JP6196520B2 - 燃料流出防止弁 - Google Patents

燃料流出防止弁 Download PDF

Info

Publication number
JP6196520B2
JP6196520B2 JP2013208435A JP2013208435A JP6196520B2 JP 6196520 B2 JP6196520 B2 JP 6196520B2 JP 2013208435 A JP2013208435 A JP 2013208435A JP 2013208435 A JP2013208435 A JP 2013208435A JP 6196520 B2 JP6196520 B2 JP 6196520B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
fuel
valve
wall portion
cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013208435A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015071983A (ja
Inventor
古谷 仁
仁 古谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Piolax Inc filed Critical Piolax Inc
Priority to JP2013208435A priority Critical patent/JP6196520B2/ja
Publication of JP2015071983A publication Critical patent/JP2015071983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6196520B2 publication Critical patent/JP6196520B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
  • Safety Valves (AREA)

Description

本発明は、自動車等の燃料タンクに取付けられ、燃料の流出を防止するための、燃料流出防止弁に関する。
自動車の燃料タンクには、自動車が旋回したり傾いたりしたときに、燃料タンク内の燃料が、燃料タンク外へ漏れるのを防止する燃料流出防止弁が取付けられている。
従来、このような燃料流出防止弁として、下記特許文献1には、下方が開口すると共に、上方に排気孔を設けた筒形弁室と、該筒形弁室内に昇降可能に収容され、上部に弁頭を有するフロート弁と、前記筒形弁室の下方開口に装着されると共に、複数の小孔を有するフィルタと、前記フロート弁を排気孔側に付勢するバネとを有する、燃料流出防止弁が記載されている。
前記フィルタの外周縁からは、取付孔を有する嵌合筒壁が立設されており、一方、筒形弁室の下端外周からは、外向きの爪が突設されている。そして、フィルタの嵌合筒壁が、前記筒形弁室の下端外周に配置され、前記爪が前記取付孔に係合することで、筒形弁室にフィルタが装着されるようになっている。また、前記フィルタは、その中央がやや隆起した形状をなし、該中央部にバネが支持されており、前記フロート弁は、前記バネの上方に配置されている。更に、フィルタには、バネを支持する中央部の外周だけでなく、該中央部にも小孔が設けられている。
そして、燃料が揺動してフロート弁に浸漬すると、その浮力及びバネの付勢力によりフロート弁が上昇し、その弁頭が排気孔を閉塞して、燃料タンク外への燃料流出を防ぐ。また、フロート弁が下降して排気孔が開口した状態で、燃料タンク内の圧力が上昇すると、前記フィルタの小孔、筒形弁室の内部空間及び排気孔を通って、燃料蒸気が燃料タンク外へ排出されるようになっている。
実開平5−30654号公報
上記燃料流出防止弁では、フィルタの中央がやや隆起して、該中央部にバネが支持されていることにより、フロート弁の底壁と、フィルタの中央部外周との間に若干の隙間が設けられるものの、その隙間は、筒型弁室の爪を取付孔に係合させるために設けられたものであって、軸方向に見て極めて短いものである。
その結果、燃料タンク内で燃料が激しく揺動した場合や、走行中の振動等により燃料の飛沫が多量に生じた場合には、フロート弁が上昇して排気孔を閉塞する前に、前記小孔を通じて筒形弁室内に勢いよく燃料が流入してしまって、筒形弁室の排気孔から燃料タンク外へ漏れてしまうおそれがあった。
したがって、本発明の目的は、燃料が揺動した場合等において、ハウジング内に流入する燃料の勢いを弱めて、弁孔から燃料タンク外へ燃料が漏れることを効果的に抑制することができる、燃料流出防止弁を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の燃料流出防止弁は、弁孔が形成された隔壁を介して、下方に燃料タンク内に連通する下方空間、上方に燃料タンク外に連通する上方空間が設けられたハウジングと、該ハウジングの前記下方空間内に昇降可能に配置されたフロート弁と、該フロート弁を、前記隔壁の弁孔に向けて付勢するバネと、前記ハウジングの下方空間の開口部に装着されるキャップとを備え、前記キャップは、前記フロート弁の底面及び前記バネの一端部を支持する第1壁部と、該第1壁部の下方に所定の空間を介して配置された第2壁部とを有しており、各壁部には、前記燃料タンク内に連通する連通孔がそれぞれ形成されていることを特徴とする。
本発明の燃料流出防止弁においては、前記第1壁部と前記第2壁部とは、連結部を介して連結されて一体化されていることが好ましい。
本発明の燃料流出防止弁においては、前記第1壁部と前記第2壁部とは、別体とされていることが好ましい。
本発明の燃料流出防止弁においては、前記第1壁部と前記第2壁部と距離は、5〜20mmとされていることが好ましい。
また、本発明の燃料流出防止弁のもう一つは、弁孔が形成された隔壁を介して、下方に燃料タンク内に連通する下方空間、上方に燃料タンク外に連通する上方空間が設けられたハウジングと、該ハウジングの前記下方空間内に昇降可能に配置されたフロート弁と、該フロート弁を、前記隔壁の弁孔に向けて付勢するバネと、前記ハウジングの下方空間の開口部に装着されるキャップとを備え、前記キャップは、環状の底壁と、該底壁の内周から隆起して該底壁よりも高い位置に形成された上げ底部と、該上げ底部の外周であって前記環状の底壁の上方部分に形成された環状の空間とを有し、前記上げ底部で前記バネの一端部が支持され、前記底壁に前記燃料タンク内に連通する連通孔が形成されており、前記上げ底部には連通孔が形成されていないことを特徴とする。
上記発明の燃料流出防止弁においては、前記環状の空間の、前記キャップの軸方向に沿った長さは、5〜20mmとされていることが好ましい。
上記発明の燃料流出防止弁においては、前記フロート弁の底面には、その中央に前記バネを収容するバネ収容凹部が形成され、同バネ収容凹部の外周側であって、且つ、前記キャップの前記環状の空間に対応した位置に肉抜き凹部が形成されていることが好ましい。
上記発明の燃料流出防止弁においては、前記キャップの環状の底壁には、前記フロート弁の肉抜き凹部の外周側の底面に当接して、同フロート弁の底面を支持する複数の支柱が立設されていることが好ましい。
本発明の燃料流出防止弁によれば、燃料タンク内の燃料が揺動して、キャップの連通孔から勢いよく流入したとしても、キャップ内に設けられた空間によって、その勢いが弱められ、フロート弁によって隔壁の弁孔が閉じられる前に、弁孔を通して上方空間に漏れることを効果的に抑制することができる。
本発明の燃料流出防止弁の、一実施形態を示す分解斜視図である。 同燃料流出防止弁を構成するキャップの、拡大斜視図である。 同燃料流出防止弁の断面図である。 同燃料流出防止弁において、フロート弁が上昇した状態の断面図である。 本発明の燃料流出防止弁の、他の実施形態を示す分解斜視図である。 同燃料流出防止弁を構成するキャップの、拡大斜視図である。 同燃料流出防止弁の断面図である。 本発明の燃料流出防止弁の、更に他の実施形態を示す分解斜視図である。 同燃料流出防止弁を構成するキャップの、拡大斜視図である。 同燃料流出防止弁の断面図である。 傾斜繰り返し試験を示しており、(a)は燃料タンクが水平状態での説明図、(b)は燃料タンクが燃料液面に対して45°傾いた状態での説明図である。
以下、図1〜4を参照して、本発明の燃料流出防止弁の第1実施形態について説明する。
図1及び図3に示すように、この燃料流出防止弁10は、本体20及び該本体20の上方に装着される蓋体30からなるハウジング15を有しており、前記本体20の下方に、別体とされた第1壁部60及び第2壁部70からなるキャップ50が装着されている。
前記本体20は、下方が開口した円筒状の周壁21と、該周壁21の上方を閉塞する隔壁23とを有している。この隔壁23は、上方に向けて次第に縮径した傘状をなし、その中央に弁孔23aが形成されている。そして、本体20の上方に前記蓋体30が装着されることで、ハウジング15の隔壁23より上方に、燃料タンク1の外部に連通する上方空間R1が画成され、本体20の下方に前記キャップ50が装着されることで、ハウジング15の隔壁23より下方に、燃料タンク1の内部に連通する下方空間R2が画成されている(図3参照)。なお、前記弁孔23aは、上方空間R1及び下方空間R2を互いに連通させる部分をなしている。
また、前記本体20の周壁21の上部外周には、蓋体30の環状リブ35が嵌合する環状溝29が形成され、この環状溝29の内周には、段状のシール部材配置部25が形成されている。そして、シール部材配置部25にシール部材25aが配置され、その外側に蓋体30の環状リブ35が挿入さて、本体20と蓋体30とが気密的にシールされるようになっている(図3参照)。
図1に示すように、前記周壁21の上方であって、環状溝29の外周からは、複数の差込孔26aを設けたフランジ部26が延設されている。また、周壁21の上部外周であって、前記差込孔26aに整合した位置に、係止突部21aが形成されている。更に、周壁21の上方寄りの位置には、前記下方空間R2に連通する孔21bが複数形成されている。また、周壁21の下方外周には、複数の係合孔28や切欠き28aが形成されている。
一方、前記蓋体30は、上方が閉塞した略ハット状をなし、前記本体20と併せて前記上方空間R1を画成する頭部31と、該頭部31の周縁から延設したフランジ部32とを有している。前記頭部31の側部からは、上方空間R1に連通する接続管33が延設されており、この接続管33に燃料タンク1の外部に配置される図示しないキャニスタに連通するチューブ等が接続されるようになっている。また、前記フランジ部32の周縁部下方からは、枠状をなした係止片34が複数設けられてる。
そして、前記本体20のシール部材配置部25にシール部材25aを配置した状態で、、蓋体30の係止片34を、本体20のフランジ部26の差込孔26aに差し込んで、係止突部21aに係止させることで、本体20と蓋体30との間がシール部材25aで気密的にシールされた状態で、本体20の上方に蓋体30が装着されるようになっている(図3参照)。
上記ハウジング15の下方空間R2内には、フロート弁40が昇降可能に配置されている。図1及び図3に示すように、この実施形態のフロート弁40は、上方に向けて段階的に縮径するように、外周面が段状をなしている。フロート弁40の上面中央には、上方に向けて次第に縮径する弁頭41が突設されている。この弁頭41が、前記ハウジング15の弁孔23aに接離して、同弁孔23aを開閉するようになっている(図3及び図4参照)。また、フロート弁40の最も拡径した下部外周には、周方向に均等な間隔をあけて、軸方向に沿って伸びる複数のガイドリブ43が突設されている。
更に図3に示すように、フロート弁40の底面には、その中央にバネ46を収容するためのバネ収容凹部45が形成されている。また、フロート弁40の底面であって、前記バネ収容凹部45の外周側には、複数の肉抜き凹部47が、フロート弁40の軸方向に沿って所定長さで形成されている。なお、所定の肉抜き凹部47(ここではフロート弁40の周方向に対向して配置された一対のもの)は、前記フロート弁40の上面を貫通するものとなっている(図1及び図3参照)。
また、バネ46は、フロート弁40のバネ収容凹部45に収容され、その上端部が凹部上面に支持されると共に、その下端部がキャップ50の第1壁部60により支持されるようになっている。そして、フロート弁40は、燃料が浸漬していない状態では、自重によってバネ46を圧縮して、キャップ50上に載置され、前記弁孔23aが開いた状態に保持される(図3参照)。その状態で、燃料タンク1内の燃料液面が上昇し、フロート弁40が燃料に所定高さ以上浸漬されると、バネ46の付勢力にフロート弁40自体の浮力が加わって、フロート弁40が上昇し、その弁頭41が前記弁孔23aを閉塞するようになっている(図4参照)。
図1及び図3に示すように、上記ハウジング15の下方空間R2の開口部に装着されるキャップ50は、第1壁部60と、その下方に所定の空間R3(図3参照)を介して配置される第2壁部70とを有している。
図2を併せて参照すると、前記第1壁部60は、前記ハウジング15の本体20に適合した外径とされた、略円板状の底壁61と、該底壁61の周縁から立設した周壁62とからなり、上方が開口した浅底の円筒状をなしている。前記周壁62の外周には、前記ハウジング15の本体20の係合孔28に係合する複数の係合突起63が突設されていると共に、同本体20の切欠き28aに嵌合する複数の凸部63aが突設されている。
また、前記底壁61の表面(フロート弁40側の面)の中央部には、略十字形状をなしたバネ支持突起64が突設されており、このバネ支持突起64が、前記バネ46の下端部内周に入り込んで、バネ46を安定して支持するようになっている。なお、バネ支持突起64は、半球状や台形状等でもよく、特に限定はされない。
更に前記底壁61の表面には、複数のフロート弁支持突起65が突設されており、フロート弁40を、第1壁部60の表面からやや浮上させた状態で支持するようになっている(図3参照)。この実施形態のフロート弁支持突起65は、矩形板状をなしており、前記周壁62の内周寄りの位置に、周方向に均等な間隔で複数(ここでは4つ)設けられている。なお、フロート弁支持突起65の形状や個数、配置位置等について特に限定はなく、フロート弁40の形状や重量等に応じて適宜設定することができる。
また、第1壁部60の外側周縁の対向した位置には、係合スリット66,66が形成されている。
更に、第1壁部60の底壁61には、燃料タンク1の内部に連通する複数の連通孔67が形成されており、該連通孔67を介して、ハウジング15の下方空間R2及び前記空間R3が互いに連通するようになっている。この連通孔67の内径は、0.6〜3mmであることが好ましく、1.2〜1.8mmであることがより好ましい。
なお、以上説明した第1壁部60は、上記形状に限定されず、例えば、周壁62のない円板状等であってもよく、前記ハウジング15の下方空間R2の開口部に装着可能であればよい。
一方、第2壁部70は、前記第1壁部60の底壁61に適合した外径とされた、略円板状の底壁71と、該底壁71の周縁から立設した周壁72とからなる、上方が開口した有底円筒状をなしている。なお、前記周壁72は、第1壁部60の周壁62よりも高く立設しており、第2壁部70は、前記第1壁部60よりも底の深い有底円筒状となっている。
また、周壁72の周方向に対向した位置には、切欠き73,73が形成されており、該切欠き73を介して、その内側に隣接した位置には、前記第1壁部60の係合スリット66,66に挿入される、撓み可能な係合片74,74がそれぞれ立設されている。また、各係合片74の先端外側には、前記第1壁部60の係合スリット66の表側周縁に係合する係合爪74aが突設されている。
上記第2壁部70の前記底壁71には、燃料タンク1の内部に連通する複数の連通孔77が形成されており、該連通孔77は、第1壁部60と第2壁部70との間の空間R3に連通するようになっている。この連通孔77の内径は、0.6〜3mmであることが好ましく、1.2〜1.8mmであることがより好ましい。
なお、第2壁部70の形状は、上記態様に限定されるものではなく、第1壁部60との間に空間R3を形成できる形状であればよい。
そして、第2壁部70の係合片74,74を、第1壁部60の係合スリット66,66に挿入し、その係合爪74aを係合スリット66の表側周縁にそれぞれ係合させることで、第2壁部70に対して第1壁部60を回り止めした状態で装着することができる。この状態で、第1壁部60の複数の凸部63aを、ハウジング15の本体20の切欠き28aに嵌合させると共に、第1壁部60の複数の係合突起63を、同本体20の係合孔28に係合させる。これによって、ハウジング15の本体20の下方開口を閉塞するように第1壁部60が配置されると共に、その下方に空間R3を介して第2壁部70が配置されて、ハウジング15の下方空間R2の開口部にキャップ50を回り止めした状態で装着することができる(図3参照)。
なお、第1壁部60と第2壁部70とを、ハウジング15の下方空間R2の開口部に装着させる手段として、この実施形態では、係合爪74aや係合孔28等を採用したが、この態様に限定されるものではなく、第1壁部60や第2壁部70の形状等に応じて適宜設定することができる。
また、ハウジング15の下方空間R2の開口部にキャップ50が装着された状態では、第1壁部60の底壁61と、第2壁部70の底壁71とは、互いに平行となるように配置されて、それらの間に空間R3が画成されるようになっている。
この空間R3を画成する第1壁部60の底壁61と第2壁部70の底壁71との距離D(すなわち、空間R3の、キャップ50の軸方向に沿った長さ)は、図3に示すように、5〜20mmであることが好ましく、10〜15mmであることがより好ましい。前記距離Dが、5mm未満だと、第2壁部70の連通孔77から流入した燃料の勢いを十分に弱めることができず、20mmを超えると、燃料流出防止弁10の軸方向長さが長くなって弁全体が大型化し、燃料タンク1への取付に支障をきたすおそれがある。
次に、本発明の燃料流出防止弁の作用効果について説明する。
この実施形態における燃料流出防止弁10は、自動車が旋回したり傾いたりしたときに、燃料タンク内の燃料が、燃料タンク外へ漏れるのを防止するものであり、いわゆるカットバルブを想定しているが、給油時に給油量の上限値で給油を停止させるための、いわゆる満タン規制バルブについても、適用することができる(満タン規制バルブも、フロート弁を備えており、燃料給油に伴ってフロート弁が上昇して開口部を閉塞し、燃料流出を抑制する)。
この燃料流出防止弁10は、樹脂製の燃料タンク1の開口部3に、ハウジング15を構成する本体20側から挿入し、燃料タンク1の開口部3の表側周縁に、蓋体30のフランジ部26の下端周縁部26aを溶着することで、図3に示すように、燃料タンク1に取付けることができる。
そして、車両が旋回したり大きく傾いたりして、燃料タンク1内の燃料液面が上昇すると、燃料が、第2壁部70の連通孔77を通って空間R3に流入すると共に、第1壁部60の連通孔67を通って下方空間R2内に入り込む。それにより、フロート弁40に燃料が所定高さ以上浸漬すると、バネ46及びフロート弁40自体に生じる浮力によって、フロート弁40が浮き上がり、図4に示すように、その弁頭41がハウジング15の弁孔23aの内周に当接して同弁孔23aが閉塞されるので、燃料が弁孔23aを通って上方空間R1内に流入することが阻止されて、燃料タンク1の外部への燃料漏れを防止することができる。
ところで、車両が悪路を走行して上下に振動したり左右に揺動したり、或いは、急旋回したりすると、液体燃料や燃料の飛沫等(以下、併せて「燃料」とする)が、図3の矢印で示すように、キャップ50を構成する第2壁部70の連通孔77から勢いよく流入することがあった。
しかしながら、この燃料流出防止弁10においては、第1壁部60と第2壁部70の底壁71との間に、空間R3が設けられているので、連通孔77から流入した燃料の勢いを、前記空間R3によって弱めることができる。すなわち、第2壁部70の連通孔77は、その内径が小径で流路面積が小さいため、通過する燃料の流速が速くなるが、空間R3は、連通孔77よりも大径で流路面積を大きく確保できるため、燃料の流速を遅くして、その勢いを弱めることができる。更に、空間R3で勢いを弱められた燃料は、第1壁部60の連通孔67を通過するときに、第1壁部60に衝突することで、その勢いが更に弱められるので、フロート弁40が上昇して弁孔23aを閉塞する前に、燃料が弁孔23aを通して上方空間R1に流入し、燃料タンク1の外部に漏れることを効果的に抑制することができる。
なお、上記特許文献1の燃料流出防止弁では、フロート弁下方のフィルタの中央が、やや隆起した形状をなし、この中央部にバネが支持され、該バネ上端部にフロート弁が配置されており、フロート弁下方に隙間が形成されているが、このような隙間は、フィルタ上面に対するフロート弁の張り付き防止や、筒形弁室の下端外周の爪と、フィルタ外周の嵌合筒壁の取付孔との嵌合構造に必要なものであって、フィルタの小孔から流入した燃料の勢いを弱めるためのものではない。
また、図3に示すように、キャップ50を構成する第1壁部60の底壁61と、第2壁部70の底壁71との距離Dが、5〜20mmとされている場合には、第2壁部70の連通孔77から、空間R3内に流入した燃料の流速を、より効果的に低減することができる。
更に、この実施形態においては、キャップ50を構成する第1壁部60と第2壁部70とが、別体とされているので、ハウジング15に対する第1壁部60や、第2壁部70の装着位置を適宜変更することで、第1壁部60と第2壁部70との距離Dを、容易に変更することができる。
図5〜7には、本発明の燃料流出防止弁の、他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の燃料流出防止弁10aは、キャップ50aの構造が、前記実施形態のキャップ50と異なっている。
すなわち、図5及び図6に示すように、この実施形態のキャップ50aは、薄肉の円板状をなした第1壁部60aと、該第1壁部60よりも厚肉の円板状をなした第2壁部70aとが、断面十字状をなした連結部80を介して連結されて、一体化された構造となっている。なお、連結部80は、円柱状や角柱状等としてもよく、特に限定はされない。
前記第1壁部60aは、前記ハウジング15の本体20の周壁21の内径よりも、小さい外径で形成されており、図7に示すように、第1壁部60aが本体20の下方空間R2の下方に配置された状態で、本体20の周壁21の内周と、第1壁部60aの外周との間に、下方空間R2と空間R3とを連通する隙間Cが形成されるようになっている。ただし、この隙間Cは、必ずしも必要なものではなく、本体20の周壁21の内周と、第1壁部60aの外周とがほぼ当接するようにしてもよい。
また、前記第2壁部70aの外周には、前記ハウジング15の本体20の係合孔28に係合する複数の係合爪74aが突設されていると共に、同本体20の切欠き28aに嵌合する複数の凸部74bが突設されている。
そして、第2壁部70aの複数の凸部74bを、ハウジング15の本体20の切欠き28aに嵌合させると共に、第2壁部70aの複数の係合爪74aを、同本体20の係合孔28に係合させることで、ハウジング15の下方空間R2の開口部に、キャップ50aを回り止めした状態で装着することができる(図7参照)。
この実施形態によれば、キャップ50aを構成する第1壁部60aと第2壁部70aとが、連結部80を介して一体化されているので、第1壁部60aと第2壁部70aとの間の空間R3を確保しつつ、部品点数を減らしてコストを低減することができる。
図8〜10には、本発明の燃料流出防止弁の、更に他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の燃料流出防止弁10bは、キャップ50bの構造が、前記実施形態のキャップ50,50aと異なっている。
すなわち、図8及び図9に示すように、この実施形態のキャップ50bは、環状をなした底壁51を有しており、この底壁51に、燃料タンク内に連通する前記連通孔67が形成されている。また、底壁51の外周縁からは、周壁52が所定高さで立設しており、その上部外周からは、前記キャップ50aの第2壁部70aと同様に、複数の係合爪74a及び複数の凸部74bが突設されている。
更に、環状をなす底壁51の内周縁からは、上方に向けて立設された筒状壁58を介して、その上端を閉塞する上げ底部53が形成されている。この上げ底部53に、前記バネ支持突起64が突設されており、バネ46の下端部を支持するようになっている(図10参照)。また、この上げ底部53には、前記底壁51に設けたような連通孔67は形成されていない。
そして、前記上げ底部53及び筒状壁58の外周であって、前記環状の底壁51の上方部分に、環状の空間R4(以下、「環状空間R4」とする)が形成されている。なお、この環状空間R4は、底壁51の連通孔67に連通している。
また、図10に示すように、前記環状空間R4の、キャップ50bの軸方向に沿った長さ、すなわち、底壁51の内面(環状空間R4側の面)から、上げ底部53の表面(フロート弁40側の面)までの距離Dは、5〜20mmであることが好ましく、10〜15mmであることがより好ましい。前記距離Dが、5mm未満だと、底壁51の連通孔67から流入した燃料の勢いを十分に弱めることができず、20mmを超えると、燃料流出防止弁10が大型化し、燃料タンク1への取付に支障をきたすおそれがある。キャップ50bが大型化し、ひいては燃料流出防止弁10全体が大型化し、燃料タンク1への取付に支障をきたすおそれがある。
また、前記実施形態で説明したように、フロート弁40は、底面中央にバネ収容凹部45が形成され、その外周側に複数の肉抜き凹部47が形成されているが、図10に示すように、該肉抜き凹部47は、キャップ50bの環状空間R4に対応した位置となるように形成されている。なお、本発明において、肉抜き凹部の形成位置が「前記キャップの前記環状の空間に対応した位置」とされているが、ここでいう「対応した位置」とは、軸方向から見て、肉抜き凹部の形成位置が環状空間R4とオーバーラップすることを意味する。
更に、図9及び図10に示すように、キャップ50bを構成する環状の底壁51からは、前記フロート弁40の肉抜き凹部47の外周側の底面に当接して、同フロート弁40の底面を支持する支柱55が設けられている。この実施形態では、底壁51の内面側であって、前記周壁52寄りの位置から、周方向に沿って均等な間隔で複数(ここでは4つ)の支柱55が設けられている。各支柱55は、断面矩形状で所定高さで立設する軸部55aと、該軸部55aの両側面に、同軸部55aの軸方向に沿って突出し、軸部55aの上端よりも手前側に至る長さで伸びるリブ55b,55bとからなる。なお、支柱55は、例えば、円柱状や角柱状、断面十字形のリブ状等であっても、特に限定はされない。
そして、この燃料流出防止弁10bにおいては、車両の振動や揺動等によって、キャップ50bの連通孔67から燃料が勢いよく流入しても、上げ底部53の外周であって、環状の底壁51の上方部分に、環状空間R4が形成されるので、この環状空間R4で、連通孔67から流入した燃料の勢いを弱めることができる。それと共に、連通孔67から、ハウジング15の隔壁23の弁孔23aに至る距離が長くなるので、フロート弁40によって弁孔23aが閉じられる前に、燃料が弁孔23aを通して上方空間R1に流入して、燃料タンク1の外部に漏れることを効果的に抑制することができる。
また、図10に示すように、前記環状空間R4の、キャップ50bの軸方向に沿った長さ、すなわち上記距離Dが、5〜20mmとされている場合には、キャップ50bの底壁51の連通孔67から空間内に流入した燃料の流速を、より効果的に低減することができる。
更に、この実施形態においては、フロート弁40の底面の、キャップ50bの、環状の底壁51に対応した位置に肉抜き凹部47が形成されているので、キャップ50bの底壁51の連通孔67から流入した燃料が上昇したとき、その少なくとも一部が肉抜き凹部47に入り込むこととなり、それによって燃料の勢いを弱めると共に流れ方向を変えて、燃料が弁孔23aを通して上方空間R1に流入することをより効果的に抑制できる。
また、この実施形態においては、キャップ50bの環状の底壁51には、フロート弁40の肉抜き凹部47の外周側の底面に当接して、同フロート弁40の底面を支持する複数の支柱55が立設されているので、フロート弁が下降したときに、フロート弁40を傾きなく安定して支持できると共に、燃料タンク1内の燃料が揺動や振動等によって、底壁51の連通孔57から、底壁上方の環状空間R4に勢いよく流入したとき、燃料の少なくとも一部が、フロート弁40の肉抜き凹部47に入り込むことを妨げず、燃料の勢いを弱めて上方空間R1への燃料漏れを抑制できる。
燃料流出防止弁について、弁孔から、燃料がどの程度漏れるかを試験した。
(実施例)
図1〜4に示す本発明に係る燃料流出防止弁10を製造した。
ハウジング15の本体20の最大内径は46mmであり、第2壁部60から弁孔23aに至る高さは41mmである。
キャップ50の第1壁部60の連通孔67の内径、及び、第2壁部70の連通孔77の内径は、共に1.8mmで形成されている。。また、第1壁部60の底壁61と第2壁部70の底壁71との距離Dは、17mmであり、ハウジング15の弁孔23aの内径は、2.5mmである。
(比較例)
ハウジングの下方空間R2を閉塞するキャップとして、上記実施例における第1壁部60のみを有するものを用いた。すなわち、この比較例は、実施例における第2壁部に相当する部材がなく、空間R3が設けられていない構造となっている。
(傾斜繰り返し試験)
図11(a)に示すように、燃料を充填した燃料タンク内に燃料流出防止弁を、燃料液面からの距離Lが50mmとなるように取付けて、燃料タンク1を図示しない傾斜試験装置により、次のサイクルで回転させた。
すなわち、エアー吹き込み管5から、エアーを5L/minで燃料タンク1内に吹き込みつつ、まず左回りで、燃料液面FLに対して燃料タンク1が45°傾くように燃料タンク1を回動させた後(図11(b)参照)、次いで右回りで、燃料液面FLに対して燃料タンク1が同じく45°傾くように燃料タンク1を回動させるという動作を繰り返す。この1サイクルの動作を5秒で行い、これを5分繰り返した。
上記動作を、各燃料流出防止弁について3回ずつ行って、その際の弁孔23aからの燃料の漏れ量を測定した。その結果、実施例の燃料流出防止弁は、比較例の燃料流出防止弁に対して、弁孔からの燃料漏れ量が少なく、燃料漏れを効果的に抑制できることが確認できた。
1 燃料タンク
10,10a,10b 燃料流出防止弁
15 ハウジング
23 隔壁
23a 弁孔
40 フロート弁
45 バネ収容凹部
46 バネ
47 肉抜き凹部
50,50a,50b キャップ
51 底壁
53 上げ底部
55 支柱
57 連通孔
60,60a 第1壁部
67 連通孔
70,70a 第2壁部
77 連通孔
80 連結部

Claims (6)

  1. 弁孔が形成された隔壁を介して、下方に燃料タンク内に連通する下方空間、上方に燃料タンク外に連通する上方空間が設けられたハウジングと、
    該ハウジングの前記下方空間内に昇降可能に配置されたフロート弁と、
    該フロート弁を、前記隔壁の弁孔に向けて付勢するバネと、
    前記ハウジングの下方空間の開口部に装着されるキャップとを備え、
    前記キャップは、前記フロート弁の底面及び前記バネの一端部を支持する第1壁部と、該第1壁部の下方に所定の空間を介して配置された第2壁部とを有しており、各壁部には、前記燃料タンク内に連通する連通孔がそれぞれ形成されており、
    前記第1壁部と前記第2壁部とは別体とされており、
    前記第2壁部は、底壁と、該底壁の周縁から立設した周壁とからなる筒状をなしており、
    前記周壁よりも内径側に、前記第1壁部に係合する係合片が立設されていることを特徴とする燃料流出防止弁。
  2. 前記第1壁部と前記第2壁部と距離は、5〜20mmとされている、請求項1記載の燃料流出防止弁。
  3. 弁孔が形成された隔壁を介して、下方に燃料タンク内に連通する下方空間、上方に燃料タンク外に連通する上方空間が設けられたハウジングと、
    該ハウジングの前記下方空間内に昇降可能に配置されたフロート弁と、
    該フロート弁を、前記隔壁の弁孔に向けて付勢するバネと、
    前記ハウジングの下方空間の開口部に装着されるキャップとを備え、
    前記キャップは、環状の底壁と、該底壁の内周から隆起して該底壁よりも高い位置に形成された上げ底部と、該上げ底部の外周であって前記環状の底壁の上方部分に形成された環状の空間とを有し、
    前記上げ底部の表面で前記バネの一端部が支持され、前記底壁に前記燃料タンク内に連通する連通孔が形成されており、前記上げ底部には連通孔が形成されておらず、
    前記キャップの環状の底壁には、複数の支柱が、前記上げ底部の表面を超える高さで立設されていることを特徴とする燃料流出防止弁。
  4. 前記環状の空間の、前記キャップの軸方向に沿った長さは、5〜20mmとされている、請求項3記載の燃料流出防止弁。
  5. 前記フロート弁の底面には、その中央に前記バネを収容するバネ収容凹部が形成され、同バネ収容凹部の外周側であって、且つ、前記キャップの前記環状の空間に対応した位置に肉抜き凹部が形成されている請求項3又は4記載の燃料流出防止弁。
  6. 前記支柱は、前記フロート弁の肉抜き凹部の外周側の底面に当接して、同フロート弁の底面を支持するものである請求項5記載の燃料流出防止弁。
JP2013208435A 2013-10-03 2013-10-03 燃料流出防止弁 Expired - Fee Related JP6196520B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013208435A JP6196520B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 燃料流出防止弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013208435A JP6196520B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 燃料流出防止弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015071983A JP2015071983A (ja) 2015-04-16
JP6196520B2 true JP6196520B2 (ja) 2017-09-13

Family

ID=53014514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013208435A Expired - Fee Related JP6196520B2 (ja) 2013-10-03 2013-10-03 燃料流出防止弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6196520B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52116545A (en) * 1976-03-25 1977-09-30 Yamaha Motor Co Ltd Fuel tank for motor cycle
JPH0271028U (ja) * 1988-11-18 1990-05-30
JP2943638B2 (ja) * 1994-11-01 1999-08-30 豊田合成株式会社 フロート弁
JP3966762B2 (ja) * 2002-04-25 2007-08-29 株式会社パイオラックス 燃料タンクの燃料遮断装置
JP4310167B2 (ja) * 2003-10-27 2009-08-05 株式会社パイオラックス インタンク用バルブの取付け構造
JP4237042B2 (ja) * 2003-12-18 2009-03-11 京三電機株式会社 蒸発ガス制御弁構造
JP2005194957A (ja) * 2004-01-08 2005-07-21 Nissan Motor Co Ltd 燃料タンクのフロートバルブ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015071983A (ja) 2015-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5786788B2 (ja) 満タン制御弁装置
JP5479786B2 (ja) 燃料遮断弁
JP6488122B2 (ja) 燃料タンク用弁装置
JP2010000999A (ja) フロート弁装置
JP2013136263A (ja) 給油口
WO2015122407A1 (ja) 弁装置
JP6446199B2 (ja) フロート弁装置
US9981546B2 (en) Valve device for fuel tank
JP6886434B2 (ja) 燃料タンク用弁装置
JP5785053B2 (ja) 弁装置
JP2015020546A (ja) インタンク用弁ユニット
JP6196520B2 (ja) 燃料流出防止弁
JP2012071639A (ja) 燃料遮断弁
JP2011046369A (ja) 燃料遮断弁
JP6151590B2 (ja) フロート弁装置
JP6020662B2 (ja) 満タン制御弁装置
JP2010100117A (ja) フロート弁装置
JP7115890B2 (ja) 弁装置
JP5996641B2 (ja) フロート弁装置
JP5827573B2 (ja) バルブ
JP6664204B2 (ja) 燃料タンク用弁装置
JP2007333137A (ja) 液体遮断弁装置
WO2022080302A1 (ja) 満タン規制バルブ
WO2022168676A1 (ja) 弁装置
JP2022074914A (ja) 弁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160810

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170714

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6196520

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees