JP4694533B2 - 燃料遮断弁 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁に関する。
従来、燃料タンクの上部には、燃料の蒸発ガスをキャニスタへ逃すための接続通路が設けられており、この接続通路に、燃料遮断弁が装着されている。燃料遮断弁は、特許文献1に示すように、弁室内に燃料液位により浮力を増減して昇降するフロートを収納しており、このフロートの上部に弁座を開閉する上部弁体を備えた構成が一般的である。燃料タンクの燃料液位が上昇すると、フロートが浮力を増大してフロートと一体に弁体が上昇することで接続通路が閉じて、燃料の外部への流出が防止される。
特開平7−279789号公報
ところで、近年、車両の多様かつ大きな居住空間に対応するために、燃料タンクの扁平化が促進されている。こうした扁平化した燃料タンクに取り付けられる燃料遮断弁は、車両の傾斜等により液没し易い。この液没した状態で燃料タンクが振動してフロートに下降する力が働いた場合には、上部弁体に接続通路のシール部から離れる力が加わり、シール性を低下させる問題があった。
本発明は、車両が傾いて液没した状態で振動した場合にも優れたシール性を発揮する燃料遮断弁を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで上記燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
上記燃料タンク内と上記接続通路とを連通する弁室を形成するケーシングと、
上記弁室に収納され該弁室内の燃料液位により浮力を増減して昇降するフロートと、
上記フロートの上部に該フロートから所定距離だけ昇降可能に載置され、燃料が所定液面に達したとき上記フロートが昇降することで上記接続通路を開閉する上部弁体と
を備え、
上記上部弁体は、
支持孔を有する第1弁本体と、該第1弁本体に設けられ上記接続通路を開閉する第1シート部と、該第1シート部に貫通形成されることで上記支持孔に接続されかつ上記接続通路より通路面積が小さい接続孔とを有する第1弁部と、
上記支持孔に昇降可能に収納される第2弁本体と、該第2弁本体の上部に設けられ上記接続孔を開閉する第2シート部とを有する第2弁部と、
を備え、
上記第2弁部は、
上記第1弁本体よりも小さい比重に軽量化された構成であること
を特徴とする燃料遮断弁。
適用例1に記載の燃料遮断弁を用いた燃料タンクに燃料が供給されて燃料タンクの燃料液位が上昇すると、弁室内に流入した燃料でフロートが浮力により上昇し、フロートと一体に上部弁体も上昇する。そして、上部弁体の上昇により、上部弁体に設けられたシート部材により接続通路を閉じることで、燃料タンクを外部に対して遮断し、燃料タンクから外部へ燃料が流出するのを防止する。さらに、上部弁体が接続通路を開く際に、接続通路より通路面積の小さい接続孔が第2弁部により先に開かれ、第1弁部に加わっている閉弁方向の力が低減されて、接続通路を速やかに開くから、優れた再開弁特性を得ることができる。
上部弁体が液没した状態で燃料タンクが振動してフロートに下降する力が働いた場合には、上記フロートとともに上部弁体も下降しようとするが、上記上部弁体の第2弁部は第1弁本体より小さい密度に軽量化された構成であることから、第2弁部は第1弁部の接続孔を閉じる位置に留まり易い。第2弁部が第1弁部から離れて接続孔が一旦開かれると、第1弁部の内部に燃料が流入することになり第1弁部は接続通路を容易に開いてしまうが、上述したように、上記燃料遮断弁では第2弁部が開きにくいことから、車両の振動等に起因した微振動が燃料遮断弁に及んでも、上部弁体が接続通路のシール部から離れにくく、シール性の低下を招くことがない。
[適用例2]
適用例1に記載の燃料遮断弁において、上記フロートは、下方に開放した収納穴を有するカップ形状の第1フロート部と、上記収納穴に収納されることで上記第1フロート部と一体化された第2フロート部と、を備え、上記第2フロート部は、上記第1弁本体よりも小さい密度に軽量化された構成である、燃料遮断弁。
適用例2に記載の燃料遮断弁によれば、フロートの内側部分に収納される第2フロート部が第1弁本体よりも小さい密度に軽量化されたことで、フロートはより浮きやすくなる。このために、フロートにより押し上げられる力を受けて第2弁部がより開きにくいことから、車両が傾いて液没した状態で振動した場合にもより優れたシール性を発揮する。また、フロートは軽量化されたにも拘わらず外側部分である第1フロート部は軽量化されていないことから、軽量化によってフロートの外側部分の耐摩耗性が損ねられる恐れがない。
[適用例3]
適用例2に記載の燃料遮断弁において、上記第1フロート部は、上記第1弁本体よりも小さい密度に軽量化された構成、燃料遮断弁。適用例3に記載の燃料遮断弁によれば、フロート全体が軽量化されることから、フロートはより一層浮きやすくなる。
[適用例4]
適用例1に記載の燃料遮断弁において、上記フロートは、下方に開放した収納穴を有するカップ形状の第1フロート部と、上記収納穴に収納されることで上記第1フロート部と一体化された第2フロート部と、を備え、上記第1フロート部は、上記第1弁本体よりも小さい密度に軽量化された構成である、燃料遮断弁。適用例4に記載の燃料遮断弁によっても、フロートは浮きやすくなることから、第2弁部がより開きにくくなり、より優れたシール性を発揮する。
[適用例5]
適用例1ないし4のいずれかに記載の燃料遮断弁において、上記フロートは、該フロートの上部に位置し上記上部弁体を支持する支持部を有し、上記第2弁部は、上記支持部に支持される被支持部を備え、該被支持部が上記支持部に支持されたときに、該支持されている部位を支点としてバランスをとるように該支点より下方に重心が設定されている燃料遮断弁。
適用例5に記載の燃料遮断弁によれば、上部弁体は、フロートの上部に位置する支持部により、被支持部で支持され、しかも、上部弁体の重心は支点より低い位置にあるから、支点を中心にバランスをとり、上部弁体の姿勢が安定する。よって、車両の傾斜によりフロートが傾いても、上部弁体は、安定した水平姿勢を維持するから、接続通路のシール部に対して確実に着座して、高いシール性を得ることができる。
[適用例6]
適用例5に記載の燃料遮断弁において、上記第1弁本体は、円筒形状の側壁を備え、上記第2弁本体は、上記第1弁部内に収納される円筒形状のガイド筒体を備えている燃料遮断弁。適用例7に記載の燃料遮断弁によれば、上部弁体を2段の弁構造としても、重心を下げるバランス作用を簡単な構成で実現できる。
[適用例7]
適用例6に記載の燃料遮断弁において上記第1弁本体は、第1係合爪を備え、上記第2弁本体は、上記第1係合爪に係合する第2抜止爪を備え、上記第1係合爪と第2抜止爪とが係合する位置は、上記支持部より下方に設定されている燃料遮断弁。
適用例7に記載の燃料遮断弁によれば、第1弁部と第2弁部の連結を簡単な構成で実現できる。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
(1) 燃料遮断弁10の概略構成
図1は本発明の第1実施例にかかる自動車の燃料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁10を示す断面図である。図1において、燃料タンクFTは、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形成されており、そのタンク上壁FTaに取付穴FTbが形成されている。このタンク上壁FTaには、燃料遮断弁10がその下部を取付穴FTbに突入した状態にて取り付けられている。燃料遮断弁10は、給油時に燃料タンク内の燃料(ガソリン)が所定液位FL1まで上昇したときにキャニスタへの流出を規制するものである。
(2) 燃料遮断弁10の各部の構成
燃料遮断弁10は、ケーシング20と、フロート機構50と、スプリング70とを主要な構成として備えている。ケーシング20は、ケーシング本体30と、底部材37と、蓋体40とを備え、ケーシング本体30と底部材37とにより囲まれたスペースが弁室30Sになっており、この弁室30Sにスプリング70に支持されたフロート機構50が収納されている。
図2は燃料遮断弁10を分解した断面図である。ケーシング本体30は、天井壁部31と、側壁部32とにより囲まれたカップ形状であり、その下部を開口30aとしている。天井壁部31の中央部には、下方に向けて突設された通路形成突部31aが形成されており、この通路形成突部31aに接続通路31bが貫通形成されている。接続通路31bの弁室30S側は、シール部(第1シール部)31cになっている。側壁部32には、燃料タンクFT内と弁室30Sとを接続する第1連通孔32aが形成されている。また、側壁部32の内壁には、フロート機構50をガイドするためのケース側ガイド部34が周方向に4カ所リブ形状で設けられている。ケース側ガイド部34は、ケーシング本体30の下部に形成された下ガイドリブ34aと、下ガイドリブ34aより軸心側へ形成された上ガイドリブ34bとを備えている。
底部材37は、ケーシング本体30の開口30aの一部を閉じるとともに、弁室30S内に燃料蒸気および液体燃料を導入するための部材である。底部材37は、底板38と、円筒部39とを一体に形成し、底板38の外周部でケーシング本体30の下端に溶着されている。底板38には、流通孔38a,38bが形成され、またスプリング70の下端を支持するためのスプリング支持部38cが形成されている。円筒部39は、導入通路39aを備えており、導入開口39bからの燃料蒸気および液体燃料を流通孔38aを通じて弁室30S内に導く。
蓋体40は、蓋本体41と、蓋本体41の中央から側方へ突出した管体部42と、蓋本体41の外周に形成されたフランジ43とを備え、これらを一体に形成している。管体部42には、蓋側通路42aが形成されており、この蓋側通路42aの一端は、接続通路31bを通じてケーシング本体30の弁室30Sに接続され、他端はキャニスタ(図示省略側)に接続される。蓋本体41の下部には、ケーシング本体30の外周部の上端を溶着する内部溶着端43aが形成されており、フランジ43の下端部には、燃料タンクFTのタンク上壁FTaに溶着される外側溶着部43bが形成されている。
フロート機構50は、再開弁特性を向上させた2段の弁構造であり、フロート52と、フロート52の上部に配置された上部弁体60とを備えている。フロート52は、第1フロート部53と、第2フロート部54とを備え、これらを一体に組み付けている。第1フロート部53は、下方に開放した収納穴58を有するカップ形状である。収納穴58は、第2フロート部54を収納するための穴である。収納穴58は、上部ほど径が小さくなる4段階の穴部、すなわち、大径穴部58a、中径穴部58b、小径穴部58c、極小穴部58dを備える。
第2フロート部54は、円柱形状の第2フロート本体54aと、第2フロート本体54aの上部に配置され、第2フロート本体54aより小径の先端円柱部54bとを備える。第2フロート本体54aに中径穴部58bが、先端円柱部54bに小径穴部58cがそれぞれ接するように収納穴58に第2フロート部54が嵌挿されることにより、第1フロート部53と第2フロート部54とが一体となっている。大径穴部58aと中径穴部58bとの間が、半径方向に拡径した段部からなるスプリング支持部53aになっている。スプリング支持部53aは、スプリング70の上端を支持している。スプリング70は、収納穴58の外周部であって、第2フロート部54の外周部との間で形成されるスプリング収納間隙52a(図1)の間に配置され、底部材37のスプリング支持部38cとの間にスプリング70を掛け渡している。
図3はフロート52とともに上部弁体60を分解して示す斜視図、図4はその断面図である。第1フロート部53の上部には、弁支持部55が突設されている。弁支持部55は、上部弁体60を首振り可能に支持する部位であり、円柱状の突起である支持突部56を備えている。支持突部56の上面は、平面である支持面56aになっている。また、弁支持部55の外周部には、上部弁体60を抜止するための環状突部57が形成されている。
上部弁体60は、第1弁部61と第2弁部65とにより構成されており、フロート52の弁支持部55に昇降可能かつ首振り可能に支持されている。第1弁部61は、第1弁本体62と、第1弁本体62に取り付けられるシート部材64とを備える。第1弁本体62は、有底の円筒形状であり、上面部62aと、上面部62aの外周部から突設された円筒形状の側壁62bとを備え、その内側スペースが支持孔62cになっている。上面部62aの中央部には、シート部材64を取り付けるための取付部62dが形成されている。また、第1弁本体62の上部の外周部には、支持孔62cを外部に接続するための通気孔62eが4箇所形成されている。図4に示す側壁62bの内周壁には、リブ状のガイド部62fが周方向に等間隔で4箇所上下方向に突設されており、第2弁部65を昇降可能にガイドする。また、側壁62bの内周壁には、第2弁部65と係合するための第1係合爪62gが弾性変形可能に形成されている。
第2弁部65は、円筒形状の第2弁本体66を備えている。第2弁本体66には、下方を開放した有底筒となった隔壁66aが形成されている。隔壁66aは、支持突部56に所定間隙を隔てて挿入されることによりフロート52に対して第2弁部65の大きな傾きを防止している。隔壁66aの上面中央部に、下方に向けてわずかに湾曲した凸形状の被支持部66bが形成されている。被支持部66bは、フロート52の支持面56a上に載置されることにより、第2弁部65が支持部55aを支点として首振り可能に支持されている。
シート部材64は、第1シール部31cに着離するシート部(第1シート部)64aと、第1シート部64aの中央部を貫通して支持孔62cに接続される接続孔64bと、接続孔64bの下端部に形成されたシール部(第2シール部)64cと、接続孔64bの外周部に形成された取付部64dとを備え、ゴム材料により一体成形されている。シート部材64は、取付部64dで第1弁本体62の取付部62dに圧入することで装着されており、第1シート部64aが第1弁本体62の上面部62aに対して間隙を有することで、第1シール部31cに着座するときに弾性変形してシール性を高めている。
第2弁本体66の上面には、第2シート部66cが形成されており、この第2シート部66cは、シート部材64の第2シール部64cに着離することにより接続孔64bを開閉するように形成されている。第2弁本体66の下部には、第2抜止爪66dが4箇所形成されており、第1弁本体62の第1係合爪62gに係合することにより、第1弁部61を第2弁部65に対して昇降可能に支持している。第2弁本体66の内壁には、係合爪66eが形成されており、フロート52の環状突部57に係合することにより、第2弁部65がフロート52に対して昇降可能に支持および抜止されている。
上部弁体60の重心は、被支持部66bより下方に設定されている。このための構成として、第1弁本体62および第2弁本体66がそれぞれ円筒形状であり、支持面56aに支持される被支持部66bより下方に延設されている。
本実施例の燃料遮断弁10では、主な構成部品が例えばポリエチレン、POM、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PA(ポリアミド)等の樹脂製であるが、さらに次のような特徴を有している。
第1弁本体62はPOMにより形成されており、第2弁部65はガラス繊維30%入りPA6により形成されており、フロート52を構成する第1フロート部53はPOMにより形成され、第2フロート部54はPA6により形成されている。第2弁部65においてPAにガラス繊維30%を入れているのは、PAは膨潤性に富むことからこれを抑えるためと、耐摩耗性の向上を図るためである。上記の結果、第1弁本体62の密度は1.4[g/cm3]となり、第2弁部65の密度は1.2[g/cm3]となり、第1フロート部53の密度は1.4[g/cm3]となり、第2フロート部54の密度は1.1[g/cm3]となる。したがって、本実施例の燃料遮断弁10は、第2弁部65は第1弁本体62よりも小さい密度に軽量化された構成であるとともに、第2フロート部54は第1弁本体62よりも小さい密度に軽量化された構成であるという特徴を有している。
なお、第1弁本体62、第2弁部65および第1フロート部53は、上述した樹脂材料に必ずしも限る必要はなく、前述した特徴を有するものであれば、ポリエチレン、POM、PPS、PA等の各種樹脂のうちのいずれかを適宜選択したものとしてもよい。
図5はフロート機構50の作用を説明する説明図である。図5に示すように車両の傾斜などにより矢印の方向へフロート52が傾いたとする。第2弁部65は、湾曲した凸形状である被支持部66bがフロート52の平面である支持部55aにより1点支持されているので、ヤジロベーのようにバランスをとり、第1弁本体62に取り付けられたシート部材64は、水平姿勢を維持する。なお、上部弁体60が浮力を受けていないときには、上部弁体60の被支持部66bがフロート52の被支持部66bに載置された状態で支持される。また、フロート52の支持部55aが上部弁体60の被支持部66bを支持している状態から、フロート52が上部弁体60の第2弁部65に対して独立して下降することを許容する昇降距離Dmが確保されている。この昇降距離Dmは、フロート52がフロート52の環状突部57と係合爪66eとにより規定されている。換言すれば、上部弁体60の第2弁部65は、フロート52の上部にフロート52から昇降距離Dmだけ昇降可能に載置されている。
(3) 燃料遮断弁10の動作
次に、燃料遮断弁10の動作について説明する。図1に示すように、給油により燃料タンクFT内に燃料が供給されると、燃料タンクFT内の燃料液位の上昇につれて燃料タンクFT内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、円筒部39の導入開口39bから導入通路39aを経て、流通孔38a,38bから弁室30S内に流入する。さらに、燃料蒸気は、弁室30Sから接続通路31b、蓋側通路42aを通じて、キャニスタ側へ逃がされる。そして、燃料タンクFT内の燃料液位が所定液位FL1に達すると、燃料は導入開口39bを塞ぐことにより、燃料タンクFT内のタンク内圧が上昇する。この状態では、タンク内圧と弁室30S内の圧力との差圧が大きくなり、液体燃料が導入通路39a、流通孔38a,38bを通じて、弁室30Sに流れ込み、燃料液位が弁室30S内を上昇する。そして、図6に示すように、弁室30S内の燃料液位が高さh0に達すると、フロート52の浮力およびスプリング70の荷重による上方への力と、フロート機構50の自重による下方への力との釣り合いによって、前者が後者を上回りフロート機構50が一体になって上昇して、上部弁体60のシート部材64が第1シール部31cに着座して接続通路31bを閉じる。このとき、インレットパイプ内に燃料が溜まり、給油ガンに燃料が触れると、オートストップを働かせる。これにより、燃料タンクFTへの給油の際等に、燃料タンクFTから燃料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンクFT外へ流出するのを防止することができる。
一方、燃料タンクFT内の燃料が消費されて、燃料液位が低下すると、フロート52は、その浮力を減少して下降する。フロート52の下降により、図7に示すように、フロート52の環状突部57と第2弁部65の係合爪66eとの係合を介して、フロート52は、第2弁部65を引き下げる。これにより、第2シート部66cは、第2シール部64cから離れて、接続孔64bを開く。接続孔64bの連通により第1弁本体62の下方の圧力は、接続通路31bの付近と同じ圧力になる。そして、第2抜止爪66dと第1係合爪62gとの係合を介して、第2弁部65は第1弁部61も引き下げる。そして、第1弁部61が下降することで、シート部材64が第1シール部31cから離れて、接続通路31bが開かれる。このように、第2弁部65および第1弁部61による2段の弁構造により、再開弁特性の向上を促進するように機能する。すなわち、第2シール部64cが第2シート部66cから離れて通路面積を小さくした接続孔64bが最初に連通するから、第1弁部61の下部の圧力が低減されて第1弁部61の閉弁方向の力が小さくなり、よって再開弁特性に優れている。
また、車両の坂道走行時やコーナリング走行時においては車両が傾斜して弁室30S内に燃料が満たされて上部弁体60が液没することがある。このような状況にて、路面の凹凸を受けて車両が振動しその振動が燃料タンクFTに加わった場合にも、図8に示すように上部弁体60の第2シール部64cと第2シート部66cとの間のシール性を維持する。すなわち、フロート52の環状突部57と係合爪66eとの間には、フロート52が上部弁体60の第2弁部65に対して独立して下降することを許容する昇降距離Dm(図5参照)が確保されている。このため、フロート52は、昇降距離Dmの範囲内で下降しても、第2弁部65を下降させる力を加えず、つまり第2シール部64cと第2シート部66cとを引き離す方向への力を加えない。しかも、第2弁部65は第1弁本体62よりも小さい密度に軽量化された構成であることから、フロート52が下降した場合にも、第2弁部65は第1弁部61の接続孔64bを閉じる位置に留まり易い。第2弁部65が第1弁部61から離れて接続孔64bが一旦開かれると、第1弁部61の内部に燃料が流入することになり第1弁部61は接続通路を容易に開いてしまうが、上述したように、第2弁部65が開きにくいことから、車両の振動等に起因した微振動が燃料遮断弁10に及んでも、上部弁体60が接続通路のシール部から離れにくく、シール性の低下を招くことがない。
さらに、本実施例の燃料遮断弁10では、第2フロート部54は第1弁本体62よりも小さい密度に軽量化された構成であることから、フロート52はより浮きやすくなる。このために、フロート52により押し上げられる力を受けて第2弁部65がより開きにくいことから、シール性の低下をより防止することができる。また、フロート52は軽量化されたにも拘わらず外側部分である第1フロート部53は軽量化されていないことから、軽量化によってフロート52の外側部分の耐摩耗性が損ねられる恐れがない。
(4) 実施例の効果
上記実施例の構成により、以下の効果を奏する。
(4)−1 給油により燃料タンク内の燃料液位が導入開口39bを塞ぐ所定液位FL1を越えると、燃料タンクFTのタンク内圧が上昇するので、オートストップを働かせることができる。
(4)−2 上部弁体60は、フロート52の上部に設けた支持部55aの支持面56aにより、被支持部66bで1カ所の支点で支持され、しかも、上部弁体60の重心は支点より低い位置にあるから、支点を中心にバランスをとり、上部弁体60の姿勢が安定する。よって、車両の傾斜によりフロート52が傾いたりしても、上部弁体60は、安定した水平姿勢を維持し、接続通路31bの第1シール部31cに対して確実に着離して、高いシール性を得ることができる。
(4)−3 上部弁体60は、ヤジロベーの原理により姿勢を安定する動作を自らとるから、第1シール部31cに押しつける力も小さくてよく、閉弁に必要なフロート52の上昇力も小さく、車両の傾斜時になどに生じる微少な燃料液位の上昇にも対応することができる。しかも、フロート52の軸心と異なる位置に上部弁体60の凸形状である被支持部66bが支持面56aで支持されても、被支持部66bを支点にしてバランスをとるから上部弁体60の姿勢が安定する。
(4)−4 燃料タンクFTの上部スペース内に溜まっている燃料蒸気は、給油時における燃料液位の上昇に伴って、弁室30S内で上昇気流となり、第1弁本体62の支持孔62c内に入り込むが、支持孔62cとガイド筒体66fとの間隙を通り、通気孔62eから逃がされる。したがって、支持孔62cを流れる上昇気流は、支持孔62cの上部で留まることがなく、通気孔62eを通じて逃がされる。このため、支持孔62c内の圧力が部分的に高くなって、第2弁部65を第1弁部61に対して引き離すような力が加わることがない。しかも、第1弁本体62のガイド部62fは、支持孔62cの内壁に形成されており、第2弁部65を傾かせることなく、第1弁本体62に対してガイドする。したがって、第2弁部65は、昇降する際に傾くことがなく、第2シート部66cが第2シール部64cに高いシール性で着座し、その間のシール性の低下に伴う不具合、つまり燃料がその間隙から接続孔64b、接続通路31bを通じて外部へ流出するような不具合を生じない。
(4)−5 上部弁体60が液没した場合には、上部弁体60は浮力により接続通路を閉じる位置に留まろうとすることから、車両の振動等に起因した微振動が燃料遮断弁に及んでも、上部弁体が接続通路のシール部から離れにくく、シール性の低下を招くことがない。
(4)−6 第2弁部65の隔壁66aは、弁支持部55に所定間隙を隔てて挿入されているから、首振り状態で支持されている上部弁体60に傾きを生じるような力が加わっても、フロート52に対して第2弁部65の大きな傾きを防止し、シール性の低下を招かない。
(5) 第2実施例
上記第1実施例の燃料遮断弁10では、フロート52のうちの第2フロート部54だけが、第1弁本体62よりも小さい密度に軽量化された構成であったが、これに替えて、第2実施例として、第1フロート部53および第2フロート部54の双方がそれぞれ第1弁本体62よりも小さい密度に軽量化された構成としてもよい。すなわち、第1フロート部53、第2フロート部54共に例えばPA6により形成された構成とすればよい。
この構成によれば、フロート52の全体が軽量化されることから、フロート52はより一層浮きやすくなる。このために、微振動が燃料遮断弁に及んだときのシール性の低下をより一層防止することができる。
なお、変形例として、フロート52のうちの第1フロート部53だけが第1弁本体62よりも小さい密度に軽量化された構成としてもよい。すなわち、第1フロート部53は例えばPA6により、第2フロート部54は例えばPOMにより形成された構成としてもよい。
(6) その他の実施形態
なお、この発明は上記第1実施例や第2実施例およびそれらの変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
{I}上記各実施例では、第2弁部65、第1フロート部53、第2フロート部54といった所望のパーツの軽量化を、ポリエチレン、POM、PPS、PA等の各種樹脂のうちから最適な樹脂を選択することにより行っていたが、これに替えて、微小中空球状体が混合された樹脂材料により形成することにより軽量化を行なう構成としてもよい。微小中空球状体としては、例えばスコッチライトグラスバブルズ(住友3M社製,粒径範囲15〜135μm,平均粒径30〜70μm)を使用することができる。具体的には次の実施形態がある。
すなわち、第2実施例に対応するものとして、第1フロート部53および第2フロート部54のそれぞれを、スコッチライトグラスバブルズが30%だけ混入されたPA6により形成する構成としてもよい。この構成によれば、第1フロート部53および第2フロート部54の密度は1.0[g/cm3]となり、第2実施例に比べてより一層の軽量化を図ることができる。この結果、車両が傾いて液没した状態で振動した場合に、より一層優れたシール性を発揮する。
なお、第1実施例に対応するものとして、第2フロート部54だけをスコッチライトグラスバブルズが30%だけ混入されたPA6により形成する構成としてもよい。さらには第2実施例の変形例に対応するものとして、第1フロート部53だけをスコッチライトグラスバブルズが30%だけ混入されたPA6により形成する構成としてもよい。これらの構成によってもフロートが軽量化されフロートはより浮きやすくなることから、より一層優れたシール性を発揮する。さらには、第2弁部65をスコッチライトグラスバブルズが30%だけ混入されたPA6により形成する構成としてもよい。
なお、上記30パーセントという混合例は一例であり、他の値の混合率に換えることもできる。スコッチライトグラスバブルズの比率を高くすれは、より一層の軽量化といった利点があり、一方、PA6の比率を高くすることで、耐摩耗性の低下を防ぐことができる。上記スコッチライトグラスバブルズは一例であり、他の種類(ガラス球以外にもセラミック球等の他の種類のものも含む)の微小中空球状体に換えることもできる。さらに、微小中空球状体に限る必要はなく、中空管状体を樹脂に混合して比重の小さい樹脂材料を作成する構成としてよい。また、ベースとなる樹脂材料としてのPA6も一例であり、他のPA、あるいはポリエチレン、POM、PPS等の各種樹脂材料に換えることもできる。
{ I I}上記{I}では、第2弁部65を微小中空球状体が混合された樹脂材料により形成する構成を示したが、この際、必ずしも第2弁部65全体である必要はなく、第2弁部65の一部分、例えば表面部分を除いた内側部分を微小中空球状体が混合された樹脂材料により形成する構成としてもよい。同様に、第1フロート部53や第2フロート部54を軽量化する際にも、必ずしも各部53、54の全体である必要なく、各部53、54の一部分としてもよい。
{I I I}上記{I}では、所望のパーツの軽量化を、微小中空球状体が混合された樹脂材料により形成していたが、これに替えて、発泡樹脂により形成することにより軽量化を行なう構成としてもよい。具体的には、発泡樹脂は、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエチレン等のいずれかに炭酸ガス等を注入して発泡させたものである。この構成によっても、第2弁部65を初めとして第1フロート部53や第2フロート部54の軽量化を図ることができる。なお、この実施形態においても、軽量化したい所望のパーツは、少なくとも一部が発泡樹脂により形成されておればよく、必ずしもパーツ全体が発泡樹脂全体により形成されている必要はない。
{IV}上記第1実施例、第2実施例では、第2弁部65、第1フロート部53、第2フロート部54といった所望のパーツの軽量化を、ポリエチレン、POM、PPS、PA等の各種樹脂のうちから最適な樹脂を選択することにより行っていたが、これに替えて、ポリエチレン、POM、PPS、PA等の各種樹脂から選択した一の樹脂材料を用いるとともに、内部に中空部を備え、この中空部に発泡体を充填した構成としてもよい。
図9は、この実施形態にかかる燃料遮断弁の上部弁体60A周辺を示す断面図である。本実施例にかかる燃料遮断弁は、上記第1実施例と比較して上部弁体60Aの第2弁部65Aの構成が相違するだけであり、その他のパーツについては同一である。図示するように、第2弁部65Aは、第1実施例と同じガラス繊維30%入りPA6を用いるとともに、内部に中空部100を備え、この中空部100に発泡体が充填されている。発泡体としては、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエチレン等のいずれかに炭酸ガス等を注入して発泡させた発泡樹脂が用いられている。この構成によれば、第2弁部65Aは第2実施例に比べてより一層の軽量化を図ることができる。
{V}上記第1および第2実施例では、第2弁部65とフロート52の双方の軽量化を行なっていたが、これに替えて第2弁部65だけを、第1弁本体62よりも小さい密度に軽量化された構成としてもよい。例えば、第1弁本体62をPOMにより形成し、第2弁部65をガラス繊維30%入りPA6により形成し、第1フロート部53および第2フロート部54をPOMにより形成してもよい。
{VI}上記第1および第2実施例では、燃料遮断弁をタンクの上壁の上面に装着した構成について説明したが、これに限らず、燃料遮断弁を燃料タンクの上壁の内面に装着する、いわゆるインタンク式であってもよい。
本発明の第1実施例にかかる自動車の燃料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁10を示す断面図である。 燃料遮断弁10を分解した断面図である。 フロート52とともに上部弁体60を分解して示す斜視図である。 図3に対応した断面図である。 フロート機構50の作用を説明する説明図である。 燃料遮断弁10の動作を説明する説明図である。 図6に続く動作を説明する説明図である。 燃料遮断弁10の液没状態における動作を説明する説明図である。 別の実施形態にかかる燃料遮断弁の上部弁体60A周辺を示す断面図である。
符号の説明
10...燃料遮断弁
20...ケーシング
20B...ケーシング
30...ケーシング本体
30S...弁室
30a...開口
31...天井壁部
31a...通路形成突部
31b...接続通路
31Bb...接続通路
31c...シール部
31Bc...シール部
32...側壁部
32a...第1連通孔
34...ケース側ガイド部
34a...下ガイドリブ
34b...上ガイドリブ
37...底部材
38...底板
38a,38b...流通孔
38c...スプリング支持部
39...円筒部
39a...導入通路
39b...導入開口
40...蓋体
41...蓋本体
42...管体部
42a...蓋側通路
43...フランジ
43a...内部溶着端
43b...外側溶着部
50...フロート機構
52...フロート
52B...フロート
52a...スプリング収納間隙
52Cb...係合爪
53...第1フロート部
53a....スプリング支持部
54...第2フロート部
54a...収納穴
54b...第2フロート本体
55...弁支持部
55a...支持部
56...支持突部
56a...支持面
56Ba...支持面
57...環状突部
57B...環状突部
60...上部弁体
60B...上部弁体
61.. 第1弁部
61B...第1弁部
62...第1弁本体
62a...上面部
62b...側壁
62c...支持孔
62d...取付部
62e...通気孔
62f...ガイド部
62g...第1係合爪
64...シート部材
64B...シート部
64a...シート部
64b...接続孔
64c...シート部
64d...取付部
65...第2弁部
65B...第2弁部
66...第2弁本体
66a...隔壁
66b...被支持部
66Bb...被支持部
66d...第2抜止爪
66e...係合爪
66f...ガイド筒体
66Fb...被支持部
66Bb...被支持部
70...スプリング
100…中空部
FT...燃料タンク
FTa...タンク上壁
FTb...取付穴
SP...シール部
60A...上部弁体
65A...第2弁部
100…中空部

Claims (7)

  1. 燃料タンク(FT)の上部に装着され、燃料タンク(FT)内と外部とを接続する接続通路(31b)を開閉することで上記燃料タンク(FT)と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    上記燃料タンク(FT)内と上記接続通路(31b)とを連通する弁室(30S)を形成するケーシング(20)と、
    上記弁室(30S)に収納され該弁室(30S)内の燃料液位により浮力を増減して昇降するフロート(52)と、
    上記フロート(52)の上部に該フロート(52)から所定距離(Dm)だけ昇降可能に載置され、燃料が所定液面に達したとき上記フロート(52)が昇降することで上記接続通路(31b)を開閉する上部弁体(60)と
    を備え、
    上記上部弁体(60)は、
    支持孔(62c)を有する第1弁本体(62)と、該第1弁本体(62)に設けられ上記接続通路(31b)を開閉する第1シート部(64a)と、該第1シート部(64a)に貫通形成されることで上記支持孔(62c)に接続されかつ上記接続通路(31b)より通路面積が小さい接続孔(64b)とを有する第1弁部(61)と、
    上記支持孔(62c)に昇降可能に収納される第2弁本体(66)と、該第2弁本体(66)の上部に設けられ上記接続孔(64b)を開閉する第2シート部(66c)とを有する第2弁部(65)と、
    を備え、
    上記第2弁部(65)は、
    上記第1弁本体(62)よりも小さい密度に軽量化された構成であること
    を特徴とする燃料遮断弁。
  2. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記フロート(52)は、
    下方に開放した収納穴(58)を有するカップ形状の第1フロート部(53)と、
    上記収納穴(58)に収納されることで上記第1フロート部(53)と一体化された第2フロート部(54)と、
    を備え、
    上記第2フロート部(54)は、上記第1弁本体(62)よりも小さい密度に軽量化された構成である、燃料遮断弁。
  3. 請求項2に記載の燃料遮断弁において、
    上記第1フロート部(53)は、上記第1弁本体(62)よりも小さい密度に軽量化された構成である、燃料遮断弁。
  4. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記フロート(52)は、
    下方に開放した収納穴(58)を有するカップ形状の第1フロート部(53)と、
    上記収納穴(58)に収納されることで上記第1フロート部と一体化された第2フロート部(54)と、
    を備え、
    上記第1フロート部(53)は、上記第1弁本体(62)よりも小さい密度に軽量化された構成であること
    を特徴とする燃料遮断弁。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の燃料遮断弁において、
    上記フロート(52)は、該フロート(52)の上部に位置し上記上部弁体(60)を支持する支持部(55a)を有し、
    上記第2弁部(65)は、上記支持部(55a)に支持される被支持部(66b)を備え、該被支持部(66b)が上記支持部(55a)に支持されたときに、該支持されている部位を支点としてバランスをとるように該支点より下方に重心が設定されている燃料遮断弁。
  6. 請求項5に記載の燃料遮断弁において、
    上記第1弁本体(62)は、円筒形状の側壁(62b)を備え、上記第2弁本体(66)は、上記第1弁部(62)内に収納される円筒形状のガイド筒体(66f)を備えている燃料遮断弁。
  7. 請求項6に記載の燃料遮断弁において、
    上記第1弁本体(62)は、第1係合爪(62g)を備え、上記第2弁本体(66)は、上記第1係合爪(62g)に係合する第2抜止爪(66d)を備え、上記第1係合爪(62g)と第2抜止爪(66d)とが係合する位置は、上記支持部(55a)より下方に設定されている燃料遮断弁。
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