JP2002211254A - 燃料タンク用コネクタ - Google Patents

燃料タンク用コネクタ

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JP2002211254A JP2001059698A JP2001059698A JP2002211254A JP 2002211254 A JP2002211254 A JP 2002211254A JP 2001059698 A JP2001059698 A JP 2001059698A JP 2001059698 A JP2001059698 A JP 2001059698A JP 2002211254 A JP2002211254 A JP 2002211254A
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敏秀 君沢
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタを構成するベース体に設けられる溶
着用突部を燃料タンクの外面層に馴染みよく溶着できる
ようにしながら、この溶着用突部の溶着箇所からの燃料
タンク内の燃料から生じるガスの漏れ出しをできる限り
減少させる。 【解決手段】 燃料タンクTの開口Hを覆うフランジ部
10と流路11とを備えたガスバリア性合成樹脂よりな
るベース体1と、フランジ部10の突き出し端部に一体
に備えられて燃料タンクTの外面層Taに溶着される外
側溶着用突部2と、開口Hを内側に納めさせる大きさを
備えたリング状をなすと共に下部31を燃料タンクTの
外面層Taに溶着される内側溶着用部材3とを備えてい
る。内側溶着用部材3が、ポリエチレン又は高密度ポリ
エチレンとガスバリア性合成樹脂とのアロイ材を備えて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ポリエチレン又
は高密度ポリエチレン製の外面層を備えた自動車などの
燃料タンクと、当該燃料タンクへの燃料の送り込みや、
当該燃料タンクからの燃料の送り出し、及び、当該燃料
タンクからのガスの送り出し等をなす移送路とを接続す
るために用いられるコネクタの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン又は高密度ポリエチレン製
の外面層を備えた燃料タンクと、燃料供給管や通気管と
を接続するコネクタとして、この燃料タンクに透設され
た開口を覆う大きさのフランジ部と前記燃料供給管に連
通される流路とを備えたガスバリア性合成樹脂よりなる
ベース体を備えると共に、当該ベース体における前記フ
ランジ部の突き出し端部に前記燃料タンクの外面層に溶
着されるポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の溶着
用突部を一体に備えたものが用いられている。
【0003】かかるコネクタにあっては、前記溶着用突
部が前記燃料タンクの外面層と同質の合成樹脂により構
成されていることから、かかる溶着用突部を馴染みよく
当該燃料タンクの外面層に溶着させた状態で、前記ベー
ス体のフランジ部によって当該燃料タンクの開口を塞ぐ
ように当該燃料タンクに備え付けさせることが可能とさ
れ、この状態において当該ベース体に備えられた流路に
より前記燃料供給管や通気管などと燃料タンクとを接続
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記ベース
体に設けられる溶着用突部を構成するポリエチレン又は
高密度ポリエチレンは、燃料タンク内の燃料から生じる
ガスの透過率が比較的高いことが認められる。
【0005】そこで、この発明は、コネクタを構成する
ベース体に設けられる溶着用突部をポリエチレン又は高
密度ポリエチレン製の外面層を備える燃料タンクの当該
外面層に馴染みよく溶着できるようにしながら、この溶
着用突部の溶着箇所からの燃料タンク内の燃料から生じ
るガスの漏れ出しをできる限り減少させることを主たる
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、燃料タンク用コネ
クタを、以下の(1)〜(5)の構成を備えたものとし
た。 (1)ポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外面層
を備えた燃料タンクと、当該燃料タンクへの燃料の送り
込みや当該燃料タンクからの燃料の送り出し及び当該燃
料タンクからのガスの送り出し等をなす移送路とを接続
するためのコネクタであって、(2)このコネクタが、
前記燃料タンクに透設された開口を覆う大きさのフラン
ジ部と前記移送路に連通される流路とを備えたガスバリ
ア性合成樹脂よりなるベース体と、(3)当該ベース体
における少なくとも前記フランジ部の突き出し端部に一
体に備えられて前記燃料タンクの外面層に溶着されるポ
リエチレン又は高密度ポリエチレン製の外側溶着用突部
と、(4)前記燃料タンクの開口を内側に納めさせる大
きさを備えたリング状をなすと共に、上部を前記ベース
体のフランジ部の下面に一体化させ又は密着させるよう
に設けられて下部を前記燃料タンクの外面層に溶着され
る内側溶着用部材とを備えており、(5)しかも、この
内側溶着用部材が、ポリエチレン又は高密度ポリエチレ
ンとガスバリア性合成樹脂とのアロイ材を備えている。
【0007】かかる構成によれば、前記外側溶着用突部
が前記燃料タンクの外面層を構成する合成樹脂と同質で
あり、かつ、内側溶着用部材が、前記燃料タンクの外面
層を構成する合成樹脂とガスバリア性合成樹脂とのアロ
イ材であることから、当該外側溶着用突部のみならず内
側溶着用部材をも馴染みよく当該燃料タンクの外面層に
溶着・一体化させることができる。
【0008】また、かかる内側溶着用部材はガスバリア
性合成樹脂を有していることから、前記燃料タンク内の
燃料から生じ、当該燃料タンクの開口縁からリークする
ガスが、当該内側溶着用部材の溶着された箇所より外部
にできるだけ漏れ出さないようにすることができる。
【0009】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の燃料タンク用コネクタの内側溶着用突部が
さらに、その外周部がポリエチレン又は高密度ポリエチ
レンとガスバリア性合成樹脂とのアロイ材であると共
に、当該内側溶着用部材における内周部がガスバリア性
合成樹脂により構成してあるものとした。
【0010】かかる構成によれば、前記内側溶着用部材
の外周部が、前記燃料タンクの外面層を構成する合成樹
脂とガスバリア性合成樹脂とのアロイ材であることか
ら、当該内側溶着用部材の外周部を馴染みよく当該燃料
タンクの外面層に溶着・一体化させることができる。
【0011】また、かかる内側溶着用部材の外周部はガ
スバリア性合成樹脂を有しており、さらに、当該内側溶
着用部材の内周部はガスバリア性合成樹脂であることか
ら、前記燃料タンク内の燃料から生じ、当該燃料タンク
の開口縁からリークするガスが、当該内側溶着用部材の
溶着された箇所より外部に一層漏れ出し難いようにする
ことができる。
【0012】また、請求項3記載の発明にあっては、請
求項2記載の燃料タンク用コネクタの内側溶着用突部が
さらに、その外周部を構成するアロイ材を構成するガス
バリア性合成樹脂と、当該内側溶着用部材における内周
部のガスバリア性合成樹脂とを同質の合成樹脂とする構
成を備えたものとした。
【0013】かかる構成によれば、かかる外周部と内周
部とを、そのいずれかの側をインサートとした射出成形
により、あるいは、超音波溶着などの溶着手法により、
馴染みよく一体化させてかかる内側溶着用部材を構成さ
せることができる。
【0014】また、請求項4記載の発明にあっては、請
求項2又は請求項3記載の燃料タンク用コネクタの内側
溶着用突部がさらに、当該内側溶着用部材の外周部の側
面と外側溶着用突部の内面とを一体化させるように、ベ
ース体をインサートとした射出成形により、又は、当該
内側溶着用部材の外周部の側面と外側溶着用突部の内面
とを溶着させることにより設けさせてある構成を備えた
ものとした。
【0015】かかる内側溶着用部材の外周部は外側溶着
用突部を構成する合成樹脂とガスバリア性合成樹脂との
アロイ材であることから、かかる射出成形や溶着によっ
て外側溶着用突部と内側溶着用部材とを馴染みよく一体
化させることができる。
【0016】また、請求項5記載の発明にあっては、請
求項4記載の燃料タンク用コネクタがさらに、以下の
(1)〜(4)の構成を備えたものとした。 (1)内側溶着用部材が、当該内側溶着用部材の内周部
とベース体の少なくともフランジ部とを一体化させるよ
うに、ベース体をインサートとした射出成形により、又
は、当該内側溶着用部材の内周部とベース体の少なくと
もフランジ部とを溶着させることにより設けさせてある
と共に、(2)前記ベース体が、ポリアセタールによっ
て構成され、(3)前記内側溶着用部材の外周部が、高
密度ポリエチレンとエチレン−ビニルアルコール共重合
体とのアロイ材により構成され、(4)さらに、前記内
側溶着用部材の内周部が、エチレン−ビニルアルコール
共重合体により構成されている。
【0017】かかる構成によれば、前記外側溶着用突部
の内面と内側溶着用部材の外周部の側面との馴染みが良
く、さらに、内側溶着用部材の内周部と外周部との馴染
みが良く、しかも、当該内側溶着用部材の内周部とベー
ス体との馴染みが良く、かかる内側溶着用部材を外側溶
着用突部とベース体とに対しこれらとの高い一体性を確
保させながら備えさせることができる。
【0018】また、請求項6記載の発明にあっては、請
求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記
載の燃料タンク用コネクタにおける内側溶着用部材の内
周部側に、当該内側溶着用部材とベース体のフランジ部
との一体化された箇所又は密着された箇所をシールする
ガスバリア性を備えたシールリングが設けられている構
成を備えている。
【0019】かかる構成によれば、前記燃料タンク内の
燃料から生じ、当該燃料タンクの開口縁からリークする
ガスが、前記内側溶着用部材とベース体のフランジ部と
の一体化された箇所又は密着された箇所より当該内側溶
着用部材と当該フランジ部との境界面を通じて外部にで
きるだけ漏れ出さないようにすることができる。
【0020】また、請求項7記載の発明にあっては、請
求項6記載の発明がさらに、外側溶着用突部の内面側及
び内側溶着用部材の外周部側のいずれか一方に形成され
た突部を、この外側溶着用突部及び内側溶着用部材のい
ずれか他方の肉厚内に入り込ませた状態で、当該外側溶
着用突部と内側溶着用部材とが形成してある構成を備え
たものとした。
【0021】かかる構成によれば、前記外側溶着用突部
と前記内側溶着用部材との一体性を高く確保させること
ができる。
【0022】また、請求項8記載の発明にあっては、請
求項6記載の発明がさらに、外側溶着用突部と内側溶着
用部材との間に、前記燃料タンクの外面層側において開
放された空隙が形成してある構成を備えたものとした。
【0023】かかる構成のよれば、前記外側溶着用突部
を加熱溶融させた際に、かかる溶融された外側溶着用突
部を構成するポリエチレン又は高密度ポリエチレンを前
記空隙に入り込ませることができることから、これによ
り溶融された当該ポリエチレン又は高密度ポリエチレン
を広い範囲に押し広げさせた状態で燃料タンクに当該外
側溶着用突部を溶着させることができ、特に、燃料タン
クの外面層をポリエチレン又は高密度ポリエチレンとし
た燃料タンクに対する溶着強度を一層向上させることが
できる。
【0024】また、請求項9記載の発明にあっては、請
求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請
求項6、請求項7又は請求項8記載の燃料タンク用コネ
クタにおけるベース体のフランジ部の下面及び内側溶着
用部材の上部のいずれか一方に、このベース体のフラン
ジ部及び内側溶着用部材の他方に形成させた凹部に入り
込んだ突部が形成してある構成を備えている。
【0025】かかる構成によれば、前記内側溶着用部材
を前記外側溶着用突部の内側にはめ込ませるようにして
前記ベース体に備えさせる場合においては、この凹部へ
の突部の入れ込みによって、当該内側溶着用部材を横ズ
レを生じさせることなく、はめ込ませることができ、ま
た、かかる内側溶着用部材を前記外側溶着用突部の内側
に一体化させるように備えさせる場合においては、この
凹部に入り込む突部によって、より強固にベース体に対
し当該内側溶着用部材を一体化させることができる。
【0026】また、請求項10記載の発明にあっては、
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、
請求項6、請求項7、請求項8又は請求項9記載の燃料
タンク用コネクタにおけるベース体が、フューエルカッ
トオフバルブを備えているものとした。
【0027】かかる構成によれば、燃料タンクに対し、
前記ベース体に設けられる前記外側溶着用突部と内側溶
着用部材とをポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の
外面層を備える当該燃料タンクの当該外面層に馴染みよ
く溶着できるようにしながら、この外側溶着用突部およ
び内側溶着用部材の溶着箇所からの燃料タンク内の燃料
から生じるガスの漏れ出しをできる限り減少させるよう
にして、フューエルカットオフバルブを備えさせること
ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図6に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0029】なお、ここで図1ないし図6および図10
および図11は、いずれも、燃料タンク用コネクタおよ
び燃料タンクTの開口Hが設けられた箇所を縦断面にし
て表した構成図であり、図1、図3、図5、図10は、
かかるコネクタを燃料タンクTに取り付ける前の状態と
して、図2、図4、図6、図11は、かかるコネクタを
燃料タンクTに取り付けた状態として、それぞれ示して
いる。また、図1および図2に示される例に対し、図3
および図4、図5および図6、図7ないし図15はシー
ルリング4を内側溶着用部材3の内周部33側に設けた
例を示しており、さらに、この図3および図4、図7な
いし図15に示される例に対し、図5および図6は当該
内側溶着用部材3の構成を変更した例を示している。
【0030】この実施の形態にかかる燃料タンク用コネ
クタは、ポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外面
層Taを備えた自動車などの燃料タンクTと、当該燃料
タンクTへの燃料の送り込みや、当該燃料タンクTから
の燃料の送り出し、及び、当該燃料タンクTからのガス
の送り出し等をなす移送路とを接続するために用いられ
るものである。
【0031】かかる燃料タンクTとしては、典型的に
は、ポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の内面層T
cを備えると共に、この内面層Tcと前記外面層Taと
の間にガスバリア層Tbを備えたものが予定される。
【0032】また、かかる移送路としては、典型的に
は、燃料供給管や通気管によって構成される移送路が予
定される。
【0033】また、かかるコネクタは、(1)前記燃料
タンクTに透設された開口Hを覆う大きさのフランジ部
10と前記移送路に連通される流路11とを備えたポリ
アセタールなどのガスバリア性合成樹脂よりなるベース
体1と、(2)このベース体1における少なくとも前記
フランジ部10の突き出し端部に一体に備えられて前記
燃料タンクTの外面層Taに溶着されるポリエチレン又
は高密度ポリエチレン製の外側溶着用突部2と、(3)
前記燃料タンクTの開口Hを内側に納めさせる大きさを
備えたリング状をなすと共に、上部30を前記ベース体
1のフランジ部10の下面に一体化させ又は密着させる
ように設けられて下部31を前記燃料タンクTの外面層
Taに溶着される内側溶着用部材3とを備えている。
【0034】先ず、前記ベース体1は、この実施の形態
にあっては、前記燃料タンクTの外側から当該燃料タン
クT内に入れ込まれる差込部12を有している。
【0035】そして、この差込部12の上部に、この差
込部12を前記燃料タンクTの開口Hに入れ込ませた状
態で当該開口Hを覆う大きさを持つフランジ部10が形
成してある。
【0036】具体的には、この実施の形態にあっては、
円板状をなす上板13の下面に前記差込部12が一体に
形成してあると共に、当該上板13の外縁と当該差込部
12の外周面との間に当該差込部12の外周面を巡るい
ずれの箇所においてもほぼ等しい間隔が確保されるよう
にしてあり、この差込部12の外周面から側方に突き出
された上板13の外縁部によって前記フランジ部10が
形成されている。
【0037】また、この実施の形態にあっては、前記上
板13のほぼ中央部に、当該上板13の下面から突き出
された下部14bと、当該上板13の上面から突き出さ
れた上部14aとを備えた管状部14が一体に設けられ
ている。この管状部14は、その下部14bの末端を開
放させていると共に、その上部14aを前記上板13の
板面に対しほぼ直交する向きに一旦立ち上げさせた後、
当該板面に沿う向きに側方に屈曲させるように形成され
ており、このように屈曲されて側方に延びる当該上部1
4aの末端を開放させている。
【0038】そして、この実施の形態にあっては、後述
するように、燃料タンクT内にある燃料より生じるガス
を流入可能な筒状体として構成される前記差込部12内
に流入される当該ガスを、かかる管状部14を通じて当
該燃料タンクTの外部に送り出すことができるようにさ
れている。すなわち、この実施の形態にあっては、かか
る管状部14が前記移送路に連通される流路11とされ
ている。この実施の形態にあっては、かかる管状部14
の上部14aにおける屈曲されて側方に延びる箇所を、
チューブ状をなす通気管の一端部内に気密状態にはめ入
れることができるようにしてあり、かかる管状部14を
通じて送り出される前記ガスをこのように接続される通
気管を介してキャニスターなどに送り出すようにしてあ
る。
【0039】また、この実施の形態にあっては、このよ
うに構成されるベース体1における、前記上板13の上
面全体と、前記管状部14の上部14aの外面全体と
を、ポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外被層1
6で覆わせていると共に、当該上板13の縁部、つま
り、前記フランジ部10の突き出し端部に、当該上板1
3の下面から突き出すように前記外側溶着用突部2が当
該外被層16と一体に形成されている。
【0040】具体的には、かかる外側溶着用突部2は、
前記フランジ部10の突き出し端部に沿った環状をなす
ように形成されている。
【0041】また、この実施の形態にあっては、前記フ
ランジ部10の下面には、その端面10aとの間に間隔
を開けて周回突条17が形成されており、前記外被層1
6が前記上板13の上面側から回り込んで当該端面10
aと当該周回突条17の外面とを覆うように形成されて
いると共に、この周回突条17の先端から下方に張り出
されており、この下方に張り出された部分が前記外側溶
着用突部2となるようにしてある。
【0042】かかる外被層16および外側溶着用突部2
は、典型的には、前記ベース体1をインサートとした射
出成形により、前記のように形成させることができる。
【0043】また、この実施の形態にあっては、前記の
ように形成される外側溶着用突部2の内面20と、前記
差込部12の外周面との間にリング状をなす内側溶着用
部材3が設けられている。
【0044】この実施の形態にあっては、かかる内側溶
着用部材3は、その下面すなわち当該内側溶着用部材3
の突き出し端面を、前記外側溶着用突部2の突き出し端
面、つまり、当該外側溶着用突部2の下面とほぼ同面上
に位置させる厚さに形成されている。また、かかる内側
溶着用部材3は、その外周部32の側面を、前記外側溶
着用突部2の内面20に一体化させ、または、密着させ
るように形成されている。
【0045】また、かかる内側溶着用部材3は、ポリエ
チレン又は高密度ポリエチレンとガスバリア性合成樹脂
とのアロイ材を備えた構成としてある。
【0046】かかるアロイ材としては、典型的には、ポ
リエチレン又は高密度ポリエチレンとエチレン−ビニル
アルコール共重合体とのブレンドポリマーや、ポリエチ
レン又は高密度ポリエチレンとポリアミドとのブレンド
ポリマーを用いることができる。
【0047】また、かかる内側溶着用部材3は、前記の
ように外側溶着用突部2が形成されたベース体1におけ
る当該外側溶着用突部2と差込部12との間にはめ込む
ことにより、当該内側溶着用部材3の上部30を前記フ
ランジ部10の下面に密着させるように備えさせること
ができる。また、このようにはめ込まれた内側溶着用部
材3の外周部32の側面と外側溶着用突部2の内面20
とを超音波溶着させることにより一体化させることもで
きる。前記のようにかかる内側溶着用部材3は外側溶着
用突部2を構成する合成樹脂とガスバリア性合成樹脂と
のアロイ材であることから、かかる超音波溶着によって
外側溶着用突部2と内側溶着用部材3を馴染みよく一体
化させることができる。
【0048】また、かかる内側溶着用部材3は、前記の
ように形成されたベース体1をインサートとして射出成
形することにより、当該内側溶着用部材3の上部を前記
フランジ部10の下面に一体化させた状態で備えさせる
ことができる。また、この後、このように内側溶着用部
材3が形成されたベース体1をインサートとして前記外
被層16および外側溶着用突部2を射出成形により形成
させることにより、かかる内側溶着用部材3の外周部3
2の側面と外側溶着用突部2の内面20とを一体化させ
ることができる。前記のようにかかる内側溶着用部材3
は外側溶着用突部2を構成する合成樹脂とガスバリア性
合成樹脂とのアロイ材であることから、かかる射出成形
によって外側溶着用突部2と内側溶着用部材3を馴染み
よく一体化させることができる。
【0049】図1及び図2、図3及び図4並びに図7な
いし図15に示される例では、かかる内側溶着用部材3
を前記アロイ材のみにより構成してある。
【0050】かかる例にあっては、前記ベース体1の差
込部12を、前記外側溶着用突部2の下部と内側溶着用
部材3の下部31が前記燃料タンクTの外面に突き当て
られる位置まで、当該燃料タンクTの開口Hに入れ込ま
せた後、外側溶着用突部2と内側溶着用部材3を超音波
溶着などの手法により溶融させた後硬化させて当該燃料
タンクTの外面層Taに固着させて、前記ベース体1の
フランジ部10によって当該開口Hを塞いだ状態で当該
開口Hにコネクタを取り付けることができる。(図2、
図4、図11)
【0051】また、前記外側溶着用突部2の下部と内側
溶着用部材3の下部31を加熱溶融させた状態で、前記
ベース体1の差込部12を、当該外側溶着用突部2の下
部と内側溶着用部材3の下部31が前記燃料タンクTの
外面に突き当てられる位置まで、当該燃料タンクTの開
口Hに入れ込ませ、このように溶融された外側溶着用突
部2の下部と内側溶着用部材3の下部31を硬化によっ
て当該燃料タンクTの外面層Taに当該外側溶着用突部
2と内側溶着用部材3を固着させて、前記ベース体1の
フランジ部10によって当該開口Hを塞いだ状態で当該
開口Hにコネクタを取り付けることもできる。(図2、
図4、図11)
【0052】かかる例にあっては、前記内側溶着用部材
3が、前記燃料タンクTの外面層Taを構成する合成樹
脂とガスバリア性合成樹脂とのアロイ材であることか
ら、当該内側溶着用部材3の下部を馴染みよく当該燃料
タンクTの外面層Taに溶着・一体化させることができ
る。
【0053】また、かかる内側溶着用部材3はガスバリ
ア性合成樹脂を有していることから、前記燃料タンクT
内の燃料から生じ、当該燃料タンクTの開口H縁と前記
差込部12との間の隙間からリークするガスが、当該内
側溶着用部材3の溶着された下部31より外部にできる
だけ漏れ出さないようにすることができる。
【0054】また、図5および図6に示される例では、
かかる内側溶着用部材3の外周部32をポリエチレン又
は高密度ポリエチレンとガスバリア性合成樹脂とのアロ
イ材としてあると共に、その内周部33をガスバリア性
合成樹脂により構成してある。
【0055】かかる例にあっても、前記ベース体1の差
込部12を、前記外側溶着用突部2の下部と内側溶着用
部材3の下部31が前記燃料タンクTの外面に突き当て
られる位置まで、当該燃料タンクTの開口Hに入れ込ま
せた後、外側溶着用突部2と内側溶着用部材3を超音波
溶着などの手法により溶融させた後硬化させて当該燃料
タンクTの外面層Taに固着させて、前記ベース体1の
フランジ部10によって当該開口Hを塞いだ状態で当該
開口Hにコネクタを取り付けることができる。(図6)
【0056】また、前記外側溶着用突部2の下部と内側
溶着用部材3の下部31を加熱溶融させた状態で、前記
ベース体1の差込部12を、当該外側溶着用突部2と内
側溶着用部材3の下部31が前記燃料タンクTの外面に
突き当てられる位置まで、当該燃料タンクTの開口Hに
入れ込ませ、このように溶融された外側溶着用突部2と
内側溶着用部材3の下部31を硬化によって当該燃料タ
ンクTの外面層Taに当該外側溶着用突部2と内側溶着
用部材3を固着させて、前記ベース体1のフランジ部1
0によって当該開口Hを塞いだ状態で当該開口Hにコネ
クタを取り付けることもできる。(図6)
【0057】かかる例にあっては、前記内側溶着用部材
3の外周部32が、前記燃料タンクTの外面層Taを構
成する合成樹脂とガスバリア性合成樹脂とのアロイ材で
あることから、当該内側溶着用部材3の外周部32の下
部31を馴染みよく当該燃料タンクTの外面層Taに溶
着・一体化させることができる。
【0058】また、かかる内側溶着用部材3の外周部3
2はガスバリア性合成樹脂を有しており、さらに、当該
内側溶着用部材3の内周部33はガスバリア性合成樹脂
であることから、前記燃料タンクT内の燃料から生じ、
当該燃料タンクTの開口H縁と前記差込部12との間の
隙間からリークするガスが、当該内側溶着用部材3の溶
着された下部31より外部に一層漏れ出し難いようにす
ることができる。
【0059】このように内側溶着用部材3を構成する場
合、かかる内側溶着用部材3における外周部32を構成
するアロイ材を構成するガスバリア性合成樹脂と、当該
内側溶着用部材3における内周部33のガスバリア性合
成樹脂とを同質の合成樹脂として構成しておけば、当該
外周部32と内周部33とをいずれかをインサートとし
た射出成形により、あるいは、超音波溶着などの溶着手
法により、馴染みよく一体化させて当該内側溶着用部材
3を構成させることができる。
【0060】特に、前記内側溶着用部材3を、当該内側
溶着用部材3の外周部32と前記外側溶着用突部2の内
面20とを一体化させ、かつ、当該内側溶着用部材3の
内周部33とベース体1の少なくともフランジ部10と
を一体化させるように、ベース体1をインサートとした
射出成形により、又は、当該内側溶着用部材3の外周部
32と前記外側溶着用突部2の内面20、および、当該
内側溶着用部材3の内周部33と当該ベース体1の少な
くともフランジ部10とを溶着させることにより設けさ
せると共に、前記ベース体1をポリアセタールによって
構成し、前記内側溶着用部材3の外周部32を高密度ポ
リエチレンとエチレン−ビニルアルコール共重合体によ
り構成し、さらに、前記内側溶着用部材3の内周部33
をエチレン−ビニルアルコール共重合体により構成する
ようにしておくことが最良の実施の形態の一つとされ
る。
【0061】このようにした場合、前記外側溶着用突部
2の内面20と内側溶着用部材3の外周部32の側面と
の馴染みが良く、さらに、内側溶着用部材3の内周部3
3と外周部32との馴染みが良く、しかも、当該内側溶
着用部材3の内周部33とベース体1との馴染みが良
く、かかる内側溶着用部材3を外側溶着用突部2とベー
ス体1の差込部12との間にこれらとの高い一体性を確
保させながら備えさせることができる。
【0062】また、以上に説明した各例にあっては、前
記周回突条17により、前記ベース体1のフランジ部1
0の下面側における当該周回突条17の内面と前記差込
部12の基部との間に、周回状をなす凹部18が形成し
てあると共に、前記内側溶着用部材3の上部に当該凹部
18に入り込んだ周回状をなす突部34が形成してあ
り、(1)内側溶着用部材3を前記外側溶着用突部2と
差込部12の間にはめ込ませるようにして前記ベース体
1に備えさせる場合においては、この凹部18への突部
34の入れ込みによって、当該内側溶着用部材3を横ズ
レを生じさせることなく、はめ込ませることができ、
(2)また、かかる内側溶着用部材3を前記外側溶着用
突部2と差込部12の間に一体化させるように備えさせ
る場合においては、この凹部18に入り込む突部34に
よって、より強固にベース体1に対し当該内側溶着用部
材3を一体化させることができるようにしてある。
【0063】また、図3及び図4、図5及び図6並びに
図7ないし図15に示される例にあっては、前記内側溶
着用部材3の内周部33側に、当該内側溶着用部材3と
ベース体1のフランジ部10との一体化された箇所P又
は密着された箇所Pをシールするガスバリア性を備えた
シールリング4が設けられている。
【0064】かかる例にあっては、かかる内側溶着用部
材3の内周部33における下面側に前記差込部12の外
周面に突き出し端を突き当てられる周回フランジ35が
形成してあり、この周回フランジ35の上面と前記凹部
18に入り込んで上面を前記フランジ部10の下面に一
体化または密着させた前記突部34の側面とによって、
かかるシールリング4の保持段部36が形成されるよう
にしてある。そして、この保持段部36に保持されたシ
ールリング4が前記内側溶着用部材3と前記フランジ部
10との前記箇所Pをシールするように当該保持段部3
6と差込部12の外周面との間の空間内に納められ、あ
るいは、弾性変形された状態で納められた構成としてあ
る。
【0065】これにより、かかる例にあっては、前記燃
料タンクT内の燃料から生じ、当該燃料タンクTの開口
H縁と前記差込部12との間の隙間からリークするガス
が、当該内側溶着用部材3とベース体1のフランジ部1
0との一体化された箇所P又は密着された箇所P(つま
り、前記突部34の上面と前記フランジ部10の下面と
が一体化又は密着している箇所P)より当該内側溶着用
部材3と当該フランジ部10との境界面を通じて外部に
できるだけ漏れ出さないようにすることができる。
【0066】かかるシールリング4は、ガス透過性の低
いゴム又はゴム状弾性を備えた合成樹脂より構成するこ
とができる。例えば、フッ素ゴムにより構成することが
できる。
【0067】また、図7ないし図15に示される例にあ
っても、前記外側溶着用突部2と、前記内側溶着用部材
3とが、ほぼ同じ寸法分突き出されている。すなわち、
燃料タンクTの外面に向けられた当該外側溶着用突部2
及び前記内側溶着用部材3の突き出し端面がほぼ同面上
に位置されるようにしてある。
【0068】また、かかる図7ないし図15に示される
例にあっては、かかる外側溶着用突部2と内側溶着用部
材3との間に、前記燃料タンクTの外面層側において開
放された空隙Sを形成させている。
【0069】具体的には、かかる図7ないし図15に示
される例にあっては、前記内側溶着用部材3の外周部3
2が、前記外側溶着用突部2の内面20に密着される前
記燃料タンクTの外面にほぼ直交する向きにある面とな
る鉛直面32aと、この鉛直面32aに続き当該内側溶
着用部材3の突き出し端面に向かうに連れて次第に燃料
タンクTの開口Hに近付く向きに傾斜した傾斜面32b
とを備えていると共に、この傾斜面32bに向き合う前
記外側溶着用突部2の内面20が燃料タンクTの外面に
ほぼ直交した面となるようにしてあり、これによりかか
る両面20、32b間に前記空隙Sを環状をなすように
形成させている。
【0070】この結果、この実施の形態にあっては、前
記外側溶着用突部2を加熱溶融させた際に、かかる溶融
された外側溶着用突部2を構成するポリエチレン又は高
密度ポリエチレンを前記空隙Sに入り込ませることがで
きることから、これにより溶融された当該ポリエチレン
又は高密度ポリエチレンを広い範囲に押し広げさせた状
態で燃料タンクTに当該外側溶着用突部2を溶着させる
ことができ、特に、燃料タンクTの外面層をポリエチレ
ン又は高密度ポリエチレンとした燃料タンクTに対する
溶着強度を一層向上させることができる。
【0071】また、図14および図15に示されるよう
に、前記図7ないし図13に示される例にかかる前記外
側溶着用突部2の内面20側及び内側溶着用部材3の外
周部32側のいずれか一方に形成された突部21を、こ
の外側溶着用突部2及び内側溶着用部材3のいずれか他
方の肉厚内に入り込ませた状態で、当該外側溶着用突部
2と内側溶着用部材3とを形成させておくこともでき
る。
【0072】具体的には、かかる図14および図15に
示される例にあっては、前記内側溶着用部材3の外周部
32の側面側に環状溝37が形成されていると共に、前
記外側溶着用突部2の内面20側に、当該環状溝37に
入り込んだ環状突部21’が形成されている。例えば、
前記内側溶着用部材3の外周部32に前記環状溝37を
形成させた状態での成形を行った後、かかる内側溶着用
部材3までが成形された中間成形品をインサートとして
前記外側溶着用突部2を備えた外被層16を成形するこ
とにより、当該外側溶着用突部2の内面20側に、前記
環状溝37に入り込んだ前記環状突部21’を形成させ
ることができる。
【0073】これにより、この実施の形態にあっては、
前記外側溶着用突部2と前記内側溶着用部材3との一体
性を高く確保させることができる。また、特に、熱板溶
着の熱板によって当該外側溶着用突部2と内側溶着用部
材3とを共に加熱溶融させるにようにする場合には、当
該外側溶着用突部2と内側溶着用部材3との双方を予定
した範囲で適切に溶融させた状態で、当該外側溶着用突
部2と内側溶着用部材3とを燃料タンクTに溶着させる
ことができる。
【0074】なお、前記突部21は、内側溶着用部材3
の外周部32側に形成させてあっても良く、この場合に
は、前記外側溶着用突部2の内厚内に当該突部21が入
り込んだ状態で当該内側溶着用部材3が形成される。
【0075】また、かかる突部21は、燃料タンクTの
開口Hを巡る向きに断続的に設けられた複数の突部から
構成してあっても良い。
【0076】なお、以上に説明したコネクタの各構成例
はいずれも、ベース体1が、前記差込部11をフューエ
ルカットオフバルブとしたものとしてある。
【0077】すなわち、以上に説明した各構成例におい
てはいずれも、前記ベース体1の差込部11が一方の筒
口を前記上板12の下面に一体に連接させた筒状体19
として構成されている。
【0078】そして、かかる差込部11となる前記筒状
体19内には、フロート19aが納められている。この
フロート19aは、自重によって通常は前記筒状体19
の下端を塞ぐように当該筒状体19に取り付けられたキ
ャップ19bの内面に当該フロート19aの底面を接し
させる位置にあり、この位置においてはフロート19a
の上面に形成された弁突起19cを前記管状部14の開
放された下部14bの末端に形成された弁座19dに入
り込ませて当該管状部14の下部14bの末端を塞がな
いようにしてある。このフロート19aの外面と前記筒
状体19の内面との間には、当該筒状体19の内面に形
成させたリブ19eによって隙間が確保されており、フ
ロート19aが下がった状態においては前記キャップ1
9bに形成された透孔19fおよび当該筒状体19の側
面に形成させた透孔19fを通じて当該筒状体19内に
入り込むガスを当該隙間を通じて前記管状部14より外
部に送り出させるようにしてある。また、このフロート
19aは、燃料よりも比重がやや重い材質により構成さ
れているが、このフロート19aの下面とキャップ19
b内面との間には圧縮コイルバネ19gが介装されてお
り、前記キャップ19bの透孔19fおよび筒状体19
の側面に開設された透孔19fから当該筒状体19内に
燃料が進入してきた場合には当該バネ19gの作用によ
り速やかに浮き上がってフロート19aの上面ほぼ中央
に形成された弁突起19cを前記弁座19dに入り込ま
せて前記管状部14の下部14bの末端からの当該管状
部14への燃料の流入を阻止するように機能する構成と
されている。
【0079】
【発明の効果】この発明にかかる燃料タンク用コネクタ
によれば、前記ベース体に設けられる前記外側溶着用突
部と内側溶着用部材とをポリエチレン又は高密度ポリエ
チレン製の外面層を備える燃料タンクの当該外面層に馴
染みよく溶着できるようにしながら、この外側溶着用突
部および内側溶着用部材の溶着箇所からの燃料タンク内
の燃料から生じるガスの漏れ出しをできる限り減少させ
るようにして、当該燃料タンクにかかるコネクタを備え
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コネクタの断面構成図および燃料タンクTの要
部断面構成図
【図2】コネクタの断面構成図および燃料タンクTの要
部断面構成図(取付状態)
【図3】図1および図2に示されるコネクタと構成の一
部を異ならせたコネクタの断面構成図および燃料タンク
Tの要部断面構成図
【図4】同コネクタの断面構成図および燃料タンクTの
要部断面構成図(取付状態)
【図5】図1および図2ならびに図3および図4に示さ
れるコネクタと構成の一部を異ならせたコネクタの断面
構成図および燃料タンクTの要部断面構成図
【図6】同コネクタの断面構成図および燃料タンクTの
要部断面構成図(取付状態)
【図7】図1および図2、図3および図4、ならびに、
図5および図6に示されるコネクタと構成の一部を異な
らせたコネクタの側面図
【図8】図7と異なる向きから見た同コネクタの側面図
【図9】同コネクタの平面図
【図10】同コネクタの断面構成図(図9におけるA−
A線相当位置での断面構成図)および燃料タンクTの要
部断面構成図
【図11】同コネクタの断面構成図および燃料タンクT
の要部断面構成図(取付状態)
【図12】同コネクタの要部断面図
【図13】同コネクタの要部断面図(取付状態)
【図14】図7ないし図13に示されるコネクタと構成
の一部を異ならせたコネクタの要部断面図
【図15】同コネクタの要部断面図(取付状態)
【符号の説明】
T 燃料タンク Ta 外面層 H 開口 1 ベース体 10 フランジ部 11 流路 2 外側溶着用突部 3 内側溶着用部材 30 上部 31 下部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 剛 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 (72)発明者 小林 靖知 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 Fターム(参考) 3D038 CA22 CC00 CC20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレン又は高密度ポリエチレン製
    の外面層を備えた燃料タンクと、当該燃料タンクへの燃
    料の送り込みや当該燃料タンクからの燃料の送り出し及
    び当該燃料タンクからのガスの送り出し等をなす移送路
    とを接続するためのコネクタであって、 このコネクタが、 前記燃料タンクに透設された開口を覆う大きさのフラン
    ジ部と前記移送路に連通される流路とを備えたガスバリ
    ア性合成樹脂よりなるベース体と、 当該ベース体における少なくとも前記フランジ部の突き
    出し端部に一体に備えられて前記燃料タンクの外面層に
    溶着されるポリエチレン又は高密度ポリエチレン製の外
    側溶着用突部と、 前記燃料タンクの開口を内側に納めさせる大きさを備え
    たリング状をなすと共に、上部を前記ベース体のフラン
    ジ部の下面に一体化させ又は密着させるように設けられ
    て下部を前記燃料タンクの外面層に溶着される内側溶着
    用部材とを備えており、 しかも、この内側溶着用部材が、ポリエチレン又は高密
    度ポリエチレンとガスバリア性合成樹脂とのアロイ材を
    備えていることを特徴とする燃料タンク用コネクタ。
  2. 【請求項2】 内側溶着用部材における外周部がポリエ
    チレン又は高密度ポリエチレンとガスバリア性合成樹脂
    とのアロイ材であると共に、当該内側溶着用部材におけ
    る内周部がガスバリア性合成樹脂により構成してあるこ
    とを特徴とする請求項1記載の燃料タンク用コネクタ。
  3. 【請求項3】 内側溶着用部材における外周部を構成す
    るアロイ材を構成するガスバリア性合成樹脂と、当該内
    側溶着用部材における内周部のガスバリア性合成樹脂と
    が同質の合成樹脂であることを特徴とする請求項2記載
    の燃料タンク用コネクタ。
  4. 【請求項4】 内側溶着用部材が、当該内側溶着用部材
    の外周部の側面と外側溶着用突部の内面とを一体化させ
    るように、ベース体をインサートとした射出成形によ
    り、又は、当該内側溶着用部材の外周部の側面と外側溶
    着用突部の内面とを溶着させることにより設けさせてあ
    ることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の燃料タ
    ンク用コネクタ。
  5. 【請求項5】 内側溶着用部材が、当該内側溶着用部材
    の内周部とベース体の少なくともフランジ部とを一体化
    させるように、ベース体をインサートとした射出成形に
    より、又は、当該内側溶着用部材の内周部とベース体の
    少なくともフランジ部とを溶着させることにより設けさ
    せてあると共に、 前記ベース体が、ポリアセタールによって構成され、 前記内側溶着用部材の外周部が、高密度ポリエチレンと
    エチレン−ビニルアルコール共重合体とのアロイ材によ
    り構成され、 さらに、前記内側溶着用部材の内周部が、エチレン−ビ
    ニルアルコール共重合体により構成されていることを特
    徴とする請求項4記載の燃料タンク用コネクタ。
  6. 【請求項6】 内側溶着用部材の内周部側に、当該内側
    溶着用部材とベース体のフランジ部との一体化された箇
    所又は密着された箇所をシールするガスバリア性を備え
    たシールリングが設けられていることを特徴とする請求
    項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5記載
    の燃料タンク用コネクタ。
  7. 【請求項7】 外側溶着用突部の内面側及び内側溶着用
    部材の外周部側のいずれか一方に形成された突部を、こ
    の外側溶着用突部及び内側溶着用部材のいずれか他方の
    肉厚内に入り込ませた状態で、当該外側溶着用突部と内
    側溶着用部材とが形成してあることを特徴とする請求項
    6記載の燃料タンク用コネクタ。
  8. 【請求項8】 外側溶着用突部と内側溶着用部材との間
    に、前記燃料タンクの外面層側において開放された空隙
    が形成してあることを特徴とする請求項6記載の燃料タ
    ンク用コネクタ。
  9. 【請求項9】 ベース体のフランジ部の下面及び内側溶
    着用部材の上部のいずれか一方に、このベース体のフラ
    ンジ部及び内側溶着用部材の他方に形成させた凹部に入
    り込んだ突部が形成してあることを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項
    6、請求項7又は請求項8記載の燃料タンク用コネク
    タ。
  10. 【請求項10】 ベース体が、フューエルカットオフバ
    ルブを備えていることを特徴とする請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項
    7、請求項8又は請求項9記載の燃料タンク用コネク
    タ。
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