JP4629888B2 - 燃料タンク用コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外面層を備えた自動車などの燃料タンクと、当該燃料タンクへの燃料の送り込みや、当該燃料タンクからの燃料の送り出し、及び、当該燃料タンクからのガスの送り出し等をなす移送路とを接続するために用いられるコネクタの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外面層を備えた燃料タンクと、燃料供給管や通気管とを接続するコネクタとして、この燃料タンクに透設された開口を覆う大きさのフランジ部と前記燃料供給管に連通される流路とを備えたガスバリア性合成樹脂よりなるベース体を備えると共に、当該ベース体における前記フランジ部の突き出し端部に前記燃料タンクの外面層に溶着されるポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の溶着用突部を一体に備えたものが用いられている。
【0003】
かかるコネクタにあっては、前記溶着用突部が前記燃料タンクの外面層と同質の合成樹脂により構成されていることから、かかる溶着用突部を馴染みよく当該燃料タンクの外面層に溶着させた状態で、前記ベース体のフランジ部によって当該燃料タンクの開口を塞ぐように当該燃料タンクに備え付けさせることが可能とされ、この状態において当該ベース体に備えられた流路により前記燃料供給管や通気管などと燃料タンクとを接続することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、前記ベース体に設けられる溶着用突部を構成するポリエチレン又は高密度ポリエチレンは、燃料タンク内の燃料から生じるガスの透過率が比較的高いことが認められる。
【0005】
そこで、この発明は、コネクタを構成するベース体に設けられる溶着用突部をポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外面層を備える燃料タンクの当該外面層に馴染みよく溶着できるようにしながら、この溶着用突部の溶着箇所からの燃料タンク内の燃料から生じるガスの漏れ出しをできる限り減少させることを主たる目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、燃料タンク用コネクタを、以下の(1)〜(5)の構成を備えたものとした。
(1)ポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外面層を備えた燃料タンクと、当該燃料タンクへの燃料の送り込みや当該燃料タンクからの燃料の送り出し及び当該燃料タンクからのガスの送り出し等をなす移送路とを接続するためのコネクタであって、
(2)このコネクタが、前記燃料タンクに透設された開口を覆う大きさのフランジ部と前記移送路に連通される流路とを備えたガスバリア性合成樹脂よりなるベース体と、
(3)当該ベース体における少なくとも前記フランジ部の突き出し端部に一体に備えられて前記燃料タンクの外面層に溶着されるポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外側溶着用突部と、
(4)前記燃料タンクの開口を内側に納めさせる大きさを備えたリング状をなすと共に、上部を前記ベース体のフランジ部の下面に一体化させ又は密着させるように設けられて下部を前記燃料タンクの外面層に溶着される内側溶着用部材とを備えており、
(5)しかも、この内側溶着用部材が、ポリエチレン又は高密度ポリエチレンとガスバリア性合成樹脂とのアロイ材を備えている。
【0007】
かかる構成によれば、前記外側溶着用突部が前記燃料タンクの外面層を構成する合成樹脂と同質であり、かつ、内側溶着用部材が、前記燃料タンクの外面層を構成する合成樹脂とガスバリア性合成樹脂とのアロイ材であることから、当該外側溶着用突部のみならず内側溶着用部材をも馴染みよく当該燃料タンクの外面層に溶着・一体化させることができる。
【0008】
また、かかる内側溶着用部材はガスバリア性合成樹脂を有していることから、前記燃料タンク内の燃料から生じ、当該燃料タンクの開口縁からリークするガスが、当該内側溶着用部材の溶着された箇所より外部にできるだけ漏れ出さないようにすることができる。
【0009】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の燃料タンク用コネクタの内側溶着用突部がさらに、その外周部がポリエチレン又は高密度ポリエチレンとガスバリア性合成樹脂とのアロイ材であると共に、当該内側溶着用部材における内周部がガスバリア性合成樹脂により構成してあるものとした。
【0010】
かかる構成によれば、前記内側溶着用部材の外周部が、前記燃料タンクの外面層を構成する合成樹脂とガスバリア性合成樹脂とのアロイ材であることから、当該内側溶着用部材の外周部を馴染みよく当該燃料タンクの外面層に溶着・一体化させることができる。
【0011】
また、かかる内側溶着用部材の外周部はガスバリア性合成樹脂を有しており、さらに、当該内側溶着用部材の内周部はガスバリア性合成樹脂であることから、前記燃料タンク内の燃料から生じ、当該燃料タンクの開口縁からリークするガスが、当該内側溶着用部材の溶着された箇所より外部に一層漏れ出し難いようにすることができる。
【0012】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項2記載の燃料タンク用コネクタの内側溶着用突部がさらに、その外周部を構成するアロイ材を構成するガスバリア性合成樹脂と、当該内側溶着用部材における内周部のガスバリア性合成樹脂とを同質の合成樹脂とする構成を備えたものとした。
【0013】
かかる構成によれば、かかる外周部と内周部とを、そのいずれかの側をインサートとした射出成形により、あるいは、超音波溶着などの溶着手法により、馴染みよく一体化させてかかる内側溶着用部材を構成させることができる。
【0014】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項2又は請求項3記載の燃料タンク用コネクタの内側溶着用突部がさらに、当該内側溶着用部材の外周部の側面と外側溶着用突部の内面とを一体化させるように、ベース体をインサートとした射出成形により、又は、当該内側溶着用部材の外周部の側面と外側溶着用突部の内面とを溶着させることにより設けさせてある構成を備えたものとした。
【0015】
かかる内側溶着用部材の外周部は外側溶着用突部を構成する合成樹脂とガスバリア性合成樹脂とのアロイ材であることから、かかる射出成形や溶着によって外側溶着用突部と内側溶着用部材とを馴染みよく一体化させることができる。
【0016】
また、請求項5記載の発明にあっては、請求項4記載の燃料タンク用コネクタがさらに、以下の(1)〜(4)の構成を備えたものとした。
(1)内側溶着用部材が、当該内側溶着用部材の内周部とベース体の少なくともフランジ部とを一体化させるように、ベース体をインサートとした射出成形により、又は、当該内側溶着用部材の内周部とベース体の少なくともフランジ部とを溶着させることにより設けさせてあると共に、
(2)前記ベース体が、ポリアセタールによって構成され、
(3)前記内側溶着用部材の外周部が、高密度ポリエチレンとエチレン−ビニルアルコール共重合体とのアロイ材により構成され、
(4)さらに、前記内側溶着用部材の内周部が、エチレン−ビニルアルコール共重合体により構成されている。
【0017】
かかる構成によれば、前記外側溶着用突部の内面と内側溶着用部材の外周部の側面との馴染みが良く、さらに、内側溶着用部材の内周部と外周部との馴染みが良く、しかも、当該内側溶着用部材の内周部とベース体との馴染みが良く、かかる内側溶着用部材を外側溶着用突部とベース体とに対しこれらとの高い一体性を確保させながら備えさせることができる。
【0018】
また、請求項6記載の発明にあっては、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載の燃料タンク用コネクタにおける内側溶着用部材の内周部側に、当該内側溶着用部材とベース体のフランジ部との一体化された箇所又は密着された箇所をシールするガスバリア性を備えたシールリングが設けられている構成を備えている。
【0019】
かかる構成によれば、前記燃料タンク内の燃料から生じ、当該燃料タンクの開口縁からリークするガスが、前記内側溶着用部材とベース体のフランジ部との一体化された箇所又は密着された箇所より当該内側溶着用部材と当該フランジ部との境界面を通じて外部にできるだけ漏れ出さないようにすることができる。
【0020】
また、請求項7記載の発明にあっては、請求項6記載の発明がさらに、外側溶着用突部の内面側及び内側溶着用部材の外周部側のいずれか一方に形成された突部を、この外側溶着用突部及び内側溶着用部材のいずれか他方の肉厚内に入り込ませた状態で、当該外側溶着用突部と内側溶着用部材とが形成してある構成を備えたものとした。
【0021】
かかる構成によれば、前記外側溶着用突部と前記内側溶着用部材との一体性を高く確保させることができる。
【0022】
また、請求項8記載の発明にあっては、請求項6記載の発明がさらに、外側溶着用突部と内側溶着用部材との間に、前記燃料タンクの外面層側において開放された空隙が形成してある構成を備えたものとした。
【0023】
かかる構成のよれば、前記外側溶着用突部を加熱溶融させた際に、かかる溶融された外側溶着用突部を構成するポリエチレン又は高密度ポリエチレンを前記空隙に入り込ませることができることから、これにより溶融された当該ポリエチレン又は高密度ポリエチレンを広い範囲に押し広げさせた状態で燃料タンクに当該外側溶着用突部を溶着させることができ、特に、燃料タンクの外面層をポリエチレン又は高密度ポリエチレンとした燃料タンクに対する溶着強度を一層向上させることができる。
【0024】
また、請求項9記載の発明にあっては、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8記載の燃料タンク用コネクタにおけるベース体のフランジ部の下面及び内側溶着用部材の上部のいずれか一方に、このベース体のフランジ部及び内側溶着用部材の他方に形成させた凹部に入り込んだ突部が形成してある構成を備えている。
【0025】
かかる構成によれば、前記内側溶着用部材を前記外側溶着用突部の内側にはめ込ませるようにして前記ベース体に備えさせる場合においては、この凹部への突部の入れ込みによって、当該内側溶着用部材を横ズレを生じさせることなく、はめ込ませることができ、また、かかる内側溶着用部材を前記外側溶着用突部の内側に一体化させるように備えさせる場合においては、この凹部に入り込む突部によって、より強固にベース体に対し当該内側溶着用部材を一体化させることができる。
【0026】
また、請求項10記載の発明にあっては、請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8又は請求項9記載の燃料タンク用コネクタにおけるベース体が、フューエルカットオフバルブを備えているものとした。
【0027】
かかる構成によれば、燃料タンクに対し、前記ベース体に設けられる前記外側溶着用突部と内側溶着用部材とをポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外面層を備える当該燃料タンクの当該外面層に馴染みよく溶着できるようにしながら、この外側溶着用突部および内側溶着用部材の溶着箇所からの燃料タンク内の燃料から生じるガスの漏れ出しをできる限り減少させるようにして、フューエルカットオフバルブを備えさせることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図6に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0029】
なお、ここで図1ないし図6および図10および図11は、いずれも、燃料タンク用コネクタおよび燃料タンクTの開口Hが設けられた箇所を縦断面にして表した構成図であり、図1、図3、図5、図10は、かかるコネクタを燃料タンクTに取り付ける前の状態として、図2、図4、図6、図11は、かかるコネクタを燃料タンクTに取り付けた状態として、それぞれ示している。また、図1および図2に示される例に対し、図3および図4、図5および図6、図7ないし図15はシールリング4を内側溶着用部材3の内周部33側に設けた例を示しており、さらに、この図3および図4、図7ないし図15に示される例に対し、図5および図6は当該内側溶着用部材3の構成を変更した例を示している。
【0030】
この実施の形態にかかる燃料タンク用コネクタは、ポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外面層Taを備えた自動車などの燃料タンクTと、当該燃料タンクTへの燃料の送り込みや、当該燃料タンクTからの燃料の送り出し、及び、当該燃料タンクTからのガスの送り出し等をなす移送路とを接続するために用いられるものである。
【0031】
かかる燃料タンクTとしては、典型的には、ポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の内面層Tcを備えると共に、この内面層Tcと前記外面層Taとの間にガスバリア層Tbを備えたものが予定される。
【0032】
また、かかる移送路としては、典型的には、燃料供給管や通気管によって構成される移送路が予定される。
【0033】
また、かかるコネクタは、
(1)前記燃料タンクTに透設された開口Hを覆う大きさのフランジ部10と前記移送路に連通される流路11とを備えたポリアセタールなどのガスバリア性合成樹脂よりなるベース体1と、
(2)このベース体1における少なくとも前記フランジ部10の突き出し端部に一体に備えられて前記燃料タンクTの外面層Taに溶着されるポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外側溶着用突部2と、
(3)前記燃料タンクTの開口Hを内側に納めさせる大きさを備えたリング状をなすと共に、上部30を前記ベース体1のフランジ部10の下面に一体化させ又は密着させるように設けられて下部31を前記燃料タンクTの外面層Taに溶着される内側溶着用部材3とを備えている。
【0034】
先ず、前記ベース体1は、この実施の形態にあっては、前記燃料タンクTの外側から当該燃料タンクT内に入れ込まれる差込部12を有している。
【0035】
そして、この差込部12の上部に、この差込部12を前記燃料タンクTの開口Hに入れ込ませた状態で当該開口Hを覆う大きさを持つフランジ部10が形成してある。
【0036】
具体的には、この実施の形態にあっては、円板状をなす上板13の下面に前記差込部12が一体に形成してあると共に、当該上板13の外縁と当該差込部12の外周面との間に当該差込部12の外周面を巡るいずれの箇所においてもほぼ等しい間隔が確保されるようにしてあり、この差込部12の外周面から側方に突き出された上板13の外縁部によって前記フランジ部10が形成されている。
【0037】
また、この実施の形態にあっては、前記上板13のほぼ中央部に、当該上板13の下面から突き出された下部14bと、当該上板13の上面から突き出された上部14aとを備えた管状部14が一体に設けられている。この管状部14は、その下部14bの末端を開放させていると共に、その上部14aを前記上板13の板面に対しほぼ直交する向きに一旦立ち上げさせた後、当該板面に沿う向きに側方に屈曲させるように形成されており、このように屈曲されて側方に延びる当該上部14aの末端を開放させている。
【0038】
そして、この実施の形態にあっては、後述するように、燃料タンクT内にある燃料より生じるガスを流入可能な筒状体として構成される前記差込部12内に流入される当該ガスを、かかる管状部14を通じて当該燃料タンクTの外部に送り出すことができるようにされている。すなわち、この実施の形態にあっては、かかる管状部14が前記移送路に連通される流路11とされている。この実施の形態にあっては、かかる管状部14の上部14aにおける屈曲されて側方に延びる箇所を、チューブ状をなす通気管の一端部内に気密状態にはめ入れることができるようにしてあり、かかる管状部14を通じて送り出される前記ガスをこのように接続される通気管を介してキャニスターなどに送り出すようにしてある。
【0039】
また、この実施の形態にあっては、このように構成されるベース体1における、前記上板13の上面全体と、前記管状部14の上部14aの外面全体とを、ポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外被層16で覆わせていると共に、当該上板13の縁部、つまり、前記フランジ部10の突き出し端部に、当該上板13の下面から突き出すように前記外側溶着用突部2が当該外被層16と一体に形成されている。
【0040】
具体的には、かかる外側溶着用突部2は、前記フランジ部10の突き出し端部に沿った環状をなすように形成されている。
【0041】
また、この実施の形態にあっては、前記フランジ部10の下面には、その端面10aとの間に間隔を開けて周回突条17が形成されており、前記外被層16が前記上板13の上面側から回り込んで当該端面10aと当該周回突条17の外面とを覆うように形成されていると共に、この周回突条17の先端から下方に張り出されており、この下方に張り出された部分が前記外側溶着用突部2となるようにしてある。
【0042】
かかる外被層16および外側溶着用突部2は、典型的には、前記ベース体1をインサートとした射出成形により、前記のように形成させることができる。
【0043】
また、この実施の形態にあっては、前記のように形成される外側溶着用突部2の内面20と、前記差込部12の外周面との間にリング状をなす内側溶着用部材3が設けられている。
【0044】
この実施の形態にあっては、かかる内側溶着用部材3は、その下面すなわち当該内側溶着用部材3の突き出し端面を、前記外側溶着用突部2の突き出し端面、つまり、当該外側溶着用突部2の下面とほぼ同面上に位置させる厚さに形成されている。また、かかる内側溶着用部材3は、その外周部32の側面を、前記外側溶着用突部2の内面20に一体化させ、または、密着させるように形成されている。
【0045】
また、かかる内側溶着用部材3は、ポリエチレン又は高密度ポリエチレンとガスバリア性合成樹脂とのアロイ材を備えた構成としてある。
【0046】
かかるアロイ材としては、典型的には、ポリエチレン又は高密度ポリエチレンとエチレン−ビニルアルコール共重合体とのブレンドポリマーや、ポリエチレン又は高密度ポリエチレンとポリアミドとのブレンドポリマーを用いることができる。
【0047】
また、かかる内側溶着用部材3は、前記のように外側溶着用突部2が形成されたベース体1における当該外側溶着用突部2と差込部12との間にはめ込むことにより、当該内側溶着用部材3の上部30を前記フランジ部10の下面に密着させるように備えさせることができる。また、このようにはめ込まれた内側溶着用部材3の外周部32の側面と外側溶着用突部2の内面20とを超音波溶着させることにより一体化させることもできる。前記のようにかかる内側溶着用部材3は外側溶着用突部2を構成する合成樹脂とガスバリア性合成樹脂とのアロイ材であることから、かかる超音波溶着によって外側溶着用突部2と内側溶着用部材3を馴染みよく一体化させることができる。
【0048】
また、かかる内側溶着用部材3は、前記のように形成されたベース体1をインサートとして射出成形することにより、当該内側溶着用部材3の上部を前記フランジ部10の下面に一体化させた状態で備えさせることができる。また、この後、このように内側溶着用部材3が形成されたベース体1をインサートとして前記外被層16および外側溶着用突部2を射出成形により形成させることにより、かかる内側溶着用部材3の外周部32の側面と外側溶着用突部2の内面20とを一体化させることができる。前記のようにかかる内側溶着用部材3は外側溶着用突部2を構成する合成樹脂とガスバリア性合成樹脂とのアロイ材であることから、かかる射出成形によって外側溶着用突部2と内側溶着用部材3を馴染みよく一体化させることができる。
【0049】
図1及び図2、図3及び図4並びに図7ないし図15に示される例では、かかる内側溶着用部材3を前記アロイ材のみにより構成してある。
【0050】
かかる例にあっては、前記ベース体1の差込部12を、前記外側溶着用突部2の下部と内側溶着用部材3の下部31が前記燃料タンクTの外面に突き当てられる位置まで、当該燃料タンクTの開口Hに入れ込ませた後、外側溶着用突部2と内側溶着用部材3を超音波溶着などの手法により溶融させた後硬化させて当該燃料タンクTの外面層Taに固着させて、前記ベース体1のフランジ部10によって当該開口Hを塞いだ状態で当該開口Hにコネクタを取り付けることができる。
(図2、図4、図11)
【0051】
また、前記外側溶着用突部2の下部と内側溶着用部材3の下部31を加熱溶融させた状態で、前記ベース体1の差込部12を、当該外側溶着用突部2の下部と内側溶着用部材3の下部31が前記燃料タンクTの外面に突き当てられる位置まで、当該燃料タンクTの開口Hに入れ込ませ、このように溶融された外側溶着用突部2の下部と内側溶着用部材3の下部31を硬化によって当該燃料タンクTの外面層Taに当該外側溶着用突部2と内側溶着用部材3を固着させて、前記ベース体1のフランジ部10によって当該開口Hを塞いだ状態で当該開口Hにコネクタを取り付けることもできる。(図2、図4、図11)
【0052】
かかる例にあっては、前記内側溶着用部材3が、前記燃料タンクTの外面層Taを構成する合成樹脂とガスバリア性合成樹脂とのアロイ材であることから、当該内側溶着用部材3の下部を馴染みよく当該燃料タンクTの外面層Taに溶着・一体化させることができる。
【0053】
また、かかる内側溶着用部材3はガスバリア性合成樹脂を有していることから、前記燃料タンクT内の燃料から生じ、当該燃料タンクTの開口H縁と前記差込部12との間の隙間からリークするガスが、当該内側溶着用部材3の溶着された下部31より外部にできるだけ漏れ出さないようにすることができる。
【0054】
また、図5および図6に示される例では、かかる内側溶着用部材3の外周部32をポリエチレン又は高密度ポリエチレンとガスバリア性合成樹脂とのアロイ材としてあると共に、その内周部33をガスバリア性合成樹脂により構成してある。
【0055】
かかる例にあっても、前記ベース体1の差込部12を、前記外側溶着用突部2の下部と内側溶着用部材3の下部31が前記燃料タンクTの外面に突き当てられる位置まで、当該燃料タンクTの開口Hに入れ込ませた後、外側溶着用突部2と内側溶着用部材3を超音波溶着などの手法により溶融させた後硬化させて当該燃料タンクTの外面層Taに固着させて、前記ベース体1のフランジ部10によって当該開口Hを塞いだ状態で当該開口Hにコネクタを取り付けることができる。
(図6)
【0056】
また、前記外側溶着用突部2の下部と内側溶着用部材3の下部31を加熱溶融させた状態で、前記ベース体1の差込部12を、当該外側溶着用突部2と内側溶着用部材3の下部31が前記燃料タンクTの外面に突き当てられる位置まで、当該燃料タンクTの開口Hに入れ込ませ、このように溶融された外側溶着用突部2と内側溶着用部材3の下部31を硬化によって当該燃料タンクTの外面層Taに当該外側溶着用突部2と内側溶着用部材3を固着させて、前記ベース体1のフランジ部10によって当該開口Hを塞いだ状態で当該開口Hにコネクタを取り付けることもできる。(図6)
【0057】
かかる例にあっては、前記内側溶着用部材3の外周部32が、前記燃料タンクTの外面層Taを構成する合成樹脂とガスバリア性合成樹脂とのアロイ材であることから、当該内側溶着用部材3の外周部32の下部31を馴染みよく当該燃料タンクTの外面層Taに溶着・一体化させることができる。
【0058】
また、かかる内側溶着用部材3の外周部32はガスバリア性合成樹脂を有しており、さらに、当該内側溶着用部材3の内周部33はガスバリア性合成樹脂であることから、前記燃料タンクT内の燃料から生じ、当該燃料タンクTの開口H縁と前記差込部12との間の隙間からリークするガスが、当該内側溶着用部材3の溶着された下部31より外部に一層漏れ出し難いようにすることができる。
【0059】
このように内側溶着用部材3を構成する場合、かかる内側溶着用部材3における外周部32を構成するアロイ材を構成するガスバリア性合成樹脂と、当該内側溶着用部材3における内周部33のガスバリア性合成樹脂とを同質の合成樹脂として構成しておけば、当該外周部32と内周部33とをいずれかをインサートとした射出成形により、あるいは、超音波溶着などの溶着手法により、馴染みよく一体化させて当該内側溶着用部材3を構成させることができる。
【0060】
特に、前記内側溶着用部材3を、当該内側溶着用部材3の外周部32と前記外側溶着用突部2の内面20とを一体化させ、かつ、当該内側溶着用部材3の内周部33とベース体1の少なくともフランジ部10とを一体化させるように、ベース体1をインサートとした射出成形により、又は、当該内側溶着用部材3の外周部32と前記外側溶着用突部2の内面20、および、当該内側溶着用部材3の内周部33と当該ベース体1の少なくともフランジ部10とを溶着させることにより設けさせると共に、前記ベース体1をポリアセタールによって構成し、前記内側溶着用部材3の外周部32を高密度ポリエチレンとエチレン−ビニルアルコール共重合体により構成し、さらに、前記内側溶着用部材3の内周部33をエチレン−ビニルアルコール共重合体により構成するようにしておくことが最良の実施の形態の一つとされる。
【0061】
このようにした場合、前記外側溶着用突部2の内面20と内側溶着用部材3の外周部32の側面との馴染みが良く、さらに、内側溶着用部材3の内周部33と外周部32との馴染みが良く、しかも、当該内側溶着用部材3の内周部33とベース体1との馴染みが良く、かかる内側溶着用部材3を外側溶着用突部2とベース体1の差込部12との間にこれらとの高い一体性を確保させながら備えさせることができる。
【0062】
また、以上に説明した各例にあっては、前記周回突条17により、前記ベース体1のフランジ部10の下面側における当該周回突条17の内面と前記差込部12の基部との間に、周回状をなす凹部18が形成してあると共に、前記内側溶着用部材3の上部に当該凹部18に入り込んだ周回状をなす突部34が形成してあり、
(1)内側溶着用部材3を前記外側溶着用突部2と差込部12の間にはめ込ませるようにして前記ベース体1に備えさせる場合においては、この凹部18への突部34の入れ込みによって、当該内側溶着用部材3を横ズレを生じさせることなく、はめ込ませることができ、
(2)また、かかる内側溶着用部材3を前記外側溶着用突部2と差込部12の間に一体化させるように備えさせる場合においては、この凹部18に入り込む突部34によって、より強固にベース体1に対し当該内側溶着用部材3を一体化させることができるようにしてある。
【0063】
また、図3及び図4、図5及び図6並びに図7ないし図15に示される例にあっては、前記内側溶着用部材3の内周部33側に、当該内側溶着用部材3とベース体1のフランジ部10との一体化された箇所P又は密着された箇所Pをシールするガスバリア性を備えたシールリング4が設けられている。
【0064】
かかる例にあっては、かかる内側溶着用部材3の内周部33における下面側に前記差込部12の外周面に突き出し端を突き当てられる周回フランジ35が形成してあり、この周回フランジ35の上面と前記凹部18に入り込んで上面を前記フランジ部10の下面に一体化または密着させた前記突部34の側面とによって、かかるシールリング4の保持段部36が形成されるようにしてある。そして、この保持段部36に保持されたシールリング4が前記内側溶着用部材3と前記フランジ部10との前記箇所Pをシールするように当該保持段部36と差込部12の外周面との間の空間内に納められ、あるいは、弾性変形された状態で納められた構成としてある。
【0065】
これにより、かかる例にあっては、前記燃料タンクT内の燃料から生じ、当該燃料タンクTの開口H縁と前記差込部12との間の隙間からリークするガスが、当該内側溶着用部材3とベース体1のフランジ部10との一体化された箇所P又は密着された箇所P(つまり、前記突部34の上面と前記フランジ部10の下面とが一体化又は密着している箇所P)より当該内側溶着用部材3と当該フランジ部10との境界面を通じて外部にできるだけ漏れ出さないようにすることができる。
【0066】
かかるシールリング4は、ガス透過性の低いゴム又はゴム状弾性を備えた合成樹脂より構成することができる。例えば、フッ素ゴムにより構成することができる。
【0067】
また、図7ないし図15に示される例にあっても、前記外側溶着用突部2と、前記内側溶着用部材3とが、ほぼ同じ寸法分突き出されている。すなわち、燃料タンクTの外面に向けられた当該外側溶着用突部2及び前記内側溶着用部材3の突き出し端面がほぼ同面上に位置されるようにしてある。
【0068】
また、かかる図7ないし図15に示される例にあっては、かかる外側溶着用突部2と内側溶着用部材3との間に、前記燃料タンクTの外面層側において開放された空隙Sを形成させている。
【0069】
具体的には、かかる図7ないし図15に示される例にあっては、前記内側溶着用部材3の外周部32が、前記外側溶着用突部2の内面20に密着される前記燃料タンクTの外面にほぼ直交する向きにある面となる鉛直面32aと、この鉛直面32aに続き当該内側溶着用部材3の突き出し端面に向かうに連れて次第に燃料タンクTの開口Hに近付く向きに傾斜した傾斜面32bとを備えていると共に、この傾斜面32bに向き合う前記外側溶着用突部2の内面20が燃料タンクTの外面にほぼ直交した面となるようにしてあり、これによりかかる両面20、32b間に前記空隙Sを環状をなすように形成させている。
【0070】
この結果、この実施の形態にあっては、前記外側溶着用突部2を加熱溶融させた際に、かかる溶融された外側溶着用突部2を構成するポリエチレン又は高密度ポリエチレンを前記空隙Sに入り込ませることができることから、これにより溶融された当該ポリエチレン又は高密度ポリエチレンを広い範囲に押し広げさせた状態で燃料タンクTに当該外側溶着用突部2を溶着させることができ、特に、燃料タンクTの外面層をポリエチレン又は高密度ポリエチレンとした燃料タンクTに対する溶着強度を一層向上させることができる。
【0071】
また、図14および図15に示されるように、前記図7ないし図13に示される例にかかる前記外側溶着用突部2の内面20側及び内側溶着用部材3の外周部32側のいずれか一方に形成された突部21を、この外側溶着用突部2及び内側溶着用部材3のいずれか他方の肉厚内に入り込ませた状態で、当該外側溶着用突部2と内側溶着用部材3とを形成させておくこともできる。
【0072】
具体的には、かかる図14および図15に示される例にあっては、前記内側溶着用部材3の外周部32の側面側に環状溝37が形成されていると共に、前記外側溶着用突部2の内面20側に、当該環状溝37に入り込んだ環状突部21’が形成されている。例えば、前記内側溶着用部材3の外周部32に前記環状溝37を形成させた状態での成形を行った後、かかる内側溶着用部材3までが成形された中間成形品をインサートとして前記外側溶着用突部2を備えた外被層16を成形することにより、当該外側溶着用突部2の内面20側に、前記環状溝37に入り込んだ前記環状突部21’を形成させることができる。
【0073】
これにより、この実施の形態にあっては、前記外側溶着用突部2と前記内側溶着用部材3との一体性を高く確保させることができる。また、特に、熱板溶着の熱板によって当該外側溶着用突部2と内側溶着用部材3とを共に加熱溶融させるにようにする場合には、当該外側溶着用突部2と内側溶着用部材3との双方を予定した範囲で適切に溶融させた状態で、当該外側溶着用突部2と内側溶着用部材3とを燃料タンクTに溶着させることができる。
【0074】
なお、前記突部21は、内側溶着用部材3の外周部32側に形成させてあっても良く、この場合には、前記外側溶着用突部2の内厚内に当該突部21が入り込んだ状態で当該内側溶着用部材3が形成される。
【0075】
また、かかる突部21は、燃料タンクTの開口Hを巡る向きに断続的に設けられた複数の突部から構成してあっても良い。
【0076】
なお、以上に説明したコネクタの各構成例はいずれも、ベース体1が、前記差込部11をフューエルカットオフバルブとしたものとしてある。
【0077】
すなわち、以上に説明した各構成例においてはいずれも、前記ベース体1の差込部11が一方の筒口を前記上板12の下面に一体に連接させた筒状体19として構成されている。
【0078】
そして、かかる差込部11となる前記筒状体19内には、フロート19aが納められている。このフロート19aは、自重によって通常は前記筒状体19の下端を塞ぐように当該筒状体19に取り付けられたキャップ19bの内面に当該フロート19aの底面を接しさせる位置にあり、この位置においてはフロート19aの上面に形成された弁突起19cを前記管状部14の開放された下部14bの末端に形成された弁座19dに入り込ませて当該管状部14の下部14bの末端を塞がないようにしてある。このフロート19aの外面と前記筒状体19の内面との間には、当該筒状体19の内面に形成させたリブ19eによって隙間が確保されており、フロート19aが下がった状態においては前記キャップ19bに形成された透孔19fおよび当該筒状体19の側面に形成させた透孔19fを通じて当該筒状体19内に入り込むガスを当該隙間を通じて前記管状部14より外部に送り出させるようにしてある。また、このフロート19aは、燃料よりも比重がやや重い材質により構成されているが、このフロート19aの下面とキャップ19b内面との間には圧縮コイルバネ19gが介装されており、前記キャップ19bの透孔19fおよび筒状体19の側面に開設された透孔19fから当該筒状体19内に燃料が進入してきた場合には当該バネ19gの作用により速やかに浮き上がってフロート19aの上面ほぼ中央に形成された弁突起19cを前記弁座19dに入り込ませて前記管状部14の下部14bの末端からの当該管状部14への燃料の流入を阻止するように機能する構成とされている。
【0079】
【発明の効果】
この発明にかかる燃料タンク用コネクタによれば、前記ベース体に設けられる前記外側溶着用突部と内側溶着用部材とをポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外面層を備える燃料タンクの当該外面層に馴染みよく溶着できるようにしながら、この外側溶着用突部および内側溶着用部材の溶着箇所からの燃料タンク内の燃料から生じるガスの漏れ出しをできる限り減少させるようにして、当該燃料タンクにかかるコネクタを備えさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コネクタの断面構成図および燃料タンクTの要部断面構成図
【図2】コネクタの断面構成図および燃料タンクTの要部断面構成図(取付状態)
【図3】図1および図2に示されるコネクタと構成の一部を異ならせたコネクタの断面構成図および燃料タンクTの要部断面構成図
【図4】同コネクタの断面構成図および燃料タンクTの要部断面構成図(取付状態)
【図5】図1および図2ならびに図3および図4に示されるコネクタと構成の一部を異ならせたコネクタの断面構成図および燃料タンクTの要部断面構成図
【図6】同コネクタの断面構成図および燃料タンクTの要部断面構成図(取付状態)
【図7】図1および図2、図3および図4、ならびに、図5および図6に示されるコネクタと構成の一部を異ならせたコネクタの側面図
【図8】図7と異なる向きから見た同コネクタの側面図
【図9】同コネクタの平面図
【図10】同コネクタの断面構成図(図9におけるA−A線相当位置での断面構成図)および燃料タンクTの要部断面構成図
【図11】同コネクタの断面構成図および燃料タンクTの要部断面構成図(取付状態)
【図12】同コネクタの要部断面図
【図13】同コネクタの要部断面図(取付状態)
【図14】図7ないし図13に示されるコネクタと構成の一部を異ならせたコネクタの要部断面図
【図15】同コネクタの要部断面図(取付状態)
【符号の説明】
T 燃料タンク
Ta 外面層
H 開口
1 ベース体
10 フランジ部
11 流路
2 外側溶着用突部
3 内側溶着用部材
30 上部
31 下部
Claims (10)
- ポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外面層を備えた燃料タンクと、当該燃料タンクへの燃料の送り込みや当該燃料タンクからの燃料の送り出し及び当該燃料タンクからのガスの送り出し等をなす移送路とを接続するためのコネクタであって、
このコネクタが、
前記燃料タンクに透設された開口を覆う大きさのフランジ部と前記移送路に連通される流路とを備えたガスバリア性合成樹脂よりなるベース体と、
当該ベース体における少なくとも前記フランジ部の突き出し端部に一体に備えられて前記燃料タンクの外面層に溶着されるポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外側溶着用突部と、
前記燃料タンクの開口を内側に納めさせる大きさを備えたリング状をなすと共に、上部を前記ベース体のフランジ部の下面に一体化させ又は密着させるように設けられて下部を前記燃料タンクの外面層に溶着される内側溶着用部材とを備えており、
しかも、この内側溶着用部材が、ポリエチレン又は高密度ポリエチレンとガスバリア性合成樹脂とのアロイ材を備えていることを特徴とする燃料タンク用コネクタ。 - 内側溶着用部材における外周部がポリエチレン又は高密度ポリエチレンとガスバリア性合成樹脂とのアロイ材であると共に、当該内側溶着用部材における内周部がガスバリア性合成樹脂により構成してあることを特徴とする請求項1記載の燃料タンク用コネクタ。
- 内側溶着用部材における外周部を構成するアロイ材を構成するガスバリア性合成樹脂と、当該内側溶着用部材における内周部のガスバリア性合成樹脂とが同質の合成樹脂であることを特徴とする請求項2記載の燃料タンク用コネクタ。
- 内側溶着用部材が、当該内側溶着用部材の外周部の側面と外側溶着用突部の内面とを一体化させるように、ベース体をインサートとした射出成形により、又は、当該内側溶着用部材の外周部の側面と外側溶着用突部の内面とを溶着させることにより設けさせてあることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の燃料タンク用コネクタ。
- 内側溶着用部材が、当該内側溶着用部材の内周部とベース体の少なくともフランジ部とを一体化させるように、ベース体をインサートとした射出成形により、又は、当該内側溶着用部材の内周部とベース体の少なくともフランジ部とを溶着させることにより設けさせてあると共に、
前記ベース体が、ポリアセタールによって構成され、
前記内側溶着用部材の外周部が、高密度ポリエチレンとエチレン−ビニルアルコール共重合体とのアロイ材により構成され、
さらに、前記内側溶着用部材の内周部が、エチレン−ビニルアルコール共重合体により構成されていることを特徴とする請求項4記載の燃料タンク用コネクタ。 - 内側溶着用部材の内周部側に、当該内側溶着用部材とベース体のフランジ部との一体化された箇所又は密着された箇所をシールするガスバリア性を備えたシールリングが設けられていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載の燃料タンク用コネクタ。
- 外側溶着用突部の内面側及び内側溶着用部材の外周部側のいずれか一方に形成された突部を、この外側溶着用突部及び内側溶着用部材のいずれか他方の肉厚内に入り込ませた状態で、当該外側溶着用突部と内側溶着用部材とが形成してあることを特徴とする請求項6記載の燃料タンク用コネクタ。
- 外側溶着用突部と内側溶着用部材との間に、前記燃料タンクの外面層側において開放された空隙が形成してあることを特徴とする請求項6記載の燃料タンク用コネクタ。
- ベース体のフランジ部の下面及び内側溶着用部材の上部のいずれか一方に、このベース体のフランジ部及び内側溶着用部材の他方に形成させた凹部に入り込んだ突部が形成してあることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8記載の燃料タンク用コネクタ。
- ベース体が、フューエルカットオフバルブを備えていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8又は請求項9記載の燃料タンク用コネクタ。
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