JP2006234159A - 燃料遮断弁 - Google Patents

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Hiroshi Nishi
博 西
Hiroaki Kito
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Toshiyuki Sakurai
俊行 桜井
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Abstract

【課題】 燃料遮断弁10は、車両が傾いた場合にも高いシール性を得ることができ、しかも小型化を実現すること。
【解決手段】 燃料遮断弁10は、ケーシング20と、弁室30S内の燃料液位により浮力を増減して昇降するフロート52と、該フロート52の上部に載置され該フロート52が昇降することで接続通路31bを開閉する弁機構60を有するフロート機構50とを有する。弁機構60は、被支持部66aを備え、フロート52の支持部55aが被支持部66aを支持されたときに、該支持されている1カ所を支点としてバランスをとるように該支点より下方に重心が設定されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁に関する。
従来、この種の燃料遮断弁として、特許文献1などが知られている。燃料遮断弁は、燃料タンクの上部に装着されており、外部(キャニスタ)に接続される接続通路をその上部に設けたケーシングと、ケーシングの弁室内に燃料液位により浮力を増減して昇降するフロートと、フロートの上部に載置された上部弁体とを備えている。そして、燃料タンクの燃料液位の上昇によりフロートが浮力を増大して、フロートと一体に上部弁体が上昇することで接続通路を閉じて燃料の外部への流出を防止している。
上記上部弁体は、平板の弁体であり、フロートの上部に突設された円錐形状の突起上に、その中心部で載置されることでフロートの上部に支持されている。こうした構成により、車両の傾斜などによりフロートが傾いた場合に、上部弁体が円錐形状の突起上で傾いて接続通路のシール部に着座することから、つまり、上部弁体がフロートの姿勢に対応して水平姿勢を維持することでシール性を高める構成となっている。
しかし、上部弁体がフロートの突起に対して、該上部弁体の中心からずれた姿勢で支持され易い。このため、上部弁体の姿勢が安定せず、接続通路のシール部に片当たりをしてシール性の低下を招くという問題がある。また、上部弁体が片当たりした状態から閉じるためには、フロートの上昇力を高めることを必要とし、フロートの大型化を招くという問題もあった。
こうした課題を解決するための構成として、フロートと、フロートの上部に配置した上部弁体とを備え、フロートの上部の突部に上部弁体の凹部を首振り可能に支持して、フロートの傾きに対しても上部弁体が水平姿勢を維持する燃料遮断弁が開示されている(特許文献2)。しかし、この燃料遮断弁では、接続通路が大きくなる満タン規制バルブの場合には、再開弁特性がよくないという問題があった。
特開平7−279789号公報 米国特許第6758235号明細書
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを踏まえ、車両が傾いた場合にも高いシール性を得ることができ、しかも小型化を実現した燃料遮断弁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
上記燃料タンク内と上記接続通路とを連通する弁室を形成するケーシングと、
上記弁室に収納され該弁室内の燃料液位により浮力を増減して昇降するフロートと、該フロートの上部に載置され該フロートが昇降することで上記接続通路を開閉する弁機構を有するフロート機構と、
を備え、
上記フロートは、該フロートの上部に設けられ上記弁機構を上端部で支持する凸形状の支持部を有し、
上記弁機構は、上記支持部に支持される凹形状の被支持部を備え、該被支持部が上記支持部に支持されたときに、該支持されている上端部を支点としてバランスをとるように該支点より下方に重心が設定され、
さらに、上記弁機構は、
上記接続通路を開閉する第1シート部を有する第1弁本体と、該第1弁本体に貫通形成され上記接続通路より通路面積が小さい接続孔を有する第1弁部と、
上記第1弁部と上記フロートの上部との間に介在する第2弁本体と、該第2弁本体の上部に設けられ上記接続孔を開閉する第2シート部とを有する第2弁部と、
を備え、上記被支持部は、上記第2弁本体の下部に設けられていることを特徴とする。
本発明にかかる燃料遮断弁を用いた燃料タンクに燃料が供給されて燃料タンクの所定液位に達すると、弁室内に流入した燃料により、フロートが浮力により上昇するとともに、フロートと一体に弁機構も上昇する。そして、弁機構の上昇により、接続通路を閉じることで、燃料タンクを外部に対して遮断し、燃料タンクから外部へ燃料が流出するのを防止する。
弁機構は、フロートの上部に設けた凸形状の支持部により、凹形状の被支持部で1カ所の支点で確実に支持され、しかも、弁機構の重心は支点より低い位置にあるから、支点を中心にバランスをとり、弁機構の姿勢が安定する。よって、車両の傾斜によりフロートが傾いたりしても、弁機構は、安定した水平姿勢を維持するから、接続通路のシール部に対して確実に着離して、高いシール性を得ることができる。しかも、凸形状の支持部と凹形状の被支持部の構成により、弁機構とフロートとの中心合わせが確実にでき、また、支点に対して重心を下方に設定しやすくなるので、一層、弁の姿勢を安定させることができる。
また、本発明の弁機構は、接続通路を開く際に、接続通路より通路面積の小さい接続孔が第2弁部により先に開かれ、第1弁部に加わっている閉弁方向の力が低減されて、接続通路を速やかに開くから、優れた再開弁特性を得ることができる。
また、他の態様として、上記第1弁本体は、樹脂材料から形成され、上記シート部材は、ゴム材料からなり、上記第1弁本体にインサート成形により一体化した構成をとることができる。この構成により、第1弁本体と第2弁部との密着性が増し、シール性を高めることができる。
また、本発明の好適な態様として、上記第1弁本体は、上記接続孔に接続される支持孔を有し、上記第2弁本体は、上記支持孔に昇降可能に収納され、上記第2弁本体の外周部と上記支持孔の内壁との間には、上記第2弁本体を昇降可能にガイドするガイド突条を設けた構成をとることができる。この構成において、燃料タンクの上部スペース内に溜まっている燃料蒸気は、給油時における燃料液位の上昇に伴って、第1弁部の支持孔の弁室内に入り込むが、支持孔と第2弁部の外周部の間隙を通り、さらに通気孔を通じて逃がされる。したがって、支持孔に入り込む上昇気流は、支持孔の上部で留まることがなく、通気孔を通じて弁室から接続通路を通じて外部に排出される。このため、支持孔内の圧力が部分的に高くなって、第2弁部を第1弁部に対して引き離すような力が加わることがない。しかも、第2弁本体のガイド突条は、支持孔の内壁に支持されて、第2弁部を傾かせることなく、第1弁部に対してガイドする。したがって、第2弁部は、昇降する際に傾くことがなく、第2シート部が接続孔に高いシール性で着座し、第2シート部とシール部とのシール性の低下に伴う不具合、つまり燃料がその間隙を通じて接続通路を通じて外部へ流出するような不具合を生じない。
また、他の態様として、上記フロートは、上記支持部を有する第1フロート部と、上記第1フロート部と一体化され、上記第1フロート部との間に上記昇降する方向に沿ったスプリング収納間隙を形成し、該スプリング収納間隙に、上記スプリング支持部に一端を支持された上記スプリングを配置するように構成した第2フロート部と、を備える構成をとることができる。この構成において、フロートは、第1フロート部および第2フロート部からなる複数の部材で構成することで、つまり弁部を有する第1フロート部を第2フロート部と一体とすることにより第2フロート部の容量だけ浮力を増大させることができる。また、第1フロート部は、浮力を大きくするために、厚肉のカップ形状とする必要がなく、射出成形で形成する際に、第1フロート部の弁部などのヒケを低減でき、成形精度を高くできる。また、フロートは、浮力を増大するために、第1フロート部と一体に第2フロート部を組み付け、気体が溜まる収納室の容量を少なくし、またはなくすことができるから、収納室内の気体で温度変化に伴うフロートの浮力の変動がなく、閉弁液位の変動を低減できる。
さらに、フロートを樹脂射出成形により成形する際に、第1フロート部は、弁部などの成形精度を重視して形成すればよく、形状によって冷却手段の配置に制限を受けることがない。また、第2フロート部は、浮力の増大およびスプリングを配置するための形状を主に考慮すればよく、つまり両部材とも冷却に長時間を要する形状としなくてもよい。よって、射出成形の成形サイクルを短くでき、生産性に優れている。
さらに、スプリングを配置するためのスペースは、第1フロート部と第2フロート部との間のスプリング収納間隙に設けることにより配置構成が簡単になるだけでなく、上述した温度変化に伴うフロートの浮力の変動をもたらす大きな容量としなくてもよい。
本発明の好適な態様として、スプリング収納間隙は、上記収納室の外周部の一部で構成され、第1フロート部に貫通形成された通気孔によりフロートの外部に接続する構成をとることができる。この構成により、燃料が毛細管現象によりスプリング収納間隙を上っても、そのスプリング収納間隙から速やかに排出されるから、フロートの見かけの重量も変動することがなく、閉弁液位に変動をもたらす要因にならない。
また、他の好適な態様として、上記フロートの上部と第2弁部との間に、該第2弁部を閉弁方向に付勢するスプリングを備える構成をとることができる。この構成により、車両の振動等に起因した微振動が燃料遮断弁に及んでも、第2弁部が第2シート部から離れにくく、第2弁部の開弁動作に至らないように作用する。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
A.第1実施例
(1) 燃料遮断弁10の概略構成
図1は本発明の一実施例にかかる自動車の燃料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁10を示す断面図である。図1において、燃料タンクFTは、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形成されており、そのタンク上壁FTaに取付穴FTbが形成されている。このタンク上壁FTaには、燃料遮断弁10がその下部を取付穴FTbに突入した状態にて取り付けられている。燃料遮断弁10は、給油時に燃料タンク内の燃料が所定液位FL1まで上昇したときにキャニスタへの流出を規制するものである。
(2) 燃料遮断弁10の各部の構成
燃料遮断弁10は、ケーシング20と、フロート機構50と、スプリング70とを主要な構成として備えている。ケーシング20は、ケーシング本体30と、底板35と、蓋体40とを備え、ケーシング本体30と底板35とにより囲まれたスペースが弁室30Sになっており、この弁室30Sにスプリング70に支持されたフロート機構50が収納されている。
図2は燃料遮断弁10を分解した断面図である。ケーシング本体30は、天井壁部31と、側壁部32とにより囲まれたカップ形状であり、その下部を開口30aとしている。天井壁部31の中央部には、下方に向けて突設された通路形成突部31aが形成されており、この通路形成突部31aを弁室30Sと蓋側通路42aとを接続する接続通路31bが貫通形成されている。接続通路31bの弁室30S側は、シール部31cになっている。側壁部32には、燃料タンクFT内と弁室30Sとを接続する第1連通孔32aが形成され、また、底板35を取り付けるための係合穴32bが形成されている。
底板35は、ケーシング本体30の開口30aを閉じる部材であり、その外周部に形成された係合爪35cがケーシング本体30の係合穴32bに係合することにより、ケーシング本体30の開口30aを閉じるように装着されている。この底板35には、弁室30Sと燃料タンクFT内とを連通する第2連通孔35dが形成されている。したがって、第2連通孔35dを通じて、燃料タンクFT内が弁室30Sに連通している。
蓋体40は、蓋本体41と、蓋本体41の中央から側方へ突出した管体部42と、蓋本体41の外周に形成されたフランジ43とを備え、これらを一体に形成している。管体部42には、蓋側通路42aが形成されており、この蓋側通路42aの一端は、接続通路31bを通じてケーシング本体30の弁室30Sに接続され、他端はキャニスタ図示省略側に接続される。蓋本体41の下部には、ケーシング本体30の上端を溶着する内部溶着端43bが形成されており、フランジ43の下端部には、燃料タンクFTのタンク上壁FTaに溶着される外側溶着部43aが形成されている。
フロート機構50は、フロート52と、フロート52の上部に配置された弁機構60とを備えている。フロート52は、下方に開放した浮力室52Sを有し、大径部53と、大径部53の上部より縮径された縮径部54と、縮径部54の上部に形成された弁支持部55とを備え、これらを一体に形成している。フロート52は、底板35と浮力室52Sの上面との間に掛け渡されたスプリング70により支持されている。
大径部53の外周部には、フロート52を上下方向にガイドするためのガイド突条53aが設けられている。ガイド突条53aは、大径部53の側壁に周方向に等間隔に4カ所、上下方向にリブ形状に突設されている。
弁支持部55は、弁機構60を首振り可能に支持する部位であり、ほぼ円錐形状の突起(凸形状)である支持部55aを備えている。また、弁支持部55の外周部には、弁機構60を抜止するための係合凹所55bが形成されている。さらに、弁支持部55の下部には、ガイド部55cを備えている。ガイド部55cは、フロート52を中心に十字形状に外周方向へ突設された棒状であり、その先端部が側壁部32の内壁にガイドされる。
弁機構60は、接続通路31bを開閉するとともに、再開弁特性を改善するための弁であり、フロート52の弁支持部55に昇降可能かつ首振り可能に支持されている。図3はフロート52、弁機構60を構成する第1弁部61および第2弁部65を分解して示す斜視図である。第1弁部61は、円板部62aと、円板部62aの外周部から下方に延設された周縁段部62bとを有する第1弁本体62と、第1弁部61に装着されたシート部材64とを備えている。図2に示すように円板部62aの中央には、貫通穴62cが形成されている。シート部材64は、貫通穴62cの壁面および第1弁本体62の上面および下面の一部を覆うゴム材料から形成されており、シール部31cに着離する第1シート部64aと、シール部64bと、貫通穴62cを覆うことで形成された接続孔64cとを備えている。
上記シート部材64は、以下の製造工程によって第1弁本体62に一体化されている。すなわち、樹脂を用いて射出成形により第1弁本体62を成形する。その後、シート部材64を装着する第1弁本体62の部位に、接着剤を塗布し、第1弁本体62をインサート部材として金型にセットし、キャビティにゴム材料を注入する。そして、ゴム材料を約200℃で加硫するとともに、加硫接着によりシート部材64を第1弁本体62に一体化する。ここで、第1弁本体62の樹脂材料として、200℃の加硫温度に耐熱性を有するポリフェニレンサルファイド(PPS)を用いることができる。また、ゴム材料として、フッ素ゴム、高飽和ニトリルゴムなどを用いることができ、特に、ビニリデンフロライド・ヘキサフロロプロピレン共重合物(FKM)または水素添加ブタジエンアクリルニトリルゴム(HNBR)が好適に用いられる。
図3において、第2弁部65は、第2弁本体66と、第2弁本体66の外周部に形成された上部抜止爪67aと、第2弁本体66の下面から下方に突設された下部抜止爪67bと、第2弁本体66の下面から突設された外周壁67cとを備え、これらを一体に形成している。図2に示す第2弁本体66の中央下面には、凹形状となった被支持部66aが形成されており、被支持部66aがフロート52の支持部55a上に載置されることにより、第2弁部65は、支持部55aが支点となって支持されている。また、第2弁本体66の中央上面には、第2シート部66bが形成されており、この第2シート部66bは、シール部64bに着離することにより接続孔64cを開閉するように形成されている。また、上部抜止爪67aは、第2弁本体66の外周上面から突設されかつ中抜きされた長方形枠体の内側に突設されており、第1弁部61の周縁段部62bに係合することにより、第1弁部61を抜止している。下部抜止爪67bは、第2弁本体66の外周下面から突設されかつ中抜きされた長方形枠体の内側に突設されており、フロート52の係合凹所55bに係合することにより、第2弁部65をフロート52に対して抜止している。また、弁機構60の重心は、被支持部66aより下方に設定されている。このための構成として、下部抜止爪67bの間の外周壁67cが下方の重量を大きくするために形成されている。また、支持部55aを凸形状に、被支持部66aを凹形状にすることで、弁機構60とフロート52との中心合わせが容易にでき、しかも支点に対して重心を下方に設定し易くなるので、弁機構60の姿勢も安定する。
図4はフロート機構50の作用を説明する説明図である。図4に示すように車両の傾斜などにより矢印の方向へフロート52が傾いたとする。第2弁部65は、下部抜止爪67bと係合凹所55bとの係合を介してフロート52に保持されつつ、フロート52の支持部55aにより1点支持されているので、やじろべいのようにバランスをとり、第1弁部61のシート部材64は、水平姿勢を維持する。
(3) 燃料遮断弁10の動作
次に、燃料遮断弁10の動作について説明する。図1に示すように、給油により燃料タンクFT内に燃料が供給されると、燃料タンクFT内の燃料液位の上昇につれて燃料タンクFT内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、底板35の第2連通孔35d、側壁部32の第1連通孔32aを通じて弁室30S内に入り、弁室30Sから、接続通路31b、蓋側通路42aを通じて、キャニスタ側へ逃がされる。そして、図5に示すように、燃料タンクFT内の燃料液位が所定液位FL1に達すると、燃料は第1連通孔32aを塞ぐことにより、燃料タンクFT内のタンク内圧が上昇する。このタンク内圧の上昇をセンサが感知することで、給油ガンの給油を停止するオートストップを働かせる。この状態では、タンク内圧と弁室30S内の圧力との差圧が大きくなり、燃料液位が弁室30S内を上昇する。弁室30S内の燃料液位が高さh0に達すると、フロート52の浮力およびスプリング70の荷重による上方への力と、フロート機構50の自重による下方への力との釣り合いによって、前者が後者を上回りフロート機構50が一体になって上昇して、第1弁部61のシート部材64がシール部31cに着座して接続通路31bを閉じる。これにより、燃料タンクへの給油の際等に、燃料タンクから燃料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンク外へ流出するのを防止することができる。
一方、燃料タンクFT内の燃料が消費されて、燃料液位が低下すると、図6に示すように、フロート52は、その浮力を減少して下降する。フロート52の下降により、第2弁部65の下部抜止爪67bとフロート52の係合凹所55bとの係合を介して、フロート52は、第2弁部65を引き下げる。これにより、第2シート部66bは、シール部64bから離れて、接続孔64cを開く。接続孔64cが通じることにより、接続孔64cの連通により第1弁部61の下方の圧力は、接続通路31bの付近と同じ圧力になる。よって、上部抜止爪67aが周縁段部62bに係合しているから、第2弁部65を介して第1弁部61も引き下げる。そして、第1弁部61が下降することで、シート部材64がシール部31cから離れて、接続通路31bが開かれる。
ここで、燃料遮断弁10において再開弁特性を向上させることができた理由について説明する。図6において、第1弁部61の接続孔64cの流路面積をS1、タンク側圧力をP1、キャニスタ側圧力をP0、スプリング荷重をK、フロート52と第2弁部65とを合計した重量をWとすると、次式(1)を満たす値のときに、第2弁部65の第2シート部66bは閉弁状態から開弁する。
(P1−P0)S1≦W−K ...(1)
式(1)の右辺は、重量Wとスプリング荷重Kとの差で正の値であり、つまり、第2弁部65に対して開弁方向へ加わる力であり、これを一定であるとすると、左辺は、第2弁部65の第2シート部66bがシール部64bに閉弁して吸着するように閉弁方向へ加わっている力である。ここで、流路面積S1が小さいと、大きな差圧(P1−P0)でも開弁する。つまり、キャニスタ側圧力P0が一定であるとすると、大きなタンク側圧力P1でも、開弁することになる。よって、接続孔64cの流路面積S1を接続通路31bの流路面積より小さく設定することで、第2弁部65は、シート部材64から小さな力で開弁する。このように、第2弁部65および第1弁部61による2段の弁構造により、再開弁特性の向上を促進するように機能する。
(4) 実施例の作用・効果
上記実施例の構成により、以下の作用・効果を奏する。
(4)−1 給油により燃料タンク内の燃料液位が第1連通孔32aを塞ぐ所定液位を越えると、燃料タンクFTのタンク内圧が上昇するので、オートストップを働かせることができる。
(4)−2 弁機構60は、フロート52の上部に設けた支持部55aにより、被支持部66aで1カ所の支点で支持され、しかも、弁機構60の重心は支点より低い位置にあるから、支点を中心にバランスをとり、弁機構60の姿勢が安定する。よって、車両の傾斜に伴ってフロート52が傾いたりしても、弁機構60は、安定した水平姿勢を維持するから、接続通路31bのシール部31cに対して確実に着離して、高いシール性を得ることができる。
(4)−3 弁機構60は、やじろべいの原理により姿勢を安定する動作を自らとるから、シール部31cに押しつける力も小さくてよく、閉弁に必要なフロート52の上昇力も小さく、よって小型化を実現することができる。
(4)−4 シート部材64は、第1弁本体62に一体化されているので、組付作業性が簡略化されるとともに、シール性を高めることができる。
B.第2実施例
図7は第2実施例にかかる燃料遮断弁の弁機構60Bの付近を示す断面図である。第2実施例は、弁機構60Bの再開弁特性を向上させた構成に主に特徴を有する。すなわち、弁機構60Bは、フロート52Bの上方に、第1弁部61Bと、第2弁部65Bとを備えている。第1弁部61Bは、第1弁本体62Bにシート部材64Bが装着されている。シート部材64Bは、第1弁本体62Bに圧入支持される取付部64Baと、取付部64Baの上部外周に形成された円板部64Bbとを備え、これらをゴム材料で一体成形している。円板部64Bbは、第1弁本体62Bの上面に対して間隙を有しており、これがシール部31cに着座するときに弾性変形してシール性を高めている。第2弁部65Bの第2弁本体66Bの上面には、第2シート部66Bbが形成され、また、第2弁本体66Bの外周上下部に第1弁部61Bを抜止めする上部抜止爪67Baおよびフロート52Bに対して抜止めされるための下部抜止爪67Bbがそれぞれ形成されている。
第2弁本体66Bの中央下面には、被支持部66Baが形成されている。被支持部66Baは、フロート52Bの支持部55Baにより線接触により支持されている。このような支持構造により、接触面圧が下がり、摩耗などの耐久性を上げることができる。
C.第3実施例
図8は第3実施例にかかる燃料遮断弁を示す断面図である。第3実施例は、車両の傾斜時などに燃料タンクから外部へ燃料の流出を防止する弁に適用した構成である。燃料遮断弁100には、接続通路131bを有するケーシング120内にフロート機構150が収納されている。フロート機構150は、フロート152の上部に、第1弁部161および第2弁部165とからなる弁機構160を備えている。図9は弁機構160を分解した斜視図である。第1弁部161は、接続孔164cを有する第1弁本体162にシート部材164が一体化している。第2弁部165は、第2弁本体166の上面中央に第2シート部166bが形成され、また、第2弁本体166の外周上部に第1弁部161を抜止めする上部抜止爪167aが形成されている。図8に示すように、弁機構160は、第2弁本体166の中央下面に被支持部166aを備え、被支持部166aがフロート152の支持部155aに1カ所で支持されつつバランスをとるように該支点より下方に重心が設定されている。
燃料遮断弁100の構成において、給油や車両の傾斜などにより燃料タンクFTの燃料液位が上昇したときに、フロート152の上昇にともなって第1弁部161のシート部材164がシール部131cに着座して、接続通路131bを閉じる。一方、燃料タンク内の燃料が消費され、または車両の傾斜が解消されて、燃料液面が低下すると、フロート152は、その浮力を減少して下降して、第2シート部166bが接続孔164cを開け、続いて第1弁部161が接続通路131bを開く。
本実施例にかかる燃料遮断弁100によれば、車両の傾斜などによって、フロート152が傾いても、フロート152が弁機構160を1カ所でバランスをとりつつ支持するから、接続通路131bのシール部131cに対して確実に着座し、高いシール性を得ることができる。
D.第4実施例
(1) 燃料遮断弁200の概略構成
図10は本発明の一実施例にかかる自動車の燃料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁200を示す断面図である。図10において、燃料タンクFTは、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形成されており、そのタンク上壁FTaに取付穴FTbが形成されている。このタンク上壁FTaには、燃料遮断弁200がその下部を取付穴FTbに突入した状態にて取り付けられている。燃料遮断弁200は、給油時に燃料タンク内の燃料が所定液位FL1まで上昇したときにキャニスタへの流出を規制するものである。
(2) 燃料遮断弁200の各部の構成
燃料遮断弁200は、ケーシング220と、フロート機構250と、スプリング270とを主要な構成として備えている。ケーシング220は、ケーシング本体230と、底板235と、蓋体240とを備え、ケーシング本体230と底板235とにより囲まれたスペースが弁室230Sになっており、この弁室230Sにスプリング270に支持されたフロート機構250が収納されている。
図11は燃料遮断弁200を分解した断面図である。ケーシング本体230は、天井壁部231と、側壁部232とにより囲まれたカップ形状であり、その下部を開口230aとしている。天井壁部231の中央部には、下方に向けて突設された通路形成突部231aが形成されており、この通路形成突部231aに接続通路231bが貫通形成されている。接続通路231bの弁室230S側は、シール部231cになっている。側壁部232には、燃料タンクFT内と弁室230Sとを接続する第1連通孔232aが形成され、また、底板235を取り付けるための係合穴232bが形成されている。
底板235は、ケーシング本体230の開口230aを閉じる部材であり、その外周部に形成された係合爪235aがケーシング本体230の係合穴232bに係合することにより、ケーシング本体230の開口230aを閉じるように装着されている。この底板235には、弁室230Sと燃料タンクFT内とを連通する第2連通孔235bが形成されている。したがって、第2連通孔235bを通じて、燃料タンクFT内が弁室230Sに連通している。
蓋体240は、蓋本体241と、蓋本体241の中央から側方へ突出した管体部242と、蓋本体241の外周に形成されたフランジ243とを備え、これらを一体に形成している。管体部242には、蓋側通路242aが形成されており、この蓋側通路242aの一端は、接続通路231bを通じてケーシング本体230の弁室230Sに接続され、他端はキャニスタ(図示省略側)に接続される。蓋本体241の下部には、ケーシング本体230の上端を溶着する内部溶着端243aが形成されており、フランジ243の下端部には、燃料タンクFTのタンク上壁FTaに溶着される外側溶着部243bが形成されている。
フロート機構250は、フロート252と、フロート252の上部に配置された弁機構260とを備えている。フロート252は、下方に開放した浮力室252Sを有し、大径部253と、大径部253の上部より縮径された縮径部254と、縮径部254の上部に形成された弁支持部255とを備え、これらを一体に形成している。フロート252は、底板235と浮力室252Sの上面との間に掛け渡されたスプリング270により支持されている。
大径部253および縮径部254の外周には、フロート252を上下方向にガイドするためのガイド突条253aが設けられており、ガイド突条253aは、それらの側壁に周方向に等間隔に4カ所、上下方向にリブ形状に突設されている。
弁支持部255は、弁機構260を首振り可能に支持する部位であり、ほぼ円錐形状の突起(凸形状)である支持部255aを備えている。弁支持部255の外周部には、弁機構260を抜止するための環状突部255bが形成されている。
弁機構260は、接続通路231bを開閉するとともに、再開弁特性を改善するための弁であり、フロート252の弁支持部255に昇降可能かつ首振り可能に支持されている。第1弁部261は、第1弁部261と、第1弁部261に装着されたシート部材264とを備えている。
図12はフロート252、弁機構260を構成する第1弁部261および第2弁部265を分解して示す斜視図、図13は弁機構260を分解した断面図である。第1弁部261は、ほぼ円筒の第1弁本体262を備え、この第1弁本体262内に支持孔262aが軸方向に形成されている。第1弁本体262の上部には、シート部材264を取り付けるための取付部262bが形成されている。また、第1弁本体262の外周部には、環状凹所262cが形成され、その環状凹所262cに支持孔262aを外部に接続するための通気孔262dが4箇所形成されている。図12に示すように、第1弁本体262の下部には、スリット262eが形成されており、スリット262eにより固定片262iから係合片262gが弾性変形可能に形成されている。係合片262gには、係合穴262hが形成されている。
シート部材264は、シール部231cに着離する第1シート部264aと、支持孔262aに接続される接続孔264bと接続孔264bの下端部に形成されたシール部264cと、取付部264dとを備え、ゴム材料により一体成形されている。シート部材264は、取付部264dで第1弁本体262の取付部262bに装着されており、第1シート部264aが第1弁本体262の上面に対して間隙することで、シール部231cに着座するときに弾性変形してシール性を高めている。
図13において、第2弁部265は、円筒形状の第2弁本体266を備えている。第2弁本体266には、下方を開放した有底孔266aが形成されており、この有底孔266aの底中央部に、凹形状の被支持部266bが形成されている。被支持部266bは、フロート252の支持部255a上に載置されることにより、第2弁部265が支持部255aを支点として首振り可能に支持されている。
また、第2弁本体266の上面には、第2シート部266cが形成されており、この第2シート部266cは、第1弁部261のシール部264cに着離することにより接続孔264bを開閉するように形成されている。第2弁本体266の下部には、抜止爪266dが2箇所に形成されており、第1弁本体262の係合穴262hに係合することにより、第1弁部261を第2弁部265に対して昇降可能に支持している。各々の抜止爪266dの上部には、係合穴266eが形成されており、フロート252の環状突部255bに係合することにより、第2弁部265がフロート252に対して昇降可能に支持および抜止されている。また、第2弁本体266の外周部には、第2弁部265を上下方向にガイドするためのガイド突条266fが形成されている。ガイド突条266fは、第2弁本体266の側壁に周方向に等間隔に4箇所、上下方向にリブ形状に突設されており、環状凹所262cの内壁面に摺動可能になっている。
また、弁機構260の重心は、被支持部266bより下方に設定されている。このための構成として、固定片262iにより下方の重量を大きくするために形成されている。また、支持部255aを凸形状に、被支持部266bを凹形状にすることで、弁機構260とフロート252との中心合わせが容易にでき、しかも支点に対して重心を下方に設定し易くなるので、弁機構260の姿勢も安定する。
図14はフロート機構250の作用を説明する説明図である。図14に示すように車両の傾斜などにより矢印の方向へフロート252が傾いたとする。第2弁部265は、被支持部266bがフロート252の支持部255aにより1点支持されているので、やじろべいのようにバランスをとり、第1弁部261のシート部材264は、水平姿勢を維持する。
(3) 燃料遮断弁200の動作
次に、燃料遮断弁200の動作について説明する。図10に示すように、給油により燃料タンクFT内に燃料が供給されると、燃料タンクFT内の燃料液位の上昇につれて燃料タンクFT内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、底板235の第2連通孔235b、側壁部232の第1連通孔232aを通じて弁室230S内に入り、弁室230Sから、接続通路231b、蓋側通路242aを通じて、キャニスタ側へ逃がされる。そして、図15に示すように、燃料タンクFT内の燃料液位が所定液位FL1に達すると、燃料は第1連通孔232aを塞ぐことにより、燃料タンクFT内のタンク内圧が上昇する。このタンク内圧の上昇をセンサが感知することで、給油ガンの給油を停止するオートストップを働かせる。この状態では、タンク内圧と弁室230S内の圧力との差圧が大きくなり、燃料液位が弁室230S内を上昇する。弁室230S内の燃料液位が高さh0に達すると、フロート252の浮力およびスプリング270の荷重による上方への力と、フロート機構250の自重による下方への力との釣り合いによって、前者が後者を上回りフロート機構250が一体になって上昇して、第1弁部261のシート部材264がシール部231cに着座して接続通路231bを閉じる。これにより、燃料タンクへの給油の際等に、燃料タンクから燃料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンク外へ流出するのを防止することができる。
一方、燃料タンクFT内の燃料が消費されて、燃料液位が低下すると、図16に示すように、フロート252は、その浮力を減少して下降する。フロート252の下降により、第2弁部265の抜止爪266dとフロート252の環状突部255bとの係合を介して、フロート252は、第2弁部265を引き下げる。これにより、第2シート部266cは、シール部264cから離れて、接続孔264bを開く。接続孔264bの連通により第1弁部261の下方の圧力は、接続通路231bの付近と同じ圧力になる。よって、抜止爪266dが係合穴262hに係合しているから、第2弁部265を介して第1弁部261も引き下げる。そして、第1弁部261が下降することで、シート部材264がシール部231cから離れて、接続通路231bが開かれる。
(4) 実施例の作用・効果
上記実施例の構成により、以下の作用・効果を奏する。
(4)−1 給油により燃料タンク内の燃料液位が第1連通孔232aを塞ぐ所定液位を越えると、燃料タンクFTのタンク内圧が上昇するので、オートストップを働かせることができる。
(4)−2 弁機構260は、フロート252の上部に設けた支持部255aにより、被支持部266bで1カ所の支点で支持され、しかも、弁機構260の重心は支点より低い位置にあるから、支点を中心にバランスをとり、弁機構260の姿勢が安定する。よって、車両の傾斜に伴ってフロート252が傾いたりしても、弁機構260は、安定した水平姿勢を維持するから、接続通路231bのシール部231cに対して確実に着離して、高いシール性を得ることができる。
(4)−3 弁機構260は、やじろべいの原理により姿勢を安定する動作を自らとるから、シール部231cに押しつける力も小さくてよく、閉弁に必要なフロート252の上昇力も小さく、よって小型化を実現することができる。
(4)−4 図17に示すように、燃料タンクの上部スペース内に溜まっている燃料蒸気は、給油時における燃料液位の上昇に伴って、弁室230S内で上昇気流となり、第1弁部261の支持孔262a内に入り込むが、支持孔262aとガイド突条266fとの間隙を通り、通気孔262dから逃がされる。したがって、支持孔262aを流れる上昇気流は、支持孔262aの上部で留まることがなく、通気孔262dを通じて逃がされる。このため、支持孔262a内の圧力が部分的に高くなって、第2弁部265を第1弁部261に対して引き離すような力が加わることがない。しかも、第2弁本体266のガイド突条266fは、支持孔262aの内壁に支持されて、第2弁部265を傾かせることなく、第1弁部261に対してガイドする。したがって、第2弁部265は、昇降する際に傾くことがなく、第2シート部266cがシール部264cに高いシール性で着座し、その間のシール性の低下に伴う不具合、つまり燃料がその間隙から接続孔264b、接続通路231bを通じて外部へ流出するような不具合を生じない。
E.第5実施例
(1) 燃料遮断弁200Bの構成
図18は第5実施例にかかる燃料遮断弁200Bを示す断面図、図19はフロート機構250Bを一部破断した分解斜視図である。図18において、フロート機構250Bは、再開弁特性を向上させた2段の弁構造であり、フロート252Bと、フロート252Bの上部に配置された弁機構260Bとを備えている。フロート252Bは、第1フロート部253Bと、第2フロート部257Bとを備え、これらを一体に組み付けている。図19において、第1フロート部253Bは、第1フロート本体254Bを備えている。第1フロート本体254Bは、大径部254Baと、大径部254Baの下方に延設された小径部254Bbとを備え、これらを一体に形成している。第1フロート本体254Bの上部には、弁支持部255Bが突設されている。弁支持部255Bは、弁機構260Bを首振り可能に支持する部位であり、ほぼ円錐形状の突起(凸形状)である支持突部255Baを備え、弁支持部255Bの外周部に弁機構260Bを抜止するための環状突部255Bbが形成されている。第1フロート本体254Bの外周部であって大径部254Baと小径部254Bbとの間の段部は、スプリング支持部253Baとなっており、スプリング270Bの上端を支持している。図18に示すようにスプリング270Bは、第1フロート部253Bと第2フロート部257Bとの間のスペースであるスプリング収納間隙253Bbに配置されている。
第2フロート部257Bは、円筒形状であり、収納室258Baを有する第2フロート本体258Bを備えている。第2フロート部257Bの外周部には、フロート252Bを上下方向にガイドするためのガイド突条257Bbが設けられており、ガイド突条257Bbは、それらの側壁に周方向に等間隔に4カ所、上下方向にリブ形状に突設されている。
第1フロート部253Bおよび第2フロート部257Bを一体化するための組付手段が設けられている。すなわち、第1フロート部253Bの上部には、嵌合部256Baが形成されている。嵌合部256Baは、第1フロート本体254Bの上部の周方向に交互に配置した嵌合突部256Bbと嵌合凹所256Bcとから構成されている。各々の嵌合突部256Bbの下方には、位置決め溝256Bdが形成されている。また、大径部254Baの外周部および、嵌合凹所256Bcの底には、位置決め段部256Be,256Bfがそれぞれ突設されており、第2フロート部257Bの一部に当たることで位置決め精度を高めている。
一方、第2フロート部257Bには、第1フロート部253Bの嵌合部256Baと相似形に形成された被嵌合孔259Baを備えている。被嵌合孔259Baは、嵌合突部256Bbと嵌合する嵌合凹所259Bbと、嵌合凹所256Bcに嵌合して第2フロート部257Bが上方へ移動するのを規制する円弧上壁259Bcとを備えている。また、収納室258Baの壁面には、係合爪259Bdが突設されている。係合爪259Bdは、第1フロート部253Bの位置決め溝256Bdの上端に係合するように中心軸に向けて傾斜して突設されている。
第1フロート部253Bを第2フロート部257Bに組み付けるには、嵌合部256Baを被嵌合孔259Baに位置合わせし、第1フロート部253Bを第2フロート部257Bの収納室258Baに挿入する。このとき、嵌合部256Baの外面が係合爪259Bdを押して撓ませる。そして、係合爪259Bdが位置決め溝256Bdで弾性力が解放されることで、位置決め溝256Bdの上端に係合する。この状態にて、嵌合部256Baが被嵌合孔259Baに嵌合し、つまり嵌合突部256Bbが嵌合凹所259Bbに、嵌合凹所256Bcが円弧上壁259Bcにそれぞれ嵌合するとともに、係合爪259Bdが位置決め溝256Bdの上端で抜止めされることにより、第1フロート部253Bと第2フロート部257Bとが一体的に組み付けられる。この状態にて第1フロート部253Bと第2フロート部257Bとの間には、スプリング270Bを収納するためのスプリング収納間隙253Bbが形成される(図18)。
第5実施例によれば、以下の作用効果を奏する。
(2)−1 フロート252Bは、第1フロート部253Bおよび第2フロート部257Bからなる複数の部材で構成することで、つまり上部弁体を保持した第1フロート部253Bを第2フロート部257Bと一体とすることにより第2フロート部257Bの容量だけ浮力を確実に増大させることができる。
(2)−2 第1フロート部253Bは、浮力を大きくするために、厚肉のカップ形状とする必要がなく、射出成形で形成する際に、上部弁体を支持する弁支持部255Bのヒケを低減でき、成形精度を高くできる。
(2)−3 フロート252Bは、浮力を増大するために、第1フロート部253Bと一体に第2フロート部257Bを組み付け、密閉となる収納室258Baをなくすことができるから、密封された気体で温度変化に伴うフロート252Bの浮力の変動がなく、閉弁液位の変動を低減できる。
(2)−4 フロート252Bを樹脂射出成形により成形する際に、従来の技術のようにフロート252Bの内側にスプリング270Bを収納するためのスペースを形成する場合において、該スペースをできるだけ小さくするためには、スプリング270Bの外形に倣いかつ僅かに大きい円筒形状のスペースとすることが好ましい。しかし、このようなスペースを形成するには、狭い円筒形状の金型を必要とするとともに、円筒形状の内側を速く冷却するために細い冷却通路を有する冷却手段を設けることが必要であり、このような冷却手段は金型製作上の点から難しい。しかし、フロート252Bを第1フロート部253Bと第2フロート部257Bの2つの部材から形成し、その間にスプリング収納間隙253Bbを設けた構成としたので、このような金型を必要としない。すなわち、第1フロート部253Bは、弁支持部255Bなどの成形精度を重視して形成すればよく、形状によって冷却手段の配置に制限を受けることがない。また、第2フロート部257Bは、浮力の増大およびスプリング270Bを配置するための形状を主に考慮すればよく、つまり両部材とも冷却に長時間を要する形状としなくてもよい。よって、射出成形の成形サイクルを短くでき、生産性に優れている。
(2)−5 スプリング270Bを配置するためのスペースは、第1フロート部253Bと第2フロート部257Bとの間のスプリング収納間隙253Bbに設けることにより配置構成が簡単になるだけでなく、上述した温度変化に伴うフロート252Bの浮力の変動をもたらす大きさとしなくてもよい。また、スプリング収納間隙253Bbは、燃料が毛細管現象によりスプリング収納間隙253Bbを上っても、そのスプリング収納間隙253Bbから速やかに排出されるから、フロート252Bの見かけの重量も変動することがなく、閉弁液位に変動をもたらす要因にならない。
(2)−6 第2フロート部257Bは、スプリング270Bの一端を支持するスプリング支持部253Baを備えることにより、スプリング270Bの荷重は、第1フロート部253Bが直接受け、第2フロート部257Bに加わらない。よって、第1フロート部253Bと第2フロート部257Bとの間に生じる公差寸法の大小が、スプリング270Bの荷重を受けた第1フロート部253Bの上部の弁部へのガタツキを増大するように作用することがなく、シール不良を生じない。
(2)−7 第1フロート部253Bと第2フロート部257Bとは、係合爪259Bdと位置決め溝256Bdの係合による係合手段により一体化しているので、第1フロート部253Bと第2フロート部257Bの組付作業を簡略化できる。
F.第6実施例
図20は第6実施例を示す断面図であり、第5実施例の変形例である。本実施例は、弁機構の一部を支持するためのスプリングを用いた構成に特徴を有する。弁機構260Cは、第1弁部261Cと、第2弁部265Cとを備え、第2弁部265Cの下端がフロート252Cの上面との間に掛け渡されたスプリング268Cにより支持されている。スプリング268Cは、第2弁部265Cに閉弁方向の力を加えており、車両の振動等に起因した微振動が燃料遮断弁200Cに及んでも、第2弁部265Cが第2シート部266Ccから離れにくく、第2弁部265Cの開弁動作に至らないように作用する。
G.第7実施例
図21は第7実施例にかかる燃料遮断弁の変形例の要部を説明する断面図である。本変形例のフロート機構250Dは、フロート252Dと弁機構260Dとを連結する構成に特徴を有する。フロート252Dの上部には、弁機構260Dと係合する係合爪252Daが突設されている。一方、弁機構260Dは、第1弁部261Dと、第2弁部265Dとを備えている。第1弁部261Dの筒体部262Daには、係合穴262Dbが形成されている。第2弁部265Dの円筒部266Daには、抜止爪266Dbおよび係合穴266Dcが形成されている。
本変形例の構成において、フロート252Dが下降すると、係合爪252Daが係合穴266Dcに係合し、第2弁部265Dを引き下げる。フロート252Dが第2弁部265Dと一体に下降すると、抜止爪266Dbが係合穴262Dbに係合して第1弁部261Dを引き下げる。このような係合構造により、フロート252Dが下降する力が、第1弁部261Dから第2弁部265Dに伝えられる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1) 上記実施例では、第2弁部の外周部にガイド突条を形成したが、これに限らず、第1弁部の支持孔の内壁にガイド突条を形成してもよい。
(2) 上記実施例では、燃料遮断弁をタンクの上壁の上面に装着した構成について説明したが、これに限らず、燃料遮断弁を燃料タンクの上壁の内面に装着する、いわゆるインタンク式であってもよい。
本発明の第1実施例にかかる自動車の燃料タンクの上部に取り付けられる燃料遮断弁を示す断面図である。 燃料遮断弁を分解した断面図である。 フロート、第1弁部および第2弁部を分解して示す斜視図である。 フロート機構の動作を説明する説明図である。 燃料遮断弁の動作を説明する説明図である。 図5に続く動作を説明する説明図である。 第2実施例にかかる燃料遮断弁の弁機構の付近を示す断面図である。 第3実施例にかかる断面図である。 第3実施例の第1弁部および第2弁部を分解した斜視図である。 第4実施例にかかる燃料遮断弁を示す断面図である。 燃料遮断弁を分解した断面図である。 フロート、弁機構を構成する第1弁部および第2弁部を分解して示す斜視図である。 弁機構を分解した断面図である。 フロート機構の作用を説明する説明図である。 燃料遮断弁の動作を説明する説明図である。 図15に続く動作を説明する説明図である。 燃料遮断弁の動作を説明する説明図である。 第5実施例にかかる燃料遮断弁を示す断面図である。 フロート機構を一部破断した分解斜視図である。 第6実施例を示す断面図である。 第7実施例にかかる燃料遮断弁の変形例の要部を説明する断面図である。
符号の説明
10...燃料遮断弁
20...ケーシング
30...ケーシング本体
30S...弁室
30a...開口
31...天井壁部
31a...通路形成突部
31b...接続通路
31c...シール部
32...側壁部
32a...第1連通孔
32b...係合穴
35...底板
35c...係合爪
35d...第2連通孔
40...蓋体
41...蓋本体
42...管体部
42a...蓋側通路
43...フランジ
43a...外側溶着部
43b...内部溶着端
50...フロート機構
52...フロート
52B...フロート
52S...浮力室
53...大径部
53a...ガイド突条
54...縮径部
55...弁支持部
55a...支持部
55b...係合凹所
55c...ガイド部
55Ba...支持部
60...弁機構
60B...弁機構
61...第1弁部
61B...第1弁部
62...第1弁本体
62B...第1弁本体
62a...円板部
62b...周縁段部
62c...貫通穴
64...シート部材
64B...シート部材
64a...第1シート部
64b...シール部
64c...接続孔
64Ba...取付部
64Bb...円板部
65...第2弁部
65B...第2弁部
66...第2弁本体
66B...第2弁本体
66a...被支持部
66b...第2シート部
66Ba...被支持部
66Bb...第2シート部
67a...上部抜止爪
67b...下部抜止爪
67c...外周壁
67Ba...上部抜止爪
67Bb...下部抜止爪
70...スプリング
100...燃料遮断弁
120...ケーシング
131b...接続通路
131c...シール部
150...フロート機構
152...フロート
155a...支持部
160...弁機構
161...第1弁部
162...第1弁本体
164...シート部材
164c...接続孔
165...第2弁部
166...第2弁本体
166a...被支持部
166b...第2シート部
167a...上部抜止爪
200...燃料遮断弁
200B...燃料遮断弁
200C...燃料遮断弁
220...ケーシング
230...ケーシング本体
230S...弁室
230a...開口
231...天井壁部
231a...通路形成突部
231b...接続通路
231c...シール部
232...側壁部
232a...第1連通孔
232b...係合穴
235...底板
235a...係合爪
235b...第2連通孔
240...蓋体
241...蓋本体
242...管体部
242a...蓋側通路
243...フランジ
243a...内部溶着端
243b...外側溶着部
250...フロート機構
250B...フロート機構
250D...フロート機構
252...フロート
252B...フロート
252C...フロート
252D...フロート
252S...浮力室
252Da...係合爪
253...大径部
253B...第1フロート部
253a...ガイド突条
253Ba...スプリング支持部
253Bb...スプリング収納間隙
254...縮径部
254B...第1フロート本体
254Ba...大径部
254Bb...小径部
255...弁支持部
255B...弁支持部
255a...支持部
255b...環状突部
255Ba...支持突部
255Bb...環状突部
256Be,256Bf...位置決め段部
256Ba...嵌合部
256Bb...嵌合突部
256Bc...嵌合凹所
256Bd...位置決め溝
257B...第2フロート部
257Bb...ガイド突条
258B...第2フロート本体
258Ba...収納室
259Ba...被嵌合孔
259Bb...嵌合凹所
259Bc...円弧上壁
259Bd...係合爪
260...弁機構
260B...弁機構
260C...弁機構
260D...弁機構
261...第1弁部
261C...第1弁部
261D...第1弁部
262...第1弁本体
262a...支持孔
262b...取付部
262c...環状凹所
262d...通気孔
262e...スリット
262g...係合片
262h...係合穴
262i...固定片
262Da...筒体部
262Db...係合穴
264...シート部材
264a...第1シート部
264b...接続孔
264c...シール部
264d...取付部
265...第2弁部
265C...第2弁部
265D...第2弁部
266...第2弁本体
266a...有底孔
266b...被支持部
266c...第2シート部
266d...抜止爪
266e...係合穴
266f...ガイド突条
266Da...円筒部
266Db...抜止爪
266Cc...第2シート部
266Dc...係合穴
268C...スプリング
270...スプリング
270B...スプリング
FT...燃料タンク
FTa...タンク上壁
FTb...取付穴

Claims (7)

  1. 燃料タンク(FT)の上部に装着され、燃料タンク(FT)内と外部とを接続する接続通路(31b)を開閉することで燃料タンク(FT)と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    上記燃料タンク(FT)内と上記接続通路(31b)とを連通する弁室(30S)を形成するケーシング(20)と、
    上記弁室(30S)に収納され該弁室(30S)内の燃料液位により浮力を増減して昇降するフロート(52)と、該フロート(52)の上部に載置され該フロート(52)が昇降することで上記接続通路(31b)を開閉する弁機構(60)を有するフロート機構(50)と、
    を備え、
    上記フロート(52)は、該フロート(52)の上部に設けられ上記弁機構(60)を上端部で支持する凸形状の支持部(55a)を有し、
    上記弁機構(60)は、上記支持部(55a)に支持される凹形状の被支持部(66a)を備え、該被支持部(66a)が上記支持部(55a)に支持されたときに、該支持されている上端部を支点としてバランスをとるように該支点より下方に重心が設定され、
    さらに、上記弁機構(60)は、
    上記接続通路(31b)を開閉する第1シート部(64a)を有する第1弁本体(62)と、該第1弁本体(62)に貫通形成され上記接続通路(31b)より通路面積が小さい接続孔(64c)を有する第1弁部(61)と、
    上記第1弁部(61)と上記フロート(52)の上部との間に介在する第2弁本体(66)と、該第2弁本体(66)の上部に設けられ上記接続孔(64c)を開閉する第2シート部(66b)とを有する第2弁部(65)と、
    を備え、上記被支持部(66a)は、上記第2弁本体(66)の下部に設けられていることを特徴とする。
  2. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記第1弁本体(62)は、樹脂材料から形成され、上記第1シート部(64a)は、ゴム材料からなり上記第1弁本体(62)にインサート成形により一体化されている燃料遮断弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料遮断弁において、
    上記第1弁本体(262)は、上記接続孔(264b)に接続される支持孔(262a)を有し、
    上記第2弁本体(266)は、上記支持孔(262a)に昇降可能に収納され、
    上記第2弁本体(266)の外周部と上記支持孔(262a)の内壁との間には、上記第2弁本体(266)を昇降可能にガイドするガイド突条(266f)を設けた、燃料遮断弁。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料遮断弁において、
    上記フロート(252B)は、
    上記支持部(255a)を有する第1フロート部(253B)と、
    上記第1フロート部(253B)と一体化され、上記第1フロート部(253B)との間に上記昇降する方向に沿ったスプリング収納間隙(253Bb)を形成し、該スプリング収納間隙(253Bb)に、上記スプリング(270B)を配置するように構成した第2フロート部(257B)と、
    を備えたことを特徴とする燃料遮断弁。
  5. 請求項4に記載の燃料遮断弁において、
    上記第1フロート部(253B)は、円柱形状の第1フロート本体(254B)を備え、上記第2フロート部(257B)は、上記第1フロート部(253B)の外周部を囲むように配置された円筒形状である燃料遮断弁。
  6. 請求項5に記載の燃料遮断弁において、
    上記スプリング収納間隙(253Bb)は、上記第1フロート部(253B)と上記第2フロート部(257B)との間に設けられ、かつフロート(252B)の外部に接続されている燃料遮断弁。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の燃料遮断弁において、
    上記フロート(252C)の上部と第2弁部(265C)との間に、該第2弁部(265C)を閉弁方向に付勢するスプリング(268C)を備えた燃料遮断弁。
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