JP2017065899A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送ローラを停止状態に維持するために必要な電力を軽減する複合機を提供する。【解決手段】複合機は、搬送ローラ60及び排出ローラ62と、搬送ローラ60及び排出ローラ62が回転するための駆動力を付与する搬送モータと、搬送モータを制御する制御部と、を具備する。制御部は、トレイガイド52の位置を検知する検知処理と、トレイガイド52が支持位置にあることを検知したことに応じて、搬送モータに、搬送ローラ60の現在の位相を維持するための保持電流を入力するモータ保持処理と、を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、搬送ローラによって被搬送体を搬送する搬送装置に関する。
従来より、被搬送体を搬送する搬送装置が知られている。このような搬送装置を備える装置として、例えばインクジェット記録方式でシートに画像を記録するインクジェット記録装置が挙げられる。
搬送装置は、モータの駆動力が伝達されて駆動する搬送ローラなどを備える。搬送ローラなどの構成のうち、通常の使用状態において、ユーザが動かすことが可能なものがある。例えば、紙詰まりを解消するためのメンテナンス作業のために、搬送装置の内部に外部からアクセス可能な開口を開閉可能なカバーが搬送装置に設けられることがある。このカバーが空けられることにより、ユーザは、開口を通じて外部から直接に搬送ローラなどにアクセス可能になることが想定される。また、円盤形状の被搬送体が載置されるトレイを用いて画像記録を行う所謂レーベル印刷では、搬送装置へトレイを挿入するときに、トレイと搬送ローラなどとが当接することによって、ユーザが外部から間接に搬送ローラなどにアクセスすることがある。このように、ユーザが動かすことが可能な構成を停止状態に維持するために、モータをホールド制御することが提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−1812号公報
しかしながら、ユーザが動かすことが可能な搬送ローラなどが停止した状態において、常にモータをホールド制御するのでは、搬送ローラが動かされないタイミングにおいても消費電力を要することとなる。
他方、搬送装置では、1つのモータの出力を複数の駆動部へ伝達するために、駆動力の伝達先の切替が行われることがある。駆動力の伝達先の切替としては、例えば遊星ギアを用いることによって2つの駆動部に選択的に駆動伝達をすることができる。遊星ギアによる駆動伝達の切替では、遊星ギアを移動させるためにモータを回転する必要がある。例えば、ユーザが搬送ローラを動かしたことによって、搬送ローラの回転が遊星ギアに伝達されて、遊星ギアの位置が変わると、所望の位置へ遊星ギアを移動させるために必要となるモータの回転量が増えることがある。その結果、増加したモータの回転量だけ、搬送ローラなどが余分に回転することとなり、例えば、レーベル印刷において、余分な搬送ローラの回転によってトレイが必要以上に移動されて所定の位置からずれてしまい、その結果、トレイが搬送ローラから離れてしまって搬送不能となるなどの不具合が生じるおそれがある。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送ローラを停止状態に維持するために必要な電力を軽減することにある。
(1) 本発明は、被搬送体を搬送する搬送ローラと、上記搬送ローラが回転するための駆動力を付与するモータと、上記モータを制御する制御部と、を具備する搬送装置に関する。上記制御部は、当該装置において、上記搬送ローラへ直接又は間接に外部からアクセス可能な第1状態と、上記搬送ローラへ直接又は間接に外部からアクセス不能な第2状態と、の状態変化を検知する検知処理と、上記第1状態を検知したことに応じて、上記モータに、上記モータ又は上記搬送ローラの現在の位相を維持するための保持電流を入力するモータ保持処理と、を実行する。
上記構成によれば、ユーザが搬送ローラへ直接又は間接に外部からアクセス可能な第1状態においてモータに保持電流が入力されるので、搬送ローラを停止状態に維持するために必要な電力が軽減される。
(2) 好ましくは、上記搬送装置は、上記モータ又は上記搬送ローラの回転に応じた出力をする回転検知センサを更に具備しており、上記制御部は、上記モータ保持処理において、上記第1状態を検知し、かつ上記回転検知センサの出力に基づいて上記モータ又は上記搬送ローラの回転を検知したことに応じて、上記モータに上記保持電流を入力する。
上記構成によれば、ユーザが搬送ローラへ直接又は間接に外部からアクセス可能な第1状態において、回転検知センサが搬送ローラの回転を検知すると、モータに保持電流が入力されるので、搬送ローラを停止状態に維持するために必要な電力が一層軽減される。
(3) 好ましくは、上記搬送装置は、上記搬送ローラによって搬送される被搬送体に画像を記録する記録部と、被搬送体を支持するトレイを上記搬送ローラへ案内する支持位置、及び上記搬送ローラに搬送される被搬送体の搬送経路から退避する退避位置に位置が変化するトレイガイドと、上記トレイガイドが上記支持位置及び上記退避位置のいずれかに位置することに応じた出力をするガイドセンサと、を更に具備しており、上記搬送ローラは、上記トレイを介して被搬送体を搬送可能なものであり、上記制御部は、上記ガイドセンサの出力が、上記トレイガイドが上記支持位置に位置することを示すことに応じて上記第1状態を判定する。
上記構成によれば、ユーザが、トレイに支持された被搬送体に印刷をするとき、例えばレーベル印刷をするためにガイドが移動されたときに、モータに保持電流が入力される。
(4) 好ましくは、上記制御部は、上記回転検知センサからの出力に基づいて、上記モータ又は上記搬送ローラの回転量を算出する算出処理を実行し、上記モータ保持処理において、上記算出処理において算出した上記回転量に応じて、上記モータへ入力する上記保持電流の大きさを制御する。
上記構成によれば、搬送ローラの回転量に応じた保持電流を入力することができるので、搬送ローラを停止状態に維持するために必要な電力が軽減される。
(5) 好ましくは、上記制御部は、上記モータ保持処理において、上記算出処理により算出した上記回転量が大きいほど、上記モータへ入力する上記保持電流を大きくする。
(6) 好ましくは、上記制御部は、上記制御部は、上記保持電流の大きさを監視する監視処理を実行し、上記監視処理において、上記保持電流が第1閾値範囲外となった後、当該第1閾値範囲内となったことが、予め定められた時間だけ維持されたことに応じて、上記モータ保持処理を終了する。
上記構成によれば、トレイに支持された被搬送体に印刷するときにおいて、トレイの挿入が終了した後に、モータ保持処理を終了することができる。
(7) 好ましくは、上記制御部は、上記監視処理において、予め定められた時間内に、上記保持電流が初期値から第2閾値範囲外とならなかったことに応じて、上記モータ保持処理を終了する。
上記構成によれば、ユーザがトレイに支持された被搬送体に印刷することを意図しないときに、誤ってトレイガイドが支持位置に移動された後に、モータ保持処理を終了することができる。
(8) 好ましくは、上記搬送装置は、上記トレイを介して被搬送体を搬送可能な第2搬送ローラと、上記搬送ローラの回転と上記第2搬送ローラの回転とを連動させる連動機構と、上記搬送ローラ又は上記第2搬送ローラから駆動力が伝達される第1駆動部と、上記搬送ローラ又は上記第2搬送ローラから駆動力が伝達される第2駆動部と、上記搬送ローラ又は上記第2搬送ローラから上記第1駆動部又は上記第2駆動部への駆動力の伝達先を切り替える切替機構と、を更に具備しており、上記記録部は、走査方向へ移動しつつ被搬送体に画像記録するものであり、上記第1駆動部は、上記記録部を上記走査方向へ移動不能とするロック状態と、上記記録部を上記走査方向へ移動可能とするアンロック状態と、に状態変化させるロック機構であり、上記切替機構は、太陽ギアと、上記太陽ギアと噛合する遊星ギアと、上記遊星ギアと噛合可能であり上記第1駆動部を駆動するための第1伝達ギアと、上記遊星ギアと噛合可能であり上記第2駆動部を駆動するための第2伝達ギアと、を有するものであって、上記遊星ギアが上記第1伝達ギア又は上記第2伝達ギアと選択的に噛合することにより駆動力の伝達先を切り替えるものである。
上記構成によれば、切替機構において遊星ギアを移動させるためのモータの駆動量が安定する。
本発明によれば、搬送ローラを停止状態に維持するために必要な電力が軽減できる。
図1は、複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、キャリッジ23及びガイドレール43、44の平面図である。 図4は、プリンタ部11のブロック図である。 図5は、メンテナンス機構110及び廃インクタンク120の構成を示す模式図である。 図6は、第1伝達部181、第2伝達部183、及び切替機構170の模式図である。 図7は、切替機構170及び搬送ローラ60周辺の斜視図である。 図8は、メディアトレイ51の斜視図である。 図9は、第1実施形態に係るモータ保持処理を示すフローチャートである。 図10は、第2実施形態に係るモータ保持処理を示すフローチャートである。 図11は、第2実施形態に係るモータ保持処理における保持電流の経時変化の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上方向4及び下方向5が定義され、開口13が形成されている側を手前側(正面)として前方向6及び後方向7が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左方向8及び右方向9が定義される。
[第1実施形態]
[複合機10の全体構成]
複合機10(搬送装置の一例)は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照:被搬送体の一例)に画像を記録するプリンタ部11を有している。
図2に示されるように、プリンタ部11は、主として、用紙12を搬送する搬送ローラ部54及び排出ローラ部55と、用紙12に画像を記録する記録部24と、用紙12を支持するプラテン42と、を備えている。
図2に示されるように、プリンタ部11は、第1給送部15と、第2給送部34と、給送トレイ20と、多用途(Multi Purposeの略、以下「MP」と表記する。)トレイ31と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、排出ローラ部55とを備えている。また、図4に示されるように、プリンタ部11は、搬送モータ102(モータの一例)と、制御部130と、駆動力伝達機構70と、メンテナンス機構110とを備えている。
[給送トレイ20、排出トレイ21、MPトレイ31]
図1及び図2に示されるように、給送トレイ20は、プリンタ部11の正面に形成された開口13を通じて前方向6及び後方向7に挿抜される。給送トレイ20は、積層された複数の用紙12を支持する。排出トレイ21は、給送トレイ20の上側に配置されている。排出トレイ21は、開口13を通じて排出ローラ部55によって排出された用紙12を支持する。MPトレイ31は、プリンタ部11の背面から後方へ向かって斜め上方に傾斜するように構成されている。MPトレイ31は、積層された複数の用紙12を支持する。
[第1給送部15、第2給送部34]
図2に示されるように、第1給送部15は、第1給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。第1給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。第1給送ローラ25は、搬送モータ102(図4及び図9参照)の正回転によって、給送トレイ20に支持された用紙12を搬送路65へ向けて搬送方向16に搬送する向き(すなわち、正回転)に回転する。搬送モータ102から第1給送ローラ25への駆動力の伝達についての説明は、本明細書では省略される。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。
第2給送部34は、MPトレイ31上に積層された一番上の用紙12を搬送路65へ向けて給送する。第2給送部34を構成する第2給送ローラ35、給送アーム36、及び軸37は、第1給送部15の各構成要素とほぼ共通する。第2給送部34は、第2給送ローラ35の軸35Aに回動可能に支持されたリフタ38を備える。リフタ38は、図2において破線で示されておりMPトレイ31(MPトレイ31に用紙が支持されている場合は用紙)に当接した非給送位置と、図2において実線で示されておりMPトレイ31(MPトレイ31に用紙が支持されている場合は用紙)から離間した給送位置との間を回動する。リフタ38の回動先端は、第2給送ローラ35の外周面より外側に位置する。その結果、非給送位置のリフタ38は、MPトレイ31上の用紙12から第2給送ローラ35を離間させる。給送位置のリフタ38は、MPトレイ31上の用紙12に第2給送ローラ35を当接させる。
リフタ38は、搬送モータ102(図4参照)の正回転によって、給送位置から非給送位置へ回動する。一方、リフタ38は、搬送モータ102の逆回転によって、非給送位置から給送位置へ回動する。第2給送ローラ35は、搬送モータ102の逆回転によって、MPトレイ31に支持された用紙12を搬送方向16に搬送する向き(すなわち、正回転)に回転する。
[搬送路65]
図2に示されるように、プリンタ部11の内部には、用紙12が通過する搬送路65が形成されている。搬送路65は、プリンタ部11の内部において所定間隔を隔てて対向するガイド部材18、19によって画定される空間を指す。搬送路65内における用紙12の搬送方向16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
本実施形態に係る搬送路65は、湾曲された湾曲搬送路と、直線的に延びる直線搬送路とで構成されている。湾曲搬送路は、プリンタ部11の後方側において上方向4に延びつつ前方向6に延びるU字状の経路である。直線搬送路は、搬送ローラ部54から記録部24及び排出ローラ部55を経て排出トレイ21に至る経路である。
[搬送ローラ部54]
図2に示されるように、搬送ローラ部54は、記録部24よりも搬送方向16の上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60(第1搬送ローラ又は第2搬送ローラの一例)及びピンチローラ61を備える。搬送ローラ60は、搬送モータ102(図4及び図8参照)によって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。搬送ローラ部54は、搬送モータ102の正転の駆動力が伝達されることによって正回転する。正回転は、挟持した用紙12を搬送方向16に搬送する向きの回転である。つまり、搬送ローラ60は、搬送路65上の用紙12に当接した状態で回転することによって当該用紙12を搬送する。搬送ローラ部54は、搬送モータ102の逆転の駆動力が伝達されることによって、正回転と逆向きの逆回転が可能である。
図2に示されるように、プリンタ部11は、搬送ローラ60の回転を検知するための回転検知センサ123を備えている。回転検知センサ123は所謂ロータリーエンコーダである。回転検知センサ123は、搬送ローラ60の回転軸に設けられて搬送ローラ60と共に回転するエンコーダディスク124と、エンコーダディスク124を光学的に検出する光学センサ125と、を有する。エンコーダディスク124には、周方向に一定間隔で透光部及び遮光部が交互に設けられている。光学センサ125は、エンコーダディスク124の回転による透光及び遮光の変化を電気信号として出力する。図4に示されるように、制御部130は、光学センサ125の出力に基づいて搬送ローラ60の回転速度及び回転量を演算する。
なお、エンコーダディスク124が、回転方向により検出値に差が生じる遮光部を更に有することにより、制御部130は、光学センサ125の出力に基づいて搬送ローラ60の回転方向を検知することも可能である。また、回転検知センサ123は、搬送モータ102の回転軸に設けられていてもよい。
[排出ローラ部55]
図2に示されるように、排出ローラ部55は、記録部24よりも搬送方向16の下流側に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62(第1搬送ローラ又は第2搬送ローラの一例)及び拍車63を備える。排出ローラ62は、搬送モータ102(図4及び図8参照)によって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。排出ローラ部55は、搬送モータ102の正転の駆動力が伝達されることによって、挟持した用紙12を搬送方向16に搬送する正回転が可能である。排出ローラ部55は、搬送モータ102の逆転の駆動力が伝達されることによって、正回転と逆向きの逆回転が可能である。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、搬送方向16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。記録部24は、上方向4及び下方向5においてプラテン42に対向するようにして配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39とを備えている。図3に示されるように、キャリッジ23からは、インクチューブ32及びフレキシブルフラットケーブル33が延出されている。インクチューブ32は、インクカートリッジのインクを記録ヘッド39に供給する。フレキシブルフラットケーブル33は、制御部130が実装された制御基板と記録ヘッド39とを電気的に接続する。
図3に示されるように、キャリッジ23は、前方向6及び後方向7に離間する位置において各々が左方向8及び右方向9に延設されたガイドレール43、44に支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に配置された公知のベルト機構に連結されている。なお、このベルト機構は、キャリッジモータ103(図4参照)によって駆動される。つまり、キャリッジモータ103の駆動により周運動するベルト機構に連結されたキャリッジ23は、左方向8及び右方向9に沿う走査方向へ往復移動する。
図2に示されるように、記録ヘッド39は、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、搬送ローラ部54によって搬送されてプラテン42に支持されている用紙12に対して記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。
キャリッジ23は、用紙12への画像記録時に、左方向8及び右方向9において記録ヘッド39が用紙12へインク滴を吐出可能な範囲を往復動する。具体的には、キャリッジ23は、記録ヘッド39の少なくとも一部が搬送路65及びプラテン42の真上となる範囲を往復動する。以下、画像記録時にキャリッジ23が往復動する範囲は、印刷領域PAと記される。
キャリッジ23は、印刷領域PAよりも右方へ移動可能である。換言すると、キャリッジ23は、印刷領域PA外へ移動可能である。以下、印刷領域PAよりも右方であってキャップ114の直上となるキャリッジ23の位置がホーム領域HAと記される。つまり、キャリッジ23は、印刷領域PA及びホーム領域HAに移動可能である。なお、ホーム領域HAは、印刷領域PAよりも左方であってもよい。
[プラテン42]
図2に示されるように、プラテン42は、搬送方向16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、上方向4及び下方向5において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下方から支持する。
[メンテナンス機構110及びキャップ114]
図5に示されるメンテナンス機構110は、記録ヘッド39のメンテナンスを行うものである。本実施形態において、メンテナンス機構110は、記録ヘッド39のノズル40からインクを吸引して、吸引したインクをチューブ121を通じて廃インクタンク120に送り出すものである。
メンテナンス機構110は、キャリッジ23の移動経路の下方であって、プラテン42の右端よりも右方に配置されている。つまり、メンテナンス機構110は、左方向8及び右方向9において搬送路65から外れた位置であり且つ印刷領域PAよりも右方に配置されている。メンテナンス機構110は、ホーム領域HAのキャリッジ23の真下に配置されている。
なお、図5においては、メンテナンス機構110と廃インクタンク120とがチューブ121によって接続されていることを示すために、廃インクタンク120を模式的に図示しているが、廃インクタンク120と他の構成要素との位置関係を示すものではない。
図5に示されるように、メンテナンス機構110は、可動部111と、可動部111を上方向4及び下方向5へ移動させるカム機構112と、インクが流れるチューブ121と、インクを吸引するポンプ113(第2駆動部の一例)と、ロック機構115(第1駆動部の一例)と、を備えている。
可動部111は、ゴム材料からなるキャップ114が配置されている。また、キャップ114は、ホーム領域HAのキャリッジ23と上方向4及び下方向5に対面する位置に配置されている。カム機構112は、搬送モータ102(図4参照)の正転により駆動され、搬送モータ102の正転が連続することによって、可動部111を上方向4及び下方向5へ循環して移動させる。キャップ114は、可動部111が上方へ移動されることによりホーム領域HAのキャリッジ23に搭載された記録ヘッド39の下面に当接してノズル40を覆う。以上より、キャップ114は、搬送モータ102から駆動力を伝達されることによって、ノズル40から離間された離隔位置と、記録ヘッド39の下面に当接してノズル40を覆った被覆位置とに移動する。また、キャップ114には、チューブ121の一端が接続されている。チューブ121は、可撓性を有する樹脂チューブである。チューブ121の他端は、廃インクタンク120に接続されている。
ロック機構115は、可動部111に設けられたロックピン116と、キャリッジ23に形成されたロック孔117と、センサ118と、を有する。ロックピン116は、可動部111から上方向4へ突出及び下方向5へ退避可能である。搬送モータ102の正転の駆動力が、カム機構112から可動部111に伝達されてキャップ114が被覆位置へ移動する。その後、搬送モータ102がさらに正転すると、搬送モータ102の正転の駆動力が、カム機構112からロックピン116に伝達されて、ロックピン116が上方向4へ突出してキャリッジ23のロック孔117に嵌入する。これにより、キャリッジ23が走査方向へ移動不能なロック状態となる。搬送モータ102がさらに正転すると、搬送モータ102の正転の駆動力がカム機構112に伝達され、被覆位置のキャップ114から突出しているロックピン116が下方向5へ退避する。ロックピン116が下方向5へ退避すると、ロックピン116が、ロック孔117から抜け出る。これにより、キャリッジ23が走査方向へ移動可能なアンロック状態となる。このアンロック状態から、搬送モータ102がさらに正転すると、搬送モータ102の正転の駆動力が、カム機構112に伝達され、キャップ114が被覆位置から離隔位置へ移動する。センサ118は、ロックピン116がロック孔117に嵌入した状態にあるか否かに応じた検知信号を出力する。このセンサ118が出力する検知信号によって、制御部130は、キャリッジ23がロック状態であるかアンロック状態であるかを判定する。なお、センサ118によるロックピン116の検知信号の出力は光学的な検知に基づくものに限定されず、例えばメカスイッチなどによりロック孔117に嵌入したロックピン116との物理的な当接に基づいてもよいし、磁気的なものに基づいてもよい。
ポンプ113は、ロータリー式のチューブポンプである。ポンプ113は、内壁面を備えたケーシングと、内壁面に沿って転動される転動ローラとを有する。チューブ121が転動ローラと内壁面との間に配置される。転動ローラは、搬送モータ102(図4及び図8参照)の逆転により駆動される。転動ローラが駆動されることにより、チューブ121が扱かれ、ノズル40内のインクがチューブ121に吸引され、チューブ121内のインクが上流側(キャップ114)から下流側(廃インクタンク120)へ押し出される。
廃インクタンク120は、直方体の箱状であり、その箱状の内部空間には、インク吸収体(不図示)が収容されている。廃インクタンク120は、インク吸収体がインクを吸収することによって、ノズル40から吸引されたインクを収容可能である。
[駆動力伝達機構70]
駆動力伝達機構70は、ギア、プーリ、及び無端環状のベルト等の全部又は一部を組み合わせて構成される。駆動力伝達機構70は、図6,7に示されるように、第1伝達部181、第2伝達部182(連動部の一例)、第3伝達部183(切替機構の一例)、及び切替機構170を備えている。なお、駆動力伝達機構70の具体的構成(例えば、ギアの数など)は、以下に説明するものに限らない。
第1伝達部181は、搬送モータ102の駆動力を搬送ローラ60及び切替機構170に伝達する。第2伝達部182は、搬送モータ102の駆動力を搬送ローラ60から排出ローラ62に伝達する。第3伝達部183は、搬送モータ102の駆動力を切替機構170からポンプ113又はカム機構112に選択的に伝達する。なお、搬送モータ102の駆動力は、駆動力伝達機構70を介して、第1給送ローラ25及び第2給送ローラ35にも選択的に伝達されるが、本明細書においては詳細な説明が省略される。
[第1伝達部181]
図6,7に示されるように、第1伝達部181は、搬送モータ102の軸と一体回転するプーリ71と、搬送ローラ60の軸60Aと一体回転するプーリ72と、プーリ71、72に架け渡された無端環状のベルト73とを備える。搬送ローラ60は、搬送モータ102の正転の駆動力が伝達されて正回転し、搬送モータ102の逆転の駆動力が伝達されて逆回転する。搬送ローラ60が回転することによって、搬送ローラ60の軸60Aと一体回転する切替機構170のローラギア180が回転する。以上より、第1伝達部181は、搬送モータ102の駆動力を搬送ローラ60及び切替機構170に伝達する。
[第2伝達部182]
図6に示されるように、第2伝達部182は、互いに噛合するギア75、76と、プーリ77、78と、無端環状のベルト81とを備える。ギア75は、ギア76と噛合し且つ搬送ローラ60の軸60Aと一体回転する。ギア76及びプーリ77は、同軸で一体回転する。プーリ78は、排出ローラ62の軸62Aに取り付けられている。ベルト81は、プーリ77、78に架け渡されている。これにより、排出ローラ62は、搬送モータ102の正転の駆動力が伝達されて正回転し、搬送モータ102の逆転の駆動力が伝達されて逆回転する。以上より、第2伝達部182は、搬送モータ102の駆動力を搬送ローラ60から排出ローラ62に伝達する。
[第3伝達部183]
図6に示されるように、第3伝達部183は、切替機構170の受けギア165と噛合する太陽ギア85と、太陽ギア85と噛合する遊星ギア86と、遊星ギア86と選択的に噛合してポンプ113を駆動する第1伝達ギア87と、遊星ギア86と選択的に噛合してカム機構112を駆動する第2伝達ギア88と、を備えている。遊星ギア86は、太陽ギア85の軸に回転可能に設けられたアーム89に回転可能に取り付けられており、常に太陽ギア85と噛合している。遊星ギア86は、太陽ギア85の回転方向に従って、太陽ギア85の周りを時計回転方向又は反時計回転方向に移動する。
搬送モータ102の正転の駆動力により搬送ローラ60が正回転し、その搬送ローラ60の正回転が切替機構170を介して太陽ギア85に伝達される。太陽ギア85が正回転するとき、遊星ギア86は第2伝達ギア88と噛合してカム機構112が駆動する。搬送モータ102の逆転の駆動力により搬送ローラ60が逆回転し、その搬送ローラ60の逆回転が切替機構170を介して太陽ギア85に伝達される。太陽ギア85が逆回転するとき、遊星ギア86は第1伝達ギア87と噛合してポンプ113が駆動する。
[切替機構170]
切替機構170は、搬送モータ102の駆動力の伝達状態を切替可能である。切替機構170は、キャリッジ23がホーム領域HA、すなわちキャップ114の直上に位置するときに(図5参照)、搬送モータ102の駆動力がポンプ113又はカム機構112に伝達される状態となる。切替機構170は、キャリッジ23がホーム領域HA以外の位置にいるときには、搬送モータ102の駆動力をポンプ113又はカム機構112に伝達せず、第1給送ローラ25や第2給送ローラ35などに選択に伝達する状態となり得るが、これらの状態については、本明細書において詳細な説明が省略される。
切替機構170は、プラテン42よりも右側に配置されている。図7に示されるように、切替機構170は、スライドギア160と、ローラギア180と、3つの受けギア165、166、167と、スライド機構150と、を備えている。
[スライドギア160、ローラギア180、及び受けギア165、166、167]
スライドギア160は、左方向8及び右方向9に延びた支軸174に支持されている。スライドギア160は、支軸174を中心として回転可能である。スライドギア160は、支軸174の軸方向である左方向8及び右方向9に沿って移動可能である。スライドギア160は、スライドギア160の位置にかかわらず、ローラギア180と噛合している。
ローラギア180は、搬送ローラ60の右端部において、搬送ローラ60の軸60Aに固定されている。これにより、ローラギア180は、搬送ローラ60と一体に回転する。以上より、搬送モータ102の駆動力は、ローラギア180を介してスライドギア160に伝達される。
受けギア165、166、167は、左方向8及び右方向9に沿って間隔を空けて並んだ状態で配置されている。受けギア166は、受けギア165よりも左方に配置されている。受けギア167は、受けギア166よりも左方に配置されている。つまり、受けギア165は、3つの受けギア165、166、167のうち、最も右方に配置されている。
図7に示されるように、スライドギア160が最も右方に位置するとき、スライドギア160は、ローラギア180及び受けギア165と噛合している。これにより、搬送モータ102の駆動力は、スライドギア160及び受けギア165を介してポンプ113又はカム機構112に選択的に伝達される(図6参照)。なお、スライドギア160が受けギア166,167のいずれかと選択的に噛合することにより、搬送モータ102の駆動力が、第1給送ローラ25や第2給送ローラ35などに選択に伝達される。また、受けギアの個数は特に限定されない。
[スライド機構150]
スライド機構150は、スライドギア160を左方向8及び右方向9に移動させる機構である。スライド機構150は、キャリッジ23(図2参照)と、レバー部材175(図7参照)と、第1コイルバネ(不図示)及び第2コイルバネ(不図示)と、を備えている。
図7に示されるように、レバー部材175は、スライドギア160に対して右方に、スライドギア160と当接して配置されている。各図には現れていないが、レバー部材175は、第1コイルバネにより左方向8へ付勢されている。また、レバー部材175は、第2コイルバネにより右方向9へ付勢されている。第2コイルバネの付勢力は、第1コイルバネの付勢力よりも小さいので、スライドギア160とレバー部材175とは、相互に当接した状態に保持されつつ一体としては左方向8へ付勢されている。
レバー部材175に右方向9へ移動するキャリッジ23が当接してホーム領域HAまで移動すると、レバー部材175は、第1コイルバネの付勢力に抗って右方向9へ移動する。キャリッジ23がホーム領域HAまで移動すると、レバー部材175が最も右方まで移動し、スライドギア160は、第2コイルバネに押されて最も右方へ移動して受けギア165と噛合する。
[メディアトレイ51]
複合機10は、記録メディアの盤面上に画像を記録する機能を有する。記録メディアに画像が記録される場合、記録メディアは、メディアトレイ51(トレイの一例)に載置される。図8に示されるように、メディアトレイ51は、薄板形状の樹脂板である。メディアトレイ51の上面51Aには、円形状の凹みであって記録メディアが載置されるメディア載置部50が設けられている。
図2に示されるように、メディアトレイ51は開口13に配置されたトレイガイド52に支持されつつ、搬送路65に沿って、搬送向きと逆向き、つまり後方向7へ挿入される。これにより、メディアトレイ51は、後述される可動部材53によってローラ間の間隔が大きくされた搬送ローラ部54及び排出ローラ部55を通じて、搬送路65を通過可能となる。記録部24は、用紙12の場合と同様にして、直下を通過するメディアトレイ51に載置された記録メディアにインク滴を吐出する。これにより、記録メディアに画像が記録される。
[トレイガイド52]
図2に示されるように、搬送路65における搬送向きの最下流端の前側には、トレイガイド52が設けられている。トレイガイド52は、概ね薄型の平板形状の部材である。トレイガイド52の上面にはメディアトレイ51が載置される。トレイガイド52は、複合機10の筐体14に支持されて開口13内に配置されている。トレイガイド52は、メディアトレイ51を搬送路65において搬送ローラ60により搬送可能な位置に支持する支持位置と(第1状態の一例、図2において破線により示されている。)、搬送路65を搬送される用紙12の搬送経路から退避しており、上方向4及び下方向5において支持位置と異なる退避位置(第2状態の一例、図2において実線により示されている。)とに移動可能である。
筐体14には、トレイガイド52の位置を検知可能なガイドセンサ127が配置されている。ガイドセンサ127は、支持位置のトレイガイド52と当接することにより、制御部130へ検知信号を出力するメカスイッチである。ガイドセンサ127から出力される検知信号に基づいて、制御部130はトレイガイド52が支持位置にあるか否かを判定する。
[可動部材53]
図2に示されるように、プリンタ部11は、可動部材53を備えている。可動部材53は、概ね薄板形状である。可動部材53は、左方向8及び右方向9において、トレイガイド52の左右に隣接して配置されている。また、可動部材53は、ピンチローラ61、排出ローラ62及びプラテン42の少なくとも左方向8及び右方向9の端までは延出されており、ピンチローラ61の軸、排出ローラ62の軸及びプラテン42を上方向4及び下方向5に沿って移動可能に連結されている。
可動部材53は、複合機10のフレーム(不図示)によって支持されており、上方向4及び下方向5に沿って移動可能に構成されている。図2において実線で示されるように、可動部材53が上方に位置しているとき、ピンチローラ61は搬送ローラ60に当接可能な位置にあり、排出ローラ62は拍車63と当接可能な位置にあり、また、プラテン42は搬送路65を搬送される用紙12を支持する位置にある。図2において破線で示されるように、可動部材53が下方に位置しているとき、ピンチローラ61が搬送ローラ60から下方向5へ離間され、排出ローラ62が拍車63から下方向5へ離間され、また、プラテン42と記録ヘッド39との距離(ヘッドギャップ)が用紙12に画像記録が行われるときより拡がるように下方向5へ移動される。可動部材53の移動は、トレイガイド52の移動と連動している。トレイガイド52が退避位置から支持位置へ移動されることに連動して、可動部材53は上方の位置から下方の位置へ移動する。
[制御部130]
図4に示されるように、制御部130は、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えており、これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、搬送モータ102及びキャリッジモータ103などが接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号を生成し、この駆動信号を元に各モータを制御する。各モータは、ASIC135からの駆動信号によって正回転又は逆回転する。例えば、制御部130は、搬送モータ102の駆動を制御して各ローラ60、62を回転させたりポンプ113又はカム機構112を駆動させたりする。また、制御部130は、キャリッジモータ103の駆動を制御してキャリッジ23を往復移動させる。また、制御部130は、記録ヘッド39を制御してノズル40からインクを吐出させる。
[記録メディアへの画像記録(レーベル印刷)]
以下、複合機10にメディアトレイ51が挿入され、メディアトレイ51に載置された記録メディアに画像が記録される手順が説明される。ユーザの操作によってトレイガイド52が退避位置から支持位置へ姿勢変化されると、これに連動して、可動部材53が上方の位置から下方の位置へ移動する。これにより、ピンチローラ61、排出ローラ62、及びプラテン42が下方に移動される。その結果、搬送路65における搬送ローラ部54から排出ローラ部55において、メディアトレイ51が通過可能な空間が形成される。
ユーザは、記録メディアが載置されたメディアトレイ51を、トレイガイド52に支持されるようにセットする。そして、ユーザは、トレイガイド52に沿ってメディアトレイ51を搬送ローラ60へ向かって後方向7へ挿入する。メディアトレイ51の挿入位置は、例えば、メディアトレイ51の上面51Aや筐体14の前面などに視認可能な印が記されていることによりユーザが認識可能である。これにより、メディアトレイ51は、搬送ローラ60に当接する位置まで搬送路65に挿入される。
その後、ユーザによって、記録メディアへの画像記録が指示されると、搬送モータ102が逆転されて搬送ローラ60及び排出ローラ62が逆回転し、メディアトレイ51は、搬送ローラ部54によって後方向7に搬送される。メディアトレイ51は、記録メディアが記録部24の下方より後方向7に位置するまで後方向7へ搬送される。
その後、搬送モータ102が逆転から正転に切り換えられ、搬送ローラ60及び排出ローラ62が正回転する。これにより、メディアトレイ51が前方向6に搬送され、メディアトレイ51に載置された記録メディアが記録部24の下方を通る。このとき、搬送される記録メディアに対して、記録ヘッド39からインク滴が吐出される。これにより、記録メディアの盤面上に画像が記録される。
[モータ保持処理]
以下、図9が参照されつつ制御部130によるモータ保持処理が説明される。図9に示される処理は、複合機10がファクシミリ機能及びプリント機能を実現するために、プリンタ部11が動作していない待機状態において、所定の制御タイミング(例えば100msec)毎に、制御部130によって実行される。制御部130は、ガイドセンサ127からの出力信号に基づいてトレイガイド52が支持位置にあるか否かを判定する(ステップS1)。制御部130は、ガイドセンサ127からの検知信号に基づいてトレイガイド52が支持位置にないと判定した場合(ステップS1:NO)には、図9に示される本処理を終了する。そして、制御部130は、次の制御タイミングにて本処理を実行する。
ユーザがトレイガイド52を退避位置から支持位置へ移動させると、ガイドセンサ127が支持位置のトレイガイド52を検知して検知信号を出力する。制御部130は、ガイドセンサ127の上記検知信号に基づいてトレイガイド52が支持位置にあると判定すると(ステップS1:YES)、搬送モータ102に現在の位相を維持するための保持電流を入力する(ステップS2、モータ保持処理の一例)。このときに搬送モータ102に入力される保持電流の大きさは予め定められており、メディアトレイ51により搬送モータ102が逆転すると想定される駆動力のうち比較的小さい駆動力を想定して定められる。
仮に、保持電流が入力されていないとすると、ユーザがトレイガイド52に沿ってメディアトレイ51を搬送ローラ60へ向かって後方向7へ挿入するときに、メディアトレイ51が排出ローラ62に当接しつつ移動することが生じ得る。そうすると、メディアトレイ51の後方向7への移動に伴って排出ローラ62が逆転する。排出ローラ62の逆転は、第2伝達部182を通じて搬送ローラ60の逆転として伝達される。搬送ローラ60が逆転すると、ローラギア180も逆転する。
トレイガイド52が移動されて、メディアトレイ51が挿入されるときに、複合機10のプリンタ部11が画像記録を行っていない状態(つまり上記の待機状態)であれば、キャリッジ23はホーム領域HAに位置しており、キャップ114が記録ヘッド39のノズル40を覆っており、ロック機構115はロック状態にある。つまり、複合機10の直前の動作によって、ロック機構115がアンロック状態からロック状態とされており、この動作において、搬送モータ102は正転されており、遊星ギア86は第2伝達ギア88と噛合している。
メディアトレイ51の挿入に伴って搬送ローラ60が逆回転すると、その搬送ローラ60の逆回転が切替機構170を介して太陽ギア85に伝達され太陽ギア85が逆回転する。これにより、遊星ギア86は第2伝達ギア88から離間して第1伝達ギア87と噛合する回転方向へ移動する。
そうすると、記録メディアへ画像記録を行うときに、ロック機構115をロック状態からアンロック状態とすべく、制御部130が搬送モータ102を正転しても、遊星ギア86が第2伝達ギア88から離間しているので、直ちにカム機構112が駆動しない。その結果、ロック機構115がロック状態からアンロック状態となるまで、すなわち制御部130がセンサ118の検知信号に基づいてアンロック状態と判定するまで、搬送モータ102を正転する量が、遊星ギア86を第2伝達ギア88に噛合させる分だけ多くなる。
搬送モータ102が正転されると、搬送ローラ60及び排出ローラ62が正転するので、搬送路65に挿入されているメディアトレイ51が搬送向き、すなわち前方向6へ搬送される。このメディアトレイ51の搬送量が多くなることによって、メディアトレイ51が搬送ローラ60又は排出ローラ62から離間することが生じ得る。メディアトレイ51が搬送ローラ60又は排出ローラ62から離間すると、画像記録において搬送モータ102が逆転されても、メディアトレイ51が後方向7へ搬送されないという問題が生じ得る。
制御部130は、ステップS2において、搬送モータ102に保持電流を入力しつつ、回転検知センサ123の出力を監視する。そして、回転検知センサ123からの出力に基づいて、搬送ローラ60の回転量を算出する算出処理を実行する。そして、算出処理において算出した回転量に応じて、搬送モータ102へ入力する保持電流の大きさを制御する。具体的には、算出処理により算出した回転量が大きいほど、搬送モータ102へ入力する保持電流を大きくする。
制御部130は、トレイガイド52が支持位置にあると判定した後、タイマーにより経過時間をカウントする(ステップS3)。また、制御部130は、ユーザが操作パネル17において画像記録を指示する入力ボタンを押下したかを監視する(ステップS4)。ユーザが入力ボタンを押下すると(ステップS4:YES)、制御部130は、搬送モータ102に入力している保持電流をカットし(ステップS5)、記録メディアへの画像記録を行う(ステップS6)。
制御部130は、トレイガイド52が支持位置にあると判定した後、ユーザが入力ボタンを押下しない状態で(ステップS4:NO)、タイマーによりカウントした経過時間が所定時間を超えたときには(ステップS3:YES)、搬送モータ102に入力している保持電流をカットする(ステップS7)。その後、制御部130は、トレイガイド52を退避位置へ移動させる旨の表示を操作パネル17のディスプレイ等において行う(ステップS8)。これにより、ユーザによりトレイガイド52が支持位置へ移動されたが、メディアトレイ51が挿入されず、記録メディアへの画像記録が行われなかったときに、搬送モータ102に保持電力を入力し続けることがない。
[第1実施形態の作用効果]
第1実施形態によれば、ユーザがメディアトレイ51を搬送路65へ挿入することにより搬送ローラ60又は排出ローラ62へ(メディアトレイ51を介して)間接に外部からアクセス可能な状態となったときに、搬送モータ102に保持電流が入力される。したがって、搬送ローラ60を停止状態に維持するために必要な電力が軽減される。また、搬送ローラ60が停止状態に維持されることにより、ロック機構115をロック状態からアンロック状態とするために必要な搬送モータ102の駆動量が安定する。
また、制御部130は、回転検知センサ123からの出力に基づいて、搬送ローラ60の回転量を算出する算出処理を実行し、算出処理において算出した回転量に応じて、搬送モータ102へ入力する保持電流の大きさを制御する。したがって、制御部130は、搬送ローラ60の回転量に応じた保持電流を入力することができる。これにより、搬送ローラ60を停止状態に維持するために必要な電力が軽減される。
[第1実施形態の変形例]
なお、第1実施形態では、制御部130は、ガイドセンサ127の検知信号に基づいてトレイガイド52が支持位置にあると判定すると、搬送モータ102に保持電流を入力することとしたが、この保持電流は入力されないことしてもよい。そして、制御部130は、回転検知センサ123が搬送ローラ60の回転を検知したときに、保持電力を入力することとしてもよい。他方、制御部130は、ガイドセンサ127の検知信号に基づいてトレイガイド52が支持位置にあると判定すると、搬送モータ102に所定の保持電流を入力し、その後、回転検知センサ123の監視を行うことなく、画像記録の指示があるまで、所定の保持電力を入力し続けてもよい。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態が説明される。第2実施形態は、第1実施形態とモータ保持処理が異なる他は同様の構成である。したがって、以下には、制御部130におけるモータ保持処理について図10が参照されつつ詳細な説明がなされ、複合機10の構造などの詳細な説明は省略される。
図10に示される処理は、複合機10がファクシミリ機能及びプリント機能を実現するために、プリンタ部11が動作していない待機状態において、所定の制御タイミング(例えば100msec)毎に、制御部130によって実行される。制御部130は、ガイドセンサ127からの検知信号に基づいてトレイガイド52が支持位置にあるか否かを判定する(ステップS11)。制御部130は、ガイドセンサ127からの検知信号に基づいてトレイガイド52が支持位置にないと判定した場合(ステップS11:NO)には、図10に示される本処理を終了する。そして、制御部130は、次の制御タイミングにて本処理を実行する。
ユーザがトレイガイド52を退避位置から支持位置へ移動させると、ガイドセンサ127が支持位置のトレイガイド52を検知して検知信号を出力する。制御部130は、ガイドセンサ127の検知信号に基づいてトレイガイド52が支持位置にあると判定すると(ステップS11:YES)、制御部130は、回転検知センサ123の出力を監視する(ステップS12)。制御部130は、回転検知センサ123が搬送ローラ60の回転を検知しないときには(ステップS12:NO)、図10に示される本処理を終了する。そして、制御部130は、次の制御タイミングにて本処理を実行する。
制御部130は、回転検知センサ123からの出力に基づいて、搬送ローラ60が回転したと判定したときには(ステップS12:YES)、搬送モータ102に保持電力を入力する(ステップS13)。このときに制御部130は、搬送ローラ60の回転量に応じて、より具体的には、搬送ローラ60の回転量が大きいほど、大きくなる保持電流を搬送モータ102に入力する。
制御部130は、搬送モータ102に保持電力を入力した後、保持電力の大きさを監視する(ステップS14、監視処理の一例)。例えば、ユーザの操作により、まずメディアトレイ51が、搬送路65へ挿入されて排出ローラ62と当接し、さらにメディアトレイ51が挿入されることによって排出ローラ62が逆転する。この一連のユーザの操作に倣うように、図11に示されるように、メディアトレイ51の挿入に伴って排出ローラ62が逆転し、これに伴って搬送ローラ60が逆転するときに大きな保持電流が入力される。そして、ユーザによるメディアトレイ51の挿入が完了すると、排出ローラ62が逆転することはなく、搬送ローラ60も逆転しない。したがって、回転検知センサ123は、搬送ローラ60の回転を検知せず、搬送モータ102に入力される保持電流も一定となる。一定となった保持電流の大きさは、ユーザがメディアトレイ51を挿入する過程の電流値に対して比較的小さい電流値である。
制御部130は、一定となる保持電流の大きさに応じて、当該保持電流より大きな第1閾値と保持電流ゼロとにより規定される第1閾値範囲を記憶している。制御部130は、保持電流が第1閾値範囲外となった後、すなわち搬送ローラ60が回転することにより比較的大きな保持電流を搬送モータ102に入力した後、保持電流が第1閾値範囲内となり、すなわち、前述されたように搬送ローラ60が回転しないときに入力される一定の保持電流となってからの経過時間をカウントする。そして、制御部130は、経過時間が所定の時間を超えたとき、すなわち、保持電流が第1閾値範囲内となった状態が所定時間だけ維持されると、保持電流が安定したと判定する(ステップS14:YES)。
制御部130は、保持電流が安定したと判定した後、タイマーにより経過時間をカウントする(ステップS15)。また、制御部130は、ユーザが操作パネル17において画像記録を指示する入力ボタンを押下したかを監視する(ステップS16)。ユーザが入力ボタンを押下すると(ステップS16:YES)、制御部130は、搬送モータ102に入力している保持電流をカットし(ステップS17)、記録メディアへの画像記録を行う(ステップS18)。
制御部130は、保持電流が安定したと判定した後、ユーザが入力ボタンを押下しない状態で(ステップS16:NO)、タイマーによりカウントした経過時間が所定時間を超えたときには(ステップS15:YES)、搬送モータ102に入力している保持電流をカットする(ステップS19)。その後、制御部130は、トレイガイド52を退避位置へ移動させる旨の表示を操作パネル17のディスプレイ等において行う(ステップS20)。
[第2実施形態の作用効果]
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果が奏される。
また、制御部130は、保持電流が第1閾値範囲外となった後、第1閾値範囲内となったことが、予め定められた時間だけ維持されたことに応じて、モータ保持処理を終了するので、記録メディアへの画像記録において、ユーザによる搬送路65へのメディアトレイ51の挿入が終了した後に、モータ保持処理を終了することができる。
[第2実施形態の変形例]
第2実施形態において、制御部130が、ガイドセンサ127の検知信号に基づいてトレイガイド52が支持位置にあると判定した後(ステップS11:YES)、回転検知センサ123を監視しているときに、予め定められた時間内に、保持電流が初期値から第2閾値範囲外とならなかったことに応じてモータ保持処理を終了してもよい。第2閾値は、メディアトレイ51の挿入による搬送ローラ60の逆転量に応じて適宜設定され、第2閾値と保持電流ゼロとにより規定される範囲が第2閾値範囲である。これにより、ユーザが記録メディアへの画像記録を意図しないときに、誤ってトレイガイド52を支持位置に移動し、メディアトレイ51が挿入されないときには、モータ保持処理を終了することができる。なお、上記の第2閾値は、第1閾値よりも小さい値に設定されてもよいし、第1閾値と同じ値に設定されてもよい。
[その他の変形例]
第1実施形態及び第2実施形態では、記録メディアへの画像記録において、メディアトレイ51が搬送路65に挿入されることにより、メディアトレイ51が排出ローラ62に当接して、排出ローラ62及び搬送ローラ60が(メディアトレイ51を介して)間接に外部から回転(アクセス)される実施態様が示されている。しかし、モータ保持処理は、メンテナンスやジャム処理などにおいて筐体14のカバーが開かれて、ユーザが直接に搬送ローラ60や排出ローラ62にアクセス可能なときに実行されてもよい。例えば、複合機10が、筐体14のカバーの開閉を検知するセンサを備えており、そのセンサの検知信号に基づいてカバーが開かれたと制御部130が判定したときに、当該制御部130によってモータ保持処理が実行されてもよい。
また、ユーザのアクセスによる搬送ローラ60の回転は逆転に限定されず、正転するときにも同様に搬送モータ102に保持電流が入力されてもよい。
また、搬送モータ102から駆動力が伝達されるロック機構115やポンプ113は、第1駆動部及び第2駆動部の一例に過ぎず、これら以外の駆動部に搬送モータ102から駆動力が伝達される実施態様においても、モータ保持処理が実行されてもよい。
また、前述された各実施形態では、搬送モータ102から搬送ローラ60へ駆動力が伝達され、搬送ローラ60から第2伝達部182を介して排出ローラ62へ駆動力が伝達されるが、搬送モータ102から排出ローラ62へ駆動力が伝達され、排出ローラ62から第2伝達部182を介して搬送ローラ60へ駆動力が伝達される構成であってもよい。
10・・・複合機(搬送装置)
24・・・記録部
51・・・メディアトレイ(トレイ)
52・・・トレイガイド
60・・・搬送ローラ(第2搬送ローラ)
62・・・排出ローラ(搬送ローラ)
85・・・太陽ギア
86・・・遊星ギア
87・・・第1伝達ギア
88・・・第2伝達ギア
102・・・搬送モータ(モータ)
113・・・ポンプ(第2駆動部)
115・・・ロック機構(第1駆動部)
123・・・回転検知センサ
127・・・ガイドセンサ
130・・・制御部
182・・・第2伝達部(連動機構)
183・・・第3伝達部(切替機構)

Claims (8)

  1. 被搬送体を搬送する搬送ローラと、
    上記搬送ローラが回転するための駆動力を付与するモータと、
    上記モータを制御する制御部と、を具備する搬送装置であって、
    上記制御部は、
    当該装置において、上記搬送ローラへ直接又は間接に外部からアクセス可能な第1状態と、上記搬送ローラへ直接又は間接に外部からアクセス不能な第2状態と、の状態変化を検知する検知処理と、
    上記第1状態を検知したことに応じて、上記モータに、上記モータ又は上記搬送ローラの現在の位相を維持するための保持電流を入力するモータ保持処理と、を実行する搬送装置。
  2. 上記モータ又は上記搬送ローラの回転に応じた出力をする回転検知センサを更に具備しており、
    上記制御部は、上記モータ保持処理において、上記第1状態を検知し、かつ上記回転検知センサの出力に基づいて上記モータ又は上記搬送ローラの回転を検知したことに応じて、上記モータに上記保持電流を入力する請求項1に記載の搬送装置。
  3. 上記搬送ローラによって搬送される被搬送体に画像を記録する記録部と、
    被搬送体を支持するトレイを上記搬送ローラへ案内する支持位置、及び上記搬送ローラに搬送される被搬送体の搬送経路から退避する退避位置に位置が変化するトレイガイドと、
    上記トレイガイドが上記支持位置及び上記退避位置のいずれかに位置することに応じた出力をするガイドセンサと、を更に具備しており、
    上記搬送ローラは、上記トレイを介して被搬送体を搬送可能なものであり、
    上記制御部は、上記ガイドセンサの出力が、上記トレイガイドが上記支持位置に位置することを示すことに応じて上記第1状態を判定する請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 上記制御部は、上記回転検知センサからの出力に基づいて、上記モータ又は上記搬送ローラの回転量を算出する算出処理を実行し、
    上記モータ保持処理において、上記算出処理において算出した上記回転量に応じて、上記モータへ入力する上記保持電流の大きさを制御する請求項3に記載の搬送装置。
  5. 上記制御部は、上記モータ保持処理において、上記算出処理により算出した上記回転量が大きいほど、上記モータへ入力する上記保持電流を大きくする請求項4に記載の搬送装置。
  6. 上記制御部は、上記保持電流の大きさを監視する監視処理を実行し、
    上記監視処理において、上記保持電流が第1閾値範囲外となった後、当該第1閾値範囲内となったことが、予め定められた時間だけ維持されたことに応じて、上記モータ保持処理を終了する請求項4又は5に記載の搬送装置。
  7. 上記制御部は、上記監視処理において、予め定められた時間内に、上記保持電流が初期値から第2閾値範囲外とならなかったことに応じて、上記モータ保持処理を終了する請求項4から6のいずれかに記載の搬送装置。
  8. 上記トレイを介して被搬送体を搬送可能な第2搬送ローラと、
    上記搬送ローラの回転と上記第2搬送ローラの回転とを連動させる連動機構と、
    上記搬送ローラ又は上記第2搬送ローラから駆動力が伝達される第1駆動部と、
    上記搬送ローラ又は上記第2搬送ローラから駆動力が伝達される第2駆動部と、
    上記搬送ローラ又は上記第2搬送ローラから上記第1駆動部又は上記第2駆動部への駆動力の伝達先を切り替える切替機構と、を更に具備しており、
    上記記録部は、走査方向へ移動しつつ被搬送体に画像記録するものであり、
    上記第1駆動部は、上記記録部を上記走査方向へ移動不能とするロック状態と、上記記録部を上記走査方向へ移動可能とするアンロック状態と、に状態変化させるロック機構であり、
    上記切替機構は、
    太陽ギアと、
    上記太陽ギアと噛合する遊星ギアと、
    上記遊星ギアと噛合可能であり上記第1駆動部を駆動するための第1伝達ギアと、
    上記遊星ギアと噛合可能であり上記第2駆動部を駆動するためのな第2伝達ギアと、を有するものであって、
    上記遊星ギアが上記第1伝達ギア又は上記第2伝達ギアと選択的に噛合することにより駆動力の伝達先を切り替えるものである請求項3から7のいずれかに記載の搬送装置。
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