JP4610313B2 - 半導体集積回路の設計方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体集積回路の設計方法に関し、特にスタンダードセル方式等の自動配置配線における半導体集積回路の設計方法に関するものである。
図14(a)はセルライブラリAの中にあるスタンダードセルの一例であり、図14(b)はセルライブラリBの中にあるスタンダードセルの一例である。図中ハッチングを施してある部分121を第1層Al配線とし、図中白抜きで表してある部分122を第2層Al配線と定義する。図14(a)と図14(b)とは端子位置、端子名、セル外形とも互いに全く同一である。ただし電極と端子に用いているAlの層が逆になっている。このようなライブラリA、Bをあらかじめ電算機に登録しておく。ブロック内配置配線は例えばライブラリAを用いて行う。こうして出来たブロックを配置して90°回転が起こった場合、回転が発生したブロックに対してライブラリの交換および配線で用いたAlの層変換をCAD処理によって行う。この処理自体は自動配線と比べると非常に容易なものとなる。こうしてAlの層の方向性を統一した後、ブロック間配線を行う。
尚、上記の関連技術として特許文献1、2が開示されている。
特開平2−291148号公報、ページ6から7まで 特開2004−172594号公報
上記従来技術では、方向性が異なるブロック間の配線の干渉を防止することができるが、同一方向の配線が多数存在する場合の配線の混雑を解消することができない。すると自動配置配線の工程時間(TAT)を向上させることができないため問題である。またセルのデザインルールの緩和については記載されておらず、デザインルール緩和による歩留まり向上を図ることができないため問題である。また配線間のピッチの緩和については記載されておらず、配線間容量の削減による信号伝達速度のスピードアップを図ることができないため問題である。
本発明は前記背景技術の課題の少なくとも1つを解消するためになされたものであり、配置配線時に未結線となる端子の発生を防止し、かつ、自動配置配線の工程時間の短縮化を図ることや、トランジスタばらつきの低減等の効果により、製造マージンを高めて製造歩留まりの向上を図ることや、配線間容量の減少による信号伝達速度の上昇によってセル特性の向上を図ることが可能な半導体集積回路の設計方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、発明に係る第1の思想では、基本となるセルを複数備える第1セルライブラリと、該第1セルライブラリに備えられる同一回路構成のセルに比して、セル高さ方向への多数の配線経路を有するセルであってデザインルールが緩和されるセルを備える第2セルライブラリとを用いて、コンピュータが半導体集積回路の設計を実行する設計方法であって、コンピュータは、第1セルライブラリに基づいて配置配線するステップと、第1セルライブラリに基づいて配置配線される第1セルの各々について、該第1セルの面積に対して配線が占める面積の比率である配線密度を求め、該配線密度に応じて第1セルを配線緩和対象セルとして認識するステップと、該配線緩和対象セルに隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように、該配線緩和対象セルを、第2セルライブラリに基づいて配置され、第1セルに比して端子位置の間隔が拡幅されてセル幅方向に拡幅された第2セルに置換するステップと、再配線を行うステップとを実行することを特徴とする。
第1セルライブラリは、基本となるセルを複数備えている。第2セルライブラリは、第1セルライブラリに備えられる同一回路構成のセルに比して、多数の配線経路を有するセルであってデザインルールが緩和されるセルを備えている。コンピュータは、半導体集積回路の設計を実行するための以下の処理を行う。第1セルライブラリに基づいて配置配線するステップは、第1セルライブラリの中から、設計する回路に応じたセルを選択し配置と配線を行う。第1セルライブラリに基づいて配置配線される第1セルから配線緩和対象セルを設定するステップは、第1セルの各々について、配線密度を求め、配線密度に応じて配線緩和対象セルとして認識することで行われる。配線緩和対象セルの認識方法は、例えば予め定められる値と配線密度とを比較する方法が挙げられ、配線密度の方が高い場合には配線緩和対象セルであると認識することが可能である。ここで配線密度は、該第1セルの面積に対して配線が占める面積の比率であり、配線の混雑度を表す概念の一例である。
該配線緩和対象セルを、第2セルライブラリに基づいて配置され、第1セルに比して端子位置の間隔が拡幅されてセル幅方向に拡幅された第2セルに置換するステップは、該配線緩和対象セルに隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように行われる。所定ピッチを満たさない場合には第2セルに置換するステップは行われない。また所定ピッチとは、デザインルールで定められるセル間の最低間隔等のことである。再配線を行うステップでは、再度配線が行われる。このとき、置換・移動されたセルに接続される配線のみを再配線してもよいし、再度全配線について再配線してもよい。
これにより、隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように、配線緩和対象セルを第2セルに置換することで、配線緩和対象セルにおいて、多層配線におけるバイパス配線の減少やコンタクト数の減少を図ることにより、配線の混雑を緩和することが可能となる。よって自動配置配線時の計算に必要となる時間の短縮化や、配置配線のやり直し回数を減らすこと等を図ることができ、トータルの工程時間短縮を図ることが可能となる。また配線緩和対象セルにおいてデザインルールの緩和を図ることができる。よってトランジスタばらつきの低減等の効果により、製造マージンを高めることができ、製造歩留まりの向上を図ることが可能となる。また配線間隔を広げることが可能なるため、配線間容量の減少による信号伝達速度の向上を図ることができ、セル特性の向上に寄与することができる。
本発明によれば、半導体集積回路の設計時において、多層配線におけるバイパス配線の減少やコンタクト数の減少を図ることにより、配線の混雑を緩和することが可能となる。よって自動配置配線時の計算に必要となる時間の短縮化や、配置配線のやり直し回数を減らすこと等を図ることができ、トータルの工程時間短縮を図ることが可能となる。またデザインルールの緩和を図ることができるため、トランジスタばらつきの低減等の効果により、製造マージンを高めることができ、製造歩留まりの向上を図ることが可能となる。また配線間隔を広げることが可能なるため、配線間容量の減少による信号伝達速度の向上を図ることができ、セル特性の向上に寄与することができる。
以下、本発明の半導体記憶装置および半導体記憶装置について具体化した実施形態を図1乃至図13に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。本発明の第1実施形態を図1乃至図5を用いて説明する。
少量多品種生産品の半導体集積回路装置は、短い開発期間が要求されているため、計算機等を用いた自動配置配線装置によって設計されることが行われている。自動配置配線方式については種々のものが知られているが、「スタンダードセル(標準セル)方式」と呼ばれている方式が使用されている。当該方式では、まず基本ゲートや使用頻度の高い論理回路のパターンを予め標準セルとしてセルライブラリに登録される。そして、製造しようとする半導体集積回路装置のネットリストに基づき、標準セルの配置とセル間の配線が行われることで、自動配置設計が完了する。セル内には、配線を行うための配線領域が準備される。また配線には多層配線が用いられる。そして、これら配置・配線パターンに基づいてマスクが作成され、集積回路が生産される。
本発明では、同一の回路構成の標準セルとして、ミニマムルールセルMC(図1(A))とプレファルールセルPC(図1(B))の2種類が使用され、それぞれミニマムルールセルライブラリMCLおよびプレファルールセルライブラリPCLに登録される。セルの構造を説明する。セルを形成する半導体基板上のセル配置、セル配置上の形状固定−配線領域の配線配置の列を図1(A)に示す。図1(A)において、拡散層10、11が配置されている。拡散層の周囲は酸化シリコン等のアイソレーション領域で囲まれている。これらの領域上に、MOSトランジスタのゲート電極を形成する多結晶シリコン配線層12が形成される。多結晶シリコン配線層12上方に複数層の金属配線層が形成される。図1においては、第1配線層MET1が配置される。配線は、第1配線層MET1のみでなく、さらに上層にも存在するがここでは表記を省略する。なお多層配線層は、AlやCu等の金属配線を用いて形成され、たとえば3層から8層程度に配置される場合が多い。なお本実施形態では、第1配線層MET1は図1のxおよびy方向、第2配線層MET2および第4配線層MET4はy方向、第3配線層MET3はx方向に配線される。第1配線層MET1は、図中水平方向に配置された電源配線VDD、VSSを含む。金属配線層と拡散領域または下層配線との接続部(コンタクト)は四角い領域で示す。
電源配線と交差する配線(図1中、y方向の配線)は不図示の第2配線層MET2を用いて形成される。第2配線層MET2の配線が配置できる位置をグリッドと定義する。グリッドを図1(A)のグリッドGRA、図1(B)のグリッドGRBにそれぞれ示す。ここで図1(A)のミニマムルールセルMCは、そのプロセステクノロジにおける最小のデザインルールで構成される。一方図1(B)のプレファルールセルPCは、ミニマムルールセルMCのデザインルールに比して緩和されたデザインルールで構成されている。よってプレファルールセルPCはミニマムルールセルMCに比して、x方向(紙面左右方向)に1グリッド分広くなった構成を有する。すなわちミニマムルールセルMCでは、グリッドGRAがx方向に4グリッド数存在するため、第2配線層MET2の配線はy方向に4本配置することが可能である。一方、プレファルールセルPCではグリッドGRBが5グリッド数存在するため、第2配線層MET2の配線はy方向に5本配置することが可能である。そしてこのうち、セルの入出力端子が存在せず、配線がミニマムルールセルMCを通過可能であるグリッドを通過配線チャネルと定義する。ミニマムルールセルMCは通過配線チャネルMW1、MW2の2本が備えられる。同様にして、図1(B)のプレファルールセルPCでは、グリッドがx方向に5グリッド数存在し、通過配線チャネルPW1、PW2、PW3の3本が備えられる。
図2に第1実施形態に係るフロー図を示す。第1実施形態は、配線が混雑する領域に含まれるミニマムルールセルMCを選択して、プレファルールセルPCに置き換える動作を行う実施形態である。まずステップ9(以下ステップをSと記す)において、論理合成結果として得られるネットリストに応じたブロックサイズが決定される。ブロックサイズはコストの低減の観点から、ネットリストに基づいて選択されるセルが配置配線できる最小のサイズが好ましい。まずネットリストによりセル数、ネット数、平均ファンアウトなどの回路情報により総配線長が算出される。ここでファンアウトとは、あるネットに繋がるセルの数であり、平均ファンアウトとは、全ネットのファンアウトの平均値である。また使用配線層数が、半導体集積回路のスペックやチップコスト等から予め定められる。すると総配線長と配線層数とによって、その総配線長を収容することができる最小ブロックMBのサイズを求めることが出来る。しかし最小ブロックMBを用いて配置配線を行うと、配線領域に余裕がないため、トライアンドエラーによる自動配置配線の計算が収束しにくくなり工程時間が悪化する方向になる。よって最小ブロックMBから所定量拡大された実使用ブロックUBが用いられる。なおここでの拡大量は、プロセステクノロジやネットリスト等に応じて、工程時間を所定時間内に収めることができるような値が用いられる。
次にS10において自動配置配線設計が開始されると、ミニマムルールセルライブラリMCLに基づいて配置配線が行われる。このとき、ネットリストとミニマムルールセルライブラリMCLに基づいて、ブロック内にセルが配置され、配線が行われる。図3(A)に配置配線直後のブロックB1aの模式図を示す。ブロックB1a内の実線は、配線の例を表している。ここで、ブロックB1aの面積に対して、配置される全ミニマムルールセルMCの合計面積値が占める割合をセル使用率と定義する。図3(A)に示すように、ブロックB1aの領域内において、ミニマムルールセルMCのセル使用率は100%とはならない。これはブロック内にセルを配置する余裕があるものの、上層配線が混雑し飽和することで、当該上層配線に律則されて配置できるセル数が制限されるためである。なお後述するように、このブロックB1a内におけるセルの空き領域を有効利用する点が、本発明のポイントとなる。
次にS11において、ブロックB1aのミニマムルールセルMCの各々について、配線が混雑している領域があるか否かの確認が行われる。この配線の混雑の有無の判断は、例えばコンジェスションマップ等のツールを使用することにより判断することができる。ここで配線の混雑とは、種々の定義方法がある。本実施形態では例として、ミニマムルールセルMCの面積に対して配線が占める面積の比率である配線密度を求め、該配線密度が予め定められる値以上であれば混雑していると判断する手法を用いる場合を説明する。
そして配線密度の値が、プロセステクノロジや設計される半導体集積回路のスペックに応じて予め求まる値以上である場合には、配線が混雑していると判断されS12に進む。一方、配線密度の値が、所定値より小さい場合には、配線が混雑していないと判断されS20eに進み、フローが終了される。ブロックB1a(図3(A))では、配線が混雑している領域として領域A1aが選択される。
S12では、配線が混雑しているミニマムルールセルMCを配線緩和対象セルWCとして認識して設定する動作が行われる。ブロックB1aでは、領域A1a内のミニマムルールセルMCが、配線が混雑しているミニマムルールセルMCであると判断され、当該ミニマムルールセルMCが配線緩和対象セルWCとして設定される。ここで、配線緩和対象セルWCとして設定されるミニマムルールセルMCの例を図4および図5に示す。なお図4、図5は分かりやすい図とするため、第1配線層MET1および第2配線層MET2のみを表しており、その下層については省略している。バイパスする配線が存在しない場合の例を図4(A)(配線緩和対象セルWC1a)に、バイパスする配線が存在する場合の例を図5(A)(配線緩和対象セルWC2a)にそれぞれ示す。図4(A)では、通過配線チャネルは1つ(PWC1)しかないため、配線緩和対象セルWC1aの面積に対する第2配線層MET2の配線2W1a乃至2W4aの配線密度は高い状態である。図5(A)では、配線緩和対象セルWC2aの第2配線層MET2に通過配線チャネルの空きが存在しない。よって第2配線層MET2の配線2W5aが、コンタクトCN1によって第3配線層MET3を介することで、第4配線層MET4の配線4W1aへバイパスされる。また同様にコンタクトCN2によって、配線2W6aが第3配線層MET3を介して配線4W2aへバイパスされる。よって図5(A)は、図4(A)の状態に比してさらに配線密度が高い状態である。
次にS13に進み、設定された配線緩和対象セルWC(ミニマムルールセルMC)を、プレファルールセルライブラリPCLに基づいてプレファルールセルPCに仮置換する動作が行われる。置換の動作を説明する。置換動作が行われると、図1(A)から図1(B)に示すようにx方向にセル面積が増加する。しかし図3に示すように、ブロックB1aの領域内にセルの空き領域があるため、置換後のプレファルールセルPCが互いに干渉して所定ピッチを守れなくなる事態を防止することができる。また置換後のプレファルールセルPCが互いに干渉する場合においても、セルの空き領域があるため、プレファルールセルPCを互いに干渉しない位置へ移動させることが可能となり、所定ピッチを守れなくなる事態を防止することができる。ここで所定ピッチとは、デザインルールで定められるセル間の最低間隔のことである。
仮置換後にはS14へ進み、置換後の配線緩和対象セルWCが、隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすか否かが判断される。そして隣接するセルとの間で所定ピッチを満たす場合にはS15へ進み、プレファルールセルPCへの置換が確定された上でS19へ進む。一方、置換後の配線緩和対象セルWCが、隣接するセルとの間で所定ピッチを満たさない場合にはS16へ進む。
S16では置換後の該配線緩和対象セルWCを、所定ピッチを満たすように移動させることができるか否かが検討される。そして所定ピッチを満たす場合にはS17へ進み、プレファルールセルPCへの置換および移動が確定された上でS19へ進む。一方、S16で所定ピッチを満たさない場合にはS18へ進み、仮置換が取り消され、置換前のミニマムルールセルMCの状態とされた上でS19へ進む。
S19では、配線緩和対象セルWCの全てについて、S14、S16が検討されたか否かが判断され、未検討の配線緩和対象セルWCが残っている場合にはS14へ戻り、未実施の配線緩和対象セルWCが無くなるまで同様の処理が繰り返される。そして全ての配線緩和対象セルWCに対して処理が完了するとS20へ進み、再配線が行われる。再結線の可否の判断は、例えば自動配置配線による再結線が一定時間内に収束しない場合をもって再結線不可と判断される。また再配線は、置換・移動されたセルに接続される配線のみに実施してもよいし、再度全配線について実施してもよい。そして再配線ができない場合にはS10へ戻り再度配置配線からやり直しが行われる。再配線が可能な場合にはS20eへ進み、フローが終了され、図3(B)に示すブロックB1bの領域A1bが得られる。
置換の作用を図4、図5を用いて説明する。配線緩和対象セルWC1a(図4(A))は、プレファルールセルPCに置換されることで配線緩和対象セルWC1b(図4(B))とされ、x方向に2グリッド分拡大される。このとき、配線緩和対象セルWC1b内に新たに通過配線チャネルPWC2、PWC3が生成される。よって配線緩和対象セルWC1bの面積に対する配線2W1b乃至2W4bの配線密度が低減され第2配線層MET2の混雑が緩和する。そして配線2W1b乃至2W4bの配線間隔が拡大されるため配線間容量が減少し、信号遅延の発生の防止を図ることができるため、セルの特性を向上させることができる。
また同様にして、配線緩和対象セルWC2a(図5(A))は、プレファルールセルPCへ置換され新たに通過配線チャネルが生成された上で再配線動作が行われる。よって第4配線層MET4の配線4W1a、4W2a(図5(A))は、それぞれ第2配線層MET2の配線2W5b、2W6b(図5(B)、配線緩和対象セルWC2b)として再配線される。これにより配線緩和対象セルWC2bにおいては、セル幅が広がったことにより配線密度が低下し配線の混雑が緩和される。また第4配線層MET4の配線を使用する必要がなくなるため、コンタクトCN1およびCN2が不要となり、コンタクト抵抗の低減および歩留まり向上を図ることが可能となる。なおこのとき、第2配線層MET2での配線密度はセルの置換前後で一定だが、第4配線層MET4でのバイパス配線を削減することができるため、多層配線全体としては自動配線時の工程時間の短縮化が可能となる。
また置換の作用を図1を用いて説明する。図1(B)のプレファルールセルPCにおいて、配線間隔やコンタクト−配線間間隔をデザインルール間隔DRC(細い矢印)とする。また拡散層10、11と多結晶シリコン配線層12との間隔をポリ・ディフュージョン間隔PDC(太い矢印)とする。ミニマムルールセルMC(図1(A))がプレファルールセルPC(図1(B))へ置換されることにより、x方向のグリッド数がグリッドGRA(4本)からグリッドGRB(5本)へ1本分拡大される。するとデザインルール間隔DRCが図1(A)に比して緩和されることで、製造歩留まりの向上を図ることが可能となる。またディフュージョン間隔PDCが緩和されることで、ディフュージョンの丸まりによるトランジスタサイズの変動を抑えることができるため、セル特性の変動を抑えることが可能となり、製造歩留まりを向上させることが可能となる。
以上詳細に説明したとおり、第1実施形態に係る半導体集積回路の設計方法によれば、図4(B)、図5(B)に示すように、配線緩和対象セルWCにおいて、コンタクト数の減少や多層配線におけるバイパス配線の減少を図ることにより、配線密度を低下させ配線の混雑を緩和することが可能となる。よって自動配線時の計算に必要となる時間の短縮化や、配線のやり直し回数を減らすこと等を図ることができ、トータルの工程時間短縮を図ることが可能となる。また図1(B)、図4(B)に示すように、配線緩和対象セルWCにおいてデザインルールの緩和を図ることができる。よって製造マージンを高めることができ、製造歩留まりの向上を図ることが可能となる。また配線間隔を広げることが可能なるため、配線間容量の減少による信号伝達速度の向上を図ることができ、セル特性の向上に寄与することができる。
第2実施形態を図6のフローを用いて説明する。第2実施形態は、自動配置配線において、ブロック内に未結線が生じない程度に、配置されるプレファルールセルPCの数を最大化する実施形態である。自動配置設計が開始されると、S21において、ネットリストとプレファルールセルライブラリPCLに基づいて、ブロック内にプレファルールセルPCが配置され、配線が行われる。図7(A)に配置配線直後のブロックB2aの模式図を示す。なお、ブロックB2a(図7(A))では、セル空き領域を有効利用することにより、ミニマムルールセルMCに代えてプレファルールセルPCを配置することが可能とされている。
次にS22において、ブロックB2aの各々のプレファルールセルPCについて、配線が行なえず未結線状態とされる端子があるか否かの確認が行われる。ここで未結線状態とは、自動配置配線時において、セルの位置を互いに移動させながら再配線を繰り返すことで配置配線の計算を収束させるところ、所定時間内に計算が収束せずに未結線の部分が発生した状態を指す。そして接続されるべき端子間に通過チャネルの空きがなく、上層配線によるブリッジ配線も不可能である状態である。未結線状態とされる端子が存在しない場合には、S30に進んでフローが終了される。一方、未結線状態とされる端子が存在すると、図7(A)に示すように未結線の端子にバツ印が表示されて報知されS23へ進む。
図7(A)のように、ミニマムルールセルMCを全てプレファルールセルPCに置換すると、未結線状態とされる端子が発生する場合がある。これは、自動配置配線時において、セルの位置を互いに移動させながら再配線を繰り返すことで配置配線の計算を収束させるところ、プレファルールセルPCの比率が増加するに従いセル使用率が増加するため、自動配置配線時のセルの移動自由度が減少し、計算が収束しにくくなるためである。
S23では、未結線の端子をなくすために移動させるプレファルールセルPCを、移動対象セルSCとして認識して設定する動作が行われる。移動対象セルSCの設定方法は、未結線となった端子を備えるセル自体を移動対象セルSCとして設定する方法や、互いに結線されるべき端子間の最短距離の配線経路が通過するセルの少なくとも一つを移動対象セルSCとして設定する方法が挙げられる。ここでは未結線となった端子を備えるセル自体を移動対象セルSCとして設定する方法に基づいて説明する。ブロックB2a(図7(A))では、配線が行なえず未結線状態とされた端子を備えるセル(バツ印のついたセル)が4つ存在する。そしてそれぞれのセルが移動対象セルSC1a乃至SC4aとして設定される。
次にS24に進み、隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように、移動対象セルSC1a乃至SC4aをプレファルールセルPCの状態で移動することができるか否かが判断される。そして移動が可能である場合にはS25へ進み、実際にプレファルールセルPCのまま移動が行われる。一方、プレファルールセルPCの状態で移動すると所定ピッチを満たすことが不可能であると判断された場合にはS26へ進む。
S26では、移動対象セルSCをプレファルールセルPCからミニマムルールセルMCに置換した上で移動させることで、隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすことができるか否かが判断される。このときミニマムルールセルMCに置換してから移動させるため、移動対象セルSCの移動自由度を高めることが可能となり、また、移動先のスペースが不足する事態を防止できる。よってより短時間で自動配置配線の計算を収束させることが可能となるため、未結線の端子が発生することを防止できる。そしてミニマムルールセルMCへの置換・移動が可能であると判断された場合にはS27へ進み、実際にミニマムルールセルMCへの置換および移動が行われる。一方、ミニマムルールセルMCへの置換・移動が不可能であると判断された場合にはS21へ戻り、再度配置配線からやり直される。
S28では、移動対象セルSCの全てについて、S24、S26について検討されたか否かが判断され、未検討の移動対象セルSCが残っている場合にはS24へ戻り、未実施の移動対象セルSCが無くなるまで同様の処理が繰り返される。そして全ての移動対象セルSCに対して処理が完了するとS29へ進み、再配線が行われる。再配線ができない場合にはS21へ戻り再度配置配線からやり直しが行われる。一方、再配線が可能な場合にはS30へ進み、フローが終了され、図7(B)に示すブロックB2bが得られる。
置換の作用を図7(A)(B)を用いて説明する。移動対象セルSC1aとSC3a(図7(A))との端子が互いに配線されるべき端子であり、未結線状態であるとする。移動対象セルSC1a、SC3a近傍には他のセルが少なく移動先のスペースが確保されているため、隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように、プレファルールセルPCの状態で移動することができる(S24)。よって図7(B)の移動対象セルSC1b、SC3bに示すように、プレファルールセルPCの大きさのまま互いに移動させて近づけ、また配線が混雑していない領域へ移動させることにより、配線経路を確保することで、未結線状態を解消することができる。
また移動対象セルSC2aとSC4a(図7(A))との端子が互いに配線されるべき端子であり、未結線状態であるとする。移動対象セルSC2a、SC4a近傍には他のセルが存在し、プレファルールセルPCのサイズのままでは移動先のスペース確保が困難である。よって移動対象セルSC4a(プレファルールセルPC)を移動対象セルSC4b(ミニマムルールセルMC)へ置換した上で移動させることで、セルの移動先において隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすことができる(S26)。よって図7(B)に示すように、ミニマムルールセルMCに置換(移動対象セルSC4b)された上でセル同士が互いに近づくように移動することで、未結線状態を解消することができる。
なお、ブロックB2a内のプレファルールセルPCであって未結線となる端子を備えるセルSC1aとSC3a、セルSC2aとSC4aとの配線されるべき端子間を直線で結んだ当該直線上に存在するセル(セルIC1a、IC2a)を阻害セルと定義し、当該阻害セルを移動対象セルSCとして設定してもよい。そしてセル空き領域を利用して移動対象セルSCを移動させることにより、セルSC1aとSC3aとの配線経路が確保され、未結線状態を解消することができる。なお、配線移動対象セルSC設定後のステップは、図6におけるS24乃至S30と同様のため、ここでは説明を省略する。
以上詳細に説明したとおり、第2実施形態に係る半導体集積回路の設計方法によれば、プレファルールセルPCを配置して未結線状態が発生した場合に、移動対象セルSCをプレファルールセルPCの状態で移動することや、移動対象セルSCをミニマムルールセルMCに置換した上で移動することにより、未結線状態を無くすことができる。すなわち、接続されるべき端子を有するセル同士を互いに移動させて近づけ、また配線が混雑していない領域へ移動させることにより、配線経路を確保することで、未結線状態を解消することができる。また配線されるべき端子間の接続を阻害する阻害セルを移動させ、配線経路を確保することで、未結線状態を解消することができる。また移動後のプレファルールセルPCが隣接するセルとの間で所定ピッチを満たさない場合には、ミニマムルールセルMCに置換することによりセル面積を小さくすることができるため、隣接セルとの所定ピッチを満たすことを可能にすることができる。
また、プレファルールセルPCの数の割合を増やすほど、セル使用率が高くなり、セルの移動の自由度が低下することに起因して自動配置配線の収束が困難になるため、未結線の端子数が増大する事態が発生する。一方、プレファルールセルPCの数の割合を増やすほど、セルのデザインルール緩和によるトランジスタばらつきの低減等の効果により歩留まりが上昇する効果が高くなり、また多層配線におけるバイパス配線の減少等によって自動配置配線時のトータルの工程時間短縮の効果が高くなる。そして本実施形態を用いることにより、未結線の端子の発生を防止しながら、ブロックB2b内に配置されるプレファルールセルPCの数の割合を最大化することができる。よって歩留まりが上昇する効果や、自動配置配線時のトータルの工程時間短縮を図る効果を最大化することが可能となる効果が得られる。
第3実施形態は、目標とするセル使用率を実現するように、ミニマムルールセルMCとプレファルールセルPCとを混在させた上で配置配線する実施形態である。図8のフローを用いて説明する。まずS31において、目標セル使用率URが求められる。まずネットリストに応じて総配線長が求められる。次に総配線長とチップコスト等から予め定められる配線層数とにより、最小ブロックMBのサイズを求めることが出来る。またネットリストから、搭載されるミニマムルールセルMCの総面積が求まる。よって最小ブロックMBのブロック面積に対して、搭載されるミニマムルールセルMCの総面積が占める比率である目標セル使用率URが求まる。すなわち目標セル使用率URは、最も小さいセルを用いて、最も配線密度を高くして最大セル搭載数を実現する場合における使用率であり、チップサイズ削減の観点からは最も理想的な使用率である。本実施形態では、目標セル使用率URが60%であるとする。なお総配線長、最小ブロックMBの求め方については第1実施形態で説明しているため、ここでは詳細な説明を省略する。
次にS32へ進み、最小ブロックMBに比して大きいブロックサイズを有する実使用ブロックUBのサイズが設定される。実使用ブロックUBのブロックサイズが大きくなるほど、配線に余裕が存在するため、自動配置配線時の計算が収束しやすくなる。そして実使用ブロックUBのサイズは、自動配置配線時における計算の収束しやすさとチップコスト等の観点のバランスに応じて設定される。詳しい設定方法については第1実施形態で説明しているため、ここでは詳細な説明を省略する。
次にS33へ進み、ネットリストとミニマムルールセルライブラリMCLに基づいて、実使用ブロックUBに対して全てミニマムルールセルMCを配置した場合におけるセル使用率である、ミニマムルール時セル使用率MURが求められる。この場合、上述した目標セル使用率URを求める場合と比すると、ブロックのサイズのみが大きくされるため、ミニマムルール時セル使用率MURは目標セル使用率URよりも低くなり、本実施形態では50%であるとする。
次にS34へ進み、ネットリストとプレファルールセルライブラリPCLに基づいて、実使用ブロックUBに対して、全てプレファルールセルPCを配置した場合におけるセル使用率であるプレファルール時セル使用率PURが求められる。この場合、上述したミニマムルール時セル使用率MURを求める場合と比して、セルのサイズのみが大きくされるため、プレファルール時セル使用率PURはミニマムルール時セル使用率MURよりも高くなり、本実施形態では70%であるとする。
ここでミニマムルールセルMCを使用する状態(ミニマムルール時セル使用率MUR=50%)では、セルの移動自由度が高く自動配置配線時の計算が収束しやすくなるが、セル空き領域が50%存在し、当該セル空き領域を有効に利用しているとはいえない。一方プレファルールセルPCを使用する状態(プレファルール時セル使用率PUR=70%)ではセル空き領域を有効利用しているが、セル空き領域が30%しか存在せず、自動配置配線の計算時においてセルの移動自由度が低くなるため、計算が収束せずに未結線の配線が発生する恐れがある。よって未結線状態の発生を防止しながら、実使用ブロックUB内におけるセルの空き領域を有効利用するためには、ミニマムルールセルMCとプレファルールセルPCとを適切な割合で混合して配置すればよいことが分かる。ここでミニマムルールセルMCとプレファルールセルPCとの数の比をセル比率と定義する。セル比率は種々の定め方があるが、本実施形態では配置される全てのセルのうち、ミニマムルールセルMCが占める比率をセル比率CRとする。なお、直接ミニマムルールセルMCとプレファルールセルPCとの間で比率をとってもよいことは言うまでもない。また、ミニマムルールセルMCとプレファルールセルPCとを混合配置したときのセル使用率を、混合セル使用率XURと定義する。
次にS35へ進み、セル比率CRが算出される。ここで最適なセル比率CRの求め方には各種存在する。本実施形態では、混合セル使用率XURにおける最適値(自動配置配線が所定時間内に収束し、プレファルールセルPCの使用率が最も高くなるような値)が、目標セル使用率UR(60%)と同等であるとする場合における、セル比率CRの求め方を説明する。配置される全セル中、ミニマムルールセルMCが用いられる比率がセル比率CRであるため、プレファルールセルPCが用いられる比率は(1−CR)で求められる。またミニマムルール時セル使用率MUR=50%、プレファルール時セル使用率PUR=70%であるため、目標セル使用率UR(60%)との間では次式が成立する。
50(%)×CR+70(%)×(1−CR)=60(%)・・・式(1)
式(1)よりセル比率CR=0.5が求まる。これにより、ミニマムルールセルMCとプレファルールセルPCとを50%ずつの比で混在させることにより、混合セル使用率XURを目標セル使用率URと同等の60%にすることが可能となる。
S36へ進み、ミニマムルールセルMCとプレファルールセルPCとをそれぞれ50%の数で配置するような混合セルライブラリXCLが作成され、混合セルライブラリXCLに基づいて配置配線が行われる。その結果図9に示すように、配置配線の実行により、ミニマムルールセルMC、プレファルールセルPCがそれぞれ50%ずつ配置配線された状態を得ることができる。
以上詳細に説明したとおり、第3実施形態に係る半導体集積回路の設計方法によれば、セルの移動自由度が確保されて自動配置配線時の計算が確実に収束し、未結線状態が発生せず、かつ、セルの空き領域を最大限に有効利用してプレファルールセルPCの数を最大化することができるように、セル比率を最適化することができる。そして目標セル使用率URをセル比率の最適化の指標に用い、目標セル使用率URを満たすようにセル比率を定めることで、最適なセル比率を迅速・簡易に取得することが可能となる。よってセル比率を最適化することで、未結線の発生を防止しながら、プレファルールセルPCを使用することによるデザインルール緩和により歩留まりが上昇する効果や、自動配置配線時のトータルの工程時間短縮を図る効果を最大限に得ることが可能となる。
第4実施形態は、クリティカルパスが通過するセルにプレファルールセルPCを配置するという実施形態である。第4実施形態を図10のフローを用いて説明する。まずS40で、製造しようとする半導体集積回路の等価回路を備えるネットリストに基づいて、信号遅延のマージンが少なくタイミングが厳しい配線経路であるクリティカルパスCPが得られる。クリティカルパスCPは多層配線で構成されている。またクリティカルパスCPの発生原因としては、ネットリストに起因する場合や、配線が混雑し配線間隔が狭くなるため、配線容量が大きくなり、信号伝達速度が低下することに起因する場合、また配線経路長に起因する場合等が挙げられる。
次にS41において、ミニマムルールセルライブラリMCLに基づいて、ミニマムルールセルMCの配置配線が行われる。またS42において、多層配線により形成された配線経路であるクリティカルパスCPが一部でも通過するセルが、置換対象セルECとして設定される。そしてS43乃至S50eにおいて、第1実施形態のフロー(図2、S13乃至S20e)と同様のフローが行われる。フローの詳細な説明は、ここでは省略する。そして全ての置換対象セルECに対して処理が完了するとS50eへ進み、フローが終了され、図11に示すブロックB4が得られる。
これにより図11に示すように、クリティカルパスCP(図11中、太線の配線)が通過するセルがプレファルールセルPCとされることで、クリティカルパスCPにおけるバイパス配線が減ることにより、コンタクト抵抗による信号遅延等の問題を防止することができる。またクリティカルパスCPが通過するセルがプレファルールセルPCとされることで、クリティカルパスCPと他の配線との配線間隔が広げられるため、配線間容量が減少することにより、信号遅延等の問題を防止することができる。よって、クリティカルパスCPの信号遅延に対するマージンを確保することが可能となる。
第5実施形態は、歩留まり向上と、配置配線の工程時間短縮化とを同時に満たしながら、かつブロックサイズを縮小できる実施形態である。第5実施形態を図12のフローを用いて説明する。まずS51において、配置配線が行われる。ここで配置配線は種々の方法であってよく、前述した第3実施形態によってプレファルールセルPCとミニマムルールセルMCとが混合して配置配線されたものでもよいし、プレファルールセルPCのみが配置配線されたものでもよい。例として図13(A)に、全てプレファルールセルPCが配置配線され、未結線のセルがない状態とされているブロックB5aの模式図を示す。
次にS52において、配線に余裕がある領域が存在するか否かが判定される。この配線の余裕の有無の判断は、例えばコンジェスションマップ等のツールを使用することにより判断することができる。ここで配線の余裕は種々の定義方法があるが、例えばプレファルールセルPCの面積に対して配線が占める面積の比率であるプレファルールセル配線密度を求め、当該プレファルールセル配線密度が、プロセステクノロジや半導体集積回路のスペックに応じて予め定められる値以下であれば余裕があると判断する手法がある。そしてS52において、プレファルールセル配線密度の値が予め定められる値以上である場合には、配線が混雑しており余裕がないと判断されS58に進みフローが終了される。一方、プレファルールセル配線密度が予め定められる値より小さい場合には、配線に余裕があると判断されS53に進む。ブロックB5aでは、領域A2内の全てのプレファルールセルPCが、配線に余裕があるセルであると判断される。
S53では、配線に余裕があるセルのうち、プレファルールセルPCを縮小対象セルRCとして認識して設定する動作が行われる。ブロックB5aでは、領域A2内のセルは全てのプレファルールセルPCであるため、当該プレファルールセルPCが縮小対象セルRCとして設定される。
次にS54に進み、設定された縮小対象セルRC(プレファルールセルPC)の全てがミニマムルールセルMCに置換される。その後、置換により生じたセル空き領域を埋めるように、ブロックB5a内の全てのセル(ミニマムルールセルMCおよびプレファルールセルPCの両者が存在する)を、ブロックB5a領域の中心PP方向へ移動させる工程が行われる。次にS56に進み、再配線が可能であるか否かが判断される。再配線ができない場合にはS51へ戻り再度配置配線からやり直しが行われる。一方、再配線が可能な場合にはS57へ進み、ブロック領域の再構成が行われ、S58でフローが終了されることで、図13(B)に示すブロックサイズが縮小されたブロックB5bが得られる。なお、縮小対象セルRC(プレファルールセルPC)をミニマムルールセルMCに置き換えても、自動配置配線時の工程時間の悪化や、歩留まりの低下が発生しない程度のマージンを見込んで、余裕の有無を判断するために予め定められる値を定めることが好ましい。
以上詳細に説明したとおり、第5実施形態に係る半導体集積回路の設計方法によれば、配線密度が予め定められる値より小さく、配線に余裕があると認識される領域に配置されるプレファルールセルPCを、ミニマムルールセルMCに置換した上で、置換により発生したスペースを利用するように置換後のセルおよび他のセルをブロックの中心方向へ移動し、移動後に再配線を行い、ブロック領域の再構成を行う。これにより、配線に余裕があるプレファルールセルPCを選択的にミニマムルールセルMCに置換できる。よってミニマムルールセルMCへの置換による配線の混雑の発生を防止し、自動配置配線の工程時間の増大およびバイパス配線の増加による歩留まり等の低下を防止できると同時に、ブロックサイズを縮小することが可能となる。よって半導体装置の性能および工程時間を維持しながら、チップサイズの削減を図ることが可能となり、半導体装置の低コスト化を図ることが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。第3実施形態では目標セル使用率URを実現するように、ミニマムルールセルMCとプレファルールセルPCとを混在させた上で配置配線する実施形態としたが、第3実施形態に基づいて配置配線が完了された時点(図9)を基点として、他の実施形態と組み合わせて用いてもよいことは言うまでもない。
例えば、第3実施形態の完了時である図9のブロックB3の配置配線状態を基点として、第1実施形態または第2実施形態に係るフローの少なくとも一方を行ってもよい。配線混雑部が発生している場合には、第1実施形態に係るフローによって配線混雑部の混雑が緩和される。すなわちブロック内のミニマムルールセルMCの各々について配線密度を求め、配線密度が予め定められた値より高いものを配線緩和対象セルWCとして設定する。その後のステップは図2におけるS14乃至S20eと同様のため、ここでは説明を省略する。そして未結線のセルが発生している場合には、第2実施形態に係るフローによって、未結線状態が回避される。すなわちブロック内のプレファルールセルPCであって未結線となる端子を備えるセル、または配線されるべき端子間を直線で結んだ当該直線上に存在するセル(阻害セルと定義する)の少なくとも一つを、移動対象セルSCとして設定する。その後のステップは図6におけるS24乃至S30と同様のため、ここでは説明を省略する。これにより、セルの空き領域の有効利用によるセル使用率の向上と、未結線の発生防止とを同時に満たすことにより、歩留まり向上とセル特性の向上とを図ることが可能となる。そしてさらに加えて、配線の混雑部をなくすことができるため、自動配置配線の工程時間短縮を図ることや、配線容量によるセル特性の向上を図ることが可能となる。
また例えば、第3実施形態の完了時である図9のブロックB3の配置配線状態を基点として、第5実施形態および第2実施形態に係るフローを行ってもよい。配線に余裕がある領域が存在する場合には、第5実施形態によってブロックサイズの縮小化を図ることができる。すなわちブロック内のプレファルールセルPCであって配線に余裕がある領域に存在するセルが、縮小対象セルRCとして設定される。その後のステップは図12におけるS54乃至S58と同様のため、ここでは説明を省略する。そして未結線のセルが発生している場合には、第2実施形態に係るフローによって、未結線状態が回避される。すなわちブロック内のプレファルールセルPCであって未結線となる端子を備えるセル、または配線されるべき端子間を直線で結んだ当該直線上に存在するセル(阻害セルと定義する)の少なくとも一つを、移動対象セルSCとして設定する。その後のステップは図6におけるS24乃至S30と同様のため、ここでは説明を省略する。これにより、未結線状態の防止と、歩留まり向上と、配置配線の工程時間の短縮化とを同時に満たしながら、かつブロックサイズを縮小することが可能となり、チップコスト削減に寄与できる。
また例えば、第5実施形態の完了時である図13(B)のブロックB5bの状態において、未結線のセルが発生している場合には、第2実施形態に係るフローを行ってもよい。すなわちブロックB5b内のプレファルールセルPCであって未結線となる端子を備えるセル、または配線されるべき端子間を直線で結んだ当該直線上に存在するセル(阻害セルと定義する)の少なくとも一つを、移動対象セルSCとして設定する。その後のステップは図6におけるS24乃至S30と同様のため、ここでは説明を省略する。これにより、未結線状態の防止とブロックサイズ縮小とを同時に満たすことが可能となるため、歩留まり向上と配置配線の工程時間の短縮化とを同時に満たしながら、チップコスト削減に寄与できる。
また第4実施形態に係るフローでは、配置配線(図10、S41)の実行後に、クリティカルパスCPを通過する置換対象セルECの設定(S42)が行われるとしたが、この形態に限られない。配置配線(S41)の実行前に、ネットリストによりクリティカルパスCPを確認し、予めクリティカルパスCPが通過するセルにプレファルールセルPCを用いて配置する形態をとってもよい。
また第1実施形態に係るフローでは、配線密度を求め該配線密度が予め定められる値以上であれば混雑していると判断するとしたが、混雑の判断方法はこの方法に限られない。例えばセルが備える配線経路数に対して、当該セルを配線が通過する数の比率が、予め定められる値以上であれば混雑していると判断してもよい。
また第5実施形態に係るフローでは、配線に余裕がある領域のプレファルールセルPCが縮小対象セルRCとして設定されるとしたが、ブロックB5a(図13(A))の境界近傍にあるプレファルールセルPCを縮小対象セルRCとして設定すれば、境界近傍のセルのみをブロック中心方向へ移動させればよいため、移動させるセル数が少なくより好ましい。
なお、ミニマムルールセルライブラリMCLは第1セルライブラリの一例、プレファルールセルライブラリPCLは第2セルライブラリの一例、ミニマムルールセルMCは第1セルの一例、プレファルールセルPCは第2セルの一例、プレファルールセル配線密度は第2セル配線密度の一例である。
ここで、本発明の技術思想により、背景技術における課題を解決するための手段を以下に列記する。
(付記1) 基本となるセルを複数備える第1セルライブラリと、
該第1セルライブラリに備えられる同一回路構成の前記セルに比して、多数の配線経路を有する前記セルであってデザインルールが緩和される前記セルを備える第2セルライブラリとを用いる設計方法であって、
前記第1セルライブラリに基づいて配置配線するステップと、
前記第1セルライブラリに基づいて配置配線される第1セルの各々について、該第1セルの面積に対して配線が占める面積の比率である配線密度を求め、該配線密度に応じて前記第1セルを配線緩和対象セルとして認識するステップと、
該配線緩和対象セルに隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように、該配線緩和対象セルを、前記第2セルライブラリに基づいて配置される第2セルに置換するステップと、
再配線を行うステップと
を備えることを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
(付記2) 前記第2セルに置換するステップ後において、前記配線緩和対象セルが前記所定ピッチを満たさない場合には、置換後の該配線緩和対象セルを移動させることを特徴とする付記1に記載の半導体集積回路の設計方法。
(付記3) 基本となるセルを複数備える第1セルライブラリと、
該第1セルライブラリに備えられる同一回路構成の前記セルに比して、多数の配線経路を有する前記セルであってデザインルールが緩和される前記セルを備える第2セルライブラリとを用いる設計方法であって、
前記第2セルライブラリに基づいて配置配線するステップと、
前記第2セルライブラリに基づいて配置配線され未結線となる端子を備える第2セルまたは/および配線されるべき前記端子間の接続を阻害する阻害セルを移動対象セルとして認識するステップと、 前記移動対象セルに隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように、該移動対象セルを前記第2セルの状態で移動するステップと、
再配線を行うステップと
を備えることを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
(付記4) 前記第2セルの状態で移動するステップ後において、移動後の前記移動対象セルが前記所定ピッチを満たさない場合には、該移動対象セルを前記第1セルライブラリに基づいて配置される第1セルに置換すると共に移動させることを特徴とする付記3に記載の半導体集積回路の設計方法。
(付記5) 前記阻害セルは、互いに配線されるべき前記端子間の最短距離の配線経路が通過する前記第2セルのうち少なくとも何れか一つの前記第2セルであることを特徴とする付記3に記載の半導体集積回路の設計方法。
(付記6) 基本となるセルを複数備える第1セルライブラリと、
該第1セルライブラリに備えられる同一回路構成の前記セルに比して、多数の配線経路を有する前記セルであってデザインルールが緩和される前記セルを備える第2セルライブラリとを用いる設計方法であって、
ネットリストおよび配線層数に応じて求まる最小ブロックの面積に対して、前記第1セルライブラリに基づいて該最小ブロックに配置される第1セルの総面積が占める目標セル使用率を求めるステップと、
前記最小ブロックに比して大きいブロックサイズを有する実使用ブロックを求めるステップと、
前記目標セル使用率を満たすように、前記第1セルライブラリに基づいて前記実使用ブロックに配置配線される第1セルの数と、前記第2セルライブラリに基づいて前記実使用ブロックに配置配線される第2セルの数との比であるセル比率を求めるステップ
を備えることを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
(付記7) 前記セル比率に基づいて前記第1セルおよび前記第2セルの配置配線を行うステップと、
前記第1セルライブラリに基づいて配置配線される第1セルの各々について、該第1セルの面積に対して配線が占める面積の比率である配線密度を求め、該配線密度に応じて前記第1セルを配線緩和対象セルとして認識するステップと、
該配線緩和対象セルに隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように、該配線緩和対象セルを、前記第2セルライブラリに基づいて配置される第2セルに置換するステップと、
再配線を行うステップと
を備えることを特徴とする付記6に記載の半導体集積回路の設計方法。
(付記8) 前記セル比率に基づいて前記第1セルおよび前記第2セルの配置配線を行うステップと、
前記第2セルライブラリに基づいて配置配線され未結線となる端子を備える第2セルまたは/および配線されるべき前記端子間の接続を阻害する阻害セルを移動対象セルとして認識するステップと、
前記移動対象セルに隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように、該移動対象セルを前記第2セルの状態で移動するステップと、
再配線を行うステップと
を備えることを特徴とする付記6に記載の半導体集積回路の設計方法。
(付記9) 前記セル比率に基づいて前記第1セルおよび前記第2セルの配置配線を行うステップと、
前記第2セルの各々について、該第2セルの面積に対して配線が占める面積の比率である第2セル配線密度を求め、該第2セル配線密度が予め定められる値以下である前記第2セルを縮小対象セルとして認識するステップと、
前記縮小対象セルを前記第1セルライブラリに基づいて第1セルに置換し、前記ブロック領域内に配置配線される前記第1セルまたは/および前記第2セルを前記ブロック領域の中心方向へ移動させるステップと、
再配線を行うステップと、
前記ブロック領域を再構成するステップと
を備えることを特徴とする付記6に記載の半導体集積回路の設計方法。
(付記10) 基本となるセルを複数備える第1セルライブラリと、
該第1セルライブラリに備えられる同一回路構成の前記セルに比して、多数の配線経路を有する前記セルであってデザインルールが緩和される前記セルを備える第2セルライブラリとを用いる設計方法であって、
前記第1セルライブラリに基づいて第1セルを配置配線するステップと、
ネットリストに基づいて、信号遅延のマージンが少ない配線経路であるクリティカルパスを求めるステップと、
前記配置配線された前記第1セルのうち、前記クリティカルパスが通過する前記第1セルを置換対象セルとして認識するステップと、
該置換対象セルに隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように、該置換対象セルを、前記第2セルライブラリに基づいて配置される第2セルに置換するステップと、
再配線を行うステップと
を備えることを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
(付記11) 前記第2セルに置換するステップ後において、前記置換対象セルが前記所
定ピッチを満たさない場合には、置換後の該置換対象セルを移動させることを特徴とする付記10に記載の半導体集積回路の設計方法。
(付記12) 基本となるセルを複数備える第1セルライブラリと、
該第1セルライブラリに備えられる同一回路構成の前記セルに比して、多数の配線経路を有する前記セルであってデザインルールが緩和される前記セルを備える第2セルライブラリとを用いる設計方法であって、
前記第2セルライブラリに基づいてブロック領域内に配置配線される第2セルの各々について、該第2セルの面積に対して配線が占める面積の比率である第2セル配線密度を求め、該第2セル配線密度が予め定められる値以下である前記第2セルを縮小対象セルとして認識するステップと、
前記縮小対象セルを前記第1セルライブラリに基づいて第1セルに置換し、前記ブロック領域内に配置配線される前記第1セルまたは/および前記第2セルを前記ブロック領域の中心方向へ移動させるステップと、
再配線を行うステップと、
前記ブロック領域を再構成するステップと
を備えることを特徴とする半導体集積回路の設計方法。
(付記13) 基本となるセルを複数備える第1セルライブラリと、
該第1セルライブラリに備えられる同一回路構成の前記セルに比して、多数の配線経路を有する前記セルであってデザインルールが緩和される前記セルを備える第2セルライブラリとを用いる設計プログラムであって、
前記第1セルライブラリに基づいて配置配線するステップと、
前記第1セルライブラリに基づいて配置配線される第1セルの各々について、該第1セルの面積に対して配線が占める面積の比率である配線密度を求め、該配線密度に応じて前記第1セルを配線緩和対象セルとして認識するステップと、
該配線緩和対象セルに隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように、該配線緩和対象セルを、前記第2セルライブラリに基づいて配置される第2セルに置換するステップと、
再配線を行うステップと
を備えることを特徴とする半導体集積回路の設計プログラム。
(付記14) 基本となるセルを複数備える第1セルライブラリと、
該第1セルライブラリに備えられる同一回路構成の前記セルに比して、多数の配線経路を有する前記セルであってデザインルールが緩和される前記セルを備える第2セルライブラリとを用いる設計プログラムであって、
前記第2セルライブラリに基づいて配置配線するステップと、
前記第2セルライブラリに基づいて配置配線され未結線となる端子を備える第2セルまたは/および配線されるべき前記端子間の接続を阻害する阻害セルを移動対象セルとして認識するステップと、
前記移動対象セルに隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように、該移動対象セルを前記第2セルの状態で移動するステップと、
再配線を行うステップと
を備えることを特徴とする半導体集積回路の設計プログラム。
(付記15) 基本となるセルを複数備える第1セルライブラリと、
該第1セルライブラリに備えられる同一回路構成の前記セルに比して、多数の配線経路を有する前記セルであってデザインルールが緩和される前記セルを備える第2セルライブラリとを用いる設計プログラムであって、
ネットリストおよび配線層数に応じて求まる最小ブロックの面積に対して、前記第1セルライブラリに基づいて該最小ブロックに配置される第1セルの総面積が占める目標セル使用率を求めるステップと、
前記最小ブロックに比して大きいブロックサイズを有する実使用ブロックを求めるステップと、
前記目標セル使用率を満たすように、前記第1セルライブラリに基づいて前記実使用ブロックに配置配線される第1セルの数と、前記第2セルライブラリに基づいて前記実使用ブロックに配置配線される第2セルの数との比であるセル比率を求めるステップ
を備えることを特徴とする半導体集積回路の設計プログラム。
(付記16) 基本となるセルを複数備える第1セルライブラリと、
該第1セルライブラリに備えられる同一回路構成の前記セルに比して、多数の配線経路を有する前記セルであってデザインルールが緩和される前記セルを備える第2セルライブラリとを用いる設計プログラムであって、
前記第1セルライブラリに基づいて第1セルを配置配線するステップと、
ネットリストに基づいて、信号遅延のマージンが少ない配線経路であるクリティカルパスを求めるステップと、
前記配置配線された前記第1セルのうち、前記クリティカルパスが通過する前記第1セルを置換対象セルとして認識するステップと、
該置換対象セルに隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように、該置換対象セルを、前記第2セルライブラリに基づいて配置される第2セルに置換するステップと、
再配線を行うステップと
を備えることを特徴とする半導体集積回路の設計プログラム。
(付記17) 基本となるセルを複数備える第1セルライブラリと、
該第1セルライブラリに備えられる同一回路構成の前記セルに比して、多数の配線経路を有する前記セルであってデザインルールが緩和される前記セルを備える第2セルライブラリとを用いる設計プログラムであって、
前記第2セルライブラリに基づいてブロック領域内に配置配線される第2セルの各々について、該第2セルの面積に対して配線が占める面積の比率である第2セル配線密度を求め、該第2セル配線密度が予め定められる値以下である前記第2セルを縮小対象セルとして認識するステップと、
前記縮小対象セルを前記第1セルライブラリに基づいて第1セルに置換し、前記ブロック領域内に配置配線される前記第1セルまたは/および前記第2セルを前記ブロック領域の中心方向へ移動させるステップと、
再配線を行うステップと、
前記ブロック領域を再構成するステップと
を備えることを特徴とする半導体集積回路の設計プログラム。
ミニマムルールセルMCおよびプレファルールセルPCの概略図 第1実施形態に係る設計方法のフロー図 第1実施形態に係るブロックの概略図 バイパス配線が存在しない場合における配線緩和対象セルWCの概略図 バイパス配線が存在する場合における配線緩和対象セルWCの概略図 第2実施形態に係る設計方法のフロー図 第2実施形態に係るブロックの概略図 第3実施形態に係る設計方法のフロー図 第3実施形態に係るブロックの概略図 第4実施形態に係る設計方法のフロー図 第4実施形態に係るブロックの概略図 第5実施形態に係る設計方法のフロー図 第5実施形態に係るブロックの概略図 従来技術におけるスタンダードセルの一例を示す図
MC ミニマムルールセル
MCL ミニマムルールセルライブラリ
PC プレファルールセル
PCL プレファルールセルライブラリ
MET1 第1配線層
MET2 第2配線層
MET4 第4配線層
MW1、MW2 通過配線チャネル
RC 縮小対象セル
SC 移動対象セル
WC 配線緩和対象セル
UR 目標セル使用率
CR セル比率
MUR ミニマムルール時セル使用率
XUR 混合セル使用率

Claims (2)

  1. 基本となるセルを複数備える第1セルライブラリと、
    該第1セルライブラリに備えられる同一回路構成の前記セルに比して、セル高さ方向への多数の配線経路を有する前記セルであってデザインルールが緩和される前記セルを備える第2セルライブラリとを用いて、コンピュータが半導体集積回路の設計を実行する設計方法であって、
    前記コンピュータは、
    前記第1セルライブラリに基づいて配置配線するステップと、
    前記第1セルライブラリに基づいて配置配線される第1セルの各々について、該第1セルの面積に対して配線が占める面積の比率である配線密度を求め、該配線密度に応じて前記第1セルを配線緩和対象セルとして認識するステップと、
    該配線緩和対象セルに隣接するセルとの間で所定ピッチを満たすように、該配線緩和対象セルを、前記第2セルライブラリに基づいて配置され、前記第1セルに比して端子位置の間隔が拡幅されてセル幅方向に拡幅された第2セルに置換するステップと、
    再配線を行うステップと
    を実行することを特徴とする設計方法。
  2. 前記第2セルに置換するステップ後において、前記配線緩和対象セルが前記所定ピッチを満たさない場合には、置換後の該配線緩和対象セルを移動させることを特徴とする請求項1に記載の設計方法。
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