絡位置を前記第一連絡通路の前記ガス抜き通路への
    連絡位置より前記ガス抜き通路の下流側とし、前記第一
    連絡通路の前記ガス抜き通路側端部は前記第二連絡通路
    の前記ガス抜き通路側端部より高い位置に配置したこと
    を特徴とする請求項1記載のフロートバルブ。
  6. 【請求項6】 前記ガス抜き通路における前記第一連絡
    通路との連絡位置と前記第二連絡通路との連絡位置の間
    に設けられるものであって、前記第一空間と前記ガス通
    路を導通するためのチェックバルブを備えたことを特徴
    とする請求項1記載のフロートバルブ。
  7. 【請求項7】 前記ハウジングに前記燃料通過空間を内
    部に有する下部内側筒状壁と、前記満タン作動空間を内
    部に有する外側壁部とを形成し、前記燃料タンク内の油
    面によって燃料タンク側開口部が閉塞され得るように前
    記下部内側筒状壁の開口部先端と前記外側壁部の開口部
    先端が下方に向けて開口することを特徴とする請求項1
    記載のフロートバルブ。
  8. 【請求項8】 前記燃料通過空間の周囲に環状で柱状の
    前記満タン作動空間を備えるようにしたことを特徴とす
    る請求項7記載のフロートバルブ。
  9. 【請求項9】 前記下部内側筒状壁の下端と、前記外側
    壁部の下端とを同一高さとしたことを特徴とする請求項
    7記載のフロートバルブ。
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