JP4605239B2 - シート搬送装置及び画像記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トレイに収容されたシート材を予め定められた給送方向へ給送するシート搬送装置、及びこれを備えた画像記録装置に関し、特に、回動可能に支持されたアームの先端に軸支された回転体によってシート材を給送する機構に関する。
従来、トレイに収容された記録用紙(シート材)を一枚ずつ分離して記録部へ給送するシート搬送装置が広く知られている。このシート搬送装置に用いられる給送機構としては、振り子の如く所定の支軸に回動可能に支持されたアーム状のフレームを備え、このフレームの先端に給紙ローラを回転可能に設け、上記フレームに回転可能に支持されたギヤを介してモータの回転力を給紙ローラに伝達する機構が公知である(特許文献1及び特許文献2参照)。この給紙機構によれば、ローラ面が記録用紙に当接した状態で給紙ローラが回転されると、ローラ面と記録用紙との間に生じる接触摩擦によって記録用紙が所定の給送方向へ給送される。そして、給送方向下流側に設けられている分離部材と記録用紙の給送動作との協働作業によって、記録用紙が一枚ずつ分離されてトレイから記録部へと給送される。
図10は、従来の給送機構200の構成を模式図である。図10(A)には、給紙ローラ201によって記録用紙207が給送されている状態が示されており、図10(B)には、給紙ローラ201による記録用紙207の給送動作が停止されている状態が示されている。この給紙機構200においては、フレーム208は、紙面に対して給送方向210側へ傾斜した状態で所定の支軸に回動可能に支持されている。フレーム201には、複数のギヤ202〜205が軸支されている。フレーム208の上端にギヤ202が軸支されており、下端にギヤ205が軸支されている。ギヤ205は給紙ローラ201と一体に構成されている。給紙ローラ201は、トレイ209に収容された複数の記録用紙207の上面に当接している。図10(A)に示されるように、伝達方向上流側のギヤ202に回転力(回転トルク)が伝達されて反時計方向へ回転されると、その回転力がギヤ203、ギヤ204、及びギヤ205を順次介して給紙ローラ201に伝達される。これにより給紙ローラ201が反時計方向へ回転される。
給紙ローラ201が記録用紙207に当接した状態で当該給紙ローラ201が反時計方向へ回転されると、ローラ面と記録用紙207との間に生じる接触摩擦によって記録用紙207が給送方向210へ給送される。より詳細には、給紙ローラ201が記録用紙207に当接した状態で給紙ローラ201が反時計方向へ回転されると、ローラ面と最上位の記録用紙207との間で生じた摩擦力によって給紙ローラ201が給送方向210とは反対の方向(以下「後方」という。)へ転がろうとする。実際に給紙ローラ201が後方へ転がるわけではないが、給紙ローラ201が後方へ転がろうとすることによって、記録用紙207には、給紙ローラ201の自重に加えて、記録用紙207を鉛直下方へ押圧する力が付与される。記録用紙207にかかる荷重Fが大きくなり、ローラ面と最上位の記録用紙207との間で生じた摩擦力(=μF)が記録用紙間の摩擦力よりも大きくなると、少なくとも最上位の記録用紙207が下層の記録用紙207から分離されて給送方向210へ給送される。
特開2002−60068号公報 特開2005−247521号公報
上述した従来の給送機構200では、駆動源であるモータから給紙ローラ201に至る伝達経路に複数のギヤ202〜205が設けられている。そのため、モータの回転を停止させても、各ギヤ間の面圧が解放されずに残る場合がある。また、モータとして静止トルク(ディテントトルク)を生じさせるものを用いた場合は、各ギヤ間の面圧が全く解放されずに残ることになる。いずれの場合でも、図10(B)に示されるように、記録用紙207は鉛直下方の荷重Fによって常に押し付けられる。この状態が継続されると、記録用紙207間が圧着される場合がある。この場合、次の給送動作が行われると、複数の記録用紙207が束になって給送される重送という問題が生じやすい。
また、図11(A)に示されるように、従来の給送機構200において、給紙ローラ201の給送方向210の下流側の搬送路213が上方へ湾曲している場合は、記録用紙207を搬送路213へ案内する傾斜ガイド214が設けられる。記録用紙207が給紙ローラ201によって給送方向210へ給送されると、記録用紙207の先端が傾斜ガイド214の内面215に当接して、該先端が上方へ向けられる。これにより、記録用紙207は、搬送路214に沿う方向211へ搬送される。このような給送機構200では、内面215に、記録用紙207の分離を促進する分離部材が設けられることがある。したがって、仮に記録用紙207が給紙ローラ201によって重送されたとしても、先端が内面215に当接する際に、束状の記録用紙207の先端が内面215の分離部材によって捌かれる。そのため、傾斜ガイド214よりも搬送方向下流側への重送が阻止される。しかしながら、図11(A)に示されるように、記録用紙207が傾斜ガイド214で分離されて、上層の記録用紙207Aが給送されている間は、上記荷重Fによって記録用紙207が押し付けられて、下層の記録用紙207B,207Cの先端部分が傾斜ガイド214に寄りかかった状態て静止する。そして、図11(B)に示されるように、上層の記録用紙207Aがトレイ209から送り出された後にモータが停止されると、記録用紙207B,207Cは鉛直下方の荷重Fによって常に押し付けられた状態が維持される。この状態が継続されると、記録用紙207B,207Cの先端部分が傾斜ガイド214に沿う形状に反り返る。この場合、記録用紙207B,207Cの先端が傾斜ガイド214に内面215に当接しないため、次の給送動作が行われると、分離部材によって記録用紙207が分離されなくなり、記録用紙207B,207Cが重送され易くなる。なお、上記荷重Fが無い場合は、図11(B)の破線に示されるように、記録用紙207Bの剛性(紙のコシともいう。)によって給紙ローラ201が持ち上げられるため、先端は傾斜ガイド214に寄りかかることはなく内面215に当接する。
また、記録用紙が給送される搬送路において記録用紙が詰まった場合にトレイを筐体から引き出そうとしても、記録用紙にかかる荷重F(図10(B)参照)が負荷となるため、トレイを容易に引き出すことができないという問題も生じ得る。
また、上述した従来の給送機構200を備えた画像記録装置では、記録用紙にかかる荷重F(図10(B)参照)が原因となって、記録用紙に記録された画像の品質が劣化する場合がある。例えば、上記給送機構によってトレイから給送された記録用紙が、給送方向下流側の別の搬送機構によって更に搬送されるように構成された画像記録装置においては、上記搬送機構に記録用紙が到達すると上記給送機構による給送が停止される。この場合、記録用紙が給紙ローラから受ける荷重F(図10(B)参照)は、搬送方向とは逆方向の負荷となる。そのため、記録用紙の後端が給紙ローラを通過する際に、上記荷重Fによる負荷が解放される。この負荷が解放されると、記録用紙が一時的に過搬送される。画像記録中に記録用紙が過搬送されると、記録画像に所謂バンディング(画像飛びとも呼ばれる。)が発生することになる。
上述した各問題は、モータの伝達経路に設けられた各ギヤの面圧を解放することにより解決できる。具体的には、給送を停止する前に、モータを給送時の回転方向とは逆の方向へ所定量だけ回転させることにより、上記面圧を解放することができる。これにより、上記荷重Fが軽減する。
しかしながら、1つのモータから伝達経路を分離して2つの給送機構へ回転力を伝達する伝達機構を有する装置において、以下の伝達切換機構が設けられている場合は、上記面圧を解放するためにモータを給送時の回転方向とは逆の方向へ回転させると、他方の給送機構に回転力が伝達されてしまい、別のトレイのシートが給送されてしまうという新たな問題が生じる。なお、上記伝達切換機構は、モータを第1回転方向へ回転させた場合に第1の給送機構のみに回転力を伝達し、モータを第1回転方向とは反対の第2回転方向へ回転させた場合に第2の給送機構のみに回転力を伝達するよう構成されている。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、シートの重送を防止し、且つトレイの引き出しを容易にすることが可能なシート搬送装置を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、上記第1の目的に加えて、記録画像の品質を向上させることが可能な画像記録装置を提供することにある。
(1) 本発明のシート搬送装置は、モータと、分岐伝達手段と、第1給送手段と、第2給送手段と、制御手段と、検知手段と、空転機構とを備える。モータは、第1回転方向及び該第1回転方向とは逆の第2回転方向へ回転制御可能に構成されている。分岐伝達手段は、上記モータの回転力を所定の分岐点で分岐して伝達方向下流側へ伝達する。第1給送手段は、シート材が収容される第1トレイの上側に設けられている。この第1給送手段は、上記分岐伝達手段から回転力を受けて上記第1トレイのシート材を所定方向へ給送するものである。第2給送手段は、シート材が収容される第2トレイの上側に設けられている。この第2給送手段は、上記分岐伝達手段から回転力を受けて上記第2トレイのシート材を所定方向へ給送するものである。この制御手段は、上記モータを回転駆動するものである。この検知手段は、上記第1給送手段及び上記第2給送手段の上記所定方向下流側においてシート材が詰まったかどうかを検知するものである。
上記第1給送手段は、第1アームと、第1伝達手段と、第1伝達切換機構とを備える。第1アームは、一端が上記第1トレイの上側に配置された第1支持部に回動可能に支持され、他端に上記第1トレイで保持されたシート材に当接される第1回転体を有する。この第1アームは、上記第1支持部から上記第1トレイの上面へ向けて延出されている。第1伝達手段は、上記分岐伝達手段に連結されている。この第1伝達手段は、上記分岐伝達手段によって伝達された回転力を少なくとも第1ギヤ及び該第1ギヤよりも伝達方向下流側の第2ギヤを介して上記第1回転体に伝達する。第1伝達切換機構は、上記第1伝達手段の伝達経路に設けられている。この第1伝達切換機構は、上記第1回転方向へ回転駆動される上記モータの回転力を上記第1ギヤから上記第2ギヤへ伝達し、上記第2回転方向へ回転駆動される上記モータの回転力を上記第1ギヤと上記第2ギヤとの間で遮断する。
上記第2給送手段は、第2アームと、第2伝達手段と、第2伝達切換機構とを備える。第2アームは、一端が上記第2トレイの上側に配置された第2支持部に回動可能に支持され、他端に上記第2トレイで保持されたシート材に当接される第2回転体を有する。この第2アームは、上記第2支持部から上記第2トレイの上面へ向けて延出されている。第2伝達手段は、上記分岐伝達手段に連結されている。この第2伝達手段は、上記分岐伝達手段によって伝達された回転力を少なくとも第3ギヤ及び該第3ギヤよりも伝達方向下流側の第4ギヤを介して上記第2回転体に伝達する。第2伝達切換機構は、上記第2伝達手段の伝達経路に設けられている。この第2伝達切換機構は、上記第1回転方向へ回転駆動される上記モータの回転力を上記第3ギヤと上記第4ギヤとの間で遮断し、上記第2回転方向へ回転駆動される上記モータの回転力を上記第3ギヤから上記第4ギヤへ伝達する。
空転機構は、上記分岐伝達手段の上記分岐点から上記第1伝達切換機構に至る伝達経路、及び上記分岐点から上記第2伝達切換機構に至る伝達経路それぞれに設けられている。この空転機構は、各伝達経路の伝達方向上流側を伝達方向下流側に対して所定回転量だけ空転させる。所定回転量は、上記空転機構から上記第1回転体までの伝達経路、及び上記空転機構から上記第2回転体までの伝達経路における各ギヤの面圧を解放するのに要する回転量である。制御手段は、上記検知手段によってシート材が詰まったことが検知された場合に、上記モータを現在の回転方向とは逆方向へ上記所定回転量だけ回転させて停止させる。
本発明のシート搬送装置において、モータが第1回転方向へ回転されると、モータの回転力が分岐伝達手段、第1伝達手段を介して第1回転体に伝達される。また、モータの回転力は、分岐伝達手段を介して第2伝達手段にも伝達されるが、モータが第1回転方向に回転している場合は、第2伝達切換機構が第4ギヤと噛合していないため、モータの回転力は第2回転体に伝達されない。一方、モータが第2回転方向へ回転されると、モータの回転力が分岐伝達手段、第2伝達手段を介して第2回転体に伝達される。また、モータの回転力は、分岐伝達手段を介して第1伝達手段にも伝達されるが、モータが第2回転方向に回転している場合は第1伝達切換機構が第2ギヤと噛合していないため、モータの回転力は第1回転体に伝達されない
例えば、第1回転体が所定方向へ回転している場合は、第1回転体の回転力や、第1回転体の表面とシート材との摩擦力などによって、第1回転体はシート材へ食い込むように押し付けられる。シート材の給送が終了すると、シート材とシート材との間隔を空けるため、次のシート材の給送動作は一時的に停止される。また、最後のシート材の給送が終了すると、次の給送指令が入力されるまでシート材の給送動作が停止される。いずれの場合でも、給送停止中は、モータから第1回転体までに至る複数のギヤの面圧が保持される。そのため、シート材が第1回転体から受ける鉛直下方への荷重(押圧力)は解放されずに維持される。しかしながら、上述の如く、上記分岐伝達手段の所定の分岐点から上記第1伝達切換機構に至る伝達経路に空転機構が設けられているため、モータの回転方向を所定回転量だけ逆方向へ回転させることで、各ギヤの面圧が解放されて、シート材に対する上記押圧力が軽減される。上記空転機構は、上記分岐点から上記第2伝達切換機構に至る伝達経路にも設けられている。したがって、モータの回転方向を逆方向へ切り換えても、上記所定回転量の範囲内であれば、第2回転体によりシート材が所定方向へ給送されることはない。要するに、第2回転体によるシート材の給送を伴うことなく、各ギヤの面圧を解放して、第1トレイのシート材が第1回転体から受ける荷重を軽減することができる。また、所定回転量を、各ギヤの面圧を解放するのに要する回転量とすることにより、各伝達経路における各ギヤの面圧を解放することができ、ひいては、シート材に対する上記押圧が確実に解除され得る。また、制御手段及び検知手段を備えることにより、上記制御手段は、上記検知手段によってシート材が詰まったことが検知されると、上記モータを現在の回転方向とは逆方向へ上記所定回転量だけ回転させて停止させる。
(2) 上記第1ギヤは、固定中心の周りを回転する太陽ギヤである。上記第1伝達切換機構は、上記第1ギヤと噛合しつつその周りを移動し、上記モータの回転方向に応じて上記第2ギヤと接離する遊星ギヤである。また、上記第3ギヤは、固定中心の周りを回転する太陽ギヤである。上記第2伝達切換機構は、上記第3ギヤと噛合しつつその周りを移動し、上記モータの回転方向に応じて上記第4ギヤと接離する遊星ギヤである。
この構成であれば、上記モータが第1回転方向へ回転している場合に上記第1回転体のみを回転させ、上記モータが第2回転方向へ回転している場合に上記第2回転体のみを回転させる機構を簡単に実現できる。
(3) 上記分岐伝達手段は、上記モータの回転力を上記第1伝達手段に伝達する第1駆動軸と、上記モータの回転力を上記第2伝達手段に伝達する第2駆動軸とを有してもいてもよい。この場合、上記空転機構は、上記第1駆動軸及び上記第2駆動軸に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、空転機構を容易に設けることができる。
(4) 上記第1駆動軸及び上記第2駆動軸は、伝達方向上流側の第1分割軸と、伝達方向下流側の第2分割軸と、を備えていてもよい。この場合、上記空転機構は、上記第1分割軸の一端に設けられた第1軸継手と、上記第2分割軸の一端に設けられた第2軸継手とにより構成され、上記第1軸継手と上記第2軸継手とが、上記第1分割軸の回転方向に対して上記所定回転量のあそびが設定された状態で互いに連結されていることが好ましい。
これにより、第1駆動軸及び第2駆動軸における上記空転機構を具体的に実現できる。
(5) 上記第1軸継手又は上記上記第2軸継手のいずれか一方が、対応する分割軸に設けられたキーであり、上記第1軸継手又は上記第2軸継手のいずれか他方が、対応する分割軸に設けられ、上記キーに対して上記所定回転量のあそびが設定されたキー穴であることが好ましい。
これにより、第1駆動軸及び第2駆動軸における上記空転機構を簡素な構造で実現できる。
(6) 上記第1支持部は上記第1駆動軸であり、上記第2支持部は上記第2駆動軸であってもよい。
この構成であれば、第1アームが第1駆動軸によって回動可能に支持され、第2アームが第2駆動軸によって回動可能に支持されるため、支持構造を簡素化することができる。
(7) 本発明は、上述に記載のシート搬送装置と、このシート搬送装置によって搬送されたシート材に対して画像記録を行う画像記録手段と、を具備する画像記録装置として捉えることも可能である。
(8) また、本発明は、上述に記載のシート搬送装置と、上記第1給送手段及び上記第2給送手段の上記所定方向下流側に設けられ、上記第1給送手段若しくは上記第2給送手段により給送されたシート材を上記所定方向下流側へ搬送する搬送手段と、上記搬送手段の上記所定方向下流側に設けられ、上記搬送手段によって搬送されたシート材に対して画像記録を行う画像記録手段と、を具備する画像記録装置として捉えることもできる。この画像記録装置では、上記制御手段は、上記搬送手段によるシート材の搬送が開始されてから上記画像記録手段によってシート材に対して画像記録が開始されるまでの間に、上記モータを現在の回転方向とは逆方向へ上記所定回転量だけ回転させて停止させるものであることが好ましい。
本発明によれば、シート材を給送方向へ移動させることなく給送停止中におけるシート材に対する荷重を解除することができる。これにより、各給送手段によるシート材の重送を防止することができる。また、シート材が給送経路で詰まった場合でも、第1トレイ或いは第2トレイを容易に引き出すことができる。また、シート材の後端が回転体を抜け出たときシート材が過搬送しなくなるため、過搬送に起因する画像不良を防止することができる。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、本実施形態では、本発明に係る画像記録装置の一例として複合機10が示されているが、本発明の実施態様が複合機10に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態が適宜変更できることは言うまでもない。
[図面の説明]
図1は、本発明の実施形態に係る複合機10の外観構成を示す斜視図である。図2は、プリンタ部11の外観構成を示す上面図である。図3は、図2におけるIII−III断面の構造を模式的に示す模式断面図である。図4は、給紙用モータ77から第1給紙ローラ25及び第2給紙ローラ30それぞれに至る伝達経路を説明するための模式図である。図5は、軸継手149,154の構造を模式的に示す斜視図である。図6は、軸継手149,154におけるキー155の位置を示す模式断面図である。図7は、複合機10の制御部80の構成を示すブロック図である。図8は、制御部80のCPU81によって実行される給紙用モータ77の駆動制御の処理手順の一例を説明するフローチャートである。図9は、制御部80のCPU81によって実行される給紙用モータ77の駆動制御の処理手順の変形例を説明するフローチャートである。図10及び図11は、従来の給送機構200の構成を示す模式図である。
[複合機10の概略構成]
図1に示されるように、複合機10は、プリンタ部11とスキャナ部12とを一体的に備え、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。この複合機10が、本発明にかかる画像記録装置に相当する。なお、プリンタ部11以外の機能は任意であり、例えば、スキャナ部12がなく、スキャン機能やコピー機能を有しない単機能のプリンタとして本発明にかかる画像記録装置が実施されてもよい。
複合機10は、下側にプリンタ部11が配置され、上側にスキャナ部12が配置されている。プリンタ部11は、主にコンピュータなどの外部情報機器と接続されて、外部情報機器から送信された画像データや文書データを含む印刷データに基づいて、記録用紙(本発明のシート材の一例)に画像や文字を記録する。スキャナ部12は、所謂フラットベッドスキャナである。
複合機10は、高さ(矢印102)より横幅(矢印101)及び奥行き(矢印103)が大きい幅広薄型の概ね直方体の外形である。複合機10の外形は、主として、プリンタ部11の筐体15と、スキャナ部12の筐体16とから構成される。
プリンタ部11の筐体15には、正面に開口13が設けられている。開口13の内部には、第1給紙カセット20(本発明の第1トレイの一例)及び第2給紙カセット21(本発明の第2トレイの一例)が設けられている。第1給紙カセット20及び第2給紙カセット21は、第1給紙カセット20を上側として上下二段に設けられている。第1給紙カセット20の上面22は、排紙トレイとして機能する。第1給紙カセット20又は第2給紙カセット21に収容された記録用紙が、プリンタ部11の内部へ給送されて所望の画像が記録され、画像記録後の記録用紙が第1給紙カセット20の上面22へ排出される。
プリンタ部11の筐体15の正面上部には、操作パネル14が設けられている。操作パネル14において、プリンタ部11及びスキャナ部12に所望の動作をさせるための所定の入力が行われる。操作パネル14は、入力を行うための複数のボタンや、複合機10の状態やエラー表示などを行うためのディスプレイを有する。なお、複合機10に外部情報機器が接続されていると、外部情報機器からプリンタドライバやスキャナドライバなどの通信ソフトを通じて送信される指示に基づいても、複合機10は動作する。
[プリンタ部11]
図3に示されるように、プリンタ部11には、第1給紙カセット20及び第2給紙カセット21が設けられている。第2給紙カセット21は、プリンタ部11の最も底側に設けられている。第1給紙カセット20は、第2給紙カセット21の上側に設けられている。図示されるように、第1給紙カセット20及び第2給紙カセット21は、上下二段に配置されている。第1給紙カセット20又は第2給紙カセット21と第1給紙カセット20の上面22とは、第1用紙搬送路23又は第2用紙搬送路24によって記録用紙が搬送可能にそれぞれ連続されている。第1給紙カセット20に収容された記録用紙は、後述する第1給紙ユニット140(本発明の第1給送手段の一例)によって給送される。第1給紙カセット20から給送された記録用紙は、第1用紙搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録ユニット41(発明の画像記録手段の一例)へ搬送され、画像記録ユニット41により画像記録が行われた後、第1給紙カセット20の上面22へ排出される。第2給紙カセット21に収容された記録用紙は、後述する第2給紙ユニット170(本発明の第2給送手段の一例)によって給送される。第2給紙カセット21から給送された記録用紙は、第2用紙搬送路24により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録ユニット41へ搬送され、画像記録ユニット41により画像記録が行われた後、第1給紙カセット20の上面22へ排出される。
第1給紙カセット20は、装置背面側の一部が開口された容器形状であり、その内部空間に、記録用紙などのシート部材が積層状態で収容される。本実施形態では、第1給紙ユニット140の第1給紙ローラ25(本発明の第1回転体の一例)が上記開口から内部空間に挿通されて、記録用紙の上面に当接される。第1給紙カセット20には、例えば、A3サイズ以下のA4サイズ、B5サイズ、はがきサイズ等の各種サイズの記録用紙が収容可能である。第1給紙カセット20の上面22は、装置正面側に設けられており、この上面22を排紙トレイとして記録用紙が排出される。
第2給紙カセット21は、装置背面側の一部が開口された容器形状であり、その内部空間に、記録用紙などのシート部材が積層状態で収容される。本実施形態では、第2給紙ユニット170の第2給紙ローラ30(本発明の第2回転体の一例)が上記開口から内部空間に挿通されて、記録用紙の上面に当接される。第2給紙カセット21には、例えば、A3サイズ以下のA4サイズ、B5サイズ、はがきサイズ等の各種サイズの記録用紙が収容可能である。第2給紙カセット21に、第1給紙カセット20に収容された記録用紙とはサイズや種類が異なる記録用紙を収容することにより、1つの給紙カセットにおいて記録用紙を入れ換える作業を行うことなく、2種類の記録用紙に選択的に画像記録が行われる。
装置奥部側には、図4に示される用紙給送機構18(本発明のシート搬送装置の一例)が設けられている。この用紙給送機構18は、第1給紙カセット20及び第2給紙カセット21それぞれから記録用紙を取り出して各用紙搬送路23,24へ給送する。用紙給送機構18は、第1給紙ユニット140及び第2給紙ユニット170を有する。図3に示されるように、第1給紙ユニット140は、第1給紙カセット20の上側に設けられている。第1給紙ユニット140によって、第1給紙カセット20に積載された記録用紙が第1用紙搬送路23へ給送される。また、第2給紙ユニット170は、第2給紙カセット21の上側に設けられている。第2給紙ユニット170によって、第2給紙カセット21に積載された記録用紙が第2用紙搬送路24へ給送される。なお、用紙給送機構18、第1給紙ユニット140、及び第2給紙ユニット170の構成については後段で詳述する。
[傾斜板32,35、分離部材34]
図3に示されるように、第1給紙カセット20の給送方向(図3の左方向)の先端に、傾斜板32が設けられている。傾斜板32の内側面に分離部材34が設けられている。分離部材34は、傾斜板32の内面33に設けられている。この分離部材34は、複数の歯が内面33に対して垂直方向に突出されており、これら各歯が縦方向に並べられて構成されている。なお、第2給紙カセット21の給送方向(図3の左方向)の先端にも傾斜板35が設けられており、その内面36に分離部材34が設けられている。第1給紙カセット20から記録用紙が給送されて、その先端が傾斜板32に当接すると、傾斜板32によって記録用紙の搬送方向が上方へ案内されるとともに、分離部材34によって記録用紙の先端が捌かれる。これにより、記録用紙が重送された場合でも、最上層の記録用紙のみが下層の記録用紙から確実に分離される。
傾斜板32の上方には第1用紙搬送路23が形成されている。傾斜板32から上方へ案内された記録用紙は、第1用紙搬送路23へ搬送される。第1用紙搬送路23は、第1給紙カセット20の装置奥部側から上方へ延び、続いて装置正面側へ湾曲して、複合機10の背面側から正面側(図3の右側)へ延び、画像記録ユニット41を経て第1給紙カセット20の上面22へ通じている。つまり、第1用紙搬送路23は、図3において横向き略U字形状である。第1用紙搬送路23は、画像記録ユニット41などが配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面とから構成されている。
また、傾斜板35の上方には第2用紙搬送路24が形成されている。傾斜板35から上方へ案内された記録用紙は、第2用紙搬送路24へ搬送される。第2用紙搬送路24は、第1用紙搬送路23と同様に、図3において横向き略U字形状に構成されて、第2給紙カセット21から画像記録ユニット41を経て第1給紙カセット20の上面22へ通じている。この第2用紙搬送路24は、画像記録ユニット41より搬送方向上流側において第1用紙搬送路23と合流して一つの搬送パスを形成している。第2用紙搬送路24も、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面とから構成されている。
[画像記録ユニット41]
図3に示されるように、第1用紙搬送路23に画像記録ユニット41が設けられている。画像記録ユニット41は、第1用紙搬送路23における記録用紙の搬送過程において、記録用紙に画像を記録するものである。画像記録ユニット41は、キャリッジ40と、インクジェット記録方式の記録ヘッド39とを備える周知の画像記録手段である。キャリッジ40は、装置の幅方向(図1の矢印101、図2の紙面垂直方向)に架設された図示しないガイドレールによって支持されている。キャリッジ用モータ67(図7参照)が駆動されると、キャリッジ40がガイドレールに沿って装置の幅方向へ移動される。なお、記録ヘッド39の記録方式はインクジェット記録方式に限定されるものではなく、例えば電子写真方式であってもよい。
第1用紙搬送路23には、画像記録ユニット41の下面と対向するプラテン42が設けられている。プラテン42は、第1用紙搬送路23を搬送される記録用紙を下から支持する。プラテン42により、記録用紙が記録ヘッド39と所定のギャップを有して支持される。複合機10の内部には、記録ヘッド39と独立してインクカートリッジ(不図示)が設けられている。インクカートリッジに収容された各色インクは、インクチューブを通じて記録ヘッド39へ供給される。キャリッジ40が往復移動される間に、記録ヘッド39から各色のインクが微小なインク滴としてプラテン42へ向けて選択的に吐出される。プラテン42上を搬送される記録用紙は、その搬送過程において画像記録ユニット41によって画像が記録される。
[搬送手段]
画像記録ユニット41よりも搬送方向104の上流側であって、各給紙ユニット140,170の下流側には、一対の搬送ローラ60及びピンチローラ61が設けられている。ピンチローラ61は搬送ローラ60の下側に配置されている。搬送ローラ60は、搬送用モータ70(図7参照)から回転力が駆動伝達されて回転する。なお、搬送ローラ及びピンチローラ61が本発明の搬送手段の一例である。
ピンチローラ61は、ホルダ51によって回転可能に支持されている。図3には詳細に現れていないが、ホルダ51は、ピンチローラ61の軸を搬送ローラ60に接離する方向へ移動可能に支持しており、ホルダ51に設けられたバネが、ピンチローラ61の軸を搬送ローラ60側へ付勢している。これにより、ピンチローラ61は搬送ローラ60に圧接されている。搬送ローラ60及びピンチローラ61間に記録用紙が進入すると、ピンチローラ61が搬送ローラ60から離れる方向へ移動する。このときもピンチローラ61はバネによって搬送ローラ60側へ付勢されているので、搬送ローラ60の回転力は記録用紙へ確実に伝達される。
搬送ローラ60には、ロータリーエンコーダ65(図7参照)が設けられている。このロータリーエンコーダ65は、搬送ローラ60と同軸に設けられて搬送ローラ60と共に回転するエンコーダディスクと透過型の光学センサとからなる。エンコーダディスクには、その円周方向に一定間隔で透過部と非透過部とが交互に配置されている。光学センサは、エンコーダディスクへ光を照射する発光素子と、エンコーダディスクを介して発光素子と対向配置されて発光素子からの光を受光する受光素子とを具備する。搬送ローラ60と共にエンコーダディスクが回転すると、光学センサの発光素子から照射された光がエンコーダディスクの非透過部により一定間隔で遮られる。受光素子は、受光した光強度の強弱に応じた電気的なパルス信号を発信する。このパルス信号に基づいて搬送ローラ60の回転量が判定される。
第2用紙搬送路24は、搬送ローラ60よりも搬送方向104の上流側において第1用紙搬送路23と合流する。第2用紙搬送路24を搬送される記録用紙は、搬送ローラ60よりも上流側において第1用紙搬送路23へ進入する。したがって、各給紙カセット20,21から給紙されて、第1用紙搬送路23又は第2用紙搬送路24のいずれを搬送される記録用紙も、その先端が搬送ローラ60に到達すると、搬送ローラ60とピンチローラ61との間に狭持された状態で、搬送ローラ60の回転により搬送方向104へ搬送される。これにより、記録用紙が画像記録位置である記録ヘッド39の下方へ搬送される。なお、ピンチローラ61は、記録用紙の搬送に伴って回転する。
画像記録ユニット41よりも搬送方向104の下流側には、一対の排紙ローラ62及び拍車63が設けられている。拍車63は排紙ローラ62の上側に配置されている。拍車63は、排紙ローラ62に対して接離可能に設けられており、バネなどの弾性部材に付勢されて排紙ローラ62に圧接されている。排紙ローラ62は、搬送用モータ70(図7参照)から回転力が駆動伝達されて回転する。この排紙ローラ62の回転は、前述された搬送ローラ60の回転と同期されている。排紙ローラ62及び拍車63は、記録済みの記録用紙を狭持して第1給紙カセット20の上面22へ搬送する。
画像記録に際して、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は、間欠駆動される。間欠駆動とは、所定の目標搬送量に相当する回転量だけ搬送ローラ60及び排紙ローラ62が連続して駆動され、目標搬送量に到達すると所定時間だけ回転が停止され、これらを交互に繰り返す駆動方式である。なお、画像記録を行っていない間においては、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は間欠駆動される必要はない。したがって、画像記録前の給紙の際や、画像記録後の排紙の際には、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は連続して回転される。
[用紙給送機構18]
図4に示されるように、用紙給送機構18は、主として、双方向へ回転駆動可能な給紙用モータ77(本発明のモータの一例)と、第1駆動軸146(本発明の第1支持部、第1駆動軸の一例)と、第1給紙ユニット140と、第2駆動軸176(本発明の第2支持部、第2駆動軸の一例)と、第2給紙ユニット170と、給紙用モータ77から第1駆動軸146及び第2駆動軸176それぞれに至る間に設けられた複数のギヤとにより構成されている。
[第1駆動軸146]
第1駆動軸146は、第1給紙カセット20の上側に設けられている。この第1駆動軸146は、概ね丸棒状に形成されている。第1駆動軸146は、その両端がプリンタ部11の筐体15を構成するフレームに支持されている。この第1駆動軸146は、複合機10の幅方向(図1の矢印101)に架けられている。第1駆動軸146は、給紙用モータ77から複数のギヤを介して伝達された回転力を受けて自ら回転し、その回転力を伝達方向下流側の第1給紙ユニット140へ伝達する。
第1駆動軸146は、伝達方向上流側の分割軸146A(本発明の第1分割軸の一例)と、伝達方向下流側の分割軸146B(本発明の第2分割軸の一例)とにより構成されている。分割軸146Aは、分割軸146Bよりも太く設定されている。第1駆動軸146は、分割軸146Aと分割軸146Bとが軸方向に連結されている。分割軸146Aと分割軸146Bとは、連結部148において、後述するように、予め定められた所定回転量以上のあそびが設定された状態で連結されている。
図5に示されるように、分割軸146Aの連結部148側の端部には、分割軸146Bと連結される軸継手149(本発明の第1軸継手の一例)が設けられている。また、分割軸146Bの連結部148側の端部には、分割軸Aと連結される軸継手154(本発明の第2軸継手の一例)が設けられている。本実施形態では、これら軸継手149及び軸継手154によって、本発明の空転機構が具現化されている。
軸継手154は、分割軸146Bにおける連結部148側の端部の外周面に形成されたキー155である。キー155は、外周面から垂直方向の突出しており、細幅の直方体形状に形成されている。キー155の長手方向が分割軸146Bの軸方向となるようにキー155が分割軸146Bに設けられている。本実施形態では、2つのキー155が外周面に設けられている。詳細には、各キー155は、外周面において、周方向へ180°隔てられており、図示されるように、キー155の側面が同一面となるように配置されている。キー155は、分割軸146Bを合成樹脂などで射出成形する際に、分割軸146Bと一体に成形される。もちろん、分割軸146Bの外周面にキー溝を形成して、このキー溝にキー155を嵌め入れて固定してもよいし、キー155を分割軸146Bにネジ止めして固体してもよい(JIS B 1301参照)。なお、キー155のサイズやその数などは、連結部148に求められる強度や連結部148の連結具合などに応じて適宜変更可能である。
軸継手149は、分割軸146Aにおける連結部148側の端面に形成されたキー穴150である。キー穴150には、概ね円状の円溝151と、該円溝151の内面から外側へ切り欠かれた矩形溝152とにより構成されている。本実施形態では、2つの矩形溝152がキー穴150に設けられている。円溝151は、分割軸146Bが挿入可能なサイズに形成されている。具体的には、円溝151は、該円溝151内において分割軸146Bが回動可能であり、且つ、分割軸146が円溝151に挿入された際に第1駆動軸146の軸心がストレートに保てるサイズに設定されている。例えば、分割軸146Bと円孔151とが、すきまばめ(JIS B 0401参照)で嵌め合わされている。
2つ矩形溝152は、軸継手154が備える2つのキー155に対応する位置に設けられている。矩形溝152にキー155が挿入される。矩形溝152には、キー155の挿入が可能な十分なあそびL(図6参照)が設定されている。あそびLは、分割軸146Aが回転された際に、その回転方向へ分割軸146Aを空転させる回転量の最大値L(以下「空転量L」という。)に一致する。このようにキー穴150が構成されているため、キー穴150に分割軸146B及びキー155が挿入された状態で、分割軸146Aは分割軸146Bに対して最大で空転量Lだけ空転可能である。
上記空転量Lは、少なくとも、連結部148から第1給紙ローラ25に至る伝達経路における各ギヤの面圧を解放するのに要する回転量に設定されている。もちろん、上記空転量Lが上記回転量以上に設定されていることが好ましい。この空転量Lの設定値は、上記伝達経路に設けられたギヤの数やギヤの大きさなどによって決定される要素である。
なお、本実施形態では、分割軸146Aに軸継手149を設け、分割軸146Bに軸継手154を設けることとしたが、これらの配置を逆にして、分割軸146Aに軸継手154を設け、分割軸146Bに軸継手149を設けてもかまわない。
[第1給紙ユニット140]
分割軸146Bには、第1給紙ユニット140が取り付けられている。第1給紙ユニット140は、伝達方向下流側の端部側(連結部148とは反対側の端部側)に配置されている。第1給紙ユニット140は、第1駆動軸146から伝達される回転力を受けて、第1給紙カセット20に収容された記録用紙を給送方向91へ給送するためのものである。
第1給紙ユニット140は、第1アーム142(本発明の第1アームの一例)と、給紙ローラ25と、複数の伝達ギヤ158A,158B,158C,158Dと、遊星ギヤユニット159とを有する。なお、以下の説明において、上記複数の伝達ギヤ158A,158B,158C,158Dを総称して伝達ギヤ158と称する。
第1給紙カセット20の上側に第1アーム142が設けられている。この第1アーム142に、給紙ローラ25や伝達ギヤ158、遊星ギヤユニット159が取り付けられる。第1アーム142は、2枚の長板部材142Aを所定間隔を隔てて対面させ、その状態で長板部材142Aそれぞれの両端同士をリブ142Bで渡すように連結して構成されている。長板部材142Aで挟まれた空間に、伝達ギヤ158及び遊星ギヤユニット159が配置されている。
第1アーム142は、分割軸146Bに回動可能に支持されている。詳細には、第1アーム142の基端部(分割軸146B側の端部)が分割軸146Bに軸支されている。図3に示されるように、第1アーム142は、第1駆動軸146から第1給紙カセット20の上面へ向けて延出されている。詳細には、第1アーム142は、第1駆動軸146から給送方向91の下流側(図3の左方向)、つまり、第1駆動軸146から斜め下方へ延出されている。この第1アーム142の先端に、給紙ローラ25が回転可能に支持されている。
給紙ローラ25は、第1給紙カセット20に収容された記録用紙の上面に当接された状態で回転されることにより、記録用紙を給送方向91へ給送するものである。この給紙ローラ25は、第1アーム142の先端においてローラ軸161によって回転可能に支持されている。ローラ軸161は、第1駆動軸146の軸方向と同方向へ延出されている。図4に示されるように、給紙ローラ25は、ローラ軸161の両端それぞれに設けられている。ローラ軸161の軸方向中央に、伝達ギヤ158Dが設けられている。
[遊星ギヤユニット159]
遊星ギヤユニット159は、分割軸146Bから伝達された回転力を中継して伝達ギヤ158A(本発明の第2ギヤの一例)へ伝達するためのものである。この遊星ギヤユニット159は、遊星ギヤ159A(本発明の第1伝達切換機構、遊星ギヤの一例)と、遊星ギヤ159Aの両端を回動可能に支持する支持アーム159Bと、分割軸146Bに一体に形成された太陽ギヤ159C(本発明の第1ギヤ、太陽ギヤの一例)とにより構成されている。太陽ギヤ159Cは、分割軸146Bの回転力を直に受ける。太陽ギヤ159Cは、分割軸146Bにおいて、伝達ギヤ157とは反対側の端部付近に形成されている。なお、太陽ギヤ159Cは、分割軸146Bの軸周りに歯を形成することにより構成されていてもよいし、また、分割軸146Bと太陽ギヤ159Cとを別構成とし、太陽ギヤ159Cを分割軸146Bに固定させる構成としてもかまわない。なお、複数の伝達ギヤ158A,158B,158C,158D、及び太陽ギヤ159Cが本発明の第1伝達手段の一例である。
支持アーム159Bは、その一端が分割軸146Bに回動可能に支持されている。支持アーム159Bの他端には、遊星ギヤ159Aが回転可能に支持されている。支持アーム159Bによって、太陽ギヤ159Cと遊星ギヤ159Aとが緩みなく噛合されている。
分割軸146Aにおける伝達方向上流側の端部(連結部148とは反対側の端部)には、伝達ギヤ157が取り付けられている。伝達ギヤ157は、分割軸146Aの一端に固定されており、この伝達ギヤ157が回転されると、分割軸146Aも同方向に回転する。伝達ギヤ157には、単数或いは複数のギヤが互いに噛合されてなる第1伝達機構144が連結されている。第1伝達機構144は、その伝達方向上流側のギヤが分岐ギヤ75に噛合されている。分岐ギヤ75は、給紙用モータ77の出力軸75に固定された出力ギヤ76に噛合されている。本実施形態では、給紙用モータ77が第1回転方向へ回転駆動された場合に、第1駆動軸146が図3における反時計方向112へ回転し、給紙用モータ77が第1回転方向とは逆の第2回転方向へ回転駆動された場合に、第1駆動軸146が図3における時計方向111へ回転するように、第1伝達機構144が構成されている。分岐ギヤ75は、出力ギヤ76を介して伝達された給紙用モータ77の回転力を分岐して、伝達方向下流側に配置された第1伝達機構144と後述する第2伝達機構174とへ伝達するものである。このため、分岐ギヤ74は、給紙用モータ77から各給紙ローラ25,30への伝達経路を分岐する分岐点に配置されている。なお、この分岐ギヤ74から第1伝達機構144を経て第1駆動軸146に至る伝達機構、及び分岐ギヤ74から第2伝達機構174を経て第2駆動軸176に至る伝達機構が、本発明の分岐伝達手段の一例である。
[第2駆動軸176]
第2駆動軸176は、第2給紙カセット21の上側に設けられている。この第2駆動軸176は、上述した第1駆動軸146と同様に構成されている。したがって、以下の説明において、第1駆動軸146と共通する動作及び構成についての詳細な説明は省略する。この第2駆動軸176は、給紙用モータ77から複数のギヤを介して伝達された回転力を受けて自ら回転し、その回転力を伝達方向下流側の第2給紙ユニット140へ伝達する。
第2駆動軸176は、伝達方向上流側の分割軸176A(本発明の第1分割軸の一例)と、伝達方向下流側の分割軸176B(本発明の第2分割軸の一例)とにより構成されている。分割軸176Aには、分割軸146Aと同様に、軸継手149(図5参照)が設けられている。また、分割軸176Bには、分割軸146Bと同様に、軸継手154(図5参照)が設けられている。第2駆動軸176においても、これら軸継手149及び軸継手154によって、本発明の空転機構が具現化されている。なお、第2駆動軸176における軸継手149,154の構造についての説明は省略する。
[第2給紙ユニット170]
分割軸176Bには、第2給紙ユニット170が取り付けられている。第2給紙ユニット170は、伝達方向下流側の端部側(連結部178とは反対側の端部側)に配置されている。第2給紙ユニット170は、第2駆動軸176から伝達される回転力を受けて、第2給紙カセット21に収容された記録用紙を給送方向91へ給送するためのものである。
第2給紙ユニット170は、第1給紙ユニット140と同様に構成されており、第2アーム172(本発明の第2アームの一例)と、給紙ローラ30と、複数の伝達ギヤ188A,188B,188C,188Dと、遊星ギヤユニット189とを有する。上記複数の伝達ギヤ188A,188B,188C,188Dを総称して伝達ギヤ188と称する。なお、以下の説明において、第2給紙ユニット170の構成のうち、第1給紙ユニット140と共通する構成については同じ符号を付すことによりその構成及び動作の詳細な説明を省略する。
第2アーム172は、分割軸176Bに回動可能に支持されている。図3に示されるように、第2アーム172も、第1アーム142と同様に、第2駆動軸176から第2給紙カセット21の上面へ向けて延出されている。この第2アーム172の先端に、給紙ローラ30が回転可能に支持されている。
給紙ローラ30は、第2給紙カセット21に収容された記録用紙の上面に当接された状態で回転されることにより、記録用紙を給送方向91へ給送するものである。この給紙ローラ30は、第2アーム172の先端においてローラ軸191によって回転可能に支持されている。図4に示されるように、給紙ローラ30は、ローラ軸191の両端それぞれに設けられている。ローラ軸191の軸方向中央に、伝達ギヤ188Dが設けられている。
[遊星ギヤユニット189]
遊星ギヤユニット189は、分割軸176Bから伝達された回転力を中継して伝達ギヤ188A(本発明の第2ギヤの一例)へ伝達するためのものであり、遊星ギヤユニット159と同様に構成されている。この遊星ギヤユニット189は、遊星ギヤ189A(本発明の第2伝達切換機構、遊星ギヤの一例)と、遊星ギヤ189Aの両端を回動可能に支持する支持アーム189Bと、分割軸176Bに一体に形成された太陽ギヤ189C(本発明の第3ギヤ、太陽ギヤの一例)とにより構成されている。太陽ギヤ189Cは、分割軸176Bの回転力を直に受ける。太陽ギヤ189Cは、分割軸176Bにおいて、伝達ギヤ187とは反対側の端部付近に形成されている。なお、複数の伝達ギヤ188A,188B,188C,188D、及び太陽ギヤ189Cが本発明の第2伝達手段の一例である。
支持アーム189Bは、その一端が分割軸176Bに回動可能に支持されている。支持アーム189Bの他端には、遊星ギヤ189Aが回転可能に支持されている。支持アーム189Bによって、太陽ギヤ189Cと遊星ギヤ189Aとが緩みなく噛合されている。
分割軸176Aにおける伝達方向上流側の端部(連結部178とは反対側の端部)には、伝達ギヤ187が取り付けられている。伝達ギヤ187は、分割軸176Aの一端に固定されており、この伝達ギヤ187が回転されると、分割軸176Aも同方向に回転する。伝達ギヤ187には、単数或いは複数のギヤが互いに噛合されてなる第2伝達機構174が連結されている。第2伝達機構144は、その伝達方向上流側のギヤが分岐ギヤ75に噛合されている。本実施形態では、給紙用モータ77が第1回転方向へ回転駆動された場合に、第2駆動軸176が図3における時計方向111へ回転し、給紙用モータ77が第2回転方向へ回転駆動された場合に、第2駆動軸176が図3における反時計方向112へ回転するように、第2伝達機構174が構成されている。
[用紙給送機構18の動作]
このように構成された用紙給送機構18においては、第1駆動軸146の分割軸146Aが回転すると、その回転方向に応じて遊星ギヤ159Aが伝達ギヤ158Aと接離し、第2駆動軸176の分割軸176Aが回転すると、その回転方向に応じてその回転方向に応じて遊星ギヤ189Aが伝達ギヤ188Aと接離する。
本実施形態においては、給紙用モータ77が第1回転方向へ回転駆動されると、分割軸146Aが図3における反時計方向112へ回転し、分割軸176Aが図3における時計方向111へ回転する。
分割軸146Aが反時計方向112へ回転すると、図6(A)の実線で示されるように、連結部148に設定された空転量Lだけ分割軸146Aが空転した後に、矩形溝152の一方のエッジ152Aがキー155に当接して、分割軸146Bを反時計方向112へ回転させる。このとき、太陽ギヤ159Aは、第1駆動軸146を固定中心としてその周りを同方向へ回転する。そして、遊星ギヤ159Aが太陽ギヤ159Cの周りを反時計方向112へ移動して、伝達ギヤ158Aに接して噛合する。これにより、第1駆動軸146の回転力が遊星ギヤ159Aを介して、伝達方向下流側の伝達ギヤ158Aに伝達される。このようにして伝達された回転力は、伝達ギヤ158B,158C,158Dを介して第1給紙ローラ25に伝達されて、該第1給紙ローラ25が給送方向91へ回転される。
一方、分割軸176Aが時計方向111へ回転すると、図6(B)の実線で示されるように、連結部178に設定された空転量Lだけ分割軸176Aが空転した後に、矩形溝152の他方のエッジ152Bがキー155に当接して、分割軸176Bを時計方向111へ回転させる。このとき、太陽ギヤ189Aは、第2駆動軸176を固定中心としてその周りを同方向へ回転する。そして、遊星ギヤ189Aが太陽ギヤ189Cの周りを時計方向111へ移動して、伝達ギヤ188Aから離れる。これにより、第2駆動軸176の回転力が伝達ギヤ188Aに伝達されなくなる。つまり、第2駆動軸176の回転力が伝達ギヤ188Aとの間で遮断される。これにより、第2給紙ローラ30の回転が停止する。
次に、給紙用モータ77が第2回転方向へ回転駆動されると、分割軸146Aが図3における時計方向111へ回転し、分割軸176Aが図3における反時計方向112へ回転する。
分割軸146Aが時計方向111へ回転すると、図6(A)の破線で示されるように、連結部148に設定された空転量Lだけ分割軸146Aが空転した後に、矩形溝152の他方のエッジ152Bがキー155に当接して、分割軸146Bを時計方向111へ回転させる。このとき、太陽ギヤ159Aは、第1駆動軸146を固定中心としてその周りを同方向へ回転する。そして、遊星ギヤ159Aが太陽ギヤ159Cの周りを時計方向111へ移動して、伝達ギヤ158Aから離れる。これにより、第1駆動軸146の回転力が伝達ギヤ158Aに伝達されなくなる。つまり、第1駆動軸146の回転力が伝達ギヤ158Aとの間で遮断される。これにより、第1給紙ローラ25の回転が停止する。
一方、分割軸176Aが反時計方向112へ回転すると、図6(B)の破線で示されるように、連結部178に設定された空転量Lだけ分割軸176Aが空転した後に、矩形溝152の一方のエッジ152Aがキー155に当接して、分割軸176Bを反時計方向112へ回転させる。このとき、太陽ギヤ189Aは、第1駆動軸176を固定中心としてその周りを同方向へ回転する。そして、遊星ギヤ189Aが太陽ギヤ189Cの周りを反時計方向112へ移動して、伝達ギヤ188Aに接して噛合する。これにより、第2駆動軸176の回転力が遊星ギヤ189Aを介して、伝達方向下流側の伝達ギヤ188Aに伝達される。このようにして伝達された回転力は、伝達ギヤ188B,188C,188Dを介して第2給紙ローラ30に伝達されて、該第2給紙ローラ30が給送方向91へ回転される。
[制御部80]
以下、複合機10の制御部80(本発明の制御手段の一例)の構成について説明する。制御部80は、プリンタ部11の動作だけでなくスキャナ部12の動作をも制御するものであるが、本発明においてスキャナ部12は任意の構成なので、本明細書ではスキャナ部12の動作に関する構成の説明は省略する。
図7に示されるように、制御部80は、CPU(Central Processing Unit)81,ROM(Read Only Memory)82,RAM(Random Access Memory)83を主として構成されており、バス85及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)86を介して、スキャナ部12、操作パネル14などとデータを送受信可能に接続されている。
ROM82には、複合機10の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。例えば、ロータリーエンコーダ65やその他のセンサの検知信号に基づいて、用紙詰まりが生じたかを判定したり、給紙用モータ77や搬送用モータ70の回転を第1回転方向或いは第2回転方向へ制御したり、給紙用モータ77や搬送用モータ70の回転量を制御するプログラムがROM82に格納されている。例えば、第1給紙カセット20又は第2給紙カセット21から画像記録ユニット41に至る用紙搬送路において用紙詰まりが生じると、給紙用モータ77及び搬送用モータ70を駆動させても搬送ローラ60が所望の速度で回転しなくなる。このような搬送ローラ60の動作の異常をASIC86に接続されたロータリーエンコーダ65の検知信号に基づいて検知し、用紙詰まり生じたと判定することができる。
RAM83は、CPU81が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用される。
ASIC86は、CPU81からの指令に従い、給紙用モータ77に通電するPWM信号等を生成して、該信号を給紙用モータ77の駆動回路78に付与する。駆動回路78を介して駆動信号が給紙用モータ77に通電されることにより、制御部80による給紙用モータ77の回転制御が行われる。
駆動回路78は、給紙ローラ25及び給紙ローラ30に接続された給紙用モータ77を駆動させるものである。駆動回路78は、ASIC86からの出力信号を受けて、給紙用モータ77を第1回転方向或いは第2回転方向へ回転するための電気信号を形成する。該電気信号を受けて給紙用モータ77が所定の回転方向へ回転する。給紙用モータ77の回転は、上述した各ギヤや駆動軸146,176を介して給紙ローラ25及び給紙ローラ30へ伝達される。
ASIC86は、CPU81からの指令に従い、搬送用モータ70に通電するPWM信号等を生成して、該信号を搬送用モータ70の駆動回路71に付与する。駆動回路71を介して駆動信号が搬送用モータ70に通電されることにより、制御部80による搬送用モータ70の回転制御が行われる。
駆動回路71は、搬送ローラ60に接続された搬送用モータ70を駆動させるものである。駆動回路71は、ASIC86からの出力信号を受けて、搬送用モータ70を所定の回転方向へ回転するための電気信号を形成する。該電気信号を受けて搬送用モータ70が所定の回転方向へ回転する。搬送用モータ70の回転がギヤ等の駆動伝達機構を介して搬送ローラ60へ伝達される。
ASIC86は、CPU81からの指令に従い、キャリッジ用モータ67に通電するPWM信号等を生成して、該信号をキャリッジ用モータ67の駆動回路66に付与する。駆動回路66を介して駆動信号がキャリッジ用モータ67に通電されることにより、制御部80によるキャリッジ用モータ67の回転制御が行われる。
駆動回路66は、キャリッジ40に接続されたキャリッジ用モータ67を駆動させるものである。駆動回路66は、ASIC86からの出力信号を受けて、キャリッジ用モータ67を回転するための電気信号を形成する。該電気信号を受けてキャリッジ用モータ67が回転する。キャリッジ用モータ67の回転がベルト駆動機構を介してキャリッジ40へ伝達されことにより、キャリッジ40がスライドされる。
ヘッド制御基板68は、記録ヘッド39から所定のタイミングで各色インクを記録用紙に対して選択的に噴出させるものである。CPU81から出力される駆動制御手順に基づいてASIC86が出力信号を生成する。ヘッド制御基板68は、この出力信号を受けて、記録ヘッド39を駆動制御する。
ASIC86には、搬送ローラ60の回転量を検知するロータリーエンコーダ65が接続されている。ロータリーエンコーダ65によって検知された信号は、ASIC86からバス75を経てCPU81に送られる。CPU81は、この検知信号に基づいて搬送ローラ60の動作の異常を検知して、用紙詰まりの有無を判定する。このロータリーエンコーダ65とCPU81とによって、本発明の検知手段が具現化される。
続いて、図8のフローチャートを参照して、制御部80においてCPU81により実行される給紙用モータ77の駆動制御の処理手順の一例について説明する。なお、処理はステップS1から開始される。
まず、ステップS1において、第1給紙ローラ25を駆動させるための指示信号が入力されたかどうかがCPU81によって判断される。例えば、プリンタドライバなどによって第1給紙カセット20が選択された場合は、第1給紙カセット20から記録用紙を給送する必要があるため、印刷指示とともに上記指示信号が入力される。上記指示信号が入力された場合は、ステップS2において、第1回転方向へ給紙用モータ77を駆動させる。つまり、CPU81は、給紙用モータ77を第1回転方向へ回転させるための駆動信号を駆動回路78へ出力する。
第1給紙ローラ25を駆動させるための指示信号が入力されず(S1のNo)、第2給紙ローラ30を駆動させるための指示信号が入力された場合は(S3)、第2回転方向へ給紙用モータ77を駆動させる(S4)。つまり、CPU81は、給紙用モータ77を第2回転方向へ回転させるための駆動信号を駆動回路78へ出力する。
ステップS2において給紙用モータ77が第1回転方向へ回転駆動されると、第1給紙ユニット140の第1給紙ローラ25によって第1給紙カセット20から記録用紙が給送される。一方、ステップS4において給紙用モータ77が第2回転方向へ回転駆動されると、第2給紙ユニット170の第2給紙ローラ30によって第2給紙カセット21から記録用紙が給送される。
次のステップS5では、用紙詰まりの有無がCPU81によって検知される。用紙詰まりの有無は、上述したように、ロータリーエンコーダ65の出力信号に基づいて判断される。ここで、用紙詰まりが検知されると(S5のYes)、処理はステップS7に進む。用紙詰まりが検知された場合は、給紙ローラ25,30による給送が停止されるように制御される。具体的には、かかる制御に基づいて給紙用モータ77を停止させるための停止信号が入力されると、かかる停止信号に基づいて給紙用モータ77を停止させる制御を行う。給紙用モータ77の停止制御については後述する。
一方、ステップS5において用紙詰まりが検知されないまま(S5のNo)、記録用紙の給送が終了すると(S6)、この場合も処理はステップS7に進む。本実施形態では、記録用紙が搬送ローラ60に到達して搬送ローラ60によって記録用紙の搬送が可能となった場合は、給紙ローラ25,30による給送が一時的に停止されるように制御される。これは、連続して複数枚の記録用紙を給送する場合に、紙間を確保するために行われる。もちろん、最後の記録用紙が給送されて、記録用紙が搬送ローラ60によって搬送可能となった場合も、給紙ローラ25,30による給送が停止されるように制御される。かかる制御に基づいて給紙用モータ77を停止させるための停止信号が入力された場合に、給送が終了したと判断される(S6のYes)。
処理がステップS7に進むと、CPU81によって、給紙用モータ77の現在の回転方向とは逆の方向へ給紙用モータ77が回転される。例えば、第1給紙カセット20から記録用紙が給送されていた場合は、第2回転方向へ回転され、第2給紙カセット21から記録用紙が給送されていた場合は、第1回転方向へ回転される。このような逆方向の回転駆動によって、給紙用モータ77が所定の回転量だけ回転されたかどうかがCPU81によって判断される。具体的には、上記空転量L(図6参照)だけ給紙用モータ77が回転したかどうかが判断される(S8)。かかる判断は、例えば、給紙用モータ77の回転角をロータリーエンコーダなどのセンサの出力信号に基づいて判断できる。もちろん、上記空転量Lに換算される駆動時間が経過したかどうかにより、ステップS8の判断をしてもよい。なお、必ずしも上記空転量Lを回転させる必要はなく、少なくとも、上記空転量Lの範囲内で、連結部148から第1給紙ローラ25に至る伝達経路における各ギヤの面圧を解放するのに要する回転量だけ回転されればよい。ステップS8において、所定回転量だけ回転されたと判断されると、次のステップS10において、給紙用モータ77が停止される。
また、ステップS8において、所定回転量だけ回転されたことが判断されなかった場合でも、ステップS9において、記録用紙が画像記録位置に到達したと判断されると(S9のYes)、次のステップS10において、CPU81によって、給紙用モータ77が停止される。つまり、CPU81は、搬送ローラ60による記録用紙の搬送が可能となった時点から記録用紙が画像記録位置に到達するまでの間に、給紙用モータ77を上記空転量Lだけ逆方向へ回転させ、その一方で、記録用紙が画像記録位置に到達すると、上記空転量Lの回転が行われるか否かにかかわらず、給紙用モータ77を強制的に停止させる。
なお、本実施形態では、給紙用モータ77が所定回転量回転されないうちに記録用紙が画像記録位置に到達した場合は、給紙用モータ77を強制的に停止させることとしたが、例えば、ステップS8以降の処理を図9に示されるフローチャートの手順に従って行ってもよい。図9に示されるように、このステップS8の判断処理は、所定回転量(例えば空転量L)が回転されるまで行われる。なお、所定回転量が回転されたと判断されるまで、たとえ記録用紙が画像記録位置に搬送されていたとしても、画像記録が開始されないように制限される。ステップS8において、所定回転量が回転されたことが判断されると(S8のYes)、次のステップS10では、CPU81によって、給紙用モータ77が停止される。その後、画像記録の制限が解除されて、画像記録が開始される。つまり、この変形例においては、CPU81は、搬送ローラ60による記録用紙の搬送が可能となった時点から記録用紙に対して画像記録が開始されるまでの間に、給紙用モータ77を上記空転量Lだけ逆方向へ回転させる。
[本実施形態の作用効果]
上述したように構成された用紙給送機構18において、図8のフローチャートに基づく駆動制御が行われることにより、連結部148において分割軸146Bに対して分割軸146Aが空転量L(図6参照)だけ空転する。また、連結部178においても、分割軸176Bに対して分割軸176Aが空転量Lだけ空転する。これにより、例えば、第1給紙カセット20から記録用紙を給送していた場合に給紙用モータ77を停止させたとしても、停止前に給紙用モータ77が反対の方向へ空転量Lだけ回転されるため、連結部148から給紙ローラ25に至る各ギヤの面圧が解放される。これにより、給送ローラ25が記録用紙へ食い込むように押圧する力が軽減される。その結果、記録用紙同士が圧着されることもなく、また、記録用紙が傾斜板32,35に沿うように反り返ることもないため、
記録用紙の重送が防止される。なお、給紙用モータ77が反対の方向へ回転されたとしても、連結部178においても分割軸146Aが空転するため、第2給紙カセット21から記録用紙が給送されることはない。
また、記録用紙の給送中に、記録用紙が用紙搬送路23,24で詰まった場合も、給紙用モータ77が停止される前に、給紙用モータ77が現在の回転方向とは反対の方向へ空転量Lだけ回転される。そのため、連結部148から給紙ローラ25に至る各ギヤの面圧が解放される。これにより、給送ローラ25が記録用紙へ食い込むように押圧する力が軽減されるため、給紙カセットを容易に引き抜くことができる。その結果、詰まった記録用紙の除去作業を簡単に行うことができる。
また、記録用紙が給紙ローラ25,30から受ける荷重は、記録用紙が搬送ローラ60によって搬送される際に、搬送方向とは逆方向の負荷となる。記録用紙の後端がが給紙ローラ25,30を通過すると上記負荷が解放される。この際に、記録用紙は一時的に過搬送されて、記録画像に所謂バンディングを生じさせていた。しかしながら、本実施形態の用紙給送機構18によれば、上述の如く、バンディング発生の要因である上記荷重が軽減されるため、上記バンディング等の画像不良を防止できる。
なお、上述の実施形態では、本発明の空転機構として、軸継手149,154を用いることとしたが、これに代えて、例えば、2本の分割軸の間にゴムや樹脂製ベローズなどの軟質材料が挟まれたカップリング(軸継手)を用いることもできる。このようなカップリングであっても、軸方向の回転に上記空転量Lのあそびを設けることが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機10の外観構成を示す斜視図である。 図2は、プリンタ部11の外観構成を示す上面図である。 図3は、図2におけるIII−III断面の構造を模式的に示す模式断面図である。 図4は、給紙用モータ77から第1給紙ローラ25及び第2給紙ローラ30それぞれに至る伝達経路を説明するための模式図である。 図5は、軸継手149,154の構造を模式的に示す斜視図である。 図6は、軸継手149,154におけるキー155の位置を示す模式断面図である。 図7は、複合機10の制御部80の構成を示すブロック図である。 図8は、制御部80のCPU81によって実行される給紙用モータ77の駆動制御の処理手順の一例を説明するフローチャートである。 図9は、制御部80のCPU81によって実行される給紙用モータ77の駆動制御の処理手順の変形例を説明するフローチャートである。 図10(A)及び(B)は、従来の給送機構200の構成を模式図である。 図11(A)及び(B)は、従来の給送機構200の構成を模式図である。
符号の説明
10・・・複合機
11・・・プリンタ部
18・・・用紙給送機構
20・・・第1給紙カセット
21・・・第2給紙カセット
25・・・第1給紙ローラ
30・・・第2給紙ローラ
41・・・画像記録ユニット
60・・・搬送ローラ
61・・・ピンチローラ
80・・・制御部
140・・・第1給紙ユニット
142・・・第1アーム
144・・・第1伝達機構
146・・・第1駆動軸
159・・・遊星ギヤユニット
170・・・第2給紙ユニット
172・・・第2アーム
174・・・第2伝達機構
176・・・第2駆動軸
189・・・遊星ギヤユニット

Claims (8)

  1. 第1回転方向及び該第1回転方向とは逆の第2回転方向へ回転制御可能なモータと、
    上記モータの回転力を所定の分岐点で分岐して伝達方向下流側へ伝達する分岐伝達手段と、
    シート材が収容される第1トレイの上側に設けられ、上記分岐伝達手段から回転力を受けて上記第1トレイのシート材を所定方向へ給送する第1給送手段と、
    シート材が収容される第2トレイの上側に設けられ、上記分岐伝達手段から回転力を受けて上記第2トレイのシート材を所定方向へ給送する第2給送手段と、
    上記モータを回転駆動する制御手段と、
    上記第1給送手段及び上記第2給送手段の上記所定方向下流側においてシート材が詰まったかどうかを検知する検知手段と、を備え、
    上記第1給送手段は、
    一端が上記第1トレイの上側に配置された第1支持部に回動可能に支持され、他端に上記第1トレイで保持されたシート材に当接される第1回転体を有し、上記第1支持部から上記第1トレイの上面へ向けて延出された第1アームと、
    上記分岐伝達手段に連結され、該分岐伝達手段によって伝達された回転力を少なくとも第1ギヤ及び該第1ギヤよりも伝達方向下流側の第2ギヤを介して上記第1回転体に伝達する第1伝達手段と、
    上記第1伝達手段の伝達経路に設けられ、上記第1回転方向へ回転駆動される上記モータの回転力を上記第1ギヤから上記第2ギヤへ伝達し、上記第2回転方向へ回転駆動される上記モータの回転力を上記第1ギヤと上記第2ギヤとの間で遮断する第1伝達切換機構と、を備え、
    上記第2給送手段は、
    一端が上記第2トレイの上側に配置された第2支持部に回動可能に支持され、他端に上記第2トレイで保持されたシート材に当接される第2回転体を有し、上記第2支持部から上記第2トレイの上面へ向けて延出された第2アームと、
    上記分岐伝達手段に連結され、該分岐伝達手段によって伝達された回転力を少なくとも第3ギヤ及び該第3ギヤよりも伝達方向下流側の第4ギヤを介して上記第2回転体に伝達する第2伝達手段と、
    上記第2伝達手段の伝達経路に設けられ、上記第1回転方向へ回転駆動される上記モータの回転力を上記第3ギヤと上記第4ギヤとの間で遮断し、上記第2回転方向へ回転駆動される上記モータの回転力を上記第3ギヤから上記第4ギヤへ伝達する第2伝達切換機構と、を備え、
    上記分岐伝達手段の上記分岐点から上記第1伝達切換機構に至る伝達経路、及び上記分岐点から上記第2伝達切換機構に至る伝達経路それぞれに、各伝達経路の伝達方向上流側を伝達方向下流側に対して所定回転量だけ空転させる空転機構が設けられており、
    上記所定回転量は、上記空転機構から上記第1回転体までの伝達経路、及び上記空転機構から上記第2回転体までの伝達経路における各ギヤの面圧を解放するのに要する回転量であり、
    上記制御手段は、上記検知手段によってシート材が詰まったことが検知された場合に、上記モータを現在の回転方向とは逆方向へ上記所定回転量だけ回転させて停止させるシート搬送装置。
  2. 上記第1ギヤは、固定中心の周りを回転する太陽ギヤであり、
    上記第1伝達切換機構は、上記第1ギヤと噛合しつつその周りを移動し、上記モータの回転方向に応じて上記第2ギヤと接離する遊星ギヤであり、
    上記第3ギヤは、固定中心の周りを回転する太陽ギヤであり、
    上記第2伝達切換機構は、上記第3ギヤと噛合しつつその周りを移動し、上記モータの回転方向に応じて上記第4ギヤと接離する遊星ギヤである請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 上記分岐伝達手段は、上記モータの回転力を上記第1伝達手段に伝達する第1駆動軸と、上記モータの回転力を上記第2伝達手段に伝達する第2駆動軸とを有し、
    上記空転機構は、上記第1駆動軸及び上記第2駆動軸に設けられている請求項1又は2に記載のシート搬送装置。
  4. 上記第1駆動軸及び上記第2駆動軸は、伝達方向上流側の第1分割軸と、伝達方向下流側の第2分割軸と、を備え、
    上記空転機構は、上記第1分割軸の一端に設けられた第1軸継手と、上記第2分割軸の一端に設けられた第2軸継手とにより構成され、上記第1軸継手と上記第2軸継手とが、上記第1分割軸の回転方向に対して上記所定回転量のあそびが設定された状態で互いに連結されている請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 上記第1軸継手又は上記第2軸継手のいずれか一方が、対応する分割軸に設けられたキーであり、上記第1軸継手又は上記第2軸継手のいずれか他方が、対応する分割軸に設けられ、上記キーに対して上記所定回転量のあそびが設定されたキー穴である請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 上記第1支持部は上記第1駆動軸であり、上記第2支持部は上記第2駆動軸である請求項3から5のいずれかに記載のシート搬送装置。
  7. 請求項1からのいずれかに記載のシート搬送装置と、
    上記シート搬送装置によって搬送されたシート材に対して画像記録を行う画像記録手段と、を具備する画像記録装置。
  8. 上記請求項1からのいずれかに記載のシート搬送装置と
    記第1給送手段及び上記第2給送手段の上記所定方向下流側に設けられ、上記第1給送手段若しくは上記第2給送手段により給送されたシート材を上記所定方向下流側へ搬送する搬送手段と、
    上記搬送手段の上記所定方向下流側に設けられ、上記搬送手段によって搬送されたシート材に対して画像記録を行う画像記録手段と、を具備し、
    上記制御手段は、上記搬送手段によるシート材の搬送が開始されてから上記画像記録手段によってシート材に対して画像記録が開始されるまでの間に、上記モータを現在の回転方向とは逆方向へ上記所定回転量だけ回転させて停止させる画像記録装置。
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