JP4826055B2 - 半導体集積回路装置製造方法、半導体集積回路装置製造装置、プログラム、半導体集積回路装置および半導体集積回路装置の自動配置指示方法 - Google Patents
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特許文献1は、セル内に設定されるセル間配線用の配線領域の高さを伸縮自在(可変)とし、セル配置を最適化することを提案している。配線領域は半導体活性領域の上、半導体活性領域とアイソレーション領域の上等に配置される。p型活性領域上の配線領域とn型活性領域上の配線領域とを合体させて広い配線領域とすることや、その中に共通の配線を設けることも提案している。
特許文献2は、回路情報を、nチャネルトランジスタ、pチャネルトランジスタそれぞれにつき、単一トランジスタセルと、複数個のトランジスタを直列に接続した直列セルと、複数個のトランジスタを並列に接続した並列セルとの情報と、配線情報とに展開することを提案している。半導体チップ中央部に、n型活性領域の列とp型活性領域の列とが交互に配列され、その間の領域は配線領域を構成する。チップ周辺部には周辺回路が配置される。異なるチャネル長のトランジスタを区別し、寸法(チャネル長)を可変とする。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、自動配置が可能で、かつ基板面積を有効に利用し、高い集積度を得ることができる半導体集積回路装置製造方法、半導体集積回路装置製造装置およびプログラムを提供することを第1の目的としている。
また、本発明の他の目的は、自動配置が可能で、かつ基板面積を有効に利用することができる半導体集積回路装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、自動配置が可能で、かつ集積度を向上することのできる半導体集積回路装置を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、集積度の高い半導体集積回路装置を自動配置する半導体集積回路装置製造方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、自動配置により、無駄なスペースを極力排除して、基板面積を有効に利用できる半導体集積回路装置の製造方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、集積度の高い半導体集積回路装置を自動配置する方法を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、集積度の高い半導体集積回路装置の自動配置指示を行うプログラムを提供することである。
請求項1記載の半導体集積回路装置製造方法にあっては、(a)論理回路を構成するために必要な複数のセルの構成を各々指定するセル構成情報であって、前記複数のセルは、所定の列方向にセルを配列して成る複数の列を構成するものであり、前記各セルは、セル内またはセル外に対する配線状態によって形状および面積が決定される形状可変配線領域と、セル内またはセル外に対する配線態様に拘らずセルの種類に応じて形状および面積が決定される形状固定配線領域とから成るセル構成情報と、(b)前記各セル間の配線関係を指定する配線情報とを記憶装置から読み出す読出し過程(SP2)と、前記セル構成情報と前記配線情報とに基づいて、前記形状可変配線領域の形状を決定させつつ、自動的に当該形状可変配線領域内の配線パターンおよび複数の前記各セル間の配線パターンを決定するとともに、前記列方向を横方向としたときに縦方向に隣接するセルの形状可変配線領域の形状を相互に嵌めあう形状になるように変形することにより、一対の前記列間の距離を短縮する決定過程とを処理装置に実行させることを特徴とする。
また、請求項2記載の半導体集積回路装置製造方法にあっては、(a)回路データをセルに分割し、登録された標準セルライブラリから、配置データ及び接続データを含むセルデータを読み出すステップと、(b)半導体基板上の、複数の列にセルを配置するステップであり、前記各々の列は、各々が列方向に沿って配列された複数のセルを含み、前記各セルは、活性領域、前記活性領域上に配置された形状固定配線領域、及び前記活性領域の外側に配置された形状可変配線領域を含むステップと、(c)前記形状固定配線領域の配線の配置を指示するステップと、(d)前記形状可変配線領域の配線の配置を指示するステップと、(e)前記形状可変配線領域において、前記列方向を横方向としたときに縦方向に隣接する一対のセルの形状可変配線領域の形状を相互に嵌めあう形状になるように変形することにより、該一対のセル間の距離を短縮可能な配線の配置である変形配置が存在するか否かをチェックするステップと、(f)前記一対のセル間の距離が縮小できる変形配置が存在する場合に、前記一対のセル間の距離を縮小するとともに、前記形状可変配線領域における配線の前記配置を再び指示するステップとを処理装置に実行させることを特徴とする。
また、請求項3記載の半導体集積回路装置製造装置にあっては、請求項1または2の何れかに記載の半導体集積回路装置製造方法を実行することを特徴とする。
また、請求項4記載のプログラムにあっては、請求項1または2の何れかに記載の半導体集積回路装置製造方法を実行することを特徴とする。
また、請求項5記載の半導体集積回路装置の自動配置指示方法にあっては、(a)回路データをセルに分割し、登録された標準セルライブラリから、配置データ及び接続データを含むセルデータを読み出すステップと、(b)半導体基板上の、複数の列にセルを配置するステップであり、前記各々の列は、各々が列方向に沿って配列された複数のセルを含み、前記各セルは、活性領域、前記活性領域上に配置された形状固定配線領域、及び前記活性領域の外側に配置された形状可変配線領域を含むステップと、(c)前記形状固定配線領域の配線の配置を指示するステップと、(d)前記形状可変配線領域の配線の配置を指示するステップと、(e)前記形状可変配線領域において、前記列方向を横方向としたときに縦方向に隣接する一対のセルの形状可変配線領域の形状を相互に嵌めあう形状になるように変形することにより、該一対のセル間の距離を短縮可能な配線の配置である変形配置が存在するか否かをチェックするステップと、(f)前記一対のセル間の距離が縮小できる変形配置が存在する場合に、前記一対のセル間の距離を縮小するとともに、前記形状可変配線領域における配線の前記配置を再び指示するステップとを処理装置に実行させることを特徴とする。
以下、この発明の一実施例の自動配置配線装置の構成を図1を参照し説明する。なお、本実施例の自動配置配線装置は、汎用コンピュータと、該コンピュータ上で動作するアプリケーションプログラムとによって構成されている。
図において、2は通信インタフェースであり、ローカルエリアネットワーク(図示せず)を介して他の機器との間で配置・配線データ等のやりとりを行う。4は入力装置であり、文字入力用キーボード、マウス、パターン作画用のデジタイザ等から構成されている。8はディスプレイであり、ユーザに対して各種情報を表示する。10はCPUであり、後述するプログラムに基づいて、論理演算を行い、バス16を介して他の構成要素を制御する。12はROMであり、自動配置配線装置のイニシャルプログラムローダ等が記憶されている。18はリムーバルディスクドライブ装置であり、CD−ROM、MO等のリムーバルディスク20に対して読出し/書込みを行う。
次に、図1の自動配置配線装置を用いて、本実施例の動作、すなわち半導体集積回路装置の設計を行う手順を説明する。
実現すべき集積回路の回路データはハードディスク24に記憶されているものとする。この回路データは、例えばインバータ等の基本的論理ゲートレベルの等価回路、またはトランジスタ等の半導体素子レベルの等価回路を記述したデータである。ハードディスク24は登録された標準セルのセル配置情報を含むセル情報ライブラリも有する。セルとは例えばフリップフロップ、カウンタ等、一定の機能を有する論理回路のブロックである。
ここで、一例として、Dフリップフロップセルのセル配置の等価回路図を図3(a)に示しておく。同図(a)において250、252、254、256、257、260はインバータ、230,232はトランジスタであり、Dフリップフロップを構成している。
セル配置は、セル内の半導体素子の活性領域やゲート電極、及びローカルインタコネクト等の固定配線を特定して構成される。セル内の一部配線、セル間配線は、回路的な接続情報のみを有し、セルの配置は未だ特定されていない。これらは、セル情報として保持される。
ここで、一のセル領域の構成を図4を参照し説明する。図において104はP型拡散層、106はN型拡散層であり、半導体基板に相互に近接して配置される。図においては、P型拡散層104、N型拡散層106はそれぞれアイソレーション領域で分割された3個の領域を含んでいる。活性領域の数はセルに応じて任意に増減できる。なお、本実施例においては、P型拡散層とN型拡散層との間のアイソレーション領域の幅は、例えば配線用コンタクトを1つ確保できるように選択する。配線は拡散層より上に形成される。配線領域を、形状および面積が固定された形状固定−配線領域133と、形状および面積が可変な形状可変−配線領域130、136に分割する。形状固定−配線領域133には、電源配線等配線の一部を特定しておいてもよい。形状固定−配線領域133は、例えば両拡散層104、106を覆うように配置された1つの領域である。P型拡散層104とN型拡散層106上に別個に配置してもよい。形状可変−配線領域130、136は、デフォルトの状態では充分に広い矩形状の領域を有し、形状固定−配線領域の外側に配置される。形状可変−配線領域130、136の高さは、列内の各セルに共通の一定の高さとする。このような形状のセルが図中横方向に順次配列されて列を形成し、複数の列が縦方向に沿って配列される。
セルを形成する半導体基板上のセル配置、セル配置上の形状固定−配線領域の配線配置の列を図5(a)に示す。同図(a)において、P型拡散層104、N型拡散層106はそれぞれ3つの領域に分かれて配置されている。これらの領域上に、ゲート絶縁層を介して、MOSトランジスタのゲート電極を形成する多結晶シリコン配線層100が形成される。
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、コンピュータと、該コンピュータ上で動作するアプリケーションプログラムによって自動配置配線装置を構成したが、このアプリケーションプログラムのみをCD−ROM、フレキシブルディスク等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
(2)形状可変配線領域を配線層毎に変更可能としてもよい。配線層毎に隣接するセルの形状可変配線領域の境界を変更することにより、配線配置に自由度が増大し、セル間の距離をさらに短縮することが可能となる。
(3)配線の折れ曲がり位置や数を変更すること等により、配線の位置を変更することもできる。結果として配線長が長くなる場合には、寄生容量の増加を一定値以下に制限してもよい。
本発明には、以下のような実施態様がある。
(1)対向する列の対向するセルの前記配線領域は、互いに嵌め込み形状をなしていることを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路装置。
(2)前記配線は異なる配線層の接続からなる配線を含むことを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路装置。
(3)(g)前記ステップ(e)及び前記ステップ(f)を繰り返すステップ
をさらに有することを特徴とする請求項3記載の半導体集積回路装置製造方法。
(4)前記ステップ(b)の前記形状可変配線領域は固定の高さの短形を有しており、前記ステップ(e)及び(f)の前記形状可変配線領域は、局所的に異なる高さを有することを特徴とする請求項3記載の半導体集積回路装置製造方法。
(5)前記配線は複数の配線層からなり、各配線層において、前記形状可変配線領域は局所的に異なる高さを有することを特徴とする実施態様(4)記載の半導体集積回路装置製造方法。
(7)前記ステップ(f)は、高さ方向において配線順序を変更することを特徴とする請求項3記載の半導体集積回路装置製造方法。
(8)前記ステップ(f)は、異なる配線層で配線の少なくとも一部を変更することを含んでいることを特徴とする実施態様(7)記載の半導体集積回路装置製造方法。
をさらに有することを特徴とする請求項7記載の半導体集積回路装置の自動配置指示方法。
(10)前記ステップ(b)の前記形状可変配線領域は固定の高さの矩形を有しており、前記ステップ(e)及び(f)の前記形状可変配線領域は、局所的に異なる高さを有することを特徴とする請求項7記載の半導体集積回路装置の自動配置指示方法。
(11)前記配線は複数の配線層からなり、各配線層において、前記形状可変配線領域は局所的に異なる高さを有することを特徴とする実施態様(10)記載の半導体集積回路装置の自動配置指示方法。
(12)前記ステップ(e)は、前記形状可変配線領域における配線の密度分布をチェックすることを特徴とする請求項7記載の半導体集積回路装置の自動配置指示方法。
(14)前記ステップ(f)は、異なる配線層で配線の少なくとも一部を変更することを含んでいることを特徴とする実施態様(13)記載の半導体集積回路装置の自動配置指示方法。
(15)(a)回路データをセルに分割し、登録された標準セルライブラリから、配置データ及び接続データを含むセルデータを読み出すステップと、
(b)半導体基板上の、複数の列にセルを配置するステップであり、前記各々の列は、各々が列方向に沿って配列された複数のセルを含み、前記各セルは、活性領域、前記活性領域上に配置された形状固定配置領域、及び前記活性領域の外側に配置され且つ列方向とは垂直方向に沿って高さを有する形状可変配線領域を含むステップと、
(c)前記形状固定配線領域の配線の配置を指示するステップと、
(d)前記形状可変配線領域の配線の配置を指示するステップと、
(e)前記形状可変領域において一対のセル間の距離を縮小可能な配線可能変形例をチェックするステップと、
(f)前記一対のセル間の距離が縮小できる変形例が存続する場合に、前記形状可変配置領域における配線の前記配置を再び指示するステップと
を有することを特徴とする半導体集積回路装置の自動配置指示を行うプログラム。
Claims (5)
- (a)論理回路を構成するために必要な複数のセルの構成を各々指定するセル構成情報であって、前記複数のセルは、所定の列方向にセルを配列して成る複数の列を構成するものであり、前記各セルは、セル内またはセル外に対する配線状態によって形状および面積が決定される形状可変配線領域と、セル内またはセル外に対する配線態様に拘らずセルの種類に応じて形状および面積が決定される形状固定配線領域とから成るセル構成情報と、(b)前記各セル間の配線関係を指定する配線情報とを記憶装置から読み出す読出し過程と、
前記セル構成情報と前記配線情報とに基づいて、前記形状可変配線領域の形状を決定させつつ、自動的に当該形状可変配線領域内の配線パターンおよび複数の前記各セル間の配線パターンを決定するとともに、前記列方向を横方向としたときに縦方向に隣接するセルの形状可変配線領域の形状を相互に嵌めあう形状になるように変形することにより、一対の前記列間の距離を短縮する決定過程と
を処理装置に実行させることを特徴とする半導体集積回路装置製造方法。 - (a)回路データをセルに分割し、登録された標準セルライブラリから、配置データ及び接続データを含むセルデータを読み出すステップと、
(b)半導体基板上の、複数の列にセルを配置するステップであり、前記各々の列は、各々が列方向に沿って配列された複数のセルを含み、前記各セルは、活性領域、前記活性領域上に配置された形状固定配線領域、及び前記活性領域の外側に配置された形状可変配線領域を含むステップと、
(c)前記形状固定配線領域の配線の配置を指示するステップと、
(d)前記形状可変配線領域の配線の配置を指示するステップと、
(e)前記形状可変配線領域において、前記列方向を横方向としたときに縦方向に隣接する一対のセルの形状可変配線領域の形状を相互に嵌めあう形状になるように変形することにより、該一対のセル間の距離を短縮可能な配線の配置である変形配置が存在するか否かをチェックするステップと、
(f)前記一対のセル間の距離が縮小できる変形配置が存在する場合に、前記一対のセル間の距離を縮小するとともに、前記形状可変配線領域における配線の前記配置を再び指示するステップと
を処理装置に実行させることを特徴とする半導体集積回路装置製造方法。 - 請求項1または2の何れかに記載の半導体集積回路装置製造方法を実行することを特徴とする半導体集積回路装置製造装置。
- 請求項1または2の何れかに記載の半導体集積回路装置製造方法を実行することを特徴とするプログラム。
- (a)回路データをセルに分割し、登録された標準セルライブラリから、配置データ及び接続データを含むセルデータを読み出すステップと、
(b)半導体基板上の、複数の列にセルを配置するステップであり、前記各々の列は、各々が列方向に沿って配列された複数のセルを含み、前記各セルは、活性領域、前記活性領域上に配置された形状固定配線領域、及び前記活性領域の外側に配置された形状可変配線領域を含むステップと、
(c)前記形状固定配線領域の配線の配置を指示するステップと、
(d)前記形状可変配線領域の配線の配置を指示するステップと、
(e)前記形状可変配線領域において、前記列方向を横方向としたときに縦方向に隣接する一対のセルの形状可変配線領域の形状を相互に嵌めあう形状になるように変形することにより、該一対のセル間の距離を短縮可能な配線の配置である変形配置が存在するか否かをチェックするステップと、
(f)前記一対のセル間の距離が縮小できる変形配置が存在する場合に、前記一対のセル間の距離を縮小するとともに、前記形状可変配線領域における配線の前記配置を再び指示するステップと
を処理装置に実行させることを特徴とする半導体集積回路装置の自動配置指示方法。
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