JP2001158538A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置

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JP2001158538A
JP2001158538A JP34325099A JP34325099A JP2001158538A JP 2001158538 A JP2001158538 A JP 2001158538A JP 34325099 A JP34325099 A JP 34325099A JP 34325099 A JP34325099 A JP 34325099A JP 2001158538 A JP2001158538 A JP 2001158538A
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sheet
feeding
sheet material
roller
sheet feeding
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Hakuji Inoue
博慈 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート材の給送不良の発生時に、これを検知
して正常な給送ができるように給送不良の回復動作を行
うことを可能とし、かつジャム発生時におけるシート材
の取り出し性の向上を図る。 【解決手段】 シート材収納部に積載されたシート材S
を1枚ずつ分離して給送するシート給送手段7,8A,
8Bと、シート給送手段の下流側に配されシート給送手
段によるシート材の給送不良を検出する給送不良検出手
段70A,70B,70Cと、給送不良検出手段の検出
結果に基づいてシート給送手段を制御する制御手段とを
有し、制御手段は、給送不良検出手段による給送不良と
の検出結果に基づき、給送中のシート材を給送方向とは
逆方向に戻し、かつ、再度1枚ずつ分離して給送するよ
うに、シート給送手段を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いて好適なシー
ト給送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像形成手段によりシート材に画
像を形成する複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像
形成装置の分野では、電子写真方式やインクジェット方
式の画像形成技術が発達し、装置側ではフルカラーで画
像形成が行えるものも広く普及し始めている。
【0003】一方、シート材についても、より広範な種
類の画像形成を行うために、様々な種類のシート材が開
発されている。特に、フルカラーで画像形成を行う装置
(以下、カラー画像形成装置という。)では、厚紙に記
録を行うと品位の高い画像が得られるため、様々な厚さ
のシート材に対応して画像形成を行えるようにすること
が要求されている。
【0004】しかしながら、様々な厚さのシート材に対
応しつつ画質を維持するためには、画像形成時の諸条件
を最適化する必要があるばかりでなく、従来よりも給紙
条件が厳しくなることから、画像形成手段にシート材を
給送するためのシート給送装置内に重送等のシート材の
給送不良を検知する機構が必要となることが指摘されて
いる。例えば、重送したシート材が定着器に達した場
合、当該定着器のローラに巻き付く等の重大問題も発生
しうるため、重送した状態を検知して定着器に達する前
にシート材の搬送を停止させるなどの回避策が必要とな
る。
【0005】このような問題に対応するためには、シー
ト給送装置でシート材を画像形成手段に給送するに際し
てシート材の厚さを検出し、当該検出値が使用している
シート材の整数倍になった場合に重送と判定し、シート
材の搬送を停止させるような構成が考えられる。
【0006】ここで、シート材の厚さを検出するために
は、従来より図11に示すようなシート厚検出機構が多
く用いられてきた。このシート厚検出機構は、シート材
の搬送路260上にアクチュエーター261を配し、こ
のアクチュエーター261をバネ263で搬送路260
側に付勢するとともに、シート材が搬送路260上を通
過することに伴って、アクチュエーター261を支点2
61aを中心として移動させ、当該移動距離をセンサ2
62で検出することによってシート材の厚さを検出する
ものである。
【0007】このシート厚検出機構は、機構が簡略であ
り、かつシート材を直接センシングしないので、色のつ
いたシート材、またはOHPなどの透明なシート材に関
しても容易に厚さを検出することができる。また、支点
261aからシート材までの長さAと支点261aから
センサ262までの長さaとの比を変えることにより、
センサ262で検出されるシート材の厚さの値を増幅し
て検出することもできる。
【0008】しかしながら、このシート厚検出機構で
は、検知能力の正確性に欠けており、例えば薄いシート
材が重送状態で通過した場合と、厚いシート材が1枚通
過した場合とを判別することは困難であった。具体的に
は、厚さの薄い(強度の弱い)シート材に対応するため
にはバネ263によるアクチュエーター261の付勢圧
を最小限にする必要があるが、このような設定とする
と、カール状態にある比較的厚いシート材が通過した場
合にこの厚さを検出することが困難となる。一方、シー
ト材のカールを抑えるためには、バネ263によるアク
チュエーター261の付勢圧を大きくする必要がある
が、このような設定とすると、薄いシート材を通過させ
た場合にジャムが頻繁に起きてしまう。さらに、このシ
ート厚検出機構を備えたシート給送装置によれば、アク
チュエーター261を取り付けるために、装置が大型化
してしまう欠点が指摘されていた。
【0009】この点を改善したのが、本出願人が提案し
た特開平9−22151号公報記載の技術であり、当該
公報では、シート材を挟持して搬送する一対の搬送ロー
ラに対して適用され、当該ローラ対の軸間距離の変化を
検出することで、シート材の厚さを判別するシート厚検
出機構が開示されている。
【0010】このシート厚検出機構では、シート材の搬
送用の1対のローラを利用することによって装置の大型
化を防止し、かつ当該ローラ対の軸間距離の変化を検出
するセンサーを用いることで、通過するシート材の厚み
を判別する。ここで、軸間距離の測定方法としては、一
方のローラと一体に支持された部材から、他方のローラ
と一体に支持された部材迄の距離をギャップセンサで測
定する方法や、或いは更に安価な方法としては、一方の
ローラと一体に支持された部材に反射型のフォトセンサ
を搭載し、他方のローラと一体に支持された部材へ赤外
光を照射し、その距離に応じて変化する反射光を測定す
る方法等がある。そして、前記公報には、これらの測定
により軸間距離の変化からシート材の厚さを検出し、個
々のユーザが登録したシート材の厚みと検知されたシー
ト材の厚みとが整数倍であった場合に重送と識別する方
法が開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】画像形成装置では、上
述したシート厚検出機構及び測定方法を用いたシート給
送装置を画像形成手段の前段に配することによって、シ
ート材の給送時における重送を検知して、当該シート材
が画像形成手段に達する前に当該シート材をジャムにし
て装置の作動を停止させ、画像形成装置本体へのダメー
ジを食い止めることが可能となる。
【0012】しかしながら、この場合には、装置の作動
を停止させてしまうため、ジャム処理を行うまでの装置
全体の生産性が落ちてしまうという問題が生じた。特
に、近年におけるデジタル化・高速化により、画像形成
装置では、遠隔操作でのシート材の大量出力が行われる
ようになったため、シート材の重送が発生した場合に如
何にジャムにせず生産性を落とさないようにするかが重
要課題となってきた。また、シート材がジャムになった
場合には、装置の搬送路中にシート材が停止してしまう
ため、当該シート材を探すのに手間がかかるなど、操作
性が悪いという問題も指摘されていた。
【0013】本発明の目的は、シート材の給送不良が発
生した場合に、これを正常なシート給送ができる状態に
回復させるための回復動作を行うことにより、停止時間
を少なくして生産性を向上させ、さらにはジャムになっ
た場合でも当該シート材を簡単に取り除くことが可能な
シート給送装置、及びこのシート給送装置を備えた画像
形成装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係るシート給送装置の第1の構成は、シー
ト材収納部に積載されたシート材を1枚ずつ分離して給
送するシート給送手段と、シート給送手段の下流側に配
されシート給送手段によるシート材の給送不良を検出す
る給送不良検出手段と、給送不良検出手段の検出結果に
基づいてシート給送手段を制御する制御手段とを有し、
制御手段は、給送不良検出手段による給送不良との検出
結果に基づき、給送中のシート材を給送方向とは逆方向
に戻し、かつ、再度1枚ずつ分離して給送するように、
シート給送手段を制御する。
【0015】本発明に係るシート給送装置の第2の構成
は、第1の構成において、シート給送手段は、シート材
収納部に積載されたシート材のうち最上位のものに当接
して送り出すピックアップローラと、ピックアップロー
ラにより送り出されたシート材を搬送するフィードロー
ラと、フィードローラと圧接し、フィードローラと同方
向に回転するトルクを付与されるリタードローラとを備
え、制御手段は、給送不良検出手段による給送不良との
検出結果に基づき、フィードローラとリタードローラの
少なくとも一方が給送中のシート材を給送方向とは逆方
向に戻す方向に回転するように、シート給送手段を駆動
制御する。
【0016】本発明に係るシート給送装置の第3の構成
は、第2の構成において、制御手段は、フィードローラ
とリタードローラとの双方が、給送中のシート材を給送
方向とは逆方向に戻す方向に回転するように、シート給
送手段を駆動制御する。
【0017】本発明に係るシート給送装置の第4の構成
は、第2又は第3の構成において、制御手段は、給送中
のシート材を給送方向とは逆方向に戻しながら再度1枚
ずつ分離して給送するように、シート給送手段を制御す
る。
【0018】本発明に係るシート給送装置の第5の構成
は、第2乃至第4の構成において、シート給送手段は、
制御手段による駆動制御時に、リタードローラがフィー
ドローラよりも早い搬送速度で回転する回転駆動機構を
有することを特徴とする。
【0019】本発明に係るシート給送装置の第6の構成
は、第5の構成において、シート給送手段の回転駆動機
構は、正逆方向に回転可能な駆動モータと、駆動モータ
の正転方向への駆動力を、リタードローラがシート材を
給送方向とは逆方向に戻す方向に回転するようにリター
ドローラに対して伝達するとともに、駆動モータの逆転
方向への駆動力を、リタードローラがシート材を給送方
向とは逆方向に戻す方向により高速に回転するようにリ
タードローラに対して伝達する伝達手段とを備え、制御
手段は、シート材の給送時には駆動モータが正転方向に
回転するようにシート給送手段の駆動モータを駆動制御
し、給送不良検出手段による給送不良との検出結果に基
づき、駆動モータを逆転方向に回転するようにシート給
送手段の前記駆動モータを駆動制御する。
【0020】本発明に係るシート給送装置の第7の構成
は、第2の構成において、シート給送手段は、正逆方向
に回転可能な駆動モータと、駆動モータの正方向への駆
動力について、リタードローラがシート材を給送方向と
は逆方向に戻す方向に回転するようにリタードローラに
対して伝達する伝達手段とを備え、制御手段は、シート
材の給送時には駆動モータが正転方向に回転するように
シート給送手段の駆動モータを駆動制御し、給送不良検
出手段による給送不良との検出結果に基づき、駆動モー
タが逆転方向に回転するようにシート給送手段の駆動モ
ータを駆動制御する。
【0021】本発明に係るシート給送装置の第8の構成
は、第2の構成において、シート給送手段は、一方方向
にのみ回転する駆動モータと、駆動モータの駆動力のフ
ィードローラ及びピックアップローラに対する伝達/非
伝達状態を切り換える第1の切換手段と、シート厚検知
搬送ローラがシート材を給送方向に回転するように、駆
動モータの駆動力をシート厚検知搬送ローラに伝達する
正方向伝達機構と、シート厚検知搬送ローラがシート材
を給送方向とは逆方向に戻す方向に回転するように、駆
動モータの駆動力をシート厚検知搬送ローラに伝達する
逆方向伝達機構と、正方向伝達機構と逆方向伝達機構の
いずれかが作動するように切り換える第2の切換手段と
を備え、制御手段は、シート材の給送時には、駆動モー
タの駆動力をフィードローラ及びピックアップローラに
対して伝達するように第1の切換手段を制御するととも
に、正方向伝達機構が作動するように第2の切換手段を
制御し、給送不良検出手段による給送不良との検出結果
に基づき、駆動モータの駆動力をフィードローラ及びピ
ックアップローラに対して非伝達とするように第1の切
換手段を制御するとともに、逆方向伝達機構が作動する
ように第2の切換手段を制御する。
【0022】本発明に係るシート給送装置の第9の構成
は、第1乃至第8のいずれか1の構成において、給送不
良検出手段は、シート給送手段によるシート材の分離不
良に基づく重送を検出することを特徴とする。
【0023】本発明に係るシート給送装置の第10の構
成は、第9の構成において、給送不良検出手段は、シー
ト給送手段から給送されたシート材を挟持して搬送する
ローラ対と、ローラ対の回転軸間の距離を検出する軸間
距離検出手段とを有し、シート材がローラ対に挟持され
る際のローラ対の回転軸間の距離の変化を軸間距離検出
手段で検出することにより、シート給送手段によるシー
ト材の分離不良に基づく重送を検出する。
【0024】本発明に係る画像形成装置の第1の構成
は、第1乃至第10のいずれかの構成のシート給送装置
と、シート給送装置から給送されたシート材に画像を形
成する画像形成手段とを備える。
【0025】本発明に係る画像形成装置の第2の構成
は、第1乃至第10のいずれかの構成のシート給送装置
が複数備えられるとともに、いずれか一のシート給送装
置から給送されたシート材に画像を形成する画像形成手
段と、各シート給送装置及び画像形成手段の動作を制御
する動作制御手段とを備え、動作制御手段は、画像形成
手段にシート材を給送するシート給送装置についての優
先順位を予め記憶し、シート材の給送時には、優先順位
の高い一のシート給送装置を動作させるとともに、当該
シート給送装置によるシート材の給送が可能であるか否
かについて判定し、シート材の給送が可能でないと判定
した場合には他の一のシート給送装置を優先順位の高い
順に動作させることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施
の形態は、原稿の画像をマゼンタ、シアン、イエロー、
ブラックによる4色のトナー像でカラーコピーするカラ
ー画像形成装置に本発明を適用した例である。
【0027】実施の形態のカラー画像形成装置は、図1
0に示すように、原稿を読み取る原稿読取部Dが筐体部
の上方に配され、原稿読取部Dで読み取られた原稿の画
像情報に基づいて、シート材に4色のトナー像を形成す
る画像形成部Eが筐体部内の略中央に配され、この画像
形成部Eにシート材を給送するシート給送装置として、
筐体内の下方側に配された2つのカセット給紙部1,2
と、筐体の側面側(図10の右側)に配された1つの手
差し給紙部3と、シート材を搬送するための複数のロー
ラによるシート搬送手段を有しており、これら各部が不
図示の制御部(CPU)によって制御されるようになっ
ている。以下に、図10に示すカラー画像形成装置の全
体的な構成から説明する。
【0028】各給紙部1,2,3において、給紙カセッ
ト4,5又は給紙トレイ6上に積載されているシート材
Sは、ピックアップローラ7によって最上位のシートか
ら順に送り出される。そして、ピックアップローラ7に
よって送り出されたシート材Sは、搬送手段としてのフ
ィードローラ8Aと分離手段としてのリタードローラ8
Bからなる分離ローラ対8によって最上位のシートのみ
分離され、シート厚検知部70を通過し、回転停止して
いるレジストローラ対12へ送られる。
【0029】シート厚検知部70は、シート厚検知ロー
ラ70A、シート厚検知搬送ローラ70B、シート厚検
知センサー70Cにより構成されている。この場合、レ
ジストローラ対12までの距離が長い給紙カセット4,
5から給送されたシート材Sは、複数の搬送ローラ対
9,10,11に中継されてレジストローラ対12へ送
られる。
【0030】レジストローラ対12へ送られたシート材
Sは、シート先端がレジストローラ対12のニップに突
き当たって所定のループを形成すると、一旦移動が停止
される。このループの形成によりシート材Sの斜行状態
が矯正される。
【0031】レジストローラ対12の下流には、長尺な
搬送ベルト(無端ベルト)13が略水平状態に設置され
ている。この搬送ベルト13は、画像形成動作に際して
図10の反時計回り方向に回転する。そして、この搬送
ベルト13の上部には、異なる色のカラートナー像を担
持する複数の感光体ドラム14,15,16,17がシ
ート搬送方向に沿って順次配置されている。
【0032】ここで、最上流の感光体ドラム14はマゼ
ンタ色のトナー像を担持し、次の感光体ドラム15はシ
アン色のトナー像を担持し、次の感光体ドラム16はイ
エロー色のトナー像を担持し、最下流の感光体ドラム1
7はブラック色のトナー像を担持する。
【0033】本カラー画像形成装置の原稿読取部Dで
は、原稿自動送り装置18によって複数枚の原稿(不図
示)が順次原稿台(プラテンガラス)19上の所定位置
にセットされるようになっている。そして、原稿台19
上にセットされた原稿は、その画像(ここではカラー画
像)が原稿読取部Dの読取光学系20によって読み取ら
れる。この読み取られたカラー画像は、CCD素子21
によってマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色
成分に分解され、画像メモリ(不図示)内に一時的に蓄
えられる。
【0034】画像メモリ内に蓄えられた画像情報は、レ
ーザースキャナを含む書込光学系22によって各色成分
毎に順次図10の時計回り方向に回転する各感光体ドラ
ム14,15,16,17上に以下のように書き込まれ
る。
【0035】画像形成部Eでは、まず、最上流の感光体
ドラム14上にマゼンタ成分の画像に基づくレーザー光
LMの投影が開始され、感光体ドラム14上に静電潜像
を形成する。この静電潜像は、現像器23から供給され
るマゼンタ色のトナーによって可視化される。
【0036】次に、感光体ドラム15上にシアン成分の
画像に基づくレーザー光LCの投影が開始され、感光体
ドラム15上に静電潜像を形成する。この静電潜像は、
現像器24から供給されるシアン色のトナーによって可
視化される。
【0037】次に、感光体ドラム15上へのレーザー光
LCの投影開始から所定時間経過後、感光体ドラム16
上にイエロー成分の画像に基づくレーザー光LYの投影
が開始され、感光体ドラム16上に静電潜像を形成す
る。この静電潜像は、現像器25から供給されるイエロ
ー色のトナーによって可視化される。
【0038】次に、感光体ドラム16上へのレーザー光
LYの投影開始から所定時間経過後、感光体ドラム17
上にブラック成分の画像に基づくレーザー光LBの投影
が開始され、感光体ドラム17上に静電潜像を形成す
る。この静電潜像は、現像器26から供給されるブラッ
ク色のトナーによって可視化される。
【0039】尚、画像形成部Eでは、各感光体ドラム1
4,15,16,17を均一に帯電させるための一次帯
電器27,28,29,30や、トナー像転写後の感光
体ドラム14,15,16,17上に付着しているトナ
ーを除去するためのクリーナ31,32,33,34等
が設置されている。
【0040】レジストローラ体12へ送られて斜行状態
が矯正されたシート材Sは、最上流の感光体ドラム14
上のトナー像とシート先端との位置を合わせるタイミン
グをとって回転を開始するレジストローラ対12によっ
て反時計回り方向に回転している搬送ベルト13上へ送
られる。
【0041】搬送ベルト13上へ送られたシート材S
は、同搬送ベルト13によって下流へ搬送される過程
で、感光体ドラム14と転写帯電器90との間の転写
部、感光体ドラム15と転写帯電器91との間の転写
部、感光体ドラム16と転写帯電器92との間の転写
部、感光体ドラム17と転写帯帯電器93との間の転写
部を順次通過することにより、シート面上にマゼンタ、
シアン、イエロー、ブラックの各色のトナー像が重ねて
転写される。
【0042】最下流の感光体ドラム17と転写帯電器9
3との間の転写部を通過したシート材Sは、搬送ベルト
13によって定着ローラ35Aと加圧ローラ35Bから
なる定着ローラ対35へ送られる。そして、シート材S
が定着ローラ対35のニップを通過する過程で、定着ロ
ーラ35Aにより加熱され、加圧ローラ35Bにより加
圧されて転写トナー像がシート面に定着される。
【0043】定着ローラ対35を通過した定着処理済み
シート材Sは、搬送ローラ対36によって排出ローラ対
37へ送られ、同排出ローラ対37によって機外の排出
トレイ38上へ排出される。
【0044】なお、本画像形成装置では両面モードの画
像形成が可能となっており、以下に、両面モード時のシ
ート材Sの流れに沿って本画像形成装置の構成及び動作
を説明する。両面モードが指定された場合には、搬送ロ
ーラ対36と排出ローラ対37との間に回動可能に配さ
れたフラッパ60が、前記CPUの制御信号に基づい
て、縦パス58を開きかつ排出ローラ対37へのパスを
閉じる位置に回動する。そして、定着ローラ対35を通
過した定着処理済みシート材Sは、搬送ローラ対36,
61,62及び逆転ローラ対63によって搬送され、縦
パス58を通って反転パス59へと送られる。
【0045】逆転ローラ対63によって矢印a方向に搬
送されている定着処理済みシート材Sは、その後端がポ
イントPを通過した時点で逆転ローラ対63が逆転する
ことにより、当該後端側を先頭にして矢印b方向に搬送
される。この動作により、定着処理済みシート材Sは、
そのトナー像転写面が上側になる。
【0046】尚、ポイントPには、縦パス58から反転
パス59へのシート材Sの侵入を可能とし、反転パス5
9から縦パス58へのシート材Sの侵入を不可能とする
可撓性シート64と、シート後端が同ポイントPを通過
したことを検知する検知レバー65が設けられている。
【0047】逆転ローラ対63の逆転によって矢印b方
向に搬送された定着済みシート材Sは、搬送ローラ対6
6により再給紙パス67内に送られ、複数の再給紙パス
内搬送ローラ対68,69及び斜行調整搬送部80と搬
送ローラ対11で中継され再び画像形成のためにレジス
トローラ対12に送られる。そして、この定着済みシー
ト材Sは、前記画像メモリに貯えられた画像データをも
とに2面目の画像形成が行われ、以後は、片面画像形成
と同一のプロセスを経て機外に排出される。
【0048】次に、本カラー画像形成装置に備えられた
シート給送装置の実施の形態について説明する。
【0049】(第1の実施の形態)まず、図1乃至図4
を参照してシート給送装置の第1の実施の形態について
説明する。
【0050】図1は上述したカラー画像形成装置に備え
られる各給紙部1,2,3の第1の実施の形態について
の概略構成図である。図1において、7はピックアップ
ローラ、8Aはフィードローラ、8Bはリタードロー
ラ、70Bはシート厚検知搬送ローラである。
【0051】ここで、ピックアップローラ7は、前記C
PUの制御信号に基づいて上下方向に揺動することによ
り、シート材収納部としての給紙カセット4,5又は給
紙トレイ6上に積載されたシート材Sのうちの最上位の
ものと接離可能となっている。このピックアップローラ
7は、フィードローラ8A、リタードローラ8B及びシ
ート厚検知搬送ローラ70Bと共通の駆動源である正逆
方向に回転可能な駆動モータ101によって回転駆動さ
れる。
【0052】駆動モータ101の駆動力は、駆動モータ
101の駆動軸と一体に回転する駆動入力ギア102
と、この駆動入力ギア102と噛み合うギア103を介
して、フィードローラ8Aに伝達される。なお、ギア1
03に対しては、ギア103とフィードローラ8Aの軸
部との接続状態を切り換えるクラッチ104が取り付け
られている。これにより、クラッチ104のON/OF
Fを切り換えることで、フィードローラ8Aへの駆動モ
ータ101の駆動力の伝達/非伝達を切り換えることが
できるようになっている。
【0053】また、駆動モータ101の駆動力は、前記
駆動入力ギア102と、駆動入力ギア102と噛み合う
アイドラギア114と、このアイドラギア114と噛み
合うギア115を介して、シート厚検知搬送ローラ70
Bに伝達される。
【0054】フィードローラ8Aに伝達された駆動モー
タ101の駆動力は、タイミングベルト105とプーリ
106,107によりピックアップローラ7に伝達され
る。また、フィードローラ8Aに伝達された駆動モータ
101の駆動力は、フィードローラ8Aの軸部と一体に
回転する小径のギア108、ギア108と噛み合うアイ
ドラギア109、アイドラギア109と噛み合い矢印c
方向にのみ駆動力を伝達するワンウェイギア110によ
り、又は、フィードローラ8Aの軸部と一体に回転する
大径のギア111、ギア111と噛み合い矢印c方向に
のみ駆動力を伝達するワンウェイギア112により、ト
ルクリミッター113を介してリタードローラ8Bに伝
達される。
【0055】ここで、駆動モータ101が矢印a方向に
回転した場合には、フィードローラ8A及びピックアッ
プローラ7が矢印a’方向に回転し、シート厚検知搬送
ローラ70Bは矢印a”方向に回転する。また、フィー
ドローラ8Aに伝達された駆動は、小径のギア108、
アイドラギア109、ワンウェイギア110により、ト
ルクリミッター113を介してリタードローラ8Bに伝
達されることにより、リタードローラ8Bは矢印c方向
に回転する。なお、このとき、ワンウェイギア112
は、矢印c方向とは反対方向に回転するため、リタード
ローラ8Bには駆動力を伝達しない。
【0056】一方、駆動モータ101が矢印b方向に回
転した場合には、フィードローラ8A及びピックアップ
ローラ7が矢印b’方向に回転し、シート厚検知搬送ロ
ーラ70Bは矢印b”方向に回転する。また、フィード
ローラ8Aに伝達された駆動は、大径のギア111、ワ
ンウェイギア112により、トルクリミッター113を
介してリタードローラ8Bに伝達されることにより、リ
タードローラ8Bは矢印c方向に高速に回転する。な
お、このとき、ワンウェイギア110は、矢印c方向と
は反対方向に回転するため、リタードローラ8Bには駆
動力を伝達しない。このように、リタードローラ8B
は、二つのワンウェイギア110,112のいずれか一
方により駆動モータ101の駆動力が伝達されるように
なっており、駆動モータ101の回転方向に関わらず常
に矢印c方向に回転する。
【0057】図2は、シート給送時における給紙部の動
作を説明する図であり、本カラー画像形成装置では、リ
タード分離方式による給紙部となっている。
【0058】図2(a)において、7はピックアップロ
ーラ、8Aはフィードローラ、8Bはリタードローラ、
70Aはシート厚検知ローラ、70Bはシート厚検知搬
送ローラ、70Cはシート厚検知センサ、Sはシート材
である。ここで、リタード分離方式とは、前記シート材
収納部に積載されているシート材Sについて、ピックア
ップローラ7が当接及び矢印a方向に回転することで矢
印d方向に送り出すとともに、シート材Sの送り方向と
同方向の矢印a’方向に回転するフィードローラ8Aと
シート材Sの送り方向とは逆方向の矢印c方向に回転す
るリタードローラ8Bとからなる分離ローラ対8によっ
て、ピックアップローラ7で送り出されたシート材Sを
1枚ずつ分離して搬送する方式である。
【0059】分離ローラ対8によって分離・搬送された
シート材Sは、さらにシート厚検知ローラ対70を経て
画像形成部Eへ給送される。ここで、シート厚検知ロー
ラ対70は、駆動モータ101の駆動力が上述のように
伝達されることにより、シート厚検知搬送ローラ70B
が矢印a”方向に回転し、このシート厚検知搬送ローラ
70Bに圧接するシート厚検知ローラ70Aが従動回転
する。なお、シート厚検知ローラ70Aは、カラー画像
形成装置の筐体内で上下方向に移動可能に支持されると
ともに、不図示の付勢部材によってシート厚検知搬送ロ
ーラ70Bの方向に付勢されている。これにより、シー
ト材Sがシート厚検知ローラ対70に挟持される際に
は、シート厚検知ローラ70Aが上方に移動し、この移
動量をシート厚検知センサ70Cが検出するようになっ
ている。シート厚検知センサ70Cによる検出値の情報
は、前記CPUに供給され、このCPUによって重送で
あるか否かが判定される。
【0060】リタードローラ8Bは、シート材Sの給送
時には、図1のトルクリミッター113を介して駆動モ
ータ101の駆動力が伝達され、図2(a)の矢印c方
向に回転駆動される。このため、分離ローラ対8に1枚
のシート材Sが送られてきた場合には、リタードローラ
8Bは、フィードローラ8Aにより矢印d方向に進むシ
ート材Sとの間の摩擦力に抗し切れずに、トルクリミッ
ター113により駆動モータ101の駆動力が断たれ
て、図中矢印c方向とは逆の矢印c’方向に従動(連れ
回り)回転する。
【0061】一方、分離ローラ対8に2枚以上のシート
材Sが送られてくると、リタードローラ8Bとシート材
Sとの摩擦係数よりもシート材S間の摩擦係数の方が小
さいために、リタードローラ8Bは、駆動モータ101
の駆動力が伝達されて矢印c方向に回転し、2枚目以降
の下側のシート材Sを前記シート材収納部側に戻す。完
全重送発生時には、例えば、フィードローラ8Aとリタ
ードローラ8Bとのローラ外径が同じで、図1のギア1
08とワンウェイギア110とのギア比が等しく、それ
ぞれ図1の矢印a’方向、矢印c方向に200rpmで
回転しているとすると、トルクリミッター113は、回
転数400rpmで作用することになる。
【0062】図2(b)〜(d)はシート材Sの厚さ
(シート厚)を検知している様子を表わす概略図であ
る。図2(b)は、シート厚検知ローラ対70に1枚の
シート材Sが挟持され、シート材の先端部を検出するた
めの先端センサ71の検出位置に当該シート材Sが搬送
された状態を示している。この給送部では、先端センサ
71によってシート材Sの先端部が検出されると、シー
ト厚検知センサ70Cが作動して、シート厚検知ローラ
対70にシート材Sが挟持された状態におけるシート厚
検知ローラ70Aの上方への移動量Δ1が検出されるよ
うになっている。
【0063】図2(c)は2枚のシート材がシート厚検
知ローラ対70に挟持され、先端センサ71の検出位置
を通過した状態を示している。この場合にも同様に、シ
ート厚検知センサ70Cが作動して、シート厚検知ロー
ラ70Aの上方への移動量Δ2が検出される。
【0064】この実施の形態では、シート材Sの1枚分
の搬送に伴うシート厚検知ローラ70Aの上方への移動
量Δ1が予め記憶され、シート給送時には、図2(d)
に示すように、シート厚検知センサ70Cによる検出値
Δxが2×Δ1≒Δ2の場合、及び1枚搬送時の整数倍
(Δx=n×Δ1≒Δn)の場合に、CPUによって
「重送である」と判定される。そして、重送と判定され
た場合には、CPUの制御によって、以下に説明する回
復動作が所定回数だけ行われるようになっている。
【0065】図3はカラー画像形成装置における重送発
生時の回復動作についてのフローチャートである。カラ
ー画像形成装置において、画像形成動作の開始を指示す
る不図示のスタートボタンが押されると、ステップS1
で、CPUによって何回目の給紙であるかが判定され、
この場合は初めての給紙なのでステップS2の給紙モー
ドに入る。
【0066】ステップS2の給紙モードでは、CPUの
制御信号に基づいて、駆動モータ101が図1の矢印a
方向に回転することにより、シート厚検知搬送ローラ7
0Bが矢印a”方向に回転し、また、クラッチ104が
ONとされることにより、フィードローラ8A及びピッ
クアップローラ7、リタードローラ8Bがそれぞれ図1
の矢印a’方向、矢印c方向に回転する。さらに、ピッ
クアップローラ7が下方に移動することにより、シート
材収納部に積載されたシート材Sにピックアップローラ
7が当接し、図2(a)に示すように、当該シート材S
の給送が開始される。そして、シート材Sの先端部が分
離ローラ対8、シート厚検知部70を順次通過して、先
端検知センサ71によって検知されると、上述のように
シート厚検知センサ70Cが作動して、シート厚検知ロ
ーラ70Aの上方への移動量Δxが検出される。
【0067】この検出値を入力したCPUは、ステップ
S3に移行して重送であるか否かについて判定し、重送
でないと判定した場合にはステップS6に進み、上述し
た画像形成部Eを制御して、当該シート材Sについての
画像形成動作を行う。
【0068】一方、ステップS3で重送であると判定し
た場合には、CPUは、ステップS4に移行して詳細を
後述する回復動作(給紙リバースモード)に入り、その
後再びステップS1に戻って何回目の給紙であるかを判
定し、給紙回数がN回よりも少ない場合には再びステッ
プS2の給紙モードに入る。そして、ステップS1乃至
ステップS4の処理をN回繰り返し行い、それでも重送
が回避出来ないときには、CPUは、ステップS1から
ステップS5にジャンプし、ステップS5で不図示の表
示部に制御信号を出力し、この表示部にジャムを表示し
て動作を中止する。
【0069】次に、重送発生時におけるステップS4の
回復動作(給紙リバースモード)の詳細について、図4
を参照して説明する。図4(a)は重送を検知し回復動
作に入るところを示している。給紙リバースモードで
は、CPUの制御信号に基づいて、先ずピックアップロ
ーラ7がシート材Sから離間され、続いて図1の駆動モ
ータ101が逆回転するように制御される。
【0070】この制御により、シート厚検知搬送ローラ
70Bには矢印b”方向に、フィードローラ8A及びピ
ックアップローラ7には矢印b’方向に、リタードロー
ラ8Bには矢印c方向にそれぞれ駆動モータ101の駆
動力が伝達され、重送したシート材の全てが給送方向と
は逆方向のシート材収納部の方向に搬送される。このと
き、上述のように、リタードローラ8Bが高速で回転す
ることから、重送したシート材は、シート材収納部の方
向に移動しながら以下のように分離されることになる。
【0071】図4(b)は回復動作時におけるシート材
の分離動作の概要を示している。例えば、フィードロー
ラ8Aとリタードローラ8Bとは、ローラ外径が同じで
あり、図1に示すギア111とワンウェイギア112と
のギア比により、それぞれ200rpmと400rpm
で回転する。このとき、トルクリミッター113は、回
転数200rpmで作用し、給紙動作時とは違ったリタ
ード条件でシート材の分離動作を行いながら当該シート
材を逆搬送させる。
【0072】そして、図4(c)に示すように、シート
材が逆搬送されフィードローラ8Aとリタードローラ8
Bとのニップを抜ける前に、矢印b’方向に回転してい
るピックアップローラ7が、下方に移動してシート材に
当接するように制御される。これにより、シート材は、
ピックアップローラ7によって給送方向とは逆方向のシ
ート材収納部の方向に搬送され、また、慣性により必要
以上に戻されないようにピックアップローラ7によって
押さえられる。そして、シート材が所定位置まで逆搬送
されたところでCPUの制御信号に基づいて駆動モータ
101の回転が停止され、ステップS4の給紙リバース
モードが終了する。
【0073】図4(d)は、ステップS4の給紙リバー
スモードの処理後に再びステップS2の給紙動作を行っ
た場合について示している。通常、この場合には正常に
給送され、上述のように画像形成部Eで画像形成処理が
行われるが、万一重送となった場合でも、当該重送が検
知され、給紙回復動作(図4(a)〜(d))が繰り返
し行われるので、画像形成部E側にダメージは生じな
い。また、以上の動作を複数回繰り返し、それでも重送
が回避されない場合には、図4(e)に示すように、シ
ート材がシート材収納部(給紙トレイ又は給紙カセッ
ト)に送り返され、表示部にジャムが表示され、一連の
動作が中止される(ステップS5)。
【0074】このように、実施の形態の給送部を備えた
カラー画像形成装置によれば、シート材がジャムになっ
た場合でも給紙トレイ6又は給紙カセット4,5に当該
シート材が収納されるため、ジャム処理性が向上する。
【0075】なお、上述した回復動作は、重送時のみが
かりでなく、滞留ジャム、遅延ジャム等の搬送不良発生
時全般に適用することができ、給紙まわりでのジャム処
理性を向上させることができる。
【0076】(第2の実施の形態)次に、図5及び図6
を参照してシート給送装置の第2の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同一の部分につい
ては同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0077】図5は上述したカラー画像形成装置に備え
られる各給紙部1,2,3の第2の実施の形態について
の概略構成図である。第2の実施の形態では、図1に示
す第1の実施の形態のギア108,111、アイドラギ
ア109、ワンウェイギア110,112の代わりに、
タイミングベルト121、プーリ122、矢印c方向に
のみ駆動力を伝達するワンウェイプーリ123を用いて
おり、これらによりフィードローラ8Aに伝達された駆
動モータ101の正転方向(矢印a方向)の駆動力がリ
タードローラ8Bに伝達され、駆動モータ101の逆転
方向(矢印b方向)の駆動力についてはリタードローラ
8Bには伝達されないようになっている。
【0078】第2の実施の形態の給紙部では、駆動モー
タ101が矢印a方向に回転した場合には、フィードロ
ーラ8A及びピックアップローラ7が矢印a’方向に回
転し、シート厚検知搬送ローラ70Bは矢印a”方向に
回転する。また、フィードローラ8Aに伝達された駆動
は、タイミングベルト121、プーリ122、ワンウェ
イプーリ123によりトルクリミッター113を介して
リタードローラ8Bに伝達されることにより、リタード
ローラ8Bは矢印c方向に回転する。
【0079】一方、駆動モータ101が矢印b方向に回
転した場合には、フィードローラ8A及びピックアップ
ローラ7が矢印b’方向に回転し、シート厚検知搬送ロ
ーラ70Bは矢印b”方向に回転する。この場合には、
フィードローラ8Aに伝達された駆動力は、ワンウェイ
プーリ123により断たれるため、リタードローラ8B
には伝達されない。そのため、リタードローラ8Bはフ
ィードローラ8Aにつられて矢印c方向に連れ回り回転
する。
【0080】次に、重送発生時におけるステップS4の
回復動作(給紙リバースモード)の詳細について、図6
を参照して説明する。図6(a)は重送を検知し回復動
作に入る状態を示しており、給紙リバースモードでは、
CPUの制御信号に基づいて、先ずピックアップローラ
7がシート材Sから離間され、続いて図5の駆動モータ
101が逆回転するように制御される。
【0081】この制御により、シート厚検知搬送ローラ
70Bには矢印b”方向に、フィードローラ8A及びピ
ックアップローラ7には矢印b’方向にそれぞれ駆動モ
ータ101の駆動力が伝達され、重送したシート材の全
てがシート材収納部の方向に逆搬送される。ここで、第
1の実施の形態と異なるところは、給紙リバースモード
のときにはリタードローラ8Bには駆動モータ101の
駆動力が伝達されないことであり、これによりリタード
ローラ8Bは、フィードローラ8Aに従動して矢印c方
向に連れ回り回転し、分離動作は行わない。
【0082】そして、図6(b)に示すように、シート
材が逆搬送されフィードローラ8Aとリタードローラ8
Bとのニップを抜ける直前に、矢印b’方向に回転して
いるピックアップローラ7が、下方に移動してシート材
に当接するように制御される。これにより、シート材
は、慣性により必要以上に戻されないようにピックアッ
プローラ7によって押さえられる。そして、図6(c)
に示すように、フィードローラ8Aとリタードローラ8
Bとのニップを通過したシート材が所定の位置で停止し
たところで、ステップS4の給紙リバースモードの処理
が終了する。
【0083】さらに、図6(d)に示すように、上述の
給紙リバースモードの処理後に再びステップS2の給紙
動作の制御、すなわち駆動モータ101が正回転するよ
うに制御されることにより、シート材の再給送及び分離
動作が行われる。ここで、重送が検知されなければその
まま画像形成動作の制御が行われ、重送が検知されたと
きには再度給紙回復動作(図6(a)〜(d)、図3の
ステップS1〜ステップS4)を繰り返す。以上の動作
を複数回繰り返し、それでも重送が回避されない場合に
は、図6(e)に示すように、シート材がシート材収納
部(給紙トレイ又は給紙カセット)に送り返され、表示
部にジャムが表示され、一連の動作が中止される(ステ
ップS5)。
【0084】このように、第2の実施の形態の給送部を
備えたカラー画像形成装置によれば、シート材がジャム
になった場合でも給紙トレイ6又は給紙カセット4,5
に当該シート材が収納されるため、ジャム処理性が向上
する。
【0085】(第3の実施の形態)次に、図7及び図8
を参照してシート給送装置の第3の実施の形態について
説明する。なお、第1の実施の形態と同一の部分につい
ては同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
【0086】図7は上述したカラー画像形成装置に備え
られる各給紙部1,2,3の第3の実施の形態について
の概略構成図である。この第3の実施の形態では、回転
方向が常に矢印a方向である駆動モータ117を用いて
おり、この駆動モータ117の駆動力が、駆動入力ギア
102、駆動入力ギア102と噛み合うギア118、フ
ィードローラ8Aの軸部に取り付けられ図7の矢印a’
方向にのみ駆動力を伝達するワンウェイクラッチ130
を介してフィードローラ8Aに伝達される。また、ギア
118に取り付けられたクラッチ119のON/OFF
を切り換えることで、フィードローラ8Aへの駆動モー
タ117の駆動力の矢印a’方向への伝達/非伝達を切
り換えることができるようになっている。
【0087】また、駆動モータ101の駆動力は、駆動
入力ギア102と噛み合うフリーのギア131、このギ
ア131と噛み合うギア133、ギア133に取り付け
られたクラッチ134、ギア133の回転が伝達される
トルクリミッター135、トルクリミッター135に取
り付けられたギア136、リタードローラ8Bと同軸に
配されギア136と噛み合うギア137を介して、リタ
ードローラ8Bに伝達され、リタードローラ8Bが矢印
c方向に回転するようになっている。また、ギア133
に取り付けられたクラッチ134のON/OFFを切り
換えることで、リタードローラ8Bへの駆動モータ11
7の駆動力の矢印c方向への伝達/非伝達を切り換える
ことができるようになっている。
【0088】なお、ギア133とトルクリミッター13
5との間には、ギア133の一方方向(矢印a方向)の
駆動のみトルクリミッター135に伝達するワンウェイ
クラッチ130が配されている。これにより、シート材
がフィードローラ8Aとリタードローラ8Bとのニップ
から引抜かれようとする場合には、ワンウェイクラッチ
130によってフィードローラ8Aの駆動が切られフリ
ーになり、ワンウェイクラッチ138によりリタードロ
ーラ8Bが矢印c方向と逆方向に連れ回り回転しようと
するときに、このリタードローラ8Bの連れ回り回転を
ロックすることができる。
【0089】一方、駆動モータ117の駆動力は、前記
駆動入力ギア102と、ギア102と噛み合うギア13
9と、ギア139と同軸上に配された大径のギア141
及び小径のギア142とが一体化された段ギアと、段ギ
アのギア141と噛み合うギア143と、段ギアのギア
142と噛み合うアイドラギア144と、アイドラギア
144と噛み合い矢印b”方向にのみ駆動を伝達するワ
ンウェイギア145とにより、シート厚検知搬送ローラ
70Bに伝達される。
【0090】ここで、ギア139にはクラッチ140が
取り付けられており、クラッチ140のON/OFFを
切り換えることで、ギア141及びギア142への駆動
モータ117の駆動力の伝達/非伝達を切り換えること
ができるようになっている。また、ギア143にはクラ
ッチ146が取り付けられており、クラッチ146のO
N/OFFを切り換えることで、シート厚検知搬送ロー
ラ70Bへの駆動モータ117の矢印a”方向の駆動力
の伝達/非伝達を切り換えることができるようになって
いる。これにより、クラッチ140がOFFの状態で
は、駆動モータ117の駆動力はシート厚検知搬送ロー
ラ70Bに伝達されない。一方、クラッチ140がON
の状態では、クラッチ146をONにすると、駆動モー
タ117の矢印a方向の回転時にシート厚検知搬送ロー
ラ70Bが矢印a”方向に回転し、クラッチ146をO
FFにすると、ワンウェイギア145の作用により、駆
動モータ117の矢印a方向の回転時にシート厚検知搬
送ローラ70Bが矢印b”方向に回転する。
【0091】なお、各クラッチ119,134,14
0,146のON/OFFの切り換えについては、CP
Uの制御信号に基づいて行われる。ここで、通常の給紙
時には、各クラッチ119,134,140,146が
全てONとされることにより、フィードローラ8A及び
ピックアップローラ7がそれぞれ矢印a’方向に回転
し、リタードローラ8Bが矢印c方向に回転し、シート
厚検知搬送ローラ70Bが矢印a”方向に回転する。
【0092】次に、重送発生時におけるステップS4の
回復動作(給紙リバースモード)の詳細について、図8
を参照して説明する。図8(a)は重送を検知し回復動
作に入る状態を示しており、給紙リバースモードでは、
CPUの制御信号に基づいて、クラッチ119,13
4,140,146につき、それぞれOFF,ON,O
N,OFFの状態に切り換えられる。すなわち、給紙リ
バースモードでは、クラッチ119がOFFとされるこ
とにより、駆動モータ117の駆動力はフィードローラ
8A及びピックアップローラ7には伝達されず、フィー
ドローラ8Aはリタードローラ8Bに従動して回転し、
これに伴ってピックアップローラ7も従動回転する。ま
た、クラッチ146がOFFとされることにより、シー
ト厚検知搬送ローラ70Bが矢印b”方向に回転する。
これにより、図8(b)に示すように、重送したシート
材の全てがシート材収納部の方向に逆搬送される。
【0093】この第3の実施の形態の給紙リバースモー
ドでは、第1の実施の形態と異なりフィードローラ8A
には駆動モータ101の駆動力が伝達されないため、第
2の実施の形態と同様に重送したシート材の分離動作は
行われない。
【0094】そして、図8(b)に示すように、シート
材が逆搬送されフィードローラ8Aとリタードローラ8
Bとのニップを抜ける直前に、従動回転しているピック
アップローラ7が、下方に移動してシート材に当接する
ように制御される。これにより、シート材は、慣性によ
り必要以上に戻されないようにピックアップローラ7に
よって押さえられる。そして、図8(c)に示すよう
に、フィードローラ8Aとリタードローラ8Bとのニッ
プを通過したシート材が所定の位置で停止したところ
で、ステップS4の給紙リバースモードの処理が終了す
る。
【0095】さらに、図8(d)に示すように、上述の
給紙リバースモードの処理後に再びステップS2の給紙
動作の制御、すなわちこの場合には、各クラッチ11
9,134,140,146が全てONとなるように制
御されることにより、シート材の再給送及び分離動作が
行われる。ここで、重送が検知されなければそのまま画
像形成動作の制御が行われ、重送が検知されたときには
再度給紙回復動作(図8(a)〜(d)、図3のステッ
プS1〜ステップS4)を繰り返す。以上の動作を複数
回繰り返し、それでも重送が回避されない場合には、図
8(e)に示すように、シート材がシート材収納部(給
紙トレイ又は給紙カセット)に送り返され、表示部にジ
ャムが表示され、一連の動作が中止される(ステップS
5)。
【0096】このように、第3の実施の形態の給送部を
備えたカラー画像形成装置においても、シート材がジャ
ムになった場合でも給紙トレイ6又は給紙カセット4,
5に当該シート材が収納されるため、ジャム処理性が向
上する。
【0097】(各給紙部相互間の動作)次に、本カラー
画像形成装置に備えられた各給送部(カセット給紙部
1,2及び手差し給紙部3)相互間の動作について、図
9のフローチャート参照して説明する。カラー画像形成
装置では、画像形成部Eにシート材を給送する場合に、
いずれの給送部からシート材を給送するかについての優
先順位が予め設定されており、この実施の形態では、カ
セット給紙部1、カセット給紙部2、手差し給紙部3の
順に優先順位が設定されている。
【0098】この優先順位については、CPUの不図示
のメモリにデータとして記憶され、画像形成動作の際に
読み出される。なお、上述の優先順位については、実施
の形態の例に限定されるものではなく、また、ユーザの
設定入力によって変更できるようにしてもよい。
【0099】そして、カラー画像形成装置において、画
像形成動作の開始を指示する不図示のスタートボタンが
押されると、CPUは、ステップS1’でカセット給紙
部1からシート材を給送することが可能か否かについて
判定し、可能と判定された場合にはステップS2’に進
んで、図3で上述した給紙モードに移行し、可能でない
と判定された場合(例えばカセット給紙部1にシート材
が無い場合)にはステップS1”に進む。
【0100】なお、ステップS2’乃至ステップS4’
の処理については、図3で上述したステップS2乃至ス
テップS4の処理と同様であり、その説明を省略する。
また、ステップS4’の給紙リバースモードの後に再び
ステップS1’に戻った場合には、ステップS1’にお
いて、図3のステップS1の場合と同様に「何回目の給
紙であるか」について判定し、所定回数以内であればス
テップS2’に進み、所定回数を越えた場合には、カセ
ット給紙部1からシート材を給送することは可能でない
と判定してステップS1”に進む。
【0101】ステップS1”では、カセット給紙部2か
らシート材を給送することが可能か否かについて判定さ
れ、可能と判定された場合にはステップS2”に進ん
で、図3で上述した給紙モードに移行し、可能でないと
判定された場合にはステップS1”’に進む。
【0102】なお、ステップS2”乃至ステップS4”
の処理については、図3で上述したステップS2乃至ス
テップS4の処理と同様であり、その説明を省略する。
また、ステップS4”の給紙リバースモードの後に再び
ステップS1”に戻った場合の処理についても、上述し
たステップS1’の場合と同様である。
【0103】ステップS1”’では、カセット給紙部2
からシート材を給送することが可能か否かについて判定
され、可能と判定された場合にはステップS2”’に進
んで、図3で上述した給紙モードに移行し、可能でない
と判定された場合にはステップS5に進んで、不図示の
表示部に制御信号を出力し、この表示部にジャムを表示
して動作を中止する。
【0104】なお、ステップS2”’乃至ステップS
4”’の処理については、図3で上述したステップS2
乃至ステップS4の処理と同様であり、また、ステップ
S4”’の給紙リバースモードの後に再びステップS
1”’に戻った場合の処理についても、上述したステッ
プS1’の場合と同様である。
【0105】このような制御を行うことにより、実施の
形態のカラー画像形成装置では、カセット給紙部1で重
送が回避出来ない場合、或いは給紙動作が不可能な場合
には、カセット給紙部2から給紙が行われ、また、カセ
ット給紙部2で重送が回避出来ない場合、或いは給紙動
作が不可能な場合には、手差し給紙部3による給紙が行
われ、さらに、最終的にすべての給紙部で重送が回避で
きない場合或いは給紙動作が不可能な場合には、ジャム
が表示されて動作が中止されるので、装置の停止時間を
少なくでき、特に大量のシート材に画像形成を行う場合
に装置全体の生産性を大幅に向上させることが出来る。
【0106】具体的には、実施の形態のカラー画像形成
装置によれば、ある給紙部において、ジャムが発生した
り、シート厚検知センサ70Cによる検出値ΔxがΔx
=n×Δ1≒Δnとなる厚さのシート材が混入されてい
る等により、シート材の給送ができなくなった場合であ
っても、他の給紙部が作動することにより、装置の停止
時間を少なくすることが可能となる。さらには、当該他
の給紙部が作動している間に、シート材の給送ができな
くなった給紙部におけるジャム等の給紙不能原因を取り
除くことにより、再びこの給紙部による給紙を行うこと
も可能となる。
【0107】なお、カラー画像形成装置の各給送部(カ
セット給紙部1,2及び手差し給紙部3)の構成につい
ては、上述した第1の実施の形態乃至第3の実施の形態
のいずれであってもよく、各給送部を同一の実施の形態
の構成としても、相互に別の実施の形態の構成としても
良いことは勿論である。
【0108】さらに、上述した実施の形態では、画像形
成部給送部Eにシート材を給送する給送部の数を3つと
しているが、この数に限定されるものではないことは言
うまでもない。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るシー
ト給送装置によれば、給送不良検出手段による給送不良
との検出結果に基づき、制御手段によって給送中のシー
ト材を給送方向とは逆方向に戻すようにシート給送手段
が制御されるので、当該シート材がジャムになった場合
でも簡単に取り除くことが可能となる。また、シート材
収納部側に戻ったシート材について再びシート給送手段
による分離及び給送動作が行われることにより、装置の
停止時間を少なくできるため、装置全体の生産性を向上
させることが出来る。
【0110】従って、本発明によれば、シート材の給送
不良が発生した場合に、これを正常なシート給送ができ
る状態に回復させるための回復動作を行うことにより、
停止時間を少なくして生産性を向上させ、さらにはジャ
ムになった場合でも当該シート材を簡単に取り除くこと
が可能なシート給送装置、及びこのシート給送装置を備
えた画像形成装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したシート給送装置の第1の実施
の形態についての概略構成図である。
【図2】シート給送時における前記シート給送装置の動
作及びシート材の厚さを検出する動作を説明する図であ
る。
【図3】前記シート給送装置における動作を説明するフ
ローチャートである。
【図4】前記第1の実施の形態における給紙リバースモ
ードについての動作を説明する図である。
【図5】シート給送装置の第2の実施の形態についての
概略構成図である。
【図6】前記第2の実施の形態における給紙リバースモ
ードについての動作を説明する図である。
【図7】シート給送装置の第3の実施の形態についての
概略構成図である。
【図8】前記第3の実施の形態における給紙リバースモ
ードについての動作を説明する図である。
【図9】シート給送装置が複数備えられた画像形成装置
の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態である画像形成装置本体
の断面図である。
【図11】従来のシート厚検出機構の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
S シート D 原稿読取部 E 画像形成部 1,2 カセット給紙部 3 手差し給紙部 4,5 給紙カセット 6 給紙トレイ 7 ピックアップローラ 8 分離ローラ対 8A フィードローラ 8B リタードローラ 9,10,11 搬送ローラ対 12 レジストローラ対 13 搬送ベルト 14,15,16,17 感光体ドラム 18 原稿自動送り装置 19 原稿台(プラテンガラス) 20 読取光学系 21 CCD素子 22 書込光学系 LM,LC,LY,LB レーザー光 23,24,25,26 現像器 27,28,29,30 一次帯電器 31,32,33,34 クリーナ 35 定着ローラ対 35A 定着ローラ 35B 加圧ローラ 36,61,62,66 搬送ローラ対 37 排出ローラ対 38 排出トレイ 58 縦パス 59 反転パス 60 フラッパ 63 逆転ローラ対 64 可撓性シート 65 検知レバー 67 再給紙パス 68,69 再給紙パス内搬送ローラ対 70 シート厚検知部 70A シート厚検知ローラ 70B シート厚検知搬送ローラ 70C シート厚検知センサ(給送不良検出手段) 71 先端センサ 80 斜行調整搬送部 90,91,92,93 転写帯電器 101,117 駆動モータ 102 駆動入力ギア 103,108,111,115,118,131,1
33,136,137,139,143 ギア 104,134,140 クラッチ 119 クラッチ(第1の切換手段) 146 クラッチ(第2の切換手段) 105,121 タイミングベルト 106,107,122 プーリ 109,114,143 アイドラギア 110,112,145 ワンウェイギア 113,135 トルクリミッター 123 ワンウェイプーリ 130,138 ワンウェイクラッチ 141/142 段ギア

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材収納部に積載されたシート材を
    1枚ずつ分離して給送するシート給送手段と、 前記シート給送手段の下流側に配され前記シート給送手
    段によるシート材の給送不良を検出する給送不良検出手
    段と、 前記給送不良検出手段の検出結果に基づいて前記シート
    給送手段を制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は、前記給送不良検出手段による給送不良
    との検出結果に基づき、給送中のシート材を給送方向と
    は逆方向に戻し、かつ、再度1枚ずつ分離して給送する
    ように、前記シート給送手段を制御することを特徴とす
    るシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記シート給送手段は、シート材収納部
    に積載されたシート材のうち最上位のものに当接して送
    り出すピックアップローラと、前記ピックアップローラ
    により送り出されたシート材を搬送するフィードローラ
    と、前記フィードローラと圧接し、前記フィードローラ
    と同方向に回転するトルクを付与されるリタードローラ
    とを備え、 前記制御手段は、前記給送不良検出手段による給送不良
    との検出結果に基づき、前記フィードローラと前記リタ
    ードローラの少なくとも一方が給送中のシート材を給送
    方向とは逆方向に戻す方向に回転するように、前記シー
    ト給送手段を駆動制御することを特徴とする請求項1記
    載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記フィードローラと
    前記リタードローラとの双方が、給送中のシート材を給
    送方向とは逆方向に戻す方向に回転するように、前記シ
    ート給送手段を駆動制御することを特徴とする請求項2
    記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、給送中のシート材を給
    送方向とは逆方向に戻しながら再度1枚ずつ分離して給
    送するように、前記シート給送手段を制御することを特
    徴とする請求項2又は3記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記シート給送手段は、前記制御手段に
    よる駆動制御時に、前記リタードローラが前記フィード
    ローラよりも早い搬送速度で回転する回転駆動機構を有
    することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1に記
    載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 前記シート給送手段の前記回転駆動機構
    は、正逆方向に回転可能な駆動モータと、前記駆動モー
    タの正転方向への駆動力を、前記リタードローラがシー
    ト材を給送方向とは逆方向に戻す方向に回転するように
    前記リタードローラに対して伝達するとともに、前記駆
    動モータの逆転方向への駆動力を、前記リタードローラ
    がシート材を給送方向とは逆方向に戻す方向により高速
    に回転するように前記リタードローラに対して伝達する
    伝達手段とを備え、 前記制御手段は、シート材の給送時には前記駆動モータ
    が正転方向に回転するように前記シート給送手段の前記
    駆動モータを駆動制御し、前記給送不良検出手段による
    給送不良との検出結果に基づき、前記駆動モータを逆転
    方向に回転するように前記シート給送手段の前記駆動モ
    ータを駆動制御することを特徴とする請求項5記載のシ
    ート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記シート給送手段は、正逆方向に回転
    可能な駆動モータと、前記駆動モータの正方向への駆動
    力について、前記リタードローラがシート材を給送方向
    とは逆方向に戻す方向に回転するように前記リタードロ
    ーラに対して伝達する伝達手段とを備え、 前記制御手段は、シート材の給送時には前記駆動モータ
    が正転方向に回転するように前記シート給送手段の前記
    駆動モータを駆動制御し、前記給送不良検出手段による
    給送不良との検出結果に基づき、前記駆動モータが逆転
    方向に回転するように前記シート給送手段の前記駆動モ
    ータを駆動制御することを特徴とする請求項2記載のシ
    ート給送装置。
  8. 【請求項8】 前記シート給送手段は、一方方向にのみ
    回転する駆動モータと、前記駆動モータの駆動力の前記
    フィードローラ及び前記ピックアップローラに対する伝
    達/非伝達状態を切り換える第1の切換手段と、前記シ
    ート厚検知搬送ローラがシート材を給送方向に回転する
    ように、前記駆動モータの駆動力を前記シート厚検知搬
    送ローラに伝達する正方向伝達機構と、前記シート厚検
    知搬送ローラがシート材を給送方向とは逆方向に戻す方
    向に回転するように、前記駆動モータの駆動力を前記シ
    ート厚検知搬送ローラに伝達する逆方向伝達機構と、前
    記正方向伝達機構と前記逆方向伝達機構のいずれかが作
    動するように切り換える第2の切換手段とを備え、 前記制御手段は、シート材の給送時には、前記駆動モー
    タの駆動力を前記フィードローラ及び前記ピックアップ
    ローラに対して伝達するように前記第1の切換手段を制
    御するとともに、前記正方向伝達機構が作動するように
    第2の切換手段を制御し、前記給送不良検出手段による
    給送不良との検出結果に基づき、前記駆動モータの駆動
    力を前記フィードローラ及び前記ピックアップローラに
    対して非伝達とするように前記第1の切換手段を制御す
    るとともに、前記逆方向伝達機構が作動するように第2
    の切換手段を制御することを特徴とする請求項2記載の
    シート給送装置。
  9. 【請求項9】 前記給送不良検出手段は、前記シート給
    送手段によるシート材の分離不良に基づく重送を検出す
    ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1に記載
    のシート給送装置。
  10. 【請求項10】 前記給送不良検出手段は、前記シート
    給送手段から給送されたシート材を挟持して搬送するロ
    ーラ対と、前記ローラ対の回転軸間の距離を検出する軸
    間距離検出手段とを有し、シート材が前記ローラ対に挟
    持される際の前記ローラ対の回転軸間の距離の変化を前
    記軸間距離検出手段で検出することにより、前記シート
    給送手段によるシート材の分離不良に基づく重送を検出
    することを特徴とする請求項9記載のシート給送装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか1記載の
    シート給送装置と、前記シート給送装置から給送された
    シート材に画像を形成する画像形成手段とを備えたこと
    を特徴とする画像形成装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至10のいずれか1項記載
    のシート給送装置が複数備えられるとともに、いずれか
    一のシート給送装置から給送されたシート材に画像を形
    成する画像形成手段と、各シート給送装置及び前記画像
    形成手段の動作を制御する動作制御手段とを備え、 前記動作制御手段は、前記画像形成手段にシート材を給
    送するシート給送装置についての優先順位を予め記憶
    し、シート材の給送時には、優先順位の高い一のシート
    給送装置を動作させるとともに、当該シート給送装置に
    よるシート材の給送が可能であるか否かについて判定
    し、シート材の給送が可能でないと判定した場合には他
    の一のシート給送装置を優先順位の高い順に動作させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
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