JP4605697B2 - 成形用無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体及びその成形体 - Google Patents
成形用無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体及びその成形体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4605697B2 JP4605697B2 JP2004184915A JP2004184915A JP4605697B2 JP 4605697 B2 JP4605697 B2 JP 4605697B2 JP 2004184915 A JP2004184915 A JP 2004184915A JP 2004184915 A JP2004184915 A JP 2004184915A JP 4605697 B2 JP4605697 B2 JP 4605697B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyethylene
- foam
- resin
- temperature
- peak
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
(1)ポリエチレン系樹脂組成物に発泡剤を含有せしめた溶融発泡性樹脂組成物を押出発泡してなる、見掛け密度15g/L〜460g/L、厚み1〜10mm、連続気泡率40%以下の成形用無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体であって、ポリエチレン系樹脂組成物が、重量比で、主ポリエチレン:副ポリエチレン=60:40〜85:15の割合の混合物であり、主ポリエチレンがメルトフローレート0.1〜3g/10分の分岐状低密度ポリエチレンであり、副ポリエチレンが直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン及び超低密度ポリエチレンから選択される一種または二種以上よりなるメルトフローレート3〜30g/10分のポリエチレンであり、かつ副ポリエチレン中の直鎖状低密度ポリエチレンの割合が50重量%以上であり、該発泡体の示差走査熱量測定により得られるDSC曲線における40℃〜112℃の温度範囲にある吸熱曲線ピークの熱量:A(J/g)と、112℃以上の温度範囲にある吸熱曲線ピークの熱量:B(J/g)が、下記の(a)式の関係を満足し、かつ吸熱曲線ピークの熱量:B(J/g)が、10〜35J/gであるとともに、押出方向の平均気泡径:X(mm)及び幅方向の平均気泡径:Y(mm)が、各々0.5〜1.5mmであり、且つ押出方向の平均気泡径:X(mm)、幅方向の平均気泡径:Y(mm)及び厚み方向の平均気泡径:Z(mm)との間に、(b)、(c)式を満足する関係を有することを特徴とする成形用無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体、
2.5≦A/B≦7 (a)
0.6≦Z/X≦1.1 (b)
0.6≦Z/Y≦1.1 (c)
(2)上記(1)記載の成形用無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体を熱成形してなる成形体、
を要旨とするものである。
本発明の発泡体はDSC曲線における40〜112℃の温度範囲にある吸熱曲線ピークの熱量:A(J/g)と、112℃以上の温度範囲にある吸熱曲線ピークの熱量:B(J/g)との間に下記(a)式で示す関係が成立する。
2.5≦A/B≦7 (a)
なお、本明細書において、熱流束示差走査熱量測定のDSC曲線における40〜112℃の温度範囲にある吸熱ピークの熱量:A(J/g)と、112℃以上の温度範囲にある吸熱曲線ピークの熱量:B(J/g)は、図1に示すように、該DSC曲線の吸熱曲線ピークの低温側のベースラインから吸熱曲線ピークが離れる点を点dとし、吸熱ピークが高温側のベースラインへ戻る点を点eとして、点dと点eとを結ぶ直線mと、DSC曲線に囲まれる部分であって、40〜112℃の温度範囲の部分の面積から求められる値をA(J/g)とし、点dと点eとを結ぶ直線と、DSC曲線に囲まれた部分であって、112℃以上の温度範囲の部分の面積から求められる値をB(J/g)とする。また、ベースラインはできるだけ直線になるように装置を調節することとし、どうしてもベースラインが湾曲してしまう場合は、例えば、図2に示すように吸熱ピークの低温側の湾曲したベースラインをその曲線の湾曲状態を維持するように高温側へ延長線xを引き、この作図した延長線xを含む低温側のベースラインから吸熱ピークが離れる点を点d、吸熱ピークの高温側の湾曲したベースラインをその曲線の湾曲状態を維持するように低温側へ延長線yを引き、この作図した延長線yを含む高温側ベースラインへ吸熱ピークが戻る点を点eとする。
具体的には、図1に示すように2つ以上の吸熱曲線ピークがある場合、吸熱曲線ピークの頂点Sの温度と吸熱曲線ピークの頂点Tの温度との差が6〜18℃が好ましく、8〜15℃がより好ましい。このようにすると発泡体を熱成形する際の成形可能な温度範囲が広く、発泡体の成形性を更に良好とすることができる。図3は、吸熱曲線ピークの頂点Sの温度と吸熱曲線ピークの頂点Tの温度との差が18℃を超える例を示している。このように頂点Sの温度と頂点Tの温度の差が18℃を超える発泡体は、熱成形する際、軟化しない部分があることにより破れが発生する虞れがある。なお、吸熱曲線ピークが2つ以上現れる場合は、112℃未満での面積の大きな吸熱曲線ピークの頂点をSとし、112℃以上での面積の大きな吸熱曲線ピークの頂点をTとする。
JIS K7121(1987年)に準拠する方法により測定し、原料ペレットの試料を2〜4mg採取し、熱流速示差走査熱量計を用いて、加熱速度10℃/分で室温23℃から200℃まで昇温させ、その後40℃まで10℃/分の冷却速度で降温させた後、再度、加熱速度10℃/分にて昇温することにより得られたDSC曲線から吸熱曲線ピークの頂点の温度を融点とする。尚、吸熱曲線ピークが2つ以上現れる場合は、最も面積の大きな吸熱曲線ピークの頂点の温度を融点とする。但し、最も面積の大きな吸熱曲線ピークが複数存在する場合は、それらの吸熱曲線ピークのうち最も高温側の吸熱曲線ピークの頂点の温度を融点とする。
これらを重量比で、主ポリエチレン:副ポリエチレン=60:40〜85:15の割合で
配合した樹脂を基材樹脂として用いる。
なお、A/B’の好ましい範囲2.5〜7とするには、重量比で、主ポリエチレン:副ポリエチレン=60:40〜85:15の割合で配合した樹脂を基材樹脂として用いることが好ましい。
また、熱成形する際、発泡体が破れ難くなる観点から副ポリエチレン中の直鎖状低密度ポリエチレンの割合を50重量%以上とするが、60重量%以上であることがより好ましい。特に70重量%以上であることが好ましい。
また、前記副ポリエチレンとしての直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン及び超低密度ポリエチレンは、中低圧法により製造されたものである。
0.6≦Z/X≦1.1 (b)
0.6≦Z/Y≦1.1 (c)
で示す関係が成り立つ。Z/X、Z/Yの値が上記(b)、(c)式で示す範囲であれば、発泡体は圧縮強度に優れ、熱成形時の発泡体の伸展性が良好であるが、Z/X、Z/Yの値が1.0に近いほど、即ち気泡形状が球形に近いほど発泡体の圧縮強度が良好となり、熱成形時の発泡体の伸展性も良好となる。Z/Y、Z/Yの値が0.6未満の場合、熱成形する際、発泡体の伸びが悪く、亀裂が入りやすい等の成形性が悪化する。上記観点からZ/Y、Z/Yの範囲は、0.7以上が好ましく、0.8以上がより好ましい。一方、1.1を超える場合、コルゲートと呼ばれる厚みむらがあり外観が悪く、熱成形する際、厚みが薄い箇所から亀裂が入りやすい等の成形性が悪化する。上記観点からZ/Y、Z/Yの範囲は、1.05以下が好ましく、1.0以下がより好ましい。
押出方向の平均気泡径:発泡体の幅方向中央部を、押出方向に沿って垂直に切断し、その断面の中央部付近に押出方向に長さ30mmの線分を引き、この線分上にある気泡の数を測定し、線分の長さを気泡数で割った値を押出方向の平均気泡径:Y(mm)として採用する。
厚み方向の平均気泡径:切り取った発泡体試験片の幅方向中央部を、押出方向に沿って垂直に切断し、その試験片断面における中央部付近に発泡体の全厚みに線分を引き、この線分上にある気泡の数を測定し、線分の長さを気泡数で割った値を厚み方向の平均気泡径:Z(mm)として採用する。
なお、これらの線分の始点は気泡壁の外側の端から引くこととする。
なお、発泡体の見掛け密度は、次のように行なった。
後述する方法により、発泡体の厚みを測定し、更に発泡体の坪量を測定する。
発泡体の坪量は、縦250mm×横250mm×シート状発泡体の厚みの試験片を切り出し試験片の重量(g)を測定してその値を16倍にして、1m2当たりの重量に換算した値(g/m2)を採用する。
発泡体の見掛け密度は、前記のようにして求めた発泡体の坪量(g/m2)を、発泡体の厚み(mm)で除した値を単位換算(g/L)して求めた値を採用する。
まず、発泡体を押出方向に直行する方向に垂直に切断し、該切断面の厚みを顕微鏡により等間隔に幅方向に10点撮影を行い、撮影した各点における発泡体の厚みを測定し、得られた値の算術平均値を発泡体の厚みとする。また、発泡体の少なくとも片面にポリエチレン系樹脂層を有する場合、上記のように撮影した各点において、それぞれ発泡体の厚みと樹脂層の厚みとを測定し、得られた測定値の算術平均値を発泡体の厚み、樹脂層の厚みとする。
S(%)=(Va−Vx)×100/(Va−W/ρ) (1)
Va:測定に使用した発泡体試験片の外寸法から計算される見掛け容積(L)
W :試験片の重量(g)
ρ :試験片を構成する樹脂の密度(g/L)
尚、試験片を構成する樹脂の密度ρ(g/L)及び試験片の重量W(g)は、発泡体試験片を加熱プレスにより気泡を脱泡させてから冷却する操作を行い、得られた試験片から求めることができる。後述する少なくとも片面に樹脂層がある場合も、上記した方法と同様に測定することができる。
沸騰キシレン不溶分含有率:N(重量%)=(M÷L)×100 (2)
なお、発泡体を構成する樹脂も上記した同様の方法で測定される。
本発明の発泡体は、前述した該発泡体の示差走査熱量測定により得られるDSC曲線における40℃〜112℃の温度範囲にある吸熱曲線ピークの熱量:A(J/g)と、112℃以上の温度範囲にある吸熱曲線ピークの熱量:B(J/g)が、2.5≦A/B≦7の関係を満足するポリエチレン系樹脂組成物を用いることが好ましい。このようなポリエチレン系樹脂組成物は、触媒技術によりポリエチレン系樹脂中に超高分子のポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン成分を偏在させることなく分散させた単一成分のものや2つ以上のポリエチレン系樹脂を混合した二成分のものが挙げられる。前記した中でもA/Bの値を前記した範囲内とすることが容易にできることから二成分のものが好ましい。以下、二成分のものについて説明する。
例えば主ポリエチレンと副ポリエチレンとの混合物を押出機内で溶融して発泡剤と混練した後、発泡性溶融ポリエチレン系樹脂組成物を押出機内より、環状ダイを通して低圧域に押出して発泡させることにより得ることができる。
30≦Q/P≦120 (3)
また、Z/X、Z/Yの値は、用いるポリエチレン系樹脂にもよるが、吐出量や引き取り速度等によって調整することができる。例えば、押出方向に気泡を偏平状とする場合、具体的にはZ/Xの値が0.6≦Z/X<1.0とする場合には吐出量を減少させる、引き取り速度を上げる等の方法で調整できる。一方、押出方向に気泡をほぼ球状とする場合、具体的にはZ/Xの値が1.0≦Z/X≦1.1とする場合には吐出量を増加させる、引き取り速度を下げる等の方法で調整できる。
幅方向に偏平状な気泡とする場合、具体的にはZ/Yの値が0.6≦Z/Y<1.0とする場合には、発泡体が幅方向に広がるように押出する方法で調整でき、環状ダイスを用いる場合は、環状ダイの吐出口径と筒状の冷却装置であるマンドレルの直径との比(筒状の冷却装置であるマンドレルの直径/環状ダイの吐出口径)を上げる方法で調整できる。
一方、幅方向の気泡形状が略円形状の気泡とする場合、具体的にはZ/Yの値が1.0≦Z/Y≦1.1とする場合には、発泡体が幅方向に広がらないように押出する方法で調整でき、環状ダイスを用いる場合は、環状ダイの吐出口径と筒状の冷却装置であるマンドレルの直径との比を下げる方法で調整できる。さらに前記した吐出量を減少または増加させる、引き取り速度を下げるまたは上げる等方法を組み合わせて調整することができる。
エステル系収縮防止剤としては、例えば、ポリオキシエチレンモノミリステート、ポリオキシプロピレンモノミリステート、ポリオキシエチレンモノパルミテート、ポリオキシプロピレンモノパルミテート、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシプロピレンモノステアレート、ポリオキシエチレンジステアレート等のポリオキシアルキレン高級脂肪酸エステル、モノラウリン酸グリセライド、モノミリスチン酸グリセライド、モノパルミチン酸グリセライド、モノステアリン酸グリセライド、モノアラキン酸グリセライド、ジラウリン酸グリセライド、ジパルミチン酸グリセライド、ジステアリン酸グリセライド、1−パルミト−2−ステアリン酸グリセライド、1−ステアロ−2−ミリスチン酸グリセライド、トリステアリン酸グリセライド等の高級脂肪酸グリセライド等が挙げられる。
アミン系及びアミド系収縮防止剤としては、例えば、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸モノエタノールアミド、ヒドロキシエチルアミン、ヒドロキシプロピルアミン等が挙げられる。
上記収縮防止剤は、ポリエチレン系樹脂100重量部に対し、0.3〜3重量部含有されることが好ましい。0.3重量部未満では収縮防止の効果がない虞れがあるので0.5重量部以上がより好ましく、0.7重量部以上がさらに好ましい。一方、3重量部を超えると収縮防止剤が発泡体の表面に染み出て収容する物品の表面を汚す虞れがあることから2重量部以下がより好ましく、1.2重量部以下がさらに好ましい。
通常、これら収縮防止剤は、予め、マスターバッチ化してポリエチレン系樹脂中に添加されて使用される。
(1)LD1:分岐状低密度ポリエチレン「F102」(住友化学工業株式会社製、密度922g/L、MFR0.3g/10分、溶融張力179mN、融点109℃、結晶化温度95℃)
(2)LD2:分岐状低密度ポリエチレン「NUC−8008」(日本ユニカー株式会社製、密度917g/L、MFR4.7g/10分、溶融張力74mN、融点107℃、結晶化温度93℃)
(3)LL1:直鎖状低密度ポリエチレン「AM630A」(日本ポリエチレン株式会社製、密度924g/L、MFR8.0g/10分、融点125℃)
(4)LL2:直鎖状低密度ポリエチレン「AM830A」(日本ポリエチレン株式会社製、密度924g/L、MFR14.0g/10分、融点122℃)
(5)LL3:直鎖状低密度ポリエチレン「AM83NA」(日本ポリエチレン株式会社製、密度925g/L、MFR20.0g/10分、融点123℃)
(6)LL4:直鎖状低密度ポリエチレン「AC41SA」(日本ポリエチレン株式会社製、密度920g/L、MFR2.0g/10分、融点120℃)
(7)LL5:直鎖状低密度ポリエチレン「NUCG−5173」(日本ユニカー株式会社製、密度924g/L、MFR0.9g/10分、融点123℃)
(8)VL1:超低密度ポリエチレン「43−1」(東ソー株式会社製、密度905g/L、MFR8.0g/10分、融点115℃)
(9)VL2:超低密度ポリエチレン「54−1」(東ソー株式会社製、密度910g/L、MFR20.0g/10分、融点115℃)
(10)HD1:高密度ポリエチレン「130J」(出光石油化学株式会社製、密度953g/L、MFR11.0g/10分、融点129℃)
(11)HD2:高密度ポリエチレン「1000」(東ソー株式会社製、密度964g/L、MFR20.0g/10分、融点132℃)
環状ダイ(ダイリップ部直径40mm)を連結した押出機(内径65mmと、内径90mmのタンデム押出機)を用い、この押出機内で表1に示す配合の樹脂100重量部に対し、収縮防止剤としてモノステアリン酸グリセライドを用い、低密度ポリエチレンでマスターバッチ化したものをモノステアリン酸グリセライド1重量部となるように添加し、発泡剤としてイソブタン6.9重量部、気泡調整剤としてクエン酸モノナトリウムと炭酸水素ナトリウムとの混合物(大日精化工業株式会社製「ファインセルマスターSSC−PO208K」を、樹脂100重量部当たり表1に示す割合で配合して加熱溶融混練して発泡性溶融樹脂組成物とした。この発泡性溶融樹脂組成物を、表1に示した押出温度に調整した後、環状ダイに導入して表1に示した吐出量でダイリップから大気中に放出して筒状に発泡させた。その際、ダイの圧力を5.88〜7.84MPa(G)に調整し、この筒状発泡体を引き取りながら、その内面側を円柱状冷却装置(直径150mm、長さ1500mm)の周面に沿わせて通過させながら冷却した後、押出方向に沿って切り開いてシート状発泡体を得た。環状ダイの二次ブレーカー部の樹脂流路断面積:Q(mm2)と、吐出量:P(kg/hr)との比:Q/Pを表1にあわせて示した。
なお、実施例1〜5、7〜9、比較例1〜6の二次ブレーカーの形状は、直径3.5〜4.1mmの円筒状孔が等間隔で350個配置されたものを用いた。実施例6の二次ブレーカーの形状は、直径3.5〜4.1mmの円筒状孔が等間隔で150個配置されたものを用いた。比較例7の二次ブレーカーの形状は、直径3.5〜4.1mmの円筒状孔が等間隔で96個配置されたものを用いた。
実施例及び比較例における押出方向の平均気泡径:X(mm)、幅方向の平均気泡径:Y(mm)及び厚み方向の平均気泡径:Z(mm)の調整方法として、気泡調整剤を表1に示した割合で配合した。また、気泡形状を調整する条件として、環状ダイのオイル温調温度(℃)、吐出量(kg/hr)、環状ダイの吐出口径と筒状の冷却装置であるマンドレルの直径との比(表中では、ブロー比として示した)及び引取速度(m/min)を表1に示した。尚、本発明にける環状ダイのオイル温調温度とは、ダイの金型温度をいう。
表2、3のDSC曲線における吸熱ピークの112℃以上の範囲の吸熱ピークの熱量:B(J/g)としたが実施例及び比較例で得られたシート状発泡体は、全て、112℃以上130℃以下の温度範囲内にある吸熱ピークの熱量B’(J/g)であった。
尚、上記溶融張力の測定で用いられるポリエチレン系樹脂組成物は、発泡体を用いて、加熱プレス、冷却プレスで脱泡して非発泡の樹脂を用いた。
比較例4は、実施例1の気泡調整剤添加量の約4倍の量を入れたことによって平均気泡径が小さく、連続気泡率が高くなった。
比較例5は、主ポリエチレンのMFRが4.7g/10分であることから連続気泡率が高くなった。
比較例6は、副ポリエチレンのMFRが2.0g/10分であることから連続気泡率が高くなった。
JIS K6767(1999年)に基づき、試験片を試験片の厚み(mm)×50(mm)×50(mm)とし、圧縮速度10mm/minとし、厚み方向に25%圧縮した時点の圧縮応力に基づき算出した。この方法で測定した試料の25%圧縮強度(MPa)を、密度(g/L)で除した値が、
1.33×10-3(MPa・L/g)以上・・・・・・・・・・・・・○
1.11×10-3〜1.33×10-3(MPa・L/g)未満・・・・△
1.11×10-3(MPa・L/g)未満・・・・・・・・・・・・・×
として評価した。
単発真空成形機(株式会社浅野研究所製:FSK型)を用い、外寸が290mm×290mmの矩形状で開口部縦80mm、横75mm、深さ35mmの半球形状の凹部を9個有する金型によって、金型表面温度を80℃に温調し、シート状発泡体の表面温度を118〜124℃にて加熱成形する際に、裂け、厚みの偏り、表面ヤケの全くない良好な成形体が得られるシート状発泡体の加熱時間の幅により、以下のように評価した。
シート状発泡体の加熱時間の幅が5秒を超える・・・・・・◎
シート状発泡体の加熱時間の幅が3秒以上、5秒以下・・・○
シート状発泡体の加熱時間の幅が1秒以上、3秒未満・・・△
シート状発泡体の加熱時間の幅が1秒未満・・・・・・・・×
表1に示す樹脂を用い、発泡剤の添加量を樹脂100重量部当たり10.6重量部とし、押出温度、ブロー比以外は実施例1と同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の諸物性を表2に、圧縮強度及び成形性の試験結果を外観の評価とともに表4に示した。
表1に示す樹脂を用い、発泡剤の添加量を樹脂100重量部当たり10.6重量部とし、二次ブレーカー部の樹脂流路断面積:Q(mm2)と、吐出量:P(kg/hr)との比:Q/Pが表1に示す環状ダイを用いて、押出温度、ブロー比、引取速度以外は実施例1と同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の諸物性を表2に、圧縮強度及び成形性の試験結果を外観の評価とともに表4に示した。
表1に示す樹脂を用い、発泡剤の添加量を樹脂100重量部当たり6.3重量部とし、ダイのオイル温調温度、引取速度以外は実施例1と同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の諸物性を表2に、圧縮強度及び成形性の試験結果を外観の評価とともに表4に示した。
表1に示す樹脂を用い、押出温度以外は実施例7と同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の諸物性を表2に、圧縮強度及び成形性の試験結果を外観の評価とともに表4に示した。
表1に示す樹脂を用い、発泡剤の添加量を樹脂100重量部当たり10.6重量部とし、押出温度、ダイのオイル温調温度以外は実施例1と同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の諸物性を表3に、圧縮強度及び成形性の試験結果を外観の評価とともに表4に示した。
表1に示す樹脂を用い、二次ブレーカー部の樹脂流路断面積:Q(mm2)と、吐出量:P(kg/hr)との比:Q/Pが表1に示す環状ダイを用いて、押出温度、ダイのオイル温調温度以外は実施例1と同様にして発泡体を得た。得られた発泡体の諸物性を表3に、圧縮強度及び成形性の試験結果を外観の評価とともに表4に示した。
得られた発泡体は、収縮が発生し、連続気泡率が40%を超え、厚みが1mm未満の薄いシート状発泡体となった。
Claims (2)
- ポリエチレン系樹脂組成物に発泡剤を含有せしめた溶融発泡性樹脂組成物を押出発泡してなる、見掛け密度15g/L〜460g/L、厚み1〜10mm、連続気泡率40%以下の成形用無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体であって、ポリエチレン系樹脂組成物が、重量比で、主ポリエチレン:副ポリエチレン=60:40〜85:15の割合の混合物であり、主ポリエチレンがメルトフローレート0.1〜3g/10分の分岐状低密度ポリエチレンであり、副ポリエチレンが直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン及び超低密度ポリエチレンから選択される一種または二種以上よりなるメルトフローレート3〜30g/10分のポリエチレンであり、かつ副ポリエチレン中の直鎖状低密度ポリエチレンの割合が50重量%以上であり、該発泡体の示差走査熱量測定により得られるDSC曲線における40℃〜112℃の温度範囲にある吸熱曲線ピークの熱量:A(J/g)と、112℃以上の温度範囲にある吸熱曲線ピークの熱量:B(J/g)が、下記の(a)式の関係を満足し、かつ吸熱曲線ピークの熱量:B(J/g)が、10〜35J/gであるとともに、押出方向の平均気泡径:X(mm)及び幅方向の平均気泡径:Y(mm)が、各々0.5〜1.5mmであり、且つ押出方向の平均気泡径:X(mm)、幅方向の平均気泡径:Y(mm)及び厚み方向の平均気泡径:Z(mm)との間に、(b)、(c)式を満足する関係を有することを特徴とする成形用無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体。
2.5≦A/B≦7 (a)
0.6≦Z/X≦1.1 (b)
0.6≦Z/Y≦1.1 (c) - 請求項1記載の成形用無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体を熱成形してなる成形体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2004184915A JP4605697B2 (ja) | 2003-11-04 | 2004-06-23 | 成形用無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体及びその成形体 |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003374323 | 2003-11-04 | ||
| JP2004184915A JP4605697B2 (ja) | 2003-11-04 | 2004-06-23 | 成形用無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体及びその成形体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005154729A JP2005154729A (ja) | 2005-06-16 |
| JP4605697B2 true JP4605697B2 (ja) | 2011-01-05 |
Family
ID=34741355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004184915A Expired - Fee Related JP4605697B2 (ja) | 2003-11-04 | 2004-06-23 | 成形用無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体及びその成形体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4605697B2 (ja) |
Families Citing this family (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4700387B2 (ja) * | 2005-03-29 | 2011-06-15 | 株式会社ジェイエスピー | 無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体及びその成形体 |
| JP4836583B2 (ja) * | 2006-01-06 | 2011-12-14 | ダイセルノバフォーム株式会社 | 発泡体用樹脂組成物及び発泡体 |
| JP2007332338A (ja) * | 2006-06-14 | 2007-12-27 | Eiwa Kasei Kogyo Kk | 発泡性樹脂組成物 |
| JP5309903B2 (ja) * | 2007-11-08 | 2013-10-09 | 住友化学株式会社 | 押出発泡成形用樹脂組成物および押出発泡成形体 |
| JP5755934B2 (ja) * | 2011-05-13 | 2015-07-29 | 株式会社ジェイエスピー | ポリオレフィン系樹脂積層発泡体の製造方法、及びポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法 |
| JP5751670B2 (ja) * | 2011-08-05 | 2015-07-22 | 株式会社ジェイエスピー | ポリエチレン系樹脂多層発泡シート及びその成形体 |
| JP5757622B2 (ja) * | 2011-08-05 | 2015-07-29 | 株式会社ジェイエスピー | 熱成形用ポリエチレン系樹脂多層発泡シート |
| JP5795915B2 (ja) * | 2011-09-13 | 2015-10-14 | 積水化成品工業株式会社 | ポリエチレン系樹脂発泡シート、発泡成形体、及びポリエチレン系樹脂発泡シートの製造方法 |
| US20210269611A1 (en) * | 2018-11-22 | 2021-09-02 | Dow Global Technologies Llc | Extrusion-foamed polymeric compositions and methods for making extrusion-foamed polymeric compositions |
| JP7130080B1 (ja) * | 2021-03-15 | 2022-09-02 | 株式会社ジェイエスピー | ポリエチレン系樹脂発泡粒子、ポリエチレン系樹脂発泡粒子の製造方法 |
| JP7637578B2 (ja) * | 2021-06-30 | 2025-02-28 | 積水化成品工業株式会社 | 発泡シート、発泡シート成形体およびその製造方法 |
| CN115011024B (zh) * | 2022-02-23 | 2024-01-19 | 苏州贝斯珂胶粘科技有限公司 | 一种聚烯烃系树脂发泡片材及其制造方法 |
| JP2024082285A (ja) * | 2024-03-18 | 2024-06-19 | 三井化学株式会社 | 発泡体 |
| JP2025176412A (ja) * | 2024-05-21 | 2025-12-04 | 株式会社ジェイエスピー | ポリエチレン系樹脂発泡シートの製造方法 |
| JP2025188033A (ja) * | 2024-06-13 | 2025-12-25 | 東ソー株式会社 | ポリエチレン系樹脂からなる非架橋発泡成形体 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60222222A (ja) * | 1984-04-20 | 1985-11-06 | Japan Styrene Paper Co Ltd | ポリエチレン押出発泡体の製造法 |
| JPH0629334B2 (ja) * | 1987-02-20 | 1994-04-20 | 鐘淵化学工業株式会社 | 直鎖低密度ポリエチレン樹脂型内発泡成形体の製造方法 |
| JP3020296B2 (ja) * | 1991-03-12 | 2000-03-15 | 株式会社ジェイエスピー | 無架橋直鎖低密度ポリエチレン系樹脂発泡粒子の製造方法 |
| JPH06184346A (ja) * | 1992-12-16 | 1994-07-05 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 無架橋ポリエチレン系樹脂高発泡シート及びその製造方法 |
| JP2915250B2 (ja) * | 1993-06-28 | 1999-07-05 | 積水化成品工業株式会社 | 無架橋ポリエチレン系樹脂発泡体及びその製造方法 |
| JPH0890626A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-04-09 | Jsp Corp | ポリエチレン系樹脂板状発泡体及びその製造方法 |
| JP3859334B2 (ja) * | 1997-11-25 | 2006-12-20 | 株式会社ジェイエスピー | ポリエチレン系樹脂発泡体の製造方法、ポリエチレン系樹脂発泡体及びその成形体 |
-
2004
- 2004-06-23 JP JP2004184915A patent/JP4605697B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2005154729A (ja) | 2005-06-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4605697B2 (ja) | 成形用無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体及びその成形体 | |
| JP2010270228A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡体の製造方法及びポリプロピレン系樹脂発泡体 | |
| JP2009235329A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡体の製造方法及びポリプロピレン系樹脂発泡体 | |
| EP1373401B1 (en) | Blends of ethylenic polymers with improved modulus and melt strength and articles fabricated from these blends | |
| JP2020164777A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡シート及びポリプロピレン系樹脂発泡容器 | |
| JP4680528B2 (ja) | 熱成形用エチレン系樹脂発泡シート、成形品及び熱成形用エチレン系樹脂発泡シートの製造方法 | |
| JP4700387B2 (ja) | 無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡体及びその成形体 | |
| WO2013137411A1 (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡粒子およびポリプロピレン系樹脂発泡粒子からなる型内発泡成形体、並びに、これらの製造方法 | |
| CA2401943C (en) | Foam comprising a blend of low density polyethylene and high melt tension polypropylene | |
| JP2007186706A (ja) | ポリオレフィン系樹脂発泡体の製造方法及びポリオレフィン系樹脂発泡体 | |
| JP2016193959A (ja) | ポリエチレン系樹脂発泡シート | |
| JP6961411B2 (ja) | ポリエチレン系無架橋押出発泡体 | |
| JP5751670B2 (ja) | ポリエチレン系樹脂多層発泡シート及びその成形体 | |
| JP3351967B2 (ja) | 熱成形用無架橋ポリプロピレン系樹脂発泡シート | |
| JP2009114359A (ja) | 摩擦音のしないポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子 | |
| JP6670850B2 (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡粒子の製造方法、ポリプロピレン系樹脂発泡粒子および型内発泡成形体 | |
| JP5757622B2 (ja) | 熱成形用ポリエチレン系樹脂多層発泡シート | |
| JP5992193B2 (ja) | 押出発泡用樹脂組成物、樹脂発泡体の製造方法及び樹脂発泡体 | |
| JP7229754B2 (ja) | 無架橋ポリエチレン系樹脂押出発泡ボードおよびその製造方法 | |
| JP5674585B2 (ja) | 透気防水フィルター | |
| JP2017179034A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡シート及び容器 | |
| JPH03103449A (ja) | 低密度ポリエチレン系樹脂発泡体及びその製造方法 | |
| JP2019001966A (ja) | 緩衝材 | |
| JPH115860A (ja) | 無架橋ポリプロピレン系樹脂発泡シート | |
| JP7252805B2 (ja) | ポリエチレン系無架橋押出発泡体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070306 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091216 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100310 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100426 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100526 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100701 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100929 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101001 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4605697 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015 Year of fee payment: 3 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |
