JP5996641B2 - フロート弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の燃料タンクに取付けられ、カットバルブや満タン規制バルブ等に用いられるフロート弁装置に関する。
例えば、自動車の燃料タンクには、自動車が旋回したり傾いたりしたときに、燃料タンク内の燃料が、燃料タンク外へ漏れるのを防止するカットバルブや、給油時に給油量の上限値で給油を停止させるための満タン規制バルブ等が取付けられている。
上記バルブとしては、開口を有する隔壁を介して、フロート室及び通気室が設けられたハウジングと、該ハウジングのフロート室内に昇降可能に配置されたフロート弁とを備えるフロート弁装置が用いられている。そして、燃料タンク内の燃料液面に応じて、フロート弁が昇降し、隔壁の開口を開閉することで、燃料漏れ防止や満タン規制が図られるようになっている。
また、自動車の燃料タンクとしては、樹脂製又は金属製のものが用いられているが、特に樹脂製の燃料タンクに対しては、燃料タンクに溶着可能な樹脂からなるキャップを、タンク上壁の開口部に溶着し、該キャップにハウジングを装着させることで、燃料タンクにフロート弁装置を取付ける構造のものが広く用いられている。
例えば、下記特許文献1には、連通口を有する隔壁が形成され、内部にフロート室が形成されたハウジング本体と、該ハウジング本体の上部に装着される上部キャップと、前記ハウジング本体のフロート室内に昇降可能に配置されたフロート弁と、ハウジング本体及び上部キャップの間に介装されて、それらの隙間をシールするシールリングとを備えたフロート弁装置が記載されている。
このフロート弁装置について図9を参照して説明すると、ハウジング本体100は、円筒状の側壁101と、該側壁101の上方を閉塞する上壁102と、該上壁102の中央から膨出した膨出部103とを備え、前記膨出部103は、連通口104aを設けた隔壁104と、筒状の側壁105とを有しており、この側壁105の外周には、段部106を介してシールリング外周に当接する筒状壁107が立設されている。
一方、上部キャップ110は、略円筒状の収容部111を有し、この収容部111の下端からシールリング120内周に当接するシールリング当接壁112が延出しており、その外周に段部113を介して、前記筒状壁107の外周に当接する周壁115が設けられており、更に周壁115の下端からは枠状の係合片117が突設されている。
そして、前記係合片117をハウジング本体100の突起108に係合させることで、シールリング120がシールリング当接壁112及び筒状壁107により挟持された状態て、ハウジング本体100に上部キャップ110が装着されるようになっている。
また、上部キャップ110は燃料タンク1に溶着可能で樹脂で形成されている。
特開2010−100117号公報
上記特許文献1記載のフロート弁装置では、シールリング120の内側に、上部キャップ110のシールリング当接壁112及びハウジング本体100の側壁105が配置され、同シールリング120の外側に、ハウジング本体100の筒状壁107及び上部キャップ110の周壁115が配置され、合計で4層の壁部が設けられている。このように、シールリング120の内外に複数の壁部が設けられているので、ハウジング本体100のフロート室の内径を確保しにくくなり、フロート弁の外径を大きくすることは難しい。このため、フロート弁の上下方向の長さを長くしてフロート弁の重量及び浮力を確保する必要があり、その結果、フロート弁が連通口を閉塞するときの燃料高さ(ロックポイント)が低くなり、タンク内への燃料充填量が少なくなるという不都合が生じる。
したがって、本発明の目的は、フロート室の内径をなるべく大きく確保して、その内部に配置されるフロート弁の外径を大きくすることができる、フロート弁装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のフロート弁装置は、全体として筒状をなし、内部にフロート室が形成され、上部に第1通気孔を有する隔壁が形成された樹脂製のボディと、前記ボディの上部に装着されて、前記隔壁との間に通気室を形成すると共に、該通気室をキャニスタに連通させる開口を有し、燃料タンクに溶着可能な樹脂からなるキャップと、前記フロート室内に昇降可能に収容され、燃料液面の上昇によって浮上して前記第1通気孔を閉塞するフロート弁とを備え、前記ボディの周壁の上部外周に環状のシール部材が配置され、該シール部材の外周に前記キャップから延出された筒状壁が当接し、該筒状壁の更に外周に前記ボディから延出された押え壁が当接しており、該押え壁は、前記筒状壁を介して前記シール部材と対向するように、前記周壁の上部に配置されており、前記筒状壁の下縁部から延出された係合片が、前記ボディの周壁に形成された係合部に係合して、前記キャップが前記ボディに連結されていることを特徴とする。
本発明のフロート弁装置においては、前記ボディの隔壁には、該ボディの周壁側に偏心した位置に第2通気孔が形成されており、この第2通気孔を通気室内側から塞ぐボール弁と、該ボール弁を前記第2通気孔周縁に向けて押圧するスプリングとで構成されるリリーフ弁が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、ボディの周壁の上部外周と、キャップから延出された筒状壁との間に配置された環状のシール部材によって、ボディとキャップとの接続部をシールすることができる。また、前記キャップのフランジ部を燃料タンクに形成された取付け孔の表側周縁に溶着することにより、フロート弁を燃料タンクに取付けることができる。
そして、環状のシール部材を保持するためにその内外に配置される壁部が、ボディの周壁と、キャップから延出された筒状壁と、ボディから延出された押え壁との合計3層になるので、前述した従来技術の構造よりも1層少なくすることができ、それによってボディ周壁の外径を大きくとることができる。その結果、フロート室の内径を大きくとることができ、フロート弁の外径を大きくして、第1通気孔がフロート弁で閉塞されるときの燃料高さ(ロックポイント)を高くして、樹脂タンク内への燃料充填量を大きくすることができる。
本発明に係るフロート弁装置の一実施形態を示す分解斜視図である。 図1のA−A矢示線において切断した場合の、キャップ及びボディ本体の断面図である。 本発明に係るフロート弁装置において、フロート弁体が下降したときの断面図である。 同フロート弁装置において、フロート弁体が上昇したときの断面図である。 本発明に係るフロート弁装置の他の実施形態を示す分解斜視図である。 図5のB−B矢示線において切断した場合の、キャップ及びボディ本体の断面図である。 図5のB−B矢示線における断面図である。 図5のC−C矢示線における断面図である。 従来のフロート弁装置の断面図である。
以下、図1〜4を参照して、本発明に係るフロート弁装置の一実施形態について説明する。
図1及び図3に示すように、このフロート弁装置10は、内部にフロート室R1を有する筒状のボディ15と、このボディ15の上部に装着されると共に、樹脂製の燃料タンク1の開口部3に溶着されるキャップ50と、前記フロート室R1内に昇降可能に配置されたフロート弁70と、ボディ15の上部及びキャップ50の隙間をシールする、ゴムや弾性エラストマー等からなる、環状のシール部材90とから主として構成されている。
前記ボディ15は、筒状のボディ本体20と、該ボディ本体20の下方に装着される蓋体40とから構成されており、これらのボディ本体20と蓋体40とにより画成される内部空間が、燃料タンク1の内部に連通するフロート室R1(図3参照)をなしている。
前記ボディ本体20は、下方が開口した略円筒状の周壁21を有しており、また、この周壁21の上方部分21a(以下、「周壁上部21a」)は、段状のシール部材配置部23を介して縮径した形状をなしており、前記シール部材90は、この周壁上部21aの外周に配置されるようになっている。
また、周壁上部21aには隔壁25が連結されている。この実施形態の隔壁25は、前記フロート室R1に連通する第1通気孔27aが形成された中央部27と、該中央部27の周縁から斜め下方に傘状に広がり、前記周壁上部21aに連結される傾斜部29とからなる。
周壁21の上方であってシール部材配置部23の周縁からは、環状のフランジ部31が半径方向外方に向けて延設されている。このフランジ部31の、周壁21に隣接した位置には、周方向に均等な間隔をあけて複数の挿通孔31aが形成されている(図2参照)。また、フランジ部31の、前記挿通孔31aの表側外周縁からは、前記周壁上部21aに対して同心状に、円筒状をなした押え壁33が立設されている。
更に周壁21の上部外周であって、前記挿通孔31aに整合した位置には、突起状をなした係合部35が周方向に均等な間隔で複数突設されている。また、周壁21の上部外周には、燃料の通路となる透孔37が、フロート室R1に連通して複数形成されている。更に、周壁21の下方外周には、複数の係止突起39が突設されている。
一方、蓋体40は有底円筒状をなしており、その外周に複数の係止孔41が形成されており、また、蓋体40の底面には、燃料を通過可能な透孔43が複数形成されている。そして、これらの係止孔41にボディ本体20の係止突起39を係止することで、ボディ本体20の下方開口部に蓋体40が装着されるようになっている。
上記のボディ本体20及び蓋体40は、例えば、ポリオキシメチレン(POM)、脂肪族ポリアミドや芳香族ポリアミド等のポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタート(PBT)などの、燃料による膨潤性が低い樹脂で形成されている。
上記ボディ本体20の上部にはキャップ50が装着されるようになっており、このキャップ50とボディ本体20の隔壁25との間に、燃料タンク1の外部に連通する通気室R2が形成されるようになっている。
このキャップ50は、円形状の天井壁51と、該天井壁51の周縁から下方に向けて突設された環状の側壁53と、該側壁53の下端外周から、段状の係止部55を介して半径方向外方に向けて延設したフランジ部57とを有している。前記係止部55には、ボディ本体20の周壁上部21aが嵌合するようになっている(図3参照)。また、前記側壁53の所定位置には開口53aが形成され、この開口53aの表側周縁からは接続管59が突設されており、この接続管59には、燃料タンク外部に配置される図示しないキャニスタに連通するチューブ等が接続されるようになっている。
前記フランジ部57の外側周縁からは、下方に向かって環状をなした溶着部57aが突設されており、この溶着部57aが燃料タンク1の開口部3の表側周縁に溶着する部分となっている(図3参照)。この溶着部57aの内側周縁には、ボディ本体20のフランジ部31の周縁部が係合する、環状の係合段部57bが形成されている。
前記フランジ部57の下面側の内側周縁部には、環状のシール部材90が配置されるシール部材配置部61が設けられており、このシール部材配置部61の外周に、円筒状をなした筒状壁63が下方に向けて突設されている。図3に示すように、前記筒状壁63の内周に前記シール部材90が配置されると共に、同筒状壁63の外周に前記ボディ15の押え壁33が当接するようになっている。
また、上記筒状壁63の下縁部からは、周方向に均等な間隔をあけて、複数の係合片65が下方に向けて延設されている。各係合片65には、前記ボディ本体20の係合部35に係合する係合孔65aが設けられている。
更にフランジ部57の下面側であって、前記筒状壁63の外周には、所定深さの嵌合凹部67が形成されており、この嵌合凹部67に前記ボディ本体20の押え壁33の上端部が嵌合するようになっている(図3参照)。
上記キャップ50は、樹脂製の燃料タンク1に溶着可能で、かつ、前記ボディ15よりも燃料による膨潤性が高い樹脂、例えば、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等のオレフィン系の樹脂などから形成されている。
上記ボディ15のフロート室R1内に昇降可能に配置されるフロート弁70は、図1に示すように、上方に向かって次第に縮径した略円筒形状の弁本体71と、この弁本体71の上面中央から、上方に向かって次第に縮径するように突出し、前記ボディ本体20の第1通気孔27aに接離する弁頭73とを有している。また、弁本体71の外周及び弁頭73の外周には、周方向に均等な間隔でガイドリブ75,77が突設されている。更に弁本体71の下面中央には、スプリング配置用の凹部71aが形成されている(図3参照)。
上記フロート弁70は、その凹部71aにスプリング80が収容された状態で、ボディ15のフロート室R1内に収容され、燃料が浸漬していない状態では、自重によってスプリング80を圧縮して、蓋体40の底部上に載置され、ボディ15の隔壁25の第1通気孔27aが開いた状態に保持される(図3参照)。そして、燃料タンク内の燃料液面が上昇し、フロート弁70が燃料に所定高さ以上浸漬されると、スプリング80の付勢力にフロート弁70自体の浮力が加わって、フロート弁70が上昇し、その弁頭73が第1通気孔27aを閉塞するようになっている(図4参照)。
次に、本発明のフロート弁装置の作用効果について説明する。
まず、ボディ15のボディ本体20の上部にキャップ50を装着させる手順について説明する。すなわち、ボディ本体20の周壁上部21aの外周にシール部材90を配置するか、又は、キャップ50の筒状壁63の内周にシール部材90を配置した後、キャップ50の複数の係合片65を、ボディ本体20の複数の挿通孔31aに整合させて、ボディ本体20に対してキャップ50を押し込む。
そして、ボディ本体20の周壁上部21aの上端部がキャップ50の係止部55に嵌合し、シール部材90がボディ本体20の周壁上部21aとキャップ50の筒状壁63とで挟み込まれて、周壁上部21aと筒状壁63の間がシールされると共に、ボディ本体20の押え壁33がキャップ50の筒状壁63の外周に当接し、かつ、同押え壁33の上端部がキャップ50の嵌合凹部67に嵌合し、更に、ボディ本体20のフランジ部31の周縁部がキャップ50の係合段部57bに係合し、キャップ50の係合片65の係合孔65aにボディ本体20の係合部35が係合することで、ボディ本体20にキャップ50が装着される(図3参照)。この状態でシール部材90は、キャップ50のシール部材配置部61及びボディ本体20のシール部材配置部23の間に配置されると共に、その内周がボディ本体20の周壁上部21aの外周に当接し、外周がキャップ50の筒状壁63の内周に当接した状態で配置されるようになっている。
次いで、樹脂製の燃料タンク1の開口部3に、フロート弁装置10をボディ本体20側から挿入し、燃料タンク1の開口部3の表側周縁にキャップ50のフランジ部57の溶着部57aを溶着することで、図3に示すように、燃料タンク1にフロート弁装置10を取付けることができる。
そして、車両が旋回したり大きく傾いたりして、燃料タンク1内の燃料液面が上昇し、フロート弁70に燃料が所定高さ以上浸漬すると、スプリング80及びフロート弁70自体に生じる浮力によって、フロート弁70が浮き上がり、図4に示すように、その弁頭73がボディ15の第1通気孔27aの下方内周に当接して同第1通気孔27aが閉塞されるので、燃料が第1通気孔27aを通って通気室R2内に流入することが阻止されて、燃料タンク1の外部への燃料漏れを防止することができる。
上記のように燃料タンク1内で燃料が揺動したり、燃料タンク1内で燃料蒸気が発生したりして、燃料(液体燃料や燃料蒸気)がキャップ50に接触すると、キャップ50が膨潤する傾向にある。キャップ50の中でも、特にシール部材90の外周に当接して、これを支持する筒状壁63が拡径すると、筒状壁63がシール部材90から離れる虞れがあるが、筒状壁63の外周にはボディ本体20の押え壁33が当接して、筒状壁63の拡径を防ぐので、筒状壁63とシール部材90とを更に密着した状態に維持することができ、ボディ本体20とキャップ50とのシール性を向上させることができる。
そして、図3に示すように本フロート弁装置10においては、シール部材90を保持するために、その内外に配置される壁部が、シール部材内側に配置されたボディ本体20の周壁上部21aと、シール部材外側に配置されたキャップ50の筒状壁63と、同じくシール部材外側に配置されたボディ本体20の押え壁33との、合計で3層となっており、図9に示す従来構造のフロート弁装置におけるシールリング保持用壁部よりも1層少なくすることができるので、ボディ本体20の周壁21の外径を大きくとることができる。その結果、ボディ15内に形成されるフロート室R1の内径を大きくとることができるので、このフロート室R1内に収容されるフロート弁70の外径を大きくすることができ、フロート弁70が上昇して、ボディ15の第1通気孔27aが閉塞されるときの、燃料高さ(ロックポイント)を高く確保することでき、燃料タンク1内への燃料充填量を多くすることができる。
図5〜8には、本発明に係るフロート弁装置の他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態のフロート弁装置10aは、フロート弁70に加えて、燃料タンク1内の燃料蒸気を通気室R2へと排出するリリーフ弁81を備える点で、前記実施形態のフロート弁装置10と異なっている。
すなわち、図6に示すように、ボディ本体20aの上方を閉塞する隔壁25aは、第1通気孔27aを設けた中央部27と、該中央部27の周縁から斜め下方に傘状に広がる傾斜部29と、該傾斜部29の下端から、前記周壁上部21aの内側に同心状に設けられた円筒状の内壁28と、該内壁28の周縁から環状に広がって、前記周壁上部21aの下端内周に連結した底部30とから構成されている。
また、図8に示すように、前記底部30の周方向所定位置には、フロート室R1に連通する第2通気孔30aが形成されており、この第2通気孔30aの上方側(通気室R2側)に、リリーフ弁81が配設されている。このリリーフ弁81は、第2通気孔30aの通気室R2側に配置されて、同第2通気孔30aの周縁に接離するボール弁83と、該ボール弁83を第2通気孔30a周縁に向けて押圧するスプリング85とで構成されている。
図5に示すように、前記底部30の、第2通気孔30aの両側周縁からは、柱状部32,32が突設されており、これに弁支持部材87が取付けられるようになっている。この弁支持部材87は略長板状をなし、その両端に嵌合孔87a,87aがそれぞれ形成されていると共に、中間部からピン状のバネ支持部87bが垂設されている。そして、嵌合孔87a,87aに柱状部32,32を嵌合させることで、バネ支持部87b外周にリリーフ弁81のスプリング85を支持した状態で、ボディ本体20に弁支持部材87が取付けられるようになっている(図8参照)。
一方、キャップ50aは、接続管59とは反対側の側壁54が傾斜した形状をなしており、この側壁54の内周面であって、ボディ本体20aの隔壁25aの上端部に隣接する位置には、通気路保持段部54aが形成されている。
この実施形態によれば、フロート弁70が上昇して、ボディ15の第1通気孔27aが閉塞された状態で、更に燃料タンク1内の圧力が上昇したとき、ボール弁83がスプリング85の付勢力に抗して第2通気孔30aから離れて、第2通気孔30aが開くので、燃料タンク1の燃料蒸気を通気室R2側へと排出して、燃料タンク1内の圧力を低減することができる。
また、前記第1実施形態と同様に、環状のシール部材90を保持するためにその内外に配置される壁部の数を減らしたことにより、フロート室R1並びに通気室R2の内径を大きくとることができ、リリーフ弁81を配置するスペースを確保しつつ、フロート弁70の外径をできるだけ大きくすることができる。
更に本実施形態では、キャップ50aの傾斜した側壁54の内周面に、通気路保持段部54aを設けたので、ボディ本体20aの上部にキャップ50aが装着された状態で、キャップ50aに予期し得ない大きな荷重が付与されても、ボディ本体20aの隔壁25の上端部が前記通気路保持段部54aに当接して、その荷重を受け止めて、キャップ50aの天井壁51とボディ本体20aの隔壁25aとの間の隙間を確保することができ、通気室R2における燃料や空気の通路を確実に保持することができる。
1 燃料タンク
10,10a フロート弁装置
15 ボディ
20,20a ボディ本体
21 周壁
21a 周壁上部
25,25a 隔壁
27a 第1通気孔
30a 第2通気孔
40 蓋体
50,50a キャップ
53a 開口
63 筒状壁
65 係合片
70 フロート弁
80 スプリング
81 リリーフ弁
83 ボール弁
85 スプリング

Claims (2)

  1. 全体として筒状をなし、内部にフロート室が形成され、上部に第1通気孔を有する隔壁が形成された樹脂製のボディと、
    前記ボディの上部に装着されて、前記隔壁との間に通気室を形成すると共に、該通気室をキャニスタに連通させる開口を有し、燃料タンクに溶着可能な樹脂からなるキャップと、
    前記フロート室内に昇降可能に収容され、燃料液面の上昇によって浮上して前記第1通気孔を閉塞するフロート弁とを備え、
    前記ボディの周壁の上部外周に環状のシール部材が配置され、該シール部材の外周に前記キャップから延出された筒状壁が当接し、該筒状壁の更に外周に前記ボディから延出された押え壁が当接しており、該押え壁は、前記筒状壁を介して前記シール部材と対向するように、前記周壁の上部に配置されており、
    前記筒状壁の下縁部から延出された係合片が、前記ボディの周壁に形成された係合部に係合して、前記キャップが前記ボディに連結されていることを特徴とするフロート弁装置。
  2. 前記ボディの隔壁には、該ボディの周壁側に偏心した位置に第2通気孔が形成されており、この第2通気孔を通気室内側から塞ぐボール弁と、該ボール弁を前記第2通気孔周縁に向けて押圧するスプリングとで構成されるリリーフ弁が設けられている請求項1記載のフロート弁装置。
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