JPH115860A - 無架橋ポリプロピレン系樹脂発泡シート - Google Patents

無架橋ポリプロピレン系樹脂発泡シート

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JPH115860A
JPH115860A JP9178913A JP17891397A JPH115860A JP H115860 A JPH115860 A JP H115860A JP 9178913 A JP9178913 A JP 9178913A JP 17891397 A JP17891397 A JP 17891397A JP H115860 A JPH115860 A JP H115860A
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thickness
sheet
resin
foam
foamed sheet
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JP9178913A
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English (en)
Inventor
Koichi Wakabayashi
功一 若林
Koichi Ishikawa
光一 石川
Yukio Furusawa
幸雄 古沢
Kazuhiko Morita
和彦 森田
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JSP Corp
Original Assignee
JSP Corp
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Publication date
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】厚みがあるにもかかわらず、気泡の細かい外観
良好な高発泡のポリプロピレン系樹脂発泡シートであ
り、緩衝性や剛性だけでなく成形性にも優れ、特に、果
物等の軟質物を包装する輸送用パッケージ等としての用
途に好適な高発泡のポリプロピレン系樹脂発泡シートを
提供する。 【解決手段】厚み3〜10mm、密度0.025〜0.
085g/cm3 、平均気泡径0.5〜1.2mmの無
架橋ポリプロピレン系樹脂発泡シートであって、気泡形
状が下記(1)、(2)式を満足するよう構成する。 0.65<A/B<1.20 ・・・(1) 0.65<A/C<1.20 ・・・(2) 〔但し、式中A、B、Cのそれぞれは、発泡シートの厚
み方向、押出方向(MD方向)、幅方向(TD方向)に
おける気泡径の平均値である。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無架橋ポリプロピレ
ン系樹脂発泡シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、特定の物性をもつポリプロピ
レン系樹脂を用いた高密度から低密度の発泡体が得られ
ている。
【0003】そのなかでも密度0.025〜0.085
g/cm3 程度の高発泡シートは、主として断熱材や緩
衝材等の用途に用いられており、特に、このような高発
泡のポリプロピレン系樹脂発泡シートは、被包装物の形
状に応じた凹部を有するトレー状に熱成形され、果物等
の軟質物を包装する輸送用パッケージとして多く使用さ
れているが、該パッケージが充分な緩衝性や保形性(剛
性)等を備えたものとするにはある程度の厚みがなけれ
ばならず、そのためには、少なくとも3mm以上の厚み
のある発泡シートを用いて上記輸送用パッケージを成形
するのが好ましい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
らの技術では、上記した密度範囲でこのような厚みのあ
る高発泡のポリプロピレン系樹脂発泡シートを得るのは
困難であり、また、たとえ4mm程度の厚みをもつ高発
泡のポリプロピレン系樹脂発泡シートを得ることができ
たとしても、得られたシートは気泡が大きく外観が不良
であるばかりか、シート幅方向の厚みムラが激しく、成
形には全く適さないものであった。
【0005】このため、3mm以上の厚みを有し且つ気
泡の細かい外観良好な発泡シートを得るために、従来よ
り、複数の高発泡シートを積層する等してその厚みを確
保するという試みがなされているが、このような方法で
は積層のための余計な工程が増えてしまい、工程が煩雑
となってしまうばかりかコスト的にも不利であるという
ような問題があった。
【0006】一般に、ポリプロピレン系樹脂発泡シート
は、ポリプロピレン系樹脂を環状ダイスから円筒状に押
出発泡するとともに、マンドレルと称される円柱状冷却
装置の円柱側面上を通過させ、しかる後に、得られた円
筒状の発泡体をシート状に切り開くことによって得られ
ている。
【0007】しかしながら、このような方法では、環状
ダイスから押し出された樹脂が三次元的に発泡してダイ
ス径よりも大きな径を有する円筒状発泡体となり、この
ダイス径と円筒状発泡体の径との差によって、あたかも
ギャザースカートの如く円筒状発泡体がダイスで絞られ
たように、発泡体の押出方向に流れる多数本のシワが円
筒状発泡体の周面に発生し(このシワがコルーゲートと
称されるものであり、厚みのある高発泡シートを得よう
とする場合に顕著となる)、これに起因するシートの厚
みムラや気泡の不均一性がシートの幅方向に生じ易いば
かりか、ポリプロピレン系樹脂を環状ダイスから円筒状
に押出発泡させる際に、押出機の環状ダイスのシャフト
を支える二次ブレーカーの柱が樹脂の流路に位置してい
るため、この二次ブレーカーにより押出機内で樹脂が遮
られてその部分の厚みが出にくくなり、発泡シートに厚
みムラが生じてしまうというような問題もあり(この厚
みムラは、通常、ブレーカーマークと称されている)、
これも発泡シートの幅方向における厚みの均一性を阻害
する一因となっていた。
【0008】そして、コルゲートやブレーカーマークに
よるシートの幅方向に不均一な性状を持つ発泡シートを
熱成形すると、厚みの薄い部分が特に伸ばされて成形さ
れ、厚みムラがより強調されてしまうため、このような
発泡シートを成形して得られる成形品は外観や剛性に欠
けるものとなっていた。
【0009】また、本出願人は上記のようなブレーカー
マークを解決するために、特開平5−338055号に
て、二次ブレーカーの下流側のダイス内の一部に絞りを
設ける方法を先に提案している。しかしながら、このよ
うなダイス内の絞りはダイス部の圧力の上昇を招き、押
出機からの樹脂の吐出量を一定の範囲内に制限しなけれ
ばならないため、得ようとする発泡シートの厚みを厚く
するのが難しく、また、コルゲート対策が不十分とな
り、気泡を細かくするのも難しくなってしまうというよ
うに、改善すべき余地が残されていた。
【0010】本発明者らは、上記従来技術の有していた
問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の押出条
件と特定の構造のダイスを採用することで、厚みがある
にもかかわらず、気泡の細かい外観良好な高発泡のポリ
プロピレン系樹脂発泡シートを得ることができ、特にこ
のようなポリプロピレン系樹脂発泡シートにおいて、そ
の厚み、密度、平均気泡径を特定するとともに、気泡形
状をも特定の形状となるようにすることによって発泡シ
ートの緩衝性や剛性等の物性が向上し、成形性にも優れ
たものとなる等、従来からの高発泡のポリプロピレン系
樹脂発泡シートに比べてより優れたものとなることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
〔但し、式中A、B、Cのそれぞれは、発泡シートの厚み方向、押出方向(MD方向)、幅方向(TD方向)における気泡径の平均値である。〕
【0012】また、本発明無架橋ポリプロピレン系樹脂
発泡シートは、発泡シートの幅方向(TD方向)に沿っ
て厚みを測定したときに、幅方向(TD方向)にわたっ
て一方の片側端部から他方の片側端部へ100mmの間
隔で区画されるそれぞれの範囲内での最大厚み(Tm
と最小厚み(Tl )との比(Tl /Tm )が0.75以
上であるのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づき詳細
に説明する。
【0014】図1(a)は、本発明無架橋ポリプロピレ
ン系樹脂発泡シートの押出方向(以下、MD方向とい
う)に沿う厚み方向断面、図1(b)は、本発明無架橋
ポリプロピレン系樹脂発泡シートの幅方向(以下、TD
方向という)に沿う厚み方向断面を、それぞれ表す、顕
微鏡拡大写真に基づく模式図であり、本発明発泡シート
の気泡形状について説明するための図である。
【0015】図中、1は本発明発泡シート、2は気泡を
表す。また、a(a1 、a2 、a3、・・・、an )は
各々気泡2の発泡シート1の厚み方向の径、b(b1
2、b3 、・・・、bn )は各々気泡2の発泡シート
1のMD方向の径、c(c1、c2 、c3 、・・・、c
n )は各々気泡2の発泡シート1のTD方向の径をそれ
ぞれ表す。
【0016】本発明において、MD方向とは、発泡シー
ト1を押出機を用いて得る場合の樹脂の押し出される方
向をいい、TD方向とは、押出方向に対して幅なりの方
向をいう。また、発泡シート1の厚み方向、MD方向、
TD方向は、それぞれ互いに直交する。
【0017】本発明発泡シート1は、aの平均である
〔(a1 +a2 +a3 +・・・+an)/n〕をAと置
き換え、bの平均である〔(b1 +b2 +b3 +・・・
+bn)/n〕をBと置き換え、cの平均である〔(c
1 +c2 +c3 +・・・+cn)/n〕をCと置き換え
て表したときに〔但し、A、B、Cは発泡シート1の厚
みTの5倍の幅(T×5)にある全ての気泡、即ち図7
中斜線で示す部分に存在する全ての気泡についての平均
値であり、気泡径a、b、cの単位はmmとする。尚、
図7は発泡シート1の縦断面を示すが、気泡の図示は省
略してある。〕、A、B、Cが下記(1)、(2)式を
満足する気泡形状を有する。 0.65<A/B<1.20 ・・・(1) 0.65<A/C<1.20 ・・・(2)
【0018】上記A/B、A/Cは気泡の扁平度を表
し、本発明の如き発泡シートは、その気泡形状が球形に
近い程、剛性向上の効果が期待できる。そして、A/
B、A/Cの値が上記範囲にあれば発泡シート1の気泡
形状が球形に近くなり、該シート1の剛性が向上する。
本発明において、A/B、A/Cの好ましい範囲は、そ
れぞれ0.7<A/B<1.10、0.7<A/C<
1.10である。
【0019】本発明において、気泡2の各々は、必ずし
も上記条件式を満足する必要はない。即ち、例えば、必
ずしも0.65<a1 /b1 <1.20、0.65<a
1 /c1 <1.20である必要はない。
【0020】また、本発明においては、各気泡2ごと
の、〔(発泡シート1の厚み方向の径)/(発泡シート
1のMD方向の径)〕の値の、全気泡の平均値が、必ず
しも0.65よりも大きく1.20よりも小さいという
ものでもなく、また各気泡2ごとの、〔(発泡シート1
の厚み方向の径)/(発泡シート1のTD方向の径)〕
の値の、全気泡の平均値が、必ずしも0.65よりも大
きく1.20よりも小さいというものでもない。即ち、
必ずしも0.65<〔(a1 /b1 )+(a2 /b2
+(a3 /b3 )+・・・+(an /bn )〕/n<
1.20ではなく、また、必ずしも0.65<〔(a1
/c1 )+(a2 /c2 )+(a3 /c3 )+・・・+
(an /cn )〕/n<1.20ではない。
【0021】本発明発泡シート1は、その気泡形状が上
記(1)、(2)式を満足するものであるのに加え、a
の平均値A〔=(a1 +a2 +a3 +・・・ +an
/n〕、bの平均値B〔=(b1 +b2 +b3 +・・・
+bn )/n〕、cの平均値C〔=(c1 +c2 +c3
+・・・+cn )/n〕を算術平均して得られた平均気
泡径(即ち、(A+B+C)/3)が0.5〜1.2m
mの範囲内にある。本発明において、発泡シート1の平
均気泡径が0.5mmに満たないと、該シート1にコル
ゲートが発生してシート1の厚みムラの原因となってし
まう。また、平均気泡径が1.2mmを越えると、発泡
シート1が緩衝性に劣ったものとなってしまうばかり
か、外観上も好ましくない。本発明において、発泡シー
トの平滑性、緩衝性、外観の面で上記平均気泡径のより
好ましい範囲は、0.7〜1.10mmである。
【0022】尚、各気泡の気泡径a1 、a2 、a3 、・
・・an 、b1 、b2 、b3 、・・・bn 、c1
2 、c3 、・・・cn は、図2に示すような、厚み方
向、MD方向、又はTD方向の、各気泡に対する接線の
最大接線間隔を採用するものとする。また、これらの各
気泡2の厚み方向、MD方向、TD方向のそれぞれの径
1 、a2 、a3 、・・・an 、b1 、b2 、b3 、・
・・bn 、c1 、c2 、c3 、・・・cn は、例えば、
発泡シート1のMD方向に沿う厚み方向断面、及び発泡
シート1のTD方向に沿う厚み方向断面のそれぞれの顕
微鏡拡大写真を得、得られた写真をもとに求めることが
できる。また、厚み方向の径a1 、a2 、a3 、・・・
n は、MD方向に沿う厚み方向断面の顕微鏡拡大写真
から求めたものであっても、TD方向に沿う厚み方向断
面の顕微鏡拡大写真をもとに求めたものであっても良
い。
【0023】更に、本発明発泡シート1は、密度が0.
025〜0.085g/cm3 (発泡倍率でいえば約1
0.5〜36倍)の高発泡シートであり、その厚さは3
〜10mmである。
【0024】本発明において、発泡シート1の密度が
0.025g/cm3 に満たないと、コルゲートが発生
し易いため均一な厚みを維持しにくいばかりか、保形性
に乏しく曲がり易いため、発泡シート1を成形してなる
成形品の保形性(剛性)が十分なものとならない。ま
た、密度が0.085g/cm3 を超えると、高発泡の
ポリプロピレン系樹脂発泡シートに要求される緩衝性が
得られなくなってしまい、特に、果実等の軟質物を包装
する輸送用パッケージ等の用途に不向きなものとなって
しまう。
【0025】本発明において、発泡シート1の好ましい
密度は、0.028〜0.06g/cm3 である。この
範囲であれば、高発泡のポリプロピレン系樹脂発泡シー
トに要求される緩衝性と、該シートの剛性とのバランス
がとれ、特に、果実等の軟質物を包装する輸送用パッケ
ージ等の用途に好適な充分な剛性と、適度な緩衝性及び
成形性等の良好な二次加工性を併せ持った発泡シートと
することができる。
【0026】また、本発明において、発泡シート1の厚
さが3mmに満たないと、該シート1を熱成形したとき
に厚みが薄くなりすぎて、得られる成形品が緩衝性に劣
ったものとなってしまう。また、厚みが10mmを越え
てしまうと、厚みの均一な成形品を得にくく、また、コ
ルゲートも大きくなってしまうため成形性に乏しいもの
となってしまう。本発明において、発泡シート1の好ま
しい厚みは成形品の緩衝性、成形性の面で4〜8mmで
ある。
【0027】本発明発泡シート1は、特定の厚み、密
度、平均気泡径を有し、且つ気泡形状が前述した条件を
満足する、より球形に近い気泡形状となっているので、
成形性に優れたものであるのみならず、高い保形性(剛
性)と優れた緩衝性を同時に備えたものであり、果実等
の軟質物を包装する輸送用パッケージ等の用途に好適に
用いられる。
【0028】また、本発明発泡シート1は、TD方向に
沿ってその厚みを測定したときに、図3に示すように一
方の片側端部から他方の片側端部へ100mmの間隔で
区画されるそれぞれの範囲α、β、γ、・・・に発泡シ
ート1をTD方向に区画し(但し、図3に示すように1
00mmに満たないあまりの部分ηは無視するものとす
る)、上記範囲α、β、γ、・・・のそれぞれでの発泡
シート1の最大厚み(Tm )と発泡シート1の最小厚み
(Tl )との比(Tl /Tm )が0.75以上、好まし
くは0.80以上となるように、厚みムラが少ないもの
であるのが好ましい。尚、図3は発泡シート1のTD方
向縦断面図であるが、断面を示すハッチングは省略して
ある。
【0029】100mm毎に区画された各範囲α、β、
γ、・・・における発泡シート1の最大厚み(Tm )と
発泡シート1の最小厚み(Tl )との比(Tl /Tm
が0.75未満となるような厚みムラがあると、熱成形
時にシートの薄い部分が、シートの厚い部分よりも弱い
ため局部的に伸ばされ、極端な場合には成形品に穴があ
いてしまったり、割れが生じてしまう等の不具合が生じ
易く、成形性に劣ったものとなってしまう。
【0030】更に、本発明発泡シート1は、その厚み精
度がより高いものとして、該シート1を上記の如く区画
した際に各区画α、β、γ、・・・の最大厚みTm のう
ち、最も小さな値Tm-min と最も大きな値Tm-max との
比(Tm-max /Tm-min )が、1≦Tm-max /Tm-min
≦1.25であり、各区画α、β、γ、・・・の最小厚
みTl のうち、最も小さな値Tl-min と最も大きな値T
l-max との比(Tl-max /Tl-min )が、1≦Tl-max
/Tl-min ≦1.25であることが好ましい。
【0031】本発明発泡シート1の基材樹脂には、無架
橋ポリプロピレン系樹脂が用いられる。該ポリプロピレ
ン系樹脂としては、プロピレンホモポリマー又はプロピ
レンと他のオレフィンとの共重合体が挙げられる。プロ
ピレンと共重合可能な他のオレフィンとしては、エチレ
ンや、1−ブテン、イソブチレン、1−ペンテン、3−
メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、3,4−ジメチル
−1−ブテン、1−ヘプテン、3−メチル−1−ヘキセ
ン等の炭素数4〜10のα−オレフィンが挙げられる。
上記共重合体は、ランダム共重合体であってもブロック
共重合体であっても良く、更に二元系のみならず、三元
系共重合体であっても良い。また、これらのポリプロピ
レン系樹脂は、単独で用いるのみならず、2種以上を混
合して用いることもできる。
【0032】プロピレンと他のオレフィンとの共重合体
を基材樹脂として用いる場合、共重合体中にオレフィン
が25重量%以下、特に15重量%以下の割合で含有さ
れているのが好ましい。共重合体中のオレフィン含有量
の好ましい下限値は、1重量%である。
【0033】尚、本発明でいう無架橋とは、過酸化物処
理や放射線処理により、ゲル分率を1重量%未満とした
ものを含むものであり、好ましくは実質的に0重量%の
ものが挙げられる。また、ゲル分率は、冷却管を取り付
けた200mlのフラスコにキシレン100g、樹脂1
gを入れ15時間煮沸後100メッシュの金網にてろ過
し、20℃、24時間風乾後の樹脂抽出残量の樹脂抽出
前重量に対する100分率として求められる。このゲル
分率は0に近い程、環状ダイスからの押出発泡時、得ら
れる発泡シートに樹脂の塊の発生も少なくなり外観良化
につながる。
【0034】また、ポリプロピレン系樹脂には、特開平
7−53797号公報に記載されているような、a)1
未満の枝分かれ指数と著しい歪み硬化伸び粘度とを有す
るか、又は特表平5−506875号公報に記載されて
いるような、b)z平均分子量が1.0×106 以上で
あるか、z平均分子量(Mz)と重量平均分子量(M
w)との比(Mz/Mw)が3.0以上であり且つ21
0℃における平衡コンプライアンスJ0 が0〜300秒
間において1.2×10-4cm2 /dyn以上である
か、210℃における単位応力あたりの剪断歪み回復S
r/Sが剪断速度1sec-1において5×10-5cm2
/dyn以上である、上記a)又はb)の高分子量のゲ
ルのないプロピレンポリマー材料を用いることもでき
る。
【0035】また、本発明で用いるポリプロピレン系樹
脂としては、c)ドローダウン性が60m/分以下、又
は溶融張力が7g以上となるような物性を示すものも挙
げられる。より好ましいドローダウン性は30m/分以
下であり、特に好ましくは15m/分以下である。ま
た、溶融張力は10g以上が特に好ましい。
【0036】ドローダウン性とは、図4に示す装置を用
いて、230℃に加熱した溶融プロピレン系樹脂をメル
トテンションテスターのノズル21(口径2.095m
m、長さ8mm)よりピストン押圧速度10mm/分
で、図中矢印方向に紐状に押出し、次いで該紐状物を上
記ノズルの下方に位置する張力検出プーリー22、その
上方に位置する送りロール23、24,24を通過させ
た後、捲取りロール25で捲取る一方で捲取りロールの
捲取り速度を徐々に増加させていって紐状物を切断さ
せ、この切断時における紐状物の捲取り速度をいうもの
とする。また、溶融張力は上記紐状物が切断する直前の
張力検出機26により測定される値である。
【0037】尚、図示する装置において、ノズル21と
プーリー22の間の距離L1 は250mm、プーリー2
2の径Rは45mm、プーリー22と送りロール23の
間の距離L2 は90mm、送りロール23と24の間の
距離L3 は45mm、送りロール24、24の接触面か
ら送りロール23の上面に延ばした接線の水平面に対す
る角度θは40°である。
【0038】ドローダウン性が60m/分以下のプロピ
レン系樹脂は、通常の結晶性線状プロピレン系樹脂(通
常は、重量平均分子量100000以上)であって、し
かもその中にアタクチック分、又は/及びアイソタクチ
ックではあるが結晶していない成分を含む樹脂(以下、
この樹脂を“通常のプロピレン系樹脂”という)に対
し、低温分解型の過酸化物(分解温度:室温〜120℃
程度)を樹脂1kg当たり通常5〜50ミリモル添加し
て、120℃程度まで、好ましくは70〜105℃程度
に加熱して反応させ(通常、30〜120分間)、上記
通常のプロピレン系樹脂の主鎖にアタクチック又は/及
び結晶していないアイソタクチック成分を分岐鎖として
結合せしめる等の方法により得ることができる。
【0039】上記低温分解型の過酸化物としては、ジ
(s−ブチル)ペルオキシジカーボネート、ビス(2−
エトキシ)ペルオキシジカーボネート、ジシクロヘキシ
ルペルオキシジカーボネート、ジ−n−プロピルペルオ
キシジカーボネート、ジ−n−ブチルペルオキシジカー
ボネート、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、
t−ブチルペルオキシネオデカノアート、t−アミルペ
ルオキシネオデカノアート、t−ブチルペルオキシピバ
ラート等が例示される。
【0040】プロピレン系樹脂のドローダウン性は、長
鎖分岐の数や長さにより調整することができ、前述のよ
うにして得られたドローダウン性が60m/分以下のプ
ロピレン系樹脂は、主として主鎖の端部に長鎖分岐を有
する枝分かれ状構造を有すると考えられる。一般的にい
って、長鎖分岐の数が多いほど、また分岐の長さが長い
ほど、ドローダウン性を示す値は低下する傾向にある。
従って、所望のドローダウン性のポリプロピレン系樹脂
を得るには、これらのことを考慮して分岐構造を導入す
る反応条件を設定する必要がある。長鎖分岐を持たない
か、或いは分岐を持っていても短かすぎるものや、又
は、通常のプロピレン系樹脂の場合には、ドローダウン
性が60m/分を上回ってしまう。
【0041】ドローダウン性が60m/分を上回る樹脂
を使用して押出発泡を行なって密度が0.025〜0.
085g/cm3 のシート状発泡体を得ようとすると、
得られる発泡シートは表面凹凸が多いため製品としての
見映えが悪く、また発泡シートの平滑性が損なわれるた
めに二次加工性や成形性を阻害する原因ともなり商品価
値のないものとなってしまう。これは、ドローダウン性
が60m/分を上回るプロピレン系樹脂等にあっては、
発泡剤の混合量を増やしても、密度を0.45g/cm
3 以下にすることが困難であり、また、発泡シート製造
時の押出方向の張力に対し、気泡膜の強度が耐えられな
いため、マンドレル上でシートにTD方向に裂けが生じ
てしまう。それを防ぐため、樹脂温度を下げると、樹脂
の結晶化がはじまり、発泡シート表面がウロコ状の凹凸
となってしまうからである。
【0042】或いは、本発明で用いるプロピレン系樹脂
は、d)温度230℃、線形領域内の応力5000dy
n/cm2 における樹脂の動的粘弾性測定によって与え
られる角周波数:ω(rad/sec.) と、貯蔵弾性率:G´
(dyn/cm2 ) との間に、ω=0.1〜1の範囲におい
て、下記近似式(3)に示す関係が成り立ち、式中の
α、βのそれぞれが、0<α≦1.00、好ましくは
0.70≦α≦1.00で、且つ3.65≦β≦4.5
0、好ましくは3.85≦β≦4.35である動的粘弾
性挙動を示すものであっても良い。 logG´= α・logω + β ・・・・(3)
【0043】上記式(3)において、αはlogG´を
縦軸に、logωを横軸とする座標に、logω=−1
とその時のlogG´の値及び、logω=0とその時
のlogG´の値の2点をプロットすることにより求め
られる、式(3)で示される直線の傾きであり、βは式
(3)で示される直線がlogω=0の縦軸と交差する
切片を示す。図5に、上記式(3)において、αが1.
00でβが3.65の直線(符号aを附して示す。)、
αが1.00でβが4.50の直線(符号bを附して示
す。)をそれぞれ示す。
【0044】図5において、logωの値が大きい場
合、logG´で示される動的粘弾性挙動は弾性体の性
質の強い状態の樹脂の弾性率を表し、発泡工程中の押出
発泡直後の気泡形成時の樹脂の挙動に相当すると考えら
れる。一方、logωの値が小さい場合、logG´で
示される動的粘弾性挙動は粘性体の性質の強い状態の樹
脂の弾性率を表し、発泡工程中の前記気泡形成後の気泡
を維持するための樹脂の挙動に相当すると考えられる。
【0045】ポリプロピレン系樹脂の発泡においては押
出発泡における気泡形成後の気泡を維持させるために、
角周波数:ωが1〜0.1(rad/sec.)に変化する際の
貯蔵弾性率:G´の値及び変化率の数値を採用し特定す
ることで優れた発泡シート1を得ることができる。
【0046】角周波数と、貯蔵弾性率とが上記式(3)
に示す関係にある樹脂であっても、式(3)におけるα
が0以下の樹脂は確認できず、αが0.7未満の場合、
αが0に近づくに従って発泡時の気泡形成が難しくな
る。一方、αが1.00を超える樹脂の場合には高発泡
倍率の発泡体を得ることが難しい。またβが3.65未
満の樹脂の場合には、得られる発泡体は独立気泡率が低
く、高発泡倍率の発泡体を得ることが難しくなる傾向に
あり、βが4.50を超える樹脂の場合には、得られる
発泡体は溶融張力が強すぎるため表面凹凸が解消でき
ず、仮りに発泡温度を高くしても気泡を維持することが
難しく、結局表面状態の悪いものとなる。
【0047】また貯蔵弾性率:G´により代表される樹
脂の気泡形成・維持の挙動は、G´と同時に測定される
損失弾性率:G´´により、より確実に掌握できると考
えられる。つまり、G´の値が同じポリプロピレン系樹
脂であっても発泡工程における気泡形成・維持の挙動に
相違が見られることがある。樹脂の性質は弾性体の性質
(G´に相当)と、粘性体の性質(G´´に相当)との
組み合わせと考えることができる。このため、前述のよ
うにG´が同じ樹脂でありながら気泡形成・維持の挙動
に相違があるのは、損失弾性率:G´´が相違するため
であると思われ、G´´/G´で表されるtanδの値
に着目した結果、角周波数:ωが0.1〜1(rad/se
c.) の範囲内において、tanδの値が1.25〜3.
50、より好ましくは1.30〜2.70の間にある
と、外観、発泡倍率、独立気泡率の制御がより容易とな
り、優れた押出発泡シートを更に容易に製造することが
できる。
【0048】上記樹脂の動的粘弾性は、動的粘弾性試験
機(例えばレオメトリックスファーイースト株式会社製
の動的粘弾性試験機:SR200型等)によって、線形
領域内で測定される。例えば、線形領域内での測定は応
力を5000dyn/cm2とする。
【0049】尚、動的粘弾性の測定において、ポリプロ
ピレン系樹脂は最大周波数100rad/sec.まで
測定を行う場合、応力が2000〜50000dyn/
cm2 であれば線形領域内となる。また言うまでもな
く、線形領域とは、歪率と応力とが比例関係にある領域
のこと、即ち貯蔵弾性率等の粘弾性の測定値が応力の影
響を受けない範囲のことである。動的粘弾性試験では、
厚さ約2mmの測定サンプル樹脂板を直径25mmのパ
ラレルプレートの間に挟み、230℃に昇温した後、樹
脂板を僅かに押さえ付けて樹脂板とパラレルプレートの
なじみを良くし、更に溢れでた樹脂を削り取ってから更
に約10分間放置し、角周波数:ωを変化させ、角周波
数に対応した貯蔵弾性率:G´及び損失弾性率:G´´
を測定する。
【0050】また、230℃という動的粘弾性の測定温
度の選定は、押出発泡される溶融樹脂が発泡温度にて押
出機ダイスから押出され、気泡が形成されて固化するま
での温度低下に伴う粘弾性体(ポリプロピレン系樹脂)
の弾性率変化を、角周波数低下に伴う弾性率変化と対応
させて求めた場合、粘弾性体の温度低下に伴う弾性率変
化の挙動を顕著に表わすことのできる温度であるためで
ある。
【0051】角周波数と貯蔵弾性率、更にはtanδと
の間に上記した特定の関係を有するポリプロピレン系樹
脂は、例えば低分子量のポリプロピレンを含む線状ポリ
プロピレン系樹脂に放射線を照射する等によって適宜調
製することができる。
【0052】本発明では、前述したようなa)1未満の
枝分かれ指数と著しい歪み硬化伸び粘度とを有するも
の、b)特定の分子量分布と特定の平衡コンプライアン
ス又は単位応力あたりの剪断歪み回復を有するもの、
c)特定のドローダウン性を示すもの、或いは、d)線
形領域内における動的粘弾性測定によって得られる角周
波数と貯蔵弾性率との間に特定の関係が成り立つような
もの等、少なくともこれらいずれかの物性を示すポリプ
ロピレン系樹脂が好適に用いられる。
【0053】本発明においては上記のプロピレン系樹脂
を単独で用いるのみならず、必要に応じて他の樹脂を混
合して用いることもできる。混合して用いる樹脂として
は、例えば上記以外のプロピレン系樹脂、或いは高密度
ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、直鎖状超低密度ポリエチレン、エチレン−ブ
テン共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合体等の
エチレン系樹脂、ブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、ス
チレン系樹脂等が挙げられる。また、更にエチレン−プ
ロピレンラバー等のゴム成分を混合して用いることもで
きる。
【0054】このように他の樹脂及び/又はゴム成分を
混合する場合、混合する樹脂の量は、混合後のポリマー
の総重量の40重量%を限度とする。
【0055】本発明の発泡シート1は、例えば、上記し
たようなポリプロピレン系樹脂と発泡剤とを押出機内で
溶融混練した後、図6に示すように、この溶融混練物を
押出機先端に取り付けた、環状のリップを有する環状ダ
イスを用い、このダイスのリップより押出発泡して円筒
状の発泡体を得、次いでこの円筒状発泡体を切り開いて
シート状とする等して製造される。
【0056】円筒状発泡体を得る工程を図6に基づいて
更に詳細に説明すれば、押出機3の先端に環状のリップ
4を有する環状ダイス5を取り付け、このダイスのリッ
プ4より押出発泡して、同図に示すような円筒状の発泡
体6を得、次いで引続きこの円筒状発泡体6を、該円筒
状発泡体6の内側に配置したマンドレル7により発泡体
6の内側から冷却すると共に、発泡体6の外面に冷却空
気を吹き付ける等の手段により冷却し、その後、円筒状
発泡体6を回転刃8でシート状に切り開いて発泡シート
とする。尚、図中9はマンドレル支持体である。
【0057】上記において、マンドレル7の径は、得よ
うとする発泡シート1の幅に応じて適宜に選択できる。
マンドレル7の長さは、円筒状発泡体6の冷却に充分な
長さであれば任意である。押出速度(ラインスピード)
は吐出量、発泡シート1の目的厚み等によって異なる
が、概ね3〜15m/分が好ましい。円筒状発泡体6の
冷却温度は、上記押出速度等によって異なるが、概ね5
〜80℃が好ましい。
【0058】本発明の発泡シート1を得るにあたり、そ
の気泡形状を本発明で規定する特定のものとするには、
例えば、この円筒状発泡体6の製造の段階で、特定の押
出条件と特定の構造のダイスを採用する等すれば良い。
【0059】特定の押出条件とは、例えば、押出機先端
に取り付けた環状ダイスをオイル温調で正確に温度コン
トロールし、樹脂の温度を結晶化が起きない限界温度ま
で下げ、高い粘度を保持したまま環状ダイスを通過させ
るというものである。
【0060】また特定の構造のダイスとは、例えば、樹
脂が環状ダイスのシャフトを支持する二次ブレーカーを
通過するときに樹脂の流れを大きく遮らない形状の二次
ブレーカを用いてダイスを構成するとともに、ダイス内
部がリップ先端で急圧縮となり、ダイス内部の圧力が8
0kg/cm2 未満となるような構造としたものであ
る。
【0061】以上のような特定条件の下で円筒状発泡体
6を製造することによって、気泡が略本発明における特
定形状の発泡シートが得られる。
【0062】上記の如くして本発明の発泡シート1を得
るにあたり、発泡剤としては、無機発泡剤、揮発性発泡
剤、分解型発泡剤等を用いることができる。無機発泡剤
としては、二酸化炭素、空気、窒素等が挙げられる。
【0063】揮発性発泡剤としては、プロパン、n−ブ
タン、i−ブタン、n−ブタンとi−ブタンとの混合
物、ペンタン、ヘキサン等の鎖状脂肪族炭化水素、シク
ロブタン、シクロペンタン等の環状脂肪族炭化水素、ト
リクロロフルオロメタン、ジクロロフルオロメタン、
1,1−ジクロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエ
タン、1,1−ジフルオロ−1−クロロエタン、1,
1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1−ジフルオ
ロエタン、メチルクロライド、エチルクロライド、メチ
レンクロライド等のハロゲン化炭化水素等が挙げられ
る。
【0064】更に、分解型発泡剤としては、アゾジカル
ボンアミド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、ア
ゾビスイソブチロニトリル、重炭酸ナトリウム等が挙げ
られる。これらの発泡剤は適宜混合して用いることがで
きる。
【0065】発泡剤の使用量は、発泡剤の種類、所望す
る発泡倍率等によっても異なるが、最終的に密度0.0
25〜0.085g/cm3 の発泡シートを得るための
発泡剤の使用量の目安は、樹脂1kg当たり揮発性発泡
剤で0.5〜2モル程度、無機発泡剤で0.4〜1.8
モル程度、分解型発泡剤で0.4〜1.8モル程度であ
る。
【0066】本発明発泡シート1を得るにあたって、必
要に応じて樹脂と発泡剤との溶融混練物中に気泡調整剤
を添加することができる。気泡調整剤としてはタルク、
シリカ等の無機粉末や多価カルボン酸の酸性塩、多価カ
ルボン酸と炭酸ナトリウム或いは重炭酸ナトリウムとの
反応混合物が挙げられる。気泡調整剤は樹脂100重量
部当たり0.2重量部以下添加することが好ましい(但
し、後述する、無機充填剤を樹脂に多量に含有させる場
合は除く)。また、必要に応じて、更に熱安定剤、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、着色剤等の添加剤を添加するこ
ともできる。
【0067】また、予め樹脂中に、総重量の40重量%
を限度として無機充填剤を含有させても良い。無機充填
剤としては、例えばタルク、シリカ、炭酸カルシウム、
クレー、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリウム、水酸化
マグネシウム等が挙げられる。これらの平均粒径は1〜
70μmであることが好ましい。このような無機充填剤
を多く含有させた場合、得られる発泡シートは耐熱性が
向上すると共に焼却処理の際の燃焼カロリーを低下させ
ることが可能となる。
【0068】本発明発泡シート1は、真空成形、圧空成
形やこれらの応用としてフリードローイング成形、プラ
グ・アンド・リッジ成形、リッジ成形、マッチド・モー
ルド成形、ストレート成形、ドレープ成形、リバースド
ロー成形、エアスリップ成形、プラグアシスト成形、プ
ラグアシストリバースドロー成形等やこれらを組み合わ
せた方法等を用いて所望の成形品形状に成形することが
できる。
【0069】
【実施例】次に、具体的な実施例を挙げて本発明を更に
詳細に説明する。
【0070】実施例1〜6 基材樹脂、発泡剤及び気泡調整剤を押出機内で溶融混練
した後、押出機の先端に取り付ける2次ブレーカー形状
を樹脂の流れを大きく遮らない形状とし、ダイス形状と
してダイス内部の樹脂流路がリップ先端で急に狭くなっ
た形状のものを選択してダイス部内の圧力を80kg/
cm2 以下とし(但し、実施例6のみは2次ブレーカー
として樹脂の流れが柱状の部分で遮られてしまう形状の
ものを使用した。)、上記溶融混練物を環状リップより
マンドレル上に表1に示す吐出量で押出発泡して円筒状
の発泡体を得た。次いで、この円筒状発泡体をそのまま
マンドレル上を通過させ、これをシート状に切り開いて
発泡シートを得た。このとき、ダイス部にはオイル温調
機を設けて上記溶融混練物の温度を140〜160℃の
範囲内の特定温度に正確にコントロールした。尚、詳細
は以下の通りである(実施例1〜6共通)。
【0071】 〔基材樹脂〕 ・エチレン−プロピレンブロック共重合体 MI ・・・・・・2.0g/10分 結晶化温度 ・・・・・・126℃ 融点 ・・・・・・158℃ ドローダウン性 ・・・・・・5m/分 溶融張力 ・・・・・・23g 動的粘弾性 ・・・・・・α=0.8、β=4.2 tanδ=2.1〜1.5 (ω=0.1〜1rad/秒) 平衡コンプライアンス ・・・・・・1.5×10-4cm/dyn (210℃、100N/m2 一定、時間0〜300秒) 単位応力あたりの剪断歪み回復・・・・・・6.2×10-5cm/dyn (210℃、剪断速度1/秒) 重量平均分子量(Mw) ・・・・・・3.7×105 (※1) Z平均分子量(Mz) ・・・・・・1.2×106 (※1) ※1:Waters150CV GPCを使用し、135℃トリクロロベンゼン を溶媒としてカラムWaters μ−Styrogel HT(103 、10 4 、105 、106 Å)、溶液濃度0.2重量%、流速1ml/分の条件で測定 した。) 〔発泡剤〕 ・ブタン 〔気泡調整剤〕 ・クエン酸モノナトリウム塩 〔押出機〕 ・タンデム押出機 〔配合及び温度条件〕基材樹脂100重量部に対する発
泡剤及び気泡調整剤の配合量を表1に示す。また、押出
発泡する際の一次ブレーカー部の温度条件も表1に併せ
て示した。
【0072】比較例1、2 実施例と同じ基材樹脂、発泡剤及び気泡調整剤を用い、
表1に示す基材樹脂100重量部に対する配合及び温度
条件にて押出発泡を行なった。押出機においては、実施
例6と同様の2次ブレーカーと、ダイス内部の樹脂流路
全体が狭い形状の従来のダイスを用い、吐出量を通常通
り120kg/hで行なった。尚、比較例1、2ではダ
イス部のオイル温調は行なわなかった。
【0073】比較例3 実施例と同じ基材樹脂、発泡剤及び気泡調整剤を用い、
表1に示す基材樹脂100重量部に対する配合及び温度
条件にて押出発泡を行なった。押出機においては、実施
例6と同様の2次ブレーカーを用い、ダイスの一部にし
ぼりを取り付けた。そして、吐出量を70kg/hとし
て、押出発泡して得られた円筒状発泡体を切り開いて発
泡シートを得た。尚、比較例3ではダイス部のオイル温
調を行った。
【0074】比較例4 平均気泡径1.2mm以下、厚み4.0mm以上の発泡
シートを得ようとして、ダイスのリップクリアランス及
び押し出された円柱状発泡体の引取速度を調整した以外
は、比較例1、2と同様の操作を行った。その結果、コ
ルゲートが激しく発泡シートを得ることができなかっ
た。
【0075】
【表1】
【0076】実施例1〜6、比較例1〜3で得られた発
泡シートについて、厚み、密度、独立気泡率、気泡形
状、平均気泡径、厚みムラのそれぞれを測定するととも
に、成形性、外観及び緩衝性について評価した。厚み、
密度、独立気泡率、気泡形状、平均気泡径は表2に、厚
みムラや、成形性、外観及び緩衝性についての評価は表
3に示す。
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】独立気泡率はエアーピクノメーター1〜1
/2〜1気圧方法により発泡シートの実容積を求め、次
式を用いて算出した。
【0080】
【数1】
【0081】尚、エアーピクノメーター1〜1/2〜1
気圧方法とは、通常の2気圧に加圧して発泡シートの実
容積を測定する方法とは違い、2気圧の圧力条件下では
容積変化してしまうような柔らかいサンプルの実容積を
求める場合に採用される方法であり、具体的には、次の
手順により行うものである。即ち、図8に示すエアーピ
クノメーターのバルブ31を開き、比較用ピストン32
及び測定用ピストン33をAの位置に移動させる。次
に、測定用ピストン33をAの位置からBの位置まで略
サンプルの見掛けの容積分だけ移動した状態で、縦25
mm、横25mmに切り取ったシート片を厚み30mm
となるように複数重ねたサンプル36をシリンダー35
に入れ(このときシリンダー34、35の内圧は1気圧
となる)、比較用ピストン32及び測定用ピストン33
をCの位置へ移動させてシリンダー34、35の内圧が
1/2気圧程度となる減圧状態としてバルブ31を閉じ
る。次いで、比較用ピストン32をAの位置へ戻した
後、測定用ピストン33を移動させ、差圧目盛37の指
針が0を示すように測定用ピストン33の位置決めを行
い(Dの位置)、指針が0を示す位置で測定用ピストン
33がAの位置からどれだけズレているかでサンプルの
実容積VX (cm3 )を読み取る。
【0082】気泡形状は、図1(a)、(b)に示すよ
うなMD方向とTD方向のそれぞれの切断断面を観察す
るとともに、各気泡2の上記各断面の厚み方向における
気泡径a1 、a2 、a3 、・・・、an 、MD方向にお
ける気泡径b1 、b2 、b3、・・・、bn 、TD方向
における気泡径c1 、c2 、c3 、・・・、cn を測定
し、それぞれの平均値A、B、Cを求め、B、Cの各々
に対するAの比(A/B、A/C)を求めた。
【0083】具体的には、〔厚み方向の気泡径の平均値
A〕/〔MD方向の気泡径の平均値B〕の値は、発泡シ
ートのMD方向に沿う方向の厚み方向断面の顕微鏡拡大
写真を得て、得られた写真をもと、その厚みの5倍の幅
に存在する全ての気泡について上記各方向の径を図2に
示す通り各気泡のa、bの値をそれぞれの気泡毎にノギ
スにより測定し、こうして得られたa1 、a2 、a3
・・・an 、並びにb1 、b2 、b3 、・・・bn を算
術平均し、そして、顕微鏡拡大写真の拡大率より厚み方
向の気泡径の平均値Aと、MD方向の気泡径の平均値
B、そして、その比であるA/Bを求めた。
【0084】〔厚み方向の平均気泡径A〕/〔TD方向
の平均気泡径C〕の値は、発泡シートのTD方向に沿う
方向の厚み方向断面の顕微鏡拡大写真を得て、得られた
写真をもとに、上記と同様にして各気泡のcの値をそれ
ぞれの気泡毎に測定し、こうして得られたc1 、c2
3 、・・・cn を算術平均し、そして、顕微鏡拡大写
真の拡大率よりTD方向の気泡径の平均値Cを求め、こ
の平均値Cと、MD方向に沿う方向の厚み方向断面から
求めた厚み方向の気泡径の平均値Aとの比としてA/C
を求めた。
【0085】そして、平均気泡径は上記のようにして得
られた、厚み方向の気泡径の平均値A、MD方向の気泡
径の平均値B、及びTD方向の気泡径の平均値Cを算出
平均することにより求めた。
【0086】この測定を行なう際に、顕微鏡拡大写真に
写るその厚みTの5倍の幅(T×5)にある全ての気泡
(図7中斜線で示す部分に存在する全ての気泡。)を測
定対象とした。また、発泡シートの密度は、得られた発
泡シートから長さ10cm、幅1.5cmでサンプル片
を切り取り(尚、サンプル片の厚みは発泡シートの厚み
と等しくなる)、このサンプル片の重量(g)を、該サ
ンプル片を23℃の水中に沈めて求められる体積(cm
3 )で割ることによって求めた。また、発泡シートの厚
みは、TD方向縦断面においてTD方向に沿って片側端
部から他方の片側端部まで30mmの間隔で厚みを測定
し、その平均値を採用した。
【0087】実施例、比較例で得られた発泡シートの各
断面を観察したところ、実施例1〜6の発泡シートの気
泡はその形状において本発明の要件を満足していた。比
較例1〜3の発泡シートの気泡は縦に短く横に長い扁平
な形状であり、本発明の要件を満たしていなかった。
【0088】また、厚みムラについては、図3に示すよ
うにTD方向に沿って一方の片側端部から他方の片側端
部へ100mm毎に区画された範囲α、β、γ、・・・
に発泡シート1をTD方向に区画し(但し、図3に示す
ように100mmに満たないあまりの部分ηは無視し
た)、それぞれの範囲について5mmピッチで厚みを測
定した。そして、その測定値から最小厚み(Tl )と最
大厚み(Tm )の比(Tl /Tm )を求めた。それぞれ
の範囲におけるTl /Tm のうち最も小さい値を厚みム
ラの代表値として表2に示した。即ち、例えば範囲αに
おけるTl /Tmがα0 、範囲βにおけるTl /Tm
β0 、範囲γにおけるTl /Tm がγ0 であり、α0
β0 、γ0 のうちα0 が一番小さければα0 を代表値と
した。尚、上記各範囲α、β、γ、・・・のそれぞれに
おける最小厚み(Tl )の最大値(Tl-max )と最小値
(Tl-min )、及び最大厚み(Tm )の最大値(T
m-max )と最小値(Tm-min )を求め、それぞれの比
(Tl-max /Tl-min 、Tm-max /Tm-min )を算出
し、その値を表3に併せて示した。
【0089】成形性、外観及び緩衝性についての評価
は、次のようにして行った。
【0090】〔成形性の評価〕得られた発泡シートを用
いて、深さ45mmの半球状の凹部を24個有する果物
用トレーをプラグアシスト法により成形して成形性を評
価した。評価基準は以下の通りである。 ・厚みムラによるスジ割れ等がない ・・・・・・○ ・厚みムラによるスジ割れが若干ある ・・・・・・△ ・厚みムラによるスジ割れが発生し、部分的に非常に薄い所がある ・・・・・・×
【0091】〔外観の評価〕得られた発泡シートを目視
により観察して外観を評価した。評価基準は以下の通り
である。 ・気泡が細かく、均一で外観良好 ・・・・・・○ ・気泡が粗く、外観が悪い ・・・・・・×
【0092】〔緩衝性の評価〕得られた発泡シートを縦
50mm、横50mmに切り取り、圧縮試験機にて10
mm/minの圧縮速度でその全厚の90%まで圧縮し
た直後に負荷を開放し、その後1日常温に放置してその
厚みの回復率を評価した。評価基準は以下の通りであ
る。 ・圧縮した状態から70%以上回復した ・・・・・・○ ・圧縮した状態から70%未満50%以上回復した ・・・・・・△ ・圧縮した状態からの回復率が50%未満であった ・・・・・・×
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の無架橋ポ
リプロピレン系樹脂発泡シートは、厚み3〜10mm、
密度0.025〜0.085g/cm3 、平均気泡径
0.5〜1.2mmであるとともに、球形に近い特定の
気泡形状を有しているので、保形性(剛性)と緩衝性と
を同時に備えたものであるとともに、成形性や外観にも
優れた、従来にはなかった厚みのある高発泡のポリプロ
ピレン系樹脂発泡シートである。
【0094】また、本発明発泡シートは、TD方向に沿
ってその厚みを測定したときに、TD方向にわたって一
方の片側端部から他方の片側端部へ100mmの間隔で
発泡シートを区画したそれぞれの範囲内での最大厚み
(Tm )と最小厚み(Tl )との比(Tl /Tm )を
0.75以上として、シートの厚み精度を高くすること
で、熱成形時にシートの薄い部分が局部的に伸ばされる
等して、成形性に劣ったものとなってしまうようなこと
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポリプロピレン系樹脂発泡シートの縦
断面を示す模式図である。
【図2】本発明における気泡径の意味を説明するための
図である。
【図3】本発明において発泡シートをTD方向に区画す
ることを説明する発泡シートのTD方向縦断面図であ
る。
【図4】ドローダウン性及び溶融張力を測定するための
装置説明図である。
【図5】本発明において好適に用い得るポリプロピレン
系樹脂の動的粘弾性の一例を示し、230℃における線
形領域内での動的粘弾性測定によって得られる各周波数
ωに対応した貯蔵弾性率G′を、logωを横軸とし、
logG′を縦軸とする座標にプロットした曲線を近似
した直線である。
【図6】本発明のポリプロピレン系樹脂発泡シートの製
造工程の一部を示す概念図である。
【図7】実施例、比較例において測定対象とした気泡部
分を示す説明図である。
【図8】エアーピクノメーターを模式的に示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 無架橋ポリプロピレン系樹脂発泡シート 2 気泡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 7:00 (72)発明者 森田 和彦 栃木県宇都宮市上戸祭4−2−16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚み3〜10mm、密度0.025〜0.
    085g/cm3 、平均気泡径0.5〜1.2mmの無
    架橋ポリプロピレン系樹脂発泡シートであり、気泡形状
    が下記(1)、(2)式を満足することを特徴とする無
    架橋ポリプロピレン系樹脂発泡シート。 0.65<A/B<1.20 ・・・(1) 0.65<A/C<1.20 ・・・(2) 〔但し、式中A、B、Cのそれぞれは、発泡シートの厚
    み方向、押出方向(MD方向)、幅方向(TD方向)に
    おける気泡径の平均値である。〕
  2. 【請求項2】発泡シートの幅方向(TD方向)に沿って
    厚みを測定したときに、幅方向(TD方向)にわたって
    一方の片側端部から他方の片側端部へ100mmの間隔
    で区画されるそれぞれの範囲内での最大厚み(Tm )と
    最小厚み(Tl )との比(Tl /Tm )が0.75以上
    である請求項1記載の無架橋ポリプロピレン系樹脂発泡
    シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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