JP2001323854A - 燃料遮断弁およびその製造方法 - Google Patents

燃料遮断弁およびその製造方法

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JP2001323854A JP2001042859A JP2001042859A JP2001323854A JP 2001323854 A JP2001323854 A JP 2001323854A JP 2001042859 A JP2001042859 A JP 2001042859A JP 2001042859 A JP2001042859 A JP 2001042859A JP 2001323854 A JP2001323854 A JP 2001323854A
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casing
resin material
lid
tank
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Toshihiro Sugizaki
智弘 杉崎
Masamichi Nojiri
正理 野尻
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料遮断弁20は、組付作業を簡略化させる
とともに、優れたシール性を有する。 【解決手段】 燃料遮断弁20は、蓋体50と、蓋体5
0と異なった樹脂から形成されたケーシング30と、フ
ロート40と、スプリング46とを備えている。上記ケ
ーシング30は、蓋体50へ向けてほぼ垂直に立設され
た複数の第1リブ32eと第1リブ32eに対しほぼ直
角に形成された第2リブ32fとを有するインサート部
材として用いられ、上記第1リブ32eおよび第2リブ
32fを取り囲むように蓋体50を一体化している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料タンクの上部
に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路
を開閉する燃料遮断弁およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の燃料遮断弁として、特開
平11−315765号などが知られており、図11に
示すような構成であった。図11の断面図に示すよう
に、燃料遮断弁100は、燃料タンクFTのタンク上壁
FTaに装着されるものであり、ケーシング102と、
蓋体110と、フロート120と、スプリング130と
を備えている。ケーシング102は、上壁103と、こ
の上壁103の外周部に一体に形成された側壁104
と、側壁104の下端に取り付けられた底板105とを
備え、その内側スペースを弁室102Sとしている。上
記弁室102Sには、その上部に弁部120aを有する
フロート120が収納されている。この弁部120a
は、燃料タンクFTの外部に接続される接続通路103
dを開閉するものである。フロート120は、底板10
5に載置されているスプリング130で支持されてい
る。
【0003】一方、蓋体110は、ケーシング102に
組み付けられる蓋本体112と、蓋通路形成部114
と、フランジ部115とを備え、これらを一体に形成し
ている。蓋体110は、ケーシング102と別体に形成
され、互いに嵌合することによりケーシング102に組
み付けられている。ケーシング102と蓋体110との
間は、燃料タンクFT内から外部へ燃料蒸気の漏れを防
止するために、漏れ防止リブ122を介在させることに
より、合わせ面積を増大させるラビリンス構造をとって
シールしている。
【0004】上記構成の燃料遮断弁100では、燃料タ
ンクFTへの給油時に、燃料タンクFT内の燃料蒸気
は、ケーシング102の底板105に形成された透孔1
05aや側壁104の透孔(図示省略)、弁室102
S、接続通路103d、蓋体110の通路114aを通
じて外部(キャニスタ)へ流出する。そして、燃料タン
クFTへの燃料が所定液位FL1に達すると、透孔10
5aを通じて、燃料が弁室102Sに流入し、フロート
120を浮上させる浮力を与える。フロート120の上
昇によりフロート120の上部に形成した弁部120a
が接続通路103dを閉塞することにより、燃料タンク
FTからの燃料の流出を防止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記燃料遮断
弁100では、蓋体110とケーシング102とが、漏
れ防止リブ122を介して組み付けられているために隙
間を狭くすると、ケーシング102と蓋体110との組
付が難しくなり、一方、組付作業性を高めるために隙間
を大きくすると、シール性を損なうという問題がある。
このように、従来の燃料遮断弁100では、シール性を
高めるとともに、組付作業性を向上させるという両者の
課題を同時に解決することが難しいという問題があっ
た。
【0006】本発明は、組付作業を簡略化させるととも
に、優れたシール性を有する燃料遮断弁を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題を解決するためになされた第1の発明は、燃料タ
ンクのタンク上壁に装着される燃料遮断弁において、タ
ンク上壁に熱溶着可能である第1樹脂材料から形成さ
れ、タンク上壁の上面に熱溶着される溶着端と、燃料タ
ンク内と外部とを連通する接続通路とを有する蓋体と、
第1樹脂材料と異なった第2樹脂材料から形成され、燃
料タンク内と接続通路とを接続する弁室を備えたケーシ
ングと、弁室内に収納され、燃料タンク内と燃料の液位
に応じて上記接続通路を開閉する弁体と、を備え、上記
ケーシングの上部は、蓋体に向けてほぼ垂直に立設され
た複数のシール用リブと、シール用リブに対してほぼ直
角に段部を有するように形成された係合抜止部とを有す
るインサート部材であり、蓋体は、上記シール用リブお
よび係合抜止部を取り囲むようにオーバーモールディン
グによりケーシングの上部に一体化されていること、を
特徴とする。
【0008】第1の発明にかかる燃料遮断弁のケーシン
グは、燃料タンク内に連通する弁室を備え、この弁室内
に収納された弁体が燃料タンクの燃料液位に応じて浮力
を増減して昇降する。弁体は、浮力により上昇したとき
に接続通路を閉じて燃料タンクから燃料が流出するのを
防止する。また、蓋体は、タンク上壁に熱溶着可能であ
る樹脂材料から形成され、タンク上壁に熱溶着されるこ
とにより燃料タンクの上部に装着される。これにより、
燃料遮断弁は、燃料タンクの上部に締結部材などを必要
としないで、容易に取り付けることができる。
【0009】ケーシングは、蓋体と異なった樹脂材料、
つまり蓋体より耐燃料膨潤性に優れた樹脂材料を用いて
シート部などのシール性を高めている。ケーシングは、
蓋体に溶着しない樹脂材料であるが、オーバーモールデ
ィングにより蓋体に一体化されている。すなわち、上記
ケーシングの上部は、蓋体へ向けてほぼ垂直に立設され
た複数のシール用リブとシール用リブに対しほぼ直角に
形成された係合抜止部とを有するインサート部材とな
り、上記蓋体が、上記シール用リブおよび係合抜止部を
取り囲むようにオーバーモールディングによりケーシン
グの上部で一体化されている。ここで、上記オーバーモ
ールディングは、蓋体またはケーシングの一方を先に成
形してから、その一部を囲むように他方を射出成形によ
り成形する方法をいい、インサート成形や2色成形など
の各種の方法が含まれる。すなわち、ケーシングは、イ
ンサート部材として用いられ、蓋体に一体成形されてい
るので、互いの樹脂材料は溶着しないが、密着した状態
で嵌合されているので、その間から燃料が漏れることが
ない。しかも、複数のシール用リブにより形成されるラ
ビリンス構造により、燃料蒸気の通過経路が長くなるの
で、燃料通過量を減らすことができる。
【0010】さらに、蓋体は、燃料タンク内の燃料でケ
ーシングより大きく膨潤して、シール用リブの箇所での
間隙を狭くしてケーシングとの連結力を増大するから、
いっそう燃料通過量を低減することができる。
【0011】また、係合抜止部がシール用リブに対しほ
ぼ直角方向に形成され、蓋体とケーシングとを強固に結
合するので、ケーシングと蓋体とを連結する構成は、係
合爪などを備える必要もなく、簡単な構成となる。よっ
て、ケーシングは、蓋体に対してガタつきに伴う不具
合、つまり、耐衝撃性に対する機械的強度の低下や、燃
料遮断弁の開閉液位の変動を生じることがなく、安定し
た開閉特性を得ることができる。係合抜止部は、ケーシ
ングの上部に配置するのであれば、シール用リブに形成
してもよい。なお、上記シール用リブは、環状に分割さ
れた複数の円弧凸部を配置することにより構成され、各
円弧凸部は、隣接するもの同士の間隔を、同心円の中心
を通る直線上にのらないように配置することができる。
この構成をとることにより、蓋体をケーシングの上部に
オーバーモールディングする際に、シール用リブおよび
係合抜止部への樹脂の流れをスムーズにし、充填不良を
回避することができる。
【0012】第1の発明の好適な態様として、さらに、
ケーシングの上部であり、かつシール用リブに対して外
周方向へ所定間隙、隔てた外側リブを備え、外側リブ
は、環状に一体に連結して突設される構成をとることが
できる。外側リブは、環状に一体に連結しているので、
オーバーモールディングする際に、射出圧に対する機械
的強度が高く、倒れることがなく、ケーシングと蓋体と
の連結を強固にする。また、外側リブは、環状に一体に
連結されているので、円弧凸部であるシール用リブより
も気密性を向上させることができる。
【0013】外側リブの好適な態様として、ケーシング
の中心から外周方向に貫通した凹所、透孔、凸起を備え
る構成をとることができる。外側リブの凹所、透孔、凸
起は、蓋体をオーバーモールディングにより製造する際
に、蓋体の樹脂で充填または覆われるので、一層、ケー
シングの上部と蓋体とを強固に連結することができる。
【0014】さらに、第1の発明の好適な態様として、
ケーシングの外側壁の周方向に沿い、かつ蓋体との接合
箇所にバリ切り用リブを備える構成をとることができ
る。バリ切り用リブは、蓋体をオーバーモールディング
により製造する際に、溶融樹脂がケーシングの外壁に沿
って流れるのを防止し、バリの発生量を減らす。
【0015】ここで、第1樹脂材料は、タンク上壁がポ
リエチレンの場合に、タンク上壁と同じポリエチレンか
ら形成することができ、また、第2樹脂材料は、耐燃料
膨潤性に優れたポリアセタールまたはポリアミドから形
成することができる。
【0016】第2の発明は、燃料タンクのタンク上壁に
装着される燃料遮断弁において、燃料タンクの上壁に熱
溶着可能である第1樹脂材料から形成され、タンク上壁
の上面に熱溶着される溶着端と、燃料タンク内と外部と
を連通する接続通路とを有する蓋体と、第1樹脂材料と
異なった第2樹脂材料から形成され、燃料タンク内と接
続通路とを接続する弁室を備えたケーシングと、弁室内
に収納され、燃料タンク内と燃料の液位に応じて上記接
続通路を開閉する弁体と、を備え、上記蓋体は、ケーシ
ングへ向けてほぼ垂直に立設された複数のシール用リブ
とシール用リブに対しほぼ直角に形成された係合抜止部
とを有するインサート部材であり、上記ケーシングは、
上記シール用リブおよび係合抜止部を取り囲むようにオ
ーバーモールディングにより上記蓋体と一体化されてい
ること、を特徴とする。
【0017】第2の発明にかかる燃料遮断弁は、シール
用リブと係合抜止部とを蓋体に形成し、シール用リブお
よび係合抜止部をオーバーモールディングしてケーシン
グを形成したものである。第2の発明によっても、第1
の発明と同様に蓋体とケーシングとを強固に結合するこ
とができる。
【0018】第3の発明は、取付穴を有する樹脂製のタ
ンク上壁と、上記取付穴に、一部を挿入した状態で該タ
ンク上壁に装着した燃料遮断弁とを備えた燃料タンクに
おいて、上記燃料遮断弁は、タンク上壁に熱溶着可能で
ある第1樹脂材料から形成され、タンク上壁の上面に熱
溶着される溶着端と、燃料タンク内と外部とを連通する
接続通路とを有する蓋体と、第1樹脂材料と異なった第
2樹脂材料から形成され、燃料タンク内と接続通路とを
接続する弁室を備えたケーシングと、弁室内に収納さ
れ、燃料タンク内と燃料の液位に応じて上記接続通路を
開閉する弁体と、を備え、上記ケーシングの上部は、蓋
体に向けてほぼ垂直に立設された複数のシール用リブ
と、シール用リブに対してほぼ直角に形成された係合抜
止部とを有するインサート部材であり、蓋体は、上記シ
ール用リブおよび係合抜止部を取り囲むようにオーバー
モールディングによりケーシングの上部に一体化されて
いること、を特徴とする。第3の発明は、燃料遮断弁を
タンク上壁に取り付けた構成を備えている。
【0019】第4の発明は、燃料タンクのタンク上壁に
熱溶着可能である第1樹脂材料から形成され、タンク上
壁の上面に熱溶着される溶着端と、燃料タンク内と外部
とを連通する接続通路とを有する蓋体と、蓋体に組み付
けられ、第1樹脂材料と異なった第2樹脂材料から形成
され、燃料タンク内と接続通路とを接続する弁室を備え
たケーシングと、を備えた燃料遮断弁の製造方法におい
て、第2樹脂材料からケーシングを形成する工程であっ
て、ケーシングの上部に、蓋体に向けてほぼ垂直に立設
された複数のシール用リブと、シール用リブに対してほ
ぼ直角に形成された係合抜止部とを形成する第1工程
と、ケーシングのシール用リブおよび係合抜止部の周辺
を成形型のキャビティにセットする第2工程と、キャビ
ティ内に第1樹脂材料を射出するオーバーモールディン
グにより蓋体をケーシングの上部に一体的に形成する第
3工程と、を備えたことを特徴とする。第4の発明は、
第1の発明にかかる燃料遮断弁を好適に製造することが
できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例
について説明する。
【0021】図1は本発明の第1の形態にかかる自動車
の燃料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁2
0を示す断面図である。図1において、燃料タンクFT
は、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形
成されており、そのタンク上壁FTaに取付穴FTcが
形成されている。このタンク上壁FTaには、燃料遮断
弁20がその下部を取付穴FTcに突入した状態にて取
り付けられている。燃料遮断弁20は、給油時に燃料タ
ンクFT内の燃料が所定の液位FL1まで上昇したとき
に、外部(キャニスタ)への流出を規制するものであ
る。
【0022】図2は燃料遮断弁20を分解した断面図で
ある。燃料遮断弁20は、ケーシング30と、底板35
と、フロート40と、スプリング46と、蓋体50とを
主要な構成として備えている。ケーシング30、底板3
5及びフロート40は、耐燃料油性に優れた合成樹脂ポ
リアセタールから形成されている。蓋体50は、耐燃料
油性に優れるとともに、燃料タンクFTに対して熱溶着
可能なポリエチレンから形成されている。これらの樹脂
材料は耐燃料膨潤性を共に備えているが、ケーシング3
0やフロート40を構成するポリアセタールの方が、弁
のシール特性を高めるために燃料タンクFTや蓋体50
のポリエチレンより優れた耐燃料膨潤性を有している。
【0023】上記ケーシング30は、天井壁32と、こ
の天井壁32から下方へ円筒状に延設された側壁33と
を備え、天井壁32と側壁33とに囲まれたカップ状の
弁室30Sを形成し、その下部を下開口30aとしてい
る。ケーシング30の天井壁32の中央部には、上部突
出部32aが形成されている。この上部突出部32a内
には、接続通路32bが貫通しており、その接続通路3
2bの弁室30S側が円錐状のシート部32dになって
いる。
【0024】また、側壁33の下部には、係合穴33a
が形成されている。この係合穴33aは、後述するよう
に底板35を取り付けるためのものである。
【0025】上記底板35は、ケーシング30の下開口
30aを閉じる部材であり、その外周部に形成された係
合部35aが上記係合穴33aに係合することにより、
下開口30aを閉じるように装着される。この底板35
の中央部には、弁室30Sと燃料タンクFT内とを連通
する連通孔35bが形成されている。したがって、連通
孔35bを通じて、燃料タンクFT内が弁室30Sに連
通している。また、底板35の中央上部には、環状のス
プリング支持部35cが形成されている。このスプリン
グ支持部35cは、フロート40の内側下面との間でス
プリング46を支持している。
【0026】図3はケーシング30を示す平面図、図4
はケーシング30の側面図である。図3および図4にお
いて、ケーシング30の上部には、蓋体50へ向けてほ
ぼ垂直に立設された複数の第1リブ32e(シール用リ
ブ)が突設されている。図3に示すように、第1リブ3
2eは、接続通路32bを中心に同心円状かつ円弧突条
にて配設されており、つまり、内周側から同心円状に第
1ないし第3環状部32e−1,32e−2,32e−
3が配置されている。第1環状部32e−1と第2環状
部32e−2および第2環状部32e−2と第3環状部
32e−3との間には、それぞれ間隙S1が設けられて
いる。また、第1ないし第3環状部32e−1,32e
−2,32e−3の各円弧凸部32gの間には、間隙S
2が設けられている。間隙S2は、第1ないし第3環状
部32e−1,32e−2,32e−3のそれぞれにお
いて同心円を通る直線Lnに対して周方向にずらして配
置されている。このように間隙S1,S2を配置したの
は、以下の理由による。図5は蓋体50を射出成形する
際に、樹脂の流れを説明する説明図である。図5におい
て、接続通路32bを形成するキャビティCv0の周辺
の中心部にゲートGtを設け、溶融樹脂を外周方向へ向
かわせる金型構造をとり、さらに第1ないし第3環状部
32e−1,32e−2,32e−3を形成するための
キャビティCv1〜Cv3を設けたとする。この場合に
おいて、キャビティCv1にはゲートGtから樹脂流れ
R1の経路で流れ、キャビティCv2には間隙S2を通
る樹脂流れR2の経路で流れ、キャビティCv3には間
隙S2、間隙S1を通る樹脂流れR3の経路で流れる。
このように外周側の第2環状部32e−2、第3環状部
32e−3を形成するキャビティは、内周側のキャビテ
ィによって樹脂の流れが弱められず、確実に溶融樹脂が
充填される。よって、キャビティ内の充填不良が生じる
ことがなく、ケーシング30は、蓋体50との接合強度
を高めて高いシール性を得ることができる。
【0027】また、天井壁32の上側端には、第1リブ
32eに対しほぼ直角に形成された第2リブ32f(係
合抜止部)が突設されている。ケーシング30の上部
は、蓋体50に対してインサート部材として用いられ、
第1リブ32eおよび第2リブ32fが蓋体50により
取り囲まれて一体化されている。すなわち、ケーシング
30と蓋体50とは、樹脂材料の性質が異なるために熱
溶着しないが、密着した状態でラビリンス構造となって
嵌合されている。
【0028】また、上記弁室30Sに収納されるフロー
ト40は、上壁41と、その上壁41の外周から下方に
形成された筒状の側壁42とを備えた容器形状に構成さ
れており、その内側スペースが浮力を生じるための浮力
室40Sになっている。また、フロート40の外周部に
ガイド突条40aが形成されている。
【0029】一方、蓋体50は、蓋本体51と、蓋本体
51の中央から上部へL字形に突出した管体部52と、
蓋本体51の外周に形成されたフランジ部53と、蓋本
体51の下部に突設された円筒部54と、を備え、これ
らを一体に形成している。上記蓋本体51の下部中央に
は、ケーシング30の上部突出部32aを嵌合するため
の蓋嵌合部51aが形成されている。また、管体部52
には、蓋側通路52aが形成されており、この蓋側通路
52aの一端は、ケーシング30の接続通路32bに接
続され、他端はキャニスタ側に接続されている。さら
に、フランジ部53の下端には、燃料タンクFTのタン
ク上壁FTaに溶着される環状溶着端53aが形成され
ている。また、上記円筒部54は、ケーシング30の上
側壁を囲むように筒状に突設されている。
【0030】蓋体50は、ケーシング30と一体に形成
されている。すなわち、ケーシング30をインサート部
材として金型にセットし、蓋体50を一体成形してい
る。このように一体成形されるので、ケーシング30の
第1リブ32eが蓋体50の下面から垂直方向に突入
し、第2リブ32fが蓋体50の内側から水平外方へ突
入し、さらに、円筒部54がケーシング30の外周を外
嵌するとともに、その間の隙間がなく一体化されてい
る。
【0031】次に、燃料遮断弁20を燃料タンクFTの
タンク上壁FTaに装着する作業について説明する。燃
料遮断弁20を組み付ける前に、ケーシング30をイン
サート部材として、蓋体50を射出成形により一体成形
する。続いて、ケーシング30の弁室30S内に、フロ
ート40及びスプリング46を収納し、さらに、スプリ
ング46の下端を底板35のスプリング支持部35cに
位置合わせするとともに、底板35の係合部35aを側
壁33の係合穴33aに係合させて、底板35をケーシ
ング30に取り付ける。
【0032】続いて、蓋体50の環状溶着端53aの下
端を熱板(図示省略)により溶融するとともに、燃料タ
ンクFTの取付穴FTcの周囲に沿って熱板(図示省
略)により溶融して溶着部FTdとする。取付穴FTc
に、ケーシング30を下部から挿入して、環状溶着端5
3aを溶着部FTdに押しつける。これにより、環状溶
着端53aと溶着部FTdとが同じ樹脂材料で形成され
ているので、冷却固化すると両者が互いに溶着する。こ
のように、蓋体50がタンク上壁FTaに溶着される
と、燃料タンクFT内は、外部に対して高いシール性を
確保される。
【0033】次に、燃料遮断弁20の動作について説明
する。給油により燃料タンクFT内に燃料が供給される
と、燃料タンクFT内の燃料液位の上昇につれて燃料タ
ンクFT内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、ケーシン
グ30の通気孔33c、弁室30S、接続通路32b、
蓋側通路52aを通じてキャニスタ側へ逃がされる。そ
して、燃料タンクFT内の燃料液位が所定の液位FL1
に達すると、燃料は、底板35の連通孔35bを通じて
弁室30Sに流入する。これにより、フロート40に浮
力が生じて上昇し、弁部41aで接続通路32bを閉塞
して燃料がキャニスタ側へ流出しない。したがって、燃
料タンクFTへの給油の際等に、燃料タンクFTから燃
料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンクFT外へ流出
するのを防止することができる。
【0034】また、上記ケーシング30は、複数の第1
リブ32eと第2リブ32fを有してインサート部材と
して用いられ、上記第1リブ32eおよび第2リブ32
fを取り囲むようにオーバーモールディングにより蓋体
50と一体化されている。すなわち、ケーシング30と
蓋体50とは、オーバーモールディングにより一体化さ
れているので、互いの樹脂材料は溶着しないが、密着し
た状態で接合されており、よって、その間から燃料が漏
れることがない。しかも、複数の第1リブ32eにより
形成されるラビリンス構造により、燃料タンクFTと接
続通路32bまでの接合面に沿った経路が長くなるの
で、燃料蒸気の漏れ量を減らすことができる。
【0035】さらに、蓋体50は、ケーシング30より
大きな燃料膨潤性を有しているので、燃料タンクFT内
の燃料で大きく膨潤して、第1リブ32eの箇所での間
隙を狭くしてケーシング30との連結力を増大する。よ
って、燃料遮断弁20は、タンク上壁に対する隙間がほ
とんどなく、燃料蒸気の外部への漏れ量を低減すること
ができる。
【0036】また、第2リブ32fは、第1リブ32e
に対しほぼ直角方向に形成されているので、蓋体50と
ケーシング30との連結を強固にし、しかも、従来の技
術のように係合爪などを用いて連結する構成でないの
で、構成を簡単にできる。このようにケーシング30と
蓋体50とが強固に一体化されているから、両者のガタ
つきに伴う不具合、つまり、耐衝撃性に対する機械的強
度の低下や、燃料遮断弁20の開閉液位の変動を生じる
ことがなく、安定した開閉特性を得ることができる。
【0037】図6ないし図8は第2の実施の形態にかか
る燃料遮断弁20Bを示し、図6は燃料遮断弁の断面
図、図7はケーシング30Bの平面図、図8はケーシン
グ30Bの側面図である。第2の実施の形態は、第1の
実施の形態に比較して、ケーシング30Bから突設した
リブの形状および配置に特徴を有している。
【0038】図7および図8において、ケーシング30
Bの上部には、第1リブ32Beの最外周、つまり第3
環状部32Be−3の外周に所定間隙を隔てた第3リブ
32Bh(外側リブ)が突設されている。第3リブ32
Bhは、環状に一体に連結して突設されている。第3リ
ブ32Bhには、ケーシング30Bの中心から外周方向
に貫通した透孔32Bjが形成されている。第3リブ3
2Bhは、ケーシング30Bの上部で環状に一体に連結
しているので、蓋体50B(図6参照)をオーバーモー
ルディングにより製造する際に、射出圧に対する機械的
強度が高く、倒れることがなく、ケーシング30Bと蓋
体50Bとの連結を強固にする。また、第3リブ32B
hは、環状に一体に連結されているので、円弧凸部32
Bgで分割形成されている第1リブ32Beよりも、切
り割りにより真っ直ぐに素通りする箇所が小さく気密性
を向上させることができる。さらに、第3リブ32Bh
の透孔32Bjは、蓋体50Bをオーバーモールディン
グにより製造する際に、蓋体50Bの樹脂で充填される
ので、一層、ケーシング30Bの上部と蓋体50Bとを
強固に連結することができる。
【0039】図6および図7に示すように、ケーシング
30Bの外側壁には、バリ切り用リブ32Bkが突設さ
れている。バリ切り用リブ32Bkは、ケーシング30
Bの全外周に沿い、かつ蓋体50Bとの接合箇所に突設
されている。バリ切り用リブ32Bkは、蓋体50Bを
オーバーモールディングにより製造する際に、溶融樹脂
がケーシング30Bの外壁に沿って流れるのを防止し、
バリの発生量を減らす。
【0040】図9および図10は第3の実施の形態の変
形例にかかる燃料遮断弁を示し、図9がケーシング30
Cの平面図、図10がケーシング30Cの側面図であ
る。図9および図10において、ケーシング30Cの上
部には、第1リブ32Ceを構成する第1ないし第3環
状部32e−1,32e−2,32Ce−3が形成され
ている。第3環状部32Ce−1には、透孔32Cd
(係合抜止部)が形成されている。蓋体をケーシングの
上部に、オーバーモールディングにより形成する際に、
透孔32Cdは溶融樹脂で充填されて、蓋体は、ケーシ
ング30Cと強固に連結する。
【0041】なお、この発明は上記実施例に限られるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の
態様において実施することが可能であり、例えば次のよ
うな変形も可能である。
【0042】上記実施の形態では、ケーシング30をイ
ンサート部材としたが、これに限らず、蓋体50をイン
サート部材としてもよく、それらの形状や成形性を考慮
して適宜選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる自動車の燃
料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁20を
示す断面図である。
【図2】燃料遮断弁20を分解した断面図である。
【図3】ケーシング30を示す平面図である。
【図4】ケーシング30の側面図である。
【図5】ケーシング30を射出成形する際の溶融樹脂の
流れを説明する説明図である。
【図6】第2の実施の形態にかかる燃料遮断弁20Bを
示す断面図である。
【図7】ケーシング30を示す平面図である。
【図8】ケーシングを示す側面図である。
【図9】第3の実施の形態の変形例にかかるケーシング
の平面図である。
【図10】第3の実施の形態の変形例にかかるケーシン
グの側面図である。
【図11】従来の燃料遮断弁を示す断面図である。
【符号の説明】
20…燃料遮断弁 20B…燃料遮断弁 30…ケーシング 30B…ケーシング 30C…ケーシング 30S…弁室 30a…下開口 32…天井壁 32a…上部突出部 32b…接続通路 32d…シート部 32e…第1リブ(シール用リブ) 32e−1,32e−2,32e−3…第1ないし第3
環状部 32f…第2リブ(係合抜止部) 32g…円弧凸部 32Bh…第3リブ(外側リブ) 32Bg…円弧凸部 32Bj…透孔 32Bk…バリ切り用リブ 32Be…第1リブ 32Be−3…第3環状部 32Ce…第1リブ 32Ce−3…第3環状部 32Cd…透孔(係合抜止部) 33…側壁 33a…係合穴 33c…通気孔 35…底板 35a…係合部 35b…連通孔 35c…スプリング支持部 40…フロート 40S…浮力室 40a…ガイド突条 41…上壁 41a…弁部 42…側壁 46…スプリング 50…蓋体 50B…蓋体 51…蓋本体 51a…蓋嵌合部 52…管体部 52a…蓋側通路 53…フランジ部 53a…環状溶着端 54…円筒部 FT…燃料タンク FTa…タンク上壁 FTc…取付穴 FTd…溶着部 Gt…ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D038 CA05 CB01 CC04 CC20 3H051 AA01 BB02 BB10 CC11 CC14 DD07 EE04 FF15 3H055 AA02 BA17 BB18 BC01 BC09 CC04 CC20 GG26 GG27 JJ03 JJ05

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクのタンク上壁に装着される燃
    料遮断弁において、 タンク上壁に熱溶着可能である第1樹脂材料から形成さ
    れ、タンク上壁の上面に熱溶着される溶着端と、燃料タ
    ンク内と外部とを連通する接続通路とを有する蓋体と、 第1樹脂材料と異なった第2樹脂材料から形成され、燃
    料タンク内と接続通路とを接続する弁室を備えたケーシ
    ングと、 弁室内に収納され、燃料タンク内と燃料の液位に応じて
    上記接続通路を開閉する弁体と、 を備え、 上記ケーシングの上部は、蓋体に向けてほぼ垂直に立設
    された複数のシール用リブと、シール用リブに対してほ
    ぼ直角に段部を有するように形成された係合抜止部とを
    有するインサート部材であり、 蓋体は、上記シール用リブおよび係合抜止部を取り囲む
    ようにオーバーモールディングによりケーシングの上部
    に一体化されていること、 を特徴とする燃料遮断弁。
  2. 【請求項2】 請求項1の燃料遮断弁において、 上記シール用リブは、接続通路の外周を取り囲むように
    同心円状に複数配設されている燃料遮断弁。
  3. 【請求項3】 請求項1の燃料遮断弁において、 上記シール用リブは、環状に分割された複数の円弧凸部
    を配置することにより構成され、各円弧凸部は、隣接す
    るもの同士の間隔を、同心円の中心を通る直線上にのら
    ないように配置されている燃料遮断弁。
  4. 【請求項4】 請求項3の燃料遮断弁において、 さらに、ケーシングの上部であり、かつシール用リブに
    対して外周方向へ所定間隙、隔てた外側リブを備え、外
    側リブは、環状に一体に連結して突設されている燃料遮
    断弁。
  5. 【請求項5】 請求項4の燃料遮断弁において、 上記係合抜止部は、上記外側リブに形成されている燃料
    遮断弁。
  6. 【請求項6】 請求項5の燃料遮断弁において、 上記係合抜止部は、ケーシングの中央から半径方向に向
    けて形成され、蓋体の樹脂で充填される透孔である燃料
    遮断弁。
  7. 【請求項7】 請求項5の燃料遮断弁において、 上記係合抜止部は、ケーシングの中心から半径方向に向
    けて形成された凸部である燃料遮断弁。
  8. 【請求項8】 請求項1の燃料遮断弁において、 さらに、ケーシングの外側壁の周方向に沿い、かつ蓋体
    との接合箇所にバリ切り用リブを備えている燃料遮断
    弁。
  9. 【請求項9】 請求項1の燃料遮断弁において、 上記係合抜止部は、上記シール用リブに形成されている
    燃料遮断弁。
  10. 【請求項10】 請求項9の燃料遮断弁において、 上記係合抜止部は、ケーシングの中央から半径方向に向
    けて形成され、蓋体の樹脂で充填される透孔である燃料
    遮断弁。
  11. 【請求項11】 請求項9の燃料遮断弁において、 上記係合抜止部は、ケーシングの中心から半径方向に向
    けて形成された凸部である燃料遮断弁。
  12. 【請求項12】 請求項1の燃料遮断弁において、 上記第1樹脂材料は、第2樹脂材料よりも燃料膨潤性の
    大きい樹脂材料である燃料遮断弁。
  13. 【請求項13】 請求項12の燃料遮断弁において、 上記タンク上壁の樹脂材料および第1樹脂材料は、ポリ
    エチレンから形成され、第2樹脂材料は、ポリアセター
    ルまたはポリアミドである燃料遮断弁。
  14. 【請求項14】 燃料タンクのタンク上壁に装着され
    る燃料遮断弁において、 燃料タンクの上壁に熱溶着可能である第1樹脂材料から
    形成され、タンク上壁の上面に熱溶着される溶着端と、
    燃料タンク内と外部とを連通する接続通路とを有する蓋
    体と、 第1樹脂材料と異なった第2樹脂材料から形成され、燃
    料タンク内と接続通路とを接続する弁室を備えたケーシ
    ングと、 弁室内に収納され、燃料タンク内と燃料の液位に応じて
    上記接続通路を開閉する弁体と、 を備え、 上記蓋体は、ケーシングへ向けてほぼ垂直に立設された
    複数のシール用リブとシール用リブに対しほぼ直角に形
    成された係合抜止部とを有するインサート部材であり、 上記ケーシングは、上記シール用リブおよび係合抜止部
    を取り囲むようにオーバーモールディングにより上記蓋
    体と一体化されていること、 を特徴とする燃料遮断弁。
  15. 【請求項15】 取付穴を有する樹脂製のタンク上壁
    と、上記取付穴に、一部を挿入した状態で該タンク上壁
    に装着した燃料遮断弁とを備えた燃料タンクにおいて、 上記燃料遮断弁は、 タンク上壁に熱溶着可能である第1樹脂材料から形成さ
    れ、タンク上壁の上面に熱溶着される溶着端と、燃料タ
    ンク内と外部とを連通する接続通路とを有する蓋体と、 第1樹脂材料と異なった第2樹脂材料から形成され、燃
    料タンク内と接続通路とを接続する弁室を備えたケーシ
    ングと、 弁室内に収納され、燃料タンク内と燃料の液位に応じて
    上記接続通路を開閉する弁体と、 を備え、 上記ケーシングの上部は、蓋体に向けてほぼ垂直に立設
    された複数のシール用リブと、シール用リブに対してほ
    ぼ直角に形成された係合抜止部とを有するインサート部
    材であり、 蓋体は、上記シール用リブおよび係合抜止部を取り囲む
    ようにオーバーモールディングによりケーシングの上部
    に一体化されていること、 を特徴とする燃料タンク。
  16. 【請求項16】 燃料タンクのタンク上壁に熱溶着可能
    である第1樹脂材料から形成され、タンク上壁の上面に
    熱溶着される溶着端と、燃料タンク内と外部とを連通す
    る接続通路とを有する蓋体と、蓋体に組み付けられ、第
    1樹脂材料と異なった第2樹脂材料から形成され、燃料
    タンク内と接続通路とを接続する弁室を備えたケーシン
    グと、を備えた燃料遮断弁の製造方法において、 第2樹脂材料からケーシングを形成する工程であって、
    ケーシングの上部に、蓋体に向けてほぼ垂直に立設され
    た複数のシール用リブと、シール用リブに対してほぼ直
    角に形成された係合抜止部とを形成する第1工程と、 ケーシングのシール用リブおよび係合抜止部の周辺を成
    形型のキャビティにセットする第2工程と、 キャビティ内に第1樹脂材料を射出してシール用リブお
    よび係合抜止部を囲むことにより蓋体をケーシングの上
    部に一体的に形成する第3工程と、 を備えたことを特徴とする燃料遮断弁の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項16の燃料遮断弁の製造方法
    において、 上記第1樹脂材料は、第2樹脂材料よりも燃料膨潤性の
    大きい樹脂材料である燃料遮断弁の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項17の燃料遮断弁の製造方法に
    おいて、 上記タンク上壁の樹脂材料および第1樹脂材料は、ポリ
    エチレンから形成され、第2樹脂材料は、ポリアセター
    ルまたはポリアミドである燃料遮断弁の製造方法。
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