JP2012193778A - 燃料電池用圧力開放弁及び燃料電池用燃料タンク - Google Patents

燃料電池用圧力開放弁及び燃料電池用燃料タンク Download PDF

Info

Publication number
JP2012193778A
JP2012193778A JP2011057009A JP2011057009A JP2012193778A JP 2012193778 A JP2012193778 A JP 2012193778A JP 2011057009 A JP2011057009 A JP 2011057009A JP 2011057009 A JP2011057009 A JP 2011057009A JP 2012193778 A JP2012193778 A JP 2012193778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
cover
tank
fuel cell
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2011057009A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Ito
三男 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Shomei Precision Corp
Original Assignee
Toshiba Shomei Precision Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Shomei Precision Corp filed Critical Toshiba Shomei Precision Corp
Priority to JP2011057009A priority Critical patent/JP2012193778A/ja
Publication of JP2012193778A publication Critical patent/JP2012193778A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Safety Valves (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】 単純な構成でタンク内圧を必要時に外部に放出可能で、かつ、コストを低減可能な燃料電池用圧力開放弁を提供する
【解決手段】 圧力開放弁Bは、タンク本体(弁座部材)3と、カバー11と、弁体21と、コイルばね(付勢手段)25とからなる。タンク本体(弁座部材)3は弁孔4を有する。カバー11は、一端に端壁12を有した筒状であり、このカバー11に通気部13を設ける。弁孔4を囲むようにタンク本体(弁座部材)3にカバー11を取付ける。弁孔4を開閉する弁体21を弾性材により形成し、この弁体21をカバー11に納める。カバー11にコイルばね25を納めて、このコイルばね25で弁孔4を閉じる方向に弁体21を付勢したことを特徴としている。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯型電子機器の電源をなす燃料電池に供給される液体燃料を蓄える燃料タンクが備える圧力開放弁、及びこの開放弁を備えた燃料電池用燃料タンクに関する。
タンク内圧が大気圧より高まった場合、この圧力を外部に逃がす圧力調整弁を備えた燃料タンクが、従来技術として知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この圧力調整弁は、固定部材と、筒状部材と、弾性部材と、コイルばねからなる押圧用弾性体とから構成されている。固定部材は、筒孔を有していて、タンク本体に設けた孔部に嵌め込まれ固定されている。この固定部材と前記孔部とで区画されたバルブ室にバルブ本体を形成する筒状部材及び弾性部材が収容されている。
筒状部材は軸孔及び径大部を有している。弾性部材は、枠部と、先細り形状の嵌合部と、この嵌合部を枠部に移動可能に支持するとともに孔部を有した保持部とから形成されている。弾性部材の枠部は筒状部材の径大部と固定部材とで挟まれるように配置され、弾性部材の嵌合部は筒状部材の軸孔に嵌め込まれている。更に、押圧用弾性体は、筒状部材の径小部外周を巻くように配設されて、筒状部材を固定部材に向けて付勢している。
この圧力調整弁は、タンク内圧が適正である場合、閉じた状態を保持する。即ち、枠部が筒状部材の径大部と固定部材の間に挟まれかつこれらに密接された状態に保持されるとともに、嵌合部が筒状部材の軸孔に嵌め込まれて密接された状態に保持される。
タンク内圧が大気圧より高い設定圧力を超えた場合、圧力調整弁は開放して内圧をタンク外に放出する。即ち、枠部が筒状部材の径大部と固定部材との間に挟まれたままで、弾性部材の保持部が内圧によって弾性変形されるので、この保持部とともに嵌合部が固定部材側に移動される。これにより、嵌合部と筒状部材の軸孔との間に隙間ができる。この隙間は保持部の孔部を通じて固定部材の筒孔に連通されるので、タンク内の圧力がタンク外に放出される。こうした放出により、タンク内圧が適正な設定圧力になると、保持部の弾性力により嵌合部が筒状部材の軸孔に接するように移動されて、圧力調整弁が閉じられる。
特開2010−60003号公報
特許文献1に記載の燃料タンクが備える圧力調整弁は、既述のように固定部材と、筒状部材と、弾性部材と、押圧用弾性体とから構成されるため、部品点数が多く、構造が複雑である、という課題がある。更に、部品点数が多いことから製造性が良くないことと相まって、圧力調整弁の開閉を担っている弾性部材は形状的に複雑であるので、コスト的に不利である、という課題がある。
したがって、本発明の目的は、単純な構成でタンク内圧を必要時に外部に放出可能で、かつ、コストを低減可能な燃料電池用圧力開放弁及びこの開放弁を備えた燃料電池用燃料タンクを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明の燃料電池用圧力開放弁は、弁孔を有する弁座部材と、通気部を有しかつ一端に端壁を有して筒状に形成され、前記弁孔を囲むように前記弁座部材に取付けられたカバーと、このカバー内に納められて前記弁孔を開閉する弾性材製弁体と、前記弁孔を閉じる方向に前記弁体を付勢する付勢手段と、からなることを特徴としている。
本発明で、弁座部材は、タンク本体で兼ねることができ、或いはタンク本体とは別体でタンク本体に取付けられるものであっても差し支えない。本発明で、カバーは金属製でも合成樹脂製でも差し支えなく、このカバーの弁座部材への取付けは、後述のスナップイン方式で実施されることが好ましいが、それには制約されず、例えばねじ止めで行うことも可能である。本発明で、カバーの通気部は、カバーのどこに設けられていてもよく、更に、孔、又はスリット、若しくはこれら双方によって通気部が形成されていても差し支えない。
本発明の燃料電池用圧力開放弁においては、爪係合部を有するカバー受け部を、前記弁孔を囲んで前記弁座部材に一体に突設し、前記カバーの他端開口から前記端壁に向けて延びる複数のスリットを前記カバーに設けて、これらスリット相互間のスリット間部位を弾性変形可能とするとともに、前記スリット間部位の先端部に前記爪係合部に引っ掛かる爪を設け、これらの爪を前記爪係合部に引掛けて前記カバーが前記弁座部材に取付けられていることが好ましい。
更に、本発明の燃料電池用圧力開放弁においては、前記付勢手段が、前記端壁と前記弁体との間に圧縮された状態で挟まれたコイルばねであることが好ましい。又、本発明の燃料電池用圧力開放弁においては、前記端壁がその周部を起点として前記カバーの中心軸線が延びる方向に弾性変形可能に形成されていて、この端壁が、弾性変形された状態で前記弁体に接触を維持していて前記付勢手段を兼ねていることが好ましい。
又、本発明の燃料電池用燃料タンクは、請求項1から4の内のいずれか一項に記載の圧力開放弁と、圧力開放弁が取付けられたタンク本体と、を具備し、前記圧力開放弁がタンク連結部を有し、この連結部を前記タンク本体に連結して前記圧力開放弁が前記タンク本体に取付けられていることを特徴としている。
更に、本発明の燃料電池用燃料タンクにおいては、前記タンク本体に弁収容凹部を設け、この凹部に前記圧力開放弁が収容されていることが好ましい。
本発明の燃料電池用圧力開放弁によれば、構成部品が少ないので、構成が単純でありコストを低減可能であるとともに、この弁を備えるタンク本体の内圧が所定の設定圧力を越えて高まった場合、付勢手段に抗して弁体が弁孔から離れるに伴い、タンク内圧が、弁孔を通り、更に、カバーの通気部を通って放出されるので、タンク内圧を必要時に外部に放出することが可能である、という効果がある。
本発明の燃料電池用燃料タンクによれば、構成が単純でありコストを低減可能な圧力開放弁を備え、この開放弁によって、タンク内圧を必要時に外部に放出可能なである、という効果がある。
本発明の第1実施形態に係る燃料タンクを分解して示す斜視図である。 図1の燃料タンクが備える圧力開放弁を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料タンクが備える圧力開放弁を示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る燃料タンクが備える圧力開放弁を示す断面図である。
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1及び図2を参照して詳細に説明する。
図1中符号1は燃料タンクを示している。燃料タンク1は、その内部に、図示しないモバイル型パソコンや携帯電話などの携帯用電子機器の電源をなす燃料電池(図示しない)に供給される液体燃料を蓄える。液体燃料としてはメタノール燃料を代表的に挙げることができる。この液体燃料は、燃料タンク1に接続された送液管2の中間に配設されたポンプ等の送液手段(図示しない)の動作によって、必要に応じて燃料電池に供給される。
燃料タンク1は、タンク本体3と、カバー11と、弁体21と、付勢手段例えばコイルばね25の4部品からなる。
詳しくは、タンク本体3は例えば直方体形状をなしていて、その長手方向一端に送液管2が接続されている。タンク本体3は、その内部に液体燃料を補給するための開閉可能な補給口(図示しない)を有している。更に、タンク本体3は、弁孔4及びカバー受け部5を有していて、弁座部材を兼ねている。
弁孔4は図2に示すようにタンク本体3を構成する壁を貫通して形成されている。カバー受け部5は弁孔4を囲んでタンク本体3の外面に一体に突設されている。このカバー受け部5は、タンク本体3の外面に連続された小径円筒部からなる根元部5aと、この根元部5aに連続された大径円筒部からなる爪係合部5bとで形成されている。カバー受け部5は凹部5cを区画している。凹部5cの底面は平坦面であり、この底面は弁座面9として用いられていて、その中央部に弁孔4が開口されている。
カバー11は一端に端壁12を有した筒状に形成されていて、このカバー11の他端は開口されている。カバー11は、例えば端壁12に設けられた孔からなる通気部13を有している。端壁12にカバー11の他端開口に向けて突出する凸部12aが一体に設けられている。凸部12aの先端部は先細り状をなしていることが好ましい。尚、凸部12aは省略しても良い。
更に、図1に示すようにカバー11に、このカバー11の他端開口から端壁12に向けて延びるスリット14が複数設けられている。スリット14は互に平行であり、これらスリット相互間に形成されたスリット間部位11aは弾性変形可能である。図2に示すように各スリット間部位11aの先端部の夫々に、爪15が設けられている。これらの爪15は、カバー11の内側に一体に突出されていて、斜面15aを有している。
カバー11は、その爪15を爪係合部5bに根元部5a側から引掛けて、タンク本体3の外側に取付けられている。
弁体21は、弾性体の一体品からなり、円柱状の軸部21aと、この軸部21aより太い頭部21bとを有している。
軸部21aの直径は、弁孔4の径より大きいとともに、前記凸部12aの根元部の直径と略同じである。頭部21bの直径はカバー受け部5の内径、つまり、凹部5cの径と略同じである。この頭部21bの先端はその周縁部を除いて平坦であり、この平坦な領域の直径は弁孔4の径より大きい。
この弁体21はカバー11内に収められている。具体的には、凹部5cに収容されている。この弁体21の頭部21bの平坦な先端は弁孔4が開口された凹部5cの平坦な底面(弁座面9)に接離可能で、この接離によって弁孔4が開閉されるようになっている。
コイルばね25は凸部12a及び軸部21aを巻いてカバー11に収容されている。これとともに、コイルばね25の一端は端壁12に支持され、他端は頭部21bに支持されていて、これらの間にコイルばね25が圧縮状態に挟まれている。このため、コイルばね25のばね力によって、弁体21が弁孔4を閉じる方向に付勢されているとともに、弁体21の軸部21aとカバー11の凸部12aとの間に隙間が形成されている。
前記構成の燃料タンク1を構成する各部品は、いずれも液体燃料に対する耐性を有した材料で形成されている。具体的には、タンク本体3及びカバー11は、耐メタノール性を有する合成樹脂例えばポリエチレンサルファイド(PPS)製であり、弁体21をなす弾性体は、耐メタノール性を有する合成ゴム例えばエチレンープロピレンージエンゴム(EPDM)製であり、コイルばね25は金属製である。又、カバー11においては、そのスリット間部位11aの長さ、幅、及び肉厚などを適宜選定することにより、スリット間部位11aが弾性変形可能となっている。
前記弁孔4、カバー受け部5、カバー11、弁体21、及びコイルばね25は、燃料タンク1が備える圧力開放弁Bを構成している。次に、この圧力開放弁Bを組立てる手順を説明する。
まず、カバー受け部5で区画された凹部5cに、弁体21をその頭部21bを先頭にして上方から収容した後、弁体21の軸部21aにその上方からコイルばね25を嵌める。
次に、カバー11の他端開口を下に向けて、このカバー11をカバー受け部5の外側に嵌合するように上方から押し込む。こうしたスナップイン方式によりカバー11がタンク本体3の外側に取付けられる。
このスナップイン方式では、カバー11の押し込みに伴って、その爪15の斜面15aがカバー受け部5の爪係合部5bに接して、スリット間部位11aが開くように弾性変形をする。これにより、爪15が爪係合部5bを乗り越えて、その直後にスリット間部位11aが元の状態に戻ることによって、爪15が爪係合部5bに下側から引っ掛かった状態に係合される。このように簡単な作業で、カバー11をタンク本体3の外側に取付けることができる。
しかも、この場合、弁体21及びコイルばね25がカバー受け部5で位置決めされているので、スナップインに伴って弁体21及びコイルばね25が適正位置からずれ動くことないとともに、先細り状の凸部12aの外周にコイルばね25の上部が円滑に嵌って、圧力開放弁Bを組立てることができる。
以上の手順で圧力開放弁Bが組立てられた状態では、コイルばね25が圧縮状態となって、弁体21の頭部21bとカバー11の端壁12とで挟まれている。このため、弾性体からなる弁体21の頭部21bが凹部5cの底面からなる弁座面9に密接して弁孔4が閉じられている。つまり、圧力開放弁Bが閉弁状態に保持されている。この状態では、タンク本体3外への液体燃料の漏れが防止されるとともに、外部の異物がタンク本体3に侵入することを防止できる。更に、コイルばね25のばね力によって、爪15と爪係合部5bとの係合が維持されるので、この係合によって所定の高さ位置に保持された凸部12aに対して、弁体21の軸部21aが所定の隙間をもって対向した状態に維持される。
尚、弁体21は球形であっても差し支えない。しかし、第1実施形態では、平坦な面を有した弁体21を採用するとともに、弁孔4をタンク本体3の平坦な弁座面9に開放させて、これら平坦面同士を接離させることにより、弁孔4を開閉する構成としたので、弁体21の着座状態でのシール性を、球形の弁体を用いた場合よりも高めることが可能である点で好ましい。
タンク本体3の内圧が、高まって、コイルばね25により設定された閉弁圧力を超えた場合、弁孔4を通じてタンク内圧を受ける弁体21がコイルばね25に抗して移動され、弁孔4が開放される。この場合、弁体21の移動は凸部12aに当たった時点で妨げられるので、コイルばね25を過大に圧縮させることがないとともに、後述の閉弁の際における弁体21の移動を短くする上で有利である。
こうして弁孔4が開放されることにより、タンク本体3の内圧は、弁孔4を通ってカバー11内に漏れ、更に、このカバー11の通気部13及びスリット14を通ってカバー11の外部に放出される。そのため、タンク本体3の内圧が下がるに伴い、コイルばね25の付勢力で弁体21が弁孔4に押付けられて、圧力開放弁Bは閉じた状態に復する。以上説明した圧力開放弁Bの動作によって、内圧の異常上昇を原因としてタンク本体3が、過度に膨張して変形し、更には破損することを回避できる。
前記構成の燃料タンク1は、既述のように弁座面9に開放された弁孔4を有したタンク本体3と、カバー11と、弁体21と、付勢手段例えばコイルばね25の4部品からなるので、構成部品が少ない。このため、構成が単純で組立てが容易である。これに加えて、既述のように圧力開放弁Bの組立てもスナップイン方式により簡単に行える。したがって、燃料タンク1のコストを低減することが可能である。
更に、第1実施形態の燃料タンク1では、弁体21を付勢する付勢手段にコイルばね25を用いたので、ばね性が異なるコイルばね25を選定することにより、タンク本体3の内圧を外部へ開放する圧力を適宜設定することが可能である。
図3は本発明の第2の実施の形態を示している。この第2実施形態は以下説明する構成が第1実施形態と相違しており、それ以外の構成は第1実施形態と同じであるため、第1実施形態と同一ないしは同様の機能を奏する構成については、第1実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態では、カバー11の端壁12がその周部を起点としてカバー11の中心軸線(図示しない)が延びる方向(図2では上下方向)に弾性変形可能に形成されている。この端壁12に突設された凸部12aの先端は弁体21の軸部21aの端に接触している。この状態で、端壁12は、図3においてやや上向きに凸となるように弾性変形された状態(尚、図面上ではこの状態は図示しない。)を保持していて、弁体21を弁孔4に押し付ける方向に付勢している。
こうした構成を採用した第2実施形態では、カバー11の端壁12が付勢手段を兼ねているので、第1実施形態で用いたコイルばねを省略できる、それにより、部品点数及び組立て工数が更に削減されて、構成の単純化とコストの低減を促進することができる。
尚、第2実施形態で、タンク本体3の異常内圧を外部に逃がす場合、その圧力で、弁体21が、端壁12を図3中上向きに更に凸となるように弾性変形させながら弁孔4から離れる。これにより、タンク内圧が外部へ放出される。そして、タンク本体3の内圧が正常に復すると、端壁12はやや弾性変形された状態の元の状態に復するので、この端壁12で弁体21が、弁孔4が開放された弁座面9に押し付けられて、圧力開放弁Bが図3に示す閉弁状態となる。
以上説明した以外の構成は図3に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。したがって、この第2実施形態においても、本発明の課題が解決されて、単純な構成でタンク内圧を必要時に外部に放出可能で、かつ、コストを低減可能な燃料電池用の燃料タンク1を提供できる。
図4は本発明の第3の実施の形態を示している。この第3実施形態は以下説明する構成が第1実施形態と相違しており、それ以外の構成は第1実施形態と同じであるため、第1実施形態と同一ないしは同様の機能を奏する構成については、第1実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態では、圧力開放弁Bをタンク本体3とは別体の構成とし、この圧力開放弁をタンク本体3に取付けて、燃料タンク1が構成されている。
このため、タンク本体3の壁には、これを貫通する弁取付け孔6が開けられている。弁取付け孔6は、タンク本体3の表面と内面にわたって設けることもできるが、第3実施形態の場合、タンク本体3にその表面に開放して形成された弁収容凹部7の底面に開放してタンク本体3に設けられている。
圧力開放弁Bは弁収容凹部7に略収容されている。つまり、圧力開放弁Bがタンク本体3の表面から突出しない状態に配設されているか、又は、圧力開放弁Bがタンク本体3の表面から僅かに突出する状態に配設されている。このため、圧力開放弁Bを保護する上で好ましいとともに、燃料タンク1が組み込まれる携帯型電子機器が有した機器ケースに、圧力開放弁Bが取付けられた燃料タンク1を組込み易い利点がある。
圧力開放弁Bは、タンク本体3とは別に形成された弁座部材31と、カバー11と、弁体21と、コイルばね(付勢手段)25とからなる。カバー11、弁体21、及びコイルばね25の構成及び配置等は第1実施形態で説明した通りである。
弁座部材31は、耐メタノール性を有する合成樹脂例えばポリエチレンサルファイドの一体成形品である。この弁座部材31は、例えば円形の板状をなす部材ベース32と、カバー受け部5と、タンク連結部例えば挿入筒部33とで形成されている。カバー受け部5は部材ベース32の一側面に突設されており、その構成は第1実施形態で説明した通りである。このため、部材ベース32は、カバー受け部5で囲まれた平坦な領域からなる弁座面9を有している。挿入筒部33は部材ベース32の他側面に突設されている。挿入筒部33はその内側に弁座面9に開口する弁孔4を有している。
挿入筒部33は、複数の筒部スリット33a(一つのみ図示する。)と、係止爪33bを有している。筒部スリット33aは挿入筒部33の先端から部材ベース32に向けて延びている。係止爪33bは、筒部スリット33a間に形成された挿入筒部33の弾性変形が可能な部位の先端部に夫々外側に突出して設けられている。係止爪33bは斜面を有していて先細り状をなしている。挿入筒部33の係止爪33bを除いた筒部分の外径は弁取付け孔6の径と略同じであり、各係止爪33bの突出端を結んで描くことができる円の直径は、弁取付け孔6の径より大きい。
圧力開放弁Bは、予め組立てられた状態で、その部材ベース32と弁収容凹部7の底面との間に、例えばEPDM製の気水密保持用のOリング35を圧縮状態に挟んで、タンク本体3に取付けられている。この取付けは、Oリング35を挿入筒部33の外側に嵌合させた状態で、この挿入筒部33の係止爪33bを先頭に弁取付け孔6に挿入筒部33を挿入することにより行われている。
この場合、挿入筒部33の係止爪33b側部位は、挿入筒部33を縮径させるように弾性変形して弁取付け孔6を挿通できる。そして、この挿通の直後に開くように係止爪33bが、元の状態となるように復元して、タンク本体3の内側で弁取付け孔6の周りに引っ掛かる。そのため、圧力開放弁Bを以上のように挿入するワンタッチ操作で、タンク本体3にねじ止めを伴うことなく、簡単かつ確実に取付けることができる。こうした圧力開放弁Bの取付けに伴い圧縮されたOリング35によって、圧力開放弁Bの取付け部分の気水密が確保されるので、この取付け部分を通して液体燃料が漏れること、並びに外部から異物がタンク本体3内に侵入することを防止できる。
以上説明した以外の構成は図3に示されない構成を含めて第1実施形態と同じである。したがって、この第3実施形態においても、本発明の課題が解決されて、単純な構成でタンク内圧を必要時に外部に放出可能で、かつ、コストを低減可能な燃料電池用の燃料タンク1を提供できる。しかも、この第3実施形態では圧力開放弁Bを単独で取扱うことができる。
1…燃料タンク、3…タンク本体(弁座部材)、4…弁孔、5…カバー受け部、5b…爪係合部、9…弁座面、11…カバー、11a…スリット間部位、12…端壁、13…通気部、14…スリット、15…爪、21…弁体、25…コイルばね(付勢手段)、B…圧力開放弁、31…弁座部材、33…挿入筒部(タンク連結部)

Claims (6)

  1. 弁孔を有する弁座部材と、
    通気部を有しかつ一端に端壁を有して筒状に形成され、前記弁孔を囲むように前記弁座部材に取付けられたカバーと、
    このカバー内に納められて前記弁孔を開閉する弾性材製弁体と、
    前記弁孔を閉じる方向に前記弁体を付勢する付勢手段と、
    からなることを特徴とする燃料電池用圧力開放弁。
  2. 爪係合部を有するカバー受け部を、前記弁孔を囲んで前記弁座部材に一体に突設し、前記カバーの他端開口から前記端壁に向けて延びる複数のスリットを前記カバーに設けて、これらスリット相互間のスリット間部位を弾性変形可能とするとともに、前記スリット間部位の先端部に前記爪係合部に引っ掛かる爪を設け、これらの爪を前記爪係合部に引掛けて前記カバーが前記弁座部材に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池用圧力開放弁。
  3. 前記付勢手段が、前記端壁と前記弁体との間に圧縮された状態で挟まれたコイルばねであることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池用圧力開放弁。
  4. 前記端壁がその周部を起点として前記カバーの中心軸線が延びる方向に弾性変形可能に形成されていて、この端壁が、弾性変形された状態で前記弁体に接触を維持していて前記付勢手段を兼ねていることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池用圧力開放弁。
  5. 請求項1から4のうちのいずれか一項に記載の圧力開放弁と、
    圧力開放弁が取付けられたタンク本体と、
    を具備し、
    前記圧力開放弁がタンク連結部を有し、この連結部を前記タンク本体に連結して前記圧力開放弁が前記タンク本体に取付けられていることを特徴とする燃料電池用燃料タンク。
  6. 前記タンク本体に弁収容凹部を設け、この凹部に前記圧力開放弁が収容されていることを特徴とする燃料電池用燃料タンク。
JP2011057009A 2011-03-15 2011-03-15 燃料電池用圧力開放弁及び燃料電池用燃料タンク Pending JP2012193778A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011057009A JP2012193778A (ja) 2011-03-15 2011-03-15 燃料電池用圧力開放弁及び燃料電池用燃料タンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011057009A JP2012193778A (ja) 2011-03-15 2011-03-15 燃料電池用圧力開放弁及び燃料電池用燃料タンク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012193778A true JP2012193778A (ja) 2012-10-11

Family

ID=47085865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011057009A Pending JP2012193778A (ja) 2011-03-15 2011-03-15 燃料電池用圧力開放弁及び燃料電池用燃料タンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012193778A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103066309A (zh) * 2012-11-30 2013-04-24 孙公权 一种带有自闭接口的直接液体燃料电池系统用燃料罐
CN111120708A (zh) * 2018-10-31 2020-05-08 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 进液阀的运行控制方法、设备、烹饪器具和存储介质
CN113875080A (zh) * 2019-05-29 2021-12-31 株式会社利富高 电池组用压力释放阀
US20220074503A1 (en) * 2018-12-25 2022-03-10 Ntn Corporation Flow control valve seal and flow control valve device

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5676976A (en) * 1979-11-30 1981-06-24 Tomy Kogyo Co Safety valve device for toy
JPS5748356U (ja) * 1980-09-05 1982-03-18
JP2010173397A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Toyoda Gosei Co Ltd 燃料遮断弁
JP2010251225A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Toshiba Corp 燃料電池用燃料タンクおよび燃料電池

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5676976A (en) * 1979-11-30 1981-06-24 Tomy Kogyo Co Safety valve device for toy
JPS5748356U (ja) * 1980-09-05 1982-03-18
JP2010173397A (ja) * 2009-01-28 2010-08-12 Toyoda Gosei Co Ltd 燃料遮断弁
JP2010251225A (ja) * 2009-04-20 2010-11-04 Toshiba Corp 燃料電池用燃料タンクおよび燃料電池

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103066309A (zh) * 2012-11-30 2013-04-24 孙公权 一种带有自闭接口的直接液体燃料电池系统用燃料罐
CN111120708A (zh) * 2018-10-31 2020-05-08 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 进液阀的运行控制方法、设备、烹饪器具和存储介质
CN111120708B (zh) * 2018-10-31 2022-03-18 佛山市顺德区美的电热电器制造有限公司 进液阀的运行控制方法、设备、烹饪器具和存储介质
US20220074503A1 (en) * 2018-12-25 2022-03-10 Ntn Corporation Flow control valve seal and flow control valve device
US11828385B2 (en) * 2018-12-25 2023-11-28 Ntn Corporation Flow control valve seal and flow control valve device
CN113875080A (zh) * 2019-05-29 2021-12-31 株式会社利富高 电池组用压力释放阀
EP3979353A4 (en) * 2019-05-29 2023-07-12 Nifco Inc. PRESSURE RELIEF VALVE FOR BATTERY PACK

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4996593B2 (ja) ガス逃がし弁
US7311119B2 (en) Valve apparatus
US20110094481A1 (en) Exhaust gas recirculation valve device
KR20100055404A (ko) 커플러
JP2012193778A (ja) 燃料電池用圧力開放弁及び燃料電池用燃料タンク
CN106838381B (zh) 单向阀
US20090065727A1 (en) Seat Block and Valve Device
US11009147B2 (en) Valve device for fuel tank
US9784377B2 (en) Check valve
JP5419019B2 (ja) ソレノイドポンプ
US20120248365A1 (en) Opening and closing valve for high-pressure gas
US20160169398A1 (en) Valve device for fuel vapor system
US10890271B2 (en) Solenoid valve device
JP2018012497A (ja) 燃料蒸気弁システムおよびその構成要素
JP2008248736A (ja) 燃料供給装置
US6904928B2 (en) Vapor vent valve for fuel pump module
JP2018031620A (ja) センサ取付け構造
JP7049483B2 (ja) 弁装置
JP7192295B2 (ja) 調圧弁、その製造方法、および蓄電デバイスモジュール
KR102196137B1 (ko) 연료 압력 조절기 및 연료 필터 조립체
KR19990082095A (ko) 내연기관의 연료공급시스템용 장치
JP4641955B2 (ja) ガスガバナ
CN114867958A (zh) 减压阀、阀单元、阀装置及板簧
JP4739250B2 (ja) リリーフバルブ
JP4407534B2 (ja) 燃料遮断弁

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130625