JP4767675B2 - 燃料漏れ防止弁 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車の旋回時や転倒時などにおいて、燃料タンクからの燃料漏れを防止する燃料漏れ防止弁に関するものである。
従来のこの種燃料漏れ防止弁は、具体的には図示しないが、ハウジングの内部に収納室を画成して、該収納室内にアウタフロートとインナフロートとから成るフロートバルブを上下動可能に配設すると共に、該フロートバルブをスプリングのばね圧で上方へ付勢する一方、ハウジングの収納室の上隔壁側に弁座を形成して、該弁座をフロートバルブが保持する弁板で開閉する構成となっている。又、フロートバルブのアウタフロートとインナフロートの関係は、アウタフロートは、その上部にケージ部を一体に突設し、インナフロートは、アウタフロートの内部にその下方から挿入されて、自身の上部と上記ケージ部間に画成される空間内に弁板を揺動可能に保持する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
そして、この従来の燃料漏れ防止弁にあっては、常時は、フロートバルブがハウジングの収納室内で下降しているので、該収納室の上隔壁に形成された弁座が開放されて、燃料タンク内の燃料蒸気がハウジングに設けられている接続管からキャニスターを経て外部に放出されることとなるが、今仮に、自動車の旋回などで、燃料タンク内の燃料が上記ハウジングの収納室内に達すると、その浮力とスプリングのばね圧により、フロートバルブが自動的に上昇して、その弁板で弁座を閉塞するので、これにより、燃料がキャニスターやその先に続く外部へ漏れることを防止できる。
特開2003−120449号公報
然し乍ら、従来にあっては、フロートバルブをアウタフロートとインナフロートの2部品で構成した関係で、当該アウタフロートとインナフロートとの間、つまり、上記弁板を保持する空間内に燃料が溜まり易いので、燃料が溜まっている状態では、この分だけ、フロートバルブ自体が重くなって、燃料の高い液面でないと、フロートバルブが自身の弁板で弁座を閉塞できず、逆に、燃料が流出して溜まっていない状態では、この分だけ、フロートバルブ自体が軽くなって、燃料の低い液面でも上昇して、フロートバルブが自身の弁板で弁座を閉塞してしまうため、閉弁特性にバラツキが生じる恐れがあった。
そこで、アウタフロートとインナフロート間に連通路を上下方向に設けて、該連通路で溜まっている燃料を排出するように構成することも考えられるが、この場合には、今度は、この連通路から空気が気泡となって逆流して、弁板の周りに導かれるので、これにより、弁板の浮力重心が変動して、シール性能が不安定となる恐れが生じる。従って、いずれにしても、従来の燃料漏れ防止弁にあっては、夫々、一長一短があった。
本発明は、斯かる従来の燃料漏れ防止弁が抱える課題を有効に解決するために開発されたもので、請求項1記載の発明は、ハウジングの内部に画成される室内にフロートバルブを上下動可能に配設して、該フロートバルブで、外部と連通するハウジングの弁座を開閉する燃料漏れ防止弁において、上記フロートバルブの上面中央に上方へ隆起する凸段部を形成する一方、フロートバルブの上面側に固定されるリテーナを備え、該リテーナは、フロートバルブの上面を覆うフランジ部と、該フランジ部から立ち上がって上記フロートバルブの凸段部との間に収納空間を画成するケージ部とを有して、該ケージ部で画成される収納空間内に上記ハウジングの弁座を開閉する弁板を揺動可能に収納すると共に、当該収納空間は、その上方において上記弁座と対向する部位が開放され、その下方において上記リテーナのフランジ部の上面と連通孔を介して連通していることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1を前提として、フロートバルブの凸段部の高さは、ケージ部に設けられた連通孔の下縁の高さと等しいか或いは高く、ケージ部の連通孔の下縁の高さは、リテーナのフランジ部の上面の高さと等しいか或いは高いことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2を前提として、フロートバルブの凸段部の高さは、リテーナのフランジ部の厚さよりも大きいことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、ハウジングの内部に画成される室内にフロートバルブを上下動可能に配設して、該フロートバルブで、外部と連通するハウジングの弁座を開閉する燃料漏れ防止弁において、上記フロートバルブの上面中央に上方へ隆起する凸段部を形成する一方、フロートバルブの上面側に固定されるリテーナを備え、該リテーナは、フロートバルブの上面を覆うフランジ部と、該フランジ部から立ち上がって上記フロートバルブの凸段部との間に収納空間を画成するケージ部とを有して、該ケージ部で画成される収納空間内に上記ハウジングの弁座を開閉する弁板を揺動可能に収納すると共に、当該収納空間は、その上方において上記弁座と対向する部位が開放され、その下方において上記リテーナのケージ部の内面からフランジ部の下面に亘り連続して形成された連通路を介して燃料タンクの内部と連通していることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4を前提として、リテーナのケージ部は、その頂部が高く、外周部が低いことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5を前提として、ハウジングの上隔壁は、弁座の周囲で高く、そこから続く壁面を低くしたことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求項7を前提として、フロートバルブの外周側面には、複数のガイドリブがリテーナのフランジ部の外周厚さを超えて延びていると共に、上面外周縁に環状の凸リムを形成して、該凸リムで上記各ガイドリブを連結して、該外周の凸リムと中央の凸段部との間に画成される凹部内にリテーナが入り込むことを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求項8を前提として、フロートバルブの上面中央の凸段部の周囲には凹部が形成され、リテーナのフランジ部は該凹部内に溶着により固定されていることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項1乃至請求項9を前提として、弁板は、エラストマー製の上層部と金属製又は樹脂製の下層部とから一体に成形されて、下層部の下面に弁板の揺動を促す突起を設けたことを特徴とする。
依って、請求項1記載の発明にあっては、フロートバルブの凸段部とリテーナのケージ部とで画成される収納空間は、その下方においてリテーナのフランジ部の上面と連通孔を介して連通している関係で、例え、該収納空間内に燃料が溜まろうとしても、燃料は、連通孔を経てリテーナのフランジ部の上面から燃料タンクの内部に排出されるので、従来の如く、溜まった燃料で、フロートバルブ自体が重くなって、閉弁特性にバラツキが生じる恐れがなくなる。
請求項2記載の発明にあっては、フロートバルブの凸段部の高さは、ケージ部に設けられた連通孔の下縁の高さと等しいか或いは高く、ケージ部の連通孔の下縁の高さは、リテーナのフランジ部の上面の高さと等しいか或いは高い関係で、収納空間内に溜まろうとする全ての燃料を燃料タンクの内部に排出できる。
請求項3記載の発明にあっては、フロートバルブの凸段部の高さはリテーナのフランジ部の厚さよりも大きい関係で、溜まろうとする燃料は、収納空間から広い範囲に亘って流出されるので、速やかに排出できる。
請求項4記載の発明にあっては、フロートバルブの凸段部とリテーナのケージ部とで画成される収納空間は、その下方においてリテーナのケージ部の内面からフランジ部の下面に亘り連続して形成された連通路を介して燃料タンクの内部と連通している関係で、例え、収納空間内に燃料が溜まろうとしても、燃料は、連通路から燃料タンクの内部に排出されるので、従来の如く、溜まった燃料で、フロートバルブ自体が重くなって、閉弁特性にバラツキが生じる恐れがなくなる。
請求項5記載の発明にあっては、リテーナのケージ部をその頂部が高く、外周部が低くなっている関係で、例え、フロートバルブが傾いて上昇しても、ケージ部がハウジングの上隔壁に干渉することがないので、閉弁シール性が確実となる。
請求項6記載の発明にあっては、ハウジングの上隔壁が弁座の周囲では高く、そこから続く壁面を低くした関係で、フロートバルブが傾いて上昇した時には、リテーナのケージ部がハウジングの上隔壁に干渉することを最大限防止できると共に、弁座付近に付着する燃料が開弁の瞬間に吸い込まれて、弁座から漏れ出ることを防止できる。
請求項記載の発明にあっては、フロートバルブの外周側面には、複数のガイドリブがリテーナのフランジ部の外周厚さを超えて延びており、同上面外周縁に環状の凸リムを形成して、該凸リムで上記各ガイドリブを連結して、該外周の凸リムと中央の凸段部との間に画成される凹部内にリテーナを入り込ませる関係で、リテーナ自体はハウジングの内面に接せず、フロートバルブのみがガイドリブを介してハウジングの内面に接するので、フロートバルブの上下動が滑らかとなると共に、各ガイドリブは環状の凸リムで強固に連結されるので、破損する恐れがない。又、リテーナはフロートバルブ側から分離しにくい。
請求項記載の発明にあっては、フロートバルブの上面中央の凸段部の周囲には凹部が形成され、リテーナのフランジ部が該凹部内に溶着により固定される関係で、フロートバルブとリテーナ間に気密な空気室を画成でき、しかも、この空気室を最大限上方に位置されられる結果、フロートバルブの浮力中心は可及的に上となり、重心は下となるので、自動車が通常の姿勢を保っている時は、フロートバルブは傾きにくく、ハウジングの内面との磨耗を防止できる。
請求項記載の発明にあっては、弁板をエラストマー製の上層部と金属製又は樹脂製の下層部とから一体に成形して、下層部の下面に弁板の揺動を促す突起を設けた関係で、弁体自体が膨潤しにくくなると共に、下層部の突起でフロートバルブの凸段部表面が削られる恐れはあるが、その削れ具合は一様ではないので、弁体の揺動運動を長期間に亘り持続できる。
本発明は、燃料タンクの内部に画成される室内にフロートバルブを上下動可能に配設して、該フロートバルブで、外部と連通する燃料タンクの弁座を開閉する燃料漏れ防止弁を前提として、フロートバルブの上面中央に上方へ隆起する凸段部を形成する一方、フロートバルブの上面側に固定されるリテーナを備え、該リテーナは、フロートバルブの上面を覆うフランジ部と、該フランジ部から立ち上がって上記フロートバルブの凸段部との間に収納空間を画成するケージ部とを有して、該ケージ部で画成される収納空間内に上記燃料タンクの弁座を開閉する弁板を揺動可能に収納すると共に、当該収納空間は、その上方において上記弁座と対向する部位が開放され、その下方において上記リテーナのフランジ部の上面と連通孔を介して連通することにより、閉弁特性を安定させようとするものである。
以下、本発明を図示する好適な実施例に基づいて詳述すれば、まず、第一実施例に係る燃料漏れ防止弁は、図1・図2に示す如く、その基体となるハウジング1の内部にフロートバルブ室2とリリーフバルブ室3とを夫々独立して画成して、前者のフロートバルブ室2に対しては、後述するリテーナ20を溶着したフロートバルブ4を上下動可能に配設して、該フロートバルブ4をスプリング5のばね圧で上方に付勢し、後者のリリーフバルブ室3に対しては、リリーフバルブ6を上下動可能に配設して、その室隔壁に燃料タンクと連通する状態をもって開設された排気口7をスプリング8のばね圧で常時閉塞する構成となっている。尚、図中、9はハウジング1の上部側に装着される上キャップ、10は同ハウジング1の下部側に装着される下キャップである。
そして、ハウジング1に関しては、図3にも示す如く、フロートバルブ室2の上隔壁に接続管11を介して外部と連通する弁座12を形成するに際して、その上隔壁を弁座12の周囲では高く、そこから続く壁面を徐々に低くする構成となっている。この為、フロートバルブ4が傾いて上昇した時には、後述するリテーナ20のケージ部22がハウジング1の上隔壁に干渉することを最大限防止できる。従って、弁座12自体は上隔壁から下方へ突出する形態を呈することとなる。
フロートバルブ4に関しては、図4にも示す如く、その上面中央に上方に隆起する円柱状の凸段部13を形成すると共に、該凸段部13の周囲に所定の深さを有する環状の空気室14を形成する一方、外周側面に後述するリテーナ20のフランジ部21の外周厚さを超えて上方へ延びる複数のガイドリブ15を等間隔をおいて形成すると共に、上面外周縁に環状の凸リム16を連続して形成して、該凸リム16で上記各ガイドリブ15を連結し、且つ、この外周の凸リム16と中央の凸段部13との間に画成される凹部17内に後述するリテーナ20のフランジ部21を入り込ませて、当該フランジ部21を凹部17内に溶着して固定することにより、上記空気室14を気密にできる構成となっている。
従って、この気密な空気室14は、フロートバルブ4に対して最大限上方に位置されられる結果、フロートバルブ4の浮力中心は可及的に上となり、重心は下となるので、自動車が通常の姿勢を保っている時は、フロートバルブ4は傾きにくく、ハウジング1の内面との磨耗を防止できる。又、フロートバルブ4の凸段部13の付け根に後述するリテーナ20のフランジ部21に開設された取付孔24に係入する位置決めピン18を設けると共に、フロートバルブ4の下部側には、重量の軽量化のための複数の切欠窓19を設けるものとする。
リテーナ20に関しては、図5にも示す如く、上記フロートバルブ4の上面を覆う円盤状のフランジ部21と、該フランジ部21の中央から立ち上がって上記フロートバルブ4の凸段部13との間に後述する弁体26を揺動可能に収納する収納空間23を画成するケージ部22とを備えさせて、フランジ部21に対しては、上記位置決めピン18を係入する複数の取付孔24を開設し、ケージ部22に対しては、その頂部が高く、外周部が低くなるような形態を積極的に付与して、該外周部に上記収納空間23を燃料タンク1の内部と連通させる複数の連通孔25を開設すると共に、ケージ部22の上側内面を、弁体26の包絡線に対して外から内に向けて交叉するように傾ける構成となっている(図9参照)。
又、このリテーナ20とフロートバルブ4の関係は、既述したように、フロートバルブ4の凹部17内にリテーナ20のフランジ部21が溶着されて、図6に示す如く、両者4・20が一体化されるものではあるが、斯かる状態の下で、図7に示す如く、フロートバルブ4の凸段部13の高さは、ケージ部22に開設された連通孔25の下縁の高さと等しいか或いは高く、ケージ部22の連通孔25の下縁の高さは、フランジ部21の上面の高さと等しいか或いは高く設定すると共に、フロートバルブ4の凸段部13の高さは、リテーナ20のフランジ部21の厚さよりも大きく設定するものとする。
従って、第一実施例にあっては、上記した高低差を伴う連通孔25の作用で、例え、収納空間23内に燃料が溜まろうとしても、燃料は、連通孔25を経てリテーナ20のフランジ部21の上面からハウジング1を経て燃料タンク1の内部に排出されるので、従来の如く、溜まった燃料で、フロートバルブ4自体が重くなって、閉弁特性にバラツキが生じる心配がなくなる。しかも、この場合には、収納空間23内に溜まろうとする全ての燃料を排出できると共に、収納空間23から広い範囲に亘って流出されるので、速やかに排出できる利点がある。
弁体26に関しては、図8にも示す如く、エラストマー製の上層部26aと金属製又は樹脂製の下層部26bとから一体に成形して、該硬質の下層部26bの下面にフロートバルブ4の凸段部13表面に接触して弁体26自体の揺動を促す突起27を一体に設ける構成となっている。従って、弁体26が膨潤しにくくなることは言うまでもないが、特に、下層部26bの突起27でフロートバルブ4の凸段部13表面が削られる恐れはあるが、この削れ具合は一様ではないので、弁体26の揺動運動を長期間に亘り持続できることとなる。
依って、斯かる構成の燃料漏れ防止弁にあっても、燃料タンク(図示せず)の上部側に設置されて、その使用に供せられることとなるが、この状態において、常時は、図1に示す如く、フロートバルブ4がハウジング1のフロートバルブ室2内で下降しているので、フロートバルブ室2の上隔壁に形成された弁座12が開放されて、燃料タンク内の燃料蒸気をハウジング1に設けられている接続管11からキャニスターを経て外部へ放出する結果、これにより、燃料タンク内圧が異常に上昇することを有効に防止できる。
そして、今仮に、自動車が旋回などして、燃料タンク内の燃料が、ハウジング1や下キャップに開設された通孔を経てフロートバルブ室2内に達すると、図2に示す如く、その浮力とスプリング5の付勢ばね圧により、フロートバルブ4が自動的に上昇して、ハウジング1の上隔壁に開設された弁座12をリテーナ20のケージ部22内に進入させて、該ケージ部22で画成される収納空間23内に揺動可能に設けられている弁体26で弁座12を閉塞するので、これにより、燃料漏れが確実に防止できる。
又、燃料がフロートバルブ室2から流出すると、今度は、フロートバルブ4が浮力を失って、フロートバルブ室2内でリテーナ20を伴って下降することとなるが、特に、この場合に、収納空間23内に燃料が溜まろうとしても、燃料は、上記した各連通孔25を経てリテーナ20のフランジ部21の上面から燃料タンク1の内部に排出されるので、従来の如く、溜まった燃料で、フロートバルブ4自体が重くなって、閉弁特性にバラツキが生じる恐れがなくなる。しかも、収納空間23内に溜まろうとする全ての燃料を排出できると共に、収納空間23から広い範囲に亘って流出されるので、速やかに排出することが期待できる。
尚、フロートバルブ4が浮力により弁座12を閉塞した状態の下で、燃料タンクの内圧が高まると、今度は、この燃料タンクの内圧で、リリーフバルブ室3のリリーフバルブ6がスプリング8のばね圧に抗して上昇して、排気口7を開放して燃料蒸気を外部へ逃がすので、これにより、内圧に起因した燃料タンクの破損をも併せて防止できる。
更に、第一実施例にあっては、リテーナ20のケージ部22は、その頂部が高く、外周部が低くなっており、且つ、これと対応するハウジング1の上隔壁は、弁座12の周囲で高く、そこから続く壁面が低くなっているので、例え、フロートバルブ4が傾いて上昇しても、ケージ部22はハウジング1の上隔壁に干渉することがないので、閉弁シール性が確実となると共に、フロートバルブ4が傾いて上昇した時には、リテーナ20のケージ部22がハウジング1の上隔壁に干渉することを最大限防止できると共に、弁座12付近に付着する燃料が開弁の瞬間に吸い込まれて、弁座12から漏れ出ることを防止できる。
又、第一実施例にあっては、リテーナ20のケージ部22の上側内面を弁体26の包絡線に対して外から内に向け交叉するように傾けているので、弁体26の横方向への移動に対しては、小さな隙間しか生じないので、弁体26のガタツキを防止でき、弁体26の傾きに対しては、図9に示す如く、大きな角度までその傾きを許容できるので、弁体26が積極的に揺動して、閉弁シール性が良好となる。
次に、第二実施例に係る燃料漏れ防止弁を説明すると、既述した第一実施例のものは、連通孔25を介して燃料をリテーナ20のフランジ部21上面から燃料タンク1の内部に排出させたものであるが、この第二実施例のものは、図10・図11に示す如く、リテーナ20のケージ部22の内面からフランジ部21の下面に沿って、4本の連通路28を放射状に形成して、該各連通路28を介して収納空間23を燃料タンク1の内部と連通させる構成なしたものである。
依って、第二実施例にあっても、例え、収納空間23内に燃料が溜まろうとしても、全ての燃料は、この各連通路28から燃料タンク1の内部に排出されるので、やはり、従来の如く、溜まった燃料で、フロートバルブ4自体が重くなって、閉弁特性にバラツキが生じる恐れがなくなる訳である。尚、その他の構成・作用効果は、上記第一実施例と同様であるので、ここでは、その説明を省略する。
本発明に係る燃料漏れ防止弁は、フロートバルブの凸段部とリテーナのケージ部とで画成される収納空間内に燃料が溜まろうとしても、燃料は、連通孔又は連通路を経て燃料タンクの内部へ全て排出されて、閉弁特性にバラツキが生じる心配がなくなるので、これを自動車の燃料タンクに応用すれば、頗る好都合なものとなる。

本発明の第一実施例に係る燃料漏れ防止弁をその弁座を開放した状態で示す断面図である。 同燃料漏れ防止弁をその弁座を閉塞した状態で示す断面図である。 ハウジングを上キャップとリリーフバルブを装着した状態で示す断面図である。 (A)はフロートバルブを示す斜視図、(B)は同断面図である。 (A)はリテーナを示す斜視図、(B)は同正面図、(C)は同断面図である。 フロートバルブとリテーナを一体化した状態で示す斜視図である。 フロートバルブとリテーナを一体化した状態で示す要部断面図である。 弁体を示す断面図である。 弁体がその包絡線に沿って傾斜した状態を示す要部説明図である。 本発明の第二実施例に供されるリテーナを示す斜視図である。 同リテーナをフロートバルブに固定した状態を示す要部断面図である。
符号の説明
1 ハウジング
2 フロートバルブ室
3 リリーフバルブ室
4 フロートバルブ
5 スプリング
6 リリーフバルブ
7 排気口
8 スプリング
9 上キャップ
10 下キャップ
11 接続管
12 弁座
13 凸段部
14 空気室
15 ガイドリブ
16 凸リム
17 凹部
18 位置決めピン
19 切欠窓
20 リテーナ
21 フランジ部
22 ケージ部
23 収納空間
24 取付孔
25 連通孔
26 弁体
26a 上層部
26b 下層部
27 突起
28 連通路

Claims (9)

  1. ハウジングの内部に画成される室内にフロートバルブを上下動可能に配設して、該フロートバルブで、外部と連通するハウジングの弁座を開閉する燃料漏れ防止弁において、上記フロートバルブの上面中央に上方へ隆起する凸段部を形成する一方、フロートバルブの上面側に固定されるリテーナを備え、該リテーナは、フロートバルブの上面を覆うフランジ部と、該フランジ部から立ち上がって上記フロートバルブの凸段部との間に収納空間を画成するケージ部とを有して、該ケージ部で画成される収納空間内に上記ハウジングの弁座を開閉する弁板を揺動可能に収納すると共に、当該収納空間は、その上方において上記弁座と対向する部位が開放され、その下方において上記リテーナのフランジ部の上面と連通孔を介して連通していることを特徴とする燃料漏れ防止弁。
  2. フロートバルブの凸段部の高さは、ケージ部に設けられた連通孔の下縁の高さと等しいか或いは高く、ケージ部の連通孔の下縁の高さは、リテーナのフランジ部の上面の高さと等しいか或いは高いことを特徴とする請求項1記載の燃料漏れ防止弁。
  3. フロートバルブの凸段部の高さは、リテーナのフランジ部の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項2記載の燃料漏れ防止弁。
  4. ハウジングの内部に画成される室内にフロートバルブを上下動可能に配設して、該フロートバルブで、外部と連通するハウジングの弁座を開閉する燃料漏れ防止弁において、上記フロートバルブの上面中央に上方へ隆起する凸段部を形成する一方、フロートバルブの上面側に固定されるリテーナを備え、該リテーナは、フロートバルブの上面を覆うフランジ部と、該フランジ部から立ち上がって上記フロートバルブの凸段部との間に収納空間を画成するケージ部とを有して、該ケージ部で画成される収納空間内に上記ハウジングの弁座を開閉する弁板を揺動可能に収納すると共に、当該収納空間は、その上方において上記弁座と対向する部位が開放され、その下方において上記リテーナのケージ部の内面からフランジ部の下面に亘り連続して形成された連通路を介して燃料タンクの内部と連通していることを特徴とする燃料漏れ防止弁。
  5. リテーナのケージ部は、その頂部が高く、外周部が低いことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の燃料漏れ防止弁。
  6. ハウジングの上隔壁は、弁座の周囲で高く、そこから続く壁面を低くしたことを特徴とする請求項5記載の燃料漏れ防止弁。
  7. フロートバルブの外周側面には、複数のガイドリブがリテーナのフランジ部の外周厚さを超えて延びていると共に、上面外周縁に環状の凸リムを形成して、該凸リムで上記各ガイドリブを連結して、該外周の凸リムと中央の凸段部との間に画成される凹部内にリテーナが入り込むことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の燃料漏れ防止弁。
  8. フロートバルブの上面中央の凸段部の周囲には凹部が形成され、リテーナのフランジ部は該凹部内に溶着により固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の燃料漏れ防止弁。
  9. 弁板は、エラストマー製の上層部と金属製又は樹脂製の下層部とから一体に成形されて、下層部の下面に弁板の揺動を促す突起を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の燃料漏れ防止弁。
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