JP5353829B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
図るものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された画像記録装置では、給送ローラと主搬送ローラ対との間に補助ローラ対を設け、この補助ローラ対と主搬送ローラ対とでそれぞれレジスト補正を行い、画像記録の精度を高めている。
複合機10は、プリンタ筐体11と、このプリンタ筐体11の上方に配置され且つスキャナ部を収容したスキャナ筐体12と、このスキャナ筐体12の上方に配置された原稿カバー13と、を備えている。プリンタ筐体11は、普通紙や光沢紙や葉書などである用紙5が載置される上トレイ14及び下トレイ15を前方に引き出し可能に下部に収容し、用紙5に画像を記録する図2のプリンタ部17を上部に収容している。上トレイ14には、排紙トレイ16が載せられている。上トレイ14は請求項に記載の第1載置部に相当し、下トレイ15は請求項に記載の第2載置部に相当し、用紙5は請求項に記載の被記録媒体に相当する。
プリンタ部17は、図2に示されたように、上トレイ14及び下トレイ15に載置された用紙5を搬送する搬送装置30と、この搬送装置30により搬送される用紙5に画像を記録する記録部20と、駆動部70(図8参照)及び駆動伝達切換機構40(図3参照)と、後述の第1センサ81などで構成される検知機構と、を備えている。
記録部20は、図2に示されたように、上トレイ14の後部の上方に配置された板状のプラテン22と、このプラテン22の上方に対向配置された記録ヘッド21と、この記録ヘッド21を保持するキャリッジ23(図8参照)と、を備えている。記録ヘッド21は請求項に記載の記録ヘッドに相当する。
図2に示された搬送装置30は、上トレイ14に載置された用紙5を送り出す第1給送ローラ31と、下トレイ15に載置された用紙5を送り出す第2給送ローラ32と、第1給送ローラ31及び第2給送ローラ32により送り出された用紙5が搬送される主搬送路51と、この主搬送路51に付設され、用紙5を挟んで搬送する中間ローラ対54、主搬送ローラ対55,排紙ローラ対56と、を備えている。
第1給送ローラ31は、上トレイ14の後部の上方に配置され、駆動部70(図8参照)により回転駆動される回転軸33とアーム34とを用いて支持されている。アーム34は、第1給送ローラ31が回転可能に一端部に取り付けられ、他端部が回転軸33に回動可能に支持されている。また、アーム34は、回転軸33の回転を第1給送ローラ31に伝達する複数個の伝達ギア35を備えている。
主搬送路51は、ガイド部材53やプラテン22により形成されており、断面弧状の湾曲部51A及びプラテン22と記録ヘッド21との間を通る断面直線状の直線状部51Bを備えたいわゆるUターンパスである。湾曲部51Aにより、上トレイ14の上方に記録部20を配置することができ、複合機10がコンパクトになる。主搬送路51は請求項に記載の搬送路に相当し、湾曲部51Aは請求項に記載の湾曲部に相当する。
中間ローラ対54は、駆動部70により回転される回転軸54Aに固着された複数個の駆動ローラ54B及びこの駆動ローラ54Bに従動する従動ローラ54Cを備えている。中間ローラ対54は、回転軸54Aの軸方向が左右方向9に沿い、且つ、ニップ位置を湾曲部51Aが通る位置に配置され、上トレイ14又は下トレイ15から送り出された用紙5を挟んで搬送する。中間ローラ対54は請求項に記載の第1搬送ローラ対に相当する。
主搬送ローラ対55は、駆動部70により回転される回転軸55Aに固着された複数個の駆動ローラ55B及びこの駆動ローラ55Bに従動する従動ローラ55Cを備えている。主搬送ローラ対55は、回転軸55Aの軸方向が左右方向9に沿い、且つ、プラテン22の後方に配置され、中間ローラ対54により搬送された用紙5を前方に向かって搬送する。主搬送ローラ対55は請求項に記載の第2搬送ローラ対に相当する。
排紙ローラ対56は、駆動部70により回転される回転軸56Aに固着された複数個の駆動ローラ56B及びこの駆動ローラ56Bに従動する従動ローラ56Cを備えている。排紙ローラ対56は、回転軸56Aの軸方向が左右方向9に沿い且つプラテン22の前方に配置され、主搬送ローラ対55により搬送された用紙5を排紙トレイ16に排出する。
駆動部70は、図8に示されたように、正逆いずれの向きにも回転可能な第1駆動モータ71、第2駆動モータ72及び第3駆動モータ73を備えている。各駆動モータ71,72,73には、例えば、DCモータが用いられる。各駆動モータ71,72,73は、プラテン22の左側方に配置され、図示されない電源部から電力が供給される。制御部90は、電源部から各駆動モータ71,72,73への電力供給を制御して各駆動モータ71,72,73の駆動制御を行う。
第1駆動モータ71の駆動力は、後述の駆動伝達切換機構40により、第1給送ローラ31、第2給送ローラ対32、中間ローラ対54及び不図示の保守機構に伝達される。第1駆動モータ71は請求項に記載の第1駆動モータに相当する。
第2駆動モータ72は、シャフトが主搬送ローラ対55の回転軸55Aに直接又はギアを介して連結され、回転軸55Aを回転駆動する。第2駆動モータ72の駆動力は、不図示の第1ベルト伝達機構により回転軸56Aに伝達される。第1ベルト伝達機構は、無端環状のベルトを備え、第2駆動モータ72により回転軸55Aが回転されると、回転軸55Aと共に回転軸56Aを回転させる。第2駆動モータ72及び第1ベルト伝達機構により、主搬送ローラ対55及び排紙ローラ対56は、同じ搬送向き38で用紙5を搬送する向きに且つ同時に回転される。第2駆動モータ72の正回転により用紙5が搬送向き38に搬送されるものとして第2駆動モータ72の回転の向きが定義され、以下説明がされる。第2駆動モータ72は請求項に記載の第2駆動モータに相当する。また、搬送向き38は請求項に記載の搬送向きに相当する。
第3駆動モータ73の駆動力は、不図示の第2ベルト伝達機構によりキャリッジ23に伝達され、キャリッジ23を左右方向9に沿って移動させる。第2ベルト伝達機構は、例えば、キャリッジ23が固着された無端環状のベルトを備え、このベルトが第3駆動モータ73により回転されることでキャリッジ23を左向き又は右向きに移動させる。
図3に示された駆動伝達切換機構40は、ギア切換機構41と、ギア切換機構41により切り換えられた駆動力を第1給送ローラ31又は中間ローラ対54に伝達する図8の第1駆動伝達部110と、ギア切換機構41により切り換えられた駆動力を第2給送ローラ31又は中間ローラ対54に伝達する第2駆動伝達部120と、を備え、プラテン22の右側方に配置されている。駆動伝達切換機構40は請求項に記載の駆動伝達切換機構に相当し、第1駆動伝達部110は請求項に記載の第1駆動伝達部に相当し、第2駆動伝達部120は請求項に記載の第2駆動伝達部に相当する。
ギア切換機構41は、図3〜5に示されたように、第1駆動モータ71により回転駆動される駆動ギア44と、切換ギア45と、この切換ギア45とそれぞれ噛合可能な歯を有する第1受けギア46A,第2受けギア46B,第3受けギア46Cと、切換ギア45の保持を行う保持機構48と、を備えている。
駆動ギア44の回転軸と略平行に支軸47が配置され、この支軸47に切換ギア45が通される。切換ギア45は、支軸47の軸周りに回転可能であって、且つ、支軸47の軸方向(左右方向9)に沿って移動可能である。切換ギア45は、左右方向9における駆動ギア44の幅寸法よりも小さい幅寸法で形成され、駆動ギア44の上記幅寸法の範囲内で左右方向9に移動することで第1姿勢、第2姿勢、第3姿勢に姿勢変化し、いずれの姿勢においても駆動ギア44と噛合する。切換ギア45が駆動ギア44の左端部と噛合する姿勢を第1姿勢とし、切換ギア45が駆動ギア44の右端部と噛合する姿勢を第3姿勢とし、切換ギア45が右向きに移動することで、図4の第1姿勢、図5(A)の第2姿勢、図5(B)の第3姿勢の順に姿勢変化する。駆動ギア44は請求項に記載の第1ギアに相当し、切換ギア45は請求項に記載の第2ギアに相当する。また、切換ギア45の第1姿勢は請求項に記載の第1姿勢に相当し、第2姿勢は請求項に記載の第2姿勢に相当する。
保持機構48については詳説しないが、保持機構48は、図4の第1姿勢と、第1姿勢から姿勢変化した図5(A)の第2姿勢とにおいて切換ギア45を保持し、図5(B)の第3姿勢と、第3姿勢から姿勢変化した第2姿勢とにおいては、切換ギア45を保持しない機能を有し、また、キャリッジ23に設けられた上述の当接片26により左側から押されることで切換ギア45を第1姿勢、第2姿勢及び第3姿勢に姿勢変化させる機能を有している。
図4,5に示されたように、第1受けギア46A,第2受けギア46B,第3受けギア46Cは、互いに同径にそれぞれ形成され、回転軸が一直線上に並び且つ回転軸が支軸47の軸方向に沿うように配置される。また、第1受けギア46Aは、第1姿勢にある切換ギア45に噛合する位置に配置され、第2受けギア46Bは、第2姿勢にある切換ギア45に噛合する位置に配置され、第3受けギア46Cは、第3姿勢にある切換ギア45に噛合する位置に配置されている。切換ギア45は、第1受けギア46A,第2受けギア46B,第3受けギア46Cのいずれかと噛合し、第1受けギア46A,第2受けギア46B,第3受けギア46Cのいずれか1つを選択して回転させる機能を有する。なお、第3受けギア46Cは、不図示の保守機構を駆動させるためのものであり、例えば、保守機構とは、記録ヘッド21のメンテナンスを実行するメンテナンス機構であるが、詳しい説明は省略される。第1受けギア46Aは請求項に記載の第3ギアに相当し、第2受けギア46Bは請求項に記載の第4ギアに相当する。
第1駆動伝達部110は、図10(A)に示されたように第1遊星ギア機構111と、第2遊星ギア機構112と、を備えている。第1遊星ギア機構111は、第1受けギア46Aと噛合するサンギア113と、このサンギア113の周囲を公転しながら自転するプラネットギア114と、を備えている。このプラネットギア114は、第1駆動モータ101が逆回転(矢印132参照)したときに、中間ローラ対54の回転軸54Aに回転を伝達する複数個の伝達ギア115の1つに噛合する(114点線参照)。第2遊星ギア機構112は、伝達ギア116によりサンギア113の回転が伝達されるサンギア117と、このサンギア117の周囲を公転しながら自転するプラネットギア118と、を備えている。このプラネットギア118は、第1駆動モータ101が正回転(矢印131参照)したときに、第1給送ローラ31に回転を伝達する複数個の伝達ギア35の1つに噛合する(118実線参照)。上記構成により、第1駆動伝達部110は、正回転する第1駆動モータ101の駆動力を第1給送ローラ31に伝達し、逆回転する第1駆動モータ101の駆動力を中間ローラ対54に伝達すると共に、第1給送ローラ31へ駆動力を伝達しない機能を有している。本実施形態における第1駆動モータ101の正回転は、請求項に記載の第1駆動モータの正回転に相当し、第1駆動モータ101の逆回転は、請求項に記載の第1駆動モータの逆回転に相当する。
図10(B)に示されたように、第2駆動伝達部120は、第1駆動伝達部110と同様の構成を有し、第3遊星ギア機構121及び第2遊星ギア機構122の2つの遊星ギア機構を備え、逆回転(矢印132参照)する第1駆動モータ101の駆動力を第2給送ローラ32に伝達し、正回転(矢印131参照)する第1駆動モータ101の駆動力を中間ローラ対54に伝達すると共に、第2給送ローラ32へ駆動力を伝達しない機能を有している。
検知機構は、図2に示された第1センサ81及び第2センサ82と、図8の第1エンコーダ83及び第2エンコーダ84と、を備えている。第1センサ81は、搬送向き38における中間ローラ対54の上流側に配置されている。第2センサ82は、搬送向き38における主搬送ローラ対55の上流側に配置されている。
図6,9を参照して、上トレイ14に載置された用紙5に画像を記録する制御について説明がされる。制御部90は、上トレイ14に載置された用紙5への画像記録が指示されると、第3駆動モータ73を駆動してキャリッジ23を移動させ、切換ギア45を第1姿勢に姿勢変化させて第1受けギア46Aを駆動できる状態とし、図6に示された画像記録処理を行う。
本実施形態では、中間ローラ対54が湾曲部51Aに設けられたことにより、湾曲部51Aの曲率半径を小さくしも用紙5を主搬送路55まで搬送することができ、コンパクトな複合機10が実現される。
14・・・上トレイ(第1載置部)
15・・・下トレイ(第2載置部)
21・・・記録ヘッド(記録ヘッド)
31・・・第1給送ローラ(第1給送ローラ)
32・・・第2給送ローラ(第2給送ローラ)
40・・・駆動伝達切換機構(駆動伝達切換機構)
44・・・駆動ギア(第1ギア)
45・・・切換ギア(第2ギア)
46A・・第1受けギア(第3ギア)
46B・・第2受けギア(第4ギア)
54・・・中間ローラ対(第1搬送ローラ対)
55・・・主搬送ローラ対(第2搬送ローラ対)
81・・・第1センサ(第1検知部)
82・・・第2センサ(第2検知部)
90・・・制御部(制御部)
110・・第1駆動伝達部(第1駆動伝達部)
120・・第2駆動伝達部(第2駆動伝達部)
Claims (2)
- シート状の被記録媒体が載置される第1載置部と、
シート状の被記録媒体が載置される第2載置部と、
湾曲する湾曲部を有する搬送路と、
上記第1載置部に載置された被記録媒体を上記搬送路に送り出す第1給送ローラと、
上記第2載置部に載置された被記録媒体を上記搬送路に送り出す第2給送ローラと、
上記湾曲部に設けられており、上記第1給送ローラにより送り出された被記録媒体を挟んで搬送する第1搬送ローラ対と、
被記録媒体の搬送向きにおける上記第1搬送ローラ対より下流側に設けられており、被記録媒体を挟んで搬送する第2搬送ローラ対と、
上記第2搬送ローラ対により搬送された被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドと、
上記第1給送ローラ、上記第2給送ローラ、上記第1搬送ローラ対、上記第2搬送ローラ対の駆動及び上記記録ヘッドにおけるインクの吐出を制御する制御部と、
正逆いずれの向きにも回転可能な第1駆動モータと、
上記第1駆動モータの駆動力を上記第1給送ローラ、上記第2給送ローラ、及び上記第1搬送ローラ対に伝達する駆動伝達切換機構と、を備え、
上記駆動伝達切換機構は、
上記第1駆動モータにより回転される第1ギアと、
回転軸が上記第1ギアの回転軸方向に沿うと共に当該回転軸方向に沿って移動可能であって、移動することにより第1姿勢及び第2姿勢に姿勢変化し、両姿勢において上記第1ギアと噛合する第2ギアと、
上記第1姿勢にある上記第2ギアと噛合する第3ギアと、
上記第2姿勢にある上記第2ギアと噛合する第4ギアと、
正回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第3ギアの回転を上記第1給送ローラに伝達し、逆回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第3ギアの回転を上記第1搬送ローラ対に伝達すると共に上記第1給送ローラへ駆動を伝達しない上記第1駆動伝達部と、
逆回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第4ギアの回転を上記第2給送ローラに伝達し、正回転する上記第1駆動モータにより回転された上記第4ギアの回転を上記第1搬送ローラ対に伝達すると共に上記第2給送ローラへ駆動を伝達しない第2駆動伝達部と、を有し、
上記制御部は、上記第1給送ローラにより給紙された被記録媒体を上記第1搬送ローラ対に当接させて斜行補正動作を行う第1斜行補正処理と、上記第1搬送ローラ対により搬送された被記録媒体を第2搬送ローラ対に当接させて斜行補正動作を行う第2斜行補正処理と、を実行した後、上記第1搬送ローラ対と上記第2搬送ローラ対とを同期させて断続的に駆動して被記録媒体を搬送し、上記第2搬送ローラ対の停止期間中に上記記録ヘッドにインクを吐出させるものである画像記録装置。 - 上記第2搬送ローラ対を駆動する第2駆動モータと、
上記搬送向きにおける上記第1搬送ローラ対よりも上流側に設けられており、被記録媒体が通過している間は第1出力を出力し、被記録媒体が通過していないときは第2出力を出力する第1検知部と、
上記搬送向きにおける上記第1搬送ローラ対より下流側であって、且つ上記搬送向きにおける上記第2搬送ローラ対よりも上流側に設けられており、被記録媒体が通過している間は第3出力を出力し、被記録媒体が通過していないときは第4出力を出力する第2検知部と、
上記第1検知部の出力が上記第2出力から上記第1出力に変化した後からの上記第1駆動モータの駆動量をカウントする第1カウント手段と、
上記第2検知部の出力が上記第4出力から上記第3出力に変化した後からの上記第1駆動モータの駆動量をカウントする第2カウント手段と、
第1所定量及び第2所定量が記憶された記憶部と、を備えており、
上記制御部は、
上記第1斜行補正処理において、上記第1カウンタのカウント量が上記第1所定量になるまで上記第1駆動モータを正回転させた後、上記第1駆動モータを逆回転させ、
上記第2斜行補正処理において、上記第2カウンタのカウント量が上記第2所定量になるまで上記第2駆動モータを静止又は逆回転させた後、上記第2駆動モータを正回転させ、
上記第2斜行補正処理を実行した後、上記第1駆動モータと上記第2駆動モータとを同期させて断続的に駆動させ、上記第1搬送ローラ対と上記第2搬送ローラ対とによって被記録媒体を搬送するものである請求項1に記載の画像記録装置。
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