JP4730218B2 - 燃料遮断弁 - Google Patents

燃料遮断弁 Download PDF

Info

Publication number
JP4730218B2
JP4730218B2 JP2006163011A JP2006163011A JP4730218B2 JP 4730218 B2 JP4730218 B2 JP 4730218B2 JP 2006163011 A JP2006163011 A JP 2006163011A JP 2006163011 A JP2006163011 A JP 2006163011A JP 4730218 B2 JP4730218 B2 JP 4730218B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
float
fuel
valve
seat
seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006163011A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007331448A (ja
Inventor
憲弘 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2006163011A priority Critical patent/JP4730218B2/ja
Priority to US11/806,867 priority patent/US7934514B2/en
Publication of JP2007331448A publication Critical patent/JP2007331448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4730218B2 publication Critical patent/JP4730218B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K24/00Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures
    • F16K24/04Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures for venting only
    • F16K24/042Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures for venting only actuated by a float
    • F16K24/044Devices, e.g. valves, for venting or aerating enclosures for venting only actuated by a float the float being rigidly connected to the valve element, the assembly of float and valve element following a substantially translational movement when actuated, e.g. also for actuating a pilot valve
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/0753Control by change of position or inertia of system
    • Y10T137/0874Vent opening or closing on tipping container
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T137/00Fluid handling
    • Y10T137/2931Diverse fluid containing pressure systems
    • Y10T137/3003Fluid separating traps or vents
    • Y10T137/3084Discriminating outlet for gas
    • Y10T137/309Fluid sensing valve
    • Y10T137/3099Float responsive

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)

Description

本発明は、燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁に関する。
燃料タンクの上部には、キャニスタに接続した満タン規制弁と燃料遮断弁(ロールオーバーバルブ)とを備えた蒸発燃料処理装置が設けられており、各々の弁は所定の燃料液位で開閉することで、燃料タンクの外部への通気を確保するとともに、液体燃料の外部への流出を防止している。ロールオーバーバルブは、車両の傾斜時や車両のスラローム走行時などに燃料の外部への流出を防止するために満タン液位より上の燃料液位で外部への燃料を遮断するものである。
ところで、近年、車両の多様かつ大きな居住空間に対応するために、燃料タンクの扁平化が検討されているが、こうした扁平化した燃料タンクでは、燃料タンクの上部のデッドスペースの割合を小さくするために、閉弁する燃料液位をできる限り高く設定することが好ましい。しかし、閉弁時における燃料液位を高く設定した場合に、ロールオーバーバルブが液没し易い。こうした液没した場合でも、高いシール性を得るために特許文献1,2に示すように、フロートの中央上部にゴム弁体を装着し、ゴム弁体が接続通路を閉じるときにゴム弁体の外周部を弾性変形させる手段が知られている(特許文献1)。
しかし、ゴム弁体を弾性変形させるためには、ゴム弁体自体を薄肉化する必要があるが、繰り返される弾性変形によりゴム弁体が経年変化してしまうという問題があった。
特許第3331269号
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを踏まえ、ゴムなどの可撓性の弁体を用いてシール性を高めるとともに、耐久性に優れた燃料遮断弁を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
燃料タンクの上部に装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで上記燃料タンクと外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
上記燃料タンク内と上記接続通路とを連通する弁室と、上記接続通路に面して設けられ上記弁室側に環状に突出したシール部とを有するケーシングと、
上記弁室に収納され該弁室内の燃料液位により浮力を増減して昇降するフロートと、該フロートの上部に装着されるとともに可撓性を有する材料から形成され上記接続通路を開閉するシート部とを有するシート部材とを有するフロート機構と、
を備え、
上記フロートは、該フロートの上面であって上記シール部に対向する位置に、上記シート部が上記シール部により押圧されたときに撓むための撓み用凹所と、該フロートの軸心に形成された弁支持穴とを備え、
上記シート部材は、上記シート部の裏面側から突設されるシート支持部を有し、該シート支持部が上記弁支持穴に挿入されることで上記フロートに取り付けられ、
上記ケーシング(20)は、上記シール部(32c)の外周部に、上記シート部(55a)が上記撓み用凹所(53S)へ弾性変形する弾性変形量を規制する規制部(32d)を有することを特徴とする。
本発明にかかる燃料遮断弁を用いた燃料タンクに燃料が供給されて燃料タンクの所定の液位に達すると、弁室内に流入した燃料により、フロートが浮力により上昇する。フロートの上昇により、シート部材が接続通路を閉じることで、燃料タンクを外部に対して遮断し、燃料タンクから外部へ燃料が流出するのを防止する。
可撓性のシート部材は、シール部に着座したときに、シール部に押された部分は、フロートの上面の撓み用凹所内に向けて弾性変形する。このとき、撓み用凹所は、シール部を入り込ませてシート部を確実に弾性変形させるスペースとして作用する。よって、シート部は、シール部によって押されて密着するように弾性変形するから、車両の振動が加わっても高いシール性を得ることができる。
また、シート部材のシート部が弾性変形してシール部に着座した状態では、シール部材の上面が規制部に当たってフロートの上昇が規制されるから、シート部がシール部によってそれ以上伸ばされない。すなわち、規制部は、シート部の弾性変形量を規制することにより、シート部が繰り返した大きな弾性変形を受けないから、耐久性に優れている。
また、本発明の好適な態様として、上記規制部は、上記シール部の外周部を囲むように周方向に複数配置されている構成をとることができる。この構成により、ゴム製のシール部材と規制部との接触面積が小さくなり、シール部への固着や貼り付きを防止することができる。
さらに、本発明構成として、上記フロートは、該フロートの軸心に弁支持穴を備え、上記シート部材は、上記シート部の裏面側から突設されるシート支持部を有し、該シート支持部が上記弁支持穴に挿入されることで上記フロートに取り付けられる構成をとる。この構成により、シート部材をフロートに簡単に装着することができる。
また、本発明の好適な態様として、上記シート部は、上記フロートの上面に接するように構成することができる。この構成により、シート部は、フロートの上面の一部を凹ました撓み用凹所に向けて撓み、フロートの上面とシート部材のシート部との間に撓むための間隙を設ける必要がないから、フロート機構の高さ方向の嵩張りをなくすことができ、小型化に寄与できる。また、シート部材は、フロートの上面に接して安定した姿勢で組み付けられるから、シール部に対するシート部の面精度を高くでき、よってシール性を向上させることができる。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
(1) 燃料遮断弁10の概略構成
図1は本発明の一実施例にかかる自動車の燃料タンクFTの上部に取り付けられる燃料遮断弁10を示す断面図である。燃料遮断弁10は、燃料タンクFT内に装着される、いわゆるインタンク式であり、車両の傾倒時や車両の急旋回時などに燃料タンクFT内の燃料が上昇したときに、外部への燃料の流出を規制する弁である。燃料遮断弁10は、ケーシング20と、フロート機構50と、スプリング70とを主要な構成として備えている。ケーシング20の上部には、弁取付部21が一体に形成されており、燃料タンクFTのタンク上壁FTaの下面に溶接されたブラケットBKを介して燃料タンクFT内に取り付けられている。
(2) 燃料遮断弁10の各部の構成
図2は燃料遮断弁を分解して示す断面図である。図2において、ケーシング20は、ケーシング本体30と、ケーシング本体30の下部に装着された底板35とを備えている。ケーシング本体30は、天井壁部32と、この天井壁部32から下方へ円筒状に延設された側壁部33とを備え、天井壁部32と側壁部33とに囲まれたカップ状の弁室30Sを形成し、その下部を下開口30aとしている。天井壁部32の中央部には、下方に向けて突設された通路形成突部32aが形成されており、この通路形成突部32aに弁室30Sに接続する接続通路32bが貫通しており、接続通路32bの弁室30S側が環状のシール部32cになっている。側壁部33の上部には、燃料タンクFT内と弁室30Sとを接続する通気孔33aが形成され、またその下部には、係合爪33bが形成されている。係合爪33bは、底板35を取り付けるためのものである。底板35は、ケーシング本体30の下開口30aを閉じる部材であり、その外周部に形成された係合穴35aにケーシング本体30の係合爪33bを係合することにより、ケーシング本体30の下開口30aを閉じるように装着される。底板35には、中央の連通孔35cおよび連通孔35cを囲むように連通孔35dが貫通形成されている。これらの連通孔35c,35dは、フロート機構50の下面に対向するように形成されている。また、底板35の上面には、スプリング70の下端を支持するためのスプリング支持部35eが形成されている。
ケーシング本体30の上部には、中央から側方へ突出した管体部37が形成されている。管体部37内には、管通路37aが形成されており、この管通路37aの一端は、ケーシング本体30の接続通路32bを介して弁室30Sに接続され、他端はキャニスタ側に接続されている。
図3はフロート機構50を分解して示す斜視図である。図2および図3において、フロート機構50は、フロート51と、フロート51の上部に装着されたシート部材55とを備えている。フロート51は、上壁部51aと、その上壁部51aの外周から下方に形成された筒状の側壁部51bとを備えた容器形状に構成されており、その内側スペースが浮力を生じるためのフロート室51Sになっている。また、フロート51の外周部にガイド突条51cが形成されている。ガイド突条51cは、フロート51の側壁部51bに周方向に等間隔に8カ所、上下方向にリブ形状に突設されている。
フロート51の上壁部51aには、上部通気孔52aが形成されている。上部通気孔52aは、シート部材55を囲むように4箇所形成されている。上部通気孔52aの孔径は、φ1.5〜3mmに設定することができる。また、上部通気孔52aの通路長さは、フロート51の上壁部51aの肉厚を考慮して、1.5〜2.5mmに設定することができる。ここで、上部通気孔52aの孔径および通路長の下限値は、燃料の表面張力で上部通気孔52aが塞がれないことを考慮して設定されており、一方、その上限値は、後述するように燃料液面の上昇速度に応じて気体の排出路として作用する点を考慮して設定されている。また、フロート51の側壁部51bには、側部連通孔52bが形成されている。ここで、側部連通孔52bは、上部通気孔52aより大きな通路面積を有し、後述するようにフロート室51Sから弁室30Sへの気体の排出通路として作用するように設定されている。
シート部材55は、フロート51の上部中央に形成された弁支持穴53に支持されている。シート部材55は、可撓性を有する材料(ゴム材料、熱可塑性エラストマなど)から形成されており、つまり円板状のシート部55aと、シート部55aの中央下部から棒状に突設されたシート支持部55bと、シート支持部55bの途中に形成された抜止部55cとを備え、シート支持部55bが弁支持穴53に圧入され、抜止部55cにより弁支持穴53の周縁部に係合することによりフロート51の上部に取り付けられている。
フロート51のフロート室51S内には、スプリング70が配置されている。スプリング70は、フロート51の一端と底板35のスプリング支持部35eとの間に介在することによりフロート51を上方へ付勢している。
図4はシール部32cおよびシート部材55の付近を拡大した断面図である。シール部32cおよびシート部材55の周辺には、可撓性のシート部材55を撓ませるとともに、その撓み量を所定量以下に規制する機構が設けられている。すなわち、フロート51の上部には、撓み用凹所53Sが形成されている。撓み用凹所53Sは、シール部32cに対向する位置であって、シート部55aがシール部32cにより押圧されたときに撓むように形成されている。ここで、撓み用凹所53Sの幅は、ケーシング20とフロート51とが相対的に傾いたときでも、シート部55aのうちシール部32cに最初に当たるシート部55aの一端部を撓み用凹所53S内へ撓ませることができるように形成されている(図10参照)。また、図3に示すように撓み用凹所53Sの外周部には、周方向に3箇所、撓み用凹所53S内に溜まった燃料を排出してシート部材55の撓みを容易にする排液溝53Saが形成されている。
図5は天井壁部32に形成されたシール部32cを下方から見た図である。天井壁部32の下面であって、シール部32cの外周には、シート部55aの撓み量を規制するための規制部32dが形成されている。規制部32dは、複数に分割され(図5では8箇所)かつ環状に配置されており、図4に示すように規制部32dがシート部材55の外周部に当たることによりシート部55aの弾性変形量を規制している。
(3) 燃料遮断弁10の動作
(3)−1 大きな上昇気流発生時における燃料遮断弁10の動作
図6は燃料遮断弁10の動作を説明する説明図である。燃料タンクFTが満タン液位に近い状態にありかつ燃料遮断弁10の開弁状態である場合に、燃料タンクが急激に傾き、または過度な燃料蒸気の発生により、燃料タンクFT内の上部に溜まっていた気体が上昇気流となって、側壁部33の通気孔33aを通じて弁室30Sに入るとともに、底板35の底部連通孔35c,35dを通じてフロート51のフロート室51Sに入り、さらに側部連通孔52bを通じて、フロート51の外周部とケーシング本体30の内壁との間隙を抜け、さらにこの間隙から接続通路32b、管通路37aを通じて、キャニスタ側へ逃がされる。このとき、フロート51のフロート室51S内に入る気流は、側部連通孔52bから逃がされるから、フロート51を上昇させる大きな力とならず、また、接続通路32bの通路面積は、側部連通孔52bの通路面積より小さいから、弁室30Sの上部の圧力上昇により、フロート51の上昇力が抑制される。よって、大きな上昇気流が生じたときに、燃料遮断弁10が燃料タンクFTを閉塞することがなく、外部への通気が確保される。
(3)−2 車両揺動時における燃料遮断弁10の動作
図7は車両の揺動時における燃料遮断弁10の動作を説明する説明図である。燃料液面が満タン液位に近い位置にあり、車両の急旋回により燃料タンクFTが揺動した場合には、燃料タンクFT内の液面が図7の2点鎖線で示すように揺れる。燃料は、底板35の底部連通孔35c,35dを介してフロート51のフロート室51Sに流入する。このとき、燃料液位の上昇速度が大きく、しかもフロート51の上部通気孔52aを通じて抜ける気体の量が少ないので、フロート室51S内に溜まった気体による浮力が大きくなる。そして、フロート室51S内の燃料液位が高さh2に達して浮力とスプリング70による上方への力がフロート51の自重を上回ると、フロート51が浮上する。フロート51の上昇により、シート部材55がシール部32cに着座して接続通路32bを閉じる。よって、車両の急旋回時に燃料タンクFTから外部への燃料の流出を防止することができる。このような閉弁状態において、図8に示すように、ゴム製のシート部材55は、シール部32cに着座したときに、シール部32cに押された部分は、フロート51の上部の撓み用凹所53S内に向けて弾性変形する。よって、シート部55aは、小径のシール部32cによって押されて密着するように弾性変形する。そして、規制部32dがシート部55aに当たると、シート部55aのそれ以上の弾性変形が規制される。
(3)−2 車両の傾倒時における燃料遮断弁10の動作
図9は車両の傾斜状態における燃料遮断弁10の動作を説明する説明図である。車両の片輪が縁石に乗り上げたり、坂道などの傾斜路で傾倒したりすると、燃料タンクFTは緩やかな燃料の液面上昇が起きる。燃料液面が燃料遮断弁10に到達し、さらに上昇すると、燃料は、底板35の底部連通孔35c,35dを通じて弁室30S内に流入する。このとき、燃料液位の上昇速度が速くないので、燃料液面が上昇しても、フロート室51S内の気体は、上部通気孔52aを通じて排出されて、フロート51が上昇しない状態にてフロート室51Sに燃料が浸入する。そして、燃料液位が所定液位を越え、さらにフロート51のフロート室51S内に高さh1まで達すると、フロート51は、その浮力により上昇してシート部材55のシート部55aがシール部32cに着座することで接続通路32bを閉じる。このとき、図10に示すように、フロート51が傾いてシール部32cに着座しても、シート部55aがシール部32cに倣って弾性変形するから高いシール性が得られる。しかも、撓み用凹所53Sの幅は、ケーシング20とフロート51とが相対的に傾いたときでも、シート部55aのうちシール部32cの一端部(図示右側の部分)に最初に当たるように設定されているから、シート部55aの一端部を撓み用凹所53S内へ撓ませることができる。そして、燃料タンクFT内の燃料液面が低下すると、フロート51は、その浮力を減少して下降して、接続通路32bを開ける。
(4) 実施例の作用・効果
上記実施例の燃料遮断弁10の構成により、以下の効果を奏する。
(4)−1 図8に示すようにゴム製のシート部材55は、シール部32cに着座したときに、シール部32cに押された部分は、フロート51の上部の撓み用凹所53S内に向けて弾性変形する。このとき、撓み用凹所53Sは、シール部32cの外径より大きい内径に形成され、シール部32cを入り込ませてシート部55aを確実に弾性変形させるスペースとして作用する。よって、シート部55aは、小径のシール部32cによって押されて密着するように弾性変形するから、車両の振動が加わっても高いシール性を得ることができる。
(4)−2 図10に示すように、フロート51が傾いてシール部32cに着座しても、シート部55aがシール部32cに倣って弾性変形するから高いシール性が得られる。しかも、撓み用凹所53Sの幅は、ケーシング20とフロート51とが相対的に傾いたときでも、シート部55aのうちシール部32cに最初に当たるから、シート部55aの一端部を撓み用凹所内へ撓ませることができる。
(4)−3 シート部材55のシート部55aが弾性変形してシール部32cに着座した状態では、シート部55aの上面が規制部32dに当たってフロート51の上昇が規制されるから、シート部55aがシール部32cによってそれ以上伸ばされない。すなわち、規制部32dは、シート部55aの弾性変形量を規制することにより、シート部55aが繰り返される大きな弾性変形を受けることがなく、耐久性に優れ、また、シート部55aが撓み用凹所53Sの底面とシール部32cとの間に挟まって破損するのを防止することができる。
(4)−4 図5に示すように規制部32dは、シール部32cを中心に周方向に等間隔に配置されているから、ゴム製のシート部材55と規制部32dとの接触面積が小さくなり、固着や貼り付きを防止することができる。
(4)−5 シート部材55は、シート支持部55bを弁支持穴53に挿入するだけで、抜止部55cにより抜止された状態でフロート51に容易に取り付けることができる。
(4)−6 シート部55aは、フロート51の上面の一部を凹ました撓み用凹所53Sに向けて撓み、フロート51の上面とシート部55aとの間に撓むための間隙を設ける必要がないから、フロート機構50の高さ方向の嵩張りをなくすことができ、小型化に寄与できる。
(4)−7 シート部材55は、フロート51の上面に接して安定した姿勢でフロート51に組み付けられるから、シール部32cに対するシート部55aのシール面の面精度を高くでき、よってシール性を向上させることができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例にかかる燃料遮断弁は、燃料タンクの内側に装着される、いわゆるインタンク式に用いたが、これに限らず、燃料タンクのタンク上壁の上面に溶着されるとともに、その下部が取付穴に挿入される構成にも適用することができる。
本発明の一実施例にかかる自動車の燃料タンクの上部に取り付けられる燃料遮断弁を示す断面図である。 燃料遮断弁を分解して示す断面図である。 フロート機構を分解して示す斜視図である。 シール部およびシート部材の付近を拡大した断面図である。 ケーシング本体の底面図である。 燃料遮断弁の動作を説明する説明図である。 車両の揺動時における燃料遮断弁の動作を説明する説明図である。 図7の要部を説明する説明図である。 車両の傾斜状態における燃料遮断弁の動作を説明する説明図である。 図9の要部を説明する説明図である。
符号の説明
10...燃料遮断弁
20...ケーシング
21...弁取付部
30...ケーシング本体
30S...弁室
30a...下開口
32...天井壁部
32a...通路形成突部
32b...接続通路
32c...シール部
32d...規制部
33...側壁部
33a...通気孔
33b...係合爪
35c,35d...底部連通孔
35...底板
35a...係合穴
35e...スプリング支持部
37...管体部
37a...管通路
50...フロート機構
51...フロート
51S...フロート室
51a...上壁部
51b...側壁部
51c...ガイド突条
52a...上部通気孔
52b...側部連通孔
53...弁支持穴
53S...撓み用凹所
53Sa...排液溝
55...シート部材
55a...シート部
55b...シート支持部
55c...抜止部
70...スプリング
BK...ブラケット
FT...燃料タンク
FTa...タンク上壁

Claims (3)

  1. 燃料タンク(FT)の上部に装着され、燃料タンク(FT)内と外部とを接続する接続通路(32b)を開閉することで上記燃料タンク(FT)と外部とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    上記燃料タンク(FT)内と上記接続通路(32b)とを連通する弁室(30S)と、上記接続通路(32b)に面して設けられ上記弁室(30S)側に環状に突出したシール部(32c)とを有するケーシング(20)と、
    上記弁室(30S)に収納され該弁室(30S)内の燃料液位により浮力を増減して昇降するフロート(51)と、該フロート(51)の上部に装着されるとともに可撓性を有する材料から形成され上記接続通路(32b)を開閉するシート部(55a)とを有するシート部材(55)とを有するフロート機構(50)と、
    を備え、
    上記フロート(51)は、該フロート(51)の上面であって上記シール部(32c)に対向する位置に、上記シート部(55a)が上記シール部(32c)により押圧されたときに撓むための撓み用凹所(53S)と、該フロート(51)の軸心に形成された弁支持穴(53)とを備え、
    上記シート部材(55)は、上記シート部(55a)の裏面側から突設されるシート支持部(55b)を有し、該シート支持部(55b)が上記弁支持穴(53)に挿入されることで上記フロート(51)に取り付けられ、
    上記ケーシング(20)は、上記シール部(32c)の外周部に、上記シート部(55a)が上記撓み用凹所(53S)へ弾性変形する弾性変形量を規制する規制部(32d)を有すること
    を特徴とする燃料遮断弁。
  2. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記規制部(32d)は、上記シール部(32c)の外周部を囲むように周方向に複数配置されている燃料遮断弁。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料遮断弁において、
    上記シート部(55a)は、上記フロート(51)の上面に接するように構成されている燃料遮断弁。
JP2006163011A 2006-06-13 2006-06-13 燃料遮断弁 Expired - Fee Related JP4730218B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006163011A JP4730218B2 (ja) 2006-06-13 2006-06-13 燃料遮断弁
US11/806,867 US7934514B2 (en) 2006-06-13 2007-06-05 Fuel cutoff valve

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006163011A JP4730218B2 (ja) 2006-06-13 2006-06-13 燃料遮断弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007331448A JP2007331448A (ja) 2007-12-27
JP4730218B2 true JP4730218B2 (ja) 2011-07-20

Family

ID=38820659

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006163011A Expired - Fee Related JP4730218B2 (ja) 2006-06-13 2006-06-13 燃料遮断弁

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7934514B2 (ja)
JP (1) JP4730218B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5018703B2 (ja) * 2008-08-29 2012-09-05 豊田合成株式会社 インタンク用弁ユニット
US8850872B2 (en) 2009-05-08 2014-10-07 Opw Fuel Management Systems, Inc. Line leak detector and method of using same
US8316695B2 (en) * 2009-05-08 2012-11-27 Delaware Capital Formation, Inc. Line leak detector and method of using same
JP5420482B2 (ja) 2010-06-28 2014-02-19 愛三工業株式会社 燃料遮断弁
US9518671B2 (en) 2012-03-22 2016-12-13 Nifco Inc. Valve device for fuel tank
EP2872347A1 (en) * 2012-07-12 2015-05-20 Eaton Corporation Textured closure surface for fuel vapor valve
DE102013013212A1 (de) * 2013-08-09 2015-02-12 Kautex Textron Gmbh & Co. Kg Universelles Abschaltventil
CN110072723B (zh) * 2016-11-02 2023-06-27 伊顿智能动力有限公司 具有高关闭高度的填充限制排气阀
EP3565729B1 (en) * 2017-02-14 2021-06-30 Raval A.C.S. LTD Float valve
DE102017221596A1 (de) * 2017-11-30 2019-06-06 Aft Automotive Gmbh Füllstandsventil für eine Druckausgleichsleitung einer Fluidtankanordnung sowie entsprechende Fluidtankanordnung
CN109944952A (zh) * 2019-04-29 2019-06-28 江苏奥力威传感高科股份有限公司 一种燃油箱控制阀
CN112407305B (zh) * 2020-11-03 2022-09-16 中国直升机设计研究所 一种用于直升机燃油系统的通气阀
US11619316B1 (en) * 2022-01-12 2023-04-04 Daniel Ray Enyeart One piece vent

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08159318A (ja) * 1994-12-02 1996-06-21 Kiyousan Denki Kk 止め弁の構造
JPH11190258A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Mikuni Adec Corp 燃料遮断弁
JP2001248743A (ja) * 2000-03-02 2001-09-14 Toyoda Gosei Co Ltd チェック弁
JP2005297787A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Toyoda Gosei Co Ltd 燃料遮断弁

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4753262A (en) * 1987-02-06 1988-06-28 G.T. Products, Inc. Fuel system vent valve having roll-over closure with improved re-opening action for venting
US5172714A (en) * 1990-11-30 1992-12-22 Nissan Motor Co., Ltd. Fuel check valve assembly for fuel tank
EP1232898A3 (en) * 2001-02-16 2004-01-02 Stant Manufacturing Inc. Easy opening fuel tank vent valve
JP4742994B2 (ja) * 2005-09-28 2011-08-10 豊田合成株式会社 燃料遮断弁

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08159318A (ja) * 1994-12-02 1996-06-21 Kiyousan Denki Kk 止め弁の構造
JPH11190258A (ja) * 1997-12-26 1999-07-13 Mikuni Adec Corp 燃料遮断弁
JP2001248743A (ja) * 2000-03-02 2001-09-14 Toyoda Gosei Co Ltd チェック弁
JP2005297787A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Toyoda Gosei Co Ltd 燃料遮断弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007331448A (ja) 2007-12-27
US20070284001A1 (en) 2007-12-13
US7934514B2 (en) 2011-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4730218B2 (ja) 燃料遮断弁
JP4742994B2 (ja) 燃料遮断弁
JP4329769B2 (ja) 燃料遮断弁
US20080251134A1 (en) Fuel cutoff valve
JP4613818B2 (ja) 燃料遮断弁
JP4561687B2 (ja) タンク用流路構造体および燃料遮断弁
JP5949686B2 (ja) インタンク用弁ユニット
JP4694533B2 (ja) 燃料遮断弁
JP4518022B2 (ja) 燃料遮断弁
JP4556825B2 (ja) 燃料遮断弁
JP2008075596A (ja) 燃料遮断弁
JP4407534B2 (ja) 燃料遮断弁
JP2009279981A (ja) 燃料遮断弁
JP2007261384A (ja) 燃料遮断弁
JP2009078647A (ja) 燃料遮断弁
JP4432890B2 (ja) タンク用流路構造体
JP4635886B2 (ja) 燃料遮断弁
JP4586784B2 (ja) 燃料遮断弁
WO2022168676A1 (ja) 弁装置
JP4923782B2 (ja) 燃料遮断弁
JP2007146794A (ja) 燃料遮断弁
JP4506459B2 (ja) 燃料遮断弁
JP4566960B2 (ja) 燃料遮断弁
JP4635867B2 (ja) 燃料遮断弁
JP2008031992A (ja) 燃料遮断弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080821

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110204

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110404

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140428

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees