JP4586784B2 - 燃料遮断弁 - Google Patents

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本発明は、燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁に関する。
燃料タンクの上部には、燃料遮断弁(ロールオーバーバルブ)が設けられており、所定の燃料液位で開閉することで、燃料タンクの外部への通気を確保するとともに、液体燃料の外部への流出を防止している。ロールオーバーバルブは、車両の傾斜時や車両のスラローム走行時などに通気を確保するために満タン液位より上の燃料液位で外部への燃料を遮断するものである。
ところで、燃料遮断弁として、燃料タンク内の燃料蒸気をキャニスタへ送る量を低減するためのチェック弁や、燃料タンクのタンク内圧が所定範囲に維持することで燃料タンクの損傷を防止するリリーフ弁を組み込んだ構成が知られている(特許文献1)。しかし、これらの燃料遮断弁は、部品点数が多く、構成が複雑であるという問題があった。
特開2004−36449号
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを踏まえ、タンク内圧を調節する圧力調整弁機構を少ない部品点数で簡単な構成で組み込んだ燃料遮断弁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
燃料タンク内に配置された状態にて燃料タンクの上部に装着され、該燃料タンク内と外部通路とを接続する接続通路および上記燃料タンク内に接続されるリリーフ通路をそれぞれ開閉することで上記燃料タンクと外部通路とを連通遮断する燃料遮断弁において、
上記燃料タンク内に接続された第1弁室と、該第1弁室に上記接続通路を通じて接続されるとともに外部通路に接続される第2弁室と、上記接続通路に臨みかつ上記第1弁室側に設けた第1弁開口と、上記接続通路に臨みかつ上記第2弁室側に設けた第2弁開口と、上記リリーフ通路に臨んで設けられかつ上記第2弁開口に対向して配置された第3弁開口と、を形成するケーシングと、
上記第1弁室に収納され該第1弁室内の燃料液位により浮力を増減して昇降することで上記第1弁開口を開閉するフロート機構と、
上記燃料タンクのタンク内圧を調整する圧力調整弁機構と、
を備え、
上記ケーシングは、上記第1弁開口および上記第2弁開口を有するケーシング本体と、該ケーシング本体に装着されることで上記第2弁室を形成するとともに上記第3弁開口を有する上蓋とを備え、
上記圧力調整弁機構は、
上記第2弁室内に収納され上記第2弁開口を開閉するチェック弁体と、
上記第2弁室内に収納されるとともに上記チェック弁体に対向して配置され、上記第3弁開口を開閉するリリーフ弁体と、
上記チェック弁体と上記リリーフ弁体との間に掛け渡され、上記チェック弁体および上記リリーフ弁体をそれぞれ閉弁方向に付勢するスプリングと、
を備えることを特徴とする。
本発明にかかる燃料遮断弁は、燃料タンクの上部に装着されており、燃料タンク内の燃料液位によりフロート機構が上昇して接続通路に臨んで設けられた第1弁開口を閉じることにより燃料タンクから燃料が流出するのを防止する。
また、燃料遮断弁に設けた圧力調整弁機構は、タンク内圧が所定値を越えたときだけに外部通路に対して通気を確保している。すなわち、フロート機構が第1弁開口を閉じていない状態にて、チェック弁体は、接続通路を通じて受ける圧力が第1圧力値を越えないとき、つまりその圧力がスプリングの付勢力を越えないときには、第2弁開口を閉じた状態にあり、外部通路へ通気せず、燃料蒸気の排出量を抑制することができる。そして、チェック弁体は、接続通路を通じて受ける圧力が第1圧力値を越えたときに第2弁開口を開いて燃料タンク内の外部通路への通気を確保する。
さらに、圧力調整弁機構において、フロート機構が第1弁開口を閉じている状態にて、タンク内圧が第1圧力値より大きい第2圧力値を越えたときにリリーフ弁体が第3弁開口を開いてタンク内圧を外部通路へ逃がす。したがって、フロート機構が接続通路を閉じているときであってもタンク内圧を所定の値以上とすることがなく、燃料タンクの損傷を防止する。
また、スプリングは、チェック弁体とリリーフ弁体との間に介在して両弁に付勢力を加えるから、部品点数が少なくなり、構成を簡単にできる。
また、本発明の好適な態様として、上記チェック弁体が上記第2弁開口を通じて開弁方向へ上記タンク内圧を受ける受圧面積は、上記リリーフ弁体が上記第3弁開口を通じて開弁方向へタンク内圧を受ける受圧面積より大きく設定されている構成をとるこができる。この構成により、圧力調整弁機構のチェック弁体およびリリーフ弁体が開弁動作をする第1圧力値および第2圧力値は、チェック弁体が第2弁開口を通じて受ける第1受圧面積と、リリーフ弁体が第3弁開口を通じて受ける第2受圧面積とにより設定される。したがって、チェック弁体およびリリーフ弁体の開弁圧は、第1受圧面積および第2受圧面積のパラメータに依拠し、容易に設定することができる。
本発明の好適な態様として、上記ケーシングは、上記第1弁開口および上記第2弁開口を有するケーシング本体と、上記第3弁開口を有する上蓋とを備えている構成をとることができる。この構成により、第1弁開口および第2弁開口の開口周縁部のシール部は、それぞれ別の部材、つまりケーシング本体と上蓋とに形成することができるから、これらを射出成形で形成した場合にヒケなどの不具合を生じにくい。この場合において、さらに、上記第1弁開口、第2弁開口および第3弁開口は、同軸中心上に配置されている構成をとれば、樹脂のヒケなどの対策に対して容易であり、またチェック弁体、リリーフ弁体の開弁圧の設定も容易になる。
また、本発明の好適な態様として、上記チェック弁体は、上記タンク内圧が上記外部通路より所定以上の負圧となったときに開弁して上記タンク内圧を上記外部通路に逃がす負圧弁を備えている構成をとることができる。この構成により、タンク内圧が負圧になったときの負圧弁の構成をチェック弁体に簡単に組み付けることができる。
さらに、本発明の他の態様として、上記ケーシングと上記リリーフ弁体との間に掛け渡され、上記リリーフ弁体を閉弁方向に付勢するスプリングを備えた構成をとることができる。この構成により、リリーフ弁の開弁圧が車両毎に変わった場合に、第3弁開口の大きさを変えなくても、第2スプリングの設定荷重により対応できる。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
(1) 燃料遮断弁10の概略構成
図1は本発明の一実施例にかかる自動車の燃料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁10を示す断面図である。燃料遮断弁10は、燃料タンクFT内に装着される、いわゆるインタンク式であり、給油時、車両の傾斜や揺動時などの燃料タンクFT内の燃料が上昇したときに、外部への燃料の流出を規制するとともにタンク内圧を所定範囲内に維持するための弁である。燃料遮断弁10は、ケーシング20と、フロート機構50と、スプリング52と、圧力調整弁機構60とを備えている。ケーシング20の上部には、弁取付部21が一体に形成されており、燃料遮断弁10は、燃料タンクFTのタンク上壁FTaの下面に溶接されたブラケットBKを介して燃料タンクFT内に取り付けられている。
(2) 燃料遮断弁10の各部の構成
(2)−1 ケーシング20
図2は燃料遮断弁を分解して示す断面図である。図2において、ケーシング20は、ケーシング本体30と、ケーシング本体30の下部に装着された底板35と、上蓋36とを備えている。ケーシング本体30は、天井壁部31と、この天井壁部31から下方へ円筒状に延設された側壁部34とを備え、天井壁部31と側壁部34とに囲まれたカップ状の第1弁室30Sを形成し、その下部を下開口30aとしている。天井壁部31の中央部には、第1通路形成突部32が下方へ突設されている。第1通路形成突部32には、接続通路32aが貫通しており、接続通路32aの第1弁室30S側が第1弁開口32bになっており、この第1弁開口32bの開口周縁部が第1シール部32cになっている。側壁部34の上部には、燃料タンクFT内と第1弁室30Sとを接続する通気孔34aが形成され、またその下部には、係合爪34bが形成されている。係合爪34bは、底板35を取り付けるためのものである。底板35は、ケーシング本体30の下開口30aを閉じる部材であり、その外周部に形成された係合穴35aにケーシング本体30の係合爪34bを係合することにより、ケーシング本体30の下開口30aを閉じるように装着される。底板35には、連通孔35bが貫通形成されている。また、底板35の上面には、スプリング52の下端を支持するためのスプリング支持部35cが形成されている。
また、ケーシング20の上部には、円筒状の収納壁38が設けられており、この収納壁38の上部開口を上蓋36により覆うことにより第2弁室60Sが形成されている。収納壁38の側壁には、側方へ突出した管体部39が形成されている。管体部39内には、管通路39aが形成されており、この管通路39aの一端は、第2弁室60Sに接続され、他端はキャニスタ側に接続されている。
(2)−2 フロート機構50
フロート機構50は、第1弁室30Sに収納されており、容器形状のフロート51と、スプリング52とを備えている。フロート51の内側スペースは、浮力を生じるためのフロート室51Sになっている。フロート51の上部には、ほぼ円錐形状の弁部51aが突設されている。弁部51aは、フロート機構50の昇降により第1シール部32cに接離して第1弁開口32bを開閉するように構成されている。また、フロート機構50の外周部にガイド突条51bがケーシング本体30の内壁面に対する摺動性を高めるために複数箇所、上下方向に突設されている。スプリング52は、フロート室51S内に配置され、フロート51の一端と底板35のスプリング支持部35cとの間に介在することによりフロート51を上方へ付勢している。
(2)−3 圧力調整弁機構60
図3は圧力調整弁機構60の付近を拡大した断面図である。圧力調整弁機構60は、ケーシング20の上部の第2弁室60Sに収納されており、スプリング62と、スプリング62により閉じ方向に付勢されているチェック弁70およびリリーフ弁80と、負圧弁90とを備えている。
図4は圧力調整弁機構60を分解して示す断面図である。チェック弁70は、第2通路形成突部33を貫通している接続通路32aの圧力が第1圧力値を越えたときに開く弁である。第2通路形成突部33は、接続通路32aに臨んで設けられた第2弁開口33bと、第2弁開口33bの開口周縁部に設けた第2シール部33cとを備えている。
チェック弁70は、スプリング62により閉じ方向に付勢されるチェック弁体71を備えている。チェック弁体71は、円板状の弁部72と、弁部72の外周から突設された円筒状の側壁73とを備え、スペース71Sを形成する上向きのカップ形状に形成されている。弁部72には、シート部72aが形成されている。シート部72aは、第2シール部33cに接離することにより第2弁開口33bを開閉する。
このチェック弁70の構成において、図5に示すように、接続通路32aを通じた圧力により弁部72に加わる上方への力がスプリング62の付勢力を上回ると、チェック弁体71が上方に移動して第2弁開口33bが開かれ、これにより、燃料タンク内の燃料蒸気が第1弁室30S、接続通路32a、第2弁室60S、管通路39aを介してキャニスタに連通する。
図4において、リリーフ弁80は、上蓋36の第3通路形成突部37を貫通しているリリーフ通路37aの圧力が第1圧力値よりも高い第2圧力値を越えたときに開くことで、燃料タンク内を減圧する弁である。第3通路形成突部37は、リリーフ通路37aに臨んで設けられた第3弁開口37bと、第3弁開口37bに開口周縁部に設けた第3シール部37cとを備えている。
リリーフ弁80は、スプリング62により閉じ方向に付勢されるリリーフ弁体81を備えている。リリーフ弁体81は、円板状の弁部82と、弁部82の外周から突設された円筒状の側壁83とを備え、スペース81Sを有するカップ形状に形成されている。弁部82には、シート部82aが形成されている。
このリリーフ弁80の構成において、図6に示すように、リリーフ通路37aを通じた圧力により弁部82に加わる下方への力がスプリング62の付勢力を上回ると、リリーフ弁体81が下方へ移動して第3弁開口37bが開かれ、これにより、燃料タンク内がリリーフ通路37a、第2弁室60S、管通路39aを介してキャニスタに連通する。
図4において、負圧弁90は、チェック弁体71の通路形成突部74を貫通している弁内流路74aを開くことで、タンク内圧の負圧を解消する弁である。通路形成突部74は、弁内流路74aに臨んで設けられた負圧弁開口74bと、負圧弁開口に臨みかつチェック弁体71の弁部72の中央下面に設けたシール部74cとを備えている。負圧弁90は、傘状のゴム製の弁体で形成されており、傘状の弁部91と、弁部91の中心部から上方に向けて形成された支持部92と、支持部92の外周部に突設された抜止部93とを備えている。弁部91には、シート部91aが形成されている。負圧弁90は、支持部92が弁挿入孔74dに圧入されることによりチェック弁体71に支持されるとともに、支持部92と通路形成突部74との隙間で弁内流路74aを形成している。
この負圧弁90の構成において、図7に示すように、燃料タンク内が負圧になって、弁部91の表面および裏面に加わる圧力のバランスによって弁部91が撓ませる弾性力を越えると、シート部91aがシール部74cから離れる。これにより、弁内流路74aを通じてキャニスタ側から管通路39a、第2弁室60S、弁内流路74a、接続通路32aを通じて燃料タンクFTに接続されて、燃料タンク内の負圧が解消されるように作用する。
(3) 燃料遮断弁10の動作
次に、燃料遮断弁10の動作について説明する。図5に示すように、車両の揺動や傾斜、給油などにより、第1弁室30Sおよび接続通路32aを通じて、チェック弁70の弁部72に加わるタンク内圧による上方への力がスプリング62の付勢力、チェック弁体71および負圧弁90の自重により下方への力を上回ると、チェック弁体71が上方に移動して接続通路32aが開かれる。これにより、燃料タンク内の燃料蒸気が第1弁室30S、接続通路32a、管通路39aを介してキャニスタに逃がされる。すなわち、タンク内圧が第1圧力値を越えたときにチェック弁70を通じて燃料蒸気がキャニスタに逃がされる。
そして、図8に示すように、車両の傾斜や揺動等により、燃料タンクFT内の燃料液位が所定の液位FLに達すると、燃料は、底板35の連通孔35bを通じて第1弁室30Sに流入する。これにより、フロート51に浮力が生じて上昇し、フロート51の弁部51aが第1シール部32cに着座して接続通路32aを閉塞するから燃料がキャニスタ側へ流出しない。
図6に示すように、フロート51の弁部51aが接続通路32aを閉じている状態にて、タンク内圧が上昇して第2圧力値を越えると、リリーフ弁80の受圧面に加わる上方への力およびリリーフ弁80の自重がスプリング62の付勢力を上回ると、リリーフ弁体81が下方へ移動して、シート部82aが第3シール部37cから離れ、リリーフ通路37aが開かれる。これにより、燃料タンク内がリリーフ通路37a、第2弁室60S、管通路39aを介してキャニスタに接続され、タンク内圧が第2圧力値以下に維持される。
図7に示すように、タンク内圧が負圧になって、負圧弁90の弁部91の表面および裏面に加わる圧力のバランスによって弁部91を撓ませる弾性力を越えると、シート部91aがシール部74cから離れるように弾性変形する。これにより、キャニスタ側から管通路39a、第2弁室60S、弁内流路74a、接続通路32a、第1弁室30Sを通じて燃料タンクFTに接続されて、燃料タンク内の負圧が解消されるように作用する。
(4) 燃料遮断弁の作用・効果
上記実施例の構成により、以下の作用・効果を奏する。
(4)−1 圧力調整弁機構60は、タンク内圧が所定値を越えたときだけに外部通路に対して通気を確保している。すなわち、図5に示すようにフロート機構50が第1弁開口32bを閉じていない状態にて、チェック弁体71は、接続通路32aを通じて受ける圧力が第1圧力値を越えないとき、つまりその圧力がスプリング62の付勢力を越えないときには、第2弁開口33bを閉じた状態にあり、外部通路へ通気せず、燃料蒸気の排出量を抑制することができる。そして、チェック弁体71は、接続通路32aを通じて受ける圧力が第1圧力値を越えたときに第2弁開口33bを開いて燃料タンクFT内の外部通路への通気を確保する。
(4)−2 図6に示すように、圧力調整弁機構60は、フロート機構50が第1弁開口32bを閉じている状態にて、タンク内圧が第1圧力値より大きい第2圧力値を越えたときにリリーフ弁体81が第3弁開口37bを開いてタンク内圧を外部通路へ逃がす。したがって、フロート機構50が接続通路32aを閉じているときであってもタンク内圧を第2圧力値以下とすることができ、燃料タンクの損傷を防止する。
(4)−3 図3に示すように、圧力調整弁機構60のチェック弁体71およびリリーフ弁体81が開弁動作をする第1圧力値Pr1および第2圧力値Pr2は、チェック弁体71が第2弁開口33bを通じて受ける第1受圧面積Ar1と、リリーフ弁体81が第3弁開口37bを通じて受ける第2受圧面積Ar2とにより設定される。つまり、チェック弁体71およびリリーフ弁体81を付勢するスプリング62は同じであるから、チェック弁体71およびリリーフ弁体81の開弁する力は、Pr1×Ar1、およびPr2×Ar2で定められる。したがって、チェック弁体71およびリリーフ弁体81の開弁圧は、第1受圧面積Ar1および第2受圧面積Ar2のパラメータに依拠し、容易に設定することができる。
(4)−4 スプリング62は、チェック弁体71とリリーフ弁体81との間に介在して両弁に付勢力を加えるから、部品点数が少なくなり、構成を簡単にできる。
(4)−5 第1弁開口32bおよび第3弁開口37bの第1シール部32cおよび第3シール部37cは、それぞれ別の部材、つまりケーシング本体30と上蓋36とに形成しているから、これらを射出成形で形成した場合にヒケなどの不具合を生じにくい。しかも、第1弁開口32b、第2弁開口33bおよび第3弁開口37bは、同軸中心上に配置されている構成をとっているので、樹脂のヒケなどの対策に対して容易であり、またチェック弁体71、リリーフ弁体81の開弁圧の設定も容易になる。
(4)−6 負圧弁90は、ゴム製の弁体で、チェック弁体71に一体に組み付けることにより、簡単に構成することができる。
図9は他の実施例にかかる圧力調整弁機構の付近を示す断面図である。本実施例は、チェック弁の開弁圧を設定する新たなスプリングを設けた構成に特徴を有する。すなわち、圧力調整弁機構60Bを構成するチェック弁70Bのチェック弁体71Bとリリーフ弁80Bのリリーフ弁体81Bとの間には、第1スプリング62Bが掛け渡されている。また、リリーフ弁体81Bとケーシング20Bの天井壁部31Bの上面との間に第2スプリング84Bが掛け渡されている。第2スプリング84Bは、リリーフ弁体81Bを閉弁方向に付勢している。また、第2弁開口33Bbを通じたチェック弁体71Bの受圧面積Ar1と第3弁開口37Bbを通じたリリーフ弁体81Bの第2受圧面積Ar2が同じに形成されている。本実施例によれば、リリーフ弁80Bの開弁圧が車両毎に変わった場合に、第3弁開口37Bbの大きさを変えた上蓋36Bを用いなくても、第2スプリング84Bの設定荷重により対応できる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
本発明の一実施例にかかる自動車の燃料タンクの上部に取り付けられる燃料遮断弁を示す断面図である。 燃料遮断弁を分解して示す断面図である。 圧力調整弁機構の付近を拡大した断面図である。 圧力調整弁機構を分解して示す断面図である。 チェック弁の動作を説明する説明図である。 リリーフ弁の動作を説明する説明図である。 負圧弁の動作を説明する説明図である。 燃料遮断弁の動作を説明する説明図である。 他の実施例にかかる圧力調整弁機構の付近を示す断面図である。
符号の説明
10...燃料遮断弁
20...ケーシング
21...弁取付部
30...ケーシング本体
30S...第1弁室
30a...下開口
31...天井壁部
32...第1通路形成突部
32a...接続通路
32b...第1弁開口
32c...第1シール部
33...第2通路形成突部
33b...第2弁開口
33c...第2シール部
34...側壁部
34a...通気孔
34b...係合爪
35...底板
35a...係合穴
35b...連通孔
35c...スプリング支持部
36...上蓋
37...第3通路形成突部
37a...リリーフ通路
37b...第3弁開口
37c...第3シール部
38...収納壁
39...管体部
39a...管通路
50...フロート機構
51...フロート
51S...フロート室
51a...弁部
51b...ガイド突条
52...スプリング
60...圧力調整弁機構
60S...第2弁室
62...スプリング
70...チェック弁
71...チェック弁体
71S...スペース
72...弁部
72a...シート部
73...側壁
74...通路形成突部
74a...弁内流路
74b...負圧弁開口
74c...シール部
74d...弁挿入孔
80...リリーフ弁
81...リリーフ弁体
81S...スペース
82...弁部
82a...シート部
83...側壁
90...負圧弁
91...弁部
91a...シート部
92...支持部
93...抜止部
20B...ケーシング
31B...天井壁部
33Bb...第2弁開口
36B...上蓋
37Bb...第3弁開口
60B...圧力調整弁機構
62B...第1スプリング
70B...チェック弁
71B...チェック弁体
80B...リリーフ弁
81B...リリーフ弁体
84B...第2スプリング
BK...ブラケット
FT...燃料タンク
FTa...タンク上壁

Claims (5)

  1. 燃料タンク(FT)内に配置された状態にて燃料タンク(FT)の上部に装着され、該燃料タンク(FT)内と外部通路とを接続する接続通路(32a)および上記燃料タンク(FT)内に接続されるリリーフ通路(37a)をそれぞれ開閉することで上記燃料タンク(FT)と外部通路とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    上記燃料タンク(FT)内に接続された第1弁室(30S)と、該第1弁室(30S)に上記接続通路(32a)を通じて接続されるとともに外部通路に接続される第2弁室(60S)と、上記接続通路(32a)に臨みかつ上記第1弁室(30S)側に設けた第1弁開口(32b)と、上記接続通路(32a)に臨みかつ上記第2弁室(60S)側に設けた第2弁開口(33b)と、上記リリーフ通路(37a)に臨んで設けられかつ上記第2弁開口(33b)に対向して配置された第3弁開口(37b)と、を形成するケーシング(20)と、
    上記第1弁室(30S)に収納され該第1弁室(30S)内の燃料液位により浮力を増減して昇降することで上記第1弁開口(32b)を開閉するフロート機構(50)と、
    上記燃料タンク(FT)のタンク内圧を調整する圧力調整弁機構(60)と、
    を備え、
    上記ケーシング(20)は、上記第1弁開口(32b)および上記第2弁開口(33b)を有するケーシング本体(30)と、該ケーシング本体(30)に装着されることで上記第2弁室(60S)を形成するとともに上記第3弁開口(37b)を有する上蓋(36)とを備え、
    上記圧力調整弁機構(60)は、
    上記第2弁室(60S)内に収納され上記第2弁開口(33b)を開閉するチェック弁体(71)と、
    上記第2弁室(60S)内に収納されるとともに上記チェック弁体(71)に対向して配置され、上記第3弁開口(37b)を開閉するリリーフ弁体(81)と、
    上記チェック弁体(71)と上記リリーフ弁体(81)との間に掛け渡され、上記チェック弁体(71)および上記リリーフ弁体(81)をそれぞれ閉弁方向に付勢するスプリング(62)と、
    を備えることを特徴とする燃料遮断弁。
  2. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記チェック弁体(71)が上記第2弁開口(33b)を通じて開弁方向へ上記タンク内圧を受ける受圧面積は、上記リリーフ弁体(81)が上記第3弁開口(37b)を通じて開弁方向へタンク内圧を受ける受圧面積より大きく設定され、上記チェック弁体(71)が第1圧力値(Pr1)で開弁動作を行ない、上記リリーフ弁体(81)が上記第1圧力値(Pr1)より大きい第2圧力値(Pr2)で開弁動作を行なうように構成されている燃料遮断弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料遮断弁において、
    上記第1弁開口(32b)、上記第2弁開口(33b)および上記第3弁開口(37b)は、同軸上に配置されている燃料遮断弁。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の燃料遮断弁において、
    上記チェック弁体(71)は、上記タンク内圧が上記外部通路より所定以上の負圧となったときに開弁して上記タンク内圧を上記外部通路に逃がす負圧弁(90)を備えている燃料遮断弁。
  5. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    さらに、上記ケーシング(20B)と上記リリーフ弁体(81B)との間に掛け渡され、上記リリーフ弁体(81B)を閉弁方向に付勢するスプリング(84B)を備えた燃料遮断弁。
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