JP4601888B2 - エレベーターの通信制御装置及び通信制御方法 - Google Patents
エレベーターの通信制御装置及び通信制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4601888B2 JP4601888B2 JP2001557353A JP2001557353A JP4601888B2 JP 4601888 B2 JP4601888 B2 JP 4601888B2 JP 2001557353 A JP2001557353 A JP 2001557353A JP 2001557353 A JP2001557353 A JP 2001557353A JP 4601888 B2 JP4601888 B2 JP 4601888B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- network address
- master
- node
- slave
- logical network
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B1/00—Control systems of elevators in general
- B66B1/02—Control systems without regulation, i.e. without retroactive action
- B66B1/06—Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric
- B66B1/14—Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric with devices, e.g. push-buttons, for indirect control of movements
- B66B1/18—Control systems without regulation, i.e. without retroactive action electric with devices, e.g. push-buttons, for indirect control of movements with means for storing pulses controlling the movements of several cars or cages
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B1/00—Control systems of elevators in general
- B66B1/34—Details, e.g. call counting devices, data transmission from car to control system, devices giving information to the control system
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B1/00—Control systems of elevators in general
- B66B1/34—Details, e.g. call counting devices, data transmission from car to control system, devices giving information to the control system
- B66B1/3415—Control system configuration and the data transmission or communication within the control system
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B1/00—Control systems of elevators in general
- B66B1/34—Details, e.g. call counting devices, data transmission from car to control system, devices giving information to the control system
- B66B1/3415—Control system configuration and the data transmission or communication within the control system
- B66B1/3423—Control system configuration, i.e. lay-out
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B1/00—Control systems of elevators in general
- B66B1/34—Details, e.g. call counting devices, data transmission from car to control system, devices giving information to the control system
- B66B1/3415—Control system configuration and the data transmission or communication within the control system
- B66B1/3446—Data transmission or communication within the control system
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B1/00—Control systems of elevators in general
- B66B1/34—Details, e.g. call counting devices, data transmission from car to control system, devices giving information to the control system
- B66B1/3415—Control system configuration and the data transmission or communication within the control system
- B66B1/3446—Data transmission or communication within the control system
- B66B1/3453—Procedure or protocol for the data transmission or communication
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L9/00—Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols
- H04L9/40—Network security protocols
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L12/00—Data switching networks
- H04L12/28—Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
- H04L12/40—Bus networks
- H04L12/40006—Architecture of a communication node
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L12/00—Data switching networks
- H04L12/28—Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
- H04L12/40—Bus networks
- H04L2012/4026—Bus for use in automation systems
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L69/00—Network arrangements, protocols or services independent of the application payload and not provided for in the other groups of this subclass
- H04L69/26—Special purpose or proprietary protocols or architectures
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L69/00—Network arrangements, protocols or services independent of the application payload and not provided for in the other groups of this subclass
- H04L69/28—Timers or timing mechanisms used in protocols
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ビル内に設置された複数のエレベーターの運行管理において、乗降客のエレベーター乗車待ち時間と希望目的階到着待ち時間の両方を短縮することができ、かつ、故障に強いエレベーターの通信制御装置及び通信制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベーターの通信制御装置について図面を参照しながら説明する。図16は、例えば特開平6−80322号公報に示された従来のエレベーターの通信制御装置の構成を示す図である。
【0003】
この従来のエレベーターの通信制御装置においては、図16に示すように、例として3台のエレベーターを制御する3組の制御ユニット91、92、93が設けられている。
【0004】
各制御ユニット91、92、93は、それぞれ固有のエレベーターを制御するカーコントロールユニットCCa、CCb、CCcを持っているほかに、分散処理用にコンパクト化された群管理制御処理用グループコントロールユニットGCa、GCb、GCcと、ホール呼び制御処理用ホールコントロールユニットHCa、HCb、HCcとを一体化して備えている。
【0005】
各制御ユニット91、92、93は、さらに伝送用LSI(大規模集積回路)Sa、Sb、Scを有し、ここから出力された情報がバス状の高速伝送ライン94を介して伝送される。
【0006】
ホール側には、この例の場合は2系列化されているのに対応して、各ホールの各系列ごとに1チップマイクロコンピュータ(1チップマイコン)からなるホールコントローラ95が設けられている。個々のホールコントローラ95は、符号Sに続けて系列種別を表わす数字(1または2)と、ホール種別を表わす数字(1〜m)を連ねて表現される。例えば、系列1側のm階のホールコントローラ95はS1mとして特定される。
【0007】
これらのホールコントローラ95は、ホール呼び登録ボタン96からのホール呼び登録信号の入力処理や、ホール呼び登録ランプ97への点灯信号の出力処理をしたりする。そして、これらのホールコントローラ95は、各系列ごとに伝送ライン98、99を介して各制御ユニット91、92、93のマスタノード用CPUMa、Mb、Mcと並列的に接続されている。
【0008】
複数の制御ユニット91〜93のうち、いずれか1つを各エレベーターへの分担処理、及び各制御ユニット間の同期をとるためのメイン局とし、他の制御ユニットを前記メイン局に従うサブ局とし、リアルタイム処理の必要な制御機能に対しては、前記メイン局にて全号機の制御ユニットを同期的に制御処理し、サイクリック処理の必要な制御機能に対しては、各号機の制御ユニットに分担させて処理している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のエレベーターの通信制御装置は、サイクリック処理の同期指令においては、あきらかに当該通信には関係のないサブ局にとっては無駄な処理負担となっているという問題点があった。
【0010】
また、上述した従来のエレベーターの通信制御装置では、サブ局側がアンサの送出衝突を検出して時間をずらしながら送出する方式での方法を取る時、サブ局が十数台以上多くぶら下がる場合、アンサ衝突込みでのアンサのすべての受理のためのメイン局の待ち時間は大きくばらつき、衝突に伴う不良データの多くの送出によりネットワークは無駄なトラフィックを抱え込むという問題点があった。
【0011】
また、上述した従来のエレベーターの通信制御装置では、当該サイクリック処理を待つ間、当該ネットワークは送出データもなく遊んでいる状態にあるという問題点があった。
【0012】
さらに、上述した従来のエレベーターの通信制御装置では、メイン局とされた制御ユニットが一定時間以上ダウンした時、残りの制御ユニットのうち最も早く伝送ラインの制御を取った制御ユニットを新しいメイン局とする方法によって通信を再開させることは、一見合理的なように見えるが、メイン局となるためのデータ送出はサブ局が多いほど複数同時送出のネット上のデータ衝突が想定され、全局で正しくデータ送出/受理が行われるか困難である上に、メイン局が一局も現われないことや二局以上が同時にメイン局となって同期指令を別々に送出を行う可能性があり、こういった誤った処理からの障害復旧に時間を割かれていると、人命を扱うエレベーターの運行に甚大な障害をもたらす可能性があるという問題点があった。
【0013】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、同期指令が全局のデータ受理負担とならないようにすることができ、各局のデータ送出で衝突の可能をできうる限り低くすることができ、各局でデータ処理中もネットワークが遊んでいることなく稼動可能で、何らかの障害でメイン局がダウンしても極めて短時間のうちに新しいメイン局がデータ送出/受理を再開することができ、その結果、ビル内に設置された複数のエレベーターの運行管理において、乗降客のエレベーター乗車待ち時間と希望目的階到着待ち時間の両方を短縮することができ、かつ、故障に強いエレベーターの通信制御装置及び通信制御方法を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るエレベーターの通信制御装置は、少なくとも群管理制御ユニット、各台制御ユニット、乗場登録制御ユニット及び乗場表示制御ユニットを含む複数の制御ユニットが各々ノードを有し、これら複数のノードがネットワークを介して相互に接続され、各ノードが当該ネットワークの全ノードのノード番号と論理的ネットワークアドレスを対応づけたネットワークアドレス管理表を持っているエレベーターの通信制御装置であって、初期化時に、前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する第1の論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中で最小又は最大のアドレスである場合は、他の全てのノードに対して前記第1の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を送信し、別の仮マスタから仮マスタである旨の一斉同報通信を所定時間内に受信しないときには、マスタとして振舞うとともに、別の仮マスタから自己のノード番号に対応する第2の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を受信したときに、前記第1の論理的ネットワークアドレスが最小の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより小さいとき、あるいは前記第1の論理的ネットワークアドレスが最大の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより大きいときには、他の全てのノードに対して前記第1の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を再度送信し、別の仮マスタから仮マスタである旨の一斉同報通信を所定時間内に受信しないときには、マスタとして振舞うノードと、初期化時に、前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中で最小又は最大のアドレスでない場合には、スレーブとして振舞うとともに、前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する第1の論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中で最小又は最大のアドレスである場合で、他の全てのノードに対して前記第1の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を送信し、別の仮マスタから自己のノード番号に対応する第2の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を受信したときに、前記第1の論理的ネットワークアドレスが最小の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより小さくないとき、あるいは前記第1の論理的ネットワークアドレスが最大の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより大きくないときには、スレーブとして振舞うノードとを備えたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施例1.
この発明の実施例1に係るエレベーターの通信制御装置について図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施例1に係るエレベーターの通信制御装置の構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0016】
図1において、エレベーターの通信制御装置は、伝送線31を通じて接続された、群管理制御ユニット1と、各台制御ユニット2と、各台制御ユニット3と、各台制御ユニット4と、乗場登録制御ユニット5と、乗場登録制御ユニット6と、乗場表示制御ユニット7と、拡張用制御ユニット8とを備える。
【0017】
また、同図において、群管理制御ユニット1は、通信装置10と群管理制御装置20Aを有する。この群管理制御ユニット1は、乗場呼び登録信号に基づき、登録された乗場呼びに対するエレベーターのかご(図示せず)の割付制御を行う。
【0018】
また、同図において、各台制御ユニット2は、通信装置10と各台制御装置20Bを有する。この各台制御ユニット2は、群管理制御ユニット1からの乗場呼び登録信号に対するかご割付信号、かごからのかご呼び信号に基づき、エレベーターのかごの昇降を制御する。
【0019】
同様に、各台制御ユニット3は、通信装置10と各台制御装置20Cを有し、各台制御ユニット4は、通信装置10と各台制御装置20Dを有する。これらの各台制御ユニット3及び4は、各台制御ユニット2の機能と同じ機能を有する。なお、本例では図示されていないが、実際は各台制御ユニット2、3、4とかご機器も伝送線で結合されている
【0020】
また、同図において、乗場登録制御ユニット5は、通信装置10と乗場登録制御装置20Eを有する。この乗場登録制御ユニット5は、伝送線32を通じて各階床に設置された乗場釦登録装置41からの乗場呼び登録信号の入力処理と、群管理制御ユニット1からの乗場呼びに対する乗場登録灯信号の出力処理を制御する。なお、この例では、乗場登録制御ユニット5は、各台制御ユニット2〜4が制御する3台分のエレベーターのA系列の乗場呼び登録情報、乗場登録灯情報を扱う。
【0021】
同様に、乗場登録制御ユニット6は、通信装置10と乗場登録制御装置20Fを有する。この乗場登録制御ユニット6は、乗場登録制御ユニット5の機能と同じ機能を有する。なお、この例では、乗場登録制御ユニット6は、各台制御ユニット2〜4が制御する3台分のエレベーターのB系列の乗場呼び登録情報、乗場登録灯情報を扱う。
【0022】
また、同図において、乗場表示制御ユニット7は、通信装置10と乗場表示制御装置20Gを有する。この乗場表示制御ユニット7は、伝送線34を通じて乗場に設置された行先階登録装置43からの行先階登録信号の入力処理と、群管理制御ユニット1からの行先階登録信号に対するかご割付信号及び行先階登録灯信号の出力処理を制御する。なお、この例では、乗場表示制御ユニット7は、各台制御ユニット2〜4が制御する3台分のエレベーターの行先階登録情報、行先階登録灯情報などを扱う。
【0023】
各階床に設置された乗場表示装置42は、乗場表示制御ユニット7からのかご割付信号に基づき、実際の割付け号機の表示等の表示制御を行う。
【0024】
各階床に設置された行先階登録装置43は、行先階登録釦からのON/OFF接点信号の入力処理と、乗場表示制御ユニット7からの行先階登録灯信号に基づき、実際の点灯/消灯制御を行う。
【0025】
さらに、図1において、拡張用制御ユニット8は、通信装置10と拡張用制御装置20Hを有する。この拡張用制御ユニット8は、伝送線35を通じて他ネットワークと相互に結合され、他のエレベーターの群管理通信制御システムと結合するためのブリッジ機能を果たす。また、拡張用制御ユニット8は、伝送線35を通じて管理室に設置されたパソコンにも接続され、このパソコンはビル全体に設けられた複数のエレベーターの群管理通信制御システムを監視する。
【0026】
なお、図1に記載された、A系列とは、乗場呼び登録信号及び乗場登録灯信号のうち、一般用(健常者用)のものを表し、B系列とは、障害者用のものを表す。また、a系列とは、例えば行先階登録情報などのうち、特定階用のものを表す。
【0027】
次に、各制御ユニットの通信装置の詳細な構成について図面を参照しながら説明する。図2は、この発明の実施例1に係るエレベーターの通信制御装置の各制御ユニットの通信装置の構成を示す図である。
【0028】
図2に示すように、通信装置10は、通信装置全体を制御する伝送制御用CPU11と、各制御ユニットを結合する伝送線31に接続され、CPU11の制御下のもと伝送データの送信、受信及び伝送異常のチェックを自動で行う伝送用LSI12と、CPU11及び後述する制御装置20の双方からアクセス可能な2ポートRAM等で構成された共有メモリ13と、プログラムや表を格納するリード可能な不揮発性メモリ(ROM)14と、データを一時的に格納しておくリード/ライト可能な揮発性メモリ(RAM)15と、出力ポート16と、入力ポート17と、上記各構成要素11〜17及び制御装置20を密に結合するマルチバスとを有する。
【0029】
また、同図に示すように、伝送用LSI12は、送信バッファ12aと受信バッファ12bを含む。
【0030】
なお、図2の制御装置20は、図1に示す各制御装置20A〜20Hに相当する。
【0031】
通信装置10は、伝送線31と接続された伝送用LSI12、マルチバス18を介して、伝送線31上に対する伝送データの送信、受信処理を行う。また、制御装置20とは、マルチバス18を介して密に結合された共有メモリ13を通じてデータのやり取りを行う。さらに、入力ポート17からは、制御ユニットの通信装置を区別するためのノード番号等の設定情報を外部の設定装置(例えば、ジャンパー線、ロータリスイッチ等:図示せず)から入力する。出力ポート16からは、外部の表示装置(例えばLED等:図示せず)へ出力制御を行う。
【0032】
図3は、『ネットワークアドレス管理表』を示す図である。本表は、「Alive/Dead識別子」、「Master/Slave」、「所属」、「属性」、「ノード番号」、「論理的ネットワークアドレス」及び「物理的ネットワークアドレス」を対応付けするためのものである。本表は、例えば、予め、各通信装置10のROM14に格納されている。
【0033】
図4は、パケットデータフォーマットを示す図である。このパケットデータフォーマットは、「Preamble」、「送信先物理的ネットワークアドレス」、「発信元物理的ネットワークアドレス」、「ヘッダ1」、「発信元論理的ネットワークアドレス」、「送信先論理的ネットワークアドレス」、「ヘッダ2」、「Data type」、「余剰データ送出要求/送出許可ヘッダ」、「余剰データ送出可能割り当て時間」、「発信元ノード番号」、「送信先ノード番号」、「ヘッダ3」、「Data」、「Data footer」、「Check sum」、及び「End code」の各フィールドから構成される。
【0034】
図5は、パケットデータフォーマットの「送信先物理的ネットワークアドレス」フィールドの一例を示す図である。例えば、一斉同報通信では、6バイトからなる「送信先物理的ネットワークアドレス」の全てのビットが「1」である。なお、同図において「x」はdon't careを表す。
【0035】
図6は、パケットデータフォーマットの「Data type」フィールドの一例を示す図である。例えば、同期開始データパケットでは、「1101」である。
【0036】
図7は、パケットデータフォーマットの「余剰データ送出要求/送出許可ヘッダ」フィールドの一例を示す図である。例えば、余剰データ送出許可では、「01」である。
【0037】
つぎに、この実施例1に係るエレベーターの通信制御装置の動作について図面を参照しながら説明する。
【0038】
まず、伝送線31で結合されている各制御ユニットの通信装置間の同期通信を司るネットワークマスタと、ネットワークマスタに従うスレーブの決定方法について、図8及び図9のフローチャートで説明する。このフローチャートで表すプログラムは、通信装置10のROM14に格納されている。
【0039】
なお、以降の説明では、各制御ユニット20A〜20Hの通信装置10を『ノード』と呼び、同時刻に唯一のみ存在が許され、ネットワークのデータ送信/受信に関する管理を行うノードを「ネットワークマスタノード」(略して『マスタ』)と呼び、マスタではないその他すべてのノードを「ネットワークスレーブノード」(略して『スレーブ』)と呼ぶ。
【0040】
以下で説明するマスタ/スレーブ判定ルーチンでは、例えば、マスタとなるノードに対応する制御ユニットは、群管理制御ユニット1となることもあるし、乗場登録制御ユニット5となることもあり、ネットワークアドレス管理表で予め設定された論理的ネットワークアドレスの大小によって決まる。
【0041】
ステップ100において、各ノード(各制御ユニットの通信装置10)は、最初、初期化時のマスタ/スレーブ判定ルーチンを開始する。
【0042】
次に、ステップ101において、あらかじめデフォルトで設定された当該ネットワークの全ノードのノード番号、実際に通信で使用するネットワークアドレス等を対応付けた図3に示すネットワークアドレス管理表を読み込む。例えば、ネットワークアドレス管理表をROM14からRAM15へ読み込む。
【0043】
次に、ステップ102〜103において、自分自身に割り振られるネットワークアドレスの大小を判定し、それが今、当該ネットワークの中で最小(もしくは最大)の時、マスタであると仮定して確認作業に入る。つまり、各ノードは、ネットワークアドレス管理表を参照して、外部から入力したりして認識している自己のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスが、当該管理表の論理的ネットワークアドレスの中で最小(又は最大)の場合には、仮マスタとして確認作業に入る。
【0044】
次に、ステップ104において、仮マスタは、マスタであることをネットワーク全体に一斉同報通信(ブロードキャスト)によってデータ送信を行う。つまり、仮マスタとして振舞うノードは、パケットデータの「送信先物理的ネットワークアドレス」フィールドに図5で示す一斉同報通信を表すデータを埋め込み、「発信元論理的ネットワークアドレス」フィールドに自己のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスを埋め込み、「Data type」フィールドにマスタである旨を表すデータを埋め込み、さらに各フィールドに適当なデータを埋め込んで伝送線31へ送信する。
【0045】
次に、ステップ105〜107において、いま、各ノード毎にあらかじめ設定されているネットワークアドレス管理表に不整合があり、本来仮マスタになるべきでないノードが仮マスタであると誤判定して、それが、マスタであることをブロードキャストでデータ送信(ステップ104)を行っても、正しい仮マスタは、別の仮マスタからの一斉同報通信を受信する。
【0046】
次に、ステップ108において、正しい仮マスタは、自身の論理的ネットワークアドレスと当該間違った仮マスタの論理的ネットワークアドレスを比較してより小さい(または大きい)ならば、ステップ103(C)に戻って再度マスタであることをブロードキャストすることで間違った仮マスタにマスタでないことを伝えることができる。間違っている仮マスタは、別の仮マスタからの一斉同報通信を受信する(ステップ107)ことで、論理的ネットワークアドレスを比較して自分の方が大きい(または小さい)ことを認識してステップ112(B)のスレーブの確定の処理に移る。
【0047】
次に、ステップ109〜110において、確定したマスタは、各スレーブにノード確認の同期開始データを送信し、ネットワークを構成するスレーブが何台動いているかの確認作業を行う。つまり、マスタは、スレーブに対して後で説明する同期通信を行う。
【0048】
そして、ステップ111において、マスタは、この確認作業で当該デフォルトにより設定されたネットワークアドレス管理表の修正を行い、修正管理表を確定させてマスタ/スレーブ判定ルーチンを終了する。この修正管理表は、通常のネットワークのデータ送受信のなかで各スレーブに定期的に送って更新を図る。つまり、マスタは、上記確認作業により得たスレーブの情報に基づき、ネットワークアドレス管理表の「Alive/Dead識別子」、「Master/Slave」などの項目を更新する。そして、マスタは、パケットデータの「発信元論理的ネットワークアドレス」フィールドに自己のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスを埋め込み、「Data type」フィールドに図6に示す管理表配信を表すデータ「1100」を埋め込み、「Data」フィールドに修正管理表を埋め込み、さらに各フィールドに適当なデータを埋め込んで伝送線31へ送信する。
【0049】
一方、ステップ112〜115において、確定したスレーブは、マスタからのスレーブ確認の同期開始データを受信して、マスタ/スレーブ判定ルーチンを終了する。
【0050】
このような手順で、当該デフォルトで設定された管理表の不整合による誤認マスタが該立ち上げ時に複数存在し、さまざまな時間順序で立ち上がって、さまざまな順序のタイミングで自分がマスタである旨の一斉同報通信を行っても(ステップ104)、確実に訂正され、確実に当該ネットワークで唯一のマスタが選出されることになる。
【0051】
ステップ200〜203において、マスタとスレーブが正常に通信ができているときには、該ネットワークでスレーブである各ノードは、正常時のマスタからの同期開始データの受信待ちルーチンを開始してタイムアウトしなければ、正常時のマスタからの同期開始データの受信待ちルーチンをそのまま終了する。
【0052】
ここで、正常に運用していた当該ネットワークでマスタが急にダウンしたときの処理を述べる。
【0053】
ステップ204において、該ネットワークでスレーブである各ノードが、ステップ200〜203で正常時のマスタからの同期開始データの受信待ちルーチンを通してデータ通信を行い、マスタからの同期開始データの受信待ちで一定時間待っても同期開始データの受信がなければ、マスタが存在しないと認識する。マスタが存在しないことを検出すると、ただちにステップ205の代替マスタ選出ルーチンの開始へ移る。
【0054】
ステップ205〜207において、各スレーブは、マスタによって定期的に更新された当該管理表の論理的ネットワークアドレスの大小から、自己のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスがダウンしたマスタに次いで一番小さい(あるいは大きい)ときには、自分が準マスタであると仮定して、ステップ103(C)の確認作業へ移ってマスタ確認の一連の処理を行う。マスタによって定期的に更新された当該管理表の論理的ネットワークアドレスの大小から判定を行っているため、ここでのマスタ確認作業は、ネットワークアドレス管理表の不整合による誤判定を含む確認作業を繰り返すことなく速やかに実行されるものとなる。
【0055】
一方、ステップ208〜213において、各スレーブは、マスタによって定期的に更新された当該管理表のネットワークアドレスの大小から自身が準マスタでないとき、つまり再度スレーブと判定されるときには、マスタからのブロードキャスト受信を待ち、受信できればスレーブであることが確定する。そして、今、確定した準マスタからのスレーブノード確認の同期開始データを受信して代替マスタ判定ルーチンを終了する。
【0056】
また、正常に運用していた当該ネットワークで、ネットワークの物理的分断などの理由により、マスタがダウンし、その後当該管理表の論理的ネットワークアドレスでダウンしたマスタの次ぎに小さい(または大きい)論理的ネットワークアドレスを持つ準マスタも急にダウンしたときの処理を述べる。
【0057】
正常時処理からの移行は以下の通りである。ステップ209〜210及びステップ214において、上記のステップ200〜202、ステップ204〜206、ステップ208を通って、各ノードは、再度、自分がスレーブ候補として準マスタからのブロードキャストデータを待つことになるが、準マスタもダウンしているために、タイムアウトしてしまい、準マスタが存在しないことを検出する。
【0058】
次に、ステップ215において、各ノードは、このため、エレベーターのかごを実際に運行制御している各台制御ユニット2〜4に対応するノードに対して複数台エレベーターの群管理制御が不能に陥っていることを知らせる。また、各台制御ユニット2〜4は、それぞれ独立に、群管理に頼らない制御方法でエレベーターのかご運行を行う。
【0059】
次に、ステップ216〜217において、各ノードは、この後、デフォルトであらかじめ設定されたネットワークアドレス管理表に頼らず、ダウンしたマスタによって定期的に更新された、現在、残っている当該管理表の情報から新しいネットワークアドレス管理表を再構築する。各スレーブは、ブロードキャストでの管理表再構築要求を一定時間毎にn回送信する。また、他の各スレーブからの同様のブロードキャストで送られてきた管理表再構築要求データから現在生き残っているノードを確認する。これで管理表を再構築し、そのなかのネットワークアドレスから新マスタを再定義するため、ステップ117(A)のマスタ/スレーブ再判定作業へ移る。ステップ117から続くステップで今、再構築した管理表から、上記説明した手順で新マスタを再度選出する。
【0060】
つづいて、当該ネットワークにおいて唯一存在するマスタと、その他のスレーブと呼ばれるノードとで行う同期通信について説明する。図10は、この実施例1に係るエレベーターの通信制御装置のマスタとスレーブの同期通信シーケンスを示す図である。
【0061】
図1では、ノード1からノード4までの4台が当該ネットワークに接続されているものとして、便宜上説明する。
【0062】
最初、ステップ300において、マスタ(ノード1)は、同期開始データをスレーブ(ノード2)に送信する。つまり、マスタは、パケットデータの「送信先物理的ネットワークアドレス」フィールドに図5で示す1対1通信を表すデータを埋め込み、「発信元論理的ネットワークアドレス」フィールドに自己のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスを埋め込み、「送信先論理的ネットワークアドレス」フィールドに該当スレーブのノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスを埋め込み、「Data type」フィールドに図6で示す同期開始データを表すデータ「1101」を埋め込み、さらに各フィールドに適当なデータを埋め込んで伝送線31へ送信する。
【0063】
次に、ステップ301〜304において、スレーブは、同期開始データをマスタから受信すると、データを送信する権利をマスタから託され、自身の必要なデータ通信を行う。この図10では、スレーブ(ノード3)へのデータ送信がそれに該当する。当該スレーブは、その後も、必要なデータ送信をいくつか行い(図示せず)、そしてマスタに対して同期完了データの送信を行い、データを送信する権利をマスタに返す。
【0064】
例えば、スレーブ(ノード2)に対応する制御ユニットが乗場登録制御ユニット5であり、スレーブ(ノード3)に対応する制御ユニットが群管理制御ユニット1であり、マスタに対応する制御ユニットが上記以外の制御ユニットである場合に、スレーブ(ノード2)は、パケットデータの「送信先物理的ネットワークアドレス」フィールドに図5で示す1対1通信を表すデータを埋め込み、「発信元論理的ネットワークアドレス」フィールドに自己のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスを埋め込み、「送信先論理的ネットワークアドレス」フィールドにスレーブ(ノード3)のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスを埋め込み、「Data」フィールドに、伝送線32を通じて各階床に設置された乗場釦登録装置41からの乗場呼び登録情報を埋め込み、さらに各フィールドに適当なデータを埋め込んで伝送線31へ送信する。
【0065】
また、スレーブ(ノード2)は、パケットデータの「送信先物理的ネットワークアドレス」フィールドに図5で示す1対1通信を表すデータを埋め込み、「発信元論理的ネットワークアドレス」フィールドに自己のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスを埋め込み、「送信先論理的ネットワークアドレス」フィールドにマスタのノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスを埋め込み、「Data type」フィールドに図6で示す同期完了データを表すデータ「1110」を埋め込み、さらに各フィールドに適当なデータを埋め込んで伝送線31へ送信する。
【0066】
次に、ステップ306において、マスタは、次にデータを送信する権利を別のスレーブ(ノード3)に託すため、当該スレーブへ同期開始データの送信を行う。
【0067】
次に、ステップ307〜311において、スレーブ(ノード3)は、ノード2と同様に必要なデータ通信を行うが、そのとき図10では例としてノード2及びノード4の複数ノードへの一斉データ送信を行うことをあげている。当該スレーブは、必要なデータ通信を完了後、同期完了データをマスタに送信してデータを送信する権利をマスタにもどす。
【0068】
次に、ステップ313において、マスタは、更に別のスレーブ(ノード4)に同様の手順でデータ送信する権利を移す。
【0069】
次に、ステップ314〜319において、スレーブ(ノード4)は、ノード1からノード3までの自分以外の全ノードへ一斉同報送信を行う。当該スレーブは、必要なデータ通信を行ったあと、同期完了データをマスタへ送信する。
【0070】
そして、ステップ320において、マスタは、スレーブ(ノード4)から同期完了データを受信し、当該ネットワークの一周回のデータ通信を完了する。通常の同期通信は、この一周回のデータ通信を無限に繰り返すことでデータ通信を継続する。
【0071】
マスタは、最初のスレーブ(ノード2)への同期開始データ送信(ステップ300)のあと、2つのタイマのカウントをスタートさせ時間を計測する。
【0072】
ひとつは、最初のスレーブ(ノード2)への同期開始データ送信(ステップ300)から、最後のスレーブ(ノード4)からの同期完了データ受信(ステップ320)までの時間を計測するタイマである。このタイマで計測した時間を同期通信周回時間TAと呼び、その長さを、例えば予め管理すべき時間として設定されている所定の管理時間と比較して当該通信毎にチェックする。当該ネットワークが一定時間内に必要なデータ送受を完了しているか、つまりリアルタイム性が保たれているかを検知する。
【0073】
もうひとつは、最初のスレーブ(ノード2)への同期開始データ送信(ステップ300)から、次のスレーブ(ノード3)への同期開始データ送信(ステップ306)までの時間を計測するタイマである。このタイマで計測した時間を同期通信ノード2割当時間TB1と呼び、これを全スレーブ毎に行い、全スレーブの同期通信ノード割当時間を、例えば予め管理すべき時間として設定されている所定の管理時間と比較してチェックする。なお、最後のスレーブに関しては、つまり、この例ではスレーブ4に関しては、最後のスレーブ(ノード4)への同期開始データ送信(ステップ313)から、最後のスレーブ(ノード4)からの同期完了データ受信(ステップ320)までの時間を計測し、これを同期通信ノード4割当時間TB3と呼ぶ。
【0074】
この時間をマスタが各ノード毎に毎回チェックすることで、各スレーブが正常に同期通信を行っているか、ダウンしていないかを判別する。この当該2つの時間TA、TBのチェックを、マスタは通信を行いながら毎回リアルタイムでチェックしていく。
【0075】
なお、図10には明示していないが、マスタ(ノード1)は、同期開始データ送信以外に他のノードに送信したいデータがあるときは、スレーブ(ノード2)へ同期開始データを送信する(ステップ300)前か、スレーブ(ノード4)からの同期完了データを受信した(ステップ320)後の時間帯に、各スレーブ(ノード2〜4)へのデータ送信を行う。
【0076】
また、図面が煩雑になるためこれも図10に明示していないが、マスタ、スレーブ含む各ノード間の全データ送信にデータの受理が行われたことを受信先ノードが送信元ノードに返す応答(ack)データを返す手順をつけ加えてもよいし、つけ加えなくともよい。同期通信周回時間TAが短く、ネットワークにおいてデータ送受が頻繁に繰り返されているような場合は、応答(ack)データがないほうが効率的であるし、同期通信周回時間TAが比較的長く、ネットワークにおいてデータ送受が比較的ゆっくり繰り返されているような場合には、応答(ack)データがあるほうが効率的である。
【0077】
実施例2.
この発明の実施例2に係るエレベーターの通信制御装置について図面を参照しながら説明する。図11は、この発明の実施例2に係るエレベーターの通信制御装置の動作を示す図である。なお、この実施例2に係るエレベーターの通信制御装置の構成及びマスタ決定動作、同期通信等の主要な動作は、上記実施例1と同じである。
【0078】
図11は、各スレーブが送信データ処理の行う時刻を実際の通信シーケンスの時系列のどこで行うかを図示したものである。同図では、便宜的にスレーブ(ノード2)の送信データ処理を示しているがこれはどのマスタでもスレーブでも同様である。
【0079】
ステップ400において、スレーブ(ノード2)は、送信データ処理、つまり、伝送用LSI12内の受信バッファ12bからデータを取り出して適当な処理を施してから送信バッファ12aに送信すべきデータを詰め込んでおく作業を、あらかじめ前もって行っておく。
【0080】
次に、ステップ402〜405において、スレーブは、マスタからの同期開始データの受信の後に、データ送信、つまり、送信バッファ12aから直接当該ネットワークへのデータ送信作業を行う。
【0081】
スレーブは、マスタからの同期開始データ受信の後に、送信バッファ12aにデータを積みこむような送信準備作業は一切行わない。送信バッファ12aにデータを積みこむような送信準備作業は、スレーブの通信手順を行っている実際のソフトウェア上は、マスタからの同期開始データ受信以外のタイミング、例えば、マスタからの同期開始データ受信以外の当該ネットワークの他のスレーブからのデータ受信時のデータ処理の中で行ったり、ソフトウェアそのもののバックグラウンド処理のなかで当該作業を実施することが可能である。
【0082】
実施例3.
この発明の実施例3に係るエレベーターの通信制御装置について図面を参照しながら説明する。図12は、この発明の実施例3に係るエレベーターの通信制御装置の同期通信シーケンスを示す図である。なお、この実施例3に係るエレベーターの通信制御装置の構成及びマスタ決定動作等の主要な動作は、上記実施例1と同じである。
【0083】
図12は、マスタが同期通信の周回時間を監視することによって同時通信の一周回時間の余りの時間を有効利用する方法の基本的な同期通信シーケンスを、時系列的に模式的に示した図である。
【0084】
基本的な同期通信シーケンスは図10に基づき実施例1で説明済みであるので、ここではマスタが同期通信の周回時間を監視し、スレーブに対しての同期開始データにおけるスレーブデータ送出割当時間命令で、スレーブの余剰データ送出時間を制御する基本的な方法についてのみ説明する。
【0085】
図12では、便宜的に、スレーブ(ノード2)の同期通信処理を示しているが、これはどのスレーブでも同様である。
【0086】
ステップ500〜503において、マスタは、前の同期通信でのスレーブの同期開始データ送信処理から、次の同期通信でのスレーブの同期開始データ送信処理までの同期通信周回時間TC1をタイマにより計測する。なお、図12では、図が煩雑になるために、スレーブ(ノード2)以外の他のノードからの同期完了データ受信処理等を省略している。
【0087】
マスタは、計測した同期通信周回時間TC1が目標とする同期通信周回時間TDより小さい時に、目標とする同期通信周回時間TDから計測した同期通信周回時間TC1を引いた割当時間TEに基き、上記実施例1で説明した、スレーブ(ノード2)に対しての同期通信ノード2割当時間TB1を更新する。
【0088】
そして、ステップ506において、マスタは、次の同期通信でのスレーブに対する同期開始データの送信で、スレーブデータ送出割当時間命令を設定することで、スレーブでの余剰データ送出時間を制御する。つまり、マスタは、パケットデータの「送信先物理的ネットワークアドレス」フィールドに図5で示す1対1通信を表すデータを埋め込み、「発信元論理的ネットワークアドレス」フィールドに自己のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスを埋め込み、「送信先論理的ネットワークアドレス」フィールドに該当スレーブのノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスを埋め込み、「Data type」フィールドに図6で示す同期開始データを表すデータ「1101」を埋め込み、「余剰データ送出可能割り当て時間」フィールドに割当時間TEを埋め込み、さらに各フィールドに適当なデータを埋め込んで伝送線31へ送信する。
【0089】
一方、ステップ507〜513において、スレーブは、通常のデータ送信後に、マスタからのスレーブデータ送出割当時間命令に従い、余剰データを送信する。ここでは、割当時間TEをすべて特定のスレーブ(ノード2)での余剰データ送出時間に割当てているが、残りのスレーブの余剰データ送出時間の割当に使用するようにマスタが制御することも可能である。
【0090】
つづいて、マスタが同期通信の周回時間を監視し、スレーブに対しての同期開始データのスレーブデータ送出割当時間命令で、スレーブの余剰データ送出時間を制御する詳細な動作ついて図13を参照しながら説明する。
【0091】
ステップ601において、マスタは、全スレーブのうち、一番初めに同期開始データの送信を行うスレーブへの送信後、直ぐ同期周回カウンタをリセットして再スタートさせる。そして、再度、一番初めに同期開始データの送信を行うスレーブへ同期開始データの送信を行うときに、同期周回カウンタを停止して同期周回カウンタ値TCを読む。その後、同期通信周回カウンタをリセットして再スタートさせる。
【0092】
次に、ステップ602において、マスタは、目標同期通信周回時間TDを読み出し、計測同期通信周回時間TCと目標同期通信周回時間TDを比較する。
【0093】
次に、ステップ603において、TC<TDの関係が成立する場合はステップ608へ移行し、成立しない場合には次のステップ604へ移行する。
【0094】
次に、ステップ604において、マスタは、同期開始データをスレーブへ送信する。
【0095】
次に、ステップ605において、マスタは、同期応答データをスレーブから受信する。
【0096】
次に、ステップ606において、マスタは、同期完了データをスレーブから受信する。
【0097】
次に、ステップ607において、マスタは、他のスレーブについての同期開始、同期応答、同期完了手順を行う。
【0098】
また、ステップ608において、マスタは、全スレーブのうち、各同期通信周回毎に、1台のスレーブに限定して、順繰りに、余剰データ送出許可ビットを立て、(TD−TC)の値を同期開始データに入れて、同期開始データをスレーブに送信する。
【0099】
一方、ステップ651において、スレーブは、マスタからの同期開始データを受信して、そのデータ中の(TD−TC)の値から余剰データをいくつ送信可能かを算出する。算出した値をk個とする。
【0100】
次に、ステップ652において、余剰データ送信要求フラグを見て立っていれば、送出準備を行う。この手順をk回繰り返して余剰データ送出準備を完了する。k回未満に余剰データ送信要求フラグが落ちていれば、その時点で余剰データ送出準備を完了する。
【0101】
次に、ステップ653において、同期応答データをマスタへ返す。
【0102】
次に、ステップ654において、通常データの送信要求フラグを見て立っていれば、送出準備をして、データ送出を行い、なければ、データ送出を行わない。
【0103】
次に、ステップ655において、余剰データ送出を行う。
【0104】
次に、ステップ656において、同期完了データをマスタへ返す。
【0105】
そして、ステップ657において、スレーブは、データ送出手順を終了する。
【0106】
実施例4.
この発明の実施例4に係るエレベーターの通信制御装置について図面を参照しながら説明する。図14は、この発明の実施例4に係るエレベーターの通信制御装置の同期通信シーケンスを示す図である。なお、この実施例4に係るエレベーターの通信制御装置の構成及びマスタ決定動作等の主要な動作は、上記実施例1と同じである。
【0107】
図14は、スレーブが同期通信の周回時間を監視することによって同期通信の一周回時間の余りの時間を有効利用する方法の基本的な同期通信シーケンスを、時系列的に模式的に示した図である。
【0108】
基本的な同期通信シーケンスは図10に基づき実施例1で説明済みであるので、ここではスレーブが同期通信の周回時間を監視し、マスタに対しての同期応答データのスレーブデータ送出割当時間要求で、スレーブ自身の余剰データ送出時間を制御する基本的な方法についてのみ説明する。
【0109】
便宜的に、スレーブ(ノード2)の同期通信処理を示しているが、これはどのスレーブでも同様である。
【0110】
ステップ701〜705において、スレーブは、前の同期通信での同期開始データ受信処理から、次の同期通信での同期開始データ受信処理までの同期通信周回時間TF1をタイマにより計測する。なお、図14では、図が煩雑になるために、スレーブの同期完了データ送信処理、マスタの同期完了データ受信処理等を省略している。
【0111】
ステップ710において、スレーブは、目標とする同期通信周回時間TGから計測した同期通信周回時間TF1を引いた割当時間THを、次の同期通信での同期応答データ送信でスレーブデータ送出割当時間要求として埋め込むことで、マスタに対して余剰データ送出時間を要求する。つまり、スレーブは、パケットデータの「送信先物理的ネットワークアドレス」フィールドに図5で示す1対1通信を表すデータを埋め込み、「発信元論理的ネットワークアドレス」フィールドに自己のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスを埋め込み、「送信先論理的ネットワークアドレス」フィールドにマスタのノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスを埋め込み、「Data type」フィールドに図6で示す同期応答データを表すデータ「1111」を埋め込み、「余剰データ送出可能割り当て時間」フィールドに割当時間THを埋め込み、さらに各フィールドに適当なデータを埋め込んで伝送線31へ送信する。
【0112】
ステップ711において、マスタは、同期応答データの受信処理でスレーブデータ送出割当時間要求を確認し、スレーブ(ノード2)に対しての同期通信ノード2割当時間TB1を更新する。
【0113】
ステップ712〜716において、スレーブは、通常のデータ送信後に、スレーブデータ送出割当時間要求でマスタに要求した時間、つまり割当時間THに基づいて、余剰データを送信する。
【0114】
この方法は、一見、各スレーブにとって不公平な余剰時間の分配と考えられる。しかしながら、実際には上記の方法で、スレーブ(ノード2)は、自分が余剰時間を十分に使用して通信を行った一周回において、同期通信周回時間を自分が余剰時間を使っているため、次ぎの周回では、計測同期通信周回時間TFがほぼ、目標同期通信周回時間に迫るものなる。その結果、次ぎの周回では、スレーブ(ノード2)は、余剰時間を獲得してデータ通信を行えないことになる。代わりに、他のノード3、ノード4、ノード1が余剰時間をこの順番で獲得できることになる。
【0115】
ノード3が余剰時間を行使し、その次ぎの周回ではノード3が該時間を獲得できず、ノード4が獲得して行使し、という形で余剰時間獲得が周回を回ることになる。従って、平等、かつ不必要なノードが不必要に余剰時間獲得することなく、目標同期通信周回時間TGを計測同期通信周回時間TFが超えることなく、データ通信が継続されることが可能となる。
【0116】
つづいて、スレーブが同期通信の周回時間を監視し、マスタに対しての同期応答データのスレーブデータ送出割当時間要求で、スレーブの余剰データ送出時間を制御する詳細な動作について図15を参照しながら説明する。
【0117】
ステップ801において、スレーブは、マスタからの同期開始データを受信してカウンタを停止し、同期周回カウンタ値TFを読む。その後、同期周回カウンタをリセットして再スタートさせる。
【0118】
次に、ステップ802において、目標同期通信周回時間TGを読み出し、TGとTFを比較する。
【0119】
次に、ステップ803において、TF<TGの関係が成立する場合はステップ808へ移行し、成立しない場合には次のステップ804へ移行する。
【0120】
次に、ステップ804において、同期応答データをマスタへ返す。
【0121】
次に、ステップ805において、通常データの送信要求フラグを見て立っていれば、送出準備をして、データ送出を行い、なければ、データ送出を行わない。
【0122】
次に、ステップ806において、同期完了データをマスタへ返す。
【0123】
そして、ステップ807において、スレーブは、データ送出手順を終了する。
【0124】
また、スレーブは、(TG−TF)の値から余剰データをいくつ送信可能かを算出する。算出した値をk個とする。
【0125】
次に、ステップ809において、余剰データ送信要求フラグを見て立っていれば、送出準備を行う。この手順をk回繰り返して余剰データ送出準備を完了する。k回未満に余剰データ送信要求フラグが落ちていれば、その時点で余剰データ送出準備を完了する。
【0126】
次に、ステップ810において、同期応答データをマスタへ返す。
【0127】
次に、ステップ811において、通常データの送信要求フラグを見て立っていれば、送出準備をして、データ送出を行い、なければ、データ送出を行わない。
【0128】
次に、ステップ812において、余剰データ送出を行う。その後、ステップ806へ移行する。
【0129】
【発明の効果】
この発明に係るエレベーターの通信制御装置は、以上説明したとおり、少なくとも群管理制御ユニット、各台制御ユニット、乗場登録制御ユニット及び乗場表示制御ユニットを含む複数の制御ユニットが各々ノードを有し、これら複数のノードがネットワークを介して相互に接続され、各ノードが当該ネットワークの全ノードのノード番号と論理的ネットワークアドレスを対応づけたネットワークアドレス管理表を持っているエレベーターの通信制御装置であって、初期化時に、前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する第1の論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中で最小又は最大のアドレスである場合は、他の全てのノードに対して前記第1の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を送信し、別の仮マスタから仮マスタである旨の一斉同報通信を所定時間内に受信しないときには、マスタとして振舞うとともに、別の仮マスタから自己のノード番号に対応する第2の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を受信したときに、前記第1の論理的ネットワークアドレスが最小の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより小さいとき、あるいは前記第1の論理的ネットワークアドレスが最大の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより大きいときには、他の全てのノードに対して前記第1の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を再度送信し、別の仮マスタから仮マスタである旨の一斉同報通信を所定時間内に受信しないときには、マスタとして振舞うノードと、初期化時に、前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中で最小又は最大のアドレスでない場合には、スレーブとして振舞うとともに、前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する第1の論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中で最小又は最大のアドレスである場合で、他の全てのノードに対して前記第1の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を送信し、別の仮マスタから自己のノード番号に対応する第2の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を受信したときに、前記第1の論理的ネットワークアドレスが最小の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより小さくないとき、あるいは前記第1の論理的ネットワークアドレスが最大の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより大きくないときには、スレーブとして振舞うノードとを備えたので、無駄なデータ送信の衝突とそれによるマスタ選出時間の遅延を取り除くことができるという効果を奏する。
また、データの衝突がなく、速やかにネットワークマスタの移行を完了することができるという効果を奏する。
また、速やかな代替マスタ移行と、一台ごとの運行制御への移行がデータ衝突や待ち時間なく完了することができるという効果を奏する。
また、ネットワーク上の全ノードのデータ通信のリアルタイム性をキープしながら、データ送信の衝突を確実に回避でき、ネットワークの運用を高効率に行うことができるという効果を奏する。
また、ネットワークを遊ばせず、ネットワークの稼働率を格段に向上することができるという効果を奏する。
また、マスタ主導により余剰時間を有効利用することができるという効果を奏する。
さらに、スレーブ主導により余剰時間を有効利用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係るエレベーターの通信制御装置の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施例1に係るエレベーターの通信制御装置の通信装置の構成を示す図である。
【図3】 ネットワークアドレス管理表を示す図である。
【図4】 パケットデータのフォーマットを示す図である。
【図5】 パケットデータの「送信先物理的ネットワークアドレス」フィールドの一例を示す図である。
【図6】 パケットデータの「Data type」フィールドの一例を示す図である。
【図7】 パケットデータの「余剰データ送出要求/送出許可ヘッダ」フィールドの一例を示す図である。
【図8】 この発明の実施例1に係るエレベーターの通信制御装置のマスタ及びスレーブの決定動作を示すフローチャートである。
【図9】 この発明の実施例1に係るエレベーターの通信制御装置のマスタ及びスレーブの決定動作を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施例1に係るエレベーターの通信制御装置のマスタ及びスレーブの同期通信シーケンスを示す図である。
【図11】 この発明の実施例2に係るエレベーターの通信制御装置のマスタ及びスレーブの同期通信シーケンスを示す図である。
【図12】 この発明の実施例3に係るエレベーターの通信制御装置のマスタ及びスレーブの同期通信シーケンスを示す図である。
【図13】 この発明の実施例3に係るエレベーターの通信制御装置のマスタ及びスレーブの余剰データ通信の動作を示すフローチャートである。
【図14】 この発明の実施例4に係るエレベーターの通信制御装置のマスタ及びスレーブの同期通信シーケンスを示す図である。
【図15】 この発明の実施例4に係るエレベーターの通信制御装置のスレーブの余剰データ通信の動作を示すフローチャートである。
【図16】 従来のエレベーターの通信制御装置の構成を示す図である。
Claims (14)
- 少なくとも群管理制御ユニット、各台制御ユニット、乗場登録制御ユニット及び乗場表示制御ユニットを含む複数の制御ユニットが各々ノードを有し、これら複数のノードがネットワークを介して相互に接続され、各ノードが当該ネットワークの全ノードのノード番号と論理的ネットワークアドレスを対応づけたネットワークアドレス管理表を持っているエレベーターの通信制御装置であって、
初期化時に、前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する第1の論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中で最小又は最大のアドレスである場合は、他の全てのノードに対して前記第1の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を送信し、別の仮マスタから仮マスタである旨の一斉同報通信を所定時間内に受信しないときには、マスタとして振舞うとともに、
別の仮マスタから自己のノード番号に対応する第2の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を受信したときに、前記第1の論理的ネットワークアドレスが最小の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより小さいとき、あるいは前記第1の論理的ネットワークアドレスが最大の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより大きいときには、他の全てのノードに対して前記第1の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を再度送信し、別の仮マスタから仮マスタである旨の一斉同報通信を所定時間内に受信しないときには、マスタとして振舞うノードと、
初期化時に、前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中で最小又は最大のアドレスでない場合には、スレーブとして振舞うとともに、
前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する第1の論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中で最小又は最大のアドレスである場合で、他の全てのノードに対して前記第1の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を送信し、別の仮マスタから自己のノード番号に対応する第2の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を受信したときに、前記第1の論理的ネットワークアドレスが最小の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより小さくないとき、あるいは前記第1の論理的ネットワークアドレスが最大の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより大きくないときには、スレーブとして振舞うノードと
を備えたエレベーターの通信制御装置。 - 前記スレーブとして振舞うノードは、前記マスタとして振舞うノードから同期開始データを所定時間内に受信しない場合は、マスタがダウンして存在しないと認識し、
前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する第3の論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中でダウンしたマスタに次いで一番小さい、あるいは大きいときには、自分が準マスタであると仮定して、他の全てのノードに対して前記第3の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を送信し、別の仮マスタから仮マスタである旨の一斉同報通信を所定時間内に受信しないときには、準マスタとして振舞い、
前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する第3の論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中でダウンしたマスタに次いで一番小さく、あるいは大きくないときには、準マスタとして振舞うノードから仮マスタである旨の一斉同報通信を所定時間内に受信したときには再びスレーブとして振舞う
請求項1記載のエレベーターの通信制御装置。 - 前記スレーブとして振舞うノードは、前記マスタ及び準マスタが存在しないことを検出した場合には、他のノードに対して一斉同報通信で自己が持つ現在のネットワークアドレス管理表データを付加した管理表再構築要求データを送信するとともに、他のノードから受信した管理表再構築要求データに基きネットワークアドレス管理表を再構築してマスタ決定動作へ移行する
請求項2記載のエレベーターの通信制御装置。 - 前記マスタは、複数のスレーブのうち最初のスレーブへ最初の同期開始データを送信し、前のスレーブからの同期完了データを受信すると順繰りに次のスレーブへ次の同期開始データを送信し、前記複数のスレーブのうち最後のスレーブからの同期完了データを受信すると同期通信の1周回を終了するとともに、前記同期通信の1周回を同期通信周回時間として計測し、前記各スレーブに対する同期開始データの送信間を同期通信ノード割当時間として計測して当該通信を管理し、
前記各スレーブは、前記マスタから同期開始データを受信すると他のノードへデータを送信し、データ送信を完了すると前記マスタへ同期完了データを送信する
請求項1記載のエレベーターの通信制御装置。 - 前記各スレーブは、前記マスタから同期開始データを受信する以前に、送信すべきデータを予め送信バッファに詰め込んでおく
請求項4記載のエレベーターの通信制御装置。 - 前記マスタは、特定のスレーブについて同期通信の1周回の時間を計測し、この計測同期通信周回時間が、目標とする同期通信周回時間よりも小さいときには、後の同期通信において前記特定のスレーブに対する同期開始データに、前記計測同期通信周回時間と前記目標同期通信周回時間の差分である割当時間を付加して送信し、
前記特定のスレーブは、前記マスタから同期開始データを受信すると通常のデータ送信以外に前記割当時間に基き余剰データを他のノードへ送信する
請求項4記載のエレベーターの通信制御装置。 - 前記スレーブは、自己について同期通信の1周回の時間を計測し、この計測同期通信周回時間が、目標とする同期通信周回時間よりも小さいときには、後の同期通信において前記マスタに対する同期応答データに、前記計測同期通信周回時間と前記目標同期通信周回時間の差分である割当時間を付加して送信し、通常のデータ送信以外に前記割当時間に基き余剰データを他のノードへ送信し、
前記マスタは、前記スレーブから同期応答データを受信すると前記割当時間に基き同期通信を制御する
請求項4記載のエレベーターの通信制御装置。 - 少なくとも群管理制御ユニット、各台制御ユニット、乗場登録制御ユニット及び乗場表示制御ユニットを含む複数の制御ユニットが各々ノードを有し、これら複数のノードがネットワークを介して相互に接続され、各ノードが当該ネットワークの全ノードのノード番号と論理的ネットワークアドレスを対応づけたネットワークアドレス管理表を持っているエレベーターの通信制御方法であって、
初期化時に、前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する第1の論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中で最小又は最大のアドレスである場合は、他の全てのノードに対して前記第1の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を送信し、別の仮マスタから仮マスタである旨の一斉同報通信を所定時間内に受信しないときには、ノードがマスタとして振舞うとともに、
別の仮マスタから自己のノード番号に対応する第2の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を受信したときに、前記第1の論理的ネットワークアドレスが最小の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより小さいとき、あるいは前記第1の論理的ネットワークアドレスが最大の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより大きいときには、他の全てのノードに対して前記第1の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を再度送信し、別の仮マスタから仮マスタである旨の一斉同報通信を所定時間内に受信しないときには、ノードがマスタとして振舞うステップと、
初期化時に、前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中で最小又は最大のアドレスでない場合には、ノードがスレーブとして振舞うとともに、
前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する第1の論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中で最小又は最大のアドレスである場合で、他の全てのノードに対して前記第1の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を送信し、別の仮マスタから自己のノード番号に対応する第2の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を受信したときに、前記第1の論理的ネットワークアドレスが最小の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより小さくないとき、あるいは前記第1の論理的ネットワークアドレスが最大の場合、前記第1の論理的ネットワークアドレスが前記第2の論理的ネットワークアドレスより大きくないときには、ノードがスレーブとして振舞うステップと
を含むエレベーターの通信制御方法。 - 前記ノードがスレーブとして振舞うステップでは、前記マスタとして振舞うノードから同期開始データを所定時間内に受信しない場合は、マスタがダウンして存在しないと認識し、
前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する第3の論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中でダウンしたマスタに次いで一番小さい、あるいは大きいときには、自分が準マスタであると仮定して、他の全てのノードに対して前記第3の論理的ネットワークアドレスを付加した仮マスタである旨の一斉同報通信を送信し、別の仮マスタから仮マスタである旨の一斉同報通信を所定時間内に受信しないときには、準マスタとして振舞い、
前記ネットワークアドレス管理表を参照して自己のノード番号に対応する第3の論理的ネットワークアドレスが前記ネットワークアドレス管理表の論理的ネットワークアドレスの中でダウンしたマスタに次いで一番小さく、あるいは大きくないときには、準マスタとして振舞うノードから仮マスタである旨の一斉同報通信を所定時間内に受信したときには再びスレーブとして振舞う
請求項8記載のエレベーターの通信制御方法。 - 前記ノードがスレーブとして振舞うステップでは、前記マスタ及び準マスタが存在しないことを検出した場合には、他のノードに対して一斉同報通信で自己が持つ現在のネットワークアドレス管理表データを付加した管理表再構築要求データを送信するとともに、他のノードから受信した管理表再構築要求データに基きネットワークアドレス管理表を再構築してマスタ決定動作へ移行する
請求項9記載のエレベーターの通信制御方法。 - 前記マスタが、複数のスレーブのうち最初のスレーブへ最初の同期開始データを送信し、前のスレーブからの同期完了データを受信すると順繰りに次のスレーブへ次の同期開始データを送信し、前記複数のスレーブのうち最後のスレーブからの同期完了データを受信すると同期通信の1周回を終了するとともに、前記同期通信の1周回を同期通信周回時間として計測し、前記各スレーブに対する同期開始データの送信間を同期通信ノード割当時間として計測して当該通信を管理するステップと、
前記各スレーブが、前記マスタから同期開始データを受信すると他のノードへデータを送信し、データ送信を完了すると前記マスタへ同期完了データを送信するステップと
をさらに含む請求項8記載のエレベーターの通信制御方法。 - 前記各スレーブが動作するステップでは、前記各スレーブが、前記マスタから同期開始データを受信する以前に、送信すべきデータを予め送信バッファに詰め込んでおく
請求項11記載のエレベーターの通信制御方法。 - 前記マスタが動作するステップでは、前記マスタが、特定のスレーブについて同期通信の1周回の時間を計測し、この計測同期通信周回時間が、目標とする同期通信周回時間よりも小さいときには、後の同期通信において前記特定のスレーブに対する同期開始データに、前記計測同期通信周回時間と前記目標同期通信周回時間の差分である割当時間を付加して送信し、
前記各スレーブが動作するステップでは、前記特定のスレーブが、前記マスタから同期開始データを受信すると通常のデータ送信以外に前記割当時間に基き余剰データを他のノードへ送信する
請求項11記載のエレベーターの通信制御方法。 - 前記各スレーブが動作するステップでは、前記スレーブが、自己について同期通信の1周回の時間を計測し、この計測同期通信周回時間が、目標とする同期通信周回時間よりも小さいときには、後の同期通信において前記マスタに対する同期応答データに、前記計測同期通信周回時間と前記目標同期通信周回時間の差分である割当時間を付加して送信し、通常のデータ送信以外に前記割当時間に基き余剰データを他のノードへ送信し、
前記マスタが動作するステップでは、前記マスタが、前記スレーブから同期応答データを受信すると前記割当時間に基き同期通信を制御する
請求項11記載のエレベーターの通信制御方法。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2000/002030 WO2001074702A1 (fr) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | Dispositif de commande de communication d'ascenseur et procede de commande de communication |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP4601888B2 true JP4601888B2 (ja) | 2010-12-22 |
Family
ID=11735853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001557353A Expired - Fee Related JP4601888B2 (ja) | 2000-03-30 | 2000-03-30 | エレベーターの通信制御装置及び通信制御方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6471011B1 (ja) |
EP (1) | EP1182162B1 (ja) |
JP (1) | JP4601888B2 (ja) |
KR (1) | KR100429719B1 (ja) |
CN (1) | CN100333987C (ja) |
WO (1) | WO2001074702A1 (ja) |
Families Citing this family (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6672429B1 (en) * | 2000-03-10 | 2004-01-06 | Thyssen Elevator Capital Corp. | Encoding system for communicating with elevator I/O devices |
JP4803865B2 (ja) * | 2000-05-29 | 2011-10-26 | 東芝エレベータ株式会社 | 群管理エレベータの制御装置 |
JP2004032552A (ja) * | 2002-06-27 | 2004-01-29 | Uniden Corp | 通信端末装置、通信システム及びプログラム |
US7242770B2 (en) * | 2002-07-08 | 2007-07-10 | C.E. Electronics, Inc. | Secure encryption/decryption for elevators |
EP1460022A1 (de) * | 2003-03-20 | 2004-09-22 | Inventio Ag | Antriebseinheit für einen aufzug |
JP4481079B2 (ja) * | 2003-06-12 | 2010-06-16 | パナソニック株式会社 | Bluetoothマスタ選択方法、Bluetoothマスタ選択プログラムおよびBluetooth装置 |
JP3723980B2 (ja) | 2003-12-22 | 2005-12-07 | 横河電機株式会社 | 通信制御システム |
CN101443829B (zh) * | 2005-11-16 | 2012-07-04 | 奥蒂斯电梯公司 | 目的地登入群电梯系统中电梯走廊固定设备的试运转使用 |
EP2116001A4 (en) * | 2006-12-20 | 2013-04-03 | Thomson Licensing | IMPROVE THE THROUGHPUT IN A LAN BY MANAGING TCP ACKS |
EP1980520A1 (de) * | 2007-04-10 | 2008-10-15 | Inventio Ag | Verfahren zur Einstellung einer Vielzahl von Bedieneinheiten einer Aufzugsanlage mit einer Vielzahl von Stockwerken |
WO2010024815A1 (en) * | 2008-08-29 | 2010-03-04 | Otis Elevator Company | Automated elevator fixture addressing |
CN102256886B (zh) | 2008-12-19 | 2016-01-20 | 奥的斯电梯公司 | 具有电子装置壳体的电梯门框 |
GB2495246B (en) * | 2010-07-27 | 2016-08-10 | Otis Elevator Co | Fixture device control |
FI122474B (fi) * | 2010-12-01 | 2012-02-15 | Kone Corp | Hissin turvakytkentä sekä menetelmä hissin turvakytkennän toiminnallisen poikkeaman tunnistamiseksi |
WO2013151533A1 (en) * | 2012-04-03 | 2013-10-10 | Otis Elevator Company | Elevator system using dual communication channels |
CN102897613B (zh) * | 2012-10-09 | 2015-05-20 | 苏州默纳克控制技术有限公司 | 电梯智能群控系统及方法 |
EP3061212B1 (de) * | 2013-10-23 | 2018-07-11 | Inventio AG | Verfahren und vorrichtung zur inbetriebnahme einer aufzugsanlage |
JP6459846B2 (ja) * | 2015-08-18 | 2019-01-30 | フジテック株式会社 | エレベータの群管理システム及び群管理方法 |
CN111327501B (zh) * | 2020-02-21 | 2022-01-14 | 广州广日电梯工业有限公司 | 一种自适应的电梯总线通信方法及系统 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61188376A (ja) * | 1985-02-14 | 1986-08-22 | 株式会社東芝 | エレベ−タの群管理制御装置 |
JPH01276850A (ja) * | 1988-04-28 | 1989-11-07 | Hitachi Ltd | 分散制御ネットワークの制御方法 |
JPH06152604A (ja) * | 1992-11-10 | 1994-05-31 | Toshiba Corp | Lanにおける送信要求制御装置 |
JPH0730564A (ja) * | 1993-07-12 | 1995-01-31 | Hitachi Ltd | ネットワークシステムのプロトコルアドレス重複の検出方法及び装置並びにネットワークシステム |
JPH0888641A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-04-02 | Horon Kk | 通信システム |
JPH09194153A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-29 | Lg Ind Syst Co Ltd | エレベータの群管理制御装置及び方法 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4082164A (en) * | 1974-04-24 | 1978-04-04 | Westinghouse Electric Corporation | Elevator system |
US4354229A (en) * | 1980-03-10 | 1982-10-12 | International Business Machines Corporation | Loop initialization mechanism for a peer-to-peer communication system |
US4567560A (en) * | 1983-09-09 | 1986-01-28 | Westinghouse Electric Corp. | Multiprocessor supervisory control for an elevator system |
JPH0639312B2 (ja) | 1985-06-21 | 1994-05-25 | 株式会社東芝 | エレベ−タの群管理制御方法 |
JPS624179A (ja) * | 1985-06-28 | 1987-01-10 | 株式会社東芝 | エレベ−タの群管理制御装置 |
JPH0662263B2 (ja) | 1985-11-15 | 1994-08-17 | 株式会社東芝 | 群管理エレベ−タの信号伝送制御方法 |
KR100202716B1 (ko) * | 1996-12-17 | 1999-06-15 | 이종수 | 엘리베이터의 신호 전송장치 |
JPH01275388A (ja) * | 1988-04-26 | 1989-11-06 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータ制御装置 |
JPH0686273B2 (ja) * | 1988-05-13 | 1994-11-02 | 三菱電機株式会社 | エレベーターの信号伝送装置 |
JPH0768014B2 (ja) | 1993-07-22 | 1995-07-26 | 株式会社東芝 | エレベータの群管理制御方法 |
US5398782A (en) * | 1993-11-12 | 1995-03-21 | Otis Elevator Company | Remote monitoring system with variable period communication check |
US5654531A (en) * | 1995-08-07 | 1997-08-05 | Delaware Capital Formation, Inc. | Redundant multidrop communication system for elevators |
US5804778A (en) * | 1996-12-27 | 1998-09-08 | Yungtay Engineering Co., Ltd. | Elevator control data intercommunication programmer |
JP4476413B2 (ja) * | 2000-02-21 | 2010-06-09 | 三菱電機株式会社 | エレベーター制御システム用通信装置 |
-
2000
- 2000-03-30 US US09/959,603 patent/US6471011B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-03-30 CN CNB008080526A patent/CN100333987C/zh not_active Expired - Lifetime
- 2000-03-30 JP JP2001557353A patent/JP4601888B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2000-03-30 EP EP00912981.8A patent/EP1182162B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-03-30 WO PCT/JP2000/002030 patent/WO2001074702A1/ja active IP Right Grant
- 2000-03-30 KR KR10-2001-7015262A patent/KR100429719B1/ko not_active IP Right Cessation
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61188376A (ja) * | 1985-02-14 | 1986-08-22 | 株式会社東芝 | エレベ−タの群管理制御装置 |
JPH01276850A (ja) * | 1988-04-28 | 1989-11-07 | Hitachi Ltd | 分散制御ネットワークの制御方法 |
JPH06152604A (ja) * | 1992-11-10 | 1994-05-31 | Toshiba Corp | Lanにおける送信要求制御装置 |
JPH0730564A (ja) * | 1993-07-12 | 1995-01-31 | Hitachi Ltd | ネットワークシステムのプロトコルアドレス重複の検出方法及び装置並びにネットワークシステム |
JPH0888641A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-04-02 | Horon Kk | 通信システム |
JPH09194153A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-29 | Lg Ind Syst Co Ltd | エレベータの群管理制御装置及び方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR100429719B1 (ko) | 2004-05-03 |
EP1182162B1 (en) | 2013-11-20 |
CN100333987C (zh) | 2007-08-29 |
US6471011B1 (en) | 2002-10-29 |
KR20020021108A (ko) | 2002-03-18 |
WO2001074702A1 (fr) | 2001-10-11 |
EP1182162A1 (en) | 2002-02-27 |
EP1182162A4 (en) | 2005-11-23 |
CN1352619A (zh) | 2002-06-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4601888B2 (ja) | エレベーターの通信制御装置及び通信制御方法 | |
CA1279406C (en) | Token passing network | |
JPH0683221B2 (ja) | データ通信方法及び通信システム | |
US20050097233A1 (en) | Programmable controller and communication unit, and controller system and method of processing data, and methods of solving variables and of handing data | |
JP4727062B2 (ja) | エレベーターの通信制御装置 | |
KR101410192B1 (ko) | 양방향 통신에 의한 무선 dmx512 장치의 rf 채널 및 장치 주소의 재구성 방법 및 그 시스템 | |
CN114500472B (zh) | 一种rs485通信地址自动分配的方法 | |
JP4907031B2 (ja) | エレベーターの通信制御装置 | |
US7917663B2 (en) | Method for confirming connection state of a home appliance in home network system | |
US5251214A (en) | Method for transmitting data to a plurality of data stations | |
JP4368478B2 (ja) | エレベータのローカル機器ネットワークおよびこれの送信制御方法 | |
EP1942070B1 (en) | Communications control system for elevators using synchronized communication in a master-slave network | |
US7454513B2 (en) | Interface link layer device for long delay connections | |
JPH10154988A (ja) | 動的チャネル割り当て方法 | |
JP2002152232A (ja) | 通信端末収容装置及び通信端末収容方法 | |
CN107171915A (zh) | 一种通信协议的变更方法及装置 | |
CN109586978B (zh) | 总线拓扑网络自组网方法 | |
JP3883289B2 (ja) | ポーリング通信システム | |
JP3228573B2 (ja) | Lanにおける送信要求制御装置 | |
CN117349025B (zh) | 一种组态迁移方法、装置、电子设备和存储介质 | |
CN111478838B (zh) | 一种高效高带宽的通信方法及系统 | |
CN113645322B (zh) | 一种基于光纤串行通信的地址码识别方法、装置及其应用 | |
JP2742239B2 (ja) | ノード間データ通信方式 | |
JP3738636B2 (ja) | 調光システムのバス制御方法 | |
CN113542133A (zh) | 多通道总线信道的自动配置方法、主节点、从节点及系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100511 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100614 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100928 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100929 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131008 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4601888 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |