JP4605016B2 - 垂直配向用液晶配向処理剤および液晶表示素子 - Google Patents

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Description

本発明は、垂直配向型液晶表示素子の液晶配向膜を形成するのに用いられる液晶配向処理剤、およびこれを用いて作製された液晶表示素子に関するものである。
液晶表示素子の基本構造は対向する2枚の基板間に液晶物質を充填させた構造からなり、該液晶物質は基板表面に設けられた液晶配向膜の作用により所望の初期配向状態を維持している。この液晶配向膜としては耐熱性の優れたポリイミド系の樹脂膜が主として用いられてきており、基板に対して垂直配向や水平配向を実現している。垂直配向を実現させる手段としては、ポリアミド酸やポリイミドに長鎖アルキル鎖を導入する手法(例えば特許文献1参照)や、環状置換基を導入する手法(例えば特許文献2、3参照)が知られている。
垂直配向型液晶表示素子は応答速度が速く、超広視野角、高コントラストという特徴を有しており、MVAやASV、PVAといった新しい垂直配向型の液晶表示素子が提案されてきている。また、これらの液晶表示素子の駆動方式としては、従来より電極が基板上にストライプ状または格子状などの表示パターンで形成されているマトリックス表示が知られてきたが、最近の垂直配向型液晶表示素子には、高精細、低消費電力である薄膜トランジスタ(TFT)液晶表示素子が用いられている。これらの垂直配向型液晶表示素子の用途としては、従来からのコンピューターやモバイル機器等のモニターがあるが、最近では長期の信頼性が必要とされるテレビ用途への展開もなされてきている。
TFT液晶表示素子には配向方式によらず信頼性を表す指標のひとつとして、電圧保持率という簡易的な液晶セルで得られる特性が知られている。電圧保持特性を高める手段としては、従来よりポリイミド系樹脂の構造からの試みが知られており、脂肪族環状構造を有する酸二無水物を用いることにより高い電圧保持率が得られることが知られている(例えば、特許文献4、5、6参照)。
しかしながら、これらは高温での電圧保持率を高める手法であり、高温での電圧保持率が高く且つ長期にわたる信頼性を表す指標となる高温エージングに対して電圧保持率を安定化させる手法は、これまで報告されていない。
特開平6−3678号公報 特開平9−278724号公報 特開2001−311080号公報 特開平5−341291号公報 特開平8−169954号公報 特開平11−84391号公報
本発明は、高温での電圧保持特性に優れ、且つ高温でのエージング耐性に優れた垂直配向用液晶配向膜を形成させることができる垂直配向用液晶配向処理剤を提供することであり、長期にわたり安定して高品位な表示をすることが可能な液晶表示素子を提供することにある。
上記本発明の課題は以下に示す液晶配向処理剤および液晶表示素子により解決されることが見出された。
1.下記式(1)で示される構造のジアミンおよび下記式(2)で示される構造のジアミンを必須とするジアミン成分と、脂環構造を有するテトラカルボン酸二無水物とを反応させて得られるポリアミド酸、またはそのポリアミド酸の脱水閉環体のうち、少なくともどちらか一方のポリマーを含有する垂直配向用液晶配向処理剤。
Figure 0004605016
(式(1)中、Xは、単結合または、エーテル、エステル、アミド、及びウレタンからなる群より選ばれる2価の結合基を表す。Xは、炭素数8〜20の直鎖状アルキル基、または炭素数4〜40の脂環式骨格を有する1価の有機基を表す。)
Figure 0004605016
(式(2)中、Rは炭素数1〜12の線状の炭化水素基、または炭素数1〜12の分岐状の炭化水素基を表し、Rは水素原子、炭素数1〜12の線状の炭化水素基、または炭素数1〜12の分岐状の炭化水素基を表す。R、Rは独立して水素原子またはメチル基を表す。)
2.ジアミン成分中における、式(1)で示される構造のジアミンが10〜80mol%であり、かつ、式(2)で示される構造のジアミンが20〜90mol%である上記1に記載の垂直配向用液晶配向処理剤。
3.式(1)で示される構造のジアミンが、4−[4−(4−トランス−n−ヘプチルシクロヘキシル)フェノキシ]−1,3−ジアミノベンゼン、および/または(4−トランス−n−ペンチルビシクロヘキシル)−3,5−ジアミノベンゾエートである上記1又は2に記載の垂直配向用液晶配向処理剤。
4.式(2)で示される構造のジアミンが、下記式(3)で示される構造のジアミンである上記1〜3のいずれかに記載の垂直配向用液晶配向処理剤。
Figure 0004605016
5.上記1〜4のいずれかに記載された垂直配向用液晶配向処理剤を用いた液晶表示素子。
本発明によると、高温での電圧保持特性に優れ、且つ高温でのエージング耐性に優れた垂直配向用液晶配向膜を形成させることができ、長期にわたり安定して高品位な表示をすることが可能な液晶表示素子が得られる。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の垂直配向型液晶配向処理剤は、前記式(1)で示される構造のジアミンおよび前記式(2)で示される構造のジアミンを必須とするジアミン成分と、脂環構造を有するテトラカルボン酸二無水物とを反応させて得られるポリアミド酸、またはそのポリアミド酸の脱水閉環体のうち、少なくともどちらか一方のポリマーを含有する垂直配向用液晶配向処理剤である。
<式(1)で示される構造のジアミン成分>
式(1)で示される構造のジアミンは、本発明の液晶配向処理剤から得られる液晶配向膜に垂直配向性を付与するために使用される。その使用量はポリアミド酸を得る反応に用いるジアミン成分全体の10mol%以上であることが好ましく、垂直配向の安定性を確保するためには20mol%以上が好ましく、特に好ましくは30mol%以上である。
また、後に説明する式(2)で示される構造のジアミンの好ましい使用量との関係から、80mol%以下とすることが好ましく、より好ましくは70mol%以下である。さらに、本発明の液晶配向処理剤を塗布液としたときの印刷性の観点からは、60mol%以下とすることが好ましい。
式(1)において、Xは単結合または、エーテル、エステル、アミド、及びウレタンからなる群より選ばれる2価の結合基を表す。なかでも、エーテル、エステル、又はアミドが好ましい。また、Xが異なる式(1)で示されるジアミンを併用することもできる。
式(1)において、Xは炭素数8〜20の直鎖状アルキル基、または炭素数4〜40の脂環式骨格を有する1価の有機基を表す。直鎖状アルキル基としては炭素数12〜18のものが好ましく、より好ましくは炭素数16〜18である。炭素数4〜40の脂環式骨格としては、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサンなどの単環式骨格、これらの単環が2つ以上組み合わされた骨格、コレステロール、コレスタノールなどのステロイド骨格などが挙げられる。これら脂環式骨格を有する1価の有機基は、炭素数5〜12のアルキル基を1個以上有することが好ましい。
式(1)において、2つのアミノ基の好ましい位置は、Xに対して、ベンゼン環上の2,4の位置、2,5の位置、又は3,5の位置である。
以下に式(1)で示される構造のジアミンの具体例を挙げるがこの限りではない。1,3−ジアミノ−4−オクタデシルオキシベンゼン、1,3−ジアミノ−4−ヘキサデシルオキシベンゼン、1,3−ジアミノ−4−ドデシルオキシベンゼンなどのアルキル基を有するジアミン。4−[4−(4−トランス−n−ヘプチルシクロヘキシル)フェノキシ]−1,3−ジアミノベンゼン、(4−トランス−n−ペンチルビシクロヘキシル)−3,5−ジアミノベンゾエートなどの液晶類似構造を側鎖に有するジアミン。下記式(4)〜(6)で示されるステロイド構造を有するジアミン。
Figure 0004605016
Figure 0004605016
Figure 0004605016
上記ジアミンの中でも、4−[4−(4−トランス−n−ヘプチルシクロヘキシル)フェノキシ]−1,3−ジアミノベンゼン、(4−トランス−n−ペンチルビシクロヘキシル)−3,5−ジアミノベンゾエートなどの液晶類似構造を側鎖に有するジアミンは、垂直配向の安定性に優れるので好ましい。
<式(2)で示される構造のジアミン成分>
式(2)で示される構造のジアミンは、電圧保持率のエージングに対する安定性を付与するために使用され、N−アリルアニリン構造を有していることを特徴とする。その使用量はポリアミド酸を得る反応に用いるジアミン成分全体の20mol%以上であることが好ましく、より好ましくは30mol%以上である。
また、既に説明した式(1)で示される構造のジアミンの好ましい使用量との関係から、90mol%以下とすることが好ましく、より好ましくは80mol%以下であり、特には、70mol%以下とすることが好ましい。
式(2)において、2つのアミノ基の好ましい位置は、N−アリル基に対して、ベンゼン環上の2,4の位置、2,5の位置、又は3,5の位置である。
式(2)において、Rは炭素数1〜12の線状の炭化水素基、または炭素数1〜12の分岐状の炭化水素基を表す。この炭化水素基は、炭素−炭素二重結合を含んでいることが好ましく、この二重結合は、窒素原子から2番目の炭素と3番目の炭素間にあることがより好ましい。また、Rの炭素数は、液晶配向処理剤の印刷性の観点から6以下であることが好ましく、より好ましくは3以下である。
式(2)において、Rは水素原子、炭素数1〜12の線状の炭化水素基、または炭素数1〜12の分岐状の炭化水素基を表す。この炭化水素基は、炭素−炭素二重結合を含んでいても構わない。また、Rの炭素数は6以下であることが好ましく、より好ましくは3以下であり、特に好ましいRは水素原子である。
式(2)において、R、Rは独立して水素原子またはメチル基を表すが、水素原子である方が好ましい。
式(2)で示される構造のジアミンの好ましい例としては、下記の式(3)の構造を挙げることができる。
Figure 0004605016
以下に、式(2)で示される構造のジアミンの具体例を以下に示すがこの限りではない。
Figure 0004605016
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Figure 0004605016
Figure 0004605016
Figure 0004605016
上記ジアミンの中でも、(7)または(8)のジアミンが特に好ましい。
<その他のジアミン成分>
前記式(1)で示される構造のジアミンおよび前記式(2)で示される構造のジアミンを必須とする本発明のジアミン成分には、液晶配向処理剤の印刷特性、液晶セルの残留DC電圧特性といった種々の特性を制御するなどの目的のために、その他のジアミンを含有させてもよい。該その他のジアミン使用量は、ポリアミド酸を得る反応に用いるジアミン成分全体の70mol%以下とすることが好ましく、より好ましくは60mol%以下であり、特には40〜10mol%が好適である。
このようなジアミンは特に限定されないが、具体例を挙げるならば、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、2,5−ジアミノベンゾニトリル、2,5−ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルエーテル、ジアミノジフェニルアミン、2,2’−ジアミノジフェニルプロパン、ビス(3,5−ジエチル−4−アミノフェニル)メタン、ジアミノジフェニルスルホン、ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノカルコン、4,4’−ジアミノカルコン、3,3’−ジアミノスチルベン、4,4’−ジアミノスチルベン、ジアミノナフタレン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェニル)ベンゼン、9,10−ビス(4−アミノフェニル)アントラセン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルスルホン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパンなどの芳香族ジアミン、2,6−ジアミノピリジン、2,4−ジアミノピリジン、2,7−ジアミノベンゾフラン、2,7−ジアミノカルバゾール、3,7−ジアミノフェノチアジン、2,5−ジアミノ−1,3,4−チアジアゾール、2,4−ジアミノ−s−トリアジンなどの複素環式ジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン等の脂環式ジアミンおよび1,2−ジアミノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサンなどの脂肪族ジアミン、1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンなどのシリコンジアミンなどが挙げられる。
<脂環構造を有するテトラカルボン酸二無水物>
脂環構造を有するテトラカルボン酸二無水物としては、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸、3,4−ジカルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンコハク酸、ビシクロ[3,3,0]オクタン−2,4,6,8−テトラカルボン酸などが挙げられるがこの限りではない。また、これらのテトラカルボン酸二無水物を2種類以上用い共重合してもよい。ジアミン成分との重合反応性の観点からは1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸が好ましい。
<ポリアミド酸の合成反応>
本発明におけるポリアミド酸は、式(1)で示される構造のジアミンおよび式(2)で示される構造のジアミンを含むジアミン成分と、脂環構造を有するテトラカルボン酸二無水物成分とを反応させて得られる。ジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物成分とは、前者1molに対し、後者が好ましくは0.9〜1.1mol、特には0.95〜1.05molの比率にて供給して反応される。
ポリアミド酸の合成反応は、有機溶媒中で、通常0〜150℃、好ましくは0〜100℃の反応温度で行われる。この際の有機溶媒としては、得られたポリアミド酸が溶解するものであれば特に制限はない。その具体例を挙げるならば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルカプロラクタム、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、ピリジン、ジメチルスルホン、ヘキサメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトン等が挙げることができる。これらは単独でも、また混合して使用してもよい。さらに、ポリアミド酸を溶解しない溶媒であっても、重合反応により生成したポリアミド酸が析出しない範囲で、上記溶媒に混合して使用してもよい。
本発明の液晶配向処理剤に用いられるポリアミド酸は、GPC(Gel Permeation Chromatography)法で測定した重量平均分子量{Mw}で好ましくは2千〜50万、特には5千〜20万とするのが好適である。この分子量が小さすぎると、そこから得られる塗膜の強度が不十分となり、分子量が大きすぎると塗膜形成時の作業性が悪くなる場合がある。ポリアミド酸の分子量制御は、ポリアミド酸の合成反応に用いるジアミン成分とテトラカルボン酸二無水物とのモル比を調整することによって可能である。通常の重縮合反応同様、このモル比が1.0に近いほど生成する重合体の重合度は大きくなる。
<ポリアミド酸の脱水閉環体>
ポリアミド酸の脱水閉環体としては、ポリイミドを挙げることができる。また、ここでいうポリアミド酸の脱水閉環体とは、ポリアミド酸の繰り返し単位の全てが脱水閉環されていないものであっても、その範疇に含まれ、本発明の液晶配向処理剤にも好適に用いられる。
通常ポリアミド酸のイミド化(脱水閉環)は、溶液中で行うことができる。溶液中でポリアミド酸をイミド化させる方法において、その反応温度は、通常50〜200℃とされ、好ましくは60〜170℃とされる。反応温度が50℃未満では脱水閉環反応が十分に進行せず、反応温度が200℃を超えると得られるイミド化重合体の分子量が低下することがある。このイミド化反応の際に、脱水剤および/または脱水閉環触媒を添加することは、比較的低温でイミド化反応が進行し得られるポリイミドの分子量低下が起こりにくいので好ましい。脱水剤としては、例えば無水酢酸、無水プロピオン酸などの酸無水物を用いることができる。脱水剤の使用量は、ポリアミド酸の繰り返し単位1モルに対して0.01〜20モルとするのが好ましい。また、脱水閉環触媒としては、例えばピリジン、トリエチルアミンなどの3級アミンを用いることができる。脱水閉環触媒の使用量は、使用する脱水剤1モルに対して0.01〜10モルとするのが好ましい。なお、脱水閉環反応に用いられる有機溶媒としては、ポリアミド酸の合成に用いられるものとして例示した有機溶媒を挙げることができる。そして、脱水剤および/または脱水閉環触媒を添加した場合の反応温度は、通常0〜180℃、好ましくは10〜150℃とされる。
上記のようにして得られたポリアミド酸またはポリイミドはそのまま使用することもでき、またメタノール、エタノール等の貧溶媒に沈殿単離させて回収した後、使用してもよい。
<本発明の液晶配向処理剤>
本発明の液晶配向処理剤は、上述した特定構造のポリアミド酸、またはそのポリアミド酸の脱水閉環体のうち、少なくとも一方のポリマーを必須として含有するものであり、通常は塗布液の形態で用いられる。この塗布液に含まれる溶剤は、前記の重合体成分を溶解させうるものであれば特に限定はされない。また、これらは単独でも2種以上の溶剤を組み合わせて用いることもできる。さらには、単独では重合体を溶解させない溶剤であっても、重合体成分が析出しない範囲で加えることもできる。また、塗布液の固形分濃度は、使用する塗布装置や、得ようとする液晶配向膜の厚みに応じて任意の値に設定できるが、通常用いられる塗布方法および液晶配向膜の厚みにおいては、1〜10重量%程度が適当である。
以下に、上記塗布液に含まれる溶剤成分の具体例を示すがこの限りではない。
N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、γ−ブチロラクトン、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿素、ヘキサメチルホスホトリアミド、m−クレゾール、メチルアルコール、エチルアルコール、ジエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、エチレングリコール−n−ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテルなど。
本発明の液晶配向処理剤に含有される重合体成分としては、液晶配向処理剤の印刷特性、液晶セルの残留DC電圧特性といった種々の特性を制御するなどの目的のために、前述した特定構造のポリアミド酸および/またはその脱水閉環体に加えて、これら特定構造の重合体とは別構造の重合体を混合してもよい。この別構造の重合体は、本発明の液晶配向処理剤に含有される重合体成分全体の好ましくは95重量%以下、特には90〜10重量%が好適である。
この別構造の重合体の例としては、以下に示すテトラカルボン酸二無水物およびジアミン化合物から選ばれる、1種類以上のテトラカルボン酸二無水物と、1種類以上のジアミン化合物との反応によって得られるポリアミド酸およびその脱水閉環体が挙げられるがこの限りではない。
テトラカルボン酸二無水物: ピロメリット酸、2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸、1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸、1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸、2,3,6,7−アントラセンテトラカルボン酸、1,2,5,6−アントラセンテトラカルボン酸、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、2,3,3’,4−ビフェニルテトラカルボン酸、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル、3,3’4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、3,3’4,4’−カルコンテトラカルボン酸、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ジメチルシラン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ジフェニルシラン、2,3,4,5−ピリジンテトラカルボン酸、2,6−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ピリジンなどの芳香族テトラカルボン酸の二無水物、1,2,3,4−シクロブタンテトラカルボン酸、1,2,3,4−シクロペンタンテトラカルボン酸、1,2,4,5−シクロヘキサンテトラカルボン酸、2,3,5−トリカルボキシシクロペンチル酢酸、3,4−ジカルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンコハク酸、ビシクロ[3,3,0]オクタン−2,4,6,8−テトラカルボン酸などの脂環式テトラカルボン酸の二無水物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸などの脂肪族テトラカルボン酸の二無水物など。
ジアミン化合物: p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、2,4−ジアミノ−N,N−ジアリルアニリン、2,5−ジアミノベンゾニトリル、2,5−ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジアミノビフェニル、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルエーテル、ジアミノジフェニルアミン、2,2’−ジアミノジフェニルプロパン、ビス(3,5−ジエチル−4−アミノフェニル)メタン、ジアミノジフェニルスルホン、ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノカルコン、4,4’−ジアミノカルコン、3,3’−ジアミノスチルベン、4,4’−ジアミノスチルベン、ジアミノナフタレン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェニル)ベンゼン、9,10−ビス(4−アミノフェニル)アントラセン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ジフェニルスルホン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパンなどの芳香族ジアミン、2,6−ジアミノピリジン、2,4−ジアミノピリジン、2,7−ジアミノベンゾフラン、2,7−ジアミノカルバゾール、3,7−ジアミノフェノチアジン、2,5−ジアミノ−1,3,4−チアジアゾール、2,4−ジアミノ−s−トリアジンなどの複素環式ジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノ−3−メチルシクロヘキシル)メタン等の脂環式ジアミンおよび1,2−ジアミノエタン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサンなどの脂肪族ジアミン、1,3−ジアミノ−4−オクタデシルオキシベンゼン、1,3−ジアミノ−4−ヘキサデシルオキシベンゼン、1,3−ジアミノ−4−ドデシルオキシベンゼン、4−[4−(4−トランス−n−ヘプチルシクロヘキシル)フェノキシ]−1,3−ジアミノベンゼン、(4−トランス−n−ペンチルビシクロヘキシル)−3,5−ジアミノベンゾエートなどのアルキル基や液晶類似構造を側鎖に有するジアミン、1,3−ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンなどのシリコンジアミンなど。
本発明の液晶配向処理剤は、基板との密着性を付与するための官能性シラン含有化合物を含有してもよい。例えば、N−トリメチルシリルアセトアミド、ジアセトキシジメチルシラン、テトラメトキシシラン、3−アミノプロピルジエトキシメチルシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、1,4−ビス(ジメチルシリル)ベンゼン、ビス(ジメチルアミノ)ジメチルシラン、ビス(エチルアミノ)ジメチルシラン、1−トリメチルシリルイミダゾール、メチルトリアセトキシシラン、ジエトキメチルフェニルシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルシランジオールなどを挙げることができるがこの限りではない。
<液晶配向膜>
本発明の液晶配向処理剤は、基板に塗布した後、乾燥・焼成を行って垂直配向用の液晶配向膜とすることができる。
液晶配向処理剤の塗布方法としては、スピンコート法、印刷法、インクジェット法などが挙げられるが、生産性の面から工業的には転写印刷法が広く用いられており、本発明の液晶配向処理剤においても好適に用いられる。
液晶配向処理剤を塗布した後の乾燥の工程は、必ずしも必要とされないが、塗布後〜焼成までの時間が基板ごとに一定していない場合や、塗布後ただちに焼成されない場合には、乾燥工程を含める方が好ましい。この乾燥は、基板の搬送等により塗膜形状が変形しない程度に溶媒が蒸発していればよく、その乾燥手段については特に限定されない。具体例を挙げるならば、50〜150℃、好ましくは80〜120℃のホットプレート上で、0.5〜30分、好ましくは1〜5分乾燥させる方法がとられる。
液晶配向処理剤の焼成は、100〜350℃の任意の温度で行うことができるが、好ましくは150℃〜300℃であり、さらに好ましくは200℃〜250℃である。液晶配向処理剤中にポリアミド酸を含有する場合は、この焼成温度によってポリアミド酸からポリイミドへの転化率が変化するが、本発明の液晶配向処理剤は、必ずしも100%イミド化させる必要は無い。ただし、ポリアミド酸を含有するしないに関わらず、液晶セル製造行程で必要とされる、シール剤硬化などの熱処理温度より、10℃以上高い温度で焼成することが好ましい。
焼成後の塗膜の厚みは、厚すぎると液晶表示素子の消費電力の面で不利となり、薄すぎると液晶表示素子の信頼性が低下する場合があるので、5〜300nm、好ましくは10〜100nmである。
<液晶表示素子>
本発明の液晶表示素子は、上記した手法により本発明の液晶配向処理剤から液晶配向膜付き基板を得た後、公知の方法で液晶セルを作成し、液晶表示素子としたものである。液晶セル作成の一例を挙げるならば、液晶配向膜の形成された1対の基板を、1〜30μm、好ましくは2〜10μmのスペーサーを挟んで、シール剤で固定し、液晶を注入して封止する方法が一般的である。液晶封入の方法については特に制限されず、作製した液晶セル内を減圧にした後液晶を注入する真空法、液晶を滴下した後封止を行う滴下法などが例示できる。
液晶表示素子に用いる基板としては透明性の高い基板であれば特に限定されず、ガラス基板、アクリル基板やポリカーボネート基板などのプラスチック基板などを用いることができる。なかでも、液晶駆動のためのITO電極などが形成された基板を用いることがプロセスの簡素化の観点から好ましい。また、反射型の液晶表示素子では片側の基板のみにならばシリコンウエハー等の不透明な物でも使用でき、この場合の電極はアルミ等の光を反射する材料も使用できる。
以下に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1>
前記式(7)で表される2,4−ジアミノ−N,N−ジアリルアニリン12.20g(0.06mol)と4−[4−(4−トランス−n−ヘプチルシクロヘキシル)フェノキシ]−1,3−ジアミノベンゼン15.22g(0.04mol)をN−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPと略す)187.3gに溶解し、これに1,2,3,4,−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物19.41g(0.099mol)を添加し、室温で24時間反応させ、ポリアミド酸の溶液を得た。得られたポリアミド酸の重量平均分子量{Mw}は40000であった。この溶液30gにNMP50gとエチレングリコール−n−ブチルエーテル20gを加え、充分攪拌して均一な溶液とし、濃度6wt%の本発明の液晶配向処理剤を得た。
この液晶配向処理剤を、孔径0.5μmのメンブランフィルターで加圧濾過した後、透明電極付きガラス基板にスピンコートした。この基板を80℃のホットプレートにのせて5分間乾燥した後、210℃の熱風循環式オーブンで60分焼成して、基板上に膜厚100nmの液晶配向膜を得た。
上記の液晶配向膜付き基板を2枚用意し、片方の基板の液晶配向膜面に6μmのスペーサーを散布した後、張り合わせ、垂直配向用のネガ型ネマチック液晶(メルク社製MLC−6608)を注入して液晶セルを作成した。液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
この液晶セルを80℃の恒温槽に入れ、電圧保持率測定装置{(株)東陽テクニカ製VHR−1}を使用し、電圧±4V、パルス幅0.06m秒、フレーム周期16.67m秒の条件で、電圧比により電圧保持率を測定した。その結果、80℃での電圧保持率は97.9%と非常に高い値を示した。さらに、この液晶セルを120℃で1週間エージング処理を行った後に、再度同様にして80℃での電圧保持率を測定したところ、94.1%と非常に高い値を保持していた。また、エージング後の液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
<実施例2>
4,4’−ジアミノジフェニルメタン19.83g(0.1mol)をNNP228.6gに溶解し、これにピロメリット酸二無水物10.91g(0.05mol)と1,2,3,4,−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物9.61g(0.049mol)を添加し、室温で24時間反応させ、ポリアミド酸の溶液を得た。得られたポリアミド酸の重量平均分子量{Mw}は65000であった。この溶液40gにNMP40gとエチレングリコール−n−ブチルエーテル20gを加え、充分攪拌して濃度6wt%の均一な溶液とした。次に、この濃度6wt%のポリアミド酸溶液40gと、実施例1で調製した液晶配向処理剤10gを混合した後、充分攪拌して均一な溶液として本発明の液晶配向処理剤を得た。
この液晶配向処理剤を、実施例1と同様の処理を行い、液晶セルを作成した。液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
また、この液晶セルについて、実施例1と同様に電圧保持率の評価を行った。その結果、エージング前の80℃での電圧保持率は97.7%と非常に高い値を示した。さらに120℃で1週間エージング処理を行った後の80℃での電圧保持率は96.1%と非常に高い値を保持していた。また、エージング後の液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
<実施例3>
4,4’−ジアミノジフェニルエーテル20.02g(0.1mol)をNMP253.8gに溶解し、これにビシクロ[3,3,0]オクタン−2,4,6,8−テトラカルボン酸二無水物24.77g(0.099mol)を添加し、室温で24時間反応させ、ポリアミド酸の溶液を得た。得られたポリアミド酸の重量平均分子量{Mw}は36000であった。この溶液30gにNMP50gとエチレングリコール−n−ブチルエーテル20gを加え、濃度6wt%の溶液とし、充分攪拌して均一な溶液とした。次に、この濃度6wt%のポリアミド酸溶液40gと、実施例1で得られた液晶配向処理剤10gを混合した後、充分攪拌して均一な溶液として本発明の液晶配向処理剤を得た。
この液晶配向処理剤を、実施例1と同様の処理を行い、液晶セルを作成した。液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
また、この液晶セルについて、実施例1と同様に電圧保持率の評価を行った。その結果、エージング前の80℃での電圧保持率は97.9%と非常に高い値を示した。さらに120℃で1週間エージング処理を行った後の80℃での電圧保持率は95.5%と非常に高い値を保持していた。また、エージング後の液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
<実施例4>
前記式(7)で表される2,4−ジアミノ−N,N−ジアリルアニリン12.20g(0.06mol)と1,3−ジアミノ−4−オクタデシルオキシベンゼン15.07g(0.04mol)をNMP186.7gに溶解し、これに1,2,3,4,−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物19.41g(0.099mol)を添加し、室温で24時間反応させ、ポリアミド酸の溶液を得た。得られたポリアミド酸の重量平均分子量{Mw}は44000であった。この溶液30gにNMP50gとエチレングリコール−n−ブチルエーテル20gを加え、充分攪拌して均一な溶液とし、濃度6wt%の本発明の液晶配向処理剤を得た。
この液晶配向処理剤を、実施例1と同様の処理を行い、液晶セルを作成した。液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
また、この液晶セルについて、実施例1と同様に電圧保持率の評価を行った。その結果、エージング前の80℃での電圧保持率は96.4%と非常に高い値を示した。さらに120℃で1週間エージング処理を行った後の80℃での電圧保持率は92.2%と非常に高い値を保持していた。また、エージング後の液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
<実施例5>
前記式(7)で表される2,4−ジアミノ−N,N−ジアリルアニリン12.20g(0.06mol)と4−[4−(4−トランス−n−ヘプチルシクロヘキシル)フェノキシ]−1,3−ジアミノベンゼン15.22g(0.04mol)をNMP187.3gに溶解し、これに1,2,3,4,−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物19.41g(0.099mol)を添加し、室温で24時間反応させ、ポリアミド酸の溶液を得た。
次いで、この溶液をNMP351.26gで希釈し、無水酢酸30.50gとピリジン13.00gを加え、30℃で4時間反応させた。この反応溶液を室温程度まで冷却後メタノール中に投入し、沈殿した固形物を回収した。さらに、この固形物をメタノールで数回洗浄した後、80℃で減圧乾燥して、白色のポリイミド粉末を得た。得られたポリイミドの重量平均分子量{Mw}は35000であった。また、このポリイミドのイミド化率(脱水閉環率)は59%であった。なお、イミド化率の確認は、H−NMRの測定により、残存するアミド基由来のプロトンとメチル基に由来するプロトンの積分比から算出した。
上記で得られたポリイミド粉末6gをNMP74gに溶解させ、さらにエチレングリコール−n−ブチルエーテル20gを加え、充分攪拌して均一な溶液とし、濃度6wt%の本発明の液晶配向処理剤を得た。
この液晶配向処理剤を、実施例1と同様の処理を行い、液晶セルを作成した。液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
また、この液晶セルについて、実施例1と同様に電圧保持率の評価を行った。その結果、エージング前の80℃での電圧保持率は97.9%と非常に高い値を示した。さらに120℃で1週間エージング処理を行った後の80℃での電圧保持率は93.0%と非常に高い値を保持していた。また、エージング後の液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
<実施例6>
実施例5において、ポリアミド酸溶液のイミド化条件30℃/4時間を40℃/4時間に変えた以外は同様にしてポリイミド粉末を得た。得られたポリイミドの重量平均分子量{Mw}は35000であり、イミド化率は87%であった。
上記で得られたポリイミド粉末6gをNMP74gに溶解させ、さらにエチレングリコール−n−ブチルエーテル20gを加え、充分攪拌して均一な溶液とし、濃度6wt%の本発明の液晶配向処理剤を得た。
この液晶配向処理剤を、実施例1と同様の処理を行い、液晶セルを作成した。液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
また、この液晶セルについて、実施例1と同様に電圧保持率の評価を行った。その結果、エージング前の80℃での電圧保持率は97.8%と非常に高い値を示した。さらに120℃で1週間エージング処理を行った後の80℃での電圧保持率は95.5%と非常に高い値を保持していた。また、エージング後の液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
<実施例7>
実施例6で調製した液晶配向処理剤25gと、実施例2で合成し調製した濃度6wt%のポリアミド酸溶液25gとを混合し、充分攪拌して均一な溶液として本発明の液晶配向処理剤を得た。
この液晶配向処理剤を、実施例1と同様の処理を行い、液晶セルを作成した。液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
また、この液晶セルについて、実施例1と同様に電圧保持率の評価を行った。その結果、エージング前の80℃での電圧保持率は97.2%と非常に高い値を示した。さらに120℃で1週間エージング処理を行った後の80℃での電圧保持率は96.8%と非常に高い値を保持していた。また、エージング後の液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
<実施例8>
実施例5において、ポリアミド酸溶液のイミド化条件30℃/4時間を50℃/4時間に変えた以外は同様にしてポリイミド粉末を得た。得られたポリイミドの重量平均分子量{Mw}は35000であり、イミド化率は97%であった。
上記で得られたポリイミド粉末6gをNMP74gに溶解させ、さらにエチレングリコール−n−ブチルエーテル20gを加え、充分攪拌して均一な溶液とし、濃度6wt%の本発明の液晶配向処理剤を得た。
この液晶配向処理剤を、実施例1と同様の処理を行い、液晶セルを作成した。液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
また、この液晶セルについて、実施例1と同様に電圧保持率の評価を行った。その結果、エージング前の80℃での電圧保持率は98.1%と非常に高い値を示した。さらに120℃で1週間エージング処理を行った後の80℃での電圧保持率は98.1%と非常に高い値を保持していた。また、エージング後の液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
<比較例1>
前記式(7)で表される2,4−ジアミノ−N,N−ジアリルアニリン12.20g(0.06mol)と4−[4−(4−トランス−n−ヘプチルシクロヘキシル)フェノキシ]−1,3−ジアミノベンゼン15.22g(0.04mol)をNMP196.0gに溶解し、これにピロメリット酸二無水物21.59g(0.099mol)を添加し、室温で24時間反応させ、ポリアミド酸の溶液を得た。得られたポリアミド酸の重量平均分子量{Mw}は44000であった。この溶液30gにNMP50gとエチレングリコール−n−ブチルエーテル20gを加え、充分攪拌して均一な溶液とし、濃度6wt%の比較のための液晶配向処理剤を得た。
この液晶配向処理剤を、実施例1と同様の処理を行い、液晶セルを作成した。液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
また、この液晶セルについて、実施例1と同様に電圧保持率の評価を行った。その結果、エージング前の80℃での電圧保持率は74.0%と非常に低い値を示した。さらに120℃で1週間エージング処理を行った後の80℃での電圧保持率は10.0%と初期と比較して大きな低下が観測された。また、エージング後の液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
<比較例2>
前記式(7)で表される2,4−ジアミノ−N,N−ジアリルアニリン12.20g(0.06mol)と4−[4−(4−トランス−n−ヘプチルシクロヘキシル)フェノキシ]−1,3−ジアミノベンゼン15.22g(0.04mol)をNMP237.3gに溶解し、これに3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物31.90g(0.099mol)を添加し、室温で24時間反応させ、ポリアミド酸の溶液を得た。得られたポリアミド酸の重量平均分子量{Mw}は48000であった。この溶液30gにNMP50gとエチレングリコール−n−ブチルエーテル20gを加え、充分攪拌して均一な溶液とし、濃度6wt%の比較のための液晶配向処理剤を得た。
この液晶配向処理剤を、実施例1と同様の処理を行い、液晶セルを作成した。液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
また、この液晶セルについて、実施例1と同様に電圧保持率の評価を行った。その結果、エージング前の80℃での電圧保持率は89.3%と低い値を示した。さらに120℃で1週間エージング処理を行った後の80℃での電圧保持率は62.1%と初期と比較して大きな低下が観測された。また、エージング後の液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
<比較例3>
p−フェニレンジアミン6.49g(0.06mol)と4−[4−(4−トランス−n−ヘプチルシクロヘキシル)フェノキシ]−1,3−ジアミノベンゼン15.22g(0.04mol)をNMP233.0gに溶解し、これに1,2,3,4,−シクロブタンテトラカルボン酸二無水物19.41g(0.099mol)を添加し、室温で24時間反応させ、ポリアミド酸の溶液を得た。得られたポリアミド酸の重量平均分子量{Mw}は48000であった。この溶液40gにNMP40gとエチレングリコール−n−ブチルエーテル20gを加え、充分攪拌して均一な溶液とし、濃度6wt%の比較のための液晶配向処理剤を得た。
この液晶配向処理剤を、実施例1と同様の処理を行い、液晶セルを作成した。液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
また、この液晶セルについて、実施例1と同様に電圧保持率の評価を行った。その結果、エージング前の80℃での電圧保持率は97.3%と高い値を得たが、120℃で1週間エージング処理を行った後の80℃での電圧保持率は87.9%と初期と比較して低下が観測された。また、エージング後の液晶の配向状態を偏光顕微鏡で観察したところ欠陥のない均一な垂直配向をしていることを確認した。
以下に、実施例1〜8および比較例1〜3の、電圧保持率測定の結果を表で示す。
Figure 0004605016

Claims (5)

  1. 下記式(1)で示される構造のジアミンおよび下記式(2)で示される構造のジアミンを必須とするジアミン成分と、脂環構造を有するテトラカルボン酸二無水物とを反応させて得られるポリアミド酸、またはそのポリアミド酸の脱水閉環体のうち、少なくともどちらか一方のポリマーを含有する垂直配向用液晶配向処理剤。
    Figure 0004605016
    (式(1)中、Xは、単結合または、エーテル、エステル、アミド、及びウレタンからなる群より選ばれる2価の結合基を表す。Xは、炭素数8〜20の直鎖状アルキル基、または炭素数4〜40の脂環式骨格を有する1価の有機基を表す。)
    Figure 0004605016
    (式(2)中、Rは炭素数1〜12の線状の炭化水素基、または炭素数1〜12の分岐状の炭化水素基を表し、Rは水素原子、炭素数1〜12の線状の炭化水素基、または炭素数1〜12の分岐状の炭化水素基を表す。R、Rは独立して水素原子またはメチル基を表す。)
  2. ジアミン成分中における、式(1)で示される構造のジアミンが10〜80mol%であり、かつ、式(2)で示される構造のジアミンが20〜90mol%である請求項1に記載の垂直配向用液晶配向処理剤。
  3. 式(1)で示される構造のジアミンが、4−[4−(4−トランス−n−ヘプチルシクロヘキシル)フェノキシ]−1,3−ジアミノベンゼン、および/または(4−トランス−n−ペンチルビシクロヘキシル)−3,5−ジアミノベンゾエートである請求項1又は2に記載の垂直配向用液晶配向処理剤。
  4. 式(2)で示される構造のジアミンが、下記式(3)で示される構造のジアミンである請求項1〜3のいずれかに記載の垂直配向用液晶配向処理剤。
    Figure 0004605016
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載された垂直配向用液晶配向処理剤を用いた液晶表示素子。
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