JP2008247158A - 燃料タンクの給油量規制装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料タンクの給油量規制装置は、逆止弁30が閉じる燃料液位を高く設定することができ、タンクの有効容量を増大させることができる。
【解決手段】給油量規制装置は、燃料タンク10に燃料を供給する給油機構20を有する。給油機構20は、燃料供給管21の吐出口33bを開閉する逆止弁30を有する。逆止弁30は、吐出口33bを開閉する弁体40と、スプリング50とを備えている。弁体40は、浮力室42Sを形成する延設部42を備えている。浮力室42Sには、燃料供給管21に設けた室挿入部37が挿入されている。燃料液位が閉弁液位に達する前に、浮力室42Sが密閉空間になり、弁体40の閉じ方向への移動により密閉空間が大きくなるために負圧を生じ、閉じ方向への抵抗力となる。
【選択図】図7
【解決手段】給油量規制装置は、燃料タンク10に燃料を供給する給油機構20を有する。給油機構20は、燃料供給管21の吐出口33bを開閉する逆止弁30を有する。逆止弁30は、吐出口33bを開閉する弁体40と、スプリング50とを備えている。弁体40は、浮力室42Sを形成する延設部42を備えている。浮力室42Sには、燃料供給管21に設けた室挿入部37が挿入されている。燃料液位が閉弁液位に達する前に、浮力室42Sが密閉空間になり、弁体40の閉じ方向への移動により密閉空間が大きくなるために負圧を生じ、閉じ方向への抵抗力となる。
【選択図】図7
Description
本発明は、燃料タンクに燃料を供給するための燃料供給管に設けた逆止弁を備え、該逆止弁の開閉により給油時の燃料量を規制する燃料タンクの給油量規制装置に関する。
従来、この種の燃料タンクの給油量規制装置として、例えば、特許文献1の技術が知られている。従来の装置は、燃料供給管の吐出口に逆止弁を装着している。逆止弁は、下方に開口した浮力室を形成するカップ状の弁体と、弁体に閉じ方向へ付勢するスプリングとを備えている。従来の逆止弁は、給油時に燃料供給管に供給された燃料が弁体に当たってスプリングの力に抗して弁体が移動することで吐出口を開き、そして、燃料タンク内の燃料液位が上昇して弁体に達したときに弁体が浮力を受けて移動することで吐出口を閉じる。これにより、燃料供給管内の燃料液位が上昇して、給油ガンが燃料を検知することで給油を停止する。
しかし、従来の逆止弁では、例えば、燃料液面の揺れで燃料液位が弁体の下端に達したときにも弁体に大きな浮力を生じて直ちに閉じてしまい、給油の停止を設定する液面を安定した状態で高くすることが難しい。このため、燃料タンクの上部スペースで燃料が貯まることのないタンク内空間(いわゆるデッドスペース)を小さくすることができず、タンクの有効容量を増大させることができないという問題があった。
本発明は、上記従来の技術の問題を踏まえ、逆止弁が閉じる燃料液位を高く設定することができ、タンクの有効容量を増大させることができる燃料タンクの給油量規制装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
燃料タンクに接続された燃料供給管の吐出口の周辺部に設けられ、燃料タンクの燃料液位が所定の液位に達したときに吐出口を閉じる燃料タンクの給油量規制装置であって、
上記吐出口を開閉する弁本体と、該弁本体の外周部から下方へ延設され燃料タンク内の燃料で閉じられたときに浮力を生じる浮力室を形成する延設部とを有する弁体と、該弁体に閉じ方向への付勢力を加えるとともに上記弁体が燃料供給管を通じて流れる燃料を受けたときに開くように設けられたスプリングと、を有する逆止弁と、
上記燃料供給管に設けられ、上記浮力室の容量を狭くするように該浮力室内に挿入される室挿入部と、
を備え、
上記延設部および室挿入部は、上記燃料液位が上記延設部の下端で上記浮力室を密閉空間にさせ、上記弁体の閉じ方向の力に対して負圧を生じるように構成したこと、
を特徴とする。
燃料タンクに接続された燃料供給管の吐出口の周辺部に設けられ、燃料タンクの燃料液位が所定の液位に達したときに吐出口を閉じる燃料タンクの給油量規制装置であって、
上記吐出口を開閉する弁本体と、該弁本体の外周部から下方へ延設され燃料タンク内の燃料で閉じられたときに浮力を生じる浮力室を形成する延設部とを有する弁体と、該弁体に閉じ方向への付勢力を加えるとともに上記弁体が燃料供給管を通じて流れる燃料を受けたときに開くように設けられたスプリングと、を有する逆止弁と、
上記燃料供給管に設けられ、上記浮力室の容量を狭くするように該浮力室内に挿入される室挿入部と、
を備え、
上記延設部および室挿入部は、上記燃料液位が上記延設部の下端で上記浮力室を密閉空間にさせ、上記弁体の閉じ方向の力に対して負圧を生じるように構成したこと、
を特徴とする。
本発明において、給油ガンから燃料供給管に燃料が供給されると、燃料は燃料通路から逆止弁の弁体に達する。そして、弁体に加わる燃料による力がスプリングの付勢力および弁体の重量を上回ったときに、弁体が吐出口を開いて燃料が燃料タンク内に供給される。そして、給油により燃料液位が上昇して、弁体の延設部の下端に達すると、浮力室を密閉空とする。密閉空間になった浮力室は、弁体が閉じ方向へ移動すると、体積が大きくなるため負圧となり、弁体が閉じる方向への抵抗力となる。さらに燃料液位が上昇して、浮力室による浮力が増大し、弁体と弁体の浮力室に残った空気による浮力とスプリングによる付勢力を合わせた閉じ方向への力が下方への力、つまり弁本体の重量および負圧による抵抗力等を上回ると、弁体が閉じ方向へ移動し、吐出口を閉じる。これにより、燃料供給管内を燃料が上昇して給油ガンの先端に浸ったときに給油を停止する。
したがって、燃料液位が所定の液位に達する前に、浮力室が抵抗力となって弁体を閉じ方向へ移動させないように作用するから、給油が停止する燃料液位が燃料の波などの一時的に発生する燃料液位の上昇の影響を受けることなく、所定の位置に設定することができる。よって、燃料タンクの上壁付近で燃料が貯まることのないタンク内空間(いわゆるデッドスペース)を狭くでき、タンクの有効容量を増大させることができる。
また、本発明の好適な態様として、上記弁本体は、吐出口の通路面積より大きい受圧面を有する構成をとることができる。この構成により、弁体は、弁本体で燃料供給管からの燃料の流れに加えて、燃料の重量を広い面積で受けるから、速やかに吐出口を開き、燃料供給を速やかに行なうことができる。
また、弁体の好適な構成として、上 上記弁体は、円板状の弁本体の外周部から円筒状の延設部を突設させることで形成された浮力室を備え、上記室挿入部は、該浮力室に挿入され上部を閉じかつ下方を開放したカップ形状でありかつ、該室挿入部の側壁と上記延設部の内壁とが所定間隙を隔てるように形成されている構成をとることができる。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
(1) 燃料タンク装置の概略構成
図1は自動車の燃料タンク装置を示す概略図である。図1に示すように、燃料タンク装置は、燃料タンク10と、燃料タンク10内へ燃料を給油するための給油機構20と、逆止弁30と、満タン規制弁60と、ロールオーバー弁70とを備えている。燃料タンク10は、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形成されている。給油機構20は、燃料タンク10に溶着され、燃料供給管21を構成するインレットパイプ22と、燃料タンク10とインレットパイプ22の給油口の付近とを接続する循環ライン24とを備えている。インレットパイプ22は、一方に給油口を開閉する燃料キャップFCを装着し、他方に燃料タンク10の上部に溶着継手26を介して溶着固定されている。
図1は自動車の燃料タンク装置を示す概略図である。図1に示すように、燃料タンク装置は、燃料タンク10と、燃料タンク10内へ燃料を給油するための給油機構20と、逆止弁30と、満タン規制弁60と、ロールオーバー弁70とを備えている。燃料タンク10は、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形成されている。給油機構20は、燃料タンク10に溶着され、燃料供給管21を構成するインレットパイプ22と、燃料タンク10とインレットパイプ22の給油口の付近とを接続する循環ライン24とを備えている。インレットパイプ22は、一方に給油口を開閉する燃料キャップFCを装着し、他方に燃料タンク10の上部に溶着継手26を介して溶着固定されている。
満タン規制弁60は、燃料タンク10の上部に装着されており、管路を介して図示しないキャニスタに接続されており、給油により追加給油を許容する第1の液位FL1で閉じる弁である。逆止弁30は、インレットパイプ22の他端に装着されており、燃料の給油時に開き、追加給油の後に最終的に給油を停止する第2の液位FL2により閉じる弁である。ロールオーバー弁70は、燃料タンク10と外部との通気を確保するとともに車両の傾斜時などに燃料の外部への流出を防止する弁である。燃料タンク装置の構成により、燃料キャップFCを開けて給油ガンから燃料をインレットパイプ22内に供給すると、燃料は、逆止弁30を開いて、燃料タンク10内に送給される。そして、燃料タンク10内の燃料液位が第1の液位FL1を越えたときに満タン規制弁60が閉じて燃料タンク10内のタンク内圧を高くし、給油ガンの給油を停止し、さらに追加給油して第2の液位FL2に達したときに逆止弁30が閉じるように動作する。
(2) 逆止弁30
(2)−1 逆止弁30の構成
図2は逆止弁30を示す側面図、図3は逆止弁30を示す断面図である。逆止弁30は、インレットパイプ22の燃料通路22a(図1参照)に連通する弁室31Sを形成するハウジング32と、弁体40と、スプリング50とを主要な構成としている。
(2)−1 逆止弁30の構成
図2は逆止弁30を示す側面図、図3は逆止弁30を示す断面図である。逆止弁30は、インレットパイプ22の燃料通路22a(図1参照)に連通する弁室31Sを形成するハウジング32と、弁体40と、スプリング50とを主要な構成としている。
図4は逆止弁30を分解した断面図、図5は逆止弁30を分解した斜視図である。ハウジング32は、円筒形状の側壁部33と、側壁部33の下部に一体形成された拡径部34と、拡径部34に溶着固定された底板部35とを備え、その内部スペースを弁室31Sとしている。弁室31Sは、側壁部33内の上弁室31Saと拡径部34の下弁室31Sbから構成されている。
側壁部33の上端は、インレットパイプ22(図1)の一端に固定されるフランジ部33aになっており、側壁部33の下端は、弁体40により開閉される吐出口33bになっている。拡径部34は、側壁部33の下端から拡径された筒形状であり、上壁34aと、上壁34aの外周部から下方に形成された側壁34bとを備え、下方に向けて開口されている。拡径部34には、下弁室31Sbから燃料タンク10に燃料を流出するための流出口34cが形成されている。
底板部35は、拡径部34の下部の開口を覆うための部材であり、円板形状の外周平板部36と、外周平板部36の内周側から上方に向けて突設された室挿入部37とを備えている。外周平板部36は、その外周部のフランジ36aで拡径部34の下端に溶着固定されている。また、外周平板部36には、周方向に等間隔に連通孔36bが形成されている。室挿入部37は、円筒状の側壁37aと、円板状の上壁37bとから形成された円筒の台座形状になっている。
側壁部33の上端は、インレットパイプ22(図1)の一端に固定されるフランジ部33aになっており、側壁部33の下端は、弁体40により開閉される吐出口33bになっている。拡径部34は、側壁部33の下端から拡径された筒形状であり、上壁34aと、上壁34aの外周部から下方に形成された側壁34bとを備え、下方に向けて開口されている。拡径部34には、下弁室31Sbから燃料タンク10に燃料を流出するための流出口34cが形成されている。
底板部35は、拡径部34の下部の開口を覆うための部材であり、円板形状の外周平板部36と、外周平板部36の内周側から上方に向けて突設された室挿入部37とを備えている。外周平板部36は、その外周部のフランジ36aで拡径部34の下端に溶着固定されている。また、外周平板部36には、周方向に等間隔に連通孔36bが形成されている。室挿入部37は、円筒状の側壁37aと、円板状の上壁37bとから形成された円筒の台座形状になっている。
弁体40は、円板状の弁本体41と、弁本体41の外周から下方に形成された円筒状の延設部42と、弁本体41の中央部から上方へ突設された軸部43とを備えている。弁本体41の上面は、シート部41aになっている。シート部41aは、吐出口33bのシール部33cに着離することにより吐出口33bを開閉する部分である。弁本体41および延設部42は、上部を閉じ下部を開放したカップ形状であり、室挿入部37が挿入されたときに、室挿入部37の外周部とで所定間隙を形成するように形成されている。
弁体40は、軸部43を介してハウジング32の弁支持部38によって昇降可能に支持されている。すなわち、ハウジング32の上弁室31Sa側に弁体40を支持するための弁支持部38が設けられている。弁支持部38は、弁体40の軸部43を貫通する弁支持孔38aと、120゜の方向にそれぞれ放射状に3本配置された連結部38bとを備えている。軸部43の先端は、スプリング止部44を弾性的に係合するスナップフィットの係合部43aになっている。また、弁体40に付勢するスプリング50は、軸部43に装着されるとともに弁支持部38とスプリング止部44との間に架設されている。したがって、弁体40は、軸部43を弁支持部38の弁支持孔38aに貫挿し、スプリング50を弁体40の軸部43に装着した後に、軸部43の係合部43aに、スプリング止部44を係合させることにより組み付けることができる。
(2)−2 逆止弁30の動作
次に、逆止弁30の動作について説明する。図6に示すように、インレットパイプ22に燃料を供給すると、燃料は、ハウジング32内の弁室31Sを流れ、弁体40の弁本体41を押す。弁体40は、スプリング50の付勢力に抗して開き方向へ移動し、吐出口33bを開く。そして、燃料は、下弁室31Sbから流出口34cを通じて燃料タンク10内に供給される。そして、図7に示すように燃料タンク10内への燃料の供給により、燃料液位が上昇して、第2の液位FL2に近づくと、燃料が連通孔36bから下弁室31Sbに流入し、弁体40の延設部42の下端に達すると、浮力室42Sを密閉空間とする。密閉空間になった浮力室42Sは、弁体40が閉じ方向へ移動すると、体積が大きくなるため負圧となり、弁体40が閉じる方向への抵抗力となる。さらに燃料液位が上昇して、浮力室42Sによる浮力が増大し、弁体40と弁体40の浮力室42Sに残った空気(空間)による浮力とスプリング50による付勢力を合わせた閉じ方向への力が下方への力、つまり弁本体41の重量および負圧による抵抗力等を上回ると、弁体40が閉じ方向へ移動し、弁本体41のシート部41aがシール部33cに着座して、吐出口33bを閉じる(図3の状態)。これにより、インレットパイプ22内の燃料が給油ガンの先端に浸ったときに給油を停止する。
次に、逆止弁30の動作について説明する。図6に示すように、インレットパイプ22に燃料を供給すると、燃料は、ハウジング32内の弁室31Sを流れ、弁体40の弁本体41を押す。弁体40は、スプリング50の付勢力に抗して開き方向へ移動し、吐出口33bを開く。そして、燃料は、下弁室31Sbから流出口34cを通じて燃料タンク10内に供給される。そして、図7に示すように燃料タンク10内への燃料の供給により、燃料液位が上昇して、第2の液位FL2に近づくと、燃料が連通孔36bから下弁室31Sbに流入し、弁体40の延設部42の下端に達すると、浮力室42Sを密閉空間とする。密閉空間になった浮力室42Sは、弁体40が閉じ方向へ移動すると、体積が大きくなるため負圧となり、弁体40が閉じる方向への抵抗力となる。さらに燃料液位が上昇して、浮力室42Sによる浮力が増大し、弁体40と弁体40の浮力室42Sに残った空気(空間)による浮力とスプリング50による付勢力を合わせた閉じ方向への力が下方への力、つまり弁本体41の重量および負圧による抵抗力等を上回ると、弁体40が閉じ方向へ移動し、弁本体41のシート部41aがシール部33cに着座して、吐出口33bを閉じる(図3の状態)。これにより、インレットパイプ22内の燃料が給油ガンの先端に浸ったときに給油を停止する。
(2)−3 逆止弁30の作用・効果
逆止弁30により、以下の作用効果を奏する。
(a) 図7に示すように、弁体40は、弁本体41および延設部42により浮力室42Sを形成し、この浮力室42Sに底板部35の室挿入部37を突入させて、浮力室42Sのスペースを小さくしている。このため、燃料タンク10内への燃料の供給により燃料液位が上昇したときに、燃料が連通孔36bから下弁室31Sbに流入し、弁体40の延設部42の下端に達したときに、浮力室42Sを密閉空間とする。この密閉空間になった浮力室42Sは、弁体40が閉じ方向へ移動したときに負圧を生じ、弁体40が閉じる方向への抵抗力を生じる。よって、燃料液位が弁体40の下端に達しても、直ちに弁体40が閉じ方向へ移動することがなく、弁体40の移動する液位を高く設定することができる。このように、給油が停止する燃料液位を高くできることにより、燃料タンクの上壁付近で燃料が貯まることのないタンク内空間(いわゆるデッドスペース)を狭くできるので、タンクの有効容量を増大させることができる。
(b)弁体40の弁本体41は、ハウジング32の燃料通路の面積よりも大きい円板形状に形成されているので、燃料の流れを受ける受圧面積が大きく、弁体40が大きな力を受けて速やかに開くことができる。
逆止弁30により、以下の作用効果を奏する。
(a) 図7に示すように、弁体40は、弁本体41および延設部42により浮力室42Sを形成し、この浮力室42Sに底板部35の室挿入部37を突入させて、浮力室42Sのスペースを小さくしている。このため、燃料タンク10内への燃料の供給により燃料液位が上昇したときに、燃料が連通孔36bから下弁室31Sbに流入し、弁体40の延設部42の下端に達したときに、浮力室42Sを密閉空間とする。この密閉空間になった浮力室42Sは、弁体40が閉じ方向へ移動したときに負圧を生じ、弁体40が閉じる方向への抵抗力を生じる。よって、燃料液位が弁体40の下端に達しても、直ちに弁体40が閉じ方向へ移動することがなく、弁体40の移動する液位を高く設定することができる。このように、給油が停止する燃料液位を高くできることにより、燃料タンクの上壁付近で燃料が貯まることのないタンク内空間(いわゆるデッドスペース)を狭くできるので、タンクの有効容量を増大させることができる。
(b)弁体40の弁本体41は、ハウジング32の燃料通路の面積よりも大きい円板形状に形成されているので、燃料の流れを受ける受圧面積が大きく、弁体40が大きな力を受けて速やかに開くことができる。
(3) 満タン規制弁60
(3)−1 満タン規制弁60の構成
図8は満タン規制弁60を示した断面図である。満タン規制弁60は、ケーシング61と、フロート機構66と、スプリング69とを主要な構成として備えている。ケーシング61は、ケーシング本体62と、ケース下支持体63と、ケース上蓋64と、蓋体65とを備えており、ケーシング本体62とケース上蓋64とにより囲まれたスペースが弁室61Sになっている。ケーシング本体62、ケース下支持体63、ケース上蓋64およびケース上蓋64は、ケーシング本体62の上部およびその周辺部で溶着により一体化されている。ケーシング61は、弁室61Sを備え、弁室61Sにフロート機構66が収納されている。フロート機構66は、スプリング69に支持されている。
(3)−1 満タン規制弁60の構成
図8は満タン規制弁60を示した断面図である。満タン規制弁60は、ケーシング61と、フロート機構66と、スプリング69とを主要な構成として備えている。ケーシング61は、ケーシング本体62と、ケース下支持体63と、ケース上蓋64と、蓋体65とを備えており、ケーシング本体62とケース上蓋64とにより囲まれたスペースが弁室61Sになっている。ケーシング本体62、ケース下支持体63、ケース上蓋64およびケース上蓋64は、ケーシング本体62の上部およびその周辺部で溶着により一体化されている。ケーシング61は、弁室61Sを備え、弁室61Sにフロート機構66が収納されている。フロート機構66は、スプリング69に支持されている。
ケーシング本体62は、カップ形状であり、その下部に導入管62aを備え、導入管62aの下端が導入開口62bになっている。ケース下支持体63は、フロート機構66を収納し、連通孔63aを通じて導入管62aの通路に接続されている。また、ケース下支持体63の上部開口は、ケース上蓋64により覆われている。ケース上蓋64は、その第1の接続通路64aを貫通形成し、第1の接続通路64aに臨んでシール部64bが形成されている。また、蓋体65は、第1の接続通路64aに接続される管通路65aを備えている。
フロート機構66は、フロート67(第1のフロート)と、フロート67の上部に配置されたアッパーフロート68とを備えている。フロート67は、その中央部に突設された弁部67aと、弁部67aの外周部に突設されアッパーフロート68を抜け止めするための鍔部67bとを備えている。フロート67は、ケース下支持体63の底部で支持されたスプリング69により上方へ付勢されている。アッパーフロート68は、再開弁特性を改善するための弁であり、フロート67の上部に昇降可能に支持されており、弁部67aで開閉される連通孔68aが形成されている。連通孔68aの下端は、シール部68bになっている。また、アッパーフロート68の外周下端には、鍔部67bの外周部に係合する係合爪68cが突設されている。アッパーフロート68の上部には、ゴム製の弁体68dが装着され、この弁体68dがシール部64bに着離する。
(3)−2 満タン規制弁60の動作
次に、満タン規制弁60の動作について説明する。給油により燃料タンク10内に燃料が供給されると、燃料タンク10内の燃料液位の上昇につれて燃料タンク10内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、導入管62aを通じて弁室61S内に入り、弁室61Sから第1の接続通路64a、管通路65aを通じて、キャニスタ側へ逃がされる。そして、燃料タンク10内の燃料液位が所定液位FL1に達すると、燃料は導入開口62bを塞ぐことにより、燃料タンク10内のタンク内圧が上昇する。この状態では、タンク内圧と弁室61S内の圧力との差圧が大きくなり、燃料が導入管62a、連通孔63aを通じて、弁室61Sに流入する。そして、弁室61S内に燃料が侵入すると、フロート67の浮力およびスプリング69の荷重による上方への力と、フロート67およびアッパーフロート68の自重による下方への力との釣り合いによって、前者が後者を上回ったときにフロート67とアッパーフロート68とが一体になって上昇して、弁体68dがシール部64bに着座して第1の接続通路64aを閉じる。これにより、燃料タンク10への給油の際等に、燃料タンク10から燃料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンク10外へ流出するのを防止することができる。
次に、満タン規制弁60の動作について説明する。給油により燃料タンク10内に燃料が供給されると、燃料タンク10内の燃料液位の上昇につれて燃料タンク10内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、導入管62aを通じて弁室61S内に入り、弁室61Sから第1の接続通路64a、管通路65aを通じて、キャニスタ側へ逃がされる。そして、燃料タンク10内の燃料液位が所定液位FL1に達すると、燃料は導入開口62bを塞ぐことにより、燃料タンク10内のタンク内圧が上昇する。この状態では、タンク内圧と弁室61S内の圧力との差圧が大きくなり、燃料が導入管62a、連通孔63aを通じて、弁室61Sに流入する。そして、弁室61S内に燃料が侵入すると、フロート67の浮力およびスプリング69の荷重による上方への力と、フロート67およびアッパーフロート68の自重による下方への力との釣り合いによって、前者が後者を上回ったときにフロート67とアッパーフロート68とが一体になって上昇して、弁体68dがシール部64bに着座して第1の接続通路64aを閉じる。これにより、燃料タンク10への給油の際等に、燃料タンク10から燃料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンク10外へ流出するのを防止することができる。
一方、燃料タンク10の燃料液位が低下して、弁室61S内の燃料が導入管62aを通じて排出されると、フロート67は、その浮力を減少して下降するから、弁部67aがシール部68bから離座して連通孔68aを開ける。連通孔68aの連通によりアッパーフロート68の下方の圧力は、第1の接続通路64aの付近とほぼ同じ圧力になることで、アッパーフロート68の閉弁する力が小さくなり、鍔部67bが係合爪68cに係合することで、アッパーフロート68を引き下げ、弁体68dがシール部64bから離れて、第1の接続通路64aが開かれる。このように、連通孔68aの通路面積を第1の接続通路64aの通路面積より小さく設定することで、アッパーフロート68は、小さな力で開弁する。こうしたアッパーフロート68による2段の弁構造により、再開弁特性の向上を促進するように機能する。
(4) ロールオーバー弁70
(4)−1 ロールオーバー弁70の構成
図9はロールオーバー弁70を示す断面図である。ロールオーバー弁70は、燃料タンク10のタンク上壁に装着されており、ケーシング本体71と、蓋体72と、フロート74(第2のフロート)と、スプリング75とを備えている。ケーシング本体71は、上壁部71aと、この上壁部71aの外周部に一体に形成された側壁部71bと、側壁部71bの下端に取り付けられた底板73とを備え、その内側スペースを弁室71Sとしている。弁室71Sには、その上部に弁部74aを有するフロート74が収納されている。蓋体72は、ケーシング本体71に組み付けられる蓋本体72aと、蓋通路形成部72bと、フランジ部72cとを備え、これらを一体に形成している。蓋本体72aには、取付凹所72eが形成され、この取付凹所72eにケーシング本体71の上壁部71aの上部突出部71dを嵌合している。また、ケーシング本体71の上部に係合突起71cが形成され、蓋体72側の係合穴72dと係合することで、ケーシング本体71と蓋体72とが組み付けられている。また、蓋体72のフランジ部72cは、燃料タンク10のタンク上壁に熱溶着されている。
(4)−1 ロールオーバー弁70の構成
図9はロールオーバー弁70を示す断面図である。ロールオーバー弁70は、燃料タンク10のタンク上壁に装着されており、ケーシング本体71と、蓋体72と、フロート74(第2のフロート)と、スプリング75とを備えている。ケーシング本体71は、上壁部71aと、この上壁部71aの外周部に一体に形成された側壁部71bと、側壁部71bの下端に取り付けられた底板73とを備え、その内側スペースを弁室71Sとしている。弁室71Sには、その上部に弁部74aを有するフロート74が収納されている。蓋体72は、ケーシング本体71に組み付けられる蓋本体72aと、蓋通路形成部72bと、フランジ部72cとを備え、これらを一体に形成している。蓋本体72aには、取付凹所72eが形成され、この取付凹所72eにケーシング本体71の上壁部71aの上部突出部71dを嵌合している。また、ケーシング本体71の上部に係合突起71cが形成され、蓋体72側の係合穴72dと係合することで、ケーシング本体71と蓋体72とが組み付けられている。また、蓋体72のフランジ部72cは、燃料タンク10のタンク上壁に熱溶着されている。
(4)−2 ロールオーバー弁70の動作
次に、ロールオーバー弁70の動作について説明する。上記構成のロールオーバー弁70において、燃料タンク10内は、底板73に形成された透孔73a、弁室71S、第2の接続通路71e、蓋体72の管通路72fを通じて外部(キャニスタ)へ通気している。車両の傾斜などにより、燃料タンク10への燃料液位が第3の液位FL3に達すると、透孔73aを通じて、燃料が弁室71Sに流入し、フロート74を浮上させる浮力を与える。フロート74の上昇によりフロート74の上部に形成した弁部74aが第2の接続通路71eを閉塞することにより、燃料タンク10からの燃料の流出を防止する。
次に、ロールオーバー弁70の動作について説明する。上記構成のロールオーバー弁70において、燃料タンク10内は、底板73に形成された透孔73a、弁室71S、第2の接続通路71e、蓋体72の管通路72fを通じて外部(キャニスタ)へ通気している。車両の傾斜などにより、燃料タンク10への燃料液位が第3の液位FL3に達すると、透孔73aを通じて、燃料が弁室71Sに流入し、フロート74を浮上させる浮力を与える。フロート74の上昇によりフロート74の上部に形成した弁部74aが第2の接続通路71eを閉塞することにより、燃料タンク10からの燃料の流出を防止する。
(5) 燃料タンク装置の動作
次に、燃料タンク装置の動作について説明する。図1において、燃料キャップFCを開いて、給油ガンから燃料供給管21に燃料が供給されると、燃料は燃料通路22aから逆止弁30の弁室31Sを流れて、弁体40に達する。そして、図6に示すように、弁体40に加わる燃料からの力がスプリング50の付勢力を上回ったときに、弁体40が開いて燃料が燃料タンク10内に供給される。そして、燃料タンク10内の燃料液位の上昇につれて燃料タンク10内の上部スペースに溜まっていた燃料蒸気は、満タン規制弁60、ロールオーバー弁70を経てキャニスタに逃がされる。すなわち、燃料タンク10内の燃料液位が第1の液位FL1に達していないときには、満タン規制弁60のフロート67も下方に位置して、第1の接続通路64aを開いている。
次に、燃料タンク装置の動作について説明する。図1において、燃料キャップFCを開いて、給油ガンから燃料供給管21に燃料が供給されると、燃料は燃料通路22aから逆止弁30の弁室31Sを流れて、弁体40に達する。そして、図6に示すように、弁体40に加わる燃料からの力がスプリング50の付勢力を上回ったときに、弁体40が開いて燃料が燃料タンク10内に供給される。そして、燃料タンク10内の燃料液位の上昇につれて燃料タンク10内の上部スペースに溜まっていた燃料蒸気は、満タン規制弁60、ロールオーバー弁70を経てキャニスタに逃がされる。すなわち、燃料タンク10内の燃料液位が第1の液位FL1に達していないときには、満タン規制弁60のフロート67も下方に位置して、第1の接続通路64aを開いている。
そして、燃料液位が第1の液位FL1に達して満タン規制弁60が閉じると、燃料蒸気の気流は、満タン規制弁60を経由した燃料蒸気の流れの大部分を占めていたので、燃料蒸気の気流の遮断により、タンク内圧が上昇し、インレットパイプ22内の燃料液位が上昇する。よって、給油ガンがインレットパイプ22内の燃料の到達を検知することで、給油ガンの給油を停止するオートストップを働かせることができる。
このとき、ロールオーバー弁70が第2の接続通路71eを開いているから、タンク内圧が徐々に低下して、追加給油が可能になる。そして、給油が継続されて、燃料タンク10内の燃料液位が第2の液位FL2に達すると、逆止弁30が閉じられ、インレットパイプ22内の燃料液位が上昇する。これにより、これ以上の追加給油ができなくなる。したがって、燃料タンク装置によれば、逆止弁30が閉じることで、最終的に追加給油を止める。
(6) 燃料タンク装置の作用効果
本実施例にかかる燃料タンク装置により、以下の作用効果を奏する。
(6)−1 満タン規制弁60が閉じたときに、タンク内圧が上昇することで、燃料供給管21内の燃料液位が上昇し、給油ガンが給油を停止するオートストップを働かせることができる。満タン規制弁60が第1の接続通路64aを閉じた状態では、燃料タンク10は、ロールオーバー弁70を通じて外部に通気しているから、タンク内圧が速やかに下がり、追加給油を行なうことができる。
本実施例にかかる燃料タンク装置により、以下の作用効果を奏する。
(6)−1 満タン規制弁60が閉じたときに、タンク内圧が上昇することで、燃料供給管21内の燃料液位が上昇し、給油ガンが給油を停止するオートストップを働かせることができる。満タン規制弁60が第1の接続通路64aを閉じた状態では、燃料タンク10は、ロールオーバー弁70を通じて外部に通気しているから、タンク内圧が速やかに下がり、追加給油を行なうことができる。
(6)−2 追加給油により、燃料タンク10内の燃料液位が第2の液位FL2に達すると、逆止弁30の弁体40が浮力を受けて吐出口33bを閉じる。これにより、燃料供給管21内の燃料液位が上昇して給油ガンにより検知することで、これ以上の追加給油ができなくなり、最終的に追加給油を止める。このとき、ロールオーバー弁70は、第2の液位FL2より高い第3の液位FL3まで第2の接続通路71eを開いているから、タンク内圧を上げることなく、追加給油を防止し、よって、循環ラインや燃料供給管21を通じた燃料の吹き返しを防止することができる。
(7) 他の実施例
この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施例における燃料遮断機構は、満タン規制弁60とロールオーバー弁70とを別に構成したが、これに限らず、満タン規制弁60にロールオーバー弁の作用を兼用させてもよい。例えば、図8に示す満タン規制弁60のケーシング61の上部に小径の連通孔を形成することにより実現することができる。すなわち、燃料液位が第1の液位FL1に達したときに、フロート67が上昇して第1の接続通路64aを閉じる。この状態にて、エアーが連通孔を通じて弁室61S内に入ると、フロートが下降して第1の接続通路64aを開くことで外部への通気を確保する。そして、車両の傾斜などにより、燃料液位が第3の液位FL3までに上昇したときにフロート67の上昇により第2の接続通路71eが閉られて燃料タンク10を外部に対して遮断する。
10…燃料タンク
20…給油機構
21…燃料供給管
22…インレットパイプ
22a…燃料通路
24…循環ライン
26…溶着継手
30…逆止弁
31S…弁室
31Sa…上弁室
31Sb…下弁室
32…ハウジング
33…側壁部
33a…フランジ部
33b…吐出口
33c…シール部
34…拡径部
34a…上壁
34b…側壁
34c…流出口
35…底板部
36…外周平板部
36a…フランジ
36b…連通孔
37…室挿入部
37a…側壁
37b…上壁
38…弁支持部
38a…弁支持孔
38b…連結部
40…弁体
41…弁本体
41a…シート部
42…延設部
42S…浮力室
43…軸部
43a…係合部
44…スプリング止部
50…スプリング
60…満タン規制弁
61…ケーシング
61S…弁室
62…ケーシング本体
62a…導入管
62b…導入開口
63…ケース下支持体
63a…連通孔
64…ケース上蓋
64a…第1の接続通路
64b…シール部
65…蓋体
65a…管通路
66…フロート機構
67…フロート
67a…弁部
67b…鍔部
68…アッパーフロート
68a…連通孔
68b…シール部
68c…係合爪
68d…弁体
69…スプリング
70…ロールオーバー弁
71…ケーシング本体
71S…弁室
71a…上壁部
71b…側壁部
71c…係合突起
71d…上部突出部
71e…第2の接続通路
72…蓋体
72a…蓋本体
72b…蓋通路形成部
72c…フランジ部
72d…係合穴
72e…取付凹所
72f…通路
73…底板
73a…透孔
74…フロート
74a…弁部
75…スプリング
FC…燃料キャップ
20…給油機構
21…燃料供給管
22…インレットパイプ
22a…燃料通路
24…循環ライン
26…溶着継手
30…逆止弁
31S…弁室
31Sa…上弁室
31Sb…下弁室
32…ハウジング
33…側壁部
33a…フランジ部
33b…吐出口
33c…シール部
34…拡径部
34a…上壁
34b…側壁
34c…流出口
35…底板部
36…外周平板部
36a…フランジ
36b…連通孔
37…室挿入部
37a…側壁
37b…上壁
38…弁支持部
38a…弁支持孔
38b…連結部
40…弁体
41…弁本体
41a…シート部
42…延設部
42S…浮力室
43…軸部
43a…係合部
44…スプリング止部
50…スプリング
60…満タン規制弁
61…ケーシング
61S…弁室
62…ケーシング本体
62a…導入管
62b…導入開口
63…ケース下支持体
63a…連通孔
64…ケース上蓋
64a…第1の接続通路
64b…シール部
65…蓋体
65a…管通路
66…フロート機構
67…フロート
67a…弁部
67b…鍔部
68…アッパーフロート
68a…連通孔
68b…シール部
68c…係合爪
68d…弁体
69…スプリング
70…ロールオーバー弁
71…ケーシング本体
71S…弁室
71a…上壁部
71b…側壁部
71c…係合突起
71d…上部突出部
71e…第2の接続通路
72…蓋体
72a…蓋本体
72b…蓋通路形成部
72c…フランジ部
72d…係合穴
72e…取付凹所
72f…通路
73…底板
73a…透孔
74…フロート
74a…弁部
75…スプリング
FC…燃料キャップ
Claims (3)
- 燃料タンク(10)に接続された燃料供給管(21)の吐出口(33b)の周辺部に設けられ、燃料タンク(10)の燃料液位が所定の液位に達したときに吐出口(33b)を閉じる燃料タンクの給油量規制装置であって、
上記吐出口(33b)を開閉する弁本体(41)と、該弁本体(41)の外周部から下方へ延設され燃料タンク(10)内の燃料で閉じられたときに浮力を生じる浮力室(42S)を形成する延設部(42)とを有する弁体(40)と、該弁体(40)に閉じ方向への付勢力を加えるとともに上記弁体(40)が燃料供給管(21)を通じて流れる燃料を受けたときに開くように設けられたスプリング(50)と、を有する逆止弁(30)と、
上記燃料供給管(21)に設けられ、上記浮力室(42S)の容量を狭くするように該浮力室(42S)内に挿入される室挿入部(37)と、
を備え、
上記延設部(42)および室挿入部(37)は、上記燃料液位が上記延設部(42)の下端で上記浮力室(42S)を密閉空間にさせ、上記弁体(40)の閉じ方向の力に対して負圧を生じるように構成したこと、
を特徴とする燃料タンクの給油量規制装置。 - 請求項1に記載の燃料タンクの給油量規制装置において、
上記弁本体(41)は、吐出口(33b)の通路面積より大きい受圧面を有する燃料タンクの給油量規制装置。 - 請求項2に記載の燃料タンクの給油量規制装置において、
上記弁体(40)は、円板状の弁本体(41)の外周部から円筒状の延設部(42)を突設させることで形成された浮力室(42S)を備え、上記室挿入部(37)は、該浮力室(42S)に挿入され上部を閉じかつ下方を開放したカップ形状でありかつ、該室挿入部(37)の側壁(37a)と上記延設部(42)の内壁とが所定間隙を隔てるように形成されている燃料タンクの給油量規制装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007090070A JP2008247158A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 燃料タンクの給油量規制装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007090070A JP2008247158A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 燃料タンクの給油量規制装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008247158A true JP2008247158A (ja) | 2008-10-16 |
Family
ID=39972624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007090070A Withdrawn JP2008247158A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 燃料タンクの給油量規制装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011017327A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Shinyo:Kk | 往復動定量ポンプ |
JP2016037934A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | 株式会社マキタ | 液体容器及び当該液体容器を備えた作業機 |
-
2007
- 2007-03-30 JP JP2007090070A patent/JP2008247158A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011017327A (ja) * | 2009-07-10 | 2011-01-27 | Shinyo:Kk | 往復動定量ポンプ |
JP2016037934A (ja) * | 2014-08-08 | 2016-03-22 | 株式会社マキタ | 液体容器及び当該液体容器を備えた作業機 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20090423 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Effective date: 20101129 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 |