JP3797176B2 - 燃料遮断弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の燃料遮断弁として、特開平2000−266208号公報が知られている。図6は従来の燃料遮断弁を示す断面図である。燃料遮断弁110は、燃料タンクFTの上部に装着され、燃料タンクFT内と外部とを接続する接続通路122を開閉することで燃料タンクFTと外部とを連通遮断する。燃料遮断弁110は、ケース本体120と、フロート130と、蓋体140とから構成されている。蓋体140は、燃料タンクFTの上部に熱溶着可能でありかつ上記ケース本体120より燃料膨潤性が大きい樹脂材料で形成されている。蓋体140とケース本体120とを組み付ける手段として、蓋体140に形成した係合穴142にケース本体120に形成した係合突起126を係合するとともに、ケース本体120に保持部124を形成し、この保持部124で蓋体140の嵌合部144を保持する構成をとっている。この構成では、蓋体140の嵌合部144が燃料膨潤により拡張すると、保持部124で押さえる。このとき、保持部124は、蓋体140が膨潤するとその間の機械的な密着強度を増すことにより支持力を高めて、燃料遮断弁110に安定した開閉特性を与えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記燃料遮断弁110では、保持部124や嵌合部144を射出成形するのに、型構造が複雑化したり、高い寸法精度を必要としたりするという問題があった。
【0004】
本発明は、上記従来の技術の問題を解決するものであり、燃料の膨潤によりガタつくことがなく、簡単な構成で、安定した閉弁特性が得られる燃料遮断弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記課題を解決するためになされた本発明は、
燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
上記燃料タンクの上部に熱溶着可能である樹脂材料から形成された蓋溶着端と、上記ケース本体の上部を支持するための蓋支持部とを有する蓋体と、
燃料タンク内に連通する弁室を形成するケース本体と、
上記弁室に収納され、上記接続通路を開閉する弁体と、
ケース本体の外周に配置されたシール部材と、
上記蓋支持部と熱溶着可能である樹脂材料から形成されかつ蓋体より燃料に対する大きな形状保持性を有するシール保持部材と、
を備え、
上記シール保持部材は、ケース本体の外側からシール部材を押圧する押圧面と、上記蓋支持部に熱溶着される保持部材側溶着端とを有し、保持部材側溶着端を蓋支持部に熱溶着することでシール部材を押圧して燃料タンク内を外部に対してシールするとともにケース本体を支持するように構成されていることを特徴とする。
【0006】
本発明にかかる燃料遮断弁のケース本体は、燃料タンク内に連通する弁室を備え、この弁室内に収納された弁体が燃料タンクの燃料液位に応じて浮力を増減して昇降する。これにより、弁体が接続通路を開閉して燃料タンクから燃料が流出するのを防止する。また、燃料遮断弁は、蓋体を燃料タンクの上部に熱溶着可能である樹脂材料から形成され、熱溶着されることにより燃料タンクの上部に装着されている。これにより、燃料遮断弁は、燃料タンクの上部に締結部材などを必要としないで、容易に取り付けることができる。
【0007】
ケース本体は、蓋体より燃料膨潤性の小さい樹脂材料で形成されているので、燃料通路を開閉するシート面などを高い精度で形成することができる。また、蓋支持部に熱溶着されたシール保持部材は、燃料に対する大きな形状保持性を有しているので、燃料に晒されても大きく膨潤することなく、押圧面でシール部材を確実に支持して、高いシール性を維持する。
【0008】
また、シール保持部材は、蓋支持部に熱溶着されているので、その間のシール性を大きくできるとともにケース本体に対する支持力を大きくすることができ、ケース本体がガタつくこともない。したがって、燃料遮断弁は、上記ガタつきに伴う不具合、つまり、耐衝撃性に対する機械的強度の低下や、燃料遮断弁の開閉液位の変動を生じることがなく、安定した開閉特性を得ることができる。
【0009】
ここで、上記シール保持部材の形状保持性を蓋体より大きくする手段として、繊維状物を混入する手段、蓋体より耐燃料膨潤性に優れた樹脂材料を用いる手段、インサート部材を埋設する手段などをとることができる。
【0010】
また、蓋体を燃料タンクに熱溶着するとともに、シール保持部材を蓋体に溶着するために用いられる樹脂材料としては、ケース本体をポリアセタール、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレートのいずれか、またはこれらのブレンド材から形成し、上記蓋体をポリエチレンから形成し、シール保持部材を、繊維状物を混入したポリエチレンなどから形成することができる。ここで、繊維状物とは、樹脂材料の性質を特に損なうことなく、燃料膨潤に伴う機械的、寸法安定性の改良を目的として添加されたガラス繊維やアスベスト繊維などをいう。
【0011】
さらに、蓋体の他の好適な態様として、接続通路に面して形成されかつ上記蓋支持部を有する蓋内層と、この蓋内層に2色成形されて化学接着するとともに上記蓋溶着端を有する蓋外層とを備えて構成することができる。この場合において、蓋内層と蓋外層とを互いに溶着する異なった樹脂材料で形成するとともに、蓋内層をシール保持部材に熱溶着可能である樹脂材料で形成し、蓋外層を燃料タンクの上壁に熱溶着可能である樹脂材料で形成することができる。例えば、上記ケース本体は、ポリアセタール、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレートのいずれか、またはこれらのブレンド材から形成し、上記蓋外層は、ポリエチレンから形成し、上記蓋内層は、ポリエチレンに溶着する変性ポリアミドから形成し、上記シール保持部材は、ポリアミドから形成することができる。ここで、変性ポリアミドは、マレイン酸などの極性官能基を添加することでポリエチレンとの化学接着性を付加することができる。
【0012】
また、シール保持部材は、シール部材を取り囲むように埋設したインサート部材により形状保持性を蓋体より大きく形成することもできる。インサート部材は、金属製部材やシール保持部材の樹脂材料と異なった樹脂部材を埋設することにより構成できる。
【0013】
さらに、シール保持部材は、ケース本体の側壁およびケース本体の下開口を覆いかつ一体成形されたケース被覆体を備える構成をとることができる。この構成により、シール保持部材が底板を兼用するので、部品点数を減らすとともにケース本体の機械的強度を高めることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
【0015】
A.第1の実施の形態
図1は本発明の一実施の形態にかかる自動車の燃料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁20を示す断面図である。燃料タンクFTは、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形成されており、そのタンク上壁FTaに取付穴FTcが形成されている。このタンク上壁FTaには、燃料遮断弁20がその下部を取付穴FTcに突入した状態にて取り付けられている。燃料遮断弁20は、給油時に燃料タンクFT内の燃料が所定の液位FL1まで上昇したときに、外部(キャニスタ)への流出を規制するものである。
【0016】
燃料遮断弁20は、ケース本体30と、底板35と、フロート40と、Oリング44(シール部材)と、スプリング46と、蓋体50と、逆止弁60と、シール保持部材70とを主要な構成として備えている。
【0017】
図2は燃料遮断弁20を分解した断面図である。上記ケース本体30は、天井壁部32と、この天井壁部32から下方へ円筒状に延設された側壁部33とを備え、天井壁部32と側壁部33とに囲まれたカップ状の弁室30Sを形成し、その下部を下開口30aとしている。
【0018】
側壁部33の上外周には、シール保持凹所33bが形成されている。このシール保持凹所33bには、Oリング44が支持されている。また、側壁部33の下部には、係合穴33aが形成されている。この係合穴33aは、後述するように底板35を取り付けるためのものである。
【0019】
上記底板35は、ケース本体30の下開口30aを閉じる部材であり、その外周部に形成された係合部35aが上記係合穴33aに係合することにより、ケース本体30の下開口30aを閉じるように装着される。この底板35には、弁室30Sと燃料タンクFT内とを連通する連通孔35bが形成されている。したがって、連通孔35bを通じて、燃料タンクFT内が弁室30Sに連通している。また、底板35の中央上部には、環状のスプリング支持部35cが形成されている。このスプリング支持部35cの外周部は、フロート40の内側凹所の下面との間でスプリング46を支持している。
【0020】
また、上記弁室30Sに収納されるフロート40は、上壁部41と、その上壁部41の外周から下方に形成された筒状の側壁部42とを備えた容器形状に構成されており、その内側スペースが浮力を生じるための浮力室40Sになっている。
【0021】
ケース本体30、底板35及びフロート40は、耐燃料油性に優れた合成樹脂ポリアセタールまたはポリアミドから形成されている。
【0022】
一方、蓋体50は、蓋内層51と蓋外層52との2層で形成されており、蓋本体53と、蓋本体53の中央から側方へ突出した管体部54と、蓋本体53の外周に形成されたフランジ55と、蓋本体53の下部に突設された蓋支持部56とを備え、これらを一体に形成している。管体部54には、蓋側通路54aが形成されており、この蓋側通路54aの一端は、ケース本体30の接続通路32bに接続され、他端はキャニスタ側に接続されている。また、フランジ55の下端部には、燃料タンクFTのタンク上壁FTaに溶着される蓋溶着端55aが形成されている。
【0023】
蓋内層51は、蓋側通路54aに面して形成され、上記蓋支持部56を備えている。蓋外層52は、蓋内層51に2色成形されて反応接着するとともに蓋溶着端55aを有している。蓋外層52は、ポリエチレンから形成することができ、蓋内層51は、ポリエチレンに溶着する変性ポリアミドから形成することができる。変性ポリアミドは、マレイン酸などの極性官能基を添加することでポリエチレンとの化学接着性を付加した樹脂材料である。これらは、2色成形により一体成形することができ、つまり蓋外層52を形成するためにポリエチレンを射出した後に、蓋内層51を形成するためにポリエチレンより射出温度の高い変性ポリアミドを射出することで、その反応熱で蓋内層51を蓋外層52に反応接着することができる。
【0024】
シール保持部材70は、ケース本体30の上外周に嵌合されるとともに蓋体50の一端に熱溶着することでケース本体30と蓋体50とを連結する部材であり、ケース本体30の外側からOリング44を押圧する押圧面70aと、蓋支持部56に熱溶着される溶着端70cとを備えている。シール保持部材70は、燃料が浸ったときの形状保持性がポリエチレンより高い材料から構成されている。すなわち、ポリアミドまたはポリアミドにガラス繊維などの繊維状物を添加することにより、機械的強度を高めてポリエチレンより燃料膨潤を小さくしている。
【0025】
逆止弁60は、ケース本体30の天井壁部32に設けられており、ボール61と、このボール61に閉弁方向に付勢するスプリング62とを備えており、フロート40が接続通路32bを閉じ、タンク内圧が所定値以上になったときに、タンク内圧を逃がすリリース弁として作用する。
【0026】
次に、燃料遮断弁20を組み付ける作業および燃料タンクFTのタンク上壁FTaに装着する作業について説明する。図3において、蓋内層51と蓋外層52とを一体に2色形成した蓋体50、ケース本体30、シール保持部材70などを準備した後、ケース本体30内に逆止弁60を組み付けるとともに、Oリング44をケース本体30のシール保持凹所33bに装着する。続いて、蓋支持部56の溶着端56aを熱板(図示省略)により溶融するとともに、シール保持部材70の溶着端70cも溶融する。この状態にて、シール保持部材70の押圧面70aでOリング44を押しつけるようにシール保持部材70をケース本体30の端部に装着し、さらにシール保持部材70の溶着端70cを蓋体50の蓋支持部56の溶着端56aに押しつける。そして、シール保持部材70が蓋体50の蓋支持部56に熱溶着されると、Oリング44を押圧するとともに、ケース本体30を蓋体50に対して位置決め固定する。
【0027】
続いて、図2に示すように、ケース本体30の弁室30S内に、フロート40及びスプリング46を収納し、さらに、スプリング46の下端を底板35のスプリング支持部35cに位置合わせするとともに、底板35の係合部35aを側壁部33の係合穴33aに係合させて、底板35をケース本体30に取り付ける。これにより、燃料遮断弁20が組み付けられる。
【0028】
続いて、図1に示す蓋体50の蓋溶着端55aを熱板(図示省略)により溶融するとともに、燃料タンクFTの取付穴FTcの周囲に沿って熱板(図示省略)により溶融して溶着部FTdとする。取付穴FTcに、ケース本体30を下部から挿入して、蓋溶着端55aを溶着部FTdに押しつける。これにより、蓋溶着端55aと溶着部FTdとが同じ樹脂材料で形成されているので、冷却固化すると両者が互いに溶着する。このように、蓋体50がタンク上壁FTaに溶着されると、燃料タンクFT内は、外部に対して高いシール性を確保される。
【0029】
次に、燃料遮断弁20の動作について説明する。給油により燃料タンクFT内に燃料が供給されると、燃料タンクFT内の燃料液位の上昇につれて燃料タンクFT内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、通路を通じてキャニスタ側へ逃がされる。そして、燃料タンクFT内の燃料液位が所定の液位FL1に達すると、燃料は、底板35の連通孔35bを通じて弁室30Sに流入する。これにより、フロート40に浮力が生じて上昇し、弁部41aで接続通路32bを閉塞して燃料がキャニスタ側へ流出しない。したがって、燃料タンクFTへの給油の際等に、燃料タンクFTから燃料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンクFT外へ流出するのを防止することができる。
【0030】
上記燃料遮断弁20の構成により、以下の作用、効果を奏する。
【0031】
(1) シール保持部材70は、小さな環状の部材であるから、型構造が簡単であり、従来の技術で説明した弁より容易に射出成形により製造することができる。
【0032】
(2) ケース本体30は、蓋体50より燃料膨潤性の小さい樹脂材料(ポリアセタール)で形成されているので、接続通路32bを開閉するシート面などを高い精度で形成することができる。
【0033】
(3) 蓋支持部56に熱溶着されたシール保持部材70は、燃料に対する大きな形状保持性を有しているので、燃料に晒されても大きく膨潤することなく、押圧面70aでシール部材を確実に支持して、高いシール性を維持する。
【0034】
(4) シール保持部材70は、蓋支持部56に熱溶着されているので、その間のシール性を大きくできるとともにケース本体30に対する支持力を大きくすることができ、ケース本体30がガタつくこともない。したがって、燃料遮断弁20は、上記ガタつきに伴う不具合、つまり、耐衝撃性に対する機械的強度の低下や、燃料遮断弁20の開閉液位の変動を生じることがなく、安定した開閉特性を得ることができる。
【0035】
(5) Oリング44は、シール保持部材70の溶着方向(軸方向)と垂直な径方向に圧縮されるので、溶着のバラツキの影響を受けることなく、所定のシール力を発揮することができる。
【0036】
B.第2の実施の形態
図4は第2の実施の形態にかかる燃料遮断弁20Bを示す断面図、図5は燃料遮断弁20Bの組付前の状態を示す断面図である。第2の実施の形態は、シール保持部材に底板を一体に形成したケース被覆体90を備えた構成に特徴を有している。すなわち、ケース被覆体90は、側壁91と、下開口30Baを覆う底壁92と、側壁91の上部のシール保持部材93とを一体に形成したカップ形状である。側壁91の内周には、係合爪91aが形成されており、ケース本体30Bの係合穴33Baに係合して、ケース被覆体90内でケース本体30Bを位置決めしている。また、シール保持部材93は、Oリング44を支持するとともに蓋体50の蓋支持部56の溶着端56aに溶着されている。
燃料遮断弁20Bの構成により、第1の実施の形態の効果に加え、シール保持部材93が底板(図1参照)を兼用するので、部品点数を減らすことができる。また、ケース被覆体90は、ケース本体30Bを機械的に保護する部材としても作用するので、ケース本体30Bを、シール性を重視した形状や肉厚とすることができるとともに、ケース本体30Bの材料の選択の幅を広げることができる。また、燃料遮断弁20Bの組付性も、第1の実施の形態と同様に簡単である。
【0037】
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
【0038】
(1) 上記実施の形態では、蓋体を2層で構成した例について説明したが、これに限らず、蓋体をポリエチレンの単層で形成してもよい。この場合には、シール保持部材を、ポリエチレンに繊維状物を添加した樹脂材料で形成することにより、熱溶着性を確保するとともに燃料に対する形状保持性を高める構成とすることにより適用できる。
【0039】
(2) シール保持部材の形状保持性を高める他の手段として、シール部材を取り囲む位置に、インサート部材を埋設する構成をとることができる。ここで、インサート部材は、環状の金属製部材や、シール保持部材より機械的強度の大きい樹脂部材を埋設することにより実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる自動車の燃料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁20を示す断面図である。
【図2】燃料遮断弁20を分解して示す断面図である。
【図3】燃料遮断弁20を組み付ける工程を説明する説明図である。
【図4】第2の実施の形態にかかる燃料遮断弁20Bを示す断面図である。
【図5】第2の実施の形態にかかる燃料遮断弁20Bを分解して示す断面図である。
【図6】従来の燃料遮断弁を示す断面図である。
【符号の説明】
20...燃料遮断弁
20B...燃料遮断弁
30...ケース本体
30B...ケース本体
30a...下開口
30Ba...下開口
30S...弁室
32...天井壁部
32b...接続通路
33...側壁部
33a...係合穴
33b...シール保持凹所
33Ba...係合穴
35...底板
35a...係合部
35b...連通孔
35c...スプリング支持部
40...フロート
40S...浮力室
41...上壁部
41a...弁部
42...側壁部
46...スプリング
50...蓋体
51...蓋内層
52...蓋外層
53...蓋本体
54...管体部
54a...蓋側通路
55...フランジ
55a...蓋溶着端
56...蓋支持部
56a...溶着端
60...逆止弁
61...ボール
62...スプリング
70...シール保持部材
70a...押圧面
70c...溶着端
90...ケース被覆体
91...側壁
91a...係合爪
92...底壁
93...シール保持部材
FT...燃料タンク
FTa...タンク上壁
FTc...取付穴
FTd...溶着部

Claims (8)

  1. 燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    上記燃料タンクの上部に熱溶着可能である樹脂材料から形成された蓋溶着端と、上記ケース本体の上部を支持するための蓋支持部とを有する蓋体と、
    燃料タンク内に連通する弁室を形成するケース本体と、
    上記弁室に収納され、上記接続通路を開閉する弁体と、
    ケース本体の外周に配置されたシール部材と、
    上記蓋支持部と熱溶着可能である樹脂材料から形成されかつ蓋体より燃料に対する大きな形状保持性を有するシール保持部材と、
    を備え、
    上記シール保持部材は、ケース本体の外側からシール部材を押圧する押圧面と、上記蓋支持部に熱溶着される保持部材側溶着端とを有し、保持部材側溶着端を蓋支持部に熱溶着することでシール部材を押圧して燃料タンク内を外部に対してシールするとともにケース本体を支持するように構成されていることを特徴とする燃料遮断弁。
  2. 請求項1の燃料遮断弁において、
    上記シール保持部材は、繊維状物を混入することで形状保持性を蓋体より大きく形成した燃料遮断弁。
  3. 請求項2の燃料遮断弁において、
    上記ケース本体は、ポリアセタール、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレートのいずれか、またはこれらのブレンド材から形成され、
    上記蓋体は、ポリエチレンから形成され、
    上記シール保持部材は、ポリエチレンから形成されている燃料遮断弁。
  4. 請求項2の燃料遮断弁において、
    上記蓋体は、接続通路に面して形成されかつ上記蓋支持部を有する蓋内層と、この蓋内層に2色成形されて密着するとともに上記蓋溶着端を有する蓋外層とを備え、
    上記ケース本体は、ポリアセタール、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレートのいずれか、またはこれらのブレンド材から形成され、
    上記蓋外層は、ポリエチレンから形成され、
    上記蓋内層は、ポリエチレンに熱溶着可能である変性ポリアミドから形成され、
    上記シール保持部材は、ポリアミドから形成した燃料遮断弁。
  5. 請求項1の燃料遮断弁において、
    上記シール保持部材は、蓋体より燃料膨潤性の小さな樹脂材料から形成することで形状保持性を蓋体より大きく形成した燃料遮断弁。
  6. 請求項5の燃料遮断弁において、
    上記蓋体は、接続通路に面して形成されかつ上記蓋支持部を有する蓋内層と、
    この蓋内層に2色成形されて密着するとともに上記蓋溶着端を有する蓋外層とを備え、
    上記ケース本体は、ポリアセタール、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリブチレンテレフタレートのいずれか、またはこれらのブレンド材から形成され、
    上記蓋外層は、ポリエチレンから形成され、
    上記蓋内層は、ポリエチレンおよびポリアミドに熱溶着可能である変性ポリアミドから形成され、
    上記シール保持部材は、ポリアミドから形成された燃料遮断弁。
  7. 請求項1の燃料遮断弁において、
    上記シール保持部材は、シール部材を取り囲むように埋設したインサート部材により形状保持性を蓋体より大きく形成した燃料遮断弁。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかの燃料遮断弁において、
    上記シール保持部材は、ケース本体の側壁およびケース本体の下開口を覆いかつ一体成形されたケース被覆体を備えている燃料遮断弁。
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